JP4004945B2 - 凹凸部隠し用化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は皮膚の凹凸部隠しとして有用な化粧料に関し、更に詳しくは、シワや毛穴を簡単に隠蔽するための凹凸部隠し用化粧料及び凹凸部隠し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から女性のシワに関する悩みは多く、シワ隠しの様々な化粧料が開発されてきた。例えば、特許文献1では、高重合度メチルポリシロキサンと揮発性油剤と半透明粉体を含有することを特徴とする、シワ隠し用の乳化化粧料を開示しており、不自然さのないシワ隠しを課題としている。また、特許文献2では、粉体、被膜形成剤、揮発性溶剤を含有し、一定の乾燥皮膚表面の表面粗さを有する化粧料を開示しており、肌上でのつきがよく、自然な仕上がりで、肌の凹凸を見えにくくすることができる。しかしこれらは、小さなシワは隠れるものの、女性が最も気にしている、例えば250μm以上の皮溝を有する大きなシワまで隠すことは困難であった。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−7551号公報
【特許文献2】
特開2002−179530号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、大きなシワや毛穴迄きれいに隠し、見た目や感触の違和感のない凹凸部隠し用化粧料及び凹凸部隠し方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸水性ポリマーを含有する凹凸部隠し用化粧料、及びさらに、バインダーを含有する凹凸部隠し用化粧料、並びにこれらの凹凸部隠し用化粧料を皮膚上に塗布後、吸水性ポリマーを膨潤させることが出来る水溶性成分を含む化粧料を、前記塗布部位に接触させる、皮膚の凹凸部隠し方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
[吸水性ポリマー]
本発明に用いられる吸水性ポリマーは、水を吸収し膨潤するようなポリマーであれば限定されない。
【0007】
吸水性ポリマーの形状は、限定されず、真球状、卵型、塊状等の粒子状が好ましく挙げられるが、その他、燐片状、板状、繊維状、微粒子集合体状(造粒状)、不定形状のいずれも用いることができる。
【0008】
吸水性ポリマーの未膨潤状態の平均粒径は、好ましくは0.01μm以上、更に好ましくは0.1μm以上であり、特に好ましくは1μm以上である。上限は、100μm以下が好ましく、更に好ましくは50μm以下である。この範囲内では、ポリマー粒子の粒状感が感じられず、外観上不自然に見えない。未膨潤状態の平均粒径の測定は、コールター社製コールターカウンターLS−230(分散媒ヘキサン)を用いて行うことができる。
【0009】
吸水性ポリマーの飽和膨潤状態の平均粒径は、好ましくは0.01μm以上、更に好ましくは0.1μm以上であり、特に好ましくは1μm以上である。上限は、100μm以下が好ましく、更に好ましくは30μm以下である。この範囲内では、ポリマー粒子がシワ等の皮溝に入り、シワを隠す効果に優れると共に、外観上不自然に見えない。飽和膨潤状態の平均粒径は、吸水性ポリマー粒子をスライドグラスに取り、過剰のイオン交換水を滴下し、吸水性ポリマー粒子を飽和膨潤させ、キーエンス社製デジタルマイクロスコープVH−8000を用い拡大画像を取り、粒子50個の粒径を計測し、求めることができる。
【0010】
吸水性ポリマーの吸水量は、以下に示す測定方法により、吸水性ポリマー1g当り、イオン交換水を1g以上保持できるもの(吸水量:1g/g以上)が好ましく、2g/g以上のものが更に好ましく、10g/g以上のものが特に好ましい。上限は、200g/g以下のものが好ましく、100g/g以下のものが更に好ましい。この範囲内では、シワを隠す効果に優れ、外観上不自然に見えない。
【0011】
