JP3184181B2 - カーテンヒダ縫い自動機 - Google Patents

カーテンヒダ縫い自動機

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JP3184181B2
JP3184181B2 JP14208599A JP14208599A JP3184181B2 JP 3184181 B2 JP3184181 B2 JP 3184181B2 JP 14208599 A JP14208599 A JP 14208599A JP 14208599 A JP14208599 A JP 14208599A JP 3184181 B2 JP3184181 B2 JP 3184181B2
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甲子巳 加藤
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    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2503/00Domestic or personal
    • D10B2503/02Curtains

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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーダーカーテン
生産用に適するように生地セット、データ入力、最終ヒ
ダセット以外の生地を保持する作業を自動化して、従来
は一人で必ず1台しか操作できなかったのに対し、一人
で同時に2台乃至3台操作が可能であり、また、1台持
ちでも自動縫いの間にフック差し、糸つみ等の作業が可
能であり、生産性を大巾に向上させるカーテンヒダ縫い
自動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーダーメイドによるカーテンの
需要が伸びている。注文生産によるヒダをミシン縫いす
るカーテンは、高級感や豪華感が要望されるために、既
製品のカーテンよりも生地を良質として厚くし、各組ヒ
ダ内の山の数を3つ山或いは2つ山とすると共に、各ヒ
ダ組の数も多くして、生地の使用を多くしている。そし
て、各ヒダ組内の複数の山の高さに高低の不揃いがなく
一定とし、その形状を倒れや崩れがなく生地に直交して
平行とし、各ヒダ組間の間隔も不揃いがなく一定とする
ことが要求される。特に、横巾方向の仕上がり寸法は、
注文主の建物の窓の横巾寸法に正確に合致することを要
し、かつ、多少長いものは許されるが、短いものは許さ
れない等の厳しい条件がある。
【0003】ここで、図34はカーテン用語を解説する
ものである。先ず、生地の状態での上部正面図である図
34(a)に示されるように、元巾とは、生地の両端を
3つ巻き縫いしたカーテン生地全体の巾を言い、耳巾と
は、生地端よりヒダ縫いまでの左右の巾を言い、ヒダ要
尺とは、ヒダになる生地の長さを言い、フック間隔(タ
ック間隔とも言う)とはヒダとヒダの間隔を言う。そし
て、ヒダ縫製後の上部正面図である図34(b)に示さ
れるように、仕上げ巾とは、ヒダ縫いした生地巾より両
耳巾を除いた巾を言い、ヒダ数とは、1枚のカーテンに
縫うヒダの数(図示例では9ヶ)を言う。なお、山数の
相違を示す端面図である図34(c)のように、山数と
しては、2つ山または3つ山があり、その山の高さを示
す端面図である図34(d)のように、山の高さとは、
ヒダ山の頂上よりヒダ縫いまでの長さを言い、また、谷
の深さを示す端面図である図34(e)のように、谷の
深さとは、ヒダ山の底よりヒダ縫いまでの長さを言う。
【0004】ところで、カーテンのミシン縫いにおける
ヒダの形成と供給に際し、多数回行うヒダ組間隔とヒダ
組毎の必要寸法の計測及び生地送りにより生ずる両寸法
と全体仕上がり巾の誤差と、手作業により生ずるヒダの
山・谷の寸法及び形成の不揃いを解消することを目的と
して、本出願人は既にヒダ形成供給装置を提案した。こ
のヒダ形成供給装置は、特開平8−38767号公報並
びに特開平8−155169号公報で公知のように、一
端をミシンの縫合部から外方へヒダ組間隔を保って水平
に配置したカーテン生地の一部をして、ヒダの山と谷の
形成に要する長さの左右を上下から挟持し、挟持した生
地の左右を中間へ向け水平に接近して生地を上方へ垂直
に湾曲し、湾曲したヒダに複数の山と谷を垂直に形成し
て保持し、山と谷を保持した生地をして、山の頂部がミ
