JP4000242B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置に関し、特にメモリ内部で常時セルフリフレッシュ動作をするDRAM型の半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットとの連携などにより、携帯電話などの小型の移動端末で扱うデータ量が多くなるに伴い、大容量のメモリが必要になりつつある。現在、携帯電話には消費電力の少ないSRAMが使われている。しかし、SRAMは集積度が低く容量を大きくするとコストが大幅に増えてしまうという問題点がある。これに対して、DRAMは低コストで大容量のメモリが作れる。しかし、DRAMとSRAMではコマンド体系が異なるため、単純にSRAMをDRAMに置き換えることができない。この場合、大きな問題の1つがリフレッシュの制御方法である。DRAMでは、定期的にリフレッシュを行わないとメモリセルのデータが消えてしまう。DRAM外部のコントローラからリフレッシュのための命令をDRAMに供給することで定期的なリフレッシュ動作が可能である。しかしならが、この構成はコントローラに相当の負担を与える。
【0003】
従って、DRAM自身が内部で定期的にリフレッシュ(セルフリフレッシュ)を行うことが必要となる。DRAMが非同期型の場合、つまりクロック同期でないDRAMの場合、内部で発生したリフレッシュ要求と外部から入力されるアクティブ動作の要求(例えば、データのリードコマンドやライトコマンド)とが衝突する可能性がある。外部からのリード/ライトコマンドよりもリフレッシュ要求の方がタイミング的に早い場合には、リフレッシュ動作を実行した後にリード/ライト動作を実行する。逆に、リード/ライトコマンドの方がリフレッシュ要求よりもタイミング的に早い場合には、リード/ライト動作を実行した後にリフレッシュ動作を実行する。つまり、リード/ライトコマンドとリフレッシュ要求との間には規則性がないので、早いタイミングの要求が先に実行される。
【0004】
リード/ライトコマンドは、外部からのコントロール信号(コマンド信号ともいう)の組み合わせで定義される。コントロール信号は、チップ・イネーブル信号/CE、ライト・イネーブル信号/WE、及び出力イネーブル信号/OEなどである。リード/ライト動作は、チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりに同期して始まる。また、チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりを検出して、状態遷移検出信号が生成される。この状態遷移検出信号と内部で生成したリフレッシュ要求とのタイミングを比較して、先に発生した方の動作が実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしならが、チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりを検出して、状態遷移検出信号を生成する従来技術は、リードデータの出力に遅れが生じるという問題点を有する。
【0006】
具体的には、リード動作が連続した場合や、ライト動作後リード動作を行う場合に、DRAMの動作が遅くなる。リード動作は、チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりに同期して始まる。よって、リード動作終了後、一旦チップ・イネーブル信号/CEを立ち上げ、再び立ち下げる必要がある。このチップ・イネーブル信号/CEを立ち上げてハイレベルにする時間だけリード動作は遅れる。同様に、ライト動作後のリード動作は、一旦チップ・イネーブル信号/CEを立ち上げてハイレベルにする時間だけ遅れる。
【0007】
従って、本発明は上記従来技術の問題点を解決し、リードデータの出力動作を高速にした半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、セルフリフレッシュ機能を有する半導体記憶装置において、出力イネーブル信号の立ち上がり変化を検出して次の回路動作のトリガとする為の状態遷移検出信号を出力する検出回路と、該検出回路によって出力された状態遷移検出信号のタイミング内部で発生したリフレッシュ要求信号のタイミングとを比較して、タイミング的に早いリフレッシュ動作又は次の回路動作を指示する信号を生成する判定回路とを有する。
