JP3982045B2 - モバイル機器接続装置及び警告制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話端末を接続して使用するハンズフリーユニットに適用して好適なモバイル機器接続装置及び警告制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば自動車の運転中に携帯電話端末での通話を行う際、この携帯電話端末を接続することで運転に支障を来さない通話が行えるハンズフリーユニットが種々開発されている。このハンズフリーユニットには、例えば所望の携帯電話端末が接続される接続部と、ハンズフリ通話の際のスピーカと、ハンズフリ通話の際のマイクが備えられ、このマイクは複数の信号線を有する通信ケーブルを介して接続されている。また、電源を確保するため例えば自動車が備えるシガライタソケットと接続される接続端子を有している。この場合、マイクは、自動車の運転者の通常の姿勢における口部の近傍、例えば自動車が備えるサンバイザ等に設置される。
【0003】
このハンズフリーユニットによると、接続された携帯電話端末が備えるアンテナで受信して、携帯電話端末で復調等が行われた音声信号が、ハンズフリ通話の際のスピーカに送出され、このスピーカにより音声出力される。また、運転席に座っている者が通常の姿勢で発する声が、ハンズフリ通話の際のマイクにより感知され、ハンズフリーユニットにより音声信号が作成されて携帯電話端末に送出され、携帯電話端末で音声信号の変調等が行われた電磁波が携帯電話端末が備えるアンテナにより送出される。
【0004】
このように構成することで、例えば自動車の運転中等の両手がふさがっている状態であっても、携帯電話端末での通話を行う際、携帯電話端末を手にすることなく通話を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のハンズフリーユニットを用いて携帯電話端末での通話等を行う場合には、例えば自動車に搭載したハンズフリーユニットに所望の携帯電話端末を上着のポケットや鞄等から取り出して接続しなければならず、使用者が自動車を離れる際に、車内に携帯電話端末を置き忘れてしまい、必要なときに携帯電話端末の使用ができなくなる不都合があった。また、車内に放置したままにしてしまうことから、自動車の駐車場所によっては直射日光の当たる場所に長時間放置してしまうことになってしまう不都合もあった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑み、使用者が自動車等から離れる際に、接続された携帯通信端末の置き忘れを防止できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この問題点を解決するために、本発明は、モバイル機器とモバイル機器接続装置との接続状態を検出し、所定の移動体のキーロックスイッチに連動した状態を検出し、モバイル機器とモバイル機器接続装置とが接続されていることを検出している状態で、移動体不使用時の所定の状態を検出したとき、モバイル機器とモバイル機器接続装置との接続が断たれるまで移動体内に予め設置されている各種の情報を表示する表示手段に警告表示を行い、モバイル機器とモバイル機器接続装置との接続が所定時間変化がない場合に警告表示を停止させるようにしたものである。
【0008】
本発明の携帯通信端末接続装置によると、移動体に備えられたキーロックスイッチの操作で、移動体を不使用とする状態としたときに、携帯通信端末が接続されているが接続されているとき、所定の警告処理が行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。
【0010】
図1は、本例のハンズフリーユニットとその周辺の構成を示すブロック図である。本例のハンズフリーユニット20は、移動体(ここでは自動車)が備えるオーディオ機器10に接続した状態で自動車内に設置して、このオーディオ機器10と連動して作動することで携帯電話端末用のハンズフリーユニットとして機能するように構成したもので、ハンズフリーユニット20に、無線信号の受信及び受信を行うアンテナ31を備えて無線通信を行う携帯電話端末30を接続して使用するものとして構成してある。
【0011】
