以下、図1を参照すると、図1は、本発明の1つの実施形態に係る半導体メモリ装置100の概略図である。半導体メモリ装置100は、温度センサ110と、モードレジスタ及びOTPブロック120と、リフレッシュコントローラ130と、メモリブロック140_1~140_Nと、コマンドデコーダ150とを含む。Nは、1より大きい正の整数である。本実施形態では、1つのリフレッシュコントローラ130により全てのメモリブロック140_1~140_Nのリフレッシュ動作を制御する構成を採用する。
温度センサ110は、例えば、温度検出機能を有する任意の種類の感知素子/回路である。温度センサ110は、半導体メモリ装置100内部のデバイス温度を検出して、対応する温度信号TSを生成するために使用される。
モードレジスタ及びOTP(One Time Programmable memory)ブロック120は、例えば、READ動作仕様に係る、バースト長(BL)や、CASレイテンシ(CL)、あるいは、本発明に係る、第1リフレッシュ設定情報TMRSや、第2リフレッシュ設定情報TMRHRなどの、様々な動作設定情報を格納した複数のアンチフューズ(Anti-Fuse)と、モードレジスタと呼ばれるレジスタ群とを組み合わせた回路である。アンチフューズにあらかじめ書き込まれた様々な動作設定情報は、チップ起動時にモードレジスタにロードされ、各モードレジスタに格納された設定情報が、チップ内の各回路へ供給される。また、チップ起動後は、MRS(Mode Register Set)コマンドにより、コマンドデコーダ150から発行されたMRS信号、アドレス入力バッファ161から外部入力されたコード情報に基づいて、モードレジスタに格納された動作設定情報を再設定することもできる。
リフレッシュコントローラ130は、モードレジスタ及びOTPブロック120から第1リフレッシュ設定情報TMRS及び、第2リフレッシュ設定情報TMRHRを、温度センサ110から温度信号TSを、受け取り、リフレッシュ制御に係る動作仕様を決定する。そして、リフレッシュ動作信号RFIPに基づいて、それぞれ第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTを出力することができる。リフレッシュ動作信号RFIPは、外部コマンド信号COMがリフレッシュコマンドを指示する時、コマンドデコーダ150から発行されるパルス信号である。リフレッシュコントローラ130は、第1リフレッシュ設定情報TMRSおよび温度信号TSに基づいて、第1リフレッシュ信号CBRSLOTの出力間隔を調整し、第2リフレッシュ設定情報TMRHRおよび温度信号TSに基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTの出力間隔を調整することができる。さらに、リフレッシュコントローラ130は、調整後の第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTに基づいて、CBRリフレッシュアドレスRFAを生成することができる。第1リフレッシュ設定情報TMRSは、例えば、CBRリフレッシュスキップ率のグレード情報を意味し、温度情報TSと組み合わせることで、第1リフレッシュ信号CBRSLOTの活性化率が決定され、リフレッシュ周期の温度補償を実現する。第2リフレッシュ設定情報TMRHRは、例えば、ロウハンマーリフレッシュに関するリフレッシュ割込み率およびセット情報を含む。いわゆるリフレッシュ割込み率は、例えば、第2クロックRHRCLKを割込んで、第2リフレッシュ信号RHRSLOTの論理レベルの比率を対応して変更することを示す。メモリブロック140_1~140_Nは、リフレッシュコントローラ130に接続される。メモリブロック140_1~140_Nは、第1リフレッシュ信号CBRSLOTに反応して、第1リフレッシュ操作を実行し、且つ第2リフレッシュ信号RHRSLOTに反応して、第2リフレッシュ操作を実行することができる。そのうち、第1リフレッシュ操作は、例えば、CBR(CAS before RAS)リフレッシュを実行するためのリフレッシュ操作であり、第2リフレッシュ操作は、例えば、ロウハンマーリフレッシュ(Row hammer refresh, RHR)を実行するためのリフレッシュ操作である。本実施形態において、第1リフレッシュ信号CBRSLOTは、CBRリフレッシュを実行する時間帯を表示することができ、第2リフレッシュ信号RHRSLOTは、ロウハンマーリフレッシュを実行する時間帯を表示することができる。
図1に示すように、半導体メモリ装置100は、さらに、アドレスMUX152と、カラムアドレスカウンタ及びラッチ154と、バンクアドレス制御ロジック156と、アドレス入力バッファ161と、アドレスデコーダ162と、コマンド入力バッファ163と、クロック入力バッファ164と、内部クロック発生器165と、内部電源回路166と、DQ入出力バッファ167と、アドレス端子171と、コマンド端子172と、クロック端子173と、データ端子174と、データマスク端子175と、電源供給端子176と、電源供給端子177と、GIO及びGIOゲート制御180とを含む。
アドレス端子171は、外部からアドレス信号ADDを受信する端子である。アドレス信号ADDは、アドレス入力バッファ161を介してアドレスデコーダ162に提供される。復号した後、アドレスデコーダ162は、アドレス信号ADDに基づいて、アドレスデータXADDをアドレスMUX152に提供し、ロウアドレスYADDをカラムアドレスカウンタ及びラッチ154に提供し、ブロックアドレスBAをバンクアドレス制御ロジック156に提供することができる。
コマンド端子172は、外部からコマンド信号COMを受信する端子である。コマンド信号COMは、コマンド入力バッファ163を介してコマンドデコーダ150に提供することができる。コマンドデコーダ150は、コマンド信号COMを復号することにより、各種内部コマンドの回路を生成する。内部コマンドは、例えば、作用中信号ACT、プリチャージ信号PPEC、読み出し信号RD、書き込み信号WT、およびリフレッシュ動作信号RFIPを含む。作用中信号ACTは、コマンド信号COMがロウアクセスを指示した時に活性化されるパルス信号(作用中コマンド)である。作用中信号ACTを活性化する時、指定されたメモリブロックアドレスのロウデコーダを活性化する。プリチャージ信号PPECは、コマンド信号COMがプリチャージを指示した時に活性化されるパルス信号である。プリチャージ信号PPECを活性化する時、指定されたメモリブロックのロウデコーダおよびこのロウデコーダにより制御されたロウアドレスが指定したワード線を非活性化する。また、コマンド信号COMがオートリフレッシュのコマンドを指示した時、コマンドデコーダ150は、リフレッシュ動作信号RFIPを活性化することができる。
アドレスMUX152は、リフレッシュコントローラ130、コマンドデコーダ150、およびアドレスデコーダ162に接続される。アドレスMUX152は、CBRリフレッシュアドレスRFAおよびアドレスデータXADDを受信し、且つリフレッシュ動作信号RFIPに基づいて、CBRリフレッシュアドレスRFAまたはアドレスデータXADDを第1ロウアドレスXADD1として選択し、出力する。例を挙げて説明すると、リフレッシュ動作信号RFIPが活性化されていない状態にある時は、一般の読み出し操作または書き込み操作であることを示すため、アドレスMUX152は、アドレスデータXADD(外部入力アドレス)を第1ロウアドレスXADD1として提供する。リフレッシュ動作信号RFIPが活性化された状態にある時は、ロウハンマー操作またはCBRリフレッシュ操作であることを示すため、アドレスMUX152は、アドレスデータXADD(外部入力アドレス)を第1ロウアドレスXADD1として提供する。
カラムアドレスカウンタ及びラッチ154は、カラムアドレスYADDに基づいて、カラムアドレスYADD1を提供する。バンクアドレス制御ロジック156は、ブロックアドレスBAに基づいて、ブロック選択信号BS_1~BS_Nを提供する。
クロック端子173は、外部クロック信号CKおよびCKBを入力するための端子である。外部クロック信号CKおよび外部クロック信号CKBは、相補信号であり、且つ両者は、クロック入力バッファ164に提供される。クロック入力バッファ164は、外部クロック信号CKおよびCKBに基づいて、且つコマンド入力バッファ163からのクロックイネーブル信号CKEにおいて制御されて、内部クロック信号ICLKを生成し、且つ内部クロック信号ICLKをコマンドデコーダ150および内部クロック発生器165に提供する。内部クロック発生器165は、内部クロック信号ICLKに基づいて、DQ入出力バッファ167の操作順序を制御する内部クロック信号LCLKを生成することができる。
GIO及びGIOゲート制御180は、DQ入出力バッファ167に接続され、且つ複数のメイン入出力線MIOを介して、それぞれメモリブロック140_1~140_Nに接続される。GIO及びGIOゲート制御180は、読み出し操作時に指定されたメモリブロックからデータをDQ入出力バッファ167に読み出し、書き込み操作時にDQ入出力バッファ167から指定されたメモリブロックにデータを書き込むために使用される。
データ端子174は、入力/出力データDQを伝送するための端子である。データマスク端子175は、データマスク信号DMを受信するための端子である。データマスク信号DMを活性化した時、対応するデータの上書きを禁止する。電源供給端子176は、電源供給電圧VDDおよびVSSを受信する端子であり、且つ電源供給電圧VDDおよびVSSを内部電源回路166に提供する。内部電源回路166は、電源供給電圧VDDおよびVSSに基づいて、各種内部電位VPP、VBB、VBLH、VOD、VINT等を生成する。
電源供給端子177は、電源供給電圧VDDQおよびVSSQを受信し、且つ電源供給電圧VDDQおよびVSSQをDQ入出力バッファ167に提供するための端子である。電源供給電圧VDDQおよびVSSQは、それぞれ電源供給端子176に供給された電源供給電圧VDDおよびVSSと同じ電位である。しかしながら、専用の電源供給電圧VDDQおよびVSSQは、DQ入出力バッファ167に使用され、DQ入出力バッファ167から生じた電源供給ノイズがその他の回路ブロックに伝達されないようにする。
