本発明に係る携帯端末は、自端末が接続先機器により連携して使用されなくなったことを検出し、自端末とは異なる電子機器(接続先機器またはその他の電子機器)に表示出力または音声出力を切り替えて、携帯端末の置き忘れ防止のための警告を行わせるための命令を出すものである。これにより、接続先機器との連携(協働)による使用が終了した場合に、その外部機器に自端末が接続されたままの状態で置き忘れられることを確実に防止することができる。
以下に、本発明に係る携帯端末についての一例として、図1〜図19を用いて実施の形態1〜7を説明する。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施の形態では、携帯電話機1(携帯端末)をテレビ2(外部機器)とHDMIケーブルを用いて接続して(HDMI接続して)、携帯電話機1がテレビ2と連携して使用される場合に、このテレビ2に携帯電話機1の置き忘れを警告させる一例について説明する。
〔通信システム10の概略構成〕
まず、本実施の形態に係る通信システム10について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る通信システム10の概略構成の一例を示す図である。すなわち、図2では、携帯電話機1と他機器との接続の概要を示している。通信システム10は、携帯電話機1、映像表示機能及び音声出力機能を有するテレビ2、コンテンツの録画再生を制御する録画再生装置3、及び、テレビ2を遠隔操作するための遠隔操作機能を有するリモコン4を備えている。携帯電話機1は、テレビ2とHDMI接続されている。また、テレビ2は、録画再生装置3ともHDMI接続されている。なお、テレビ2、録画再生装置3及びリモコン4の構成は既知であるので、具体的な説明については省略する。
例えば、携帯電話機1にはダウンロードなどによって取得したコンテンツ(画像ファイル、動画ファイル、音楽ファイル等)が記録されており、携帯電話機1は、そのコンテンツをテレビ2に送信して、テレビ2に対する再生制御を行うことで、テレビ2側による視聴を可能にしている。本実施の形態では、この携帯電話機1に記憶されているコンテンツがテレビ2で視聴されている状態(再生されている状態)を、携帯電話機1がテレビ2と連携して使用されている状態とする。
また、通信システム10では、本実施の形態に係る携帯端末の一例として携帯電話機1を挙げて説明するが、これに限らず、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートPCなどの携帯端末であり、後述の構成(特に制御部11の機能)を有することが可能な携帯端末であればどのような携帯端末であってもよい。
ここで、HDMIとは、主に、家庭用電気器具やAV機器向けのデジタル映像・音声入出力インタフェース規格のことである。1本のHDMIケーブルで映像、音声及び制御信号を送受信することが可能である。映像及び音声のデータは、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)方式でソース機器(データ発信側の機器、例えば携帯電話機1や録画再生装置3)からシンク機器(データ受け取り側の機器、例えばテレビ2)に伝送され、制御信号は、CEC(Consumer Electronics Control)ライン上での双方向通信により機器間制御を実現している。CECを利用することで、例えば録画再生装置3への再生操作ひとつで、録画再生装置3に接続されているテレビ2が予備電源の状態ならば電源を入れ、携帯電話機1の入力が受け付け可能な状態となっている場合には、録画再生装置3からの入力映像を受け付けるように入力切替を行い、その入力映像をテレビ2に表示させるワンタッチプレイ機能等を実現することができる。
〔携帯電話機1の外観〕
次に、本実施の形態に係る携帯電話機1の外観について説明する。図3は、携帯電話機1の外観の一例を示す図である。図3では、その一例として、クラムシェル型の携帯電話機を示しており、また、ソーラーパネルを装着することにより自端末による発電も可能な構成となっている。この形態に限らず、後述の機能ブロック(制御部11、記憶部12、通信部15及びタイマー17等)を備えることが可能であれば、現在市販されている携帯電話機のどのような形態のものであってもよい。なお、本実施の形態における処理では、携帯電話機1側で操作を行うことはない。このため、本実施の形態における処理については、キー等は、携帯電話機1の外観上必須の構成ではない。
〔携帯電話機1の構成〕
次に、図1を用いて、本実施の形態に係る携帯電話機1の内部構成について説明する。図1は、携帯電話機1の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、携帯電話機1は、テレビ2に接続して、そのテレビ2と連携して使用可能なものであり、制御部11、記憶部12、タイマー13、通信部14、表示部21(提示手段)、スピーカー22(提示手段)、入力部23及び無線部24を備えている。
制御部11は、主として、使用状態判定部111(判定手段)、警告制御部112(警告制御手段)、通信制御部113及びタイマー制御部114を備え、例えば制御プログラムを実行することにより、携帯電話機1を構成する部材(携帯電話機1の動作全体)を制御するものである。制御部11は、携帯電話機1に備えられた記憶部12に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部(不図示)に必要に応じて読み出して実行することにより各種処理を行う。ここで、制御部11の要部構成について説明する。
使用状態判定部111は、テレビ2による携帯電話機1の使用が終了したか否かを判定し、その使用が終了したと判定した場合には、警告制御部112にその旨を通知するものである。具体的には、使用状態判定部111は、所定の時間T1満了内に、携帯電話機1とテレビ2とのHDMI接続が未接続になったか否かを判定するために、通信制御部113に対して、携帯電話機1とテレビ2とのHDMI接続の接続状態を確認するための確認指示を送信する。
警告制御部112は、使用状態判定部111によりテレビ2による携帯電話機1の使用が終了したと判定された場合に、通信制御部113に対してテレビ2の電源オンや警告表示を行うための指示(命令)を通知して、テレビ2と接続状態であれば、その旨をテレビ2に警告させるものである。
通信制御部113は、通信部14を制御することにより、通信部14におけるHDMI規格に従った信号の入出力に関する解析及び制御(CECコマンド(CECメッセージ)のシーケンス管理)を行うものである。具体的には、通信制御部113は、警告制御部112からの指示を受けると、当該指示を実行するのに必要なCECコマンドを作成し、通信部14からテレビ2に送信させる。また、通信制御部113は、テレビ2からCECコマンドを受信すると、当該CECコマンドを解析し、その結果を使用状態判定部111及びタイマー制御部114に通知する。その他、通信制御部113は、警告制御部112からの指示を受けて、記憶部12に記憶されているコンテンツや警告用映像ファイル、警告用音声付映像ファイルなどを、通信部14を介してテレビ2に送信させる。
警告用映像ファイル及び警告用音声付映像ファイルは、ユーザへの置き忘れ警告を行うためのものであり、テレビ2と接続状態であることを示す情報である。警告用映像ファイルとは、警告用動画ファイル及び警告用静止画ファイル(警告用画像ファイル)を指すものである。また、警告用音声付映像ファイルは、テレビ2と接続状態であることを示す警告用音声ファイルが警告用映像ファイルに含まれたものを指す。
また、通信制御部113は、テレビ2(接続先機器)の有無判定を行うために、Rx Sense機能(TMDSラインが終端されたか否かでレシーバ(テレビ2)側がアクティブな状態であるか否かを判定する機能)を有しているか、定期的にCECコマンドである「ping」コマンドを送出する。
「ping」コマンドは、HDMIにおいて接続先機器の有無の検出に使用されるものである。「ping」コマンドを送出して接続先機器の有無判定を行う場合には、通信制御部113は、HDMIで規定されている最大接続機器数から自端末を除いた15機器宛に順番に「ping」コマンドを送出し、ACK受信の有無で該当機器の接続の有無を知る。もしくは、通信制御部113は、接続の有無を知りたいテレビ2等の特定機器にのみ「ping」コマンドを送出し、その接続の有無を確認してもよい。
タイマー制御部114は、タイマー13を制御することにより、携帯電話機1内の時刻及び時間管理を制御するものである。
記憶部12は、制御部11が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等の記憶装置によって構成されるものであり、必要に応じてROM(Read Only Memory)フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。なお、上述した一次記憶部は、RAMなどの揮発性の記憶装置によって構成されているが、本実施の形態では、記憶部12が一次記憶部(バッファ)の機能も備えているものとして説明する場合もある。記憶部12は、例えば警告用映像ファイル、警告用音声付映像ファイルなどを記憶している。
なお、記憶部12は、携帯電話機1が備えるものとして説明するが、これに限らず、外付けのメモリスティック(登録商標)など、携帯電話機1とは異なる外部装置によって実現されていてもよい。
タイマー13は、タイマー制御部114の制御を受けて、時刻または時間の計時を行うものである。
通信部14は、通信制御部113の制御を受けて、HDMI接続(規格)に従ったデータ及び制御信号の入出力を行うものである。
