JP7445424B2 - 畳製造装置 - Google Patents

畳製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7445424B2
JP7445424B2 JP2019238829A JP2019238829A JP7445424B2 JP 7445424 B2 JP7445424 B2 JP 7445424B2 JP 2019238829 A JP2019238829 A JP 2019238829A JP 2019238829 A JP2019238829 A JP 2019238829A JP 7445424 B2 JP7445424 B2 JP 7445424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tatami
rotary table
floor
sewing
manufacturing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019238829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021106697A (ja
Inventor
要 油田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2019238829A priority Critical patent/JP7445424B2/ja
Publication of JP2021106697A publication Critical patent/JP2021106697A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7445424B2 publication Critical patent/JP7445424B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明は、畳床に畳表を縫着するための畳製造装置に関する。
また、本発明は、畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着するための畳製造装置に関する。
より詳細には、本発明は、回転テーブルの回転の際に、畳床Aが、回転テーブルからが落下してしまうおそれのない畳製造装置に関する。
また、より詳細には、本発明は、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する使用できるように構成されるとともに、古い畳床の畳表を表替えする際にも使用できるように構成され、、古い畳床の畳表を表替えする際に、古い畳表を剥離する剥離工程を行うことが可能な状態になる畳製造装置に関する。
従来、例えば、特許文献1(特許3451838号公報)に開示されるように、畳床の框側を所定の寸法に裁断し、裁断された框に畳表を縫い付ける框縫装置として、一連の框縫い作業の省力化を図った畳製造装置が提案されている。
すなわち、この特許文献1の畳製造装置100は、図32の正面図、図33の上面図に示したような構成を備えてている。
図32~図33に示したように、畳製造装置100は、畳製造装置本体102を備えており、畳製造装置本体102上で、相互に間隔が変化できるように移動可能な一対の架台104、106を備えている。そして、これらの架台104、106の間の間隔を検出するための第1のエンコーダー108が設けられている。
また、これらの架台104、106に、それぞれ載置されて裁断角度を変えることが可能なカッター104a、106aを備えている。そして、これらのカッター104a、106aの裁断角度を検出するための第2のエンコーダー104c、106cが、備えられている。
また、予め入力された畳のくせデーターと、第1のエンコーダー108、第2のエンコーダー104c、106cの出力データーに基づいて、架台104、106の間の間隔と、カッター104a、106aの裁断角度を設定する図示しないコンピューターが備えられている。
さらに、畳床の框側を、くせ取りしながら所定の寸法に裁断するための左右一対の裁断装置114、116が、備えられている。また、これらの裁断装置114、116には、裁断の際に、畳床を固定するために、上下動可能に構成された床締部材114a、116aが備えられている。
また、これらの架台104、106の間の略中間位置には、上下に移動可能なターンテーブル118が備えられている。
さらに、畳表にテンションを付与するための畳表チャック装置120が設けられている。そして、テンションが付与された状態で畳床を畳表とともに固定するための床締部材122が設けられている。
また、畳床の框側に畳表を縫い付けるミシンを備えた縫着装置124が設けられている。
このように構成される特許文献1の畳製造装置100は、特許文献1に開示されるように作動することによって、1台の畳製造装置100によって、畳床の裁断、表張り、框縫いの各工程を、重い畳を移動ささせることなく行なうことができ、省力化を図ることができるように構成されている。
一方、特許文献2(特許3646924号公報)には、図34の正面図、図35の上面図に示したように、畳製造装置本体202の一方側に、裁断装置206と縫着装置224を備えた構成の畳製造装置200が提案されている。
図34~図35に示したように、この特許文献2の畳製造装置200では、畳製造装置本体202のミシン204の側の端部に、固定された1台の裁断装置206を備えている。そして、この畳製造装置本体202の上を移動可能に構成された、移動架台208を備えている。
また、移動架台208は、上下方向に昇降可能に構成されており、畳床を180°回転させるためのターンテーブル210と、畳床を保持するための保持装置212とが、備えられている。
さらに、移動架台208と裁断装置206との間の間隔を検出するために、第1のエンコーダー214が、備えられている。そして、裁断装置206の裁断角度を検出するために、第2のエンコーダー216が、備えられている。
また、予め入力された畳床の框のくせのデーターと、これらの第1のエンコーダー214、第2のエンコーダー216の出力に基づいて、移動架台208の位置と、裁断装置206の裁断角度を制御する制御手段を備えている。
さらに、畳床の框をくせ取りしながら、所定の寸法に裁断する裁断装置206のカッター218を備えている。また、畳表にテンションを付与するために、畳表チャック装置220が備えられている。
そして、畳表チャック装置220によってテンションが付与された状態で、畳床を畳表とともに固定する床締部材222が備えられるとともに、畳床の框に畳表を縫着するためのミシンを備えた縫着装置224が設けられている。
さらに、特許文献2の畳製造装置200では、畳製造装置本体202には、縫着装置224と反対側の端部に、固定架台226が設けられている。
このように構成される特許文献2の畳製造装置200は、特許文献2に開示されるように作動することによって、1台の畳製造装置200によって、畳床の裁断、表張り、框縫いの各工程を、重い畳を移動ささせることなく行なうことができ、省力化を図ることができるように構成されている。
さらに、特許文献2の畳製造装置200では、裁断装置206を縫着装置224の側に設けることにより、固定架台226と、移動架台208のターンテーブル210上を作業台として活用できるとともに、装置全体として小型になり、設置面積の少ない畳製造装置200を提供することができるように構成されている。
なお、特許文献3(特許3578324号公報)には、畳床の框部分に畳表を縫い付ける框縫い工程において、框縫いするべき長さに応じて、必要な部分のみを框縫いするように、縫い始め位置と縫い終わり位置を数値制御するように構成された畳製造装置が、提案されている。
また、従来より、図36(A)~図36(C)に示したように、いわゆる裁断時の床押えを、跳ね上げ式にすることで、作業台としてのスペースを確保した畳製造装置300が提案されている。
すなわち、この畳製造装置300は、図36(A)~図36(C)に示したように、畳製造装置本体302には、旋回軸304を中心に回動可能な旋回アーム306を備えている。この旋回アーム306には、上下動可能に構成された押え板308を備えており、この押え板308に沿って移動可能なカッター310が備えられている。
このように構成される跳ね上げ式の畳製造装置300では、図36(A)に示したように、畳製造装置本体302のテーブル312と離間するように、旋回軸304を中心に回動可能な旋回アーム306を回動させた状態にする。
この状態で、畳製造装置本体302のテーブル312上に、上前ストッパー314に当接するように畳床Aを載置する。
そして、図36(B)の矢印Bで示したように、畳製造装置本体302のテーブル312と平行になるように、旋回軸304を中心に回動可能な旋回アーム306を回動させた状態にする。
次に、図36(C)に示したように、畳床Aを押さえるように、押え板308を下降させて、押え板308に沿って、図36(C)の矢印Cで示したように、カッター310を移動させることによって、畳床Aの框を所定寸法に切断できるように構成されている。
なお、この場合、押え板308を下降させる代わりに、畳製造装置本体302のテーブル312を上昇させるように構成することも行われている。
特許3451838号公報 特許3646924号公報 特許3578324号公報
ところで、特許文献1の畳製造装置100は、特許文献1に開示されるように、
・畳床を所定の寸法に裁断する裁断行程、
・裁断された框側に伸張された畳表を縫着する(縫い付ける)縫着行程、
という2つの作業工程を行うものである。
しかしながら、畳の製造においては、
・新しく裁断した畳床に、畳表を縫着(縫い付ける)する、いわゆる「新畳」を製造する場合と、
・古い畳の畳表を剥がして、畳表を裏返し、または、新しい畳表に取り替えて縫着するいわゆる「表替え」の場合がある。
この「表替え」の作業は、敷込まれていた部屋から取り外した畳の寸法を採寸して、古い畳表を縫い付けていた糸を切って、畳表を剥離する作業が行われる。
この剥離作業のためには、通常、角材などで枠を作った台や、テーブルが使用される。
しかしながら、小規模畳店などに多いのが、店舗建屋が小さいため、畳製造装置を置いた余剰スペースに、別途作業台を設置することが困難である。
特に、表替時においては、縫着前に既存の畳表を剥離(剥がす)作業が必要になり、畳店にとっては、畳製造装置自体に、畳1枚を置くことができる作業台が必要である。
従って、店舗建屋が小さい畳店にとって、畳製造装置1台に求める用途(ニーズ)は、多く、作業台、裁断、床曲げ、縫着の4用途を1台で行うことが可能な畳製造装置が求められている。
なお、「床曲げ」とは、後述するように、床曲げをした畳床に対して、畳表の端部をチャックして、「表張り」をしてテンションが付与された状態で、畳床の框に畳表を縫着することができ、畳表にシワがよらず、仕上がりが良好な畳を製造するために行われる。
しかしながら、特許文献1の畳製造装置100では、中央のターンテーブル118をはさんで、左右一対の裁断装置114、116が備えられている。
従って、このように左右一対の裁断装置114、116が備えられている場合、裁断用のカッター104a、106a、床締部材114a、116aが上部に存在する。このため、これらの部材が邪魔になって、特許文献1の畳製造装置100置の上で、畳表を剥離する作業を行うことが困難となる。
