JP6120489B2 - スプレー噴霧用水性組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、スプレー噴霧可能な粘性水性組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、粘性を有しながら噴霧剤を用いなくても霧状に幅広い範囲でのスプレー噴霧が可能である水性組成物に関する。
近年、スタイリングローション等に代表される液状化粧料は、塗布時の液だれを無くし、均一に塗布することが望まれている。そのために、増粘した液体化粧料を肌や毛髪に霧状に噴霧することが試みられている。従来はフロンガスや液化石油ガス等の噴霧剤を用いたタイプの噴霧器(スプレー)が使用されていたが、近年、環境への影響を考慮して、それらの噴霧剤を用いないタイプの噴霧器が多く用いられてきている。しかし、噴霧剤を用いない噴霧器を使用した場合、増粘剤を用いる等して増粘させた液状化粧料については、霧状に広がらないという課題があった。当該課題を解決するために、増粘剤として特定の皮膜形成性のアクリルポリマーを用いることが提案されている(特許文献1)。しかし、この場合に得られる液体毛髪化粧料は十分な粘度を有しておらず、また、皮膜を形成するため使用後にべたつきが残る課題があった。べたつきがなく高粘度ではあるが噴霧可能な液体化粧料を得るため、カルボキシビニルポリマー等のアニオン性高分子によって増粘させた液体毛髪化粧料も提案されている(特許文献2)。
特開平5−97636号公報 特開2005−53809号公報
本発明は、液だれを抑制し得る粘性を有しながらも、フロンガスや液化石油ガス等の噴霧剤を用いない噴霧器(スプレー)を用いてもきめ細かい霧状に噴霧でき、使用時のべたつきも無い、水性組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の範囲内の平均粒子径を有した球状の吸水性樹脂を配合して製造した水性組成物が、液だれを抑制し得る粘性を有しながらも噴霧剤を用いない噴霧器を用いてもきめ細かい霧を形成することができ、使用時のべたつきもないことを見出し、さらに改良を重ねて本発明を完成した。
すなわち、本発明は例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
吸水性樹脂を含む水性組成物であって、
当該組成物に含まれる膨潤済み吸水性樹脂の平均粒子径が60〜150μmである、
スプレー噴霧用水性組成物。
項2−1.
吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶性架橋剤の存在下に重合させて得られる樹脂である、項1に記載のスプレー噴霧用水性組成物。
項2−2.
吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶性架橋剤の存在下に、逆相懸濁重合法によって重合させて得られる樹脂である、項1に記載のスプレー噴霧用水性組成物。
項3.
25℃における粘度が50〜10000mPa・sである、項1〜2−2のいずれかに記載の水性組成物。
項4.
平均粒子径5〜30μmの球状の吸水性樹脂を配合させてなる、スプレー噴霧用水性組成物。
項5−1.
吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶性架橋剤の存在下に重合させて得られる樹脂である、項4に記載のスプレー噴霧用水性組成物。
項5−2.
球状の吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶性架橋剤の存在下に、逆相懸濁重合法によって重合させて得られる樹脂である、項4に記載のスプレー噴霧用水性組成物。
項6.
平均粒子径5〜30μmの球状の吸水性樹脂を配合させてなる、項1〜3のいずれかに記載のスプレー噴霧用水性組成物。
項7.
吸水性樹脂の配合量が0.1〜0.6質量%である、項4〜6のいずれかに記載のスプレー噴霧用水性組成物。
項8.
吸水性樹脂が、25℃における0.5質量%水分散液の粘度が10000〜50000mPa・sである吸水性樹脂である、項1〜7のいずれかに記載のスプレー噴霧用水性組成物。
項9.
項1〜8のいずれか1項に記載のスプレー噴霧用水性組成物を用いたスプレー噴霧化粧料、スプレー噴霧消臭剤、又はスプレー噴霧清掃剤。
項A.
平均粒子径5〜30μmの球状の吸水性樹脂を水又は水溶液と混合する工程を含む、スプレー噴霧用水性組成物の製造方法。
項B−1.
吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶性架橋剤の存在下に重合させて得られる樹脂である、項Aに記載のスプレー噴霧用水性組成物の製造方法。
項B−2.
