JP3979591B2 - 結合飼料およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家畜、魚類等の栄養に供することを目的として使用される飼料およびその製造方法に関する。本発明は少なくとも1種の固形飼料を二次的に接着成形した飼料およびその製造方法に関する。予め製造されているペレット等の固形飼料を複数個接着成形して製造される任意のサイズの飼料、あるいはペレットとビタミン、色素、その他の錠剤・顆粒などを一緒に複数接着成形させた飼料およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
養魚飼料は大きく分類すると、固形飼料と粉体飼料に分けられる。
粉体飼料は一般にガム類や糊料を含み、生魚や冷凍魚と共にミンチされ、場合によっては水や魚油等を加え、モイストペレットとして供される。時には粉体飼料のみに水や魚油等を加えて、モイストペレットに成形し、供する場合もある。一方、固形飼料は穀類、そうこう類、植物性油かす類、動物質性飼料等の粉体原料を用い、それらの原料を複数混合し、それを成形することにより得られる。このため、飼料原料は成形前に粉砕や篩い等の行程により均一混合や粒度調整を行われた後、エクストルーダーやペレッター等の成形機に供され、成形される。
【0003】
粉体成形の理論については種々あるが、一般に飼料製造に用いられるエクストルーダーとペレッターの例を用いて説明する。
エクストルーダーの場合、混合された原料粉体はエクストルーダー中、もしくはエクストルーダーに供する前の処理により加水、加熱され、さらにエクストルーダーにおいて高圧が加えられることにより原料が溶融する。溶融した原料が大気圧中に押し出されることにより圧力が解放され、それに伴う水分の蒸散、原料温度の低下により、内部の網状構造が形成される。エクストルーダー中における原料の溶融には高温、高圧に加え、適度な水分が必要である。
【0004】
一方、ペレッターの場合、エクストルーダーの場合と同様に混合された原料粉体はペレッターに供する前に調湿されるが、その割合は上記したエクストルーダーの場合より遙かに低く、場合によっては原料由来の水分のみで運転する場合もある。調湿された原料はペレッターに供され、高圧下で成形される。つまり、この場合は原料粉体を高圧で押し固め、さらに高圧下で発生する高温により、原料粉体の溶融を誘発し、原料粉体を結合していると言える。
【0005】
いずれの場合にせよ、粉体の成形は個々の粉体を物理的もしくは化学的作用により結合することで行われ、この手法を利用することにより固形飼料は製造されているが、現在では固形飼料自身に吸水性、吸油性、比重調整等の機能を付与できるエクストルーダーによる固形飼料製造が増えつつある。
しかしながら、現在の固形飼料は、先に述べたように原料粉体をお互いに結合せしめるため、その性質のいくつかが制限を受ける。
【0006】
現在の固形飼料が抱える問題点の一つは、固形飼料の大きさ(サイズ)の問題である。
特許文献1には、カラギーナンからなる管状ケーシングに充填された養魚用人工飼料が記載されている。
【特許文献1】
特開平4−40861号公報
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
一般に固形飼料は球状、大部分は円柱形をしているが、その最大短軸径は30mm前後、最大長軸長は50mm前後である。これ以上の大きさの場合、成形物が成形直後、自重もしくは次工程移送時の物理的衝撃により変形、破壊される。よって、必然的に先に述べた物理的形状安定範囲内のサイズを取る必要がある。
【0008】
近年、マグロ等の大型魚の養魚飼料が求められているが、必要とされる大きさは短軸径で100mm前後、最大長軸長は300mm前後であり、このような大きさの固形飼料の製造は従来の粉体原料結合方法では不可能であった。
【0009】
一方、固形飼料の製造に視点を移すと以下の問題点が列挙される。
