JP3995472B2 - 一眼レフカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミラーボックスにフォーカルプレンシャッタを取り付けた一眼レフカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、一眼レフカメラを製作する場合には、フォーカルプレンシャッタやミラーボックスは予めユニットとして製作しておき、それらを順にカメラ本体に取り付けている。しかし、最近では、カメラ本体側の設計事情もあって、フォーカルプレンシャッタを直接カメラ本体に取り付けず、先ずミラーボックッスに取り付けておき、そのミラーボックスの一部をカメラ本体に固定する場合が多くなっている。そこで、従来における、ミラーボックスに対するフォーカルプレンシャッタの二つの取付け構成例を、図6及び図7を用いて説明する。尚、周知のように、フォーカルプレンシャッタは、被写体側(撮影レンズ側)から見た場合、大きな平面形状をしている。そのため、ミラーボックスに対しても複数箇所で取り付けられるが、図6,図7においては、それらのうちの1箇所だけが断面で示されている。
【0003】
そこで、先ず、図6に示された従来例を説明する。この従来例は、ミラーボックス1にフォーカルプレンシャッタを取り付ける場合、フォーカルプレンシャッタのシャッタ地板2に形成されている孔にねじ3を通し、それをミラーボックス1にねじ込むことによって固定している。そして、このあと、ミラーボックス1の図示していない部位が、ねじ等によってカメラ本体へ固定される。また、図7に示された従来例は、ミラーボックス1に設けられたボス1aに対して、フォーカルプレンシャッタのシャッタ地板2に形成された孔を嵌合させ、その状態で、ミラーボックス1の図示していない部位が、ねじ等によってカメラ本体4へ固定される。従って、この場合には、カメラ本体4へのミラーボックス1の固定状態において、フォーカルプレンシャッタは、ボス1aの軸方向へ若干動き得るように組み付けられるが、実際には、その量が図7に示されているよりも極めて僅かであるため、撮影に影響を及ぼすようなことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フォーカルプレンシャッタは、ユニットとして組み立てた段階で、厳重な品質検査が行われる。しかしながら、その後のカメラ本体への組付け作業などによっては、シャッタ性能に変化の生じる可能性があるため、ミラーボックスへ取り付けた段階か、その後にカメラ本体に取り付けた段階で、必ず性能検査を行っている。そして、前者の段階での検査は、シャッタをセットしたりレリーズしたりするのに、特別な道具を用いて行っても差し支えないが、最近では、カメラ側のシャッタセット機構やその一部がミラーボックスに設けられている場合も多くなってきたので、シャッタとの連動関係の検査も含めて特別な面倒を伴わずに行えるようになっている。このようなことから、フォーカルプレンシャッタをミラーボックスへ取付けてからカメラ本体へ取り付ける場合には、組付け作業が簡単且つ確実に行える構成であることは勿論のこと、その作業によってシャッタ性能が損なわれにくい構成であることが要求されるし、組付け後の検査で性能に不具合が発見された場合には、交換や調整などが容易に行える構成であることが要求される。
【0005】
このような観点から、上記の二つの従来例を見てみると、必ずしも好適な構成とはいえない面がある。即ち、図6に示すような構成を採用した場合には、フォーカルプレンシャッタをミラーボックスに取り付けた後であって、カメラ本体に取り付ける前に、性能検査を行なえるという利点がある。ところが、最近ではカメラ部品の合成樹脂化が進んでおり、ミラーボックスやフォーカルプレンシャッタの地板も合成樹脂製のものが多くなってききている。そして、それらは比較的大きな平面を有する部材であるため、金属製であってもその平面性の確保が難しいが、合成樹脂製の場合には非常に難しくなっている。また、フォーカルプレンシャッタのシャッタ地板は、板部材であり且つ略中央部には比較的大きな開口部が形成されていて、ミラーボックスに取り付けるときは、通常、地板の上方位置と下方位置で取り付けるようにしている。しかも、シャッタ羽根は、通常、上下方向に走行する。そのため、図6に示すような構成を採用した場合には、ミラーボックスに取り付けたとき、シャッタ地板2の上下位置でのねじ3(複数)の締め付けによってシャッタ地板2はしなってしまい、所定のシャッタ性能が得られなくなってしまうことがあるという問題点がある。
