JP3993211B2 - 多層プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の実装に使用される電子機器向けのプリント配線基板、特に2層以上の導体層パターンを形成され可撓部および硬質部を有する多層プリント配線板に関する。
可撓部および硬質部を有する多層プリント配線板は、通称「フレックスリジッド配線板」或いは「多層フレキシブル配線板」と呼ばれ、電子機器の小型化、精密化、複合化に伴い多く用いられるようになっている。また、それに伴い、可撓部および硬質部の境界付近での段差の問題、可撓部の露出部に対する表面処理での問題、工程簡略化の必要性など種々の問題が顕在化してきている。
図11ないし図15は、従来例1に係る多層プリント配線板の各製造工程での多層プリント配線板の状態を説明する説明図である。
図11は、従来例1に係る多層プリント配線板の内層を構成する可撓性基材の断面を示す断面図である。
多層プリント配線板101の内層を構成する可撓性基材110は、絶縁層111とその両面に積層された導体層112、113を備える。
可撓性基材110は、一般に市販されている両面フレキシブル配線板材料が利用される。絶縁層111は、可撓性を有する絶縁樹脂フィルムで構成され、一般的には、ポリイミド、ポリエーテルケトン、その他の液晶ポリマーなどのフィルムで構成される。
導体層112、113は、絶縁層111の両側に接着剤を介して、あるいは接着剤なしで積層形成されている。導体層112、113は、一般的には、銅箔で構成されるが、その他の金属箔で構成されることもある。
多層プリント配線板101は、完成した状態(図15参照)で、剛性を有する硬質部Asおよび部分的に形成され可撓性を有する可撓部Afを備える。したがって、可撓性基材110も同様に、完成したときの硬質部Asおよび可撓部Afに対応する領域としての硬質対応部Asおよび可撓対応部Afを有する(以下完成時の硬質部Asおよび可撓部Afと、工程中での硬質対応部Asおよび可撓対応部Afは区別しないで単に硬質部Asおよび可撓部Afとする。)。なお、硬質部Assは、完成時には切断される領域であり、工程中では可撓部Afを保持する役割を果たす補助的な硬質部である。
図12は、従来例1に係る多層プリント配線板の内層回路パターンを形成した可撓性基材の断面を示す断面図である。
図11に示した可撓性基材110の導体層112、113に対してパターニングを施すことにより、内層回路パターン112p(第1導体層パターン112p)、内層回路パターン113p(第2導体層パターン113p)を形成する。
内層回路パターン112p、113pは、導体層112、113にエッチングレジスト(不図示)を塗布し、ホトリソグラフィ技術でパターニングした後、パターニングしたエッチングレジストをマスクとして導体層112、113をエッチングし、エッチングレジストを剥離することにより形成される。
内層回路パターン112p、113pは、硬質部Asに対応する内層回路パターン112ps、113pと、可撓部Afに対応する内層回路パターン112pfとを構成する(内層回路パターン112psと内層回路パターン112pfを区別する必要が無い場合には、単に内層回路パターン112pとすることがある。)。可撓部Afに対応する内層回路パターン112pfは、完成した多層プリント配線板101では、可撓部の回路パターンとなり、先端部は端子部として適用される露出部112ptとして構成される。
可撓部Afは単層構造とするので、可撓部Afには内層回路パターン113p(第2導体層パターン113p)は形成されていない。
図13は、従来例1に係る多層プリント配線板の内層回路パターンを被覆する被覆層を形成した可撓性基材の断面を示す断面図である。
内層回路パターン112p、113pを保護し、硬質性基材120の導体層123、124(図14参照)との絶縁を確保するために内層回路パターン112p、113pを被覆する被覆層130、131を両面に積層する。
被覆層130、131は、カバーレイとも呼ばれ、一般的には絶縁層111と同一材料でほぼ同じ厚さとされた絶縁樹脂フィルムで構成され、被覆層130、131に予め付着して形成された接着剤層115、116を介して積層(形成)される。
なお、被覆層130、131は、可撓部Afに対応する内層回路パターン112pfの端部で完成時に端子部となる露出部112ptを露出させた状態で形成される。
次に、露出部112ptに金や錫メッキあるいは防錆処理などの表面処理(不図示)を行なう。例えば、金メッキを行なう場合、導体表面の研磨やソフトエッチ、メッキが不要な部分へのメッキレジストの形成、メッキ種形成(SEEDING)などの前処理を施した後、密着性を向上させるためのニッケルメッキを形成し、次いで金メッキを行なう。
図14は、従来例1に係る多層プリント配線板の被覆層の外側に外層を構成する硬質性基材を形成した状態の断面を示す断面図である。図15は、図14の矢符A方向から見た平面図である。なお、図15では、図を簡略化するため、外層回路パターンなどは省略し、硬質部As、Assおよび可撓部Afの境界の概略を示す。
メッキなどの表面処理を施した可撓性基材110の両側(被覆層130、131の外側)に外層を構成する硬質性基材120を配置して積層する。硬質性基材120は、一般に市販されている片面配線板材料、例えば、ガラスエポキシやポリイミドといった絶縁層121、122に銅箔などの導体層123、124を積層して可撓部Afに比較して硬質性としたものを用いることができる。
積層プレス装置などにより、片面配線板材料(硬質性基材120)は、接着剤117、118を介して被覆層130、131(可撓性基材110の内層回路パターン112p、113p)に積層(接着)される。なお、可撓部Afに対応する領域では、対応する硬質性基材120が後工程で容易に切断分離できるように、接着剤117、118は形成されない構成としてある。
矢符Bは、完成後の多層プリント配線板101において、可撓部Afと硬質部Asの境界Bを示す。図上、境界Bの右側が可撓部Afとなり、左側が硬質部Asとなる。硬質性基材120は、境界Bでスリット120gを形成され、可撓部Afに対応する領域の硬質性基材120を容易に除去できる構成としてある。
この後、スルーホール加工、パネルメッキ、外層回路パターン形成(不図示。硬質性基材120の導体層123、124に対してパターニングを施すことにより形成する。)、ソルダレジスト形成、シルク印刷、メッキや防錆処理などの表面処理といった通常の多層プリント配線板の製造方法を適用して外形加工の直前まで工程を進める(図15)。
図15の2点鎖線で示す内側が完成品としての多層プリント配線板101の硬質部Asおよび可撓部Afであり、2点鎖線の外側は完成した多層プリント配線板101では切断除去される硬質部Assである。
スリット120gは、多層プリント配線板101の外形の若干外側(120gc)にまで伸びて形成されている。したがって、2点鎖線で示す位置を金型などで打ち抜くと、硬質性基材120は、スリット120g部分で、硬質部As側と可撓部Af側の2つの部分に分離される。
