JP3451838B2 - 畳床の框を裁断して畳表を縫い付ける装置 - Google Patents

畳床の框を裁断して畳表を縫い付ける装置

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JP3451838B2
JP3451838B2 JP15288096A JP15288096A JP3451838B2 JP 3451838 B2 JP3451838 B2 JP 3451838B2 JP 15288096 A JP15288096 A JP 15288096A JP 15288096 A JP15288096 A JP 15288096A JP 3451838 B2 JP3451838 B2 JP 3451838B2
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tatami mat
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sewing
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清 小川
謙一 中村
康明 松井
新 頃安
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Kyokuto Sanki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、畳床の框を所定
の寸法に裁断し、裁断された框に畳表を縫い付ける框縫
装置に関し、特に、一連の框縫い作業の省力化を図った
ものである。
【0002】
【従来の技術】畳床に畳表を縫い付ける際には、まず、
裁断装置によって畳床の両框をくせ取りしながら所定の
寸法に裁断し、次に、畳床の上に定尺に裁断した畳表を
重ねて畳床を弓状に反らせ、畳表の両端を框に沿って下
向きに折り曲げ、待ち針で仮止めしたのち、裏側に巻い
た畳表の端部を専用のミシンによって縫い付けていた。
そのために、裁断装置とミシンとの間を重い畳床を移動
させなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の方法
によると、畳床の裁断から畳表を固定するまでの一連の
作業において、重い畳を移動させるのに多くの労力を必
要とし、裁断する寸法を誤らないように注意しなければ
ならなかった。
【0004】そこで、この発明は、畳床の框の裁断およ
び畳表の框縫いにおける労力を軽減して、省力化すると
ともに、裁断する寸法の設定を容易ならしめるために考
えられたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の畳床7の框を
裁断して畳表を縫い付ける装置は、基台上で間隔を変化
し得る一対の架台21R、21L、両架台の間隔を検出する第
1のエンコーダ20、両架台にそれぞれ載置されて裁断角
度を変え得るカッター24R、24L、このカッター24R、24L
の裁断角度を検出する第2のエンコーダ29R、29L、予め
入力された畳のくせのデータと上記各エンコーダ20、29
R、29Lの出力に基づいて両架台21R、21Lの間隔および上
記カッター24R、24Lの裁断角度を制御する制御手段を有
し、畳床の框をくせ取りしながら所定の寸法に裁断する
左右の裁断装置2R、2Lと、一対の架台21R、21Lの中間に
配置されて上下に昇降できるターン・テーブル5と、畳
表にテンションを付与する畳表チャック装置4、テンシ
ョンが付与された状態で畳床を畳表とともに固定する床
締部材35、畳床の框に畳表を縫い付けるミシン31を有す
る縫着装置3とにより構成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)この発明の畳床の框を裁断して畳
表を縫い付ける装置は、図1の平面図および図2の正面
図に示すように、畳床7の框をくせ取りしながら所定の
寸法に裁断する裁断装置2R、2Lと、畳床7の框に畳表8
を縫い付ける縫着装置3とにより構成されている。
【0007】畳床7の框を裁断する裁断装置2R、2Lは、