まず、自動車内に設置されたオーディオ機器10について説明すると、このオーディオ機器10は、オーディオ機器10全体を制御するオーディオコントローラ11を備えている。このオーディオ機器10のオーディオコントローラ11に接続されるものとしては、本例においては自動車のキーロックスイッチ(例えばエンジンキーが挿入されるスイッチ)のアクセサリスイッチ(以下ACCスイッチと称する)の状態に基づいた電源の供給を検出して、その検出信号をオーディオコントローラ11に供給するACC検出回路12と、例えば各種記録媒体の再生を行うここではカセットテープ再生部13及びCD再生部14と、例えばFM放送やAM放送等の所望の搬送周波数を選択して同調等を行うチューナ15と、カセットテープ再生装置13等の所定の操作を行う操作スイッチ16と、所定時にオーディオコントローラ11からの制御で例えばビープ音などの音を出力するブザー17と、各種の情報を表示する表示部18とを備える。
【0012】
この場合、ブザー17は、例えば操作スイッチ16が操作されるときに、その操作を確認するためにビープ音などを出力すると共に、後述する携帯電話端末接続警告時にもビープ音などを出力する。この操作確認用のビープ音と、警告用のビープ音は、ここでは異なる状態で出力されるようにオーディオコントローラ11が制御する。例えば、操作確認用のビープ音としては、比較的短い時間だけ鳴る音とし、警告用のビープ音としては、その警告動作を続ける間鳴り続ける音(或いは間欠的に鳴り続ける音)とする。
【0013】
また、自動車内の各部に所定の状態で配置されたスピーカ装置19が、オーディオ機器10に接続してあり、このオーディオ機器10から出力されるオーディオ信号又は音声信号による音が、スピーカ装置19から放音される。
【0014】
なお、このオーディオ機器10への電源の供給としては、上述したACC検出回路12で検出されるACCスイッチに連動してオン・オフ制御が行われる電源の供給の他に、自動車に搭載されたバッテリ(2次電池)から常時供給される電源の供給があり、この常時供給される電源を使用して、作動する構成としてある。但し、オーディオ再生処理などが行われている間に、ACCスイッチに連動した電源がオフ状態に変化したことをACC検出回路12が検出したときには、オーディオコントローラ11の制御に基づいて、オーディオ再生処理を中断させる構成としてある。また本例においては、ACCスイッチに連動した電源がオフ状態に変化したことをACC検出回路12が検出したとき、オーディオコントローラ11が後述するハンズフリーコントローラ21との通信で、携帯電話端末30がハンズフリーユニット20に接続されていることを検出したとき、オーディオコントローラ11の制御で、ブザー17で警告用ビープ音を出力させる構成としてある。
【0015】
オーディオ機器10に接続されるハンズフリーユニット20は、このハンズフリーユニット20全体の制御を行うハンズフリーコントローラ21を備えている。そして、ハンズフリーユニット20は、携帯電話端末30を、所定のケーブルの端部に設けた接続プラグによって接続するようにしてある。この接続プラグは、携帯電話端末30の音声入出力端子部に接続して、携帯電話端末30で受信した通話用音声信号をハンズフリーユニット20に供給すると共に、ハンズフリーユニット20側から通話用音声信号を携帯電話端末30に供給して送信できる状態とする。また、発信や着信に必要な制御データを、ハンズフリーユニット20と携帯電話端末30との間で伝送する構成としても良い。なお、携帯電話端末30の音声入出力端子部にプラグを接続したときには、例えば携帯電話端末30に内蔵された通話用のスピーカやマイクロホンは使用されない状態となる。
【0016】
また本例のハンズフリーユニット20は、ここでは携帯電話端末30の着脱を検出してハンズフリーコントローラ21に出力する検出スイッチ22を備え、また、ハンズフリ通話の際に音を拾って音声信号を出力するマイクロホン24を接続してある。検出スイッチ22としては、例えばハンズフリーユニット20に携帯電話端末30を接続させたときに、その携帯電話端末30が置かれる場所にあることを、何らかのスイッチ手段で検出したり、或いは携帯電話端末30に接続させる接続プラグ内に何らかのスイッチ手段を内蔵させて、この接続プラグの携帯電話端末30の端子部への接続の有無を検出しても良い。また、検出スイッチ22として、携帯電話端末30の接続を何らかの方法(例えば端末30とユニット20とのデータ伝送状態)で電気的に検出するスイッチ手段(或いはスイッチ手段に代わる検出手段)を使用しても良い。