硬質部As側の硬質性基材120は、被覆部130、131(可撓性基材110)に接着剤117、118(および接着剤115、116)を介して接着されているのに対し、可撓部Af側の硬質性基材120は、接着剤117、118が存在しないので、硬質性基材120を被覆部130に積層した時の圧力や熱で物理的に弱く積層されているだけである。したがって、可撓部Afに対応する領域の硬質性基材120は、容易に分離することができる。
可撓部Af側の硬質性基材120は、完成品としては不要であるから、多層プリント配線板101が完成するまでの工程で除去する必要がある。つまり、最終工程で、可撓部Afに対応して積層されている硬質性基材120を治具や手で剥がし、硬質部Assから分離して完成した多層プリント配線板101とする。なお、スリット120gを形成するスリット加工の代わりに硬質性基材120に溝を形成しておく方法も提案されている。
従来例1では、被覆層130は、可撓部Afと硬質部Asの境界をまたぐ形態で形成されているが、被覆層130は、内層回路パターン112p、113pを形成した後、引き続いて形成されているため、外層を構成する硬質性基材120を積層するときに、硬質性基材120のエッジで大きなストレスを受けることとなり、屈曲時に折れや割れの原因となりかねないという問題がある。
つまり、可撓部Afに対応する領域の硬質性基材120を後で取り除くために、予めスリット120gや溝を形成してある(または、予め可撓部Afに相当する部分を抜き加工してある)ことから、硬質性基材120の角が被覆層130の表面に当たった状態で積層接着のための加熱・加圧を受けることとなり、ある種の刃物のような物を押しつけた状態となり、さらに、境界の両側ではかかる圧力や温度が異なるなど、材料的に見れば、表面に傷やダメージを受け、また境界付近で接着剤層117の硬化度合いや厚さが変わるなど強度が不連続な状態に仕上がってしまう。
さらに、内層(可撓性基材110)に被覆層130を積層した後、外層(硬質性基材120)の積層を行なうことから、被覆層130は再度加熱加圧を受け、接着剤層115、116が過硬化となり屈曲性能に影響を及ぼすこととなり、この過硬化と可撓部Afと硬質部Asの境界Bでの積層時のストレスがあいまって、境界での耐屈曲性がさらに悪化するという問題がある。
図16および図17は、従来例2に係る多層プリント配線板の状態を説明する説明図である。
図16は、従来例2に係る多層プリント配線板の被覆層の外側に硬質性基材を形成した状態の断面を示す断面図である。図17は、図16の矢符A方向から見た平面図である。なお、図17では、図を簡略化するため、外層回路パターンなどは省略し、硬質部As、Assおよび可撓部Afの境界の概略を示す。
従来例2に係る多層プリント配線板101は、従来例1に対して、被覆層130、131に積層する硬質性基材120に予めスリット加工を行なわない点が異なる。このような方法は、硬質性基材120が例えば100μm以下のガラスエポキシ基板のような、ある程度の力を加えると例えば手などで切断/引きちぎりができる脆性基板である場合に適用できる態様である。
具体的には、従来例1と同様な手順で、図14までの工程と同様に被覆層130、131の外側に硬質性基材120を積層(接着)する。ただし、上述したとおり従来例2では、硬質性基材120にスリット加工は行なっていない。従来例1と同様に、スルーホール加工や外層回路パターン形成(硬質性基材120の導体層123、124に対してパターニングを施すことにより外層回路パターン123p(第3導体層パターン123p)、外層回路パターン124p(第4導体層パターン124p)を形成する。なお、外層回路パターン123ps、124psは硬質部Asに対応する外層回路パターン123p、124pを構成している。)を行なう。
従来例1と異なり従来例2では、硬質部Asと可撓部Afの境界Bを挟むように、外層回路パターン123pの一部として帯状の切断ガイドパターン123pdを形成している。つまり、硬質部Asと可撓部Afの境界Bを挟む形で、帯状の切断ガイドパターン123pdが形成されている。なお、2本の切断ガイドパターン123pdは、いずれか片方だけとしてもほぼ同様の作用が得られる。また、切断ガイドパターン123pdと対応する位置の外層回路パターン124pにも同様のガイドパターンを形成することが可能である。
この状態で、残るレジスト形成、シルク印刷などの加工工程を行なう。
次に、中穴加工として、可撓部Afと硬質部Asの境界部分を除く可撓部Afの周囲、つまり可撓部Afと硬質部Assとの境界にスリット加工を行ない、スリット120gf、120ggを形成する(図17)。通常、可撓部Afの周囲を完全に抜いてしまうと、可撓部Afが安定しないので、図で示すように、スリット120gf、120ggは飛び飛びに、小さなブリッジで繋がれるように形成する。スリット120gf、120ggの形成によりスリット120gf、120ggでは、硬質性基材120の端面が露出することとなる。
次に、硬質性基材120の先端部(端面)が露出するスリット120ggの位置などから、可撓部Afを覆っている硬質性基材120を切断して引きはがす。なお、硬質性基材120は、上述したとおり、ガラスエポキシ基板などで形成して脆性としてあることから、比較的脆く、また、引きちぎりが可能となっている。したがって、可撓部Afを覆っている硬質性基材120は、可撓部Afと硬質部Asの境界で、折り取る、あるいは、引きちぎることができる。この際、切断ガイドパターン123pdは、硬質性基材120を剥がす際のガイドとなり、意図しない部分で硬質性基材120がちぎれないように切断領域をガード/ガイドする働きをする。
その後、電気チェック、さらには、2点鎖線で示す位置を金型などで打ち抜いて最終外形加工を行ない、硬質部Assから分離して完成した多層プリント配線板101とする。
なお、可撓部に対応する領域に配置された硬質性基材を剥がす方法として、例えば、硬質性基材を剥がすためにハーフパンチを利用する方法、困難で手間のかかる可撓部に対応する領域に配置された硬質性基材の除去を行なわなくて済むように可撓部上に位置する領域を予め除去した硬質性基材や接着剤を積層し、その窪みを別の樹脂やスペーサで埋めておく方法なども提案されている。
上述した従来例1、従来例2などの従来技術では、可撓部を構成する内層回路パターンと硬質部を構成する外層回路パターンそれぞれに対して表面処理を施す必要があることから、最低2度の表面処理、例えば金メッキなどを行なう必要があった。
つまり、(1)工程が複雑で長くなることから生産性を低下させる、(2)可撓部の表面処理後に硬質部の積層プレスや外層回路パターンの形成などの加熱工程、湿式工程があり、さらに、可撓部が硬質性基材によって密閉環境とされることにより、所定の表面処理を施した可撓部が、加工中に発生するガスや接着剤フロー、染みこんだ各種処理薬剤、水などにより汚染される現象が生じるなどの問題があった。
これらの問題を解決するには、可撓部(内層回路パターン)の表面処理を出来るだけ後の工程に移すことが必要となる。具体的には、完成に近い外形加工直前、あるいは、工程数削減を考えて外層回路パターンのメッキや表面処理工程と一括で行なうことが好ましい。しかしながら、可撓部と硬質部の厚さに大きな差が生じていることから、可撓部(内層回路パターン)と外層回路パターンとの一括処理は次に述べるとおり、困難であり実現していなかった。
