JP4002030B2 - 車載用情報提供装置及び音声認識装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運転手や乗員に情報を提供する情報提供装置及び情報提供装置等の車載機器の操作を音声により行うための音声認識装置に係り、特に運転手や乗員が、情報を確実に取得できるような情報提供装置、及びトークバックを確実に取得できるような音声認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、自動車の情報化も進み、いろいろな情報が自動車の運転手や同乗者に提供されている。例えば、目的地までの経路案内を行うナビゲーションシステムでは、自車位置や目的地周辺の地図を表示するだけでなく、各種施設や観光地の情報、走行道路の規制や渋滞情報等を表示あるいは音声により提供している。
【0003】
そして、これらの情報は、ナビゲーションシステムが内蔵しているCD−ROM等の記憶媒体に記憶された情報だけでなく、VICSと呼称される道路情報システム等の状況提供システムから無線通信で提供される情報等、多種多彩になってきている。また、その情報の出力は、表示だけでなく音声による方法も広く用いられており、逆に情報提供の操作も、スイッチ操作だけでなく、音声認識による操作方法も普及してきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、各種情報がいろいろな方法により提供されて、便利になってきているが、車両の運転手は提供された情報を、聞き漏らしたり、見逃したりすることも多い。つまり、車両の走行環境は時々刻々変化しており、運転手や乗員が情報を取得できる状態に無い場合もあり、そのような場合に情報が提供されても、運転手や乗員は情報を取得し把握できないこととなる。
【0005】
また、音声認識装置では、音声認識結果を音声出力して認識結果を確認するトークバックが行われているが、上述の場合と同様に、車両の走行環境によっては運転手や乗員がトークバックの内容を把握できないことがある。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するもので、運転手や乗員が、情報を確実に取得できるような情報提供装置、及びトークバックを確実に把握できるような音声認識装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記課題を解決するため、本発明に係る車載用情報提供装置(1)は、車両に搭載され、音声と画像による情報を提供する車載用情報提供装置において、車両の走行環境を検出する走行環境検出手段により検出された車両の走行環境に応じて、音声による情報と画像による情報それぞれの提供を開始するタイミングを調整するタイミング調整手段を備え、該タイミング調整手段が、画像による情報提供より音声による情報提供を先に開始するようにタイミングを調整するものであることを特徴としている。
また、本発明に係る車載用情報提供装置(2)は、上記車載用情報提供装置(1)において、前記音声による情報が、情報の概要を伝える概要情報であり、前記画像による情報が、情報の詳細を伝える詳細情報であることを特徴としている。
【0008】
上記車載用情報提供装置(1)、(2)によれば、車両の走行環境に応じたタイミングで情報が、先ず音声により提供され、その後に表示される。つまり、比較的運転に余裕のない時でも情報を把握でき易い音声による情報提供を先に行い、運転に余裕がないと情報を把握できない表示による情報提供をその後、例えば停車中等に行うので、情報の概要を音声により取得し、その後に詳しい情報を表示により取得できるようにすることができ、情報を迅速に、また詳細に把握することができる。
【0010】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(3)は、車両に搭載され、情報を提供する車載用情報提供装置において、車両の走行環境を検出する走行環境検出手段により検出された車両の走行環境に応じて、操作者による操作スイッチの操作に基づき行われる情報の提供を開始するタイミングを調整するタイミング調整手段を備えていることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(3)によれば、操作スイッチを操作すれば、直ぐにではなく、車両の走行環境に応じて少し余裕を持ってから情報が提供されるので、余裕を持って情報を取得でき、情報を聞き逃したり、見逃したりすることをより確実に防止できる。
