JP3987929B2 - 第三級カルボン酸の製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物に一酸化炭素を反応させる第三級カルボン酸の合成法に関する。
【0002】
【従来の技術】
第三級カルボン酸の誘導体は、カルボキシル基のα位に2つのアルキル基を有するために加水分解を受け難く、耐酸性、耐熱性、耐候性の高級塗料、高級界面活性剤等の原料として注目されている。第三級カルボン酸は一般に強酸中で高圧の一酸化炭素とオレフィンとの反応により合成される。しかし、このような合成法においては、強酸を用いるため、設備の腐食や廃酸処理などの問題点が存在し、分離プロセスも繁雑である。
【0003】
従って、上述の諸問題点の克服のために、強酸溶液を使用せず、固体酸を用いることにより、第三級カルボン酸を選択的に合成する方法が必要である。
【0004】
これまで、バッチ反応システムを用いて、ゼオライト、パーフルオロスルホン酸樹脂またはスルホン酸基を有するイオン交換樹脂、硫酸根担持ジルコニアなどの固体酸触媒の存在下、アルコールのカルボニル化反応によって第三級カルボン酸が高収率に合成されることが見出されている(特許文献1〜4及び非特許文献1〜3参照)。
【0005】
アルコールは固体酸において、脱水によりカルベニウムイオン中間体を形成する。カルベニウムイオン中間体と一酸化炭素(CO)との反応によってアシル陽イオンが形成する。アシル陽イオンはカルベニウムイオン中間体と平衡関係にあるが、水が存在する場合、水と反応してカルボン酸が形成する。一方、カルベニウムイオンはその脱プロトン生成物であるオレフィンとも平衡関係にあり、カルベニウムイオン中間体とオレフィンとの間で重合反応は副反応として起こり、高い分子量の重合物を形成する。不飽和重合体とCO、水との反応によって高い分子量のカルボン酸も生成する。
【0006】
バッチ反応での原料の一括投入では、反応の初期からアルコール及びその脱水生成物であるオレフィンの濃度が高く、重合反応が起こりやすいと考えられる。水の添加は不安定なアシル陽イオンを安定なカルボン酸により有効に変える役割を果たすが、その量には限界があり、過剰な水の添加は固体酸触媒の失活を招くという問題がある。
【0007】
従来のバッチ反応の改良として反応物を少量ずつバッチ反応器に加えることによりカルボン酸の収率が若干改善されるとの報告があるが、限界があるうえ、溶媒の使用が必要であり、生成物、溶媒、触媒の分離が困難であった(特許文献5〜6及び非特許文献4参照)。