図1および図2に示すように、スクリューによって基台
上で互いに反対方向へ同じ距離だけ移動して間隔を変化
できる一対の架台21R、21Lと、両架台21R、21Lにそれぞ
れ載置された2つのカッター24R、24Lと、両架台21R、2
1Lの中間に設けられたターン・テーブル5により構成さ
れている。
【0008】両架台21R、21Lに載置された裁断装置2R、
2Lは、畳床7を載せるテーブル22R、22Lと、このテーブ
ル22R、22Lの端部に取り付けられ、畳床7の上前を押し
当てて位置決めする上前ストッパー23R、23Lと、テーブ
ル22R、22Lに載せられた畳を固定する第1の床締部材25
R、25Lと、畳床7を裁断するカッター24R、24Lとを備
え、裁断装置2R、2Lは、その端部を回動中心26R、26Lと
してモータ27R、27Lおよびスクリュー28R、28Lによって
回動できるように構成され、両回動中心26R、26Lの間に
は、その間隔を検出するためのエンコーダ20が設けら
れ、また、裁断装置2R、2Lの回動角度をそれぞれ検出す
るためのエンコーダ29R、29Lが設けられている。
【0009】縫着装置3は、裁断装置2R、2Lのテーブル
22R、22Lとほぼ同じ高さのテーブル32と、畳床7の裁断
された框を押し当てて位置決めする框ストッパー33と、
テーブルに載せられた畳床7を畳表8とともに固定する
第2の床締部材35と、基台1に設けられたレール11に沿
って移動し、框に畳表8を縫い付けるミシン31と、畳床
7よりはみ出した畳表8の端部81を框に巻込む図4に示
す畳表巻込み装置36とにより構成されている。畳表巻込
み装置36は、図4に示すように、支点37を軸として回動
する枠38で支持された弾性帯39を有し、この弾性帯39に
より、はみ出した畳表8の端部81を框に巻込むように構
成されている。
【0010】さらに、縫着装置3には、畳表8の未縫着
の端部81をを引っ張って畳表8にテンションを付与する
畳表チャック装置4を備えている。この畳表チャック装
置4は、図3(a)〜(c)の側面図に示すように、枠体41
と、この枠体41の下部に固定された下バー42と、第1の
エアシリンダ44によって昇降させられる上バー43と、リ
ンク45の一端を支点として回動させることにより、この
枠体41を上下動させる第2のエアシリンダ46と、リンク
45の他端を支点として枠体41を回動させることにより、
下バー42と上バー43との間に挟まれた畳表8に張力を付
与する第3のエアシリンダ47とにより構成されている。
【0011】さらに、キーボードから入力された畳のく
せのデータ、キー群からの指令、各スイッチからの指
令、エンコーダ20、29R、29Lからの出力に基づいて、各
モータの制御、各エアシリンダの制御を行なうととも
に、必要な情報を表示器で表示させるマイクロコンピュ
ータが設けられている。
【0012】次に、このように構成された第1の実施の
形態の装置により畳を完成するまでの工程を説明する。
【0013】(1) キーボードを操作して上前の長さ、框
のくせなどのデータを入力する。
【0014】(2) 各装置の所期状態(原点位置に復帰し
ているか否か)を確認する。
【0015】(3) 左右の裁断装置2R、2Lのテーブル22
R、22L上に畳床7を跨がるように載せ、畳床7の上前を
上前ストッパー23R、23Lに押し当てて位置決めする。
【0016】(4) 押釦スイッチS1を押すと、エンコーダ
20の出力が設定された上前の長さとなるように、一対の
架台21R、21Lの間隔を変化させ、エンコーダ29R、29Lの
出力が設定された框のくせと一致するように裁断装置2
R、2Lの回動角度を変化させて、カッター24R、24Lの裁
断条件を設定する。
【0017】(5) 左右の裁断装置2R、2Lの床締部材25
R、25Lを降下させて畳床7を左右の裁断装置2R、2Lのテ
ーブル22R、22L上に固定し、 (6) 両カッター24R、24Lを走行させて畳床7の両框を裁
断する。
【0018】(7) 床締部材25R、25Lを上昇させて、手動
レバーで床曲げ作業をして畳床7を湾曲させる。このと
き、畳床7の右側に畳表8を載置しておく。