すなわち、金メッキや錫メッキ、あるいは、防錆処理などの表面処理を行なう際には、対象となる導体層表面の清浄化など種々の前処理が必要である。この前処理には、ブラシ研磨など物理的な処理が含まれる。
ところが、可撓部は可撓性基材(例えば絶縁樹脂フィルムの単体)で構成され比較的薄い構造となるのに対して、硬質部は被覆層や接着剤、層間絶縁樹脂などからなるとともに、剛性を持たせるため相対的にかなり厚く構成されている。例えば、標準的な4層の導体層(回路パターン)を有する多層プリント配線板の場合、可撓部の厚さは被覆層込みで50μm程度であるのに対し、硬質部の厚さは0.6mm程度となり可撓部の厚さの約10倍となっている。
したがって、硬質部と可撓部の境界付近では、大きな段差があることから、研磨ブラシがうまく当たらない、逆に、研磨ブラシによる加工が、硬質部の角を痛めてしまうという問題があった。また、メッキ処理に際してメッキレジストの形成などが必要であるが、可撓部と硬質部の境界付近でレジストが密着しない部分が発生し、メッキ処理などの加工が正常にできないという問題があった。
また、可撓性基材の工程に対する次の工程で被覆層(カバーレイ)を積層、接着するために加熱加圧プレス工程を設けると、可撓性基材の寸法が変化することから、高精度、高密度な多層プリント配線板を製造する場合には不利であった。これに対して、加熱加圧ストレスを下げるためにインク系の被覆層を可撓部に施す方法も提案されているが、可撓部の屈曲性能が、絶縁樹脂フィルムの被覆層に較べて劣るという問題があった。
さらに、硬質部と可撓部において、材料・構造に大きな相違(例えば段差など)があることから、強度的・構造的な不連続性が、被覆層や硬質性基材の積層プレス時に可撓部の導体や硬質性基材にダメージを与え、可撓部の根本における耐屈曲性を損なうといった問題もあり、境界付近に樹脂封止するなどの特別な対応が必要となるという問題があった。
従来のフレックスリジッド配線板では、薄型であるプリプレグ、あるいは、RCC(Resin Coated Copper:樹脂付き銅箔)など内層導体層と外層導体層の間の絶縁を保つ部分が硬質性多層プリント配線板ほどの厚みを確保できず、絶縁性能が不足気味となることから、対策として、絶縁樹脂フィルムである被覆層により絶縁性能を補っていたのが実態である。
しかし、上述した従来技術の問題を解決するために、硬質部で内層を構成する可撓性基材に対する被覆層の積層を廃止し、多層プリント配線板(硬質部)の総厚を小さくすることがまず必要であると考えられた。つまり、原則として可撓部にのみ被覆層を構成しようとする方法である。
さらに、近年、樹脂の絶縁性能が向上し、必ずしも被覆層を設けなくとも、絶縁特性を満足できる様になった。したがって、可撓部にのみ被覆層を構成することにより多層プリント配線板(硬質部)の総厚を薄くする事が可能となった。
しかし、硬質部の総厚は確かに薄くなったが、硬質部と可撓部の境界付近での硬質部断面を見ると、可撓部にのみ形成するはずの被覆層が、硬質部に入り込んでおり、境界付近での構造的な不連続性は従来と何ら変わるところがなかった。
この理由は、可撓部の屈曲性能を保持し、可撓部での内層回路パターンが硬質部との境界で断線する可能性を排除するため、あるいは、硬質部の積層または被覆層形成時の位置ずれなどにより可撓部の内層回路パターンの一部が被覆層に覆われず露出してしまうことを避けるために、硬質部と被覆層の位置にオーバーラップを設けることが必須の条件となり、オーバーラップを避けることはがきないからである。また、このようなオーバーラップ現象により境界付近が山(段差)となり、返って表面処理が困難になっていた。
つまり、従来の対策は、内層回路パターンおよび外層回路パターンに対する前処理としての表面処理を同時に行なえ、また、可撓部と硬質部の境界付近で確実に行なえることという解決しようとしている課題に対して、何ら改善になっていない。また、多層プリント配線板(硬質部)の全体的な総厚が減少しても、内層回路パターンおよび外層回路パターンに対する一括表面処理はできないという問題が残っている。また、内層回路パターン形成をした後に被覆層の積層プレスを行なうことから、内層回路パターンの寸法精度の維持や内外層回路パターンでの位置合わせ精度の問題も解決していない。
なお、硬質部および可撓部を備えた多層プリント配線板について上述した種々の従来技術を開示している特許文献として特許文献1ないし特許文献13が知られている。
特開平7−135393号公報 特開平7−183663号公報 特開平4−34993号公報 特開平5−90756号公報 特開平3−243741号公報 特開平3−290990号公報 特開平7−50456号公報 特開平5−95190号公報 特開平3−222496号公報 特開平7−106728号公報 特開平4−212494号公報 特開平5−48268号公報 特開平6−37408号公報
本発明は上述した従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、薄型化および絶縁特性の改良が進んだ配線基材(可撓性基材、硬質性基材、被覆層などに適用可能な繊維強化された薄型のプリプレグ、RCCと呼ばれる配線基材材料)を有効に使うことにより、従来の問題を解消した多層プリント配線板およびその製造方法を提供することを目的とする。
つまり、本発明は、内層および外層を積層形成した後に、内層回路パターンの露出部を露出させた状態で可撓性基材および硬質性基材を連続的に被覆する被覆層を共通に形成することにより、可撓部から硬質部にわたる構造的・強度的な不連続性を解消し、高い屈曲性能を有する多層プリント配線板およびその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、内層回路パターンを形成した可撓性基材に硬質部を構成する硬質性基材を積層し、内層回路パターンの露出部を露出させた状態で可撓性基材および硬質性基材を連続的に被覆する被覆層を形成し、次いで露出部に対する表面処理を施すことにより、内層回路パターンの寸法精度、内層回路パターンおよび外層回路パターン相互間の位置合わせ精度を向上し、また、被覆層の積層プレスを内層形成後から外層形成前までの工程で不要とすることにより作業効率を向上し、さらに、内層回路パターンおよび外層回路パターンに対する一括した表面処理を可能とすることにより表面処理工程を簡略化して表面処理を施す領域の清浄度を確保して高品質な製品とすることができる多層プリント配線板およびその製造方法を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、内層回路パターンを形成した可撓性基材に硬質部を構成する硬質性基材を積層し、硬質性基材に外層回路パターンを形成した後、可撓部に対応する領域の硬質性基材を除去し、内層回路パターンの露出部を露出させた状態で可撓性基材および硬質性基材を連続的に被覆する被覆層を形成することにより、内層回路パターンの寸法精度、内層回路パターンおよび外層回路パターン相互間の位置合わせ精度を向上することができ、また、内層回路パターンおよび外層回路パターンに対する一括した表面処理ができることから、表面処理工程を簡略化して内層回路パターンなど表面処理を施す領域の清浄度を確保することができ、高品質な製品とすることが可能な多層プリント配線板およびその製造方法を提供することを他の目的とする。