表示部21は、制御部11の制御を受けて、記憶部12に記憶されているコンテンツやその他の動画ファイル、警告用映像ファイル、警告用音声付映像ファイル、携帯電話機1の制御に必要な情報などを表示することにより、ユーザへの表示を行うものである。表示部21は、例えば液晶パネルにより構成されているが、これに限らず、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどが用いられていてもよい。
スピーカー22は、制御部11の制御を受けて、記憶部12に記憶されている音声ファイルや警告用音声ファイル、通話時の通話相手の音声などを出力するものである。
すなわち、表示部21及びスピーカー22は、携帯電話機1の外部に(例えばユーザに対して)情報を提示するものである。
入力部23は、例えばテンキーなどの各種キーを備え、ユーザの入力を受け付けるものであり、その入力を制御部11に通知するものである。
無線部24は、制御部11の制御を受けて、例えば呼制御プロトコルに従って基地局との通信を行うものであり、通話やメールといった携帯電話機1の基本的な通信機能を実現するための部材である。
〔携帯電話機1における処理及び通信システム10におけるシーケンス〕
次に、図4及び図5を用いて、携帯電話機1における処理について説明する。図4は、携帯電話機1の処理の一例を示すフローチャートであり、図5は、その処理の一例を示す携帯電話機1−テレビ2のHDMI CEC処理シーケンスである。なお、処理の説明において、「S」は図4における処理ステップを示し、「C」は図5におけるシーケンスステップを示すものとし、他の実施の形態においても同様とする。なお、以下では、ユーザへの置き忘れ警告を、警告用映像ファイルのひとつである警告用画像ファイルを用いて行う場合について主に説明するが、これに限らず、警告用動画ファイル又は警告用音声付映像ファイルでもよい。また、後述の実施の形態についても同様である。
まず、テレビ2がユーザによりリモコン4で電源オフされると、テレビ2は、CECコマンドである「Standby」コマンドを携帯電話機1に送信する。携帯電話機1では、通信部14がこのCECコマンド(「Standby」コマンド)を受信する(S1、C11)。実際には、通信制御部113が、通信部14が受信したCECコマンドを解析することで、このCECコマンドが「Standby」コマンドであると判断し、使用状態判定部111及びタイマー制御部114に、テレビ2が電源オフとなった旨を通知する。
タイマー制御部114は、その通知を受けると、タイマー13を作動させ、所定の時間T1の計時を開始させる(S12)。この所定の時間T1は、ユーザ自身が、テレビ2が電源オフとなって、携帯電話機1がテレビ2との連携した使用が終了したと判断し、テレビ2からHDMIケーブルを抜き取るのに十分で、かつ、そのまま携帯電話機1が接続されていてもその利用に困らない程度の時間に設定されていればよい。
タイマー制御部114は、所定の時間T1の計時を開始させると、その旨を使用状態判定部111に通知する。使用状態判定部111は、その通知を受けると、所定の時間T1満了内(所定の時間T1が経過する前)に、携帯電話機1とテレビ2とのHDMI接続が未接続になったか否かを判定する(S13)。なお、タイマー制御部114は、所定の時間T1の計時を開始すると、その計時を随時確認することにより、所定の時間T1が経過したか否か(所定の時間T1満了となったか否か)を確認しており、所定の時間T1が経過した場合には、その旨を使用状態判定部111に通知する。
具体的には、使用状態判定部111は、タイマー制御部114からの通知を受けると、通信制御部113に対して、携帯電話機1とテレビ2とのHDMI接続の接続状態を確認するための確認指示を送信する。通信制御部113は、この確認指示を受信すると、Rx sense機能が有効な場合は継続して同機能を動作させる、もしくは、CECコマンドである「ping」コマンドを通信部14からテレビ2に送出させることにより、上記の接続状態を確認する。通信制御部113は、Rx sense機能によりTMDSラインが終端されたことを確認した場合、または、「prig」コマンドに対するACKを受信しなかった場合、未接続になったと判定し、その旨を使用状態判定部111に通知する。
使用状態判定部111は、所定の時間T1の計時が終了した旨の通知をタイマー制御部114から受ける前に、通信制御部113から未接続になった旨の通知を受けなかった場合、所定の時間T1満了内に未接続にならなかった(接続状態に変化なく所定の時間T1が経過した)と判定する。この時点において、使用状態判定部111は、テレビ2による携帯電話機1の使用が終了したと判定する。つまり、使用状態判定部111は、テレビ2が待機状態であることを示す「Standby」コマンド(待機信号)を受信した場合に、テレビ2による自端末の使用が終了したと判定している。
使用状態判定部111が所定の時間T1内に未接続にならなかったと判定した場合(S13でNO)、警告制御部112にその旨を通知する。警告制御部112は、テレビ2の電源オンにするための指示を通信制御部113に送信する。通信制御部113は、その指示を受信すると、CECコマンドである「Image View On」コマンドもしくは「Text View On」コマンドを、通信部14からテレビ2に送信させる。テレビ2は、「Image View On」コマンドもしくは「Text View On」コマンドを受信すると、自身の電源をオンにする。つまり、警告制御部112は、通信制御部113を制御することにより、テレビ2の待機状態を解除するための「Image View On」コマンド(待機解除信号)をテレビ2に送信して、テレビ2の電源をオンにするものである(S14、C12)。
このように、警告制御部112は、使用状態判定部111により携帯電話機1の使用が終了したと判定された場合に、一度電源オフとなったテレビ2を再度電源オンとすることにより、テレビ2と接続状態であることを、携帯電話機1よりも大きいディスプレイを有するテレビ2を用いて警告を行わせている。このため、携帯電話機1は、所定の時間T1が経過後、テレビ2が電源オンになったというテレビ2の状況変化を作りだすことによって、ユーザの注意をひくことができ、テレビ2に携帯電話機1が接続されたままの状態で置き忘れられることを確実に防止することができる。
また、警告制御部112は、S14の処理時におけるテレビ2の電源オンの指示後、記憶部12に記憶されている置き忘れ警告を行うための警告用画像ファイルをテレビ2に表示させるための指示も通信制御部113に送信している。
このため、通信制御部113は、「Image View On」コマンドもしくは「Text View On」コマンドの送信後、CECコマンドである「Active Source」コマンドを、通信部14からテレビ2に送信させる。これにより、通信制御部113は、携帯電話機1から送信される映像を有効にする(表示する)ように、テレビ2に入力切替を行わせる(S15、C13)。
通信制御部113は、「Active Source」コマンドを通信部14に送信させると、警告用画像ファイルを記憶部12から読み出して、通信部14を介してテレビ2に送信する。つまり、警告制御部112は、通信制御部113に対して警告用画像ファイルをテレビ2に送信するよう指示することにより、通信制御部113を介して、テレビ2と接続状態であることを示す警告用画像ファイルをテレビ2に送信(出力)する(S16)。なお、HDMIを用いているので、携帯電話機1は、テレビ2の入力切替を行うことで、テレビ2に表示させる映像を切り替えることことができる。このため、携帯電話機1は、テレビ2への映像送出時の宛先指定を行わなくてもよい。
このように、警告制御部112は、使用状態判定部111により携帯電話機1の使用が終了したと判定された場合に、警告用画像ファイルをテレビ2に送信させることにより、テレビ2と接続状態であることをテレビ2に警告させている。このため、ユーザは、所定の時間T1が経過後、テレビ2のディスプレイに警告用画像ファイルが表示され、その表示を確認することにより、テレビ2に携帯電話機1が接続されたままの状態で置き忘れられることを確実に防止することができる。
なお、携帯電話機1は、接続状態となっていることを示す警告を行うために、テレビ2に警告用画像ファイル等の表示を行わせず、テレビ2を電源オンとするだけでもよい。但し、より確実な置き忘れ防止を図るためには、警告用画像ファイル等の表示により警告を行う方が好ましい。
図6は、S16において、テレビ2が警告用画像ファイルを受信し、ディスプレイに表示したときの表示画面の一例を示す図である。図6では、「携帯端末SH001(携帯電話機1)が接続されています」という警告文を含む警告用画像ファイルが表示されている例を示している。
また、S13において、使用状態判定部111は、所定の時間T1が経過した旨の通知を通信制御部113から受ける前に、通信制御部113から未接続になった旨の通知を受けた場合には、所定の時間T1満了内に未接続になったと判定する。この場合(S13でYES)、既にHDMIケーブルがテレビ2から取り外され、携帯電話機1からテレビ2をHDMIで制御することは不可能となり、接続状態にあること(置き忘れ防止)を警告する必要がないので、図4に示す携帯電話機1の処理を終了させる。
なお、上記では、使用状態判定部111が、接続状態に変化のないまま所定の時間T1が経過した場合に、テレビ2による携帯電話機1の使用が終了したものと判定したが、これに限らず、使用状態判定部111は、テレビ2が電源オフとなった旨の通知を通信制御部113から直接通知され、この通知をトリガーとして、上記の終了を判定してもよい。但し、ユーザの利便性を考慮すれば、所定の時間T1が経過した後に上記の終了を判定した方が好ましい。
