JP2003322896A - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

カメラ用フォーカルプレンシャッタ

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JP2003322896A
JP2003322896A JP2002128872A JP2002128872A JP2003322896A JP 2003322896 A JP2003322896 A JP 2003322896A JP 2002128872 A JP2002128872 A JP 2002128872A JP 2002128872 A JP2002128872 A JP 2002128872A JP 2003322896 A JP2003322896 A JP 2003322896A
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motor
shutter
blade
plane shutter
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JP2002128872A
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Masato Kiyota
真人 清田
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セット部材の駆動源となる比較的大きくて細長
いモータを好適に組み付けたカメラ用フォーカルプレン
シャッタを提供すること。 【解決手段】モータ17は、開口部1aの一方の側方領
域において、セット部材12よりも離れた位置に、回転
軸を上下方向にして配置されている。このモータ17
は、出力軸17a側の一端が、セット部材12との間に
介在している伝達機構の一部を収容したギアボックス1
5に対し、二つのビス18によって固着されている。ま
た、モータ17の他端側は、合成樹脂製のシャッタ地板
1に設けられた二つの載置部1gと帯状部1hとの間
で、帯状部1hの先端をビス19によって補助地板3に
螺着することによって、挟着されている。そのため、衝
撃を受けたり、モータ17の上記他端側が押されたりし
ても、ギアボックス15に対する取付部を支点にした動
きが生じないので、伝達機構との連結関係に不具合が生
じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影時には、駆動
ばねの付勢力によってシャッタ羽根を作動させ、セット
時には、モータによってその駆動ばねの付勢力をチャー
ジするようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタに
関する。
【0002】
【従来の技術】最近のフォーカルプレンシャッタとして
は、先羽根と後羽根と称されている二つのシャッタ羽根
を備えたものと、一つのシャッタ羽根だけを備えたもの
とがあるが、前者は、銀塩カメラにもデジタルスチルカ
メラにも採用され、後者は、デジタルスチルカメラにの
み採用されている。また、前者のように二つのシャッタ
羽根を備えたものの中には、二重遮光方式と称されてい
るものがある。このシャッタは、常態では、二つのシャ
ッタ羽根によって露光開口を二重に覆っており、撮影時
には、後羽根を露光作動開始位置へ移動させておいてか
ら露光作動が行われるようにしたものである。そして、
この二重遮光方式のフォーカルプレンシャッタは、通
常、銀塩カメラに採用されているが、要求があればデジ
タルスチルカメラにも採用することができるものであ
る。
【0003】また、上記のいずれのタイプのものであっ
ても、各々のシャッタ羽根の基本構成は同じであり、一
端をシャッタ地板に枢着された二つのアームと、それら
に枢支された1枚以上の羽根とで構成され、各羽根をカ
メラの上下方向へ作動させて露光開口を開閉するように
している。そして、シャッタ羽根を二つ備えたものは、
作動上両者が干渉し合わないようにするために、二つの
地板の間を中間板で仕切り、二つの羽根室を構成してい
るのが普通であるが、例えば特開平11−326992
号公報に記載されているように構成したときは、一つの
シャッタ羽根を備えたものの場合と同様に、中間板を設
けなくてもよいようにすることが可能である。
【0004】更に、これらのフォーカルプレンシャッタ
は、露光作動時に、駆動ばねの付勢力によってシャッタ
羽根を作動させる駆動部材と、セット作動時に、この駆
動ばねの付勢力に抗して駆動部材を作動させるセット部
材とを備えていて、それらを露光開口の一方の側方位置
に近接して配置しているが、二つのシャッタ羽根を備え
たフォーカルプレンシャッタの場合には、夫々の駆動ば
ねによって付勢されている二つの駆動部材が必要であっ
て、セット部材は、セット作動時に、それらの両方の駆
動部材を作動させるようになっている。そして、最近で
は、セット部材は、セット作動時に、モータの駆動力に
よって作動させられるのが普通となっている。
【0005】本発明は、このように、セット作動時にモ
ータを駆動源として作動するセット部材が、一つ又は二
つの駆動部材を駆動ばねの付勢力に抗して作動させるよ
うにしたフォーカルプレンシャッタに関するものである
が、上記のような二重遮光方式の場合であって、そのよ
うに構成したものの一例が、特公平6−90383号公
報に記載されている。そして、この公報においては、上
