JP3977966B2 - ガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置 - Google Patents

ガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばエレベータのガイドレールなどに用いられるのに好適なガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
出願人は、ガイドレールに潤滑油を塗布するガイドレール潤滑装置として、特開平8−91735号公報に記載のガイドレール潤滑装置を発明した。
【0003】
このガイドレール潤滑装置は、昇降体に取り付けられるケースを備える。このケースには、ガイド部の長手方向に沿って配置される凹部を設けてある。ケースは、内部底面に複数の直立する柱状体を備える。また、ケースは保油シート積層体を収納するときおよび取り出すときに開閉される蓋体を備える。
【0004】
このケース内には、潤滑油を染み込んで蓄える保油シート積層体を収納してある。
【0005】
この保油シート積層体は、ケースに設けられる凹部の位置で、ガイド部に長手方向に沿って摺接し、潤滑油を塗布する凹形状の塗油部を備える。保油シート積層体は、上述した柱状体が挿入され、ケース内で保油シート積層体を位置決めする位置決め孔を備える。
【0006】
この保油シート積層体は、主にカポック繊維から成る複数枚の保油シートを重ね合わせることにより形成してある。これら保油シートのそれぞれには、凹部が形成される。保油シートの凹部は、複数枚の保油シートが重なり合うことにより保油シート積層体の塗油部を形成する。また、これらの保油シートのそれぞれには、貫通孔が形成される。保油シートの貫通孔は、複数枚の保油シートが重なり合うことにより位置決め孔を形成する。
【0007】
このように構成されるガイドレール潤滑装置は、例えばエレベータの昇降路内を昇降する昇降体、すなわち乗かごおよび釣合おもりに設置される。このガイドレール潤滑装置は、昇降体とともに昇降し、ガイドレールのガイド部に潤滑油を塗布する。
【0008】
さらに、同出願人は、塗油部を形成する保油シートの凹部が、ガイド部と摺接してほぐれるのを防止した状態でガイド部に潤滑油を塗布するために、保油シートの凹部を覆う塗油シートを設けた保油シートを開発中である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、開発中のガイドレール潤滑装置では、塗油シートに覆われた凹部の両側の内側面および底面のそれぞれは、ガイド部の両側面および端面のそれぞれに均一な押圧力で摺接する必要がある。
【0010】
すなわち、ガイド部の両側面および端面のいずれかに、塗油シートで覆われた凹部の両側の内側面および底面のいずれかが、他の面と異なる押圧力で摺接した場合、潤滑油がガイド部に均一に塗布されない。
【0011】
例えば、ガイド部に摺接する塗油シートの押圧力が部分的に不足している場合、その部分ではガイドレールに十分な潤滑油が塗布されない。また、ガイドレールに摺接する塗油シートの押圧力が部分的に必要以上に大きい場合、その部分では潤滑油が必要以上に塗布されるだけでなく、保油シートの他の部分よりも強く摩擦されるため、磨耗により塗油シートの寿命が短くなる。
【0012】
そのため、保油シートの凹部に塗油シートが取り付けられた保油シート積層体の塗油部と、保油シートの位置決め孔との位置関係を精度よく設けることができる製造装置が要望されている。
【0015】
発明の目的は、上述の問題を考慮してなされたもので、保油シートに精度よく塗油シートを取り付けることができるガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項に係る発明は、装置全体を支持する基台と、この基台上に設けられ、塗油シートを固定する複数の針状部材と、前記塗油シートを保油材に取り付けるための留め部材を打ち込む第1の孔とを有し、前記塗油シートが配置される塗油シート配置部を具備する作業盤と、前記塗油シート配置部に囲まれる位置に設けられ、前記塗油シート配置部に配置された前記塗油シートを捲り上げる捲り上げ片と、前記基台上で水平方向に往復動可能に設けられ、前記捲り上げ片を押し上げることが可能な押上部材とを有する捲り上げ手段と、前記捲くり上げ手段によって捲り上げられた塗油シートを、保油材上に押え付ける押え棒と、前記作業盤に設けられる前記留め部材を打ち込む前記第1の孔に対向し、前記留め部材を打ち込む第2の孔を有し、前記作業盤との間で前記保油材、およびこの保油材に設けた凹部に配置された前記塗油シートを押え付ける押え板とを備える構成にしてある。
【0031】
このように構成した請求項に係る発明では、保油材に塗油シートを取り付けるに際し、まず、塗油シート配置部に、塗油シートが配置される。このとき、この塗油シートは、針状部材が突き刺さって塗油シート配置部に固定される。
【0032】
次に、外形を形成されるとともに凹部を形成された保油材が作業盤に配置される。
【0033】
次に、押上部材が水平方向に動かされ、捲り上げ片が上方に移動する。塗油シートは、捲り上げ片によって保油材上に捲り上げられる。
【0034】
次に、押え棒によって、保油材上に捲り上げられた塗油シート部分が保油材上に押え付ける。
【0035】
次に、保油材上に押え板が配置される。そして、押え棒が、押え板の下方から取り除かれる。このとき、押え板は、保油材と、保油材の凹部を覆う塗油シートを作業盤との間で押え付ける。
【0036】
次に、押え板に設けられる第2の孔から留め部材が打ち込まれる。このとき、ため部材を打ち込む針は、第2の孔からに第1の孔に達する。そして、留め部材によって保油材に塗油シートが固定され、塗油シートの取り付けが完了する。
【0037】
これにより、塗油シートを、塗布シート配置部に固定した状態で取り扱うことができるとともに、留め部材を適切に打ち込むことができる。したがって、保油材に設けた凹部に、塗油シートを精度よく取り付けることができる。
【0038】
また、請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記捲り上げ手段は、前記押上部材の水平方向の往復動をガイドするガイド体と、前記塗油シート配置部に囲まれる位置に、前記捲り上げ片が上下動可能に設けられる空間とを有し、前記塗布シート配置部には、前記塗油シートを位置決めする段差部が設けられ、前記留め部材の打ち込みを失敗して発生する前記留め部材の破片等を、前記第1の孔から排出可能な構造を有することを特徴としている。
【0039】
また、請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記押上部材は、前記ガイド体に水平方向の往復動をガイドされる棒状部を備え、この棒状部の一端には摘みが設けられるとともに、前記押上部材には、前記捲り上げ片の下部が摺接し、前記押上部材が水平方向に往復動することにより前記捲り上げ片を上下動させる傾斜面が設けられることを特徴としている。
【0040】
また、請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記捲り上げ片の下部には、前記押上部材の前記傾斜面に摺接する傾斜面が設けられるとともに、前記捲り上げ片の上部には、鋭角部分を取り除くためにカットされたカット面が設けられることを特徴としている。