また、上記では、テレビ2でのみ警告映像が表示されているが、これに限らず、携帯電話機1が備える表示部21にも警告映像を表示させてもよい。このとき携帯電話機1の表示部21に表示される映像は、テレビ2の警告映像と同じでもよいし、異なっていてもよい。また、携帯電話機が備えるスピーカー22から警告用音声ファイルを出力してもよい。つまり、警告制御部112は、携帯電話機1の表示部21及び/またはスピーカー22を用いてテレビ2と接続状態であることを提示させてもよい。
また、携帯電話機1とテレビ2とがi.Link等のHDMIとは別の方式で接続されており、テレビ2からコネクション(i.Linkの場合、IEC61883-1)が切断されたときについても、同様な手順により、テレビ2による置き忘れ防止の警告を行うことができる。
また、上記では、携帯電話機1の記憶部12に警告用画像ファイル又は警告用音声付映像ファイルが記録されており、当該ファイルをテレビ2に送信することにより、テレビ2に警告を行わせているが、これに限らず、テレビ2に当該ファイルが予め記録されており、このファイルを用いてテレビ2に警告を行わせるようにしてもよい。この場合、S15(C13)にて、警告用映像ファイル又は警告用音声付映像ファイルを表示又は出力する旨を示すベンダ・コマンド(警告出力指示)をテレビ2に送出する。テレビ2は、このベンダ・コマンドを受信すると、テレビ2の記憶部(不図示)に記憶されている警告用映像ファイル又は警告用音声付映像ファイルを読み出し、当該ファイルをディスプレイに表示又はスピーカーから出力する。このように、携帯電話機1は、テレビ2が警告用映像ファイル又は警告用音声付映像ファイルを有している場合でも、テレビ2に警告を行わせることができる。
また、テレビ2がオーディオ機器であり、携帯電話機1とそのオーディオ機器とが無線接続(例えばBluetooth接続)されていてもよい。この場合に、携帯電話機1が有するオーディオ・コンテンツをオーディオ機器で再生させ、その再生を停止させたときに、上記と同様の処理を行うことが可能である。つまり、オーディオ機器が、携帯電話機1が有するオーディオ・コンテンツの再生を停止してから所定の時間経過後に、携帯電話機1は、警告用音声ファイルをオーディオ機器に通知する。オーディオ機器は、この警告用音声ファイルを受信すると、そのファイルを再生する。これにより、オーディオ機器での携帯電話機1の使用が終了した後に、オーディオ機器による置き忘れ警告を行わせることができ、また、Bluetooth接続をオンにしたままにしておくことにより生じる電力消費を抑制することができる。
〔本実施の形態に係る携帯電話機1の作用効果〕
以上のように、携帯電話機1(その制御方法)は、テレビ2による自端末の使用が終了したか否かを判定する使用状態判定部111(判定ステップ)と、使用状態判定部111により自端末の使用が終了したと判定された場合に、テレビ2と接続状態であれば、当該接続状態であることをテレビ2に警告させる警告制御部112(警告制御ステップ)と、を備えるものである。
これにより、携帯電話機1自身が、テレビ2による自端末の使用終了の判断を行うため、携帯電話機1と連携して使用可能なテレビ2がその判断を行う必要がない。このため、携帯電話機1は、上記の使用終了の判断を行う機能を有していないテレビ2と連携して使用される場合であっても、テレビ2と接続状態であることを示す警告をテレビ2に行わせることができる。
また、警告制御部112は、上記の警告をテレビ2(すなわち携帯電話機1以外の機器)に警告を行わせているので、警告主体を、置き忘れられやすい(放置されやすい)という特性を有する携帯電話機1からテレビ2に転換することができる。それにより、警告効果を高め、置き忘れ防止の効果を確実に高めることができる。
さらに、使用状態判定部111は、テレビ2から待機信号を受信することにより、テレビ2が電源オフとなったと判断することにより、テレビ2による自端末の使用が終了したと判定する。これにより、携帯電話機1は、テレビ2の電源がオフとなったという、自端末がテレビ2により使用されない状況を確実に把握した上で、自端末の使用終了の判定を行うことができる。
さらに、警告制御部112は、使用状態判定部111が上記の使用終了の判定を行った場合に、待機解除信号をテレビ2に送信する。これにより、テレビ2の電源オンとなるので、携帯電話機1は、テレビ2の状態の変化(電源オフから電源オン)を利用することにより、テレビ2と接続状態であることをテレビ2に警告させることができる。
さらに、警告制御部112が警告用映像ファイル又は警告用音声付映像ファイルをテレビ2(映像表示機能及び音声出力機能を有する機器)に送信することにより、テレビ2にて映像表示(音声出力を伴う場合を含む)による警告を行わせることができる。このため、ユーザが、この警告を、テレビ2の電源がオンになったというだけでなく、警告用映像ファイル又は警告用音声付映像ファイルを視聴することでも確認することができるので、携帯電話機1は、ユーザに対してより確実に警告を行うことができる。
さらに、テレビ2が警告用画像ファイル又は警告用音声付映像ファイルを記憶している場合には、警告制御部112は、テレビ2が警告用映像ファイル又は警告用音声付映像ファイルを表示又は出力するための警告出力指示をテレビ2に送信するだけで、テレビ2による映像表示(音声出力を伴う場合を含む)による警告を行わせることができる。なお、後述の実施の形態5及び実施の形態7においては、この警告出力指示として、テレビ2が警告用映像ファイル又は警告用音声付映像ファイルを表示又は出力する旨を示すリモコン信号が用いられる。
さらに、警告制御部112は、携帯電話機1のディスプレイ(表示画面)よりも大きいテレビ2のディスプレイを利用して警告を行わせることができる。このため、テレビ2からある程度離れた場所にいるユーザに対しても、その警告に対する注意をひきやすくすることができ、警告効果をより高めることができる。
さらに、警告制御部112は、テレビ2に警告させるとともに、表示部21及び/またはスピーカー22においても警告を行う。このため、複数の機器にて警告を行うことができるので、より警告効果を高めることができる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の他の実施形態について図1、図7及び図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。実施の形態1では、携帯電話機1が、自身の置き忘れをテレビ2に警告させるものであったが、警告のためにテレビ2を電源オンにするので、テレビ2がつきっぱなしのまま放置されてしまう虞がある。そこで、本実施の形態では、置き忘れ防止の警告をテレビ2に行わせるとともに、テレビ2が電源オンのまま放置されることを回避することが可能な携帯電話機1の一例について説明する。
なお、本実施の形態に係る携帯電話機1が含まれる通信システム、及び、携帯電話機1の外観については、実施の形態1で説明した、図2に示す通信システム10及び図3に示す外観と同じであるので、ここではその説明を省略する。
〔携帯電話機1の構成〕
まず、図1を用いて、本実施の形態に係る携帯電話機1の内部構成について説明する。なお、実施の形態1で説明した部材について、本実施の形態においても同様の機能を有するものについては、その説明を省略する。
使用状態判定部111は、警告制御部112が、通信制御部113を介して、置き忘れ防止の警告を行うためにテレビ2の電源オン及びテレビ2に警告用画像ファイルを表示させた後、さらに、所定の時間T2満了内に、携帯電話機1とテレビ2とのHDMI接続が未接続になったか否かを判定するものである。使用状態判定部111は、HDMI接続が未接続にならなかったと判定した場合には、その旨を警告制御部112に通知する。
警告制御部112は、通信制御部113を介して、警告用画像ファイルをテレビ2に表示させるための指示に基づくCECコマンドをテレビ2に送信させてから所定の時間(T2)、テレビ2との接続状態が維持されている場合には、テレビ2の電源オフするための指示に基づくCECコマンドをテレビ2に送信するものである。なお、警告制御部112は、警告用画像ファイルをテレビ2に表示させない場合(テレビ2をオンするだけで置き忘れ防止の警告をテレビ2に行わせる場合)には、テレビ2を電源オンにするための指示に基づくCECコマンドを、テレビ2に送信する。
〔携帯電話機1における処理及び通信システム10におけるシーケンス〕
次に、図7及び図8を用いて、携帯電話機1における処理について説明する。図7は、携帯電話機1の処理の一例を示すフローチャートであり、図8は、その処理の一例を示す携帯電話機1−テレビ2のHDMI CEC処理シーケンスである。なお、S11〜S16の処理(C11〜C13のシーケンス)については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
S16において、通信制御部113が警告用画像ファイルをテレビ2に出力すると、その旨をタイマー制御部114に通知する。タイマー制御部114は、この通知を受けると、タイマー13を作動させ、所定の時間T2の計時を開始させる(S17)。この所定の時間T2は、ユーザが、テレビ2が電源オンとなり、携帯電話機1が置き忘れていることを認識し、かつ、テレビ2からHDMIケーブルを抜き取るのに十分な時間に設定されていればよい。
なお、タイマー制御部114が所定の時間T2の計時を開始させるタイミングは、警告用画像ファイルのテレビ2への出力の通知を受けた後に限られたものではない。通信制御部113は、警告用画像ファイルの出力タイミングと同時に当該通知を行って計時を開始(すなわち出力タイミングと同時に計時を開始)させてもよく、また、当該通知を行った後に警告画像用ファイルを出力(すなわち当該出力より前に計時を開始)させてもよい。
タイマー制御部114は、所定の時間T2の計時を開始させると、その旨を使用状態判定部111に通知する。使用状態判定部111は、その通知を受けると、所定の時間T2満了内(所定の時間T2が経過する前)に、携帯電話機1とテレビ2とのHDMI接続が未接続になったか否かを判定する(S18)。使用状態判定部111が、通信制御部113にHDMI接続の接続状態を確認させる処理については、S13の処理と同様であるので、その説明は省略する。