記のセット部材は、チャージカム(66)と称されてお
り、二つの駆動部材は、先駆動レバー(101)及び後
駆動レバー(71)と称されている。
【0006】ところで、上記の公報にも記載されている
ように、従来は、モータが、シャッタユニット側に取り
付けられておらず、カメラ本体側に取り付けられている
のが普通であった。そのため、カメラ本体側での伝達機
構が複雑となったり、シャッタユニットの組み付け時
に、上記のセット部材に対して、正確に連結させる必要
があり、コンパクト性の面でもコスト面でも決して有利
なものとは言えなかった。ところが、カメラによって
は、そのモータを、絞り機構やミラー機構の駆動用とし
て共用にする必要のない場合があるし、また、共用にす
る場合であっても、モータをシャッタユニットに取り付
けておいて何ら問題がない場合がある。そのため、それ
らの場合には、モータをシャッタユニット側に取り付け
ておくのが好ましいことになり、現に、モータをシャッ
タユニットに直接取り付けるようにしたものも何件か提
案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、モータが極
めて小型であるならば、配置上も殆ど制約を受けずにシ
ャッタユニットに組付けることが可能であるが、そのよ
うなモータは高価であって、通常のカメラにはとても採
用することが難しい。そのため、上記の公報にも記載さ
れているような、比較的大きくて細長い形状をしたコス
ト的に有利なモータを採用せざるを得ないのが現状であ
る。また、最近では小刻みな連続撮影(連写)を可能に
するために、高速対応の高トルクのモータを採用するこ
とが要求されているが、そのような観点からも比較的大
きなモータを採用せざるを得なくなっている。しかしな
がら、そのようなモータを採用する場合には、自ずとそ
の配置位置に制約を受けてしまう。即ち、シャッタユニ
ットとしては、機能上,コスト上の有利性は勿論のこ
と、ユニット自体のコンパクト性も重視しなければなら
ないからである。従って、そのような比較的大きくて細
長い形状をしたモータを、回転子の回転軸がシャッタ地
板に対して垂直となるように取り付けるなどということ
は、とても考えられない。
【0008】そのため、そのようなモータをシャッタ地
板に取り付ける場合には、回転子の回転軸をシャッタ地
板面に対して平行となるようにして取り付けることが必
要になるが、露光開口の上方領域又は下方領域に取り付
けるのは、カメラの上下寸法を大きくしてしまう可能性
があってデザイン上好ましくなく、特に上方領域に配置
した場合には、ミラーを含めたファインダ光学系の構成
に制約を与えてしまうことになる。また、露光開口の左
右の側方領域のうち、駆動部材やセット部材が配置され
ていない方の領域に配置すると、セット部材までの距離
が長くなって、その間の伝達機構を構成するのが非常に
面倒となる。このようなことから、回転子の回転軸がシ
ャッタ地板面と平行になるようにして、モータをシャッ
タユニットに取り付ける場合には、駆動部材やセット部
材が配置されている側方領域であって、駆動部材やセッ
ト部材よりも露光開口から離れたところにおいて、回転
軸の長さ方向をカメラの上下方向(即ち、シャッタ羽根
の作動方向)にして配置するのが一番好ましいことにな
る。
【0009】ところで、モータをそのように配置する場
合は、上記の公報からも分かるように、セット部材が、
シャッタユニットの上下方向のほぼ中間位置において、
光軸とは垂直となる面で回転するように配置されている
ため、モータの出力軸を直接連結するわけにはいかず、
回転方向の変換機構を含んだ伝達機構を介在させなけれ
ばならなくなる。しかも、そのような伝達機構とモータ
の出力軸との連結は、シャッタユニットの上方位置又は
下方位置で行われることになる。このようなことから、
その連結が好適に行われるようにするためには、モータ
を、少なくともその出力軸の近傍位置でシャッタ地板に
直接又は間接に固着させなければならないが、それだけ
では不十分である。即ち、細長くて比較的大きなモータ
を、その出力軸側の一端で固着した場合には、その固着
部を相当補強した構成にしておかないと、他端側がモー
タ起動時の高トルクによる衝撃によって無視できないほ
ど揺れたり、組立作業中に他端側を引っ掛けてしまった
りすると、伝達機構との連結に不具合が生じてしまうこ
とがあるからである。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、セ
ット作動時においてセット部材の駆動源となる比較的大
きくて細長いモータを、セット部材の配置されている露
光用開口部の側方領域において、回転軸の長さ方向をシ
ャッタ羽根の作動方向に合わせて配置し、伝達部材を介
してセット部材を作動させるように構成した場合、簡単
な構成によって該モータの取付け状態が確実に維持さ
れ、衝撃等によって伝達機構との連結状態に不具合が生
じないようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、
各々露光用の開口部を有していて両者間に少なくとも一
つの羽根室を構成している第1地板及び第2地板と、前
記羽根室内に配置されていて前記開口部の上下方向に作
動する少なくとも一つのシャッタ羽根と、前記羽根室外
における前記開口部の一方の側方領域において前記第1
地板に取り付けられており撮影時には駆動ばねの付勢力
によって前記シャッタ羽根を作動させる少なくとも一つ
の駆動部材と、前記駆動部材の取付位置近傍において前
