JP3992418B2 - 多方向入力装置 - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/002Switches with compound movement of handle or other operating part having an operating member rectilinearly slidable in different directions

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯機器や電気機器等に用いられるワイヤレス入力機器、例えばワイヤレスハンディコンピューター、ワイヤレスマウス、リモコン等の入力部に用いられる多方向入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多方向入力装置はその主要部分表す平面図である図10に示すように、主として平板状で水平方向に移動可能な駆動体100と、この駆動体100の移動をガイドするガイドレール110とから構成され、駆動体100の移動により電気信号を出力するようになっている。
従来の多方向入力装置は、2個の駆動体100のX方向,Y方向の移動に対応するように、X方向,Y方向にそれぞれ一対の抵抗体(図示せず)が、ガイドレール110の内壁に形成されている。そして駆動体100の移動に伴い、抵抗体上に駆動体100の端部に設けられた摺動子片101が摺動することによって、X方向,Y方向両方向に、かつ中立位置からの変位量を示す電気信号を出力するようになっている。なお上記において駆動体100,ガイドレール110,摺動子及び抵抗体はいわゆるスライド型可変抵抗器を構成しており、従って上記従来例では2つのスライド型可変抵抗器を用いて構成されている。
【0003】
そして従来の多方向入力装置は、この従来の多方向入力装置が組み込まれている携帯機器の電源(図示せず)を入れると、常時抵抗体に電圧が印加された状態になり、この常時電圧が印加されている抵抗体に摺動子片が摺動することで電気信号を出力するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、携帯機器や電気機器等に用いられるワイヤレス入力機器には、長期間の使用を確保するため、省電力仕様にすることが求められている。ここで、従来の多方向入力装置では抵抗体に常時電圧が印加されて、電流が流れるているため電力消費が常時行われているという問題があった。
また、駆動体100を操作する操作部材に図示しないタッチセンサを用いて、指等が触れた場合のみ抵抗体に通電させることも考えられるが、操作部材の材質等に制約があり、設計の自由度を制約する問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、駆動体が水平方向に移動すると同時に電圧の印加を開始することにより、省電力仕様の多方向入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題を解決する第一の手段として、水平方向に移動可能に保持される移動体と、前記移動体の中立位置からの移動に伴いオフ状態からオン状態になるスイッチ部と、方位検出部材と該方位検出部材に対向するように配置された方位被検出部とからなり、前記移動体の移動を検知する方位検出部とを有し、前記スイッチ部は、前記移動体に設けたスイッチ検出部材と、基台に設けられ前記スイッチ検出部材による検出を可能にするスイッチ被検出部とから構成され、前記移動体は操作部材と該操作部材によって水平方向に移動可能となる駆動体とから構成されると共に、該駆動体に前記スイッチ検出部材が設けられ、前記スイッチ被検出部は、その一部に前記スイッチ検出部材の検出を不能とする非検出部が形成され、前記スイッチ被検出部と前記方位被検出部を表面に形成した配線基板を設け、前記駆動体を該配線基板に対して水平方向に移動する様配置し、前記駆動体のスイッチ検出部材は第一の摺動子片と第二の摺動子片とを有する第一の摺動子から構成され、前記スイッチ部のスイッチ被検出部は、前記配線基板に設けられ前記第一の摺動子片及び第二の摺動子片がそれぞれ摺接するスイッチパターン及び集電パターンを有し、前記非検出部は前記スイッチパターンの中央部の前記第一の摺動子片が摺動する軌跡上に形成されており、前記スイッチ部は、前記駆動体の中立位置において前記第一の摺動子片が前記非検出部に摺接することでオフ状態になり、また前記駆動体を移動させることにより前記非検出部に摺接していた前記第一の摺動子片が前記スイッチパターンに摺接することでオン状態になり、前記方位検出部は、前記スイッチ部がオフ状態となっている前記移動体の中立位置から、該移動体を水平方向に移動させることにより前記スイッチ部がオン状態になることで外部から電力を供給して、前記移動体の移動に応じた電気信号を出力し、前記移動体は該移動体が移動した後自動的に中立位置に復帰し、前記第一の摺動子片が前記非検出部に摺接することで前記スイッチ部がオフ状態になる構成とした
【0007】
また第二の解決手段として、前記方位検出部材は第一の摺動子片と第二の摺動子片とを有する第二の摺動子から構成されて、前記駆動体に取り付けられ、前記方位被検出部は、前記配線基板に設けられ第一の摺動子片及び第二の摺動子片がそれぞれ摺接する抵抗体と集電パターンとから構成され、前記方位検出部は、前記スイッチ部がオン状態になることで外部から電力を供給して、前記第一の摺動子片と抵抗体の接触位置に応じた電気信号を前記集電パターンに出力させる構成とした。
