JP2002500680A - pH―感受性変性セルロースエステル - Google Patents

pH―感受性変性セルロースエステル

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Abstract

(57)【要約】 式(I):

Description

【発明の詳細な説明】 pH−感受性変性セルロースエステル発明の分野 本発明は、pH−感受性溶解度を有するセルロースエステルに関する。これらの 変性セルロースエステルは、徐放性(controlled-release)応用に於いて被覆材 料を保護するための被覆応用に於いて特に有用である。発明の背景 セルロース、(C6105)n又は〔(C672)(OH)3nは、酸素結合によって 結合されて長い分子鎖を形成するアンヒドログルコース単位からなる、容易に入 手でき、天然に生じるポリマーである。セルロース主鎖上のヒドロキシル基を適 当な基によって置換することによって生成される変性セルロースはよく知られて いる。特に、セルロースエステルは、被覆、医薬及びプラスチックのような用途 に広く使用されている。変性セルロース材料は、他の種類のポリマーよりも環境 的に適合性である傾向があり、例えば、或る種のセルロースエステルは生物分解 性であることが示されている。例えば、Edgarらの米国特許第5,521,304号並びに Buchananらの米国特許第5,580,911号、同第5,559,171号、同第5,446,079号及び 同第5,292,783号を参照されたい。 洗浄剤(例えば、漂白剤)、医薬、農薬(例えば、殺虫剤)及び除草剤、触媒 、着色剤(例えば、インキ及び顔料)等のような活性剤を、周囲の環境から保護 すること(又はその逆、即ち、環境をかかる活性剤から保護すること)が、しば しば望ましい。例えば、布 帛が全体的に水中に浸漬されるまで、漂白剤が布帛に作用するのを防止すること 又は医薬が身体の一定の場所に到達するまで、医薬が作用するのを防止すること が望ましい。 特に、本発明はそのように限定するものではないが、過去において、適当な時 間で溶解して洗浄剤を放出するフィルム形成性又はマトリックス材料の中に洗浄 剤を含有させるための種々の努力がなされてきた。脂肪酸の非水溶液から、塩素 含有漂白剤をpH−感受性被覆でカプセル化することは、Altermanらによって米国 特許第3,908,045号、同第3,944,497号、同第3,983,254号及び同第4,124,734号に 記載されている。同様に、Mazzolaは、米国特許第4,078,099号、同第4,126,717 号及び同第4,136,052号において、溶融脂肪酸含有被覆物の使用を記載している 。このような脂肪酸、油及びワックスは、それらが増大した泡形成に強く寄与す る傾向があり、洗浄した表面上に残渣を残留させる傾向があるので、多くの洗浄 応用に適していない。 米国特許第4,762,637号(Aronsonら)には、カルボン酸、カルボン酸無水物、そ れらのアルキル部分エステル及びそれらの塩誘導体からのコポリマーのpH−感受 性被覆を使用することが教示されている。これらの材料は、環境中に残存する傾 向があるので、多くの用途には適していない。 米国特許第5,000,869号(Dittert)には、以前ダイヤモンド・シャムロック社( Diamond Shamrock)から市販された漂白及び洗浄剤であるテトラクロログリコル リルのカプセル化のために、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロ ピルメチルセルロースフタレート及びポリビニルアセテートフタレートのような いわゆる腸溶性ポリマーを使用することが記載されている。これらの被覆は、穏 和(中性付近)乃至アルカリ性条件下において溶解すると言われ ている。しかしながら、セルロースアセテートフタレートのようなフタル酸化腸 溶性ポリマーは、水分と接触させて貯蔵したとき、分解して遊離のフタル酸を生 成するおそれがある。このようになったとき、そのpH−感受性は減少するか又は 失われ、ある場合には、ポリマーは全体的に水性緩衝液中に不溶性になる。 カプセル化医薬又はマトリックス含有医薬もよく知られている。セルロースア セテートフタレート、セルロースアセテートトリメリテート及びヒドロキシプロ ピルメチルセルロースフタレートのような側鎖のカルボキシル基を有するpH−感 受性セルロースベースのポリマーは、医薬産業において腸溶性ポリマーとしてよ く知られている。これらは胃の中で見出される強い酸性条件(pH3未満)に曝露 されたとき破壊される医薬をカプセル化するために又は胃自体をアスピリンのよ うな医薬から保護するために使用される。被覆された医薬が胃から出て、小腸に 入ったとき、pHは約5より上に上昇し、その際側鎖のカルボキシル基がイオン化 し始め、被覆は溶解し、医薬を放出し始める。しかしながら、フタル酸化セルロ ースエステルに付随する前記の問題点に加えて、トリメリット部分もまた不安定 であるという傾向を有する。従って、長期間の貯蔵(2年間超)安定性を望むと き、フタレートもトリメリットセルロースエステルも望ましくない。 洗浄配合物、特にクリーニング洗剤に於ける固体塩素含有漂白成分のためのカ プセル化剤としてこのような腸溶性ポリマーを使用することは、このような被覆 が非常に水感受性であり、比較的低いpHで溶解するので、非常に適していない。 