<吸水量の測定方法>
吸水性ポリマーの吸水量は、乾燥した吸水性ポリマー1gを遠心分離用遠心管に入れ、添加量を秤量し、正確に秤量した大過剰のイオン交換水を加え、12時間振とうした後、遠心分離器によりポリマー相と液体相を分離し、液体相のみを取り出し秤量し、ポリマーに吸収されたイオン交換水量を算出し、ポリマー1gあたりの吸水量を求める。
【0012】
具体的な吸水性ポリマーとしては、天然ポリマー、半合成ポリマー、合成ポリマーを用いることが出来る。吸水性であるためには、架橋構造を有するポリマーが好ましい。
【0013】
例えば、天然ポリマー、半合成ポリマーとして、澱粉、カラギーナン、ゼラチン、寒天、トラガントゴム、ビスコース、セルロース(例えば、結晶性セルロース)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等又はそれらの架橋体、例えば澱粉−(メタ)アクリル酸塩グラフト共重合体(又は架橋体)(但し、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸、メタクリル酸又はそれらの混合物を意味する)、セルロースと合成高分子のグラフト重合体(又は架橋体)等を挙げることができる。
【0014】
合成ポリマーとして、親水性ビニルモノマー、例えばアニオン性モノマーもしくはその塩、ノニオン性親水性基含有モノマー、アミノ基含有不飽和モノマーもしくはその中和物あるいは四級化物の(共)重合体の架橋体を挙げることができる。親水性ビニルモノマーが、親水性とは、100gの水中(20℃)、溶解度が、好ましくは6質量%以上のものであり、より好ましくは20質量%を超えるものである。合成ポリマーの製造に用いられるモノマーの例として、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸等のアニオン性モノマーもしくはその塩;(メタ)アクリルアミド、N−置換(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド等のノニオン性親水性基含有モノマー;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のアミノ基含有不飽和モノマー又はその酸中和物もしくはその四級化物等を具体的に挙げることができる。酸中和物を得るための好ましい酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、乳酸等が挙げられ、四級化剤としては、塩化メチル、塩化エチル、臭化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル,硫酸ジ−n−プロピル等の一般的なアルキル化剤が挙げられる。対イオンとして、塩素等のハロゲンイオンや、メトサルフェート等の有機アニオンが挙げられる。
【0015】
モノマー成分としてはこれらのうちから1種又は2種以上を選択して用いることができるが、α,β−不飽和カルボン酸モノマーである(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸もしくはその塩の(共)重合体の架橋体が、吸水能力が高く、入手し易く、好ましい。α,β−不飽和カルボン酸モノマー以外に、他のモノマーも共重合することができる。
【0016】
吸水能力を高くするためには、親水性ビニルモノマーの配合量は、吸水性ポリマーを構成する全モノマーの好ましくは50質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、特に好ましくは90質量%以上である。
【0017】