先ず、乾燥の問題がある。固形飼料は一般に成形後、形状の安定化および品質保持等を目的とした水分活性を低下させるために乾燥に供され、水分を10%程度まで減ずる。乾燥には種々の方法があるが、飼料業界においては一般に温風式の乾燥機が使われている。これは温風中に乾燥対象物を曝露することにより、乾燥対象物の温度を上昇させ、水分の蒸発を促すものである。この場合、水分の蒸発は乾燥対象物の表面から生じ、乾燥対象物表面からの水分蒸散速度と対象物内部の水分拡散速度により乾燥時間は影響される。つまり、乾燥対象物表面からの水分蒸散速度と対象物内部の水分拡散速度が一致する場合、最大の乾燥効率が得られる。
【0010】
一般に乾燥は高温であるほど乾燥時間を短縮できるが、飼料の場合、余り高温すぎる乾燥温度は飼料品質に変化を生じせしめ、飼料品質を劣化させる等の弊害がある。特に熱安定性の低いビタミンや色素類は高温下での減耗が著しい。このため、飼料の乾燥には比較的低温で長時間の乾燥が求められ、飼料生産上の律速段階の一つであった。
また、乾燥対象飼料の形状も重要な要素である。先に述べたように、乾燥とは乾燥対象物表面からの水分蒸散速度と対象物内部の水分拡散速度の関係である。今、相似形の飼料を仮定した場合、飼料重量(体積)は径の3乗に比例し、飼料表面積は径の2乗に比例する。また、乾燥速度は乾燥対象物の表面積に比例し、重量(体積)に反比例するため、例えば飼料径がX倍になった場合、乾燥速度は理論的にはXの2乗となり、マグロ等に求められる大口径飼料生産の場合、非常に長時間の乾燥を要することとなり、実質的には工業的な生産は不可能であった。
【0011】
さらに、飼料組成の問題がある。飼料組成は対象魚種や対象魚の成長や季節、さらに出荷等の時期に合わせ、その栄養成分を変化させている。一方、飼料生産の現場では、同時期に幾種類もの飼料を生産せねばならず、そのための原料切り替え時にはラインを一旦停止させ、ライン中に残存する旧原料を清掃した後、新原料に切り替える必要があり、時間的な損失に加え、飼料生産歩留まりの低下の一因ともなっていた。
また、飼料組成中には熱安定性の低い成分も含有しているが、これらは通常、飼料原料中に配合された後、成形、乾燥されている。この工程において、熱安定性の弱い成分は加熱や加圧による損傷を受け、減耗する。このため、予めこの減耗率を求め、これらの成分を余分に飼料原料中に配合することが常であり、コスト上昇の一因となっていた。
【0012】
加えて、飼料形状変更の問題もある。飼料形状は対象魚の成長に合わせて徐々に大きなものを用いる必要があり、これは主に飼料効率改善に大きな効果がある。
しかし、飼料形状(一般的には円柱状)の変更には、エクストルーダー等の押し出し機の出口ノズル交換により対応している。このため、ノズルの交換時には一旦ラインを停止させる必要があり、生産性低下の要因となっていた。
つまり、現状では市場のニーズに合わせようとすると、一生産業者自身が数多くの製造機器や配合組成を作製する必要があり、非常に初期投資が大きくなり、かつランニングコスト自体も莫大なものとなる。しかしながら、市場の求めるアイテムには対応せねばならず、これを解決する新しい製造方法がない、と云った根本的な問題を抱えていた。
これらのことから、飼料業界では分業化が進みつつあるが、それでも単一アイテムのみを周年生産することは不可能で、最低でも数十アイテムの飼料を一工場で生産しているのが現状である。これらのことは飼料コスト上昇の要因となり、引いては国産飼料の競争性を奪い、養殖業の衰退にも繋がる。
【0013】
本発明は、任意の大きさ(サイズ)の固形飼料、特にマグロ等の大型魚の養魚飼料およびその簡単な製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、熱安定性の低いビタミンや色素類を含有する、品質の劣化していない任意の大きさ(サイズ)の固形飼料、特にマグロ等の大型魚の養魚飼料およびその簡単な製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、エクストルーダーで成形された固形飼料(以下、「EP」と略することもある。)を加熱溶融型接着剤を用いて加熱接着成形することにより、任意のサイズの飼料を製造できることを見いだし、さらにその飼料の養殖魚における消化管通過速度が同じサイズの通常のEPよりも優れていることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0015】