【0011】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(4)は、車両に搭載され、情報を提供する車載用情報提供装置において、操作者の発声する音声を音声認識して、その音声認識結果に基づき車載用情報提供装置を操作する音声認識装置を備え、車両の走行環境を検出する走行環境検出手段により検出された車両の走行環境に応じて、前記音声認識装置の音声認識結果に基づき行われる情報の提供を開始するタイミングを調整するタイミング調整手段を備えていることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(4)によれば、音声認識装置に音声を入力すれば、直ぐにではなく、車両の走行環境に応じて少し余裕を持ってから情報が提供されるので、余裕を持って情報を取得でき、情報を聞き逃したり、見逃したりすることをより確実に防止できる。
【0012】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(5)は、上記車載用情報提供装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記走行環境が、車両の走行速度(走行速度に基づく加速度、減速度を含む)であることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(5)によれば、車両の走行速度(走行速度に基づく加速度、減速度を含む)に応じたタイミング、例えば一定速度での走行時などの運転に比較的余裕のある安定した走行状態の時に情報が提供されるので、運転に余裕のない高速走行時、あるいは急加速時、急減速時等においても、情報を聞き逃したり、見逃したりすることを防止できる。
【0013】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(6)は、上記車載用情報提供装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記走行環境が、車両の走行方向変化状態であることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(6)によれば、車両の走行方向変化状態に応じたタイミングで情報が提供されるので、運転に余裕のないカーブ走行時等において情報が提供されることがなくなり、情報を聞き逃したり、見逃したりすることを防止できる。
【0014】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(7)は、上記車載用情報提供装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記走行環境が、気象条件であることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(7)によれば、気象条件に応じたタイミングで情報が提供されるので、運転にあまり余裕のない雨天や霧中等の悪天候時においても、情報を聞き逃したり、見逃したりすることを防止できる。
【0015】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(8)は、上記車載用情報提供装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記走行環境が、車両周囲の明るさであることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(8)によれば、車両周囲の明るさに応じたタイミングで情報が提供されるので、運転にあまり余裕のない薄暮状態や夜間、あるいはトンネル走行時等においても、情報を聞き逃したり、見逃したりすることを防止できる。
【0016】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(9)は、上記車載用情報提供装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記走行環境が、走行中の道路の状態であることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(9)によれば、走行中の道路の状態に応じたタイミングで情報が提供されるので、運転にあまり余裕のない雪道、濡れた道路、山間路の走行時等においても、情報を聞き逃したり、見逃したりすることを防止できる。
【0017】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(10)は、上記車載用情報提供装置(9)において、前記走行中の道路の状態が、車両外から提供される情報に基づくものであることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(10)によれば、道路管理機関等から提供されるリアルタイムな情報に基づき走行中の道路の状態が検出されるので、いろいろな走行環境を特別なセンサを設けることなくリアルタイムに得ることができる。