【0019】(8) 押釦スイッチS1の操作により、ターン
・テーブル5が裁断装置2R、2Lのテーブル22R、22Lより
やや高い位置に上昇し、両架台21R、21Lの間隔を作業の
邪魔にならない間隔(裁断長さが4尺以上であれば6尺
7寸、裁断長さが4尺以下であれば裁断長さに2尺加算
した長さ)まで拡げる。
【0020】(9) 縫着装置3の框ストッパー33を上昇さ
せ、 (10) 作業者が、畳床7の上前を上前ストッパー23R、23
Lに押し当て、右框を縫着装置3の框ストッパー33に押
し当てて位置決めする。このとき、畳床7の右側に畳表
8を丸めて載置しておく。
【0021】(11) フット・スイッチS2を踏むと、縫着
装置3の床締部材35が降下して畳床7を固定する。
【0022】(12) 畳床7の右側に載置された畳表8の
端部81を畳床7の框よりはみ出させておき、 (13) フット・スイッチS2を踏むと、図4に示すよう
に、畳表巻込み装置36が作動して、はみ出した畳表8の
端部81を框に巻込み、 (14) ミシン31が初期位置より畳床7に向かって前進し
て接近し、畳床7の框に畳表8を縫い付ける縫着動作を
開始し、縫着作業位置が畳表巻込み装置36に到達する前
に、畳表巻込み装置36の巻込み動作を解除する。このミ
シン31による縫着動作は、框のくせに倣って行なっても
よいのである。
【0023】(15) 畳床7の框に畳表8を縫い付ける動
作が終了すると、畳床7とミシン31との間に繋がってい
る糸を切断し、ミシン31が畳床7より後退して離れ、初
期位置に戻り、縫着装置3のの床締部材35を上昇させて
畳床7を解放する。
【0024】(16) 作業者が、畳床7の中心がターン・
テーブル5に載るように畳床7を引き戻したのち、押釦
スイッチS1により、ターン・テーブル5を裁断装置2R、
2Lのテーブル22R、22Lより高く上昇させ、畳床7を18
0度回転させる。
【0025】(17) 押釦スイッチS1により、ターン・テ
ーブル5を裁断装置2R、2Lのテーブル22R、22Lと同じ高
さに降下させ、 (18) 縫着装置3の框ストッパー33を上昇させ、作業者
が、180度回転させた畳床7の下前を上前ストッパー
23R、23Lに押し当て、左框を縫着装置3の框ストッパー
33に押し当てて位置決めする。
【0026】(19) 図3(b)に示すように、第2のエア
シリンダ46を作動させて、畳表チャック装置4の枠体41
を降下させ、枠体41の下バー42と上バー43との間に畳表
8の未縫着の端部81を通し、第1のエアシリンダ44を作
動させて上バー43を降下して畳表8の端部81を挟み、 (20) 畳表テンション・スイッチを操作すると、図3
(c)に示すように、畳表チャック装置4の第3のエアシ
リンダ47を作動させ、畳表8の端部81を引っ張ってテン
ションを付与する。このテンションは、第3のエアシリ
ンダ47を作動させる空気圧によって決めることができ
る。
【0027】(21) フット・スイッチS2を踏むと、縫着
装置3の床締部材35が降下して畳表8にテンションを付
与した状態で固定し、 (22) 縫着装置3の框ストッパー33を降下させる。
【0028】(23) フット・スイッチS2を踏むと、図3
(a)に示すように、畳表チャック装置4の第1のエアシ
リンダ44が消勢されて、上バー43が畳表8の端部81を解
放して枠体41を上昇させたのち、 (24) 図4に示すように、畳表巻込み装置36が作動して
はみ出した畳表8の端部81を框に巻込み、 (25) ミシン31が初期位置より畳床7に向かって前進し
て接近し、畳床7の框に畳表8を縫い付ける縫着動作を
開始し、縫着位置が畳表巻込み装置36に到達する前に、
畳表巻込み装置36の巻込み動作を解除する。このミシン
31による縫着動作は、框のくせに倣って行なってもよい
のである。
【0029】(26) 畳床7の框に畳表8を縫い付ける動
作が終了すると、畳床7とミシン31との間に繋がってい
る糸を切断し、ミシン31が畳床7より後退して離れ、初
期位置に戻り、縫着装置3の床締部材35を上昇させて畳
床7を解放する。
【0030】(27) 畳床7を左右の裁断装置2R、2Lの中
央に引き戻して取り出すことにより、1枚の畳床7の框
