JP3998492B2 - 半導体レーザ素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体レーザ素子に関し、特に、AlGaInP系高出力赤色半導体レーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録可能なDVDシステムなどに応用可能な半導体レーザ素子として、AlGaInP系高出力赤色半導体レーザ素子が知られている。記録可能なDVDシステムにおいて、記録速度を向上させるためには、ディスク上に照射されるレーザ光の強度を向上させる必要がある。このようにディスク上に照射されるレーザ光の強度を向上させるためには、ディスクへビームを絞り込むための対物レンズとレーザ光との結合効率を向上させるとともに、光源である半導体レーザの高出力化を図る必要がある。
【0003】
このうち、まず、対物レンズとレーザ光との結合効率の向上について検討する。一般に、対物レンズは、レーザ光の水平方向の広がり角度に合わせて設けられているので、水平方向の広がり角度より大きな角度を有する垂直方向のレーザ光は、対物レンズからはみ出して照射される。この場合には、対物レンズとレーザ光との結合効率が低下する。したがって、対物レンズとレーザ光との結合効率を向上させるためには、垂直方向のビーム広がり角度を低減する必要がある。すなわち、半導体レーザの活性層に対して、水平方向のビーム広がり角度に対する垂直方向のビーム広がり角度の比(アスペクト比:垂直方向のビーム広がり角度/水平方向の広がり角度)を1.0に近づける必要がある。
【0004】
また、半導体レーザの高出力化には、COD(Catastrophic Optical Damage:レーザ光出射端面劣化)のレベルの向上が不可欠である。ここで、CODは、以下に示すサイクルで発生することが知られている。まず、高密度に表面準位が存在するレーザ端面に電流が注入すると、この準位を介して非発光再結合が生じる。このため、レーザ端面が発熱する。この発熱により、レーザ端面部の活性層のエネルギーギャップが減少するので、光吸収が拡大する。これにより、さらに発熱が増大する。このようなサイクルによって、レーザ端面の温度が上昇するので、結晶が融解し、その結果、レーザ端面が破壊される。
【0005】
このようなCODを抑制する方法としては、従来、Zn拡散による窓構造を用いる方法が知られている。この方法は、たとえば、IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS,VOL.29,NO.6,p1874−1877,1993などに開示されている。この従来の窓構造を用いる方法では、レーザ素子の活性層の共振器端面の近傍領域に、不純物を導入することにより、活性層の量子井戸構造を無秩序化する。それによって、活性層の共振器端面近傍のバンドギャップが他の領域よりも広がるので、共振器端面における光吸収が低減される。これにより、レーザ端面の温度上昇を抑制することができるので、CODが低減される。
【0006】
また、CODを抑制する他の方法として、発光スポットの面積を拡大することにより、端面の活性層での光密度を低減させる方法が知られている。この場合、発光スポットの面積を拡大することによって、垂直方向のビーム広がり角度が低減される。
【0007】
また、垂直方向のビーム広がり角度を低減することによって、横方向の高次モード発振により生じるキンク(電流−光出力特性の曲がり)が発生しにくくなる。このため、垂直広がり角度の低減は、上記したCODの抑制のみならず、光出力の向上も図ることができる。
【0008】
上述したように、従来では、ディスク上に照射されるレーザ光の強度を向上させるために、対物レンズとレーザ光との結合効率を向上させるとともに、半導体レーザの高出力化を図る必要があった。このうち、対物レンズとレーザ光との結合効率の向上には、水平方向のビーム広がり角度に対する垂直方向のビーム広がり角度の比であるアスペクト比を低減する必要がある。また、半導体レーザの高出力化には、CODレベルやキンクレベルを向上させる必要がある。そして、従来では、垂直方向のビーム広がり角度を小さくすることによって、アスペクト比の低減が可能であるとともに、CODレベルやキンクレベルの向上が可能であることが知られている。また、垂直方向のビーム広がり角度を小さくするためには、発光スポットを拡大すればよい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブロック層で光吸収することにより横方向の光を閉じ込める従来の損失導波構造において、垂直方向のビーム広がり角度を低減させるために発光スポットを拡大すると、ブロック層での光吸収が増大して、電流−光出力特性の傾き(スロープ効率)が低下する。このため、一定の光出力を得るための動作電流が増加するという不都合が生じる。このように動作電流が増加すると、光出力が発熱によって制限される光出力熱飽和が生じやすくなるので、光出力を向上させるのは困難であった。このように、従来の損失導波構造では、垂直方向のビーム広がり角度を低減させることにより高出力化を図ることは困難であった。