【0018】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(11)は、上記車載用情報提供装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記走行環境が、車両を運転している運転手の状態であることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(11)によれば、車両を運転している運転手の状態、例えば運転手に応じた、あるいは運転手の体調や精神状態に応じたタイミングで、つまり運転手の取得し易いタイミングで情報が提供されるので、情報を聞き逃したり、見逃したりすることを防止できる。
【0020】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(12)は、上記車載用情報提供装置(1)〜(11)のいずれかにおいて、情報の提供の開始を音により報知する提供開始報知手段を備えていることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(12)によれば、情報の提供開始が音により報知されるので、情報の提供開始タイミングを把握でき、情報を聞き逃したり、見逃したりすることをより確実に防止できる。
【0021】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(13)は、上記車載用情報提供装置(12)において、前記提供開始報知手段が、情報提供開始の所定時間前に発音するものであることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(13)によれば、情報の提供開始が、開始される少し前に音により報知されるので、情報の提供開始タイミングを余裕を持って把握でき、情報を聞き逃したり、見逃したりすることをより確実に防止できる。
【0022】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(14)は、上記車載用情報提供装置(12)または(13)において、提供する情報の存在を音により報知する情報存在報知手段を備えていることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(14)によれば、もうすぐ提供される情報の存在を知ることができるので、もうすぐ情報が提供されることを把握でき、情報を聞き逃したり、見逃したりすることをより確実に防止できる。
【0025】
また、本発明に係る車載用情報提供装置(15)は、上記車載用情報提供装置(1)〜(14)のいずれかにおいて、前記タイミング調整手段が、提供する情報の緊急度に応じて情報提供の開始タイミングを調整するものであることを特徴としている。
上記車載用情報提供装置(15)によれば、提供する情報の緊急度に応じたタイミングで情報提供が開始されるので、緊急情報は迅速に把握することが可能となる。
【0026】
また、本発明に係る音声認識装置(1)は、車両に搭載された機器を、入力音声の音声認識結果により制御する音声認識装置において、車両の走行環境を検出する走行環境検出手段により検出された車両の走行環境に応じて、音声認識結果を音声出力するトークバックを開始するタイミングを調整するトークバックタイミング調整手段を備えていることを特徴としている。
上記音声認識装置(1)によれば、音声認識装置に音声を入力すれば、直ぐにではなく、車両の走行環境に応じて少し余裕を持ってからトークバックが開始されるので、余裕を持ってトークバック内容を確認でき、確実な音声認識動作を行わせることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態に係るナビゲーションシステムの構成を示す構成図である。
GPS受信機1は、GPS衛星からの信号を受信して、その信号から位置を算出して、ナビゲーションシステム制御用のマイクロコンピュータ(ナビマイコン)5に出力する。ジャイロセンサ2は、車両の向きの変化を検出するセンサでジャイロにより構成され、ナビマイコン5に検出信号を出力する。そしてナビマイコン5では、このジャイロセンサ2の検出信号を積算して車両の方向を算出する。
【0028】
