JP2006124076A - エレベータの緩衝装置及びその装置の設置方法 - Google Patents

エレベータの緩衝装置及びその装置の設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製品管理上の負担を軽減し、かつ取付け作業の迅速化を図ることにある。
【解決手段】乗りかごや釣り合いおもりをガイドするガイドレール11a,11bの下端部側をそれぞれ支持する支持体12a,12bの互いに対峙する面に取り付けられ、ガイドレール取付け巾方向に複数の位置調整用孔部が形成された規定長さのレールベース13a,13b及び前記各支持体の対峙面に取り付けられたレールベース間に架け渡され、前記位置調整用孔部を選択して締め付け固定可能な所要長さのビーム14a,14bを有する緩衝器台1と、この緩衝器台を構成するビーム上面部のほぼ中央部分に取り付けられ、締付け部材27,29を挿通する部分に長孔22を形成してガイドレール取付け巾方向と直交する方向に位置調整可能とする緩衝器2とを設けたエレベータの緩衝装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗りかごや釣り合いおもりの行き過ぎによるピット部への衝突の衝撃を緩和するエレベータの緩衝装置及びその装置の設置方法に関する。
図7は従来の一般的なエレベータの構成図であって、昇降路51上部の機械室52などに設置される巻上機53にメインロープ54が巻き掛けられ、このロープ54の一端部には乗りかご55、当該ロープ54の他端部には釣り合いおもり56が吊り下げられている。
ところで、以上のようなエレベータにおいて、乗りかご55が何らかの原因によって降下し、最下階57を行き過ぎてなお停止せずにピット58の床部に達する状態が生じた場合、ピット床部との衝突の衝撃を緩和するためにかご用緩衝装置59が設置されている。釣り合いおもり56についても同様の状態が生ずるので、当該釣り合いおもり56真下のピット58におもり用緩衝装置60が設置されている。なお、これら乗りかご55及び釣り合いおもり56の下部にはかご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60との衝突を受け止める受け部61,62が設けられている。63はエレベータが設置される建物の最上階である。
従来、以上のようなかご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60としては、幾つかの構成のものが開発されている。
(1) 1つのかご用緩衝装置59は図8に示すように構成されている。同図(a)は上面図、同図(b)は正面図、同図(c)は同図(b)に示すB−B矢視断面図である。このかご用緩衝装置59は、乗りかご55をガイドするガイドレール65a,65bを支持する支持板66a,66bの下部対峙面間に2つのL字部材67a,67bが所要の隙間をもって架け渡されている。これら支持板66a,66b及びL字部材67a,67bは緩衝器台を構成する。
また、L字部材67a,67bのほぼ中央部分にはかご用緩衝器59aが設置されている。このかご用緩衝器59aの取り付けは、図8(c)に示すようにL字部材67a,67bの裏面側にメネジ部68が形成され、かご用緩衝器59aの基定板側の表側からL字部材67a,67bの孔部側にバネ座69を介してボルト70を挿通し、メネジ部68にネジ止めにより取り付ける。
なお、おもり用緩衝装置60についても、かご用緩衝装置59と同様の構成を有しており、おもり用緩衝器60aがL字部材67a,67bに取り付けられるものである。Mはガイドレール取付け巾である。
(2) また、他のかご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60としては、図9に示すようにかご用緩衝器59a,おもり用緩衝器60aの基定板をL字部材67a,67bに溶接によって溶着部71を形成することにより固定する。