【0017】
オーディオ機器10とハンズフリーユニット20との接続としては、ここではハンズフリーユニット20が備えるハンズフリーコントローラ21と、オーディオ機器10が備えるオーディオコントローラ11とを例えば所定のバスラインにより接続して、互いに信号の送受信を行うようにしてある。ここでは、オーディオコントローラ11とハンズフリーコントローラ21との間で伝送されるデータとして、各種制御データの双方向の伝送の他に、ハンズフリーコントローラ21からは、携帯電話端末30から供給される音声信号の伝送や、検出スイッチ22の検出データの伝送を行う構成としてある。なお、ハンズフリーユニット20を作動させる電源についても、ここではオーディオ機器10側から供給される構成としてある。
【0018】
本例のハンズフリーユニット20を設置した状況の一例を図2に示すと、例えばハンズフリーユニット20は、助手席の足元の運転席側の側面部に例えば接着等により設置する。或いは、座席の下部などの空間に設置しても良い。また、ハンズフリーユニット20に接続する所望の携帯電話端末30は、本例のハンズフリーユニット20に接続する際、例えばケーブル41の端部に設けた接続プラグ42により接続し、ここでは所望の携帯電話端末30を保持するカーホルダ43に例えば挿入することで固定して設置する。なお、本例においては、このカーホルダ43は、運転席と助手席の間にある例えば小物入れ等に、例えばこのカーホルダ43の取り付け用のベルト44等を用いて固定して設置してある。
【0019】
また、マイクロホン24は、ここではケーブル46を介してハンズフリーユニット20と接続する。このマイクロホン24は、例えば運転者が運転の際にとる通常の姿勢で話す音声を感知し得る場所、ここでは運転席の前方上部に配されたサンバイザ45に取付ける。ハンズフリーユニット20とオーディオ機器10との接続についても、所定のケーブル47により行う。なお、オーディオ機器10内のACC検出回路12がその状態を検出するキーロックスイッチ48は、例えばハンドルの脇等に取付けてある。
【0020】
本例のハンズフリーユニット20に所望の携帯電話端末30を接続してハンズフリー通話する際の処理状態について説明すると、本例においてはサンバイザ45に設置したマイク24が拾った音声等を音声信号としてケーブル46を介してハンズフリーユニット20に供給し、更にケーブル41を介して携帯電話端末30に供給する。そして携帯電話端末30で信号変調等を行い、ここでは携帯電話端末30が備えるアンテナ31から音声データが変調された無線信号を送信する。また、携帯電話端末30が備えるアンテナ31で受信した受信信号を、携帯電話端末30で復調等の信号処理をして、信号処理した音声信号をケーブル41を介してハンズフリーユニット20に供給し、このハンズフリーユニット20からオーディオ機器10に供給し、オーディオ機器10に接続されたスピーカ装置19から音声等を出力する。
【0021】
即ち、本例のハンズフリーユニット20を設置した自動車40の運転席に乗車している者は、スピーカ装置19からの音声出力により通話相手の話を聞き、ここでは運転席に乗車している者の口の近傍であるサンバイザに設置したマイク24の近くで通話相手に話しかける如くして、通常の運転等の姿勢で通話を行い、いわゆるハンズフリー通話を行う。
【0022】
本例のハンズフリーユニット20に接続した例えば携帯電話端末30の置き忘れ防止のための処理例を、図3のフローチャートを参照して説明すると、ステップS51において、検出スイッチ22がオン(ここでは携帯電話端末30が接続されている状態)からオフ(ここでは携帯電話端末30が接続されていない状態)に変化したかどうかの判断を、例えばハンズフリーコントローラ21が所定の周期で検出スイッチ22の状態を確認して行う。このステップS51で、検出スイッチ22がオンからオフに変化したと判断したときには、ステップS52において、ハンズフリーコントローラ21は、携帯電話端末30が接続されてないことを示す信号(以下、携帯なし信号という)を、オーディオコントローラ11に出力する。この場合、ここではオーディオコントローラ11は、携帯なし信号を保持しておく。
