JP2001139426A - ゴマージュ化粧料組成物およびゴマージュ化粧料 - Google Patents

ゴマージュ化粧料組成物およびゴマージュ化粧料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水で濡れた肌でも使用でき、刺激感無く、皮
膚表面近傍の不要物を除去すると共に角栓のような皮膚
の深部に存在する不要物をも除去する作用に優れるゴマ
ージュ化粧料を提供する。 【解決手段】 不要な皮膚成分を除去するためのゴマー
ジュ化粧料組成物を、粘着性固形物とこの粘着性固形物
を分散する揮発性の分散媒とからなり、分散媒が揮散し
たときに粘着性固形物が析出する析出性粘着剤と、揮発
性油剤とを含有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料に関し、更に
詳しくはゴマージュ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴマージュ化粧料は、摩擦係数の
高い固形物質を含む化粧料組成物を皮膚に塗布し、この
とき固形物質による擦過を利用して古くなった角層など
の皮膚不要物を消しゴムの滓状に擦り落とし、皮膚をみ
ずみずしくさせる化粧料のことを指していた。ゴマージ
ュ化粧料は上記形態をとるため、化粧料全体としてみて
も、粘度が高く、摩擦係数の大きいものであった。この
為、ゴマージュ化粧料の使用に際しては、塗擦による刺
激感を如何に少なくさせるかが大きな課題であった。
【0003】また、従来のゴマージュ化粧料は、皮膚表
面の極めて近傍に存在する、古くなった角層や角層、お
よび皮脂や種々の汚れのコンプレックスは除去できるも
のの、汗腺等の、皮膚表面から遠い位置に存在する、角
栓等の不要物は除去できない欠点も有していた。更に、
従来のゴマージュ化粧料は、水で濡れた皮膚に使用する
ことができず、例えば予め洗顔した後にゴマージュする
ような方法で使用することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下でなされたものであり、水で濡れた肌でも使え、刺
激感無く、皮膚表面近傍の不要物を除去すると共に、角
栓のような皮膚の深部に存在する不要物をも除去するこ
とができるゴマージュ化粧料を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究努力を重ねた結果、1)析出
性粘着剤と2)揮発性油剤とを含有することを特徴とす
る、ゴマージュ化粧料組成物をエアゾール噴出剤ととも
にエアゾール容器に密閉した化粧料として用いることに
より、水で濡れた肌でも使え、刺激感がなく、優れた皮
膚不要分除去作用を有するゴマージュ化粧料が得られる
ことを見いだし、発明を完成させるに至った。
【0006】すなわち、本発明は以下の通りである。 (1)不要な皮膚成分を除去するためのゴマージュ化粧
料組成物であって、粘着性固形物とこの粘着性固形物を
分散する揮発性の分散媒とからなり、前記分散媒が揮散
したときに前記粘着性固形物が析出する析出性粘着剤
と、揮発性油剤とを含有することを特徴とするゴマージ
ュ化粧料組成物。 (2)粘着性固形物はビニル構造を有する化合物を単量
体として含む重合体、共重合体およびこれらの塩から選
ばれる1種または2種以上であることを特徴とする
(1)のゴマージュ化粧料組成物。 (3)揮発性油剤は環状シリコーン、動粘度が1×10
-5m/s以下の直鎖状シリコーン、および軽質イソパラ
フィンから選択される1種または2種以上であることを
特徴とする(1)または(2)のゴマージュ化粧料組成
物。 (4)エアゾール容器と、このエアゾール容器に充填さ
れた(1)〜(3)のいずれかのゴマージュ化粧料組成
物と、このゴマージュ化粧料組成物と共にエアゾール容
器に充填されたエアゾール噴射剤とを有するゴマージュ
化粧料。 (5)使用時に、エアゾール容器よりゴマージュ化粧料
組成物をムース状に噴出させ、これを使用部位にて塗擦
した際に析出性粘着剤より析出する粘着性固形物によっ
て不要な皮膚成分を吸着除去する作用を有することを特
徴とする(4)のゴマージュ化粧料。 (6)不要な皮膚成分が皮脂、角層又は角栓より選ばれ
るものであることを特徴とする(4)または(5)のゴ
マージュ化粧料。 (7)水に濡れた肌に使用されることを特徴とする
(1)〜(6)のいずれかのゴマージュ化粧料。 (8)全身に使用されることを特徴とする(1)〜