球状の吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶性架橋剤の存在下に、逆相懸濁重合法によって重合させて得られる樹脂である、項Aに記載のスプレー噴霧用水性組成物の製造方法。
本発明の水性組成物は、液だれを生じない程度の粘度を有するにも関わらず、フロンガスや液化石油ガス等の噴霧剤を用いない噴霧器によって細かい霧状に噴霧され得る。その特長を活かして洗浄、賦活、整肌、整髪、保護等を目的に使用される化粧料や殺菌剤、洗浄剤等に利用できる。
水性組成物(実施例1)を粒子径分布測定装置により測定した結果を示す。 水性組成物(比較例4)を粒子径分布測定装置により測定した結果を示す。 スプレーテストの概要を示す。 球状の吸水性樹脂(製造例1で得られた樹脂)の顕微鏡写真を示す。 一般的なカルボキシルビニルポリマーの顕微鏡写真を示す。
本発明の水性組成物はスプレー噴霧用水性組成物である。本発明のスプレー噴霧用水性組成物は、吸水性樹脂を含む。当該吸水性樹脂は、水性組成物中で膨潤している。膨潤した当該吸水性樹脂の平均粒子径は、約60〜150μmであり、好ましくは80〜120μmである。なお、以下、水性組成物中の膨潤済み吸水性樹脂の平均粒子径を「ゲル平均粒子径」ともいう。
ゲル平均粒子径が約60μm以上であると、組成物を噴霧した後のすべすべした感がより好ましく得られる。また、ゲル平均粒子径が約150μm以下であると、噴霧器(スプレー)の管に組成物が詰まる虞がより低減される。
本発明におけるゲル平均粒子径は、本発明の水性組成物をレーザー回折散乱法により測定して求めた、膨潤済み吸水性樹脂の平均粒子径値である。当該測定には、粒子径分布測定装置(例えば株式会社島津製作所 SALD2000)を用いることができる。
吸水性樹脂の製造工程における諸条件を調整することにより、ゲル平均粒子径を調整することができる。特に、吸水性樹脂製造の重合条件(例えば重合工程における懸濁条件や架橋度)を調整することにより、ゲル平均粒子径を調整することができる。
本発明のスプレー噴霧用水性組成物は、組成物へ配合する前の状態が平均粒子径5〜30μm(好ましくは10〜25μm)の球状である吸水性樹脂を、水又は水溶液に分散させて製造される。すなわち、本発明のスプレー噴霧用水性組成物は、平均粒子径が5〜30μm(好ましくは10〜25μm)の球状の吸水性樹脂を配合してなる。
本発明に用いる吸水性樹脂は、水を吸収して膨潤する。特に制限されないが、膨潤率が5〜900倍程度の吸水性樹脂を用いることが好ましい。なお、ここでの膨潤率とは重量変化率(吸水後重量/吸水前重量)を意味しており、よって膨潤率を1/3乗することで、膨潤した際の平均粒子径の伸張倍率が算出される。従って、特に制限されないが、膨潤した後の吸水性樹脂の平均粒子径は、膨潤前の平均粒子径の1.7〜9.7倍程度であることが好ましい。
本発明の水性組成物の製造に用いる球状の吸水性樹脂の平均粒子径は前述の通り5〜30μmであり、好ましくは10〜25μmである。
本発明に用いる吸水性樹脂は球状粒子を多く含む。言い換えれば、球状粒子率が高い。ここでの球状粒子とは、ランダムに選んだ吸水性樹脂の顕微鏡画像(100〜1000倍)において、「1 ≦ 長径/短径 ≦ 1.2」を満たす粒子である。なお、前記画像において、粒子1個に対して直径をランダムに15回測定したとき、最長の長さを長径とし、最短の長さを短径とする。当該検討をランダムに選択した粒子100個に対して行い(すなわちn=100)、50個以上が上記式を満たす場合、吸水性樹脂の球状粒子率は50%以上であり、本発明に好ましく用い得る。当該球状粒子率は、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、100%であってよく、100%に近い値であるほど好ましい。
なお、配合前(すなわち膨潤前)の吸水性樹脂の平均粒子径は、吸水性樹脂0.1gをヘキサン5mlに分散させ、これをレーザー回折散乱法により測定して求めた値である。当該測定には、例えば粒子径分布測定装置(株式会社島津製作所 SALD2000)を用いることができる。
本明細書では、水性組成物とは、水を含む液状の組成物をいう。上述のように、本発明のスプレー噴霧用水性組成物は、吸水性樹脂を水又は水溶液に分散させて製造される。用いる水としては、特に制限されず、例えば蒸留水、超純水、脱イオン水、水道水等を用い得る。また、水の代わりに水溶液を用いてもよい。当該水溶液の溶質は、本発明の用途等に応じて適宜選択することができる。例えば、低級アルキルアルコールと水とを混合した水溶液(低級アルキルアルコール水溶液)を用いることができる。ここでの低級アルキルアルコールとしては、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が例示できるが、これらに限定されない。