【0008】
【特許文献1】
特許第3094101号
【0009】
【特許文献2】
特許第3259030号
【0010】
【特許文献3】
特開平11−315047号公報
【0011】
【特許文献4】
欧州特許第0249976号明細書
【0012】
【特許文献5】
国際公開第98/58896号パンフレット
【0013】
【特許文献6】
特表2001−513099号公報
【0014】
【特許文献7】
特開昭61−118343号公報
【0015】
【非特許文献1】
H. Mori, A. Wada, Q. Xu, Y. Souma, Chem. Lett., 136 (2000).
【0016】
【非特許文献2】
Q. Xu, S. Inoue, N. Tsumori, H. Mori, M. Kameda, M. Tanaka, M. Fujiwara and Y.Souma, J. Mol. Catal. A, 170, 147 (2001).
【0017】
【非特許文献3】
N. Tsumori, Q. Xu, Y. Souma, H. Mori, J. Mol. Catal. A, 179, 271 (2002).
【0018】
【非特許文献4】
J. P. Lange, L. Petrus, Appl. Catal. A., 216, 285 (2001)
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物に一酸化炭素を反応させる第三級カルボン酸の製造法において、できるだけ副反応である重合反応を抑え、カルボニル化反応をより有利に進行させる方法を提供することを主な目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、従来技術の問題点を解決しうる新たな方法を見出すべく種々研究を重ねた結果、一酸化炭素とアルコールやオレフィン類とを反応させて第三級カルボン酸を製造するに際し、固体酸触媒の存在下、連続流通式反応装置を用いて、気相で反応を行うことによって、第三級カルボン酸を連続定常的に高収率かつ選択的に合成し得ることを見出した。連続流通反応装置の使用は、反応物質であるアルコールやオレフィンの過剰な存在を避けることができ、重合反応を抑えることにつながる。さらに、適量な水を定常的に反応系に存在させることで、カルボニル化反応をより有利に進行させることができる。さらに、溶媒が不要となり、また生成物が定常的に反応装置から排出され、かつ触媒の分離プロセスが不要となり、触媒の再生・再使用が簡易になるなど、合成プロセスとしてより高効率となる。
【0021】
すなわち、本発明は、下記の第三級カルボン酸の製造法を提供するものである。
【0022】
1.オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物に一酸化炭素を反応させる第三級カルボン酸の製造法であって、反応を固体酸触媒の存在下、連続流通式反応装置を用いて、気相で行うことを特徴とする第三級カルボン酸の製造法。
【0023】
2.反応を、100〜350℃の高温下で行う項1に記載の第3級カルボン酸の製造方法。
【0024】
3.反応を、水を添加して行う項1に記載の第三級カルボン酸の製造方法。
【0025】
4.固体酸触媒が、H置換ゼオライト、パーフルオロスルホン酸又はスルホン酸基を有するイオン交換樹脂、硫酸根担持金属酸化物、シリカ-アルミナ、及びこれらの修飾体からなる群から選ばれる少なくとも1種である項1に記載の第三級カルボン酸の製造法。
【0026】
5.H置換ゼオライトが、L型ゼオライト、β型ゼオライト、Y型ゼオライト、ペンタシル型ゼオライト及びモルデナイトからなる群から選ばれるいずれか1種である項4に記載の第三級カルボン酸の製造法。
【0027】
6.硫酸根担持金属酸化物が、硫酸根担持ジルコニア或いは硫酸根担持チタニアである項4に記載の第三級カルボン酸の製造法。
【0028】
7.修飾体が、銅、銀、金又はニッケルのいずれかのイオン交換による修飾体である項4に記載の第三級カルボン酸の製造法。
【0029】
8.連続流通式反応装置が、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を連続的に導入する手段、(2)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(3)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置である項1に記載の第三級カルボン酸の製造法。
【0030】
9.連続流通式反応装置が、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物及び水を連続的に導入する手段、(2)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(3)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置である項3に記載の第三級カルボン酸の製造法。
【0031】
10.連続流通式反応装置が、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を連続的に導入する手段、(2)水を連続的に導入する手段、(3)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(4)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置である項3に記載の第三級カルボン酸の製造法。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明についてより詳細に説明する。
【0033】
本発明において第三級カルボン酸の合成原料となるオレフィンとしては、炭素数3以上の末端オレフィン、内部オレフィン、環状オレフィンすべてが使用可能である。例えば、プロピレン、1-ブテン、2-ブテン、1-ヘキセン、2-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセン、ブテンダイマー、ブテントリマー、プロピレンダイマー、プロピレントリマー、シクロヘキセン、シクロオクテン等があげられる。