(3) さらに、他のかご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60としては、基本的には図8と同様な構成であるが、最下階57と昇降路のピット床部とが相当離れた状態で形成する必要がある場合、乗りかご55,釣り合いおもり56とかご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60との距離が大きくなり、これらかご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60の安全装置としての機能が損なわれるので、ピット床部に緩衝装置設置台を設置し、かご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60を適宜な高さ位置まで持ち上げることにより、乗りかご55,釣り合いおもり56とかご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60とを適切な距離に設定している(特許文献1)。
特開平6−255937号公報
しかし、以上のような構成のかご用緩衝装置59,おもり用緩衝装置60では、L字部材67a,67bの裏面側所定位置にメネジ部68を取付け固定していることから、かご用緩衝器59aやおもり用緩衝器60aの取付け個所が限定され、またガイドレール取付け巾Mも限定されているので、機種に応じた取付け位置の変更ができない。このことは、長さの異なる多数のL字部材67a,67bを用意しておく必要があり、製品管理上の負担が大きくなる。
また、通常、ガイドレール65a,65bはエレベータ工事の初期段階で取付けることから、ガイドレール取付け工事後に緩衝器台に設置するかご用緩衝器59a,おもり用緩衝器の位置変更の必要性が生じた場合、その変更すべき取付け相当位置にメネジ部68を有する新たなL字部材67a,67b及びその支持板66a,66bからなる緩衝器台と交換する必要があるが、現実的には適切な取付け位置を有する緩衝器台の交換が不可能となる。よって、このような場合、やむなく工事現場でL字部材67a,67bなどに孔を開け、メネジ部68の代わりにナットなどを用いて、かご用緩衝器59a,おもり用緩衝器60aの位置修正を行なうとか、図9に示すように既に溶接されている溶着部71を溶融し、緩衝器59a,60aを取り外した後、新たに所要位置に取り付けることから、取付け位置の修正に多大の労力及び作業時間を要する問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、製品管理上の負担を軽減し、かつ取付け作業の迅速化を図り、またガイドレール取付け工事後であっても緩衝器の取付け位置を容易に変更可能なエレベータの緩衝装置及びその装置の設置方法を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係るエレベータの緩衝装置は、乗りかごや釣り合いおもりをガイドするガイドレールの下端部側をそれぞれ支持する支持体の下部対峙面側に取り付けられ、ガイドレール取付け巾方向に位置調整用孔部が形成された規定長さのレールベース及び前記両支持体の対峙面側に取り付けられたレールベース間に架設され、前記位置調整用孔部を介して締め付け固定する所要長さのビームを有する緩衝器台と、この緩衝器台を構成するビーム上面部のほぼ中央部分に取り付けられ、前記ガイドレール取付け巾方向と直交する方向に位置調整可能な孔部を有する緩衝器とを設けた構成である。
本発明は以上のような構成とすることにより、昇降路ピットの両側に配置される支持体の対峙面側にそれぞれ取り付けられる規定長さのレールベース間に所要長さのビームを接続する際、各レールベースに形成される位置調整用孔部で位置調整しつつ接続するようにすれば、代表的な幾つかの長さのビームを用意するだけで各かご機種に対応可能な緩衝器台を構築でき、製品管理上の負担も軽減できる。
また、緩衝器台を構成するビーム上面部に、ガイドレール取付け巾方向と直交する方向に位置調整可能な長孔などを有する緩衝器を取り付けているので、ガイドレール取付け時に緩衝器の位置を移動させる必要が生じた場合、ガイドレール取付け巾方向と直交する方向に移動させることができ、緩衝装置の据付作業がスムーズに行うことができる。
なお、緩衝器としては、緩衝器本体が載置される基定板の下部面側に補強体を突設すれば、乗りかごやおもりの衝突による衝撃をビーム及び補強体で支えることができる。
また、本発明は、緩衝器台を構成するビームの上面部と緩衝器を構成する基定板とに位置合わせを行うための突合せマークを施せば、ビームの上面部に緩衝器を取り付けるとき、緩衝器をビームの上面部の所定位置に適切に位置合わせして取付け可能である。
さらに、本発明は、緩衝器台を構成するビームの上面部にかご機種に応じて大きさの異なる緩衝器を取り付けるための取付け位置を表すマークを施すことにより、かご機種が異なっても、そのかご機種にあった大きさの緩衝器を容易に位置合わせして取り付けることが可能である。