【0041】
また、請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記作業盤には、この作業盤の両側に設けられ、互いに対向する一対の凹部と、作業盤上に直立する壁面を有し、外形の形成された前記保油材を前記作業盤上に位置決めする複数のリブと、前記押え板を配置した後に、この押え板の下方から前記押え棒を取り除くための切り欠き部とが設けられることを特徴としている。
【0042】
また、請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記押え棒は、可撓性を有する棒状体から成ることを特徴としている。
【0043】
また、請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記押え板は、透明体から成り、取っ手と、前記押え棒を前記押え板の下方から取り除くための切り欠き凹部と、前記塗油シートを配置する位置を示す位置標示部とを備えることを特徴としている。
【0045】
【発明の実施の形態】
まず、ガイドレール潤滑装置が設置されるエレベータについて図15,16を用いて説明する。
【0046】
エレベータ1は、図15に示すように、昇降路内をガイドレール3に沿って昇降する昇降体4、すなわち乗かごおよび釣合重りかごを備える。
【0047】
昇降体4の上部には、同図15に示すように、ガイドレール3に沿って昇降体4を昇降させるためのガイドシュー支持枠5が設けられている。このガイドシュー支持枠5は、昇降体4の上部に設けられる取付部材6によって取り付けられている。
【0048】
ガイドシュー支持枠5には、図16に示すように、断面形状がコの字形状のガイドシュー9が圧入固定される。このガイドシュー9には、ガイドレール3に設けられ、昇降体4をガイドするガイド部3Aの側面3Aa,3Abおよび端面3Acが摺接している。
【0049】
次に、エレベータに設置されるガイドレール潤滑装置について図15〜31で説明する。
【0050】
ガイドレール潤滑装置2は、図15に示すように、ガイドシュー支持枠5に取り付けられるL型鋼から成るブラケット7を介して昇降体4上方に設置される。すなわち、ブラケット7は、図16に示すように、長孔10,10Aを有する。ブラケット7は、ボルト8,8Aによってガイドシュー枠5に取り付けられる。このガイドレール潤滑装置2は、図20に示すように、ブラケット7の長孔10,10Aに対応するねじ孔10a,10bを有する。すなわち、ガイドレール潤滑装置2は、ブラケット7の長孔10,10Aから挿入されるボルト11,11Aが、ねじ孔10a,10bに螺合し、ブラケット7に取り付けられる。これにより、昇降体4の上方に設置される。
【0051】
このガイドレール潤滑装置2は、図21に示すように、複数枚、例えば6枚の保油シート21,21A,21B,22,22A,23を重ね合わせ、結束部材25によって一体化した保油シート積層体14を備える。この保油シート積層体14は、図19に示すように、潤滑油を吸収して蓄えるとともに、ガイドレール3のガイド部3Aに嵌合して、すなわちガイド部3Aの側面3Aa,3Abおよび端面3Acを囲み、摺接して潤滑油を塗布する塗油部17を備える。
【0052】
また、ガイドレール潤滑装置2は、図17〜20に示すように、例えば合成樹脂から成り、保油シート積層体14を収納するとともに、上述した昇降体4の上方に設置するためのねじ孔10a,10bを有するケース12を備える。
【0053】
このケース12は、図17〜19に示すように、内部の底面に一体に設けられ、直立する突起部分、すなわち柱状体18,18A,18B、20を備える。
【0054】
柱状体18は、凹部15の内側面15A付近に設けられる。柱状体18Aは、凹部15の低面15B付近に設けられる。柱状体18Bは、凹部15の内側面15C付近に設けられる。柱状体18A,18Bは、凹部15を中央に挟んで線対称に設けられる。柱状体18は、柱状体18Aの位置から柱状体18までの距離と、柱状体18Bから柱状体18までの距離とが等しくなるように設けられる。これらの柱状体18,18A,18Bは、例えば直径が約6mmの円柱状に形成される。
【0055】
柱状体20は、柱状体18Aの位置から柱状体20位置までの距離と、柱状体18Bの位置から柱状体20の位置までの距離が異なるように設けられる。この柱状体20は、例えば直径が約6mmの円柱状に形成される。
【0056】
また、ケース12は、同図17〜19示すように、保油シート積層体14を収納するときまたは取り出すときなどに、上面の開口部を開閉する蓋体13を備える。この蓋体13には、蓋体13を閉じたときに柱状体18,18A,18Bの端部が嵌合する嵌合部19,19A,19Bが設けられる。
【0057】
また、ケース12は、図19に示すように、保油シート積層体14の塗油部17が配置される凹部15を備える。また、蓋体13には、凹部15の断面形状に合致し、蓋体13を閉めたときに凹部15に対向する凹部16が設けられる。
【0058】
保油シート積層体14は、図21に示すように、潤滑油をガイドレール3のガイド部3Aに塗布する塗布部17を備える。保油シート積層体14は、潤滑油を吸収させるための給油孔43,43A,43Bを備える。また、保油シート積層体14は、ケース12に設けられる柱状体18,18A,18Bが挿入され、ケース12内での保油シート積層体14の位置決めする位置決め孔60,60A,60Bを備える。また、保油シート積層体14は、ケース12に設けられる柱状体20が挿入され、保油シート積層体14の表裏が逆向きで収納されるのを防止する逆向き収納防止孔61を備える。
【0059】
保油シート21,21A,21B,22,22A,23は、柔軟性および保形成を有し、潤滑油の吸着能力および油量の保持能力を考慮てある。すなわち、保油シート21,21A,21B,22,22A,23には、図25に示すように、例えばカポック繊維を固めたシートと、このシートがほぐれるのを防止するためにシートの表裏を覆う網状体30とから成る保油材21a,22aが使用される。カポック繊維とは、パンヤ科の喬木の実の中に含まれる繊維である。
【0060】
この保油材21a,22aは、カポック繊維を例えば6.8〜8mmの厚さのシート状に固めため、表裏を網状体30で覆ってある。この網状体30は、例えば直径約0.1mmのナイロン製の糸から成り、格子目の大きさを1.5mmx4mm程度に設定してある。
【0061】
これら保油シート21,21A,21B,22,22A,23には、ガイドレール3のガイド部3Aに接触しない凹部26を有する図22に示す非接触型保油シート21,21A,21Bと、ガイド部3Aに接触する凹部31を有する図23,24に示す接触型保油シート22,22A,23とを使用している。
【0062】
