JP2586474B2 - Zsm―5型ゼオライトによるアルコールの製造方法 - Google Patents

Zsm―5型ゼオライトによるアルコールの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、イオン交換により遷移金属を導入したゼオ
ライトおよびそれを触媒として用い、オレフィンからア
ルコールを製造する方法に関するものである。
[従来の技術] 現在、一般にアルコールは、オレフィンの水和または
オレフィンのヒドロホルミル化により製造されるアルデ
ヒドを水素化して製造されている。例えば、エチルアル
コール,イソプロピルアルコール,ターシャリーブタノ
ール等は、それぞれエチレン,プロピレン,イソブテン
等の直接水和反応により製造されている。しかし、オレ
フィンの直接水和反応は平衡反応であるため、工業的に
は高温高圧条件が必要であり、更に酸触媒が使用される
ため、装置の腐蝕等の問題を有している。
ノルマルプロパノール,ノルマルブタノール等はそれ
ぞれエチレン,プロピレン等のヒドロホルミル化で生成
するアルデヒドを水素化して製造されているが、これら
の反応においては、触媒として高価なロジウム化合物を
使用するばかりでなく、液相反応のため触媒の分離回収
が必要であり、更には、オレフィンの直接水和反応と同
様に高温高圧の条件にしなければ、単流収率が低い。
アルコールはカルボニル化合物、例えば、アルデヒド
やケトンを水素化することによって製造できることは、
良く知られている。カルボニル化合物の製造方法のひと
つとして、オレフィンをパラジウム化合物および銅化合
物の存在下、液相酸化するいわゆるワッカー法がある。
例えば、エチレンからはアセトアルデヒドが、プロピレ
ンからはアセトンが生成する。
ワッカー型の液相酸化反応では、ハロゲンイオンが反
応に関与するため、装置腐蝕の問題を有し、この点を解
決するため、本酸化反応を気相で実施する試みがある。
気相でのワッカー型の酸化反応の例として、インターナ
ショナル・ケミカル・エンジニアリング(Internationa
l Chemical Engineering)第13巻第539−545頁(1973
年),ブリティン・オブ・ザ・ジャパン・ペトロリュー
ム・インスティテュート(Bulletin of the Japan Petr
oleum Institute)第18巻第39−44頁(1976年)等を挙
げることができる。
いずれにしても、ワッカー型の酸化反応における主生
成物は、カルボニル化合物であり、アルコールとするた
めには水素化工程が必要である。従って、ワッカー型の
酸化反応は、効率的なアルコール製造方法ではない。
[発明が解決しようとする問題点] アルコールを対応するオレフィンから直接水和により
製造しようとすると、平衡規制のため反応は高温高圧下
で実施しなければならず、加えて、現行法では単流収率
が低い等の問題点を抱えている。例えば、エチレンの気
相におけえる直接水和による工業的規模のエタノール製
造は、反応温度300℃前後、反応圧力70kg/cm2程度の過
酷な条件下で行われ、エタノールの単流収率は4〜5%
である。また、プロピレンの気相直接水和によるイソプ
ロピルアルコールの製造は、180〜260℃,25〜65気圧と
いう過酷な条件下で実施されており、イソプロピルアル
コールの単流収率も5〜6%と低い。
本発明は、より温和な条件下で、効率的にアルコール
を製造する方法およびそれを可能とする触媒の提供を目
的とする。
[問題点を解決するための手段] このような現状に鑑み、本発明者らはイオン交換によ
りパラジウムおよび銅を導入した各種ゼオライトを触媒
として用い、オレフィンと水と酸素とを気相で反応させ
ることについて種々検討を加えた。その結果、Y型ゼオ
ライト等を用いた触媒では、従来のワッカー型の酸化反
応が進行し、例えば、プロピレンを原料とした場合に
は、主生成物として、アセトンが得られた。
これに対し、イオン交換によりパラジウムおよび銅を
導入したZSM−5型ゼオライトを触媒として用いると驚
くべきことに、温和な反応条件下で非常に高い収率でア
