JP3164072B2 - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体基板上に電流
狭窄ストライプを有する半導体発光素子およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、AlGaAs系0.78μm帯の
半導体レーザ、AlGaInP系0.63〜0.69μ
m帯の半導体レーザが光ディスク用の光源として使用さ
れている。光磁気ディスク、DVD−RAM等の書き込
み可能な光ディスクの光源として用いる場合、CD、D
VD−ROM等の読み出し専用の光ディスクに比べ光出
力の高出力化が必要とされる。また、高出力特性の要求
される半導体レーザとしては光ファイバ増幅器の励起用
光源として0.98μm帯の半導体レーザ等がある。半
導体レーザの光出力を制限する要因の一つとして共振器
端面の光学的損傷破壊(COD;Catastropic Optical
Damage)が挙げられる。CODは特にGaAsを基板と
するAlGaInP系、AlGaAs系半導体レーザに
とって重要であり、電流を増して光出力を増大させてい
くと、突然光出力が低下し非可逆的な破壊が生じる現象
である。この原因は、端面近傍が光の吸収領域になって
いることによる。活性層の反射端面表面の表面準位を介
した非発光再結合により端面近傍でのキャリア密度が共
振器内部に比べ低下し、光の吸収が生じる。この光吸収
によって発熱し、端面付近でのバンドギャップエネルギ
ーが縮小し、ますます光吸収が増大する。この正帰還に
より端面温度が融点にまで達し、端面破壊に至る。
【0003】COD光出力レベルを高くする方法として
は、第1に光のスポットサイズを大きくして光密度を低
減すること、第2に端面に低反射膜を形成して外部へ取
り出す光出力を高くすること、第3に端面近傍の領域を
光の吸収しない透明な材料で構成することが考えられる
が、CODの原因である端面近傍での光吸収をなくす第
3の方法の端面領域を透明な材料で構成する方法が最も
有効であり、端面近傍の透明領域をウィンドウ領域、ウ
ィンドウ領域以外の領域を活性領域と呼ぶ。従来、ウィ
ンドウ構造としては、多重量子井戸(MQW)、または
自然超格子により構成された活性層を有する半導体レー
ザにおいて、端面近傍の活性層への不純物拡散により混
晶化を図り実効的なバンドギャップエネルギーを大きく
する構造と、再成長等により端面近傍をバンドギャップ
エネルギーの大きな半導体材料で覆う構造とがある。
【0004】前者の不純物拡散を用いたウィンドウ構造
としては、ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライ
ド・フィジックス誌(Japanese Journal of Applied Ph
ysics vol.29, pp.L1666-L1668(1990))に、自然超格
子が形成しバンドギャップエネルギーの縮小しているG
aInP活性層において、Znを不純物として端面近傍
に拡散することにより自然超格子を無秩序化し、バンド
ギャップエネルギーを大きくすることによりウィンドウ
構造を形成する方法が報告されている。また、アイイー
イーイー・フォトニクス・テクノロジー・レターズ誌
(IEEE PhotonicsTechnology Letters vol.9, pp.413-4
15 (1997))には、GaInP/AlGaInPMQ
W活性層にZnを拡散し、MQWを混晶化することによ
りバンドギャップエネルギーを増大し、ウィンドウ構造
を実現した例が報告されている。
【0005】一方、後者の端面近傍をバンドギャップエ
ネルギーの大きな半導体材料で覆ったウィンドウ構造の
例としては、例えば、特開平4−111378号公報に
はAlGaInP系半導体レーザにおいて、共振器端面
部分にバンドギャップエネルギーの大きいAlGaAs
層を埋め込んだウィンドウ型半導体レーザが記載されて
いる。その製造工程を図13に示す。説明を簡略するた
め一部省略した部分を含んでいる。この例においては、
まず図13(a)のように、n型GaAs基板上21に
n型AlGaInPクラッド層22、GaInPまたは
AlGaInPの活性層23、p型AlGaInPクラ
ッド層24、p型GaAsキャップ層25を順次エピタ
キシャル成長した後、図13(b)のように、共振器端
面部分のキャップ層25側から活性層23を横切る位置
までエッチングして除去する。次いで、図13(c)の
ように、エッチング除去した部分を埋め込むように活性
層23に比してバンドギャップエネルギーが大きいAl
GaAs層26をエピタキシャル成長する。そして、埋
め込んだ層26の表面凹凸をレジスト等の埋め込み材で
埋め込んだ後、キャップ層25が露呈されるまで表面を
平坦にエッチバックすることにより、図13(d)のよ
うに、ウィンドウ型半導体レーザを作製している。
【0006】また、他の技術の例として、特開平6−3
38657号公報では、活性層がInGaAs量子井戸
層からなる0.98μm帯の半導体レーザにおいて、ウ
ィンドウ部分を選択成長法によりGaInP層で埋め込
むウィンドウ型半導体レーザの製造方法が記載されてい
る。その製造工程を図14に示す。まず、図14(a)
のように、n型GaAs基板21上にn型AlGaAs
クラッド層27、InGaAs量子井戸活性層28、p
型AlGaAsクラッド層29、p型GaAsコンタク
ト層30を順次エピタキシャル成長する。次に、図13
(b)のように、絶縁膜31を蒸着し、ストライプ状の
埋め込みウィンドウ用のパターンを形成し、図13
(c)のように、前記パターン31をマスクにして選択