記第1地板に取り付けられておりセット作動時には前記
駆動部材を前記駆動ばねの付勢力に抗して作動させるセ
ット部材と、前記一方の側方領域において回転軸の長さ
方向を前記シャッタ羽根の作動方向に合わせて前記セッ
ト部材よりも前記開口部から離れた位置に配置されてお
り伝達機構を介して前記セット部材にセット作動を行わ
せる外形の細長いモータと、を備えていて、前記モータ
は、その長さ方向の一端側の出力軸近傍が、前記第1地
板に固着されており、その長さ方向の他端側近傍が、合
成樹脂材料による一体成形加工によってその一端を前記
二つの地板のいずれか一方に一体化されている帯状部
と、前記第1地板との間に挟着されているようにする。
【0012】その場合、前記帯状部の他端が、前記二つ
の地板のいずれか一方に螺着されているようにしてもよ
いし、前記二つの地板のいずれか一方に設けられたフッ
ク部に掛け止めされているようにしてもよい。また、前
記帯状部と、前記帯状部と共に前記モータを挟着してい
る前記第1地板の部位との少なくとも一方には、合成樹
脂材料による一体成形加工によって前記モータを弾圧す
るバネ片が形成されているようにすると、モータの挟着
を確実なものとすることができる。更に、前記伝達機構
の一部が、前記第1地板に取り付けられたギアボックス
内に配置されていて、前記モータは、その出力軸を該ギ
アボックス内に挿入した状態で該ギアボックスの外側に
固着されているようにすると、実用的な構成になる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図示した
二つの実施例によって説明する。尚、図1〜図6は第1
実施例を示したものであり、図7〜図9は第2実施例を
示したものであるが、それらの実施例は、いずれも、上
記した二つのシャッタ羽根を有しているフォーカルプレ
ンシャッタとして構成したものである。また、各実施例
の説明に際しては、便宜上、各構成部材の被写体側を表
面側と称し、CCDやフィルム等の配置側を背面側と称
することにする。
【0014】[第1実施例]先ず、図1〜図6を用いて
第1実施例を説明する。尚、図1は、被写体側、即ち撮
影レンズ側から視た実施例の平面図であって、露光作動
終了直後の状態を示したものであり、図2は図1の下方
から視た底面図であり、図3は図1におけるA−A断面
図である。また、図4は、図1におけるシャッタ地板を
単体部品状態で示した平面図である。更に、図5は図1
と同じようにして視た実施例の平面図であって、シャッ
タのセット状態を示したものであり、図6は図5の下方
から視た底面図である。
【0015】最初に、本実施例の構成を説明する。本実
施例のシャッタ地板1は、合成樹脂製であって、長方形
を横長にした露光用の開口部1aを形成している。ま
た、シャッタ地板1の背面側には、図2に示されている
ように、所定の間隔を空けて、中間板2と補助地板3
が、適宜な手段によって取り付けられ、シャッタ地板1
と中間板2との間に先羽根の羽根室を形成し、中間板2
と補助地板3との間に後羽根の羽根室を形成している。
そして、補助地板3も合成樹脂製であって、その周囲に
形成された複数の壁部3aが、それらの3枚の板部材の
間を部分的に塞いでいる。また、中間板2と補助地板3
にも、開口部1aと類似の形状の開口部が形成されてい
て、通常は、それらの三つの開口部を重ね合わせ、被写
体光路用の露光開口を規制するようにしているが、本実
施例においては、開口部1aの形状が露光開口を規制し
ている。尚、中間板2は、図2及び図6に示してあるだ
けであるが、平面形状は周知のものと同じである。しか
しながら、補助地板3の平面形状は、図1及び図5から
分かるように、上方部が、シャッタ地板1の略左端にま
で張り出している。
【0016】そこで、次に、シャッタ地板1の具体的な
形状を、主に図3及び図4を用いて説明する。図4に示
すように、本実施例のシャッタ地板1は、シャッタ地板
1の表面側の面のうち、開口部1aの周辺部と同一の面
が基準面Pとなっている。そして、開口部1aの左側の
側方領域には、円弧状の二つの長孔1b,1cが形成さ
れており、それらの下端部の周囲には窪み1b1,1c1
が形成されている。また、シャッタ地板1の左下方の領
域には、基準面Pよりも補助地板3側に、大きな面積の
窪み1dが、基準面Pと平行な板面となるようにして形
成されているが、この窪み1dの中には、窪み1dより
も若干浅い二つの段部1d1,1d2と、窪み1dよりも
若干深い一つの段部1d3とが形成されている。そし
て、窪み1dと段部1d3との間には、二つの斜面1
4,1d4が形成されている。更に、窪み1dと基準面
Pの段差を利用し、ストッパ部1eが形成されている。
【0017】長孔1cの上方近傍位置には、軸1fが一
体成形にて立設されており、その先端部は小径部となっ
ていて、先端面にはねじ穴が形成されている。また、長
孔1cの左方位置には二つの載置部1g,1gが形成さ
れているが、その被写体側の面は、図3から分かるよう
に、後述する円筒状モータの受け面として円弧状に形成
されている。また、それらの載置部1g,1gの間に
は、一体成形によって帯状部1hが円弧状に形成されて
おり、その自由端には孔1iが形成されている。そし
て、この帯状部1hは、薄く形成されているので厚さ方
向への可撓性を有している。更に、シャッタ地板1には
一対のねじ穴1j,1jが形成されているが、その一方
は上記の段部1d2に形成されている。このほか、シャ
ッタ地板1には、9個の孔が形成されているが、それら
のうち三つの孔1k,1k,1kはカメラ本体への取付