【0013】
本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置の主要部品を組み込んだ状態を示す平面図であり、図2はその部分断面図であり、図3はパターン図を省略したその分解斜視図であり、図4は配線基板の平面図であり、図5乃至7はスイッチ部と方位検出部の動作を表す説明図であり、図8は可動接点が押圧された状態を表す部分断面図である。
【0014】
本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置は、主として移動体を構成する第一駆動体10と、該第一駆動体10の裏面に直交する状態で重合するように設けられ移動体を構成する第二駆動体20と、第一,第二駆動体10,20の移動をガイドするガイド部材30と、第一,第二駆動体10,20を移動させる操作用突部42が設けられ、第一,第二駆動体10,20と共に移動体を構成する操作部材40とからなる機構を有し、この機構は、スイッチ被検出部64や方位被検出部62等が設けられ基台たる配線基板60上に配設されて、上下カバー83,80によって収納されている。
第一駆動体10には主としてスイッチ検出部材たる第一の摺動子17と方位検出部材たる第二の摺動子18とが設けられている。そして、第一駆動体10の第一の摺動子17と、配線基板60上において第一の摺動子17が摺動する位置に設けられ一部に第一の摺動子17による検出を不能とする非検出部65が設けられたスイッチ被検出部64とからスイッチ部Aが構成され、さらに駆動体10の第二の摺動子18と、配線基板60上において第二の摺動子18が摺動する位置に設けられた方位被検出部64とから方位検出部Bが構成されている。
【0015】
第一駆動体10は、四方の角部が切りかかれた長方形状の金属板を所定の形状に折り曲げて形成されており、表面には短手方向に延在し図3において2点鎖線で示す溝11と、裏面には表面の溝11に直交する方向に長手方向に延在する溝13が形成されており、それぞれ相対向する内側壁12,14を形成している。この裏面の溝13は、表面の溝11の底部を貫通した状態になっており、その結果長手方向にかけて2本の脚部16が形成されている。また脚部16の端部には、該金属板の板厚の2倍程度の段差が形成されるよう基部16aが形成され、両端の基部16aから舌片15が内側に突出形成されている。そして、この舌片15同士で前述した表面の溝11が形成されている。そして、この第一駆動体10は平板状の金属板をプレスすることによって、このような構成を持つように形成される。なお、裏面の溝13は必ずしも表面の溝11側に貫通していなくても良い。
また、第一駆動体10の一方の端部には、樹脂で構成された取り付け部材19が取り付けられており、この取り付け部材19の下面にスイッチ検出部材たる第一の摺動子17が取り付けられて、下方に突出した状態になっている。また、この第一の摺動子17は金属製の第一の摺動子片17aと第二の摺動子片17bとからなっている。一方、他方の端部には、樹脂で構成された取り付け部材19が取り付けられており、この取り付け部材19の下面に方位検出部材たる第二の摺動子18が取り付けられて、下方に突出した状態になっている。また、この第二の摺動子18は金属製の第一の摺動子片18aと第二の摺動子片18bとからなっている。
【0016】
第二駆動体20は、基本的に第一駆動体10と同様の構成からなっており、平板からなる金属板を所定の形状で折り曲げして形成され、表面に形成され第一駆動体10の裏面の溝13の上方に位置し第一駆動体10の表面の溝11と直交する方向に延在し図3において2点鎖線で示す溝21と、裏面に形成され第一駆動体10の表面の溝11の下方に位置し、第一駆動体10の裏面の溝13と直交する方向に延在する溝23が形成されており、それぞれ相対向する内側壁22,24を形成している。この裏面の溝23は、表面の溝21の底部を貫通した状態になっており、その結果長手方向にかけて2本の脚部26が形成されている。また脚部16の端部には、該金属板の板厚の3倍程度の段差が形成されるよう基部26aが形成され、両端の基部26aから舌片25が内側に突出形成されている。そして、この舌片25同士で前述した表面の溝21が形成されている。
この第二駆動体20は、平板状の金属板をプレスすることによって、このような構成を持つように形成される。また、第二駆動体20の一方の端部には、樹脂で構成された取り付け部材29が取り付けられており、この取り付け部材29の下面にスイッチ検出部材たる第一の摺動子27が取り付けられて、下方に突出した状態になっている。また、この第一の摺動子27は金属製の第一の摺動子片27aと第二の摺動子片27bとからなっている。一方、他方の端部には、樹脂で構成された取り付け部材29が取り付けられており、この取り付け部材29の下面に方位検出部材たる第二の摺動子28が取り付けられて、下方に突出した状態になっている。また、この第二の摺動子28は金属製の第一の摺動子片28aと第二の摺動子片28bとからなっている。
そして、この第二駆動体20は、第一駆動体10の下方に直交状態に組み込まれる。このとき、舌片25と脚部26との間隙には、第一駆動体10の脚部16がわずかな遊びをもって位置した状態になっており、前記舌片25は第一駆動体10の舌片15と面一の状態となっている。
【0017】