エッチングを行い、ウィンドウ領域を活性層28よりも
深くエッチングする。次いで、図13(d)のように、
GaInPを選択成長する際に絶縁膜上のポリ成長を避
けるため、フォトリソグラフィ法によりウィンドウ領域
近傍を除いて前記絶縁膜31を除去し、5〜50μm程
度のストライプ状のマスクとして残す。そして、図14
(e)のように、この絶縁膜を選択成長用マスクとし
て、GaInP埋め込み層32の成長を行なう。その
後、図14(f)のように、フォトリソグラフィ法とエ
ッチング工程によりウィンドウ領域以外の活性領域上に
成長したGaInP埋め込み層32を選択的に除去し、
かつ絶縁膜31の除去を行なう。これらの工程によりウ
ィンドウ領域の埋め込み成長が完了し、その後、図示は
省略するが、ストライプ状のウィンドウ領域と垂直方向
に横モード制御用のリッジ構造をフォトリソグラフィ法
及びエッチングにより形成し、ウィンドウ型半導体レー
ザを作製している。
【0007】また、特開昭60−189985号公報、
特開昭64−42884号公報では、ウィンドウ領域の
埋め込み層と、電流狭窄並びに横モード制御用の埋め込
み層とを同時形成する方法が記載されている。特開昭6
4−42884号公報の製造工程を図15に示す。図1
5(A)〜(D)は素子の中央をレーザ出射端面に平行
な方向に切断した断面図、図15(a)〜(d)は電流
狭窄ストライプ中央をそのストライプ方向に切断した断
面図である。まず、図15(A),(a)のように、n
型GaAs基板21上にn型AlGaAsクラッド層2
7、p型AlGaAs活性層33、p型AlGaAsク
ラッド層29を順次エピタキシャル成長する。次に、図
15(B),(b)のように、表面上に絶縁膜31を蒸
着し、フォトリソグラフィ法とエッチング工程により2
μm幅のストライプ以外とウィンドウ領域の絶縁膜31
を除去し、さらにその部分のエピタキシャル成長層2
9,33,27をn型AlGaAsクラッド層27の途
中までエッチングする。次に、図15(C),(c)の
ように、ストライプ以外の部分に活性層33よりバンド
ギャップエネルギーの大きいアンドープAlGaAs3
4を埋め込み成長し、横モード制御用埋め込み層とウィ
ンドウ領域の埋め込み層を形成する。その後、図15
(D),(d)のように、絶縁膜31を除去し、p型A
lGaAsクラッド層29とp型GaAsコンタクト層
30を成長し、ウィンドウ型半導体レーザの作製を行な
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来技術のうち、最初に述べた不純物拡散を用いたウ
ィンドウ構造では活性層の自然超格子またはMQWを混
晶化させるための高温熱処理が必要となり、活性領域の
p型クラッド層等のp型ドーパントが活性層へ拡散する
恐れがあった。また、活性層への不純物の拡散は、活性
層の発光効率の低下を招き、半導体レーザの閾値電流を
増大し、信頼性においても劣化率を増大させる。不純物
としてZnが使われることが多く、特にZnは拡散係数
が大きく拡散し易いため、活性層まで拡散する可能性が
あった。
【0009】一方、端面近傍をバンドギャップエネルギ
ーの大きな半導体材料で覆う埋め込み型のウィンドウ構
造においては、図13に示した特開平4−111378
号公報の技術や、図14に示した特開平6−33865
7号公報の技術のように、ウィンドウ部の埋め込み成長
を行なう際に形成された活性領域上の成長層を除去しな
ければならない。すなわち、埋め込み成長後、フォトリ
ソグラフィ法によりウィンドウ領域のみマスク等で覆
い、活性領域上の埋め込み層をエッチングにより除去し
ている。また、埋め込み成長を選択成長により行なって
いる巣14の技術では、ウィンドウ領域のエッチングに
用いたマスクをフォトリソグラフィ法によりウィンドウ
領域近傍のストライプ状以外の部分を除去し、選択成長
用のマスクとして形成し、その後さらにフォトリソグラ
フィ法により活性領域上の埋め込み層をエッチングによ
り除去しているため、製造工程が複雑になり、工程が増
えることにより歩留まりの低下をも招くことになる。
【0010】これに対し、図15に示した特開昭64−
42884号公報の技術では、ウィンドウ領域を除くス
トライプ状のマスクにより、ウィンドウ領域と、電流狭
窄並びにレーザ光の横モード制御用の埋め込みストライ
プを同時エッチング、同時埋め込みすることにより製造
工程の簡略化を図っている。しかし、ウィンドウ領域と
埋め込みストライプ部の埋め込み層の組成が異なる半導
体レーザの作製は、この手法では困難であった。また、
活性層またはクラッド層がAlを含む半導体層で形成さ
れた半導体レーザにおいて、活性層をエッチング除去
し、電流狭窄並びに横モード制御を行う埋め込み型のス
トライプ構造を用いると、埋め込みストライプ側面の界
面から活性層へ欠陥が導入され、半導体レーザの劣化の
原因となる可能性があり、活性層は除去せずに電流狭窄
並びに横モード制御を行うリッジストライプ構造を形成
することはこの手法では困難であった。なお、以上は半
導体レーザについて説明してきたが、半導体光アンプに
おいても同様である。
【0011】本発明の目的は、電流狭窄並びにレーザ光
の横モード制御ストライプ構造がリッジストライプ型ま
たは埋め込み型等の形状によらず、ウィンドウ領域の埋
め込み工程を簡単に行なうことができる高出力な半導体
発光素子、及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光素子
は、第一導電型半導体基板上に少なくとも第一導電型ク
ラッド層、活性層、及び第二導電型クラッド層からな
り、電流注入用のストライプの外側を前記第二導電型ク
