JP2009010798A - 携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】イヤホンを介して音を出力する場合に、音の聞き逃しを防止可能な携帯端末を提供する。
【解決手段】携帯端末は、イヤホンを接続するイヤホン接続手段を備え、イヤホン接続手段へのイヤホンの接続とユーザの耳へのイヤホン装着の有無を検出し、検出した結果に応じて、音声情報の処理あるいは処理された音声情報の出力を制御することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】携帯端末は、イヤホンを接続するイヤホン接続手段を備え、イヤホン接続手段へのイヤホンの接続とユーザの耳へのイヤホン装着の有無を検出し、検出した結果に応じて、音声情報の処理あるいは処理された音声情報の出力を制御することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、イヤホンを用いてオーディオ信号を出力可能な携帯端末に関する。
特許文献1に、携帯型の情報再生装置などにおいて、ヘッドホンに温度センサや赤外線センサなどを設け、ヘッドホンを装着しているか否かを判断して、ヘッドホンが装着されていない場合には音量を下げたり、再生動作を一時停止させたりすることが記載されている。
携帯端末において、イヤホンを利用してテレビやラジオ放送受信や音楽再生機能からの音声や音楽を聴こうとした場合に、耳にイヤホンを装着しなければならない。ユーザが音声や音楽を視聴したいと思ってから、耳にイヤホンを装着するまでの間に、流れてしまう音を聞き逃してしまう問題がある。また、イヤホンを両耳に装着し、左右の音情報が分離されているステレオでの音を楽しんでいる場合に、片側のイヤホンが外れてしまった場合には、外れてしまった片側からの音を聞き逃してしまう問題がある。
特許文献1は、CD(コンパクトディスク)やMD(ミニディスク)、半導体メモリなどに記録された音楽情報を再生する携帯型の再生装置に関して、その再生動作などを停止する手法であり、テレビやラジオなどのリアルタイムコンテンツ放送の様な受信側では再生の停止ができない場合のイヤホン装着までの音を聞き逃し防止する手法に関しては記載されていない。また、特許文献1は、イヤホンの片側が外れてしまった際の外れた側から流れる音の聞き逃し防止の手法に関しても記載されていない。
そこで、本発明は、イヤホンを介して音を出力する場合に、音の聞き逃しを防止可能な携帯端末を提供することを目的とする。
本発明にかかる携帯端末は、イヤホンを接続するイヤホン接続手段を備え、イヤホン接続手段へのイヤホンの接続とユーザの耳へのイヤホン装着の有無を検出し、検出した結果に応じて、音声情報の処理あるいは処理された音声情報の出力を制御することを特徴とする。
本発明によれば、イヤホンを介して音を出力する場合に、音の聞き逃しを防止可能な携帯端末を提供することができる。
図1は、携帯端末とイヤホンの構成例を示す図である。携帯端末100は、例えばテレビ、ビデオ、HDD(Hard Disk Drive)レコーダなどのAV(Audio Visual)機器や、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)などの装置である。
イヤホン101は、左右の耳に装着するためのL(Left)側とR(Right)側の2つの部位を有する。また、イヤホン101は、ユーザの耳に装着する部分に、温度センサや赤外線センサなどのセンサを設け、イヤホン101を耳に装着していることを検知する。なお、センサは温度センサや赤外線センサに限らず、圧力センサや光センサ、音圧センサ、汗検知センサなど、耳への装着が検出できるものであれば、他のセンサであっても良い。イヤホン101は、携帯端末100のイヤホンI/F102のL、Rにそれぞれ接続できる。イヤホンI/F102の接続端子は、一般的な平方形状やピン形状など様々に考えられるが、グランド共通で、LとRの2つの端子が別々に存在しているものが望ましい。
なお、本例では、携帯端末100とイヤホン101とを有線で接続しているが、これに限らず、Bluetooth(登録商標)などの短距離無線を利用して無線により接続するようにしても良い。無線での接続の場合でも、イヤホン101のLとイヤホンI/FのL、イヤホン101のRとイヤホンI/FのRは1対1で対応して、それぞれを別々の無線のチャネル構成で接続されることが望ましい。また、本例では、携帯端末100とイヤホン101が別体となっているが、イヤホン101と携帯端末100を一体化しても良い。例えば、イヤホン101とイヤホンI/F102とを、着脱式ではなく、電線で直接接続し、携帯端末100の内部に巻き線で電線をイヤホン100を収納し、収納したイヤホン100を引き出すことができる機構にする。