本発明は、1種以上の固形飼料を二次的に結合して任意の大きさの飼料とした結合飼料、好ましくは直径あるいは長径が5cm以上の結合飼料を要旨とする。
【0016】
固形飼料のうち少なくとも1種が成形物、好ましくはエクストルーダで製造した成形物であり、その場合、本発明は、1種以上の固形飼料であってそのうち少なくとも1種が成形物、好ましくはエクストルーダで製造した成形物である固形飼料を二次的に結合して任意の大きさの飼料とした結合飼料、好ましくは直径あるいは長径が5cm以上の結合飼料である。
【0017】
1種以上の固形飼料と一緒に錠剤、顆粒、または、粉末状の成分、必要に応じ熱に弱い当該成分を結合したものであり、その場合、本発明は、1種以上の固形飼料、好ましくはそのうち少なくとも1種が成形物、より好ましくはエクストルーダで製造した成形物である固形飼料を、錠剤、顆粒、または、粉末状の成分、必要に応じ熱に弱い当該成分と一緒に、二次的に結合して任意の大きさの飼料とした結合飼料、好ましくは直径あるいは長径が5cm以上の結合飼料である。
【0018】
加熱溶融型接着成分、具体的には水を含有した澱粉、澱粉可塑剤、具体的には尿素類および/または多価アルコール類を含有した低粘度化澱粉、水を含有した重合度が10以下の糖類、または、常温で固体の油脂を用いて接着成形により結合したものであり、その場合、本発明は、1種以上の固形飼料、好ましくはそのうち少なくとも1種が成形物、より好ましくはエクストルーダで製造した成形物である固形飼料を、加熱溶融型接着成分、具体的には水を含有した澱粉、澱粉可塑剤、具体的には尿素類および/または多価アルコール類を含有した低粘度化澱粉、水を含有した重合度が10以下の糖類、または、常温で固体の油脂を用いて接着成形により二次的に結合して、必要に応じ錠剤、顆粒、または、粉末状の成分、必要に応じ当該熱に弱い成分と一緒に二次的に結合して、任意の大きさ、好ましくは直径あるいは長径が5cm以上の大きさの飼料とした結合飼料である。
【0019】
また、可食性ケーシング、具体的にはカプセル、中身が出ない程度の大きさの孔を有するもの等により固形飼料を包合することにより二次的に結合したものであり、その場合、本発明は、1種以上の固形飼料、好ましくはそのうち少なくとも1種が成形物、より好ましくはエクストルーダで製造した成形物である固形飼料を、必要に応じ錠剤、顆粒、または、粉末状の成分、必要に応じ熱に弱い当該成分と一緒に、可食性ケーシング、具体的にはカプセル、中身が出ない程度の大きさの孔を有するもの等により固形飼料を包合することにより二次的に結合して任意の大きさの飼料とした結合飼料、好ましくは直径あるいは長径が5cm以上の結合飼料である。
【0020】
また、本発明は、1種以上の固形飼料を二次的に結合する工程、好ましくは加熱溶融型接着成分、具体的には水を含有した澱粉水を含有した澱粉、澱粉可塑剤を含有した低粘度化澱粉、水を含有した重合度が10以下の糖類、および常温で固体の油脂からなる群から選ばれる加熱溶融型接着成分を用いて接着成形する工程を特徴とする結合飼料の製造方法を要旨としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は少なくとも1種の固形飼料を二次的に結合させる飼料に関するものであり、本発明において、「結合」という技術用語は、直接結合させるもののみでなく、なんらかの方法で包みこむ「包合」による結合等もすべて含む意味で用いている。
少なくとも1種の固形飼料複数個を必要に応じて錠剤、顆粒、粉末状の他の成分とともに、直接結合、包合もしくは直接結合の後、包合、または包合の後、直接結合せしめ、飼料として供するものである。
図1に結合の概念を示した。(1)直接結合のみ、(2)包合のみ、(3)直接結合→包合、(4)包合→直接結合など、本発明の目的を達成することができる種々の組み合わせをその態様としている。
本発明により製造装置により製造できる飼料のサイズが限定される問題は解消される。成形された固形飼料を直接結合、包合もしくは直接結合の後、包合、または包合の後、直接結合せしめるなどして飼料として供するため、現実的に求められる飼料サイズをすべてカバーすることができる。
