JP4288151B2 - 報知制御装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、移動支援装置 - Google Patents

報知制御装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、移動支援装置 Download PDF

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本発明は、スピーカから発音させる音の特性を制御して事象の状況を報知する報知制御装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、移動支援装置に関する。
従来、スピーカを発音させて事象を報知する際、発音する音の特性を変更して事象の状況を報知する構成が知られている。例えば目覚まし時計など、起床時間など所定の時刻が近づくに従って、スピーカから発音されるアラーム音の音量が大きくなったり、間欠音から連続音に変更したりするなど、スピーカから発音されるアラーム音の特性を制御する各種構成が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特許文献1に記載のものは、アラーム音データを出力する音声合成ICに外付回路を付加するとともに、音声合成ICにより外付回路の入力から出力までの全抵抗値を制御することによってスピーカに流す電流を増幅するトランジスタのベース電流やコレクタ電流を選択的に変更可能としている。そして、外付回路によりトランジスタのベース電流やコレクタ電流を選択的に変化させ、アラーム音の音量を変更する構成が採られている。
また、特許文献2に記載のものは、複数種類の駆動電圧波形を出力可能な駆動電圧波形発生手段から、モータに供給する駆動電圧波形を、切替手段により選択的に切り替えている。そして、あらかじめ設定された時刻にモータを所定の駆動電圧波形で駆動して打鈴するアラーム音発生手段によるアラーム音の鳴り方である出力形態を制御する構成が採られている。
特開平9−211158号公報(第2頁左欄−第5頁右欄) 特開平10−332854号公報(第2頁右欄−第5頁右欄)
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2に記載のような従来のアラーム音の音量を変化させたり鳴り方を変化させたりする構成では、基準点となる利用者の位置で聴き取られて認識する音源位置は変化しないので、例えば発音による報知の緊急性や重要性の判断がしにくい。特に、複数の音源で異なる報知がなされた場合には、いずれの報知が緊急あるいは重要なのかの判断が困難となる点が一例として挙げられる。
本発明の目的は、このような点に鑑みて、発音による報知にて事象の状況判断が容易となる報知制御装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、移動支援装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、入力される前記事象の状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、前記報知する優位性の度合いが大きくなるに従って前記スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きが急勾配となる状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御することを特徴とした報知制御装置である。
請求項3に記載の発明は、事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、入力される前記事象の状況に対応した事象信号に対応して、前記スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの時間および音圧レベルの関係を変更制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御することを特徴とした報知制御装置である。
請求項4に記載の発明は、事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、前記事象の状況に対応した事象信号を取得する事象信号取得手段と、前記スピーカから発音させる音情報を生成する音情報生成手段と、取得した前記事象信号に対応して、前記音情報を前記スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域における前記音情報の時間および音圧レベルの関係を変更制御する発音制御手段と、を具備し、前記発音制御手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御することを特徴とした報知制御装置である。
請求項6に記載の発明は、事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、前記事象状況に対応した事象信号を取得する事象信号取得手段と、前記スピーカから発音させる音情報を、この音情報における前記スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域での時間に関する情報および音圧レベルに関する情報を、前記時間および前記音圧レベルの関係を変更制御して前記取得された事象信号に対応して設定して生成する音情報生成手段と、を具備し、前記音情報生成手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に設定することを特徴とした報知制御装置である。
請求項12に記載の発明は、事象に基づいて基準点の周囲に設置されるスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、入力される前記事象の状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、前記報知する優位性の度合いが大きくなるに従って前記スピーカの発音による前記基準点に到達する反射音に対する直接音の割合を増大させる制御をする制御手段を備え、前記制御手段は、エコーの強弱を利用して前記直接音の割合を制御することを特徴とした報知制御装置である。
請求項1に記載の発明は、地図情報に基づいて移動体の移動する状況を報知して移動体の移動を支援する移動支援装置であって、前記移動体の移動に関する状況情報を取得する移動状況取得手段と、前記状況情報に基づいて移動に関する案内を前記事象の状況として前記スピーカで発音させて報知する請求項1ないし請求項1のいずれかに記載の報知制御装置と、を具備したことを特徴とした移動支援装置である。
請求項15に記載の発明は、演算手段により事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知させる報知制御方法であって、前記演算手段は、入力される前記事象の状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、前記報知する優位性の度合いが大きくなるに従って前記スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きが急勾配となる状態に制御するとともに、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御することを特徴とする報知制御方法である。
請求項16に記載の発明は、演算手段により事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知させる報知制御方法であって、前記演算手段は、入力される前記事象の状況に対応した事象信号に対応して、前記スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの時間および音圧レベルの関係を可変制御するとともに、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御することを特徴とする報知制御方法である。
請求項18に記載の発明は、演算手段により事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御方法であって、前記事象の状況に対応した事象信号を取得し、前記スピーカから発音させる音情報を、この音情報における前記スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域での時間に関する情報および音圧レベルに関する情報を、前記時間および前記音圧レベルの関係を変更制御することで設定して生成し、この生成した前記音情報を前記スピーカから発音させるに際し、前記演算手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御することを特徴とする報知制御方法である。
