JP3999769B2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

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本発明は、ボビンにコイルが巻装されて成るコイル組立体で囲繞される円筒状の固定コアに、小径孔と、該小径孔よりも大径にして小径孔の後方に配置される大径孔と、小径孔および大径孔間を結ぶテーパ孔とが同軸に設けられ、軸方向に延びる一条のスリットを有して横断面形状が略C形に形成されるとともに軸方向両端部にテーパ部がそれぞれ設けられる円筒状のばね受け部材が、軸方向位置を調節可能として前記小径孔に圧入され、前端部に弁座を有する弁ハウジングの後端部が前記固定コアに同軸に結合され、前記弁座に着座可能として弁ハウジングに収容される弁体ならびに前記固定コアの前端に後端が対向する可動コアが同軸に結合されて成る弁組立体と前記ばね受け部材との間に戻しばねが縮設され、前記固定コアおよびばね受け部材内には、固定コアの後端側から流入する燃料を流通させる燃料通路が形成される電磁式燃料噴射弁に関する。
円筒状の固定コアに、小径孔と、該小径孔よりも大径にして小径孔の後方に配置される大径孔と、小径孔および大径孔間を結ぶテーパ孔とが同軸に設けられ、ばね受け部材が小径孔に圧入されるようにした電磁式燃料噴射弁が、たとえば特許文献1等で既に知られている。
特開2003−314399号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものは、軸方向全長にわたって一定の内径を有するように小径孔が形成されており、その小径孔の後端および大径孔間を結ぶテーパ孔の軸線に対する傾斜角度が、ばね受け部材の両端部のテーパ部の軸線に対する傾斜角度よりも大きい。そのためばね受け部材を小径孔に圧入する際に、ばね受け部材の圧入方向前端側のテーパ部が、前記小径孔およびテーパ孔の連設部が形成する角部に接触して傷つけられ、燃料通路内に切粉が出てしまう可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、大きな切粉の発生を防止し、切粉が燃料通路内に出ることを極力回避し得るようにした電磁式燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ボビンにコイルが巻装されて成るコイル組立体で囲繞される円筒状の固定コアに、小径孔と、該小径孔よりも大径にして小径孔の後方に配置される大径孔と、小径孔および大径孔間を結ぶテーパ孔とが同軸に設けられ、軸方向に延びる一条のスリットを有して横断面形状が略C形に形成されるとともに軸方向両端部外周にテーパ部がそれぞれ設けられる円筒状のばね受け部材が、軸方向位置を調節可能として前記小径孔に圧入され、前端部に弁座を有する弁ハウジングの後端部が前記固定コアに同軸に結合され、前記弁座に着座可能として弁ハウジングに収容される弁体ならびに前記固定コアの前端に後端が対向する可動コアが同軸に結合されて成る弁組立体と前記ばね受け部材との間に戻しばねが縮設され、前記固定コアおよびばね受け部材内には、固定コアの後端側から流入する燃料を流通させる燃料通路が形成される電磁式燃料噴射弁において、前記固定コアの小径孔は、前記ばね受け部材を圧入するのに適合した内径の圧入孔部と、該圧入孔部よりも後方に間隔をあけて圧入孔部と同軸に配置されるとともに圧入孔部よりも大径に形成される同軸調整孔部と、前記圧入孔部側に進むにつれて小径となるとともに軸線に対する傾斜角度を前記ばね受け部材が有する前記テーパ部の軸線に対する傾斜角度よりも小さくしたテーパ部分を少なくとも一部に有して前記圧入孔部および前記同軸調整孔部間を滑らかに結ぶ連絡孔部とから成ることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記連絡孔部は、前記同軸調整孔部から前方に進むにつれて小径となるようにして同軸調整孔部の前端に大径端が同軸に連なる後方テーパ部分を、前記同軸調整孔部側の後部に有するように形成されることを特徴とする。