【0022】
一般にビタミンや色素等の原料は熱に敏感で、容易に減耗するが、通常は他の原料と一緒にエクストルーダ処理されたり、その後の乾燥工程を経るため熱にさらされている。本発明により、これらの熱感受性の高い原料は固形飼料を結合する際に錠剤、顆粒、または粉末等の形態で一緒に結合させることにより熱による減耗を防止することができる。
【0023】
先に述べたように飼料原料には大きく分けて穀類、そうこう類、植物性油かす類、動物質性飼料等があり、これに加え、ビタミン類、ミネラル類、さらに色素等もある。これらの原料をそれぞれの対象魚の成長や時期に合わせて配合し、至適なサイズに成形し、製品としている。
つまり、飼料原料配合に関してはたとえ同一魚種であっても成長や時期により栄養要求が異なるため、その内容はすべて異なる。一般に飼料は対象魚別およびサイズ別により分類され、それぞれが一アイテムとされているが、たとえ同一アイテムであっても対象魚の生育状態やユーザーの要求等によりその配合は異なる場合があり、これらのことを考慮すると、飼料のアイテムは膨大なものとなる。しかしながら、飼料配合にはある基本となる部分がある場合が多く、その部分はたとえアイテムが変わっても変化しない。そこで、その部分を予め加工成形しておき、その後、必要に応じて結合すれば、各アイテム毎に原料配合を作製する必要はない。
もちろん、各構成単位となる飼料については原料配合をし、成形加工をせねばならないが、飼料製造のような機械装置産業では、同一配合や同一サイズの製品を大量に連続加工成形することは製造効率の向上に大きく貢献する。
図2に概念を示した。
【0024】
各構成単位飼料は加工成形され、乾燥されているため、その後の加工、つまり、結合の後の2次乾燥は不要であり、製造効率を向上させる。
【0025】
(1)直接結合
複数個の固形飼料を澱粉、デキストリン、糖類等の水溶性素材、もしくは魚類消化管内で消化可能なゼラチン、コラーゲン、さらに魚肉すり身等の蛋白素材、さらに魚類消化管内で消化で可能な脂質素材を用いて複数個の固形飼料を接着、結合し、任意の大きさの飼料に成形する。
(2)包合
澱粉、デキストリン、糖類等の水溶性素材を原料としたフィルム、もしくは魚類消化管内で消化可能なゼラチン、コラーゲン、さらに魚肉すり身等の蛋白素材フィルムで複数個の固形飼料を包合し、任意の大きさの飼料に成形する。
(3)直接結合→包合
上記の(1)で述べた接着剤で結合せしめた複数個の固形飼料を上記の(2)で述べたフィルムを用いて包合し、任意の大きさの飼料に成形する。
(4)包合→直接結合
上記の(2)で述べたフイルムを用いて包合せしめた複数個の固形飼料を上記の(1)で述べた接着剤で結合し、任意の大きさの飼料に成形する。
【0026】
本発明の結合飼料は、加熱溶融型接着剤を固形飼料と混合し、適当な型、枠等のリテイナーに詰め加熱成形後に冷却し、リテイナーから取り出すことで目的の大きさの飼料を得ることができる。
本発明に使用できる加熱溶融型接着剤としては、まず、水を含有した澱粉および重合度が10以下の糖類が挙げられる。使用できる澱粉としては、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、ワキシトウモロコシ澱粉、タピオカ澱粉、さご澱粉、緑豆澱粉等の生澱粉およびそれらをエステル化、エーテル化等の誘導体化したもの、それらをアルファー化したもの、さらにそれらを酸化、酸処理、デキストリン化等の低粘度化したもの等が挙げられる。これらは、単独又は組み合わせて使用することができる。糊化のし易さおよび固形飼料に対する流動性から低粘度化したものが好適に用いられる。本発明において使用できる重合度が10以下の糖類としては、グルコース、ガラクトース等の単糖類、蔗糖、麦芽糖等の2糖類、マルトトリオース、マルトテトラオース等のオリゴ糖類が挙げられる。水は澱粉が本来含有する水分にさらに糊化するのに必要な量が加えられる。その添加量としては、澱粉100質量部に対して20〜100質量部、好ましくは30〜50質量部である。水の添加方法としては、あらかじめ固形飼料に水を含浸させておく、水を澱粉に含浸させてから固形飼料に分散させる、固形飼料に澱粉を分散させてから水を噴霧する等が挙げられる。重合度が10以下の糖類の場合も澱粉と同様に水が加えられる。