孔である。また、その他の6個の孔1m,1n,1p,
1q,1r,1sについては、夫々後述する部材の取付
孔となっている。
【0018】上記の長孔1b,1cの下端部に形成され
た窪み1b1,1c1には、図1に示すように、平面形状
がC字状をしたブチルゴム製の緩衝部材4,5が、周知
のようにして取り付けられている。また、上記の6個の
孔1m,1n,1p,1q,1r,1sには、軸1t,
1u,1v,1w,1x,1yが取り付けられている。
そして、それらの軸のうち、軸1t,1uはシャッタ地
板1を貫通して両面側に立設され、軸1v,1wは表面
側のみに立設され、軸1x,1yは背面側のみに立設さ
れている。
【0019】また、軸1wは、軸1fと同様に、その先
端部が小径部となっていて、先端面にはねじ穴が形成さ
れており、それらの軸1f,1wの先端部には、図示し
ていない周知の支持板とプリント配線板とが重ねられ、
シャッタ地板1と平行になるようにしてねじ止めされて
いる。そして、軸1t,1uの表面側の先端部は、軸1
vの先端部と共に、上記の支持板に設けられた孔に嵌合
させられている。また、その支持板には、シャッタ地板
1側に、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石が取り付けら
れているが、図1,図5においては、それらの鉄芯6,
7のみを一点鎖線で示してある。尚、図2,図3,及び
図6においては、このようにして、シャッタ地板1と支
持板(及びプリント配線板)によって形成される空間
を、二点鎖線で示してある。
【0020】シャッタ地板1の軸1tには、合成樹脂製
の先羽根用駆動部材8が回転可能に取り付けられてい
て、図示していない周知の先羽根用駆動ばねによって時
計方向へ回転するように付勢されている。この先羽根用
駆動部材8は、被押動部8a,駆動ピン8b,取付部8
cを有しており、背面側に設けられた駆動ピン8bは、
その根元部が上記の緩衝部材4に当接し得るようになっ
ていて、先端部は長孔1bを貫通し、シャッタ地板1の
背面側に突き出ている。また、取付部8cには、周知の
ように、図示していないばねを介在させて鉄片部材9が
取り付けられており、上記した先羽根用電磁石の鉄芯6
に吸着保持され得るようになっている。
【0021】シャッタ地板1の軸1uには、合成樹脂製
の後羽根用駆動部材10が回転可能に取り付けられてい
て、図示されていない周知の後羽根用駆動ばねによって
時計方向へ回転するように付勢されている。また、この
後羽根用駆動部材10は、ローラ10a,駆動ピン10
b,取付部10cを有している。そして、その駆動ピン
10bは、根元部が上記の緩衝部材5に当接し得るよう
になっており、先端部は長孔1cを貫通し、シャッタ地
板1の背面側に突き出ている。また、取付部10cに
は、先羽根用駆動部材8の場合と同様に、周知のように
して、ばねを介在させて鉄片部材11が取り付けられて
おり、上記した後羽根用電磁石の鉄芯7に吸着保持され
得るようになっている。
【0022】シャッタ地板1の軸1vには、合成樹脂製
のセット部材12が回転可能に取り付けられている。こ
のセット部材12には、周辺部にカム形状を施した二つ
の押動部12a,12bが形成されており、背面側には
軸12cが設けられている。シャッタ地板1の窪み1d
に立設された上記の軸1wには、伝達部材13が窪み1
d内において回転可能に取り付けられており、図示して
いないばねによって反時計方向へ回転するように付勢さ
れている。そして、この伝達部材13には、被押動部1
3aと軸13bが設けられており、軸13bは伝達部材
13の表面側に立設されている。リンク14は、両端に
設けられた孔を、セット部材12の軸12cと、伝達部
材13の軸13bに、回転可能に嵌合させている。ま
た、このリンク14には、折曲部14aが設けられてい
て、その折曲部14aよりも伝達部材13側の部位は窪
み1d内で作動し、セット部材12側の部位はシャッタ
地板1の表面より被写体側で作動するようになってい
る。
【0023】ギアボックス15は、シャッタ地板1に設
けられた上記の一対のねじ穴1j,1j(図4参照)
に、ビス16,16を螺合させることによって取り付け
られている。細長い円筒状をしたモータ17は、その回
転軸が上下方向となるように配置されていて、その長さ
方向の一端をギアボックス15の上方の壁に、二つのビ
ス18,18によって取り付けられている。また、モー
タ17の上方部は、ねじ孔1i(図4参照)にビス19
を挿入し、帯状部1hの先端を補助地板3に螺着するこ
とによって、シャッタ地板1の載置部1g,1gと帯状
部1hとの間で挟着されている(図3参照。モータ17
は一点鎖線で示してある)。そして、このモータ17の
出力軸17aは、ギアボックス15内に挿入されてい
て、そこに歯車20が固定されている。
【0024】ギアボックス15内には、モータ17の回
転をセット部材12に伝達するための伝達機構の一部を
構成している部材が取付けられている。即ち、ギアボッ
クス15内において、上方の壁には軸15aが立設さ
れ、下方の壁には軸15b,15c,15dが立設され
ている。そして、軸15a,15bには親子歯車21,
22が回転可能に取り付けられており、親子歯車21の
親歯車が、モータ17の出力軸17aに固定されている
歯車20に噛合し、子歯車が、親子歯車22の親歯車に
噛合している。また、軸15cには、カム板23と一体
の歯車24が回転可能に取り付けられていて、親子歯車
22の子歯車に噛合している。更に、軸15dには、変