ルコールが生成することを見い出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明はイオン交換によりパラジ
ウムおよび銅を導入したZSM−5型ゼオライトおよびそ
れを触媒として用い、オレフィンと水と酸素とを気相で
反応させることにより、アルコールを製造する方法を提
案するものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明および本発明方法において触媒として用いられ
るのは、イオン交換によりパラジウムおよび銅を導入し
たZSM−5型ゼオライトである。
ゼオライトは、SiO4四面体およびAlO4四面体から構成
される結晶性アルミノシリケートの一種であり、その結
合様式の相違により多くの種類が知られている。
ZSM−5型ゼオライトは、合成ゼオライトの一種であ
り、酸素5員環からなる基本構造を有するためペンタシ
ル型ゼオライトと呼ばれる群に属する。ZSM−5型ゼオ
ライトは、酸素10員環からなる入口を有する三次元的に
拡がった細孔をもつ。ZSM−5型ゼオライト、特徴的な
結晶構造を有するため、粉末X線回折により他のゼオラ
イトと識別することが可能である。ZSM−5型ゼオライ
トの結晶構造については、ネイチャー(Nature)第272
巻第437−438頁(1978年)等に記載されており、その粉
末X線回折パターンについても、多くの文献があり、例
えば、ジャーナル・オブ・フィジカル・ケミストリー
(Journal of Physical Chemistry)第83巻第2777〜278
1頁(1979年)等を挙げることができる。
ZSM−5型ゼオライトの組成は、酸化物のモル比で一
般に次のように表わすことができる。
0.9±0.2M2/nO・Al2O3・5〜∞SiO2・O〜40H2O ここでnは金属イオンMの原子価を表わす。
本発明においては、ZSM−5型ゼオライトのシリカー
アルミナ比(酸化物のモル比で表わすときのアルミナに
対するシリカの比)が5〜500が良く、10〜100が好まし
い。シリカ−アルミナ比が5未満の場合にはZSM−5型
ゼオライトの安定性が低下し、500を越える場合には、
パラジウムおよび銅のイオン交換による導入が困難とな
るため、触媒活性の高いものをうるのが困難である。
ZSM−5型ゼオライトの合成法については、特に制限
はなく、生成したゼオライトがZSM−5型ゼオライトで
あれば良い。合成方法の例としては、特公昭46−10064
号公報,米国特許3,790,471号,特開昭59−54620号公報
等を挙げることができる。
ゼオライトがAlO4四面体にもとづくイオン交換能を有
することは良く知られており、ZSM−5型ゼオライトに
おいても、そのイオン交換サイトに種々の金属イオン等
を含有する。合成時のテトラアルキルアンモニウム塩の
使用の有無により異なるが、一般に、合成された状態の
ZSM−5型ゼオライトは、ナトリウム等のアルカリ金属
イオンおよび/またはテトラアルキルアンモニウムイオ
ンを含む。
このZSM−5型ゼオライトに含有されるイオンをパラ
ジウムおよび銅でイオン交換することにより、パラジウ
ムおよび銅を導入したZSM−5型ゼオライトがえられ
る。
イオン交換によりZSM−5型ゼオライトに導入される
パラジウムおよび銅の量は、ZSM−5型ゼオライトのシ
リカ−アルミナ比により変化し、一概に規定することは
困難である。しかし、触媒性能の観点により、それぞれ
の金属を合計した重量の金属を含むZSM−5型ゼオライ
ト(無水状態)の重量に対する割合を用いて、パラジウ
ムおよび銅の導入量を規定することができ、その合計は
0.1〜20重量パーセントで良く、好ましくは1〜10重量
パーセントである。0.1重量パーセント未満では活性が
低く、20重量パーセントを越える場合に、これらの金属
を増加させた効果が小さく、経済的でない。なお、パラ
ジウムおよび銅がイオン交換により導入される際、イオ
ン交換サイトを占めるこれらの金属イオン以外のカチオ
ンについては、特に制限はない。