出力イネーブル信号の立ち上がり変化を検出するので、従来のようにチップ・イネーブル信号を一旦立ち上げる必要はない。よって、データ出力を高速に行えるようになる。
【0009】
出力イネーブル信号に代えて、又はこれに加えライト・イネーブル信号の変化を検出して状態遷移検出信号を出力する構成も、上記と同様の作用、効果を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず、図1から図4を参照して、従来技術と対比させながら本発明の原理を説明する。
【0011】
図1と図2は2つのリード動作が連続する場合を示し、図1は従来技術の動作、図2は本発明の動作である。また、図3と図4はライト動作の後にリード動作が行われる場合を示し、図3は従来技術の動作、図4は本発明の動作である。なお、図1〜図4の時間軸は一致する。
【0012】
まず、図1と図2を参照して2つのリード動作が連続する場合を説明する。チップ・イネーブル信号/CEがローレベルに立ち下がり、出力イネーブル信号/OEが立ち下がると、リードアドレスADDに対応するデータDQがデータバス上に読み出される。チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりを検出して状態遷移検出信号atdpzが生成される。状態遷移検出信号atdpzは、内部で生成されたリフレッシュを要求するリフレッシュ要求信号srtzと比較され、タイミングの早い方の動作が選択され実行される。次のリード動作のために、チップ・イネーブル信号/CEは一旦ハイレベルになった後、再びローレベルに立ち下がり、同様なリード動作が行われる。
【0013】
これに対し、図2に示す本発明の動作は、図1に示す従来技術の動作と以下の通り相違する。第1に、チップ・イネーブル信号/CEに加え出力イネーブル信号/OEの立ち上がりを検出して状態遷移検出信号atdpzを生成する。第2に、リード動作が連続する場合には、チップ・イネーブル信号/CEをローレベルに保持したままで良い。
【0014】
図2に示す最初のリード動作において、チップイネーブル信号/CEが立ち下がり、これに同期して状態遷移検出信号acdpzが生成される。次のリード動作では、出力イネーブル信号/OEの立ち上がりに同期して状態遷移検出信号acdpzが生成される。チップ・イネーブル信号/CEはローレベルに保持されたままである。つまり、従来技術で必要であったチップ・イネーブル信号/CEを一旦立ち上げる動作は本発明では必要ない。これにより、本発明はチップ・イネーブル信号/CEを一旦立ち上げるための時間T1(図1)を持たない。よって、図1と図2の2番目のリード動作によるリードデータDQの出力タイミングから明らかなように、リードデータの出力に要する時間を短縮することができる。
【0015】
次に図3及び図4のライト動作後のリード動作について説明する。
【0016】
まず図3に示す従来技術において、チップイネーブル信号/CEが立ち下がり、その後のライト・イネーブル信号/WEの立ち上がりに同期して、ライトデータDQがライトアドレスADDに対応するセルに書き込まれる。次のリード動作のために、チップ・イネーブル信号/CEは一旦立ち上がり、再び立ち下がる。チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりを検出して、*4のタイミングで状態遷移検出信号atdpzが生成される。状態遷移検出信号atdpzと内部で生成されたリフレッシュ要求信号とのタイミングに応じて、いずれかの動作が行われる。
【0017】
これに対し、図4に示す本発明の動作は、図3に示す従来技術の動作と相違する。第1に、チップ・イネーブル信号/CEに加えライト・イネーブル信号/WEの立ち上がりを検出して状態遷移検出信号atdpzを生成する。第2に、ライト動作からリード動作にかけて、チップ・イネーブル信号/CEをローレベルに保持したままで良い。
【0018】
図4において、状態遷移検出信号atdpzは、チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりに加え、ライト・イネーブル信号/WEの立ち上がりを検出して生成される。つまり、従来技術で必要であったチップ・イネーブル信号/CEを一旦立ち上げる動作は本発明では必要ない。ライト・イネーブル信号/WEの立ち上がりで、次のリード動作が始まる。これにより、本発明はチップ・イネーブル信号/CEを一旦立ち上げるための時間T1(図3)を持たない。よって、図3と図4のリード動作によるリードデータDQの出力タイミングから明らかなように、リードデータの出力に要する時間を短縮することができる。