イヤホン制御部103は、イヤホンI/F102に接続されたイヤホン101の状態を監視して、イヤホンI/F102へのオーディオ信号出力や電力供給を制御する。
CPU104(Central Processing Unit)は、携帯端末100全体の処理制御を行う。例えば、ユーザI/F106を介して、ユーザから着信音の出力停止などを行うマナーモードの設定が入力された場合、CPU104は、その設定を記憶部105に記憶し、設定に応じて音声処理部108などを制御し、着信時に音を出力しないなどの制御を行う。
記憶部105は、放送受信部107から受信した映像や音声などを記録する。ユーザI/F106は例えばキーボタンやタッチパネルなどにより構成され、利用者からの操作入力を受け付ける。放送受信部107は、地上波デジタル(ワンセグ、フルセグ)やラジオ放送、データ放送、アナログ放送、衛星放送、ブロードキャスト型のネットワーク放送などを受信する。音声処理部108は、放送受信部107で受信したオーディオ信号情報を処理し、イヤホンI/F102を介して、イヤホン101やスピーカ111へ音を出力する。また、録音時には、記憶部105へオーディオ情報を出力する。映像処理部109は、放送受信部107から受信した映像情報を処理し、表示部110へ映像を出力する。録画時には、記憶部105へ映像情報を出力する。表示部110は、放送受信部107から受信した映像を表示し、携帯端末100の様々な制御結果を表示する。スピーカ111は、音声処理部108からのオーディオ情報を再生する。
この構成により、携帯端末100はTV放送を受信し、その放送を視聴する際に、イヤホン101が両方の耳に装着されているかどうかを判定し、イヤホン101の装着状況によりイヤホン101へのオーディオ情報の出力を制御する。さらに、記憶部105を備えていることにより、放送型コンテンツなど一時停止できないコンテンツを録画/録音することができ、録画しながら視聴している番組を途中で一時停止したり、さかのぼって視聴する、いわゆるタイムシフト視聴を行うことができる。このタイムシフト機能を利用して、耳にイヤホン101を装着するまで間のコンテンツを録画しておくと、耳にイヤホン101の装着を完了した時点で、コンテンツをタイムシフト再生させることができ、イヤホン装着までの聞き逃しを防止することができる。
また、イヤホン101が両方の耳に装着されているかどうかを判定できるため、イヤホン101を両耳に装着し、左右の音情報が分離されているステレオでの音を楽しんでいる場合に、片側のイヤホン101が外れてしまった場合には、外れた側のオーディオ信号を、耳に装着されている側のオーディオ信号にミキシングして、装着されている側のイヤホン101から出力することにより、片方のイヤホンが外れてしまった場合であっても音の聞き逃しを防止することができる。
図2は、携帯端末100におけるオーディオ信号の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、記憶部105に記憶されたプログラムに基づいて、CPU104により実行される。
ユーザからユーザI/F106を介して、TV視聴の要求が入力されると(S200)、イヤホンI/F102にイヤホン101が装着されているかを判定する(S201)。ここで、有線でのイヤホン接続の場合は、イヤホンI/F102の接続端子に物理的に接続されているかを確認する。また、無線でのイヤホン接続の場合には、携帯端末100(またはイヤホン101)からの無線信号に含まれた応答要求に対して、イヤホン101(または携帯端末100)が無線信号に含まれた応答信号を受信したかどうかにより、イヤホン装着の有無を検知する。
携帯端末100へイヤホン101が装着されていない場合(S201 No)、携帯端末100にマナーモードが設定されているかどうかを判定する(S202)。マナーモードが設定されている場合には(S202 YES)、イヤホンI/F102へのオーディオ信号出力を停止し(音声処理部108での音声処理をせず)、映像処理部109の出力を表示部110に表示する(S203)。一方、マナーモードが設定されていない場合には(S202 NO)、音声処理部108からオーディオ信号をスピーカ111に出力し、映像処理部109の出力を表示部110に表示する(S204)。