このことは、被覆された漂白剤粒子がクリーニング洗剤と直接接触して包装され る場合に、偶発的に水分が存在すると、炭酸ナトリウム又はケイ酸ナトリウムの ようなアルカリが水と接触して溶解し始めるために、局部的なpH上 昇につながる。pHが上昇すると、腸溶性被覆の溶解開始が早過ぎ、漂白剤が露出 する。漂白剤粒子及び洗剤が布帛と接触している場合には、局部的な漂白又はピ ンホール形成につながる。 これに関して、例えば、pH9超でのみ溶解し、それ以前には溶解しない被覆を カプセル化に使用すれは、漂白剤の早過ぎる放出を最小にすることができる。こ の被覆を溶解するために、より以上のアルカリ性(より高いpH)が必要であるの で、強いアルカリ緩衝能力を与えることによって、漂白剤粒子のより大きい保護 が可能になる。即ち、pHを上昇させ、被覆を溶解するのに十分なアルカリを洗剤 中に溶解するために、偶発的な濡れよりも多くの濡れが必要になる。従って、多 量の水が存在し、漂白剤粒子が液体中に均一に分散するまで、布帛は漂白剤粒子 から保護されることになる。発明の要約 本発明者らは驚くべきことに、セルロース主鎖に結合した少なくとも2個の異 なったエステル基、即ち、一方の基は相対的に疎水性であり、他方の基は相対的 に親水性であるエステル基を有するセルロースエステルに於いて、疎水性基の親 水性基に対する比率を変化させることによって、そしてセルロース主鎖に結合し た疎水性側鎖基及び親水性側鎖基の性質を変化させることによって、セルロース エステルの溶解のpHを、本明細書に記載した規準の適当な選択によって6.5以上 のpHで溶解させるようにすることができることを見出した。 従って、本発明の1つの目的は、中性付近からアルカリ性までの間の条件での 溶解が望まれる広範囲の種々の応用に有用であるpH−感受性セルロースエステル を記載することである。 本発明の他の目的は、洗浄剤、医薬、農薬、触媒、着色剤等のよ うな活性成分を含有する配合物用の新規なフィルム形成性及びマトリックス形成 性材料を記載することである。 本発明の更なる目的は、6.5と10との間の、更には10より上での任意の所望のp Hでも溶解する(即ち、ダイアルイン溶解)ように設計することができるpH感受 性セルロースエステルの製造及び単離を記載することである。 本発明の更に他の目的は、変性セルロースエステル及び活性剤を含んでなる被 覆組成物及び特に種々の洗浄応用で使用するための固体塩素含有漂白剤粒子をカ プセル化するのにこのようなセルロースエステルを使用することを記載すること である。 本発明の更に他の目的は、穏和から塩基性までのpHを有し、その中に溶解され た変性セルロースエステルを有する水溶液を記載することである。 これらの及びその他の目的、特徴及び利点は、下記の詳細な説明、好ましい態 様及び特別の実施例を参照することによって明らかな通りである。発明の詳細な説明 本発明に係るセルロースエステルは、式(I): 〔(C672)(OR)x(OR’)y(OH)3-x-yn (I) (式中、Rは相対的に疎水性であり、そしてR’は相対的に親水性である) を有する。R及び/又はR’の識別(identity)を変化させることによって及び R:R’の比(又はR及び/又はR’のアンヒドログルコース単位当たりの置換 度、DS/AGU)を変化させることによって、セルロースエステルの溶解のpHを変化 させることができる。本発明の範囲内で、この変化は、変性セルロースエステル が、pH=6.5 より上の或る点で水溶液中に溶解するが、それ以前には溶解しないようなもので ある。変性セルロースエステルが溶解するpHは、本明細書に記載した変数の適当 な選択に依存し、この選択は、過度の実験をすることなく本明細書の開示を所有 する通常の技術者によって達成することができるものである。 Rは(R’に対して)疎水性であり、好ましくはC2〜C4アシル含有基であり 、例えば、RはC2〜C4モノカルボン酸から誘導される。更に好ましくは、Rは アセチル、プロピオニル又はブチリルを表わす(例えば、ORはアセテート、プロ ピオネート又はブチレートである)。最も好ましくは、Rはアセチルである。迅 速な溶解の目的において、R部分は、各アンヒドログルコース単位上で且つポリ マー内で同じであることが好ましい。それは、脂肪族モノカルボン酸疎水性基の 混合物が存在する場合に、このポリマーは溶解するのではなくて膨潤する傾向が あることが見出されたためである。 R’は(Rに対して)親水性であり、親水性である側鎖基を含有する。R’は 好ましくは、セルロース主鎖に結合したときに、遊離カルボン酸側鎖基を有する 分子から誘導されるが、R’はフタリル又はトリメリチルではない。R’には好 ましくは、アシルラジカル基及びカルボキシル側鎖基が含有される。従って、R ’は、好ましくはジカルボン酸、例えばマレイン酸、更に好ましくは脂肪族ジカ ルボン酸から誘導される。R’は、直鎖又は分岐鎖であってよく、環状基(複素 環又は非複素環)を含有していてよい。R’は、溶解が中性又は中性付近条件乃 至アルカリ性条件で起こり、それより下では起こらないという本発明の前記の目 的による以外は、分子量によって特に制限されない。 6.5より高いpHでの迅速な溶解の目的のために及び本明細書に記載したx,y 及びnの好ましい限界内で、R’は典型的に、C2〜 C20、更に好ましくはC2〜C10、より更に好ましくはC3〜C9の、少なくとも 1個の側鎖遊離カルボキシル基を有するアシル含有脂肪族基である。 「迅速な溶解」によって、セルロースエステルが、所定の「ダイアルイン」pH で、それが使用される目的のために有効な時間内に溶解することを意味する。