を裁断して畳表8を縫い付ける工程を完了する。
【0031】(第2の実施の形態)第2の実施形態の装
置は、第1の実施形態と同様に畳床7の框をくせ取りし
ながら所定の寸法に裁断する裁断装置2R、2Lと、畳床7
の框に畳表8を縫い付ける縫着装置3とを具備してい
る。
【0032】この第2の実施形態の装置においては、タ
ーン・テーブル5は、図5の側面図および図6の平面図
に示すように、両架台21R、21Lの間に設置されたレール
55に沿ってモータ54で移動させられる架台と、この架台
に対してモータまたはエアシリンダで昇降させられ、か
つ旋回させられる4角形のテーブル51と、この4角形の
テーブル51の四隅において出没自在に設けられた針部材
52と、4角形のテーブル51の対向する2辺に沿って設け
られ、上下に昇降する1対のローラ53とを具備し、針部
材52と1対のローラ53とは、互いに逆向きに昇降するよ
うに構成されている。そして、ターン・テーブル5は、
通常、両架台21R、21Lの中央を原点位置とし、針部材52
が下降し、1対のローラ53が上昇している。
【0033】1対のローラ53が降下して針部材52が上昇
した図5(a)に示す状態においては、畳床7の裏面に針
が刺し込まれて、畳床7がターン・テーブル5に固定さ
れ、ターン・テーブル5が移動したり旋回したときに畳
床7がずれないように構成され、また、針部材52が降下
して1対のローラ53が上昇した図5(b)に示す状態にお
いては、畳床7が解放されて1対のローラ53により移動
が円滑に行なわれる。
【0034】次に、このように構成された第2の実施形
態の装置により畳を完成までの工程を説明する。なお、
工程(1)〜(8)は、第1の実施形態の装置と同じである。
【0035】(9) ターン・テーブル5の1対のローラ53
が降下し、針部材52が上昇して、4本の針部材52を畳床
7の裏面に刺し込んで固定したのち、ターン・テーブル
5の架台54がレール55に沿って縫着装置3側へ移動させ
られ、 (10) ターン・テーブル5に載置された畳床7の右框
が、縫着装置3のテーブル32上まで到達し、 (11) ターン・テーブル5が停止すると、ターン・テー
ブル5の針部材52が降下して畳床7の固定を解除し、1
対のローラ53が上昇して載置された畳床7の滑動を容易
にする。
【0036】(12) 縫着装置3の框ストッパー33を上昇
させ、 (13) 作業者が、畳床7の右框を縫着装置3の框ストッ
パー33に押し当てて位置決めし、 (14) 畳床7の右側に載置された畳表8の端部81を畳床
7の框よりはみ出させて、緯筋を合わせる。このとき、
待ち針で仮止めすることもある。
【0037】(15) フット・スイッチS2を踏むと、縫着
装置3の床締部材35が降下して畳床7を固定する。
【0038】(16) フット・スイッチS2を踏むと、図4
に示すように、畳表巻込み装置36が作動して、はみ出し
た畳表8の端部81を框に巻込み、 (17) ミシン31が初期位置より畳床7に向かって前進し
て接近し、畳床7の右框に畳表8を縫い付ける縫着動作
を開始し、縫着作業位置が畳表巻込み装置36に到達する
前に、畳表巻込み装置36の巻込み動作を解除する。この
ミシン31による縫着動作は、框のくせに倣って行なって
もよい。
【0039】(18) 畳床7の右框に畳表8を縫い付ける
動作が終了すると、畳床7とミシン31との間に繋がって
いる糸を切断し、縫着装置3の床締部材35を上昇させて
畳床7を解放する。
【0040】(19) 作業者が、畳床7のほぼ中心がター
ン・テーブル5に載るように畳床7を押し戻したのち、
フット・スイッチS2を踏むと、ミシン31が畳床7より後
退して離れ、初期位置に戻り、 (20) ターン・テーブル5の1対のローラ53が降下し、
針部材52が上昇して、4本の針部材52を畳床7の裏面に
刺して4角形のテーブル51に固定し、 (21) ターン・テーブル5の架台54がレール55に沿って
両架台21R、21Lの中央まで移動させられ、 (22) 4角形のテーブル51を回転させて、畳床7を18
0度旋回させたのち、 (23) ターン・テーブル5の架台54がレール55に沿って