S201において、イヤホンI/F102にイヤホン101が装着されていると判定した場合(S201 YES)、イヤホン101に設置された温度センサや赤外線センサなどによって、イヤホン101がユーザの耳に装着されているか否かを検知する(S205)。耳へのイヤホン101の装着が検知できた場合(S205 YES)、イヤホン101のL/Rの一方が装着されているか、両方が装着されているかを判定する(S206)。
イヤホン101のL/Rの一方しか装着されていない場合には(S206 YES)、装着されているL/Rの一方からオーディオ信号を出力するために、音声処理部108において、LとRのオーディオ信号のミキシング処理を行う(S207)。そして、装着されているイヤホン101のL/Rの一方からLとRがミキシングされたオーディオ信号を出力し、映像処理部109の出力を表示部110に表示する(S208)。このように、イヤホン101がユーザの片耳だけしか装着されていない場合に、装着されているイヤホン101のL/Rの一方にLとRのミキシング音を出力することで、ステレオ音声をユーザに提供することができる。
S206にて、イヤホン101のL/Rの両方が装着されている場合には(NO)、音声処理部108からL、Rに分離されたステレオオーディオ信号をイヤホン101のL/Rのそれぞれから出力し、映像処理部109の出力を表示部110に表示する(S209)。
S205において、耳へのイヤホン101の装着が検知できなかった場合(NO)、音声処理部108および映像処理部109の出力を記憶部105へ記録(録画/録音)する(S210)。なお、耳へのイヤホン101の装着が検知できなかった場合に、音声処理部108および映像処理部109による処理を行なわずに、放送受信部107により受信されたコンテンツを記憶部105に記録するようにしても良い。
記録(S210)をしている間に、耳へのイヤホン101の装着をチェックし(S211)、まだイヤホン101が装着されていない場合(NO)には、記録を継続する(S210)。S211にて、耳へのイヤホン101の装着があった場合(YES)には、S210で録画を開始した情報の再生を開始(タイムシフト再生開始)し、音声処理部108からオーディオ信号をイヤホン101に出力し、映像処理部109の出力を表示部110に表示する(S212)。このように、イヤホン101が装着されるまでの間にTV放送を録画し、装着後にタイムシフト再生することで、TV視聴要求がされたにもかかわらずイヤホン101がユーザの耳に装着されていない場合であっても、リアルタイムに流れていく放送型コンテンツの音を確実にユーザに提供することができ、聞き逃しを防止することができる。
S212においてタイムシフト再生を開始する際、S206の判定を導入して、片耳のみイヤホン101を装着した場合には、L、Rのオーディオ信号をミキシングして、装着できたイヤホン側から、ミキシングされた音を出力してもよい。また、S212において、耳にイヤホン101が装着されたからといって、すぐにタイムシフト再生を始めると、ユーザが表示部110を見られる準備ができていない場合がある。そのため、S211で耳へのイヤホン101の装着が検出されたあと、例えば5秒などの所定時間が経過してからタイムシフト再生を開始することが望ましい。 以上説明したように制御することにより、携帯端末100へのイヤホン101の接続の有無や、イヤホン101のユーザの耳への装着の有無などに応じて、適切にオーディオ信号の出力を制御することができる。
なお、S208、S209においてTV視聴を開始後、所定期間が経過すると、S201あるいはS205の処理に戻るようにすることが望ましい。このように処理することにより、視聴を開始後にイヤホン101が携帯端末100やユーザの耳からはずれた場合であっても、適切にオーディオ信号の出力を制御することができる。また、S212のタイムシフト再生TV視聴に関しては図7、S204のスピーカ音でのTV視聴に関しては図8、S203のイヤホンが装着されていなく映像のみのTV視聴に関しては図9を用いて後述する。
図3は、イヤホン101のL側のみなど、片方のイヤホン101の装着が検出された場合のイヤホン制御部103におけるイヤホン制御処理の動作シーケンス例を示す図である。
イヤホン制御部103では、イヤホン101がイヤホンI/F102に装着されているか否かを示す検出信号を受信し、さらに、イヤホン制御部103は、イヤホン101のL側に設置してある温度センサや赤外線センサの出力から、イヤホン101のR側、L側それぞれがユーザの耳に装着されているか否かを示す検出信号を受信する。本例では、L側のみのイヤホン101の装着が検出された場合を示している。