本発明においては、パラジウムおよび銅の両者が同時
にゼオライト中に存在すれば良く、その割合に特に制限
はないが、とくに本発明方法によるアルコールの製造に
はパラジウムに対する銅の比がモル比で0.5〜20が好ま
しく、2.0〜20が更に好ましい。
本発明においては、パラジウムおよび銅のイオン交換
方法については、特に制限はなく、通常のイオン交換方
法により実施すれば良い。
例えば、パラジウムおよび/または銅の化合物を含む
水溶液とZSM−5型ゼオライトを接触させ、その後、そ
の水溶液を濾過等の操作により固液分離し、得られたゼ
オライトを十分に水洗すれば良い。このときに、使用す
るパラジウム化合物については、パラジウムが陽イオン
に含まれていれば特に制限はないが、水に対する溶解度
等の面からテトラアンミン錯体が好ましく、例えば、塩
化テトラアンミンパラジウム,臭化テトラアンミンパラ
ジウム等を挙げることができる。また、イオン交換の際
に用いる銅化合物についても+2価であれば特に制限は
なく、塩化第二銅,硝酸第二銅,酢酸銅等を例として挙
げることができる。
パラジウムおよび銅を導入するイオン交換において、
その順序について特に制限はなく、両者を同時にあるい
は別々にイオン交換すれば良い。別々にイオン交換する
場合には、先にイオン交換により導入されたイオンが交
換されないようにするため水素気流中で還元処理したの
ち、次のイオン交換処理をするのが好ましい。
イオン交換処理の条件についても、ゼオライトがパラ
ジウム化合物および/または銅化合物の水溶液に十分に
接触することができれば、特に制限はないが、一般に0.
001〜2mol/のこれらの金属の化合物を含む水溶液を用
いて20〜100℃で1〜24時間ゼオライトを処理すれば良
い。ZSM−5型ゼオライトにテトラアルキルアンモニウ
ムイオン等が含まれる場合には、イオン交換処理をする
まえに前処理として、空気流通下300〜700℃で1〜24時
間焼成処理を実施すれば良い。
イオン交換処理後、得られたパラジウムおよび銅を含
むZSM−5型ゼオライトは80〜130℃で1〜24時間乾燥
し、更に空気流通下および/または水素流通下、250〜6
00℃で1〜24時間焼成処理を実施し、触媒として用い
る。
本発明の方法において、触媒の形状についてはとくに
制限はなく、成形して用いてもよいし、粉末のまま用い
ても一向に差し支えない。成形を実施する場合、その成
形方法つにいては、特に制限はなく、通常の押出成形
法,圧縮成形法,噴霧乾燥造粒法により成形すれば良
い。また、成形する際、その機械的強度,成形性等を向
上させるために、本反応に対し不活性な物質をバインダ
ーとして用いても良い。バインダーの例としては、シリ
カ,シリカ−アルミナ,アルミナ,粘土等を挙げること
ができる。
本発明の方法においては、オレフィンと水と酸素とを
上記触媒を用いて、気相で反応させる。原料オレフィン
としては、炭素数が2〜10個、とくに2〜4個であるモ
ノオレフィンが良い。このようなオレフィンの例として
は、オチレン,プロピレン,1−ブテン,2−ブテン,イソ
ブテン,ペンテン類,ヘキセン類等を挙げることができ
る。
供給原料中のオレフィンと水と酸素との比率は、反応
に複雑に影響を与えるため、一概に規定することは困難
であるが、通常モル比でオレフィン/水/酸素=1/0.01
〜20/0.001〜10で良く、1/0.1〜10/0.01〜5が好まし
い。また、この場合に水と酸素の比率は、モル比で水/
酸素=0.1〜50が良く、0.5〜20が好ましい。水/オレフ
ィン モル比0.01未満の場合には、オレフィン転化率が
低く、20を越える場合には、気相で反応を行うことが困
難になる可能性がある。酸素/オレフィンモル比0.001
未満の場合には、オレフィン転化率が低下し、10を越え
る場合には、アルコールの選択率が低下する。
供給原料の接触時間はW/F[W:触媒重量(g),F:原料
供給量(mol/hr)]で表わすことができ、本発明の方法
においては、0.1〜100g・hr/molで良く、1〜50g・hr/m
olが好ましい。W/Fが0.1g・hr/mol未満である場合に