一方、特許文献2の畳製造装置200では、畳製造装置本体202の一方側に、裁断装置206と縫着装置224を備えた構成で、縫着装置224と反対側の端部に、固定架台226が設けられている。
これにより、固定架台226と、移動架台208のターンテーブル210上を作業台として活用できるようになっている。
しかしながら、固定架台226を設けなければならず構成が複雑で、しかも、作業員の背の高さに応じて、任意の高さで畳表の剥離作業を行うことができない。、また、固定架台226の位置が固定されているので、様々な寸法の畳に対処することは不可能である。
すなわち、1畳用でも、江戸間、本間など寸法の相違する畳が存在し、また、例えば、琉球畳などのように、正方形状の半畳用の縁なし畳などの半畳畳が、室内のインテリア性から、最近では、広範に用いられるようになっており、このような様々な寸法の畳に対処することは不可能である。
さらに、特許文献2の畳製造装置200では、片方の框を切断して、畳床を載置した状態で、ターンテーブル210を180°回転して、縫着しなければならず、作業行程が複雑で、一度に両方の框を裁断して、作業効率を図ることは不可能である。
また、図36に示したような構成の畳製造装置300では、材料投入側は、作業台として使えるが、全体がフラットではなく、旋回アーム306が存在して邪魔になって、畳をずらすことや、回転するなどの一部の動作を規制することになってしまう。
一方の畳床Aの框側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、畳製造装置本体の短手方向(幅方向)における位置で、回転のために畳床Aを持ち上げた際に、畳の重心を支えていない場合には、回転テーブルの回転の際に、畳床Aが、回転テーブル50からが落下してしまうおそれがある。
本発明は、このような現状に鑑み、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する「新畳」を製造する場合にも、また、古い畳床の畳表を表替えする「表替え」にも使用でき、「表替え」の際には、古い畳表を剥離する剥離工程を行うことが可能なテーブル(作業台)として使用でき、しかも、装置が大型化することなく、小規模畳店などの店舗建屋が小さい設置スペースでも使用勝手の良好な畳製造装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、例えば、作業員の背の高さに応じて、任意の高さで、テーブル(作業台)上で畳表の剥離作業を行うことができる畳製造装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、例えば、江戸間、本間、半畳畳など様々な寸法の畳に対処することが可能で、作業工程も少なく、作業効率も向上した畳製造装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、畳製造装置本体の短手方向(幅方向)における位置で、回転のために畳床Aを持ち上げた際に、畳の重心を支えていない場合にも、回転テーブルの回転の際に、畳床Aが、回転テーブルからが落下してしまうおそれのない畳製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の畳製造装置は、
畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に畳床が、回転テーブルから落下を防止する機能を備えた畳製造装置であって、
前記縫着ユニットのミシン機構が、原点位置にある際の縫着針ラインから、前記回転テーブルの畳製造装置本体の短手方向の中心までの距離をPとし、
前記ミシン機構の原点位置(縫着針ライン)から、前記回転テーブルに載置された畳床において、縫い始め側の端面までの距離をQとし、
前記畳床の幅を幅Tとし、
前記ミシン機構の原点位置(縫着針ライン)から、前記回転テーブルに載置された畳床において、縫い終わり側の端面までの距離をSとし、
前記畳床の回転テーブル上の位置Rが、
(1)畳床Aの幅Tが既知の場合、
前記畳床の回転テーブル上の位置Rは、
R=Q+(T/2)であり、
(2)畳床Aの幅Tが未知の場合、
前記畳床の回転テーブル上の位置Rは、
R=Q+(S-Q)/2であり、
前記回転テーブルの中心位置Pと、畳床の回転テーブル上の位置Rとの差Vが、一定の閾値M以上である場合に、回転テーブルを回転せずに停止するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、回転テーブルの中心位置Pと、畳床の回転テーブル上の位置Rとの差Vが、一定の閾値M以上である場合に、回転テーブルを回転せずに停止するので、畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、回転のために畳床を持ち上げた際に、前記回転テーブルの回転の際に、畳床が、回転テーブルから落下を確実に防止することができる。
また、本発明の畳製造装置は、
前記回転テーブルの中心位置Pと、畳床Aの回転テーブル上の位置Rとの差Vがなくなるように(P=R)、
前記回転テーブルを、畳製造装置本体の短手方向に移動するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、回転テーブルの中心位置Pと、畳床の回転テーブル上の位置Rとの差Vが、一定の閾値M以上である場合に、回転テーブルの中心位置Pと、畳床Aの回転テーブル上の位置Rとの差Vがなくなるように(P=R)、回転テーブルを、畳製造装置本体の短手方向に移動するようになっている。
従って、畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、回転のために畳床を持ち上げた際に、前記回転テーブルの回転の際に、畳床が、回転テーブルから落下を確実に防止することができる。
また、本発明の畳製造装置は、
前記回転テーブルの中心位置Pと、畳床Aの回転テーブル上の位置Rとの差Vが、前記閾値Mより小さくなるように、
前記回転テーブルを、畳製造装置本体の短手方向に移動するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、回転テーブルの中心位置Pと、畳床Aの回転テーブル上の位置Rとの差Vが、閾値Mより小さくなるように、回転テーブルを、畳製造装置本体の短手方向に移動するようになっている。
従って、畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、回転のために畳床を持ち上げた際に、前記回転テーブルの回転の際に、畳床が、回転テーブルから落下を確実に防止することができる。
また、本発明の畳製造装置は、前記畳製造装置が、平刺装置であることを特徴とする。
このように、畳製造装置が、平刺装置であっても良い。
また、本発明の畳製造装置は、
畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着するための畳製造装置であって、
前記畳製造装置が、
前記畳製造装置本体の長手方向の一方側の端部に設けられた縫着ユニットと、
前記畳製造装置本体の長手方向の少なくとも一方側の端部に設けられた裁断ユニットと、
前記畳製造装置本体の長手方向の略中央の位置に、畳製造装置本体の長手方向に移動可能に配置された回転テーブルユニットとを備え、
前記回転テーブルユニットが、上下方向に移動可能で、かつ、上下方向軸を中心に回転可能な、畳床を載置して回転させるため回転テーブルを備え、
前記裁断ユニットが、その上端に裁断ユニットテーブルを備えるとともに、上下動可能に構成され、
前記裁断ユニットの裁断ユニットテーブルが、前記回転テーブルユニットの回転テーブルに対して、上下方向において同一の位置に移動可能に構成され、
前記裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、前記回転テーブルユニットの回転テーブルとが、面一な状態になるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルが、回転テーブルユニットの回転テーブルに対して、上下方向において同一の位置に移動可能に構成され、これにより、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブルとが、面一な状態になるように構成されている。
従って、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する「新畳」を製造する場合にも、また、古い畳床の畳表を表替えする「表替え」にも使用できる。
しかも、このような面一となった、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブル上で、「表替え」の際には、古い畳表を剥離する剥離工程を行うことが可能なテーブル(作業台)として使用でき、しかも、装置が大型化することなく、小規模畳店などの店舗建屋が小さい設置スペースでも使用勝手の良好な畳製造装置を提供することができる。
また、このような裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブルとを任意の高さで、面一とすることができるので、例えば、作業員の背の高さに応じて、任意の高さで、テーブル(作業台)上で畳表の剥離作業を行うことができる。
さらに、畳製造装置本体の長手方向の略中央の位置に、畳製造装置本体の長手方向に移動可能に配置された回転テーブルユニットを備えるので、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブルとの間隔を自由に変更することができ、例えば、江戸間、本間、半畳畳など様々な寸法の畳に対処することが可能で、作業工程も少なく、作業効率も向上した畳製造装置を提供することができる。
本発明によれば、回転テーブルの中心位置Pと、畳床の回転テーブル上の位置Rとの差Vが、一定の閾値M以上である場合に、回転テーブルを回転せずに停止するので、畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、回転のために畳床を持ち上げた際に、前記回転テーブルの回転の際に、畳床が、回転テーブルから落下を確実に防止することができる。
また、本発明によれば、回転テーブルの中心位置Pと、畳床の回転テーブル上の位置Rとの差Vが、一定の閾値M以上である場合に、回転テーブルの中心位置Pと、畳床Aの回転テーブル上の位置Rとの差Vがなくなるように(P=R)、回転テーブルを、畳製造装置本体の短手方向に移動するので、畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、回転のために畳床を持ち上げた際に、前記回転テーブルの回転の際に、畳床が、回転テーブルから落下を確実に防止することができる。
また、本発明によれば、回転テーブルの中心位置Pと、畳床Aの回転テーブル上の位置Rとの差Vが、閾値Mより小さくなるように、回転テーブルを、畳製造装置本体の短手方向に移動するので、畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、回転のために畳床を持ち上げた際に、前記回転テーブルの回転の際に、畳床が、回転テーブルから落下を確実に防止することができる。