前 記のパラメーターx,y,n,R及びR’を変化させることに加えて、本発明に 係る変性セルロースエステルが可溶性であるpHで溶解の時間を変化させるために 、被覆の厚さを調節することができる。本発明に係る変性セルロースエステルを 含む被覆の厚さの調節方法は本発明の開示に接する熟練技術者の、よく知るとこ ろである。 勿論、R’を(例えば、N−,O−又はS−含有部分で)種々置換させて、よ り高い又はより低い親水性にすることができることはいうまでもない。 好ましい態様のために、R’について多くの種々のカルボキシル含有側鎖基及 びそれらの混合物を使用して、本発明を実施することができる。これらには、C2 〜C20、更に好ましくはC2〜C10、より更に好ましくはC3〜C9の、少なくと も1個の側鎖遊離カルボキシル基を含有するアシル基が含まれるが、これらに限 定されない。アシル基が脂肪族である更に好ましい場合に、OR’は、マレエート 、スクシネート、グルタレート、ヘキサヒドロレタレート(即ち、1,2−シク ロヘキサンジカルボン酸)、テトラヒドロフタル酸又はこれらの混合物であって よい。 R’は、各アンヒドログルコース単位内で及び/又はポリマー鎖に沿って親水 性基の混合物であってよい。R’は更に好ましくは、スクシニル、ヘキサヒドロ フタリル又はこれらの混合物から選択される。一層更に好ましくはR’はヘキサ ヒドロフタリルである。最 も好ましくは、洗浄組成物で使用する目的のために、本発明によるセルロースエ ステルは、疎水性部分としてアセチルを有し、親水性部分としてヘキサヒドロフ タリルを有する。 このエステルについてのアンヒドログルコース単位当たりの置換度(DS/AGU) はx及びyによって表わされる。勿論、x及びyは、ポリマー全体に亘る平均置 換度を表わすことはいうまでもない。本発明によれば、約pH=6.5と約pH=10と の間であってそれより低いpHではない「ダイアルイン」pH感受性溶解を得るため に、xは好ましくは1.0〜2.5、更に好ましくは1.2〜2.2、一層更に好ましくは1. 8〜2.2であり、yは好ましくは0.1〜2.0、更に好ましくは0.2〜1.0、一層更に好 ましくは0.4〜1.0である。セルロース主鎖は好ましくは完全にエステル化されて おらず、ヒドロキシル部分の量は(3−x−y)から計算される。 従ってR’:Rのモル比(DS/AGUを使用して表わされる)は、1.0:2.0〜2.5 :0.1の範囲である。更に好ましくは、R’:Rは1.2:1.0〜2.2.0.2の範囲で ある。 全置換度(x+y)は好ましくは約1.1以上3.0未満、更に好ましくは約1.4以 上3.0未満、一層更に好ましくは約2.2以上3.0未満である。 nによって表わされる重合度(DP)は、天然に生じるセルロースについてのも の(例えば、木材パルプについて1000から綿繊維について3500まで)よりも高く ても低くてもよいが、本発明によるpH−感受性及び迅速な溶解のために、nは好 ましくは30〜400、更に好ましくは50〜200、最も好ましくは50〜150である。一 般的に、nが30未満であると、フィルムを形成することが困難であり、一方nが 400超であると、セルロース混合エステルは加工することが一層困難になること を見出した。 疎水性R及び親水性R’の正確な本質(例えば、鎖長若しくは鎖分岐及び置換 )及びそれらの置換度(x及び/若しくはy)を変化させることによって並びに /又はnを変化させることによって、本発明によるセルロースエステルが溶解す るpHを、「ダイアルイン」することができる。即ち、本発明に係るセルロースエ ステルは、pH=6.5,pH=7.0,pH=8.0,pH=9.0,10.0で、6.5より低くないpH で、換言すれば、pH=6.5で若しくは6.5より高い任意の十分の一単位のpHで溶解 するようにすることができる。従って、本発明の範囲には、pH=6.6,…,6.9,7 .0,7.1,…,7.5,…,8.5,9.5,…,10.1,…等で溶解し、それより下では溶解 しない、式(I)の変性セルロースエステルが含まれることはいうまでもない。 本発明に係る変性セルロースエステルが溶解性である水溶液には、任意の水性 塩基、即ちアルカリ金属水酸化物(例えばNaOH)、アンモニア、アミン又は燐酸 塩緩衝剤のような緩衝剤を含有する水が含まれる。このような水性塩基及び/又 は緩衝剤はそれ自体当該技術分野で公知である。 本明細書で使用する用語「セルロースエステル」は、本発明に係るセルロース エステルを製造するための出発材料として有用である未変性のセルロースエステ ルを意味するものとし、用語「変性セルロースエステル」は、本発明に係るセル ロースエステルを意味するものとする。 本発明は、任意の組合せ又は亜組合せ(subcombination)に於いて、本明細書 に記載したような、任意の変数R,R’,x,y,n,R:R’、溶解のpH,DS /AGU及び分子量を有する変性セルロースエステルを含むことはいうまでもない 。変性セルロースエステルの製造 変性セルロースエステルの製造方法に於いて、セルロースエステ ル出発材料は、1.0〜約2.0の残留するヒドロキシル基のアンヒドログルコース単 位当たりの置換度(DS)を有することが好ましい。 このセルロースエステル出発材料は、アセテート、プロピオネート若しくはブ チレート型又はこれらの混合エステルのものであってよく、アセテートが最も好 ましい。これらのセルロースエステルについての残留するヒドロキシル基のアン ヒドログルコース単位当たりの置換度は、0.1〜2.0であり、1.0〜2.0が好ましい 範囲である。