は、オレフィンの転化率が低下し、100g・hr/molを越え
る場合には、アルコールの選択率が低下する。
反応圧力については、反応が気相で実施できれば、特
に制限はないが、通常1〜100気圧で良く、1〜20気合
が好ましい。1気圧未満の場合には、アルコールの生産
速度が低下し。100気圧を越える場合には、用役費が増
加し、経済的でない。
反応温度は100〜200℃が良く、好ましくは130〜180
℃、更に好ましくは140〜170℃である。反応温度が100
℃未満である場合には、オレフィンの転化率が低いばか
りでなく、アルコールの選択率も低い。また、反応温度
が200℃を越える場合には、一酸化炭素等の副生が増加
し、アルコールの選択率が低下する。
本発明の方法においては、供給原料を本反応に不活性
な気体で希釈しても一向に差し支えない。希釈する気体
の例としては、窒素,ヘリウム等を挙げることができ
る。
本発明の方法においては、オレフィン,水および酸素
を気相で触媒に接触させればよく、反応方法に特に制限
はなく、通常の固定床,流動層,移動床を用いれば良
い。
[発明の効果] 本発明のゼオライトを触媒として用いれば、オレフィ
ンを原料として、工業的に有用なアルコール類を、平衡
規制の影響を受ける公知の直接水和反応に比べ、より温
和な条件でかつ高い収率で製造することが可能となる。
従って、本発明は、工業的に極めて有意義なものであ
る。
[実施例] 以下に、実施例により本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。これらの実施例中で触媒は次のように表記する。
例:Pd(1)−Cu(4)/Na−ZSM−5 ここで、()内の数値は、イオン交換によりゼオライ
トに導入されたパラジウムおよび銅の重量パーセントで
ある。
なお、実施例中に示される転化率および選択率は以下
の式により計算された数値を表わす。
転化率(%)=(オレフィン供給量(mol) −オレフィン未反応量(mol)/オレフィン供給量) ×100 触媒製造例 触媒A,B,C シリカ−アルミナ比が23.4であるNa−ZSM−5型ゼオ
ライト(東洋曹達工業(株)製)を0.01mol/の塩化テ
トラアンミンパラジウム水溶液に加え、95〜98℃で3時
間、更に室温で一晩放置し、パラジウムイオン交換処理
を行った。スラリーを濾過し、得られた固体を洗浄水中
に塩素イオンが検出されなくなるまで、水洗した。な
お、パラジウムのイオン交換量は、濾液中のテトラアン
ミンパラジウムイオンを定量することにより求めた。
このPd/No−ZSM−5を110℃で5時間乾燥し、更に300
℃で4時間、空気流通下で焼成処理した。ひきつづき、
このゼオライトを水素流通下、300℃で4時間還元処理
を実施した。
このようにして得られたPd/Na−ZSM−5を0.1mol/
の塩化第二銅水溶液に加え、95〜98℃で3時間、更に室
温で一晩放置し、銅イオン交換処理を実施した。その
後、パラジウムイオン交換の場合と同様に、水洗,乾
燥,焼成等を行いPd−Cu/Na−ZSM−5を得た。この粉末
状の触媒を圧縮成形した後、粉砕し、10〜20メッシュに
粉径をそろえたものを反応に供した。
各金属化合物の水溶液の濃度および使用量を変化させ
て、パラジウムおよび銅の導入量をかえた三種類の触媒
A,B,Cを以下に示す。
触媒A:Pd(1)−Cu(4)/Na−ZSM−5 触媒B:Pd(0.5)−Cu(4)/Na−ZSM−5 触媒C:Pd(1)−Cu(2)/Na−ZSM−5 触媒D 触媒Aを調整する際に使用したNa−ZSM−5型ゼオラ
イトを0.5mol/の塩酸を用いて、95〜98℃で3時間処
理し、更に室温で一晩放置し、プロトン交換を行った。
その後、スラリーを濾過し、洗浄水に塩素イオンが検出
されなくなるまで水洗した。得られた固体を110℃で3
時間乾燥し、400℃で4時間焼成し、H−ZSM−5を得
た。
この固体を用いて、触媒Aの場合と全く同様にしてパ
ラジウムおよび銅をイオン交換により導入したPd(1)
−Cu(4)/H−ZSM−5を得た。これを触媒Dとする。
