JP3894005B2 - 車載用電子機器、車載用電子機器の音声認識結果報知方法、音声認識確認通知用プログラム及びナビゲーションシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザにより発せられた音声を認識する音声認識手段を備えた車載用電子機器、車載用電子機器の音声認識結果報知方法、音声認識確認通知用プログラム及びナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車に搭載されたナビゲーションシステムを運転中に操作すると、危険性が高まることが指摘されている。このため、ナビゲーションシステムに音声認識装置を組み込み、ユーザが発した音声を認識することでナビゲーションシステムを操作するようにした構成がある。
【0003】
この種の車載用電子機器においては、ユーザが音声認識結果を確認するために、音声認識結果を例えば合成音声で出力(いわゆるトークバック,アンサーバック)したり、ディスプレイ(表示手段)に表示したりしている。このような構成の一例として、特開平11−337366号公報に開示されたナビゲーションシステムがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成において、合成音声により認識結果の確認を行う場合に、例えば自動車が騒音の大きいところを走行するようなときには、ユーザは合成音声を聞き逃すおそれがある。また、ユーザがこの合成音声を聞き逃がさないようにするために注意を向けると、運転に集中できなくなる可能性もある。これに対して、時間を充分にかけて合成音声を出力することで、ユーザが合成音声を聞き逃さないようにする方法も考えられるが、音声認識による機器操作のレスポンスが低下するため好ましくない。
【0005】
また、カーナビゲーション装置のディスプレイに認識結果を表示するように構成することも考えられるが、走行中に、運転者がディスプレイを注視することは良くないので、あまり良い対策とはいえない。また、ナビゲーションシステムの場合、ディスプレイには地図を表示しておくほうが好ましいので、音声認識結果を表示することはやはり良い対策とはいえない。
【0006】
近年、音声認識時にも他の音源から発せられる音を低下させたくないユーザも数多くいることがわかってきている。しかし、他の音源の音量を維持しつつ、音声により認識結果を報知すると、ユーザは、他の音源(カーオーディオ装置やナビゲーション装置の音声案内等)の音が邪魔となり、報知を聞くことができない場合もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、装置のレスポンスを低下させることなく、ユーザが音声認識結果を容易に確認することができることであり、その第2の目的は、ユーザの希望をできる限り満たすことができるようにした車載用電子機器、車載用電子機器の音声認識結果報知方法、音声認識確認通知用プログラム及びナビゲーションシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明によれば、音声認識手段の認識結果を表示手段に地図が表示されている車両走行中において初回に音声のみで報知する認識結果報知手段と、再報知指示受付手段と、再報知指示を受け付けたときに認識結果を表示手段により表示する再報知手段とを備えたので、表示手段に地図が表示されている車両走行中に報知された音声による認識結果がわからない場合、ユーザは認識結果を表示により再報知させて確認することができる。このため、装置のレスポンスを低下させることなく、ユーザは音声認識結果を容易に確認することができる。しかも、車両走行中にユーザが認識結果を確認できなかったような場合でも、ユーザは、再報知時に表示手段に表示される認識結果によって確認することができる。
ところで、従来、ユーザが例えばPTT( Push To Talk )スイッチを操作して音声入力を開始する際に、車両内の他の音源(例えばカーオーディオ装置)からの音量を低下(もしくはミュート)させる構成がある。この構成の場合、入力した音声を認識した後は、上述した他の音源の音量を音声入力前の状態に復帰させている。この構成によれば、音声入力時に他の音源の音を雑音として入力することがないため、誤認識を極力防止できる。
近年、音声認識時にもカーオーディオ装置等から発せられる音を低下させたくないユーザも数多くいることがわかってきているため、車中に流れる音の音量を維持しつつ、音声認識結果を報知することがより望ましい。
しかし、他の音源の音量を維持しつつ、音声により認識結果を報知すると、ユーザは、他の音源(カーオーディオ装置やナビゲーション装置の音声案内等)の音が邪魔となり、報知を聞くことができない場合もある。そこで、請求項2記載の発明のように、認識結果を初回に報知する場合には他の音源からの音量を維持し、認識結果を再報知する際には他の音源からの音量を低下させるように制御することが望ましい。これにより、ユーザは容易に認識結果を確認することができると共に、ユーザの希望をできる限り満たすこともできる。