請求項1に記載の発明は、演算手段により事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御方法であって、前記事象の状況に対応した事象信号を取得し、前記スピーカから発音させる音情報を、この音情報における前記スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域での時間に関する情報および音圧レベルに関する情報を設定して生成し、この生成した前記音情報を前記スピーカから発音させるに際し、前記演算手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御することを特徴とする報知制御方法である。
請求項19に記載の発明は、演算手段により事象に基づいて基準点の周囲に配設されるスピーカから発音させる音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御方法であって、前記演算手段は、入力される前記事象の状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、前記報知する優位性の度合いが大きくなるに従って前記スピーカの発音による前記基準点に到達する反射音に対する直接音の割合を増大させる制御をするに際し、前記演算手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御することを特徴とする報知制御方法である。
請求項2に記載の発明は、演算手段を、請求項1ないし請求項1のいずれかに記載の報知制御装置として機能させることを特徴とした報知制御プログラムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1ないし請求項19のいずれかに記載の報知制御方法を演算手段に実行させることを特徴とした報知制御プログラムである。
請求項2に記載の発明は、請求項2または請求項2に記載の報知制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴とした報知制御プログラムを記録した記録媒体である。
以下、本発明に係る一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の移動支援装置としての案内誘導装置であるナビゲーション装置であって、移動体である例えば車両の移動の状況としての走行状況を事象の状況として案内誘導する構成を例示して説明する。なお、本発明における案内誘導装置としては、車両の走行を案内誘導する構成に限らず、車両の状態、車両の運行状態など、移動に関する案内を報知するいずれの構成が対象で、利用者が携帯する携帯型でも適用できる。また、本発明としては、案内誘導装置に適用する構成に限らず、例えば目覚まし時計、製造装置の警報装置など、各種事象の状況をスピーカの発音により報知するいずれの構成が適用できる。
〔ナビゲーション装置の構成〕
図1は、本発明に係る一実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、100は移動支援装置としての案内誘導装置であるナビゲーション装置である。このナビゲーション装置100は、移動体である例えば車両の移動状況に対応して移動に関する案内を報知する装置である。なお、移動体としては、車両に限らず、航空機、船舶などいずれの移動体も対象となる。また、ナビゲーション装置100としては、例えば移動体としての車両に搭載される車載型、携帯型、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯型パーソナルコンピュータなどが例示できる。
このナビゲーション装置100は、車両に搭載されたバッテリから電力が供給され、ナビゲーション装置100が有する地図情報に基づいて、現在位置や目的地に関する情報、目的地までのルート探索や表示、最寄りの所定の店舗の検索やその表示あるいは店舗のサービス内容に関する情報の表示などを実施する。そして、ナビゲーション装置100は、移動状況取得手段および事象信号取得手段としてのセンサ部110と、交通情報取得手段としてのVICS(Vehicle Information Communication System:道路交通情報通信システム)受信部120と、入力手段130と、表示手段140と、発音手段150と、記憶手段160と、メモリ170と、報知制御装置として機能する演算手段としての制御手段である処理部180と、などを備えている。
センサ部110は、例えば車両の移動の状況、すなわち現在位置や走行状況などの事象を検出して処理部180に所定の信号として出力する。このセンサ部110は、例えば図示しないGPS(Global Positioning System)受信部と、図示しない速度センサ、方位角センサおよび加速度センサなどの事象を検出し事象信号として出力する各種センサと、などを備えている。
そして、センサ部110のGPS受信部は、図示しない人工衛星であるGPS衛星から出力される航法電波を図示しないアンテナにて受信する。そして、GPS受信部は、受信した航法電波に対応した信号に基づいて現在位置の擬似座標値を演算し、GPSデータとして処理部180へ出力する。
また、センサ部110のセンサである速度センサは、例えば車両に配設され、車両の移動速度である走行速度に対応して変動する信号に基づいて、車両の走行速度や実際の加速度を検出する。この速度センサは、例えば車軸や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値などを読み取る。そして、速度センサは読み取ったパルス信号や電圧値などの検出情報を事象信号として処理部180へ適宜出力する。センサである方位角センサは、車両に配設され、図示しないいわゆるジャイロセンサを有し、車両の方位角すなわち車両が前進する走行方向を検出する。この方位角センサは検出した走行方向に関する検出情報である事象信号を処理部180へ適宜出力する。センサである加速度センサは、車両に配設され、車両の走行方向における加速度を検出する。この加速度センサは検出した加速度を例えばパルスや電圧などによる検出情報であるセンサ出力値に変換して事象信号として処理部180へ適宜出力する。また、センサ部110は、燃料の残量を検出するセンサや前方を走行する車両との車間距離を検出するセンサ、後方の障害物までの距離を検出するセンサ、内燃機関であるエンジンの温度を検出するセンサ、各種ランプの点灯可能状態を検出するセンサなどにより、各種センサから出力される検出信号に基づいて車両の移動に関する状況を事象として認識し、それらの事象の状況についての事象信号を処理部180へ適宜出力する。
VICS受信部120は、図示しないVICSアンテナを有し、このVICSアンテナにより交通に関する情報を取得する。具体的には、図示しないVICSから、例えばアンテナ部を利用してビーコンやFM多重放送などにより、渋滞、交通事故、工事、交通規制などの交通情報(以下、VICSデータという。)を取得する。そして、取得した交通に関する情報を処理部180に所定の信号として出力する。
入力手段130は、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。これら操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えばナビゲーション装置100における動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、取得する情報の内容や取得する条件などの設定、目的地の設定、情報の検索、車両の移動状況である走行状態を表示させる設定、表示を切り替える設定、発音状態の変更、車両の移動に関する案内を報知するタイミングに関する設定などが例示できる。そして、入力手段130は、設定事項の入力操作により、所定の信号を処理部180へ適宜出力して設定させる。なお、この入力手段130としては、操作ボタンや操作つまみなどの入力操作に限らず、例えば表示手段140に設けられたタッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作、リモートコントローラなどの無線媒体を介して信号を出力する構成など、各種設定事項を設定入力可能ないずれの構成が適用できる。
表示手段140は、処理部180にて制御され処理部180からの画像データの信号を画面表示させる。画像データとしては、例えば地図情報や検索情報などの画像データの他、図示しないTV受信機で受信したTV画像データ、外部装置など光ディスクや磁気ディスク、メモリカードなどの記録媒体に記録されドライブやドライバなどにて読み取った画像データ、メモリ170からの画像データなどである。この表示手段140としては、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。
