JP3994648B2 - エレベータ装置及びその据付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニットを上下方向に複数積み重ねて連結する構成のエレベータ装置及びその据付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、エレベータが設置されていない中低層の既設建物にもエレベータの設置が要望されるようになってきている。そのため、既設建物にエレベータを追加建設する方法が考えられている。
【0003】
従来のこの種のエレベータとして、特開平9―124250がある。このエレベータは、内部に作業用の足場を設けたエレベータユニットを、高さ方向に複数積み重ねて連結して昇降路を構成し、その後前記足場を除去して、昇降路内にかごやガイドレールを据え付けていくものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来技術は、各ユニットの連結作業を行う必要上、足場はかご等と干渉する位置に設置されているため、かごやガイドレールを据え付けるためには、足場を撤去しなければならない。そのため、ガイドレール等の据え付け調整時には、新たに別の足場を設け、据付完了時に再度足場を撤去しなければならないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、足場を折り畳み可能な構成にすることにより、足場を撤去することなくかごやガイドレールの据え付けができるようにしたものである。
また本発明は、足場の床面積を調整可能とすることにより、同一の足場をエレベータユニットの連結固定にも、またガイドレールなどの据付固定にも使用できるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜図8により説明する。図1〜図7はエレベータの据付工程を建物の乗場(図示省略)側から見た昇降路断面図を示している。
まず図1に示すように、建物に近接した位置に設置したピット50に、予め折り畳み式足場11を設けた最下昇降路ユニット10を設置する。この足場11は建物の乗場から折り畳み操作ができる位置に取り付けられており、その床面積が可変になっている。90はクレーン等で昇降路ユニット10を吊っているワイヤーロープである。
【0007】
次に図2,図3に示すように、前記と同様の足場21,31を備えた中間昇降路ユニット20、最上昇降路ユニット30を積み重ねていく。このとき、昇降路ユニット10と20との接合には足場11を、昇降路ユニット20と30との接合には足場21を使用しているため、足場11,21は広げた状態、足場31は畳んだ状態にしてある。また本実施形態においては、各足場間の移動は建物の乗場を利用している。
更に、各階の乗場ユニット(図示省略)を昇降路内に搬入して据え付ける。
【0008】
各昇降路ユニットの接合が完了すると、図4に示すように足場11,21を折り畳み、最下昇降機ユニット60を昇降路内に搬入して据え付ける。この昇降機ユニット60は、ガイドレール61,かご62,バッファなどのピット装置63などからなっている。
【0009】
次に図5に示すように、ガイドレール71などからなる中間昇降機ユニット70を搬入して据え付ける。この作業では、足場21の床面積の大きさを、中間昇降機ユニット70の据付作業に必要な量に調節して使用するとともに、かご62の天井部を足場として使用している。
同様に図6に示すように、足場21,31を使って最上昇降機ユニット80を据え付ける。この最上昇降機ユニット80にはガイドレール81,カウンターウエイト82,巻上機83などを備えている。更に昇降路の屋根40を据え付ける。
【0010】
そして、かご62,巻上機83,カウンターウエイト82に主ロープを掛けたり、各種の配線等を行った後、足場11,21,31を乗場からの操作によって折り畳む。
次に図7に示すように、かご62を昇降させながら、かご62の天井部から各足場11,21,31を撤去し、必要に応じて昇降路ユニット10,20,30及び昇降機ユニット60,70,80の据え付けの残り作業や微調整を行い、据え付けを完了する。
【0011】
図8は折り畳み式足場の一例を示す図であり、竪柱101、横梁102等からなる昇降路取付部103の下端には軸104によって床110が回動自在に枢着されており、この昇降路取付部103によって各昇降路ユニット10,20,30に着脱自在に固定される。105は床110の開閉用のワイヤーであり、一端は竪柱101の一方の上部に固定され、床110の下部,他方の竪枠101の上部を経由して、他端が巻取器106に巻かれている。この巻取器106は乗場から操作できる位置に設けられている。
【0012】
107は横腕部が差込式になっており、図8の太い矢印方向に伸縮可能な構成の手摺であり、床110や補助床111に空けた穴(図示省略)にその先端を挿入することによって、床110や補助床111に取り付けられる。108は床110の開閉を補助するばね付ブレース、109は手摺107に取り付けられている幅木であり、手摺107と同様に図8の太い矢印方向に伸縮可能になっている。
【0013】
この足場で、床面積を狭くするときは、実線のように、手摺107及び幅木109を太い矢印方向に縮ませて床110に取り付ける。また、補助床111は立てた位置になるように、ピンやボルト等によって、手摺107や床110に保持しておく。
床面積を広くするときには、二点鎖線で示すように、補助床111を外側に90度回転するとともに、手摺107及び幅木109を伸ばして、手摺107の先端側を補助床111に取り付ける。更に補助床111の先端辺部分には新たな幅木を取り付ける。
【0014】