本発明のスプレー噴霧用水性組成物は、使用時の液だれを防止し得る程度の粘度を有する。特に、吸水性樹脂が増粘剤として働くことにより、当該組成物に好ましい粘度を付与することができる。本発明のスプレー噴霧用水性組成物は、25℃における粘度が50〜10000mPa・s程度であることが好ましく、70〜7000mPa・s程度であることがより好ましく、150〜7000mPa・s程度であることがさらに好ましい。50mPa・s未満の場合、スプレー噴射された水性組成物がたれやすくなるおそれがある。10000mPa・sを超えると噴霧器の管に水性組成物が上昇しにくくなりスプレーするのに時間と力を要するようになるおそれがある。なお、通常、粘度が1000mPa・s以上程度の水性組成物を、噴霧剤を用いずにスプレー噴霧することは困難であるが、本願発明に係る水性組成物であれば、10000mPa・s程度(少なくとも7000mPa・s程度)の粘度まで、噴霧剤を用いずにスプレー噴霧することができる。
また、本発明に用いる吸水性樹脂は、0.5質量%になるよう水に分散させた際に、25℃における粘度が10000〜50000mPa・sであることが好ましく、15000〜35000mPa・sであることがより好ましい。当該粘度が、10000mPa・s未満の場合、組成物の粘度を上げるための吸水性樹脂の添加量が増えることにより、結果として樹脂が噴霧器の管内に詰まるおそれが出てくる。50000mPa・sを越えると霧状には広がるものの、その広がりの範囲が狭くなる場合がある。
なお、本明細書における粘度とは、粘度測定対象組成物(具体的には上記水性組成物、又は吸水性樹脂を0.5質量%になるよう水に分散させたもの)を、B型粘度計(ローターNo.6、回転数20rpm)により25℃で測定した値である。
本発明のスプレー噴霧用水性組成物を製造する際には、吸水性樹脂の配合量は0.1〜0.6質量%程度が好ましく、0.2〜0.5質量%程度がより好ましい。この吸水性樹脂の配合量は、原材料全ての質量を100質量%としたときの値である。スプレー噴霧用水性組成物の質量を100質量%としたときの値ともいえる。
吸水性樹脂としては、例えば、吸水性樹脂として汎用されるポリアクリル酸塩架橋物(樹脂)を用いることもできるが、特に、水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶性架橋剤の存在下に重合させて得られる架橋重合体(樹脂)を好ましく用いることができる。
水溶性エチレン性不飽和単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸〔本明細書では「(メタ)アクリル」とは「アクリル若しくはメタクリル」を意味する。つまり、例えば、「(メタ)アクリル酸」との記載は「アクリル酸若しくはメタクリル酸」との記載と同義である。〕、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はそのアルカリ金属塩;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等のノニオン性単量体;ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有不飽和単量体またはその四級化物等が挙げられる。アルカリ金属塩におけるアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が例示される。中でも、(メタ)アクリル酸またはそのアルカリ金属塩、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドが好ましい。なお、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
水溶性架橋剤としては、好ましくは重合性不飽和基及び/又は反応性官能基を2個以上有する化合物が挙げられる。反応性官能基は、水溶性エチレン性不飽和単量体が有するカルボキシル基等の官能基と反応して、架橋構造を形成し得る官能基である。その具体例としては、グリシジル基、イソシアネート基が例示される。2個以上のグリシジル基を有する水溶性架橋剤の例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル及びポリエチレングリコールジグリシジルエーテルがある。2個以上の重合性不飽和基を有する水溶性架橋剤の例としては、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート及び水溶性ショ糖アリルエーテルがある。
