JP3999352B2 - Fax受信原稿処理システムおよびfax受信原稿処理方法 - Google Patents

Fax受信原稿処理システムおよびfax受信原稿処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はFAX受信原稿処理システムおよびFAX受信原稿方法に関し、特にFAXとコンピュータネットワークとを融合させることによりFAX受信原稿をコンピュータネットワーク上に自動配信できるように改良されたFAX受信原稿処理システムおよびFAX受信原稿処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、FAXとコンピュータを融合するためのシステムとして、FAX−OCRシステムなどが知られている。FAX−OCRシステムは、FAX受信システムにOCR機能を設け、これによりFAX受信原稿を自動的にイメージ認識し、コンピュータで扱うことが可能なコードデータに変換して出力できるようにしたものである。
【0003】
しかし、FAX−OCRシステムで提供される機能はFAX受信原稿に対応するコードデータを生成するまでであり、それをベースに応用システムを構築する場合は、目的とする業務処理毎に個々に専用のアプリケーションを作成する必要があった。このため、FAXが接続されたコンピュータシステムにおけるFAX−OCRの適応範囲は各アプリケーションの機能範囲に限定されてしまい、FAX−OCRによって電子化されたFAX受信原稿をコンピュータシステムにて十分に活用することは困難であった。
【0004】
また、電子化されたFAX受信原稿をどのように扱うかもアプリケーションによって決定されてしまうため、FAX送信者側でその扱い方や電子化されたFAX受信原稿の配信先などを指定するといった運用を行うことは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来では、FAX受信原稿を電子化しても、それをコンピュータ上で十分に活用することはできなかった。また、電子化されたFAX受信原稿の扱い方や配信先などをFAX送信者側で指定することもできなかった。
【0006】
このため、たとえFAX−OCRを用いてFAX受信原稿を自動的にコードデータに変換するようにしても、FAXが設置されている場所に行ってFAX原稿が届いているか否かを確認したり、また電子化されたFAX受信原稿をコンピュータで利用するためには電子化されたFAX受信原稿をフロッピーディスクなどに一旦保存し、それをコンピュータで読み取るといった作業が必要とされてしまい、FAXを意識することなしにFAXとコンピュータとの間でデータ交換を行うことが困難であった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、FAX送信者側からの指示に応じてFAX受信原稿を様々な形態でコンピュータに配信できるようにすることによりシステムの適応範囲を拡大し、FAXを意識することなしにFAXとコンピュータとの間のデータ交換を行うことが可能なFAX受信原稿処理システムおよびFAX受信原稿処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、電話網とコンピュータネットワークとに接続され、FAX端末からのFAX受信原稿をコンピュータネットワーク上に配信処理するFAX受信原稿処理システムにおいて、複数の配信処理形態が指定可能で且つ各配信処理形態毎に配信宛先が指定可能なフォームを有するFAX送信票が付加されたFAX受信原稿を受信し、前記FAX送信票をイメージ認識することによって前記FAX送信票で指定された配信処理形態および配信宛先を認識する手段と、前記FAX送信票で指定された配信処理形態および配信宛先にしたがって、前記FAX受信原稿をコンピュータネットワーク上の所定のプリントサーバに送信して印刷出力する印刷処理サービス、前記FAX受信原稿を他のFAX端末に配信するFAX配信処理サービス、および前記FAX受信原稿を所定のコンピュータ宛のメールとして前記コンピュータネットワーク上に送信するメール配信処理サービス、を含む形態の異なる複数の配信処理サービスのいずれかを実行する配信処理手段と、オフィスの各部門毎に、その部門名とその部門内に設置されているプリントサーバ名およびFAX端末のFAX番号それぞれとの対応関係を示す管理情報を保持する手段とを具備し、前記配信処理手段は、前記FAX送信票で指定された配信処理形態に従って前記印刷処理サービスを実行する場合には、前記管理情報に基づいて、前記FAX送信票によって前記印刷処理サービスに対応する配信宛先として指定されている部門名に対応するプリントサーバ名を認識し、当該プリントサーバ名宛の印刷処理サービスを実行し、前記FAX送信票で指定された配信処理形態に従って前記FAX配信処理を実行する場合には、前記管理情報に基づいて、前記FAX送信票によって前記FAX配信処理サービスに対応する配信宛先として指定されている部門名に対応するFAX番号を認識し、当該FAX番号宛のFAX配信処理サービスを実行することを特徴とする
【0009】
