JP5009028B2 - 樹脂粒子 - Google Patents

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本発明は、架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子及びその製法、ならびに該樹脂粒子を含有する化粧料に関する。
化粧用粉体を含有する化粧料としては、ボディーパウダー等のボディー化粧品、ファンデーション等のメイクアップ化粧品、ボディーローション等のローション等が市販されている。これらの化粧用粉体を含有する化粧料においては、肌上での伸びの向上、感触向上、皺隠し効果などの機能を付与することを目的として、ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレン粒子、ポリエチレン粒子等の樹脂粒子が配合されている。
しかしながら、ポリメタクリル酸メチル粒子は、化粧料に優れた伸びを付与するという点では優れているものの、ソフトな感触やなめらかな感触を付与するという点では不十分である。
特許文献1には、圧縮強度が0.05〜0.6kgf/mm2の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子の表面に有機粉体を付着させてなる樹脂粒子が開示されている。しかしながら、このような粒子は良好な伸びと感触を有するが、まだ満足できるものではなく、より一層優れた伸び、なめらかさ、ソフト感などの感触を併せ持つ粒子が求められていた。
特許文献2には、カルボキシル基を有する単量体を含む単量体成分を共重合してなり、スルホン酸基又はスルホン酸塩基を有する界面活性剤で表面が被覆されてなる架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子が開示されている。該樹脂粒子は、良好ななめらかさとさらさら感を有するものの、疎水性媒体への分散性において満足できるものではなかった。
特開2000−302624号公報 特開2006−8980号公報
本発明の課題は、伸び、なめらかさのみならず、さらさらした感触を化粧料に付与し、かつ粒子単独でなめらかさとさらさら感を有する樹脂粒子、特に疎水性媒体において分散性が良好な樹脂粒子、及び該樹脂粒子の製造方法、並びに該樹脂粒子を含有する化粧料を提供することである。
本発明は、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル(以下(メタ)アクリル酸エステルという)から選ばれる少なくとも1種の単量体と、カルボキシル基を有する単量体を含む単量体成分を共重合してなり、表面の少なくとも一部が一般式(1)で表される界面活性剤(以下界面活性剤(1)という)で被覆されてなる、架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子、さらに表面の少なくとも一部が、スルホン酸基又はスルホン酸塩基(以下スルホン酸(塩)基という)を有する界面活性剤で被覆されてなる樹脂粒子、その製造法並びにその樹脂粒子を含有する化粧料を提供する。
Figure 0005009028
〔式中、Rは炭素数7〜22の1価炭化水素基、R及びRはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を示す。〕
本発明の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子は、疎水性媒体への分散性が良好で、粒子単独で用いられたときにも、なめらかさとさらさら感を有し、また化粧料に包含させて用いられた場合、なめらかでさらさらとした使用感を呈する化粧料を提供することができる。
[樹脂粒子]
本発明の樹脂粒子は、(メタ)アクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体と、カルボキシル基を有する単量体を含む単量体成分を共重合してなり、表面の少なくとも一部が界面活性剤(1)で被覆されてなる、架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子である。
本発明に用いられる(メタ)アクリル酸エステルとしては、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルが好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等のアルキル基の炭素数が4〜18の(メタ)アクリル酸アルキルが特に好ましい。これらは複数種組み合わせて用いてもよい。全単量体成分中の(メタ)アクリル酸エステルの割合は、30〜98質量%が好ましく、50〜85質量%がより好ましい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルの両方を含む概念である。
本発明で用いられるカルボキシル基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等が挙げられる。これらは複数種組み合わせて用いてもよい。全単量体成分中のカルボキシル基を有する単量体の割合は、粒子の合着を抑制し、良好な粉体の感触(なめらかさ、さらさら感)を得る観点から、0.1〜30質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