【0019】
図5は、本発明の一実施例よる状態遷移検出信号atdpzを生成する状態遷移検出回路の構成を示す回路図である。状態遷移検出回路はSRAM型のインタフェースを有するDRAMに搭載され、チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりを検出する検出回路1、出力イネーブル信号/OEの立ち上がりを検出する検出回路2、ライト・イネーブル信号/WEの立ち上がりを検出する検出回路3、及び検出回路1、2、3の検出信号を入力するNANDゲート4とを有する。各検出回路1〜3は、信号の立ち下がり又は立ち上がりを検出する。
【0020】
検出回路1はインバータ5、8、9、CMOSインバータとキャパシタと抵抗からなる遅延回路6、7、及びNANDゲート10を有する。チップ・イネーブル信号/CEは、インバータ9を通りNANDゲート10に与えられるとともに、インバータ5、遅延回路6、7及びインバータ8を通り遅れてNANDゲート10に与えられる。これにより、検出回路1はチップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりを検出して、ローレベルに変化する単一のパルスを出力する。
【0021】
検出回路2は、2つの遅延回路11、12、インバータ13及びNANDゲート14とを有する。出力イネーブル信号/OEは、直接NANDゲート14に与えられるとともに、遅延回路11、12及びインバータ13を通り遅れてNANDゲート14に与えられる。これにより、検出回路1は出力イネーブル信号/OEの立ち上がりを検出して、ローレベルに変化する単一のパルスを出力する。
【0022】
検出回路3は検出回路2と同一構成で、ライト・イネーブル信号/WEの立ち上がりを検出して、ローレベルに変化する単一のパルスを出力する。
【0023】
NANDゲート4はこれらの検出信号を受取り、いずれか1つの検出信号を受取るとハイレベルに変化する単一のパルス、つまり状態遷移検出信号atdpzを出力する。
【0024】
図5の状態遷移検出回路が出力する状態遷移検出信号atdpzは、図6に示すDRAMの制御系に出力される。
【0025】
DRAMの制御系は、リフレッシュ/コマンド判定回路20、コマンドデコード回路21、RAS系動作制御回路22、コマンド制御回路23、ビット線制御回路24、ワード線制御回路25、センスアンプ制御回路26、アドレスラッチ回路27、アドレスデコーダ回路28、冗長判定回路29、ブロック選択回路30、ワード線制御回路31及びセンスアンプ選択回路32を有する。
【0026】
図6に、図5に示す制御系で制御されるコア回路の構成例を示す。図6はコアの一部を示している。コアは、マトリクス状に配列した多数のメモリセルを有する。このような2次元配列が複数のブロックに分割されている。図6に示すコアは、メモリセル41、ビット線プリチャージ用のトランジスタ42、43、ビット線ショート用のトランジスタ44、センスアンプ46、センスアンプを制御するトランジスタ45、47、トランスファーゲートを構成するトランジスタ48、49を有する。メモリセル41は、セルトランジスタ41aとセルキャパシタ41bで構成されており、1対のビット線BL、/BLの一方(図6ではBL)に接続されている。この1対のビット線BL、/BLはトランスファーゲート48、49を介して内部データバスDB、/DBにそれぞれ接続されている。vprはビット線プリチャージ電圧である。
【0027】
次に、図8〜図10を参照して、図6及び図7に本発明の一実施例のDRAMの動作を説明する。
【0028】
図8は、既にチップ・イネーブル信号/CEが立ち下がり、出力イネーブル信号/OEの立ち上がりから始まるリード動作を示している。出力イネーブル信号/OEの立ち上がりを図5に示す状態遷移検出回路が検出して、状態遷移検出信号atdpzを図6に示すリフレッシュ/コマンド判定回路20に出力する。リフレッシュ/コマンド判定回路20は、後述する図11のリフレッシュ制御回路60からのリフレッシュ要求信号srtzを受け取り、状態遷移検出信号atdpzとのタイミングを比較する。図8は、状態遷移検出信号atdpzがリフレッシュ要求信号よりも先行している場合の例である。この場合には、リフレッシュ/コマンド判定回路20は、リフレッシュ信号refzをローレベルとし、リフレッシュ状態ではないことを示す。