ガイド部材30は、平板の正方形状からなり、PET等の樹脂を射出成型することにより形成され、その側面には、互いに平行に延出する一対の第一の立壁31と、該第一の立壁31と直交する方向に延出する第二の立壁32とが形成されている。また表面から裏面にかけて、末広状に貫通する貫通孔33が形成されていると共に、裏面の四方には、突起34が4個形成されている。
そして、このガイド部材30に、第一,第二駆動体10,20の裏面の溝13,23が挿入され、この第一,第二駆動体10,20はガイド部材30にガイドされて長手方向に移動可能となる。具体的には、ガイド部材30に挿入されることにより、第一の立壁31には、第二駆動体20における裏面の溝23を形成する内側壁24が当接すると共に、第二の立壁32には、第一駆動体10における裏面の溝13の内側壁14が当接した状態になり、第一駆動体10は第二の立壁32にガイドされてこの第一駆動体10の長手方向、すなわちX方向にのみ移動可能となると共に、第二駆動体20は第一の立壁31にガイドされてこの第二駆動体20の長手方向、すなわちY方向のみに移動可能となる。
【0018】
操作部材40は、平板円盤状の基部41から、正方形状の操作用突部42が突出しており、PET等の樹脂を射出成型することによって形成され、中央には基部41,操作用突部42の略中央を貫通する貫通孔43が形成されている。また、操作用突部42の側面には、互いに平行に延在する一対の第一の立壁44と、該第一の立壁44と直交する方向に延在する第二の立壁45とが形成されている。
そして、操作用突部42は、第一,第二駆動体10,20の舌片15,25で囲まれた部分に移動可能に嵌入されることにより、第一,第二駆動体10,20が移動可能となる。ここで、第一の立壁44には、第一駆動体の舌片15が当接すると共に、第二の立壁45には、第二駆動体20の舌片25が当接した状態になっている。そして第一駆動体10は、操作用突部42を第二駆動体20を基準として表面の溝21方向すなわちX方向に移動させることにより、その舌片15が操作用突部42の第一の立壁44に押圧されると共に、ガイド部材30の第二の立壁32にガイドされてX方向に連動する。また、第二駆動体20は、操作用突部42を第一駆動体10を基準として表面の溝11方向すなわちY方向に移動させることにより、その舌片25が第二の立壁45に押圧されると共に、ガイド部材30の第一の立壁31にガイドされてY方向に連動する。
【0019】
上記の第一,第二駆動体10,20と、ガイド部材30と、操作部材40の操作用突部42による水平方向(X,Y方向)の移動機構は、スイッチ被検出部64、方位被検出部62等が設けられた配線基板60に載置される。そして、スイッチ検出部材たる第一駆動体10の第一の摺動子17とスイッチ被検出部64とでスイッチ部Aが構成されると共に、第二駆動体20の第一の摺動子27とスイッチ被検出部64とでもスイッチ部Aが構成される。また、方位検出部材たる第一駆動体10の第二の摺動子18と方位被検出部62とで方位検出部Bが構成されると共に、第二駆動体20の第二の摺動子28と方位被検出部62とでも方位検出部Bが構成される。
【0020】
配線基板60は、図4に示すように、略正方形状のリジッドな平板からなる基板本体61から構成され、中央近傍に4つの第一の挿通孔61aが形成されると共に、一端部近傍には複数個の第二の挿通孔61bが形成され、外縁には凹部61cが複数個形成されている。
基板本体61の表面には、方位被検出部62,62とスイッチ被検出部64,64とがそれぞれ線対称位置に配置する状態で2箇所設けられており、略中央には固定接点63が設けられている。また、基板本体61の端部には9個の電極パターンが62c,62d,62e,62f,62g,62h,62e,62d,62cが順番に形成されており、各電極パターンと、方位検出部62,62、スイッチ被検出部64,64及び固定接点63との間を接続する配線パターン62jが形成されている。
方位被検出部62,62は、各第一の摺動子片18a,28aが摺動する帯状の抵抗体62a,62aと、各第二の摺動子片18b,28bが摺動する帯状の集電パターン62b,62bとから構成されており、この抵抗体62a,62aの一端は外部電極が供給される電極62hに配線パターン62jを介して接続され、他端はグランドに接続される電極62d,62dに配線パターン62jを介して接続されている。また、集電パターン62b,62bは外部に電気信号を出力する電極62e,62eに配線パターン62jを介して接続されている。
【0021】
スイッチ被検出部64,64は、各摺動子片17a,27aが摺動する略帯状のスイッチパターン64a,64aと、各摺動子片17b,27bが摺動する帯状の集電パターン64b,64bとから構成されており、一方のスイッチ被検出部のスイッチパターン64aの端部は配線パターン62jを介して他方のスイッチ被検出部の集電パターン64bに接続されると共に、電極パターン62cに接続されている。また上記他方のスイッチ被検出部のスイッチパターン64aの端部は配線パターン62jを介して上記一方のスイッチ被検出部の集電パターン64bに接続され、この集電パターン64bの端部が配線パターン62jを介して電極パターン62cに接続されている。また、スイッチパターン64a,64aの中央部には、各摺動子片17a,27aが摺動する軌跡上に、絶縁物である基板本体61の表面を露出して形成した非検出部65が設けられている。なお、スイッチパターン64aを帯状に形成し、その中央に絶縁コートを施して非検出部を形成しても構わない。
【0022】