また、本発明によれば、裁断ユニットが、裁断ユニットテーブルが、回転テーブルユニットの回転テーブルに対して、上下方向において同一の位置に移動可能に構成され、これにより、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブルとが、面一な状態になるように構成されている。
従って、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する「新畳」を製造する場合にも、また、古い畳床の畳表を表替えする「表替え」にも使用できる。
しかも、このような面一となった、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブル上で、「表替え」の際には、古い畳表を剥離する剥離工程を行うことが可能なテーブル(作業台)として使用でき、しかも、装置が大型化することなく、小規模畳店などの店舗建屋が小さい設置スペースでも使用勝手の良好な畳製造装置を提供することができる。
また、このような裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブルとを任意の高さで、面一とすることができるので、例えば、作業員の背の高さに応じて、任意の高さで、テーブル(作業台)上で畳表の剥離作業を行うことができる。
さらに、畳製造装置本体の長手方向の略中央の位置に、畳製造装置本体の長手方向に移動可能に配置された回転テーブルユニットを備えるので、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブルとの間隔を自由に変更することができ、例えば、江戸間、本間、半畳畳など様々な寸法の畳に対処することが可能で、作業工程も少なく、作業効率も向上した畳製造装置を提供することができる。
図1は、本発明の畳製造装置の正面図である。 図2は、図1の畳製造装置の上面図である。 図3は、図3は、図1の畳製造装置のI方向の側面図である。 図4は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図5は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図6は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図7は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図8は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図図である。 図9は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図10は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図11は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図12は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図13は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図14は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の概略の作動を説明するフローチャートである。 図15は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の概略の作動を説明するフローチャートである。 図16は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の概略の作動を説明するフローチャートである。 図17は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図18は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図19は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図20は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図21は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図22は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図23は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図である。 図24は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に畳床の框に畳表を縫着する際の概略の作動を説明するフローチャートである。 図25は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に畳床の框に畳表を縫着する際の概略の作動を説明するフローチャートである。 図26は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に畳床の框に畳表を縫着する際の概略の作動を説明するフローチャートである。 図27は、本発明の畳製造装置10を、前述した実施例3の新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動に用いるために、古い畳床の畳表を表替えする際に使用する際に、古い畳床の丈方向の寸法を決定する方法を説明する概略図である。 図28は、落下防止機能を説明する本発明の畳製造装置10の概略上面図である。 図29は、落下防止機能を説明する本発明の畳製造装置10の概略上面図である。 図30は、落下防止機能を説明する本発明の畳製造装置10の概略上面図である。 図31は、落下防止機能を設けた畳製造装置10としての平刺装置400の上面概略図である。 図32は、特許文献1の畳製造装置100の正面図である。 図33は、特許文献1の畳製造装置100の上面図である。 図34は、特許文献2の畳製造装置200の正面図である。 図35は、特許文献2の畳製造装置200の上面図である。 図36は、従来の跳ね上げ式の畳製造装置300の概略図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の畳製造装置の正面図、図2は、図1の畳製造装置の上面図、図3は、図1の畳製造装置のI方向の側面図である。
図1~図3において、符号10は、全体で本発明の製造装置を示している。
図1~図3に示したように、本発明の畳製造装置10は、畳製造装置本体12を備えており、畳製造装置本体12は、架台フレーム14を備えている。
そして、架台フレーム14には、前方側架台フレーム14aと後方側フレーム14bと、両側の右側フレーム14cと、左側フレーム14dを備えている。
また、右側フレーム14c上には、前方側架台フレーム14aと後方側フレーム14bの間に架け渡すように、第1の裁断ユニット16が、固定された状態で配置されている。すなわち、第1の裁断ユニット16は、畳製造装置本体12の長手方向に移動不能に固定配置されている。
一方、前方側架台フレーム14aと後方側フレーム14bにはそれぞれ、前方側案内レール16aと、後方側案内レール16bが設けられている。
そして、これらの前方側案内レール16aと、後方側案内レール16bの間に架け渡すように、第2の裁断ユニット18が配置されている。
第2の裁断ユニット18は、図1、図2の矢印Cに示したように、裁断ユニット移動用モーター20によって、前方側案内レール16aと後方側案内レール16bに沿って、畳製造装置本体12の長手方向に移動可能に構成されている。
さらに、畳製造装置本体12の長手方向の一方側の端部(図1において右側の端部)には、右側フレーム14cと、固定フレーム22によって固定された縫着ユニット24が備えられている。
また、前方側架台フレーム14aと後方側フレーム14bには、それぞれ内側に、前方内側フレーム26a、後方内側フレーム26bが形成されている。そして、前方内側フレーム26a、後方内側フレーム26bにはそれぞれ、前方側案内レール28aと、後方側案内レール28bが設けられている。
そして、畳製造装置本体12の長手方向の略中央の位置に、これらの前方側案内レール28aと後方側案内レール28bの間に架け渡すように、回転テーブルユニット30が配置されている。
回転テーブルユニット30は、図1、図2の矢印Dに示したように、回転テーブルユニット移動用モーター32によって、前方側案内レール28aと後方側案内レール28bに沿って、畳製造装置本体12の長手方向に移動可能に構成されている。
なお、図2に示したように、第2の裁断ユニット18の畳製造装置本体12の長手方向の移動量を検知するために、第2の裁断ユニット用エンコーダー34が設けられている。
同様に、図2に示したように、回転テーブルユニット30の畳製造装置本体12の長手方向の移動量を検知するために、回転テーブルユニット用エンコーダー36が設けられている。
図1~図2に示したように、縫着ユニット24は、ミシン機構40を備えており、ミシン機構40は、案内レール38a、38bに沿って、図示しない移動モーターによって、畳製造装置本体12の短手方向(図2において矢印E方向)に移動可能に構成されている。
また、ミシン機構40には、ミシン機構40の畳製造装置本体12の短手方向の移動量を検知するために、ミシン機構用エンコーダー42が設けられている。
さらに、図1~図2に示したように、縫着ユニット24には、畳床Aの框に畳表を縫着する際に、畳床Aの框側端部に当接して、畳床Aの位置決めをするために、縫着用ストッパー44が設けられている、
なお、図1に示したように、ミシン機構40には、縫い糸の弛みを防止するために、回動するアーム機構からなる弛み防止機構46が設けられている。また、ミシン機構40には、ミシン機構の上下位置を手動で微調整するために、回転ハンドル48aが設けられている。
さらに、ミシン機構40には、ミシン機構40の畳製造装置本体12の短手方向の位置を手動で微調整するために、図示しないが、回転ハンドルが設けられている。
また、ミシン機構40には、縫い針を手動で駆動するための駆動ハンドル48aが設けられている。
一方、図1~図2に示したように、回転テーブルユニット30は、図示しない上下移動モーターによって、図1の矢印Fで示したように、上下方向に移動可能で、かつ、上下方向軸を中心に回転可能な回転テーブル50を備えている。
従って、回転テーブルユニット30の回転テーブル50は、畳製造装置本体12の長手方向に移動可能であり、上下方向に移動可能で、かつ、上下方向軸を中心に回転可能な構成となっている。
また、図1~図2に示したように、第1の裁断ユニット16は、第1の裁断部52を備えており、上下駆動機構として、第1の裁断部用上下移動モーター53によって、第1の裁断部52が上下に移動することが可能なように構成されている。
なお、この実施例では、上下駆動機構として、第1の裁断部用上下移動モーター53としたが、上下移動用シリンダーなどの公知の上下駆動機構から構成することも可能である。
また、第1の裁断部52には、第1の裁断刃54を備えており、この第1の裁断刃54は、図示しないが、駆動モーターなどの駆動機構によって、畳製造装置本体12の短手方向に移動可能に構成されている。これにより、所定の寸法で、畳床Aの框を切断することができるようになっている。