ラッド層の途中、あるいは前記活性層近傍、あるいは前
記第一導電型クラッド層の下部または途中までエッチン
グして電流ブロック層で埋め込まれた電流狭窄ストライ
プを有する半導体発光素子において、素子のストライプ
端面近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプを含み電流
狭窄ストライプよりも幅の広いストライプ外側の領域と
を、前記活性層を横切って活性層に比してバンドギャッ
プエネルギーの大きい半導体層で埋め込むことを特徴と
する。例えば、GaAs基板上に電流狭窄ストライプを
有する半導体発光素子であって、素子のストライプ端面
近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプを含み電流狭窄
ストライプよりも幅の広いストライプ外側の領域の埋め
込み層が(Alx Ga1-x 0.5 In0.5 P(0≦x≦
1)からなる。あるいは、GaAs基板上に電流狭窄ス
トライプを有する半導体発光素子であって、素子のスト
ライプ端面近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプを含
み電流狭窄ストライプよりも幅の広いストライプ外側の
領域の埋め込み層がAlx Ga1-x As(0≦x≦1)
からなる。
【0013】また、本発明の半導体発光素子の製造方法
は、第一導電型半導体基板上に、少なくとも第一導電型
クラッド層、活性層、及び第二導電型クラッド層を積層
成長し、電流注入用のストライプの外側を前記第二導電
型クラッド層の途中、あるいは前記活性層近傍、あるい
は前記第一導電型クラッド層の下部または途中までエッ
チングして電流ブロック層で埋め込み電流狭窄ストライ
プを形成する半導体発光素子の製造方法において、素子
のストライプ端面近傍を除いた領域に、前記電流狭窄ス
トライプを含み電流狭窄ストライプよりも幅の広い長方
形状の絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜をマスクと
して前記第二導電型クラッド層、活性層、および前記第
一導電型クラッド層の下部または途中までエッチングし
て溝を形成する工程と、前記絶縁膜を選択成長用マスク
として前記溝内を前記活性層に比してバンドギャップエ
ネルギーの大きい半導体層で埋め込む工程とを有するこ
とを特徴とする。例えば、GaAs基板上に、電流狭窄
ストライプを有する半導体発光素子の製造方法であっ
て、素子のストライプ端面近傍の領域と、前記電流狭窄
ストライプを含み電流狭窄ストライプよりも幅の広いス
トライプ外側の領域とに溝を形成し、この溝内に選択成
長により(Alx Ga1-x 0.5 In0.5 P(0≦x≦
1)からなる半導体層で埋め込む工程を有する。あるい
は、GaAs基板上に、電流狭窄ストライプを有する半
導体発光素子の製造方法であって、素子のストライプ端
面近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプを含み電流狭
窄ストライプよりも幅の広いストライプ外側の領域とに
前記溝を形成し、この溝内に選択成長によりAlx Ga
1-x As(0≦x≦1)からなる半導体層で埋め込む工
程を有することを特徴とする。
【0014】本発明の半導体発光素子によれば、ウィン
ドウ領域を活性層に比してバンドギャップエネルギーの
大きな半導体層で埋め込む構造とすることにより、素子
端面での光吸収を低減、端面破壊を抑制でき、光高出力
特性を得ることができる。
【0015】また、本発明の半導体発光素子の製造方法
によれば、素子端面近傍の領域を除いた活性領域に電流
狭窄ストライプを含み電流狭窄ストライプよりも幅の広
い長方形状の絶縁膜を形成し、この絶縁膜をマスクとし
てウィンドウ領域と活性領域のマスク以外の部分をエッ
チングして溝を形成し、かつ同じ絶縁膜をマスクとして
前記溝内に活性層に比してバンドギャップエネルギーの
大きい半導体層で埋め込むことにより、選択成長に対し
マスクの開口幅を大きくすることになり、容易に選択成
長が可能になり、選択性の悪い、特にAlを含む半導体
材料においても選択成長を行なうことが可能となる。マ
スクとなる絶縁膜の幅は、電流狭窄ストライプの幅より
広く、選択成長の際埋め込み層に用いる半導体材料に合
わせ、マスク上に多結晶成長しないように幅を決める。
ウィンドウ領域のエッチングと埋め込みが同一マスクに
より一括して行なえ、Alを含む半導体材料においても
ウィンドウ領域のみを平坦に埋め込むことができるた
め、活性領域上の埋め込み層を除去する工程を必要とせ
ず、簡単な工程によりウィンドウ構造を形成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の半導体発光素子及びその
製造方法の実施形態を、半導体レーザの場合について図
を用いて説明する。図1は本発明の半導体レーザの実施
形態1の一部を破断した斜視図であり、ここではAlG
aInP赤色半導体レーザの場合を示す。この半導体レ
ーザの構成及びその製造方法を図2〜図4を参照して説
明する。なお、以降の各図において、(A)〜(F)は
レーザ中央をレーザ出射端面と平行に切断した断面図、
(a)〜(f)は電流狭窄ストライプ中央をそのストラ
イプ方向に切断した断面図である。まず、図3(A),
(a)のように、n型GaAs基板1上に0.5μm厚
のn型GaAsバッファ層2、1.5μm厚のn型(A
0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層3、アンド
ープGaInP/AlGaInPMQW活性層4、1.