【0027】
次に澱粉可塑剤を含有する澱粉系の加熱溶融型接着剤が挙げられる。これは、澱粉を澱粉可塑剤と共に一度糊化したものを噴霧乾燥、凍結乾燥などの乾燥工程を経て粉末状にしたものである。使用できる澱粉原料は生澱粉、各種澱粉誘導体等が挙げられるが、接着剤としたときに加熱溶融時の粘度の低い澱粉が被着体への流動性が良く接着性が良い。低粘度の澱粉としては焙焼デキストリン、酵素変性デキストリン、酸処理澱粉、酸化澱粉およびこれらをさらにエステル化又はエーテル化したもの等があげられるがこれに限定されるものではない。
澱粉可塑剤としては、澱粉を糊化でき、かつ糊化物に可塑性を付与できるものであれば特に制限はなく、たとえば尿素類、チオ尿素、グアニジン類、パラトルエンスルホンアミド、メラミン等や、ポリオール類ではエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール等の多価アルコール類が挙げられる。これらの中では尿素類およびポリグリセリン等が好ましい。
可塑剤の使用量は、澱粉100質量部当たり10〜100質量部の可塑剤を用いることが、澱粉を充分に糊化させ、かつ糊化物に充分な流動性を付与できるという観点から適当である。さらに、好ましくは、澱粉100質量部当たり20〜70質量部である。また、必要に応じてアラビアガム等の水溶性糊剤を添加しても差し支えない。
【0028】
常温で固体である油脂も使用できる。これは加熱されて溶融した油脂が冷却され再び固まるときに固形飼料を接着するものである。本発明に使用できる油脂としては、常温で固体であるヤシ油、パーム核油、カカオ脂、馬脂、羊脂、鶏脂、羊脂、豚脂、牛脂、バター、マーガリン及び各種硬化油が挙げられる。
【0029】
加熱溶融型の接着剤の添加量は、固形飼料の表面を覆う程度の量すなわち固形飼料100質量部に対し3〜5質量部が好適に用いられる。これらは、粉体の状態で添加される。飼料が油分を含んでいる場合は、処理なしにまぶせるが、油分がない場合は固形飼料表面を水で濡らす等の処理が必要である。
【0030】
加熱は、マイクロ波により行われる。実験的には電子レンジを用いて行った。加熱時間は、目的とする大きさ、澱粉可塑剤の有無により異なるが消費電力800Wで5秒から10分である。5秒以下だと接着が充分でなく、10分以上だと飼料中の栄養成分も変質し好ましくない。目安として固形飼料50gの場合には、水を含む澱粉では2分間、澱粉可塑剤を含む低粘度化澱粉では1分30秒である。澱粉可塑剤を含む方が加熱時間は短く好適である。単にオーブンで加熱するような、マイクロ波以外の加熱方法でも加熱さえできれば利用できる。表面から中心まで均一に短時間で加熱できる方法ほど好ましいだけである。
【0031】
リテイナーとしては、任意の形状および大きさのものが使用可能である。材質としては、マイクロ波加熱が可能なもの例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂、木材、厚紙等が挙げられる。接着を強固にするために蓋などで簡易に加圧しても良い。また、リテイナーからの脱着を容易にするためシリコン層等の離形層を設けても良い。また、水を添加した場合には、蒸気を抜くための小孔を開けておいても良い。
【0032】
本発明で用いる可食性フィルムのケーシングは、例えばハムやソーセージに用いられるもの、羊腸のような天然素材あるいは人工のケーシング、また、医薬品に用いられるゼラチンカプセルの大きいサイズのものを使用する。これらに固形飼料を封入する。この際、固形飼料と共に例えばビタミンやミネラル錠剤、さらに抗生物質等の錠剤も同時に封入することが出来る。内容物封入後にはケーシング中の空気を脱気し、口を密封する方が望ましい。また、沈降性の飼料を製造するためには、ケーシング表面に多数の細孔を開けたもの、あるいは網状のケーシングを使用するのが好ましい。中に水が染み込むことにより、沈降しやすくなり、また、固形飼料中に含まれる誘引物質などが溶け出して魚を摂餌性を高める効果がある。穴のあいたケーシングを使用しても中にいれる固形飼料を多孔性の飼料にすることで浮上性の飼料とすることもできる。