あるいは、使用状態判定部111は、所定の時間T2の計時を開始させた旨の通知を受けると、テレビ2の電源オフになったか否かを確認させるための確認指示を通信制御部113に送信する。通信制御部113は、この確認指示を受信すると、テレビ2から「Standby」コマンドを受信待機する。テレビ2から「Standby」コマンドを受信するということは、テレビ2の電源がオフされたことを意味している。したがって、通信制御部113は、テレビ2から「Standby」コマンドを受信した場合には、携帯電話機1−テレビ2間のHDMI接続が未接続にしてもよい状態になったと判定し、その旨を使用状態判定部111に通知する。
使用状態判定部111は、所定の時間T2の計時が終了した旨の通知をタイマー制御部114から受ける前に、通信制御部113から未接続になった旨の通知を受けなかった場合、所定の時間T2満了内に未接続にならなかった(接続状態に変化なく所定の時間T2が経過した)と判定する。
使用状態判定部111が所定の時間T2内に未接続にならなかったと判定した場合(S18でNO)、警告制御部112にその旨を通知する。警告制御部112は、テレビ2の電源オフにするための指示を通信制御部113に送信する。通信制御部113は、その指示を受信すると、「Standby」コマンドを通信部14からテレビ2に送信させる。テレビ2は、「Standby」コマンドを受信すると、自身の電源をオフにする。つまり、警告制御部112は、通信制御部113を介して、テレビ2の電源をオフにする(S19、C14)。
つまり、警告制御部112は、「Active Source」コマンドをテレビ2に送信してから所定の時間(T2)、テレビ2との接続状態が維持されている場合には、テレビ2を待機状態とするための「Standby」コマンド(待機指示信号)をテレビ2に送信するものである。
なお、S19においてテレビ2が電源オフになるので、少なくともテレビ2による警告表示も終了する。
このように、警告制御部112は、テレビ2に電源オンして警告表示させた後に、所定の時間経過後、テレビ2の電源をオフにするので、ユーザが警告に気づかないときでも、テレビ2の電源をオフさせることができ、テレビ2の警告に利用されるときの電力の無駄な消費を抑制することができる。
また、S18において、使用状態判定部111は、所定の時間T2が経過した旨の通知を通信制御部113から受ける前に、通信制御部113から未接続になった旨の通知を受けた場合には、所定の時間T2満了内に未接続になったと判定する。この場合(S18でYES)、既にHDMIケーブルがテレビ2から取り外され、携帯電話機1からテレビ2をHDMIで制御することは不可能となっているか、テレビ2の電源がオフとなっており、置き忘れ防止の警告後にテレビが電源オンされたまま放置されるという状況を回避できているので、図7に示す携帯電話機1の処理を終了させる。このとき、タイマー制御部114は、所定の時間T2の計時を終了させる。
なお、S19(C14)では、携帯電話機1は、所定の時間T2経過後にテレビ2の電源がオフにしているが、このとき送信する「Standby」コマンドの代わりに、所定の時間T2経過後にテレビ2自身が電源をオフするための所定の時間T2あるいは所定の時刻を含むベンダ・コマンドを送信してもよい。
また、テレビ2は、所定の時間T2を記憶しており、S15(C13)にて、警告表示時に携帯電話機1から送出されるベンダ・コマンドを受信してから、その記憶している時間T2経過後に、自らの電源をオフするようにしてもよい。この場合、携帯電話機1によるS17以降の処理は省略しても、置き忘れ警告後のテレビ2の電源をオフにすることができる。
〔本実施の形態に係る携帯電話機1の作用効果〕
以上のように、本実施の形態では、実施の形態1の作用効果に加え、警告制御部112が、所定の時間(T2)、テレビ2との接続状態が維持されている場合には、待機指示信号をテレビ2に送信するので、当該時間T2が経過した後にはテレビ2の電源をオフにすることができる。したがって、テレビ2の警告に利用されるときの電力の無駄な消費を抑制することができる。また、所定の時間T2経過後にテレビ2が電源オンされたまま放置されるという状況を回避できる。
〔実施の形態3〕
次に、本発明の他の実施形態について図1、図4及び図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1または2と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。実施の形態1では、テレビ2による携帯電話機1の使用終了の判断を、接続先のテレビ2が電源オフになったか否かにより行うものであったが、接続先機器(通信システム10ではテレビ2)への入力または接続先機器からの出力が他機器(通信システム10では録画再生装置3)に切り替えられた(接続先機器の入出力を他機器に取られた)ことを検出したか否かにより行う場合について説明する。
すなわち、テレビ2は、録画再生装置3(他の外部機器)とも連携して使用可能に接続されており、携帯電話機1及び録画再生装置3の何れか一方を使用している場合には他方からの入力を無効とするものである。
なお、本実施の形態に係る携帯電話機1が含まれる通信システム、携帯電話機1の外観及びその構成については、実施の形態1で説明した、図2に示す通信システム10、図3に示す外観及び図1に示す携帯電話機1の構成と同じであるので、ここではその説明を省略する。
〔携帯電話機1における処理及び通信システム10におけるシーケンス〕
図4及び図5を用いて、携帯電話機1における処理について説明する。この処理では、テレビ2において入力切替(テレビ2による使用の切替)が行われるときには、テレビ2の電源が既にオンになっていることを想定している。この場合、S14(C12)にて、携帯電話機1が「Image View On」コマンド又は「Text View On」コマンドを送出しているが、テレビ2は、既に電源オンとなっているので、このコマンドを受信しても特別な処理を行わず、そのままの状態(電源オン)を維持するだけである。
まず、ユーザが、例えば録画再生装置3の録画ボタンを押した(録画再生装置3への操作を行った)ことにより、HDMIのワンタッチプレイ機能が動作し、テレビ2への入力がHDMI接続されている録画再生装置3に切り替えられる。この場合、テレビ2は、録画再生装置3のコンテンツ再生(録画再生装置3への操作)が有効になったことを示すCECコマンドである「Active Source」コマンドを録画再生装置1から受信するとともに、携帯電話機1も、このコマンドを、録画再生装置1からテレビ2を介して受信する。
携帯電話機1では、通信部14がこのCECコマンド(「Active Source」コマンド)を受信する(S1、C11)。実際には、通信制御部113が、通信部14が受信したCECコマンドを解析することで、このCECコマンドが「Active Source」コマンドであると判断し、使用状態判定部111及びタイマー制御部114に、テレビ2の入力が携帯電話機1から録画再生装置3に切り替わった旨を通知する。
タイマー制御部114は、その通知を受けると、タイマー13を作動させ、所定の時間T1の計時を開始させる(S12)。その後の処理は、実施の形態1で説明したとおりであるので、その説明については省略する。つまり、本実施の形態では、使用状態判定部111は、テレビ2における、携帯電話機1の使用から録画再生装置3の使用への切替を示す「Active Source」コマンド(使用切替信号)を受信した場合に、テレビ2による携帯電話機1の使用が終了したと判定することになる。
このように、本実施の形態に係る携帯電話機1では、使用状態判定部111は、テレビ2を介して送信される録画再生装置3からの「Active Source」コマンドを受信することで、テレビ2の入力が携帯電話機1から録画再生装置3に切り替わり、テレビ2による携帯電話機1の使用が不可能な状態になったと判断し、テレビ2による携帯電話機1の使用が終了したと判定する。このため、携帯電話機1は、テレビ2が電源オフになったことをトリガーとしてこの判定を行う実施の形態1と同様、テレビ2に携帯電話機1が接続されたままの状態で置き忘れられることを確実に防止することができる。
なお、S11におけるテレビ2の入力切替は、録画再生装置3への操作によって行われていたが、これに限らず、例えばユーザがテレビ2のリモコン4を用いて、テレビ2の入力切替操作を行い、録画再生装置3からの入力を有効にすることも可能である。この場合、携帯電話機1では、通信制御部113が通信部14を介して「Active Source」コマンドではなく、「Set Stream Path」コマンド(使用切替信号)を受信することによって、使用状態判定部111は、テレビ2による携帯電話機1の使用が終了したと判定する。
〔本実施の形態に係る携帯電話機1の作用効果〕
以上のように、本実施の形態では、実施の形態1、2の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、携帯電話機1及びテレビ2とのHDMI接続においては、使用状態判定部111は、テレビ2から使用切替信号を受信した場合に、テレビ2により録画再生装置3の使用が開始されると、もはや携帯電話機1をテレビ2に接続しておく必要はない。このため、使用状態判定部111は、使用切替信号を受信することで、テレビ2による自端末の使用が終了したと判定する。
これにより、携帯電話機1は、テレビ2により録画再生装置3の使用が開始されたために自端末が使用されなくなったという、自端末がテレビ2により使用されない状況を確実に把握した上で、自端末の使用終了の判定を行うことができる。