【0006】
他方、図7に示す構成を採用した場合は、シャッタ地板2の孔をボス1aに嵌合させただけではシャッタ地板2がしならないので、その組付け作業によってはシャッタ性能は損なわれない。また、そのあとに、ミラーボックス1をカメラ本体4に固定しても、原則としてシャッタ地板2をしならせる力が作用しないので、特別な要因でもない限り、その作業によってはシャッタ性能は変わらない。しかし、シャッタ地板2の孔をボス1aに嵌合させただけでは、フォーカルプレンシャッタの安定性が悪く、極端な場合は抜けてしまうこともあり得るため、そのような状態でミラーボックス1をカメラ本体4に取り付ける作業は、決して容易であるとは言えない。また、そのような状態での性能検査は、不可能とは言えないまでも極めて面倒になるという問題点がある。更に、そのようなことを避けるためには、図7の状態に組付けておいてから性能検査を行うことになるが、その場合には、不合格となったときのシャッタの交換,調整などが非常に面倒になるという問題点がある。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、フォーカルプレンシャッタをミラーボックスに取り付けておいてからカメラ本体に固定するようにした一眼レフカメラであって、カメラ本体へ組み付けるに際しては、一連の組付け作業が簡単であると同時に通常の作業によってはシャッタ性能に影響を与えない構成をしており、且つ組付け後の検査で不具合が発見された場合には、シャッタの交換等が容易に行える構成をした一眼レフカメラを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の一眼レフカメラは、少なくとも一方が複数の取付部を有する合成樹脂製であって両者の間に羽根室を構成した二つの地板を有しているフォーカルプレンシャッタと、前記フォーカルプレンシャッタを前記複数の取付部で取り付けておいてからカメラ本体に固定される合成樹脂製のミラーボックスとを備えており、前記取付部の少なくとも一つには孔が形成され、前記ミラーボックスには前記孔に嵌合させるボスが形成されていて、前記ボスは前記一方の地板の板厚よりも僅かに長く形成されており、前記一方の地板は、前記ボスの中心に先端側から螺合したねじによって前記ミラーボックスに取り付けられているようにする。また、上記の目的を達成するために、本発明の一眼レフカメラは、少なくとも一方が複数の取付部を有する合成樹脂製であって両者の間に羽根室を構成した二つの地板を有しているフォーカルプレンシャッタと、前記フォーカルプレンシャッタを前記複数の取付部で取り付けておいてからカメラ本体に固定される合成樹脂製のミラーボックスとを備えており、前記取付部の少なくとも一つにはボスが形成され、前記ミラーボックスの板状部には前記ボスに嵌合させる孔が形成されていて、前記ボスは前記板状部の板厚よりも僅かに長く形成されており、前記一方の地板は、前記ボスの中心に先端側から螺合したねじによって前記ミラーボックスに取り付けられているようにする。そして、前記フォーカルプレンシャッタは、露光作動の駆動源がばねであって、該ばねをチャージするセット手段を作動させるシャッタセット機構の少なくとも一部の部材が前記ミラーボックスに取り付けられていると好適であるが、前記フォーカルプレンシャッタの露光作動の駆動源がモータであって、前記ミラーボックスにはミラー駆動機構が設けられていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、二つの実施例によって説明する。尚、本発明は、フイルムを使用するスチルカメラにも電子スチルカメラにも適用することができるが、図1〜図4は、フイルムを使用するスチルカメラに適用した場合における第1実施例を示したものである。また、図5は第2実施例の要部のみを示した断面図であって、その他の構成は第1実施例の構成が援用される。そのため、二つの実施例において共通する部材,部位には同じ符号を付けてある。
【0011】
先ず、図1〜図4を用いて、第1実施例を説明する。図1はフォーカルプレンシャッタをミラーボックスに取り付けた状態において、ミラーボックスの一部を断面で示した正面図であり、図2はフォーカルプレンシャッタを取り付けた後、ミラーボックスをカメラ本体に取り付けた状態を示したものであって、フォーカルプレンシャッタやカメラ本体を断面し、図1の左側から見た側面図である。また、図3はフォーカルプレンシャッタの主要な構成だけを示した正面図であり、図4はミラーボックスに対するフォーカルプレンシャッタの取付部の一つを拡大して示した断面図である。