換部材25が回転可能に取り付けられている。そして、
この変換部材25は、カム板23のカム面に摺接する摺
接部25aと、セット作動時に伝達部材13の被押動部
13aを押す押動部25bを有している。
【0025】尚、本実施例の場合には、先ず、モータ1
7をギアボックス15に取り付けておき、次に、伝達機
構の一部の構成部材をギアボックス15内に取り付けて
おいてから、それをビス16,16によってシャッタ地
板1に固着し、最後に、帯状部1hを補助地板3にビス
19で螺着させ、モータ17の上方部を載置部1g,1
gと帯状部1hとによって挟着するようにしているが、
シャッタ地板1の表面に取付部を起立させて形成し、そ
こにモータ17を直接取り付けるようにしても差し支え
ない。
【0026】次に、シャッタ地板1の背面側に配置され
ている二つのシャッタ羽根の構成を説明するが、それら
の構成は周知であるため、図1及び図5においては簡略
的に示されていて、図2,図3,図6においては図示を
省略されている。先ず、先羽根は、シャッタ地板1と中
間板2によって形成された羽根室内に配置されており、
シャッタ地板1の軸1t,1xに回転可能に取り付けら
れている二つのアーム26,27と、それらの長さ方向
に順に枢支された3枚の羽根28,29,30とで構成
されているが、図1においては、アーム26,27の最
先端に枢支されたスリット形成羽根30だけが示されて
いる。そして、アーム26に形成された図示していない
長孔には、先羽根用駆動部材8の駆動ピン8bが嵌合し
ている。
【0027】他方、後羽根は、構成が先羽根と全く同じ
であるが、先羽根を裏返した状態にして、中間板2と補
助地板3の間に設けられた羽根室内に配置されている。
そして、その後羽根は、シャッタ地板1の軸1u,1y
に回転可能に取り付けられている二つのアーム31,3
2と、それらの長さ方向に順に枢支された3枚の羽根3
3,34,35とで構成されているが、図5において
は、それらのアーム31,32の最先端に枢支されたス
リット形成羽根35だけが示されている。そして、アー
ム31に形成された図示していない長孔には、後羽根用
駆動部材10の駆動ピン10bが嵌合している。
【0028】次に、本実施例の作動を説明する。図1
は、露光作動終了直後の状態を示したものであり、先羽
根用駆動部材8と後羽根用駆動部材10は、それらの駆
動ピン8b,10bが緩衝部材4,5に当接することに
よって、各々の駆動ばねによる時計方向の回転を阻止さ
れている。そのため、先羽根の3枚の羽根28,29,
30は重畳状態となって、開口部1aの下方位置に格納
されており、後羽根の3枚の羽根33,34,35は展
開状態となって、開口部1aを覆っている。また、伝達
部材13は、図示していないばねの付勢力によって反時
計方向へ回転させられ、ストッパ部1eによってその回
転を阻止されている。そのため、セット部材12は、リ
ンク14を介して反時計方向への回転極限位置にある
が、この位置が、セット部材12にとっての初期位置で
ある。
【0029】このような図1の状態において、セット信
号が入ると、モータ17が回転を開始し、図2において
歯車20を時計方向へ回転させるが、その回転は親子歯
車21,22によって減速され、歯車24を反時計方向
へ回転させる。そのため、カム板23も反時計方向へ回
転させられ、そのカム面によって摺接部25aを押し、
変換部材25を時計方向へ回転させる。変換部材25が
時計方向へ回転すると、その押動部25bが被押動部1
3aを押し、図1において伝達部材13を時計方向へ回
転させる。このようにして、伝達部材13が、図1にお
いて、図示していないばねの付勢力に抗して時計方向へ
回転すると、リンク14を介してセット部材12を時計
方向へ回転させることになるが、本実施例は、その伝達
が極めて好適に行える構成となっている。
【0030】即ち、モータ17はシャッタ地板1の基準
面Pに接して配置されているが、伝達部材13は、図2
から分かるように、その作動面が窪み1d内にあるた
め、伝達部材13が時計方向の回転を続けても、その一
部がモータ17の背面側に入り込んでゆけるようになっ
ている。また、リンク14は、伝達部材13が時計方向
の回転を続けていっても、折曲部14aより伝達部材1
3側の部位が、伝達部材13との連結部も含めて、窪み
1dと段部1d1内で作動するようになっている。その
ため、このセット作動中に、伝達部材13や、伝達部材
13とリンク14との連結部や、リンク14の伝達部材
13側の部位が、モータ17に接触するようなことがな
い。また、リンク14は、折曲部14aよりセット部材
12側の部位が、シャッタ地板1の基準面Pよりも被写
体側で作動するようになっているが、その部位の作動領
域においては、モータ17の背面と基準面Pとの間に隙
間があるから、モータ17に接触することがない。仮
に、接触する可能性がある場合は、段部1dの領域を延
ばし、折曲部14aの形成位置をセット部材12側に変
えればよい。
【0031】このような伝達機構によって、セット部材
12が初期位置から時計方向へ回転を開始すると、その
押動部12aが先羽根用駆動部材8の被押動部8aを押
し、先羽根用駆動部材8を図示していない先羽根用駆動
ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させる。その結
果、先羽根用駆動部材8の駆動ピン8bが先羽根のアー
ム26を反時計方向へ回転させるので、先羽根の3枚の
羽根28〜30は、展開されつつ上方へ作動され、開口