イヤホン制御部103は、イヤホンI/F102からイヤホン101の装着検出と耳への装着検出の情報を受信すると、音声処理部108に対して、オーディオ処理要求信号を送信する。このオーディオ処理要求信号には、放送受信部107から受信したL、Rのオーディオ信号をそれぞれ出力するかミキシングするかを示すパラメータと、イヤホンI/F102のL、R側のいずれかへのオーディオ信号の出力停止および電力供給停止を示すパラメータが含まれる。本例では、放送受信部107から受信したL、Rのオーディオ信号をミキシングして、ミキシングしたオーディオ信号をイヤホンI/F102のL側のみへ出力を指示するパラメータと、イヤホンI/F102のR側へのオーディオ信号の出力停止および電力供給停止を指示するパラメータとが含まれる。オーディオ処理要求信号を受信した音声処理部108では、LとRのオーディオ信号をミキシングし、ミキシングしたオーディオ信号をイヤホンI/FのL側のみに出力する音声処理を行う。さらに、イヤホンI/F102のR側へのオーディオ信号出力を停止し、電力供給を停止する処理を行う。
図3に示すように、イヤホンが片耳だけ検出された場合、LとRのオーディオ信号のミキシング音を装着されたイヤホンに出力することにより、片耳のイヤホンが外れた場合でも、放送されているコンテンツの音の聞き逃しを防止することができる。また、装着されていない側の(外れてしまった)イヤホンからの音の出力を停止することで、周囲への音漏れを防止することができる。さらに、装着されていない側のイヤホンI/Fへの電源供給を停止することにより、ミキシング処理による電力増加分を抑えることができる。
図4は、イヤホン制御部103が、ユーザの耳へイヤホン101が装着されているか否かを検出する方法例を示す図である。
イヤホン制御部103は、イヤホンI/F102を介して、イヤホン101のL側とR側の各々に設置してある温度センサや赤外線センサなどのセンサにより検出された電圧を示す出力信号を受信する。受信した電圧が、図4(a)に示すように閾値電圧Vtを超えた場合に、耳へイヤホン101が装着されていると判断する。本例では、図4(b)に矢印でしめされた期間がイヤホン装着期間として検出される。
このようにイヤホン装着期間を検出することにより、イヤホン101が耳へ安定して装着ができた段階で、イヤホン制御部103は、オーディオ信号をイヤホン101に出力するように制御することができる。
なお、一時的に閾値電圧Vtを超えた、あるいは閾値電圧Vt以下になるたびに、イヤホン101が装着されていないと判断して制御を切り換えると、かえってユーザが視聴し難くなってしまう可能性がある。そこで、図4(c)に示すように、閾値電圧Vtを超えた、あるいは閾値電圧Vt以下になってからの時間tを測定し、時間tが閾値Tを越えた場合に、イヤホン制御部103はイヤホン101がユーザの耳に装着された、あるいは耳から外れたと判断するようにしても良い。
また、本例では、イヤホン制御部103がイヤホン101装着の有無を検出しているが、これに限らず、イヤホンI/F102において、イヤホン101が耳に装着されていることを検知し、その情報をイヤホン制御部103に伝えるようにしても良い。イヤホン制御部103への情報伝達の方法としては、ソフトウェア処理にて、イヤホン101が耳に装着されていることを検知した場合に、その通知を含んだメッセージをイヤホン制御部103に送信する方法や、時間tがある閾値Tを越えている期間、イヤホンI/Fの指定した端子にある電圧Vaを出力し、その電圧値をイヤホン制御部103が検知する方法などが考えられる。
図5は、音声処理部108の内部構成例を示す図である。音声処理部108は、イヤホン制御部103からのミキシング処理要求を受け取ると、放送受信部107からのLチャンネルのオーディオ信号501とRチャンネルのオーディオ信号502をミキシング処理部504において、ミキシング処理する。この際に、ダイナミックレンジ調整部503において、それぞれのオーディオ信号のダイナミックレンジを取得し、そのダイナミックレンジ調整処理を行い、ミキシング処理部504おいて、そのダイナミックレンジ調整を反映させて、ミキシング出力信号505を出力する。このように、ダイナミックレンジ調整を行うことにより、ただ単にLとRの総和の音量で片耳から出力し、いきなり大きいレンジの音により、ユーザに不快感を与えることを防止でき、LのみまたはRのみのオーディオ信号が大きく聞こえるなどのLとRの音量の偏りを防止することができる。