発音手段150は、例えば図示しないスピーカや増幅器などを有する。この発音手段150は、処理部180にて制御され、処理部180からの音情報をスピーカから音として出力すなわち発音させる。この発音により報知する内容としては例えば車両の走行方向や走行状況、交通状況などで、運転者や同乗者などの搭乗者に報知する。なお、発音手段150は、例えばTV受信機で受信したTV音声データや記録媒体さらにはメモリ170などに記録された音声データや音楽データなどをも適宜出力可能である。また、発音手段150としては、別途設けた構成に限らず、車両に配設されているスピーカや増幅器などを利用して発音させる構成としてもよい。
記憶手段160は、地図情報や所定の地点の情報を取得するための検索情報、利用者の個人情報などを格納すなわち読み出し可能に記憶する。この記憶手段160としては、HD(Hard Disk)、DVD(Digital Versatile Disc)、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などが例示できる。
メモリ170は、入力手段130で入力操作される設定事項、処理部180から出力される音楽データや画像データ、音情報などを適宜読み出し可能に記憶する。また、メモリ170には、ナビゲーション装置100全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ170としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)メモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ170としては、HD、DVD、光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
処理部180は、図示しない各種入出力ポート、例えばVICSアンテナが接続されるVICS受信ポート、GPS受信部が接続されるGPS受信ポート、各種センサがそれぞれ接続されるセンサポート、入力手段130が接続されるキー入力ポート、表示手段140が接続される表示制御ポート、発音手段150が接続される発音制御ポート、記憶手段160が接続される記憶ポート、メモリ170が接続されるメモリポートなどを有する。そして、処理部180は、各種プログラムとして、各種情報を取得して適宜処理し、車両の移動に関して案内を報知させる案内誘導手段180Aと、発音手段150のスピーカにおける発音を制御する報知制御装置としての報知制御手段180Bと、を備えている。
次に、処理部180の内部構成をより図面を参照して詳細に説明する。図2は、処理部180を示すブロック図である。図3は、発音されるアラーム音における音圧レベルの計時変化を示す包絡線のグラフである。図4は、XG規格あるいはGMレベル2規格におけるアタックタイムに関するMIDIメッセージのデータ構造を示す概念図である。図5は、GS規格におけるアタックタイムに相当するMIDIメッセージのデータ構造を示す概念図である。図6は、GS規格におけるMIDIメッセージのデータ・エントリのデータ構造を示す概念図である。図7は、GS規格におけるアタックタイムに相当するMIDIメッセージのデータ構造を示す概念図である。図8は、XG規格あるいはGMレベル2規格におけるリリースタイムに関するMIDIメッセージのデータ構造を示す概念図である。
処理部180は、図2に示すように、各種プログラムとして、移動状況取得手段および事象信号取得手段としての現在位置情報取得手段である現在位置認識手段181と、目的地情報取得手段としての目的地認識手段182と、表示制御手段183と、経路処理手段184と、情報検索手段185と、計時手段186と、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)音源生成手段187と、発音制御手段188と、を備えている。そして、現在位置認識手段181と、目的地認識手段182と、表示制御手段183と、経路処理手段184と、情報検索手段185と、計時手段186と、発音制御手段188とにより、案内誘導手段180Aが構成されている。また、現在位置認識手段181と、MIDI音源生成手段187と、発音制御手段188とにより、報知制御手段180Bが構成されている。
現在位置認識手段181は、車両の移動状況である現在位置を認識する。具体的には、センサ部110の速度センサおよび方位角センサから出力される車両の速度データおよび方位角データに基づいて、車両の現在の擬似位置を複数算出する。さらに、現在位置認識手段181は、センサ部110のGPS受信部から出力される現在位置に関するGPSデータに基づいて、車両の現在の擬似座標値を認識する。そして、現在位置認識手段181は、算出した現在の擬似位置と、認識した現在の擬似座標値とを比較し、別途取得された地図情報上における車両の現在位置を算出し、現在位置を認識する。
また、現在位置認識手段181は、加速度センサから出力される加速度データに基づいて、走行する道路の傾斜や高低差を判断し、車両の現在の擬似位置を算出し、現在位置を認識する。すなわち、立体交差点や高速道路など、平面上で重なる箇所でも、車両の現在位置を正確に認識できる。さらに、山道や坂道を走行する際に、速度データや方位角データのみから得る移動距離と、実際の車両の走行距離との誤差を、検出した道路の傾斜を用いて補正するなどにより正確な現在位置を認識する。
なお、現在位置認識手段181は、現在位置として上述した車両の現在位置の他、入力手段130にて設定入力された起点となる出発地点などを、擬似現在位置として認識可能である。そして、現在位置認識手段181で得られた各種情報は、メモリ170に適宜記憶される。
目的地認識手段182は、例えば入力手段130の入力操作により設定入力された目的地に関する目的地情報を取得し、目的地の位置を認識する。設定入力される目的地情報としては、例えば緯度・経度などの座標、住所、電話番号など、場所を特定するための各種情報が利用可能である。そして、この目的地認識手段182で認識した目的地情報は、メモリ170に適宜記憶される。
表示制御手段183は、表示手段140を適宜制御して各種情報を表示手段140で画面表示して利用者に報知する。また、表示制御手段183は、例えば入力手段130による入力操作を促して各種情報を設定入力するための各種表示画面などをも表示制御する。
経路処理手段184は、利用者により設定入力される移動経路の探索処理のための設定事項情報も、および、記憶手段160に記憶された地図情報に基づいて、車両の移動経路である走行経路を演算してルート探索する。具体的には、経路処理手段184は、設定入力された設定事項情報に基づいて地図情報を利用し、例えば車両が通行可能な道路を探索し、目的地に到達するまでの移動の所要時間が短い経路、あるいは移動距離が短い経路などの移動経路情報を生成する。この移動経路情報の生成の際、経路処理手段184が例えばVICS受信部120から出力されたVICSからのVICSデータを適宜取得し、現在あるいは所定時間後に発生が予測される渋滞情報を生成し、この渋滞情報を用いて交通渋滞や交通規制場所を回避した経路などを設定してもよい。また、経路処理手段184は、移動経路情報の各経路における出発地となる現在位置から目的地までの移動の予測所要時間を求め、この予測所要時間に関する所要時間情報をも生成可能となっている。そして、得られた移動経路情報は、渋滞情報や所要時間情報などとともにメモリ170に適宜記憶される。
情報検索手段185は、例えば入力手段130にて設定入力された検索情報の検索要求により、記憶手段160に記憶された例えば地図情報における所定の地点の情報である検索情報に基づいて検索して、検索要求に応じた情報を取得する。そして、取得した検索結果の情報は、メモリ170に適宜記憶される。
計時手段186は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づいて現在時刻を認識する。そして、この計時手段186は、認識した現在時刻に関する時刻情報を適宜出力する。