本発明に係る多層プリント配線板は、内層回路パターンが形成された可撓性基材により構成される可撓部と、前記可撓性基材の一部に積層され外層回路パターンが形成された硬質性基材により構成される硬質部とを備える多層プリント配線板において、前記内層回路パターンの露出部を露出させて前記可撓性基材および前記硬質性基材を連続的に被覆する被覆層を備え、該被覆層は、前記硬質性基材の一部領域および前記可撓性基材を連続的に被覆する第1被覆層と、該第1被覆層と異質の素材で形成され前記硬質性基材の前記一部領域以外の領域を被覆する第2被覆層とで構成してあることを特徴とする。
この構成により、可撓部と硬質部との境界での段差を低減し、被覆層(カバーレイ)を可撓部と硬質部とで一体物として共用化できることから、段差に対する被覆層の十分な埋め込みが可能となり、被覆層での可撓部から硬質部にわたる強度的な不連続性を改善することが可能となるので、安定した高い屈曲性能(耐屈曲性)を得ることができる。また、従来必要であった可撓部と硬質部との境界での補強のための樹脂加工のような追加構造が不要となり、信頼性の高い優れた耐屈曲性を有する多層プリント配線板を提供することができる。また、被覆層を互いに異質な素材で形成された第1被覆層および第2被覆層で構成することから、必要に応じた形態を有し生産性および特性の良い被覆層とすることができる。
本発明に係る多層プリント配線板では、前記第1被覆層の素材は絶縁樹脂フィルムであることを特徴とする。
この構成により、必要に応じた形態を有し生産性および特性の良い被覆層とすることができる。
本発明に係る多層プリント配線板では、前記第2被覆層の素材は絶縁樹脂インクであることを特徴とする。
この構成により、必要に応じた形態を有し生産性および特性の良い被覆層とすることができる。
本発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、内層回路パターンが形成された可撓性基材により構成される可撓部と、前記可撓性基材の一部に積層され外層回路パターンが形成された硬質性基材により構成される硬質部とを備える多層プリント配線板の製造方法において、前記可撓性基材の導体層をパターニングして前記内層回路パターンを形成する工程と、前記内層回路パターンを形成した前記可撓性基材に前記硬質性基材を対向させて前記可撓性基材の前記硬質部に対応する領域に前記硬質性基材を接着する工程と、前記硬質性基材の導体層をパターニングして外層回路パターンを形成する工程と、前記可撓部に対応する領域の前記硬質性基材を除去する工程と、前記内層回路パターンの露出部を露出させて前記可撓性基材および前記硬質性基材を連続的に被覆する被覆層を形成する工程とを備え、前記被覆層は、前記硬質性基材の一部領域および前記可撓性基材を連続的に被覆する第1被覆層と、前記硬質性基材の前記一部領域以外を被覆する第2被覆層とを備えることを特徴とする。加えて、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、前記第1被覆層が絶縁樹脂フィルムで前記第2被覆層が感光性レジストであるか、または、前記第1被覆層が感光性レジストで前記第2被覆層が絶縁樹脂フィルムであるかのいずれかであることを特徴とする。
この構成により、可撓性基材に硬質性基材を積層する前の被覆層を形成する工程(加熱積層を伴うカバーレイ形成工程)が不要となるので、内層回路パターンの寸法精度および配線密度を向上することができ、内層回路パターンと外層回路パターンとの位置合わせ精度が高い高機能の多層プリント配線板を製造することが可能となる。また、可撓性基材に硬質性基材を積層する前の内層回路パターンに対する表面処理を施す工程が不要となるので、内層回路パターンに対する表面処理、前処理による内層回路パターンの寸法精度への影響が全く生じないことから、高い寸法精度を確保した多層プリント配線板を実現することができる。また、内層回路パターンの露出部など表面処理を施す領域での清浄度を確保することが可能となるので、高品質で信頼性の高い多層プリント配線板を容易に製造することができる。また、被覆層を第1被覆層および第2被覆層で構成することから、硬質部と可撓部の境界での段差を確実に埋め込むと共に、必要に応じた形態で特性の良い被覆層を生産性良く形成することが可能となる。また、必要に応じた材質の被覆層を適用することが可能となる。
本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記硬質性基材の接着は、前記可撓性基材の両側に前記硬質性基材を配置して前記可撓性基材の両側で行なわれることを特徴とする。
この構成により、外層回路パターンを容易に多層化することが可能となる。
本発明に係る多層プリント配線板の製造方法では、前記被覆層を形成した後、前記露出部および前記外層回路パターンに対して少なくとも一方の表面処理を行なう工程を備えることを特徴とする。
この構成により、清浄度を維持した状態で必要な領域への表面処理を行なうことが可能となる。
本発明に係る多層プリント配線板およびその製造方法によれば、内層および外層を形成した後に被覆層を形成し、被覆層を可撓部と少なくとも硬質部の一部とで共通化することから、可撓部と硬質部の境界を越えて被覆層を可撓部から硬質部にかけて連続する一体物として構成することが可能となり、従来技術で用いられる可撓部Afと硬質部Asの境界における補強のための樹脂加工といった追加工程を不要とするとともに、構造的・強度的な不連続性が従来法に較べて大きく改善され優れた耐屈曲性能を備える多層プリント配線板とすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る多層プリント配線板およびその製造方法によれば、加熱積層工程である被覆層の積層プレスを内層形成後から外層形成前までの工程では施さないことから、作業効率を向上でき、寸法精度・配線密度が高く、内層回路パターンと外層回路パターンの相互位置合わせ精度が高い多層プリント配線板を容易に製造することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る多層プリント配線板およびその製造方法によれば、内層回路パターンの露出部(端子部)に対する表面処理を外層(外層回路パターン)形成後に行なうことから、(1)露出部および外層回路パターンへの表面処理を同時に一括して行なうことが可能となり表面処理工程を大幅に簡素化して工数を削減することができる、(2)露出部など表面処理を施す部分の清浄度を維持することができ、高品質な製品を容易に製造することができる、(3)外層(硬質性基材)を積層する前では、内層(可撓性基材)が表面処理やその前工程による影響(寸法変化など)を受けない構成となり、高い寸法精度を維持することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1ないし図7は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の各製造工程での多層プリント配線板の状態を説明する説明図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の内層および可撓部を構成する可撓性基材の断面を示す断面図である。