より具体的には、本発明に用いられる水溶性架橋剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリグリセリン等のポリオール類のジまたはトリ(メタ)アクリル酸エステル類;前記ポリオール類とマレイン酸、フマール酸等の不飽和酸とを反応させて得られる不飽和ポリエステル類;N,N’−メチレンビスアクリルアミド等のビスアクリルアミド類;ポリエポキシドと(メタ)アクリル酸とを反応させて得られるジまたはトリ(メタ)アクリル酸エステル類;トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のポリイソシアネートと(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルとを反応させて得られるジ(メタ)アクリル酸カルバミルエステル類;アリル化澱粉、アリル化セルロース、ジアリルフタレート、ショ糖アリルエーテル、N,N’,N’’−トリアリルイソシアネート、ジビニルベンゼン等の重合性不飽和基を2個以上有する化合物;(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル〔「(ポリ)」とは「ポリ」の接頭語がある場合とない場合を意味する。つまり、例えば「(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル」との記載は、「エチレングリコールジグリシジルエーテル若しくはポリエチレングリコールジグリシジルエーテル」との記載と同義である。〕、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテル等のジグリシジルエーテル化合物;エピクロルヒドリン、エピブロムヒドリン、α−メチルエピクロルヒドリン等のハロエポキシ化合物;2,4−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート化合物等の反応性官能基を2個以上有する化合物;3−メチル−3−オキセタンメタノール、3−エチル−3−オキセタンメタノール、3−ブチル−3−オキセタンメタノール、3−メチル−3−オキセタンエタノール、3−エチル−3−オキセタンエタノール、3−ブチル−3−オキセタンエタノール等のオキセタン化合物等が挙げられる。水溶性架橋剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテル、水溶性ショ糖アリルエーテル、及びN,N’−メチレンビスアクリルアミドが好ましい。
特に制限されないが、本発明に用いる吸水性樹脂は、(メタ)アクリル酸またはそのアルカリ金属塩、アクリルアミド、メタクリルアミド、及びN,N−ジメチルアクリルアミドからなる群より選択される少なくとも1種の水溶性エチレン性不飽和単量体を、(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテル、水溶性ショ糖アリルエーテル、及びN,N’−メチレンビスアクリルアミドからなる群より選択される少なくとも1種の水溶性架橋剤の存在下に重合させたものが特に好ましい。
本発明に用いる球状の吸水性樹脂(水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶性架橋剤の存在下に重合させて得られる樹脂)は、例えば、水溶性エチレン性不飽和単量体を、水溶性架橋剤の存在下で、懸濁重合法により重合させる工程を含む方法により得ることができる。懸濁重合法のなかでも、水溶性エチレン性不飽和単量体、水溶性架橋剤及び水を含む水相の液滴を疎水性溶媒中に分散させながら重合反応を行う逆相懸濁重合法が好ましい。逆相懸濁重合法により得られる吸水性樹脂は、ほぼ全ての粒子が球状となるため、本願発明に特に好ましく用いることができる。逆相懸濁重合法により得られる吸水性樹脂の粒子は、上記球状の定義を満たし、当該吸水性樹脂の球状粒子率は約95%以上となる。