非接触型保油シート21,21A,22Bは、図22に示すように、外形がケース12の内壁面に沿った形状に形成される保油材21aを備える。また、非接触型保油シート21,21A,21Bには、上述した保油シート積層体14の塗油部17の構成部分であり、ガイド部3Aが接触することなく位置する凹部26を設けてある。また、この非接触型保油シート21,21A,21Bには、保油シート積層体14の位置決め孔60,60A,60Bの構成部分である貫通孔27,27A,27Bを設けてある。また、この非接触型保油シート21,21A,21Bには、保油シート積層体14の逆向き収納防止孔61の構成部分である貫通孔28を設けてある。また、この非接触型保油シート21,21A,21Bには、保油シート積層体14の給油孔43,43A,43Bの構成部分である貫通孔29,29A,29Bを設けてある。
【0063】
非接触型保油シート21,21A,21Bに形成される凹部26は、内側面26Aと内側面26Bとの間隔寸法が、ガイド部3Aの端面3Acの幅寸法W1よりも大きく設定してある。また、この凹部26は、ガイドシュー9がガイド部3Aの側面3Aa,3Abに接触する凹形状部分の奥行き寸法よりも大きい奥行き寸法に設定してある。
【0064】
非接触型保油シート21,21A,21Bの貫通孔27,27A,27B,28は、例えば直径を約6.5mmに設定してある。また、貫通孔29,29A,29Bは、例えば直径を約12mmに設定してある。
【0065】
接触型保油シート22,22A,23は、図23,24に示すように、外形がケース12の内壁面に沿った形状に形成され、ガイド部に3Aに油を塗布する凹部31が形成される保油材22aを備える。また、接触型保油シート22,22Aには、保油シート積層体14の位置決め孔60,60A,60Bの構成部分である貫通孔33,33A,33Bを設けてある。また、接触型保油シート22,22Aには、保油シート積層体14の逆向き収納防止孔61の構成部分である貫通孔34を設けてある。また、接触型保油シート22,22Aには、保油シート積層体14の給油孔60,60A,60Bを構成部分である貫通孔35,35A,35Bを設けてある。
【0066】
接触型保油シート23には、貫通孔35,35A,35Bを設けていない。すなわち、接触型保油シート23の形状は、接触型保油シート22,22Aの形状と比較すると、貫通孔35,35A,35Bを設けていない点だけが異なる。この接触型保油シート23は、保油シート積層体14の給油孔60,60A,60Bから給油されたときに、潤滑油が保油シート積層体14に染み込む前にケース12内に直接流れ込むのを防ぐ。
【0067】
また、接触型保油シート22,22A,23は、図26に示すように、内側面31A,31Bおよび底部31Cのそれぞれに、ガイド部3Aに潤滑油を塗布するときの摩擦により保油材22aが磨耗するのを防止するとともに、ガイド部3Aに摺接して潤滑油を塗布する塗油シート37,38,39を、留め部材40によって取り付けてある。
【0068】
また、接触型保油シート22,22A,23は、塗油シート37,38,39が取り付けられた凹部31に、図27に示すように、内側面31Aを含む一方の側に設けられ、留め部材40によって形成されるくびれ部41aを中心に首振り可能な舌状部41を備える。また、接触型保油シート22,22A,23は、内側面31Bを含む他方の側にも、同様の舌状部42を備える。
【0069】
なお、凹部31は、図26に示す舌状部41,42の間隔寸法G1を、図16に示すガイド部3Aの幅寸法にW1よりも小さい寸法に設定してある。例えば13Kのガイドレールの場合、ガイド部3Aの幅寸法W1が約16mmであるのに対し、凹部31の幅寸法G1は、約12mmに設定する。また、凹部31の奥行き寸法は、ガイドシュー9がガイド部3Aの側面3Aa,3Abに接触する凹形状部分の奥行き寸法よりも小さく設定してある。
【0070】
接触型保油シート22,22A,23に形成される貫通孔33,33A,33B,34は、非接触型保油シート21,21A,21Bと同様に例えば直径を約6.5mmに設定してある。また、貫通孔35,35A,35Bも、非接触型保油シート21,21A,21Bと同様に、例えば直径を約12mmに設定してある。
【0071】
塗油シート37,38,39は、耐摩耗性織物、例えば厚さ約1mmのアミランなどのニット編物から成る。これらの塗油シート37,38,39のそれぞれは、保油材22aに図28に示す留め部材40によって、内側面31A,31Bおよび底面31のそれぞれに固定される。
【0072】
留め部材40は、合成樹脂から成る。この留め部材40は、同図28に示すように、棒状の係止部40b,40cと、これらの係止部40bと係止部40cとを並列させた状態で、係止部40b,40cに垂直で、係止部40bの中央と、係止部40cの中央とを接続する接続部40aとから成る。この接続部40aの長さ寸法は、くびれ部41aを通過する潤滑油の円滑な移動を妨げないように考慮されている。この留め部材40は、一般的には、衣類等の商品に値札等を取り付ける場合に使用されているものである。
【0073】
係止部40B,40cは、長さ寸法は例えば6mm程度、直径は例えば1mm程度に設定される。また、接続部40aの長さ寸法は例えば約3mm程度、直径は例えば1mm程度に設定される。
【0074】
塗油シート39は、図26に示すように、底面31Cを覆い、保油材22aに密着した状態で留め部材40によって固定される。このとき、塗油シート39は、留め部材40によって例えば2箇所で固定される。これらの留め部材40のそれぞれは、底面31Cから等距離に並列される。また、留め部材40のそれぞれの係止部40b,40cは、低面31Cにほぼ平行で直線状に並ぶ。
【0075】
塗油シート37は、同図26に示すように、内側面31Aを含む片側部分を覆い、この片側部分に密着した状態で留め部材40によって固定される。このとき、塗油シート37は、留め部材40に例えば2箇所で固定される。これらの留め部材40のそれぞれは、内側面31Aから等距離に並列する。また、留め部材40のそれぞれの係止部40b,40cは、内側面31Aにほぼ平行で直線状に並ぶ。
【0076】
塗油シート38は、同図26に示すように、内側面31B含む凹部31の片側部分を覆い、この片側部分に密着した状態で留め部材40によって固定される。このとき、塗油シート38は、留め部材40に例えば2箇所で固定される。これらの留め部材40のそれぞれは、内側面31Bから等距離に並列する。また、留め部材40のそれぞれの係止部40b,40cは、内側面31Bにほぼ平行で直線状に並ぶ。
【0077】
舌状部41は、留め部材40、切込溝32、および塗油シート37によって凹部31の内側面31Aを含む一方の側に形成される。すなわち、凹部31には、図26に示すように、底面31Cに沿った延長上に、幅寸法W3の切込溝32が設けられる。これにより、内側面31Aを含む凹部31の一方の側の一部分と、底面31Cとが切り離される。そして、塗油シート37を固定する2個の留め部材40が、図29に示すように、塗油シート37で覆われた保油材22aを接続部40aの長さにくびれたくびれ部41aを形成する。このくびれ部41aは、切込溝32の端部位置から切込溝32の長手方向に直角な直線状に形成される。これにより、留め部材40によってくびれ部41aを中心に、首振りすることが可能な舌状部41が形成される。
【0078】
舌状部42は、留め部材40、切込溝32、塗油シート38によって、凹部31の内側面31Bを含む他方の側に、上述した舌状部41の場合と同様に形成される。
【0079】