部1aを覆っていく。
【0032】その後、先羽根のスリット形成羽根30と
後羽根のスリット形成羽根35とが所定量の重なり状態
になると、セット部材12の押動部12bが後羽根用駆
動部材10のローラ10aを押し、後羽根用駆動部材1
0を図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して
反時計方向へ回転させる。その結果、後羽根用駆動部材
10の駆動ピン10bが後羽根のアーム31を反時計方
向へ回転させるので、後羽根の3枚の羽根33〜35
は、重畳されつつ上方へ作動され、開口部1aから退い
ていく。
【0033】このような一連の作動によって、歯車24
と一体のカム板23が図6に示した状態になると、図示
していない光学センサが歯車24に設けられた第1位置
を検出し、その検出信号によってモータ17の回転が停
止され、各構成部材は図5に示された状態となって、次
の撮影が行われるまでこの状態が維持される。従って、
この図5及び図6に示された状態がセット状態というこ
とになる。そして、このセット状態においては、先羽根
用駆動部材8は、鉄片部材9を先羽根用電磁石の鉄芯6
に接触させており、後羽根用駆動部材10は、鉄片部材
11を先羽根用電磁石の鉄芯7に接触させている。ま
た、先羽根の3枚の羽根28〜30は展開状態となって
開口部1aを覆っており、後羽根の3枚の羽根33〜3
5は重畳状態となって開口部1aの上方位置に格納され
ている。
【0034】撮影に際してカメラのレリーズボタンが押
されると、先ず、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石に通
電され、鉄芯6,7が、接触状態となっていた鉄片部材
9,11を吸着保持する。次に、モータ17が上記と同
方向へ回転させられて、図6において歯車20を時計方
向へ回転させ、歯車24を反時計方向へ回転させる。そ
のため、カム板23は、図6の状態から図2の状態にな
るまで反時計方向へ回転させられるが、伝達部材13
は、図5において、図示していないばねによって、反時
計方向へ回転するように付勢されているので、変換部材
25は、その付勢力によって、図6において反時計方向
へ回転されていく。
【0035】他方、図5において伝達部材13が反時計
方向へ回転することにより、セット部材12も、リンク
14を介して反時計方向へ回転させられる。そのため、
押動部12aが被押動部8aから退き、押動部12bが
ローラ10aから退いていくが、先羽根用駆動部材8と
後羽根用駆動部材10は、それらの鉄片部材9,11が
鉄芯6,7に吸着保持されているので、先羽根及び後羽
根を伴って回転してしまうことがない。そして、伝達部
材13の回転がストッパ部1eによって停止させられ、
セット部材12が初期位置で停止すると、その直後に、
図示していない光学センサが歯車24に設けられた第2
位置を検出し、その検出信号によってモータ17が停止
させられる。
【0036】セット部材12が、このようにして初期位
置へ復帰した後、露光時間制御回路によって、先ず、先
羽根用電磁石に対する通電が断たれる。そのため、鉄芯
6による鉄片部材9に対する吸着力が失われ、先羽根用
駆動部材8が、図示していない強力な先羽根用駆動ばね
の付勢力によって時計方向へ回転させられる。それによ
って、先羽根用駆動部材8の駆動ピン8bが、先羽根の
アーム26を図5の状態から時計方向へ回転させるの
で、先羽根の3枚の羽根28〜30は下方へ作動し、ス
リット形成羽根30の上側の縁であるスリット形成縁に
よって、開口部1aを開いていく。その後、スリット形
成羽根30のスリット形成縁が、開口部1aから完全に
退いた直後に、駆動ピン8bが緩衝部材4に当接するこ
とによって停止され、先羽根用駆動部材8と先羽根の露
光作動が終了する。
【0037】先羽根用駆動部材8が露光作動を開始して
から所定時間後に、後羽根用電磁石に対する通電が断た
れる。そのため、鉄芯7による鉄片部材11に対する吸
着力が失われ、後羽根用駆動部材10が、図示していな
い強力な後羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ
回転させられる。それによって、後羽根用駆動部材10
の駆動ピン10bが、後羽根のアーム31を時計方向へ
回転させるので、後羽根の3枚の羽根33〜35は下方
へ作動し、スリット形成羽根35の下側の縁であるスリ
ット形成縁によって、開口部1aを覆っていく。そし
て、3枚の羽根33〜35が展開状態となって開口部1
aを完全に閉じると、駆動ピン10bが緩衝部材5に当
接することによって停止され、後羽根用駆動部材10と
後羽根の露光作動が終了する。図1及び図2は、このと
きの状態を示したものである。
【0038】[第2実施例]次に、図7〜図9を用いて
第2実施例を説明するが、図7は被写体側から視た本実
施例の平面図であって、露光作動終了直後の状態を示し
たものである。また、図8は図7のB−B線断面図であ
る。更に、図9は図8と同様にして示した断面図である
が、図8がモータの装着状態を示したものであるのに対
して、モータを装着していない状態を示したものであ
る。尚、本実施例は、第1実施例とは、モータ17の支
持構成が異なるだけであるため、これらの各図に示され
ている部材及び部位は、その殆どが第1実施例の場合と
同じである。そのため、第1実施例の場合と全く同じで
あるか、実質的に同じとみなされる部材及び部位には、
第1実施例で用いた符号を付け、それらについての具体