【0012】
最初に、図3を用い、本実施例に採用されているフォーカルプレンシャッタの主な構成を説明するが、その構成自体は周知のものと実質的に同じであるため、簡単に説明する。図3において、シャッタ地板2は合成樹脂製であって、その略中央部に長方形を横長にした開口部2aを形成している。また、図2に示すように、シャッタ地板2の背面側には、所定の間隔を空けて、中間板5と補助地板6が順に取り付けられており、シャッタ地板2と中間板5との間に先羽根7の羽根室を形成し、中間板5と補助地板6との間に後羽根8の羽根室を形成している。そして、中間板5と補助地板6にも、開口部2aと類似の開口部5a,6aが形成されている。
【0013】
また、図3において、開口部2aの左側には、円弧状の二つの長孔2b,2cが形成されており、それらの下方端部には、平面形状が略C字状をしたブチルゴム製の緩衝部材9,10が取り付けられている。また、シャッタ地板2には、軸2d,2e,2f,2g,2hが設けられているが、軸2d,2eはシャッタ地板2を貫通して表裏に立設され、軸2fは表面側(撮影レンズ側)にだけ立設され、軸2g,2hが背面側(フィルム面側)にだけ立設されている。そして、シャッタ地板2には、後述するミラーボックス1へ取り付けるための三つの孔2i,2j,2kが形成されている。
【0014】
また、シャッタ地板2の撮影レンズ側において、先羽根用駆動部材11と後羽根用駆動部材12とが、軸2d,2eに回転可能に取り付けられている。そして、それらの駆動部材11,12は、露光作動時には図示していない先羽根用駆動ばね,後羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ回転させられ、セット時には、軸2fに回転可能に取り付けられたセット手段であるセット部材13によって、それらの駆動ばねの付勢力をチャージさせながら反時計方向へ回転させられるようになっている。また、先羽根用駆動部材11と後羽根用駆動部材12は夫々駆動ピン11a,12aを備えていて、それらを長孔2b,2cに貫通させ、羽根室側に突き出させている。尚、セット部材13は、被押動部13aを有していて、図示していないばねによって反時計方向へ回転するように付勢されている。
【0015】
次に、羽根室内に配置されている先羽根7と後羽根8の構成について説明する。先ず、先羽根7は、二つのアーム7a,7bと、それらの長さ方向に順に枢支された4枚の羽根で構成されていて、アーム7aは軸2dに回転可能に取り付けられ、アーム7bは軸2gに回転可能に取り付けられている。そして、アーム7aに形成された孔には上記した先羽根用駆動部材11の駆動ピン11aが嵌合している。他方、後羽根8は、二つのアーム8a,8bと、それらの長さ方向に順に枢支された4枚の羽根で構成されていて、アーム8aは軸2eに回転可能に取り付けられ、アーム8bは軸2hに回転可能に取り付けられている。そして、アーム8aに形成された孔には上記した後羽根用駆動部材12の駆動ピン12aが嵌合している。
【0016】
図3は、上記のような基本的な構成だけを示しているが、周知のように、実際には、このほかにも沢山の構成部材が備えられている。例えば、シャッタ地板2の撮影レンズ側において、軸2d,2e,2fの先端には、支持板とプリント配線板が重ねて取り付けられている。そして、その支持板にはシャッタ地板2側に先羽根用電磁石と後羽根用電磁石が取り付けられていて、それらに対する通電を順に断つことにより、先羽根用駆動部材11と後羽根用駆動部材12の露光作動が開始されるようにしている。図1においては、それらのうち、プリント配線板に符号14を付け、その外形の一例を実線で示してある。
【0017】
ここで、このような基本構成をしたフォーカルプレンシャッタの作動を簡単に説明しておく。図3は、シャッタのセット状態を示しており、セット部材13は、後述する部材によって被押動部13aを押され、図示していない復帰ばねの付勢力に抗して、初期位置から時計方向へ回転させられ、先羽根用駆動部材11と後羽根用駆動部材12を、図示していない夫々の駆動ばねの付勢力に抗して、反時計方向へ回転させた状態にある。そして、このとき、先羽根7の4枚の羽根は展開されて開口部1aを覆っており、後羽根8の4枚の羽根は重畳されて開口部1aの上方位置に格納されている。
【0018】