本発明の樹脂粒子に含有されるカルボキシル基の一部は中和されていてもよい。中和のための塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等の無機塩基が好ましいが、アミン類、塩基性アミノ酸等の有機塩基も用いることができる。中和度は0〜30%が好ましく、0〜20%が特に好ましい。
尚、ここで中和度とは、カルボキシル基を有する単量体のカルボキシル基のモル数に対する、添加された塩基のモル数の比を、百分率で表したものである。
本発明の単量体成分は架橋剤として、ビニル基を2個以上有する架橋性単量体を含むことが好ましい。
このような架橋性単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アリル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、フタル酸ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系架橋性単量体、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン及びこれらの誘導体等の芳香族ジビニル系単量体が挙げられる。これらは1種あるいは2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの架橋性単量体の中でも、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートが、皮膚刺激が低いため、化粧料等の用途に特に適している。これらの架橋性単量体の割合は、良好ななめらかさやさらさら感を得る観点から、単量体成分全量に対し、5〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。
本発明においては、本発明の効果を阻害しない範囲内において、(メタ)アクリル酸エステル、カルボキシル基を有する単量体、架橋性単量体以外に、これらと共重合可能な他の単量体を共重合させることができる。共重合可能な単量体として、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、片末端(メタ)アクリロイル変性ポリシロキサン等が挙げられる。
本発明の樹脂粒子は、その表面の少なくとも一部が界面活性剤(1)で被覆されている。これにより、疎水性媒体に対し良好な分散性を有し、更になめらかでさらさら感を持つ樹脂粒子を得ることができる。ここで、被覆とは、少なくとも樹脂粒子表面の一部に存在することを意味する。
界面活性剤(1)において、Rは炭素数7〜22の1価炭化水素基を示すが、炭素数7〜22のアルキル基又はアルキルアリール基が好ましく、炭素数7〜22のアルキル基又はモノアルキル(アルキル基の炭素数1〜16)フェニル基がより好ましく、炭素数7〜22のアルキル基が更に好ましい。R及びRはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を示すが、R、Rの少なくとも一方が炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基であることが好ましく、ヒドロキシエチル基であることがより好ましい。
界面活性剤(1)としては、一般式(2)又は(3)で表される界面活性剤が好ましく、一般式(3)で表される界面活性剤がより好ましい。
Figure 0005009028

(式中、Rは前記の意味を示す。)
界面活性剤(1)の具体例としては、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、パーム核油脂肪酸エタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
界面活性剤(1)は、単量体成分の共重合後に添加してもよいし、また、単量体成分を共重合し、更に乾燥して得られた樹脂粒子に添加してもよい。
本発明の樹脂粒子中の、界面活性剤(1)の割合は、良好な疎水性媒体への分散性及び使用感を得る観点から、樹脂粒子100質量部に対して、0.1〜50質量部が好ましく、1〜30質量部がより好ましく、2〜20質量部が特に好ましい。
本発明の樹脂粒子は、よりなめらかでさらさら感を持つ樹脂粒子を得る観点から、さらに表面の少なくとも一部が、スルホン酸(塩)基を有する界面活性剤で被覆されていることが好ましい。
スルホン酸(塩)基を有する界面活性剤としては、特開2003−146826号公報段落番号0032〜0036に記載されているものなどが挙げられる。中でも、炭素数5〜30のアルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜25モルのアルキレンオキサイドを付加していてもよいアルキル又はアルケニルエーテルスルホン酸又はその塩、及び炭素数5〜30のアルキル基又はアルケニル基を有するアシル化タウリン又はその塩が好ましく、下記一般式(4)で表される化合物が特に好ましい。
CONRCH2CH2SO3M (4)
[式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数5〜30のアルキル基又はアルケニル基、Rは水素原子又はメチル基、Mは水素原子又はカチオンを示す。]