(6)のいずれかのゴマージュ化粧料。 (9)入浴時に使用されることを特徴とする(1)〜
(6)のいずれかのゴマージュ化粧料。 (10)(1)〜(9)のいずれかのゴマージュ化粧料
を水に濡れた肌に塗布し、擦過することを特徴とするゴ
マージュ化粧料の使用方法。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0008】(1)析出性粘着固形物 本発明のゴマージュ化粧料組成物は、析出性粘着剤を含
有することを特徴とする。本発明において、析出性粘着
剤は、粘着性固形物とこの粘着性固形物を分散する揮発
性の分散媒とからなる成分を示す。この析出性粘着固形
物において、粘着性固形物は、通常、上記分散媒中に均
一に分散しているが、分散媒が揮散すると、粘着性固形
物が析出される。本発明においては、このような析出性
粘着剤を含有するゴマージュ化粧料組成物またはこれを
含有するゴマージュ化粧料を皮膚に摺擦することによっ
て分散媒が揮散して粘着性固形物が析出し、この粘着性
固形物が皮膚の不要物を吸着し、除去することができる
のである。
【0009】上記析出性粘着剤の典型的な例としては、
ポリマーエマルジョン液や煙霧状シリカゲルの分散液等
が好ましく例示できる。特に、ポリマーエマルジョンを
好適に用いることができる。
【0010】ここで、ポリマーエマルジョンを構成する
粘着性固形物としては、アクリル酸、メタクリル酸、そ
れらのエステルやアミド、またはビニルアルコールとそ
のエステルやエーテル、塩化ビニル、スチレンやα−メ
チルスチレンなどのビニル化合物を構成単量体として含
む重合体、共重合体、それらの塩を好ましく用いること
ができる。そして、これらを分散する分散媒としては、
ポリマーエマルジョンの分散媒として通常用いられるも
のを用いることができ、特に限定されないが、具体的に
は、水、エタノールなどのアルコールの水溶液、1,3
−ブタンジオールやグリセリンなどの多価アルコールの
水溶液等の水性溶媒を好ましく例示できる。
【0011】この様なポリマーエマルジョンとしては、
大東化成株式会社製のダイドゾール5000ADが特に
好ましく例示できる。これは、アクリル酸エチルポリマ
ーエマルジョンであって、ポリマーエマルジョン全体中
の固形分(アクリル酸エチルポリマー)の含有量は50
%である。
【0012】本発明の化粧料組成物に於いてゴマージュ
作用を発揮するためには、粘着性固形物の含有量が化粧
料組成物全体の5〜30重量%、更に好ましくは10〜
20重量%となるように、上記析出性粘着剤の含有量を
調整することが好ましい。
【0013】(2)揮発性油剤 本発明のゴマージュ化粧料組成物は揮発性油剤をさらに
含有することを特徴とする。本発明において揮発性油剤
とは、1気圧下における沸点が200℃以下であり、水
とは任意の割合では混合せず、常温・常圧下で開放系に
放置すれば、揮散して重量減少を認める液性の成分のこ
とを意味する。具体的には、環状ジメチルポリシロキサ
ンや直鎖状のジメチルポリシロキサンの低粘度のもの
(動粘度が1×10-5m/s以下)などのシリコーン
や、軽質イソパラフィン等が好ましく例示できる。これ
らは一種のみを含有させることもできるし、二種以上を
組み合わせて含有させることもできる。このような揮発
性油剤としては、直鎖状シリコーンであるジメチコンを
特に好ましく用いることができる。
【0014】本発明のゴマージュ化粧料組成物に於い
て、これらの揮発性油剤は、上記析出性粘着剤の使用時
に於ける粘着性固形物の析出速度を調整するとともに、
汗腺等の皮膚表面より深部に入り込んだ、角栓などの汚
れと皮膚の不要物のコンプレックスを深部より浮かす働
きを有する。加えて、皮膚上に固着して落ちにくい汚れ
などを落としやすくする作用も有する。
【0015】本発明のゴマージュ化粧料組成物における
これら揮発性油剤の好ましい含有量は上記ゴマージュ化
粧料組成物全体の0.5〜40重量%であり、更に好ま
しくは、1〜10重量%である。揮発性油剤の含有量を
上記範囲とすることにより、系の安定性を損なわずに上
記の効果を発揮することができる。揮発性油剤の含有量
が上記範囲よりも少なすぎると上述の効果を発揮できな
い場合があり、多すぎると経時安定性や、本発明のゴマ
ージュ化粧料組成物を後述するようにムース状の化粧料
として用いた場合のムース形成性を阻害する場合があ
る。
【0016】(3)ゴマージュ化粧料組成物 本発明のゴマージュ化粧料組成物は、上記析出性粘着固