縫着装置3側へ移動させられ、 (24) ターン・テーブル5に載置された畳床7の左框
が、縫着装置3のテーブル32上まで到達したとき、ター
ン・テーブル5の移動が停止し、 (25) 針部材52が降下して畳床7の固定を解除し、1対
のローラ53が上昇して載置された畳床7の滑動を容易に
する。
【0041】(26) 縫着装置3の框ストッパー33を上昇
させ、作業者が、180度旋回された畳床7の左框を縫
着装置3の框ストッパー33に押し当てて位置決めする。
【0042】(27) 図3(b)に示すように、第2のエア
シリンダ46を作動させて、畳表チャック装置4の枠体41
を降下させ、枠体41の下バー42と上バー43との間に畳表
8の未縫着の端部81を通し、第1のエアシリンダ44を作
動させて上バー43を降下して畳表8の端部81を挟み、 (28) 畳表テンション・スイッチを操作すると、図3
(c)に示すように、畳表チャック装置4の第3のエアシ
リンダ47を作動させ、畳表8の端部81を引っ張ってテン
ションを付与する。このテンションは、第3のエアシリ
ンダ47を作動させる空気圧によって決めることができ
る。
【0043】(29) 縫着装置3の床締部材35が降下して
畳表8にテンションを付与した状態で固定し、 (30) 図3(a)に示すように、畳表チャック装置4の第
1のエアシリンダ44が消勢されて、上バー43が畳表8の
端部81を解放して枠体41を上昇させたのち、縫着装置3
の框ストッパー33を降下させる。
【0044】(31) 図4に示すように、畳表巻込み装置3
6が作動してはみ出した畳表8の端部81を左框に巻込
み、 (32) ミシン31が初期位置より畳床7に向かって前進し
て接近し、畳床7の左框に畳表8を縫い付ける縫着動作
を開始し、縫着位置が畳表巻込み装置36に到達する前
に、畳表巻込み装置36の巻込み動作を解除する。このよ
うにミシン31による縫着動作が行なわれる。
【0045】(33) 畳床7の左框に畳表8を縫い付ける
動作が終了すると、畳床7とミシン31との間に繋がって
いる糸を切断し、縫着装置3の床締部材35を上昇させて
畳床7を解放する。
【0046】(34) 作業者が、畳床7をターンテーブル
へ押し戻して、フット・スイッチS2を踏むと、ミシン31
が畳床7より後退して離れ、初期位置に戻り、 (35) ターン・テーブル5の1対のローラ53が降下し、
針部材52が上昇して、4本の針部材52を畳床7の裏面に
刺して4角形のテーブル51に固定し、 (36) ターン・テーブル5の架台54をレール55に沿って
両架台21R、21Lの中央まで移動させたのち、針部材52を
降下させて固定を解除し、1対のローラ53を上昇させ、 (37) 4角形のテーブル51の上から仕上がった畳を取り
出すことにより、1枚の畳床7の框を裁断して畳表8を
縫い付ける一連の工程を完了する。
【0047】(その他の実施の形態)以上で説明した実
施の形態においては、畳床7の框を裁断する裁断装置2
R、2Lの間隔を変化させるために、一対の架台21R、21L
を基台上で互いに反対方向へ同じ距離だけ移動させてい
るが、一方の架台21Lのみを移動できるように構成し、
ターン・テーブル5を架台21Lの移動距離の半分だけ同
じ方向に移動させるように構成すると、ターン・テーブ
ル5を常に両架台21R、21Lの中央に配置することができ
る。
【0048】以上で説明した実施の形態においては、押
釦スイッチS1およびフット・スイッチS2の操作により各
機器の一連の動作を制御しているが、各機器ごとにスイ
ッチを設けて制御してもよいのである。
【0049】また、右側の裁断装置2Rを単独に移動でき
るように構成して、縫着装置3の床締部材35を省略し、
縫着動作時に右側の裁断装置2Rを縫着装置3に接近さ
せ、その床締部材25Rを活用してもよいのである。
【0050】以上のように構成されたこの発明の装置
に、先に特願平6−259767号で提案した平刺しと
返し縫いとを行なう畳縫着装置を併設し、キーボードに
より畳の上前、下前、両框のくせを単一のマイクロコン
ピュータに入力し、マイクロコンピュータで両装置を共
通に制御することにより、併設した2台の装置で畳の一
