JP3385542B2 - カプセルを有するペットフード - Google Patents
カプセルを有するペットフードInfo
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Description
プセルに充填し、このソフトカプセルを飼料ペレット中
へ混入し、又は付着させて一体化させることを目的とし
たカプセルを有するペットフードに関するものである。
一方又は両方を入れたカプセルが必須の構成要素である
配合物を加圧成形した後、破砕してなる顆粒状飼料組成
物が知られている(特開昭62−51955号)。
填されたソフトカプセル飼料も提案されている(特公平
3−53898号)。
ミンDをカプセルに入れた発明は、抗体の増加及び体重
のバラツキ減少のもとに良好な飼育効果が達成されると
している。然して前記先行発明は、飼料製造時の水分添
加と、加熱、加工を避ける為に行うものであるとされて
いるので、加水、加熱、加圧、加工を行い、澱粉の消化
性を向上する飼料(例えばペットフード用)については
目的を異にする技術である。また油脂類をソフトカプセ
ルに充填する技術については、給与量の調整及び油脂の
酸化変敗防止、動物の口辺汚染防止などの目的で使用さ
れるとされている。然し乍ら先行発明は融点の調整(好
ましくは18〜35℃)を必須要件としているので、斯
る調整を必要とすることにより、カプセル充填前に、前
加工を要するものもあった。またカプセル自体を飼料と
するもので、多くの動物の嗜好に適さないものであり、
他の飼料に混入して与えると偏食を生じるおそれがあっ
た。また従来飼料、ペットフードを加熱、加圧、加工し
て製造する際に生じる一部栄養分の破壊を防止したり、
或いは動物の好まない臭気等を防止する為の技術につい
ては、いまだ有力な提案がなかった。
加熱、加圧、加工して、澱粉の消化を良好にする飼料製
造時に、その加工により生じる栄養分の破壊を防止する
と共に、動物等の嗜好による偏食を防止する為に、油脂
組成物等をソフトカプセルに充填することにより、その
目的を達成したのである。
さけたり、油脂の融点に制約を設けたけれども、この発
明は、加水、加熱、加圧、加工を可能にし、油脂の融点
に制約を受けることなく、澱粉をα化した飼料を得るこ
とができる。
物を包装したソフトカプセルとを混 合し、該混合物を加
熱、加圧、成形加工して飼料ペレットとしたことを特徴
とするカプセルを有するペットフードであり、一般飼料
素材を加熱、加圧、成形加工して得られた飼料ペレット
に、飼料添加物を包装したソフトカプセルとガム類及び
増粘剤を水に希釈した糊状の水溶液を噴霧混合して、前
記飼料ペレットの外周に糊液の皮膜に包まれたソフトカ
プセルを付着させたことを特徴とするカプセルを有する
ペットフードである。
物、ミネラル類、生理活性物質又は加熱、加圧に弱い物
質の単独又は混合物である。
多糖類であって、動物の体内で無害であり、消化吸収或
いは排泄される材質ならば使用することができる。
ペレットの一体的共存とは、飼料ペレット中へソフトカ
プセルが混入埋設され、又は飼料ぺレットの外壁へ緊密
に付着したものであって、飼料粉末と共に組成物として
なっている飼料ではない。
ンタンガム等のガム類である。また、増粘剤とは、アル
ギン酸、カゼイン等の増粘剤である。
による偏食、又は比重の相違による不均一化など問題点
を生じ易いが、一体化している場合には、前記のような
問題点がなく、常時必要とする比率を保っているので、
動物毎にその最良の比率を定めて飼育することができ
る。
きさに制約はないが、前記のように、飼料と一体化させ
る為には、飼料ペレットより小さくする必要があるの
で、直径が0.5〜5mm位が用いられる。また飼料ペレ
ットへの添加量は、充填物、対象動物の種類及び発育過
程又は飼育目的(競技その他の特殊目的)等により異な
るが、一般的には0.01〜10%であり、顕著な効果
を求める場合には5〜10%である。
一般家畜などの飼料に採用することができる。
フトカプセルを一体的に混入又は付着させたので、飼料
とカプセルとの比率を任意に調整し、そのまま動物に採
食させることができる。
する添加物を充填すれば、動物はその臭気を感ずること
なく、採食するので、栄養バランスを保持する上で有効
である。
るから消化吸収が良好である。
て、ソフトカプセルを飼料ペレットに混入埋没させた実
施例を説明する。
合、粉砕し、1mmの開口を有する篩を用いて整粒した。
ル化まぐろ油2(まぐろ油7をカプセル包装した、前記
整粒の際用いなかった)を混合し、加水して、水分27
%とした後、エクストルーダーで加熱、加圧、加工処理
した後、切断、乾燥すれば、この発明によるソフトカプ
セルを混入埋設したドッグフード4ができた(図1)。
て、ソフトカプセルを飼料ペレットの外壁に緊密に付着
させる例を説明する。
いて、カプセル化まぐろ油を除いた95部を混合・粉砕
・整粒した後、クッキングエクストルーダーを用いて長
さ10mmの飼料ペレット5を得た。
ろ油2と適量の粘結剤3(グアガム、キサンタンガム等
のガム類、アルギン酸、カゼイン等の増粘剤)を水に希
釈して糊状の水溶液としておく。
これに糊状水溶液を噴霧・混合することにより該飼料ペ
レットの周囲にまぐろ油カプセル2を含んだ糊液の皮膜
を形成させた後(図2)、さらに130℃において20
分間通風乾燥させることにより、粒の周囲に油脂を含む
カプセルが散在する水分9%程度のドッグフード6を得
た。
1、対照1)を用いて試験を行った。
1ではまぐろ油を除いた97部を混合・粉砕し1mmの開
口を有する篩いを用いて整粒した。
後、クッキングエクストルーダー(ウエンガー社製)を
用いて、バレル温度130℃、バレル圧力10〜50kg
/cm、直径7mmの丸形ダイスを用いて押し出し処理を行
い、長さ10mmに切断した。
水分約9%の粒状物を得た。
に投入し上記配合中残余のまぐろ油をスプレーにて噴霧