シンの縫合部へ向いて水平に位置するように、反時計方
向へ90度回動し、回動したヒダをミシンの縫合部へ水
平に移動して供給し、生地の一部の挟持を解放し、供給
したヒダの基部と山及び谷の一部とを縫合するように縫
合部によりミシン縫いする、ように順次に操作するよう
に構成したものである。
【0005】以上のようなヒダ形成供給装置を電子閂止
め縫いミシン等のミシンと組み合わせることで、下記
a),b)の効果が得られる。 a)カーテンのミシン縫いにおけるヒダの形成と供給に
際し、多数回にわたって行う各ヒダ組の間隔寸法と各ヒ
ダ組毎の必要寸法の計測及び生地送りとを、制御装置の
入力記憶とその出力の作用、作動により行うので、それ
ぞれの寸法と仕上がり寸法の誤差が生じないから、カー
テンの品質が向上する。 b)カーテンのミシン縫いにおけるヒダの形成を、制御
装置の入力記憶とその出力の作用、作動により行うの
で、各ヒダの山・谷の寸法誤差と形状の倒れや崩れが生
じないから、カーテンの品質が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のヒダ形成供給装置では、生地を装置にセットし
た後も、生地を手で持ちながら作業を行うものとなって
いた。即ち、生地端をガイドローラに添わせる手作業を
行いながらヒダ要尺のクランプ作動に続いてヒダ折り作
動、ミシンへの挿入作動が行われ、ヒダ縫いと山止め縫
い(二の字縫いとも言う)または逆T字縫いしてからの
糸切り後も、次のヒダ縫いのために生地を手で持ちなが
ら同様のクランプ作動を行わせる必要があった。なお、
通常運転と連続運転の時は、最終ヒダで停止させて、残
り生地の長さを入力(長い場合と短い場合の場合分け)
する。また、調整運転の時には、残り3つのヒダ要尺を
残して停止させて、手作業により生地の残り長さを電子
メジャーで計測してから、その残り長さに応じて残り3
つのヒダで自動調整させる。
【0007】そこで、本発明の目的は、生地セット、最
終ヒダセット以外の生地を保持する作業の自動化を実現
して、生産性の大巾な向上に寄与できるカーテンヒダ縫
い自動機を提供することにある。さらに、本発明は、残
りヒダの自動調整に際し、生地の残り長さの自動計測を
実現して、生地セット、最終ヒダセット以外の生地保持
作業を全自動化することも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、縫い針及び布押えを有する電子
閂止め縫いミシン等のミシンと、カーテン生地の前端部
側から順次フック間隔を開けてカーテン生地部分をヒダ
折りする上下で対をなす折り込み部材等によるヒダ折り
手段、このヒダ折り手段を回転させて前記カーテン生地
のヒダ折り部分を前記ミシンの縫合部に挿入する回動部
材及びスライド部材等によるヒダ部供給手段を有するヒ
ダ形成供給装置と、を備えるカーテンヒダ縫い自動機で
あって、前記ヒダ形成供給装置により形成された前記ヒ
ダ折り部分を前記ミシンの前記布押えにより押えられた
状態の前記カーテン生地に対し後方側への引張力を付勢
する引張力付勢装置を備えた構成、を特徴としている。
【0009】ここで、例えば、ヒダ形成供給装置はミシ
ン本体側に組み付けられている。ヒダ部形成供給装置に
よるヒダ折り部分の形成とミシン縫合部(針板と布押え
の間)への挿入はヒダ数に応じて順次行われる。引張力
付勢装置は、カーテン生地をミシンの布押えとの間で軽
く張った状態にする。
【0010】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、ミシンと、カーテン生地の前端部側から順次フック
間隔を開けてカーテン生地部分をヒダ折りするヒダ折り
手段、このヒダ折り手段を回転させてカーテン生地のヒ
ダ折り部分をミシンの縫合部に挿入するヒダ部供給手段
を有するヒダ形成供給装置と、ヒダ折り部分をミシンの
布押えにより押えられた状態のカーテン生地に対し後方
側への引張力を付勢する引張力付勢装置と、を備えたカ
ーテンヒダ縫い自動機なので、ヒダ部形成供給装置によ
るヒダ折り部分の形成とミシン縫合部への挿入がヒダ数
に応じて順次行われ、ヒダ折り部分のミシン縫合部への
挿入状態において、引張力付勢装置によって、カーテン
生地がミシンの布押えとの間で軽く張られた状態にな
る。従って、生地セット、最終ヒダセット以外の生地を
保持する作業を自動化できる。
【0011】さらに、請求項1記載の発明は、前記引張
力付勢装置は、前記カーテン生地に接触して前記後方側
への引張力を付勢する方向に回転する引張力付勢ローラ
を有する構成、も特徴としている。
【0012】このように、請求項1記載の発明によれ