さらに請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加えて、前記ばね受け部材の前端部が、その後端を前記後方テーパ部分に対応する位置に配置するようにして前記圧入孔部に圧入されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ばね受け部材を固定コアの小径孔に圧入する際に、ばね受け部材の圧入方向前端側のテーパ部は、同軸調整孔部によって同軸性を確保しつつ連絡孔部で圧入孔部側にガイドされることになる。その際、連絡孔部がその少なくとも一部に有するテーパ部分の軸線に対する傾斜角度が、ばね受け部材が有するテーパ部の軸線に対する傾斜角度よりも小さいので、ばね受け部材の圧入方向前端側のテーパ部に固定コア側の角部が接触することはなく、ばね受け部材のテーパ部が固定コア側の角部で傷つけられて大きな切粉を発生することはなく、ばね受け部材が圧入孔部に圧入されることで生じる小径の切粉を連絡孔部およびばね受け部材間の狭い間隙に封じ込めて燃料通路側に出さないようにすることができ、簡単な洗浄ですませることができる。
また請求項2記載の発明によれば、連絡孔部のうち後方テーパ部分よりも前方の部分の内面とばね受け部材の外面との間の間隙を小さくし、その小さな間隙に小さな切粉を封入することができる。
さらに請求項3記載の発明によれば、ばね受け部材を圧入孔部に圧入すると、ばね受け部材はその前端側が絞られるとともに後端側が拡径するように変形するが、ばね受け部材の後端が連絡孔部の後方テーパ部分に対応する位置にあるので、ばね受け部材の外面が連絡孔部のうち後方テーパ部分よりも前方の部分の内面に接触することになり、連絡孔部のうち後方テーパ部分よりも前方の部分の内面とばね受け部材の外面との間の間隙への小さな切粉の封入を確実なものとすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の一実施例を示すものであり、図1は電磁式燃料噴射弁の縦断面図、図2はばね受け部材の圧入を説明するための図1の要部拡大図、図3は図2の3矢視部拡大断面図である。
先ず図1において、図示しないエンジンに燃料を噴射するための電磁式燃料噴射弁は、前端に弁座13を有する弁ハウジング8内に前記弁座13に着座する方向にばね付勢される弁体20が収容される弁部5と、前記弁座13から離座させる側に前記前記弁体20を駆動する電磁力を発揮し得るコイル組立体24が前記弁ハウジング8に連設されるソレノイドハウジング25内に収容されるソレノイド部6と、前記コイル組立体24のコイル30に連なる接続端子38…を臨ませるカプラ40を一体に有して少なくとも前記コイル組立体24および前記ソレノイドハウジング25を埋封せしめた合成樹脂製の被覆部7とを備える。
弁ハウジング8は、磁性金属により形成される磁性円筒体9と、該磁性円筒体9の前部に圧入状態での溶接によって液密に結合される弁座部材10とで構成される。弁座部材10は、その後端部を磁性円筒体9の前端部に嵌合した状態で、磁性円筒体9に溶接されるものであり、この弁座部材10には、その前端面に開口する燃料出口孔12と、該燃料出口孔12の内端に連なるテーパ状の弁座13と、前記弁体20をガイドするようにして前記弁座13の後端大径部に連なるガイド孔14とが同軸に設けられる。また弁座部材10の前端には、燃料出口孔12に通じる複数の燃料噴孔15…を有する鋼板製のインジェクタプレート16が液密に全周溶接される。
ソレノイド部6は、円筒状の可動コア18と、該可動コア18に対向する円筒状の固定コア22と、可動コア18を固定コア22から離反させる側に付勢するばね力を発揮する戻しばね23と、戻しばね23のばね力に抗して可動コア18を固定コア22側に吸引する電磁力を発揮することを可能としつつ弁ハウジング8の後部および固定コア22を囲繞するように配置されるコイル組立体24と、弁ハウジング8に前端部が連設されるようにしてコイル組立体24を囲むソレノイドハウジング25とを備える。
弁ハウジング8内の後部には、前記可動コア18が摺動可能に嵌合されており、前記弁座13に着座して燃料出口孔12を閉鎖し得る前記弁体20に可動コア18が同軸に連接されることによって弁組立体17が構成される。この実施例では、前記可動コア18と、該可動コア18に一体に連なる弁軸19と、該弁軸19の前端に一体に形成される弁体20とで弁組立体17が構成され、この弁組立体17には、弁ハウジング8内に通じる通孔21が前端を閉じた有底状にして同軸に形成され、弁組立体17は弁体20を弁座13に着座させる側に戻しばね23により付勢される。