的な説明は省略することにする。また、このことから、
第1実施例の説明で用いた図2,図6は、本実施例につ
いてもそのまま適用することが可能である。
【0039】そこで、上記の第1実施例の場合とは異な
る構成について説明する。本実施例における帯状部1h
も、シャッタ地板1と一体成形加工によって若干薄く形
成されている。そのため、その一端はシャッタ地板1と
一体であって、全体的に厚さ方向への可撓性を有してい
る。そして、他方の自由端には、第1実施例の場合のよ
うに孔1iが形成されておらず、フック部1h1が形成
されている。また、帯状部1hの長さ方向の略中央部に
は、二つのバネ片1h2,1h3が形成されていて、図9
に示されているように、常態ではそれらの先端がモータ
17を挟持する側に突き出ている。また、本実施例の二
つの載置部1g,1gにも、上記のバネ片1h2,1h3
を逆さまにしたようにして、二つずつのバネ片1g1
1g2、1g3,1g4が形成されて、常態ではそれらの
先端がモータ17を挟持する側に突き出ている。更に、
本実施例においては、補助地板3にもフック部3bが形
成されている。
【0040】上記の構成説明からも分かるように、本実
施例においては、モータ17の下端部(出力軸17a
側)は、第1実施例の場合と同様にギアボックス15を
介してシャッタ地板1に取り付けられているが、上方部
は、帯状部1hのフック部1h 1を補助地板3のフック
部3bに掛け止めすることによって、載置部1g,1g
と帯状部1hとで挟持されている。しかも、このとき、
載置部1g,1gと帯状部1hに形成されている六つの
バネ片1g1,1g2、1g3,1g4,1h2,1h3を、
図9の状態から図8の状態へ撓ませるているので、その
挟持が一層確実なものとなっている。
【0041】このような構成をした本実施例は、第1実
施例の場合と同様に作動する。従って、重複を避けるた
めに、その作動説明は省略する。尚、本実施例において
は、上記のように六つのバネ片1g1,1g2、1g3
1g4,1h2,1h3を設けているが、本発明は、この
ようなバネ片を設けることを必須とはしていない。ま
た、このようなバネ片を設ける場合でも、その数には限
定がなく、しかも、載置部1g,1gにだけ設けるよう
にしてもよいし、帯状部1hにだけ設けるようにしても
差し支えない。そして、このようなバネ片は、第1実施
例の載置部1g,1gや帯状部1hにも設けることが可
能である。また、本実施例の場合には、帯状部1hが可
撓性を有しているため、補助地板3のフック部3bは特
に可撓性を有するようにはしていないが、可撓性を有す
るようにしてもよいことは言うまでもない。
【0042】尚、上記の各実施例の説明においては、シ
ャッタ地板1に二つの載置部1g,1gを設けている
が、本発明は、そのような載置部1gを一つだけ設ける
ようにしてもよいし、そのような載置部1gを設けず、
モータ17を直接シャッタ地板1の基準面Pに載置する
ようにしてもよい。また、上記の各実施例においては、
帯状部1hの自由端を補助地板3に取り付けているが、
シャッタ地板1に取り付けるようにしても差し支えな
い。また、上記の各実施例においては、帯状部1hをシ
ャッタ地板1との一体成形によって形成しているが、補
助地板3との一体成形で形成し、その自由端をシャッタ
地板1又は補助地板3に取り付けるようにしても差し支
えない。そして、そのようにした場合には、載置部1g
に相当する載置部を補助地板3に設けることも可能であ
る。更に、上記の各実施例においてはシャッタ地板1も
補助地板3も合成樹脂製の場合で説明したが、本発明
は、帯状部を形成する方の地板は合成樹脂製である必要
があるが、他方の地板は必ずしも合成樹脂製である必要
はない。
【0043】また、上記の各実施例は、先羽根と後羽根
という二つのシャッタ羽根を有しているため、駆動部材
を二つ設け、セット作動時には、それらを一つのセット
部材で作動させているが、本発明はそのような構成のフ
ォーカルプレンシャッタに限定されず、上記したシャッ
タ羽根を一つしか備えていないデジタルスチルカメラ専
用のフォーカルプレンシャッタにも適用することができ
る。更に、カメラ用フォーカルプレンシャッタには、露
光作動開始直前の状態において、先羽根用駆動部材と後
羽根用駆動部材とを露光作動開始位置に保持する機構と
して、ダイレクトタイプと称されているものと係止タイ
プと称されているものとが知られている。そして、上記
の各実施例は、ダイレクトタイプのシャッタとして構成
したものであるが、本発明は、そのようなダイレクトタ
イプのものに限定されず、係止タイプのものにも適用す
ることが可能である。更に、上記の各実施例は、シャッ
タ地板が被写体側に配置される場合で説明したが、デジ
タルスチルカメラに組み込まれる場合には、補助地板を
被写体側にして配置されることもある。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明は、セット作動時
においてセット部材の駆動源となる比較的大きくて細長
いモータを、セット部材の配置されている露光用開口部
の側方領域において、回転軸の長さ方向をシャッタ羽根
の作動方向に合わせてシャッタユニットに組み付けるに
際し、出力軸近傍の一端を固着するだけではなく、他端
側を、二つの地板の一方に一体成形加工によって形成さ
れた帯状部と、いずれか一方の地板によって挟着するよ
うにしたから、低コストの簡単な構成であるにもかかわ
らず、セット部材との間に介在している伝達機構との連