逆相懸濁重合に用いられる疎水性溶媒としては、例えば、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素及び芳香族炭化水素から選ばれる石油系炭化水素溶媒が用いられる。脂肪族炭化水素としては、n−ペンタン、n−ヘキサン及びn−ヘプタン等が挙げられる。脂環式炭化水素としては、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン及びメチルシクロヘキサン等が挙げられる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン及びキシレン等が挙げられる。特に、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン及びトルエンから選ばれる少なくとも1種の疎水性溶媒が、工業的な汎用溶媒として好適に使用される。疎水性溶媒の比率は、水溶性エチレン性不飽和単量体等を含む水相100質量部に対して、例えば100〜200質量部である。
水溶性エチレン性不飽和単量体等を含む水相、又は前記疎水性溶媒は、界面活性剤及びラジカル開始剤等の他の成分を含んでいてもよい。
界面活性剤は、主に重合中の懸濁状態を安定化させるために用いられる。界面活性剤は、逆相懸濁重合において通常用いられるものであれば特に限定されない。好ましくは、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、変性ポリエチレンワックス、変性ポリプロピレンワックス、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、セルロースエーテル(ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース等)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等が例示できる。これらは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
界面活性剤の量は、水溶性エチレン性不飽和単量体に対して好ましくは0.1〜10.0質量%、より好ましくは0.5〜5.0質量%である。
ラジカル開始剤は、通常のラジカル重合に用いられるものであれば特に限定されないが、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム及びアゾ系開始剤などが好適に使用される。例えば、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)2塩酸塩をラジカル開始剤として用いることができる。
ラジカル開始剤の量は、水溶性エチレン性不飽和単量体に対して好ましくは0.01〜0.5質量%、より好ましくは0.02〜0.2質量%である。
逆相懸濁重合において、水溶性エチレン性不飽和単量体等を含む液滴のサイズは、得られるポリマー粒子のサイズと密接な関係がある。反応容器及び製造スケール等の条件により異なるが、例えば2Lのフラスコを反応容器として用いた場合、攪拌速度600〜1000回転/分の条件で逆相懸濁重合を行うことにより、本発明に用いるのに適したサイズ及び形状の樹脂粒子を好ましく得ることができる。また、添加する水溶性架橋剤の量により、架橋重合体(すなわち、得られる樹脂)の分子量及び架橋度を調整できる。このように、重合反応時の撹拌速度及び水溶性架橋剤の添加量を調整し、樹脂粒子のサイズ、分子量及び架橋度を制御することで、樹脂の親水性や増粘剤としての特性を調整することができる。
重合反応のその他の諸条件、例えばラジカル開始剤の量、重合反応温度、反応時間等も適宜調整することができる。重合反応温度は、例えば50〜80℃であり、反応時間は、例えば30分〜3時間である。例えば2Lのフラスコを反応容器として用いる場合、その浴温を60℃に調整して重合反応を開始させることができる。この場合、重合反応の開始は、反応容器内の温度が重合熱で70数℃程度まで上昇することから確認できる。その後、30分〜3時間程度の熟成反応を行うことで、通常は重合反応が完結する。熟成反応後、浴温を上昇させて反応容器内の水及び石油系炭化水素溶媒を留去させることで、生成物(吸水性樹脂)が取得できる。
本発明の水性組成物は、前記吸水性樹脂を水中へ分散、吸液させることにより得られる。具体的な手順としては、吸水性樹脂を水中へ投入して混合することにより本発明のスプレー噴霧用水性組成物を得ることができる。混合方法としては、公知の方法を採用することができ、特に限定されない。たとえば、プロペラミキサー、ハイスピードミキサー、ホモジナイザー等を好適に用いることができる。
本発明のスプレー噴霧用水性組成物には、本発明の効果を損なわない限り、当該水性組成物の使用目的等を考慮して、その他の成分を適宜配合することができる。