なお、切込溝32は、溝幅寸法W3に設定される。この切込溝32は、塗油シート39で覆われた保油材22a部分と、舌状部41,42とが接触しない間隔、すなわち間隔寸法G3を形成するために設けられる。切込溝32の寸法W3は、例えば2mmに設定される。塗油シート39の厚さが例えば約1mmの場合、舌状部41,42と塗油シート39との間隔寸法G3は、約1mmに形成される。
【0080】
保油シート積層体14は、上述した非接触型保油シート21,21A,21Bのそれぞれと、上述した接触型保油シート22,22A,23それぞれと重ね合わせて形成される。すなわち、保油シート積層体14は、図21に示すように、接触型保油シート23、非接触型保油シート21B、接触型保油シート22A、非接触型保油シート21A、接触型保油シート22、非接触型保油シート21の順に重ね合わせ、例えば4本の結束部材25によって一体化することにより形成してある。
【0081】
結束部材25は、図29に示すように、合成樹脂から成り、板状に形成された係止片24aと、棒状の係止部24cと、これらの係止片24a,24cとを接続する接続部24bとが一体に形成される。この結束部材25も上述した留め部材40と同様、一般的には、衣類等の商品に値札等を取り付ける場合に使用されているものである。
【0082】
この結束部材25は、図21に示すように、接続部24bが保油シート21,21A,22,22A,23を貫通する。係止片24aは、保油シート積層体14の上面に直立する。また、係止部24cは、接続部24b保油シート積層体の下面に当接している。係止片24aと係止部24cは、保油シート21,21A,21B,22A,22B,23を挟み、また、貫通する接続部24bは、保油シート21,21A,21B,22A,22B,23の水平方向のずれを抑制し、保油シート21,21A,21B,22A,22B,23を一体化する。このとき、係止片24aは、保油シート積層体14を持ち上げる際の摘みの役割を果たす。
【0083】
この保油シート積層体14は、非接触型保油シート21,21A,21Bの凹部26と、接触型保油シート22,22A,23の凹部31とが交互に重なり合うことによって形成される塗油部17を備える。この塗油部17には、非接触型保油シート21A,21Bのそれぞれの厚さ寸法分の間隔を置いて、上下方向に等間隔で接触型保油シート23の舌状部41,42、接触型保油シート22Aの舌状部41,42、および接触型保油シート22の舌状部41,42が配置される。
【0084】
また、保油シート積層体14は、非接触型保油シート21,21A,21Bの貫通孔27,27A,27B,28と、接触型保油シート22,22A,23の貫通孔33,33A,33B,34と重なり合うことによって形成される位置決め孔60,60A,60B、および逆向き収納防止孔61を備える。
【0085】
また、保油シート積層体14は、非接触型保油シート21,21A,21Bの貫通孔29,29A,29Bと、接触型保油シート22,22Aの貫通孔35,35A,35Bと、接触型保油シート23とが重なり合うことによって形成される給油孔43,43A,43Bを備える。
【0086】
このように構成したガイドレール潤滑装置2は、図18に示すように、塗布部17がガイド部3Aに配置される。
【0087】
このとき、ガイド部3Aは、凹部26に接触することなく、凹部26の内側面26A,26B間の中央に位置するとともに、凹部26の底面26Cに対向して端面3Acが接触しないように位置する。
【0088】
また、このとき、ガイド部3Aは、内側面31A,31B間の中央に位置する。舌状部41は側面3Aaに当接し、舌状部42は側面3Abに当接する。また、で塗油シート39で覆われた底面31Cが、ガイド部3Aの端面3Acに当接する。舌状部41および舌状部42は、ガイド部3Aの中心線Xを挟んで対称に位置するので、互いに等しい押圧力で、側面3Aa,3Abに当接する。
【0089】
これら舌状部41,42は、昇降体4の矢印D方向または矢印U方向の昇降にした場合、これらの昇降方向に応じてくびれ部を中心に首振りする。すなわち、図30に示すように、昇降体4が矢印D方向へ移動した場合、舌状部41,42のそれぞれは、上方に傾いた状態でガイド部3Aの側面3Aa,3Abに摺接し、潤滑油を塗布する。また、昇降体4が矢印U方向に移動した場合、舌状部41,42のそれぞれは、下方に傾いた状態でガイド部3Aの側面3Aa,3Abに摺接し、潤滑油を塗布する。
【0090】
このように、この塗油部17では、非接触型保油シート21A,21Bに設けた凹部26が内側面26A,26B間の中央にガイド部3Aが位置する。また、接触型保油シート22,22A,23に設けられる舌状部41,42間の中央にガイド部3Aが位置する。これにより、ガイド部3Aに塗布される油量が、側面3Aa,3Abのいずれか一方に偏ることがなく、側面3Aa,3Abのそれぞれに、ほぼ同量の油を均一に塗布することができる。
【0091】
また、接触型保油シート22,22A,23に留め部材40によってくびれた分を形成される舌状部41,42は、昇降体4の昇降方向に応じて円滑に首を振ることができるとともに、くびれた部分で潤滑油の移動を鈍らせることがなく、潤滑油をガイド部3Aに塗布することができる。
【0092】
また、留め部材40によって塗油シート37,38,39を取り付ける。これにより、糸などで塗油シート37,38,39を保油材22aに縫い付ける場合と比較して、留め部材40は伸びにくく、また、保油材21a,22aを必要以上に締め付けることがなく、安定した量の潤滑油をガイド部3Aに塗布することができる。
【0093】
また、塗油シート37,38,39は、保油材22aに留め部材40によって取り付けられる。これにより、塗油シート37,38,39を、所定の工具を用いて簡単に取り付けることができる。
【0094】
次に、(1)保油シートの製造方法、(2)保油シート積層体の製造方法、および(3)本発明の一実施形態である保油シートの製造装置について説明する。
【0095】
(1) 上述した保油シート21,21A,21B,22,22A,23の製造方法について次に説明する。
【0096】
1 接触型保油シート22,22A,23は、図1に示すように、(工程S1)〜(工程S3)により構成される製造方法によって製造する。
【0097】
はじめに、接触型保油シートの外形を形成する保油シート外形形成工程を実施する(工程S1)。すなわち、図4(A)または(a)に示すように、保油材22aをケース12の内周形状とほぼ一致する形状に切り取り、切り取った保油材22aに凹部31および切込溝32を設ける。
【0098】
このとき、保油材22aは、複数枚重ねて切り取るのではなく、保油シート22,22Aの外形を1枚1枚別々に切り取る。
【0099】
このとき、接触型保油シート22,22Aの構成部分である保油材22aには、貫通孔35,35A,35Bを設ける。接触型保油シート23の構成部分である保油材22aには、貫通孔35,35A,35Bを設けない。
【0100】
次に、塗布シートを取り付ける塗油シート取付工程を実施する(工程S2)。すなわち、(工程S1)終了後、図4(B)または(b)に示すように、凹部31の内側面31A,31Bおよび底面31Cのそれぞれを、塗油シート37,38,39で覆う。そして、これら塗油シート37,38,39のそれぞれを、留め部材40で保油材22aに固定する。