ば、カーテン生地に接触して後方側への引張力を付勢す
る方向に回転する引張力付勢ローラを有する引張力付勢
装置なので、カーテン生地に接触して回転する引張力付
勢ローラによって、カーテン生地に後方側への引張力を
付勢して、カーテン生地をミシンの布押えとの間で軽く
張った状態にできる。
【0013】その上、請求項1記載の発明は、前記引張
力付勢ローラの前記カーテン生地に対し生地送り方向と
ほぼ直交する方向で接触する角度を、生地送り方向に沿
った前後方向に可変とするローラ角度可変装置を備えた
構成、も特徴としている。
【0014】このように、請求項1記載の発明によれ
ば、引張力付勢ローラのカーテン生地に対し生地送り方
向とほぼ直交する方向で接触する角度を、生地送り方向
に沿った前後方向に可変とするローラ角度可変装置をさ
らに備えたので、ローラ角度可変装置によって、カーテ
ン生地に対する引張力付勢ローラの生地送り方向とほぼ
直交する方向で接触する角度を生地送り方向に沿った斜
め前方に変化させると、ヒダ形成供給装置によりカーテ
ン生地をミシンに供給する際に生地端をローラ根元側に
揃えられ、また、カーテン生地に対する引張力付勢ロー
ラの生地送り方向とほぼ直交する方向で接触する角度を
生地送り方向に沿った斜め後方に変化させると、カーテ
ン生地をミシンから排出する際に生地端をローラ根元側
に揃えられる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ーテンヒダ縫い自動機であって、前記引張力付勢ローラ
をその軸線方向に前進後退動作するローラ移動装置を備
えた構成、を特徴としている。
【0016】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載の引張力付勢ローラをその軸線方向に
前進後退動作するローラ移動装置を備えたカーテンヒダ
縫い自動機なので、カーテン生地が正規生地端位置から
引張力付勢ローラの先端側に移動してしまった場合、ロ
ーラ移動装置によって、例えば、引張力付勢ローラを後
退させて、カーテン生地を生地端位置確認スイッチに感
知させた状態にしてから、引張力付勢ローラを前進させ
て元に戻せる。
【0017】また、請求項3記載の発明は、縫い針及び
布押えを有するミシンと、カーテン生地の前端部側から
順次フック間隔を開けてカーテン生地部分をヒダ折りす
るヒダ折り手段、このヒダ折り手段を回転させて前記カ
ーテン生地のヒダ折り部分を前記ミシンの縫合部に挿入
するヒダ部供給手段を有するヒダ形成供給装置と、を備
えるカーテンヒダ縫い自動機であって、前記ヒダ形成供
給装置による前記ヒダ折り部分の所定数形成後における
前記カーテン生地の残り長さを自動計測する生地残り長
さ自動計測装置を備えた構成、を特徴としている。
【0018】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、ミシンと、カーテン生地の前端部側から順次フック
間隔を開けてカーテン生地部分をヒダ折りするヒダ折り
手段、このヒダ折り手段を回転させてカーテン生地のヒ
ダ折り部分をミシンの縫合部に挿入するヒダ部供給手段
を有するヒダ形成供給装置と、所定数のヒダ折り形成後
におけるカーテン生地残り長さを自動計測する生地残り
長さ自動計測装置と、を備えたカーテンヒダ縫い自動機
なので、ヒダ部形成供給装置によるヒダ折り部分の形成
とミシン縫合部への挿入がヒダ数に応じて順次行われ、
残りヒダの自動調整の際において、生地残り長さ自動計
測装置によって、カーテン生地残り長さを自動計測でき
る。従って、生地セット、最終ヒダセット以外の生地保
持作業を全自動化できる。
【0019】さらに、請求項3記載の発明は、前記生地
残り長さ自動計測装置は、前記ヒダ形成供給装置により
形成すべき前記ヒダ折り部分が残り3つの時点におい
て、前記カーテン生地の残り長さの自動計測動作を行う
ようにした構成、も特徴としている。
【0020】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、ヒダ折り部分が残り3つの時点において、カーテン
生地の残り長さの自動計測動作を行う生地残り長さ自動
計測装置なので、従来のように残り3つのヒダ要尺を残
した時点で停止させる必要がなく、最終ヒダセット前ま
では手作業を一切必要とせず、生地残り長さ自動計測に
より残り3つのヒダ自動調整が行える。
【0021】また、請求項3記載の発明は、前記ヒダ形
成供給装置により形成された前記ヒダ折り部分を前記ミ
シンの前記布押えにより押えられた状態の前記カーテン