また、「塩」としては、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩等)、アンモニウム塩(第四級アンモニウム塩、第四級アルキルアンモニウム塩等)等が挙げられる。中でもナトリウム塩が最も安価であり好ましい。ここで、上記吸水性ポリマーの中和度は、該吸水性ポリマー中の酸基のモル数に基づいて、好ましくは0.01〜100%、更に好ましくは1〜99%、特に好ましく40〜95%である。尚、本発明において、「中和度」とは、該吸水性ポリマー中の酸基のうちの塩を構成しているものの割合(モル基準)、即ち、(塩を構成している酸基のモル数)/(塩を構成し得るフリーの酸基及び塩を構成している酸基の全体のモル数)×100(%)をいう。
【0018】
上記(共)重合体の架橋体を形成させる方法として、(a)重合時の自己架橋、(b)多官能性モノマーとの共重合、(c)放射線の照射 等の方法により架橋した共有結合性架橋、及び(d)多価金属イオンを介したイオン結合性架橋等が挙げられる。これらの中でも、架橋構造の安定性、製造し易さの点から(b)が好ましく、多官能性モノマーとして少なくとも2個の反応性不飽和基を分子中に有する架橋性ビニルモノマー、及び分子内に少なくとも2個の不飽和基以外の官能基を有する化合物(以下、両者併せて架橋剤という)が挙げられる。
【0019】
少なくとも2個の反応性不飽和基を分子中に有する架橋性ビニルモノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタエリスリトールテトラアリルエーテル、メチレンビスアクリルアミドが更に好ましい。
【0020】
分子内に少なくとも2個の不飽和基以外の官能基を有する化合物として、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルが更に好ましい。
【0021】
架橋剤の使用量は、架橋剤の種類、架橋方法によっても異なるが、吸水性ポリマーを構成する全モノマー量100質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上、更に好ましくは0.01質量部以上であり、特に好ましくは0.1質量部以上であり、上限は、好ましくは20質量部以下、更に好ましくは10質量部以下、特に好ましくは5質量部以下である。0.001質量部以上では、得られる吸水性ポリマーの水可溶性成分量の割合が少なくなるため、吸水量が維持でき、一方、20質量部以下であれば、架橋密度が適度となり、得られる吸水性ポリマーの吸水量も充分となる。
【0022】
好ましい吸水性ポリマーとしては、架橋ポリ(メタ)アクリル酸塩に代表されるアクリル系共重合体;ポリ(ビニルアルコール/(メタ)アクリル酸塩)共重合体の架橋体、ポリビニルアルコール−ポリ無水マレイン酸塩グラフト共重合体の架橋体等のポリビニルアルコール架橋重合体に代表されるポリビニルアルコール系重合体;ポリエチレングリコールジアクリレート架橋重合体に代表されるポリエーテル系重合体;架橋ビニルピロリドン重合体等が挙げられる。
【0023】
吸水性ポリマーは水だけではなく、水溶性液体を吸収するものを使用しても良い。このような水溶性液体は化粧品に配合可能であるものであれば特に限定はされない。具体的には、エタノールに代表されるアルコール類;グリセリンに代表される多価アルコール類等が挙げられる。水溶性液体は、好ましくは、溶解パラメーターδ[(MPa)1/2](Polymer Handbook 1989 by John Wiley & Sons, Inc.記載)が、20以上であることが好ましい。
【0024】
[バインダー]
本発明の化粧料は、前述の吸水性ポリマーをシワ等の皮溝中に固定するためにも、更にバインダーを含有することが好ましい。バインダーとしては、皮膜形成性を有するポリマー又は粘着性を有するポリマーが挙げられる。
【0025】
皮膜形成性を有するポリマーとしては、好ましくは36℃付近で成膜性を有するポリマーを用いることが出来、溶液型、水分散型に関わらない。皮膜形成性は、最低造膜温度測定装置により測定することが出来る。
【0026】
粘着性を有するポリマーとしては、Tgが0℃以下のポリマーの架橋体粒子や、溶剤や可塑剤を含んだポリマー架橋粒子が挙げられる。ここで架橋体とは、粒子100質量部に対して、0.001〜5質量部の架橋剤を使用して得られる架橋体を言う。ポリマーのTgは示差走査熱量計により測定することができる。