【0008】
請求項3記載の発明では、再報知手段により、認識結果を再報知する際に、前回の報知と異なる態様で報知するようにしたので、再報知をわかり易くすることが可能となり、確認が一層簡単になる。
【0009】
この場合、請求項4記載の発明のように、音声で再報知することが好ましい。そして、請求項5,6,7記載の発明のように、再報知する音声の話速や音量やメッセージの内容を変化させると、再報知がわかり易くなる。
【0010】
請求項8,9,10,11記載の発明のように、再報知する表示文字の大きさ、表示文字の色、表示する時間、表示するメッセージの内容を変化させると、再報知がより一層わかり易くなる。
【0014】
請求項12記載の発明によれば、応答結果報知手段は、音声認識手段が認識した結果に基づいて生成される応答結果をユーザに対して報知する。同様に請求項13記載の発明によれば、応答結果再報知手段は、再報知指示を受付けたときに音声認識手段が認識した結果に基づいて生成される応答結果をユーザに対して再報知する。具体的には、例えば、ユーザが質問すると、車載用電子機器の応答結果報知手段,応答結果再報知手段は、この質問に対する回答を応答する結果としてユーザに対して報知,再報知する。また例えば、ユーザが車両の現在位置情報や渋滞情報に関する質問をした場合、音声認識手段により音声認識された後、応答結果報知手段,応答結果再報知手段は、当該質問の回答を応答結果として報知,再報知する。カーナビゲーション装置に適用した場合には、例えば、応答結果報知手段,応答結果再報知手段は、車両の現在位置から目的地に向けての経路変更の詳細を応答結果として報知,再報知する。この場合、車載用電子機器の動作結果を応答結果として報知,再報知することになる。
【0015】
また、請求項14,16,18記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の作用効果を得ることができ、請求項15,17記載の発明によれば、請求項2記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、カーナビゲーション装置に適用した車載用電子機器の実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、カーナビゲーション装置の電気的構成を示している。
カーナビゲーション装置(ナビゲーションシステム)1は、制御回路2を主体として構成されており、この制御回路2には、音声認識装置3,位置検出器4,地図データ入力器5,操作スイッチ群6,スピーカ(認識結果報知手段,再報知手段)7,表示装置(認識結果報知手段,再報知手段,表示手段)8,外部メモリ9,リモコン受信部10,カーオーディオ装置11等が接続されている。
【0017】
制御回路2は、CPU,ROM,RAM,I/Oインターフェースなどから構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って、接続された各構成を制御するようになっている。ROMには、カーナビゲーション用のプログラムの他、後述する音声認識装置3からの入力に応じて動作するプログラム等が記憶されている。また、RAMには、プログラム実行時のワーク領域の他に地図データ入力器5から取得した道路地図データなどを一時的に記憶できるようになっている。
【0018】
位置検出器4は、方位を検出するするためのジャイロスコープ12,車両の走行距離を検出するためなどに用いられる車速センサ13、およびGPS人工衛星(図示せず)からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS受信機14から構成されている。制御回路2は、位置検出器4を構成する各センサが夫々性質の異なる誤差を有しているため、その誤差を補間しながら使用するように構成されており、車両の現在位置,進行方向,車両の速度や走行距離等を高精度に検出できるようになっている。
【0019】
地図データ入力器5は、例えばCD−ROMやDVD−ROM或いはハードディスクなどのような大容量の情報記録媒体から道路地図データ等のデータを読取るためのものである。カーナビゲーション装置1の主要部を構成する制御回路2や地図データ入力器5は、例えば車両のトランクルーム内に設けられている(図示せず)。
【0020】
操作スイッチ群6は、表示装置8の周辺に配置されたメカニカルスイッチや、表示装置8のカラー液晶ディスプレイ上に形成されたタッチスイッチなどから構成されている。この操作スイッチ群6は、運転者等のユーザにより目的地の指定や地図の選択等の各種コマンドを入力するために用いられるものである。