(2) 本発明に係る緩衝装置の設置方法は、乗りかごや釣り合いおもりをガイドするガイドレールをそれぞれ支持するガイドレール取付け巾方向に位置調整用孔部が形成された規定長さのレールベースと、これらレールベースを接続するガイドレール取付け巾に応じた長さのビームと、このビーム上に取付け固定される前後方向に長孔が形成された緩衝器とを分離した状態で昇降路のピット部に運び込むステップと、この昇降路のピット部の据付け面を水平にした後、昇降路の両側に配置されるレールベース間に前記位置調整用孔部を介して前記ビームを接続し、前記据付け面にレールベース及びビームよりなる緩衝器台を設置するステップと、ビームに前記緩衝器を取付ける場合、この緩衝器の裏面から前記ビーム縁部を噛みこむ固定クリップ及び前記長孔を介して締付け部材で前記ビームに締付け固定するステップと、前記昇降路の両側に配置されるレールベースに前記乗りかごや釣り合いおもりをガイドするガイドレールの下端部側を支持するに際し、ガイドレール取付け巾方向と直交する方向に前記緩衝器を位置変更する必要がある場合、前記締付け部材を緩めて前後方向に形成される長孔にそって移動させて位置調整するステップとを有する方法である。
この緩衝装置の設置方法においても、緩衝器台に緩衝器を取付けた後、当該緩衝器台を構成するレールベースにガイドレールの下端部側を支持する際、緩衝器を位置変更する必要が生じた場合、締付け部材を緩めて長孔にそって前後方向に移動させることにより、緩衝器を容易に位置調整することが可能となる。
本発明は、予め規定長さのレールベースと代表的な幾つかの長さのビームとを用意すれば、種々のガイドレール取付け巾に応じた緩衝器台を構築でき、製品管理上の負担も軽減でき、また、ガイドレール取付け工事後であっても緩衝器の取付け位置を容易に変更できるエレベータの緩衝装置及びその装置の設置方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
エレベータは、図7を含む種々の構成のものが考えられるが、何れの場合でも乗りかごや釣り合いおもりの真下側のピット床部に行き過ぎによる衝突の衝撃を緩和するための緩衝装置が設置されている。なお、乗りかご用緩衝装置とおもり用緩衝装置とが存在するが、ほぼ同一の構成であるので、以下、特に区別せずに単に緩衝装置として説明する。
図1は本発明に係るエレベータの緩衝装置の構成を示す図である。なお、同図(a)は上面図、同図(b)は正面図、同図(c)は同図(b)のA−A矢視断面図である。
この緩衝装置は、大きく分けて緩衝器台1と緩衝器2とによって構成されている。
この緩衝器台1は、図2(a)に示すように、乗りかごや釣り合いおもりの両側に配置されるガイドレール11a,11bの下端部側をそれぞれ支持する互いに対峙するように設けられた支持体12a,12bと、これら支持体12a,12bの下部対峙面側の前後に所定の隙間Mを有するように取り付けられ、ガイドレール巾方向に例えば複数の孔部や1つの長孔などの位置調整用孔部13aa,13bbが形成された規定長さのレールベース13a,13bと、支持体12a,12bの対峙面側に取り付けられた前部側レールベース13a−13b、後部側レールベース13a−13b間にそれぞれ個別に接続される例えばL字形状のビーム14a,14bとで構成されている。なお、図2(b)は同図(a)に示す支持体12b及びレールベース13bを図示(イ)矢印方向から見た図、図2(c)は同図(a)に示す支持体12b及びレールベース13bを図示(ロ)矢印方向から見た図である。また、前記ビーム14a,14bは、ガイドレール取付け巾に応じた代表的な幾つかの長さのものが用意され、昇降路に緩衝装置を設置する際、かご機種などによって定まるガイドレール取付け巾に応じて最適な長さのものを選択し、ガイドレール巾方向に位置調整用孔部13aa,13bbが形成されたレールベース13a−13b間に位置調整可能に接続する構成となっている。
このビーム14a,14bは、それぞれ両端部の内側面部に例えば溶接ナット等の複数のメネジ部15,…が取り付けられ、かつ、後部側ビーム14bの上面部所定位置に突合せマーク16及び乗客人数に応じたかご機種(6人用,10人用、15人用等)などに応じた緩衝器2を取り付ける際の指標となる例えば米印マークなどの機種対応マーク17が施されている。なお、突合せマーク16は機種対応マーク17ごとに付してもよい。また、機種対応マーク17に代えて機種対応の複数の突合せマーク16,…を並べた構成であってもよい。
