JPH0620534B2 - 水溶性軟カプセル - Google Patents
水溶性軟カプセルInfo
- Publication number
- JPH0620534B2 JPH0620534B2 JP1143261A JP14326189A JPH0620534B2 JP H0620534 B2 JPH0620534 B2 JP H0620534B2 JP 1143261 A JP1143261 A JP 1143261A JP 14326189 A JP14326189 A JP 14326189A JP H0620534 B2 JPH0620534 B2 JP H0620534B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gelatin
- water
- soluble
- soft capsule
- polypeptide
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、35℃以下の水溶液で溶解する、例えば液体
或は粉末の洗剤、飼料混入薬剤等の被包に使用する水溶
性軟カプセルに関するものである。
或は粉末の洗剤、飼料混入薬剤等の被包に使用する水溶
性軟カプセルに関するものである。
(従来の技術) 一般に食品及び医薬品等の被包のために使用される軟カ
プセル剤は、無害であり、しかも易溶性であることを必
要とするところから、ゼラチンを基剤とし、これにグリ
セリン或はソルビットなどを加えて粘性を増加させたも
のが使用されている。
プセル剤は、無害であり、しかも易溶性であることを必
要とするところから、ゼラチンを基剤とし、これにグリ
セリン或はソルビットなどを加えて粘性を増加させたも
のが使用されている。
軟カプセル剤の用途は上述の医薬品に限られず、洗剤、
飼料等に拡大する傾向にあるが、これらの用途では軟カ
プセル剤に冷水溶液に易溶性である等の物性が要求され
ている。
飼料等に拡大する傾向にあるが、これらの用途では軟カ
プセル剤に冷水溶液に易溶性である等の物性が要求され
ている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、従来のゼラチンを基剤とする軟カプセル剤はゼ
ラチンの物性上、35〜37℃でなければ水溶液に溶解しな
いなどの難点がある。
ラチンの物性上、35〜37℃でなければ水溶液に溶解しな
いなどの難点がある。
また、このようなゼラチンを基剤とする軟カプセル剤の
欠点を解消するために、通常のゼラチンにゼラチン分子
中のアミノ基を加水分解したポリペプチドゼラチンを配
合して軟カプセル剤を構成する試み、或は通常のゼラチ
ンにゼラチン分子中のアミノ基を有機酸で封鎖したモデ
ィファイドゼラチンを配合して軟カプセル剤を構成する
試み等があるが、冷水溶液に溶解せず、何れも十分な成
果を納めるに至っていない。
欠点を解消するために、通常のゼラチンにゼラチン分子
中のアミノ基を加水分解したポリペプチドゼラチンを配
合して軟カプセル剤を構成する試み、或は通常のゼラチ
ンにゼラチン分子中のアミノ基を有機酸で封鎖したモデ
ィファイドゼラチンを配合して軟カプセル剤を構成する
試み等があるが、冷水溶液に溶解せず、何れも十分な成
果を納めるに至っていない。
そこで、この発明は35℃以下の冷水溶液に溶解する軟カ
プセル剤を提供することを目的とする。
プセル剤を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) そして、この発明においては以上の目的を達成するため
鋭意研究の結果、ゼラチン分子中のアミノ基を加水分解
したポリペプチドゼラチンとゼラチン分子中のアミノ基
を有機酸で封鎖したモディファイドゼラチンとの混合割
合がモディファイドゼラチン90〜60wt%、ポリペプチド
ゼラチン10〜40wt%を基剤とし、これに柔軟性と保水性
とを与えるグリセリン、ソルビット、マクロゴール等を
加えてなる水溶性軟カプセルを提案するものである。
鋭意研究の結果、ゼラチン分子中のアミノ基を加水分解
したポリペプチドゼラチンとゼラチン分子中のアミノ基
を有機酸で封鎖したモディファイドゼラチンとの混合割
合がモディファイドゼラチン90〜60wt%、ポリペプチド
ゼラチン10〜40wt%を基剤とし、これに柔軟性と保水性
とを与えるグリセリン、ソルビット、マクロゴール等を
加えてなる水溶性軟カプセルを提案するものである。
ここで、モディファイドゼラチンとしてはゼラチン中の
アミノ基を有機酸で30%〜100%に置換したもの、好まし
くは90%〜100%に置換したものが使用される。
アミノ基を有機酸で30%〜100%に置換したもの、好まし
くは90%〜100%に置換したものが使用される。
ポリペプチドゼラチンとしては分子量15,000以下、好ま
しくは1,000〜2,000のものが使用される。
しくは1,000〜2,000のものが使用される。
また、モディファイドゼラチンの量を90〜60wt%とした
のは、90wt%以上では冷水溶性にはなりにくく、60wt%以
下では軟カプセル化が不可能など等の難点があるためで
ある。
のは、90wt%以上では冷水溶性にはなりにくく、60wt%以
下では軟カプセル化が不可能など等の難点があるためで
ある。
また、ポリペプチドゼラチンの量を10〜40wt%としたの
は、40wt%以上では軟カプセルが不可能となり、10wt%以
下では冷水溶性になりにくい等の難点があるためであ
る。
は、40wt%以上では軟カプセルが不可能となり、10wt%以
下では冷水溶性になりにくい等の難点があるためであ
る。
なお、グリセリンの配合量は30wt%〜60wt%程度であり、
またソルビットは可塑剤及び保水性の目的のために加え
られ、その配合量は5wt%〜20wt%程度である。
またソルビットは可塑剤及び保水性の目的のために加え
られ、その配合量は5wt%〜20wt%程度である。
更に、マクロゴールは可塑剤及び保水性の目的で加えら
れ、その配合量は5wt%〜40wt%程度である。
れ、その配合量は5wt%〜40wt%程度である。
(実施例) 以下、この発明の実施例を示す。
実施例1 配合例1 モデファイドゼラチン 90g ポリペプチドゼラチン 10g グリセリン 50g 水 80g 配合例2 モデファイドゼラチン 70g ポリペプチドゼラチン 30g グリセリン 40g マクロゴール400 10g 水 80g 配合例3 モデファイドゼラチン 60g ポリペプチドゼラチン 40g グリセリン 30g マクロゴール400 10g 配合例1〜3をそれぞれ充分に混合し、次いでゼラチン
