JPH07322829A - カプセルを有するペットフード - Google Patents

カプセルを有するペットフード

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JPH07322829A
JPH07322829A JP6121425A JP12142594A JPH07322829A JP H07322829 A JPH07322829 A JP H07322829A JP 6121425 A JP6121425 A JP 6121425A JP 12142594 A JP12142594 A JP 12142594A JP H07322829 A JPH07322829 A JP H07322829A
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Shozo Maruta
正三 丸田
Eiji Hirao
栄志 平尾
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Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、飼料添加物をソフトカプセルに
充填し、このソフトカプセルを飼料ペレット中へ混入
し、又は付着させて一体化させることを目的としたもの
である。 【構成】 一般飼料素材を加熱、加圧、加工して得られ
る飼料のペレットの内、外に飼料添加物を充填したソフ
トカプセルを一体的に共存させたことを特徴とするカプ
セルを有するペットフード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は飼料添加物をソフトカ
プセルに充填し、このソフトカプセルを飼料ペレット中
へ混入し、又は付着させて一体化させることを目的とし
たカプセルを有するペットフードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ビタミンA又はビタミンDの何れか
一方又は両方を入れたカプセルが必須の構成要素である
配合物を加圧成形した後、破砕してなる顆粒状飼料組成
物が知られている(特開昭62−51955号)。
【0003】また融点が15〜45℃である油脂類が充
填されたソフトカプセル飼料も提案されている(特公平
3−53898号)。
【0004】
【発明により解決すべき課題】前記ビタミンA又はビタ
ミンDをカプセルに入れた発明は、抗体の増加及び体重
のバラツキ減少のもとに良好な飼育効果が達成されると
している。然して前記先行発明は、飼料製造時の水分添
加と、加熱、加工を避ける為に行うものであるとされて
いるので、加水、加熱、加圧、加工を行い、澱粉の消化
性を向上する飼料(例えばペットフード用)については
目的を異にする技術である。また油脂類をソフトカプセ
ルに充填する技術については、給与量の調整及び油脂の
酸化変敗防止、動物の口辺汚染防止などの目的で使用さ
れるとされている。然し乍ら先行発明は融点の調整(好
ましくは18〜35℃)を必須要件としているので、斯
る調整を必要とすることにより、カプセル充填前に、前
加工を要するものもあった。またカプセル自体を飼料と
するもので、多くの動物の嗜好に適さないものであり、
他の飼料に混入して与えると偏食を生じるおそれがあっ
た。また従来飼料、ペットフードを加熱、加圧、加工し
て製造する際に生じる一部栄養分の破壊を防止したり、
或いは動物の好まない臭気等を防止する為の技術につい
ては、いまだ有力な提案がなかった。
【0005】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、加水、
加熱、加圧、加工して、澱粉の消化を良好にする飼料製
造時に、その加工により生じる栄養分の破壊を防止する
と共に、動物等の嗜好による偏食を防止する為に、油脂
組成物等をソフトカプセルに充填することにより、その
目的を達成したのである。
【0006】前記、先行技術においては、加熱、加工を
さけたり、油脂の融点に制約を設けたけれども、この発
明は、加水、加熱、加圧、加工を可能にし、油脂の融点
に制約を受けることなく、澱粉をα化した飼料を得るこ
とができる。
【0007】即ちこの発明は一般飼料素材を加水、加
熱、加圧、加工して得られる飼料のペレットの内、外に
飼料添加物を充填したソフトカプセルを一体的に共存さ
せたことを特徴とするカプセルを有するペットフードで
ある。
【0008】前記における飼料添加物とは、油脂組成
物、ミネラル類、生理活性物質又は加熱、加圧に弱い物
質の単独又は混合物である。