このFAX受信原稿処理システムにおいては、FAX受信原稿の印刷処理やメール配信といった複数の配信処理形態および配信宛先が指定可能なフォームを有するFAX送信票が用いられる。ここで、FAX送信票のフォームとは、必ずしも定型フォームを意味するものではなく、形式の異なる複数のFAX送信票を選択的に使用したり、あるいは配信処理形態および配信宛先が手書き文字で記されているものなども含む。FAX送信票で指定された配信処理形態および配信宛先はイメージ認識によって読みとられ、それに従ってFAX受信原稿をコンピュータネットワーク上の所定のプリントサーバに送信して印刷出力したり、FAX受信原稿を所定のコンピュータ宛のメールとしてコンピュータネットワーク上に送信するといった配信処理サービスが自動的に実行される。よって、FAX送信者側からの指示に応じて、電子化されたFAX受信原稿を様々な形態でコンピュータに配信できるようになり、FAXを意識することなしにFAXとコンピュータとの間のデータ交換を行うことが可能となる。また、通常、各企業には、LANが設置されており各部門に印刷のためのプリントサーバや、FAX端末が設置されているが、本発明のように部門名とその部門内に設置されているプリントサーバ名およびFAX番号との対応関係を管理する情報を用いて、FAX送信票で配信宛先として指定されている部門名からそれに対応するプリントサーバ名、FAX番号を認識できるようにすることにより、FAX送信票に記す内容を簡単化でき、より効率のよい配信処理を実現できる。
【0010】
また、前記配信処理手段には、前記FAX受信原稿を前記FAX受信原稿処理システム内に保管する保管処理サービスの機能をさらに設け、前記FAX送信票で指定された配信処理形態にしたがって、前記印刷処理サービス、メール配信処理サービス、FAX配信処理サービス、および保管処理サービスのいずれかを実行できるようにすることが好ましい。これにより、システムの応用範囲をさらに拡大することが可能となる。
【0011】
また、本発明は、前記FAX送信票で複数の配信処理形態が指定されているとき、前記配信処理手段は、それら指定されたすべての配信処理形態に対応する配信処理サービスをそれぞれ実行することを特徴とする。
【0012】
このように形態の異なる複数の配信処理サービスを同時に指定できるようにすることにより、同一のFAX受信原稿を、メールや印刷といった形態の異なる様々な形式にて同時にコンピュータネットワーク上に届けることが可能となり、FAXとコンピュータ間のデータ交換をより効率よく行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るFAX受信原稿自動デリバリシステムを用いたネットワークシステム全体の構成が示されている。本FAX受信原稿自動デリバリシステムは、各FAX端末11からのFAX受信原稿を電子化し、その電子化されたFAX受信原稿をFAX端末11からのサービス要求に応じてコンピュータネットワーク上に自動配信するという自動デリバリ機能を提供するものであり、電話回線網とコンピュータネットワークとを結ぶFAXサーバ12によって実現されている。以下、図1のシステムの各要素について説明する。
【0020】
FAX
FAX端末11はFAX原稿の送受信を行うためのものであり、図示のように公衆電話回線網に接続されたものと、PBX経由で内線網に接続されたものとが存在する。
【0021】
FAXサーバ
FAXサーバ12は前述したようにFAX端末11からのFAX受信原稿をそのFAX端末11からのサービス要求に応じてコンピュータネットワーク(LAN)上に自動配信するためのものであり、多回線制御機能、イメージ認識機能、PB(プッシュボタン)認識機能、クライアント管理機能、エラー再試行機能(話中の再試行も含む)、音声ガイダンス機能、TSI(送信元識別子)識別機能などを有している。このFAXサーバ12の主な機能は各個人用コンピュータ21にLANを介して接続されているサーバコンピュータ上に実装されるソフトウェアによって実現されている。このサーバコンピュータには電話回線網と多回線で接続可能なFAXアダプタが拡張カードとして設けられており、これにより電話回線網やPBXとの多回線制御機能が提供される。
【0022】
FAXサーバ12はFAX受信原稿自動デリバリ機能として、電子化したFAX受信原稿をコンピュータネットワーク上の所定のプリントサーバ22に送信して印刷出力するという印刷処理サービス、電子化したFAX受信原稿を所定のコンピュータ宛のメールとしてコンピュータネットワーク上に送信するメール配信処理サービス、FAX受信原稿を他のFAX端末11に配信するFAX配信処理サービス、および電子化したFAX受信原稿をFAXサーバ12内に保管する保管処理サービスを有している。これら形態の異なる複数の配信サービス機能は、送受信制御部13、配信管理部14、受信原稿分類部15、イメージ認識部16、原稿保管部17、メール配信部18、原稿印刷部19、および保管原稿操作ツール20によって実現されている。
【0023】
送受信制御部
送受信制御部13は各FAX端末11との間でFAX原稿の送受信制御を行う。送信時のエラー(話中を含む)に対する再試行もこの部分で行われる。またTSI認識、音声ガイダンス、PB認識もこの部分で行う。
【0024】
配信管理