その他の成分としては、例えば、一価アルコール、保湿成分、制汗成分等を好ましく配合することができる。一価アルコールは、水性組成物の乾燥速度を上げることができ、好ましい。一価アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール等が挙げられる。乾燥速度を上げるという観点からは、特にエタノールが好ましい。保湿成分としては、例えば、グリセリン、グリコール、ソルビトール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。当該水性組成物を保湿用化粧品や医薬品に用いる場合に特に好ましい。制汗成分としては、例えば、アルミニウムヒドロキシクロリド、タンニン酸、硫酸亜鉛、酸化亜鉛等が挙げられる。当該水性組成物を制汗用化粧品等に用いる場合に特に好ましい。
その他の成分として、また、例えば着色剤、界面活性剤(アニオン性、ノニオン性、両性またはカチオン性)、その他香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、植物抽出エキス、界面活性剤、殺菌剤等を配合することもできる。
本発明のスプレー噴霧用水性組成物は、スプレー噴霧して用いられ得る製品に好ましく用いることが出来る。例えばスプレー噴霧して用いられる、化粧料、消臭剤、洗剤(清掃剤)等に好ましく用いることができる。
化粧料としては、具体的には、リキッドファンデーション、乳液、化粧水、液状化粧料、洗顔フォーム、ヘアーセット剤等が例示できる。消臭剤としては、具体的には、住居空間(部屋、トイレ等)、車内空間、敷物、布団、衣服用の消臭剤が例示できる。洗剤(清掃剤)としては、具体的には、例えば風呂、トイレ、壁、家具用の洗剤(清掃剤)が例示できる。
本発明のスプレー噴霧用水性組成物は、従来の親水性増粘剤を用いる場合と同様に噴霧剤を用いて噴霧させることももちろん可能であり、更に、トリガータイプのディスペンサーやポンプスプレーを使用した噴霧器(噴霧剤を用いない噴霧器)を用いても霧状に噴霧させることが可能である。
なお、スプレー噴霧用組成物に粘度を与えるため増粘剤としてよく使用される、アクリル酸の架橋体であるカルボキシビニルポリマーのような親水性増粘剤は、球状ではなく角張った形状をしており、それらを配合した水性組成物は、フロンガスや液化石油ガス等の噴霧剤を使用しなければ霧状に噴霧することは難しい。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらによってなんら限定されるものではない。
[評価方法]
吸水性樹脂およびその分散液について、(1)形状、(2)吸水性樹脂の平均粒子径、(3)粘度、及び(4)膨潤済み吸水性樹脂の平均粒子径(ゲル平均粒子径)を以下の方法に従って測定した。
また、各樹脂を含む水性組成物について、スプレー噴射時の広がりを、以下の(5)スプレーテストに記載の方法に従って測定した。
(1)形状
樹脂の粒子の形状を電磁顕微鏡(SEM)にて1000倍の倍率で観察した。
(2)吸水性樹脂の平均粒子径
吸水性樹脂0.1gをヘキサン5mlに分散させ、これを粒子径分布測定装置(株式会社島津製作所 SALD2000 フローセル使用)を用いて測定して、平均粒子径を求めた。
(3)粘度
吸水性樹脂の粘度については、吸水性樹脂の濃度が0.5質量%となるように吸水性樹脂をイオン交換水に加え、室温下(20℃)3時間攪拌して均一に分散させて増粘液を得、当該増粘液の粘度を以下の条件で測定した。
粘度測定条件
B型粘度計:芝浦システム株式会社製 ビスメトロンVS−1H
温度 :25℃
ロータ :No.6
回転数 :20rpm
水性組成物についても、同様にその粘度を測定した。
カルボキシビニルポリマーを使用した場合(比較例)は、イオン交換水に分散後、NaOHにて70%中和した後に粘度測定に供した。
(4)膨潤済み吸水性樹脂の平均粒子径(ゲル平均粒子径)
得られた水性組成物について、粒子径分布測定装置(株式会社島津製作所 SALD2000 フローセル使用)により測定して平均粒子径を求め、ゲル平均粒子径とした。当該測定結果を2例、図1及び図2に示す。図1は下記実施例1を測定した結果を、また、図2は下記比較例4を測定した結果を、それぞれ示す。図1及び図2における「平均値」がゲル平均粒子径である。
(5)スプレーテスト
各水性組成物(下記の各実施例及び比較例)をトリガータイプスプレー(マルショウ化成株式会社製PETスプレー ボトル丸 24ガン小付)100ml容器に入れ、10cm先に設置した紙に噴射して、その広がりを測定した。10cm以上の広がりがあれば霧状に広がっていると評価した。スプレーテストの概要を図3に示す。
製造例1:吸水性樹脂の製造方法