MIDI音源生成手段187は、MIDIの規格に準拠した音情報、例えば米MMA(MIDI Manufacturers Association)と日本MIDI評議会(Japan MIDI Standards Committee:JMSC)とにより規格化されたGM(General MIDI)規格、あるいはGS(General Standard)規格、またはXG(Extended General MIDI)規格、さらにはGMレベル2規格などに基づくMIDIメッセージを生成する。このMIDI音源生成手段187は、例えば音情報の出力を要求する信号に基づいて、音情報を直接生成して出力したり、メモリ170などに別途記憶された音情報を取得して出力したりする。なお、報知させる音情報としては、例えば移動の案内誘導の際の音声出力する際に注意を喚起させるためのアラーム音の他、燃料の残量、エンジン温度、前方の車両との距離、あるいは、車両の後方における障害物までの距離などの移動のための車両の状況をも事象として報知すべく、それぞれの事象の内容毎に異なる音色やパターンとなる音情報があらかじめ設定されている。
発音制御手段188は、現在位置認識手段181にて認識した現在位置と地図情報とに基づいて移動状況を認識し、移動経路情報や地図情報を構成する地物に関する地物案内情報などに基づいて、車両の移動に関する案内、例えば車両の走行を支援する内容を、発音手段150による発音にて報知させる。具体的には、音情報としてのアラーム音を発音手段150で発音させた後に「700m先、○○交差点を△△方面右方向です。」、「移動経路から逸脱しました。」、「この先、渋滞です。」などのあらかじめ記憶手段160やメモリ170などに記憶された音情報としての音声データを音声出力させる。また、発音制御手段188は、センサ部110から出力される車両の移動状況として、燃料の残量に関する事象信号、エンジン温度に関する事象信号、前方を走行する車両との距離に関する事象信号、後方における障害物までの距離に関する事象信号などを取得し、移動状況を認識する。そして、取得した事象信号に基づいて、生じている事象の状況に応じてアラーム音を発音手段150で発音させる。具体的には、燃料の残量が少なくなるに従って、エンジン温度が高くなるに従って、前方の車両との距離が短くなるに従って、あるいは、障害物までの距離が短くなるに従って、発音されるアラーム音の特性を音像定位が運転者に対して近くなるようにすなわち運転者がだんだん近くで聞こえる状態に制御する。
このアラーム音の特性の制御として、例えばアラーム音がスピーカから発音されてから発音が終了するまでの図3に示す音圧レベルの包絡線における発音の開始(ノートオン(note on))から最大の音圧レベルまでの傾きを構成する時間であるアタックタイム(Attack Time)および最大の音圧レベルとなるアタックレベル(Attack Level)の関係を制御する。すなわち、図3に示すように、縦軸を音圧レベル、横軸を時間とした際に、アラーム音の包絡線、すなわち関数が表されるので、この関数の傾きが縦軸の変数である音圧レベルと横軸の変数の時間との関係で決定されるという周知の関数の特質から、音圧レベルと時間とを適宜可変することで、アラーム音の包絡線の傾きが緩やかとなったり、急勾配となって、アラーム音の特性が制御される。例えば、燃料の残量に関して報知する場合、燃料の残量が1/3を下回った場合には、包絡線の傾きが比較的に緩やかとなるように発音させ、燃料が少なくなるに従って傾きが急勾配となるように発音させる。このことにより、発音を聴取した運転者は、アラーム音が発生する音像定位が次第に近くなるように聞こえる。
ここで、運転者に対する音像定位の距離となる運転者の音の距離感は、直接音と反射音との割合で差が生じる。音源が近いと直接音の割合が多くなり、音の立ち上がりが早く、明瞭な音となり、遠くなるに従って音は空気やその他の障害物に当たって反射音の割合が次第に多くなり、ぼやけた音となる。このため、直接音および反射音の割合を変化させることで、聴取者は音像定位が移動する状態に聞こえる。したがって、直接音の割合が多くなり音の立ち上がりが早くなるに従って、音源が次第に近くに聴き取れ、音に対する注意力が高まることとなる。そして、直接音および反射音の割合を変化させる制御として、エコーという概念を利用し、明瞭かぼやけた印象かで音を発音させる。すなわち、残響や反響(すなわちエコー)を強弱させることで、反響の割合が増減することとなり、ぼやけた印象か明瞭な音となるので、エコーを強弱させる制御により、擬似的に直接音および反射音の割合を変化させた場合と同様の効果、すなわち音の表現が得られ、擬似的に音像定位が移動する状態に聴き取れる。そして、この明瞭かぼやけた印象かの音の表現は、上述したような包絡線の形状を適宜変化させる制御により得られる。
具体的な制御としては、例えばアラーム音がXG規格やGMレベル2規格のMIDIメッセージである場合、メモリ170から燃料の残量に関する事象信号に対応したMIDIメッセージをMIDI音源生成手段187で取得させる。そして、事象信号に基づいて、図4に示すように、取得したMIDIメッセージのテーブル構造を構成するチャンネル・ボイス・メッセージにおける下層のコントロール・チェンジの番地cc#73におけるフォーマットddの値を127から次第に0に近づく値に変更して設定させる処理をする。また、例えばGS規格のMIDIメッセージの場合、ノン・レジスタード・パラメータ・ナンバ(Non-Registered Parameter Number:NRPN)を指定する。すなわち、例えば図5に示すノン・レジスタード・パラメータの上位番号であるNRPN MSB(Most Significant Bit)と、下位番号であるNRPN LSB(Least Significant Bit)とにより、操作したいパラメータを特定し、図6に示すLSBおよびMSBのデータ・エントリをそれぞれ用いて設定値を設定する。詳細には、図5に示すパラメータ値NRPNのMSBにcc#99として「1」を、LSBにcc#98として「99」を設定し、図6に示すデータ・エントリのcc#6の値が0に近づく値に変更する設定により、アタックタイムが速くなる状態に設定される。さらに、アタックタイムを変更するのと聴感上同様な作用効果が得られる方法として、例えば図7に示すように、GS規格での代替パラメータとしてコントロール・チェンジのエクスプレッションのフォーマット「cc#11」を変更、すなわち、いわゆる棒グラフ状に設定するエクスプレッションにおける最大の音圧レベルで段階的な設定する期間を短くするように設定する。
さらには、発音制御手段188によるアラーム音の音像定位が運転者に対して近くなるように聞こえる状態の音の特性の制御として、図3に示す包絡線における発音を停止させる指令であるノートオフ(note off)から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの傾きが急勾配となる状態に制御する。ここで、図3は、アタックレベルからサスティンレベル(Sustain level)までの領域がディケイタイムで、このディケイタイムの領域での音圧レベルがディケイレベル(Decay level)とした包絡線である。すなわち、ディケイレベルの最小レベルがサスティンレベルとなる。このように、図3に示す包絡線におけるリリースタイム(Release Time)と、ディケイレベルの最小レベルであるサスティンレベルのレベル値との関係を発音制御手段188が制御する。具体的には、例えばアラーム音がXG規格やGMレベル2規格のMIDIメッセージである場合、図8に示すように、取得したMIDIメッセージのテーブル構造を構成するチャンネル・ボイス・メッセージにおける下層のコントロール・チェンジの番地cc#72におけるフォーマット「dd」の値を127から次第に0に近づく値に変更して設定させる処理をする。また、例えばGS規格のMIDIメッセージの場合、NRPNを指定する場合には、図5および図6に示すように、アタックタイムと同様の手順で、パラメータ値をNRPNのMSBにcc#99として「1」を、LSBにcc#98として「102」を設定し、データ・エントリのcc#6の値を0に近づく値に変更して設定する。
〔ナビゲーション装置の動作〕
次に、ナビゲーション装置100の動作を図面に基づいて説明する。図9は、ナビゲーション装置100における移動経路の探索処理を示すフローチャートである。
まず、車両に搭乗した利用者である搭乗者がナビゲーション装置100の電源をオンし、電力を供給する。この電力の供給により、処理部180は、表示手段140を制御してメインメニューを表示させ、ナビゲーション装置100に動作させる内容の設定入力を利用者に促す表示画面を表示手段140に表示させる。
そして、利用者は、表示画面に基づいて入力手段130の入力操作により、例えば移動するための移動経路の探索処理を実施させる旨の設定入力をする(ステップS101)。この設定入力により、処理部180は、移動経路の探索に必要な各種情報、例えば目的地、最短距離か最短時間か渋滞情報を加味するかなどの設定事項情報の設定入力を促す表示画面を表示制御手段183により表示手段140に表示させる。そして、処理部180は、経路処理手段184により移動経路の探索に必要な各種情報を認識すると、まず現在位置認識手段181により現在位置を認識する処理をするとともに(ステップS102)、目的地認識手段182により設定入力された目的地を認識する処理をする(ステップS103)。