図6は、ダイナミックレンジ調整部503における処理の一例を示している。LとRの音量レベルを合成した後、さらに、片側の音が小さくなりすぎなく、さらに、出力するミキシング信号の音量が大きくならない様に調整する。例えば、L、Rの音量レベルSL、SRに対して、R側イヤホンが外れて、LとRをミキシングする場合に、SL+SRの音量レベルが今までL側から聞こえていた音量SLを超える場合には、あるパラメータa、b、cを設定して、L側の音量は、SLのa%以上の音量を確保し、さらに、RLのb%以上の音量を確保して、さらに、LとRのミキシング音量レベルを、今までL側イヤホンで聞いていた音量レベルSLのc倍以内に抑えるなどのダイナミックレンジ調整を行う。
これにより、不意に片側のイヤホンが外れた場合でも、装着しているイヤホンの音量が大きくなり過ぎるのを防止でき、さらに、音量が圧縮されて小さな音量になる成分も元の音量のa%以上、b%以上の音量を確保できるため、片側のイヤホンからの音量が極端に小さくなることを防ぐことができる。
図7は、イヤホン101を用いたタイムシフトTV視聴を開始した後の処理例を示すフローチャートである。図2のS212の状況でTV視聴をしている場合に(S700)、イヤホンI/F103からイヤホン101が外れたかどうかを判定する(S701)。イヤホン101が外されていなければ(NO)、そのままS700の動作を継続する。S701にて、イヤホン101の取り外しが検出された場合(YES)には、イヤホン101へのオーディオ出力は無駄になってしまうので、音声処理部108はイヤホンI/F102へのオーディオ信号出力を停止し(S702)、映像処理部109から表示部110に映像を出力するのみのタイムシフトTV再生を行う(S703)。S703中にタイムシフト再生を早送りや倍速再生機能などを行うことにより、タイムシフト再生の最新の情報が放送されている情報と一致し、タイムシフト再生が生放送に追いついたかを判定する(S704)。S704において、タイムシフト再生が放送に追いついていない場合(NO)には、映像のみのタイムシフトTV再生を継続する(S707)。S704において、タイムシフト再生が放送に追いついた場合(YES)には、録画を停止し(S705)、タイムシフト再生なし、映像のみのTV視聴(S706)を行う。また、タイムシフト再生時も、片耳のみのイヤホン装着の場合には、オーディオ信号のミキシング処理(S206〜S209)を行ってもよい。
図8は、スピーカ111を用いたTV視聴を開始した後の処理例を示すフローチャートである。図2のS204の状況でTV視聴している場合に(S800)、イヤホンI/F102にイヤホン101が装着されているかを判定する(S801)。イヤホン101が装着されていない場合には(NO)、S800のスピーカ111でのTV視聴を継続する。S801において、イヤホン101の装着が検出された場合には(YES)、耳へのイヤホン101の装着の検出を行う(S802)。
S802において、耳へのイヤホンの装着が検出された場合には(YES)、スピーカ111からのオーディオ信号出力を停止し、耳に装着されているイヤホン101へオーディオ信号を出力する(S803)。そして、表示部110の映像とイヤホン101から音声を聞くスタイルのTV視聴(S804)を行う。なお、この際に、片耳のみ装着されている場合には、ミキシング音を装着された片耳に出力する。
S802において、耳への装着が検出できない場合には(NO)、タイマを開始し(S805)、耳へのイヤホン101の装着が検出(S806)されるか、またはS805のタイマが満了(S809)するまでの間は、スピーカ111からのオーディオ出力を行う。S806で耳へのイヤホン装着検出がなされた場合には(YES)、または、S809でタイマが満了した場合には(YES)、スピーカ111からのオーディオ信号出力を停止し、耳に装着されているイヤホン101へオーディオ信号を出力する(S807、S810)。そして、表示部110の映像とイヤホン101から音声を聞くスタイルのTV視聴(S808、S811)を行う。