【0029】
コマンドデコード回路21は、状態遷移検出信号atdpzを受け、外部からのコントロール信号/CE、/WE及び/OEの組み合わせで定義されるコマンドをデコードする。コマンドデコード回路21はアクティブコマンドactpzをRAS系動作制御回路22に出力し、リードコマンドrdpzをコマンド制御回路23に出力する。RAS系動作制御回路22は、アクティブコマンドactpzを受け、コア活性化信号raszを出力し、待機信号icsxをローレベルに設定する。待機信号icsxは、コア活性化信号raszとは逆相で、raszよりも遅れたタイミングである。リフレッシュ/コマンド判定回路20は、ローレベルの待機信号icsxを受けて、リード動作後のリフレッシュ動作に備える。
【0030】
リード動作期間中はコア活性化信号raszはハイレベルに保持される。リード動作が終了すると、RAS系動作制御回路22は、コア活性化信号raszをローレベルに立ち下げ、更に待機信号icsxをハイレベルに立ち上げる。待機信号icsxがハイレベルに立ち上がったことを受けて、リフレッシュ/コマンド判定回路20はリフレッシュコマンドrefpzを出力し、さらにリフレッシュ信号refzをハイレベルに立ち上げる。また、待機icsxの立ち上がりに応答して、RAS系動作制御回路22はアクティブコマンドactpzの立ち上げ、待機信号icsxをローレベルに立ち下げる。これにより、リフレッシュ動作が行われる。
【0031】
外部アドレスADDはアドレスラッチ回路27で一旦ラッチされた後、アドレスデコーダ28及び冗長判定回路29に入力する。アドレスデコーダ28はアドレスADDをデコードし、ワード線制御回路31を制御する。冗長判定回路29は、外部からのアドレスADDが不良ビットを示すアドレスかどうかを判定し、不良ビットのアドレスであった場合に、冗長ワード線を選択する信号romzをワード線制御回路31に出力する。
【0032】
コマンド制御回路23は、コマンドデコード回路21からリードコマンドrdpzを受取り、内部リードコマンド信号rdpxを生成してビット線制御回路24に出力する。ビット線制御回路24は、コア活性化信号raszと内部コマンド信号rdpxを受取り、ビット線ショートを解除するタイミング信号blspz(図9)をワード線制御回路25及びブロック選択回路30に出力する。ブロック選択回路30は、タイミング信号blspzとアドレスデコーダ回路28からの関連するアドレスビットとの論理をとり、選択されたブロックのビット線ショート制御信号brsxをLにして、図7に示すトランジスタ42〜44をOFFにする。これにより、ビット線ショートが解除される。ワード線制御回路25は、タイミング信号blspzからワード線駆動タイミング信号wlspzを生成し、センスアンプ制御回路26とワード線制御回路31に出力する。
【0033】
ブロック選択回路30は、選択されたブロックを示す信号rblkzをワード線制御回路31とセンスアンプ選択回路32に出力する。ワード線制御回路31は、ブロック選択信号rblkzとワード線選択アドレス及び冗長ワード線選択信号romzの論理をとり、タイミング信号wlspzを受けてワード線WLを立ち上げる(ハイレベルにする)。ワード線WLが立ち上がるとセル41のデータがビット線BL、/BLに読み出される。
【0034】
センスアンプ制御回路26は、ワード線駆動タイミング信号wlspzから所定時間経過後に、センスアンプを活性化するタイミング信号mlezをセンスアンプ選択回路32に出力する。センスアンプ活性化タイミング信号mlezを受けて、センスアンプ選択回路32はセンスアンプ駆動信号lexとlezをそれそれトランジスタ47と45に出力して、これらをONする。するとセンスアンプ46は活性化され、ビット線BL、/BLの電位差を増幅する。そして、コラム系のコラム選択信号CL(図6上の図示を省略してある)をアドレスデコーダ28から受けてトランジスタ48と49がONし、ビット線BL、/BLに読み出され増幅されたデータが内部データバスDB、/DBに出力される。
【0035】