【0101】
次に、位置決めのための貫通孔33,33A,33B、および逆向きの収納を防止する孔34を形成する貫通孔形成工程を実施する(工程S3)。すなわち、(工程S2)終了後、図4(C)または(c)に示すように、舌状部41,42の端面、および塗油シート39で覆われた底面31Cの端面を基準に、貫通孔33,33A,33B,34を形成し、接触型保油シート22,22a,23が完成する。
【0102】
このとき、貫通孔33,33A,33B,34は、保油材22aを複数枚重ねて打ち抜くのではなく、1枚1枚別々に打ち抜く。
【0103】
なお、貫通孔35,35A,35Bは、保油シート外形形成工程(工程S1)を実施するときに設けたが、貫通孔形成工程(工程S3)を実施するときに設けてもよい。
【0104】
2 非接触型保油シート21,21A,21Bは、次の(工程T1)〜(工程T2)により構成した製造方法によって製造する。
【0105】
まず、非接触型保油シート21,21A,21Bの外形を形成する保油シート外形形成工程を実施する(工程T1)。すなわち、図4(イ)に示すように、保油材21aをケース12の内周形状とほぼ一致する形状に切り取り、切り取った保油材21aに凹部26を設ける。
【0106】
また、保油材21aに、貫通孔29,29A,29Bを設ける。
【0107】
次に、位置決めのための孔27,27A,27B、および逆向きの収納を防止する孔28を形成する貫通孔形成工程を実施する(工程T2)。すなわち、(工程U2)終了後、図4(ロ)に示すように、凹部26の内側面26A,26Bおよび底面26Cを基準に、貫通孔27,27A,27B,28を設け、非接触型保油シート21,21A,21Bが完成する。
【0108】
なお、貫通孔29,29A,29Bは、保油シート外形形成工程(工程T1)を実施するときに設けたが、貫通孔形成工程(工程T2)を実施するときに設けてもよい。
【0109】
また、保油材21aは、複数枚重ねて切り取るのではなく、保油シート21,21A,21Bの外形を1枚1枚別々に切り取る。
【0110】
すなわち、柔軟性を有する保油材21a,22aを複数枚重ねて切り取ると、保油材を21a,22aを切り取る刃に、保油材21a,22aが巻き込まれる。これにより、先に切られる保油材21a,22aと、後に切られる保油材21a,22aでは、後に切られた保油材21a,22aが、先に切られる保油材21a,22aが巻き込まれる分だけ形状が異る。また、保油材21a,22aは、刃に圧縮されて歪んだ状態で切り取られる。これにより、切り取られた複数枚の保油材21a,22aの形状にばらつきが生じる。これらの事態を避けるために、保油材21a,22aを1枚1枚別々に切り取る。
【0111】
また、貫通孔27,27A,27B,28,29,29A,29Bは、保油材21aを複数枚重ねて打ち抜くのではなく、1枚1枚別々に打ち抜く。
【0112】
このように、(1)で説明した保油シートの製造方法では、保油シート21,21A,21B,22,22A,23の外形を、複数枚の保油材21a,22aを重ねて切り取らずに、1枚1枚別々に形成する。また、貫通孔27,27A,27B,28,33,33A,33B,34を、複数枚の保油材21aまたは複数枚の保油材22aを重ねて、貫通孔27,27A,27B,28または貫通孔33,33A,33B,34を形成するのではなく、1枚1枚別々に形成する。これらにより、保油シート21,21A,21B,22,22A,23のそれぞれの外形、および貫通孔27,27A,27B,28,33,33A,33B,34のそれぞれの位置や大きさが一致した精度のよい保油シート21,21A,21B,22,22A,23を形成することができる。したがって、ガイドレール3のガイド部3Aに適量の潤滑油を均一に塗布することができる保油シート21,21A,21B,22,22A,23を形成することができる。
【0113】
これにより、非接触型保油シート21,21A,21Bおよび接触型保油シート22,22A,23のそれぞれに、精度のよい貫通孔27,27A,27B,28、または貫通孔33,33A,33B,34を設けることができる。
【0114】
なお、(1)で説明した保油シートの製造方法では、凹部26、または塗油シート37,38,39を取りつけた凹部31を基準に、貫通孔27,27A,27B,28、または貫通孔33,33A,33B,34を形成したが、貫通孔27,27A,27B,28、または貫通孔33,33A,33B,34を基準に、凹部26または凹部31を設けるようにしてもよい。
【0115】
また、保油材21a,22aが剛性を有する場合には、保油材21a,22aを複数枚重ねた状態で、保油シート21,21A,21B,22,22A,23外形や貫通孔27,27A,27B,28,33,33A,33B,34を形成してもよい。
【0116】
(2)上述した保油シート積層体14の製造方法について次に説明する。
【0117】
まず、接触型保油シートおよび非接触型保油シートを製造する(工程U1)。すなわち、上述した図4に示すように、(1)の1,2で述べた保油シートの製造方法により、非接触型保油シート21,21A,21Bおよび接触型保油シート22,22A,23を製造する。
【0118】
次に、接触型保油シート22,22A,23および非接触型保油シート21,21A,21Bを重ね合わせて一体化する積層一体化工程を実施する(工程U2)。すなわち、(工程U1)終了後、図4に示すように、接触型保油シート23、非接触型保油シート21B、接触型保油シート22A、非接触型保油シート21A、接触型保油シート22、非接触型保油シート21の順に重ね合わせる。
【0119】
このとき、接触型保油シート22,22A,23のそれぞれに設けた貫通孔33,33A,33Bと、非接触型保油シートのそれぞれに設けた貫通孔27,27A,27B,とが重なり合い、位置決め孔60,60A,60Bが形成される。
【0120】
また、このとき、接触型保油シート22,22A,23のそれぞれに設けた貫通孔34と、非接触型保油シート21,21A,21Bに設けた貫通孔28とが重なり合い、逆向き収納防止孔61が形成される。
【0121】
また、このとき、接触型保油シート22,22Aのそれぞれに設けた貫通孔35,35A,35Bと、非接触型保油シート21,21A,21Bのそれぞれに設けた貫通孔29,29A,9Bと、接触型保油シート23とが重なり合い、給油孔43,43A,43Bが形成される。
【0122】
また、このとき、接触型保油シート22,22A,23のそれぞれに設けた凹部31と、非接触型保油シート21,21A,21Bのそれぞれに設けた凹部26とが重なり合い、塗油部17が形成される。
【0123】
そして、重ね合わせた非接触型保油シート21,21A,21Bおよび接触型保油シート22,22A,23を結束部材25によって一体化し、保油シート積層体14が完成する。
【0124】
このように(2)で説明した保油シート積層体の製造方法では、(1)の1,2で述べた保油シートの製造方法により、精度のよい保油シート21,21A,21B,22,22A,23を製造する。これにより、保油シート積層体14に、精度のよい位置決め孔60,60A,60Bを設けることができる。したがって、ガイド部3Aに適量の潤滑油を均一に塗布する保油シート積層体を製造することができる。