500mL三角フラスコに80質量%のアクリル酸水溶液90gを加え、外部よりフラスコを冷却しながら30質量%の水酸化ナトリウム水溶液94gを滴下して水溶液を中和した。さらにイオン交換水56g、架橋剤として低置換度の水溶性ショ糖アリルエーテル0.36g(アクリル酸水溶液に対して0.4質量%)、開始剤として2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)2塩酸塩(和光純薬工業株式会社製 V−50)0.064gを加えてアクリル酸中和物水溶液を調製した。これとは別に、撹拌機、還流冷却管、滴下ロート、窒素ガス導入管を取り付けた2Lの四つ口セパラブルフラスコにn−ヘプタン330gを加え、さらに界面活性剤としてショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ株式会社製 S−370)2.7gを分散及び溶解させた。そこに、先に調製したアクリル酸中和物水溶液(水溶性エチレン不飽和単量体水溶液)を加え、攪拌速度1200rpmで攪拌しながら、系内を窒素置換すると共に浴温を60℃に保持して、1時間、逆相懸濁重合法により重合を行った。重合終了後、水およびn−ヘプタンを留去して吸水性樹脂の粉体103gを得た。得られた吸水性樹脂を電子顕微鏡(SEM)にて観察した。結果を図4に示す。当該樹脂は、ほとんどの粒子がほぼ球状であった。また、当該吸水性樹脂の平均粒子径は11μmであり、その0.5質量%水分散液の粘度は16700mPa・sであった。
製造例2:吸水性樹脂の製造方法
製造例1において、攪拌速度を800rpmに変えた以外は同様にして吸水性樹脂を得た。得られた吸水性樹脂を電子顕微鏡(SEM)で観察した。当該樹脂は、ほとんどの粒子がほぼ球状であった。また、当該吸水性樹脂の平均粒子径は40μmであり、その0.5質量%水分散液の粘度は25000mPa・sであった。
製造例3:吸水性樹脂の製造方法
攪拌機、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた1L容の四つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタン550mLを加えた。これにHLBが13.1のヘキサグリセリルモノベヘレート(界面活性剤;日本油脂株式会社製のノニオンGV−106)を1.38g添加して分散させ、50℃まで昇温して界面活性剤を溶解した後30℃まで冷却した。
一方、500mL容の三角フラスコを別に用意し、これに80質量%のアクリル酸水溶液92gを加えた。これに、外部から冷却しつつ20.1質量%の水酸化ナトリウム水溶液152.6gを滴下して75モル%の中和を行い、その後、過硫酸カリウム0.11gと、架橋剤としてエチレングリコールジグリシジルエーテル0.019gとを、さらに加えて溶解させた。これによりアクリル酸部分中和物水溶液(水溶性エチレン不飽和単量体水溶液)を調製した。
次に、得られたアクリル酸部分中和物水溶液の全量を前記四つ口円筒型丸底フラスコに回転数1500rpmの条件で加えて分散させ、系内を窒素で置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して3時間かけて逆相懸濁重合法により重合反応を行った。
重合反応終了後、得られたスラリーを、120℃で2時間乾燥してポリアクリル酸塩架橋物(吸水性樹脂)191.2gを得た。
得られた吸水性樹脂を電子顕微鏡(SEM)で観察した。当該樹脂は、ほとんどの粒子がほぼ球状であった。また、その平均粒子径は20μmであり、その0.5質量%水分散液の粘度は35000mPa・sであった。
製造例4:吸水性樹脂の製造方法
500mL容の三角フラスコに80質量%のアクリル酸水溶液92gを加えた。これに、外部から冷却しつつ20.1質量%の水酸化ナトリウム水溶液152.6gを滴下して75モル%の中和を行い、その後、過硫酸カリウム0.11gと、架橋剤としてエチレングリコールジグリシジルエーテル0.019gとを、さらに加えて溶解させた。これによりアクリル酸部分中和物水溶液(水溶性エチレン不飽和単量体水溶液)を調製した。
得られたアクリル酸部分中和物水溶液中に窒素ガスを100ml/分の速度で送り込むことにより30分間脱気を行い、内容積600mlでシグマ型羽根を2本有するジャケット付きステンレス製双腕型ニーダーに蓋をつけた反応器へと脱気済みアクリル酸部分中和物水溶液を移し、30℃の温度に保ちながら羽を回転させて窒素置換したところ、重合が開始され、16分後には反応系内のピーク温度は83℃に達した。更に窒素雰囲気中で70℃の温度にて60分重合を続けて、得られた含水ゲル(含水重合体)を取り出した。得られた含水重合体を150℃で90分間熱風乾燥し、ポリアクリル酸塩架橋物(吸水性樹脂)96.5gを得た。当該吸水性樹脂を熱乾燥した後に振動ミルにて粉砕し、300メッシュパス品を得た。得られた吸水性樹脂を電子顕微鏡写真で観察したところ、ほとんどの粒子が球状ではなかった。その平均粒子径は25μmで、その0.5質量%水分散液の粘度は30000mPa・sであった。
