JP5404239B2 - エレベータ装置 - Google Patents
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Description
エレベータの部品の据付作業手順は、様々な据付工法があり、一概には言えないが、WOS工法の場合、まず昇降路最上部に上部型板および揚重ビームを設定し、そこから吊下された下げ振り線に対してかご側架台(緩衝器台)を所定位置に設置し、続いて、そのかご側架台の背板に最下端のかご側ガイドレールを取り付ける。その際、専用の治工具を用い、物件毎に決められたレール先端間距離になるようガイドレールと背板との間にハサミ金を挿入し調整する(レール芯出し作業)。その後、最下端以外のレール立て・ジョイントを実施し、非常止め枠(下枠)をレール間に斜めに傾けて取り入れ、その上にかご床、かご枠を組立て、WOS運転により、レールの芯出しをしていく(例えば、特許文献1、2参照)。
図1は、この発明の実施の形態に係るエレベータ装置の斜視図である。図2は、ユニットを昇降路のピットに配置した様子を説明する図である。
この発明の実施の形態に係るエレベータ装置は、エレベータの昇降路のピットに据え付けられる緩衝器台1、緩衝器台1に固定されるかご側緩衝器15、エレベータのかご床24が乗せられる下枠9、エレベータのかご室25の昇降を案内するガイドレールの一部を構成する最下段ガイドレール6、ガイドシュー14、非常止め装置8、および、おもり側緩衝器16が工場でユニット化されて据え付けられる現場に搬送される。
かご側緩衝器15およびおもり側緩衝器16には工場出荷時に予め定められた正規な量の油が注入されている。
下枠9は、下に凸のU字鋼であり、かご床24の強度部材として機能する。
非常止め装置8は、下枠9の両端に配備され、かご室25が所定値を越えた過速度で下降したときに動作する。
最下段ガイドレール6の上部には上から降ろす残りのガイドレールと接続する穴が開けられている。また、両端部平板4の上にスペーサ17が置かれ、そのスペーサ17の上に最下段ガイドレール6の下端が乗っかっている。そして、このように上下方向に位置合わせした最下段ガイドレール6がレール保持具12のレールクリップ13および背板5のレールクリップ18により固定されている。
接ぎ板11には、かご枠の柱とボルト接合するための穴が開けられている。
また、接ぎ板11には、最下段ガイドレール6の輸送中の倒れを防止するためのレール保持具12が締結されている。
なお、最下段ガイドレール6の位置決めを安価なボルト19を複数本用いたが、専用のピンおよびレールが嵌るような溝を背板5に設けるなどでも良い。
まず、予め下げ振りでピットの基準位置に印を付け、そのピッチの基準位置にユニット30を据え付ける。
次に、最下段ガイドレール6の上から図示しないガイドレールの一片を降ろし、図示しないレールブラケットで固定し、それらを繰り返してガイドレールを積み上げていく。
次に、ユニット化して搬入したかご枠上枠31とかご枠柱32とを上から降ろし、かご枠柱32を接ぎ板11に嵌め込みボルト接合する。
次に、かご床24を下枠9の上に乗せてボルトで固定する。
次に、かご枠柱32とかご床24との間に斜め控え33を取付け、かご床24を水平に安定させる。
次に、図示しないかご戸閉装置とかごの戸26を組み付ける。
次に、図示しない巻上機、図示しないそらせ車を経由して釣合いおもり20とかご枠を巻上ロープで接続する。
次に、下枠支持台7とレール保持具12とを取り外し、かご室25を乗場位置まで上げる。
次に、かご室25を仮走行させ、最上階に着床させ、おもり側のランバイを調整する。このとき、かごのスロー運転が可能になれば、かごを最上階へ移動させ、ロープシャツクルの調整ネジや釣り合いおもりの緩衝器当り面のかませ材によりおもり側ピットのランバイを調整する。
これで、ピット部分とかごの概略の据え付けが完了する。
今まで狭い昇降路内で組立・各部の調整作業を行っていたが、作業スペースを十分確保できる工場内において専用工具・治具、クレーン等を駆使し、効率的にそして安全に作業が可能となる。さらに品質のよい製品を製作することができる。
また、従来は輸送コンテナを単体部品毎に用いていたが、本プリアセンブリ構造とすることにより、輸送コンテナ数も1つに削減でき、コスト削減が図れる。また輸送トラックからビル内の昇降路までの搬入も一度で済む。
また、緩衝器台1にかご側緩衝器15およびおもり側緩衝器16も仮に取付けたので、ユニット化の部品がさらに増え、輸送・搬入効率が上がるとともに、現地で緩衝器を探す手間も省ける。
Claims (5)
- エレベータの昇降路のピットに据え付けられる緩衝器台、緩衝器、および最下段のガイドレールと、かご下に取付けられる下枠、非常止め装置、およびガイドシューとが工場出荷時にユニット化され、上記緩衝器台にかご側の緩衝器およびおもり側の緩衝器が仮に取付けられて据付現場に搬入されることを特徴とするエレベータ装置。
- 上記緩衝器台を2本のL型鋼で構成したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 上記緩衝器に工場で予め正規量の油を注入して出荷することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ装置。
- 上記緩衝器台において、ガイドレールの位置決めを複数本の六角ボルトの頭で構成したことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のエレベータ装置。
- 上記ユニット化した装置の重心位置にて1点吊りできるように長穴により前後左右に取り付け位置を調整できるブラケットを取付けたことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のエレベータ装置。
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