ナビマイコン5には、インターフェイス20を介して車両の走行環境を検出する各種センサが接続されている。車速センサ13は車両の車軸に設置されたセンサで、所定走行距離毎(車軸の所定回転角毎)に発生する車速パルス( 所定期間におけるパルス数が車速に比例する) をインターフェイス20を介してナビマイコン5に出力する。車両側に設置されたこの車速センサ13は、車両の駆動系の制御、例えば燃料噴射量制御や点火時期制御に用いられるもので、車両に既設のものである。この車速センサ13としては、例えば車軸と同期して回転する磁石と、この磁石の回転位置により変化する磁場の状態に応じて接断状態が変わるリードスイッチからなる磁気センサや、車軸と同期して回転する遮蔽板と、この遮蔽板の回転位置によりその光路の遮断状態が変化する受光素子、発光素子の組み合わせからなる光センサ等が挙げられる。そして、ナビマイコン5は、この車速パルスに基づいて、車両の走行速度を演算処理により算出する。
【0029】
ハンドル角センサ14は、ハンドルの切れ角を検出するセンサで、ハンドル軸と連動するポテンショメータや、ハンドル軸の回転を検出する車速センサ13と同様の構造のセンサにより構成されている。そして、ナビマイコン5は、このハンドル角センサ14からの信号に基づいて、車両の進行方向の変化状態を演算処理により算出する。尚、車両の進行方向の変化状態は、ジャイロセンサ2の出力信号によっても算出可能である。
【0030】
ワイパスイッチ15は、ワイパの動作を操作するためのスイッチで、その操作部分はハンドルに取り付けられている。ナビマイコン5は、ワイパスイッチ15の状態により車両周囲の気象条件を検出する。尚、車両周囲の気象条件は、ナビマイコン5が検出した自車位置情報と情報受信機の受信した天気情報から判断することも可能であり、また温度センサを加え、温度とワイパの動作状態から、降雨と降雪を区別することも可能である。
【0031】
ウィンカスイッチ16は、方向指示器の動作を操作するためのスイッチで、その操作部分はハンドルに取り付けられている。ナビマイコン5は、ウィンカスイッチ16の状態により車両の右左折(進路変更)を検出する。尚、車両の右左折は、ナビマイコン5が探索した経路情報と自車位置情報とから判断することも可能である。
【0032】
ライトスイッチ17は、車両の前照灯、車幅灯等の点灯・消灯を操作するためのスイッチで、その操作部分はハンドルに取り付けられている。ナビマイコン5は、ライトスイッチ17の状態により、車両周囲の明るさ、つまり夜間や薄暮状態、あるいはトンネル走行状態を検出する。尚、車両周囲の明るさは、ナビマイコン5が探索した経路情報と自車位置情報とから判断することも可能であり(トンネル等)、またGPS受信機1の受信した時刻情報からあるいは光センサの出力から判断することも可能である。
【0033】
個人識別部18は、車両の運転手の状態、運転手個人の識別、運転手の体調または精神状態等を検出するものである。そして、例えば運転手個人の識別を行う方法としては、車両のシートやバックミラーの調整位置から判別する方法や、エンジンキーや識別用磁気・ICカード等を用いる方法、あるいは指紋等を画像認識装置を用いて判断する方法、音声の声紋認識を用いる方法等が挙げられる。尚、声紋認識を用いる方法では、後述の音声認識部3の構成を利用することができる。また、運転手の体調または精神状態等を検出する方法としては、心拍計や血圧計を用いる方法や、アクセルやハンドルの操作状態から推測する方法等が考えられる。
【0034】
CD−ROMプレーヤ4は、地図データが記憶されたCD−ROM(光ディスク)から、ナビマイコン5からの制御信号に応じて必要なデータを読み込んで、ナビマイコン5に出力する。尚、CD−ROMプレーヤ4のCD−ROMは交換可能となっており、地図の更新(地図CD−ROMのバージョンアップ)に対応可能になっている。
【0035】
操作スイッチ6は、ナビゲーションシステム操作用のスイッチで、ナビゲーションシステム本体に設置された押しボタンスイッチや、赤外線リモコン等により構成され、ON−OFFスイッチやジョイスティック等の方向指定用スイッチ、音声認識の認識開始を指令する音声認識開始スイッチ等を備えている。
【0036】
ナビマイコン5は、ジャイロセンサ2の検出信号と車速センサ13からの車速パルスとから自立方式により自車位置を算出し、算出した自車位置とGPS受信機1からの位置信号とを補完処理して、自車位置を決定する。また、ナビマイコン5は、この決定された自車位置、操作スイッチ6の操作状態に応じて、CD−ROMプレーヤ4を制御して必要な地図データ等をCD−ROMから読み込んだり、目的地までの経路を演算する処理等を行い、液晶表示装置で構成されたディスプレイ7に対応する地図、経路、各種案内、そして操作案内表示を行う。また、ナビマイコン5には、各種データ、プログラムの記憶、また演算処理のために用いるRAM及びROMが内蔵されている。
【0037】