〔実施の形態4〕
次に、本発明の他の実施形態について図1、図9〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1〜3と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。実施の形態1では、テレビ2に携帯電話機1と録画再生装置3とが接続されている通信システム10において、携帯電話機1が、テレビ2による自端末の使用終了の判断を行うものであった。本実施の形態では、これらの機器の接続形態が通信システム10と異なる通信システムにおいて、携帯電話機1が、録画再生装置3(第2外部機器)による自端末の使用終了の判断を行って、置き忘れ防止の警告をテレビ2(第1外部機器)に行わせる場合について説明する。
なお、本実施の形態に係る携帯電話機1の外観については、実施の形態1で説明した、図3に示す外観と同じであるので、ここではその説明を省略する。
〔通信システム10aの概略構成〕
まず、本実施の形態に係る通信システム10aについて、図9を用いて説明する。図9は、本実施の形態に係る通信システム10aの概略構成の一例を示す図である。
通信システム10aは、実施の形態1の通信システム10と同様、携帯電話機1、テレビ2、録画再生装置3及びリモコン4を備えている。携帯電話機1は、録画再生装置3とHDMI接続されている。また、録画再生装置3は、テレビ2ともHDMI接続されている。つまり、携帯電話機1が録画再生装置3にHDMI接続され、テレビ2にはHDMI接続されていない点で、通信システム10とは異なる。
例えば、通信システム10aでは、携帯電話機1により、録画再生装置3に記録されたコンテンツが再生され、ユーザがそのコンテンツを視聴している、または、そのコンテンツを録画している場合に、携帯電話機1は、定期的に録画再生装置3の状態を確認し、特定の状態が終了もしくは特定の状態に遷移した場合に、録画再生装置3による携帯電話機1の使用終了の判断を行う。そして、携帯電話機1は、使用終了と判断した場合にはテレビ2に置き忘れ防止の警告を行わせる。つまり、通信システム10aでは、携帯電話機1と連携して使用される接続先機器が録画再生装置3であり、携帯電話機1が置き忘れの警告を行わせる接続先機器がテレビ2となっており、連携して使用していた接続先機器(録画再生装置3)以外の機器(テレビ2)に警告を行わせている。本実施の形態では、例えば録画再生装置3に記憶されているコンテンツを携帯電話機1に録画または再生している状態を、携帯電話機1が録画再生装置3と連携して使用されている状態とする。なお、携帯電話機1に記憶されているコンテンツを録画再生装置3に録画または再生している状態を、携帯電話機1が録画再生装置3と連携して使用されている状態としてもよい。
〔携帯電話機1の構成〕
次に、図1を用いて、本実施の形態に係る携帯電話機1の内部構成について説明する。なお、実施の形態1で説明した部材について、本実施の形態においても同様の機能を有するものについては、その説明を省略する。
使用状態判定部111は、録画再生装置3による携帯電話機1の使用が終了したか否かを判定し、その使用が終了したと判定した場合には、警告制御部112にその旨を通知するものである。この判定は、使用状態判定部111が、所定の時間T3毎に(定期的)に、録画再生装置3に当該装置の状態(コンテンツを携帯電話機1に録画している状態か録画が終了した状態か)を問い合せて、録画再生装置3の状態が停止状態(つまり携帯電話機1への録画終了の状態)となったか否かを判定することによって行われる。使用状態判定部111は、録画再生装置3が停止状態になった判定した場合には、その旨を警告制御部112に通知する。
つまり、使用状態判定部111は、録画再生装置3とのファイルの送受信(この場合は、録画再生装置3からのファイル受信)が停止状態となったことを示す後述の「Deck Status(Stop)」コマンド(停止信号)を受信した場合に、録画再生装置3による自端末の使用が終了したと判定するものである。
警告制御部112は、使用状態判定部111により録画再生装置3による携帯電話機1の使用が終了したと判定された場合に、通信制御部113に対してテレビ2の電源オンや警告表示を行うための指示(命令)を通知して、録画再生装置3と接続状態であれば、その旨をテレビ2に警告させるものである。
〔携帯電話機1における処理及び通信システム10aにおけるシーケンス〕
次に、図10及び図11を用いて、携帯電話機1における処理について説明する。図10は、携帯電話機1の処理の一例を示すフローチャートであり、図11は、その処理の一例を示す録画再生装置3−携帯電話機1−テレビ2のHDMI CEC処理シーケンスである。なお、S24〜S26の処理(C27及びC28のシーケンス)については、実施の形態1(図4に示すS14〜S16の処理、並びに、図5に示すC12及びC13のシーケンス)と同様であるので、その説明を省略する。また、この処理では、携帯電話機1に、録画再生装置3に記録されているコンテンツを録画しているものとして説明する。
まず、携帯電話機1による、録画再生装置3に記録されているコンテンツの録画が開始されると、タイマー制御部114は、タイマー13を作動させ、所定の時間T3の計時を開始させる(S21)。この所定の時間T3は、定期的に録画再生装置3の状態変化(この場合はコンテンツの録画終了)の通知を受けるのに十分な時間で、かつ、録画再生装置3で生じた状態変化と携帯電話機1におけるその状態変化の確認との間に大幅な時間差(例えば数秒〜数十秒)が生じない程度の時間に設定されていればよい。
タイマー制御部114は、所定の時間T3の計時を開始させると、その旨を使用状態判定部111に通知する。使用状態判定部111は、その通知を受けると、録画再生装置3に当該装置の状態を問い合せて(S22)、録画再生装置3の状態が停止状態となったか否かを判定する(S23)。
具体的には、使用状態判定部111は、録画再生装置3の状態を問い合せるための指示を通信制御部113に送信する。通信制御部113は、この指示を受信すると、録画再生装置3の状態を問い合せるためのCECコマンドである「Give Deck Status」コマンドを録画再生装置3に送信する(C21)。録画再生装置3は、「Give Deck Status」コマンドを受信すると、自身の状態を示すCECコマンドを送信する。例えば、録画再生装置3が自身に記録されているコンテンツを携帯電話機1に録画中であれば、その旨を示すCECコマンドである「Deck Status(Play)」コマンドを送信し、録画が終了すれば、その旨を示すCECコマンドである「Deck Status(Stop)」コマンドを送信する。
つまり、通信制御部113は、C21において、通信部14を介して「Give Deck Status」コマンドを録画再生装置3に送信し、C22において、録画再生装置3がコンテンツの携帯電話機1に録画中であるので、通信部14を介して「Deck Status(Play)」コマンドを受信し、解析した結果(録画中)を使用状態判定部111に通知する。その後、タイマー制御部114は、所定の時間T3が経過した場合には、その旨を使用状態判定部111に通知し、使用状態判定部111は、この通知を受けると、録画再生装置3の状態を再度問い合せるための指示を通信制御部113に送信する。なお、タイマー制御部114は、所定の時間T3が経過すると、再度所定の時間T3の計時を開始する。
通信制御部113は、C21と同様、通信部14を介して「Give Deck Status」コマンドを録画再生装置3に送信し(C23)、C24においても録画再生装置3が携帯電話機1への録画中なので、通信部14を介して「Deck Status(Play)」コマンドを受信する。
録画再生装置3が携帯電話機1への録画を終了すると、通信制御部113は、C25において通信制御部113が録画再生装置3に送信した「Give Deck Status」コマンドに対するレスポンスとして、「Deck Status(Stop)」コマンドを受信する(C26)。通信制御部113は、解析した結果(停止状態)を使用状態判定部111に通知する。
つまり、使用状態判定部111は、録画再生装置3の状態が、携帯電話機1へ録画中の状態から、携帯電話機1への録画終了の状態に切り替わるまで、所定の時間T3経過毎にその状態を問い合せるための指示を通信制御部113に送信する。通信制御部113は、「Deck Status(Stop)」コマンドを受信するまで(「Deck Status(Play)」コマンドを受信する限り)、所定の時間T3経過毎に「Give Deck Status」コマンドを録画再生装置3に送信する。図11に示すシーケンスで言えば、使用状態判定部111は、録画再生装置3が録画中(Play)であれば、所定の時間T3毎に定期的に録画再生装置3への問い合わせを行うが(S21〜S23でNO、C21〜C25)、録画再生装置3からの「Deck Status(Stop)」コマンドの解析結果により、録画再生装置3が録画を終了して停止状態(Stop)になったと判定する(S23、C26)。
使用状態判定部111は、録画再生装置3の状態が停止状態となったか否かを判定した場合(S23でYES)、警告制御部112にその旨を通知する。その後の警告制御部112及び通信制御部113によるテレビ2の電源オンにするための処理が行われる(S24〜S26、C27及びC28)。
このように、携帯電話機1とテレビ2とが直接HDMI接続されておらず、携帯電話機1が、録画再生装置3の状態変化をトリガーとして、録画再生装置3による携帯電話機1の使用が終了したことを判断する場合であっても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。すなわち、携帯電話機1は、上記の状態変化をトリガーとして、テレビ2が電源オンになったというテレビ2の状況変化を作りだすことによって、ユーザの注意をひくことができ、録画再生装置3に携帯電話機1が接続されたままの状態で置き忘れられることを確実に防止することができる。