具体的には、現在位置認識手段181により、センサ部110の速度センサおよび方位角センサから出力される車両の速度データおよび方位角データと、GPS受信部から出力される現在位置に関するGPSデータとに基づいて、車両の現在位置を算出して現在位置情報を取得する。この取得した現在位置情報は、メモリ170に適宜記憶される。さらに、処理部180は、表示制御手段183により表示手段140を制御して入力手段130の入力操作による目的地の設定入力を促す表示をさせる。そして、利用者が表示された表示画面の指示に従って、入力手段130の入力操作により目的地を設定入力すると、目的地認識手段182は設定入力された目的地に関する目的地情報を取得する。この取得した目的地情報は、メモリ170に適宜記憶される。なお、目的地の入力操作において、情報検索手段185により目的地に関する検索情報を例えば地図情報を用いて検索したり、画面表示される地図情報上の目的地にカーソルを移動して特定したりするなど、いずれの方法が利用できる。
さらに、処理部180は、表示制御手段183により表示手段140を制御して移動経路の探索のための条件である設定事項の入力操作を促す表示をさせる。そして、利用者が表示された表示画面の指示に従って、入力手段130の入力操作により設定事項を設定入力すると、処理部180は設定入力された設定事項に関する設定事項情報を取得する(ステップS104)。この取得した設定事項情報は、メモリ170に適宜記憶される。
この後、処理部180は、経路処理手段184によりメモリ170に記憶された設定事項情報を取得するとともに、VICS受信部120から出力されるVICSデータを適宜取得し、車両の現在位置から目的地までの移動経路を、記憶手段160に記憶された地図情報に基づいて探索するルート探索処理をする(ステップS105)。このルート探索処理は、経路処理手段184が、演算により複数の移動経路を取得し、設定事項情報や適宜取得した渋滞情報に基づいていくつかに絞り込む。そして、表示制御手段183により、演算された例えば5つの移動経路を表示手段140に表示させるとともに、利用者による選択を要求する旨を表示させる。そして、利用者が表示に従っていずれかの移動経路を選択する入力操作により、移動経路が設定される。ここで、演算結果が1経路しかない場合、選択を要求する旨の表示をせず、その1つの経路を移動経路として設定する。なお、複数の移動経路から選択する構成に限らず、設定事項情報の条件に最も適合する1つの移動経路のみを表示させ、利用者に確認させる構成などとしてもよい。
そして、処理部180は、表示制御手段183により表示手段140を制御して、記憶手段160に記憶された地図情報を適宜表示させて案内誘導処理をする(ステップS106)。この案内誘導処理に際して、処理部180は、例えば車両の現在位置を表すアイコンとともに移動経路に関する表示、さらには渋滞情報などの交通情報に関する表示などを地図情報に重畳表示させる。
この後、処理部180は、センサ部110の速度センサ、方位角センサおよび加速度センサから出力される信号と、GPS受信部から出力されるGPSデータとに基づいて、車両の移動状況を認識する。さらに、処理部180は、表示制御手段183および発音制御手段188により、認識した移動状況と、移動経路情報に含まれる経路案内情報となどに基づいて、車両の移動に関する案内情報を表示手段140で表示、あるいは発音手段150で音声やアラーム音などを発音させて報知し、車両の移動を案内誘導する。
この案内誘導における発音手段150で発音処理する際、発音制御手段188は、報知する内容の緊急性や重要性などの優位性に基づいて、報知する音の特性を制御する。この音の特性の制御は、検出した事象信号における緊急性や重要性などの優位性に関する情報に基づいて制御される。例えば、案内誘導で単に音声により曲がり角や曲がる方向などを報知する場合にアラーム音を報知する場合に対して、燃料が残り僅かとなってきた場合や、前方を走行する車両との車間距離がある程度の距離より短くなるなど、移動に関して支障となる度合いが高くなる緊急性や重要性が高い場合には、アラーム音の報知による音像定位が運転者に近づく状態に音の特性を制御する処理をする。
すなわち、発音制御手段188は、センサ部110で各種センサで検出した事象である移動の状況に関する事象に基づいてセンサ部110で認識して出力される事象信号を認識する。そして、発音制御手段188は、その事象に対応したアラーム音に関するMIDIメッセージをMIDI音源生成手段187から取得する。また、発音制御手段188は、認識した事象信号に基づいて、その事象信号に記載された優位性に関する情報から優位性を認識する。そして、優位性の度合いが大きくなく緊急性や重要性があまり高くない場合には、図3に示す包絡線における発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きが比較的に緩やかで、さらにはリリースタイムとサスティンレベルとの関係における傾きが比較的に緩やかとなる状態に発音される音の特性となるように、MIDIメッセージの設定値を設定する。また、優位性の度合いが大きい場合には、その度合いに対応して、包絡線における発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きが比較的に急勾配で、さらにはリリースタイムとサスティンレベルとの関係における傾きが比較的に急勾配となる状態に発音される音の特性となるように、MIDIメッセージの設定値を設定する。
具体的には、図3に示す包絡線における発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きの制御としては、上述したように、例えばXG規格やGMレベル2規格のMIDIメッセージである場合、図4に示すように、コントロール・チェンジの番地cc#73におけるフォーマットddの値を127から次第に0に近づく値に変更して設定させる処理をする。また、例えばGS規格のMIDIメッセージの場合、図5および図6に示すように、NRPN MSBとNRPN LSBとにより操作したいパラメータを特定し、LSBおよびMSBのデータ・エントリのcc#6の値が0に近づく値に変更する設定をする。さらには、例えば図7に示すように、GS規格での代替パラメータとしてコントロール・チェンジのエクスプレッションのフォーマット「cc#11」の設定において、最大の音圧レベルで段階的な設定する期間が短くなるようにする。
さらに、図3に示す包絡線におけるリリースタイムとサスティンレベルとの関係の傾きの制御としては、例えばXG規格やGMレベル2規格のMIDIメッセージである場合、図8に示すように、コントロール・チェンジの番地cc#72におけるフォーマット「dd」の値を127から次第に0に近づく値に変更して設定する。また、例えばGS規格のMIDIメッセージの場合、アタックタイムと同様の手順で、パラメータ値をNRPNのMSBにcc#99として「1」を、LSBにcc#98として「102」を設定し、データ・エントリのcc#6の値を0に近づく値に変更して設定する。
このようにして設定した所定の設定値のMIDIメッセージを、発音制御手段188はアナログ信号に適宜変換し、報知する音情報として発音手段150に出力する。この後、発音手段150は、取得した音情報をスピーカから所定の特性のアラーム音として出力すなわち発音させる。さらに、発音制御手段188は、事象に対応して音声データを出力する場合、その事象に対応する音声データを記憶手段160やメモリ170などから取得し、アナログ信号に適宜変換して発音手段150で音声出力させる。
この発音により、運転者は、報知される事象の優位性の度合いが大きくなるに従って、アラーム音の特性が次第に鋭くなる感覚が得られる。このため、アラーム音の音像定位が次第に近くなる状態に聞こえ、緊急性や重要性が次第に高くなるアラーム音に聞こえる。このことにより、運転者は、優位性の度合いが大きくなるに従って、その事象に対する注意力が次第に向上し、注意深く事象を認識しようとする意識が強くなる。したがって、運転者は、発音されるアラーム音の特性により、車両の移動状況が緊急あるいは重要か否かの判断が容易となり、移動状況の認識がより確実となる。