【0034】
また、第三級カルボン酸の合成原料となるアルコールとしては、炭素数3以上の1級アルコール、2級アルコール、3級アルコール、環状アルコールすべてが使用可能であり、例えば、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-2-プロパノール、1-ペンタノール、2-ペンタノール、3-メチル-3-ブタノール、1-ヘキサノール、2-ヘキサノール、3-メチル-3-ヘプタノール、1-ヘプタノール、2-ヘプタノール、3-メチル-3-ヘキサノール、1-オクタノール、2-オクタノール、2-メチル-1-ヘキサノール、1-デカノール、2-ドデカノール、1-ノニルアルコール、1-ドデカノール、シクロヘキサノール等があげられる。
【0035】
これらは、1種単独で用いてもよく、また2種以上を混合して用いてもよい。原料は適切な溶剤で希釈して用いても差し支えないが、溶剤を用いず使用しても良い。
【0036】
本発明のカルボニル化反応は、高温下で実施する。高温として適当な温度は適宜設定し得るが、通常100〜350℃程度、好ましくは150〜250℃程度である。
【0037】
また、本発明のカルボニル化反応は、加圧下で実施するのが好ましい。反応圧力は、特に限定されるものではないが、一般に一酸化炭素分圧として20気圧またはそれ以上が望ましい。
【0038】
本発明で用いる固体酸触媒としては、H置換ゼオライト、パーフルオロスルホン酸又はスルホン酸基を有するイオン交換樹脂、硫酸根担持金属酸化物、シリカ-アルミナ、及びこれらの修飾体を用いることができる。
【0039】
H置換ゼオライトとしては、L型ゼオライト、β型ゼオライト、Y型ゼオライト、ペンタシル型ゼオライト、モルデナイトなどが挙げられる。ペンタシル型ゼオライトとしては、例えばZSM-5が挙げられる。L型ゼオライト、β型ゼオライト、Y型ゼオライト、ペンタシル型ゼオライト、モルデナイト等には、それぞれにH置換タイプとそうでないタイプ(普通はNaタイプ)のものがあり、H置換タイプは固体酸として用いることが出来る。
【0040】
イオン交換樹脂としては、パーフルオロスルホン酸樹脂または官能基がスルホン酸であるイオン交換樹脂などを用いることができる。具体的には、パーフルオロスルホン酸樹脂としては、ナフィオン(登録商標、デュポン社製)などが挙げられる。また、スルホン酸基を有するイオン交換樹脂としては、例えばダイヤイオンSK-IB(登録商標、三菱化成工業社製)、アンバーライトIR-120B、IR-122、IR-124(登録商標、ローム・アンド・ハース社製)、ダウエックスHCR-W2, HGR-WM, 50W-X12(登録商標、ダウケミカル社製)、パームチットH70(登録商標、パームチット社製)などが挙げられる。
【0041】
硫酸根担持金属酸化物としては、例えば、硫酸根担持ジルコニア、硫酸根担持チタニアが挙げられる。
【0042】
これらの修飾体としては、上記H置換ゼオライト、パーフルオロスルホン酸又はスルホン酸基を有するイオン交換樹脂、硫酸根担持金属酸化物、シリカ-アルミナなどの固体酸を、銅、銀、金又はニッケルのいずれかのイオン交換により修飾したものが挙げられる。具体的には、銀イオン交換樹脂、銅イオン交換ゼオライト、銀イオン交換ゼオライト、銀添加硫酸根担持ジルコニアなどが挙げられる。例えば、銀イオン交換樹脂は、脱水アセトニトリルに硝酸銀を溶解させ、パーフルオロスルホン酸樹脂であるナフィオンNR50を一晩浸漬したのち、脱水アセトニトリルにより洗浄、乾燥した後、真空脱気しながら180℃で3時間乾燥させることにより、銀イオン交換ナフィオンとして得ることができる。
【0043】
本発明において使用するこれらの固体酸は、使用する前、数時間加熱などの前処理を行うことによってさらに高い活性を示す場合もあるが、前処理を行わなくても、一定の触媒活性を発揮できる。
【0044】
また、本発明で用いる固体酸触媒は再生処理することによって繰り返し使用することが出来る。例えば再生処理は次のように行うことが出来る。反応物の導入を停止し、450oCで空気を3時間導入することによって触媒を再生する。
【0045】
固体酸の作用によって、オレフィンはプロトン付加、アルコールはプロトン付加に次いで脱水を経てカルベニウムイオンを与える。カルベニウムイオンは固体酸の作用下で第三級カルベニウムイオンに異性化した後、一酸化炭素と反応してアシル陽イオンを形成する。水の存在下、第三級カルボン酸が形成される。
【0046】
【化1】
Figure 0003987929
【0047】
本発明の製造法は、図1又は図2に示すような連続流通反応装置を用いて実施することができる。より詳しくは、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を連続的に導入する手段、(2)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(3)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置を用いて実施することができる。具体的には、以下の様に実施する。
【0048】
固体酸触媒を図1に記載の連続流通式反応装置に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護する。ヒーターによって反応器は所定の温度まで昇温され、そしてその温度で一定の時間に保つ。所定圧力のCOをガス導入システムから連続的に導入し、オレフィンやアルコールなどの液体反応物を送液ポンプや液体フィーダーなどの液体反応物連続導入手段から一定の流速で連続的に導入する。液体反応物は固定床反応器に進入する前または固定床反応器中で気化する。固体酸触媒の作用によって第三級カルボン酸は連続的に生成し、固定床反応器から排出される。第三級カルボン酸などの生成物は、サンプリングし、ガスクロマトグラフィー(GC)を用いて分析してもよい。
【0049】
原料としてオレフィンを用いる場合は化学等量以上の水の添加が望ましい。化学等量よりも、さらに適量の水を添加することによって中間体のアシルカチオンが容易にカルボン酸に変換し、反応が終結するため、競争反応の重合が緩和され、カルボン酸がより高い収率で得られる。
【0050】