この出発材料は全て市販されているか及び/又は当業者に公知の方 法によって製造することができる。典型的な出発セルロースエステルには、これ らに限定されないが、CA150,CA320,CA398のようなセルロースアセテートエス テル、CAP482,CAP504のようなセルロースアセテートプロピオネートエステル並 びにCAB381,CAB383及びCAB553のようなセルロースアセテートブチレートエステ ルが含まれ、全てテネシー州キングスポートのイーストマン・ケミカル社(East man Chemical Company)から市販されている。このようなセルロースエステル出 発材料は典型的に、ポリスチレン標準物質を使用するゲル浸透クロマトグラフィ ーで測定して、10,000〜75,000ダルトンの数平均分子量を有する。 本発明の製造方法で使用される出発材料のモル比は、所望の生成物を得るため の変性セルロースエステルの所望の置換度になるのに十分な比率であり、本発明 の開示を所有する当業者によって容易に決定することができる。 本発明の変性セルロースエステルを製造するための適当な溶媒には、これらに 限定されないが、ケトン、エステル、脂肪族モノカルボン酸及び塩素化炭化水素 が含まれる。具体例としては、これらに限定されないが、アセトン、2−ブタノ ン、酢酸エチル、酢酸プロピル、クロロベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム 、酢酸及びプ ロピオン酸が含まれる。反応は典型的に、セルロースエステル出発材料の重量基 準で40〜90重量%の溶媒溶液中で実施される。適当な溶媒の決定は、本発明の開 示を所有する当業者によって容易に決定することができる。 本発明に於ける変性セルロースエステルの製造に有用である適当な触媒には、 これらに限定されないが、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピ ルアミン及びピリジンのようなアミン類、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸 カルシウム、プロピオン酸ナトリウム及びプロピオン酸カリウムのような脂肪族 カルボン酸のアルカリ金属塩並びに炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムのようなア ルカリ金属炭酸塩が含まれる。使用される典型的な触媒濃度は、出発セルロース エステルの重量基準で25〜100重量%である。また、触媒の識別(identity)及び 量は、本発明の開示を所有する当業者によって決定することができる。 本発明による変性セルロースエステルの合成に於いて、反応は所望の変性セル ロースエステルが形成されるような条件下に実施される。典型的に、反応時間は 1〜12時間、好ましくは2〜5時間である。反応の間の温度は典型的に50℃〜12 0℃、好ましくは60℃〜80℃である。 本発明による方法に於いて、下記の連続工程が好ましい。 1.適当なセルロースエステル出発材料を試薬級酢酸のような適当な溶媒中に 溶解して、溶媒溶液を得る工程。 2.反応混合物を65℃に加熱する工程。 3.次いで、親水性エステル(R’)の脂肪族無水物を添加し、溶解するまで 撹拌する工程。 4.酢酸ナトリウムを添加する工程。 5.この反応混合物を75℃で約3時間加熱する工程。 本発明の方法に於いて、変性セルロースエステルの単離を容易にするために、 上記の反応混合物に非溶媒を添加する。この非溶媒は、変性セルロースエステル が溶解性でない液体である。このような非溶媒には、これらに限定されないが、 水、イソプロピルアルコール、ヘキサン、ヘプタン及びこれらの混合物が含まれ る。変性セルロースエステルを沈澱させるためにこの方法で使用される非溶媒の 量は、反応混合物の全重量基準で25〜100重量%の非溶媒である。このような方 法には、沈澱した変性セルロースエステルを、沈澱しない反応副生物から分離す る追加の工程が含まれるのが好ましい。沈澱しない副生物には典型的に、脂肪族 無水物の加水分解から誘導される脂肪族酸、この脂肪族酸のナトリウム塩、反応 触媒及びこれらの混合物が含まれる。 変性セルロースエステルを単離するための及び単離を容易にするための好まし い方法に於いて、上記の工程5の後に、下記の連続工程が続く。 6.反応混合物を50℃に冷却し、急速に撹拌しながら水中に浸漬して、変性セ ルロースエステルを沈澱させる工程。 7.この変性セルロースエステル生成物を濾過し、水で洗浄して、未沈澱反応 副生物を除去する工程。また、この浸漬、濾過及び乾燥工程を繰り返して、所望 の生成物を更に精製することができる。 8.この水に濡れた変性セルロースエステルを真空オーブン中で60℃で乾燥す る工程。製造の具体例 下記の例は、本発明を例示することを意味する。その多くの修正及び変形が可 能であり、付属する請求の範囲の範囲内で、本明細書に特に記載したもの以外の 方法で本発明を実施することができるこ とはいうまでもない。例1−CA320−スクシネートの製造 5ガロンのシグマ羽根ミキサー内に、7300gの試薬級酢酸及び2500gのテネシ ー州キングスポートのイーストマン・ケミカル社から市販されている、8.4重量 %のヒドロキシル含有量を有するCA320を装入する。この反応混合物を65℃に加 熱し、全てのセルロースエステルが溶解するまで撹拌する。次いで、600gの無 水コハク酸を添加し、65℃で透明な溶液が得られるまで撹拌し、その後1250gの 無水酢酸ナトリウムを添加する。