弁ハウジング8における磁性円筒体9の後端は、ステンレス鋼等の非磁性金属により形成される非磁性円筒体26を介して前記固定コア22の前端に同軸に結合されるものであり、磁性円筒体9の後端は非磁性円筒体26の前端に突き合わせ溶接され、非磁性円筒体26の後端は、固定コア22の前端部を非磁性円筒体26に嵌合せしめた状態で固定コア22に溶接される。
固定コア22は、前記コイル組立体24よりも後方に延びる延長筒部22cを一体に有して円筒状に形成されるものであり、この固定コア22には、ばね受け部材27が同軸に圧入されており、前記戻しばね23は、ばね受け部材27および可動コア18間に介装される。筒状の可動コア18の後端部内周には、可動コア18が固定コア22に直接接触することを回避すべく、非磁性材料から成るリング状のストッパ28が可動コア18の後端面から固定コア22側にわずかに突出するようにして圧入される。またコイル組立体24は、弁ハウジング8の後部、非磁性円筒体26および固定コア22を囲繞するボビン29にコイル30が巻装されて成るものである。
ソレノイドハウジング25は、コイル組立体24の弁部5側端部に対向する環状の端壁31aを一端に有してコイル組立体24を囲繞する円筒状にして磁性金属により形成される磁性枠31と、前記固定コア22の後端部から半径方向外方に張出してコイル組立体24の弁部5とは反対側の端部に対向するフランジ部22aとから成るものであり、フランジ部22aは磁性枠31の他端部に磁気的に結合される。しかも磁性枠31における端壁31aの内周には、前記弁ハウジング8における磁性円筒体9を嵌合せしめる嵌合筒部31bが同軸に設けられており、ソレノイドハウジング25は、その嵌合筒部31bに弁ハウジング8を嵌合せしめることで弁ハウジング8に連設される。
固定コア22がその後部に一体に備える延長筒部22cの後部には燃料フィルタ34が装着される。しかも固定コア22およびばね受け部材27には、可動コア18の通孔21に通じる燃料通路35が形成される。
被覆部7は、ソレノイドハウジング25およびコイル組立体24だけでなく、ソレノイドハウジング25およびコイル組立体24間の間隙を満たしつつ、弁ハウジング8の一部および入口筒33の大部分を埋封せしめるように形成されるものであり、ソレノイドハウジング25の磁性枠31には、コイル組立体24のボビン29に一体に形成される腕部29aをソレノイドハウジング25外に配置するための切欠き部36が設けられる。
前記被覆部7には、前記コイル組立体24におけるコイル30の両端に連なる接続端子38…を臨ませるカプラ40が一体に設けられるものであり、前記接続端子38の基端は前記腕部29aに埋設されており、前記コイル30のコイル端30a…が接続端子38…に溶接される。
ところで、被覆部7は、ソレノイドハウジング25を覆うとともに前記カプラ40の一部を構成する第1樹脂成形層7aと、第1樹脂成形層7aを覆う第2樹脂成形層7bとから成る。カプラ40の中間部から先端側で第1樹脂成形層7aは第2樹脂成形層7bによって覆われることはなく外部に露出されており、また入口筒33の後部は第2樹脂成形層7bで覆われることなく外部に露出されており、さらに弁ハウジング8の後部に対応する部分で第1樹脂成形層7aの一部は第2樹脂成形層7bによって覆われることはなく外部に露出されている。而してカプラ40の中間部および弁ハウジング8の後部に対応する部分での第1樹脂成形層7aには、第2樹脂成形層7bの端部を係合せしめる無端状の係合溝48,49が形成され、入口筒33の中間部外周には、第2樹脂成形層7bの端部を係合せしめる無端状の係合溝50が設けられる。すなわち第2被覆部7bの端部は第1被覆部7aおよび入口筒33に凹凸係合されることになる。
非磁性円筒体26の前端は可動コア18の一部を囲繞するようにして、弁ハウジング8における磁性円筒体9の後端に突き合わせ溶接により同軸に結合され、非磁性円筒体26の後部には、前端を可動コア18の後端に対向させる固定コア22の前部が嵌合、固定される。
固定コア22の前部には、前方に臨む環状の段部43を外周側に形成する小径嵌合部22bが同軸に設けられており、この小径嵌合部22bが、非磁性円筒体26の中間部内面に密接するようにして、段部43を非磁性円筒体26の後端に当接させるまで非磁性円筒体26の後部に嵌合され、その状態で、溶接により固定コア22が非磁性円筒体26に固定される。