多層プリント配線板1の内層および可撓部Afを構成する可撓性基材10は、絶縁層11とその両面に積層された導体層12、13を備える。なお、以下において、工程途中のものであっても多層プリント配線板1とする。
可撓性基材10としては、一般に市販されている両面フレキシブル配線板材料が利用できる。絶縁層11は、可撓性を有する絶縁樹脂フィルムで構成され、一般的には、ポリイミド、ポリエーテルケトン、その他の液晶ポリマーなどの絶縁樹脂フィルムで構成される。
導体層12、13は、絶縁層11の両側に接着剤を介して、あるいは接着剤なしで積層形成されている。導体層12、13は、一般的には、銅箔で構成されるが、その他の金属箔で構成されることもある。
本実施の形態では、可撓性基材10は、25μm厚ポリイミドフィルムの両面に12.5ないし25μmの銅箔を積層接着した両面フレキシブル配線板材料を用いた。
多層プリント配線板1は、完成した状態(図7参照)で、剛性を有する硬質部Asおよび部分的に形成され可撓性を有する可撓部Afを備える。したがって、可撓性基材10も同様に、完成したときの硬質部Asおよび可撓部Afに対応する領域としての硬質対応部Asおよび可撓対応部Afを有する(以下完成時の硬質部Asおよび可撓部Afと、工程中での硬質対応部Asおよび可撓対応部Afは区別しないで単に硬質部Asおよび可撓部Afとする。)。なお、硬質部Assは、完成時には切断される領域であり、工程中では可撓部Afを保持する役割を果たす補助的な硬質部である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の内層回路パターンを形成するためのエッチングレジストを形成した可撓性基材の断面を示す断面図である。
図1に示した可撓性基材10の導体層12、13に対してパターニングを施すことにより、内層回路パターン12p(第1導体層パターン12p)、内層回路パターン13p(第2導体層パターン13p)を形成する(図3参照)。
つまり、導体層12、13にエッチングレジスト14を塗布し、形成する内層回路パターン12p、13pに応じたパターニングを周知の技術であるホトリソグラフィ技術により行なう。
図3は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の内層回路パターンを形成した可撓性基材の断面を示す断面図である。
図2でパターニングしたエッチングレジスト14をマスクとして塩化第1銅溶液など適当なエッチャントで導体層12、13をエッチングし、エッチングレジストを剥離することにより、内層回路パターン12p、13pを形成する。
内層回路パターン12p、13pは、硬質部Asに対応する内層回路パターン12ps、13psと可撓部Afに対応する内層回路パターン12pfにより構成される(内層回路パターン12psと内層回路パターン12pfを区別する必要が無い場合には、単に内層回路パターン12pとすることがある。)。可撓部Afに対応する内層回路パターン12pfは、完成した多層プリント配線板1では、可撓部の回路パターンとなり、先端部は端子部として適用される露出部12ptとして構成される(図6参照)。つまり、内層回路パターン12pfの先端には端子部となる露出部12ptが形成してあり、後工程で金メッキなどの表面処理の対象となる部分を構成する。
本実施の形態では、可撓部Afは単層構造とするので、可撓部Afには内層回路パターン13p(第2導体層パターン13p)は形成されていない。以下、内層回路パターン13psは単に内層回路パターン13pとする。
なお、内層インナーバイアホールが必要な場合は、予めスルーホール加工や必要なら穴埋め加工を施しておくことは、従来と同様である。
図4は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の内層の外側に外層を構成する硬質性基材および外層回路パターンを形成した状態の断面を示す断面図である。
内層回路パターン12p、13pを形成した(図3)後、可撓部Afに当たる部分を予め金型などで窓抜き加工した接着剤層15、16を介して硬質性基材20を多層プリント配線板1の両面に積層する。接着剤層15、16の代わりにプリプレグを適用することも可能である。また、硬質性基材20としては、絶縁層21と導体層23、絶縁層22と導体層24をそれぞれ積層した片面配線板材料、例えば片面FPC材、片面硬質板材料などを適用することが可能である。なお、接着剤層15、16の厚さ、硬質性基材20の厚さは適宜の厚さになるように予め薄く調整しておく。
例えば、接着剤層15、16として25μmの半硬化変性アクリル系樹脂シートを、硬質性基材20として12.5μmまたは25μm厚さのポリイミドベースの片面FPC材料を用いた。
硬質部Asの剛性をさらに高める場合は、薄いガラスクロス入りエポキシをベースに備える材料なども用いることができるが、この場合でも厚さは薄い方が好ましく、本発明者による実施例では80μm以下を目安とした。可撓性基材10に対応させて硬質性基材20を積層するまでの工程で上述した従来例のような被覆層の積層加工を施していないことが、本実施の形態での特徴の一つである。
硬質性基材20の積層が終了した後、硬質性基材20の導体層23、24を公知の手法によりパターニングすることにより、外層回路パターン23p(第3導体層パターン23p)、外層回路パターン24p(第4導体層パターン24p)を形成する。このとき、同時にスルーホールを形成することも可能である。なお、同図では、簡単化のため、スルーホールやバイアホールは図示を省略している。
図5は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の可撓部に対応する領域の硬質性基材を除去した状態の断面を示す断面図である。
外層回路パターン23p、24pを形成した(図4)後、可撓部Afに対応する領域にある硬質性基材20を除去する。これにより、硬質部As、Assに対応する領域に硬質性基材20の絶縁層21s、22sを残して配置した状態となる。
硬質性基材20の除去方法は、本発明と直接の関係が無いことから、詳細は省略するが、従来例1として説明したように、予め可撓部Afと硬質部Asの境界の硬質性基材20にスリットを入れておいて、可撓部Afの周囲を金型で打ち抜くなどの方法を始め、種々の方法が可能である。
基本的には、次の2つの条件を満たせば、どのような方法で可撓部Afに対応する領域にある硬質性基材20を取り除いてもかまわない。つまり、(1)可撓部Afに対応する領域の硬質性基材20を除去した後も、後工程の被覆層形成工程(図6参照)や表面処理工程(図7参照)に支障がない加工ワークサイズ(工程途中の多層プリント配線板1の外形サイズ)や形状を維持していること、(2)表面処理に電気メッキなどの方法を用いる場合、必要なメッキリードが確保されていること、という条件を満たしていれば良い。
図6は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の可撓部および硬質部の境界をわたる被覆層を形成した状態の断面を示す断面図である。