この反応混合物を75℃で3時間加熱し、次いで 50℃に冷却し、それからこれを高速撹拌しながら9000gの水の中に浸漬して、変 性セルロースエステル生成物を沈澱させる。沈澱したセルロースエステルを濾過 によって集め、次いで15,000gの水で洗浄する。次いで、この水に濡れた変性セ ルロースエステル生成物を真空オーブン中で60℃で、2%より少ない水分含有量 まで乾燥する。滴定及び核磁気共鳴による分析によって、アセテート及びスクシ ネートについてのアンヒドログルコース単位当たりの置換度は、それぞれ1.81及 び0.42であることが示された。これは下記の表1に於けるサンプル2である。例2−CA320−ヘキサヒドロフタレート(シクロヘキサン1,2−ジカルボン酸 )の製造 5ガロンのシグマ羽根ミキサー内に、7300gの試薬級酢酸及び2500gのテネシ ー州キングスポートのイーストマン・ケミカル社から市販されている、8.4重量 %のヒドロキシル含有量を有するCA320を装入する。この反応混合物を65℃に加 熱し、全てのセルロースエステルが溶解するまで撹拌する。次いで、900gのヘ キサヒドロフタル酸無水物(シクロヘキサン1,2−ジカルボン酸無水物)を添 加し、65℃で透明な溶液が得られるまで撹拌し、その後1250gの無 水酢酸ナトリウムを添加する。この反応混合物を75℃で3時間加熱し、次いで50 ℃に冷却し、それからこれを高速撹拌しながら9000gの水の中に浸漬して、変性 セルロースエステル生成物を沈澱させる。沈澱したセルロースエステル生成物を 濾過によって集め、次いで15,000gの水で洗浄する。次いで、この水に濡れた変 性セルロースエステルを真空オーブン中で60℃で、2%より少ない水分含有量ま で乾燥する。滴定及び核磁気共鳴による分析によって、アセテート及びフタレー トについてのアンヒドログルコース単位当たりの置換度は、それぞれ1.84及び0. 41であることが示された。これは下記の表1に於けるサンプル14である。 本発明による、下記の表1に示される置換度を有する追加の変性セルロースエ ステルを製造し、同様の方法で分析した。 水性pH緩衝溶液中に於ける変性セルロースエステルの自由フィルム溶解 表1に示した各変性セルロースエステルのサンプルをアセトン中に溶解して、 透明な溶液を形成した。各溶液からのフィルムを、ドクターブレードを使用して ガラス板の上に流延した。乾燥したフィルムを除去し、試験片に切断し、フィル ムの各試験片を6.9〜10.1のpH範囲内の緩衝水溶液を含有するバイアルの中に入 れた。それぞれ、セルロースアセテートスクシネート、セルロースアセテートヘ キサヒドロフタレート(シクロヘキサン1,2−ジカルボキシレート)について 、データを下記の表2〜3に示す。以下の表2〜3において、「可溶性」は、下 記の例に於いては緩衝水溶液である溶媒99重量部中の試験材料1重量部の溶解と して定義する。 表1を参照して、表2〜3は、式(I)に従う変性セルロースエステルが溶解 するpHを、式(I)中のR,R’,x及びyを変化させることによって簡単に変 化させることができることを示している。 被覆組成物 この変性セルロースエステルは、広範囲の種々の用途、特に被覆用で、更に詳 しくは被覆として有用なフィルム形成性組成物として 使用することができる。本明細書で使用する用語「被覆」には、カプセル化又は マトリックス形成が含まれるものとする。 洗浄剤、医薬、農薬又は殺虫剤のような特定の活性成分をカプセル化すること ができる。本明細書で使用する用語「カプセル化」は、活性成分(例えば、洗浄 剤、医薬等)を、変性セルロースエステルによって別々の存在物として(例えば 、粒子として)包むこと又は活性成分を変性セルロースエステルのマトリックス 内に分散させることを意味するものとする。 1種より多くの活性剤を同時にカプセル化することができる。更に、1種より 多くの被覆を使用することができ、例えば、異なったpH−感受性を有する2種の 被覆を使用することができる。本発明の範囲内の被覆はまた、変性セルロースエ ステルのpH範囲内で溶解しない被覆材料からなっていてよく、例えば、この被覆 は前記の腸溶性被覆の1種であってよい。従って、被覆された支持体は、本発明 に係る変性セルロースエステルの第一被覆及び腸溶性ポリマーの第二被覆又は腸 溶性ポリマーの第一被覆及び本発明に係る変性セルロースエステルの第二被覆を 有していてよい。また、変性セルロースエステルを、例えば腸溶性被覆と混合し て、尚更に変性されたpH−感受性を有する単一の被覆組成物を構成することもで きる。 本発明の好ましい態様に於いて、変性セルロースエステルは、洗浄応用に於け る、更に好ましくはクリーニング洗浄組成物に於ける被覆として使用される。更 に好ましい態様に於いて、変性セルロースエステルは、漂白剤、特に反応性ハロ ゲン含有酸化剤をカプセル化するのに使用される。しかしながら、本発明のこの 好ましい態様による洗浄組成物は、家庭用又は商業的クリーニング用及び布帛用 又は硬質表面用のような任意的な目的のための、どのような変形であってもよい 。 広範囲の商業的に使用される反応性ハロゲン含有酸化剤を、本発明の変性セル ロースエステルで被覆することができる。「反応性ハロゲン含有酸化剤」は、そ の中の結合が水中で加水分解されて、遊離の塩素又はアルカリ性次亜塩素酸塩を 生じるものである。これらの酸化剤には、これらに限定されないが、シアヌル酸 、グリコルリル及びヒダントインの複素環N−クロロ及びN−ブロモイミド並び に次亜塩素酸のアルカリ金属塩が含まれる。