生地に対し後方側への引張力を付勢する引張力付勢装置
をさらに備えた構成、も特徴としている。その上、請求
項3記載の発明は、前記引張力付勢装置から残りのカー
テン生地を沿わせる残り生地沿わせ板がさらに配置さ
れ、この残り生地沿わせ板において、前記カーテン生地
の残り長さが前記生地残り長さ自動計測装置により自動
計測されるようにした構成、も特徴としている。
【0022】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、ヒダ形成供給装置により形成されたヒダ折り部分を
ミシンの布押えにより押えられた状態のカーテン生地に
対し後方側への引張力を付勢する引張力付勢装置をさら
に備えたので、ヒダ折り部分のミシン縫合部への挿入状
態において、引張力付勢装置によって、カーテン生地が
ミシンの布押えとの間で軽く張られた状態になり、しか
も、残りヒダの自動調整の際において、生地残り長さ自
動計測装置によって、カーテン生地残り長さを自動計測
できる。その上、請求項3記載の発明によれば、残り生
地沿わせ板において、引張力付勢装置から残りのカーテ
ン生地を沿わせて生地残り長さ自動計測装置によりカー
テン生地の残り長さが自動計測されるので、引張力付勢
装置から残りのカーテン生地を残り生地沿わせ板に沿わ
せた状態にして、生地残り長さを自動計測できる。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項3記載のカ
ーテンヒダ縫い自動機であって、前記生地残り長さ自動
計測装置は、前記カーテン生地に光を照射して生地端末
を検出可能な光学センサと、この光学センサを前記カー
テン生地の長さ方向に沿って走査させる走査装置と、を
有している構成、を特徴としている。
【0024】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、請求項3記載の生地残り長さ自動計測装置が、光学
センサをカーテン生地の長さ方向に沿って走査させて生
地端末を検出するカーテンヒダ縫い自動機なので、カー
テン生地の長さ方向に沿った光学センサの走査によっ
て、生地端末を光学的に検出して、生地残り長さを自動
計測できる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項3記載のカ
ーテンヒダ縫い自動機であって、前記引張力付勢装置の
下方に、この引張力付勢装置から垂れ下がる残りのカー
テン生地を沿わせるための傾斜面を有する残り生地沿わ
せ板が配置され、この残り生地沿わせ板の傾斜面におい
て、前記カーテン生地の残り長さが前記生地残り長さ自
動計測装置により自動計測されるようにした構成、を特
徴としている。
【0026】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、引張力付勢装置の下方に配置した残り生地沿わせ板
の傾斜面において、引張力付勢装置から垂れ下がる残り
のカーテン生地を沿わせて生地残り長さ自動計測装置に
よりカーテン生地の残り長さが自動計測される、請求項
3記載のカーテンヒダ縫い自動機なので、引張力付勢装
置から垂れ下がる残りのカーテン生地を残り生地沿わせ
板の傾斜面に沿わせた状態にして、生地残り長さを自動
計測できる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項3記載のカ
ーテンヒダ縫い自動機であって、前記残り生地沿わせ板
には、前記残りのカーテン生地の振れを止めるための生
地振れ止め部材が備えられている構成、を特徴としてい
る。
【0028】このように、請求項6記載の発明によれ
ば、請求項3記載の残り生地沿わせ板に生地振れ止め部
材が備えられているカーテンヒダ縫い自動機なので、引
張力付勢装置から垂れ下がる残りのカーテン生地に対し
残り生地沿わせ板の傾斜面に沿わせた状態で生地振れ止
め部材により振れ止めを行いながら、生地残り長さを自
動計測できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るカーテンヒ
ダ縫い自動機の実施の各形態例を図1から図33に基づ
いて説明する。
【0030】<第1の実施の形態例>先ず、図1は本発
明を適用した第1の実施の形態例としてのカーテンヒダ
縫い自動機を示すもので、生地送り装置を省略して示し
た外観斜視図であり、図2はその引張力付勢装置及び右
生地端位置確認スイッチを拡大して示した斜視図、図3
は引張力付勢装置におけるローラ回転装置を後側から拡
大して示した斜視図、図4は引張力付勢装置におけるロ