【0027】
例えば、部分架橋オルガノポリシロキサンや、オルガノポリシロキサンをポリ(N−アシルアルキレンイミン)又は糖で変性した特開2002−179530号公報記載の変性オルガノポリシロキサン等のポリシロキサンエラストマー;ポリビニルピロリドン系ポリマー;ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、その部分四級化ポリマー等のカチオン系高分子;ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、メチルビニルエーテル・マレイン酸共重合体等のアニオン系高分子;(メタ)アクリル系共重合体;ポリビニルアルコール及びその誘導体・共重合体;ポリ酢酸ビニル及び共重合体;ポリウレタン、アクリル−ポリウレタン、ポリビニルピロリドン−ポリウレタン、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタン等のウレタン系高分子;スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム等の合成ゴムや天然ゴム;アクリル−シリコーン等のシリコーンゴム及びその誘導体等が挙げられる。あるいは、これらの架橋体を用いることができる。
【0028】
これらのバインダーは単独あるいは2種以上の組み合わせで使用することが出来る。
【0029】
[凹凸部隠し用化粧料]
本発明の凹凸部隠し用化粧料中、吸水性ポリマーの含有量は、低すぎると、体積膨張によるシワ・毛穴隠しの効果が弱くなり、多すぎると塗布し難くなるので、好ましくは、未膨潤の状態で0.5〜80質量%、更に好ましくは6〜70質量%、特に好ましくは10〜60質量%である。
【0030】
本発明の凹凸部隠し用化粧料中、バインダーの含有量は、化粧の持続性及び化粧持ちを良好にし、よれの発生を防止する観点から、好ましくは1〜60質量%、更に好ましくは10〜50質量%である。
【0031】
吸水性ポリマー(未膨潤状態)は、バインダー100質量部に対し、好ましくは10〜2000質量部であり、更に好ましくは50〜1000質量部である。
【0032】
本発明の凹凸部隠し用化粧料中、吸水性ポリマーは、多少膨潤していてもよいが、後述する吸水性ポリマーの皮膚上への定着を早く行うために、更に化粧料中均一系で保持するために、含水量が飽和吸水量未満である状態で存在することが好ましく、実質的に未膨潤状態(好ましくは飽和吸水量の1/10以下の含水量)であることが更に好ましい。吸水性ポリマーの化粧料中の平均粒径は、好ましくは0.01μm以上、更に好ましくは0.1μm以上であり、特に好ましくは1μm以上である。上限は、100μm以下が好ましく、更に好ましくは50μm以下、特に好ましくは30μm以下である。化粧料中の平均粒径は、キーエンス社製デジタルマイクロスコープVH−8000によって測定することができる。
【0033】
本発明の凹凸部隠し用化粧料は、油中水型又は水中油型の乳化化粧料、油性化粧料、スプレー化粧料、スティック状化粧料、ゲル状化粧料、水性化粧料等のいずれでもよい。
【0034】
本発明の凹凸部隠し用化粧料は、前述の吸水性ポリマー、バインダーの他に、水、油剤、粉体、保湿剤、着色剤、界面活性剤、pH緩衝剤、増粘剤、抗菌剤、防腐剤、美白剤、収斂剤、皮膚軟化剤等を配合することが出来る。油剤としてはジメチルポリシロキサンに代表されるシリコーン系オイル、イソパラフィン、スクアラン等に代表される炭化水素系オイル、ミリスチン酸イソプロピル等に代表されるエステル系オイル、フォンブリン等に代表されるフッ素系オイル等化粧品に使用できるようなオイルが挙げられる。保湿剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。粉体としては、無機物、有機物に限定されず化粧品に使用できる粉体であれば配合することが出来る。着色剤としては、法定色素に代表される有機系の染料、顔料やベンガラ等に代表される無機系の顔料等が挙げられる。また、界面活性剤に関しては、アニオン系、ノニオン系、カチオン系に関わらず、化粧品に使用できるような界面活性剤を使用することが出来る。