【0023】
一方、ステップS51で、検出スイッチ22がオンからオフに変化していないと判断したときには、ステップS53において、検出スイッチ22がオフからオンに変化したかどうかの判断を、例えばハンズフリーコントローラ21が所定の周期で検出スイッチ22の状態をチェックして行う。このステップS53で、検出スイッチ22がオフからオンに変化したと判断したときには、ステップS54において、ハンズフリーコントローラ21は、携帯電話端末30が接続されていることを示す信号(以下、携帯あり信号という)を、オーディオコントローラ11に出力する。この場合、ここではオーディオコントローラ11は、携帯あり信号を保持しておく。一方、ステップS53で、検出スイッチ22がオフからオンに変化していないと判断したときには、検出スイッチ22の状態が例えば前回の判断結果から変化していないため、ここでは何等信号を出力することなく終了する。なお、検出スイッチ22の初期状態の保持については、例えばハンズフリーユニット20とオーディオ機器10を含んだシステムが例えば起動したときに、携帯あり信号又は携帯なし信号を出力する如くして行う。
【0024】
そして、例えば図4のフローチャートに示す如く、ステップS61において、ここではオーディオコントローラ11が、ACC検出回路12の検出出力がACCスイッチがオフの状態であるかを例えば所定の周期でチェックし、ACCスイッチがオフであることを示す信号を受けた場合には、ステップS62において、ハンズフリーユニット20に携帯電話端末30が接続されているかどうかの判断を行う。即ち、ここでは、オーディオコントローラ11が、ハンズフリーコントローラ21から例えば受信して保持してある信号が、携帯あり信号であるかどうかの確認判断を行う。携帯あり信号である場合には、ステップS63において、ここではオーディオコントローラ11の制御により、ブザー17から例えばビープ音を出力する。このビープ音などの警告音の出力は、例えば携帯あり信号が携帯なし信号に変化するまで行う。或いは、携帯あり信号のままで所定時間以上変化がない場合には、その所定時間経過した段階で、ビープ音などの警告音の出力を停止させる。一方ステップS62において、ハンズフリーコントローラ21から受信した信号が、携帯なし信号である場合には、ここではそのまま終了する。
【0025】
このように処理を行うことで、自動車40のACCスイッチがオフになったときに、ハンズフリーユニット20に携帯電話端末30が接続されたままである場合には、警告音例えばビープ音を出力して注意を促すことができ、このハンズフリーユニット20の使用者が自動車を離れるときに、キーロックスイッチからキーを抜き取ることで、携帯電話端末30を車両に置き忘れることを防止することができる。また、携帯電話端末30を誤って車内に放置したままにしてしまうことが無く、携帯電話端末30を直射日光の当たる場所に放置してしまうことを防止することができる。この場合、本例においては、自動車40が搭載するオーディオ機器10が備えているACC検出回路12等を援用して簡単な構成で上述の効果を実現できる。
【0026】
なお、この第1の実施の形態では、オーディオコントローラ11が、ハンズフリーコントローラ21から検出スイッチ22の出力信号を受信して、所定の場合にブザー17から警告音を出力させる制御を行うようにしていたが、ハンズフリーコントローラ21が、オーディオコントローラ11からACC検出回路12の検出出力を受信して、ハンズフリーコントローラ21の制御で、警告音を出力させるようにしても良い。この場合、警告音を出力させるブザーは、ハンズフリーユニット20内に内蔵させても良い。
【0027】
また、上述した説明では、ハンズフリーユニットをオーディオ機器と組み合わせて使用するようにしたが、車内に設置される他の機器とハンズフリーユニットを組み合わせて、ハンズフリー通話ができるように構成しても良い。例えば、自車位置の測位や道路地図表示などを行うナビゲーション装置に、ハンズフリーユニットを接続させて、このハンズフリーユニットに接続された携帯電話端末の通話を、ナビゲーション装置が備えるスピーカなどを使用して行い、また警告音の出力についても、ナビゲーション装置側から行うようにしても良い。
【0028】
次に、本発明の第2の実施の形態を図5〜図6を参照して説明する。