【0010】
そこで、従来、ブロック層をレーザ光に対して透明化した実屈折率導波構造を用いて、ブロック層での光吸収を低減する方法が知られている。この実屈折率導波構造では、リッジ部のクラッド層の側面を覆うように、クラッド層よりも屈折率の小さい材料からなる光閉じ込め層を設けることによって、屈折率の違いを利用して横方向の光を閉じ込める。これにより、ブロック層での光吸収がないので、ブロック層での光吸収に起因する光出力熱飽和は発生しにくくなる。
【0011】
しかしながら、従来の実屈折率導波構造では、垂直方向のビーム広がり角度を小さくするために発光スポットの面積を拡大すると、光の面積全体に対する活性層の部分に存在している光の割合(光閉じ込め係数)が低くなる。このため、光がゲインを得にくくなるので、レーザが発振しにくくなる。これにより、しきい値電流が増加するので、動作電流が増加し、その結果、光出力熱飽和が生じやすくなることが知られている。
【0012】
このように、従来の実屈折率導波構造を有するレーザ素子では、発光スポットを拡大して垂直方向のビーム広がり角度を小さくした場合に、ブロック層での光吸収に起因する光出力熱飽和は発生しにくくなるが、光閉じ込め係数の低下に起因する光出力熱飽和が生じやすくなるので、キンク光出力の向上や高い最大光出力を得ることは困難であると考えられていた。その結果、従来では、垂直方向のビーム広がり角度が20.0°以下の低アスペクト比を有する実屈折率導波構造の赤色レーザ素子は開発されていなかった。
【0013】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、
この発明の1つの目的は、垂直方向のビーム広がり角度を小さくした場合にも、高いキンク光出力と高い最大光出力とを得ることが可能な実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子を提供することである。
【0014】
この発明のもう1つの目的は、上記の半導体レーザ素子において、低アスペクト比を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、上記の点に着目して種々の実験を行うとともに、鋭意検討した結果、実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子において、垂直方向のビーム広がり角度が、12.5°以上20.0°以下と小さい場合にも、高いキンク光出力と高い最大光出力とが得られることを見いだした。以下、本発明の内容を説明する。
【0016】
この発明の第1の局面による半導体レーザ素子は、n型GaAs基板上に形成され、AlGaInPからなるn型クラッド層と、n型クラッド層上に形成され、AlGaInP層を有する活性層と、活性層上に形成され、AlGaInPからなるp型クラッド層と、p型クラッド層の一部を覆うように形成された光閉じ込め層とを備えた実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子であって、垂直方向のビーム広がり角度が、12.5°以上20.0°以下である。
【0017】
この第1の局面による半導体レーザ素子では、上記のように、実屈折率型の半導体レーザ素子において、垂直方向のビーム広がり角度が、12.5°以上20.0°以下になるように構成することによって、従来の垂直方向のビーム広がり角度が20.0°を超える半導体レーザ素子に比べて高いキンク光出力と高い最大光出力とを得ることができる。
【0018】
上記第1の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、垂直方向のビーム広がり角度は、レーザ光出射端面劣化が起こる前に熱飽和を示す角度である。このような角度に垂直方向のビーム広がり角度を設定すれば、レーザ光出射端面劣化(COD)が起こるのを防止することができる。この場合、好ましくは、垂直方向のビーム広がり角度は、12.5°以上17.0°以下である。この12.5°以上17.0°以下の範囲は、実際にレーザ光出射端面劣化(COD)が起こらない角度として実験により確認できた角度であるので、この範囲に角度を設定すれば、確実にレーザ光出射端面劣化(COD)が起こるのを防止することができる。
【0019】
上記第1の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、n型クラッド層およびp型クラッド層のうち膜厚の小さい方の膜厚は、1.5μm以上2.5μm以下である。このように構成すれば、容易に、12.5°以上15.0°以下の垂直方向のビーム広がり角度を有する半導体レーザ素子を得ることができる。
【0020】