配信管理14は、送受信制御部13からそれが受信したFAX原と配信形態や宛先などに関する付加情報を受け取り、それに基づいて配信を制御する。また配信先が他のFAXの場合は、送受信制御13を経由してその宛先のFAX端末11に原稿を送信する。
【0025】
受信原稿の分類
受信原稿分類部15は、配信管理部14から渡されたFAX受信原稿と、配信形態や配信宛先などの付加情報を含むパラメタに基づいてFAX受信原稿をどのように扱うかを分類し、実行すべき配信処理サービスを決定する。配信形態や配信宛先が、FAX原稿に付加して送信される送信票に記されている場合には、そのイメージ認識結果を用いて配信処理サービスが決定される。
【0026】
イメージ認識
イメージ認識部16は前述のFAX−OCR機能を実現するためのものであり、FAX受信原稿をイメージ認識し、配信のためのコードデータに変換する。また、このイメージ認識部16は、送信票に記された配信形態や配信宛先をイメージ認識するためにも用いられる。
【0027】
原稿保管
原稿保管部17は、イメージ認識部16によって電子化されたFAX受信原稿を目的別に保管する。FAX受信原稿が自動配信せずに保管する旨の指示がされている場合、ある単位(部、課、グループ、個人等)で分類して保管する。また宛先不明の原稿に対してもその単位で保管する。
【0028】
メールによる配信
メール配信部18は、FAX受信原稿がメールによって送信すべきものである場合、メール機能を用いてFAX受信原稿のイメージ認識結果を電子メールに変換し、それを目的のコンピュータ21宛の電子メールとしてコンピュータネットワーク上に送信する。
【0029】
原稿印刷
原稿印刷部19は、FAX受信原稿が印刷する旨の指示がされている場合、ローカルまたはコンピュータネットワーク上のプリントサーバ22経由で印刷出力する。印刷データはFAX受信原稿のイメージ認識結果から作成することもできるが、FAX受信原稿そのもののイメージを印刷データとして使用することも可能である。
【0030】
保管原稿操作ツール
保管原稿操作ツール20は自動配信されずに保管されている原稿を操作する。個々の原稿あるいは、ある単位毎に適当な方法で配信を指示したり、印刷を行う。また宛先が不明の原稿や配信出来なかった原稿に対しても同様なことを行う。
【0031】
以下、図2を参照して、本システムをFAX端末11からどのように操作するかについて説明する。
FAX端末11からFAXサーバ12に電話をかけると、その着信に応答してFAXサーバ12ではメニュー選択のための初期音声ガイダンスが再生される(ステップS101,S102)。この音声ガイダンスでは、「宛先用紙をイメージ認識」、「印刷」、「メールによる配信」、「保管」、「他のFAXに配信」という各メニューとそれに対応する説明およびコード番号が利用者に通知される。FAX端末11の利用者が目的とするメニューをPB入力によって指定すると、FAXサーバ12ではそのPB入力に対応するメニューが目的とするものであるか否かを利用者に確認させるための音声ガイダンスが再生される(ステップS103,S104)。この後、FAX端末11の利用者によって選択メニューが正しいものであることを示すPB入力が行われると(ステップS105,S106)、選択メニューに応じて、「宛先用紙をイメージ認識」、「印刷」、「メールによる配信」、「保管」、「他のFAXに配信」の中のいずれかの処理が実行される。
【0032】
なお、このメニュー選択処理は、要求元FAX端末11の電話番号などのTSIとメニューとの関係をあらかじめFAXサーバ12に登録しておくことにより、着信と同時に目的のメニューに行くことや使用するメニューを限定することといった運用が可能である。図3には、TSIと利用可能なメニューとの対応関係の一例が示されている。各TSIには、1以上のメニューが利用可能メニューとして割り当てられる。
【0033】
TSIは着信時に要求元FAX端末11からFAXサーバ12に送られるので、単独のメニューのみが割り当てられている利用者の場合は、直接そのメニューの処理が行われる。複数のメニューが割り当てられている利用者の場合は、それらメニューに対する音声ガイダンスが再生されることにより、メニュー選択はその範囲に限定される。
【0034】
以下、各メニュー選択時の処理について説明する。
「宛先用紙をイメージ認識」
「宛先用紙をイメージ認識」がメニュー選択によって選ばれた場合には、FAX端末の利用者は図4のような形式の宛先用紙(送信票)をFAX原稿の先頭に付加して送信する。宛先用紙は、複数の配信処理サービスの形態(印刷、メール、保管、FAX)の中から1以上の配信処理サービスを選択できるようなフォームを有している。「印刷」、「メール」、「保管」、「FAX」の処理区分項目の横には四角のチェック欄が用意されており、これによって要求元FAX端末の利用者は目的とする1以上の配信処理形態を指定することができる。また、「印刷」、「メール」、「保管」、「FAX」の各処理区分項目毎に1以上の宛先を記入することができる。「メール」については宛先はメールアドレスが用いられるが、「印刷」や「FAX」などについては宛先として、部門名を使用することができる。通常、各企業には、LANが設置されており各部門に印刷のためのプリントサーバや、FAX端末が設置されている。このため、部門名とそこに設置されているプリントサーバ名やFAX番号との対応関係をFAXサーバ12内で管理しておくことにより、部門名を宛先として使用する事が可能となる。