【0033】
【作用】
本発明の養魚用飼料ならびにその製法を用いることにより以下の作用・効果を奏する。
《製造工程に関して》
1)本発明の養魚用飼料製法は予め成形された飼料を結合して、任意の大きさの飼料を製造するため、従来のように各種飼料サイズに応じて一旦ラインを停止して成形ノズル径を変える必要がなく、生産の効率化が図れる。
2)また、任意の大きさの飼料を得るための構成単位となる飼料は、数種の径のものを予め生産しておけば良いため、生産の効率化が図れる。
3)同様に成分等の異なる構成単位となる飼料を複数種用意しておけば、魚種、成長等の状況に合わせて要求される成分やサイズを迅速、かつ簡便に製造できる。
4)また、ユーザーの注文によるオーダーメイドの飼料や小ロットの飼料も迅速、かつ簡便に製造できる。
5)成形、乾燥工程がないため、そのため、加熱、加圧等による損傷が少ない。つまり、熱安定性の低い物質の減耗を抑制できる。
【0034】
《飼料に関して》
1)構成単位の飼料を結合するため、任意のサイズの飼料を得られる。
2)結合した飼料は同サイズの飼料に比較し、空隙が多く存在するため、水や魚油等の液体、さらに粉体等をその内部に良く保持する。
3)また、その空隙の為、魚類消化管内での消化液の浸透も早く、同サイズの飼料に比較し、消化管通過速度が早い。
【0035】
【実施例】
以下、本発明を実施例にて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0036】
調製例1
酸化澱粉200質量部に尿素60質量部、ポリグリセリン#310〔阪本薬品工業(株)製〕10質量部および水880質量部を加え撹拌した。80℃〜95℃でスラリーが完全に糊になるまで加熱した。糊液を60℃で保温しながらスプレー乾燥機を用いて噴霧乾燥して熱溶融性デンプンを得た。
【0037】
調製例2
尿素の代わりに乳酸グアニジンを使用する以外は、調製例1と同様にして熱溶融性デンプンを得た。
【0038】
実施例1
エクストルーダー成形された固形EP飼料・ファットリッチ6〔日本水産(株)製〕10gに水を0.3g噴霧し吸着させた。これに酵素変性デキストリン0.2gおよび表1記載の各種澱粉を0.3g粉末で添加混合し直径3cm高さ2.5cmのリテイナー(ポリプロピレン製)に入れた。少し加圧されるように蓋をして電子レンジを用いて800Wで60秒間加熱し、室温まで冷却後リテイナーから取り出し成形物を得た。
【0039】
実施例2
酵素変性デキストリン0.2gおよび各種澱粉0.3gの代わりに、調製例1、調製例2により得られた熱溶融性デンプン0.5gを水を加えずにファットリッチ6に添加混合する以外は実施例1と同様にして成形物を得た。
【0040】
実施例3
酵素変性デキストリン0.2gおよび各種澱粉0.3gの代わりに、パーム油0.5gを約70℃に加熱してファットリッチ6に添加混合する以外は実施例1と同様にして成形物を得た。
【0041】
実施例4
酵素変性デキストリン0.2gおよび各種澱粉0.3gの代わりに蔗糖0.5gを用いる以外は実施例1と同様にして成形物を得た。
【0042】
比較例1
水を噴霧しない以外は実施例1と同様にして、酵素変性デキストリン0.2gおよび各種澱粉0.3gの代わりに、タピオカ澱粉0.5gを用いて成形を行ったが、リテイナーから取り出しただけで崩解した。
【0043】
比較例2
酵素変性デキストリン0.2gおよび各種澱粉0.3gの代わりに馬鈴薯澱粉0.5gを用いる以外は実施例1と同様にして成形物を得た。
【0044】
試験例1
成形性を観察するため実施例1〜4、比較例2で得られた成形物を1mの高さよりコンクリート床に落下させばらけを観察し、結果を表1に示した。
【0045】
試験例2
水中での崩壊性を観察するため実施例1〜4で得られた成形物をイオン交換水に浸け5分ごとに撹拌し、崩壊時間を30分間観察し、結果を表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】
表1の結果より、水を加えた系では、成形することができたが、その中でも成形性および水中崩壊性は低粘度化したものの方が良好であった。