可撓部Afに対応する位置の硬質性基材20を除去した(図5)後、内層回路パターン12pの一部であり完成時に端子部となる露出部12ptを露出させた状態で可撓性基材10および硬質性基材20を連続的に被覆する被覆層30を形成する。なお、可撓部Afに対応する内層回路パターン13pが存在しない側では、硬質部Asに対応する領域にのみ被覆層31を被覆層30と同様に形成すれば良い。
また、硬質部Asに対応する被覆層30、31は、露出部12ptと同様に表面処理の対象となる外層回路パターン23pt、24ptに対応させてパターニングすることにより外層回路パターン23pt、24ptを露出させておく。
硬質部Asに対応する被覆層30および可撓部Afに対応する被覆層30は、ポリイミドフィルムベースの絶縁樹脂フィルム仕様とすることにより、1枚の被覆層30を積層することで形成することが可能となる。つまり、被覆層30、31は、カバーレイとして作用し、可撓性基材Afの絶縁層11と同一材料(同質の素材)でほぼ同じ厚さとされた絶縁樹脂フィルムで構成することが可能となる。被覆層30、31と絶縁層11を同一の素材とすることにより、生産性および信頼性の高い多層プリント配線板1とすることが可能となる。
また、被覆層30、31は、ポリイミド、ポリエーテルケトン、ポリエステル、または液晶ポリマーなどの絶縁樹脂で構成することが可能である。これらの樹脂が適用可能であることから、材料の入手が容易で、信頼性が高く製造しやすい多層プリント配線板1とすることが可能となる。
また、従来の技術では、可撓部Afと硬質部Asの厚さの差が大きかったことから、可撓部Afから硬質部Asにわたり連続的に形成される被覆層構成を取ろうとしても、矢符Bで示す可撓部Afと硬質部Asとの境界Bの段差での埋め込みが不完全な空間が残りやすく、実現が困難であった。
しかし、本実施の形態によれば、接着剤層15、16、硬質性基材20の絶縁層21、22の厚さを制御し、積層時のフローを適切に制御することにより可能な範囲内で薄くできることから、境界Bの段差を低減することが可能となり、境界Bの段差に対する完全な埋め込みが可能となる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の被覆層を形成した後、表面処理を施した状態の断面を示す断面図である。
図6での処理の次に、必要ならメッキレジストを追加形成し、金または錫その他金属のメッキ、または防錆処理を、硬質部Asの外層回路パターン23pt、24ptおよび可撓部Afの露出部12ptに対して一括して行ない、メッキ層37、38、39を形成する。なお、本実施の形態では、硬質部Asに対応する被覆層30、31および可撓部Afに対応する被覆層30は表面処理に対するレジスト層を兼ねる形態とした。
表面処理後は、従来の加工方法と同様に、シンボル印刷やその他の後加工処理、切断線DLで切断する外形加工などを施して完成品の多層プリント配線板1とする。
硬質部Asと可撓部Afの厚みの差(段差)が小さく、さらに、硬質部Asと可撓部Afの境界Bには、被覆層30が形成してあり、なめらかに厚みが変化していることから、表面処理工程でも、一般に埋め込み性に乏しいメッキレジストなども問題なく形成することが可能であるし、前処理としての物理研磨なども確実に施すことが可能となる。
上述したとおり、本実施の形態では、従来法と異なり被覆層の形成及びメッキなどの表面処理を、内層(内層回路パターン12p、13p)形成後から外層(外層回路パターン23p、24p)形成までの工程では行なわないことにより、従来技術での問題を解消することが可能となった。
つまり、次の(1)ないし(4)に示すような効果が得られる。
(1)硬質部Asの外層を構成する硬質性基材20として比較的難接着性であるポリイミドなどの樹脂層を含まないことから、層間の接着強度が得やすく、高い信頼性でスルーホールを形成できる。
(2)内層形成後から外層形成までの工程に、寸法変化や歪みの原因となる加熱/加圧工程である被覆層(カバーレイ)の積層工程を含まないことから、内層回路パターン12p、13pを寸法精度良く仕上げることができ、内層回路パターン12p、13pと外層回路パターン23p、24pの位置合わせを精度良く行なうことができることから、工程の簡素化、加工時間の短縮、さらには、高精度・高密度の多層プリント配線板1を容易に製造することが可能となる。
(3)従来構造では耐屈曲性で問題となっていた可撓部Afと硬質部Asとの境界Bをまたぐ形態で被覆層30が連続的に形成され、強度的な不連続性が改善されることから、安定した高い屈曲性能を実現できる。
(4)表面処理(メッキなど湿潤プロセスや乾燥工程、および研磨などの物理加工工程など)に伴う内層の寸法変化がないことから、内層回路パターン12p、13pを寸法精度良く仕上げることができ、内層回路パターン12p、13pと外層回路パターン23p、24pの位置合わせを精度良く行なうことができることから、工程の簡素化、加工時間の短縮、さらには、高精度・高密度の多層プリント配線板1を容易に製造することが可能となる。
また、本実施の形態では、次に述べるとおり、被覆層30が最外層にあること(最後に加工を行なうこと)に大きな意味がある。
本実施の形態では、被覆層30、31は、被覆層30、31自体の積層接着を目的とする以外では圧力や温度を受けることがなく、さらに、その表面は、積層圧力を加えるための積層クッション材と対向する側であり、表面には基本的にダメージを全く受けない状態で形成される。つまり、最外層表面の傷や窪み、不連続などは、バネなどの例を持ち出すまでも無く、屈曲性能に最も影響を及ぼすファクターであるが、この点で、本実施の形態は非常に有利な状態となっている。
また、被覆層30の接着側(硬質性基材20側)は、積層時に適切な圧力や温度を与えることで、適切に変形・流動し、また、境界Bの段差を小さく形成してあることから、硬質部Asから可撓部Afへの硬質性基材20(絶縁層21s)、接着剤層15による構造的(厚さ)・強度的な不連続性を緩和することが可能となり、最も折れやすい硬質部Asと可撓部Afの境界Bへの応力集中を防ぐ働きをすることができる。
本実施の形態では、説明を簡単にするために、可撓部Afが1層の導体層パターン(第1導体層パターン12p)、硬質部Asが4層(第1導体層パターン12p、第2導体層パターン13p、第3導体層パターン23p、第4導体層パターン24p)の全体として5層の多層プリント配線板1としたが、全体として3層、4層、あるいは6層以上とした種々の層数の多層プリント配線板に適用できる。また、レーザー法/フォトビア法/ビルドアップ法など、各種の穴開け法、パターン形成法などあらゆる構造・製造プロセスの多層プリント配線板に適用することが可能である。
<実施の形態2>
図8は、本発明の実施の形態2に係る多層プリント配線板の被覆層を形成した状態の断面を示す断面図である。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態は実施の形態1とほぼ同様であるが、実施の形態1での被覆層30、31の構成を変更したものである。