また、原料としてアルコールを用いる場合、必ずしも水の添加を要しないが、水を添加することが好ましい。適量の水の添加によって中間体のアシルカチオンが容易にカルボン酸に変換し、反応が終結するため、競争反応の重合が緩和され、カルボン酸がより高い収率で得られる。
【0051】
水が、オレフィンやアルコールなどの液体反応物と可溶の場合、予め一定の比率で水と液体反応物を混合し、ひとつの液体連続導入システムを用いて導入するが、水と液体反応物とが不溶の場合は、別々の液体連続導入システムを用いて導入する。
【0052】
オレフィンやアルコールなどの液体反応物と水が可溶の場合は、連続流通式反応装置として、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物及び水を連続的に導入する手段、(2)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(3)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置を用いることが好ましい。
【0053】
また、オレフィンやアルコールなどの液体反応物と水が不溶の場合は、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を連続的に導入する手段、(2)水を連続的に導入する手段、(3)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(4)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置を用いることが好ましい。
【0054】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより一層具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0055】
なお、実施例においては、図2に示す連続流出式反応装置を用いた。
【0056】
実施例1
ペンタシル型ゼオライトの一種であるHZSM-5 (50)(SiO2/Al2O3(モル比)=50)触媒2 gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。0.8 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールを液体反応物連続導入手段から0.0043 ml/minの流速で連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率8.3%で得られた。
【0057】
実施例2
ペンタシル型ゼオライトの一種であるHZSM-5 (50) (SiO2/Al2O3(モル比)=50)触媒2 gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。0. 8 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:3の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0068 ml/minの流速で連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率18.9%で得られた。
【0058】
実施例3
ペンタシル型ゼオライトの一種であるHZSM-5 (50) (SiO2/Al2O3(モル比)=50)触媒2gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。3.0 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:3の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0068 ml/minの流速で連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率39.8%で得られた。
【0059】
実施例4
ペンタシル型ゼオライトの一種であるHZSM-5 (50) (SiO2/Al2O3(モル比)=50)触媒2gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。5.0 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:3の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0068 ml/minの流速で連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率74.2%で得られた。
【0060】
比較例1
ペンタシル型ゼオライトの一種であるHZSM-5 (50) (SiO2/Al2O3(モル比)=50)触媒2gをガラス試料管にいれ、450℃で7時間真空排気(10-5Torr)したのち、封管し、オートクレーブにt-ブタノール20mmol、水20mmol及びクロロベンゼン溶媒50mlとともにいれ、一酸化炭素でパージしたのち、5.0 MPaの一酸化炭素を導入した。ガラス試料管はこの圧力によって破裂した。攪拌しながら、160℃まで昇温し、22時間反応させた。反応終了後、反応混合物をろ過した。生成物2,2-ジメチルプロパン酸は収率45%で得られた。
【0061】
実施例5
ペンタシル型ゼオライトの一種であるHZSM-5 (50) (SiO2/Al2O3(モル比)=50)触媒2gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。9.0 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:3の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0068 ml/minの流速で連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率90.8%で得られた。
【0062】
実施例6