コマンドデコーダ150は、リフレッシュコントローラ130に接続される。リフレッシュコマンドを指示するコマンド信号COMを受信した時、コマンドデコーダ150は、リフレッシュ動作信号RFIPの生成を開始することができる。コマンドデコーダ150は、コマンド信号COMに基づいて、モード信号MRSをモードレジスタ及びOTPブロック120に伝送することもできる。そのうち、モードレジスタ及びOTPブロック120およびコマンドデコーダ150は、いずれも集積回路分野において、本分野において通常の知識を有する者が熟知している論理回路で実現することができる。
以下、本実施形態におけるメモリブロックの詳しい構造について、例を挙げて説明する。図2は、本発明の1つの実施形態に係るメモリブロック140_iの概略図である。図2に示すように、メモリブロック140_iは、ORゲート210と、ANDゲート220と、ANDゲート230と、ロウハンマーアドレス(Row hammer address, RHA)検出回路240と、アドレスMUX250と、ロウデコーダ及びメモリブロック制御260と、カラムデコーダ270と、LIOゲート制御及びDM制御ロジック272と、センスアンプ274と、ワードドライバ280と、メモリセルアレイ(memory cell array)290とを含む。本実施形態において、iは、正の整数であり、且つ1≦i≦Nである。
ORゲート210の第1入力端子は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTに接続され、ORゲート210の第2入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続される。ANDゲート220の第1入力端子は、リフレッシュ動作信号RFIPに接続され、ANDゲート220の第2入力端子は、ORゲート210の出力端子に接続され、ANDゲート220の出力端子は、有効リフレッシュ信号RFEXEを生成する。有効リフレッシュ信号RFEXEは、実際に実行されたオートリフレッシュのリフレッシュ操作(CBRリフレッシュおよびロウハンマーリフレッシュを含む)を指示することができる。
ANDゲート230の第1入力端子は、リフレッシュ動作信号RFIPに接続され、ANDゲート230の第2入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続される。ANDゲート230の出力端子は、リフレッシュ動作信号RFIPおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTがいずれもイネーブルにされた(高論理レベル)時に、イネーブルにされた(高論理レベル)ロウハンマー信号RHRを生成する。
RHA検出回路240は、ANDゲート230の出力端子に接続される。RHA検出回路240は、作用中信号ACT、プリチャージ信号PREC、およびロウハンマー信号RHRに反応して、第2ロウアドレスXADD2を分析し、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAを生成することができる。具体的に説明すると、RHA検出回路240は、前の第2ロウアドレスXADD2上のメモリセルアクセス動作を監視するとともに、所定期間内に所定回数以上出現したアクセスを検出することができる。第2ロウアドレスXADD2に所定回数以上のアクセス回数が出現した時、第2ロウアドレスXADD2に隣接するアドレスを計算し、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAとする。
説明すべきこととして、作用中信号ACTがイネーブルにされた回数をカウントすることによって、ワード線に対するアクセス回数を得ることができる。ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAは、ロウハンマーリフレッシュを行うためのアドレスである。RHA検出回路240において、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAの計算方法は、集積回路分野において、本分野において通常の知識を有する者が熟知しているメモリ回路を応用した構造で実現することができる。
アドレスMUX250の第1入力端子は、アドレスMUX152の第1ロウアドレスXADD1に接続され、アドレスMUX250の第2入力端子は、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAに接続され、且つロウハンマー信号RHRに基づいて、第1ロウアドレスXADD1またはロウハンマーリフレッシュアドレスRHAを第2ロウアドレスXADD2として選択し、出力する。
ロウデコーダ及びメモリブロック制御260は、RHA検出回路240およびアドレスMUX250に接続される。ロウデコーダ及びメモリブロック制御260は、作用中信号ACT、プリチャージ信号PRECに基づいて駆動され、且つ有効リフレッシュ信号RFEXEに基づいて、第2ロウアドレスXADD2をブロックアクセスアドレスBADDとしてラッチし、出力することができる。
図2を参照すると、ロウハンマー信号RHRが低論理レベルに等しい時は、ロウハンマーリフレッシュ操作ではないことを示すため、アドレスMUX250は、図1のアドレスMUX152からの第1ロウアドレスXADD1を第2ロウアドレスXADD2として提供する。ロウハンマー信号RHRが高論理レベルに等しい時は、ロウハンマーリフレッシュ操作であることを示すため、アドレスMUX250は、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAを第2ロウアドレスXADD2とする。
図2に示した回路配置方式のように、第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTを同時に出力した時、メモリブロック140_iは、第1リフレッシュ操作および第2リフレッシュ操作のうちの1つを実行し、且つ次のリフレッシュサイクルにおいて実行されていない操作を実行することができる。例を挙げて説明すると、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを出力した時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTも同時に出力するかどうかに関わらず、ANDゲート230が出力したロウハンマー信号RHRにより、アドレスMUX250は、いずれもロウハンマーリフレッシュアドレスRHAを第2ロウアドレスXADD2として選択し、出力するため、第2リフレッシュ操作を実行することができる。さらに、次のリフレッシュサイクルにおいて実行されていない第1リフレッシュ操作を実行する。
メモリセルアレイ290は、複数のワード線WLおよび複数のビット線BLを有し、且つメモリセルMCがワード線WLとビット線BLの交差部分に配置された構成を有する。図2のメモリセルアレイ290は、その中の1つのワード線WL、ビット線BL、およびメモリセルMCで構成された構造を示してある。本実施形態では、ロウデコーダ及びメモリブロック制御260によりワード線WLの選択を実施し、且つカラムデコーダ270によりビット線BLの選択を実施する。
ワードドライバ280は、指定されたワード線を駆動するために使用され、且つセンスアンプ274は、ビット線BLを介して、指定されたメモリセルMCからデータを読み出し、あるいは指定されたメモリセルMCにデータを書き込む。
LIOゲート制御及びDM制御ロジック272は、ローカル入出力線LIOを介して、センスアンプ274に接続される。LIOゲート制御及びDM制御ロジック272は、カラムデコーダ270の復号結果に基づいて、センスアンプ274を介して、指定されたメモリセルMCにアクセスする。そのうち、センスアンプ274は、メモリセルMCがビット線BLから送信された保存データを受信し、感知起動信号SAEnに基づいて、保存データを感知し、読み出しデータを取得するとともに、読み出しデータをメイン入出力線MIOに伝送することができる。センスアンプ274は、メイン入出力線MIO上の書き込みデータを受信して、感知起動信号SAEnに基づいて、書き込みデータを感知するとともに、ビット線BLを介して、感知結果をメモリセルMCに書き込むこともできる。本実施形態では、RHA検出回路240が予備のロウアドレスXREDを分析し、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAを計算することもできる。
以下、本実施形態におけるリフレッシュコントローラの詳しい構造について、例を挙げて説明する。図3は、本発明の1つの実施形態に係るリフレッシュコントローラ300の回路概略図である。図3に示すように、リフレッシュコントローラ300は、CBR間引き回路310と、RHR状態制御回路320と、CBRカウンタ330とを含む。
CBR間引き(thinning)回路310は、第1クロックCBRCLKに基づいて、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを出力し、且つ温度信号TS2、第1リフレッシュ設定情報TMRS、およびCBRリフレッシュアドレスRFAに基づいて、第1リフレッシュ信号CBRSLOTの出力間隔を調整することができる。
RHR状態制御回路320は、CBR間引き回路310に接続される。RHR状態制御回路320は、第2クロックRHRCLKに基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを出力し、且つ温度信号TS2および第2リフレッシュ設定情報TMRHRに基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTの出力間隔を調整することができる。
CBRカウンタ330は、例えば、カウント機能を有する任意の種類の計数素子/回路である。CBRカウンタ330は、CBR間引き回路310およびRHR状態制御回路320に接続される。CBRカウンタ330は、カウント信号CBRCNTに基づいて、第1リフレッシュ操作の実行回数をカウントし、CBRリフレッシュアドレスRFAを生成する。