上記第1の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、活性層は、光ガイド層および障壁層を含み、光ガイド層および障壁層のAl/(Al+Ga)の組成比は、0.39以上0.67以下であり、光ガイド層の膜厚は、15nm以上25nm以下である。このように構成すれば、容易に、12.5°以上20.0°以下の垂直方向のビーム広がり角度を有する半導体レーザ素子を得ることができる。
【0021】
この発明の第2の局面による半導体レーザ素子は、n型GaAs基板上に形成され、AlGaInPからなるn型クラッド層と、n型クラッド層上に形成され、AlGaInP層を有する活性層と、活性層上に形成され、AlGaInPからなるp型クラッド層と、p型クラッド層の一部を覆うように形成された光閉じ込め層とを備えた実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子であって、n型クラッド層およびp型クラッド層のうち膜厚の小さい方の膜厚は、1.5μm以上2.5μm以下であり、垂直方向のビーム広がり角度は、12.5°以上15.0°以下である。
【0022】
この第2の局面による半導体レーザ素子では、上記のように、実屈折率型の半導体レーザ素子において、垂直方向のビーム広がり角度が、12.5°以上15.0°以下になるように構成することによって、従来の垂直方向のビーム広がり角度が20.0°を超える半導体レーザ素子に比べて高い最大光出力を得ることができ、かつ、低アスペクト比を実現することができる。
【0023】
この発明の第3の局面による半導体レーザは、n型GaAs基板上に形成され、AlGaInPからなるn型クラッド層と、n型クラッド層上に形成され、AlGaInP層を有する活性層と、活性層上に形成され、AlGaInPからなるp型クラッド層と、p型クラッド層の一部を覆うように形成された光閉じ込め層とを備えた実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子であって、垂直方向のビーム広がり角度が、15.0°以上20.0°以下である。
【0024】
この第3の局面による半導体レーザ素子では、上記のように、実屈折率型の半導体レーザ素子において、垂直方向のビーム広がり角度が、15.0°以上20.0°以下になるように構成することによって、従来の垂直方向のビーム広がり角度が20.0°を超える半導体レーザ素子に比べて高いキンク光出力と高い最大光出力とを得ることができる。
【0025】
また、上記第3の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、垂直方向のビーム広がり角度は、18.0°よりも小さく、かつ、レーザ光出射端面劣化(COD)が起こる前に熱飽和を示す角度である。このような角度に垂直方向のビーム広がり角度を設定すれば、レーザ光出射端面劣化(COD)が起こるのを防止することができる。また、この場合、好ましくは、垂直方向のビーム広がり角度は、15.0°以上17.0°以下である。この15.0°以上17.0°以下の範囲は、実際にレーザ光出射端面劣化(COD)が起こらない角度として実験により確認できた角度であるので、この範囲に角度を設定すれば、確実にレーザ光出射端面劣化(COD)が起こるのを防止することができる。
【0026】
上記の場合、好ましくは、垂直方向のビーム広がり角度は、15.5°以上である。この下限の角度15.5°は、最も高い光出力でレーザ光出射端面劣化(COD)が現れた角度である18.0°とほぼ同程度の光出力をレーザ光出射端面劣化(COD)およびキンクなしで得ることができる角度であるので、15.5°以上に設定すれば、より高い光出力を得ることができる。
【0027】
また、上記第1〜第3の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、活性層は、光ガイド層および障壁層を含み、光ガイド層および障壁層のAl組成と、光ガイド層の膜厚との少なくとも一方を変化させることによって、垂直方向のビーム広がり角度を調節する。このように構成すれば、活性層へのキャリアの閉じ込め度合いを変化させることなく、かつ、発振波長を大きく変化させることなく、容易に垂直方向のビーム広がり角度を調節することができる。
【0028】
また、上記第1〜第3の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、活性層は、量子井戸構造を有し、活性層の共振器端面の近傍領域では、不純物を導入することにより前記量子井戸構造が無秩序化されて他の領域よりもバンドギャップが広がっている。このように構成すれば、端面近傍におけるレーザ光の吸収が抑制されるので、端面の発熱を抑制することができる。これにより、レーザ光出射端面劣化(COD)を有効に防止することができるので、高い最大光出力を得ることができる。