また、ナビマイコン5には、VICS等の道路交通情報システム等からの文字データや画像データ等の情報を受信する情報受信機10が接続されており、ナビマイコン5は情報受信機10が受信したニュース、交通情報、天気予報、娯楽情報をディスプレイ7に表示したり、音声合成するために後述の音声合成部8にそのデータを出力する。尚、情報受信機10はデータと共に、情報の種別を示すデータ(ニュース、交通情報、天気予報、娯楽情報等の種別を示すデータ)あるいは情報の緊急度を示すデータを受信し、ナビマイコン5に出力する。
【0038】
音声合成部8はマイコンにより構成されており、ナビマイコン5からの文字データを処理して合成音声を生成し、増幅器12に出力する。そして増幅器12は合成音声を増幅して車室内に設けられたスピーカ13から音声として出力する。音声合成部8では、ナビマイコン5からの文字データを、音声の抑揚に関する平均ピッチ周波数、喋る速さに関する発声速度、息継ぎ部分(無音部分)の長さに関するポーズ長、音声波形種別や、周波数特性、エコー等の音響特性、等の音声パラメータのパラメータ値に応じて処理して、合成音声を生成する。そして、これら処理のためのデータが、音声合成部8に接続された音声合成用メモリ9に記憶されている。
【0039】
ブザー19は、操作スイッチ6が操作された時の確認音や、情報の提供開始を報知する音を発するもので、発振器、圧電素子等を含んで構成されている。音声認識部3は、運転手等の操作者の発する音声を取り込んで認識し、認識結果をナビマイコン5に出力する。そして、ナビマイコン5はこの認識結果に対応した操作に応じた動作を行う。また、音声認識部3は、ナビマイコン5の操作スイッチ6による認識開始操作により認識処理(音声入力)を開始し、認識結果を音声出力して操作者に確認させる動作、所謂トークバック処理を行う。なお、認識結果の音声出力は、ナビマイコン5を介して音声合成部8に合成音データ(認識結果)を送信することにより行われる。
【0040】
次に、本実施の形態におけるナビゲーションシステムにおける情報提供動作について説明する。
ナビマイコン5は、操作スイッチ6が操作された時、あるいは音声認識部3が操作音声を認識した時、あるいは情報受信機10が交通情報等を受信した時等に、対応する情報を、ディスプレイ7に表示したり、音声合成部8より音声出力させることで運転手等に情報を提供する。また、情報提供を開始する所定時間前、例えば1秒前には、ブザー19より発音させ、情報提供を開始する旨を報知する。尚、この報知は音声合成部8からの音声出力でも実現可能である。尚、提供する情報は、情報受信機10が受信した交通情報等の情報、地図や進行方向指示等の案内情報、映像音響機器等の各種機器の動作状態等いろいろな情報が考えられる。
【0041】
また、情報の提供開始タイミングは、常に、操作スイッチ6が操作された時、音声認識部3が操作音声を認識した時、情報受信機10が交通情報等を受信した時等の直後ではなく、車両の走行環境に応じて調整される。走行環境としては、車速センサ13、ハンドル角センサ14、ワイパスイッチ15、ウィンカスイッチ16、ライトスイッチ17、個人識別部18、情報受信機10、GPS受信機1、ジャイロセンサ2により検出されたデータ、及びCD−ROMプレ−ヤ4からのデータ等に基づいて算出された車速、ハンドル操作速度(ハンドル角の変化速度)、気象条件、進路変更、明るさ、運転手およびその状態、渋滞等の道路状態、国道や県道あるいは道路の幅員等の道路種別等が挙げられる。そして、これら車両の走行環境に応じて調整されたタイミングで、情報提供が開始される。
【0042】
情報提供は先ず音声による提供が行われ、その後、表示による提供が行われる。つまり、情報の概要を先ず車両の走行環境による情報取得への影響が少ない音声により迅速に提供し、その後、詳細な情報を表示により提供するためである。また、情報提供が若干遅れることを考慮し、提供する情報が存在することをブザー19あるいは音声合成部8からスピ−カ13を経由して、音声で報知する。ブザー19で報知する場合、情報開始を知らせる報知との区別がつくように、音の周波数や発音時間あるいは発音形態(断続音とする等)を変えるのが好ましい。
【0043】
次にこの動作を実現するためにナビマイコン5の行う処理を説明する。図2は、ナビマイコン5の行う処理を示すフロ−チャ−トである。尚、図2では、音声認識におけるトークバック動作において、車速に応じてトークバック開始タイミングを調整する処理を代表して説明するが、他の情報の提供についても、また他の車両走行環境によるタイミングの調整においても、対応する部分を置き換えることにより同様に行うことが可能である。この処理は、操作スイッチ6により音声認識開始操作がなされた時に行われる。
【0044】