これら前部側ビーム14a及び後部側ビーム14bは、両側に配置される前部側レールベース13a,13b間及び後部側レールベース13a,13b間の内側に重ね合わせるように架け渡され、それぞれ外側からバネ座19を介してボルト18をレールベース13a,13bに形成される位置調整用孔部に挿通され、反対面に固定されるメネジ部15に螺入されている。
なお、レールベース13a,13bの内側にメネジ部15,…を取り付ける一方、ビーム14a,14bの両端部側に位置調整用孔部を形成するようにしてもよい。この場合には、前部側ビーム14a及び後部側ビーム14bは、前部側レールベース13a,13b間及び後部側レールベース13a,13b間の外側に重ね合わせるように架け渡し、それぞれ外側からボルト止めする構成となる。
前記緩衝器2は、図3に示すように所要の広さを有する基定板21の各コーナー部にそれぞれ前後方向を長径とする長孔22,…が形成され、また基定板21の所定のコーナー部には前後方向に位置調整しながら前後部側ビーム14bの突合せマーク16に突合せるように設定する前後突合せマーク23が施され、さらに基定板21の底面側には基定板21を前後方向に2分するように補強体24が突設されている。
緩衝器2は、基定板21上面のほぼ中央部分に緩衝器本体25が固定されている。この緩衝器本体25が固定される基定板21は、図1(c)に示すように基定板21裏側にビーム14a,14bの縁部を噛みこむ固定クリップ26を設定し、下側からボルト27を固定クリップ26−基定板21の長孔22に挿通し、基定板21上側からバネ座28を挟んでナット29を螺合し、ビーム14a,14bに取り付けている。
次に、以上のような構成を有する緩衝装置の設置方法の一例について図4を参照して説明する。
(1) エレベータ製作工場から持ち運んでエレベータ設置現場に緩衝器台1および緩衝器2を設置するに際し、図1(b)に示すようにガイドレール取付巾Lに応じた長さL1のビーム14a,14bが選定され、緩衝器台1が製作される。このとき、支持体12a,12bを含む標準のレールベース13a,13bを用意する一方、予め複数種類の長さのビーム14a,14bを製作し保存管理しておけば、エレベータ設置現場への出荷時、ガイドレール取付巾Lに応じた長さL1のビーム14a,14bを迅速に選定し出荷することが可能である。よって、複数種類の長さのビーム14a,14bを保存管理しておけば、多くのかご機種に対応でき、製品管理の負担を軽減することができる。緩衝器2は、図4(a)に示すごとく緩衝器台1に取り付けないで、別々の姿荷の状態で出荷され、エレベータ設置現場である昇降路のピット床部31に運び入れ、必要に応じて図4(a)に示すごとく支持体12a,12bの対峙面側に取り付けられる左右のレールベース13a,13b間に前部側ビーム14a及び後部側ビーム14bを接続し、昇降路のピット床部31に置く。
(2) この状態において、図4(b)に示すように昇降路全巾XのほぼX/2となる距離を計測し、このX/2となる計測距離となる部分を中心とし、この中心位置と標準のレールベース13a,13bに所定の長さL1となるようにビーム14a,14bを取り付けた緩衝器台1の中央部分とが一致するような位置関係に設定し、かつ当該緩衝器台1が水平となるような状態に設定する。しかる後、例えば標準のレールベース13a,13bやビーム14a,14bの外側を例えばセメントに所要の割合で砂などを混ぜたモルタル32などで覆うようにしてピット床部31に固定する(図5参照)。なお、ピット床部31が傾斜している場合、ピット床部31の緩衝器台取付け面をモルタルなどで水平にした後、ピット床部31に緩衝器台1を取付け固定する。
(3) 以上のようにピット床部31に緩衝器台1を取付け固定した後、図4(c)に示すように両側の支持体12a,12bにかごやおもりをガイドするガイドレール11a,11bをボルト・ナットなどを用いて取付け固定する。
(4) 引き続き、ビーム14a,14bのほぼ中央部分に図4(d)のように緩衝器2を取り付けるが、当該緩衝器2の取付けにあっては、かご機種に応じた機種対応マーク17及び突合せマーク16を指標とし、基定板21を前後方向に調整し、基定板21の所定のコーナー部に施された前後突合せマーク23を突合せマーク16に突き合わせるように位置決めした後、基定板21裏側に位置する固定クリップ26を各ビーム14a,14b縁部に引っ掛けた状態とし、下側からボルト27を固定クリップ26−基定板21の長孔22に挿通し、基定板21上側からバネ座28を挟んでナット29を螺合し、緩衝器台1に緩衝器2を取付け固定する。