【0029】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0030】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の構造を示した斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の活性層の構造を示した断面図である。
【0031】
まず、図1を参照して、第1実施形態による半導体レーザ素子の構造について説明する。この第1実施形態による半導体レーザ素子では、n型GaAs基板1上に、Siがドープされたn型GaInPからなるバッファ層2、約2.0μmの膜厚を有するSiがドープされた(Al0.7Ga0.3)InPからなるn型クラッド層3が形成されている。なお、n型クラッド層3にドープされたSiのドーズ量は、3×1017cm-3である。n型クラッド層3上には、量子井戸構造を有する活性層4が形成されている。活性層4は、図2に示すように、(AlxGa1-x)InPからなるtnmの厚みを有する2つの光ガイド層4aの間に、約8nmの厚みを有する3つのGa0.43In0.57Pからなる井戸層4bと、約5nmの厚みを有する2つの(AlxGa1-x)0.58In0.42Pからなる障壁層4cとが交互に積層された歪補償多重量子井戸構造を有する。この井戸層4bの圧縮歪は、約0.5%であるとともに、障壁層4cの引張り歪は、約0.5%である。
【0032】
この活性層4上には、Znがドープされた(Al0.7Ga0.3)InPからなるp型第1クラッド層5およびZnがドープされた(Al0.7Ga0.3)InPからなるp型第2クラッド層6が形成されている。p型第2クラッド層6は、約1.3μmの膜厚を有する台形状に形成されている。p型第2クラッド層6の上面上の全面に接触するように、約0.1μmの膜厚を有するZnドープされたGaInPからなるp型コンタクト層7が形成されている。これらのp型第1クラッド層5、p型第2クラッド層6およびp型コンタクト層7にドープされたZnのドーズ量は、1×1018cm-3である。また、p型第2クラッド層6とp型コンタクト層7とによって、約2.5μm〜約3.5μmの幅を有するリッジ部が構成されている。なお、p型第1クラッド層5およびp型第2クラッド層6は、本発明の「p型クラッド層」の一例である。
【0033】
p型第1クラッド層5の上面と、p型第2クラッド層6の側面と、p型コンタクト層7の側面とを覆うように、約0.5μmの膜厚を有するSeがドープされたAlInPからなるn型光閉じ込め層8、および、約0.3μmの膜厚を有するSeがドープされたGaAsからなるn型電流ブロック層9が形成されている。n型光閉じ込め層8は、レーザ光を横方向制御するために設けられており、p型第2クラッド層((Al0.7Ga0.3)InP)6よりも屈折率の小さい材料(AlInP)からなる。これにより、第1実施形態の半導体レーザ素子は、実屈折率導波構造を有するように形成されている。また、n型電流ブロック層9は、リッジ部への電流を阻止するために設けられている。なお、n型光閉じ込め層8は、本発明の「光閉じ込め層」の一例である。
【0034】
また、n型クラッド層3、活性層4、p型第1クラッド層5、p型第2クラッド層6およびp型コンタクト層7の端面近傍には、不純物としてZnを導入することによって、Zn拡散領域13が形成されている。これにより、活性層4の共振器端面の近傍領域(Zn拡散領域13)は、Zn拡散により量子井戸構造が無秩序化されている。それによって、活性層4の共振器端面の近傍領域のバンドギャップが他の部分のバンドギャップに比べて拡大された窓構造が形成されている。このZn拡散領域13のリッジ部の上面上には、窓領域への不要な電流注入を抑制するために、n型光閉じ込め層8およびn型電流ブロック層9が形成されている。
【0035】
n型電流ブロック層9上には、端面近傍以外の領域のリッジ部の上面(n型コンタクト層7)と接触するように、約3.0μmの膜厚を有するZnがドープされたGaAsからなるp型キャップ層10が形成されている。このp型キャップ層10にドープされたZnのドーズ量は、1×1019cm-3である。p型キャップ層10上には、p側電極11が形成されている。また、n型GaAs基板1の裏面には、n側電極12が形成されている。
【0036】
ここで、表1に、光ガイド層4aおよび障壁層4cのAl組成(x)および光ガイド層4aの膜厚(t)と、それらのAl組成および膜厚によって得られる垂直方向のビーム広がり角度の値とを示す。
【0037】
【表1】
上記表1を参照して、第1実施形態では、光ガイド層4aおよび障壁層4cのAl組成(x)と、光ガイド層4aの膜厚との少なくとも一方を変化させることによって、垂直方向のビーム広がり角度を調節した。それによって、垂直方向のビーム広がり角度が15.0°〜20.0°の第1実施形態による半導体レーザ素子と、垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の従来(比較例)の半導体レーザ素子とを作製して、半導体レーザ素子の電流−光出力特性と素子の信頼性とを調べた。