酸化剤自体は当該技術分野で公知で ある。 好ましい態様に於いて、可塑剤は、変性セルロースエステルの1〜50重量%の 量で被覆組成物中に含有される。このような可塑剤の例には、これらに限定され ないが、クエン酸トリエチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル及びトリア セチンが含まれる。可塑剤自体は当該技術分野で公知である。 好ましい態様に於いて、上記の可塑剤と共に又は上記の可塑剤無しに、被覆組 成物には、組成物の非揮発性物質含有量に寄与する他の配合添加剤が含有されて いてよい。このような添加剤には、例えば、均展剤、消泡剤等が含まれる。これ らの添加剤自体は、当該技術分野で公知である。更に好ましい態様に於いて、こ のような添加剤は、全被覆組成物の0.1〜5重量%、尚更に好ましくは0.1〜1.0 重量%の量で存在していてよい。 本発明に係る被覆組成物の製造に於いて、適当な溶媒を使用しなくてはならな い。適当な溶媒は、変性セルロースエステルが可溶性であり且つ不活性であるも のでなくてはならない。脂肪族炭化水素は、変性セルロースエステルがその中に 溶解しないので、この目的に適していない。変性セルロースエステル及び反応性 ハロゲン含有酸化剤を含んでなる組成物用のこのような適当な溶媒の典型的な例 には、これらに限定されないが、ケトン、エステル、塩素化炭化水 素、緩衝剤水溶液及びこれらの混合物が含まれる。具体例には、これらに限定さ れないが、シクロヘキサノン、3−ペンタノン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢 酸ブチル、塩化メチレン、クロロホルム及び緩衝剤水溶液が含まれる。本発明の 開示を所有する熟練した技術者は、適当な溶媒を容易に決定することができる。 同様に、本発明による被覆組成物中の適当な溶媒の量は、変性セルロースエス テルを溶解するために十分な量である。典型的に、この量は全被覆組成物の60〜 90重量%、好ましくは65〜75重量%である。本発明の被覆(及び方法)に於いて 、溶媒の混合物を使用できることが意図される。 粒子の上に均一な被覆を適用するために、多くの方法が当該技術分野で知られ ている。この目的のために、例えば、ニューヨーク州ニューヨーク、Marcel Dek ker刊行の、Patrick B.Deasy著、「ミクロカプセル化及び関連プロセス(Micro encapsulation and Related Processes)」(1984年)、フィラデルフィア(Phi ladelphia)、Lea and Febuger刊、Lachman他著、「工業的薬学の理論及び実施 (The Theory and Practice of Industrial Pharmacy)」(1970年)又はニュー ヨーク州ニューヨーク、John Wiley & Sons刊、K.G.Das著、「徐放技術(Contr olled-Release Technology)」(1983年)を参照されたい。 本発明を実施するのに特に重要なのは、パン及び流動床コーターを使用するこ とである。好ましい被覆方法は、H.S.Hall及びJ.Wallace著、「カラム及び膜 被膜及び処理」徐放性システム:製作技術(“Column and Film Coating and Pr ocessing”Controlled Release Systems:Fabrication Technology)、第1巻、 53〜68頁に記載されているような、ウルスター(Wurster)被膜カラムを使用する ことである。テトラクロログリコルリル漂白剤粒子のカプセル化 変性セルロースエステルの溶液を、塩化メチレン溶媒中又は化学量論的量のア ンモニアを含有する水中の10重量%の濃度で作り、テトラクロログリコルリル漂 白剤粒子をカプセル化するのに使用した。下記のものは典型的な方法である。 ウルスターインサートを有するニロ−アエロマチックストリア1(Niro-Aerom atic STREA1)トップスプレーコーターの中に、1350gのテトラクロログリコル リル粒子を入れた。入口温度を60℃に設定した。流動空気体積を、70〜100M3/ 時に設定した。アトマイゼーション(atomization)を2バールに設定した。ポン プ速度を15g/分に調節した。得られた出口温度は30℃であった。カプセル化し たテトラクロログリコルリルの最終被覆重量は1424gであった。布帛ピンホール試験を使用するカプセル化漂白剤の布帛安全性試験 青染色したポリエステル又は赤染色した綿布の試験片を、6インチの時計皿の 中に入れ、1gのクリーニング洗剤を布の上に置く。水(10mL)を添加して、こ の布を飽和させる。カプセル化テトラクロログリコルリル漂白剤粒子(2g)を 、濡れた布の片の上に置き、5分間乱されないようにする。この布を微温の水で 濯ぎ、環境条件下に乾燥させる。この布を、脱色又はピンホール形成の徴候につ いて、対照の片と目視により比較する。カプセル化したテトラクロログリコルリ ル漂白剤粒子の2個のバッチの評価からの試験結果を、下記の表4に示す。表4 に示すように、式(I)による変性セルロースエステルを含んでなる被覆により カプセル化された洗浄剤は、偶然的な量の水分が存在するとき、アルカリ性試薬 (例えば、洗剤)が存在する場合においても、洗浄すべき支持体を完全に保護す る。 