そして、このように緩衝器台1に緩衝器2を取付け固定した場合、緩衝器2を構成する基定板21の下面に補強体24が突設し、ピット床部31に当接するように設けているので、例えば乗りかごや釣り合いおもりが所定の最下位を行き過ぎて緩衝器2と衝突したとき、ビーム14a,14bだけでなく、補強体24を介してピット床部31で支えることになり、基定板21を含む緩衝器2の変形を防ぐことができる。
(5) なお、前記(2)において、レールベース13a,13bにビーム14a,14bを取付け固定し、さらに前述する(4)にて緩衝器台1に緩衝器2を取付け固定した後、前記(4)に記載するごとく両側の支持体12a,12bにガイドレール11a,11bを取付け固定することも多い。このとき、ピット床部31に緩衝装置を取り付け固定した後、ガイドレール11a,11bの立設作業に移るが、ガイドレール11a,11bの取付け位置等の関係から緩衝器2の位置変更が発生する場合がある。
このような場合、ナット29を緩めて緩衝器2の固定を解いた後、この緩衝器2の基定板21を長孔22にそって所要の位置だけ前後に移動させた後、ナット29を締め付ければ、緩衝器2の位置変更作業を容易に行うことができる。
従って、以上のような実施の形態によれば、レールベース13a,13bのガイドレール取付け巾方向に複数の孔部または長孔などの位置調整孔部13aa,13bbを設ければ、これらレールベース13a,13b間にビーム14a,ビーム14bを接続するとき、位置調整孔部13aa,13bbを利用してある程度余裕をもって接続することができる。また、レールベース13a,13bを規定長さとし、これらレールベース13a,13b間に接続されるビーム14a,ビーム14bは予めガイドレール取付け巾に応じた長さに製作し保管すれば、長尺のビーム14a,ビーム14bだけを選択的に利用すればよく、製品管理上の負担が大幅に軽減化できる。
さらに、緩衝器本体25が載置されるビーム上面部に取り付けられる基定板21の前後方向に長孔22を形成し、この基定板21の裏面からビーム縁部を噛みこむ固定クリップ26及び長孔22を介して締付け部材27,29によりビーム14a,14bに締付け固定する構成とすれば、支持体12a,12bにガイドレール11a,11bを取り付ける際に緩衝器2の位置を移動させる必要が生じても、締付け部材27,29を緩めて長孔22にそって位置移動させることができる。
さらに、緩衝器2としては、緩衝器本体が載置される基定板21の下部面側に補強体24を設けたことにより、乗りかごの衝突時にビーム14a,14bだけでなく、補強体24でも支えることができ、緩衝器2としての安全性、信頼性も高めることができる。
さらに、ビーム14bの上面部と緩衝器2を構成する基定板21とに突合せマークを施したことにより、緩衝器2をビーム14a,14bに取り付けるときの位置合わせが容易となり、迅速に取付け作業を進めることができる。
さらに、ビーム14bの上面部にかご機種に応じた取付け位置を表すマークを施すことにより、かご機種に応じた大きさの異なる緩衝器を取り付ける場合でもそのマークを指標として取り付ければ、緩衝器を所定位置に迅速に取り付けることができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば図6に示すように、1台の緩衝器台に2個以上の緩衝器2,…を設置することも可能である。
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明に係るエレベータの緩衝装置の一実施の形態を説明する構成図。 図1に示す緩衝器台の詳細を示す分解図。 図1に示す緩衝器を説明する図。 本発明に係るエレベータの緩衝装置の設置方法の一例を説明する図。 ピット床部にエレベータの緩衝装置を水平に設置した後、モルタルで固めた状態を示す図。 1つの緩衝器台に複数の緩衝器を設置した図。 一般的なエレベータの構成を示す図。 従来のエレベータの緩衝装置を示す構成図。 緩衝器台に緩衝器を溶接にて固定した従来の緩衝装置を示す図。
符号の説明
1…緩衝器台、2…緩衝器、11a,11b…ガイドレール、12a,12b…支持体、13a.13b…レールベース、13aa,13bb…位置調整用孔部、14a,14b…ビーム、15…メネジ部、16…突合せマーク、17…機種対応マーク、21…基定板、22…長孔、23…突合せマーク、24…補強体、25…緩衝器本体、26…固定クリップ、29…ナット。