【0038】
図3は、本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子および従来(比較例)の半導体レーザ素子の電流−光出力特性を示した特性図である。図4は、本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子および従来(比較例)の半導体レーザ素子の信頼性試験の結果を示した特性図である。
【0039】
まず、図3を参照して、第1実施形態の半導体レーザ素子と、従来(比較例)の半導体レーザ素子との光出力特性について説明する。なお、垂直方向のビーム広がり角度に関わらず、横方向の屈折率差が一定となるように、p型第1クラッド層5の膜厚を変化させることによって、すべての素子の水平方向のビーム広がり角度を約10°に調節した。具体的には、p型第1クラッド層5の膜厚を約0.2μmとした。また、図3に示した電流−光出力特性の測定条件は、動作パルスの幅(パルス幅):100ns、動作パルスの比(デューティ):50%、チップ長さ(L):900μm、および、発光面の前面側の反射率5%,発光面の後面側の反射率95%とした。
【0040】
図3に示すように、垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の従来(比較例)の半導体レーザ素子の最大光出力は、CODによって約130mW程度に制限されている。一方、垂直方向のビーム広がり角度が15.0°〜20.0°の第1実施形態による半導体レーザ素子のうち、垂直方向のビーム広がり角度が20.0°および18.0°のCODレベルは、従来の22.0°のCODレベルに比べて向上されていることが判明した。具体的には、垂直方向のビーム広がり角度が20.0°および18.0°では、約150mW以上のCODレベルを得ることができた。したがって、垂直方向のビーム広がり角度が20.0°および18.0°の第1実施形態による半導体レーザ素子では、従来(比較例)の22.0°の半導体レーザ素子に比べて、高い最大光出力が得られることを見出した。
【0041】
また、垂直方向のビーム広がり角度が15.0°以上17.0°以下の場合には、CODが起こる前に熱飽和が起こっている。この場合、垂直方向のビーム広がり角度が15.0°〜17.0°では、従来の22.0°よりも高い最大光出力(約150mW〜約175mW)が得られることが判明した。また、垂直方向のビーム広がり角度が17.0°の半導体レーザ素子では、熱飽和が起こる前にキンクが見られるが、従来の22.0°の最大光出力に比べて、高いキンク光出力と高い最大光出力とが得られた。また、垂直方向のビーム広がり角度が16.5°の半導体レーザ素子では、17.0°の半導体レーザ素子に比べて、さらに高いキンク光出力が得られる。垂直方向のビーム広がり角度が15.0°および15.5°の半導体レーザ素子では、CODおよびキンクなしで、最大光出力が得られる。特に、15.5°の場合、最も高い光出力でCODが現れた18.0°とほぼ同等の最大光出力が得られる。
【0042】
以上のように、垂直方向のビーム広がり角度が15.0°以上20.0°以下の第1実施形態による半導体レーザ素子において、従来の垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の半導体レーザ素子に比べて、高いキンク光出力と高い最大光出力とが得られることが判明した。
【0043】
次に、図3に示した電流−光出力特性において、高いキンク光出力と最大光出力とが得られた第1実施形態による垂直方向のビーム広がり角度が16.5°の半導体レーザ素子と、従来(比較例)の垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の半導体レーザ素子との信頼性を比較した結果を図4を参照して説明する。なお、信頼性試験の測定条件は、温度:60℃,パルス:90mW,パルス幅:100ns,デューティ:50%である。
【0044】
図4に示すように、従来(比較例)の22.0°の半導体レーザ素子では、約500時間程度の動作時間で故障するのに対し、第1実施形態による16.5°の半導体レーザ素子では、ほぼ一定の動作電流で1700時間以上安定に動作することがわかった。これにより、第1実施形態の半導体レーザ素子は、従来に比べて高い信頼性を有することが判明した。
【0045】