実施例1
製造例1で得た吸水性樹脂0.1質量部を、イオン交換水84.90質量部及びエタノール15質量部の混合液へ20℃にて分散させて水性組成物(実施例1)とした。
実施例2
製造例1で得た吸水性樹脂0.2質量部を、イオン交換水89.80質量部及びエタノール10質量部の混合液に20℃にて分散させて、水性組成物(実施例2)とした。
実施例3
製造例3で得た吸水性樹脂0.3質量部を、イオン交換水84.70質量部及びエタノール15質量部の混合液に20℃にて分散させて、水性組成物(実施例3)とした。
比較例1
製造例2で得た吸水性樹脂0.2質量部を、イオン交換水84.80質量部及びエタノール15質量部の混合液に20℃にて分散させて、水性組成物(比較例1)とした。
比較例2
製造例4で得た吸水性樹脂0.2質量部を、イオン交換水84.80質量部及びエタノール15質量部の混合液に20℃にて分散させて、水性組成物(比較例2)とした。
比較例3
カルボキシビニルポリマー(アクペック501E:住友精化株式会社製)0.03質量部をイオン交換水84.96質量部に分散させ、さらに水酸化ナトリウム0.013質量部を添加した。その後、エタノール15質量部を添加して、水性組成物(比較例3)とした。なお、アクペック501Eの平均粒子径は3μm(図5)であり、その0.5質量%水溶液粘度は8100mPa・sであった。
比較例4
カルボキシビニルポリマー(アクペック501E:住友精化株式会社製)0.15質量部をイオン交換水84.79質量部に分散させ、さらに水酸化ナトリウム0.058質量部を添加した。その後、エタノール15質量部を添加して、水性組成物(比較例4)とした。なお、アクペック501Eの平均粒子径は3μmであり、その0.5質量%水溶液粘度は8100mPa・sであった。
なお、比較例3及び4で用いたカルボキシビニルポリマーを電子顕微鏡(SEM)にて観察した。結果を図5に示す。カルボキシビニルポリマーは、ほとんどの粒子が球状ではなかった。
得られた各水性組成物(各実施例及び比較例)の粘度測定及びスプレーテストの結果を表1に示す。
Figure 0006120489

Claims (5)

  1. 吸水性樹脂を含む水性組成物であって、
    平均粒子径5〜30μmの球状の吸水性樹脂を配合させてなり、
    当該組成物に含まれる膨潤済み吸水性樹脂の平均粒子径が60〜150μmであり、
    前記吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和単量体の重合体が水溶性架橋剤で架橋されている樹脂であり、前記水溶性エチレン性不飽和単量体は(メタ)アクリル酸であり、前記水溶性架橋剤はエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート及び水溶性ショ糖アリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であり、
    25℃における粘度が50〜10000mPa・sである、
    スプレー噴霧用水性組成物。
  2. 平均粒子径5〜30μmの球状の吸水性樹脂を配合させてなり、
    前記吸水性樹脂が、水溶性エチレン性不飽和単量体の重合体が水溶性架橋剤で架橋されている樹脂であり、前記水溶性エチレン性不飽和単量体は(メタ)アクリル酸であり、前記水溶性架橋剤はエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート及び水溶性ショ糖アリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であり、
    25℃における粘度が50〜10000mPa・sである、
    スプレー噴霧用水性組成物。
  3. 吸水性樹脂の配合量が0.1〜0.6質量%である、請求項1又は2に記載のスプレー噴霧用水性組成物。
  4. 吸水性樹脂が、25℃における0.5質量%水分散液の粘度が10000〜50000mPa・sである吸水性樹脂である、請求項1〜3のいずれかに記載のスプレー噴霧用水性組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスプレー噴霧用水性組成物を用いたスプレー噴霧化粧料、スプレー噴霧消臭剤、又はスプレー噴霧清掃剤。
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