貫生産をすることができる。
【0051】
【発明の効果】以上の実施の形態に基づく説明から明ら
かなように、この発明の畳床の框を裁断して畳表を縫い
付ける装置によると、1台の装置によって、畳床の裁
断、表張り、框縫いの各工程を、重い畳を移動ささせる
ことなく行なうことができ、省力化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の畳床の框を裁断して畳表を縫い付け
る装置の平面図、
【図2】図1に示す装置の正面図、
【図3】図1の装置における畳表チャック装置の側面
図、
【図4】図1の装置における畳表巻込み装置の側面図で
ある。
【図5】この発明の第2の実施形態におけるターン・テ
ーブルの2つの動作状態を示す側面図
【図6】図5に示すターン・テーブルの平面図である。
【符号の説明】
11 レール 2R、2L 裁断装置 21R、21L 架台 22R、22L テーブル 23R、23L 上前ストッパー 24R、24L カッター 25R、25L 第1の床締部材 3 縫着装置 31 ミシン 32 テーブル 33 框ストッパー 35 第2の床締部材 36 畳表巻込み装置 4 畳表チャック装置 5 ターン・テーブル 51 4角形のテーブル 52 針部材 53 1対のローラ 54 架台 55 レール 7 畳床 8 畳表
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 頃安 新 兵庫県龍野市龍野町日飼190番地 極東 産機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−136362(JP,A) 実開 昭53−149416(JP,U) 特公 昭55−11480(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/02 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上で間隔を変化し得る一対の架台、
    両架台の間隔を検出する第1のエンコーダ、上記両架台
    にそれぞれ載置されて裁断角度を変え得るカッター、該
    カッターの裁断角度を検出する第2のエンコーダ、予め
    入力された畳のくせのデータと上記各エンコーダの出力
    に基づいて上記両架台の間隔および上記カッターの裁断
    角度を制御する制御手段を有し、畳床の框をくせ取りし
    ながら所定の寸法に裁断する左右の裁断装置と、 上記一対の架台の中間に配置されて上下に昇降できるタ
    ーン・テーブルと、 畳表にテンションを付与する畳表チャック装置、テンシ
    ョンが付与された状態で畳床を畳表とともに固定する床
    締部材、畳床の框に畳表を縫い付けるミシンを有する縫
    着装置と、 を具備することを特徴とする畳床の框を裁断して畳表を
    縫い付ける装置。
  2. 【請求項2】 ターン・テーブルが両架台の間で移動し
    て載置した畳床を搬送することを特徴とする請求項1に
    記載の畳床の框を裁断して畳表を縫い付ける装置。
  3. 【請求項3】 ターン・テーブルの畳床を載置するテー
    ブルに出没自在の複数の針部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の畳床の框を裁断して畳表を縫い付け
    る装置。
  4. 【請求項4】 ターン・テーブルの畳床を載置するテー
    ブルの対向する側面に昇降できるローラを設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の畳床の框を裁断して畳表を
    縫い付ける装置。
  5. 【請求項5】 平刺しと返し縫いとを行なう畳縫着装置
    を併設し、単一の制御手段で両者を共通に制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の畳床の框を裁断して畳表
    を縫い付ける装置。
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