ターゴトメーター及びEMPA試験布を使用したカプセル化TCGU漂白剤粒子の評価 人為的に汚染した試験布を、スイス国のSt.Gallの「EMPA」(エルジェノシッ ヒェ材料試験所(Eldgenossiche Materials Prufungs Anstait))(スイス政府試 験センター)から入手し、カプセル化TCGU漂白剤粒子の漂白性能を評価するため に使用した。標準布(12×12cm,200g/m2及び指定EMPA103)は下記の汚染の全 てからなっていた。 −綿、漂白済み、光学増白剤無し(汚染せず) −綿、EMPA標準汚染 −綿、血液で汚染 −綿、ココアで汚染 −綿、血液/ミルク/カーボンブラックで汚染 −綿、サルファーブラックで染色 −綿、生 −綿、赤ワインで汚染 EMPA103布のサンプルを、ニュージャージー州ホボケンのインスツルメント・ マーケティング・サービス社(Instrument Marketing Services Company)から入 手した6場所ターゴトメーター、型式724ESの中に置いた。ターゴトメーター試 験条件は下記の通りであった。 撹拌速度:100rpm サイクル時間:15分間 水温:37℃ 水硬度:150ppm 体積:1.0L 洗剤:1.5g 漂白剤:NaOCl又はTCGU 布:EMPA103 濯ぎ:手によって濯ぎ、乾燥 EMPA103布でのターゴトーメーター試験の結果を、セルロースアセテートシク ロヘキサン1,2−ジカルボン酸(サンプル17)でカプセル化したTCGU漂白剤 粒子について、下記の表5に示す。 表5に示される結果は、漂白が典型的なクリーニング条件下に起こることを示 し、式(I)による変性セルロースエステルを含んでなる被覆がアルカリ性条件 下に溶解することを示している。 市販の次亜塩素酸ナトリウム溶液(5.25重量%)を、漂白剤対照として使用し た。洗剤は市販品であった。表5の「A」は酵素を含有する市販のTIDE(商標) であり、「B」は酵素を含有しないが過ホウ酸塩漂白剤を含有する市販のTIDE( 商標)であり、そして「C」は酵素も過酸漂白剤も含有しない市販のXTRA(商標 )である。 EMPA布を乾燥した後、汚染除去に於ける相対的差異を、CAT-HS1000反射計(又 は比色計)を使用して測定した。値は、未洗浄且つ未漂白のEMPA103布に対する ものである。この値が高いほど、汚染除去が大きい。汚染除去度を測定するため の単位は、無次元である。クリーニングの前及び後の布を、CAT-HS100比色計を 使用して反射率%を測定することによって比較した。DE*として指定される色差 を測定する(ASTM規格試験方法D4265-83及びD2960-89を参照されたい。 従って、本発明者らは、式(I) 〔(C672)(OR)x(OR’)y(OH)3-x-yn (I) (式中、Rは好ましくは(R’に対して)疎水性の基を含有するC2〜C4アシル であり、R’は好ましくは(Rに対して)疎水性の基を含有し、フタル部分又は トリメリット部分を有しないC2〜C10アシルである) によるセルロースエステルが、穏和乃至アルカリ性条件下において溶解するが、 それより低いpHでは溶解しないように、R,R’,x,y及びnを適当に選択す ることによって設計できることを示した。更に、本発明者らは、この変性エステ ルを、所望の条件が達せられるまで、被覆された活性剤から環境を保護し、逆も 同様である、徐放性応用のための、特に洗浄配合物用の被覆として使用すること ができることを示した。 本発明をその好ましい態様を特に参照して詳細に上に説明したが、本明細書に 特に記載したもの以外の変形及び修正済が、本発明の精神及び範囲内で実施でき ることを理解されたい。更に、前記の全ての特許及び参考文献又は他の刊行物を 、本発明の実施に関係する全ての開示について参照して本明細書に含める。 このように説明した発明に関して、以下に更に好ましい態様を詳細に説明する 。 式: 〔(C672)(OR)x(OR’)y(OH)3-x-yn (I) (式中、RはC2〜C4アシル基であり、R’はC2〜C20アシル基であるが、フ タリル又はトリメリチルではなく、xは1.0〜2.5であり、yは0.1〜2.0であり、 nは30〜400である) を有する変性セルロースエステルであって、pH=6.5超のpHでのみ 水溶液中に可溶性である該変性セルロースエステル;更に詳しくは、R’が少な くとも1個の側鎖遊離カルボキシル基を含有する変性セルロースエステル;更に 詳しくは、R’が少なくとも1個の側鎖遊離カルボキシル基を含有するC3〜C9 アシルである変性セルロースエステル;更に詳しくは、該エステルがpH=6.9超 でのみ水溶液中に可溶性である変性セルロースエステル;更に詳しくは、該エス テルがpH=7.1超でのみ水溶液中に可溶性である変性セルロースエステル;更に 詳しくは、Rがアセチル、プロピオニル及びブチリルからなる群から選択される 変性セルロースエステル;更に詳しくは、OR’がマレエート、スクシネート、グ ルタレート、ヘキサヒドロフタレート、テトラヒドロフタレート及びこれらの混 合物からなる群から選択される変性セルロースエステル;更に詳しくは、Rがア セチルであり、R’がヘキサヒドロフタリルである変性セルロースエステル;更 に詳しくは、Rがアセチルであり、R’がスクシニル、ヘキサヒドロフタリル及 びこれらの混合物からなる群から選択され、xが1.2〜2.2であり、yが0.2〜1.0 であり、nが50〜200である変性セルロースエステル;更に詳しくは、該エステ ルがアルカリ性条件下においてのみ水溶液中に可溶性である変性セルロースエス テル;及び/又は: 水性塩基又は緩衝剤を含んでなり、その中に溶解した本明細書に記載したよう なセルロースエステルを有するアルカリ性水溶液;及び/又は: 