図3において、CBR間引き回路310、RHR状態制御回路320、およびCBRカウンタ330は、それぞれバッファゲート340、ANDゲート350、マルチプレクサ360、インバータ370、およびANDゲート380を介して接続される。フリップフロップ390は、反転した第1リフレッシュ信号CBRSLOTに反応し、温度信号TSに基づいて、温度信号TS2を提供するために使用される。
図3に示すように、バッファゲート340の入力端子は、リフレッシュ動作信号RFIPに接続され、バッファゲート340の出力端子は、第1クロックCBRCLKを生成することができる。ANDゲート350の第1入力端子は、バッファゲート340の出力端子に接続され、ANDゲート350の第2入力端子は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTに接続され、且つANDゲート350の出力端子においてカウント信号CBRCNTPを生成する。
マルチプレクサ360の第1端子は、リフレッシュ動作信号RFIPに接続され、マルチプレクサ360の第2端子は、カウント信号CBRCNTPに接続され、且つモード切換信号SWに基づいて、リフレッシュ動作信号RFIPまたはカウント信号CBRCNTPを第2クロックRHRCLKとして選択し、出力する。インバータ370の入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続される。ANDゲート380の第1入力端子は、インバータ370の出力端子に接続され、ANDゲート380の第2入力端子は、カウント信号CBRCNTPに接続され、且つANDゲート380の出力端子は、カウント信号CBRCNTをCBRカウンタ330に出力する。以下、本願の図3に示したリフレッシュコントローラ300の操作原理について、さらに説明する。
リフレッシュコントローラ300は、リフレッシュコマンドを指示するコマンド信号COMを生成する時に、コマンドデコーダ150から提供されたリフレッシュ動作信号RFIPを受信することができる。リフレッシュ動作信号RFIPは、バッファゲート340を通過し、第1クロックCBRCLKとして、CBR間引き回路310およびANDゲート350に提供される。
CBR間引き回路310は、温度信号TS2および第1リフレッシュ設定情報TMRSに基づいて、第1クロックCBRCLKに基づいて第1リフレッシュ信号CBRSLOTを生成することができる。
ANDゲート350は、第1クロックCBRCLKをゲーティングするために使用される。第1リフレッシュ信号CBRSLOTが1(高論理レベル)の時、第1クロックCBRCLKをカウント信号CBRCNTPとして出力し、ANDゲート380に伝送する。第2リフレッシュ信号RHRSLOTが0(低論理レベル)の時、カウント信号CBRCNTは、第1クロックCBRCLKに等しく、カウント動作を行う依拠として次のステージのCBRカウンタ330に提供する。
第2リフレッシュ信号RHRLOTが1(高論理レベル)の時、CBRリフレッシュのリフレッシュ操作が禁止され、ロウハンマーリフレッシュのリフレッシュ操作を実行する。同時に、カウント信号CBRCNTは、0(低論理レベル)において保持されるため、CBRカウンタ330は、カウントを行わず、CBRリフレッシュの禁止に対応する。つまり、CBRカウンタ330がカウントするのは、CBRリフレッシュアドレスRFAを生成するためのCBRリフレッシュの回数である。
一方、リフレッシュ動作信号RFIPおよびカウント信号CBRCNTPがマルチプレクサ360に提供される。マルチプレクサ360は、モード切換信号SWに基づいて、リフレッシュ動作信号RFIPまたはカウント信号CBRCNTPを第2クロックRHRCLKとして選択し、次のステージのRHR状態制御回路320を駆動する。RHR状態制御回路320は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成するための回路である。
RHR状態制御回路320は、温度信号TS2および第2リフレッシュ設定情報TMRHRに基づいて、第2クロックRHRCLKに基づいて第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成することができる。
言及すべきこととして、本実施形態において、CBRリフレッシュとロウハンマーリフレッシュの目的は異なるが、CBRリフレッシュに用いる第1リフレッシュ信号CBRSLOTとロウハンマーリフレッシュに用いる第2リフレッシュ信号RHRSLOTは、いずれもリフレッシュ動作信号RFIPに基づいて生成されたものである。しかしながら、図3に示すように、マルチプレクサ360は、モード切換信号SWに基づいて、リフレッシュ動作信号RFIPまたはカウント信号CBRCNTPを第2クロックRHRCLKとして選択することができる。
モード切換信号SWは、例えば、コマンドデコーダ150から提供される。モード切換信号SWが低論理レベル(モードA)に等しい時、マルチプレクサ360は、カウント信号CBRCNTPを第2クロックRHRCLKとして出力する。モードAにおいて、ANDゲート350の作用により、第2クロックRHRCLKも温度信号TS2に伴い調整を行う(CBR間引き回路310が温度信号TS2に基づいて第1リフレッシュ信号CBRSLOTに対して行う調整に対応する)。
CBR間引き回路310のリフレッシュスキップ率は、温度の低下とともに増加するため、第2リフレッシュ信号RHRSLOTが温度に影響されないようするには、RHR状態制御回路320もそれに対応し、温度信号TS2に基づいてリフレッシュ割込み率をより高めに調整しなければならない。
図4A~図4Cは、本発明の1つの実施形態に係る半導体メモリ装置のリフレッシュ操作の波形概略図である。図3および図4A~図4Cを同時に参照して、モード切換信号SWが低論理レベル(モードA)に等しい時のリフレッシュ操作について説明する。
図4Aは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が1xの信号波形を説明したものである。リフレッシュ間隔tREFIの倍数は、CBR間引き回路310により、温度信号TS2および第1リフレッシュ設定情報TMRSに基づいて決定される。そのうち、Xは、例えば、任意の整数であるが、CBRリフレッシュアドレスRFAの変化がわかりさえすればよい。
図4Aの状況において、CBR間引き回路310は、どの第1クロックCBRCLKもスキップせず、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、リフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。したがって、有効リフレッシュ信号RFEXEの波形は、リフレッシュ動作信号RFIPに等しい。
リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP40の時、RHR状態制御回路320は、1つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。インバータ370およびANDゲート380の作用により、この時、CBRカウンタ330は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX‐7で保留する。同時に、メモリブロックは、第2リフレッシュ操作を実行する。その後、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP41の時、RHR状態制御回路320は、再び2つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。
図4Bは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が2xの信号波形を説明したものである。
図4Bの状況において、CBR間引き回路310は、半分の第1タイミングCBRCLKをスキップすることができ、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、2倍のリフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。
リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP40の時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと第2リフレッシュ信号RHRSLOTが競合する(同時に生成される)。競合が生じた時、リフレッシュコントローラ300は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTまたは第2リフレッシュ信号RHRSLOTを高論理レベルの時間に延長または調整しないため、メモリブロックは、第2リフレッシュ操作を優先して実行し、同時に、第1リフレッシュ操作をスキップする。インバータ370およびANDゲート380の作用により、この時、CBRカウンタ330は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX-3で保留する。その後、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP42の時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと2つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTが再び競合するため、CBRカウンタ330は、再びカウントを一時停止する。
図4Cは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が4xの信号波形を説明したものである。図4Cの状況において、CBR間引き回路310は、4分の3の第1タイミングCBRCLKをスキップすることができ、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、4倍のリフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。
リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP40の時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと1つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTが競合する。競合が生じた時、リフレッシュコントローラ300は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTまたは第2リフレッシュ信号RHRSLOTを高論理レベルの時間に延長または調整しないため、メモリブロックは、第2リフレッシュ操作を優先して実行し、同時に、第1リフレッシュ操作をスキップする。インバータ370およびANDゲート380の作用により、この時、CBRカウンタ330は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX-1で保留する。その後、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP43の時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと2つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTが再び競合するため、CBRカウンタ330は、再びカウントを一時停止する。
図3に戻ると、モード切換信号SWが高論理レベル(モードB)に等しい時、マルチプレクサ360は、リフレッシュ動作信号RFIPを直接第2クロックRHRCLKとして出力する。
図5A~図5Cは、本発明の1つの実施形態に係る半導体メモリ装置のリフレッシュ操作の波形概略図である。図3および図5A~図5Cを同時に参照して、モード切換信号SWが高論理レベル(モードB)に等しい時のリフレッシュ操作について説明する。
図5Aは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が1xの信号波形を説明したものである。図5Aの状況において、CBR間引き回路310は、どの第1タイミングCBRCLKもスキップせず、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、リフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。したがって、有効リフレッシュ信号RFEXEの波形は、リフレッシュ動作信号RFIPに等しい。
リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP50の時、RHR状態制御回路320は、1つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。インバータ370およびANDゲート380の作用により、この時、CBRカウンタ330は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX‐7で保留する。同時に、メモリブロックは、第2リフレッシュ操作を実行する。その後、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP51の時、RHR状態制御回路320は、再び2つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。
図5Bは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が2xの信号波形を説明したものである。図5Bの状況において、CBR間引き回路310は、半分の第1タイミングCBRCLKをスキップすることができ、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、2倍のリフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。
リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP50の時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと第2リフレッシュ信号RHRSLOTが競合する。競合が生じた時、リフレッシュコントローラ300は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTまたは第2リフレッシュ信号RHRSLOTを高論理レベルの時間に延長または調整しないため、メモリブロックは、第2リフレッシュ操作を優先して実行し、同時に、第1リフレッシュ操作をスキップする。インバータ370およびANDゲート380の作用により、この時、CBRカウンタ330は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX-3で保留する。
図4Bの状況と異なるのは、第2クロック信号RHRCLKを第1リフレッシュ信号CBRSLOTにおいて決定する必要がないため、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP51の時に、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと第2リフレッシュ信号RHRSLOTが競合しないことである。
図5Cは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が4xの信号波形を説明したものである。図5Cの状況において、CBR間引き回路310は、4分の3の第1クロックCBRCLKをスキップすることができ、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、4倍のリフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。
リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP50の時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと第2リフレッシュ信号RHRSLOTが競合する。図5Cに示すように、競合が生じた時、リフレッシュコントローラ300は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTまたは第2リフレッシュ信号RHRSLOTを高論理レベルの時間に延長または調整しないため、メモリブロックは、第2リフレッシュ操作を優先して実行し、同時に、第1リフレッシュ操作をスキップする。インバータ370およびANDゲート380の作用により、この時、CBRカウンタ330は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX-1で保留する。
図4Cの状況と異なるのは、第2クロックRHRCLKを第1リフレッシュ信号CBRSLOTにおいて決定する必要がないため、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP51の時に、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと第2リフレッシュ信号RHRSLOTが競合しないことである。
図3に戻ると、図3の実施形態では、第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTを同時に生成する状況に対し、適切な制御を行うことができない。モード切換信号SWが低論理レベル(モードA)に等しい時、マルチプレクサ360は、第1クロックCBRCLKに関するカウント信号CBRCNTPを第2クロックRHRCLKとしてRHR状態制御回路320に提供し、第2リフレッシュ操作が本来の第1リフレッシュ操作の機会に限定されるため、低温時に高頻度の第2リフレッシュ操作を実現するのは不可能である。モード切換信号SWが高論理レベル(モードB)に等しい時、単に第2リフレッシュ操作を優先的に実行する方法で競争の問題を解決するが、第1リフレッシュ操作の機会が減少することにより、データが失われる問題が発生する。以下、図6は、上記の欠点を改善した回路を示したものである。
図6は、本発明の1つの実施形態に係るリフレッシュコントローラ400の回路概略図である。CBR間引き回路410、RHR状態制御回路420、およびCBRカウンタ430に関する操作方法は、それぞれ上述したCBR間引き回路310、RHR状態制御回路320、およびCBRカウンタ330と同じ、または類似するため、操作方法については説明を省略する。
上述した実施形態と異なるのは、本実施形態において、CBR間引き回路410、RHR状態制御回路420、およびCBRカウンタ430が、それぞれバッファゲート440、ANDゲート450、ANDゲート460、およびNANDゲート470を介して接続されることである。バッファゲート440の入力端子は、リフレッシュ動作信号RFIPに接続され、バッファゲート440の出力端子は、第2クロックRHRCLKを生成する。
ANDゲート450の第1入力端子は、リフレッシュ動作信号RFIPに接続され、且つANDゲート450の出力端子において第1クロックCBRCLKを生成する。ANDゲート460の第1入力端子は、第1クロックCBRCLKに接続され、ANDゲート460の第2入力端子は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTに接続され、且つANDゲート460の出力端子においてカウント信号CBRCNTを生成する。NANDゲート470の第1入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続され、NANDゲート470の第2入力端子は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTに接続され、NANDゲート470の出力端子は、ANDゲート450の第2入力端子に接続される。フリップフロップ480は、反転した第1リフレッシュ信号CBRSLOTに反応し、温度信号TSに基づいて温度信号TS2を提供するために使用される。
図6に示した回路配置方式に基づくと、第2リフレッシュ操作が本来の第1リフレッシュ操作の機会に限定されないだけでなく、第2リフレッシュ操作の機会も減少しないため、上述した実施形態の欠点を改善することができる。