体と揮発性油剤とを含有することを特徴とする。本発明
において、ゴマージュ化粧料組成物とは、単独でも皮膚
などに塗布し化粧料として使用できるものであり、化粧
料の容器とエアゾール用噴出剤等の皮膚上への塗布と直
接関係のない構成要素を除いた部分を総称するものであ
る。本発明のゴマージュ化粧料は、必要に応じて、プロ
パンやブタンなどの天然ガスや、炭酸ガス、ジメチルエ
ーテルなどの噴出剤とともに容器に充填して化粧料とす
ることができる。
【0017】従って、本発明の化粧料組成物には、通常
化粧料などで使用される製剤化の為の任意成分を、本発
明の効果を損ねない範囲で含有させることができる。こ
のような任意成分としては、例えば、スクワラン、ワセ
リン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;
ホホバ油、カルナウバワックス,オレイン酸オクチルド
デシル等のエステル類;オリーブ油、牛脂、椰子油等の
トリグリセライド類;ステアリン酸、オレイン酸、リチ
ノレイン酸等の脂肪酸;オレイルアルコール、ステアリ
ルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコー
ル;スルホコハク酸エステルやポリオキシエチレンアル
キル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤類;アルキ
ルベタイン塩等の両性界面活性剤類;ジアルキルアンモ
ニウム塩等のカチオン界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸
エステル、脂肪酸モノグリセライド、これらのポリオキ
シエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン界
面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、
1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類;増粘・
ゲル化剤;酸化防止剤;紫外線吸収剤;色剤;防腐剤;
粉体等を例示できる。これらの任意性分のうち、特に好
ましいものはエタノールである。これは、皮膚不要物を
溶解する作用およびポリマー類などの上記粘着性固形物
を皮膚不要物と馴染ませる作用を有するためである。本
発明の化粧料組成物は、上記析出性粘着剤および揮発性
油剤とこれら任意の成分とを常法に従って処理すること
により製造することができる。
【0018】(4)ゴマージュ化粧料 本発明のゴマージュ化粧料は、エアゾール容器と、この
エアゾール容器に充填された上記本発明のゴマージュ化
粧料組成物と、このゴマージュ化粧料組成物と共に前記
エアゾール容器に充填されたエアゾール噴射剤とを有す
ることを特徴とする。すなわち、本発明のゴマージュ化
粧料は、本発明の化粧料組成物の最も好ましい適用形態
であり、上記本発明のゴマージュ化粧料組成物とエアゾ
ール噴射剤とをエアゾール用の化粧料容器に密閉してな
る化粧料である。このゴマージュ化粧料は、使用時にエ
アゾール容器よりゴマージュ化粧料組成物を微細な泡
状、すなわちムース状に噴出させ、このムース状の噴出
物を皮膚上で塗擦することにより粘着性固形物を析出さ
せ、これに古くなった角層や過剰に分泌された脂質、汗
腺や脂腺に存在する角栓等の不要物を吸着させて除去す
る使用形態のものを意味する。
【0019】本発明のゴマージュ化粧料に使用できる噴
射剤としては、エアゾール用噴射剤として一般に使用で
きるガスならいずれのものも用いることができる。すな
わち、圧搾されていても使用時に圧搾されても良い空
気、固体の形状あっても使用直前に化学変化によって発
生させられても良い二酸化炭素ガス、液体にされていて
も良い窒素ガス、天然ガス、プロパンなどの炭化水素ガ
ス、ジメチルエーテルなどの低鎖長アルキルエーテルガ
ス、および使用上問題がないとされるフロンガス(HC
FC22,123,124,141b,142b,22
5、HFC125,134a,143a,152a,3
2,227等)などである。しかし、環境保全の見地か
ら上記各ガスのうちプロパンとブタンの混合物である液
化石油ガスが最も好ましく例示される。
【0020】本発明のゴマージュ化粧料は上記ゴマージ
ュ化粧料組成物とエアゾール噴射剤とをエアゾール容器