配線基板60の基板本体61には、第一の挿通孔61aに囲まれるよう中央に固定接点63が設けられ、該固定接点63は円形の第一の固定接点63aと、この第一の固定接点63aの周囲に設けられた馬蹄形状の第二の固定接点63bとから構成されている。そして、第一の固定接点63a及び第二の固定接点63bは、配線パターン62jを介して電極パターン62f、62gに接続されている。
なお、上記複数の電極パターン62c,62d,62e,62f,62g,62h,62e,62d,62c、複数の集電パターン62b,64b、配線パターン62j及び各固定接点63a,63bは、いずれも銀粉を含むペーストをスクリーン印刷することによって同時に形成され、その後一対の抵抗体62aをカーボンを含むペーストをスクリーン印刷して形成している。なお、硫化ガス等による銀の腐食を考慮し、抵抗体62aを形成する時、抵抗体62aのみをマスクによって露出させると共に他の全てのパターンを同時に被覆して、スクリーン印刷形成しても良い。
【0023】
第二の挿通孔61bには、突起を有する鉄端子66が挿通されると共にカシメられて固定される。なおこの鉄端子66は、外部機器の基板等と本発明の多方向入力装置を接続するものである。
また、配線基板60の上面には、配線基板60と略同型状でPET等の樹脂により形成された薄型のカバー67が載置される。カバー67の表面には、中央に貫通孔67aと、該貫通孔67aの外側の四方に形成された切り欠き67bが形成され、このカバー67が配線基板60に載置されたとき、貫通孔67aからは固定接点63が露出しすると共に、切り欠き67bからは方位非検出部62とスイッチ被検出部64とが露出するようになっている。なおこのカバー67は、スイッチ検出部材たる第一の摺動子17,27及び方位検出部材たる第二の摺動子18,28の摺動による基板本体61の表面への損傷を防止する保護シートである。
【0024】
この配線基板60の中央部には、ガイド部材30が載置されることにより組み立てられる。この組立は配線基板60の第一の挿通孔61aに、ガイド部材30の突起34が挿入されることによってなされ、この結果ガイド部材30は、配線基板60に対して水平方向に移動不可能に固定される。
ガイド部材30が配線基板60に固定されると、第一駆動体10についてスイッチ検出部材たる第一の摺動子17と、配線基板60の基板本体61に設けられたスイッチ被検出部64とでスイッチ部Aが構成される。また、方位検出部材たる第二の摺動子18と、配線基板60の基板本体61に設けられた方位被検出部62とで方位検出部Bが構成される。一方、第二駆動体20についても同様にスイッチ部Aと方位検出部Bとが構成される。
そして、ガイド部材30にガイドされて移動可能となっている第一,第二駆動体10,20が、配線基板60に対して水平方向に移動すると、スイッチ部Aがオン状態になり、方位検出部Bから移動量,移動方向を示す電気信号が出力される。この作動状態については後に詳細に説明する。
【0025】
本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置は、操作部材40の水平方向の移動に伴い電気信号を出力すると共に、操作部材40のプッシュ動作に伴い駆動されるスイッチ機構を有する。このスイッチ機構は、主に可動接点50と、該可動接点を押圧自在の押圧部材51と、配線基板60上に設けられた固定接点63とからなる。
可動接点50はドーム状をした金属製の板バネからなり、上部からの押圧に対して、反転自在となっており、図2に示すようにガイド部材30に形成された貫通孔33内に収納される。そして、その底部が第二の固定接点63bと常時接触した状態になっている。
押圧部材51は、フランジ52からつまみ53が突出した形状からなり、PET等の樹脂の射出成型により形成されている。そして押圧部材51は、図2に示すように、操作部材40の貫通孔43にフランジ52が挿入されて取り付けられ、操作部材40からつまみ53が突出した状態になっている。また、可動接点50と押圧部材51の間には金属板からなるスペーサ55が設けられており、このスペーサ55により押圧部材51のフランジ52がガイド部材30の表面と同一平面上に位置することになる。なお、このスペーサ55を設けたことにより、可動接点50のドームの半径Rを大きくすることができ、可動接点50が反転した後に確実に復帰するようになる。
そして、この押圧部材51が押圧されると、可動接点50が反転して固定接点63をオン状態にし、オン信号を配線パターン62jに出力するようになっている。
【0026】
また、この押圧部材51は、スイッチ機構の一部を構成するほか、操作部材40を水平方向に移動させる機能を有する。スペーサ55により、フランジ52とガイド部材30の表面が同一面となるため、このフランジ52をその一部とする押圧部材51はガイド部材30に対してその表面を自在に移動可能となり、該移動に伴って押圧部材51が配設されている操作部材40が水平方向に移動をする。
さらに押圧部材51は、可動部材70と共に中立位置に自動復帰する機能を有する。そして、押圧部材51が復帰することによりこの押圧部材51が配設されている操作部材40が自動的に中立位置に復帰し、スイッチ部Aがオフ状態になる。
可動部材70は風車状の平板金属からなり、中央には貫通孔71が形成されており、風車を構成する突起72が4個突出した構成となっている。また2個の突起72の先端には、孔が設けられると共に垂直に折り曲げられて形成された係止部72aが形成され、この孔にねじりバネ73の一端が引っかけ等の手段で取り付けられている。一方このねじりバネ73の他端は上カバー83に引っかけ等の手段で取り付けられている(図1参照)。可動部材70は、このように取り付けられたねじりバネ73により、回転モーメントに対して反発して突起72が後述する上カバー83の当接部83aに当接することによって、中立状態に復帰する力を有するようになる。