【0029】
図5は、本例のハンズフリーユニットとその周辺の構成を示すブロック図である。本例のハンズフリーユニット70は、移動体(ここでは自動車)内に設置したもので、ハンズフリーユニット20に、無線信号の受信及び受信を行うアンテナ81を備えて無線通信を行う携帯電話端末80を接続して使用するものとして構成してある。
【0030】
ハンズフリーユニット70は、このハンズフリーユニット70全体の制御を行うハンズフリーコントローラ71を備えている。このコントローラ71は、ハンズフリー通話のための制御を行うと共に、後述する携帯電話端末80の置き忘れ対策用の制御を行う。また、ハンズフリーユニット70には、携帯電話端末80を、例えばケーブルの先端部に設けた接続プラグによって接続する。この接続プラグは、携帯電話端末80の音声入出力端子部に接続して、携帯電話端末80で受信した通話用音声信号をハンズフリーユニット70に供給すると共に、ハンズフリーユニット70側から通話用音声信号を携帯電話端末80に供給して送信できる状態とする。また、発信や着信に必要な制御データを、ハンズフリーユニット70と携帯電話端末80との間で伝送する構成としても良い。なお、携帯電話端末80の音声入出力端子部にプラグを接続したときには、例えば携帯電話端末80に内蔵された通話用のスピーカやマイクロホンは使用されない状態となる。
【0031】
また、ハンズフリーユニット70は、ここでは携帯電話端末80の着脱を検出してハンズフリーコントローラ71に出力する検出スイッチ72と、ハンズフリー通話等のためのスピーカ73を備えており、また、ハンズフリー通話のためのマイクロホン74を接続してある。このマイクロホン74は、例えば自動車の運転席に着席した者の話し声を拾うことができる位置(例えば運転席の前方上部に配置されたサンバイザ等)に設置する。
【0032】
検出スイッチ72としては、例えばハンズフリーユニット70に携帯電話端末80を接続させたときに、その携帯電話端末80が置かれる場所にあることを、何らかのスイッチ手段で検出したり、或いは携帯電話端末80にハンズフリーユニット70を接続させる接続プラグ内に何らかのスイッチ手段を内蔵させて、この接続プラグの携帯電話端末80の端子部への接続の有無を検出しても良い。また、検出スイッチ72として、携帯電話端末80の接続を何らかの方法(例えば端末80とユニット70とのデータ伝送状態)で電気的に検出するスイッチ手段(或いはスイッチ手段に代わる検出手段)を使用しても良い。スピーカ73は、ハンズフリーユニット70の外部に設けて接続することも考えられる。
【0033】
さらに、ハンズフリーコントローラ71は、ハンズフリーユニット70を使用する自動車のキーロックスイッチ90(例えばエンジンキーが挿入されるスイッチ)のACCスイッチの状態に基づいた電源の供給を検出して、その検出信号をハンズフリーコントローラ71に供給するACC検出回路75と、例えばハンズフリーユニット等の所定の操作を行う操作スイッチ76とを備えている。
【0034】
なお、本例のハンズフリーユニット70には、例えば自動車に搭載されたバッテリなどから常時電源が供給される構成としてある。或いは、乾電池などの電源を、ハンズフリーユニット70が内蔵して、自動車側の状態と関係なく常時電源が供給される構成としても良い。
【0035】
本例のハンズフリーユニット70に所望の携帯電話端末80を接続して通話する際には、マイクロホン74が拾った音声信号をハンズフリーユニット70を経由して携帯電話端末80に供給する。そして携帯電話端末80で信号変調等を行い、ここでは携帯電話端末80が備えるアンテナ81から無線送信する。また、携帯電話端末80が備えるアンテナ81で受信した受信信号を、携帯電話端末80で復調等の信号処理をして、受信信号に含まれる音声信号をハンズフリーユニット70に供給し、ここではハンズフリーユニット70内蔵のスピーカ73により音声等を出力する。
【0036】
即ち、本例のハンズフリーユニット70を設置した自動車の運転席に乗車している者は、スピーカ73からの音声出力により通話相手の話を聞き、例えば運転席に着席している者の近傍に設置したマイクロホン74の近くで通話相手に話しかける如くして、通常の運転等の姿勢で通話を行う。
【0037】