に充填し、密閉することにより製造することができる。
この場合、ゴマージュ化粧料組成物とエアゾール噴射剤
の割合は特段に限定されるものではないが、通常は重量
比で50:50〜99:1が好ましく、80:20〜9
7:3であることが特に好ましい。上記範囲の割合でゴ
マージュ化粧料とエアゾール噴射剤とを混合すれば、形
成されるムースののびを良くすることができ、また、析
出性粘着固体を的確な析出速度で析出させることができ
る。
【0021】本発明のゴマージュ化粧料の使用形態とし
てムース状が好ましい理由は以下の通りである。ゴマー
ジュ化粧料をムース状とすることにより、化粧料組成物
の表面積が著しく増大される。このため、化粧料と皮膚
不要物との接触面積を増大することができ、且つ、揮発
性油剤の揮散速度が増大される。よって、優れた皮膚不
要物の除去作用が得られるのである。また、本発明のゴ
マージュ化粧料は揮発性油剤を含有しているため、水に
濡れた肌に使用した場合にも、析出した析出性固形物が
水に再分散したり再乳化することを防ぐことができる。
このため、本発明のゴマージュ化粧料を水で濡れた肌に
用いても、皮膚不要物の除去作用が損なわれない。従っ
て、本発明のゴマージュ化粧料は水で濡れた肌でも好適
に使用することが可能である。
【0022】また、本発明のゴマージュ化粧料をムース
状とし、さらにこれを水に濡れた肌に用いることによ
り、ゴマージュ化粧料を皮膚上で延展しやすくなるた
め、ゴマージュ化粧料を使用する際の刺激感を低下する
ことができる。
【0023】以上より、本発明のゴマージュ化粧料は水
に濡れた肌での使用が可能であるため、入浴時に皮膚の
不要物を軟化させた後に、この不要物をゴマージュ化粧
料により除去することも可能である。このような方法で
本発明のゴマージュ化粧料を使用することにより、より
効果的に皮膚の不要物を取り除くことができる。また、
本発明のゴマージュ化粧料ではこのような使用形態が可
能なので、全身に使用することができ、全身用のゴマー
ジュ化粧料としても好適である。
【0024】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明が係る実施例にのみ限定を受けない
ことは言うまでもない。
【0025】〈実施例1〉下記に示す処方成分を良く混
合攪拌してすることにより、化粧料組成物1を作製し
た。得られた化粧料組成物1を用いて、皮膚不要物疑似
マトリックスの除去作用を調べた。即ち、まずコレステ
ロール20重量部、グリセリルトリオレート30重量
部、スクワラン30重量部、コラーゲン粉末10重量
部、デンプン10重量部を混練りして皮膚不要物疑似マ
トリックスを作製した。上腕外側部3cm×15cmの
部位をクレンジングと洗顔料で良く洗浄し、上記皮膚不
要物疑似マトリックス1gを塗布して良く擦り込んだ
後、軽くティッシュペーパーでふき取った。この皮膚不
要物疑似マトリックス塗布部位を3cm×2cmの大き
さで充分に間隔をおいて4つ設けた。
【0026】この皮膚不要疑似マトリックス塗布部位の
一つに、上記化粧料組成物1を0.1ml塗布・擦過し
た後にふき取り化粧水でふき取った。ふき取った部位を
ヨウ素・ヨウ化カリウム液で染色し、その染色具合を+
+:著しい染色、+:明らかな染色、±:僅かな染色、
−:染色なしの基準で評価した。評価結果を表1に示
す。染色度合いが低いほど皮膚不要物を除去する作用に
優れることを示す。 (化粧料組成物1の処方) ダイドゾール5000AD 30重量部 (うち樹脂固形分 15重量部) エタノール 30重量部 ジメチコン(動粘度1×10-6m/s) 5重量部 水 35重量部 〈比較例1〉実施例1において、化粧料組成物1のダイ
ドゾール5000ADを水に置換した以外は実施例1と
同様の処方により化粧料組成物2を作製した。上記皮膚
不要物疑似マトリックス塗布部位の一つにこの化粧料組
成物2を0.1ml塗布し、実施例1と同様の評価を行
った。評価結果を表1に示す。
【0027】〈比較例2〉実施例1において、化粧料組
成物1のジメチコンを水に置換した以外は実施例1と同
様の処方により化粧料組成物3を作製した。上記皮膚不
要物疑似マトリックス塗布部位の一つにこの化粧料組成
物3を0.1ml塗布し、実施例1と同様の評価を行っ
た。評価結果を表1に示す。
【0028】〈対照例1〉実施例1において、化粧料組
成物1のダイドゾール5000ADおよびジメチコンを
水に置換した以外は実施例1と同様の処方により化粧料