この状態でレリーズボタンが押されると、その初期段階で、先ず上記した図示していない二つの電磁石に通電され、二つの駆動部材11,12が磁気的に吸着保持される。その後、詳しくは後述する機構によって、ミラーが跳ね上げられると同時に、セット部材13の被押動部13aに対する押圧力が解かれていく。それによって、セット部材13が図示していない復帰ばねの付勢力によって初期位置へ復帰すると、図示していない二つの電磁石に対する通電が順に断たれ、二つの駆動部材11,12は、夫々の駆動ばねの付勢力によって、先羽根用駆動部材11から順に露光作動を開始する。そして、各駆動部材11,12の駆動ピン11a,12aが緩衝部材9,10に順に当接し、露光作動が終了する。その後、後述する機構によって、ミラーがダウン状態にさせられ、セット部材13が時計方向へ回転させられ、シャッタは図3の状態となる。
【0019】
そこで、次に、上記のようなフォーカルプレンシャッタをカメラに取り付けたときの全体構成を図1及び図2を用いて説明する。ミラーボックス1は合成樹脂製であって、撮影光路を囲む四つの壁によってミラー収容室を形成しているが、図1においては、上・下の壁1b,1cと左側の壁1dが示されているだけで、右側の壁は図示を省略されている。そして、壁1dは、外壁面に後述する種々の部材を取り付けることができるようにするため、下方へ延伸し大きな取付け面が得られるように形成されている。また、そのミラー収容室の被写体側には、図2に示すように撮影レンズのマウント部材15が取り付けられているが、図1においては、その一部を二点鎖線で示してある。
【0020】
ミラー収容室に配置されているミラー16は、左側の壁1dに対して軸16aを回転可能に支承され、且つ、図示していない右側の壁に対しても同様の構成で支承されていて、図示していないばねによって、図2において時計方向へ回転するように付勢されている。また、ミラー16には操作ピン16bが設けられており、それを、壁1dに形成された窓1eからミラー収容室の外へ突き出している。更に、ミラーボックス1の上側の壁1bには、図示していない開口が形成されていて、ミラー16で反射した被写体光をファインダ光学系へ導くようになっている。
【0021】
壁1dの外側には、複数のビスによって取付台17が取り付けられている。この取付板17には、図示していない適宜な手段によってモータ18が取り付けられているが、その出力軸に取り付けられた歯車19は、壁1dと取付台17との間に配置されている。また、壁1dには軸1f,1g,1h,1iが立設されているが、それらのうちの軸1f,1g,1hには、夫々、歯車20,21,22が回転可能に取り付けられていて、上記の歯車11と共に歯車列を構成している。そして、歯車21,22は、互いに反対側となる面にカム盤21a,22aを一体的に形成している。
【0022】
また、軸1iには、ミラー作動部材23とセット操作部材24とが個々に回転可能に取り付けられていて、図示していない夫々のばねによって図2において時計方向へ回転するように付勢されているが、ミラー作動部材23に掛けられたばねの付勢力は、上記したミラー16に掛けられいるばねの付勢力よりも大きくなっている。そして、ミラー作動部材23の一方の腕部はミラー16の操作ピン16bに接触し、他方の腕部はカム盤22aのカム面に接触しており、また、セット操作部材24の一方の腕部は、シャッタ地板2に取り付けられているセット部材13の被押動部13aに接触し、他方の腕部はカム盤21aのカム面に接触している。尚、上記したように、壁1dに配置されている各部材のうち、セット部材13を作動させる一連の部材によってシャッタセット機構が構成されており、また、ミラー16を作動させる一連の部材によってミラー駆動機構が構成されているので、モータ18も含めて一部の部材は、両方の機構の兼用部材となっている。
【0023】
このようにして、多くの部材を取り付けているミラーボックス1には、上記のフォーカルプレンシャッタが取り付けられているが、その取付けに際しては、シャッタ地板2に設けられた三つの孔2i,2j,2kにねじを挿入し、それらのねじをミラーボックス1にねじ込んでいる。図1及び図2においては、シャッタ地板2の孔2i,2jに挿入してからミラーボックス1にねじ込んだ二つのねじ25,26だけが示されているが、それらの具体的な取付け構成は後述することにして、ここでは説明しない。このようにして、フォーカルプレンシャッタを取り付けたミラーボックス1は、その後、複数のねじによってカメラ本体4に取り付けられるが、図2においては、それらのうちの二つのねじ27,28が示されている。尚、符号29を付けてあるのはフィルムである。