【0035】
宛先用紙に記入された配信処理形態及び宛先はイメージ認識部16によってイメージ認識され、その認識結果に基づいて実行すべき配信処理サービスおよび宛先が決定される。なお宛先用紙の形式は、業務に応じて決定すればよく、複数のフォームを使用することができる。この場合、フォーム毎にイメージ認識部16によるイメージ認識方法は変更される。したがって、フォームが異なる複数種の宛先用紙を使用する場合には、そのフォームに対応するFAX送信票番号を宛先用紙の固定位置に記述しておき、そのFAX送信票番号を最初にイメージ認識することによりフォームの種類を認識し、そしてそのフォームに応じた形式で配信処理形態及び宛先のイメージ認識を行うようにすればよい。
【0036】
図5には、図2のメニュー選択処理で「宛先用紙のイメージ認識」が選択された場合に引き続き実行される処理手順が示されている。
まず、宛先用紙のイメージ認識処理がイメージ認識部16にて行われ(ステップS201)、そのイメージ認識結果に基づいて以下の処理が行われる。
【0037】
最初に、実行すべき配信処理形態として「印刷」が指定されているか否かが調べられ、「印刷」が指定されている場合には、宛先として指定されている部門それぞれのプリントサーバに対して電子化されたFAX受信原稿の印刷データが出力される(ステップS202,S203)。
【0038】
次いで、「メール」が実行すべき配信処理形態として指定されているか否かが調べられ、「メール」が指定されている場合には、FAX受信原稿のイメージ認識結果が電子メールに変換され、それが宛先として指定されたメールアドレス宛のメールとしてネットワーク上に出力される(ステップS204,S205)。宛先として複数のメールアドレスが指定されている場合には、メールはそれらに同報される。
【0039】
この後、「保管」が実行すべき配信処理形態として指定されているか否かが調べられ、「保管」が指定されている場合には、FAX受信原稿のイメージ認識結果がその宛先毎に分類された状態でFAXサーバ12内に保管される(ステップS206,S207)。
【0040】
最後に、「FAX」が実行すべき配信処理形態として指定されているか否かが調べられ、「FAX」が指定されている場合には、宛先として指定されている部門それぞれのFAX端末に対してFAX受信原稿が再送信される(ステップS208,S209)。
【0041】
「印刷」
図2のメニュー選択処理で「印刷」が選択された場合に、それに引き続き実行される処理の流れを図6に示す。
【0042】
まず、FAXサーバ12では、印刷先のプリントサーバが設置されている部門コードのPB入力を利用者に促すための音声ガイダンスが再生される(ステップS301)。要求元のFAX端末11の利用者から部門コードがPB入力されると(ステップS302)、FAXサーバ12では、登録データを参照して該当する部門コードが存在するか否かが確認され(ステップS303,S304)、存在しない場合には入力された部門コードが誤りである旨の音声が再生される(ステップS305)。
【0043】
登録データに存在する正しい部門コードであった場合には、入力された部門コードの確認のために、FAXサーバ12では、入力された部門コードに対応する部門名が音声で再生され、それが正しいか否かの問い合わせが要求元FAX端末11の利用者に対して行われる(ステップS306)。要求元FAX端末11の利用者が部門名が正しいことを示すPB入力を行うと(ステップS307,S308)、FAXサーバ12では、宛先指定を終了する否かを確認するための音声が再生される(ステップS309)。要求元FAXの利用者が宛先指定の継続を示すPB入力を行うと(ステップS310,S311のNO)、ステップS301からの処理が再度繰り返され、これにより複数の部門コードを宛先として指定することが可能となる。
【0044】
そして、要求元FAXの利用者が宛先指定終了を示すPB入力を行うと(ステップS310,S311のYES)、FAXサーバ12では、FAX原稿の送信を促す音声が再生される(ステップS312)。
【0045】
そして、この後、FAX受信原稿がイメージ認識され、これにより電子化されたFAX受信原稿に対応する印刷データが宛先指定で指定された部門それぞれのプリントサーバ配下のプリンタに送られて印刷出力される。
【0046】
「メール」
図2のメニュー選択処理で「メール」が選択された場合に、それに引き続き実行される処理の流れを図7に示す。
【0047】
まず、FAXサーバ12では、送信先のメールアドレスに対応するメールコードのPB入力を利用者に促すための音声ガイダンスが再生される(ステップS401)。メールアドレスとして数字以外を使用している場合は、PBで入力出来ないため実際のメールアドレスとの対応表を登録データとして作成しておき変換する。要求元のFAX端末11の利用者からメールコードがPB入力されると(ステップS402)、FAXサーバ12では、登録データを参照して該当するメールコードが存在するか否かが確認され(ステップS403,S404)、存在しない場合には入力されたメールコードが誤りである旨の音声が再生される(ステップS405)。
【0048】