可動コア18の中間部には、磁性円筒体9の後部内周面に摺接するガイド部18aが設けられ、弁体20には、弁座部材10の内周面すなわちガイド孔14に摺動可能に嵌合されるジャーナル部20aが設けられている。
図2において、延長筒部22cを一体に有する固定コア22には、小径孔51と、該小径孔51よりも大径にして小径孔51の後方に配置される大径孔52と、小径孔51および大径孔52間を結ぶテーパ孔53とが同軸に設けられる。ばね受け部材27は、軸方向に延びる一条のスリット27aを有して略C字状の横断面形状を有するとともに軸方向両端部にテーパ部27b,27bを有するものであり、このばね受け部材27が前記小径孔51に圧入される。
図3において、前記小径孔51は、ばね受け部材27を圧入するのに適合した内径の圧入孔部51aと、該圧入孔部51aよりも後方に間隔をあけて圧入孔部51aと同軸に配置されるとともに圧入孔部51aよりも大径に形成される同軸調整孔部51bと、前記圧入孔部51a側に進むにつれて小径となるテーパ部分51ca,51ccを少なくとも一部に有して圧入孔部51aおよび同軸調整孔部51b間を滑らかに結ぶ連絡孔部51cとから成る。
連絡孔部51cは、同軸調整孔部51bから前方に進むにつれて小径となるようにして同軸調整孔部51bの前端に大径端が同軸に連なる後方テーパ部分51caを、同軸調整孔部51b側の後部に有するように形成されるものであり、この実施例では、連絡孔部51cは、後方テーパ部分51caと、直径を軸方向全長にわたって同一として後方テーパ部分51caの前端に同軸に連なる同径孔部51cbと、該同径孔部51cbの前端および圧入孔部51aの後端間を結ぶ前方テーパ部分51ccとから成り、軸線に対する前記両テーパ部分51ca,51ccの傾斜角度α(たとえば4度)は、ばね受け部材27が有する前記テーパ部27bの軸線に対する傾斜角度β(たとえば10度)よりも小さく設定される。
しかもばね受け部材27の前端部は、その後端を後方テーパ部分51caに対応する位置に配置するようにして前記圧入孔部51aに圧入される。
次にこの実施例の作用について説明すると、ばね受け部材27を圧入すべく固定コア22に設けられる小径孔51が、ばね受け部材27を圧入するのに適合した内径の圧入孔部51aと、該圧入孔部51aよりも後方に間隔をあけて圧入孔部51aと同軸に配置されるとともに圧入孔部51aよりも大径に形成される同軸調整孔部51bと、圧入孔部51a側に進むにつれて小径となるとともに軸線に対する傾斜角度αをばね受け部材27が有するテーパ部27bの軸線に対する傾斜角度βよりも小さくしたテーパ部分51ca,51ccを少なくとも一部に有して圧入孔部51aおよび同軸調整孔部51b間を滑らかに結ぶ連絡孔部51cとから成る。
したがってばね受け部材27を固定コア22の小径孔51に圧入する際に、ばね受け部材27の圧入方向前端側のテーパ部27bは、同軸調整孔部51bによって同軸性を確保しつつ連絡孔部51cで圧入孔部51a側にガイドされることになる。その際、連絡孔部51cがその少なくとも一部に有するテーパ部分51ca,51ccの軸線に対する傾斜角度αが、ばね受け部材27が有するテーパ部27bの軸線に対する傾斜角度βよりも小さいので、ばね受け部材27の圧入方向前端側のテーパ部27bに固定コア22側の角部が接触することはなく、ばね受け部材27のテーパ部27bが固定コア22側の角部で傷つけられて大きな切粉を発生することはなく、ばね受け部材27が圧入孔部51aに圧入されることで生じる小さな切粉を連絡孔部51cおよびばね受け部材27間の狭い間隙に封じ込めて燃料通路35側に出さないようにすることができ、簡単な洗浄ですませることができる。
また連絡孔部51cは、同軸調整孔部51bから前方に進むにつれて小径となるようにして同軸調整孔部51bの前端に大径端が同軸に連なる後方テーパ部分51caを、同軸調整孔部51b側の後部に有するように形成されるので、連絡孔部51cのうち後方テーパ部分51caよりも前方の部分すなわち同径孔部51cbおよび前方テーパ部分51ccの内面とばね受け部材27の外面との間の間隙を小さくし、その小さな間隙に小さな切粉を封入することができる。