【0024】
ここで、ミラーボックス1の壁1dに取り付けられている部材の作動を説明しておく。図1及び図2は非撮影状態を示しており、ミラー16はダウンしている。このとき、フォーカルプレンシャッタは図3のセット状態になっている。撮影を行うに際してレリーズボタンが押され、上記の二つの駆動部材11,12が夫々の電磁石によって吸着保持されると、モータ18は反時計方向へ回転し、歯車21,22を夫々の方向へ回転させる。そのため、ミラー作動部材23とセット操作部材24が、夫々のばねの付勢力によって、カム盤22a,21aに追従して、図2において時計方向へ回転する。その結果、ミラー作動部材23は、操作ピン16bを押してミラー16をアップ状態にさせ、セット操作部材24は、セット部材13の被押動部13aから退いていくので、上記したようにセット部材13は初期位置へ復帰し、その直後にモータ18が停止する。
【0025】
その後、既に説明したようにして、フォーカルプレンシャッタによる露光作動が終了すると、再度、モータ18が回転させられ、その回転によって、ミラー作動部材23とセット操作部材24は、カム盤22a,21aに押されて、図2において反時計方向へ回転させられる。そのため、ミラー16は、その操作ピン16bがミラー作動部材23に追従してダウン作動を行い、セット部材13は、その被押動部13aをセット操作部材24に押されて時計方向へ回転させられる。そして、ミラー16がダウン状態になり、上記のフォーカルプレンシャッタがセット状態になると、モータ18の回転が停止し、図1及び図2の状態になる。
【0026】
次に、図4を用い、ミラーボックス1に対するフォーカルプレンシャッタの具体的な取付け構成を説明する。上記したように、本実施例におけるフォーカルプレンシャッタは、3箇所でミラーボックス1に取り付けられているが、それらの取付け構成は全て同じである。そのため、図4は、それらを代表して、シャッタ地板2の孔2iにおける取付け構成だけを拡大して示したものてある。図4において、ねじ25は、頭部25aとねじ部25bとの間に、頭部25aの直径よりも小さく、ねじ部25bのねじ径よりも大きな直径の円筒部25cを有している。そして、円筒部25cの軸方向の長さは、シャッタ地板2の厚さよりも極めて僅かだけ長く形成されている。
【0027】
ところで、本実施例は、このような取付け構成をしているため、ねじ25をミラーボックス1にねじ込んだ状態では、孔2iと円筒部25cが嵌合しているので、この取付部だけでみた場合には、微少とはいえ、シャッタ地板2は動き得るだけの余裕をもって取り付けられていることになる。しかしながら、既に説明してあるように、ミラーボックス1とシャッタ地板2は合成樹脂であるから、両者の接触面の平面度は優れたものとは言えない。そのため、図4に示された取付け状態のように、シャッタ地板2がミラーボックス1には接触しているが、ねじ25の頭部25aには完全に接触していなくても、ねじ26による取付部においては、ねじ26の頭部にシャッタ地板2が接触していることがあるので、シャッタ地板2がミラーボックス1に対してガタついてしまうことは殆どない。また、仮にガタつくような関係に組み付けられたとしても、そのガタつきは微小なので、シャッタの性能上からは何の問題ともならない。
【0028】
このように、本実施例の場合には、フォーカルプレンシャッタをミラーボックス1に取り付けるに際し、シャッタ地板2を無理にしならせてしまうようなことがない。また、図2においては明りょうに示されていないが、実際には、フォーカルプレンシャッタの補助地板6とカメラ本体4の間に、若干の間隙が設けられている。そのため、その後、ミラーボックス1をカメラ本体4に取り付けるに際しても、フォーカルプレンシャッタには無理な力が加わらないので、上記のようにミラーボックス1に取り付けた段階で、フォーカルプレンシャッタの性能検査や、セット部材13とミラーボックス1側のシャッタセット機構との連動関係の検査をすることが可能になる。また、その結果、性能に不具合が発見されたときには、その状態で調整することができる場合もあるし、それが不可能であれば、簡単にミラーボックス1から取り外すことが可能である。
【0029】