図7A~図7Cは、本発明の1つの実施形態に係る半導体メモリ装置のリフレッシュ操作の波形概略図である。図6および図7A~図7Cを同時に参照して、本実施形態のリフレッシュ操作について説明する。
図7Aは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が1xの信号波形を説明したものである。図7Aの状況において、CBR間引き回路410は、どの第1クロックCBRCLKもスキップせず、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、リフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。したがって、有効リフレッシュパルスRFEXEの波形は、リフレッシュ動作信号RFIPに等しい。
リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP70の時、RHR状態制御回路420は、1つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。NANDゲート470、ANDゲート450、およびANDゲート460の作用により、この時、CBRカウンタ430は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX‐7で保留する。その後、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP71の時、RHR状態制御回路420は、2つ目の第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。
図7Bは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が2xの信号波形を説明したものである。図7Bの状況において、CBR間引き回路410は、半分の第1クロックCBRCLKをスキップすることができ、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、2倍のリフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。
図7Bにおいて、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP70の時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと第2リフレッシュ信号RHRSLOTが競合する。NANDゲート470、ANDゲート450、およびANDゲート460の作用により、この時、CBRカウンタ430は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX-3で保留する。同時に、メモリブロックは、第2リフレッシュ操作を実行する。
しかしながら、競合が生じた時、リフレッシュコントローラ400は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを高論理レベルの時間に延長して、次のリフレッシュ動作信号RFIPの時間点で第1リフレッシュ操作を実行できるようにする。したがって、第1リフレッシュ操作の機会は減少しない。
同様に、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP71の時、リフレッシュコントローラ400は、また、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを高論理レベルの時間に延長して、次のリフレッシュ動作信号RFIPの時間点で第1リフレッシュ操作を実行できるようにする。
図7Cは、第1リフレッシュ操作(CBRリフレッシュ)のリフレッシュ間隔tREFIの倍数が4xの信号波形を説明したものである。図7Cの状況において、CBR間引き回路410は、4分の3の第1クロックCBRCLKをスキップすることができ、第1リフレッシュ操作のリフレッシュ間隔tREFIは、4倍のリフレッシュ動作信号RFIPの間隔に等しい。
リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP70の時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTと第2リフレッシュ信号RHRSLOTが競合する。NANDゲート470、ANDゲート450、およびANDゲート460の作用により、この時、CBRカウンタ430は、カウントを一時停止し、CBRリフレッシュアドレスRFAをX-1で保留する。同時に、メモリブロックは、第2リフレッシュ操作を実行する。
しかしながら、競合が生じた時、図7Cに示すように、リフレッシュコントローラ400は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを高論理レベルの時間に延長して、次のリフレッシュ動作信号RFIPの時間点で第1リフレッシュ操作を実行できるようにする。したがって、第1リフレッシュ操作の機会は減少しない。
同様に、リフレッシュ動作信号RFIPのパルスがP71の時も、リフレッシュコントローラ400は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを高論理レベルの時間に延長して、次のリフレッシュ動作信号RFIPの時間点で第1リフレッシュ操作を実行できるようにする。
説明すべきこととして、1つの実施形態において、RHR状態制御回路は、さらに、ワード線のアクセス回数に基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを調整することができる。例を挙げて説明すると、図8は、本発明の1つの実施形態に係るRHR状態制御回路500の回路概略図である。RHR間引き回路510は、第2クロックRHRCLK、第2リフレッシュ信号RHRSLOT、および各メモリブロック140_1~140_Nに対応する作用中信号ACTに基づいて、第3クロックRHRCLKDを生成することができる。そのうち、RHR間引き回路510は、各メモリブロック140_1~140_Nの作用中信号ACTをカウントして、ワード線のアクセス回数を得ることができる。
RHRSLOT発生回路520は、RHR間引き回路510に接続される。RHRSLOT発生回路520は、第3クロックRHRCLKDに基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成し、且つ温度信号TS2および第2リフレッシュ設定情報TMRHRに基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTの出力間隔を調整することができる。
説明すべきこととして、1つの実施形態において、各メモリブロックに対し、対応するリフレッシュコントローラをさらに配置してもよい。本分野の技術者が本発明をさらに理解できるよう、以下に1つの実施例を挙げて、詳しく説明する。
図9は、本発明の1つの実施形態に係る半導体メモリ装置600の概略図である。半導体メモリ装置600は、温度センサ610と、モードレジスタ及びOTPブロック620と、メモリブロック640_1~640_Nと、コマンドデコーダ650とを含む。本実施形態では、各メモリブロック640_1~640_Nにおいていずれも1つのリフレッシュコントローラがあり、制御を行う構造を採用する。
温度センサ610、モードレジスタ及びOTPブロック620、カラムアドレスカウンタ及びラッチ654、バンクアドレス制御ロジック656、アドレス入力バッファ661、アドレスデコーダ662、コマンド入力バッファ663、クロック入力バッファ664、内部クロック発生器665、内部電源回路666、DQ入出力バッファ667と、アドレス端子671と、コマンド端子672と、クロック端子673と、データ端子674と、データマスク端子675と、電源供給端子676と、電源供給端子677と、GIO及びGIOゲート制御680の操作方法は、それぞれ上述した半導体メモリ装置100の中の対応する部材と同じ、または類似するため、操作方法については説明を省略する。
上述した実施形態と異なるのは、リフレッシュコマンドを指示するコマンド信号COMを受信した時にコマンドデコーダ650がリフレッシュ動作信号RFIP_1~RFIP_Nの生成を開始し、且つそれぞれメモリブロック640_1~640_Nの中に提供できることである。
以下、本実施形態におけるメモリブロックの詳しい構造について、例を挙げて説明する。図10は、本発明の1つの実施形態に係るメモリブロック640_iの概略図である。図10に示すように、メモリブロック640_iは、リフレッシュコントローラ710と、ORゲート720と、ANDゲート722と、ANDゲート730と、インバータ732と、ANDゲート734と、RHA検出回路740と、アドレスMUX750と、ロウデコーダ及びメモリブロック制御760と、カラムデコーダ770と、LIOゲート制御及びDM制御ロジック772と、センスアンプ774と、ワードドライバ780と、メモリセルアレイ790とを含む。
リフレッシュコントローラ710は、リフレッシュ動作信号RFIP_iに基づいて、それぞれ第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTを出力することができる。リフレッシュコントローラ710は、第1リフレッシュ設定情報TMRSおよび温度信号TSに基づいて、第1リフレッシュ信号CBRSLOTの出力間隔を調整し、第2リフレッシュ設定情報TMRHRおよび温度信号TSに基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを調整することができる。さらに、リフレッシュコントローラ710は、調整後の第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTに基づいて、CBRリフレッシュアドレスRFAを生成することができる。