また、第1の裁断部52には、第1の裁断部用上下移動モーター53によって、上下に移動して、裁断の際に、上方より畳床Aの框側を押さえて固定するために、床締部材56が設けられている。
なお、この床締部材56は、図示しない駆動機構によって、図1に示したように、畳製造装置本体12の長手方向に移動可能なように構成されている。これにより、裁断時、縫着時においても、上方より畳床Aの框側を押さえて固定することができるように構成されている。
さらに、図2に示したように、古い畳の表替えにおける縫着の際に、畳床Aの框側の端部を検出するために、床端検知センサー58a、58bが、畳製造装置本体12の短手方向の両側にそれぞれ設けられている。
また、第1の裁断ユニット16には、図2に示したように、畳床Aの上前側に当接して、畳床Aの位置決めをするために、第1の上前定規60が設けられている。
さらに、図示しないが、畳床Aのくせ取りを行うために、第1の裁断ユニット16の第1の裁断部52は、図示しない駆動機構を介して、図示しない駆動軸を中心に、図2の矢印Gに示したように、旋回できるように構成されている。
また、図1に示したように、第1の裁断ユニット16には、畳床Aを下方から支持するために、固定テーブル62が形成されている。
一方、図1~図3に示したように、第2の裁断ユニット18は、前述したように、前方側案内レール16aと後方側案内レール16bに沿って、畳製造装置本体12の長手方向に移動可能な移動基台フレーム66を備えている。
この移動基台フレーム66の上方には、くせ取り用フレーム68が備えられており、くせ取り用フレーム68は、畳床Aのくせ取りを行うために、図示しない駆動機構を介して、図示しない駆動軸を中心に、図2の矢印Hに示したように、旋回できるように構成されている。
また、くせ取り用フレーム68の上方には、畳床Aを下方から支持するために、上下に移動可能な、床受け部を構成する床受けフレーム70が設けられている。
すなわち、図3に示したように、床受け上下シリンダー72の駆動によって、床受けフレーム70が上下動するように構成されている。
さらに、図3に示したように、第2の裁断ユニット18は、第2の裁断部64を備えており、第2の裁断部64は、 床締め用上下シリンダー78によって、第2の裁断部64が上下に移動することが可能なように構成されている。
また、図1、図3に示したように、第2の裁断部64には、第2の裁断刃76を備えており、この第2の裁断刃76は、図示しないが、駆動モーターなどの駆動機構によって、畳製造装置本体12の短手方向に移動可能に構成されている。これにより、所定の寸法で、畳床Aの框を切断することができるようになっている。
また、図1、図3に示したように、第2の裁断部64には、床締め用上下シリンダー78によって、上下に移動して、裁断の際に、上方より畳床Aの框側を押さえて固定するために、床締部材80が設けられている。
さらに、図2、図3に示したように、第2の裁断ユニット18には、畳床Aの上前側に当接して、畳床Aの位置決めをするために、第2の上前定規82が設けられている。この第2の上前定規82は、第2の上前定規用上下シリンダー83によって、上下方向に移動することができるように構成されている。
また、図1、図3に示したように、第2の裁断部64の上端には、第2の裁断ユニットテーブル84が形成されている。
すなわち、後述するように、第2の上前定規82が邪魔にならず、面一となった、第2の上前定規82の上面と、第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50の上で、「表替え」の際には、古い畳表を畳床Aから剥離する剥離工程を行うことが可能なテーブル(作業台)として使用できるように構成されている。
なお、図1~図2中、符号86は、例えば、畳床の寸法、枚数などのデーターを入力、開始、停止などのスイッチを備えた操作盤86、符号88は、コンピューターなどを内蔵した制御盤88である。
(実施例2)
このように構成される本発明の畳製造装置10を、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動について、以下に説明する。
図4~図13は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図、図14~図16は、本発明の畳製造装置において、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の概略の作動を説明するフローチャートである。
図16の本発明の畳製造装置の概略の作動を説明するフローチャートに示したように、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際には、『裁断工程』→『第1の縫着工程』→『反転工程』→『床曲げ工程』→『畳表引っ張り工程』→『第2の縫着工程』→『取り出し工程』が実施される。
より詳細には、先ず、図14のフローチャートに示したように、ステップS1において、畳床Aを切断する寸法などの情報を、操作盤86を用いて入力して設定する。
この状態では、図4(A)に示したように、畳製造装置10は、原点位置にある状態である。
すなわち、第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降して、上下方向において面一となった状態にある。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図14のステップS2において、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、作動を開始する。
なお、以下においても同様であるが、操作盤86を用いて、運転スイッチを押す代わりに、図示しないが、フットスイッチによって運転スイッチのON/OFFを行うようにしても良い。
これにより、図4(B)の矢印で示したように、床受け上下シリンダー72の駆動によって、床受けフレーム70が上昇する。また、床締め用上下シリンダー78の駆動によって、床締部材80が上昇する。
さらに、図4(C)の矢印で示したように、図14のステップS3において、第2の裁断部64が、裁断ユニット移動用モーター20によって、畳製造装置本体12の短手方向に、搬入前基準位置(すなわち、畳床Aを入れやすい位置)に移動する。
また、図4(C)の矢印で示したように、回転テーブルユニット30が、回転テーブルユニット移動用モーター32によって、搬入前基準位置(移動側裁断位置と固定側裁断位置の中間位置)に移動する。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図5(A)に示したように、図14のステップS4において、畳床Aを、床受けフレーム70と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50上に載置する。
なお、この際には、床受けフレーム70と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50の上下方向位置は、面一な状態になっている。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
そして、図5(B)に示したように、図14のステップS5において、再び、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、作動を開始する。
これにより、図5(B)に示したように、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が上昇して、回転テーブル50上に載置した畳床Aが上昇されるようになっている。
次に、図5(C)に示したように、図14のステップS6において、第2の裁断ユニット18が、切断寸法位置に移動する。
そして、図5(C)の矢印で示したように、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、基準位置(移動側裁断位置と固定側裁断位置の中間位置)に移動する。
次に、図6(A)の矢印で示したように、図14のステップS7において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降する。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図6(B)に示したように、図14のステップS8において、図示しない、第1の第1の裁断部52の刃物溝、第2の裁断部64の刃物溝を目安に畳床Aを動かして、第1の上前定規60、第2の上前定規82に、畳床Aの上前側を当接して位置決めする。
この状態で、再び、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、作動を開始する。
そして、図6(B)の矢印で示したように、第1の裁断ユニット16の第1の裁断部52の床締部材56が、下降する。また、第2の裁断ユニット18の第2の裁断部64の床締部材80が下降する。
これにより、畳床Aの両側の框側が、これらの床締部材56と床締部材80によって、上方より押さえられて固定される。
また、図6(B)に示したように、第1の裁断ユニット16の第1の裁断部52の第1の裁断刃54と、第2の裁断ユニット18の第2の裁断部64の第2の裁断部64が、畳製造装置本体12の短手方向(図1において手前側から奥側の方向)に移動する。
これにより、所定の寸法で、畳床Aの両側の框を切断する裁断工程が行われるようになっている。
なお、この際、第1の裁断ユニット16の第1の裁断部52と、第2の裁断ユニット18の第2の裁断部64は、前述したように、図示しない駆動機構を介して、図示しない駆動軸を中心に旋回して、畳床Aのくせ取りを行うように構成されている。
次に、図6(C)の矢印で示したように、図14のステップS9において、第1の裁断ユニット16の第1の裁断部52の床締部材56が、上昇する。また、第2の裁断ユニット18の第2の裁断部64の床締部材80が上昇する。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
この状態で、図7(A)に示したように、図14のステップS10において、切屑を取り除き、再び、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、作動を開始する。
図7(A)の矢印で示したように、第2の裁断ユニット18が、畳製造装置本体12の長手方向に、回転テーブルユニット30から離間する後退位置に移動する。すなわち、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、回転に邪魔にならない後退位置まで移動される。
また、図7(A)の矢印で示したように、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が上昇して、回転テーブル50上に載置した畳床Aが上昇されるようになっている。
次に、この状態で、図7(B)の矢印で示したように、図14のステップS11において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向に、縫着ユニット24側へ移動されるようになっている。なお、この際、畳製造装置本体12の長手方向への移動量は、予め入力された畳床Aの寸法に合わせて決定される。
そして、図7(C)の矢印で示したように、図14のステップS12において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降する。