登録データに存在する正しいメールコードであった場合には、入力されたメールコードの確認のために、FAXサーバ12では、入力されたメールコードに対応するメールアドレスが音声で再生され、それが正しいか否かの問い合わせが要求元FAX端末11の利用者に対して行われる(ステップS406)。要求元FAX端末11の利用者がメールアドレスが正しいことを示すPB入力を行うと(ステップS407,S408)、FAXサーバ12では、宛先指定を終了する否かを確認するための音声が再生される(ステップS409)。要求元FAXの利用者が宛先指定の継続を示すPB入力を行うと(ステップS410,S411のNO)、ステップS401からの処理が再度繰り返され、これにより複数のメールコードを宛先として指定することが可能となる。
【0049】
そして、要求元FAXの利用者が宛先指定終了を示すPB入力を行うと(ステップS410,S411のYES)、FAXサーバ12では、FAX原稿の送信を促す音声が再生される(ステップS412)。
【0050】
そして、この後、FAX受信原稿がイメージ認識され、これにより電子化されたFAX受信原稿に対応するメールが、宛先指定で指定されたメールコードに対応するメールアドレス宛のメールとしてコンピュータネットワーク上に送信される。
【0051】
「保管」
図2のメニュー選択処理で「保管」が選択された場合に、それに引き続き実行される処理の流れを図8に示す。
【0052】
まず、FAXサーバ12では、保管単位となる部門コードのPB入力を利用者に促すための音声ガイダンスが再生される(ステップS501)。要求元のFAX端末11の利用者から部門コードがPB入力されると(ステップS502)、FAXサーバ12では、登録データを参照して該当する部門コードが存在するか否かが確認され(ステップS503,S504)、存在しない場合には入力された部門コードが誤りである旨の音声が再生される(ステップS505)。
【0053】
登録データに存在する正しい部門コードであった場合には、入力された部門コードの確認のために、FAXサーバ12では、入力された部門コードに対応する部門名が音声で再生され、それが正しいか否かの問い合わせが要求元FAX端末11の利用者に対して行われる(ステップS506)。要求元FAX端末11の利用者が部門名が正しいことを示すPB入力を行うと(ステップS507,S508)、FAXサーバ12では、分類先指定を終了する否かを確認するための音声が再生される(ステップS509)。要求元FAXの利用者が分類先指定の継続を示すPB入力を行うと(ステップS510,S511のNO)、ステップS501からの処理が再度繰り返され、これにより複数の部門コードを分類の単位として指定することが可能となる。
【0054】
そして、要求元FAXの利用者が分類先指定終了を示すPB入力を行うと(ステップS510,S511のYES)、FAXサーバ12では、FAX原稿の送信を促す音声が再生される(ステップS512)。
【0055】
そして、この後、FAX受信原稿がイメージ認識され、これにより電子化されたFAX受信原稿が、指定された部門それぞれに対応する保管領域に保管される。
【0056】
「他のFAXへ配信」
図2のメニュー選択処理で「他のFAXへ配信」が選択された場合に、それに引き続き実行される処理の流れを図9に示す。
【0057】
まず、FAXサーバ12では、配信先のFAX端末が設置されている部門コードのPB入力を利用者に促すための音声ガイダンスが再生される(ステップS601)。要求元のFAX端末11の利用者から部門コードがPB入力されると(ステップS602)、FAXサーバ12では、登録データを参照して該当する部門コードが存在するか否かが確認され(ステップS603,S604)、存在しない場合には入力された部門コードが誤りである旨の音声が再生される(ステップS605)。
【0058】
登録データに存在する正しい部門コードであった場合には、入力された部門コードの確認のために、FAXサーバ12では、入力された部門コードに対応する部門名が音声で再生され、それが正しいか否かの問い合わせが要求元FAX端末11の利用者に対して行われる(ステップS606)。要求元FAX端末11の利用者が部門名が正しいことを示すPB入力を行うと(ステップS607,S608)、FAXサーバ12では、宛先指定を終了する否かを確認するための音声が再生される(ステップS609)。要求元FAXの利用者が宛先指定の継続を示すPB入力を行うと(ステップS610,S611のNO)、ステップS601からの処理が再度繰り返され、これにより複数の部門コードを宛先として指定することが可能となる。
【0059】
そして、要求元FAXの利用者が宛先指定終了を示すPB入力を行うと(ステップS610,S611のYES)、FAXサーバ12では、FAX原稿の送信を促す音声が再生される(ステップS612)。
【0060】
そして、この後、受信したFAX受信原稿がイメージ認識され、これにより電子化されたFAX受信原稿が、あるいは受信したFAX受信原稿そのもののイメージが、宛先指定で指定された部門それぞれのFAX端末に送信される。
【0061】
次に、本システで用いられる管理データについて説明する。