ORゲート720の第1入力端子は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTに接続され、ORゲート720の第2入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続される。ANDゲート722の第1入力端子は、リフレッシュ動作信号RFIP_iに接続され、ANDゲート722の第2入力端子は、ORゲート720の出力端子に接続され、ANDゲート722の出力端子は、有効リフレッシュ信号RFEXEを生成する。有効リフレッシュ信号RFEXEは、実際に実行されたオートリフレッシュのリフレッシュ操作(CBRリフレッシュおよびロウハンマーリフレッシュを含む)を指示することができる。
ANDゲート730の第1入力端子は、リフレッシュ動作信号RFIP_iに接続され、ANDゲート730の第2入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続され、且つANDゲート730の出力端子においてロウハンマー信号RHRを生成する。
インバータ732の入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続される。ANDゲート734の第1入力端子は、インバータ732の出力端子に接続される。ANDゲート734の第2入力端子は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTに接続される。ANDゲート734の第3入力端子は、リフレッシュ動作信号RFIP_iに接続される。ANDゲート734の出力端子は、選択信号CBRを生成する。
RHA検出回路740は、ANDゲート730の出力端子に接続される。RHA検出回路740は、作用中信号ACT、プリチャージ信号PREC、およびロウハンマー信号RHRに反応して、第2ロウアドレスXADD2を分析し、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAを生成することができる。具体的に説明すると、RHA検出回路740は、前の第2ロウアドレスXADD2に基づいて、メモリセルアレイ790内のワード線WLへのアクセスを監視するとともに、所定期間内に所定回数出現したアクセスを検出して、所定回数出現したアクセスのアドレスと隣接するアドレスを計算し、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAとすることができる。
メモリブロック640_i内のリフレッシュコントローラ710は、リフレッシュ動作信号RFIP_iに基づいて、それぞれ第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTを出力することができる。リフレッシュコントローラ710は、第1リフレッシュ設定情報TMRSおよび温度信号TSに基づいて、第1リフレッシュ信号CBRSLOTの出力間隔を調整し、第2リフレッシュ設定情報TMRHRおよび温度信号TSに基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを調整することができる。さらに、リフレッシュコントローラ710は、調整後の第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTに基づいて、CBRリフレッシュアドレスRFAを生成することができる。
アドレスMUX750の第1入力端子は、アドレスデコーダ662からのアドレスデータXADDに接続され、アドレスMUX750の第2入力端子は、リフレッシュコントローラ710からのCBRリフレッシュアドレスRFAに接続され、アドレスMUX750の第3入力端子は、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAに接続される。アドレスMUX750は、選択信号CBRおよびロウハンマー信号RHRに基づいて、アドレスデータXADD、CBRリフレッシュアドレスRFA、またはロウハンマーリフレッシュアドレスRHAを第2ロウアドレスXADD2として選択し、出力する。
図10を参照すると、選択信号CBRが低論理レベルに等しく、且つロウハンマー信号RHRが低論理レベルに等しい時は、一般的な読み出し、または書き込み操作を示すため、アドレスMUX750は、データアドレスXDADD(外部入力アドレス)をブロックアクセスアドレスBADDとして提供する。選択信号CBRが高論理レベルに等しく、且つロウハンマー信号RHRが低論理レベルに等しい時は、CBRリフレッシュのリフレッシュ操作を示すため、アドレスMUX750は、リフレッシュコントローラ710が計算したCBRリフレッシュアドレスRFAをブロックアクセスアドレスBADDとする。選択信号CBRが低論理レベルに等しく、且つロウハンマー信号RHRが高論理レベルに等しい時は、ロウハンマーリフレッシュのリフレッシュ操作を示すため、アドレスMUX750は、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAをブロックアクセスアドレスBADDとする。
図10に示した回路配置方式のように、第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTを同時に出力した時、メモリブロック640_iは、第1リフレッシュ操作および第2リフレッシュ操作のうちの1つを実行することができる。具体的に説明すると、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを出力した時、第1リフレッシュ信号CBRSLOTも同時に出力するかどうかに関わらず、ANDゲート730、インバータ732、ANDゲート734の配置により、いずれもアドレスMUX750は、ロウハンマーリフレッシュアドレスRHAを第2アドレスXADD2として選択して出力し、第2リフレッシュ操作を実行することができる。
ロウデコーダ及びメモリブロック制御760、カラムデコーダ770、LIOゲート制御及びDM制御ロジック772、センスアンプ774、ワードドライバ780、およびメモリセルアレイ790の操作方法については、それぞれ上述した半導体メモリ装置100における対応する部材と同じ、または類似するため、操作方法については説明を省略する。
本実施形態では、各メモリブロック640_1~640_Nにおいていずれも1つのリフレッシュコントローラがあり、制御を行う構造を採用するが、第1リフレッシュ信号CBRSLOTおよび第2リフレッシュ信号RHRSLOTの操作方法は、上述した実施形態と特に差がない。したがって、本分野において通常の知識を有する者であれば、図3、図6、および図8に示した回路配置方式を半導体メモリ装置600に応用することが可能である。
我々は、再度例を挙げて、CBR間引き回路の内部構造について説明する。図11Aは、本発明の1つの実施形態に係るCBR間引き回路800の概略図である。図11Aに示すように、CBR間引き回路800は、周期カウンタ810と、セット信号発生器820と、リセット信号発生器830と、インバータ840と、NANDゲート850と、フリップフロップ860と、インバータ870とを含む。CBR間引き回路800の構造は、図3のCBR間引き回路310および図6のCBR間引き回路410を適用することができる。
周期カウンタ810は、第1クロックCBRCLKをカウントして、カウント値CNT1を生成する。さらに、周期カウンタ810は、リセット信号RESET1において制御され、もう一度カウントを行う。セット信号発生器820は、周期カウンタ810に接続される。セット信号発生器820は、温度信号TS2および第1リフレッシュ設定情報TMRSに基づいて、セット値D1を決定することができる。カウント値CNT1がセット値D1から別の値に変わった時、セット信号発生器820は、セット信号SET1を生成する。リセット信号発生器830は、周期カウンタ810に接続される。リセット信号発生器830は、温度信号TS2および第1リフレッシュ設定情報TMRSに基づいて、セット値D2を決定することができる。カウント値CNT1がセット値D2から別の値に変わった時、リセット信号発生器830は、リセット信号RESET2を生成する。
インバータ840の入力端子は、リセット信号RESET2に接続される。NANDゲート850の第1入力端子は、インバータ840の出力端子に接続され、NANDゲート850の第2入力端子は、起動信号PWRに接続され、且つNANDゲート850の出力端子においてリセット信号RESET1を生成する。フリップフロップ860は、セット信号発生器820およびNANDゲート850に接続される。フリップフロップ860は、セット信号SET1およびリセット信号RESET1に基づいて、出力端子の論理レベルを変更することができる。さらに、インバータ870の出力端子は、フリップフロップ860の出力端子に接続され、インバータ870の出力端子は、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを生成する。
図11Bは、本発明の1つの実施形態に係るCBR間引き回路の動作波形の範例である。図11Aおよび図11Bを同時に参照して、本実施形態のリフレッシュ操作について説明する。
図11Bに示すように、電源を投入した時(つまり、時間点T1)、電源電圧VDDが上がる。これに反応して、電源投入に関連する信号が活性化される。例えば、電源電圧VDDが所定の安定電位に達した時、起動信号PWRが0から1(有効)になる。続いて、起動信号PWRが活性化された時、初期化期間に入って、リセット信号RESET1が1から0に変わる。リセット信号RESET1は、周期カウンタ810およびフリップフロップ860に提供できるだけでなく、他の関連回路にも提供して、リセット操作を行うことができる。リセット操作中、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを1(有効)にセットするだけでなく、例えば、さらにCBRカウンタのCBRリフレッシュアドレスRFAも0(カウント停止)にリセットする。
続いて、時間点T1の後、コマンドデコーダは、自身の設定通り、リフレッシュコマンドを指示するコマンド信号COMを定期的に提供し始めるため、第1クロックCBRCLKを定期的に生成し始める。しかし、周期カウンタ810の第1クロックCBRCLKに対するカウントが閾値(例えば、閾値x=128)よりも小さい時、この回路(CBR間引き回路800)は、リセット状態から停止したままとなる。つまり、しばらくの間(初期動作)、リフレッシュ操作を実行しない。本実施形態において、リフレッシュ操作は、データ保持だけでなく、各回路をリセットするためにも使用される。