【0021】
スピーカ7は、運転者等に音を報知できるように配設されており、制御回路2で合成された音声合成信号を受けて合成音声を報知出力するようになっている。外部メモリ9は、例えばフラッシュメモリカードにより構成されるもので、データを保存できるように構成されている。
【0022】
表示装置8は、操作スイッチ群6やリモコン受信部10、さらにスピーカ7等と共にユニット化され、車両のインストルメントパネルの正面中央部に設けられている(図示せず)。この表示装置8は、カラー液晶ディスプレイで構成されており、この画面には、各種縮尺の道路地図と、車両の現在位置及び進行方向を示すポインタ等が重ねて表示されるようになっている。この車両の現在位置および進行方向は、制御回路2が地図データ入力器5および位置検出器4によるデータに基づいてマップマッチング処理を行うことにより決定されるものである。また、表示装置8には、ユーザが目的地などを入力するための各種の入力用画面や、各種のメッセージやインフォメーション等も表示されるようになっている。
【0023】
この場合、制御回路2は、操作スイッチ群6のユーザ操作による目的地の入力に基づいて、自動ルート探索機能およびルートガイダンス機能(ルート案内機能)を実行するようになっている。この自動ルート探索機能は、車両の現在位置からユーザにより入力された目的地までの推奨される走行経路を自動的に算出するものである。ルートガイダンス機能は、表示装置8の画面にその走行経路を表示したり、スピーカ7から出力する合成音声により目的地まで音声案内する機能を示している。表示装置8は、ルートガイダンス機能の実行時には、道路地図に重ね合わせて進むべき経路等を表示するようになっている。
【0024】
リモコン受信部10は、リモートコントロール端末15からの操作信号を受信するようになっている。尚、操作スイッチ群6やリモートコントロール端末15が再報知指示手段として機能するように構成されていてもよい。
【0025】
さて、音声認識装置3は、再報知指示受付手段としての制御部3aを主体として、この制御部3aに接続されるマイク3b,再報知指示手段として機能するPTT(Push To Talk)スイッチ3c,音声認識手段としての音声認識部3d等から構成されている。
【0026】
マイク3bは、車両の例えばステアリングコラムカバーの上面部や運転席側のサンバイザー等、運転者の発した音声を収集しやすい位置に配設されており、運転者により発せられた音声を入力するようになっている。
【0027】
PTTスイッチ3cは、例えばステアリングコラムカバーの左側面部に運転者が左手で安全に操作しやすい位置に設けられている(図示せず)。尚、シフトレバーの近傍などに設けられていても良い。
【0028】
このPTTスイッチ3cがユーザにより押下されると、制御部3aは、ユーザが発する音声を入力して音声認識処理を開始するようになっている。音声認識部3dは、PTTスイッチ3cにより音声入力開始の指示が与えられた後、マイク3bから入力されるユーザの音声を被認識文字列と照合して認識するようになっている。そして、音声認識装置3の制御部3aは、当該認識結果に基づいてこの認識結果の詳細な内容を示す文言を生成するようになっている。
【0029】
例えば、ユーザが表示装置8の液晶画面にカーナビゲーション装置1の操作メニュー画面(図示せず)を表示させるために、「メニュー」と発声した場合には、音声認識部3dが「メニュー」と認識する。そして、制御部3aが「メニュー」という認識結果の文言に基づいて「メニューを表示します」という認識結果の詳細な内容(動作や機能の内容)を示す文言を生成する。また、表示装置8に地図が表示されている場合、この地図を1段階広域に表示させるため、音声入力時にユーザが「広域」と発声したときは、音声認識部3dが「広域」と認識し、制御部3aは「広域」という文言に基づいて、「地図の縮尺を広域にします」という文言を生成する。また、現在地点の地図を表示装置8に表示するため、ユーザが発した音声が「現在地」という言葉であった場合には、制御部3aは「現在地」という文言に基づいて「現在地の地図を表示します」という文言を生成する。
【0030】
そして制御部3aは、認識結果の文言と、認識結果の詳細な内容を示す文言とに対応する合成音声を生成するようになっており、これら合成音声と認識結果等の文言とを制御回路2に与えるように構成されている。
【0031】
また、カーオーディオ装置11は、一般的なCDやMD,ラジオ等を備えてなるもので、ユーザ操作に基づいて車両に設けられたスピーカ7から音を出力するものである。このカーオーディオ装置11が他の音源を構成している。
【0032】
上記構成の作用について、図2も参照しながら説明する。