次に、図8(A)の矢印で示したように、図14のステップS13において、第1の裁断ユニット16の床締部材56が、縫着位置に合わせて、畳製造装置本体12の長手方向に、縫着ユニット24の側へ移動されるようになっている。
これにより、畳床Aの縫着すべき框側が、固定できるようになっている。なお、この場合、第1の裁断ユニット16の床締部材56の畳製造装置本体12の長手方向への移動は、図示しない駆動機構によって自動であっても、また、ハンドルなどで手動により移動させることも可能である。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
この状態で、畳床Aの縫着すべき框側の端部を、縫着ユニット24の畳床Aの位置決めをするための縫着用ストッパー44に当接させて、畳床Aの框に畳表を縫着する際の位置決めを行う。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図8(B)の矢印で示したように、図14のステップS14において、畳表の位置決めを行った後に、第1の裁断ユニット16の床締部材56を下降させて、畳表と畳床Aの縫着すべき框側端部を、上方より押さえるように下降する。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
この状態で、図8(C)に示したように、図14のステップS15において、再び、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、縫着ユニット24のミシン機構40の作動を開始して、第1の縫着工程が実施される。
また、この第1の縫着工程が実施されている間に、第2の裁断ユニット18が、以下のような作動を行うようになっている。
先ず、床受け上下シリンダー72の駆動によって、第2の裁断ユニット18の床受けフレーム70が下降する。
また、第2の裁断部64において、床締め用上下シリンダー78の駆動によって、床締部材80が下降、すなわち、第2の裁断部64全体が下降する。
これにより、図8(C)に示したように、第2の裁断部64の上端に形成された裁断ユニットテーブル84が、回転テーブルユニット30の回転テーブル50と上下方向面一な状態になり、僅かに、回転テーブルユニット30の回転テーブル50に載置された畳床Aの底部よりも下方位置に位置することになる。
この状態で、図9(A)の矢印で示したように、図14のステップS16において、第2の裁断ユニット18が、畳製造装置本体12の長手方向に、回転テーブルユニット30の方向に移動されて、回転テーブル50に載置された畳床Aの底部に潜り込む位置に移動される。
なお、この第2の裁断ユニット18の畳製造装置本体12の長手方向への移動量は、予め入力された畳床Aの寸法に応じて決定される。
この第1の縫着工程が完了した後、図9(B)に示したように、図15のステップS17において、第1の裁断ユニット16の床締部材56が、上昇する。
次に、図9(C)に示したように、図15のステップS18において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、上昇する。
そして、図10(A)の矢印で示したように、図15のステップS19において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向において、第2の裁断ユニット18の方向へ、回転テーブル50が180°回転した際に、回転に邪魔にならない位置まで移動される。
その後、図10(A)の矢印で示したように、回転テーブル50が180°回転して、畳床Aの畳表が縫着されていない方の框側が、縫着ユニット24の側に位置するようにする反転工程が行われる。
次に、図10(B)の矢印で示したように、図15のステップS20において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向において、縫着ユニット24の方向へ、前述したステップS19の移動量分移動するようになっている。
次に、図10(C)の矢印で示したように、図15のステップS21において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降する。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図11(A)に示したように、図15のステップS22において、床曲げ工程が開始される。
すなわち、図11(A)の矢印で示したように、図示しないフットスイッチを押して、床受け上下シリンダー72の駆動によって、床受けフレーム70を作業者の任意の高さ位置まで上昇させる。
なお、この場合、フットスイッチを押して作動させるようにしたが、もちろん、操作盤86を用いて、運転スイッチで作動させるようにすることも可能である。
そして、図11(A)の矢印Jで示したように、畳床Aの中心付近を押し込んで、いわゆる「床曲げ」を行う床曲げ行程が行われる。
なお、この床曲げは、畳床Aに畳表が縫着されていない框側に畳表を縫着する際に、弛みが生じないようにするために行われる。
すなわち、この床曲げ行程により、床曲げをした畳床Aに対して、畳表の端部をチャックして、「表張り」をしてテンションが付与された状態で、畳床の框に畳表を縫着することができ、畳表にシワがよらず、仕上がりが良好な畳を製造することができる。
なお、この「床曲げ」と「表張り」は、畳床の両側の框に畳表を縫着する際に、両方に用いられるものである。
次に、床曲げ行程が終了した後、図11(B)の矢印で示したように、図15のステップS23において、フットスイッチを押して、第2の裁断ユニット18の床受け上下シリンダー72の駆動によって、床受けフレーム70を再び下降させる。
なお、この場合も、フットスイッチを押して作動させるようにしたが、もちろん、操作盤86を用いて、運転スイッチで作動させるようにすることも可能である。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図11(B)に示したように、畳床Aに畳表が縫着されていない框側の端部を、縫着ユニット24の畳床Aの位置決めをするための縫着用ストッパー44に当接させて、畳床Aの框に畳表を縫着する際の位置決めを行う。この際、畳表のい筋(目の具合)を整えるように揃える。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図11(C)に示したように、図15のステップS24において、縫着ユニット24に備えられた図示しないチャック機構を用いて、畳表の端部をチャック保持して、畳表を引っ張る畳表引っ張り工程を実施する。
そして、畳表引っ張り工程が完了した後、この状態で、図11(C)の矢印で示したように、第1の裁断ユニット16の床締部材56を下降させて、畳表と畳床Aの縫着すべき框側端部を、上方より押さえるように下降する。
次に、図12(A)に示したように、図15のステップS25において、再び、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、縫着ユニット24のミシン機構40の作動を開始して、第2の縫着工程が実施される。
そして、第2の縫着工程が完了後、図12(A)の矢印で示したように、図15のステップS26において、第1の裁断ユニット16の床締部材56が、上昇する。
次に、図12(B)の矢印で示したように、図15のステップS27において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、上昇する。
そして、図12(C)の矢印で示したように、図15のステップS28において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向において、第2の裁断ユニット18の方向へ、第2の縫着工程が終了して完成した畳を取り出しやすい位置移動される。
次に、図13(A)の矢印で示したように、図15のステップS29において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降する。
そして、この状態で畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図15のステップS30において、完成した畳を取り出す取り出し行程が行われて、ステップS31において、一連の作業工程が終了する。
そして、前述した一連の工程が、所望の枚数分だけ繰り返し行われるように構成されている。
このように構成することによって、裁断行程と、第1の縫着工程と、反転工程と、床曲げ工程と、畳表引っ張り工程と、第2の縫着工程と、取り出し工程の一連の作業工程で、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着することができ、コストも時間も低減でき、極めて便利である。
(実施例3)
このように構成される本発明の畳製造装置10を、古い畳床の畳表を表替えする際に畳床の框に畳表を縫着する際の作動について、以下に説明する。
図17~図23は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に、畳床の框に畳表を縫着する際の作動を説明する概略図、図24~図26は、本発明の畳製造装置において、古い畳床の畳表を表替えする際に畳床の框に畳表を縫着する際の概略の作動を説明するフローチャートである。
図26の本発明の畳製造装置の概略の作動を説明するフローチャートに示したように、古い畳床の畳表を表替えする際に畳床の框に畳表を縫着する際には、『剥離工程』→『第1の縫着工程』→『反転工程』→『床曲げ工程』→『畳表引っ張り工程』→『第2の縫着工程』→『取り出し工程』が実施される。
より詳細には、先ず、図24のフローチャートに示したように、ステップS101において、操作盤86を用いて、運転モードを『縫着モード』に切り替えて設定する。
この状態では、図17(A)に示したように、畳製造装置10は、原点位置にある状態である。
すなわち、第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降して、上下方向において面一となった状態にある。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図12のステップS102において、客先から引き上げた古い畳を、上下方向において面一となった状態にある、作業台テーブル、すなわち、第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50に載せ、古い畳表を畳床Aから剥離する剥離工程を行う。なお、この際、必要に応じて、畳床Aの補修なども行う。
次に、図17(B)に示したように、図24のステップS103において、畳床Aを、回転テーブルユニット30の回転テーブル50上に、回転テーブル50の中心が、畳床Aの中心が位置するように載置する。
なお、この際には、第2の裁断ユニットテーブル84と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50の上下方向位置は、面一な状態になっている。
この状態では、畳製造装置10の作動が停止した状態である。
そして、図17(C)に示したように、図24のステップS104において、再び、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、作動を開始する。