FAXサーバ12では、前述のメニュー選択処理を実現するためにTSIとメニューとの対応を管理するための図10のような対応表の他、各メニュー処理を実現するために、図11のような部門管理データと図12のようなメールアドレス管理データを保持している。
【0062】
部門管理データには、各部門毎に、部門コードと、その部門に配置されているプリントサーバ名、プリンタ名と、その部門に配置されているFAXのFAX電話番号、および部門確認用音声データ名、との対応関係が管理されている。これにより、印刷出力の宛先やFAX配信の宛先を部門コードで指定できるようになり、また宛先部門名の確認のための音声ガイダンスを再生することが可能となる。
【0063】
メールアドレス管理データには、メール登録者毎に、メールコードと、メールアドレス、およびメールアドレス確認用音声データ名、との対応関係が管理されている。これにより、メールアドレスをPBによって入力可能な簡単なメールコードで指定できるようになり、また宛先メールアドレスの確認のための音声ガイダンスを再生することが可能となる。
【0064】
次に、本システムの自動デリバリ処理を実現するために必要な個々の処理単位の動作について説明する。
最初に、図13を用いて送受信制御部13の処理動作について説明する。
【0065】
送受信制御13は、着信すると送信元FAXのTSIが、TSIとメニューの対応データに存在するか否かを調べる。存在する場合は、その指定に応じた範囲でメニュー選択を実行させるための音声ガイダンスを行いメニューを選択させる。宛先用紙のイメージ認識の場合は、直ちに受信を開始し、完了すると配信管理部14に受信データを渡す。その他の場合は、選択されたメニューに応じた音声ガイダンスを行い必要なデータをPB入力によって得る。ここで得られる部門コードやメールコードについては、それらのデータの正当性を確認するために配信管理部14に問い合わせを行う。配信管理部14は、前述の部門管理データやメールアドレス管理データを参照して、正しい場合は確認用の音声データ名を返却する。不正な場合は、その旨を通知する。不正な場合は、その旨の音声を再生し再入力をうながす。この手順によって必要なデータを得ると送受信制御部13は原稿受信を開始する。原稿の受信が完了すると、PBで得たデータと受信原稿を配信管理部14に渡す。
【0066】
次に、図14を用いて配信管理部14の処理動作について説明する。
配信管理部14は、送受信制御部13から受信原稿とPBによるパラメタを受け取るとそれを受信原稿の分類処理部15に渡す。分類処理部15は、パラメタを解析し原稿をどのように扱うかを配信管理部14に返却する。これに基づいて配信管理部14は、以下のことを行う。
【0067】
印刷
印刷の場合には、原稿印刷部19を経由して目的のプリントサーバまたはローカルのプリンタに原稿を印刷する。
【0068】
メール
メール配信の場合は、メール配信部18を経由して、受信原稿をメールとして送信する。
【0069】
保管
保管の場合は、原稿保管部17にデータを渡すことにより、部門単位で原稿を保管する。
【0070】
FAX
FAX配信の場合は、送受信制御部13を経由して目的のFAXに原稿を送信する。
【0071】
なお受信原稿の分類において、宛先用紙に記述されているイメージが認識出来なかった場合や認識した結果が不正な場合(部門名、メールアドレス等が未登録)は、原稿保管部17にデータを渡し宛先不正原稿として保管する。
【0072】
配信管理部14のもう一つの仕事として、送受信制御部13からの依頼に基づいて部門コードやメール番号についてデータの正当性を確認する処理がある。すなわち、部門管理データやメールアドレス管理データを参照して、正しい場合は確認用の音声データ名を返却する。不正な場合は、その旨を通知する。
【0073】
受信原稿分類部17は、配信管理部14からの要求により、受信原稿をどのように扱うかを決定して配信管理部14に通知する。宛先用紙が付加された原稿の場合、イメージ認識部16を用いて必要な場所のコードデータを取り出す。分類は、このデータに基づいて行う。
【0074】
イメージ認識部16は、決められた位置に記されているFAX送信票番号に基づいてイメージを文字認識する。そして、その結果を受信原稿分類部15に返却する。
【0075】
メール配信部18は、配信管理部14から渡された原稿を、稼働中のシステムで使用されているメールシステムを用いて各宛先に送信する。
原稿印刷部19は、原稿を指定されたプリントサーバまたはローカルのプリンタに印刷する。
【0076】
保管原稿操作ツール20は、原稿保管部17で保管されている原稿に対して操作するためのツールである。このツールは、次の機能を提供する。保管原稿の表示、メール配信、FAX配信、印刷による原稿のデリバリ機能、原稿削除機能、原稿の保存と復元機能、およびTSIとメニューの対応データ、部門管理データ、メールアドレス管理データの表示、登録、更新、削除の機能である。
【0077】
以上のように、本実施形態によれば、要求元FAX端末11からFAX原稿に付加して送信される宛先用紙で指定された配信処理形態および配信宛先をイメージ認識部16によって読み取ったり、あるいは要求元FAX端末11からのPB入力で配信処理形態および配信宛先を指定させることにより、FAX受信原稿をコンピュータネットワーク上の所定のプリントサーバに送信して印刷出力したり、FAX受信原稿を所定のコンピュータ宛のメールとしてコンピュータネットワーク上に送信するといった配信処理サービスが自動的に実行される。よって、FAX送信者側からの指示に応じて、電子化されたFAX受信原稿を様々な形態でコンピュータに配信できるようになり、FAXを意識することなしにFAXとコンピュータとの間のデータ交換を行うことが可能となる。