組成物4を作製した。上記皮膚不要物疑似マトリックス
塗布部位の一つにこの化粧料組成物3を0.1ml塗布
し、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表1に
示す。
【0029】
【表1】 表1より、本発明の化粧料組成物は、擦過により皮膚不
要物を除去する作用に優れることが明白であった。
【0030】〈実施例2〉実施例1で用いた化粧料組成
物1を90重量部を、液化天然ガス10重量部とともに
エアゾール容器に充填し、密閉して化粧料1を得た。噴
出口の定量ポンプを用いて、この化粧料1から内容物
0.1mlをムース状に噴出させ、実施例1と同様の評
価を行ったところ、染色度合いは−であった。これよ
り、本発明のゴマージュ化粧料は、エアゾール噴射剤に
より本発明の化粧料組成物をムース状に噴射させた形態
が特に好ましいことがわかる。更に、実施例1において
ティッシュペーパーによるふき取りを水洗に変えて評価
を行った場合の染色度合いも−であった。これにより、
本発明のゴマージュ化粧料は水で濡れた肌においても使
用可能であることが分かった。
【0031】〈実施例3〉下記に示す処方に従って本発
明の化粧料組成物5を作製した。この化粧料組成物5を
90重量部を液化天然ガス10重量部とともにエアゾー
ル容器に充填、密閉して化粧料を得た。得られた化粧料
について上記実施例1と同様に評価した。化粧料2の処
方および評価結果を表2に示す。 (化粧料組成物5の処方) ダイドゾール5000AD(固形分は半量) 10重量部 エタノール 30重量部 ジメチコン(動粘度1×10-6m/s) 5重量部 水 55重量部 〈実施例4〜6〉実施例3において化粧料組成物の処方
を表2に示すように変えた以外は、実施例3と同様にし
て化粧料組成物6〜8を作製した。得られた化粧料組成
物6〜8を用いて、実施例3と同様に化粧料を作製し、
評価した。各化粧料の処方および評価結果を表2に示
す。
【0032】
【表2】 表2より、本発明のゴマージュ化粧料においては、粘着
性固形物としての樹脂固形分の含有量は化粧料組成物全
体の5〜30重量%が好ましく、更に好ましくは10〜
20重量%であることがわかる。
【0033】〈実施例7〜10〉実施例3において化粧
料組成物の処方を表3に示すように変えた以外は、実施
例3と同様にして化粧料組成物9〜12を作製した。得
られた化粧料組成物9〜12を用いて、実施例3と同様
に化粧料を作製し、評価した。各化粧料の処方および評
価結果を表3に示す。
【0034】
【表3】 表3より、揮発性油剤(ジメチコン)の好ましい含有量
としては、化粧料組成物全体の0.5〜40重量%、更
に好ましくは、1〜10重量%であることがわかる。
【0035】〈実施例11〉下記に示す処方に従って化
粧料組成物13を作製した。実施例3と同様に、この化
粧料組成物13を90重量部を液化天然ガス10重量部
とともにエアゾール容器に充填・密閉して、ゴマージュ
化粧料を得た。得られた化粧料について上記実施例1と
同様に評価ところ、評価は−〜±であったことから、揮
発性油剤としては、環状シリコーンであるデカメチルシ
クロペンタシロキサンよりも直鎖状シリコーンであるジ
メチコン(動粘度1×10-6m/s)の方が好ましいこ
とがわかった。 (化粧料組成物13の処方) ダイドゾール5000AD 30重量部 (うち樹脂固形分 15重量部) エタノール 30重量部 デカメチルシクロペンタシロキサン 5重量部 水 35重量部 〈実施例12〉下記に示す処方に従って化粧料組成物1
4を作製した。実施例3と同様に、この化粧料組成物1
3を90重量部を液化天然ガス10重量部とともにエア
ゾール容器に充填・密閉して、ゴマージュ化粧料を得
た。得られた化粧料について上記実施例1と同様に評価
ところ、評価は−〜±であったことから、揮発性油剤と
しては、軽質イソパラフィンよりも直鎖状低粘度シリコ
ーンのジメチコン(動粘度1×10-6m/s)の方が好
ましいことがわかった。 (化粧料組成物14の処方) ダイドゾール5000AD 30重量部 (うち樹脂固形分 15重量部) エタノール 30重量部 軽質イソパラフィン 5重量部 水 35重量部 〈実施例13〉脂性に悩むパネラー10名を使用し、実
施例2のゴマージュ化粧料1を決まった半顔に1週間
(1日1回計7回)適用する、半顔テストを行った。使
用後のさっぱり感と脂っぽさの無さを++:非常によ
い,+:良い、±:やや悪い、−:悪いの基準で、最後