【0125】
なお、保油材21a,22aが剛性を有する場合には、保油材21a,22aを複数枚重ねた状態で、貫通孔27,27A,27B,28,33,33A,33B,34を形成してもよい。
【0126】
(3)本発明の一実施形態である保油シート製造装置について次に説明する。
【0127】
本実施形態の保油シートの製造装置は、接触型保油シート22,22A,23を製造する際に用いられる。
【0128】
1 保油シート製造装置は、図5〜8に示すように、保油シート製造装置全体を支持する基台45を備える。また、保油シート製造装置は、基台45上にねじ等で固定され、(1)の1で説明した(工程S1)で、外形を形成された保油材22aが配置される作業盤48を備える。
【0129】
作業盤48は、図5〜7に示すように、この作業盤48上に直立する壁面が、保油材22aの外形に沿って複数個所で当接し、作業盤48に配置される保油材22aを位置決めする複数のリブ48Eを備える。
【0130】
この作業盤48は、図5,6に示すように、塗油シート37,38,39のそれぞれが配置される塗油シート配置部70,71,72を備える。
【0131】
この塗油シート配置部70,71,72のそれぞれには、図5〜7に示すように、塗油シート37,38,39のそれぞれを位置決めする段差部48Gを設けてある。この段差部48Gは、塗油シート配置部70を例に説明すると、図10に示すように、保油材22aの一方の面に取り付けられる塗油シート37部分を塗油シート配置部70に位置決めする。段差部48Gの段差寸法は、塗油シート37,38,39の厚さ寸法とほぼ同寸法に設定してある。
【0132】
この塗油シート配置部70,71,72は、この塗油シート配置部70,71,72のそれぞれに配置される塗油シート37,38,39のそれぞれに突き刺さり、塗油シート配置部70,71,72のそれぞれの位置に、塗油シート37,38,39のそれぞれを固定する複数の直立する針状部材48bを備える。
【0133】
この塗油シート配置部70,71,72には、留め部材40を打込むための第1の孔48Cを設けてある。これらの第1の孔48Cは、留め部材40の係止部40Cの形状に対応した孔部分48C2と、図14に示す針51の直径に対応した孔部分48C1とを一体に設けてある。なお、図14に示す針部51は、留め部材40を打ち込む図示しないタックガンなどの所定の工具に備えられる。
【0134】
また、この作業盤48は、作業者が把持するために作業盤の両側で対向する一対の凹部48Dを備える。
【0135】
2 保油シート製造装置は、図6〜8に示すように、塗油シート配置部70,71,72に配置される塗油シート37,38,39を捲り上げる捲り上げ手段46を備える。
【0136】
この捲り上げ手段46は、図7に示すように、塗油シート37,38,39を下方から押し上げることにより捲り上げる捲り上げ片47を備える。この捲り上げ片47は、同図7に示すように、塗油シート配置部70,71,72に3方を囲まれ、凹形状の切り欠き部48Aおよびガイド体の凹形状の切り欠き部45Aと、壁部45Cとによって形成した空間47Cに、上下動可能に設けてある。この捲り上げ片47の上部には、図12に示すように、鋭角部分を取り除くためにカットしたカット面47Bを設けてある。
【0137】
また、捲り上げ手段46は、図7に示すように、基台45上で、水平方向に往復動可能に設けられ、捲り上げ片47を押上可能な押上部材46Cを備える。
【0138】
また、捲り上げ手段46は、作業盤48と基台45との間で、押上部材46Cの水平方向の往復動をガイドするガイド体46Eを備える。押上部材46Cには、ガイド体46Eに形成されるガイド孔45Aに挿通され、水平方向の往復動をガイドされる棒状部46Bを設けてある。押上部材46Cには傾斜面46Dを設けてあり、捲り上げ片47の下部には、押上部材46Cの傾斜面46Dに摺接する傾斜面47Aを設けてある。押上部材46Cは、水平方向に往復動することにより、傾斜面46Dによって捲り上げ片47を上下動させる。
【0139】
3 保油シート製造装置は、捲り上げ片47によって塗油シート37,38,39が捲り上げられた部分を、保油材22a上に一時的に押えておくための押え棒49を備える。この押え棒49は、例えば塗油シート37を例に挙げて説明すると、図13に示すように、塗油シート37が捲られた部分を、保油シート22aの凹部31の内側面31Aを覆った状態で保油材22a上に一時的に押えておくためのものである。なお、この押え棒49は、可撓性を有する棒状体から成る。
【0140】
4 保油シート製造装置は、図9に示すように、塗油シート37,38,39および保油材22aを、作業盤48との間で挟んで押えるための押え板50を備える。この押え板50は、透明な板体から成る。
【0141】
この押え板50には、同図9に示すように、捲り上げ手段46の捲り上げ片47に対向し、凹形状形成される切り欠き部50Aを設けてある。
【0142】
また、押え板50には、同図9に示すように、切り欠き部50Aを囲む位置に、塗油シート37,38,39のそれぞれが配置されるべき位置が描かれた位置標示部50Eを設けてある。これらの位置標示部50Eのそれぞれは、塗油シート配置部70,71,72のそれぞれに対向する。
【0143】
また、押え板50には、同図9に示すように、塗油シート37,38,39および保油シート22aおよび保油シート22aの凹部31を覆う塗油シート37,38,39に留め部材40を打込むための第2の孔50Bを設けてある。これら第2の孔50Bは、作業盤48に設ける第1の孔48Cに、保油材22aおよび保油シート22aの凹部31を覆う塗油シート37,38,39を挟んで対向する。この第2の孔50Bは、図14に示すように、留め部材40の係止部40Bの形状に対応した孔部分50B2と、針51の直径に対応した孔部分50B1とを設けてある。
【0144】
また、この押え板50には、同図9に示すように、図13に示す押え棒49を引き抜くための切り欠き部50Dを設けてある。また、作業盤48には、切り欠き部50Dに対応し、リブ48Eを所定の間隔離隔させた切り欠き部48Fを設けてある。
【0145】
また、押え板50は、取っ手50Cを備える。
【0146】
5 保油シート製造装置は、図6,7に示すように、作業盤48の下面と、ガイド体の上面との間に設けられ、打ち込みに失敗した留め部材40の破片等を排出可能な排出孔45Dを備える。この排出孔45Dは、ガイド体46Eの上面に設れられ、ガイド体46を横切る溝、および作業盤48の下面によって形成される空間に、塗油シート配置部72に設けられる第1の孔48Cを連通させることにより設けてある。
【0147】
また、塗油シート配置部70,71のそれぞれに設けられる第1の孔48Cのそれぞれは、打ち込みに失敗したときに発生する留め部材40の破片等を、基台45の下方に排出可能に設けてある。すなわち、これら2つの第1の孔48Cは、作業盤48および基台45を貫通し、基台45の下方に突き抜けている。
【0148】
6 保油シート製造装置は、図5〜7に示すように、押え棒49を差し込むことが可能な孔52Aを有する押え棒差し台52を備える。すなわち、押え棒差し台52は、断面形状がL字形状の部材から成り、基台45上にねじ等により着脱可能に取り付けられる。そして、孔52Aは、押え棒差し台52は、基台45に直立する部分の上面に設けてある。