これにより、図18(A)の矢印で示したように、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が上昇して、回転テーブル50上に載置した畳床Aが上昇されるようになっている。
そして、図18(B)の矢印で示したように、図24のステップS105において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向に、縫着ユニット24の方向に移動する。
なお、回転テーブルユニット30の回転テーブル50の畳製造装置本体12の長手方向への移動量は、床端検知センサー58a、58bが、畳床Aの框側の端部を検出した位置から、一定の距離だけ移動させる。
次に、図18(C)の矢印で示したように、図24のステップS106において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降する。
次に、図19(A)の矢印で示したように、図24のステップS107において、第1の裁断ユニット16の床締部材56が、縫着位置に合わせて、畳製造装置本体12の長手方向に、縫着ユニット24の側へ移動されるようになっている。
これにより、畳床Aの縫着すべき框側が、固定できるようになっている。なお、この場合、第1の裁断ユニット16の床締部材56の畳製造装置本体12の長手方向への移動は、図示しない駆動機構によって自動であっても、また、ハンドルなどで手動により移動させることも可能である。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
この状態で、畳床Aの縫着すべき框側の端部を、縫着ユニット24の畳床Aの位置決めをするための縫着用ストッパー44に当接させる。
また、畳床Aの上前側を、第1の裁断ユニット16の第1の上前定規60に当接させて、て、畳床Aの框に畳表を縫着する際の位置決めを行う。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図19(B)の矢印で示したように、図24のステップS108において、畳床Aの位置決めを行った後に、第1の裁断ユニット16の床締部材56を下降させて、畳表と畳床Aの縫着すべき框側端部を、上方より押さえるように下降する。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
この状態で、図19(C)に示したように、図24のステップS109において、再び、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、縫着ユニット24のミシン機構40の作動を開始して、第1の縫着工程が実施される。
また、この第1の縫着工程が実施されている間に、第2の裁断ユニット18が、以下のような作動を行うようになっている。
すなわち、図19(C)の矢印で示したように、第2の裁断ユニット18が、畳製造装置本体12の長手方向に、回転テーブルユニット30の方向に移動されて、回転テーブル50に載置された畳床Aの底部に潜り込む位置に移動される。
なお、この第2の裁断ユニット18の畳製造装置本体12の長手方向への移動量は、前述したように、図24のステップS105において、床端検知センサー58a、58bが、畳床Aの框側の端部を検出した位置に応じて決定される。
この第1の縫着工程が完了した後、図20(A)の矢印で示したように、図24のステップS110において、第1の裁断ユニット16の床締部材56が、上昇する。
次に、図20(B)の矢印で示したように、図24のステップS111において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、上昇する。
そして、図20(C)の矢印で示したように、図24のステップS112において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向において、第2の裁断ユニット18の方向へ、回転テーブル50が180°回転した際に、回転に邪魔にならない位置まで移動される。
その後、図20(C)の矢印で示したように、回転テーブル50が180°回転して、畳床Aの畳表が縫着されていない方の框側が、縫着ユニット24の側に位置するようにする反転工程が行われる。
次に、図21(A)の矢印で示したように、図24のステップS113において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向において、縫着ユニット24の方向へ、前述したステップS112の移動量分移動するようになっている。
次に、図21(B)の矢印で示したように、図24のステップS114において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降する。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図21(C)に示したように、図24のステップS115において、床曲げ工程が開始される。
すなわち、図21(C)の矢印で示したように、図示しないフットスイッチを押して、第2の裁断ユニット18において、床受け上下シリンダー72の駆動によって、床受けフレーム70を作業者の任意の高さ位置まで上昇させる。
なお、この場合、フットスイッチを押して作動させるようにしたが、もちろん、操作盤86を用いて、運転スイッチで作動させるようにすることも可能である。
そして、図21(C)の矢印Jで示したように、畳床Aの中心付近を押し込んで、いわゆる「床曲げ」を行う床曲げ行程が行われる。なお、この床曲げは、畳床Aに畳表が縫着されていない框側に畳表を縫着する際に、弛みが生じないようにするために行われる。
次に、床曲げ行程が終了した後、図22(A)に示したように、図24のステップS116において、フットスイッチを押して、床受け上下シリンダー72の駆動によって、第2の裁断ユニット18の床受けフレーム70を再び下降させる。
なお、この場合も、フットスイッチを押して作動させるようにしたが、もちろん、操作盤86を用いて、運転スイッチで作動させるようにすることも可能である。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図22(A)に示したように、畳床Aに畳表が縫着されていない框側の端部を、縫着ユニット24の畳床Aの位置決めをするための縫着用ストッパー44に当接させて、畳床Aの框に畳表を縫着する際の位置決めを行う。この際、畳表のい筋(目の具合)を整えるように揃える。
そして、この状態でいったん畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図22(B)に示したように、図24のステップS117において、縫着ユニット24に備えられた図示しないチャック機構を用いて、畳表の端部をチャック保持して、畳表を引っ張る畳表引っ張り工程を実施する。
そして、畳表引っ張り工程が完了した後、この状態で、図22(B)の矢印で示したように、第1の裁断ユニット16の床締部材56を下降させて、畳表と畳床Aの縫着すべき框側端部を、上方より押さえるように下降する。
次に、図22(C)に示したように、図24のステップS118において、再び、操作盤86を用いて、運転スイッチを押して、縫着ユニット24のミシン機構40の作動を開始して、第2の縫着工程が実施される。
そして、第2の縫着工程が完了後、図22(C)の矢印で示したように、図24のステップS119において、第1の裁断ユニット16の床締部材56が、上昇する。
次に、図23(A)の矢印で示したように、図24のステップS120において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、上昇する。
そして、図23(B)の矢印で示したように、図24のステップS121において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向において、第2の裁断ユニット18の方向へ、第2の縫着工程が終了して完成した畳を取り出しやすい位置移動される。
次に、図23(C)の矢印で示したように、図24のステップS122において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、下降する。
そして、この状態で畳製造装置10の作動が停止する。
次に、図24のステップS123において、完成した畳を取り出す取り出し行程が行われて、ステップS123において、一連の作業工程が終了する。
そして、前述した一連の工程が、所望の枚数分だけ繰り返し行われるように構成されている。
このように構成することによって、剥離工程と、第1の縫着工程と、反転工程と、床曲げ工程と、畳表引っ張り工程と、第2の縫着工程と、取り出し工程の一連の作業工程で、古い畳床の畳表を表替えする際にも使用でき、畳床の框に畳表を縫着することが可能で、コストも時間も低減でき、極めて便利である。
しかも、このような面一となった第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50上で、「表替え」の際には、古い畳表を剥離する剥離工程を行うことが可能なテーブル(作業台)として使用でき、しかも、装置が大型化することなく、小規模畳店などの店舗建屋が小さい設置スペースでも使用勝手の良好な畳製造装置を提供することができる。
(実施例4)
図27は、本発明の畳製造装置10を、前述した実施例3の新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する際の作動に用いるために、古い畳床の畳表を表替えする際に使用する際に、古い畳床の丈方向の寸法を決定する方法を説明する概略図である。
図27(A)に示したように、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、原点位置にある際に、回転テーブル50の中心と、第1の裁断ユニット16に配置した畳床Aの框側の端部を検出する床端検知センサー58a、58bとの間の距離を距離Xとする。
なお、この距離Xは、予め設定された設計値である。
そして、図27(B)に示したように、回転テーブルユニット30の回転テーブル50の中心に、古い畳床Aの中心が合致するように載置した状態とする。
この状態で、回転テーブルユニット30の回転テーブル50を、畳製造装置本体12の長手方向に、第1の裁断ユニット16の側に移動した際に、第1の裁断ユニット16に配置した畳床Aの框側の端部A1を、床端検知センサー58a、58bが検知した際の移動距離Yとする。
従って、古い畳床の丈方向の寸法Zが、
Z=(X-Y)/2
であるように決定される。
これにより、図27(B)に示したように、実施例3において、第1の縫着行程を実施する際に、図24のステップS105において、回転テーブルユニット30の回転テーブル50が、畳製造装置本体12の長手方向に、縫着ユニット24の方向に移動する移動量として用いることができる。
これにより、図27(C)に示したように、畳床Aの框側の端部A1を、縫着位置に正確に移動することができる。
このように構成することによって、本発明の畳製造装置10を、古い畳床の畳表を表替えする際に使用する際に、古い畳床の丈方向の寸法Zを決定することができ、本発明の畳製造装置を、古い畳床の畳表を表替えする際に支障なく使用することができる。
(実施例5)