本例のハンズフリーユニット70に接続した例えば携帯電話端末80の置き忘れ防止のための処理を、図6のフローチャートを参照して説明すると、ステップS111において、ここではハンズフリーコントローラ71が、ACC検出回路75の検出出力がACCスイッチがオフであることを示す出力信号であるかを例えば所定の周期でチェックし、ACCスイッチがオフであることを示す出力信号を受けた場合には、ステップS112において、ここでは検出スイッチ72がオフ(ここでは携帯電話端末80が接続されていない状態)の状態であるかの判断を行う。この場合、例えば検出スイッチ72は、検出スイッチ72にオン又はオフの変化があったときに携帯あり信号或いは携帯なし信号をハンズフリーコントローラ71に出力する如くし、ハンズフリーコントローラ71が携帯あり信号或いは携帯なし信号を保持しておくようにして、これらの信号に基づいて判断する。なお、検出スイッチ72の初期状態の保持については、例えばハンズフリーユニット70を例えば起動したときに、携帯あり信号又は携帯なし信号を出力する如くして行う。
【0038】
ステップS112で、検出スイッチ72がオフの状態である場合、ここでは例えばハンズフリーコントローラ71が保持している信号が携帯あり信号である場合には、ステップS113において、ハンズフリーコントローラ71がスピーカ73に例えば所定の発振波形を出力する。そして、スピーカ73は、受信した発振波形に基づいた所定の警告音を出力する。一方、ステップS112で、検出スイッチ72がオンの状態である場合、ここでは例えばハンズフリーコントローラ71が保持している信号が携帯なし信号である場合には、ここでは何等警告をすることなく終了する。
【0039】
このように構成することで、自動車のACCスイッチがオフになったときに、ハンズフリーユニット70に携帯電話端末80が接続されたままである場合には、例えば所定の警告音を出力して注意を促すことができ、このハンズフリーユニット70の使用者が自動車を離れるときに、携帯電話端末80を車両に置き忘れることを防止することができる。また、携帯電話端末80を誤って車内に放置したままにしてしまうことが無く、携帯電話端末80本体を直射日光の当たる場所に放置してしまうことを防止することができる。
【0040】
なお、上述した各実施の形態では、携帯電話端末をハンズフリー通話のために接続するハンズフリーユニットに、その端末が接続された状態であることを警告する処理について説明したが、車内のその他の機器に携帯電話端末を接続して使用する接続装置の場合に、キーロックスイッチが所定の状態となったとき、携帯電話端末が接続されたままで放置されることを警告するように構成しても良い。例えば、車内に設置されたナビゲーション装置に携帯電話端末を接続して、電話回線側から得た交通情報などをナビゲーション装置側に供給する場合や、車内に設置された表示装置(テレビジョン受像機,ナビゲーション装置用表示装置など)に携帯電話端末を接続して、電話回線側から得たインターネットの各ホームページの情報などをその表示装置に表示させる構成とした場合などにおいて、携帯電話端末を接続する装置で、キーロックスイッチの状態を検出して、その自動車(移動体)が不使用時の所定の状態を検出したときに、携帯電話端末が接続されたままの状態を検出したとき、警告処理を行うようにしても良い。また、接続される端末として、携帯電話端末以外の各種通信端末を使用しても良い。
【0041】
また、上述した各実施の形態では、ビープ音により警告する構成としたが、他の方法で警告するようにしても良い。例えば、音声合成により「携帯電話が接続されたままになっています」などと警告しても良い。また、音以外の方法、例えば表示手段による表示などで警告しても良い。
【0042】
また、上述の各実施の形態では、自動車内で使用することとしていたが、自動車に限られず各種移動体内で使用することとしても良い。更に、上述の実施の形態では、検出スイッチ22,72の状態が変化したときに信号を出力することとしていたが、状態が変化したときだけでなく例えばハンズフリーコントローラ21,71の制御により所定の周期でスイッチの状態を出力するようにして、ハンズフリーコントローラ21,71やオーディオコントローラ11は最新の情報を保持するようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】