【0009】またソフトカプセルの材質はゼラチン又は
多糖類であって、動物の体内で無害であり、消化吸収或
いは排泄される材質ならば使用することができる。
【0010】この発明におけるソフトカプセルと、飼料
ペレットの一体的共存とは、飼料ペレット中へソフトカ
プセルが混入埋設され、又は飼料ぺレットの外壁へ緊密
に付着したものであって、飼料粉末と共に組成物として
なっている飼料ではない。
【0011】ソフトカプセルを飼料ペレットに混入埋没
させるには、飼料ペレットの一般飼料素材と共に、ソフ
トカプセルを混合し、これを加水、加熱、加圧、加工し
て押し出し成形する。
【0012】また飼料ペレットの外側にソフトカプセル
を付着させるには、一般飼料素材を加水、加熱、加圧、
加工して、飼料ペレットを押し出し成形させ、その表面
に粘結剤を介しソフトカプセルを付着させてこれを乾燥
させる。
【0013】前記混合飼料の場合には、動物の選り好み
による偏食、又は比重の相違による不均一化など問題点
を生じ易いが、一体化している場合には、前記のような
問題点がなく、常時必要とする比率を保っているので、
動物毎にその最良の比率を定めて飼育することができ
る。
【0014】前記ソフトカプセルの性質上、その形状大
きさに制約はないが、前記のように、飼料と一体化させ
る為には、飼料ペレットより小さくする必要があるの
で、直径が0.5〜5mm位が用いられる。また飼料ペレ
ットへの添加量は、充填物、対象動物の種類及び発育過
程又は飼育目的(競技その他の特殊目的)等により異な
るが、一般的には0.01〜10%であり、顕著な効果
を求める場合には5〜10%である。
【0015】前記はペットフードについて説明したが、
一般家畜などの飼料に採用することができる。
【0016】
【作用】この発明によれば、飼料ペレット内又は外にソ
フトカプセルを一体的に混入又は付着させたので、飼料
とカプセルとの比率を任意に調整し、そのまま動物に採
食させることができる。
【0017】特にカプセル内に動物の好まない臭気を有
する添加物を充填すれば、動物はその臭気を感ずること
なく、採食するので、栄養バランスを保持する上で有効
である。
【0018】更に加水、加熱、加圧、加工した飼料であ
るから消化吸収が良好である。
【0019】
【実施例1】表1の配合表(ドッグフード用)を用い
て、ソフトカプセルを飼料ペレットに混入埋没させた実
施例を説明する。
【0020】
【表1】
【0021】カプセル化まぐろ油を除いた95部を混
合、粉砕し、1mmの開口を有する篩を用いて整粒した。
【0022】前記整粒した配合混合物1に残余のカプセ
ル化まぐろ油2(まぐろ油7をカプセル包装した、前記
整粒の際用いなかった)を混合し、加水して、水分27
%とした後、エクストルーダーで加熱、加圧、加工処理
した後、切断、乾燥すれば、この発明によるソフトカプ
セルを混入埋設したドッグフード4ができた(図1)。
【0023】
【実施例2】表1の配合表(ドッグフード用)を用い
て、ソフトカプセルを飼料ペレットの外壁に緊密に付着
させる例を説明する。
【0024】実施例1と同様にドッグフードの配合を用
いて、カプセル化まぐろ油を除いた95部を混合・粉砕
・整粒した後、クッキングエクストルーダーを用いて長
さ10mmの飼料ペレット5を得た。
【0025】一方予め、残余の5%量のカプセル化まぐ
ろ油2と適量の粘結剤3(グアガム、キサンタンガム等
のガム類、アルギン酸、カゼイン等の増粘剤)を水に希
釈して糊状の水溶液としておく。
【0026】前記飼料ペレット5をミキサー中に導き、
これに糊状水溶液を噴霧・混合することにより該飼料ペ
レットの周囲にまぐろ油カプセル2を含んだ糊液の皮膜
を形成させた後(図2)、さらに130℃において20
分間通風乾燥させることにより、粒の周囲に油脂を含む
カプセルが散在する水分9%程度のドッグフード6を得
た。
【0027】
【試験例1】表1の配合表によるドッグフード(試験
1、対照1)を用いて試験を行った。
【0028】表1に示したドッグフードの配合中、対照
1ではまぐろ油を除いた97部を混合・粉砕し1mmの開
口を有する篩いを用いて整粒した。
【0029】これに加水し、水分含有率27%とした
後、クッキングエクストルーダー(ウエンガー社製)を
用いて、バレル温度130℃、バレル圧力10〜50kg
/cm、直径7mmの丸形ダイスを用いて押し出し処理を行
い、長さ10mmに切断した。
【0030】その後、130℃にて20分間通風乾燥し
水分約9%の粒状物を得た。
【0031】この粒状物を冷却することなく、コーター
に投入し上記配合中残余のまぐろ油をスプレーにて噴霧