触媒E イオン交換による銅の導入を実施しなかったほかは、
触媒Aの場合と全く同様にして、Pd(1)/Na−ZSM−5
を調製した。これを触媒Eとする。
触媒F イオン交換によるパラジウムの導入を実施しなかった
ほかは、触媒Aの場合と全く同様にして、Cu(4)/Na
−ZSM−5を調製した。これを触媒Fとする。
触媒G 触媒Aを調製する際に用いたNa−ZSM−5を焼成およ
び成形を行い、触媒とした。これを触媒Gとする。
触媒H Na−ZSM−5型ゼオライトの代りにNa−Y型ゼオライ
ト(東洋曹達工業(株)製)を用いたほかは触媒Aと全
く同様にしてPd(1)−Cu(4)/Na−Yを調製した。
これを触媒Hとする。
触媒I Na−ZSM−5型ゼオライトの代りにシリカ−アルミナ
比16.8のフェリエライト(東洋曹達工業(株)製)を用
いたほかは触媒Aと全く同様にしてPd(1)−Cu(4)
/Na−フェリエライトを調製した。これを触媒Iとす
る。
アルコール製造例 実施例1 ステンレス製の反応管を有する通常の高圧固定床流通
反応装置を用いて、プロピレン,水および酸素の反応に
よるイソプロピルアルコールの合成実験を実施した。反
応管に触媒Aを1.0gを充填し、モル比でプロピレン/水
/酸素=2/4/1からなる原料ガスをW/F=10.0g・hr/mol
で反応管に供給した。反応管の周囲を電気炉により加熱
することにより、反応温度は150℃に保持した。このと
き、反応圧力は1気圧であった。反応が定常に達したの
ち、反応管により流出する生成物等をガスクロマトグラ
フで分析した。反応結果を第1表に示す。
実施例2〜4 触媒Aの代りに、触媒B,C,Dを用いたほかは、実施例
1と全く同様にして、プロピレン,水および酸素の反応
を行った。反応結果を第1表に示す。
比較例1〜5 触媒Aの代りに、触媒E,F,G,H,Iを用いたほかは、実
施例1と全く同様にして、プロピレン,水および酸素の
反応を行った。その結果を第2表に示す。
実施例5,6 反応温度を130℃,165℃に代えたほかは、実施例1と
全く同様にして、プロピレン,水および酸素の反応を行
った。その結果を第3表に示す。
実施例7,8 W/F(接触時間)を5.0g・hr/mol,18.0g・hr/molに代
えたほかは、実施例1と全く同様にして、プロピレン,
水および酸素の反応を行った。その結果を第3表に示
す。
実施例9,10 反応圧力を3気圧,5気圧に代えたほかは、実施例1と
全く同様にして反応を行った。その結果を第3表に示
す。
実施例11〜18 プロピレン,水および酸素の各比率を変化させ、W/F
を10.0g・hr/molに一定に保つために窒素ガスで希釈し
たほかは、実施例1と全く同様にして反応を行った。そ
の結果を第4表に示す。
比較例6 酸素を供給せず、代わりに窒素ガスを用いたほかは実
施例1と全く同様に行った。転化率は、0.9%であり、
イソプロピルアルコールの選択率,収率はそれぞれ97.0
%,0.9%であった。
比較例7 水を供給せず、代わりに窒素ガスを用いたほかは実施
例1と全く同様に反応を行った。転化率は、1.0%であ
り、イソプロピルアルコールは生成せず、アセトン,ア
クロレインの選択率はそれぞれ40%,60%であった。
実施例19 プロピレンの代わりにエチレンを原料として用いたほ
かは実施例1と全く同様にして反応を行った。転化率
は、23.0%であり、エタノールの選択率,収率はそれぞ
れ23.6%,5.4%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 49/08 9049−4H C07C 49/08 A

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン交換によりパラジウムおよび銅が導
    入されたZSM−5型ゼオライトの存在下に、オレフィン
    と水と酸素とを反応させることによる、アルコールの製
    造方法。
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