5μm厚のp型(Al0.7 Ga0.3 0.5In0.5 Pク
ラッド層5、20nm厚のp型Ga0.5 In0.5 Pヘテ
ロバッファ層6、0. 3μm厚のp型GaAsキャップ
層7を積層成長する。結晶成長は減圧MOVPE法を用
いた。次に、図3(B),(b)に示すように、リソグ
ラフィ法によりウィンドウ領域を除いた活性領域に形成
しようとするリッジストライプ(電流狭窄ストライプ)
よりも幅の広い長方形状のSiO2 マスク13を形成す
る。図2(a)は前記SiO2 マスク13の斜視図であ
り、SiO2 マスク13の幅はリッジストライプの幅よ
り広く、選択成長の際埋め込み層に用いる半導体材料に
合わせ、マスク上に多結晶成長しないように幅を決め
る。この場合は、50μm幅のマスクを形成した。次い
で、図3(C),(c)に示すように、前記SiO2
スク13をエッチング用マスクとしてウェットエッチン
グまたはドライエッチングにより、アンドープGaIn
P/AlGaInPMQW活性層4よりも深く、n型
(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層3の途
中まで除去し、溝を形成する。
【0017】次に、図4(A),(a)に示すように、
SiO2 マスク13を選択成長用マスクとして、エッチ
ングにより形成した溝部に高抵抗(Al0.7 Ga0.3
0.5In0.5 P埋め込み層8を選択成長により形成す
る。選択成長には減圧MOVPE法を用いた。これまで
の工程により、ウィンドウ領域の形成が完了する。次
に、電流狭窄並びに横モード制御用のリッジストライプ
の形成を行う。図4(B),(b)に示すように、Si
2 マスク13を除去後、横モード制御用リッジストラ
イプを形成するために、埋め込みを行っていない領域の
ほぼ中央に5μm幅のSiO2 ストライプマスク14を
フォトリソグラフィ法により形成し、p型(Al0.7
0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層5を層厚0. 2μm
程度残してウェットエッチング、またはドライエッチン
グにより除去し、メサを形成する。次いで、図4(C)
(c)に示すように、選択成長によりn型GaAsブロ
ック層9を積層成長後、SiO2 ストライプマスク14
を除去し、p型GaAsコンタクト層10を形成した。
次に、n電極11、p電極12を形成し、埋め込みを行
ったウィンドウ領域で劈開して共振器を形成し、図1に
示した半導体レーザが完成される。
【0018】この実施形態1の半導体レーザについて、
光出力特性を測定したところ、ウィンドウ構造のない半
導体レーザでは80mWにてCODにより非可逆的な劣
化に至ったのに対し、本実施例の製造方法により作製し
た半導体レーザでは約160mWで可逆的な熱飽和が見
られ、CODによる劣化は見られなかった。また、本実
施形態1の製造方法により作製した半導体レーザでは歩
留まり90%以上で同様な特性が得られた。また、長期
通電試験においても本実施形態1ではリッジストライプ
構造としたため、活性層をエッチング除去して作製する
埋め込み型横モード制御ストライプ構造のように、埋め
込みストライプ側面の界面から活性層へ欠陥が導入され
ることなく、高信頼な特性が得られた。
【0019】このような半導体レーザが作製できる理由
について考察すると。素子のストライプ端面近傍の領
域、すなわちウィンドウ領域の埋め込み層の形成方法
は、図2(a)に示したように、素子端面近傍の領域を
除いた活性領域に電流狭窄ストライプを含み電流狭窄ス
トライプよりも幅の広い長方形状のSiO2 マスク13
を形成している。そして、このSiO2 マスク13を用
いてウィンドウ領域と活性領域のマスク以外の部分をエ
ッチングして溝を形成し、さらにこのSiO2 マスク1
3を選択成長用マスクとしてその外側を活性層に比して
バンドギャップエネルギーの大きい半導体層8で埋め込
んでいる。この時、図2(b)に示す従来技術のよう
に、共振器端面近傍の領域のみ除去した絶縁膜マスク1
3Aを用いてエッチング及び選択成長をすると、選択成
長に対し開口幅が小さく成長領域が狭いため、選択性の
悪い半導体材料、すなわち絶縁膜に付着しやすい半導体
材料を選択成長しようとすると、絶縁膜上に多結晶成長
してしまう。特にAlを含むAlGaInP、AlGa
As等においては、選択性が悪く、絶縁膜上に多結晶成
長し易い材料である。これに対し、図2(a)のように
選択成長に対し開口幅を大きくしたマスク13を使用す
ることにより容易に選択成長が可能になり、選択性の悪
い、特にAlを含む半導体材料においても選択成長を行
なうことが可能となる。
【0020】ここで、マスクとなる絶縁膜の幅は、電流
狭窄ストライプの幅より広く、選択成長の際埋め込み層
に用いる半導体材料に合わせ、マスク上に多結晶成長し
ないように幅を決める。このようにウィンドウ領域のエ
ッチングと埋め込みが同一マスクにより一括して行な
え、Alを含む半導体材料においてもウィンドウ領域の