一般式(4)において、Rとしては、炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。具体例としては、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル、ドコシル、テトラコシル、デセニル、ドデセニル、テトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセニル、エイコセニル等が挙げられる。また、アルキル基又はアルケニル基の置換基としては、水酸基、カルボキシル基、エステル基、エーテル基、アミド基等が挙げられる。
Mで示されるカチオンとしては、アルカリ金属、アンモニウム、総炭素数1〜22のアルキル若しくはアルケニルアミン、総炭素数1〜22のアルカノールアミン、塩基性アミノ酸等のカチオンが挙げられ、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオンが好ましく、ナトリウムイオンが特に好ましい。
本発明の樹脂粒子中のスルホン酸(塩)基を有する界面活性剤の割合は、樹脂粒子100質量部に対して、0.01〜50質量部が好ましく、0.01〜10質量部がより好ましく、0.1〜5質量部が特に好ましい。
本発明の樹脂粒子の製造法は特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸エステルと、カルボキシル基を有する単量体を含む単量体成分を共重合して得られた樹脂粒子に、界面活性剤(1)を接触させる工程を含む方法が好ましい。更に、スルホン酸(塩)基を有する界面活性剤の存在下に共重合することがより好ましい。
重合は、水性懸濁重合、乳化重合、シード重合、分散重合等の方法で行うことができ、容易に樹脂粒子が得られるという観点から、水性懸濁重合が好ましい。
水性懸濁重合は、単量体を含む相と水相を混合した後、撹拌しながら昇温して行われる。この際、スルホン酸(塩)基を有する界面活性剤を分散剤として用いて共重合することが好ましい。重合後に樹脂粒子の分散液に界面活性剤(1)を加えて、樹脂粒子と界面活性剤(1)とを接触させる。接触させる際の分散液の温度は特に限定されないが、0〜100℃が好ましく、10〜90℃がより好ましい。
その後、溶媒を除去することにより、樹脂粒子の表面上に、界面活性剤(1)、又は界面活性剤(1)とスルホン酸(塩)基を有する界面活性剤を被覆せしめることができる。
また、界面活性剤(1)との接触は、上記のように水分散液中で行うほか、乾燥後の乾燥粉体に接触させて行うこともできる。乾燥は凍結乾燥を行ってもよく、あるいは加熱することで行うこともできる。乾燥する際の温度は、特に限定されないが、0〜300℃が好ましく、20〜200℃がより好ましい。乾燥して得られた粉体に界面活性剤(1)を添加する際の温度も特に限定されないが、0〜100℃が好ましく、10〜90℃がより好ましい。
重合に用いられる重合開始剤としては、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化オクタノイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の油溶性過酸化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などの油溶性アゾ化合物が挙げられる。重合開始剤の添加量は、単量体混合物全量に対し0.1〜10質量%が好ましい。
重合温度や重合時間は特に限定されるものではないが、重合温度は40〜100℃、重合時間は1〜15時間が好ましい。
本発明の樹脂粒子の平均粒径は、きしみ感を低減するという観点から、1μm以上が好ましく、1.5μm以上がより好ましい。一方、ざらつきを抑え、更に皮膚定着性を向上させる観点から、10μm以下が好ましく、8μm以下がより好ましく、6μm以下が更に好ましい。
尚、平均粒径は、レーザー回折型粒径分布測定装置(例えば、堀場製作所製 LA−920)を用い、粒子の水懸濁液を室温(20℃)において相対屈折率1.1にて重量平均粒径を測定することで求めることができる。
樹脂粒子の平均粒径は、単量体と水との混合条件及び撹拌条件、並びに分散剤の組成及び量をコントロールすることで適宜決定することができる。混合条件及び撹拌条件のコントロールは、例えば、ホモジナイザー、回転羽根と器壁あるいは回転羽根同士のギャップにかかる高シェアーを利用した乳化分散機を使用したり、超音波分散機を用いて分散したり、セラミックミクロ多孔膜に単量体水溶液を加圧して通し分散媒に圧入したりして行うことができる。
本発明の樹脂粒子の形状は、皮膚上での感触が良好であることから、球状体が好ましい。
[化粧料]
本発明の化粧料中、本発明の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子の含有量は、その化粧料の目的に応じて適宜選択することができ、特に限定されるものではないが、0.1〜50質量%が好ましく、1〜30質量%がさらに好ましい。
本発明の化粧料の形態は特に限定されず、乳化化粧料、水性化粧料、シート化粧料、スプレー状化粧料、スティック状化粧料、ゲル状化粧料等いずれでもよい。また本発明の化粧料の種類も特に限定されず、例えばパック、ファンデーション、ローション、コールドクリーム、ハンドクリーム、柔軟化化粧料、栄養化粧料、収斂化粧料、美白化粧料、シワ改善化粧料、老化防止化粧料、制汗剤、デオドラント、吸油剤等の皮膚化粧料;整髪剤、養毛剤などの毛髪化粧料が挙げられる。