図2は、カーナビゲーション装置が音声認識し、所定の機能を実行する過程を示すフローチャートである。ここでは、車両の走行中に運転者であるユーザがカーオーディオ装置11によってCD等の音を楽しみつつ、カーナビゲーション装置1に対して「メニュー」と音声入力することで、表示装置8の液晶画面にカーナビゲーション装置1の操作メニュー画面を表示する場合の動作を具体例として説明する。
【0033】
ユーザがPTTスイッチ3cを押下(オンオフ)することにより、音声入力が開始される。制御部3aは、PTTスイッチ3cが押下されたことを検出し、この検出トリガを受付けると、マイク3bからの入力を有効にして、音声入力を許可する(ステップS1〜S2)。このとき、ユーザが「メニュー」という言葉を発すると、音声認識部3dは、入力された音声を被認識文字列(辞書)と照合して音声認識する(ステップS3)。制御部3aは、この認識結果に基づいて「メニュー」という言葉と、「メニューを表示します」という言葉を音声合成して生成し制御回路2に出力する。すると、制御回路2は、スピーカ7からメッセージとして「メニュー」という合成音声を出力させる(ステップS4)。この音声出力が認識結果の報知に相当する。
【0034】
このとき、ユーザがカーオーディオ装置11の音を楽しみつつ、「メニュー」という認識結果報知を確認できた場合、ユーザは何もしないことから再報知指示(PTTスイッチ3cのダブルクリック)を受付可能な所定の時間が経過する。すると制御回路2は、再報知指示がないと判定し(ステップS5:NO)、上記認識結果に基づいて所定の処理(機能)を実行する(ステップS6)。この場合、制御回路2は、表示装置8の画面にカーナビゲーション装置の操作メニュー画面を表示することになる。ここで、ユーザが通知を確認する際に、PTTスイッチ3cをシングルクリック(認識結果が誤っている場合の応答操作)すると、ステップS2に示す音声の再入力から再度開始するように構成しても良い。また、PTTスイッチ3cの押下が数秒間持続される(音声認識を中止する場合の操作)と、図2に示す処理を中止するように構成しても良い。
【0035】
さて、ステップS4の処理時において、カーオーディオ装置11から音楽が流れていたり、ルートガイダンス機能による音声案内等が流れていたりすれば、ユーザがメッセージを聞き取りにくい場合もある。このような場合、ユーザが再報知指示するため例えばPTTスイッチ3cをダブルクリックすると、制御部3aは、再報知指示を受付け(ステップS5:YES)、制御回路2に再報知指示の制御信号を与える。すると制御回路2は、ルートガイダンス機能による音声案内を停止したり、カーオーディオ装置11によって出力する音をミュート(消音)したりする(ステップS7)。尚、音をミュートする代わりに音量を小さくするだけでも良い。
【0036】
そして、制御回路2は、制御部3aから受信したサブメッセージ「メニューを表示します」という合成音声をスピーカ7から出力する(ステップS8)。この音声出力が、認識結果の再報知に相当する。この後制御回路2は、カーオーディオ装置11にミュート解除指示を与え、カーオーディオ装置11はミュートを解除する(ステップS9)。尚、ユーザが、上記再報知がわからないときには、再びPTTスイッチ3cをダブルクリックすることから、これに応じて再報知処理が繰り返し実行されることになる。
【0037】
このような実施形態によれば、ユーザが発した音声、例えば「メニュー」を音声認識すると、認識結果の「メニュー」という合成音声が出力され、この合成音声をユーザが聞き取れない場合に、ユーザが再報知を指示すると、「メニューを表示します」という文言の合成音声が出力されるため、ユーザは認識結果を容易に確認することができる。さらに、認識結果は「メニュー」という文言であり、普通の話速で1回目に通知するように構成されているため、装置のレスポンスの低下を防ぐことができる。尚、「メニュー」という文言は確認を端的に表現できる文言(メッセージ)である。
【0038】
また、上記実施形態では1回目に認識結果を確認報知する場合には、カーオーディオ装置11からの音量を維持したまま報知を行い、2回目以降認識結果の詳細な内容を示す文言を確認報知する場合にはカーオーディオ装置11からの音量を消音するように構成した。このため、カーオーディオ装置11からの音をできる限り聞きたいというユーザの希望を満たすことができると共に、再報知によりユーザは容易に認識結果を確認することができる。尚、表示装置8に、認識結果(「メニュー」)と、認識結果の詳細な内容を示す文言(「メニューを表示します」)を表示するように、即ち、表示装置8を報知手段,再報知手段として機能させるように構成しても良い。
【0039】
(他の実施形態)
本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば次のような変形または拡張が可能である。
上述実施形態においては、「メニュー」というコマンドで説明したが他のコマンドであっても良い。