みを平坦に埋め込むことができるため、活性領域上の埋
め込み層を除去する工程を必要とせず、簡単な工程によ
りウィンドウ構造を形成できる。この工程により作製し
た素子において、ウィンドウ領域を活性層に比してバン
ドギャップエネルギーの大きな半導体層で埋め込む構造
とすることにより、素子端面での光吸収を低減、端面破
壊を抑制でき、光高出力特性を得ることができる。ま
た、ウィンドウ領域の埋め込みを容易に行うことがで
き、高出力な半導体発光素子を製造効率よく、また歩留
まりよく製造することが可能となる。
【0021】なお、本実施形態1では埋め込み層8に
(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P層を用いたが、活
性層よりもバンドギャップエネルギーが大きくなるよう
に(AlX Ga1-X 0.5 In0.5 P(0≦x≦1)の
Al組成を決定すればよく、また、活性層4はGaIn
PまたはAlGaInPバルク層としてもよい。
【0022】本発明の半導体レーザの実施形態2の斜視
図を図5に示す。この実施形態2では、電流狭窄並びに
横モード制御用リッジストライプ構造を作製した後に、
ウィンドウ領域を作製した例を示しており、この場合も
AlGaInP赤色半導体レーザの場合を示す。また、
図6及び図7はその製造工程を示す図である。まず、図
6(A),(a)に示すように、n型GaAs基板1上
に0.5μm厚のn型GaAsバッファ層2、1.5μ
m厚のn型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5Pクラッ
ド層3、アンドープAlGaInP/GaInPMQW
活性層4、1.5μm厚のp型(Al0.7 Ga0.3
0.5 In0.5 Pクラッド層5、20nm厚のp型Ga
0.5 In0.5 Pヘテロバッファ層6、0. 3μm厚のp
型GaAsキャップ層7を積層成長する。結晶成長は減
圧MOVPE法を用いた。次に、電流狭窄並びに横モー
ド制御用のリッジストライプの形成を行う。図6
(B),(b)に示すように、横モード制御用リッジス
トライプを形成するために、5μm幅のSiO2 ストラ
イプマスク14をフォトリソグラフィ法により形成し、
p型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層5
を層厚0. 2μm程度残してウェットエッチング、また
はドライエッチングにより除去し、メサを形成する。次
に、図6(C),(c)に示すように、選択成長により
n型GaAsブロック層9を積層成長後、SiO2 スト
ライプマスク14を除去する。これらの工程によりリッ
ジストライプの形成が完了する。
【0023】次に、ウィンドウ領域の形成を行う。図7
(A),(a)に示すように、リソグラフィ法によりウ
ィンドウ領域を除いた活性領域にリッジストライプより
も幅の広い長方形状のSiO2 マスク13を形成する。
この場合、50μm幅のマスクを形成し、リッジストラ
イプがSiO2 マスク13のほぼ中央となるようにし
た。図7(B),(b)に示すように、前記SiO2
スク13をエッチング用マスクとしてウェットエッチン
グまたはドライエッチングにより、アンドープGaIn
P/AlGaInPMQW活性層4よりも深く、n型
(Al0.7 Ga0.30.5 In0.5 Pクラッド層3の途
中まで除去し、溝を形成する。図7(C),(c)に示
すように、SiO2 マスク13を選択成長用マスクとし
て、エッチングにより形成した溝部に高抵抗(Al0.7
Ga0.3 0.5 In0.5 P埋め込み層8を選択成長によ
り形成する。選択成長には減圧MOVPE法を用いた。
これまでの工程により、ウィンドウ領域の形成が完了す
る。次に、SiO2 マスク13を除去し、p型GaAs
コンタクト層10を形成後、n電極11、p電極12を
形成し、埋め込みを行ったウィンドウ領域で劈開して共
振器を形成し、図5に示した半導体レーザを完成する。
【0024】本実施形態2においても、実施形態1と同
様、高出力で高信頼な半導体レーザの特性が得られた。
本実施形態2では埋め込み層8に(Al0.7 Ga0.3
0.5In0.5 P層を用いたが、活性層よりもバンドギャ
ップエネルギーが大きくなるように(AlX Ga1-X
0.5 In0.5 P(0≦x≦1)のAl組成を決定すれば
よく、また、活性層4はGaInPまたはAlGaIn
Pバルク層としてもよい。
【0025】図8(A),(a)は、本発明の実施形態
3の半導体レーザの断面図を示しており、前記実施形態
1の変形例の一形態である。前記実施形態1と同様な製
造工程手順により作製し、ウィンドウ領域の埋め込み層
として高抵抗(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P埋め
込み層8の代わりに、p型(Al0.7 Ga0.3 )0.5I
n0.5 P埋め込み層15とn型(Al0.7 Ga0.3 )0.