本発明の樹脂粒子は疎水性媒体中で良好に均一分散することから、本発明の化粧料としては、疎水性媒体を含有する化粧料が好ましい。疎水性媒体としては特に限定されず、例えば、ジメチルシリコーン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルシリコーン等のシリコーン油;スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素類;グリセリン、1、3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等の多価アルコール類;分岐脂肪酸類;イソプロピルアルコール、2−エチルブチルアルコール等の分岐アルコール類;ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸エステル類;ミリスチン酸イソステアリン酸グリセリル等のジグリセライド;イソステアリン酸トリグリセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド等のトリグリセライド等が挙げられる。また、スプレー状化粧料等の場合、例えば、フロン134a、フロン113等のフロンガス、プロパン、イソブタン、イソペンタン等の炭化水素系ガス、ジメチルエーテル等の液化ガス、炭酸ガス、及び窒素ガス等が挙げられる。
本発明の化粧料には、更に化粧料成分として一般に使用されているその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料の形態、種類等に応じて適宜配合することができる。
かかる化粧料成分としては、例えばマイカ、タルク、セリサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシルセスキオキサン、硫酸バリウム等の体質顔料;酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄等の無機顔料;これら粉体をシリコーン処理等の表面疎水化処理した粉体;固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、セレシン、オゾケライト、モンタンろう等の炭化水素類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、パルミチルアルコール、ヘキシルドデシルアルコール等の高級アルコール類;カチオン化セルロース、カルボキシベタイン型ポリマー等の感触向上剤;美白剤、鎮痛消炎剤、鎮痒剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟化剤、ホルモン剤等の薬効成分;水;界面活性剤;W/O又はO/W型乳化剤;オクチルメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、グリセリルエーテル変性シリコーン等のシリコーン化合物;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、トラガント、寒天、ゼラチン等の増粘剤;その他、乳化安定剤、キレート剤、紫外線防御剤、pH調製剤、防腐剤、色素類、香料等が挙げられる。
実施例1
ビーカーにラウリルメタクリレート(LMA)164g、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)30g、メタクリル酸(MAA)6g、ラウロイルパーオキサイド6gを仕込み混合攪拌して溶解させた。ここにN−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム(SMT)を1.0g溶解させたイオン交換水300gを加え、ホモミキサーで粒径が2.2μmになるまで分散させた。
4つ口フラスコにこの分散液を注ぎ込み、攪拌しながら窒素置換を30分行った。オイルバスによりフラスコ内部の温度を70℃まで加温し、70℃に達してから30分加熱を行った後、フラスコ内部の温度を80℃まで加温し、80℃に達してから1.5時間加熱を行った。この80℃の分散液にパーム核油脂肪酸ジエタノールアミド30gを加え、さらに2.5時間加熱を行った。その後、室温まで冷却し、樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液を凍結乾燥することにより樹脂粒子を得た。
比較例1
実施例1と同様にして粒径2.2μmの分散液を得た。この分散液を4つ口フラスコに注ぎ込み、攪拌しながら窒素置換を30分行った。オイルバスによりフラスコ内部の温度を70℃まで加温し、70℃に達してから30分加熱を行った後、フラスコ内部の温度を80℃まで加温し、80℃に達してから4時間加熱を行った。その後、室温まで冷却し、樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液を凍結乾燥することにより樹脂粒子を得た。
比較例2
実施例1と同様にして粒径2.2μmの分散液を得た。この分散液を4つ口フラスコに注ぎ込み、攪拌しながら窒素置換を30分行った。オイルバスによりフラスコ内部の温度を70℃まで加温し、70℃に達してから30分加熱を行った後、フラスコ内部の温度を80℃まで加温し、80℃に達してから1.5時間加熱を行った。この80℃の分散液に1N NaOH3.5gを滴下して中和を行い、ポリオキシエチレン(20EO)ヤシ油脂肪酸ソルビタン30gを加え、さらに2.5時間加熱を行った。その後、室温まで冷却し、樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液を凍結乾燥することにより樹脂粒子を得た。