第1実施形態では、上記のように、実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子において、垂直方向の広がり角度が、15.0°以上20.0°以下になるように構成することによって、従来の垂直方向のビーム広がり角度が20.0°を超える半導体レーザ素子に比べて、高いキンク光出力と高い最大光出力とを得ることができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記のように、実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子において、垂直方向の広がり角度を、18.0°よりも小さく、かつ、CODが起こる前に熱飽和が起こる角度に設定すれば、CODが起こるのを防止することができる。また、15.0°以上17.0°以下の垂直方向の広がり角度を有するように構成された半導体レーザ素子において、CODが起こらないことが実験により確認されたので、この範囲に角度を設定すれば、確実にCODが起こるのを防止することができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、光ガイド層4aおよび障壁層4cのAl組成(x)と、光ガイド層4aの膜厚(t)との少なくともいずれかを変化させることにより、垂直方向のビーム広がり角度を調節することによって、活性層4へのキャリアの閉じ込め度合いを変化させることなく、かつ、発振波長を大きく変化させることなく、容易に垂直方向のビーム広がり角度を調節することができる。
【0048】
(第2実施形態)
この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、p型クラッド層(p型第1クラッド層5およびp型第2クラッド層6)の合計膜厚を約2.0μmにしている。すなわち、上記第1実施形態では、約2.0μmの厚みを有するn型クラッド層3と、約1.5μmの合計厚みを有するp型クラッド層(約0.2μmの厚みのp型第1クラッド層5および約1.3μmの厚みのp型第2クラッド層6)とを作製した。これに対して、第2実施形態では、約2.0μmの厚みを有するn型クラッド層3と、約2.0μmの合計厚みを有するp型クラッド層(約0.2μmの厚みのp型第1クラッド層5および約1.8μmの厚みのp型第2クラッド層6)とを作製した。そして、この第2実施形態では、以下の表2に示す作製条件で4種類の垂直広がり角度(13.0°、14.0°、15.0°および20.0°)の素子を作製した。
【0049】
【表2】
上記表2を参照して、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様、光ガイド層4aおよび障壁層4cのAl組成(x)と、光ガイド層4aの膜厚との少なくとも一方を変化させることによって、垂直方向のビーム広がり角度を調節した。これにより、垂直方向のビーム広がり角度が13.0°〜20.0°の第2実施形態による半導体レーザ素子と、垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の従来(比較例)の半導体レーザ素子とを作製して、半導体レーザ素子の電流−光出力特性を調べた。図5は、本発明の第2実施形態による半導体レーザ素子および従来(比較例)の半導体レーザ素子の電流−光出力特性を示した特性図である。
【0050】
図5を参照して、第2実施形態による半導体レーザ素子と、従来(比較例)の半導体レーザ素子との光出力特性について説明する。なお、第1実施形態の場合と同様、p型第1クラッド層5の膜厚を約0.2μmに設定することによって、全ての素子の水平方向の広がり角度を約10°に調節した。また、図5に示した電流−光出力特性の測定条件は、動作パルスの幅(パルス幅):100ns、動作パルスの比(デューティ):50%、チップ長さ(L):900μm、および、発光面の前面側の反射率5%,発光面の後面側の反射率95%とした。
【0051】
図5に示すように、垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の従来(比較例)の半導体レーザ素子の最大光出力は、図3に示した第1実施形態の場合と同様、CODによって約130mW程度に制限されている。その一方、垂直方向のビーム広がり角度が13.0°〜20.0°の第2実施形態による半導体レーザ素子のうち、垂直方向のビーム広がり角度が20.0°のCODレベルは、従来の22.0°のCODレベルに比べて向上されていることが判明した。具体的には、垂直方向のビーム広がり角度が20.0°では、約150mW以上のCODレベルを得ることができた。
【0052】
また、垂直方向のビーム広がり角度が13.0°以上15.0°以下の場合には、CODが起こる前に熱飽和が起こっている。この場合、垂直方向のビーム広がり角度が13.0°〜15.0°では、従来の22.0°よりも高い最大光出力(約150mW〜約200mW)が得られることが判明した。また、垂直方向のビーム広がり角度が15.0°の半導体レーザ素子では、熱飽和が起こる前にキンクが見られるが、従来の22.0°の最大光出力に比べて、高いキンク光出力と高い最大光出力とが得られた。
【0053】