ステップS1では、音声認識部3における認識動作を開始させ、ステップS2に移る。つまり、音声認識部3にマイク(図示せず)からの音声入力を開始させる。ステップS2では、音声入力が完了したか否かを判断し、完了と判断すればステップS3に移り、完了していないと判断すればステップS2に戻る。ステップS3では、音声認識部3に入力された音声について音声認識を行わせ、認識結果を入力してステップS4に移る。尚、ステップS3では、トークバックがある旨の報知をブザー19あるいは音声合成部8により行わせる。ステップS4ではトークバックのための音声合成データを生成し、ステップS5に移る。
【0045】
ステップS5では、車速が30Km/h以下か否かを判断し、30Km/h以下であればステップS6に移り、30Km/h以下でなければステップS7に移る。ステップS7では、車速が60Km/h以下か否かを判断し、60Km/h以下であればステップS8に移り、60Km/h以下でなければステップS9に移る。ステップS8では、0.5秒待機した後ステップS6に移る。ステップS9では、車速が80Km/h以下か否かを判断し、80Km/h以下であればステップS10に移り、80Km/h以下でなければステップS11に移る。ステップS10では、1.5秒待機した後ステップS6に移る。ステップS11では、2.0秒待機した後ステップS6に移る。
【0046】
ステップS6では、トークバックを開始する旨の報知音をブザー19あるいは音声合成部8から出力させ、そして若干待機した後(例えば0.5秒)、ステップS12に移る。ステップS12では、トークバックを開始して、つまりステップS4で作成した音声を音声合成部8で音声合成させて音声出力し、処理を終える。
【0047】
このように、本処理によれば車両の走行速度に応じて、走行速度が速い程トークバックのタイミングが遅くなるので、運転に対する集中度が高く、情報の取得が困難な状態では余裕を持ったタイミングでのトークバックが行われる。また、トークバック前には、トークバックを開始する旨の報知が報知音によりなされ、またトークバックの存在が報知されるので、トークバックをより確実に把握することが可能となる。
【0048】
次に、上述の動作を実現するためにナビマイコン5の行う別の処理方法について説明する。図3は、ナビマイコン5の行う処理を示すフロ−チャ−トであり、また図4は待機時間(タイミング)決定のためのデータの記憶状態を示すデータ記憶状態図である。この処理は、操作スイッチ6が操作された時、あるいは音声認識部3が操作音声を認識した時、あるいは情報受信機10が交通情報等を受信した時等の情報提供を行う時に行われる。
【0049】
先ず、待機時間(タイミング)決定のためのデータについて説明する。ナビマイコン5のROMには、図4に示すように、車速(走行速度に基づく加速度、減速度を含めてもよい)、ハンドル速度、ワイパ操作状態、ウィンカの状態、時刻、道路状態等の各種車両の走行環境に対する、情報提供開始の待機時間(タイミング)データが、表示による報知及び音声による報知別に記憶されている。つまり、各種センサにより検出された車両の走行環境を検索することで、情報提供開始の待機時間が決定されるように、データが記憶されている。
【0050】
ステップS21では、どのような入力操作、音声入力がなされたか、あるいはどのような情報が情報受信機10で受信されたかを判断し、その判断に応じた処理、即ちどのような情報を提供するかを判断し、ステップS22に移る。ステップS22では、提供する情報を生成して、つまり表示画像、出力音声データを生成してステップS23に移る。尚、ステップS22では、提供する情報が存在する旨を音声あるいは表示により報知する処理を行う。
【0051】
ステップS23では、各種センサにより検出された車両の走行環境により情報提供開始の待機時間(タイミング)データを検索することで、情報提供開始の待機時間を決定し、ステップS24に移る。例えば、車速が低速(例えば30Km/h以下)、ハンドル角変化量が高速、ワイパが停止、ウィンカOFF、時刻が15時、情報の緊急度が緊急の場合には、音声待機時間が0秒、表示待機時間が0.5秒となる。尚、音声待機時間は、表示待機時間より短く設定されている。
【0052】
ステップS24では、音声待機時間が経過したか否かを判断し、経過していればステップS25に移り、経過していなければステップS24に戻る。ステップS25では、音声による情報提供を開始し、ステップS26に移る。尚、音声による情報提供の開始前には、情報提供を開始する旨を音声あるいは表示により報知する処理を行う。
【0053】
ステップS26では、表示待機時間が経過したか否かを判断し、経過していればステップS27に移り、経過していなければステップS26に戻る。ステップS27では、表示による情報提供を開始し、処理を終える。尚、表示による情報提供の開始前には、情報提供を開始する旨を音声あるいは表示により報知する処理を行う。
【0054】