本実施の形態では実施の形態1で形成した被覆層30、31に変えて被覆層32、33、34を形成している。つまり、被覆層30に対応させて、硬質性基材20の一部領域および可撓性基材10を連続的に被覆する第1被覆層32と、硬質性基材20の一部領域以外の領域を被覆する第2被覆層33とを形成し、被覆層31に対応させて、反対側の硬質性基材20を被覆する被覆層34を形成した。なお、第1被覆層32が、露出部12ptを露出させた状態で可撓性基材10を被覆することは実施の形態1と同様である。
第1被覆層32は絶縁樹脂フィルムで形成し、第2被覆層33、被覆層34は第1被覆層32と同質または異質の素材で形成する。例えば、第2被覆層33、被覆層34は、絶縁樹脂フィルムまたは絶縁樹脂インク(感光性インクレジスト)で形成するなど、複数種の材料を領域に応じて併用することが可能である。具体的には、例えば次の構成とすることが可能である。第1被覆層32および第2被覆層33は、一体に形成された絶縁樹脂フィルムで構成する。この構成により、絶縁樹脂フィルムによる被覆層30(第1被覆層32および第2被覆層33)を容易に形成することが可能となる。また、第1被覆層32および第2被覆層33は、一体に形成された感光性レジストで構成する。この構成により、感光性レジストによる被覆層30(第1被覆層32および第2被覆層33)を容易に形成することが可能となる。また、第1被覆層32は絶縁樹脂フィルムで第2被覆層33は感光性レジストで構成し、あるいは、第1被覆層32は感光性レジストで第2被覆層33は絶縁樹脂フィルムで構成する。この構成により、必要に応じた材質の被覆層30(第1被覆層32および第2被覆層33)を適用することが可能となる。
<実施の形態3>
実施の形態1に係る硬質性基材20の積層工程において、可撓部Afに対応する領域の硬質性基材20と可撓性基材10とは、接着剤層15、16が存在しないにもかかわらず、積層時の圧力や熱によってかなり良く密着している。
したがって、可撓部Afを変形あるいは傷つけずに、可撓部Afに対応する領域の硬質性基材20を剥がすために、慎重な作業を必要としており、また不良を発生しやすい状態となっている。また、多層プリント配線板1に対する1台毎の加工作業となるため、作業効率も非常に悪い形態となっている。本実施の形態は、次に説明するとおり、このような問題を生じない形態としたものである。
図9は、本発明の実施の形態3に係る多層プリント配線板の内層の外側に外層を構成する硬質性基材を形成した状態の断面を示す断面図である。なお、実施の形態1、実施の形態2と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
内層を構成する可撓性基材10を形成する工程は、実施の形態1と同様である。次に、接着剤層15、16を介して硬質性基材20を積層する。可撓部Afに対応する領域の硬質性基材20(及び必要なら接着剤層15、16)を予め金型などで打ち抜いてある。つまり、硬質部As、Assに対応する絶縁層21s、22sが接着剤層15、16に積層される。
本実施の形態では、硬質性基材20として半硬化のガラスクロス入りエポキシ樹脂に銅箔が積層された50ミクロン厚の材料を用いたが、実施の形態1、実施の形態2と同様に、接着剤層と片面フレキシブル配線板材などの組み合わせなどで構成することも可能である。
この構成により、可撓部Afに対応する硬質性基材20の除去作業を不要とし、加工工程を大幅に省力化して作業効率を向上することができる。また、加熱積層工程である被覆層の積層プレスを内層形成後外層形成前の工程で施さないことから、寸法精度・配線密度が高く、内層回路パターン12p、13pと外層回路パターンパターン23p、24p(不図示)の相互位置合わせ精度が高い多層プリント配線板を容易に製造することができる。
図10は、本発明の実施の形態3に係る多層プリント配線板の硬質性基材に外層回路パターンを形成するための感光性レジストを形成した状態の断面を示す断面図である。
硬質性基材20を積層した(図9)後、通常のホトリソグラフィ技術を適用して硬質部Asの外層回路パターン23p、24p(不図示)を形成する。同図には、外層回路パターン23p、24pを形成するための外層回路パターン用エッチングレジストとして、ドライフィルムと呼ばれる感光性レジスト40、41を形成した状態を示す。
感光性レジスト40、41は、外層回路パターン23p、24pの形成に必要な領域(硬質部As、Ass)および可撓性基材10の可撓部Af(内層回路パターン12pf、12pt)に対応させて一体として形成される。
本実施の形態では、実施の形態1、実施の形態2と同様、硬質部Asの厚さと可撓部Afの厚さの差が少なく、硬質部Asと可撓部Afの境界Bでの段差を低減することが可能となることから、実施の形態1の被覆層30、実施の形態2の第1被覆層32と同様に、境界Bにドライフィルム(感光性レジスト40、41)を確実に埋め込むことが可能となる。したがって、硬質性基材20の積層をした後、外層回路パターン用エッチングレジストとしての感光性レジスト40、41を形成して外層回路パターン23p、24pを形成する方法(本実施の形態)が可能となる。
なお、層構成やドライフィルムの埋め込み性との兼ね合いで、ドライフィルムだけでは、境界Bでの埋め込みが十分でない場合は、可撓部Afに、付加層(不図示)を形成することが可能である。付加層は、感光性レジストの下層、上層いずれに形成しても同様に作用する。
なお、付加層としては、もう一枚ドライフィルムを形成しておく方法、ドライフィルムの剥離工程で溶解または剥離する別種のインクやフィルムなどを印刷法やその他の方法で形成し2層構造とする方法、あるいは、感光性液状レジストとドライフィルムを併用する方法などを適用することが可能である。また、印刷法によれば、容易に2層構造を構成することが可能となる。
感光性レジスト40、41を適用して既に形成済みの可撓部Afの内層回路パターン12pf、12ptを保護した状態で、ホトリソグラフィ技術を適用して硬質部Asに外層回路パターン23p、24p(不図示。図4参照)を形成した後、感光性レジスト40、41を除去する。
以降の工程は、実施の形態1、実施の形態2と同様であり、被覆層形成、メッキ層形成などの表面処理、シンボル印刷やその他の後加工処理、切断線DLで切断する外形加工などを施して完成品の多層プリント配線板1とする。