比較例3
ポリオキシエチレン(20EO)ヤシ油脂肪酸ソルビタンの代わりに、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20EO)ソルビタン30gを用いる以外は比較例2と同様にして樹脂粒子を得た。
上記実施例1及び比較例1〜3の樹脂粒子の組成をまとめて表1に示す。また、これらの樹脂粒子の平均粒径を下記方法で測定し、疎水性媒体への分散性及びさらさら感を下記方法で評価した。これらの結果を表1に示す。
<樹脂粒子の平均粒径測定法>
樹脂粒子を(株)堀場製作所レーザー回折散乱式粒度分布測定装置(型番:LA920)にて、相対屈折率が1.10(樹脂粒子の屈折率を1.46、水の屈折率を1.33とする)の条件にて、粒径を測定した際のメジアン径を平均粒径とした。
<疎水性媒体への分散性評価法>
各樹脂粒子3g、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(KF−6015 信越化学工業製)0.05g、パルミチン酸イソプロピル1.5gを均一に混合し、得られた混合物をエアゾール用耐圧ガラス容器に詰めた後、LPG95.45gを充填し、スプレーを得た。スプレー中の粒子の分散状態を観察し、下記の基準で分散性を評価した。
3…混合直後に超音波処理を15分行うと均一に分散している
2…混合直後に超音波処理を15分行っても粒子の凝集物が確認できるが、さらに14日後に分散している
1…混合直後に超音波処理を15分行っても粒子の凝集物が確認でき、さらに14日後も凝集物が確認できる。
<さらさら感評価法>
各樹脂粒子3g、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(KF−6015 信越化学工業製)0.05g、パルミチン酸イソプロピル1.5gを均一に混合し、得られた混合物をエアゾール用耐圧ガラス容器に詰めた後、LPG95.45gを充填し、スプレーを得た。上腕部にスプレーを均一に適量塗布し、官能評価し、下記の基準に従いスコア化した。
3…滑りが良く、さらさらする
2…やや滑りが悪く、ざらつく
1…滑りが悪く、非常にざらつく
Figure 0005009028
注) 表中の略号は以下の意味を示す。
LMA:ラウリルメタクリレート
EGDMA:エチレングリコールジメタクリレート
MAA:メタクリル酸
SMT:N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム
化合物(1−1):パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド
比較化合物(1’−1):ポリオキシエチレン(20EO)ヤシ油脂肪酸ソルビタン
比較化合物(1’−2):モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20EO)ソルビタン。
実施例2:スプレー状化粧料
実施例1で得られた樹脂粒子3g、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(KF−6015 信越化学工業製)0.05g、パルミチン酸イソプロピル1.5gを均一に混合し、得られた混合物をエアゾール用耐圧ガラス容器に詰めた後、LPG95.45gを充填し、スプレー状化粧料を得た。専門パネラー5名の上腕部にスプレー状化粧料を均一に適量塗布し、官能評価を行ったところ、5名ともなめらかでさらさらした感触が得られた。

Claims (4)

  1. アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体と、カルボキシル基を有する単量体を含む単量体成分を共重合してなり、表面の少なくとも一部が一般式(3)で表される界面活性剤で被覆されてなり、且つ表面の少なくとも一部が一般式(4)で表される界面活性剤で被覆されてなる、架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子。
    Figure 0005009028

    〔式中、Rは炭素数7〜22のアルキル基を示す。〕
    CONRCH2CH2SO3M (4)
    [式中、R は炭素数24のアルキル基、は水素原子又はメチル基、Mはアルカリ金属イオンを示す。]
  2. 樹脂粒子中の一般式(3)で表される界面活性剤の割合が樹脂粒子100質量部に対して0.1〜50質量部であり、樹脂粒子中の一般式(4)で表される界面活性剤の割合が樹脂粒子100質量部に対して0.01〜50質量部である、請求項1記載の
    樹脂粒子。
  3. 請求項1又は2記載の樹脂粒子を含有する化粧料。
  4. アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体と、カルボキシル基を有する単量体を含む単量体成分を、請求項1記載の一般式(4)で表される界面活性剤を分散剤として用いて、水性懸濁重合により共重合して得られた樹脂粒子に、請求項1記載の一般式(3)で表される界面活性剤を接触させる工程を含む、請求項1又は2記載の樹脂粒子の製法。
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