次に、図5を用いて、第2実施例を説明する。本実施例は、第1実施例におけるミラーボックス1とシャッタ地板2との3箇所の取付け構成が異なるだけであり、そのほかの構成は、全て第1実施例の構成が援用される。そして、図5は、上記した図4と同じ取付部の構成を図4と同じようにして示したものである。そこで、本実施例の取付け構成は、シャッタ地板2の孔2iに、ミラーボックス1と一体成形によって形成されたボス1jを嵌合させ、そのボス1jの中心に先端側からねじ30を挿入している。その場合、ボス1jは、シャッタ地板2の厚さよりも僅かに長く形成されており、ねじ30は、頭部30aとねじ部30bからなっていて、第1実施例のねじ25に設けられていたような円筒部は設けられていない。
【0030】
また、本実施例の場合には、ねじ30のねじ部30bを挿入するために、ボス1jに予め孔を形成しておく必要があるが、その内部には、めねじを形成してあっても形成してなくても差し支えない。しかし、めねじを形成した場合には、ねじ部30bの長さを短くすることが可能であって、場合によっては、先端部がボス1j内にあるように構成することも可能である。このように構成された本実施例の場合にも、図5においては、ねじ30の頭部30aに、シャッタ地板2が接していない。そして、このような組み付け状態であっても、特に問題はなく、むしろ好適な組付け状態が得られていることは、第1実施例の場合と全く同じである。従って、そのことについての詳しい説明は省略する。
【0031】
尚、上記の第1実施例においては、シャッタ地板2に孔2iが形成されていて、ねじ25をシャッタ地板2側から挿入し、ミラーボックス1にねじ止めしているが、ミラーボックス1側の取付部が、図2に示したような板状部である場合には、ミラーボックス1に孔を形成し、ねじ25をミラーボックス1側から挿入して、シャッタ地板2にねじ止めするようにしてもよい。また、同様に、上記の第2実施例においては、シャッタ地板2に孔2iを形成し、ねじ30を、ミラーボックス1に設けられたボス1jの孔に挿入しているが、反対に、ミラーボックス1側に形成した孔にシャッタ地板2側に設けたボスを挿入し、ねじ30をミラーボックス1側からボスの孔に挿入するようにしても差し支えない。
【0032】
また、上記の各実施例においては、ミラーボックス1とシャッタ地板2との取付部が3箇所設けられているが、2箇所の場合であっても、4箇所の場合であっても同じである。そして、上記の各実施例においては、それらの取付け構成が、全て同じ場合で説明したが、それらのうちの少なくとも1箇所が上記したように構成されていれば、本発明の課題を解決することが可能である。また、上記の各実施例においては、シャッタ地板2をミラーボックス1に取り付けているが、シャッタ構成次第では、補助地板6をミラーボックス1に取け付けても差し支えない。
【0033】
更に、上記の各実施例の場合には、シャッタセット機構とミラー駆動機構が全てミラーボックス1に設けられていて、モータ18が駆動源として兼用されているが、それらの機構は別々のモータに駆動されるようにしてもよい。また、それらの機構を一つの兼用モータ18で駆動する場合であっても、二つのモータで駆動する場合であっても、少なくともシャッタセット機構の駆動源となるモータを、カメラ本体4側に設けるようにしても差し支えない。しかし、その場合には、検査をするときに、モータを備えた検査冶具を用意しなければならなくなるが、それであっても、シャッタをミラーボックスに取り付けた段階で検査ができることには変わりがない。更に、少なくなくともシャッタセット機構の駆動源となるモータをシャッタユニット側に設けても差し支えない。その場合であっても、少なくともシャッタ性能の検査を行なうことは可能である。
【0034】
また、上記の各実施例においては、シャッタの露光作動用の駆動源が、図示していない周知の駆動ばねであって、それぞれをセット部材13がチャージする場合で説明したが、本発明は、シャッタユニットに取り付けられたモータを駆動源として露光作動が行われるたフォーカルプレンシャッタの場合にも、適用することが可能である。即ち、そのようにするときは、上記の各実施例のようにシャッタ羽根を二つ備えている場合にはモータが二つ必要であり、シャッタ羽根が一つの場合には一つでよいが、いずれの場合であっても、少なくともシャッタ性能の検査を行なうことが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、フォーカルプレンシャッタを複数の取付部で取り付けておいてからカメラ本体に固定されるミラーボックスに、フォーカルプレンシャッタが、少なくとも一つの取付部において、ミラーボックスから離れる方向へ微少な移動余裕を持たせて、ねじによって止められているようにしたから、取付けに際して、フォーカルプレンシャッタの地板をしならせてしまう力を無視することができ、シャッタ性能が損なわれるのを防止することが可能になる。また、ミラーボックスへ取り付けた後の性能検査でシャッタ性能に不具合が発見された場合でも、取付け構成が簡単であるため、シャッタの交換や調整などが容易に行えるという特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォーカルプレンシャッタをミラーボックスに取り付けた状態において、ミラーボックスの一部を断面で示した第1実施例の正面図である。