【0035】
更に本発明の凹凸部隠し用化粧料は、エタノール等の炭素数1〜4の低級アルコール;低粘度の鎖状シリコーン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン等の揮発性物質を含有することが、剤の乾燥性を早めると共に、さっぱりした感触を与えるので好ましい。更に、吸水性ポリマーの膨潤を調節することもできる。このような揮発性物質の含有量は、本発明の化粧料中、好ましくは5〜60質量%、更に好ましくは10〜50質量%である。本発明の化粧料が水を含有している場合、水100質量部に対して、揮発性物質は、好ましくは100質量部以上、より好ましくは200質量部以上である。
【0036】
[皮膚の凹凸部隠し方法]
本発明の凹凸部隠し用化粧料は、ファンデーション(おしろいを含む)の塗布前又は塗布後に、シワ・毛穴、傷等の皮膚の凹部分に塗布する。皮膚の凸部に用いる場合、凸部の先端と平面部との間に出来る隙間部分に塗布することが出来る。好ましくは、ファンデーションを塗布する前に、本発明の凹凸部隠し用化粧料を塗布する。しばらく塗布部を乾燥させ、吸水性ポリマー及びバインダーを皮膚上に定着させた後に、水及び/又は前述の水溶性液体等の吸水性ポリマーを膨潤させることが出来る水溶性成分を含む化粧料を、前記塗布部位に接触させ、吸水性ポリマーを膨潤させることで、皮膚の凹凸部を隠す方法が好ましい。その後、ファンデーション等を塗布してもよい。バインダーを定着させることで、吸水性ポリマーをより固定化することができる。吸水性ポリマーを定着させた後、膨潤させることにより、シワ・毛穴等の表面をより平らに、滑らかにすることができる。
【0037】
前記吸水性ポリマーを膨潤させることが出来る水溶性成分を含む化粧料(以下、膨潤剤用化粧料という)とは、好ましくは水及び/又は前述の水溶性液体を含む化粧料であるが、更に好ましくは10質量%以上、特に好ましくは20質量%以上の水を含有する。この化粧料は、油中水型又は水中油型の乳化化粧料、あるいは水性化粧料等が挙げられる。更に、膨潤剤用化粧料は、膨潤後の吸水性ポリマーを固定するために、前述のバインダーを、1〜50質量%含有することが好ましい。更に、イソプロパノール等に代表される、炭素数3〜6の低級1価アルコール;グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールに代表される多価アルコールを、1〜30質量%含有することが好ましい。これにより膨潤後の吸水性ポリマーが乾燥するのを防ぐことができる。油、粉体、着色剤、安定剤、防腐剤、界面活性剤等も含有していてもよい。
【0038】
また、本発明の凹凸部隠し用化粧料の塗布後に、膨潤剤用化粧料を用いずに、その後、ファンデーション等を塗布し、完成させることも出来る。
【0039】
塗布の方法は、例えば、指、あるいは筆、スポンジ等の道具を用いた塗布、スプレー等を用いた噴霧による塗布方法等が挙げられる。
【0040】
【実施例】
例中の%は、特記しない限り質量%である。
【0041】
合成例1(吸水性ポリマー1の合成)
ビーカーにシクロヘキサン300g、ソルビタン脂肪酸エステル(レオドールSP−P10、花王(株)製)1gを仕込み、活性剤/シクロヘキサン溶液を調製した。別の容器にアクリル酸ナトリウム100g、過硫酸アンモニウム0.5g、エチレングリコールジグリシジルエーテル(デナコールEX−810、長瀬化成(株)製)5gを加え攪拌し、過硫酸アンモニウムを溶解した。このモノマー溶液を、前に調製した活性剤/シクロヘキサン溶液に加え、ホモミキサーで乳化し、モノマー懸濁液を調製した。反応容器にシクロヘキサン500gを仕込み窒素ガスを流して溶存酸素を除去した後、反応容器を70℃まで昇温し、滴下ロートよりモノマー懸濁液を2時間かけて滴下後、2時間熟成を行った。冷却後、オクタメチルシクロテトラシロキサン(SH244、東レダウコーニング・シリコーン社製)100gを加え、減圧下、シクロヘキサン留去を行い、吸水性ポリマー(以下吸水性ポリマー1という)/SH244分散液を得た。固形分を測定した結果、吸水性ポリマー1の濃度は分散液中50%であった。また、一部を乾燥させ各物性を測定した結果、平均粒径は2μm、吸水量は20g/gであり、飽和膨潤状態の平均粒径は、5.5μmであった。