5 In0.5 P埋め込み層16により埋め込みを行った。
p型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P埋め込み層1
5とn型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P埋め込み
層16の界面はほぼ活性層と同一の高さになるように
し、埋め込み層の電流ブロック構造をp−n−p−n構
造として電流が流れないようにしている。本実施形態3
では、埋め込み層15,16に(Al0.7 Ga0.3
0.5 In0.5 P層を用いたが、活性層よりもバンドギャ
ップエネルギーが大きくなるように(Alx Ga1-x
0.5 In0.5 P(0≦x≦1)のAl組成を決定すれば
よく、また、活性層4はGaInPまたはAlGaIn
Pバルク層としてもよい。
【0026】図8(B),(b)には、本発明の実施形
態4の半導体レーザの断面図を示しており、前記実施形
態1の変形例の他の形態である。実施形態1と同様な製
造工程手順により作製し、ウィンドウ領域の埋込み層と
して高抵抗(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P埋め込
み層8の代わりに、高抵抗Al0.7 Ga0.3 As埋め込
み層17により埋め込みを行った。本実施形態4では、
埋め込み層17に高抵抗Al0.7 Ga0.3 As層を用い
たが、活性層よりもバンドギャップエネルギーが大きく
なるようにAlx Ga1-x As(0≦x≦1)のAl組
成を決定すればよく、p−n接合を用いて電流をブロッ
クする構造としてもよい。また、活性層4はGaInP
またはAlGaInPバルク層としてもよい。
【0027】図9(A),(a)は、本発明の実施形態
5の半導体レーザの断面図を示しており、前記実施形態
2の変形例の一形態である。実施形態2と同様な製造工
程手順により作製し、ウィンドウ領域の埋込み層として
高抵抗(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P埋め込み層
8の代わりに、p型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5
P埋め込み層15とn型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In
0.5 P埋め込み層16により埋め込みを行った。p型
(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P埋め込み層15と
n型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P埋め込み層1
6の界面はほぼ活性層と同一の高さになるようにし、埋
め込み層の電流ブロック構造をp−n−p−n構造とし
て電流が流れないようにしている。本実施形態5では、
埋め込み層15,16に(Al0.7 Ga0.3 0.5 In
0.5 P層を用いたが、活性層よりもバンドギャップエネ
ルギーが大きくなるようにAl組成を決定すればよく、
また、活性層4はGaInPまたはAlGaInPバル
ク層としてもよい。
【0028】図10(A),(a)は、本発明の実施形
態6の半導体レーザの断面図を示しており、0.98μ
m帯半導体レーザの場合を示す。n型GaAs基板1上
に0.5μm厚のn型GaAsバッファ層2、1.5μ
m厚のn型Al0.3 Ga0.7Asクラッド層18、アン
ドープInGaAs/AlGaAsMQW活性層19、
1.5μm厚のp型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層2
0、0. 3μm厚のp型GaAsキャップ層7を積層成
長する。その後の工程は実施例1と同様の工程によりウ
ィンドウ領域の溝を形成し、高抵抗(Al0.7
0.3 0.5 In0.5P埋め込み層8で埋め込み、電流
狭窄並びに横モード制御用リッジストライプ構造を形成
した。本実施形態6では埋め込み層8に高抵抗(Al
0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P層を用いたが、活性層よ
りもバンドギャップエネルギーが大きくなるように(A
lx Ga1-x )0.5 In0.5 P(0≦x≦1)のAl組
成を決定すればよく、p−n接合を用いて電流をブロッ
クする構造としてもよい。また、活性層19はIny G
a1-y As/Alz Ga1-z As量子井戸構造の(0≦
y<0.5、0≦z≦1、y=0のときz≠0)の範囲
であればよく、GaAsまたはAlGaAsバルク層と
してもよい。
【0029】図10(B),(b)は、本発明の実施形
態7の半導体レーザの断面図を示しており、実施形態6
の変形例を示している。実施形態6と同様な製造工程手
順により作製し、ウィンドウ領域の埋込み層として高抵
抗(Al0.7 Ga0.3 0.5In0.5 P埋め込み層8の
代わりに、高抵抗Al0.7 Ga0.3 As埋め込み層17
により埋め込みを行った。本実施形態7では埋め込み層
17に高抵抗Al0.7Ga0.3 As層を用いたが、活性
層よりもバンドギャップエネルギーが大きくなるように
Alx Ga1-x As(0≦x≦1)のAl組成を決定す
ればよく、p−n接合を用いて電流をブロックする構造
としてもよい。また、活性層19はIny Ga1-y As
/Alz Ga1-z As量子井戸構造の(0≦y<0.