ビット線BL、/BLのデータが増幅され、再びセルに書込まれた(リストア)後、ビット線のプリチャージ動作が始まる。コマンドデコード回路21からのプリチャージコマンドprepz(図6上の図示を省略してある)を受けたRAS系動作制御回路22はコア活性化信号raszを立ち下げる。ワード線制御回路25は、コア活性化信号raszの立ち下がりからワード線をリセットするためのタイミング信号wlrpzを生成し、ワード線制御回路31に出力する。これを受けたワード線制御回路31は、選択しているワード線WLを立ち下げる。タイミング信号wlrpzは、コア活性化信号raszの立ち下がりに応答してパルスを発生するパルス発生回路(図6上の図示を省略してある)で生成される。
【0036】
センスアンプ制御回路26は、タイミング信号wlrpzに応答して所定時間経過後に、センスアンプ活性化タイミング信号mlezを立ち下げる。タイミング信号mlezの立ち下がりに応答して、ビット線制御回路24は内部でビット線ショートのタイミング信号blrpzを生成し、ブロック選択回路30に出力する。これを受けたブロック選択回路30は、ビット線ショート制御信号brsxをハイレベルにしてビット線BL、/BLをショートする。タイミング信号blrpzは、タイミング信号mlezの立ち下がりに応答してパルスを発生するパルス発生回路(図6上の図示を省略してある)で生成される。
【0037】
図10は、リフレッシュ要求信号srtzが状態遷移検出信号atdpzよりも先行する場合を示す。図6に示すリフレッシュコマンド判定回路20は、リフレッシュ要求信号srtzを受取り、リフレッシュコマンドrefpzとリフレッシュ信号refzとを生成してRAS系動作制御回路22に出力する。RAS系動作制御回路22は、リフレッシュコマンドrefpzに応答してコア活性化信号raszを立ち上げ、待機信号icsxを立ち下げる。そして、図9を参照して説明したようにしてリフレッシュ動作が行われる。リフレッシュ動作が終了すると、コア活性化信号raszが立ち下がり、待機信号icsxが立ち上がる。待機信号icsxの立ち上がりに応答して、リフレッシュコマンド判定回路20はリフレッシュ信号refzを立ち下げ、リフレッシュ状態が解除される。その後、状態遷移検出信号atdpzに応答して生成された活性化信号actpzから、図9と同様にしてリード動作が行われる。
【0038】
なお、ライト動作は、図6のコマンドデコード回路21がライトコマンドwrpzをコマンド制御回路23に出力し、コマンド制御回路23が内部ライトコマンド信号wrpxを出力する動作以外は、前述したリード動作と同様である。
【0039】
図14は、本発明の半導体記憶装置の全体構成例を示すブロック図である。図示する半導体装置は、アドレス端子51、コマンド入力端子52〜54、データ入出力端子55、端子51〜54にそれぞれ接続された入力バッファ56〜59、リフレッシュ動作を制御するリフレッシュ制御回路60、入/出力バッファ61、アドレスラッチ/でコード回路62、制御回路63、データ制御回路64、メモリセルアレイ(コア)65及びライトアンプ/センスバッファ回路66を有する。
【0040】
アドレスラッチ/デコード回路62は、図5に示すアドレスラッチ回路27、アドレスデコード回路28及び冗長判定回路29を含む構成である。制御回路63は、図5に示す構成のうち、アドレスラッチ/デコード回路27、アドレスデコード回路28及び冗長判定回路29を除く各部を具備する。メモリセルアレイ65は、図7に示す構成を具備する。ライトアンプ/センスバッファ回路66は、図7に示す内部データバスDB、/DBに接続されるライトアンプやセンスバッファを具備する。
【0041】
アドレス端子51及び入力バッファ56を介して外部アドレスを受け取り、ロー系及びコラム系のデコードされたアドレスをメモリセルアレイ65に出力する。外部からのコントロール信号/CE、/WE、/OEはそれぞれ入力バッファ57、58、59を介して制御回路63に与えられる。リフレッシュ制御回路60は、リフレッシュ要求信号srtzを生成して、制御回路63のリフレッシュ/コマンド判定回路20に出力する。データ制御回路64は、制御回路63の制御のもとでデータの入出力を制御する。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リードデータの出力動作を高速にした半導体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体記憶装置のリード動作を示すタイミング図である。
【図2】本発明の半導体記憶装置のリード動作を示すタイミング図である。
【図3】従来の半導体記憶装置のリード動作を示すタイミング図である。
【図4】本発明の半導体記憶装置のリード動作を示すタイミング図である。