一方の畳床Aの框側を、縫着ユニット24で縫着した後、回転テーブル50の回転の際に、畳製造装置本体12の短手方向(幅方向)における位置で、回転のために畳床Aを持ち上げた際に、畳の重心を支えていない場合には、回転テーブル50の回転の際に、畳床Aが、回転テーブル50からが落下してしまうおそれがある。
このため、本発明の畳製造装置10では、畳床Aが落下することがないか否か(畳の重心を支えているか)を判定して、落下の危険がある場合には、一時停止することができるように構成されている。
図28は、落下防止機能を説明する本発明の畳製造装置10の概略上面図である。
図1~図4の実施例の本発明の畳製造装置10と同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の畳製造装置10では、縫着ユニット24のミシン機構40のミシン機構用エンコーダー42を利用するものである。
すなわち、図28に示したように、ミシン機構40が、原点位置にある際の縫着針ラインから、回転テーブル50の畳製造装置本体12の短手方向(幅方向)の中心までの距離をPとする(設計値である)。
そして、ミシン機構40の原点位置(縫着針ライン)から、回転テーブル50に載置された畳床Aにおいて、縫い始め側の端面A2までの距離をQとする(実測値である)。
また、畳床Aの幅Tとする(入力寸法値である)。
一方、ミシン機構40の原点位置(縫着針ライン)から、回転テーブル50に載置された畳床Aにおいて、縫い終わり側の端面A3までの距離をSとする(実測値である)。
これにより、畳床Aの回転テーブル50上の位置Rは、以下のようになる。
(1)畳床Aの幅Tが既知の場合、
この場合には、畳床Aの回転テーブル50上の位置Rは、以下のようになる。
R=Q+(T/2)
(2)畳床Aの幅Tが未知の場合、
この場合には、畳床Aの回転テーブル50上の位置Rは、以下のようになる。
R=Q+(S-Q)/2
となる。
従って、設計値である回転テーブル50の中心位置Pと、実測値である上記の畳床Aの回転テーブル50上の位置Rとの差Vが、一定の閾値M以上である場合に、回転テーブル50を回転せずに停止するように構成されている。
なお、この閾値は、畳床Aの幅T、回転テーブル50の畳製造装置本体12の短手方向(幅方向)の長さによって、適宜選択すれば良い。
(実施例6)
図29は、落下防止機能を説明する本発明の畳製造装置10の概略上面図、図30は、落下防止機能を説明する本発明の畳製造装置10の概略上面図である。
一方の畳床Aの框側を、縫着ユニット24で縫着した後、回転テーブル50の回転の際に、畳製造装置本体12の短手方向(幅方向)における位置で、回転のために畳床Aを持ち上げた際に、畳の重心を支えていない場合には、回転テーブル50の回転の際に、畳床Aが、回転テーブル50からが落下してしまうおそれがある。
このため、本発明の畳製造装置10では、畳床Aが落下することがないか否か(畳の重心を支えているか)を判定して、落下の危険がある場合には、実施例5では、一時停止した。
しかしながら、この実施例の場合には、設計値である回転テーブル50の中心位置Pと、実測値である上記の畳床Aの回転テーブル50上の位置Rとの差Vがなくなるように(P=R)、回転テーブル30を、図30の矢印で示したように、図示しない駆動機構によって、畳製造装置本体12の短手方向(幅方向)に移動するように構成されている。
例えば、図示しないが、回転テーブル50の移動は、丈方向(畳製造装置本体12の長手手方向(丈方向)だけであるが、畳製造装置本体12の短手方向(幅方向)にも移動できるように、駆動機構(モーター、シリンダー機構など)と、幅方向の移動量を検知する機構(エンコーダなど)を設けるようにすれば良い。
なお、この実施例6では、計値である回転テーブル50の中心位置Pと、実測値である上記の畳床Aの回転テーブル50上の位置Rとの差Vがなくなるように(P=R)となるようにした。
しかしながら、この差Vが、上記の閾値Mより小さくなるように、回転テーブル30を、図30の矢印で示したように、図示しない駆動機構によって、畳製造装置本体12の短手方向(幅方向)に移動するように構成しても良い。
この実施例5~実施例6について、実施例1~実施例4の畳製造装置10に適用したが、少なくとも一方の側に、縫着ユニットがあればよく、裁断ユニットを省略することもできる。
例えば、図31に示したように、このような実施例として、平刺装置400に適用することができる。
図31は、落下防止機能を設けた畳製造装置10としての平刺装置400の上面概略図である。
図31に示したように、平刺装置400は、平刺装置本体402を備えており、平刺装置402は、上昇、回転、ならびに、幅方向(図31において上下方向)に移動可能な回転テーブル404を備えている。
そして、平刺装置本体402には、幅寄せ基準センサー406と、幅寄せエンコーダー408と、幅寄せ基準センサー416を備えている。
また、平刺装置402の側部には、畳床Aの上前側、下前側を平刺、返し縫いにより縫着するための平刺ミシン機構406を備えている。
平刺ミシン機構406には、ミシン送りエンコーダー410と、上下に移動可能で、縫着時には、図31の上方向に移動して逃げることができる上前定規412を備えている。
さらに、平刺装置本体402には、上前定規412への押し付けバー414(返し縫い時に使用)を備えている。
このような構成の平刺装置400においても、上記実施例5~実施例6の落下防止機能を設けることも可能である。
本発明によれば、裁断ユニットが、裁断ユニットテーブルが、回転テーブルユニットの回転テーブルに対して、上下方向において同一の位置に移動可能に構成され、これにより、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブルとが、面一な状態になるように構成されている。
従って、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する「新畳」を製造する場合にも、また、古い畳床の畳表を表替えする「表替え」にも使用できる。
しかも、このような面一となった、裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、回転テーブルユニットの回転テーブル上で、「表替え」の際には、古い畳表を剥離する剥離工程を行うことが可能なテーブル(作業台)として使用でき、しかも、装置が大型化することなく、小規模畳店などの店舗建屋が小さい設置スペースでも使用勝手の良好な畳製造装置を提供することができる。
なお、前述した実施例では、第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50とを、下降した状態で上下方向において面一としたが、任意の高さで上下方向において面一とすることもできる。
また、前述した実施例では、第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50とを、上下方向において面一になるようにしたが、第1の裁断ユニット16にも、第1の裁断ユニットテーブルを設けて上下移動可能に構成することができる。
これにより、第1の裁断ユニット16の第1の裁断ユニットテーブルのみ、第1の裁断ユニット16の第1の裁断ユニットテーブルと第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84の両方を、回転テーブルユニット30の回転テーブル50と上下方向において面一とすることもできる。
また、このような裁断ユニットの裁断ユニットテーブル(第1の裁断ユニット16の第1の裁断ユニットテーブルと第2の裁断ユニット18の第2の裁断ユニットテーブル84)と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50とを任意の高さで、面一とすることができるので、例えば、作業員の背の高さに応じて、任意の高さで、テーブル(作業台)上で畳表の剥離作業を行うことができる。
さらに、畳製造装置本体の長手方向の略中央の位置に、畳製造装置本体の長手方向に移動可能に配置された回転テーブルユニット30を備えるので、裁断ユニットの裁断ユニットテーブル(第1の裁断ユニットテーブルと第2の裁断ユニットテーブル84)と、回転テーブルユニット30の回転テーブル50との間隔を自由に変更することができ、例えば、江戸間、本間、半畳畳など様々な寸法の畳に対処することが可能で、作業工程も少なく、作業効率も向上した畳製造装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、畳床に畳表を縫着するための畳製造装置に適用することができる。
また、本発明は、畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着するための畳製造装置に適用することができる。
より詳細には、本発明は、回転テーブルの回転の際に、畳床Aが、回転テーブルからが落下してしまうおそれのない畳製造装置に適用することができる。
また、より詳細には、本発明は、新しい畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着する使用できるように構成されるとともに、古い畳床の畳表を表替えする際にも使用できるように構成され、、古い畳床の畳表を表替えする際に、古い畳表を剥離する剥離工程を行うことが可能な状態になる畳製造装置に関する。
10 畳製造装置
12 畳製造装置本体
14 架台フレーム
14a 前方側架台フレーム
14b 後方側フレーム
14c 右側フレーム
14d 左側フレーム
16 第1の裁断ユニット
16a 前方側案内レール
16b 後方側案内レール
18 第2の裁断ユニット
20 裁断ユニット移動用モーター
22 固定フレーム
24 縫着ユニット
26a 前方内側フレーム
26b 後方内側フレーム
28a 前方側案内レール
28b 後方側案内レール
30 回転テーブルユニット
32 回転テーブルユニット移動用モーター
34 第2の裁断ユニット用エンコーダー
36 回転テーブルユニット用エンコーダー
38a、38b 案内レール
40 ミシン機構
42 ミシン機構用エンコーダー
44 縫着用ストッパー
46 弛み防止機構
48a 回転ハンドル
48b 回転ハンドル
50 回転テーブル
52 第1の裁断部
53 第1の裁断部用上下移動モーター
54 第1の裁断刃
56 床締部材
58a、58b 床端検知センサー
60 第1の上前定規
62 固定テーブル
64 第2の裁断部
66 移動基台フレーム
68 くせ取り用フレーム
70 床受けフレーム
72 床受け上下シリンダー
76 第2の裁断刃
78 床締め用上下シリンダー
80 床締部材
82 第2の上前定規
83 第2の上前定規用上下シリンダー
84 第2の裁断ユニットテーブル
86 操作盤
88 制御盤
100 畳製造装置
102 畳製造装置本体
104、106 架台
104a、106a カッター
104c、106c 第2のエンコーダー
108 第1のエンコーダー
114、116 裁断装置
114a、116a 床締部材
118 ターンテーブル
120 畳表チャック装置
122 床締部材
124 縫着装置
200 畳製造装置
202 畳製造装置本体
204 ミシン
206 裁断装置
208 移動架台
210 ターンテーブル
212 保持装置
214 第1のエンコーダー
216 第2のエンコーダー
218 カッター
220 畳表チャック装置
222 床締部材
224 縫着装置
226 固定架台
300 畳製造装置
302 畳製造装置本体