5、0≦z≦1、y=0のときz≠0)の範囲であれば
よく、GaAsまたはAlGaAsバルク層としてもよ
い。
【0030】図11は、本発明の実施形態8の半導体レ
ーザの一部を破断した斜視図を示しており、AlGaI
nP赤色半導体レーザの場合を示す。これまでの実施形
態ではリッジストライプ構造の場合について説明してき
たが、本実施例では活性層をエッチングにより除去して
半導体層で埋め込み、電流狭窄並びに横モード制御を行
う埋め込み型ストライプ構造の半導体レーザの場合につ
いて説明する。実施形態1の図4(B),(b)の製造
工程において、ストライプをエッチングにより形成する
ときに、活性層4よりも深く、n型(Al0.7
0.3 0.5 In0.5Pクラッド層3の途中まで除去
し、選択成長によりn型GaAsブロック層9を積層成
長する。これにより、埋め込み型ストライプ構造の半導
体レーザを作製することができる。本実施形態8ではA
lGaInP赤色半導体レーザの場合について述べた
が、InGaAs/AlGaAs系の半導体レーザでも
よく、また、電流ブロック層9にGaAs層を用いた
が、光横モード制御が行えるようにAlGaInP層ま
たはAlGaAs層としてもよい。
【0031】図12には、本発明の実施形態9の半導体
レーザの一部を破断した斜視図を示しており、AlGa
InP赤色半導体レーザの場合を示す。埋め込み型スト
ライプ構造の半導体レーザの場合について、実施形態8
ではウィンドウ領域の製造工程の後、埋め込み型ストラ
イプ構造を作製した場合であったが、埋め込み型ストラ
イプ構造の製造工程の後、ウィンドウ領域を作製した場
合の実施例を説明する。実施形態2の図6(B),
(b)の製造工程において、ストライプをエッチングに
より形成するときに、活性層4よりも深く、n型(Al
0.7 Ga0.3 0.5In0.5 Pクラッド層3の途中まで
除去し、選択成長によりn型GaAsブロック層9を積
層成長する。これにより、埋め込み型ストライプ構造の
半導体レーザを作製することができる。本実施形態9で
はAlGaInP赤色半導体レーザの場合について述べ
たが、InGaAs/AlGaAs系の半導体レーザで
もよく、また、電流ブロック層9にGaAs層を用いた
が、光横モード制御が行えるようにAlGaInP層ま
たはAlGaAs層としてもよい。
【0032】なお、以上の説明は本発明の半導体発光素
子が半導体レーザの場合の実施形態について説明してき
たが、同一の層構造で、素子端面に低反射率となる構
造、すなわち、反射防止膜の形成、端面斜め入射構造等
とすることにより、高出力の得られる半導体光アンプを
製造することができる。本発明の半導体光アンプによ
り、端面劣化することなくレーザ光を増幅することがで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体発光
素子は、ウィンドウ領域を活性層に比してバンドギャッ
プエネルギーの大きな半導体層で埋め込む構造とするこ
とにより、素子端面での光吸収を低減、端面破壊を抑制
でき、光高出力特性を得ることができる。また、本発明
の半導体発光素子の製造方法では、ウィンドウ領域を形
成するための埋め込み選択成長用のマスクパターンを、
ウィンドウ領域を除いた活性領域にリッジストライプよ
りも幅の広い長方形状とすることにより、電流狭窄スト
ライプの構造や埋込み層の組成によらず本発明の前記し
た高出力タイプの半導体発光素子を得ることができ、こ
の半導体発光素子を製造効率よく、また歩留まりよく製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の半導体レーザの一部を破
断した斜視図である。
【図2】本発明の半導体レーザの製造に用いるマスクの
斜視図である。
【図3】本発明の実施形態1の半導体レーザの製造方法
を工程順に示す断面図のその1である。
【図4】本発明の実施形態1の半導体レーザの製造方法
を工程順に示す断面図のその2である。
【図5】本発明の実施形態2の半導体レーザの一部を破
断した斜視図である。
【図6】本発明の実施形態2の半導体レーザの製造方法
を工程順に示す断面図のその1である。
【図7】本発明の実施形態2の半導体レーザの製造方法
を工程順に示す断面図のその2である。
【図8】本発明の実施形態1の変形例である実施形態3
と実施形態4のそれぞれの半導体レーザの断面図であ
る。
【図9】本発明の実施形態2の変形例である実施形態5
の半導体レーザの断面図である。
【図10】本発明の実施形態6とその変形例である実施
形態7の半導体レーザの断面図である。
【図11】本発明の実施形態8の半導体レーザの一部を
破断した斜視図である。
【図12】本発明の実施形態9の半導体レーザの一部を
破断した斜視図である。
【図13】従来の半導体レーザの第1の製造方法を工程
順に示す断面図である。
【図14】従来の半導体レーザの第2の製造方法を工程
順に示す断面図である。
【図15】従来の半導体レーザの第3の製造方法を工程
順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板 2 n型GaAsバッファ層 3 n型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッド
層 4 アンドープGaInP/AlGaInPMQW活性
層 5 p型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッド
層 6 p型Ga0.5 In0.5 Pヘテロバッファ層 7 p型GaAsキャップ層 8 高抵抗(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P埋め込
み層 9 n型GaAsブロック層 10 p型GaAsコンタクト層 11 p電極 12 n電極 13 SiO2 マスク 14 SiO2 ストライプマスク 15 p型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P埋め込
み層 16 n型(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P埋め込
み層 17 高抵抗Al0.7 Ga0.3 As埋め込み層 18 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 19 アンドープInGaAs/AlGaAsMQW活