ところで、ばね受け部材27を圧入孔部51aに圧入すると、ばね受け部材27はばね受け部材27はその前端側が絞られるとともに後端側が拡径するようにして、図3の鎖線で示す形状から実線で示す形状へと変形するのであるが、ばね受け部材27の前端部は、その後端を後方テーパ部分51caに対応する位置に配置するようにして圧入孔部51aに圧入されるので、圧入孔部51aへの前端部の圧入状態では、ばね受け部材27の外面が連絡孔部51cのうち後方テーパ部分51caよりも前方の部分の内面に接触することになり、連絡孔部51cのうち後方のテーパ部分51caよりも前方の部分の内面とばね受け部材27の外面との間の間隙への小さな切粉の封入を確実なものとすることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では、小径孔51の一部を構成する連絡孔部51cが、後方のテーパ部分51caと、直径を軸方向全長にわたって同一として前記テーパ部分51caの前端に同軸に連なる同径孔部51cbと、該同径孔部51cbの前端および圧入孔部51aの後端間を結ぶ前方のテーパ部分51ccとから成るものとしたが、連絡孔部全体をテーパ状に形成することも可能である。
電磁式燃料噴射弁の縦断面図である。 ばね受け部材の圧入を説明するための図1の要部拡大図である。 図2の3矢視部拡大断面図である。
符号の説明
8・・・弁ハウジング
17・・・弁組立体
18・・・可動コア
20・・・弁体
22・・・固定コア
23・・・戻しばね
24・・・コイル組立体
27・・・ばね受け部材
27a・・・スリット
27b・・・テーパ部
29・・・ボビン
30・・・コイル
35・・・燃料通路
51・・・小径孔
52・・・大径孔
53・・・テーパ孔
51a・・・圧入孔部
51b・・・同軸調整孔部
51c・・・連絡孔部
51ca,51cc・・・テーパ部分

Claims (3)

  1. ボビン(29)にコイル(30)が巻装されて成るコイル組立体(24)で囲繞される円筒状の固定コア(22)に、小径孔(51)と、該小径孔(51)よりも大径にして小径孔(51)の後方に配置される大径孔(52)と、小径孔(51)および大径孔(52)間を結ぶテーパ孔(53)とが同軸に設けられ、軸方向に延びる一条のスリット(27a)を有して横断面形状が略C形に形成されるとともに軸方向両端部外周にテーパ部(27b)がそれぞれ設けられる円筒状のばね受け部材(27)が、軸方向位置を調節可能として前記小径孔(51)に圧入され、前端部に弁座(13)を有する弁ハウジング(8)の後端部が前記固定コア(22)に同軸に結合され、前記弁座(13)に着座可能として弁ハウジング(8)に収容される弁体(20)ならびに前記固定コア(22)の前端に後端が対向する可動コア(18)が同軸に結合されて成る弁組立体(17)と前記ばね受け部材(27)との間に戻しばね(23)が縮設され、前記固定コア(22)およびばね受け部材(27)内には、固定コア(22)の後端側から流入する燃料を流通させる燃料通路(35)が形成される電磁式燃料噴射弁において、前記固定コア(22)の小径孔(51)は、前記ばね受け部材(27)を圧入するのに適合した内径の圧入孔部(51a)と、該圧入孔部(51a)よりも後方に間隔をあけて圧入孔部(51a)と同軸に配置されるとともに圧入孔部(51a)よりも大径に形成される同軸調整孔部(51b)と、前記圧入孔部(51a)側に進むにつれて小径となるとともに軸線に対する傾斜角度を前記ばね受け部材(27)が有する前記テーパ部(27b)の軸線に対する傾斜角度よりも小さくしたテーパ部分(51ca,51cc)を少なくとも一部に有して前記圧入孔部(51a)および前記同軸調整孔部(51b)間を滑らかに結ぶ連絡孔部(51c)とから成ることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  2. 前記連絡孔部(51c)は、前記同軸調整孔部(51b)から前方に進むにつれて小径となるようにして同軸調整孔部(51b)の前端に大径端が同軸に連なる後方テーパ部分(51ca)を、前記同軸調整孔部(51b)側の後部に有するように形成されることを特徴とする請求項1記載の電磁式燃料噴射弁。
  3. 前記ばね受け部材(27)の前端部が、その後端を前記後方テーパ部分(51ca)に対応する位置に配置するようにして前記圧入孔部(51a)に圧入されることを特徴とする請求項2記載の電磁式燃料噴射弁。
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