〔本実施の形態に係る携帯電話機1の作用効果〕
以上のように、本実施の形態に係る携帯電話機1(その制御方法)は、録画再生装置3による自端末の使用が終了したか否かを判定する使用状態判定部111(判定ステップ)と、使用状態判定部111により自端末の使用が終了したと判断された場合に、録画再生装置3と接続状態であれば、当該接続状態であることをテレビ2に警告させる警告制御部112(警告制御ステップ)と、を備えるものである。
これにより、携帯電話機1自身が、録画再生装置3による自端末の使用終了の判断を行うため、携帯電話機1と連携して使用可能な録画再生装置3がその判断を行う必要がない。このため、携帯電話機1は、上記の使用終了の判断を行う機能を有していない録画再生装置3と連携して使用される場合であっても、録画再生装置3と接続状態であることを示す警告を、報知機能を有するテレビ2に行わせることができる。
また、実施の形態1と同様、警告主体を、置き忘れられやすい(放置されやすい)という特性を有する携帯電話機1からテレビ2に転換することができる。それにより、警告効果を高め、置き忘れ防止の効果を確実に高めることができる。
さらに、使用状態判定部111は、録画再生装置3から停止信号を受信して、録画再生装置3とのファイル(データ)の送受信が停止状態となったと判断することにより、録画再生装置3による自端末の使用が終了したと判定する。これにより、携帯電話機1は、ファイルの送受信が停止状態になったという、自端末が録画再生装置3により使用されない状況を確実に把握した上で、自端末の使用終了の判定を行うことができる。
さらに、実施の形態1と同様、携帯電話機1は、待機解除信号をテレビ2に送信することにより、テレビ2の状態の変化(電源オフから電源オン)を利用することにより、テレビ2と接続状態であることをテレビ2に警告させることができる。
さらに、テレビ2による警告後、実施の形態2と同様の処理(図7のS17〜S19)を行わせることが可能である。この場合、テレビ2の警告に利用されるときの電力の無駄な消費を抑制することができる。また、所定の時間T2経過後にテレビ2が電源オンされたまま放置されるという状況を回避できる。
さらに、実施の形態1と同様、警告制御部112が警告用映像ファイル又は警告用音声付映像ファイルをテレビ2(画像表示機能及び音声出力機能を有する機器)に送信することにより、テレビ2にて映像表示(音声出力を伴う場合を含む)による警告を行わせることができる。
さらに、実施の形態1と同様、テレビ2が警告用画像ファイル又は警告用音声付映像ファイルを記憶している場合にも、警告制御部112は、テレビ2による映像表示(音声出力を伴う場合を含む)による警告を行わせることができる。
さらに、実施の形態1と同様、警告制御部112は、携帯電話機1のディスプレイよりも大きいテレビ2のディスプレイを利用して警告を行わせるので、テレビ2からある程度離れた場所にいるユーザに対しても、その警告に対する注意をひきやすくすることができる。
さらに、実施の形態1と同様、警告制御部112は、テレビ2に警告させるとともに、表示部21及び/またはスピーカー22においても警告を行う構成であってもよい。このため、複数の機器にて警告を行うことができるので、より警告効果を高めることができる。
〔実施の形態5〕
次に、本発明の他の実施形態について図12〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1〜4と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。実施の形態1〜4では、携帯電話機1による置き忘れ防止の警告としてのテレビ2の電源オン及びテレビ2への警告用画像ファイルの送信は、HDMIによって行われていたが、本実施の形態では、テレビ2(第1外部機器)の電源オンを、例えば携帯電話機1のIR(Infrared)リモコン機能に対応している場合には、その機能を用いて行う構成について説明する。すなわち、本実施の形態では、実施の形態4と同様に、連携して使用していた録画再生装置3(第2外部機器)とは異なる機器であるテレビ2に警告を行わせるものであるが、その警告をHDMIとは異なる通信方式を用いてテレビ2に行わせるものである。
なお、本実施の形態に係る携帯電話機1の外観については、実施の形態1で説明した、図3に示す外観と同じであるので、ここではその説明を省略する。
〔通信システム10bの概略構成〕
まず、本実施の形態に係る通信システム10bについて、図12を用いて説明する。図12は、本実施の形態に係る通信システム10bの概略構成の一例を示す図である。
通信システム10bは、実施の形態1の通信システム10と同様、携帯電話機1、テレビ2及び録画再生装置3を備えている。携帯電話機1は、録画再生装置3とHDMI接続されている。また、録画再生装置3は、テレビ2とは接続されていないか、制御信号をもたないRCAケーブルで接続されている。携帯電話機1は、IRリモコン機能を有しており、テレビ2の制御をIRリモコン信号にて行う。このため、携帯電話機1は、IRリモコン信号がテレビ2に届く範囲内に存在するものとする。
通信システム10bでは、実施の形態4の通信システム10aと同様、携帯電話機1と連携して使用される接続先機器が録画再生装置3であり、携帯電話機1が置き忘れの警告を行わせる機器(無線接続可能な機器)がテレビ2となっており、連携して使用していた接続先機器(録画再生装置3)以外の機器(テレビ2)に警告を行わせている。
なお、携帯電話機1がリモコン機能を有しているので、リモコン4(図2)は必須の構成ではないが、通信システム10bに備えられていてもよい。
〔携帯電話機1の構成〕
次に、図13を用いて、本実施の形態に係る携帯電話機1の内部構成について説明する。図13は、本実施の形態に係る携帯電話機1の構成の一例を示す図である。実施の形態1〜4で説明した部材について、本実施の形態においても同様の機能を有するものについては、その説明を省略する。
第2通信部15は、第2通信制御部115の制御を受けて、HDMIとは異なる通信方式に従ったデータまたは制御信号の入出力を行うものである。ここでは、第2通信制御部115が、IRリモコン機能に従った通信制御を行うので、第2通信部15は、IRリモコン信号の入出力を行うことが可能なIR通信部となっている。
制御部11には、第2通信制御部115が備えられている。第2通信制御部115は、第2通信部15におけるIR通信の規格に従った信号の入出力に関する解析及び制御を行うものである。
また、制御部11の警告制御部112は、使用状態判定部111により録画再生装置3による携帯電話機1の使用が終了したと判定された場合に、第2通信制御部115に対してテレビ2の電源オンや警告表示を行うための指示(命令)を通知して、録画再生装置3と接続状態であれば、その旨をテレビ2に警告させる。つまり、警告制御部112は、テレビ2の待機状態を解除するための待機解除信号を、携帯電話機1が有する、テレビ2の遠隔操作機能を用いて送信するものである。
〔携帯電話機1における処理及び通信システム10bにおけるシーケンス〕
次に、図14を用いて、携帯電話機1における処理について説明する。図14は、携帯電話機1の処理の一例を示すフローチャートである。この処理では、実施の形態4と同様、携帯電話機1に、録画再生装置3に記録されているコンテンツを録画しているものとし、テレビ2が、録画再生装置3により携帯電話機1が使用されているときには待機状態となっているものとする。また、S31〜S33の処理については、図10に示すS21〜S23の処理及び図8に示すC11〜C16と同様であるので、その説明を省略する。
S33において、使用状態判定部111は、録画再生装置3の状態が停止状態となったか否かを判定した場合(S33でYES)、警告制御部112にその旨を通知する。警告制御部112は、テレビ2の電源オンにするための指示を第2通信制御部115に送信する。第2通信制御部115は、その指示を受信すると、IRリモコン機能に従ったテレビ2の電源オンを示すIRリモコン信号を、第2通信部15を介してテレビ2に送信する。テレビ2は、このIRリモコン信号を受信することにより、自身の電源をオンにする。つまり、警告制御部112は、第2通信制御部115を制御することにより、IRリモコン機能を用いてテレビ2の電源をオンにする(S34)。
このように、携帯電話機1とテレビ2とがHDMI接続されておらず、HDMIとは異なる通信方式を用いてテレビ2を制御する場合であっても、実施の形態4と同様の効果を奏することができる。すなわち、携帯電話機1は、録画再生装置3の状態変化をトリガーとして、テレビ2が電源オンになったというテレビ2の状況変化を作りだすことによって、ユーザの注意をひくことができ、録画再生装置3に携帯電話機1が接続されたままの状態で置き忘れられることを確実に防止することができる。
なお、警告制御部112は、通信制御部113を制御して、テレビ2の電源オンを示すIRリモコン信号をテレビ2に送信しているが、これに限らず、記憶部12に記憶されている警告用画像ファイルとその表示指示を当該IRリモコン信号に含めて送信してもよい。この場合、置き忘れ防止の警告を、テレビ2の電源オンだけでなく、テレビ2に警告用画像ファイルを表示させることができ、実施の形態1等と同様、よりユーザの注意を引くことができる。