以上のように、垂直方向のビーム広がり角度が13.0°以上20.0°以下の第2実施形態による半導体レーザ素子では、従来の垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の半導体レーザ素子に比べて高い約150mW以上のキンク光出力および最大光出力とが得られることが判明した。
【0054】
(第3実施形態)
この第3実施形態では、上記第1および第2実施形態と異なり、n型クラッド層3およびp型クラッド層(p型第1クラッド層5およびp型第2クラッド層6)とを、共に、2.5μmまで厚膜化した。
【0055】
なお、安定な高出力動作を得るためには、p型第2クラッド層6からなるリッジ部の下部の幅を約3.0μmに設定する必要がある。そのリッジ形状が台形状になっているという制約から、p型クラッド層の厚みは、第3実施形態で用いる約2.5μmが上限値となる。
【0056】
この第3実施形態においても、以下の表3に示す作製条件で4種類の垂直角度(12.5°、13.5°、14.5°および20.0°)の素子を作製した。
【0057】
【表3】
上記表3を参照して、この第3実施形態においても、上記第1および第2実施形態と同様、光ガイド層4aおよび障壁層4cのAl組成(x)と、光ガイド層4aの膜厚との少なくとも一方を変化させることによって、垂直方向のビーム広がり角度を調節した。これにより、垂直方向のビーム広がり角度が12.5°〜20.0°の第3実施形態による半導体レーザ素子と、垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の従来(比較例)の半導体レーザ素子とを作製して、半導体レーザ素子の電流−光出力特性を調べた。図6は、本発明の第3実施形態による半導体レーザ素子および従来(比較例)の半導体レーザ素子の電流−光出力特性を示した特性図である。
【0058】
図6を参照して、第3実施形態の半導体レーザ素子と、従来(比較例)の半導体レーザ素子との光出力特性について説明する。なお、この第3実施形態においても、p型第1クラッド層5の膜厚を約0.2μmに設定することによって、全ての素子の水平方向のビーム広がり角度を約10°に調節した。また、図6に示した電流−光出力特性の測定条件は、動作パルスの幅(パルス幅):100ns、動作パルスの比(デューティ):50%、チップ長さ(L):900μm、および、発光面の前面側の反射率5%,発光面の後面側の反射率95%とした。
【0059】
図6に示すように、垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の従来(比較例)の半導体レーザ素子の最大光出力は、CODによって約130mW程度に制限されている。その一方、垂直方向のビーム広がり角度が12.5°〜20.0°の第3実施形態による半導体レーザ素子のうち、垂直方向のビーム広がり角度が20.0°のCODレベルは、従来の22.0°のCODレベルに比べて向上されていることが判明した。具体的には、垂直方向のビーム広がり角度が20.0°では、約150mW以上のCODレベルを得ることができた。
【0060】
また、垂直方向のビーム広がり角度が12.5°以上14.5°以下の場合には、CODが起こる前に熱飽和が起こっている。この場合、垂直方向のビーム広がり角度が12.5°〜14.5°では、従来の22.0°よりも高い最大光出力(約150mW〜約200mW)が得られることが判明した。また、垂直方向のビーム広がり角度が14.5°の半導体レーザ素子では、熱飽和が起こる前にキンクが見られるが、従来の22.0°の最大光出力に比べて、高いキンク光出力と高い最大光出力とが得られた。
【0061】
以上のように、垂直方向のビーム広がり角度が12.5°以上20.0°以下の第3実施形態による半導体レーザ素子では、従来の垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の半導体レーザ素子に比べて高い約150mW以上のキンク光出力および最大光出力が得られることが判明した。
【0062】
図7は、本発明の第1〜第3実施形態による半導体レーザ素子におけるクラッド層の膜厚と垂直方向のビーム広がり角度との関係を示した特性図である。次に、図7を参照して、上記第1実施形態〜第3実施形態におけるクラッド層の厚みと、垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の従来の半導体レーザ素子よりも高い約150mW以上の最大光出力が得られる最小垂直広がり角度との関係について説明する。図7に示す横軸には、n型クラッド層3と、p型クラッド層(p型第1クラッド層5およびp型第2クラッド層6)とのうちの膜厚の小さい方の膜厚がとられている。図7に示すように、クラッド層の厚みを大きくしていくにしたがって、最小垂直広がり角度は小さくなることがわかる。この場合、最小垂直広がり角度は、12.0°程度で下げ止まる傾向にあることがわかる。
【0063】