304 旋回軸
306 旋回アーム
308 押え板
310 カッター
312 テーブル
314 上前ストッパー
400 平刺装置
402 平刺装置本体
404 回転テーブル
406 平刺ミシン機構
408 幅寄せエンコーダー
410 ミシン送りエンコーダー
412 上前定規
414 押し付けバー
416 幅寄せ基準センサー
A 畳床
A1 端部
B 矢印
C 矢印
D 矢印
E 矢印
F 矢印
G 矢印
H 矢印
J 矢印
X 距離
Y 移動距離
Z 寸法

Claims (5)

  1. 畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に畳床が、回転テーブルから落下を防止する機能を備えた畳製造装置であって、
    前記縫着ユニットのミシン機構が、原点位置にある際の縫着針ラインから、前記回転テーブルの畳製造装置本体の短手方向の中心までの距離をPとし、
    前記ミシン機構の原点位置(縫着針ライン)から、前記回転テーブルに載置された畳床において、縫い始め側の端面までの距離をQとし、
    前記畳床の幅を幅Tとし、
    前記ミシン機構原点位置(縫着針ライン)から、前記回転テーブルに載置された畳床において、縫い終わり側の端面までの距離をSとし、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rが、
    (1)畳床Aの幅Tが既知の場合、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rは、
    R=Q+(T/2)であり、
    (2)畳床Aの幅Tが未知の場合、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rは、
    R=Q+(S-Q)/2であり、
    前記回転テーブルの中心位置Pと、畳床の回転テーブル上の位置Rとの差Vが、一定の閾値M以上である場合に、回転テーブルを回転せずに停止するように構成されていることを特徴とする畳製造装置。
  2. 畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、畳床が、回転テーブルから落下を防止する機能を備えた畳製造装置であって、
    前記縫着ユニットのミシン機構が、原点位置にある際の縫着針ラインから、前記回転テーブルの畳製造装置本体の短手方向の中心までの距離をPとし、
    前記ミシン機構の原点位置(縫着針ライン)から、前記回転テーブルに載置された畳床において、縫い始め側の端面までの距離をQとし、
    前記畳床の幅を幅Tとし、
    前記ミシン機構の原点位置(縫着針ライン)から、前記回転テーブルに載置された畳床において、縫い終わり側の端面までの距離をSとし、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rが、
    (1)畳床Aの幅Tが既知の場合、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rは、
    R=Q+(T/2)であり、
    (2)畳床Aの幅Tが未知の場合、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rは、
    R=Q+(S-Q)/2であり、
    前記回転テーブルの中心位置Pと、畳床Aの回転テーブル上の位置Rとの差Vがなくなるように(P=R)、前記回転テーブルを、畳製造装置本体の短手方向に移動するように構成されていることを特徴とする畳製造装置。
  3. 畳床の一方側を、縫着ユニットで縫着した後、回転テーブルの回転の際に、畳床が、回転テーブルから落下を防止する機能を備えた畳製造装置であって、
    前記縫着ユニットのミシン機構が、原点位置にある際の縫着針ラインから、前記回転テーブルの畳製造装置本体の短手方向の中心までの距離をPとし、
    前記ミシン機構の原点位置(縫着針ライン)から、前記回転テーブルに載置された畳床において、縫い始め側の端面までの距離をQとし、
    前記畳床の幅を幅Tとし、
    前記ミシン機構の原点位置(縫着針ライン)から、前記回転テーブルに載置された畳床において、縫い終わり側の端面までの距離をSとし、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rが、
    (1)畳床Aの幅Tが既知の場合、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rは、
    R=Q+(T/2)であり、
    (2)畳床Aの幅Tが未知の場合、
    前記畳床の回転テーブル上の位置Rは、
    R=Q+(S-Q)/2であり、
    前記回転テーブルの中心位置Pと、畳床Aの回転テーブル上の位置Rとの差Vが、前記閾値Mより小さくなるように、前記回転テーブルを、畳製造装置本体の短手方向に移動するように構成されていることを特徴とする畳製造装置。
  4. 前記畳製造装置が、平刺装置であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の畳製造装置。
  5. 畳床の框を裁断して、畳床の框に畳表を縫着するための畳製造装置であって、
    前記畳製造装置が、
    前記畳製造装置本体の長手方向の一方側の端部に設けられた縫着ユニットと、
    前記畳製造装置本体の長手方向の少なくとも一方側の端部に設けられた裁断ユニットと、
    前記畳製造装置本体の長手方向の略中央の位置に、畳製造装置本体の長手方向に移動可能に配置された回転テーブルユニットとを備え、
    前記回転テーブルユニットが、上下方向に移動可能で、かつ、上下方向軸を中心に回転可能な、畳床を載置して回転させるため回転テーブルを備え、
    前記裁断ユニットが、その上端に裁断ユニットテーブルを備えるとともに、上下動可能に構成され、
    前記裁断ユニットの前記裁断ユニットテーブルが、前記回転テーブルユニットの回転テーブルに対して、上下方向において同一の位置に移動可能に構成され、
    前記裁断ユニットの裁断ユニットテーブルと、前記回転テーブルユニットの回転テーブ
    ルとが、面一な状態になるように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の畳製造装置。
JP2019238829A 2019-12-27 2019-12-27 畳製造装置 Active JP7445424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019238829A JP7445424B2 (ja) 2019-12-27 2019-12-27 畳製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019238829A JP7445424B2 (ja) 2019-12-27 2019-12-27 畳製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021106697A JP2021106697A (ja) 2021-07-29
JP7445424B2 true JP7445424B2 (ja) 2024-03-07

Family

ID=76967354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019238829A Active JP7445424B2 (ja) 2019-12-27 2019-12-27 畳製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7445424B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001314676A (ja) 2000-05-11 2001-11-13 Kyokuto Sanki Co Ltd 畳床の框を裁断して畳表を縫い付ける装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3451838B2 (ja) * 1996-01-13 2003-09-29 極東産機株式会社 畳床の框を裁断して畳表を縫い付ける装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001314676A (ja) 2000-05-11 2001-11-13 Kyokuto Sanki Co Ltd 畳床の框を裁断して畳表を縫い付ける装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021106697A (ja) 2021-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05220610A (ja) ボール盤およびボール盤上の工作物に錐揉みする方法
WO2018101014A1 (ja) 穿孔装置及びその穿孔装置を備えた刺繍ミシン
CN105484008B (zh) 一种布料定量裁剪机
WO2018047312A1 (ja) ワーク測定方法
JP7445424B2 (ja) 畳製造装置
JP7445423B2 (ja) 畳製造装置
US2543917A (en) Machine for slotting venetian blind slats
JP5013780B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JPH06262419A (ja) 自動縫製装置における被縫物保持具の加工装置
KR100825562B1 (ko) 시편 가공 장치
JP3646924B2 (ja) 畳床の框を裁断して畳表を縫い付ける装置
JP3672187B2 (ja) 畳縫着装置
JP2019183457A (ja) 畳床の裁断装置
JPH0596069A (ja) 自動玉縁縫製機の大押え駆動制御装置
EP1897667A1 (en) Working machine
JP7179406B2 (ja) 畳床の裁断装置
EP1362677B1 (en) Apparatus to display the measurement of sloping cuts on panels
JP2802599B2 (ja) 畳縫着方法
JP4836527B2 (ja) 刺繍ミシン
JP4374635B2 (ja) 工具交換装置
KR20080050034A (ko) 금속 파이프 제조용 철판띠 용접 장치
JP3849904B2 (ja) 畳の平刺縫着装置
JP2005087732A (ja) 被加工物ストッパを有するボタン穴ミシン
US20080092989A1 (en) Loading of a Veneer Slicer
JP4066047B2 (ja) 畳縫着機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20231005

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20231130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7445424

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150