【0042】
合成例2(バインダー1の合成)
ビーカーにドデシル硫酸ナトリウム10g、イオン交換水500gをとり活性剤水溶液を調製した。アクリル酸イソステアリル99g、エチレングリコールジメタクリレート1gに過酸化ラウロイル1gを溶解させたものを、先に調製した活性剤水溶液に加え、ホモミキサーで乳化し、モノマー懸濁液を得た。反応容器にモノマー懸濁液を仕込み、窒素ガスを流して溶存酸素を除去した後、攪拌下に反応容器を75℃まで昇温し、6時間反応を行った。冷却後、濾過によりポリマーを取り出し、水洗、アセトン洗浄後、乾燥を行い、ポリマー(以下バインダー1という)を得た。このポリマーの平均粒径を懸濁液の状態で光散乱法(堀場製作所製 LA−910、溶媒:水、屈折率1.2)により測定したところ、7.5μmであった。
【0043】
合成例2(バインダー2の合成)
反応容器に水150g、過硫酸アンモニウム0.5gを仕込み、窒素ガスを流して溶存酸素を除去した。滴下ロートにメタクリル酸メチル17g、アクリル酸n−ブチル80g、アクリル酸3gを仕込んだ。攪拌下に反応容器を75℃まで昇温し、滴下ロートより上記モノマーを3時間かけて滴下後、3時間熟成を行った。冷却後、NaOH水溶液によりアクリル酸の35%を中和し、濃縮した後、若干の凝集物を除去し、固形分50%のポリマーエマルジョン(以下バインダー2という)を得た。このエマルジョンの最低成膜温度を測定した結果、4℃以下であった。
【0044】
処方例1
ビーカーに、オクタメチルシクロテトラシロキサン(SH244)を80g、バインダー1を20g仕込み、6時間攪拌後、合成例1で得られた吸水性ポリマー1/SH244(50/50)分散液を200g加え更に攪拌し、凹凸部隠し用化粧料を調製した。
【0045】
処方例2
混合容器に、ポリエーテル変性シリコーン(SH3775M、東レダウコーニング・シリコーン社製)を0.5g、ジメチルポリシロキサン(KF96L−1cs、信越化学工業(株)製)を4g、合成例1で得られた吸水性ポリマー1/SH244(50/50)分散液を10g仕込み攪拌し、更にバインダー2(固形分50%)6g、95°エチルアルコール3.2g、86%グリセリン2.3gの混合液をゆっくり滴下し更に攪拌し、W/O乳化型の凹凸部隠し用化粧料を得た。
【0046】
処方例3
混合容器に、ポリエーテル変性シリコーン(SH3775M)を0.5g、ジメチルポリシロキサン(KF96L−1cs)を4g、合成例1で得られた吸水性ポリマー1/SH244(50/50)分散液を5g仕込み攪拌し、ジメチルシロキサン塊状重合体(トスパール145A、GE東芝シリコーン社製)を5gゆっくり加え、更にバインダー2(固形分50%)6g、95°エチルアルコール3.2g、86%グリセリン2.3gの混合液をゆっくり滴下し更に攪拌し、W/O乳化型の凹凸部隠し用化粧料を得た。
【0047】
比較処方例1
処方例1において、吸水性ポリマー1/SH244分散液に変えて、ジメチルシロキサン塊状重合体(トスパール145A)100gを加える以外は同様にして、比較の凹凸部隠し用化粧料を得た。
【0048】
処方例1〜3及び比較処方例1で得られた凹凸部隠し用化粧料の組成をまとめて表1に示す。
【0049】
【表1】
Figure 0004004945
【0050】
処方例4