【0048】
実施例5
エクストルーダー成形された50gの固形飼料・ファットリッチ6に水を1.5g噴霧し吸着させた。これに酵素変性デキストリン1gおよび表2記載の各種デンプンを1.5g粉末で添加混合しリテイナー(ポリプロピレン製)に入れた。蓋をしないで電子レンジを用いて800Wで2分間加熱し、室温まで冷却後リテイナーから取り出し成形物を得た。成形物の大きさは、長さ740mm×幅50 mm×厚み23mmであった。
【0049】
実施例6
酵素変性デキストリン1gおよび各種澱粉1.5gの代わりに、調製例1、調製例2により得られた粉末加熱溶融型接着剤2.5gを水を加えずにファットリッチ6に添加混合し、加熱時間を1分30秒にする以外は実施例6と同様にして成形物を得た。
【0050】
実施例7
酵素変性デキストリン1gおよび各種澱粉1.5gの代わりに、パーム油2.5gを約70℃に加熱してファットリッチ6に添加混合する以外は実施例6と同様にして成形物を得た。
【0051】
実施例8
酵素変性デキストリン1gおよび各種澱粉1.5gの代わりに、蔗糖2.5gを用いる以外は実施例1と同様にして成形物を得た。
【0052】
試験例3
実施例5〜8で得られた成形物について曲げ試験を行い、5回平均の結果を表2に示した。曲げ試験条件は、支点間距離が40mm、クロスヘッド移動速度が50mm/min であった。
【0053】
【表2】
【0054】
曲げ試験でも表1の結果を支持して低粘度化したものが良好であることがわかる。パーム油は、成形はできるものの強固に接着したものではないので強度的には小さかった。
【0055】
実施例9
エクストルーダ成形されたペレット(仔稚魚用微粒子人工飼料)50gに水を1.8g噴霧し吸着させた。これに調製例1で製造した加熱溶融型接着剤を1.5g粉末で混合しリテイナー(アクリル樹脂、底および蓋は木製)に入れた。蓋をして加圧し電子レンジを用いて800Wで2分間加熱し、室温まで冷却後、リテイナーから取り出し成形物を得た。成形物は直径6mm×高さ8mmの円柱状であった。
【0056】
実施例10
エクストルーダ成形されたペレット(仔稚魚用微粒子人工飼料)50gに水を3g噴霧し吸着させた。これに酵素デキストリンを1.5g粉末で混合しリテイナー(アクリル樹脂、底および蓋は木製)に入れた。蓋をして加圧し電子レンジを用いて800Wで2分20秒間加熱し、室温まで冷却後、リテイナーから取り出し成形物を得た。成形物は直径6mm×高さ8mmの円柱状であった。
【0057】
実施例11
打錠機を用いて直径5mmのビタミンビーズを作製した。そのビタミンビーズに対し、EP飼料・ファットリッチ6〔日本水産(株)製〕を等重量混合したものを、実施例2に示した方法で結合し、成形物を得た。
【0058】
実施例12
固形EP飼料・ファットリッチ6(日本水産(株)製)に水を重量比3%噴霧し吸着させた。これに酵素変性デキストリンを重量比5%粉末で添加混合し直径3cm高さ2.5cmのリテイナー(ポリプロピレン製)に入れた。少し加圧されるように蓋をして、連続マイクロ波加熱装置(雄工精機製)を用いて800Wで60秒間加熱し、室温まで冷却後リテイナーから取り出し、連続的に成形物を得ることができた。
【0059】
実施例13
ゼラチンを主成分とするハードカプセルにエクストルーダー成形されたEP飼料を封入した。この際、EP飼料と共に例えばビタミンやミネラル錠剤、さらに抗生物質等の錠剤も同時に封入することも出来た。
用いたカプセルは通常の医薬品用途に用いられるものである。しかし、カプセル表面に、封入する飼料や錠剤の径以下の細孔を多数開けたものを使用すると、給餌した際にカプセル表面に開いた細孔より、カプセル内部に残存した空気が抜けるため、カプセルが長時間水面に漂うこともなく、速やかに沈降した。さらにカプセル表面の細孔より飼料に含まれる水溶性画分が一部浸出し、魚類誘因効果にも寄与した。図4に本実施例のイメージを図示した。
魚類により摂餌されたカプセルは、給餌の際にカプセル内部に浸透した水分によりカプセル内部は充分に湿潤しており、消化管内におけるカプセルの崩壊、内容成分の放出も容易にした。また、消化管内において分泌される消化液もカプセル表面に開いた細孔を通して浸透し、カプセルの崩壊や内容成分の消化、吸収向上に寄与した。