そして、図2に示すように、押圧部材51のつまみ53が可動部材70の貫通孔71に挿通されることにより、可動部材70の自動復帰に伴いこれと連動する押圧部材51が自動復帰するようになり、この結果押圧部材51が配設されている操作部材40が自動復帰するようになる。操作部材40が自動復帰すると、操作用突部42に連動して第一,第二駆動体10,20が中立位置に復帰して図5の状態に戻り、第一の摺動子17,27の第一の摺動子片17a,27aが非検出部65に当接した状態になる。
【0027】
上記ような複数の機能を有する機構は、金属製の上下カバー83,80に挟まれて収納される。金属製の下カバー80は、金属の薄板をプレス加工することによって形成され、図3に示すように側縁から対をなす突起81が2本上方に突出しており、また底面82にはその中央近傍に挿通孔82aが4個形成されていると共に、挿通孔82aから外部寄りに通孔が形成されその通孔から上方に突出する係合片82bが設けられている。
上カバー83も金属の薄板をプレス加工することによって矩形状に形成され、略中央に貫通孔84が形成され、その周囲には下方に突出形成するようにしぼり加工され可動部材70の突部72に当接する4個の当接部83aが設けられている。さらに上カバー83には、ねじりバネ73の端部が引っかけられる孔を有する突部83bが形成されている(図1参照)。
駆動体10,20等の各部材が取り付けられた配線基板60は、下カバー80の係合片82bに基板本体61に形成された凹部61cがガイドされた状態で載置される。このとき、図2に示すようにガイド部材30の突起34が、配線基板60の第一の挿通孔61aを挿通して下カバー80の挿通孔82aに挿通された状態になっている。そして、上方から上カバー83が被さることにより各部材が取り付けられた配線基板60が収納される。そして、下カバー80の突起81を上カバー83の上面にカシメることにより、上下カバー83,80が固定される。
このとき図2に示すように、押圧部材51のつまみ53が上カバー83に形成された貫通孔84から突出した状態になる。そして、このつまみ53形成された凹部54に薄型の操作用ボタン等の突起等が取り付けられ、該ボタンを操作することにより、押圧部材51を介して操作部材40を移動させることができる。
【0028】
次に本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置の使用状態について図5〜7を用いて説明する。ここで図7については、本実施の形態にかかる多方向入力装置の使用状態をよりわかりやすくするために第一,第二駆動体10,20は省略している。
図5は、第一,第二駆動体10,20が中立位置にある状態を表しており、第一,第二駆動体10,20の中央部が互いに対向して積層した状態になっている。第一,第二駆動体10,20の舌片15,25には、操作部材40の操作用突部42の第一,第二の立壁44,45が当接しており、この操作用突部42は、ガイド部材30と対向して積層された状態になっている。さらにこの中立位置においては、図1,2を参照すると、操作用突部42とガイド部材30と可動接点50と押圧部材51とが、それらの中央部が高さ方向に一直線上になるように積層した状態になっている。
このとき、第一駆動体10のスイッチ検出部材たる第一の摺動子17と配線基板60上に形成されたスイッチ被検出部64とで構成されたスイッチ部Aは、オフ状態となっている。すなわち、第一の摺動子片17aがスイッチパターン64aに設けられた非検出部65に当接しているため、集電パターン64bとスイッチパターン64aとが非導通状態になっている。なお、このとき方位検出部材たる第二の摺動子18の第一の摺動子片18aは、抵抗体62の中点に当接した状態となっている。
一方、第二駆動体20の第一の摺動子27が構成するスイッチ部Aも同様にオフ状態になっており、第二の摺動子28の第一の摺動子片28aも他方の抵抗体62aの中点に当接した状態となっている。従って、この状態では電極パターン62cに接続される端子と他方の電極パターン62cに接続される端子間に、外部から電流を流そうとしても流れず、これを図示しない外部機器の検出回路で検出して電極パターン62d,62h間には電力が外部機器から供給されないようになっている。
【0029】
次に図6に示すように、操作部材40(図中省略)を移動させることにより、操作用突部42に当接している第一駆動体10の舌片15が押圧されて、第一駆動体10が水平方向に連動すると、第一駆動体10の第一の摺動子17が構成するスイッチ部Aがオン状態になり、2箇所の方位検出部Bから移動量,移動方向を示す電気信号が出力される。
具体的に説明すると駆動体10がX方向に連動することにより、駆動体10の第一の摺動子1の第一の摺動子片1aが、非検出部65からスイッチパターン64a上を摺接して検出可能状態になり、第二の摺動子片1bを介してこのスイッチパターン64aと集電パターン64bとが導通する。そして、電極パターン62cに接続されている端子と他方の電極パターン62cに接続されている端子間がONになり、この信号を外部機器の検出回路で検出して、この外部機器の配線等を介して電極パターン62dと電極パターン62h間に一定の電圧が印加されるようになっている。ここでは、10Vの電圧が印加されるとする。