【図5】本発明の一実施例による半導体記憶装置に設けられる状態遷移検出回路の一構成例を示す回路図である。
【図6】本発明の一実施例による半導体記憶装置の制御系を示すブロック図である。
【図7】コア回路の一構成例を示す回路図である。
【図8】本発明の一実施例による半導体記憶装置の動作を示すタイミング図(その1)である。
【図9】本発明の一実施例による半導体記憶装置の動作を示すタイミング図(その2)である。
【図10】本発明の一実施例による半導体記憶装置の動作を示すタイミング図(その3)である。
【図11】本発明の一実施例による半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、2、3 検出回路
20 リフレッシュ/コマンド判定回路
21 コマンドデコード回路
22 RAS系動作制御回路
23 コマンド制御回路
24 ビット線制御回路
25 ワード線制御回路
26 センスアンプ制御回路
27 アドレスラッチ回路
28 アドレスデコーダ回路
29 冗長判定回路
30 ブロック選択回路
31 ワード線制御回路
32 センスアンプ選択回路
41 メモリセル
42、42 ビット線プリチャージ用のトランジスタ
44 ビット線ショート用のトランジスタ
46 センスアンプ
45、47 センスアンプを制御するトランジスタ
48、49 トランスファーゲートを構成するトランジスタ

Claims (7)

  1. セルフリフレッシュ機能を有する半導体記憶装置において、
    出力イネーブル信号の立ち上がり変化を検出して次の回路動作のトリガとする為の状態遷移検出信号を出力する検出回路と、
    検出回路によって出力された状態遷移検出信号のタイミング内部で発生したリフレッシュ要求信号のタイミングとを比較して、タイミング的に早いリフレッシュ動作又は次の回路動作を指示する信号を生成する判定回路と
    を有する特徴とする半導体記憶装置。
  2. セルフリフレッシュ機能を有する半導体記憶装置において、
    ライト・イネーブル信号の立ち上がり変化を検出して次の回路動作のトリガとする為の状態遷移検出信号を出力する検出回路と、
    検出回路によって出力された状態遷移検出信号のタイミング内部で発生したリフレッシュ要求信号のタイミングとを比較して、タイミング的に早いリフレッシュ動作又は次の回路動作を指示する信号を生成する判定回路と
    を有する特徴とする半導体記憶装置。
  3. セルフリフレッシュ機能を有する半導体記憶装置において、
    チップ・イネーブル信号の立ち下がり変化、出力イネーブル信号の立ち上がり変化及びライト・イネーブル信号の立ち上がり変化を検出して次の回路動作のトリガとする為の状態遷移検出信号を出力する検出回路と、
    検出回路によって出力された状態遷移検出信号のタイミング内部で発生したリフレッシュ要求信号のタイミングとを比較して、タイミング的に早いリフレッシュ動作又は次の回路動作を指示する信号を生成する判定回路と
    を有する特徴とする半導体記憶装置。
  4. 状態遷移検出信号に応答して、リード動作を開始することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載の半導体記憶装置。
  5. リード動作が連続する場合、及びライト動作後にリード動作が行われる場合、前記検出回路はローレベルに保持されたチップ・イネーブル信号を受取ることを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  6. 前記半導体記憶装置はスタティック型半導体記憶装置のインタフェースで動作することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項記載の半導体記憶装置。
  7. セルフリフレッシュ機能を有する半導体記憶装置の制御方法において、
    チップ・イネーブル信号の立ち下がり変化、出力イネーブル信号の立ち上がり変化及びライト・イネーブル信号の立ち上がり変化を検出して次の回路動作のトリガとする為の状態遷移検出信号を出力し、
    検出回路によって出力された状態遷移検出信号のタイミング内部で発生したリフレッシュ要求信号のタイミングとを比較して、タイミング的に早いリフレッシュ動作又は次の回路動作を指示することを特徴とする制御方法。
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