〔ナビゲーション装置の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、各種センサで検出した車両の移動に関する状態に対応する検出信号に基づいてセンサ部110で移動の状況に対応した事象信号を出力し、この事象信号に記載された優位性を表す情報に基づいて、報知する事象の優位性の度合いが大きくなるに従って、スピーカからの発音の開始から終了までの図3に示す音圧レベルの包絡線における発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きが急勾配となる状態にアラーム音の発音を制御する。このため、報知する移動状況の緊急性や重要性などの優位性の度合いが大きくなるに従って、運転者に対して音像定位が近くなる状態にアラーム音が聴き取られ、運転者の報知される車両の移動状況に対する注意力が向上し、移動状況に対する認識意識が向上することとなり、車両の移動状況の判断が容易となり、良好な車両の移動が得られる。
また、図3に示す包絡線における発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きの制御として、最大の音圧レベルのレベル値を変更することなく、発音の開始から最大音圧レベルまでの時間を適宜設定する制御をしている。このため、簡単な設定、例えばMIDIメッセージのアタックタイムの設定など、所定のパラメータ値を適宜設定する簡単な制御により運転者に対する音像定位を変更する制御が容易にでき、構成の簡略化を容易に図ることができる。
そして、アラーム音としてMIDI規格に準拠した音情報であるMIDIメッセージを利用し、このMIDIメッセージのパラメータ値を、報知する事象の優位性の度合いに対応して適宜設定することにより、音の特性を制御している。このため、簡単な制御方法で音の特性の制御が容易にでき、構成を容易に簡略化できる。さらには、データ量が少ないMIDI音源を利用するので、処理負荷を低減でき、処理速度の高速化が容易に図れるとともに、音の特性の制御のための構成を簡略化できる。
また、MIDIメッセージのパラメータ値の設定として、アタックレベルに対応するパラメータを変更することなく、アタックタイムに関するパラメータ値を、優位性の度合いが大きくなるに従ってアタックタイムの時間値が短くなる状態に設定している。このため、音像定位の変更がパラメータ値を変更する簡単な制御ででき、処理負荷の低減および処理速度の高速化が容易に得られるとともに、構成の簡略化が容易に得られる。さらに、アタックレベルに対応するパラメータ値を変更せず、単にアタックタイムのパラメータ値を変更するので、より制御工程が簡略化でき、処理負荷の低減および処理速度の高速化がより容易に得られるとともに、構成の簡略化がより容易に得られる。
さらに、図3に示す包絡線におけるスピーカから発音を停止させる指令(ノートオフ)から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの傾きが、報知する事象の優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となるように発音するアラーム音の特性を制御している。このため、運転者に対する音像定位がより明確に変更する状態にアラーム音が聴き取られる状態が容易に得られ、より確実に車両の移動状況が容易に判断でき、良好な車両の移動が得られる。
そして、ノートオフから発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの傾きが急勾配となる制御として、時間および音圧レベルを適宜設定することで、簡単な処理で報知する事象の優位性の度合いに対応して音像定位が変更するアラーム音の特性の制御ができる。すなわち、MIDIの規格に準拠したMIDIメッセージのリリースタイムのパラメータ値を、ディケイレベルの最小値であるサスティンレベルとに基づいて設定、具体的には、リリースタイムの時間が短くなる状態にパラメータ値を設定する。このため、音像定位の変更がパラメータ値を変更する簡単な制御ででき、処理負荷の低減および処理速度の高速化が容易に得られるとともに、構成の簡略化が容易に得られる。さらに、サスティンレベルに対応するパラメータ値を変更せず、単にリリースタイムのパラメータ値を変更するので、より制御工程が簡略化でき、処理負荷の低減および処理速度の高速化がより容易に得られるとともに、構成の簡略化がより容易に得られる。
また、事象状況の報知として車両の移動状況を報知するナビゲーション装置の構成としている。このため、車両の移動状況により複数の事象が発生する状況下においても、報知する内容の緊急性や重要性などの優位性に対応して運転者がアラーム音を聞き取ることができ、適切な移動状況の報知がアラーム音の特性で容易に得られ、良好な車両の移動が得られる。
そして、処理部180を例えばCPU(Central Processing Unit)などを用いてプログラムとして構成しているので、プログラムをインストールすることで、報知する優位性の度合いに対応した音の特性の制御ができる構成が容易に得られ、利用の拡大が容易に図れる。さらには、そのプログラムを記録媒体に記録し、適宜演算手段、すなわちコンピュータに読み取らせる構成とすることで、容易に音の特性の制御ができる構成が得られるとともに、プログラムを容易に取り扱いでき、利用の拡大が容易にできる。なお、本発明における演算手段としては、1つのコンピュータに限らず、複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成、CPUやマイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などをも含む。
また、移動状況の報知としてアラーム音を報知させ、このアラーム音の特性を制御している。このため、音情報として情報量が少ないアラーム音であることから、アラーム音の特性の制御が単にパラメータ値を変更する簡単な処理で事象状況を優位性に対応して運転者に報知でき、処理負荷の低減による構成の簡略化や処理速度の高速化が得られる。さらに、アラーム音と対応して音声データを出力させることで、アラーム音に次いで発音される音声データで報知する事象の内容を、音の特性が制御されない音声データでも優位性に対応して運転者が認識でき、より良好な報知が得られる。
そして、特に、アタックタイムやリリースタイムに対応するパラメータ値を有するXG規格やGMレベル2規格のMIDIプロトコル制御を実施するにより、対応するパラメータ値を変更する制御のみでよく、より処理負荷の低減による構成の簡略化や処理速度の高速化が容易に図れる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、上述したように、車両の移動を案内誘導するナビゲーション装置100の構成について説明したが、事象として車両の移動状況に限らず、例えば時刻を事象として報知する目覚まし時計、製造状況を事象として報知する製造状況報知装置や警報装置など、いずれの事象をスピーカから報知させる音の特性を制御する報知制御装置を対象とすることができる。また、移動状況を報知する構成として、地図情報を利用するナビゲーション装置100に限らず、燃料の残量、エンジンの過熱状況、車間距離など、車両の状態を移動するための状況として報知する構成として、例えばナビゲーション装置100とは別に車両に搭載した構成などとしてもよい。
そして、移動状況としては、車両の移動に限らず、例えば飛行機や船舶など移動するいずれの移動体にも適用でき、また移動体は、端末装置を利用するために携帯する利用者について移動状況を報知する構成として利用者を対象としてもよい。さらには、上述したように、利用者が直接携帯する構成、あるいは携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの端末装置とした構成、ネットワークを利用して移動状況を適宜検出する通信方式を利用する構成などにも適用できる。ここで、ネットワークとしては、例えばTCP/IPなどの汎用のプロトコルに基づくインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、情報を直接送受信するための媒体となる電波、光、音波、電磁波などの無線媒体自体などが例示できる。
さらに、上述した各機能をプログラムとして構築したが、上述したように、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
また、移動状況の報知としてアラーム音を発音させ、このアラーム音の特性を制御して説明したが、例えばアラーム音を発音させることなく、報知する音声データの特性を直接制御してもよい。すなわち、音情報としてMIDIの規格に準拠したものに限らず、例えばFM音源やPCM音源など、いずれの音源データを利用できる。このような場合においても、MIDIプロトコルで制御する方法で音の特性を制御することにより、比較的に簡単な処理で音の特性の制御ができ、処理負荷の低減による構成の簡略化や高速化が容易に得られる。さらには、MIDIメッセージのパラメータ値を適宜設定する方法に限らず、包絡線が所定の傾き状態となるように、例えば電気回路により制御するなど、アナログ処理あるいはデジタル処理するいずれの方法が利用できる。