また、クラッド層の厚みを1.5μm以上2.5μm以下にすることによって、垂直方向のビーム広がり角度が22.0°の従来の半導体レーザ素子よりも高い約150mW以上の最大光出力が得られる最小垂直広がり角度は、12.5°以上15.0°以下になることがわかる。このように、クラッド層の厚みを1.5μm以上2.5μm以下にするとともに、垂直広がり角度を12.5°以上15.0°以下にすることによって、従来の素子以上の最大光出力を維持しつつ、低アスペクト比を実現することができる。
【0064】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0065】
たとえば、上記実施形態では、p型第1クラッド層5上に、p型第2クラッド層6を形成したが、本発明はこれに限らず、p型第1クラッド層5とp型第2クラッド層6との間に、リッジ部形成時のエッチング制御性を向上させるために、GaInPからなるエッチングストップ層を設けてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、垂直方向のビーム広がり角度が、12.5°以上20.0°以下と小さい場合にも、高いキンク光出力と高い最大光出力とを得ることが可能な実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の構造を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子の活性層の構造を示した断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子および従来(比較例)の半導体レーザ素子の電流−光出力特性を示した特性図である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体レーザ素子および従来(比較例)の半導体レーザ素子の信頼性試験の結果を示した特性図である。
【図5】本発明の第2実施形態による半導体レーザ素子および従来(比較例)の半導体レーザ素子の電流−光出力特性を示した特性図である。
【図6】本発明の第3実施形態による半導体レーザ素子および従来(比較例)の半導体レーザ素子の電流−光出力特性を示した特性図である。
【図7】本発明の第1〜第3実施形態による半導体レーザ素子におけるクラッド層の膜厚と垂直方向のビーム広がり角度との関係を示した特性図である。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板
3 n型クラッド層
4 活性層
4a 光ガイド層
4c 障壁層
5 p型第1クラッド層(p型クラッド層)
6 p型第2クラッド層(p型クラッド層)
8 n型光閉じ込め層8(光閉じ込め層)
Claims (8)
- n型GaAs基板上に形成され、AlGaInPからなるn型クラッド層と、
前記n型クラッド層上に形成され、AlGaInP層を有する活性層と、
前記活性層上に形成され、AlGaInPからなるp型クラッド層と、
前記p型クラッド層の一部を覆うように形成された光閉じ込め層とを備えた実屈折率導波構造を有する半導体レーザ素子であって、
前記n型クラッド層および前記p型クラッド層のうち膜厚の小さい方の膜厚は、1.5μm以上2.5μm以下であり、
前記活性層は、光ガイド層および障壁層を含み、
前記光ガイド層および前記障壁層のAl/(Al+Ga)の組成比は、0.39以上0.67以下であり、
前記光ガイド層の膜厚は、15nm以上25nm以下であり、
垂直方向のビーム広がり角度が、12.5°以上20.0°以下である、半導体レーザ素子。 - 前記垂直方向のビーム広がり角度は、12.5°以上17.0°以下である、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
- 垂直方向のビーム広がり角度が、12.5°以上15.0°以下である、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
- 前記垂直方向のビーム広がり角度は、15.0°以上20.0°以下である、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
- 前記垂直方向のビーム広がり角度は、18.0°よりも小さい、請求項4に記載の半導体レーザ素子。
- 前記垂直方向のビーム広がり角度は、15.0°以上17.0°以下である、請求項5に記載の半導体レーザ素子。
- 前記垂直方向のビーム広がり角度は、15.5°以上である、請求項5または6に記載の半導体レーザ素子。
- 前記活性層は、量子井戸構造を有し、
前記活性層の共振器端面の近傍領域では、不純物を導入することにより前記量子井戸構造が無秩序化されて他の領域よりもバンドギャップが広がっている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
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