【0149】
また、押え棒差し台52と壁部45Cとは、同図5〜7に示すように、所定の間隔離隔させてほぼ平行に設け、押え棒差し台52と壁部45Cの間に、押え板50を立て掛けることが可能に形成してある。
【0150】
このように1〜6で説明した構成の保油シート製造装置は、接触型保油シート22,22A,23を製造する際、塗油シート37,38,39を保油材22aの凹部31に取り付ける場合に使用される。次に、本実施形態の保油シート製造装置を、塗油シート37を取り付ける場合を例に挙げて説明する。
【0151】
まず、捲り上げ手段46の摘み46Aが手前に引かれる。このとき、押上部材46Cは、棒状部46Bを介して移動する。これにより、捲り上げ片47は、傾斜面47Aが傾斜面46Dに摺接する位置に応じて下方に移動する。このようにして、捲り上げ片47は、塗油シート配置部70よりも低い位置に配置される。
【0152】
次に、図10に示すように、塗油シート配置部70には、塗油シート37が配置される。塗油シート37は、段差部48Gおよび壁部45Cに囲まれる部分に嵌め込まれ、位置決めされる。また、塗油シート37には、複数の針状部材48Bが突き刺さって貫通し、この塗油シート37は、塗油シート配置部70に固定される。
【0153】
次に、作業盤48上には、図11に示すように、接触型保油シート22,22B,23の外形を形成した保油材22aが1枚配置される。この保油材22aは、複数のリブ48Eのそれぞれの壁面との間に隙間なく当接し、作業盤48上に位置決めされる。
【0154】
次に、捲くり上げ手段46の摘み46Aが押し込まれる。このとき、棒状部46Bを介して押上部材46Cが移動する。これにより、捲り上げ片47は、傾斜面47Aが傾斜面46Dに摺接する位置に応じて上方に移動する。塗油シート37は、図12に示すように、突き出てくる捲り上げ片47によって保油材22a上に捲り上げられる。
【0155】
次に、保油材22a上に捲り上げられた塗油シート37は、押え棒49によって保油材22a上に押えつけられる。このとき、押え棒49を適宜撓ませた状態で、塗油シート37を押え付ける。
【0156】
次に、押え棒49が塗油シート37を押え付けた状態で、押え板50が保油材22a上に配置される。このとき、塗油シート37は、押え棒49によって、押え板50の位置標示50Eに一致するように配置される。
【0157】
次に、押え板50によって塗油シート37が保油材22aに押えつけられた状態で、押え棒49が塗油シート37の位置がずれないように取り除かれる。すなわち、押え棒49は、摘み46A側に位置するリブ48E間の切り欠き48Fおよび押え板50の切り欠き50Dによって形成される空間から引き抜かれる。
【0158】
次に、押え板50の孔50Bには、所定の工具に備えられる針51が挿入される。針51は、塗油シート37および保油材22aを貫通し、塗油シート配置部70に設けられる第1の孔48Cの構成部分である孔部分48B1に挿入される。そして、留め部材40が打ち込まれ、保油材22aに塗油シート37を固定する。このとき、打ち込みに失敗して発生した留め部材40の破片は、基台45の下方に排出される。
【0159】
また、塗油シート38を保油材22aの凹部31に取り付ける場合には、塗油シート38が塗油シート配置部71に配置されたのち、上述の手順と同様の手順で取り付けられる。
【0160】
また、塗油シート39を保油材22aの凹部31に取り付ける場合には、塗油シート39が塗油シート配置部72に配置されたのち、上述の手順と同様の手順で取り付けられる。
【0161】
このように、(3)で説明した本実施形態では、塗油シート37,38,39のそれぞれを塗油シート配置部70,71,72のそれぞれに配置し、段差部48Gで位置決めし、針状部材48Bで固定する。また、外形および凹部31を形成した保油材22aを作業盤48上に、複数のリブ48Eによって位置決めする。また、捲り上げ手段46によって塗油シート37,38,39を捲り上げる。また、押え板50に設けた位置標示部50Eに合わせて、捲り上げた塗油シート37,38,39部分を配置する。また、塗油シート配置部70,71,72に設けた第1の孔48C位置および押え板50に設けた第2の孔50B位置に留め部材40を打ち込む。これらにより、精度のよい舌状部41,42および塗油シート39に覆われた底面31を簡単に設けることができる。したがって、ガイド部3Aに適量の潤滑油を均一に塗布する保油シートを簡単に製造することができる。
【0162】
また、押え棒49が可撓性を有する押え棒49を、適宜撓ませて塗油シート37,38,39を押える。これにより、塗油シート37,38,39を押え付け易い。
【0163】
また、押え板50には切り欠き50Dを設け、作業盤48には切り欠き50Dに対応する切り欠き48Fを設けた。これらにより、押え板50を配置した後の押え棒49を簡単に取り除くことができる。
【0164】
また、押え板50は、透明な板体から成るので、塗油シート37,38,39の位置が把握し易く、塗油シート37,38,39の位置を簡単に微調整することができる。
【0165】
また、塗油シート配置部70,71に設けた第1の孔48Cを作業盤48および基台45を貫通させ、塗油シート配置部72に設けた第1の孔48Cと連通する第1の排出孔45Dを形成し、打ち込みに失敗して発生する留め部材40の破片等を排出させる。これにより、留め部材40を円滑に打ち込むことができる。
【0168】
【発明の効果】
求項ないしに係る発明は、塗油シートを、塗布シート配置部に固定した状態で取り扱う。そして、捲り上げ手段によって、片側を固定された塗油シートを捲り上げる。押え板で塗油シートを押え、留め部材を第1の孔および第2の孔により適切に打ち込む。これにより、保油材に設けた凹部に、塗油シートを簡単に、精度よく取り付けることができる。したがって、ガイドレールのガイド部に適量の潤滑油を均一に塗布する保油シートを簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 触型保油シートの製造工程を示すフローチャートである。
【図2】 接触型保油シートの製造工程を示すフローチャートである。
【図3】 油シート積層体の製造工程を示すフローチャートである。
【図4】 油シートの製造工程および保油シート積層体の製造工程をしめ
す説明図である。
【図5】 本発明の保油シート製造装置の一実施形態の本体を示す斜視図である。
【図6】 図5に示す実施形態の平面図である。
【図7】 図6のN−N断面図である。
【図8】 図5に示す実施形態の側面図である。
【図9】 図5に示す実施形態に備えられる押え板を示す上面図である。
【図10】 図5に示す実施形態に備えられる塗油シート配置部に塗油シートを配置した状体を示す腰部拡大図である。
【図11】 図5の実施形態に保油材を配置した状態を示す斜視図である。
【図12】 図5の実施形態に備えられる捲り上げ片が塗油シートを捲り上げた状態を示す腰部拡大図である。
【図13】 図5の実施形態に備えられる押え棒により塗油シートを保油材上に押えている状態を示す斜視図である。