しまぐろ油をコーティングしたドッグフード(対照1)
を得た。
を混合、粉砕し1mmの開口を有する篩を用いて整粒し
た。
ろ油を混合し加水して、水分27%とした後上記と同様
にエクストルーダーで処理後、切断、乾燥して粒状物を
得てドッグフード(試験1)とした(図1)。
い、別々の食器に対照、試験ドッグフードを同量秤入
れ、4日間自由に摂食させてその摂食比率を比較した所
表2を得た。
カプセル化したことにより明らかに嗜好性が優れた。
2、対照2)を用いて試験を行った。
トルーダーで処理後、切断、乾燥させ、それぞれ試験
2、対照2の配合からなるキャットフードを得た。
て、試験例1と同様に摂食比率を比較した所表3を得
た。
油をカプセル化することにより、嗜好性の改善が明らか
であった。
含む)を混合粉砕し試験例1と同様にエクストルーダー
で押し出し、切断乾燥して粒状物を得た。
を除いた97.5部を混合粉砕、1mm開口を有する篩い
にて整粒した後、残余のカプセル化ビタミン含有油脂を
混合し、対照3と同様にエクストルーダーで押し出し、
切断、乾燥して粒状物を得た。
後のビタミンAとビタミンDを測定した所、表5の結果
を得た。
とにより、押し出し工程の熱・圧力によって受けるビタ
ミンの損失が軽減されることが明らかであった。
ルに充填して、飼料ペレットに一体的に保有させたの
で、その製造に際しては、加水、加熱、加圧により壊れ
易い物質がそのまま残る効果がある。またペット等の嗜
好に適さないと思われるような材料(例えば臭気を有す
る材料)を必要量宛採食させることができる効果があ
る。
均一に保有させることができると共に、カプセルは、成
形加工又は付着により飼料ペレットと一体的になってい
るから、ペット等の偏食を未然に防止し、バランスのと
れたペットフード(飼料も同様)を供給できる効果があ
る。特に消化の関係上澱粉等は調理した方が好ましい
が、この発明によれば、調理時に加水、加熱、加圧して
も有効成分に悪影響を及ぼす恐れがないなどの澱粉等を
必要程度に加熱加工できる諸効果がある。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般飼料素材と、飼料添加物を包装した
ソフトカプセルとを混合し、該混合物を加熱、加圧、成
形加工して飼料ペレットとしたことを特徴とするカプセ
ルを有するペットフード。 - 【請求項2】 一般飼料素材を加熱、加圧、成形加工し
て得られた飼料ペレットに、飼料添加物を包装したソフ
トカプセルとガム類及び増粘剤を水に希釈した糊状の水
溶液を噴霧混合して、前記飼料ペレットの外周に糊液の
皮膜に包まれたソフトカプセルを付着させたことを特徴
とするカプセルを有するペットフード。 - 【請求項3】 飼料添加物とは、脂肪組成物、ミネラル
類、生理活性物質又は加熱、加圧に弱い物質の単独又は
混合物としたことを特徴とする請求項1又は2記載のカ
プセルを有するペットフード。 - 【請求項4】 ソフトカプセルをゼラチン又は多糖類と
したことを特徴とする請求項1又は2記載のカプセルを
有するペットフード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12142594A JP3385542B2 (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | カプセルを有するペットフード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12142594A JP3385542B2 (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | カプセルを有するペットフード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07322829A JPH07322829A (ja) | 1995-12-12 |
JP3385542B2 true JP3385542B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=14810832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12142594A Expired - Lifetime JP3385542B2 (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | カプセルを有するペットフード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3385542B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210096807A (ko) * | 2020-01-29 | 2021-08-06 | 박기원 | 반려동물용 다기능 영양개껌 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-06-02 JP JP12142594A patent/JP3385542B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210096807A (ko) * | 2020-01-29 | 2021-08-06 | 박기원 | 반려동물용 다기능 영양개껌 및 그 제조방법 |
KR102383405B1 (ko) * | 2020-01-29 | 2022-04-05 | 박기원 | 반려동물용 다기능 영양개껌 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07322829A (ja) | 1995-12-12 |
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