また、上記では、HDMIの代わりとして、IRリモコン機能を使用してテレビ2に警告を行わせる場合について説明したが、これに限られたものではない。例えば、携帯電話機1に無線LAN(Local Area Network)が搭載されていれば、LAN接続されているPCに警告させることができる。その他、携帯電話機1と警告させる機器とがDLNA(Digital Living Network Alliance)に準拠したネットワーク等のホーム・ネットワークを用いることが可能であれば、あらゆる機器(例えばよりユーザの近くにあることが予想される機器等)に警告を行わせることが可能となる。この場合、複数の機器にて警告を行うことができるので、ユーザが通信システム10bに備えられた各機器から離れた位置にいる場合であっても、警告を確認することができる可能性が高まるので、より確実に携帯電話機1の置き忘れ防止を行うことができる。
〔本実施の形態に係る携帯電話機1の作用効果〕
以上のように、携帯電話機1のリモコン機能を用いて、テレビ2に置き忘れの警告を行わせることによっても、実施の形態4と同様の作用効果を奏することができる。
〔実施の形態6〕
次に、本発明の他の実施形態について図15〜図17に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1〜5と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。実施の形態1〜5では、テレビ2に置き忘れ防止の警告を行わせていたので、その警告を、テレビ2に警告用画像ファイルの表示させて行わせていたが、これに限らず、例えば警告用音声ファイルを用いて行わせてもよい。本実施の形態では、警告用画像ファイルを表示可能なディスプレイを持たない機器、例えば固定電話機5(第1外部機器)に、警告用音声ファイルを用いた警告を行わせる場合について説明する。
なお、本実施の形態に係る携帯電話機1の外観については、実施の形態1で説明した、図3に示す外観と同じであるので、ここではその説明を省略する。
〔通信システム10cの概略構成〕
まず、本実施の形態に係る通信システム10cについて、図15を用いて説明する。図15は、本実施の形態に係る通信システム10cの概略構成の一例を示す図である。
通信システム10aは、携帯電話機1、録画再生装置3(第2外部機器)、及び、電話回線網を用いて他の電話機との通信を行うことが可能な固定電話機5を備えている。携帯電話機1は、録画再生装置3とHDMI接続されている。録画再生装置3は、固定電話機5とは接続されていない。また、携帯電話機1と固定電話機5とは、電話回線網により接続されている。なお、固定電話機5の構成は既知であるので、具体的な説明については省略する。
通信システム10cでは、携帯電話機1と連携して使用される接続先機器が録画再生装置3であり、携帯電話機1が置き忘れの警告を行わせる機器が固定電話機5となっており、連携して使用していた接続先機器(録画再生装置3)以外の機器(固定電話機5)に警告を行わせている。固定電話機5に警告を行わせる場合には、携帯電話機1が、固定電話機5を発呼し、通話状態となったら警告用音声ファイルを再生する。
〔携帯電話機1の構成〕
次に、図16を用いて、本実施の形態に係る携帯電話機1の内部構成について説明する。図16は、本実施の形態に係る携帯電話機1の構成の一例を示す図である。実施の形態1〜4で説明した部材について、本実施の形態においても同様の機能を有するものについては、その説明を省略する。
記憶部12には、実施の形態1と同様の機能を有するが、固定電話機5の電話番号と、ユーザへの置き忘れ警告を行うときの固定電話機5を発呼する最大回数を示す最大呼び出し回数と、警告用音声ファイルとを記憶している。これらの電話番号、最大呼び出し回数及び警告用音声ファイルについては、ユーザが設定及び変更することが可能である。
制御部11には、無線制御部116が備えられている。無線制御部116は、無線部24を介して、SIP(Session Initiation Protocol)、RTP(Real-time Transport Protocol)等の呼制御プロトコルに従って基地局との通信制御を行うものである。これにより、携帯電話機1は、固定電話機5に発呼信号及び警告用音声ファイルを送信することができる。
警告制御部112は、使用状態判定部111により録画再生装置3による携帯電話機1の使用が終了したと判定された場合に、無線制御部116に対して、固定電話機5の発呼及び警告音声ファイルの再生を行うための指示(命令)を通知して、録画再生装置3と接続状態であることを固定電話機5に警告させる。つまり、警告制御部112は、固定電話機5を発呼するための発呼信号を固定電話機5に送信し、最大呼び出し回数内に、固定電話機5が発呼信号に応じた場合には、携帯電話機1が録画再生装置3と接続状態であることを示す警告用音声ファイルを再生するものである。
〔携帯電話機1における処理及び通信システム10cにおけるシーケンス〕
次に、図17を用いて、携帯電話機1における処理について説明する。図17は、携帯電話機1の処理の一例を示すフローチャートである。この処理では、実施の形態4と同様、携帯電話機1に、録画再生装置3に記録されているコンテンツを録画しているものとし、S41〜S43の処理については、図10に示すS21〜S23の処理及び図8に示すC11〜C16と同様であるので、その説明を省略する。
S43において、使用状態判定部111は、録画再生装置3の状態が停止状態となったか否かを判定した場合(S43でYES)、警告制御部112にその旨を通知する。警告制御部112は、固定電話機5を発呼するための指示を無線制御部116に送信する。無線制御部116は、この指示を受信すると、記憶部12から固定電話機5の電話番号及び最大呼び出し回数を読み出し、固定電話機5を発呼するための発呼信号を、固定電話機5に送信する。つまり、警告制御部112は、無線制御部116を制御して、固定電話機5(指定の固定電話機)を発呼する(S44)。
その後、無線制御部116は、指定の最大呼び出し回数内に、固定電話機5が発呼に応じたか否かを判定する(S45)。無線制御部116は、最大呼び出し回数内に発呼に対するレスポンスを固定電話機5から受信した(固定電話機5が発呼に応じた)場合(S45でYES)、携帯電話機1と固定電話機5とが通話可能な状態になったものと判断し、その旨を警告制御部112に通知する。警告制御部112は、その通知を受けると、警告用音声ファイルを再生するための指示を無線制御部116に送信する。
無線制御部116は、その指示を受信すると、記憶部12から警告用音声ファイルを読み出し、再生する。つまり、警告制御部112は、無線制御部116を制御して、固定電話機5に置き忘れ防止の警告(警告アナウンス)を行わせる(S46)。このとき、固定電話機5では、警告用音声ファイルが再生され、例えば「携帯電話機が録画再生装置と接続されています」などの音声が出力される。また、S45において固定電話機5が最大呼び出し回数内に発呼に応じなかった場合には(S45でNO)、図17に示す処理を終了する。
このように、たとえディスプレイを備えていない機器であっても、音声による警告を行わせることにより、実施の形態1等と同様の効果を奏することができる。すなわち、携帯電話機1は、録画再生装置3の状態変化をトリガーとして、固定電話機5を発呼させ、また、警告用音声ファイルを再生することによって、ユーザの注意をひくことができ、録画再生装置3に携帯電話機1が接続されたままの状態で置き忘れられることを確実に防止することができる。
なお、警告用音声ファイルの再生時間または再生回数が予め設定されている場合には、警告制御部112は、警告用音声ファイルを再生するための指示を送信した後(送信と同時または送信直前でもよい)に、設定された再生時間または再生回数に達した場合には、再生を停止するための指示を無線制御部116に送信してもよい。この場合、警告制御部112は、実施の形態2と同様、ユーザが警告に気づかないときでも、警告用音声ファイルの再生を停止することができ、固定電話機5の警告に利用されるときの電力の無駄な消費を抑制することができる。
また、固定電話機5には少なくとも1台の子機(不図示)が接続され、例えばユーザの自宅内の各部屋に設置されていてもよい。この場合、無線制御部116は、S45での判定を、固定電話機5及び子機の何れかが発呼に応じることによる、発呼信号に対するレスポンスを受信したか否かにより行う。また、S45にてユーザが子機を通話状態とした場合には、S46では、固定電話機5は、当該子機に置き忘れ防止の警告を行わせる。
〔本実施の形態に係る携帯電話機1の作用効果〕
以上のように、本実施の形態では、実施の形態4及び5の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、警告制御部112は、使用状態判定部111が上記の使用終了の判定を行った場合に、発呼信号を固定電話機5に送信し、最大呼び出し回数内にユーザがこの発呼に応じた場合には、警告用音声ファイルを再生する。これにより、固定電話機5の受話器をとったユーザは、自端末が録画再生装置3と接続状態であることを示す警告を、固定電話機5を介して確認することができる。このため、携帯電話機1は、たとえ画像表示機能を有していない機器であっても、音声を用いることにより、当該機器に警告を行わせることができる。
さらに、固定電話機5が少なくとも1台の子機と接続されている場合には、ユーザは、通話状態とした固定電話機1及び子機の何れかを介して、上記の警告を確認することができる。つまり、ユーザは、固定電話機5の設置場所付近だけでなく、子機が設定されている付近においても警告を確認することができる。
〔実施の形態7〕
次に、本発明の他の実施形態について図13、図18〜図20に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1〜6と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。実施の形態5では、携帯電話機1と録画再生装置3とがHDMI接続されており、携帯電話機1のIRリモコン機能を用いて置き忘れの警告をテレビ2に行わせる構成について説明した。本実施の形態では、携帯電話機1とPC6(第2外部機器)とが無線接続されている場合に、携帯電話機1のIRリモコン機能を用いて置き忘れの警告をテレビ2(第1外部機器)に行わせる構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る携帯電話機1の外観については、実施の形態1で説明した、図3に示す外観と同じであるので、ここではその説明を省略する。