ゼオライトの一種であるモルデナイト H-MOR (20) (SiO2/Al2O3(モル比)=20)触媒2 gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。5.0MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、1-ヘキサノールと水をそれぞれ0.0043 ml/minと0.0043 ml/minの流速で別々の液体反応物連続導入手段から連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2ージメチルペンタン酸と2-メチル-2-エチルブタン酸を主成分とするカルボン酸は収率55.0%で得られた。
【0063】
実施例7
パーフルオロスルホン酸樹脂であるナフィオン-H NR-50触媒2 gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。5.0 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、1-オクテンと水をそれぞれ0.0043 ml/minと0.0043 ml/minの流速で別々の液体反応物連続導入手段から連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルヘプタン酸、2-メチル-2-エチルヘキサン酸と2-メチル-2-プロピルペンタン酸を主成分とするカルボン酸は収率55.0%で得られた。
【0064】
実施例8
ペンタシル型ゼオライトの一種であるHZSM-5 (50) (SiO2/Al2O3(モル比)=50)触媒2gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。6.5 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:3の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0068 ml/minの流速で連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率82.8%で得られた。反応96時間の時の生成物をGCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率82.6%で得られた。長時間の触媒使用では触媒活性の低下は見られなかった。
【0065】
実施例9
ペンタシル型ゼオライトの一種であるHZSM-5 (50) (SiO2/Al2O3(モル比)=50)触媒2gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。6.5 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:3の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0068 ml/minの流速で連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率82.8%で得られた。COガス及びt−ブチルアルコールと水の導入を停止し、450oCで空気を3時間導入したのち、空気の導入を停止し、再び反応器温度200oCで6.5 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:3の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0068 ml/minの流速で連続的に導入した。反応48時間の時の生成物をGCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率82.7%で得られた。さらにCOガス及びt−ブチルアルコールと水の導入を停止し、450oCで空気を3時間導入したのち、空気の導入を停止し、再び反応器温度200oCで6.5 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:3の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0068 ml/minの流速で連続的に導入した。反応48時間の時の生成物をGCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率82.8%で得られた。触媒の3回の使用および再生処理によって、触媒活性の低下は見られなかった。
【0066】
実施例10
硝酸ジルコニル二水和物200gを5Lの水に溶解し、pH8になるまで25%アンモニア水溶液を加えた。析出した固体を3Lの水で洗浄した後、固体を濾別した。100℃で24時間乾燥させることにより、115gの水酸化ジルコニウムを得た。水酸化ジルコニウム2gに対して1N硫酸30mlをろ紙上で接触させた後、風乾し、600℃で3時間焼成した後、反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は180oCまで昇温された。5.0 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、t−ブチルアルコールと水とのモル比が1:2の混合物を液体反応物連続導入手段から0.0059 ml/minの流速で連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルプロパン酸は収率65%で得られた。
【0067】
比較例2
硝酸ジルコニル二水和物200gを5Lの水に溶解し、pH8になるまで25%アンモニア水溶液を加えた。析出した固体を3Lの水で洗浄した後、固体を濾別した。100℃で24時間乾燥させることにより、115gの水酸化ジルコニウムを得た。水酸化ジルコニウム2gに対して1N硫酸30mlをろ紙上で接触させた後、風乾した。これをガラス管に入れ、600℃で3時間焼成した後、封管し、オートクレーブにt−ブタノ−ル(20mmol)、ジクロロメタン50mlとともに入れ、一酸化炭素でパージした後、5.0 MPaの一酸化炭素を導入した。ガラス試料管はこの圧力によって破裂した。攪拌しながら、150℃まで昇温し、18時間反応させた。反応終了後、反応混合物を濾過した。2,2-ジメチルプロパン酸は収率40%で得られた。