【0078】
また、FAXのある場所であればメール送信が可能となり、出先からでも容易に行うことができる。FAX間のデータ交換の場合も、本システムを介することにより容易に、かつ効率よくデータ交換が行える。さらにFAX間でデータ交換を行う場合、相手のFAXが使用中の場合は、送受信出来ないが、本システムは、多回線を備えるサーバコンピュータにより実現されているため、その確率は低くなる。また運用に併せた回線の増設も安価に行うことができる。本システムから他のFAXへの送信については、話中であればあるインターバルで自動的に再試行されるため入手を介入させる必要もない。また、さらに各個人用コンピュータにおいては、FAX原稿がメールで送られてくるため、タイムリーな情報入手が可能となる。また、FAX原稿が届いているかどうかFAXの設置されている場所で確認する必要がなく、また受信原稿イメージは電子化されたデータであるため再利用が可能である。
【0079】
また、特に、宛先用紙によって形態の異なる複数の配信処理サービスを同時に指定できるようにすることにより、同一のFAX受信原稿を、メールや印刷といった形態の異なる様々な形式にて同時にコンピュータネットワーク上に届けることが可能となり、FAXとコンピュータ間のデータ交換をより効率よく行うことが可能となる。この様子を図15に示す。図15(A)は、FAX受信原稿Aが、コンピュータ#1と#2にメールとして配信されると共に、プリントサーバ#1と#2から印刷出力される様子を示したものである。また、図15(B)は、FAX受信原稿Aが、コンピュータ#1と#2にメールとして配信されると共に、FAX端末#1と#2に送信される場合が示されている。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、FAX送信者側からの指示に応じてFAX受信原稿を様々な形態でコンピュータに配信できるようになり、FAXを意識することなしにFAXとコンピュータとの間のデータ交換を効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るFAX受信原稿自動デリバリシステムを用いたネットワークシステム全体の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムにおけるメニュー選択処理の流れを説明するフローチャート。
【図3】図2のメニュー選択処理で使用されるTSI・メニュー対応表を示す図。
【図4】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで「宛先用紙イメージ認識」がメニュー選択された場合に使用される宛先用紙の一例を示す図。
【図5】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで「宛先用紙イメージ認識」がメニュー選択された場合に実行される処理手順を示すフローチャート。
【図6】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで「印刷」がメニュー選択された場合に実行される処理手順を示すフローチャート。
【図7】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで「メール」がメニュー選択された場合に実行される処理手順を示すフローチャート。
【図8】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで「保管」がメニュー選択された場合に実行される処理手順を示すフローチャート。
【図9】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで「他FAXへの配信」がメニュー選択された場合に実行される処理手順を示すフローチャート。
【図10】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで使用されるTSIとメニューの対応データの一例を示す図。
【図11】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで使用される部門管理データの一例を示す図。
【図12】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで使用されるメールアドレス管理データの一例を示す図。
【図13】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムに設けられた送受信制御部の機能を説明するための図。
【図14】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムに設けられた配信管理部と他の機能部との関係を説明するための図。