溶解タンクにて約60〜80℃の温度にて加熱し、完全に溶
解させた後、軟カプセル成型機にて軟カプセルを成型し
た。
溶解タンクにて約60〜80℃の温度にて加熱し、完全に溶
解させた後、軟カプセル成型機にて軟カプセルを成型し
た。
実施例2 配合例1〜3の皮膜に内溶液として7gの洗剤を入れて
カプセルを製造し、通常の電気洗濯機を用いて洗濯時間
10分、すすぎ時間8分の洗濯を行なったところ水に溶解
した。
カプセルを製造し、通常の電気洗濯機を用いて洗濯時間
10分、すすぎ時間8分の洗濯を行なったところ水に溶解
した。
比較例 比較配合例1 ゼラチン 90g モデファイドゼラチン 10g グリセリン 50g 水 80g 比較配合例2 ゼラチン 90g ポリペプチドゼラチン 10g グリセリン 50g 水 80g 比較配合例1、2について実施例2と同様に、電気洗濯
機における溶解度試験を行った。その結果、カプセルの
溶解性がみられなかった。
機における溶解度試験を行った。その結果、カプセルの
溶解性がみられなかった。
(発明の効果) 以上要するに、この発明に係る軟カプセルは無害で、し
かも35℃以下の冷水溶液に易溶性であるので、液体乃至
粉末の洗剤、或は飼料混入薬剤の被包に最適である。
かも35℃以下の冷水溶液に易溶性であるので、液体乃至
粉末の洗剤、或は飼料混入薬剤の被包に最適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 13/04 C11D 17/04 // A23L 1/00 C 8214−4B 1/05
Claims (1)
- 【請求項1】ゼラチン分子中のアミノ基を加水分解した
ポリペプチドゼラチンとゼラチン分子中のアミノ基を有
機酸で封鎖したモディファイドゼラチンとの混合割合が
モディファイドゼラチン90〜60wt%、ポリペプチドゼラ
チン10〜40wt%を基剤とし、これに柔軟性と保水性とを
与えるグリセリン、ソルビット、マクロゴール等を加え
て軟カプセルを形成し、該カプセルの水溶解を可能とし
たことを特徴とする水溶性軟カプセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1143261A JPH0620534B2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 水溶性軟カプセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1143261A JPH0620534B2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 水溶性軟カプセル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH038435A JPH038435A (ja) | 1991-01-16 |
JPH0620534B2 true JPH0620534B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=15334631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1143261A Expired - Lifetime JPH0620534B2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 水溶性軟カプセル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620534B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1043390A1 (en) * | 1999-04-09 | 2000-10-11 | The Procter & Gamble Company | Detergent tablet |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3979591B2 (ja) * | 2002-09-06 | 2007-09-19 | 日本水産株式会社 | 結合飼料およびその製造方法 |
US7485323B2 (en) | 2005-05-31 | 2009-02-03 | Gelita Ag | Process for making a low molecular weight gelatine hydrolysate and gelatine hydrolysate compositions |
KR100770858B1 (ko) * | 2006-09-08 | 2007-10-26 | 삼성전자주식회사 | 휴대용 접이 거치대 |
JP2011136927A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Pfizer Inc | ゼラチンカプセル及びカプセル皮膜成形用ゼラチン組成物 |
WO2012002464A1 (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-05 | 持田製薬株式会社 | ω3脂肪酸の配合製剤 |
-
1989
- 1989-06-06 JP JP1143261A patent/JPH0620534B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1043390A1 (en) * | 1999-04-09 | 2000-10-11 | The Procter & Gamble Company | Detergent tablet |
WO2000061717A1 (en) * | 1999-04-09 | 2000-10-19 | The Procter Gamble Company | Detergent tablet |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH038435A (ja) | 1991-01-16 |
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