さらに、優位性の度合いが大きくなるにしたがって音像定位が運転者に近づく状態に制御する方法として、例えば運転者の位置における直接音と反射音との割合が、直線音が次第に多くなるように制御しても同様の効果が得られる。この直接音と反射音との割合の制御としては、例えばスピーカに指向性スピーカを用いることにより、容易に得られる。すなわち、優位性の度合いが大きくなるにしたがって、指向性スピーカにおける運転者への指向性を増大させる制御をすればよい。なお、直接音と反射音との割合の制御としては、指向性スピーカを用いる構成に限らず、いずれの方法が利用できる。
また、MIDI音源生成手段187から報知する事象に対応した音色となるMIDIメッセージを取得し、このMIDIメッセージのパラメータ値を発音制御手段188にて変更して説明したが、報知する事象の優位性の度合いに対応したパラメータ値を有するように、発音制御手段188がMIDI音源生成手段187を制御してMIDIメッセージを生成させ、この生成したMIDIメッセージを発音手段150で発音させる制御をしてもよい。このような構成においても、同様の作用効果を奏することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施の形態の効果〕
上述したように、上記実施の形態では、移動状況を報知する緊急性や重要性などの優位性を表す事象信号に基づいて、報知する優位性の度合いが大きくなるにしたがってスピーカからの発音の開始から終了までの図3に示すような音圧レベルの包絡線における発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きが急勾配となる状態に発音させる音の特性を制御する。このため、報知する移動状況の緊急性や重要性などの優位性の度合いが大きくなるに従って、運転者に対して音像定位が近くなる状態にアラーム音が聴き取られ、運転者の報知される車両の移動状況に対する注意力が向上し、移動状況に対する認識意識が向上することとなり、車両の移動状況を容易に判断できる。
また、上記実施の形態では、移動状況に対応した事象信号に対応して、スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における発音の開始から最大の音圧レベルまでの時間および音圧レベルのうちの少なくともいずれか一方を変更制御する。このため、報知する移動状況の緊急性や重要性などの優位性の度合いが大きくなるに従って、運転者に対して音像定位が近くなる状態にアラーム音が聴き取られ、運転者の報知される車両の移動状況に対する注意力が向上し、移動状況に対する認識意識が向上することとなり、車両の移動状況を容易に判断できる。
さらに、上記実施の形態では、スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域での時間に関する情報および音圧レベルに関する情報を、車両の移動状況に対応した事象信号に対応して設定し、スピーカから発音させる音情報として生成させる。このため、報知する移動状況の緊急性や重要性などの優位性の度合いが大きくなるに従って、運転者に対して音像定位が近くなる状態に音情報が聴き取られ、運転者の報知される車両の移動状況に対する注意力が向上し、移動状況に対する認識意識が向上することとなり、車両の移動状況を容易に判断できる。
また、上記実施の形態では、車両の移動状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、報知する優位性の度合いが大きくなるに従って、スピーカの発音による周囲にスピーカが設置される基準点となる運転者に到達する反射音に対する直接音の割合を増大させる。このため、報知する移動状況の緊急性や重要性などの優位性の度合いが大きくなるに従って、運転者に対して音像定位が近くなる状態に聴き取られ、運転者の報知される車両の移動状況に対する注意力が向上し、移動状況に対する認識意識が向上することとなり、車両の移動状況を容易に判断できる。
そして、上記実施の形態として、車両の移動に関する状況情報を事象の状況として報知させる移動支援装置として構成させる。このため、特に複数の事象が複雑に発生する車両の移動状況を報知するので、車両の移動に影響なく良好に移動状況の優位性を判断でき、良好な車両の移動が得られる。
本発明の移動支援装置に係るナビゲーション装置の概略構成を示すブロックである。 前記実施の形態における処理部の概略構成を示すブロック図である。 前記実施の形態におけるアラーム音の発音による包絡線を示すグラフである。 前記実施の形態におけるXG規格あるいはGMレベル2規格のアタックタイムに関するMIDIメッセージのデータ構造を示す概念図である。 前記実施の形態におけるGS規格におけるアタックタイムに相当するMIDIメッセージのデータ構造を示す概念図である。 前記実施の形態におけるGS規格におけるMIDIメッセージのデータ・エントリのデータ構造を示す概念図である。 前記実施の形態におけるGS規格におけるアタックタイムに相当するMIDIメッセージのデータ構造を示す概念図である。 前記実施の形態におけるXG規格あるいはGMレベル2規格におけるリリースタイムに関するMIDIメッセージのデータ構造を示す概念図である。 前記実施の形態におけるナビゲーション装置100における移動経路の探索処理を示すフローチャートである。
符号の説明
100…移動支援装置としてのナビゲーション装置
110…移動状況取得手段としても機能する事象信号取得手段としてのセンサ部
150…発音手段
180…報知制御装置として機能する演算手段としての制御手段である処理部
187…音情報生成手段としてのMIDI音源生成手段
188…発音制御手段

Claims (22)

  1. 事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、
    入力される前記事象の状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、前記報知する優位性の度合いが大きくなるに従って前記スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きが急勾配となる状態に制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  2. 請求項1に記載の報知制御装置であって、
    前記制御手段は、前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの前記包絡線の傾きを、前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの時間および音圧レベルの関係を制御することにより設定する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  3. 事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、
    入力される前記事象の状況に対応した事象信号に対応して、前記スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの時間および音圧レベルの関係を変更制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  4. 事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、
    前記事象の状況に対応した事象信号を取得する事象信号取得手段と、
    前記スピーカから発音させる音情報を生成する音情報生成手段と、
    取得した前記事象信号に対応して、前記音情報を前記スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域における前記音情報の時間および音圧レベルの関係を変更制御する発音制御手段と、を具備し、
    前記発音制御手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  5. 請求項4に記載の報知制御装置であって、
    前記発音制御手段は、前記音情報生成手段により、前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの前記包絡線の領域における時間および音圧レベルを前記事象信号取得手段にて取得した事象信号に対応して設定させて音情報を生成させる
    ことを特徴とした報知制御装置。
  6. 事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、
    前記事象状況に対応した事象信号を取得する事象信号取得手段と、