第1クロックCBRCLKを生成し続け、且つ周期カウンタ810の第1クロックCBRCLKに対するカウントが閾値に達した時(つまり、時間点T2)、周期カウンタ810は、停止状態が解除され、生成されるカウント値CNT1が増え始める。これに反応して、カウント値CNT1が0(つまり、セット値D1)から1に増加した時、セット信号発生器820は、セット信号SET1のパルスを生成する。フリップフロップ860の出力端子の論理レベルが1になり、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを0(無効)にする。これにより、第1クロックCBRCLKをスキップできるようになり、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを0で保持する。
しかし、カウント値CNT1が3に達して(つまり、セット値D2)ちょうど変化しようとしている時(つまり、時間点T3)、リセット信号発生器830は、リセット信号RESET2を生成する。これに伴い、インバータ840およびNANDゲート850の配置により、リセット信号RESET1を生成する。リセット信号RESET1は、フリップフロップ860をリセットする。フリップフロップ860の出力端子の論理レベルが0になり、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを1(有効)にする。同時に、カウント値CNT1が4になる前に、周期カウンタ810がリセット信号RESET1によりリセットされるため、カウント値CNT1が0にリセットされる。これにより、リフレッシュ間隔調整を一時停止するため、この時の第1クロックCBRCLKをスキップしない。
同様にして、第1クロックCBRCLKを生成し続けると、周期カウンタ810は、カウント値CNT1を0から1に増やす。これに反応して、セット信号発生器820は、セット信号SET1のパルスを生成する。フリップフロップ860の出力端子の論理レベルが1になり、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを0(無効)にする。これにより、リフレッシュ間隔調整を再び起動して、第1クロックCBRCLKをスキップし、第1リフレッシュ信号CBRSLOTを0で保持する。
その後、上記の操作を繰り返し実行する。本実施形態において、リフレッシュ周期が4倍に延長される(リフレッシュスキップ率=3/4)。
我々は、再度例を挙げて、RHRSLOT発生回路の内部構造について説明する。図12Aは、本発明の1つの実施形態に係るRHRSLOT発生回路900の概略図である。RHRSLOT発生回路900の構造は、図8のRHRSLOT発生回路520を適用することができる。
周期カウンタ910は、第3クロックRHRCLKDをカウントしてカウント値CNT2を生成する。さらに、周期カウンタ910は、リセット信号RESET3において制御され、もう一度カウントを行う。セット信号発生器920は、周期カウンタ910に接続される。セット信号発生器920は、温度信号TS2および第2リフレッシュ設定情報TMRHRに基づいて、セット値D3を決定することができる。カウント値CNT2がセット値D3から別の値に変わった時、セット信号発生器920は、セット信号SET2を生成する。リセット信号発生器930は、周期カウンタ910に接続される。リセット信号発生器930は、温度信号TS2および第2リフレッシュ設定情報TMRHRに基づいて、セット値D4を決定することができる。カウント値CNT2がセット値D4から別の値に変わった時、リセット信号発生器930は、リセット信号RESET4を生成する。
インバータ940の入力端子は、リセット信号RESET4に接続される。NANDゲート950の第1入力端子は、インバータ940の出力端子に接続され、NANDゲート950の第2入力端子は、起動信号PWRに接続され、且つNANDゲート950の出力端子においてリセット信号RESET3を生成する。フリップフロップ960は、セット信号発生器920およびNANDゲート950に接続される。フリップフロップ960は、セット信号SET2およびリセット信号RESET3に基づいて、出力端子の論理レベルを変更することができる。さらに、バッファゲート970の入力端子は、フリップフロップ960の出力端子に接続され、バッファゲート970の出力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。
図12Bは、本発明の1つの実施形態に係るRHRSLOT発生回路の動作波形の範例である。図12Aおよび図12Bを同時に参照して、本実施形態のリフレッシュ操作について説明する。
図12Bに示すように、電源を投入した時(つまり、時間点T4)、電源電圧VDDが上がる。これに反応して、電源投入に関連する信号が活性化される。例えば、電源電圧VDDが所定の安定電位に達した時、起動信号PWRは、0から1(有効)になる。続いて、起動信号PWRが活性化された時、初期化期間に入って、リセット信号RESET3が1から0に変わり、リセットするためのパルス信号になる。リセット信号RESET3は、周期カウンタ910およびフリップフロップ960に提供できるだけでなく、他の関連回路にも提供して、起動時にリセット操作を行うことができる。
続いて、時間点T4の後、制御信号発生器は、自身の設定通り、リフレッシュコマンドを指示するコマンド信号COMを定期的に提供し始めるため、第3クロックRHRCLKDを定期的に生成し始める。
初期化期間が終了して(つまり、時間点T5)、カウント値CNT2がfe(セット値D3)からffに増加した時、セット信号発生器920は、セット信号SET2のパルスを生成する。フリップフロップ960の出力端子の論理レベルが1になり、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを1(有効)にする。
しかし、カウント値CNT1がffに達して(つまり、セット値D4)ちょうど変化しようとしている時、リセット信号発生器930は、リセット信号RESET4を生成する。これに伴い、インバータ940およびNANDゲート950の配置により、リセット信号RESET3を生成する。リセット信号RESET3は、フリップフロップ960をリセットする。フリップフロップ960の出力端子の論理レベルが0になり、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを0(無効)にする。
同様にして、第3クロックRHRCLKDを生成し続けると、周期カウンタ910は、カウント値CNT2をfから10に増やす。これに反応して、セット信号発生器920は、セット信号SET2のパルスを生成する。フリップフロップ960の出力端子の論理レベルが1になり、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを1(有効)にする。これにより、再び第3クロックRHRCLKDを割込み、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。その後、上記の操作を繰り返し実行することができる。
我々は、再度例を挙げて、RHR間引き回路の内部構造について説明する。図13Aは、本発明の1つの実施形態に係るRHR間引き回路1000の概略図である。RHR間引き回路1000の構造は、図8のRHR間引き回路510を適用することができる。
遅延回路(Delay)1020の入力端子は、第2クロックRHRCLKに接続される。インバータ1030の入力端子は、遅延回路1020の出力端子に接続される。NANDゲート1040の第1入力端子は、インバータ1030の出力端子に接続され、NANDゲート1040の第2入力端子は、起動信号PWRに接続される。フリップフロップ1050の第1制御端子は、作用中信号ACTに接続され、フリップフロップ1050の第2制御端子は、NANDゲート1040の出力端子に接続される。フリップフロップ1050の出力端子は、第1イネーブル信号AEnを提供するために使用される。
インバータ1060の入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続される。遅延回路1070の入力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTに接続される。ANDゲート1080の第1入力端子は、インバータ1060の出力端子に接続され、ANDゲート1080の第2入力端子は、遅延回路1070の出力端子に接続される。インバータ1090の入力端子は、起動信号PWRに接続される。フリップフロップ1100の第1制御端子は、ANDゲート1080の出力端子に接続され、フリップフロップ1100の第2制御端子は、インバータ1090の出力端子に接続される。フリップフロップ1100の出力端子は、第2イネーブル信号PEnを提供するために使用される。
インバータ1110の入力端子は、フリップフロップ1050の出力端子に接続され、第1イネーブル信号AEnを受信する。NANDゲート1120の第1入力端子は、インバータ1110の出力端子に接続され、NANDゲート1120の第2入力端子は、フリップフロップ1100の出力端子に接続され、第2イネーブル信号PEnを受信する。NANDゲート1120の出力端子は、第3イネーブル信号Enを提供するために使用される。ANDゲート1130の第1入力端子は、NANDゲート1120の出力端子に接続され、第3イネーブル信号Enを受信し、ANDゲート1130の第2入力端子は、第2クロックRHRCLKに接続され、ANDゲート1130の出力端子は、第3クロックRHRCLKDを生成する。図13に示した回路配置方式に基づき、RHR間引き回路の機能を実現することができる。
図13Bは、本発明の1つの実施形態に係るRHR間引き回路1000の動作波形の範例である。図13Aおよび図13Bを同時に参照して、本実施形態のリフレッシュ操作について説明する。