【図2】フォーカルプレンシャッタを取り付けた後、ミラーボックスをカメラ本体に取り付けた状態であって、フォーカルプレンシャッタやカメラ本体を断面し、図1の左側から見た側面図である。
【図3】第1実施例におけるフォーカルプレンシャッタの主要な構成だけを示した正面図である。
【図4】ミラーボックスに対するフォーカルプレンシャッタの取付部の一つを拡大して示した第1実施例の断面図である。
【図5】ミラーボックスに対するフォーカルプレンシャッタの取付部の一つを拡大して示した第2実施例の断面図である。
【図6】ミラーボックスに対するフォーカルプレンシャッタの取付部の一つを拡大して示した従来例の断面図である。
【図7】ミラーボックスに対するフォーカルプレンシャッタの取付部の一つを拡大して示した他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 ミラーボックス
1a,1j ボス
1b,1c,1d 壁
1e 窓
1f,1g,1h,1i,2d,2e,2f,2g,2h,16a 軸
2 シャッタ地板
2a,5a,6a 開口部
2b,2c 長孔
2i,2j,2k 孔
3,25,26,27,28,30 ねじ
4 カメラ本体
5 中間板
6 補助地板
7 先羽根
7a,7b,8a,8b アーム
8 後羽根
9,10 緩衝部材
11 先羽根用駆動部材
11a,12a 駆動ピン
12 後羽根用駆動部材
13 セット部材
13a 被押動部
14 プリント配線板
15 マウント部材
16 ミラー
16b 操作ピン
17 取付台
18 モータ
19,20,21,22 歯車
21a,22a カム盤
23 ミラー作動部材
24 セット操作部材
25a,30a 頭部
25b,30b ねじ部
25c 円筒部
29 フィルム

Claims (4)

  1. 少なくとも一方が複数の取付部を有する合成樹脂製であって両者の間に羽根室を構成した二つの地板を有しているフォーカルプレンシャッタと、前記フォーカルプレンシャッタを前記複数の取付部で取り付けておいてからカメラ本体に固定される合成樹脂製のミラーボックスとを備えており、前記取付部の少なくとも一つには孔が形成され、前記ミラーボックスには前記孔に嵌合させるボスが形成されていて、前記ボスは前記一方の地板の板厚よりも僅かに長く形成されており、前記一方の地板は、前記ボスの中心に先端側から螺合したねじによって前記ミラーボックスに取り付けられていることを特徴とする一眼レフカメラ。
  2. 少なくとも一方が複数の取付部を有する合成樹脂製であって両者の間に羽根室を構成した二つの地板を有しているフォーカルプレンシャッタと、前記フォーカルプレンシャッタを前記複数の取付部で取り付けておいてからカメラ本体に固定される合成樹脂製のミラーボックスとを備えており、前記取付部の少なくとも一つにはボスが形成され、前記ミラーボックスの板状部には前記ボスに嵌合させる孔が形成されていて、前記ボスは前記板状部の板厚よりも僅かに長く形成されており、前記一方の地板は、前記ボスの中心に先端側から螺合したねじによって前記ミラーボックスに取り付けられていることを特徴とする一眼レフカメラ。
  3. 前記フォーカルプレンシャッタは、露光作動の駆動源がばねであって、該ばねをチャージするセット手段を作動させるシャッタセット機構の少なくとも一部の部材が前記ミラーボックスに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の一眼レフカメラ。
  4. 前記フォーカルプレンシャッタは、露光作動の駆動源がモータであって、該ミラーボックスにはミラー駆動機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の一眼レフカメラ。
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