Claims (7)

  1. 昇降路のピットに設置され、乗りかごや釣り合いおもりの所定位置からの行き過ぎによる衝突の衝撃を緩和するエレベータの緩衝装置において、
    乗りかごや釣り合いおもりをガイドするガイドレールの下端部側をそれぞれ支持する支持体の下部対峙面側に取り付けられ、ガイドレール取付け巾方向に位置調整用孔部が形成された規定長さのレールベース及び前記各支持体の対峙面に取り付けられたレールベース間に架設され、前記位置調整用孔部を介して締め付け固定する所要長さのビームを有する緩衝器台と、
    この緩衝器台を構成するビーム上面部に取り付けられ、前記ガイドレール取付け巾方向と直交する方向に位置調整可能な孔部が形成された緩衝器とを備えたことを特徴とするエレベータの緩衝装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータの緩衝装置において、
    長さの異なる複数の前記ビームが用意され、ガイドレール取付け巾に応じた長さのビームを選択し、前記両支持体の対峙面側に取り付けられるレールベースの間に架設することを特徴とするエレベータの緩衝装置。
  3. 請求項1に記載のエレベータの緩衝装置において、
    前記緩衝器は、緩衝器本体が載置される基定板の前後方向に長孔が形成され、この基定板の裏面から前記ビーム縁部を噛みこむ固定クリップ及び前記長孔を介して締付け部材により前記ビームに締付け固定することを特徴とするエレベータの緩衝装置。
  4. 請求項1又は請求項3に記載するエレベータの緩衝装置において、
    前記緩衝器は、緩衝器本体が載置される基定板の下部面側に補強体が突設され、前記ビーム及び前記補強体で支える構成としたことを特徴とするエレベータの緩衝装置。
  5. 請求項1又は請求項3に記載するエレベータの緩衝装置において、
    前記緩衝器台を構成する前記ビームの上面部と前記緩衝器を構成する基定板とに位置合わせを行うための突合せマークを施したことを特徴とするエレベータの緩衝装置。
  6. 請求項1又は請求項5に記載するエレベータの緩衝装置において、
    前記緩衝器台を構成する前記ビームの上面部にかご機種に応じて大きさの異なる緩衝器を取り付けるための取付け位置を表すマークを施したことを特徴とするエレベータの緩衝装置。
  7. 乗りかごや釣り合いおもりの所定位置からの行き過ぎによる衝突の衝撃を緩和するエレベータの緩衝装置を昇降路のピットに設置する緩衝装置の設置方法において、
    前記乗りかごや釣り合いおもりをガイドするガイドレールをそれぞれ支持するガイドレール取付け巾方向に位置調整用孔部が形成された規定長さのレールベースと、これらレールベースを接続するガイドレール取付け巾に応じた長さのビームと、このビーム上に取付け固定される前後方向に長孔が形成された緩衝器とを前記昇降路のピットに運び込むステップと、
    この昇降路のピット部の据付け面を水平にした後、前記昇降路の両側に配置されるレールベース間に前記位置調整用孔部を介して前記ビームを接続し、前記据付け面に前記レールベース及びビームよりなる緩衝器台を設置するステップと、
    前記ビームに前記緩衝器を取付ける場合、この緩衝器の裏面から前記ビーム縁部を噛みこむ固定クリップ及び前記長孔を介して締付け部材で前記ビームに締付け固定するステップと、
    前記前記昇降路の両側に配置されるレールベースに前記乗りかごや釣り合いおもりをガイドするガイドレールの下端部側を支持するに際し、ガイドレール取付け巾方向と直交する方向に前記緩衝器を位置変更する必要がある場合、前記締付け部材を緩めて前後方向に形成される長孔にそって移動させて位置調整するステップとを有することを特徴とする緩衝装置の設置方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011037551A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Mitsubishi Electric Corp エレベータ装置
KR102272396B1 (ko) * 2020-11-13 2021-07-02 (주)우주공업사 엘리베이터의 승강카 완충장치

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