本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の内層および可撓部を構成する可撓性基材の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の内層回路パターンを形成するためのエッチングレジストを形成した可撓性基材の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の内層回路パターンを形成した可撓性基材の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の内層の外側に外層を構成する硬質性基材および外層回路パターンを形成した状態の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の可撓部に対応する領域の硬質性基材を除去した状態の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の可撓部および硬質部の境界をわたる被覆層を形成した状態の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多層プリント配線板の被覆層を形成した後、表面処理を施した状態の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る多層プリント配線板の被覆層を形成した状態の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る多層プリント配線板の内層の外側に外層を構成する硬質性基材を形成した状態の断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る多層プリント配線板の硬質性基材に外層回路パターンを形成するための感光性レジストを形成した状態の断面を示す断面図である。 従来例1に係る多層プリント配線板の内層を構成する可撓性基材の断面を示す断面図である。 従来例1に係る多層プリント配線板の内層回路パターンを形成した可撓性基材の断面を示す断面図である。 従来例1に係る多層プリント配線板の内層回路パターンを被覆する被覆層を形成した可撓性基材の断面を示す断面図である。 従来例1に係る多層プリント配線板の被覆層の外側に外層を構成する硬質性基材を形成した状態の断面を示す断面図である。 図14の矢符A方向から見た平面図である。 従来例2に係る多層プリント配線板の被覆層の外側に硬質性基材を形成した状態の断面を示す断面図である。 図16の矢符A方向から見た平面図である。
符号の説明
1 多層プリント配線板
10 可撓性基材
11 絶縁層
12 導体層
12p 内層回路パターン、第1導体層パターン
12pf 可撓部に形成した内層回路パターン
12ps 硬質部に形成した内層回路パターン
12pt 露出部
13 導体層
13p 内層回路パターン、第2導体パターン
14 感光性レジスト
15、16 接着剤層
17、18 接着剤層
20 硬質性基材
21、21s、22、22s 絶縁層
23 導体層
23p 外層回路パターン、第3導体層パターン
24 導体層
24p 外層回路パターン、第4導体層パターン
24pt
30、31 被覆層
32 第1被覆層
33、34 第2被覆層
37、38、39 メッキ層
40、41 感光性レジスト
Af 可撓部
As、Ass 硬質部
B 境界
DL 切断線

Claims (9)

  1. 内層回路パターンが形成された可撓性基材により構成される可撓部と、前記可撓性基材の一部に積層され外層回路パターンが形成された硬質性基材により構成される硬質部とを備える多層プリント配線板において、
    前記内層回路パターンの露出部を露出させて前記可撓性基材および前記硬質性基材を連続的に被覆する被覆層を備え、
    該被覆層は、前記硬質性基材の一部領域および前記可撓性基材を連続的に被覆する第1被覆層と、該第1被覆層と異質の素材で形成され前記硬質性基材の前記一部領域以外の領域を被覆する第2被覆層とで構成してあることを特徴とする多層プリント配線板。
  2. 前記第1被覆層の素材は絶縁樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  3. 前記第2被覆層の素材は絶縁樹脂インクであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多層プリント配線板。
  4. 内層回路パターンが形成された可撓性基材により構成される可撓部と、前記可撓性基材の一部に積層され外層回路パターンが形成された硬質性基材により構成される硬質部とを備える多層プリント配線板の製造方法において、
    前記可撓性基材の導体層をパターニングして前記内層回路パターンを形成する工程と、
    前記内層回路パターンを形成した前記可撓性基材に前記硬質性基材を対向させて前記可撓性基材の前記硬質部に対応する領域に前記硬質性基材を接着する工程と、
    前記硬質性基材の導体層をパターニングして外層回路パターンを形成する工程と、
    前記可撓部に対応する領域の前記硬質性基材を除去する工程と、
    前記内層回路パターンの露出部を露出させて前記可撓性基材および前記硬質性基材を連続的に被覆する被覆層を形成する工程とを備え、
    前記被覆層は、前記硬質性基材の一部領域および前記可撓性基材を連続的に被覆する絶縁樹脂フィルムで形成された第1被覆層と、前記硬質性基材の前記一部領域以外を被覆する感光性レジストで形成された第2被覆層とを備えること
    を特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  5. 前記硬質性基材の接着は、前記可撓性基材の両側に前記硬質性基材を配置して前記可撓性基材の両側で行なわれることを特徴とする請求項4に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  6. 前記被覆層を形成した後、前記露出部および前記外層回路パターンに対して少なくとも一方の表面処理を行なう工程を備えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  7. 内層回路パターンが形成された可撓性基材により構成される可撓部と、前記可撓性基材の一部に積層され外層回路パターンが形成された硬質性基材により構成される硬質部とを備える多層プリント配線板の製造方法において、
    前記可撓性基材の導体層をパターニングして前記内層回路パターンを形成する工程と、
    前記内層回路パターンを形成した前記可撓性基材に前記硬質性基材を対向させて前記可撓性基材の前記硬質部に対応する領域に前記硬質性基材を接着する工程と、
    前記硬質性基材の導体層をパターニングして外層回路パターンを形成する工程と、
    前記可撓部に対応する領域の前記硬質性基材を除去する工程と、
    前記内層回路パターンの露出部を露出させて前記可撓性基材および前記硬質性基材を連続的に被覆する被覆層を形成する工程とを備え、
    前記被覆層は、前記硬質性基材の一部領域および前記可撓性基材を連続的に被覆する感光性レジストで形成された第1被覆層と、前記硬質性基材の前記一部領域以外を被覆する絶縁樹脂フィルムで形成された第2被覆層とを備えること
    を特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  8. 前記硬質性基材の接着は、前記可撓性基材の両側に前記硬質性基材を配置して前記可撓性基材の両側で行なわれることを特徴とする請求項7に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  9. 前記被覆層を形成した後、前記露出部および前記外層回路パターンに対して少なくとも一方の表面処理を行なう工程を備えることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の多層プリント配線板の製造方法。
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