以上のように本処理によれば、いろいろな走行環境に応じたタイミングで情報提供がなされるので、常に適切なタイミングでの情報提供がなされる。また、情報の緊急性も考慮されて、情報提供開始タイミングが決定されるので、より適切なタイミングでの情報提供がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】ナビマイコンの行う処理を示すフローチャートである。
【図3】ナビマイコンの行う処理を示すフローチャートである。
【図4】待機時間決定のためのデータの記憶状態を示すデータ記憶状態図である。
【符号の説明】
3・・・音声認識部
5・・・ナビマイコン
6・・・操作スイッチ
7・・・ディスプレイ
8・・・音声合成部
9・・・音声合成用メモリ
10・・情報受信機
Claims (16)
- 車両に搭載され、音声と画像による情報を提供する車載用情報提供装置において、
車両の走行環境を検出する走行環境検出手段により検出された車両の走行環境に応じて、音声による情報と画像による情報それぞれの提供を開始するタイミングを調整するタイミング調整手段を備え、
該タイミング調整手段が、画像による情報提供より音声による情報提供を先に開始するようにタイミングを調整するものであることを特徴とする車載用情報提供装置。 - 前記音声による情報が、情報の概要を伝える概要情報であり、前記画像による情報が、情報の詳細を伝える詳細情報であることを特徴とする請求項1記載の車載用情報提供装置。
- 車両に搭載され、情報を提供する車載用情報提供装置において、
車両の走行環境を検出する走行環境検出手段により検出された車両の走行環境に応じて、操作者による操作スイッチの操作に基づき行われる情報の提供を開始するタイミングを調整するタイミング調整手段を備えていることを特徴とする車載用情報提供装置。 - 車両に搭載され、情報を提供する車載用情報提供装置において、
操作者の発声する音声を音声認識して、その音声認識結果に基づき車載用情報提供装置を操作する音声認識装置を備え、
車両の走行環境を検出する走行環境検出手段により検出された車両の走行環境に応じて、前記音声認識装置の音声認識結果に基づき行われる情報の提供を開始するタイミングを調整するタイミング調整手段を備えていることを特徴とする車載用情報提供装置。 - 前記走行環境が、車両の走行速度(走行速度に基づく加速度、減速度を含む)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の車載用情報提供装置。
- 前記走行環境が、車両の走行方向変化状態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の車載用情報提供装置。
- 前記走行環境が、気象条件であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の車載用情報提供装置。
- 前記走行環境が、車両周囲の明るさであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の車載用情報提供装置。
- 前記走行環境が、走行中の道路の状態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の車載用情報提供装置。
- 前記走行中の道路の状態が、車両外から提供される情報に基づくものであることを特徴とする請求項9記載の車載用情報提供装置。
- 前記走行環境が、車両を運転している運転手の状態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の車載用情報提供装置。
- 情報の提供の開始を音により報知する提供開始報知手段を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の車載用情報提供装置。
- 前記提供開始報知手段が、情報提供開始の所定時間前に発音するものであることを特徴とする請求項12記載の車載用情報提供装置。
- 提供する情報の存在を音により報知する情報存在報知手段を備えていることを特徴とする請求項12または請求項13記載の車載用情報提供装置。
- 前記タイミング調整手段が、 提供する情報の緊急度に応じて情報提供の開始タイミングを調整するものであることを特徴とする請求項1〜14のいずれかの項に記載の車載用情報提供装置。
- 車両に搭載された機器を、入力音声の音声認識結果により制御する音声認識装置において、
車両の走行環境を検出する走行環境検出手段により検出された車両の走行環境に応じて、音声認識結果を音声出力するトークバックを開始するタイミングを調整するトークバックタイミング調整手段を備えていることを特徴とする音声認識装置。
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