【0060】
実施例14
ハムやソーセージに用いられる羊腸にエクストルーダー成形されたEP飼料を封入した。この際、EP飼料と共に例えばビタミンやミネラル錠剤、さらに抗生物質等の錠剤も同時に封入することが出来る。内容物封入後にはケーシング中の空気を脱気し、口を密封する方が望ましい。
また、羊腸表面に多数の細孔を開けたものは、カプセルでの実施例と同等の効果を示した。図5に本実施例のイメージを図示した。
【0061】
使用例1
飼料の消化管内滞留状態の検討
本願発明の飼料と通常のEP飼料の養殖魚における消化性を比較検討した。
試験飼料としては、実施例9、10の飼料、比較例として:ニッスイ配合飼料マダイEP−8(日本水産株製)を使用した。実施例9の飼料の形態を図3に示す。試験魚にはニジマス(平均体重約120g)を使用した。
試験方法は、各水槽に1匹ずつ試験魚を入れ、給餌後直ちに摂餌するような状態にまで馴致する。その後2日間絶食させ、各飼料とも1gずつ給餌した後8時間、24時間後に試験魚を取り飼料の消化管内滞留状態を調べた。
【0062】
図6に示したように、胃中の飼料の残存率から本発明飼料が比較例に比べ消化が速いことが分かった。つまり、給餌後24時間には実施例9、10の飼料を与えた魚の胃中には内容物が存在せず100%消化されたことが確認された。一方、比較例は、約50%の内容物が胃中に残存していた。
これらの結果から実施例は、比較例に比べ消化管通過速度が約2倍速いことがわかった。このことから、本発明の飼料は消化管内での崩壊性に優れ、冬場の摂餌量の改善が期待された。
【0063】
【発明の効果】
任意の大きさ(サイズ)の固形飼料、特にマグロ等の大型魚の養魚飼料およびその簡単な製造方法を提供することができる。熱安定性の低いビタミンや色素類を含有する、品質の劣化していない任意の大きさ(サイズ)の固形飼料、特にマグロ等の大型魚の養魚飼料およびその簡単な製造方法を提供することかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結合飼料の「結合」の概念を説明する図面である。
【図2】複数種の固形飼料を結合した結合飼料の概念を説明する図面である。
【図3】実施例9の結合飼料を説明する図面に代わる写真である。
【図4】実施例13の飼料を説明する図である。
【図5】実施例14の飼料を説明する図である。
【図6】各試験飼料の消化管内滞留状態を説明する図面である。
Claims (10)
- 結合飼料のサイズよりも小さいサイズの固形飼料を成形により製造しておいて、それらを二次的に結合して任意の大きさの飼料とした結合飼料の製造方法であって、該固形飼料の複数個を、接着剤を用いて接着、結合することにより、および/または、可食性ケーシングに包合することにより、縦横高さともに該固形飼料より大きい任意の大きさの飼料に成形することを特徴とする養魚用飼料の製造方法。
- 成形物である固形飼料がエクストルーダで製造した成形物である請求項1の養魚用飼料の製造方法。
- 任意の大きさの飼料に成形する際に、錠剤、顆粒、または、粉末状の成分を一緒に混合すること特徴とする請求項1、または2の養魚用飼料の製造方法。
- 錠剤、顆粒、または、粉末状の成分が熱に弱い成分である請求項3の養魚用飼料の製造方法。
- 養魚用飼料の直径あるいは長径が5cm以上である請求項1ないし4いずれかの養魚用飼料の製造方法。
- 接着剤が加熱溶融型接着成分である請求項1ないし5いずれかの養魚用飼料の製造方法。
- 加熱溶融型接着成分が、水を含有した澱粉、澱粉可塑剤を含有した低粘度化澱粉、水を含有した重合度が10以下の糖類、および常温で固体の油脂からなる群から選ばれる請求項6の養魚用飼料の製造方法。
- 澱粉可塑剤が尿素類および/または多価アルコール類である請求項7の養魚用飼料の製造方法。
- 可食性ケーシングがカプセルである請求項1の養魚用飼料の製造方法。
- 可食性ケーシングが中身が出ない程度の大きさの孔を有するものである請求項1または9の養魚用飼料の製造方法。
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