【0068】
実施例11
ゼオライトの一種であるH置換L型ゼオライト(SiO2/Al2O3(モル比)=6.4)触媒2gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。5.0MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、1-ヘキサノールと水をそれぞれ0.0043 ml/minと0.0043 ml/minの流速で別々の液体反応物連続導入手段から連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2ージメチルペンタン酸と2-メチル-2-エチルブタン酸を主成分とするカルボン酸は収率60.0%で得られた。
【0069】
比較例3
オートクレーブに1-ヘキサノール20mmol、水20mmol、クロロベンゼン溶媒50ml及びH置換L型ゼオライト(SiO2/Al2O3(モル比)=6.4)触媒2gをいれ、一酸化炭素でパージしたのち、5.0 MPaの一酸化炭素を導入した。攪拌しながら、180℃まで昇温し、22時間反応させた。反応終了後、反応混合物をろ過した。生成物は2,2-ジメチルペンタン酸と2-メチル-2-エチルブタン酸との2:1(モル比)の混合物で収率44%で得られた。
【0070】
実施例12
脱水アセトニトリル100mlに硝酸銀3.40gを溶解させ、パーフルオロスルホン酸樹脂であるナフィオンNR50(50g)を一晩浸漬して、銀イオンの交換を行った。 銀イオン交換ナフィオンを脱水アセトニトリルにより洗浄、乾燥した後、10-3mmHg、180℃で3時間乾燥させた。このようにして得られた銀イオン交換ナフィオンNR50触媒2 gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は180oCまで昇温された。7.0 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、1-オクテンを0.0043 ml/minの流速で液体反応物連続導入手段から、水を0.0043 ml/minの流速で別の液体反応物連続導入手段から連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルヘプタン酸、2-メチル-2-エチルヘキサン酸と2-メチル-2-プロピルペンタン酸を主成分とするカルボン酸は収率75.0%で得られた。
【0071】
比較例4
実施例12の方法に従い調製した銀イオン交換ナフィオンNR50(2g)、1-オクテン(20 mmol)、水(20mmol)、n−ヘキサン50mlを容量120mlのオートクレーブに入れ、一酸化炭素で置換した。7.0 MPaに一酸化炭素を導入し、攪拌しながら160℃に昇温し、10時間反応させた。反応終了後、触媒を濾別し、第三級C9カルボン酸(2,2-ジメチルヘプタン酸:2-メチル-2-エチルヘキサン酸:2-メチル-2-プロピルペンタン酸の4:2:1混合物)が50%の収率で得られた。
【0072】
実施例13
脱水アセトニトリル100mlに硝酸銀3.40gを溶解させ、スルホン酸基を有するイオン交換樹脂であるダウエックス(50g)を一晩浸漬して、銀イオンの交換を行った。 銀イオン交換ダウエックスを乾燥させた後、10-3mmHg、160℃で3時間乾燥させた。このようにして得られた銀イオン交換ダウエックス触媒2g を反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は180oCまで昇温された。7.0MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、1-ヘキサノールと水をそれぞれ0.0043 ml/minと0.0043 ml/minの流速で別々の液体反応物連続導入手段から連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2ージメチルペンタン酸と2-メチル-2-エチルブタン酸を主成分とするカルボン酸は収率70.0%で得られた。
【0073】
比較例5
実施例13の方法に従い調製した銀イオン交換ダウエックス触媒(2g)、2−ヘキサノール(20mmol)、メチルシクロヘキサン50mlを容量120mlのオートクレーブに入れ、一酸化炭素でパージする。その後、7.0 MPaの一酸化炭素を導入し、攪拌しながら160℃に昇温し、5時間加熱した。反応終了後銀イオン交換ダウエックスを濾別し、生成物第三級C7カルボン酸(2,2-ジメチルペンタン酸:2-メチル-2-エチルブタン酸の2:1混合物)は45%の収率で得られた。
【0074】
実施例14
蒸留水200 mLに酢酸銅(II) 9.2 gを溶解させ、ゼオライトH-BEA (25) (SiO2/Al2O3(モル比)=25) 20 gを一晩浸漬して、銅イオンの交換を行った。銅イオン交換H-BEA (25)を110°Cで一晩乾燥させた後、10-2 Torr、500°Cで2時間乾燥させた。その後、500°Cで酸素190 Torrに2時間曝露させ、脱気、放冷後、さらに室温で一酸化炭素50 Torrに2時間曝露させた。このようにして得られた銅イオン交換BEA (25)ゼオライト触媒2.0 gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。5.0 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、1-ヘキセンと水をそれぞれ0.0043 ml/minと0.0043 ml/minの流速で別々の液体反応物連続導入手段から連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2ージメチルペンタン酸と2-メチル-2-エチルブタン酸を主成分とするカルボン酸は収率60.0%で得られた。
【0075】
実施例15