しまぐろ油をコーティングしたドッグフード(対照1)
を得た。
【0032】次に、カプセル化まぐろ油を除いた95部
を混合、粉砕し1mmの開口を有する篩を用いて整粒し
た。
【0033】前記整粒した配合混合物にカプセル化まぐ
ろ油を混合し加水して、水分27%とした後上記と同様
にエクストルーダーで処理後、切断、乾燥して粒状物を
得てドッグフード(試験1)とした(図1)。
【0034】これらを体重8〜15kgの犬20頭を用
い、別々の食器に対照、試験ドッグフードを同量秤入
れ、4日間自由に摂食させてその摂食比率を比較した所
表2を得た。
【0035】
【表2】
【0036】その結果、特有の臭いを有するまぐろ油を
カプセル化したことにより明らかに嗜好性が優れた。
【0037】
【試験例2】表1の配合によるキャットフード(試験
2、対照2)を用いて試験を行った。
【0038】試験例1と同様にして、前処理し、エクス
トルーダーで処理後、切断、乾燥させ、それぞれ試験
2、対照2の配合からなるキャットフードを得た。
【0039】これらを体重2〜4kgの猫20頭を用い
て、試験例1と同様に摂食比率を比較した所表3を得
た。
【0040】
【表3】
【0041】その結果、犬と同様に猫においてもまぐろ
油をカプセル化することにより、嗜好性の改善が明らか
であった。
【0042】
【試験例3】表4の配合により試験を行った。
【0043】
【表4】
【0044】対照3では、原材料(ビタミン含有油脂を
含む)を混合粉砕し試験例1と同様にエクストルーダー
で押し出し、切断乾燥して粒状物を得た。
【0045】試験3では、カプセル化ビタミン含有油脂
を除いた97.5部を混合粉砕、1mm開口を有する篩い
にて整粒した後、残余のカプセル化ビタミン含有油脂を
混合し、対照3と同様にエクストルーダーで押し出し、
切断、乾燥して粒状物を得た。
【0046】対照3、試験3をそれぞれの押し出し前・
後のビタミンAとビタミンDを測定した所、表5の結果
を得た。
【0047】
【表5】
【0048】ビタミン含有油脂をカプセルに封入するこ
とにより、押し出し工程の熱・圧力によって受けるビタ
ミンの損失が軽減されることが明らかであった。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、飼料添加物をカプセ
ルに充填して、飼料ペレットに一体的に保有させたの
で、その製造に際しては、加水、加熱、加圧により壊れ
易い物質がそのまま残る効果がある。またペット等の嗜
好に不適当と思われるような材料(例えば臭気を有する
材料)を必要量宛採食させる効果がある。
【0050】然して飼料ペレットに必要量を正確、かつ
均一に保有させることができると共に、飼料ペレットと
一体的であるから、ペット等の偏食を未然に防止し、バ
ランスのとれたペットフード(飼料も同様)を供給でき
る効果がある。特に消化の関係上澱粉等は調理した方が
好ましいが、この発明によれば、調理時に加水、加熱、
加圧しても有効成分に悪影響を及ぼす恐れがないなどの
澱粉等を必要程度に加熱加工できる諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の断面図。
【図2】同じく他の実施例の断面図。
【符号の説明】
1 配合混合物 2 カプセル 3 粘結剤 4、6 ドッグフード 5 飼料ペレット 7 まぐろ油

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般飼料素材を加熱、加圧、加工して得
    られる飼料ペレットの内、外に飼料添加物を充填したソ
    フトカプセルを一体的に共存させたことを特徴とするカ
    プセルを有するペットフード。
  2. 【請求項2】 飼料添加物とは、油脂組成物、ミネラル
    類、生理活性物質又は加熱、加圧に弱い物質の単独又は
    混合物とした請求項1記載のカプセルを有するペットフ
    ード。
  3. 【請求項3】 ソフトカプセルをゼラチン又は多糖類と
    した請求項1記載のカプセルを有するペットフード。
  4. 【請求項4】 ソフトカプセルと一般飼料素材との共存
    とは、飼料ペレット中へソフトカプセルが混入され、ま
    たは飼料ペレットの外側へソフトカプセルを付着させた
    請求項1記載のカプセルを有するペットフード。
JP12142594A 1994-06-02 1994-06-02 カプセルを有するペットフード Expired - Lifetime JP3385542B2 (ja)

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