図13Bに示すように、電源を投入した時(つまり、時間点T6)、電源電圧VDDが上がる。これに反応して、電源投入に関連する信号が活性化される。例えば、電源電圧VDDが所定の安定電位に達した時、起動信号PWRは、0から1(有効)になる。続いて、起動信号PWRが活性化された時、初期化期間に入る。初期動作において、作用中信号ACTが活性化されなくても、第3イネーブル信号Enも1に固定されるため、この時、ロウハンマーリフレッシュ(RHR)の間引きはまだ開始されない。
続いて、時間点T7の後、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成し始める。時間点T8において、フリップフロップ1100は、第2イネーブル信号PEnを1に引き上げる。これに反応して、第3イネーブル信号Enは、1に固定されず、第1イネーブル信号AEnに反応して動作を開始する。このように、作用中信号ACTが活性化を停止した時、第3クロックRHRCLKDの生成も停止するため、これにより、RHR割込み率が変化する(図13Bにおいて、例えば、RHR割込み率1/(16+1)から1/(18+1)に低下する)。
説明すべきこととして、1つの実施形態において、RHR状態制御回路においてもRHRSLOT発生回路を第1ステージとすることができる。図14は、本発明の1つの実施形態に係るRHR状態制御回路1200の概略図である。RHRSLOT発生回路1210は、第2クロックRHRCLKに基づいて、第3リフレッシュ信号RHRSLOTPreを生成し、且つ温度信号TS2および第2リフレッシュ設定情報TMRHRに基づいて、第3リフレッシュ信号RHRSLOTPreの出力間隔を調整する。
RHR間引き回路1220は、RHRSLOT発生回路1210に接続される。RHR間引き回路1220は、第3リフレッシュ信号RHRSLOTPre、対応するメモリブロックの作用中信号ACT、およびプリチャージ信号PRECに基づいて、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。説明すべきこととして、プリチャージ信号PRECは、例えば、ビット線のプリチャージを開始しようとした時に生成されるパルス信号である。制御信号発生器がプリチャージのコマンドを受信した時、プリチャージ信号PRECを生成することができる。
我々は、再度例を挙げて、RHR間引き回路の内部構造について説明する。図15Aは、本発明の1つの実施形態に係るRHR間引き回路1300の回路概略図である。RHR間引き回路1300の構造は、図14のRHR間引き回路1220を適用することができる。
ACKクロック発生器1310は、作用中信号ACT、プリチャージ信号PREC、温度信号TS2、および起動信号PWRに基づいて、実行信号ACKを生成することができる。WL活性時間カウンタ1320は、ACKクロック発生器1310に接続される。WL活性時間カウンタ1320は、実行信号ACKをカウントして、第1イネーブル信号AEnを生成し、且つリセット信号RESET5において制御され、もう一度カウントを行う。
インバータ1330の入力端子は、第3リフレッシュ信号RHRSLOTPreに接続される。遅延回路1340の入力端子は、第3リフレッシュ信号RHRSLOTPreに接続される。ANDゲート1350の第1入力端子は、インバータ1330の出力端子に接続され、ANDゲート1350の第2入力端子は、遅延回路1340の出力端子に接続され、ANDゲート1350の出力端子は、リセット信号RESET5を生成する。
インバータ1360の入力端子は、起動信号PWRに接続される。フリップフロップ1370の第1制御端子は、リセット信号RESET5に接続され、フリップフロップ1370の第2制御端子は、インバータ1360の出力端子に接続される。フリップフロップ1370の出力端子は、第2イネーブル信号PEnを提供するために使用される。
インバータ1380の入力端子は、WL活性時間カウンタ1320の出力端子に接続され、第1イネーブル信号AEnを受信する。NANDゲート1390の第1入力端子は、インバータ1380の出力端子に接続され、NANDゲート1390の第2入力端子は、フリップフロップ1370の出力端子に接続され、第2イネーブル信号PEnを受信する。NANDゲート1390の出力端子は、第3イネーブル信号Enを提供するために使用される。ANDゲート1400の第1入力端子は、NANDゲート1390の出力端子に接続され、ANDゲート1400の第2入力端子は、第3リフレッシュ信号RHRSLOTPreに接続され、ANDゲート1400の出力端子は、第2リフレッシュ信号RHRSLOTを生成する。図15Aに示した回路配置方式に基づき、RHR間引き回路の機能を実現することができる
図15Bは、本発明の1つの実施形態に係るRHR間引き回路1300の動作波形の範例である。図15Aおよび図15Bを同時に参照して、本実施形態のリフレッシュ操作について説明する。
図15Bに示すように、電源を投入した時(つまり、時間点T9)、電源電圧VDDが上がる。これに反応して、電源投入に関連する信号が活性化される。例えば、電源電圧VDDが所定の安定電位に達した時、起動信号PWRは、0から1(有効)になる。続いて、起動信号PWRが活性化された時、初期化期間に入る。初期動作において、作用中信号ACTが活性化されなくても、第3イネーブル信号Enも1に固定されるため、この時、ロウハンマーリフレッシュ(RHR)の間引きはまだ開始されない。
続いて、時間点T10の後、第3リフレッシュ信号RHRSLOTPreを生成し始める。時間点T11において、フリップフロップ1370は、第2イネーブル信号PEnを1に引き上げる。これに反応して、第3イネーブル信号Enは、1に固定されないため、第1イネーブル信号AEnに反応して動作を開始する。このように、WL活性時間カウンタ1320の作用中信号ACTに対するカウントが設定した閾値に達していない時、第3リフレッシュ信号RHRSLOTPreを受信しても、第2リフレッシュ信号RHRSLOTの生成を停止する。
我々は、再度例を挙げてACKクロック発生器の内部構造について説明する。図16Aは、本発明の1つの実施形態に係るACKクロック発生器1500の概略図である。ACKクロック発生器1500の構造は、図15のACKクロック発生器1310を適用することができる。
インバータ1510の入力端子は、プリチャージ信号PRECに接続される。NANDゲート1520の第1入力端子は、インバータ1510の出力端子に接続され、NANDゲート1520の第2入力端子は、起動信号PWRに接続される。フリップフロップ1530の第1制御端子は、作用中信号ACTに接続され、フリップフロップ1530の第2制御端子は、NANDゲート1520の出力端子に接続される。フリップフロップ1530の出力端子は、第4イネーブル信号EnPを提供するために使用される。
インバータ1540の入力端子は、フリップフロップ1530の出力端子に接続され、第4イネーブル信号EnPを受信する。NANDゲート1550の第1入力端子は、インバータ1540の出力端子に接続され、NANDゲート1550の第2入力端子は、インバータ1552の出力端子に接続される。NANDゲート1550の出力端子は、第5イネーブル信号EnSを提供するために使用される。発振器1560の入力端子は、NANDゲート1550の出力端子に接続され、第5イネーブル信号EnSを受信し、発振器1560の制御端子は、温度信号TS2および発振情報TMRHOSCに接続され、発振器1560の出力端子は、発振信号OSCを生成し、且つインバータ1552の入力端子および遅延回路1562の入力端子に接続される。遅延回路1562の出力端子は、発振信号OSCDを提供するために使用される。
遅延回路1570の入力端子は、遅延回路1562の出力端子に接続され、発振信号OSCDを受信する。インバータ1580の入力端子は、遅延回路1570の出力端子に接続される。NANDゲート1590の第1入力端子は、発振信号OSCDに接続され、NANDゲート1590の第2入力端子は、インバータ1580の出力端子に接続され、NANDゲート1590の出力端子は、実行信号ACKFを生成することができる。
インバータ1600の入力端子は、作用中信号ACTに接続される。NANDゲート1610の第1入力端子は、インバータ1600の出力端子に接続され、NANDゲート1610の第2入力端子は、NANDゲート1590の出力端子に接続され、実行信号ACKFを受信し、NANDゲート1610の出力端子は、実行信号ACKを生成することができる。
図16Bは、本発明の1つの実施形態に係るACKクロック発生器1500の動作波形の範例である。図16Aおよび図16Bを同時に参照して、本実施形態のリフレッシュ操作について説明する。
図16Bに示すように、時間点T12において活性化を指示するコマンド信号COMを受信し、且つ時間点T13において書き込み操作を指示するコマンド信号COMを受信する状況において、フリップフロップ1530は、作用中信号ACTを受信することができる。図16Aに示した回路配置により、発振器1560は、発振信号OSCを生成して、NANDゲート1610が対応する実行信号ACKを生成できるようにする。
これに対し、図16Bに示すように、時間点T14においてオートリフレッシュを指示するコマンド信号COMを受信する状況において、フリップフロップ1530は、作用中信号ACTを受信しない。このようにして、発振器1560は、発振信号OSCを生成せず、NANDゲート1610も実行信号ACKを生成しない。
また、図16Bに示すように、時間点T15において活性化を指示するコマンド信号COMを受信し、且つ時間点T16において読み出し操作を指示するコマンド信号COMを受信する状況においても、フリップフロップ1530は、作用中信号ACTを受信することができる。図16Aに示した回路配置により、発振器1560は、発振信号OSCを生成して、NANDゲート1610が対応する実行信号ACKを生成できるようにする。
以上のように、本発明の半導体メモリ装置は、リフレッシュ動作信号に基づいて、それぞれCBRリフレッシュ操作を実行するための信号(第1リフレッシュ信号)およびロウハンマーリフレッシュ操作を実行するための信号(第2リフレッシュ信号)を生成することができる。さらに、本発明では、全ての温度範囲内で、必要十分なリフレッシュの機会を提供することを前提として、CBRリフレッシュ(第1リフレッシュ)およびロウハンマーリフレッシュ(第2リフレッシュ)の実行サイクルを適切に間引きすることができる。これにより、データ保持能力を確保することができ、消費電力を低減することもできる。