図9は、映像のみで音声デコードを行わないTV視聴を開始した後の処理例を示すフローチャートである。図2のS203の状況でTV視聴している場合に(S900)、イヤホンI/F102へのイヤホン101の装着の有無を検出する(S901)。イヤホン101の装着が検出されない場合には(NO)、S900でのTV視聴を継続する。S901において、イヤホン101の装着が検出された場合には(YES)、耳へのイヤホン装着を検出する(S902)。耳へのイヤホン装着が検出されない場合には(NO)、S900でのTV視聴を継続する。S902において、耳へのイヤホン101の装着が検出された場合には(YES)、音声処理部108において音声デコード処理を開始し、耳への装着が検出されたイヤホンI/F102へのオーディオ信号の出力を開始する(S903)。この際、片耳のみ装着が検出された場合には装着された片耳にミキシング音を出力する。そして、表示部110の映像とイヤホン101から音声を聞くスタイルのTV視聴(S904)を行う。
なお、図2のS212、S204、S203においてTV視聴を開始した後の処理を図7〜図9を用いて説明したが、TV視聴を開始後、所定期間が経過すると、図2のS201の処理に戻るように制御するようにしても良い。
図10は、イヤホン101を装着してTV視聴中に緊急災害時に放送される緊急放送を受信した場合の処理例を示すフローチャートである。
イヤホン101を装着してTV視聴をしている際に(S1000)、放送受信部107において、放送波に緊急用に使用されるフラグが含まれる場合には、受信した放送が緊急放送であることを検知する(S1001)。緊急放送受信が検出されると、イヤホンI/F102へのイヤホン101の装着有無が検出され(S1002)、イヤホン装着の検出が無い場合には(NO)、マナーモード設定がなされているかどうかを判定する(S1003)。S1003において、マナーモードが設定されていない場合には(NO)、スピーカ111へ緊急放送のオーディオ信号を出力する(S1004)。S1003において、マナーモードが設定されている場合には(YES)、表示部110に緊急放送を知らせる様な表示を行う(S1005)。この際、携帯端末100にバイブレーション機能やLEDライト機能などが搭載されている場合には、これらの機能を利用して、ユーザに緊急放送受信中であることを伝える。
S1002において、携帯端末100にイヤホンが検出された場合には(YES)、耳へのイヤホン101の装着の有無を判定する(S1006)。耳へのイヤホン装着が検出された場合には(YES)、音声処理部108はイヤホンI/F102へオーディオ信号を出力する(S1007)。この際、片耳のみイヤホン101の装着が検出された場合には、装着された片耳にミキシング音を出力する。S1006において、耳へのイヤホン検出がなされない場合には(NO)、マナーモード設定の有無を判定する(S1008)。S1008において、マナーモードが設定されている場合には、表示部110に緊急放送を知らせる様な表示を行う(S1009)。この際、携帯端末100にバイブレーション機能やLEDライト機能などが搭載されている場合には、これらの機能を利用して、ユーザに緊急放送受信中であることを伝える。S1008において、マナーモード設定がなされていない場合には(NO)、スピーカ111へ緊急放送のオーディオ信号を出力する(S1010)。この場合、イヤホンI/F102にはイヤホン101が接続されているが、スピーカ111を利用して、ユーザに緊急放送を受信していることを通知できることになる。S1003、S1008にて、マナーモードが設定されている場合でも、通信キャリアや放送局が規定した特殊な緊急コードを含んだ情報を受信した場合には、S1005、S1009において、スピーカ111へ緊急放送のオーディオ信号を出力しても良い。これにより、放送、通信受信端末を有していないユーザにも、音で緊急情報を通知できる。
図11は、イヤホンI/F102にイヤホン101が接続されている状態で、緊急放送を受信していることを画面に表示している一例である。このように表示することにより、緊急放送の受信をユーザに効率的に伝えることが可能になる。
以上説明した各実施の形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲を実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施できる。
100…携帯端末
101…イヤホン
102…イヤホンI/F
103…イヤホン制御部
104…CPU
105…記録部
106…ユーザI/F
107…放送受信部
108…音声処理部
109…映像処理部
110…表示部
111…スピーカ
501…Lchオーディオ信号
502…Rchオーディオ信号
503…ダイナミックレンジ調整部
504…ミキシング処理部
505…L、Rミキシング出力信号
101…イヤホン
102…イヤホンI/F
103…イヤホン制御部