〔通信システム10dの概略構成〕
まず、本実施の形態に係る通信システム10dについて、図18を用いて説明する。図18は、本実施の形態に係る通信システム10dの概略構成の一例を示す図である。
通信システム10bは、携帯電話機1、テレビ2、及び、携帯電話機1とファイルの送受信を行うことが可能なPC6を備えている。携帯電話機1は、PC6と無線LANを用いて接続されるものである。また、携帯電話機1は、IRリモコン機能を有しており、テレビ2の制御をIRリモコン信号にて行う。このため、携帯電話機1は、PC6と無線LANを用いて接続可能な位置で、かつ、IRリモコン信号がテレビ2に届く範囲内に存在するものとする。
なお、PC6は、無線LANの親機(アクセスポイント)として機能するが、その他の構成については既知であるので、具体的な説明については省略する。
〔携帯電話機1の構成〕
次に、図13を用いて、本実施の形態に係る携帯電話機1の内部構成について説明する。なお、実施の形態5で説明した部材について、本実施の形態においても同様の機能を有するものについては、その説明を省略する。
通信部14は、通信制御部113の制御を受けて、無線LANの通信方式(IEEE802.11)に従ったデータまたは制御信号の入出力を行うものである。
また、制御部11の通信制御部113は、第2通信部15における無線LANの通信方式に従った信号の入出力に関する解析及び制御を行うものである。
使用状態判定部111は、PC6より定期的に送信されるビーコンを受信しているか否かを確認しており、未受信の状態が継続した場合には、PC6との接続が未接続状態になったものと判断する。この状態では、PC6とのデータの送受信を行うことが不可能となるため、使用状態判定部111は、PC5との接続使用という観点から、PC6による携帯電話機1の使用が終了したか否かを判定する。つまり、使用状態判定部111は、PC6からビーコンを所定の回数受信しなかった場合に、PC6による携帯電話機1の使用が終了したと判定する。
本実施の形態では、PC6は、無線LANのアクセスポイントとして機能するので、定期的にブロードキャスト・ビーコンを周辺機器(クライアント)に送信している。そのため、クライアント側である携帯電話機1では、使用状態判定部111は、通信制御部113が、このビーコンを定期的に受け取り続けることで、PC6と無線LANを用いて接続されている状態であることを認識している。
警告制御部112は、使用状態判定部111によりPC6による携帯電話機1の使用が終了したと判定された場合に、通信制御部113に対してテレビ2の電源オンや警告表示を行うための指示(命令)を通知して、PC6と接続状態であることをテレビ2に警告させる。
〔携帯電話機1における処理及び通信システム10dにおけるシーケンス〕
次に、図19及び図20を用いて、携帯電話機1における処理について説明する。図19は、携帯電話機1の処理の一例を示すフローチャートであり、図20は、その処理の一例を示すPC6−携帯電話機1−テレビ2のHDMI CEC処理シーケンスである。なお、図20において、実線の矢印は、PC6からのビーコンが携帯電話機1で受信できた場合を示しており、破線の矢印は、当該ビーコンが携帯電話機1では受信できなかった場合を示す。
この処理では、携帯電話機1及びPC6は、無線LANを介して自由なタイミングで双方のデータを閲覧できる状態にあるものとし、この状態を、携帯電話機1がPC6と連携して使用されている状態とする。なお、携帯電話機1及びPC6は、常時接続していなくても、閲覧したいときに相手方にアクセスし、データを閲覧できる状態にあるものとする。
なお、S54の処理については、実施の形態5(図14に示すS34の処理)と同様であるので、その説明を省略する。
まず、携帯電話機1が、PC6とのデータ送信または受信が開始される(例えば、携帯電話機1による、PC6に記録されているコンテンツの録画が開始される)と、タイマー制御部114は、タイマー13を作動させ、所定の時間T4の計時を開始させる(S51)。所定の時間T4は、PC6によるビーコンの送信間隔以上の間隔で、かつ、複数のビーコンを受信しないような間隔に設定されていればよい。
タイマー制御部114は、所定の時間T4の計時を開始させると、その旨を使用状態判定部111に通知する。使用状態判定部111は、その通知を受けると、所定の時間T4満了内にビーコンを受信するか否かを判定する(S52)。タイマー制御部114は、所定の時間T4が経過すると、その旨を使用状態判定部111に通知する。使用状態判定部111は、この通知を受ける前にビーコンの受信を確認できたか否かによって、所定の時間T4満了内にビーコンを受信するか否かを判定する。
使用状態判定部111は、通信部14及び通信制御部113を介して、所定の時間T4内にビーコンの受信が確認できた場合(S52でYES)、タイマー制御部114に所定の時間T4を再度計時させて、S51の処理に戻る。一方、使用状態判定部111は、所定の時間T4内にビーコンの受信を確認できなかった場合(S52でNO)、ビーコンの受信が確認できない状態(ビーコンの受信無し状態)がC1回以上継続しているかを確認する(S53)。
具体的には、使用状態判定部111は、所定の時間T4内にビーコンの受信を確認できなかった場合には、その度に、ビーコン未受信の回数を計数し、その回数が予め設定されているC1回となっていないかを確認する。なお、ビーコン未受信の回数は、計数される度に記憶部12に記憶される。そして、使用状態判定部111は、ビーコンの受信が確認できなかったときに計数した回数がC1回に達した場合に、ビーコンの受信無し状態がC1回以上継続したと判断する。
使用状態判定部111は、ビーコン無し状態がC1回に達していないと判定した場合には(S53でNO)、タイマー制御部114に所定の時間T4を再度計時させて、S51の処理に戻る。なお、この場合に、S52にてビーコンの受信を確認した場合には、記憶部12に記憶したビーコン未受信の回数を「0回」にする。一方、ビーコン無し状態がC1回に達したと判定した場合には(S53でYES)、その旨を警告制御部112に通知し、S54の処理に移行する。
図20において、使用状態判定部111は、C31〜C33ではビーコンを受信しているので、PC6との接続状態が良好であると判断する。一方、使用状態判定部111は、C34では、使用状態判定部111は、所定の時間T4内にビーコンの受信を確認できないので、ビーコン未受信の回数を「1回」と計数する。C35においても、引き続きビーコンの受信を確認できないので、ビーコン未受信の回数を「2回」と計数する。そして、使用状態判定部111は、このビーコン未受信の状態が続き、ビーコン未受信の回数が「C1回」となると(C36)、無線LANが接続不可となったと判断し、PC6による携帯電話機1の使用が終了したか否かを判定する。
使用状態判定部111は、ビーコン無し状態がC1回に達したと判定した場合(すなわち、無線LANが接続不可となったと判断し、PC6による携帯電話機1の使用が終了したと判定した場合)には、その旨を警告制御部112に通知する。警告制御部112は、この通知を受けて、第2通信制御部115を制御することにより、テレビ2の電源オンを示すIRリモコン信号をテレビ2に送信する(C37)。なお、実施の形態5と同様、よりユーザの注意を引くことができるように、警告用画像ファイルとその表示指示を当該IRリモコン信号に含めて送信してもよい。
このように、携帯電話機1が他の外部機器(テレビ2及びPC6)とHDMIとは異なる通信方式を用いて接続されている場合であっても、実施の形態5と同様の効果を奏することができる。すなわち、携帯電話機1は、PC6との通信状態の変化をトリガーとして、テレビ2が電源オンになったというテレビ2の状況変化を作りだすことによって、ユーザの注意をひくことができ、録画再生装置3に携帯電話機1が接続されたままの状態で置き忘れられることを確実に防止することができる。
〔本実施の形態に係る携帯電話機1の作用効果〕
以上のように、本実施の形態では、実施の形態4及び5の作用効果に加え、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、使用状態判定部111は、PC6からビーコンを所定の回数受信しなかった場合には、PC6との接続が未接続状態になったと判断することにより、PC6による自端末の使用が終了したと判定する。これにより、携帯電話機1は、PC6からビーコンを所定の回数受信しなかったという、自端末がPC6により使用されない状況を確実に把握した上で、自端末の使用終了の判定を行うことができる。
〔補足〕
最後に、携帯電話機1の各ブロック、特に制御部11の使用状態判定部111、警告制御部112、通信制御部113、タイマー制御部114、第2通信制御部115及び無線制御部116は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記携帯電話機1に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、実施の形態2の図7に示すS17〜S19の処理、すなわち、テレビ2による警告後にテレビ2の電源をオフする処理については、実施の形態1と同様、実施の形態3〜5及び7の処理にも適用することができる。
また、実施の形態2〜7では、実施の形態1と同様、テレビ2または固定電話機5による警告の際に、携帯電話機1の表示部21及び/またはスピーカー22を用いて警告を行わせてもよい。