すると、第一駆動体10の第二の摺動子18の第一の摺動子片18aと抵抗体62aが接する位置に応じた分圧が、この第一の摺動子片18aに加わる。そして、第二の摺動子片18bを介して電極パターン62eに所定の電圧値を出力する。この例では、第一の摺動子片18aが中央位置からグランドに接続されている側の抵抗体62aの端部に対して近づく方向に摺動するので、5V以下の値を出力することになる。一方、第二駆動体20の第二の摺動子28の第一の摺動子片28aも同様に他方の抵抗体62aから、この第一の摺動子片28aと抵抗体62aの接触位置に応じた電圧値を検出可能になる。第二駆動体はこの状態では移動していないので、第一の摺動子片28aは5Vを検出して第二の摺動子片28bを介して他方の電極パターン62eに出力する。
【0030】
また、第一駆動体10が移動せずに第二駆動体20を移動させても、同様の使用状態となる。つまり、操作部材40をX,Y方向のいずれかに移動させただけで、X,Y2方向について移動量を示した電気信号(電圧値)を出力することができる。
なお、第一,第二駆動体10,20の両者が移動した場合は、第一,第二のスイッチパターン64a,64bが2箇所で導通するが、結果的には1箇所で導通した時と変化はなく、X,Y2方向について移動量を示した電気信号(電圧値)を出力する事となり、これによって方向を検知する。
【0031】
さらに操作部材40の水平方向の押圧を解放すると、自動復帰機構により操作部材40が中立位置に復帰し、図5の状態に戻る。このとき、第一駆動体10の第一の摺動子17の第一の摺動子片17a及び第二駆動体20の第一の摺動子27の第一の摺動子片27a共に検出不能となるので、2箇所のスイッチ部Aはオフ状態になり、方位検出部Bから電極パターン62eへの電気信号(電圧値)の出力も停止する。
また、この中立位置では押圧部材51が可動接点50を押圧自在になっているので、押圧動作によりオン信号を出力することができる。
【0032】
さらに本実施の形態の多方向入力装置の機能について説明すると、例えば本実施の形態の多方向入力装置をテレビ用のリモコンに適用した場合、操作者が押圧部材51に取り付けられたボタン等を介して操作部材40を水平方向に移動させることにより、この多方向入力装置が移動方向,移動速度を示す電気信号を出力する。この動作により例えば画面上に表示されたメニューを自在に選択することができる。その後操作者が水平方向への動作を解放すると、自動復帰機構により操作部材40が中立位置に復帰して、スイッチ部Aがオフ状態になり、電極パターン62d,62h間への電圧印加が停止される。このとき、画面上はメニューが選択された状態のままになっている。そして、操作者がメニューの選択を目視で確認し、ボタンを介して押圧部材を押圧することで、オン信号が出力されることにより該メニューの選択が決定される。
【0033】
次に本発明の参考例にかかる多方向入力装置について、図面を用いて説明する。図9は本発明の参考例にかかる多方向入力装置の部分断面図である。本参考例の説明については、第一の実施の形態と同様の機能を有する部品は同一の番号を使用する。
本発明の参考例にかかる多方向入力装置は、主として移動体を構成する第一駆動体10と、該第一駆動体10の裏面に直交する状態で重合するように設けられ移動体を構成する第二駆動体20と、第一,第二駆動体10,20の移動をガイドすると共に嵌合部材56を保持する保持体たるガイド部材30と、第一,第二駆動体10,20を移動させる操作用突部42が設けられ,この第一,第二駆動体10,20と共に移動体を構成する操作部材40とからなる機構を有し、この機構は、方位被検出部等が設けられた配線基板60上に配設されて、上下カバー83,80によって収納されている。そして、操作部材40にはつまみ46が一対となった状態で突出し、裏面にはスイッチ駆動部たる嵌合部47が形成されている。また、配線基板60には第一の実施の形態におけるスイッチパターン64a及び集電パターン64bが設けられておらず、スイッチ部Aは固定接点63とこの固定接点63に接離可能な可動接点50とから構成されている。このスイッチ部Aは、保持体30に形成された貫通孔35に貫通されて上下方向に移動可能に配設されて可動接点50を押圧自在の嵌合部材56により、オン,オフ状態になる。
【0034】
操作部材40は、基部41から一体となってつまみ46が上方に突出しており、下方には操作用突部42が突出している。この操作用突部42の裏面の略中央には、嵌合部47が丸穴の窪みによって形成されている。
操作用突部42の裏面はガイド部材(保持体)30の表面に当接した状態になっており、嵌合部42はガイド部材(保持体)30の略中央に形成された貫通孔35と対向している。
嵌合部材56は小型の鉄球,樹脂製の球等からなり、操作部材40の嵌合部47に嵌合され可動接点50の略頂点で弾圧されると共に、ガイド部材(保持体)30の表面に形成された貫通孔35内に挿通されて水平方向に移動不可能になっている。なお、垂直方向には可動接点50が反転・復帰することで移動可能となっている。なお、嵌合部材56はガイド部材(保持体)の貫通孔35に貫通するものであれば棒状体で構成されていても良い。
配線基板60はここには図示しないが、第一の実施の形態におけるスイッチパターン64a,集電パターン64bが設けられておらず、これらのパターンの代用として第一の実施の形態において63で示した固定接点がスイッチ被検出部として機能している。そして、この固定接点と可動接点50とでスイッチ部Aを構成している。よって、第一,第二駆動体10,20にはスイッチ検出部材たる第一の摺動子17,27は設けられていない。他の構成は、第一の実施の形態で説明したものがそのまま当てはまるのでここでは詳しい説明を省略する。