【図14】 図5に示す実施形態に押え板を配置して保油材に塗油シートを取りつける状態を示す腰部拡大図。
【図15】 ガイドレール潤滑装置が昇降体上部に設置された状態を示す側面図である。
【図16】 図15のガイドレール潤滑装置の下面図である。
【図17】 図15のガイドレール潤滑装置を示す斜視図である。
【図18】 図15に示すガイドレール潤滑装置に備えられる蓋体を開いた状態を示す上面図である。
【図19】 図15に示すガイドレール潤滑装置に備えられるケースを示す斜視図である。
【図20】 図19に示すガイドレール潤滑装置の下面を示す斜視図である。
【図21】 図15のガイドレール潤滑装置のケース内に収納される保油シート積層体を示す斜視図である。
【図22】 図21の保油シート積層体の構成部分である非接触型保油シートを示す上面図である。
【図23】 図21の保油シート積層体の構成部分である接触型保油シートを示す上面図である。
【図24】 図21の保油シート積層体の構成部分であり図23に示した接触型保油シートとは異なる形状の接触型保油シートを示す上面図である。
【図25】 図23の接触型保油シートのK−K断面図である。
【図26】 図23,24の接触型保油シートに形成される凹部の腰部拡大図である。
【図27】 図26のY−Y断面図である。
【図28】 図23,24の保油シートに塗油シートを取り付けるための留め部材を示す斜視図である。
【図29】 図21の保油シート積層体の構成部分である結束部材を示す斜視図である。
【図30】 昇降体の下降時における保油シート積層体の動作状態を示す説明図である。
【図31】 昇降体の昇降時における保油シート積層体の動作状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 ガイドレール潤滑装置
3 ガイドレール
3A ガイド部
3Aa 側面
3Ab 側面
3Ac 端面
12 ケース
14 保油シート積層体
15 凹部
17 塗油部
18 柱状体
18A 柱状体
18B 柱状体
20 柱状体
21 非接触型保油シート
21A 非接触型保油シート
21B 非接触型保油シート
21a 保油材
22 接触型保油シート
22A 接触型保油シート
22a 保油材
23 接触型保油シート
25 結束部材
26 凹部
26A 内側面
26B 内側面
26C 底面
27 孔
27A 孔
27B 孔
28 孔
29 孔
29A 孔
29B 孔
30 網状体
31 凹部
31A 内側面
31B 内側面
31 底面
32 切込溝
33 孔
33A 孔
33B 孔
34 孔
35 貫通孔
35A 貫通孔
35B 貫通孔
37 塗油シート
38 塗油シート
39 塗油シート
40 留め部材
40a 接続部
40b 係止部
40b 係止部
41 舌状部
41a くぼみ部
42 舌状部
43 給油孔
43A 給油孔
43B 給油孔
45 基台
45A ガイド孔
45B 切り欠き部
45C 壁部
45D 排出孔
46 捲り上げ手段
46A 摘み
46B 棒状部
46E ガイド体
47 捲り上げ片
47A 傾斜面
47B カット面
47C 空間
48 作業盤
48A 切り欠き部
48B 針状部材
48C 第1の孔
48C1 孔部分
48C2 孔部分
48D 凹部
48E リブ
48F 切り欠き
48G 段差部
49 押え棒
50 押え板
50A 切り欠き部
50B 第2の孔
50B1 孔部分
50B2 孔部分
50C 取っ手
50D 切り欠き部
50E 位置標示部
51 針
60 位置決め孔
60A 位置決め孔
60B 位置決め孔
61 逆向き収納防止孔
70 塗油シート配置部
71 塗油シート配置部
72 塗油シート配置部

Claims (7)

  1. 装置全体を支持する基台と、
    この基台上に設けられ、塗油シートを固定する複数の針状部材と、前記塗油シートを保油材に取り付けるための留め部材を打ち込む第1の孔とを有し、前記塗油シートが配置される塗油シート配置部を具備する作業盤と、
    前記塗油シート配置部に囲まれる位置に設けられ、前記塗油シート配置部に配置された前記塗油シートを捲り上げる捲り上げ片と、前記基台上で水平方向に往復動可能に設けられ、前記捲り上げ片を押し上げることが可能な押上部材とを有する捲り上げ手段と、
    前記捲くり上げ手段によって捲り上げられた塗油シートを、保油材上に押え付ける押え棒と、
    前記作業盤に設けられる前記留め部材を打ち込む前記第1の孔に対向し、前記留め部材を打ち込む第2の孔を有し、前記作業盤との間で前記保油材、およびこの保油材に設けた凹部に配置された前記塗油シートを押え付ける押え板とを備えることを特徴とするガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置。
  2. 前記捲り上げ手段は、前記押上部材の水平方向の往復動をガイドするガイド体と、前記塗油シート配置部に囲まれる位置に、前記捲り上げ片が上下動可能に設けられる空間とを有し、
    前記塗布シート配置部には、前記塗油シートを位置決めする段差部が設けられ、前記留め部材の打ち込みを失敗して発生する前記留め部材の破片等を、前記第1の孔から排出可能な構造を有することを特徴とする請求項記載のガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置。
  3. 前記押上部材は、前記ガイド体に水平方向の往復動をガイドされる棒状部を備え、この棒状部の一端には摘みが設けられるとともに、前記押上部材には、前記捲り上げ片の下部が摺接し、前記押上部材が水平方向に往復動することにより前記捲り上げ片を上下動させる傾斜面が設けられることを特徴とする請求項記載のガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置。
  4. 前記捲り上げ片の下部には、前記押上部材の前記傾斜面に摺接する傾斜面が設けられるとともに、前記捲り上げ片の上部には、鋭角部分を取り除くためにカットされたカット面が設けられることを特徴とする請求項記載のガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置。
  5. 前記作業盤には、この作業盤の両側に設けられ、互いに対向する一対の凹部と、作業盤上に直立する壁面を有し、外形の形成された前記保油材を前記作業盤上に位置決めする複数のリブと、前記押え板を配置した後に、この押え板の下方から前記押え棒を取り除くための切り欠き部とが設けられることを特徴とする請求項記載のガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置。
  6. 前記押え棒は、可撓性を有する棒状体から成ることを特徴とする請求項に記載のガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置。
  7. 前記押え板は、透明体から成り、取っ手と、前記押え棒を前記押え板の下方から取り除くための切り欠き凹部と、前記塗油シートを配置する位置を示す位置標示部とを備えることを特徴とする請求項記載のガイドレール潤滑装置用保油シートの製造装置。
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