更に、折り畳むときには、手摺107及び幅木109を抜き取り、補助床111は内側へ回転して床110と重ねる。そして乗場から巻取器106を回して床110を立ちあげる。広げるときは逆の手順である。
【0015】
以上のように本実施の形態によれば、エレベータの据え付けにおいて、現場での足場の組み立て作業がなく、また、足場の解体も一度で済むため、据付作業期間の短縮を図ることができる。
【0016】
図9は折り畳み式足場の他の例を示す図であり、図8と同一符号は同一のものを示している。この例は床110を床枠110aと床板110bとで構成し、補助床111を補助床枠111aと補助床板111bとで構成している。またばね付ブレース108の代わりにワイヤーを連結した構成のブレース120を使用するとともに、ワイヤー105の架設形状も相違している。130は補助床111に取付けたワイヤー105の滑車である。
【0017】
この実施形態では、補助床枠111a及び補助床板111bは図9の矢印で示すように180度回転して、又は太い矢印で示すようにスライドして床110と重なる構成である。
この実施形態で床面積を狭くするときは、二点鎖線で示すように、補助床111を床110に重ね、手摺107及び幅木109をスライドして縮ませて床110に取り付ける。床面積を広くするときには実線で示すように補助床111を広げ、手摺107及び幅木109を伸ばして床110,補助床111に取り付ける。折り畳むときには、手摺107及び幅木109を抜き取り、床面積を小さくして、ワイヤー105を引っ張って折り畳み、ワイヤー105は竪柱101や昇降路壁に係止する。広げるときは逆である。
【0018】
前記実施形態において、滑車130は床110に取付けても良い。また足場を広げたときに滑車130を取り外せるようにすれば足場上で据え付け作業がやりやすくなる。更にブレース120は鋼板をヒンジや軸で連結したものでもよく、また床110等を折り畳んだとき竪柱101と床110等とをストッパなどで係止しておいてもよい。
【0019】
前記の実施形態においては、昇降路ユニット、昇降機ユニットは1階床毎に1ユニットづつ配置しているが、これに限ることはなく1ユニットが複数階床の長さのものであってもよいし、一つの昇降路ユニットに複数の足場を設けてもよい。
また、昇降路への搬入時、かご62は最下昇降機ユニット60に、カウンターウエイト82は最上昇降機ユニット80に組み込んであるが、これに限ることはなく他のユニットに組み込んでおいてもよい。
更に、乗場ユニットの搬入・据付時期も前記実施形態に限ることはなく、現場の事情に合わせて、適宜変更可能である。
【0020】
前記の実施形態では、各足場11,21,31間の移動は乗場を経由しているが、各足場間に簡易梯子のようなものを設けて、直接足場間を移動することもできる。更にまた、折り畳み式足場の構成も前記実施形態に限定されることはなく、乗場から操作可能で、床面積を変更できるものであればよい。更に、本発明は油圧エレベータにも適用することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、据付作業が行いやすく、据付時間の短縮を図ることのできるエレベータ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるエレベータの据付工程を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態によるエレベータの据付工程を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態によるエレベータの据付工程を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態によるエレベータの据付工程を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態によるエレベータの据付工程を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態によるエレベータの据付工程を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態によるエレベータの据付工程を示す図である。
【図8】折り畳み式足場の一例を示す図である。
【図9】折り畳み式足場の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10,20,30 昇降路ユニット
11,21,31 折り畳み式足場
50 ピット
60,70,80 昇降機ユニット
61,71,81 ガイドレール
62 かご
82 カウンターウエイト
Claims (3)
- 複数の昇降路ユニットを積み重ねて昇降路を形成するエレベータ装置において、前記各昇降路ユニットに乗場から折り畳み可能な構成の足場を取り付けたことを特徴とするエレベータ装置。
- 前記足場はその床面積が可変であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
- 複数の昇降路ユニットを積み重ねて昇降路を形成し、この昇降路内に昇降機ユニットを設置するエレベータの据付方法において、前記各昇降路ユニットには予めその床面積が可変で乗場から折り畳み可能な構成の足場を取り付けておき、前記足場の床面積を広くして各昇降路ユニットの連結を行い、前記の全部又は一部の足場を折り畳んで前記昇降機ユニットを前記昇降路内へ搬入し、前記足場の床面積を狭くして前記昇降機ユニットの据付を行うことを特徴とするエレベータの据付方法。
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