の使用の24時間後に評価を行った。評価結果を出現例
数として表4に示す。
【0036】〈比較例3〉実施例2において、化粧料組
成物1の代わりに比較例2で用いた化粧組成物2を用い
た以外は、実施例2と同様の方法により比較化粧料1を
作製した。この比較化粧料1について実施例13と同様
の評価を行った。評価結果を出現例数として表4に示
す。
【0037】
【表4】 表4より、本発明のゴマージュ化粧料は皮膚不要物の除
去作用に優れることがわかる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、水で濡れた肌でも使用
でき、刺激感が無く、皮膚表面近傍の不要物を除去する
と共に角栓のような皮膚の深部に存在する不要物をも除
去する作用に優れるゴマージュ化粧料を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野山 晴久 群馬県佐波郡境町大字東新井1301−7 キ ョーワ工業株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AC011 AC012 AC102 AD092 AD151 AD152 AD171 AD172 BB14 BB49 BB51 CC02 DD08 EE06 EE07 EE10 EE12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不要な皮膚成分を除去するためのゴマー
    ジュ化粧料組成物であって、 粘着性固形物とこの粘着性固形物を分散する揮発性の分
    散媒とからなり、前記分散媒が揮散したときに前記粘着
    性固形物が析出する析出性粘着剤と、揮発性油剤とを含
    有することを特徴とするゴマージュ化粧料組成物。
  2. 【請求項2】 前記粘着性固形物はビニル構造を有する
    化合物を単量体として含む重合体、共重合体およびこれ
    らの塩から選ばれる1種または2種以上であることを特
    徴とする請求項1に記載のゴマージュ化粧料組成物。
  3. 【請求項3】 前記揮発性油剤は環状シリコーン、動粘
    度が1×10-5m/s以下の直鎖状シリコーン、および
    軽質イソパラフィンから選択される1種または2種以上
    であることを特徴とする請求項1または2記載のゴマー
    ジュ化粧料組成物。
  4. 【請求項4】 エアゾール容器と、このエアゾール容器
    に充填された請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴマ
    ージュ化粧料組成物と、前記ゴマージュ化粧料組成物と
    共に前記エアゾール容器に充填されたエアゾール噴射剤
    とを有するゴマージュ化粧料。
  5. 【請求項5】 使用時に、前記エアゾール容器より前記
    ゴマージュ化粧料組成物をムース状に噴出させ、これを
    使用部位にて塗擦した際に前記析出性粘着剤より析出す
    る粘着性固形物によって不要な皮膚成分を吸着除去する
    作用を有することを特徴とする請求項4記載のゴマージ
    ュ化粧料。
  6. 【請求項6】 前記不要な皮膚成分が皮脂、角層又は角
    栓より選ばれるものであることを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載のゴマージュ化粧料。
  7. 【請求項7】 水に濡れた肌に使用されることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか一項に記載のゴマージュ化
    粧料。
  8. 【請求項8】 全身に使用されることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか一項に記載のゴマージュ化粧料。
  9. 【請求項9】 入浴時に使用されることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載のゴマージュ化粧料。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    ゴマージュ化粧料を水に濡れた肌に塗布し、擦過するこ
    とを特徴とするゴマージュ化粧料の使用方法。
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