【0040】
上述実施形態においては、認識結果の1回目の報知として、認識した結果そのものを報知する例を示したが、認識された結果に基づいて生成される応答結果をユーザに対してスピーカ7から報知(応答結果報知手段)しても良い。具体的には、質問に対する回答を応答結果としてスピーカ7から報知しても良い。例えば「現在の時刻は」というユーザ発声による認識結果に対して、報知する結果は「今、10時10分です」と報知したり、「この先の渋滞」というユーザ発声による認識結果に対して「この先2キロ先、渋滞があります」と報知するように構成しても良い。さらに他の例として、質問に対する動作結果を応答結果として報知しても良い。例えば「この先の渋滞」というユーザ発声による認識結果に対して「渋滞を回避する経路に変更します」と報知するようにしても良い。再報知指示を受付けると、上述説明した報知内容等を応答結果としてスピーカ7から再報知(応答結果再報知手段)しても良い。
【0041】
上述実施形態においては、ユーザによるPTTスイッチ3cのダブルクリックにより再報知指示するように構成したが、PTTスイッチ3cを例えば1〜2秒程度押下することで、ユーザによる再報知指示とするように構成しても良い。また、再報知指示を受付ける場合をPTTスイッチ3cのシングルクリックとしても良い。別途設けた専用のスイッチの操作によるものとしても良い。
【0042】
また、認識結果を報知した後、所定時間経過することで再報知するように構成しても良い。この場合、たとえユーザに全く伝わっていなくても、所定時間経過すれば再報知されるので、ユーザは認識結果を確認することができる。
【0043】
カーオーディオ装置11からの音やカーナビゲーション装置の音声案内は必要に応じて音量を下げたりミュート(消音)すれば良い。
【0044】
認識結果を再報知する際には、1回目の認識結果の報知に比較して、聞き取りやすい話速(例えば低速)に変化させても良いし、音声の音量を上げるように変化させても良い。このように構成すると、ユーザはより一層認識結果を聞き取り易くなる。
【0045】
メッセージを報知する際にスピーカ7を介して音声により出力した後、再報知指示を受付けた場合には、表示装置8に表示するように構成しても良い。この構成によれば、例えば車両が騒音の激しい場所を走行しているためにユーザが認識結果を確認できなかったような場合でも、ユーザは、再報知時に表示装置8に表示される認識結果によって確認することができる。
【0046】
表示装置8に認識結果を表示して再報知する場合には、長時間表示しても良いし、大きな文字や見やすい色の文字により表示しても良い。また、1回目に報知する際には、表示装置8の画面に表示せず、2回目以降、再報知する場合だけ表示装置8の画面に認識結果を表示するようにしても良い。
【0047】
この場合、認識結果を表示する際には、認識結果の内容を表わすマークを表示するようにしても良い。具体的には、例えば、「道路情報表示」というユーザ発声による認識結果に対して、表示装置8に表示される地図上の道路が工事中であることがカーナビゲーション装置1内で把握されている場合には、工事中である対象の道路上に、道路工事中の道路標識の警戒標識マーク等を表示させても良い。他に、案内標識,規制標識,指示標識,補助標識等を表示させても良いし、その他標識以外にも道路状況や地理状況等を把握できるマークであればどのようなマークであってもよい。この場合も認識結果の報知,再報知に相当する。
【0048】
認識結果に基づく所定の機能を実行した後に、認識結果の詳細な内容を示す文言を報知するように構成しても良い。この構成によれば、ユーザが認識結果を所定機能実行後に確認したいときなどに有効である。
カーナビゲーション装置1に適用して示したが、認識結果報知手段や再報知手段を備えた音声認識装置単体に適用しても良いし、音声認識機能を有する車載用電子機器であればどのような機器に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すカーナビゲーション装置の電気的構成図
【図2】音声認識結果の報知処理を概略的に示すフローチャート
【符号の説明】
1はカーナビゲーション装置(車載用電子機器)、2は制御回路(音量調整手段)、3は音声認識装置、3aは制御部(再報知指示受付手段)、3dは音声認識部(音声認識手段)、7はスピーカ(認識結果報知手段,再報知手段)、8は表示装置(認識結果報知手段,再報知手段,表示手段)である。
Claims (18)
- ユーザより発せられた音声を認識する音声認識手段と、
この音声認識手段により認識された結果を表示手段に地図が表示されている車両走行中において初回に音声のみで報知する認識結果報知手段と、
前記認識結果を再報知する指示を受付ける再報知指示受付手段と、