性層 20 p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層 21 n型GaAs基板 22 n型AlGaInPクラッド層 23 GaInPまたはAlGaInP活性層 24 p型AlGaInPクラッド層 25 p型GaAsキャップ層 26 AlGaAs層 27 n型AlGaAsクラッド層 28 InGaAs量子井戸活性層 29 p型AlGaAsクラッド層 30 p型GaAsコンタクト層 31 絶縁膜 32 GaInP埋め込み層 33 p型AlGaAs活性層 34 アンドープAlGaAs
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一導電型半導体基板上に少なくとも第
    一導電型クラッド層、活性層、及び第二導電型クラッド
    層が積層され、電流注入用のストライプの外側を前記第
    二導電型クラッド層の途中、あるいは前記活性層近傍、
    あるいは前記第一導電型クラッド層の下部または途中ま
    でエッチングして電流ブロック層で埋め込まれた電流狭
    窄ストライプを有する半導体発光素子において、素子の
    ストライプ端面近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプ
    を含み電流狭窄ストライプよりも幅の広いストライプ外
    側の領域とが、前記活性層を横切って活性層に比してバ
    ンドギャップエネルギーの大きい半導体層で埋め込まれ
    ていることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 GaAs基板上に電流狭窄ストライプを
    有する半導体発光素子であって、前記素子のストライプ
    端面近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプを含み電流
    狭窄ストライプよりも幅の広いストライプ外側の領域の
    埋め込み層が(Alx Ga1-x 0.5 In0.5 P(0≦
    x≦1)からなることを特徴とする請求項1記載の半導
    体発光素子。
  3. 【請求項3】 GaAs基板上に電流狭窄ストライプを
    有する半導体発光素子であって、前記素子のストライプ
    端面近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプを含み電流
    狭窄ストライプよりも幅の広いストライプ外側の領域の
    埋め込み層がAlx Ga1-x As(0≦x≦1)からな
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 前記素子のストライプ端面が共振器構造
    を構成した半導体レーザであることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 前記素子のストライプ端面が低反射率で
    ある半導体光アンプであることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 第一導電型半導体基板上に、少なくとも
    第一導電型クラッド層、活性層、及び第二導電型クラッ
    ド層を積層成長し、電流注入用のストライプの外側を前
    記第二導電型クラッド層の途中、あるいは前記活性層近
    傍、あるいは前記第一導電型クラッド層の下部または途
    中までエッチングして電流ブロック層で埋め込み電流狭
    窄ストライプを形成する半導体発光素子の製造方法にお
    いて、素子のストライプ端面近傍を除いた領域の前記第
    二導電型クラッド層の表面に前記電流狭窄ストライプを
    含み電流狭窄ストライプよりも幅の広い長方形状の絶縁
    膜を形成する工程と、前記絶縁膜をマスクとして前記第
    二導電型クラッド層、活性層、及び前記第一導電型クラ
    ッド層の下部または途中までエッチングして溝を形成す
    る工程と、前記絶縁膜を選択成長用マスクとして前記溝
    内を前記活性層に比してバンドギャップエネルギーの大
    きい半導体層で埋め込む工程とを有することを特徴とす
    る半導体発光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記溝の形成と前記溝内を前記バンドギ
    ャップエネルギーの大きい半導体層で埋め込んだ工程の
    後、前記電流狭窄ストライプを形成する請求項6に記載
    の半導体発光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記電流狭窄ストライプを形成した工程
    の後、前記溝の形成と前記バンドギャップエネルギの大
    きい半導体層の埋め込みを行う請求項6に記載の半導体
    発光素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 GaAs基板上に、電流狭窄ストライプ
    を有する半導体発光素子の製造方法であって、素子のス
    トライプ端面近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプを
    含み電流狭窄ストライプよりも幅の広いストライプ外側
    の領域とに前記溝を形成し、前記溝内を選択成長により
    (Alx Ga1-x 0.5 In0.5 P(0≦x≦1)から
    なる半導体層で埋め込む工程を有することを特徴とする
    請求項6ないし8のいずれかに記載の半導体発光素子の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 GaAs基板上に、電流狭窄ストライ
    プを有する半導体発光素子の製造方法であって、素子の
    ストライプ端面近傍の領域と、前記電流狭窄ストライプ
    を含み電流狭窄ストライプよりも幅の広いストライプ外
    側の領域とに溝を形成し、前記溝内を選択成長によりA
    x Ga1-x As(0≦x≦1)からなる半導体層で埋
    め込む工程を有することを特徴とする請求項6ないし8
    のいずれかに記載の半導体レーザの製造方法。
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