【図15】同実施形態のFAX受信原稿自動デリバリシステムで実現されるFAX受信原稿の自動配信処理の様子を示す図。
【符号の説明】
11…FAX端末
12…FAXサーバ
13…送受信制御部
14…配信管理部
15…受信原稿分類部
16…イメージ認識部
17…原稿保管部
18…メール配信部
19…原稿印刷部
20…保管原稿操作ツール
21…個人用コンピュータ
22…プリントサーバ

Claims (5)

  1. 電話網とコンピュータネットワークとに接続され、FAX端末からのFAX受信原稿をコンピュータネットワーク上に配信処理するFAX受信原稿処理システムにおいて、
    複数の配信処理形態が指定可能で且つ各配信処理形態毎に配信宛先が指定可能なフォームを有するFAX送信票が付加されたFAX受信原稿を受信し、前記FAX送信票をイメージ認識することによって前記FAX送信票で指定された配信処理形態および配信宛先を認識する手段と、
    前記FAX送信票で指定された配信処理形態および配信宛先にしたがって、前記FAX受信原稿をコンピュータネットワーク上の所定のプリントサーバに送信して印刷出力する印刷処理サービス、前記FAX受信原稿を他のFAX端末に配信するFAX配信処理サービス、および前記FAX受信原稿を所定のコンピュータ宛のメールとして前記コンピュータネットワーク上に送信するメール配信処理サービス、を含む形態の異なる複数の配信処理サービスのいずれかを実行する配信処理手段と、
    オフィスの各部門毎に、その部門名とその部門内に設置されているプリントサーバ名およびFAX端末のFAX番号それぞれとの対応関係を示す管理情報を保持する手段とを具備し、
    前記配信処理手段は、前記FAX送信票で指定された配信処理形態に従って前記印刷処理サービスを実行する場合には、前記管理情報に基づいて、前記FAX送信票によって前記印刷処理サービスに対応する配信宛先として指定されている部門名に対応するプリントサーバ名を認識し、当該プリントサーバ名宛の印刷処理サービスを実行し、前記FAX送信票で指定された配信処理形態に従って前記FAX配信処理を実行する場合には、前記管理情報に基づいて、前記FAX送信票によって前記FAX配信処理サービスに対応する配信宛先として指定されている部門名に対応するFAX番号を認識し、当該FAX番号宛のFAX配信処理サービスを実行することを特徴とするFAX受信原稿処理システム
  2. 前記配信処理手段は、
    前記FAX受信原稿を前記FAX受信原稿処理システム内に保管する保管処理サービスの機能をさらに有し、
    前記FAX送信票で指定された配信処理形態にしたがって、前記印刷処理サービス、メール配信処理サービス、FAX配信処理サービス、および保管処理サービスのいずれかを実行することを特徴とする請求項1記載のFAX受信原稿処理システム。
  3. 前記FAX送信票で複数の配信処理形態が指定されているとき、前記配信処理手段は、それら指定されたすべての配信処理形態に対応する配信処理サービスをそれぞれ実行することを特徴とする請求項1記載のFAX受信原稿処理システム。
  4. FAX端末からのFAX受信原稿をコンピュータネットワーク上に配信処理するFAX受信原稿処理方法であって、
    複数の配信処理形態が指定可能で且つ各配信処理形態毎に配信宛先が指定可能なフォームを有するFAX送信票が付加されたFAX受信原稿を受信し、前記FAX送信票をイメージ認識することによって前記FAX送信票で指定された配信処理形態および配信宛先を認識するステップと、
    前記FAX送信票で指定された配信処理形態および配信宛先にしたがって、前記FAX受信原稿をコンピュータネットワーク上の所定のプリントサーバに送信して印刷出力する印刷処理サービス、前記FAX受信原稿を他のFAX端末に配信するFAX配信処理サービス、および前記FAX受信原稿を所定のコンピュータ宛のメールとして前記コンピュータネットワーク上に送信するメール配信処理サービス、を含む形態の異なる複数の配信処理サービスのいずれかを実行する配信処理ステップとを具備し、
    前記配信処理ステップは、前記FAX送信票で指定された配信処理形態に従って前記印刷処理サービスを実行する場合には、オフィスの各部門毎に、その部門名とその部門内に設置されているプリントサーバ名およびFAX端末のFAX番号それぞれとの対応関係を示す管理情報に基づいて、前記FAX送信票によって前記印刷処理サービスに対応する配 信宛先として指定されている部門名に対応するプリントサーバ名を認識し、当該プリントサーバ名宛の印刷処理サービスを実行するステップと、前記FAX送信票で指定された配信処理形態に従って前記FAX配信処理を実行する場合には、前記管理情報に基づいて、前記FAX送信票によって前記FAX配信処理サービスに対応する配信宛先として指定されている部門名に対応するFAX番号を認識し、当該FAX番号宛のFAX配信処理サービスを実行するステップとを含むことを特徴とするFAX受信原稿処理方法。
  5. 前記FAX送信票で複数の配信処理形態が指定されているとき、それら指定されたすべての配信処理形態に対応する配信処理サービスをそれぞれ実行することを特徴とする請求項4記載のFAX受信原稿処理方法。
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