再報知指示を受け付けたときに前記認識結果を前記表示手段に表示することで再報知する再報知手段とを備えたことを特徴とする車載用電子機器。 - ユーザより発せられた音声を認識する音声認識手段と、
この音声認識手段により認識された結果を報知する認識結果報知手段と、
前記認識結果を再報知する指示を受付ける再報知指示受付手段と、
再報知指示を受け付けたときに前記認識結果を再報知する再報知手段と、
前記認識結果報知手段により初回に報知するときには、他の音源から出力される音の音量を維持し、前記再報知手段により再報知するときには、前記他の音源から出力される音の音量を低下させる音量調整手段とを備えたことを特徴とする車載用電子機器。 - 前記再報知手段は、前記認識結果を再報知する際には、前回の報知と異なる態様で報知することを特徴とする請求項1または2記載の車載用電子機器。
- 前記再報知手段は、音声で再報知することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の車載用電子機器。
- 前記再報知手段は、再報知する音声の話速を変化させることを特徴とする請求項4記載の車載用電子機器。
- 前記再報知手段は、再報知する音声の音量を変化させることを特徴とする請求項3ないし5の何れかに記載の車載用電子機器。
- 前記再報知手段は、再報知する音声のメッセージ内容を変化させることを特徴とする請求項3ないし6の何れかに記載の車載用電子機器。
- 前記再報知手段は、再報知するときに、表示する文字の大きさを変化させることを特徴とする請求項7記載の車載用電子機器。
- 前記再報知手段は、再報知するときに、表示する文字の色を変化させることを特徴とする請求項7または8記載の車載用電子機器。
- 前記再報知手段は、再報知するときに、表示する時間を変化させることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の車載用電子機器。
- 前記再報知手段は、再報知するときに、表示するメッセージ内容を変化させることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載の車載用電子機器。
- 前記音声認識手段により認識された結果に基づいて生成される応答結果をユーザに対して報知する応答結果報知手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の車載用電子機器。
- 前記再報知指示手段により再報知指示を受付けたときに前記認識結果に基づいて生成される応答結果をユーザに対して報知する応答結果再報知手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし12の何れかに記載の車載用電子機器。
- ユーザにより発せられた音声を認識する音声認識ステップと、
この音声認識ステップにおいて認識された結果を表示手段に地図が表示されている車両走行中において初回に音声のみで報知する認識結果報知ステップと、
前記認識結果を再報知する指示を受け付ける再報知指示受付ステップと、
再報知指示を受け付けたときに前記認識結果を前記表示手段に表示することで再報知する再報知ステップとを備えたことを特徴とする車載用電子機器の音声認識結果報知方法。 - ユーザにより発せられた音声を認識する音声認識ステップと、
この音声認識ステップにおいて認識された結果を初回に他の音源から出力される音の音量を維持して報知する認識結果報知ステップと、
前記認識結果を再報知する指示を受け付ける再報知指示受付ステップと、
再報知指示を受け付けたときに前記認識結果を前記他の音源から出力される音の音量を低下させて再報知する再報知ステップとを備えたことを特徴とする車載用電子機器の音声認識結果報知方法。 - 車載用電子機器に、
ユーザにより発せられた音声を認識する第1の手順と、
この音声認識用の手順において認識された結果を表示手段に地図が表示されている車両走行中において初回に音声のみで報知する第2の手順と、
前記認識結果を再報知する指示を受付ける第3の手順と、
再報知指示を受け付けたときに前記認識結果を前記表示手段に表示することで再報知する第4の手順とを実行させるための音声認識確認通知用プログラム。 - 車載用電子機器に、
ユーザにより発せられた音声を認識する第1の手順と、
この音声認識用の手順において認識された結果を他の音源から出力される音の音量を維持して初回に報知する第2の手順と、
前記認識結果を再報知する指示を受付ける第3の手順と、
再報知指示を受け付けたときに前記認識結果を前記他の音源から出力される音の音量を低下させて再報知する第4の手順とを実行させるための音声認識確認通知用プログラム。 - 請求項1ないし請求項13記載の車載用電子機器を備えたことを特徴とするナビゲーションシステム。
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