【0035】
次に本発明の参考例にかかる多方向入力装置の使用状態について説明する。操作部材40のつまみ46を水平方向に押圧すると、操作用突部42の裏面がガイド部材(保持体)30の表面上を移動する。このとき、嵌合部材56は水平方向に移動不可能な状態なっているので、操作部材40の嵌合部47との嵌合状態が解除される。嵌合状態が解除されると嵌合部材57の上方部分が操作用突部42の裏面に当接し、嵌合部材57は下方に移動する。この移動により、可動接点50が押圧されて第一の実施の形態において63a,63bで示した第一の固定接点と第二の固定接点63bとが導通する。このとき、操作者はクリック感触を得ることができる。そしてオン信号が出力され、このオン信号を外部機器の検出回路が検出し電極パターンに一定の電圧が印加され、第一,第二駆動体10,20の移動によりX,Y両方向に、所定の量を示した電気信号を出力することができる。方位検出部Bの作動状態については第一の実施の形態で説明したものがそのまま当てはまるのでここでは詳しい説明を省略する。さらに、操作部材40の自動復帰についても操作部材40のつまみ46が可動部材70の貫通孔71に挿通されていることの他は第一の実施の形態で説明したことがそのまま当てはまるのでここでは詳しい説明は省略する。
【0036】
なお本発明の多方向入力装置は、上記第一の実施の形態に限られないのは言うまでもなく、本発明では方位検出部Bの構成として摺動子と抵抗体の組合せを用いたが、方位検出部の水平方向の移動により値が変化する電気信号を得ることができる構成であれば良い。例えば、摺動子の代わりに磁気抵抗素子(MR素子)を用いると共に、抵抗体の代わりに磁気情報が記録された磁気媒体を用いても良い。また、ホール素子と磁石の組合せでも良い。さらに、光媒体にレーザー光を照射し受光素子によって読取るものでも良い。またスイッチ部Aも電気信号等を検出でき、オン,オフ状態になる構成であれば磁気、レーザー等で構成しても良い。
なお、本発明では移動体を操作部材40と駆動体で構成したが、移動体を一体として摺動子を設ける構成であってもよい。
また、方位検出部62に電圧を印加せずに、一定の定電流を流すものであっても良い。さらに、実施の形態では外部機器でスイッチ部Aの信号を検知して方位検出部62に電圧を印加するようにしたが、単純にスイッチ部とこの外部機器を直列に接続して、これらの両端に電力を供給するようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】
本発明の多方向入力装置は、水平方向に移動可能に保持される移動体と、オフ状態からオン状態になるスイッチ部と、方位検出部材と方位被検出部とからなり、スイッチ部のオン状態時に信号を出力する方位検出部とを有し、方位検出部は、スイッチ部がオフ状態となっている移動体の位置から、この移動体を水平方向に移動させることによりスイッチ部がオン状態になることで電気信号を出力する構成としたため、移動体の移動に連動してスイッチ部がオン状態となるので、方位検出部の電気信号の出力が必要ないときはスイッチ部をオフ状態にしておくことができ、省電力仕様の多方向入力装置を提供することができる。
また本発明の多方向入力装置において、スイッチ部は、移動体に設けたスイッチ検出部材と、基台に設けられスイッチ検出部材による検出を可能にするスイッチ被検出部とから構成されることとしたため、移動体の移動に対応してスイッチ検出部材が連動して検出することができ、迅速にスイッチ部がオン状態になり、性能の良好な多方向入力装置を提供することができる。
また本発明の多方向入力装置において、移動体は操作部材とこの操作部材によって水平方向に移動可能となる駆動体とから構成されると共に、この駆動体にスイッチ検出部材が設けられ、スイッチ被検出部は、その一部にスイッチ検出部材の検出を不能とする非検出部が形成され、スイッチ部は、スイッチ検出部材が検出可能時にはオン状態となり前記検出部材が検出不能時にはオフ状態となる構成としたため、スイッチ被検出部の一部に非検出部を設けることができたので、移動体のわずかな移動によってスイッチ部をOFFからONにできるので、操作性に優れ薄型かつ小型化が図れる。
また本発明の多方向入力装置において、スイッチ被検出部と方位被検出部を表面に形成した配線基板を設け、駆動体をこの配線基板に対して水平方向に移動する様配置し、駆動体のスイッチ検出部材は第一の摺動子から構成され、スイッチ部のスイッチ被検出部は、配線基板に設けられたスイッチパターン及び集電パターンを有し、非検出部はスイッチパターンの中央部の第一の摺動子片が摺動する軌跡上に形成されており、スイッチ部は、駆動体の中立位置において第一の摺動子片が非検出部に摺接することでオフ状態になり、また駆動体を移動させることにより非検出部に摺接していた第一の摺動子片がスイッチパターンに摺接することでオン状態になる構成としたため、スイッチ部を設けるために新たな機構を配設することなく、パターンの印刷という簡単な方法でスイッチ部を得ることができるので、量産性が良好で安価な省電力仕様の多方向入力装置を提供することができる。
また本発明の多方向入力装置において、移動体が移動した後自動的に中立位置に復帰し、第一の摺動子片が前記非検出部に摺接することでスイッチ部がオフ状態になる構成としたため、移動体を移動させて後自動的にスイッチ部オフ状態になるので、更に省電力仕様の多方向入力装置を提供することができる。