被覆及び少なくとも1種の活性剤からなる組成物であって、該被覆が、式: 〔(C672)(OR)x(OR’)y(OH)3-x-yn (I) (式中、RはC2〜C4アシル基であり、R’はC2〜C20アシル含有脂肪族基で あり、また側鎖遊離カルボキシ基を含有し、xは1 .0〜2.5であり、yは0.1〜2.0であり、nは30〜400である) を有する変性セルロースエステルを含んでなり、該変性セルロースエステルが、 pH=6.5超のpHで水溶液中に可溶性であり、それより下のpHでは溶解性でなく; そして、該活性剤が、洗浄剤、医薬、除草剤、触媒、着色剤及び農薬からなる 群から選択され、;更に詳しくは、Rがアセチル、プロピオニル及びブチリルか らなる群から選択され、OR’がマレエート、スクシネート、グルタレート、ヘキ サヒドロフタレート、テトラヒドロフタレート及びこれらの混合物からなる群か ら選択される組成物;更に詳しくは、該活性剤が塩素含有漂白剤粒子である組成 物;及び/又は: 被覆した塩素含有漂白剤粒子を含有する洗浄配合物であって、該被覆した塩素 含有漂白剤粒子が、式; 〔(C672)(OR)x(OR’)y(OH)3-x-yn (I) (式中、RはC2〜C4アシル基であり、R’は少なくとも1個の側鎖遊離カルボ キシルを含有し、フタリル又はトリメリチルを含有しないC2〜C20アシル基で あり、xは1.0〜2.5であり、yは0.1〜2.0であり、nは30〜400である) を有するセルロースエステルを含んでなる被覆からなり、 該変性セルロースエステルが、アルカリ性条件下においてのみ水溶液中に可溶 性であり、それより下のpHでは可溶性でない洗浄配合物;更に詳しくは、R’が C3〜C9アシルである洗浄配合物;更に詳しくは、Rがアセチルであり、R’が スクシニル、ヘキサヒドロフタリル及びこれらの混合物からなる群から選択され 、xが1.2〜2.2であり、yが0.2〜1.0であり、nが50〜200である、約pH=8.5超 においてのみ水溶液中に可溶性で、それより下のpHでは可溶性でない洗浄配合物 ;更に詳しくは、R’がヘキサヒドロフタリ ルである洗浄配合物;更に詳しくは、pH=9.0超においてのみ水溶液中に可溶性 で、それより下のpHでは可溶性でない洗浄配合物;更に詳しくは、該塩素含有漂 白剤粒子がTCGUである洗浄配合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CA,CN,JP,K R,MX

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: 〔(C672)(OR)x(OR’)y(OH)3-x-yn (I) を有する変性セルロースエステルであって、相互に、Rが疎水性でR’が親水性 であるが、R’はフタリル又はトリメリチルではなく、x,y及びnは、変性セ ルロースエステルが6.5以上のpHを有する水溶液中に溶解するが、それより下のp Hでは溶解しないように選択されることを特徴とする変性セルロースエステル。 2.RがC2〜C4アシル基であり、R’がC2〜C20アシル基であり、xが1.0 〜2.5であり、yが0.1〜2.0であり、そしてnが30〜400である請求の範囲第1項 に記載の変性セルロースエステル。 3.アルカリ性水溶液中でのみ可溶性であることを特徴とする請求の範囲第1 項又は第2項に記載の変性セルロースエステル。 4.Rが、アセチル、プロピオニル及びブチリルからなる群から選択され、そ してOR’が、マレエート、スクシネート、グルタレート、ヘキサヒドロフタレー ト、テトラヒドロフタレート及びこれらの混合物からなる群から選択される上記 請求の範囲の何れか1項に記載の変性セルロースエステル。 5.Rがアセチルであり、そしてR’がヘキサヒドロフタリルである上記請求 の範囲の何れか1項に記載の変性セルロースエステル。 6.Rがアセチルであり、R’がヘキサヒドロフタリルであり、xが1.2〜2.2 であり、yが0.2〜1.0であり、そしてnが50〜200である上記請求の範囲の何れ か1項に記載の変性セルロースエステル。 7.水性塩基又は緩衝剤を含むアルカリ性水溶液であって、上記請求の範囲の 何れか1項に記載のセルロースエステルが溶解していることを特徴とするアルカ リ性水溶液。 8.本明細書に実質的に記載した変性セルロースエステルを有することを特徴 とする組成物。 9.式: 〔(C672)(OR)x(OR’)y(OH)3-x-yn (I) (式中、RはC2〜C4アシル基であり、R’は少なくとも1個の側鎖遊離カルボ キシルを含有し、かつフタリル又はトリメリチルを含有しないC2〜C20アシル 基であり、Xは1.0〜2.5であり、yは0.1〜2.0であり、そしてnは30〜400であ る) を有するセルロースエステルからなる被覆を含んでなる、被覆した塩素含有漂白 剤粒子を含有し、 変性セルロースエステルが、アルカリ性条件下においてのみ水溶液に可溶性で あり、それより下のpHでは可溶性でない請求の範囲第8項に記載の組成物。 10.変性セルロースエステルが約pH=8.0より上においてのみ水溶液に可溶性 であり、それより下のpHでは可溶性でなく、Rがアセチルであり、R’がスクシ ニル、ヘキサヒドロフタリル及びこれらの混合物からなる群から選択され、xが 1.2〜2.2であり、yが0.2〜1.0であり、そしてnが50〜200である請求の範囲第 7項に記載の組成物。
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