シリカアルミナ(SiO2/Al2O3(モル比)= 4.2)触媒2 gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は220oCまで昇温された。5.0 MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、1-オクテンと水をそれぞれ0.0043 ml/minと0.0043 ml/minの流速で別々の液体反応物連続導入手段から連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルヘプタン酸、2-メチル-2-エチルヘキサン酸と2-メチル-2-プロピルペンタン酸を主成分とするカルボン酸は収率55.0%で得られた。
【0076】
比較例6
オートクレーブに1-オクテン20mmol、水40mmol、シクロヘキサン50ml及びシリカアルミナ(SiO2/Al2O3(モル比)= 4.2)(2g)をいれ、一酸化炭素でパージしたのち、5.0 MPaの一酸化炭素を導入した。攪拌しながら、160℃まで昇温し、22時間反応させた。反応終了後、反応混合物をろ過した。生成物は2,2-ジメチルヘプタン酸、2-メチル-2-エチルヘキサン酸及び2-メチル-2-プロピルペンタン酸の4:2:1(モル比)の混合物で収率40%で得られた。
【0077】
実施例16
ゼオライトの一種であるH-USY (30) (SiO2/Al2O3(モル比)=30)触媒2 gを反応器に装填し、その上下に石英綿及び石英砂で保護した。ヒーターによって反応器は200oCまで昇温された。5.0MPaのCOを30 ml/minの流速でガス導入手段から、1−オクタノールと水をそれぞれ0.0043 ml/minと0.0043 ml/minの流速で別々の液体反応物連続導入手段から連続的に導入した。生成物は連続定常的に排出され、反応48時間の時GCを用いて分析した結果、2,2-ジメチルヘプタン酸、2-メチル-2-エチルヘキサン酸と2-メチル-2-プロピルペンタン酸を主成分とするカルボン酸は収率60.0%で得られた。
【0078】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、アルコールやオレフィン類と一酸化炭素とを反応させて第三級カルボン酸を製造するに際し、固体酸触媒の存在下、連続流通式反応装置を用いて、気相で反応を行うことによって、第三級カルボン酸を連続定常的に高収率かつ選択的に合成することが可能になる。本発明の方法では、装置の腐食がなく、廃酸処理の必要もない。また連続流通反応であるから、反応物質であるアルコールやオレフィンの過剰な存在を避けることができ、副反応である重合反応を抑制することができる。また、気相反応であるから、溶媒が不要となり、生成物と触媒の分離プロセスが不要で、生成物の連続且つ定常的な排出が可能となる。更に触媒の分離プロセスが不要で、触媒の再生・再使用が簡易になり、長時間の触媒使用または触媒の繰り返し使用および再生処理によって、触媒活性が低下しないなど、合成プロセスが格段に効率化される。さらに、適量な水を反応系に存在させることで、反応をより有利に進行させることができる。
【0079】
本発明の方法は、上記のように優れた特徴を備えたものであり、第三級カルボン酸の製造方法において極めて有利な手段を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、連続流通反応装置による固体酸触媒を用いた第三級カルボン酸の合成の一例を示した図面である。
【図2】図2は、連続流通反応実験装置の一例を示した図面である。

Claims (10)

  1. オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物に一酸化炭素を反応させる第三級カルボン酸の製造法であって、反応を固体酸触媒の存在下、連続流通式反応装置を用いて、気相で行うことを特徴とする第三級カルボン酸の製造法。
  2. 反応を、100〜350℃の高温下で行う請求項1に記載の第3級カルボン酸の製造方法。
  3. 反応を、水を添加して行う請求項1に記載の第三級カルボン酸の製造方法。
  4. 固体酸触媒が、H置換ゼオライト、パーフルオロスルホン酸又はスルホン酸基を有するイオン交換樹脂、硫酸根担持金属酸化物、シリカ-アルミナ、及びこれらの修飾体からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の第三級カルボン酸の製造法。
  5. H置換ゼオライトが、L型ゼオライト、β型ゼオライト、Y型ゼオライト、ペンタシル型ゼオライト及びモルデナイトからなる群から選ばれるいずれか1種である請求項4に記載の第三級カルボン酸の製造法。
  6. 硫酸根担持金属酸化物が、硫酸根担持ジルコニア或いは硫酸根担持チタニアである請求項4に記載の第三級カルボン酸の製造法。
  7. 修飾体が、銅、銀、金又はニッケルのいずれかのイオン交換による修飾体である請求項4に記載の第三級カルボン酸の製造法。
  8. 連続流通式反応装置が、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を連続的に導入する手段、(2)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(3)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置である請求項1に記載の第三級カルボン酸の製造法。
  9. 連続流通式反応装置が、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物及び水を連続的に導入する手段、(2)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(3)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置である請求項3に記載の第三級カルボン酸の製造法。
  10. 連続流通式反応装置が、(1)オレフィン及びアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を連続的に導入する手段、(2)水を連続的に導入する手段、(3)一酸化炭素を連続的に導入する手段、及び(4)第三級カルボン酸を連続的に排出する手段を有する連続流通式反応装置である請求項3に記載の第三級カルボン酸の製造法。
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