結状態が衝撃等によって損なわれるのを、好適に防止す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側から視た第1実施例の平面図であっ
て、露光作動終了直後の状態を示したものである。
【図2】図1の下方から視た底面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1におけるシャッタ地板を単体部品状態で示
した平面図である。
【図5】図1と同じようにして視た第1実施例の平面図
であって、シャッタのセット状態を示したものである。
【図6】図5の下方から視た底面図である。
【図7】被写体側から視た第2実施例の平面図であっ
て、露光作動終了直後の状態を示したものである。
【図8】図7のB−B線断面図である。
【図9】モータを装着していない状態を、図8と同様に
して示した断面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a 開口部 1b,1c 長孔 1b1,1c1,1d 窪み 1d1,1d2,1d3 段部 1d4 斜面 1e ストッパ部 1f,1t,1u,1v,1w,1x,1y,12c,
13b,15a,15b,15c,15d 軸 1g 載置部 1g1,1g2,1g3,1g4,1h2,1h3 バネ片 1h 帯状部 1h1,3b フック部 1i,1k,1m,1n,1p,1q,1r,1s 孔 1j ねじ孔 2 中間板 3 補助地板 3a 壁部 4,5 緩衝部材 6,7 鉄芯 8 先羽根用駆動部材 8a,13a 被押動部 8b,10b 駆動ピン 8c,10c 取付部 9,11 鉄片部材 10 後羽根用駆動部材 10a ローラ 12 セット部材 12a,12b,25b 押動部 13 伝達部材 14 リンク 14a 折曲部 15 ギアボックス 16,18,19 ビス 17 モータ 17a 出力軸 20,24 歯車 21,22 親子歯車 23 カム板 25 変換部材 25a 摺接部 26,27,31,32 アーム 28,29,30,33,34,35 羽根 P 基準面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々露光用の開口部を有していて両者間
    に少なくとも一つの羽根室を構成している第1地板及び
    第2地板と、前記羽根室内に配置されていて前記開口部
    の上下方向に作動する少なくとも一つのシャッタ羽根
    と、前記羽根室外における前記開口部の一方の側方領域
    において前記第1地板に取り付けられており撮影時には
    駆動ばねの付勢力によって前記シャッタ羽根を作動させ
    る少なくとも一つの駆動部材と、前記駆動部材の取付位
    置近傍において前記第1地板に取り付けられておりセッ
    ト作動時には前記駆動部材を前記駆動ばねの付勢力に抗
    して作動させるセット部材と、前記一方の側方領域にお
    いて回転軸の長さ方向を前記シャッタ羽根の作動方向に
    合わせて前記セット部材よりも前記開口部から離れた位
    置に配置されており伝達機構を介して前記セット部材に
    セット作動を行わせる外形の細長いモータと、を備えて
    いて、前記モータは、その長さ方向の一端側の出力軸近
    傍が、前記第1地板に固着されており、その長さ方向の
    他端側近傍が、合成樹脂材料による一体成形加工によっ
    てその一端を前記二つの地板のいずれか一方に一体化さ
    れている帯状部と、前記第1地板との間に挟着されてい
    ることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッ
    タ。
  2. 【請求項2】 前記帯状部の他端が、前記二つの地板の
    いずれか一方に螺着されていることを特徴とする請求項
    1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 【請求項3】 前記帯状部の他端が、前記二つの地板の
    いずれか一方に設けられたフック部に掛け止めされてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカ
    ルプレンシャッタ。
  4. 【請求項4】 前記帯状部と、前記帯状部と共に前記モ
    ータを挟着している前記第1地板の部位との少なくとも
    一方には、合成樹脂材料による一体成形加工によって前
    記モータを弾圧するバネ片が形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用フォー
    カルプレンシャッタ。
  5. 【請求項5】 前記伝達機構の一部が、前記第1地板に
    取り付けられたギアボックス内に配置されていて、前記
    モータは、その出力軸を該ギアボックス内に挿入した状
    態で該ギアボックスの外側に固着されていることを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載のカメラ用フォー
    カルプレンシャッタ。
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JP2019012218A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 キヤノン電子株式会社 シャッタ及び撮像装置
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