本発明によると、移動体に備えられたキーロックスイッチの操作で、移動体を不使用とする状態としたときに、携帯通信端末が接続されているが接続されているとき、所定の警告処理が行われ、移動体の車内の携帯通信端末を置き忘れた状態になるのを効果的に防止することができる。
【0044】
また、出力処理として、携帯通信端末から供給される音声信号のスピーカから放音させる処理であり、入力処理として、マイクロホンにより音声を拾って得た音声信号を携帯通信端末に供給する処理であることで、いわゆるハンズフリー通話を行うために携帯通信端末を接続するハンズフリーユニットに、携帯通信端末が接続されたまま放置されるのを効果的に防止することができる。
【0045】
また、スピーカから放音させる処理として、所定のオーディオ出力機器に音声信号を供給して、このオーディオ出力機器が備えるスピーカから放音させることで、オーディオ機器を使用してハンズフリーユニットを構成させる場合に、そのハンズフリーユニットに携帯通信端末が接続されたまま放置されるのを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態において、自動車に設置した例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるハンズフリーコントローラの動作例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるオーディオコントローラの動作例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるハンズフリーコントローラの動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…オーディオ機器、11…オーディオコントローラ、12,75…ACC(アクセサリ)検出回路、17…ブザー、19…スピーカ装置、20,70…ハンズフリーユニット、21,71…ハンズフリーコントローラ、22,72…検出スイッチ、30,80…携帯電話端末、48,90…キーロックスイッチ
Claims (4)
- 移動体内に各種の情報を表示する表示手段を備え、モバイル機器を接続して、該モバイル機器と情報通信を行うモバイル機器接続装置において、
上記モバイル機器の接続を検出する接続検出手段と、
所定の移動体のキーロックスイッチに連動した状態を検出するキーロックスイッチ検出手段と、
上記接続検出手段で上記モバイル機器が接続されていることを検出している状態で、上記キーロックスイッチ検出手段が移動体不使用時の所定の状態を検出したとき、上記接続検出手段でモバイル機器が接続されていることを検出している状態から検出しない状態に変化するまで上記表示手段に警告表示を継続的に行うと共に、所定時間上記モバイル機器の接続状態の変化がない場合には上記警告表示を停止させる制御手段と、
を備えたことを特徴とするモバイル機器接続装置。 - 請求項1記載のモバイル機器接続装置において、
上記モバイル機器から供給される音声信号をスピーカから放音させると共に、マイクロホンにより収音された音声信号を上記モバイル機器に供給させる
ことを特徴とするモバイル機器接続装置。 - 請求項2記載のモバイル機器接続装置において、
上記スピーカから放音させる処理として、所定のオーディオ出力機器に音声信号を供給して、このオーディオ出力機器が備えるスピーカから放音させる
ことを特徴とするモバイル機器接続装置。 - モバイル機器とモバイル機器接続装置との接続状態を検出する接続状態検出ステップと、
所定の移動体のキーロックスイッチに連動した状態を検出するキーロックスイッチ検出ステップと、
上記接続状態検出ステップでモバイル機器とモバイル機器接続装置とが接続されていることを検出している状態で、上記キーロックスイッチ検出ステップが移動体不使用時の所定の状態を検出したとき、モバイル機器とモバイル機器接続装置との接続が断たれるまで移動体内に予め設置されている各種の情報を表示する表示手段に警告表示を行う警告ステップと、
上記モバイル機器と上記モバイル機器接続装置との接続が所定時間変化がない場合に上記警告ステップにおける警告表示を停止させる警告停止ステップと
を有することを特徴とする警告制御方法。
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