104…CPU
105…記録部
106…ユーザI/F
107…放送受信部
108…音声処理部
109…映像処理部
110…表示部
111…スピーカ
501…Lchオーディオ信号
502…Rchオーディオ信号
503…ダイナミックレンジ調整部
504…ミキシング処理部
505…L、Rミキシング出力信号
Claims (6)
- イヤホンを接続可能な携帯端末であって、
コンテンツを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記コンテンツに含まれる音声情報を処理する音声処理手段と、
イヤホンを接続し、前記音声処理手段により処理された音声情報を前記イヤホンへ出力するイヤホン接続手段と、
前記イヤホン接続手段へのイヤホンの接続有無と、前記携帯端末のユーザの耳への前記イヤホンの装着有無とを検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果を用いて前記音声処理手段による音声情報の処理あるいは前記イヤホン接続手段を介した前記イヤホンへの音声情報の出力を制御する制御手段と、
を備えていることを特徴とする携帯端末。 - 前記イヤホンはL(Left)側イヤホン部とR(Right)側イヤホン部とを有し、
前記コンテンツに含まれる音声情報は、L音声情報とR音声情報を含むステレオ音声であり、
前記制御手段は、前記検出手段により前記イヤホン接続手段へイヤホンが接続されているが前記ユーザの耳へ前記L側イヤホン部あるいはR側イヤホン部の一方が装着されていないことが検出された場合に、前記音声処理手段により前記L音声情報と前記R音声情報をミキシング処理し、前記ユーザの耳へ装着されているイヤホン部に前記ミキシング処理された音声情報を出力するように制御することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 - 請求項1に記載の携帯端末はさらに前記受信手段により受信された前記コンテンツあるいは前記音声情報処理手段により処理された音声情報を記録する記録手段を備え、
前記制御手段は、前記検出手段により前記イヤホン接続手段へイヤホンが接続されているが前記ユーザの耳へ前記イヤホンが装着されていないことが検出された場合に、前記記録手段により前記受信手段により受信された前記コンテンツあるいは前記音声情報処理手段により処理された情報を記録し、前記イヤホン接続手段を介した前記イヤホンへの音声情報の出力を停止するように制御することを特徴とする携帯端末。 - 請求項1に記載の携帯端末はさらに、前記受信手段により受信された前記コンテンツに含まれる映像情報を処理する映像処理手段と、前記映像処理手段により処理された映像情報を表示する表示手段と、を備え、前記受信手段により受信された前記コンテンツあるいは、前記音声情報処理手段および前記映像情報処理手段により処理された情報を記録する記録手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検出手段により前記イヤホン接続手段へのイヤホンが接続されているが前記ユーザの耳へ前記イヤホンが装着されていないことが検出された場合に、前記記録手段により前記受信手段により受信された前記コンテンツあるいは前記音声情報処理手段および前記映像情報処理手段により処理された情報を記録し、前記イヤホン接続手段を介した前記イヤホンへの音声情報の出力および前記表示手段への映像情報の出力を停止するように制御することを特徴とする携帯端末。 - 請求項3または請求項4に記載のコンテンツは放送コンテンツであり、
前記制御手段は、前記記録手段による記録が開始された後に、前記検出手段により前記ユーザの耳へ前記イヤホンの装着が検出されると、前記記録手段により記録された前記コンテンツあるいは前記処理された情報を読み出し、タイムシフト再生するように制御することを特徴とする携帯端末。 - 請求項1に記載の携帯端末は、前記音声処理手段により処理された音声情報を出力するスピーカを備え、
前記制御手段は、前記受信手段により緊急コンテンツを受信すると、前記検出手段により前記イヤホン接続手段へのイヤホンの接続有無と、前記携帯端末のユーザの耳への前記イヤホンの装着有無とを検出し、前記イヤホンが接続あるいは装着されていない場合に、前記緊急コンテンツの受信を示すメッセージを前記表示手段あるいは前記スピーカから出力するように制御することを特徴とする携帯端末。
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