【0038】
また本発明の多方向入力装置において、方位検出部材は第二の摺動子から構成されて、駆動体に取り付けられ、方位被検出部は、配線基板に設けられた抵抗体と集電パターンとから構成され、方位検出部は、スイッチ部がオン状態になることで外部から電力を供給して、第一の摺動子片と抵抗体の接触位置に応じた電気信号を前記集電パターンに出力させた構成としたため、簡単な構成で方位検出部を得ることができるので、量産性が良好で安価な省電力仕様の多方向入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置の主要部品を組み込んだ状態を示す平面図。
【図2】 本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置の部分断面図。
【図3】 本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置の分解斜視図。
【図4】 本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置の配線基板の平面図。
【図5】 本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置スイッチ部と方位検出部の動作を表す説明図。
【図6】 本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置スイッチ部と方位検出部の動作を表す説明図。
【図7】 本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置スイッチ部と方位検出部の動作を表す説明図。
【図8】 本発明の第一の実施の形態にかかる多方向入力装置の可動接点が押圧された状態を表す部分断面図。
【図9】 本発明の参考例にかかる多方向入力装置の部分断面図。
【図10】 従来の多方向入力装置の主要部分を表す平面図。
【符号の説明】
10,20 駆動体
17,27 スイッチ検出部材(第一の摺動子)
17a,27a 第一の摺動子片
17b,27b 第二の摺動子片
18,28 方位検出部材(第二の摺動子)
18a,28a 第一の摺動子片
18b,28b 第二の摺動子片
60 配線基板
62 方位被検出部
62a 抵抗体
62b 集電パターン
64 スイッチ被検出部
64a スイッチパターン
64b 集電パターン
65 非検出部
30 ガイド部材(保持体)
35 貫通孔
40 操作部材
47 嵌合部
50 可動接点
56 嵌合部材
63 固定接点

Claims (2)

  1. 水平方向に移動可能に保持される移動体と、
    前記移動体の中立位置からの移動に伴いオフ状態からオン状態になるスイッチ部と、
    方位検出部材と該方位検出部材に対向するように配置された方位被検出部とからなり、前記移動体の移動を検知する方位検出部とを有し、
    前記スイッチ部は、前記移動体に設けたスイッチ検出部材と、基台に設けられ前記スイッチ検出部材による検出を可能にするスイッチ被検出部とから構成され、
    前記移動体は操作部材と該操作部材によって水平方向に移動可能となる駆動体とから構成されると共に、該駆動体に前記スイッチ検出部材が設けられ、
    前記スイッチ被検出部は、その一部に前記スイッチ検出部材の検出を不能とする非検出部が形成され、
    前記スイッチ被検出部と前記方位被検出部を表面に形成した配線基板を設け、前記駆動体を該配線基板に対して水平方向に移動する様配置し、
    前記駆動体のスイッチ検出部材は第一の摺動子片と第二の摺動子片とを有する第一の摺動子から構成され、
    前記スイッチ部のスイッチ被検出部は、前記配線基板に設けられ前記第一の摺動子片及び第二の摺動子片がそれぞれ摺接するスイッチパターン及び集電パターンを有し、前記非検出部は前記スイッチパターンの中央部の前記第一の摺動子片が摺動する軌跡上に形成されており、
    前記スイッチ部は、前記駆動体の中立位置において前記第一の摺動子片が前記非検出部に摺接することでオフ状態になり、また前記駆動体を移動させることにより前記非検出部に摺接していた前記第一の摺動子片が前記スイッチパターンに摺接することでオン状態になり、
    前記方位検出部は、前記スイッチ部がオフ状態となっている前記移動体の中立位置から、該移動体を水平方向に移動させることにより前記スイッチ部がオン状態になることで外部から電力を供給して、前記移動体の移動に応じた電気信号を出力し、
    前記移動体は該移動体が移動した後自動的に中立位置に復帰し、前記第一の摺動子片が前記非検出部に摺接することで前記スイッチ部がオフ状態になることを特徴とする多方向入力装置。
  2. 前記方位検出部材は第一の摺動子片と第二の摺動子片とを有する第二の摺動子から構成されて、前記駆動体に取り付けられ、
    前記方位被検出部は、前記配線基板に設けられ第一の摺動子片及び第二の摺動子片がそれぞれ摺接する抵抗体と集電パターンとから構成され、
    前記方位検出部は、前記スイッチ部がオン状態になることで外部から電力を供給して、前記第一の摺動子片と抵抗体の接触位置に応じた電気信号を前記集電パターンに出力させたことを特徴とする請求項1に記載の多方向入力装置。
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