    前記スピーカから発音させる音情報を、この音情報における前記スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域での時間に関する情報および音圧レベルに関する情報を、前記時間および前記音圧レベルの関係を変更制御して前記取得された事象信号に対応して設定して生成する音情報生成手段と、を具備し、
    前記音情報生成手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に設定する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の報知制御装置であって、
    前記スピーカからMIDI(Musical Instrument Digital Interface)の規格に準拠した音情報を発音させる
    ことを特徴とした報知制御装置。
  8. 請求項7に記載の報知制御装置であって、
    前記音情報におけるアタックレベル(Attack Level)に関するアタックレベル情報のレベル値とアタックタイム(Attack Time)に関するアタックタイム情報の時間値との関係を制御することで設定する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  9. 請求項3ないし請求項8のいずれかに記載の報知制御装置であって、
    前記事象信号の前記事象状況を報知する優位性を表す状況情報の優位性の度合いが大きくなるに従って前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの包絡線の傾きが急勾配となる状態に前記時間および音圧レベルを設定する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の報知制御装置であって、
    前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの時間および音圧レベルを、前記事象信号に基づいて設定する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の報知制御装置であって、
    MIDIの規格に準拠した音情報におけるリリースタイム(Release Time)に関するディケイタイム情報の時間値と、ディケイレベル(Decay level)に関するディケイレベル情報のレベル値とを設定する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  12. 事象に基づいて基準点の周囲に設置されるスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御装置であって、
    入力される前記事象の状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、前記報知する優位性の度合いが大きくなるに従って前記スピーカの発音による前記基準点に到達する反射音に対する直接音の割合を増大させる制御をする制御手段を備え、
    前記制御手段は、エコーの強弱を利用して前記直接音の割合を制御する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  13. 請求項12に記載の報知制御装置であって、
    前記スピーカは、指向性スピーカで、
    前記制御手段は、前記指向性スピーカの指向性を制御することにより前記反射音に対する前記直接音の割合を制御する
    ことを特徴とした報知制御装置。
  14. 地図情報に基づいて移動体の移動する状況を報知して移動体の移動を支援する移動支援装置であって、
    前記移動体の移動に関する状況情報を取得する移動状況取得手段と、
    前記状況情報に基づいて移動に関する案内を前記事象の状況として前記スピーカで発音させて報知する請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の報知制御装置と、
    を具備したことを特徴とした移動支援装置。
  15. 演算手段により事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知させる報知制御方法であって、
    前記演算手段は、
    入力される前記事象の状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、前記報知する優位性の度合いが大きくなるに従って前記スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの傾きが急勾配となる状態に制御するとともに
    記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御する
    ことを特徴とする報知制御方法。
  16. 演算手段により事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知させる報知制御方法であって、
    前記演算手段は、
    入力される前記事象の状況に対応した事象信号に対応して、前記スピーカからの発音の開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの時間および音圧レベルの関係を可変制御するとともに
    記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御する
    ことを特徴とする報知制御方法。
  17. 演算手段により事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御方法であって、
    前記演算手段は、
    前記事象の状況に対応した事象信号を取得し、
    前記スピーカから発音させる音情報における前記スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域での時間に関する情報および音圧レベルに関する情報を、前記時間および前記音圧レベルの関係を変更制御して前記取得した事象信号に対応して変更するとともに
    記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御する
    ことを特徴とする報知制御方法。
  18. 演算手段により事象に基づいてスピーカから発音される音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御方法であって、
    前記事象の状況に対応した事象信号を取得し、
    前記スピーカから発音させる音情報を、この音情報における前記スピーカで発音させる開始から終了までの音圧レベルの包絡線における前記発音の開始から最大の音圧レベルまでの領域での時間に関する情報および音圧レベルに関する情報を、前記時間および前記音圧レベルの関係を変更制御することで設定して生成し、
    この生成した前記音情報を前記スピーカから発音させるに際し、
    前記演算手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御する
    ことを特徴とする報知制御方法。
  19. 演算手段により事象に基づいて基準点の周囲に配設されるスピーカから発音させる音の特性を制御して前記事象の状況を報知する報知制御方法であって、
    前記演算手段は、入力される前記事象の状況を報知する優位性を表す事象信号に基づいて、前記報知する優位性の度合いが大きくなるに従って前記スピーカの発音による前記基準点に到達する反射音に対する直接音の割合を増大させる制御をするに際し、
    前記演算手段は、前記スピーカから発音を停止させる指令から発音が終了する音圧レベルが略0となるまでの前記包絡線の傾きが、前記事象の状況を報知する優位性を表す前記事象信号の前記優位性の度合いが大きくなるに従って急勾配となる状態に制御する
    ことを特徴とする報知制御方法。
  20. 演算手段を、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の報知制御装置として機能させる
    ことを特徴とした報知制御プログラム。
  21. 請求項15ないし請求項19のいずれかに記載の報知制御方法を演算手段に実行させる
    ことを特徴とした報知制御プログラム。
  22. 請求項20または請求項21に記載の報知制御プログラムが演算手段にて読取可能に記録された
    ことを特徴とした報知制御プログラムを記録した記録媒体。
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