混合容器に、イソステアリルグリセリルエーテル1g、ジメチルポリシロキサン(KF96A−6cs、信越化学工業(株)製)31gを仕込み攪拌し、更にジメチルシロキサン塊状重合体(トスパール145A)31gをゆっくり加える。更に、精製水34g、バインダー2(固形分50%)38g、95°エタノール31g、86%グリセリン36gの混合物をゆっくり加え、更に攪拌し、O/W乳化型の膨潤剤用化粧料を得た。
【0051】
処方例5
混合容器に、ポリエーテル変性シリコーン(SH3775M)1g、オクタメチルシクロテトラシロキサン(SH244)20g、ジメチルポリシロキサン(KF96A−6cs)20gを仕込み攪拌し、更にジメチルシロキサン塊状重合体(トスパール145A)31gをゆっくり加える。更に、精製水45gをゆっくり滴下し、更に攪拌し、W/O乳化型の膨潤剤用化粧料を得た。
【0052】
処方例4〜5で得られた膨潤剤用化粧料の組成をまとめて表2に示す。
【0053】
【表2】
Figure 0004004945
【0054】
実施例1〜2及び比較例1
表3に示す凹凸部隠し用化粧料及び膨潤剤用化粧料を用い、下記の化粧法A及び化粧法Bにより化粧を行い、下記方法で、仕上がり、シワの隠蔽性、使用感を評価した。結果を表3に示す。
【0055】
<化粧法A>
洗顔後、凹凸部隠し用化粧料を目尻の大シワに適量(約米粒大)塗布し、乾燥後(約5分後)、その上から膨潤剤用化粧料を、筆を用いて適量塗布した。その後、おしろい(花王ソフィーナ・ファインフィット・フェースパウダー)を塗布し、化粧を完成させた。
【0056】
<化粧法B>
洗顔後、凹凸部隠し用化粧料を目尻の大シワに適量(約米粒大)塗布し、その後、前記おしろいを適量塗布し、化粧を完成させた。
【0057】
<評価方法>
・仕上がり
2名の専門パネラーにより、化粧後の仕上がり、すなわち、毛穴による肌の凹凸を以下の5段階で評価した。その平均点を求め、平均点が4以上を「◎」、3以上4未満を「○」、2以上3未満を「△」、2未満を「×」とした。
5:ほとんど目立たない
4:あまり目立たない
3:どちらともいえない
2:目立つ
1:非常に目立つ。
【0058】
・シワの隠蔽性
化粧を行った後、目尻のシワの隠蔽性を、2名の専門パネラーにより以下の5段階で評価した。その平均点を求め、平均点が4以上を「◎」、3以上4未満を「○」、2以上3未満を「△」、2未満を「×」とした。
5:ほとんど目立たない
4:あまり目立たない
3:どちらともいえない
2:目立つ
1:非常に目立つ。
【0059】
・使用感
2名の専門パネラーにより、化粧を行ったときの感触(皮膜感の有無)を以下の5段階で評価した。その平均点を求め、平均点が4以上を「◎」、3以上4未満を「○」、2以上3未満を「△」、2未満を「×」とした。
5:非常に良い
4:良い
3:どちらともいえない
2:やや悪い
1:悪い。
【0060】
【表3】
Figure 0004004945
【0061】
【発明の効果】
吸水性ポリマーを含有する本発明の凹凸部隠し用化粧料は、小じわばかりか、250μm以上の大きなシワや、毛穴、傷痕等も隠蔽することができる。更に、膨潤剤用化粧料を用いることにより、表面をより自然に平らに、滑らかに仕上げることができる。

Claims (4)

  1. 含水量が飽和吸水量未満である吸水性ポリマー、及びバインダーを含有する凹凸部隠し用化粧料を、皮膚上に塗布後、吸水性ポリマーを膨潤させることが出来る水溶性成分を含む化粧料(以下膨潤剤用化粧料という)を、前記塗布部位に接触させる、皮膚の凹凸部隠し方法。
  2. 膨潤剤用化粧料が、水及び/又は水溶性液体を10質量%以上含有するものである、請求項1記載の皮膚の凹凸部隠し方法。
  3. 膨潤剤用化粧料が、さらにバインダーを1〜50質量%含有するものである、請求項1又は2記載の皮膚の凹凸部隠し方法。
  4. バインダーが、Tg(ガラス転移点)が0℃以下のポリマーの架橋体粒子である、請求項1〜3いずれかに記載の皮膚の凹凸部隠し方法。
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