ーラ角度可変装置を後側から拡大して示した斜視図であ
る。また、図5は図1のヒダ形成供給装置及び引張力付
勢装置のベース部分を後側から拡大して示した斜視図
で、図6は図3のローラ回転装置の支持ブラケットの図
5のベース部分に対する取付関係を示した縦断側面図で
ある。そして、図7は図1のカーテンヒダ縫い自動機に
生地送り装置も併せて示した外観斜視図で、図8はその
生地送り装置部分を反対側から拡大して示した斜視図、
図9はその生地補助送りローラの駆動装置を示した平面
図である。さらに、図10から図18には、本発明の実
施の形態例による生地の前部クランプ状態から最終ヒダ
までの縫製手順を示している。
【0031】始めに、図1及び図7において、1はミシ
ン、2はヒダ形成供給装置、3は生地載せ台、4は引張
力付勢装置、5はカバー、6は生地送り装置、7は針
板、8は布押え、9は留め針、11は操作パネル、12
は前部保持手段、13はヒダ折り手段、14はヒダ部供
給手段、16,16は前クランプ板、17,17は後ク
ランプ板、18,18,18は下折り込み板、19,1
9は上折り込み板、21は引張力付勢ローラ、22は生
地押えローラ、23は位置決めフランジ部、24は電子
メジャー、96は縫い針である。即ち、カーテンヒダ縫
い自動機は、図示のように、ミシン1と、ヒダ形成供給
装置2と、生地載せ台3と、引張力付勢装置4と、生地
送り装置6とから構成されている。
【0032】図示のように、ミシン1は、ミシンテーブ
ルT上に据え付けられており、ベッド上の針板7と、そ
の上方に配置された昇降可能な布押え8と、さらにその
上方に配置された一対の留め針9,9とを備えている。
このようなミシン1に隣接するようにして、図示向こう
側にヒダ形成供給装置2が配設されるとともに、図示手
前側に生地載せ台3が配設されている。そして、ヒダ形
成供給装置2の図示右隣に引張力付勢装置4が配設され
ており、これらヒダ形成供給装置2及び引張力付勢装置
4の後側を覆うようにカバー5が設けられている。この
カバー5上に操作パネル11が設置されている。
【0033】ヒダ形成供給装置2は、ミシン1のミシン
本体に隣接して取り付けたもので、後述するカーテン生
地C(図10以降参照)の前部側のヒダ要尺の両側をク
ランプして保持するための前部保持手段12と、この前
部保持手段12により保持されたカーテン生地Cのヒダ
要尺の間に所望のヒダを形成するためのヒダ折り手段1
3と、このヒダ折り手段13により形成されたヒダ部分
をミシン1の縫合部(針板7と布押え8との間)に挿入
するためのヒダ部供給手段14とを備えている。生地載
せ台3は、針板7とほぼ同じ高さの小さなテーブル状の
もので、ミシンテーブルTの隣接して配置されている。
【0034】前部保持手段12は、生地の前部側を保持
するもので、始めに生地前端部を保持する上下一対の前
クランプ板16,16と、その保持部からヒダ要尺の所
定寸法分だけ離れた部分を保持する上下一対の後クラン
プ板17,17とを備えてなる。これら前クランプ板1
6,16及び後クランプ板17,17は、生地を水平状
態に保持する。ヒダ折り手段13は、前部保持手段12
の前クランプ板16,16と後クランプ板17,17と
の間に位置するもので、下方に配置した三枚の下折り込
み板18,18,18と、上方に配置した二枚の上折り
込み板19,19とを備えてなる。これらの下折り込み
板18,18,18及び上折り込み板19,19は、共
に昇降動作するもので、互いに前後方向へ交互に配設さ
れている。
【0035】なお、三枚の下折り込み板18,18,1
8について、その中央の一枚は昇降可能な状態で山数2
で下降して2つ山となり、山数3で上昇して3つ山を折
ることが可能であり、また、二枚の上折り込み板19,
19についても、互いに重ね合わせた状態をとることが
可能となっている。ヒダ部供給手段14は、前述したよ
うな前部保持手段12の前クランプ板16,16、後ク
ランプ板17,17及びそれらの駆動装置とヒダ折り手
段13の下折り込み板18,18,18、上折り込み板
19,19及びそれらの駆動装置とを組み付けた回転可
能な回動板と、この回動板を組み付けたスライド部材と
を備えると共に、それらの駆動装置を備えてなる。
【0036】引張力付勢装置4は、引張力付勢ローラ2
1とその上方の生地押えローラ22を有するもので、引
張力付勢ローラ21の根元部には位置決めフランジ部2
3が設けられている。この引張力付勢ローラ21の右側
に電子メジャー24が設けられており、この電子メジャ
ー24は、ケース25内に巻き取られてケース25から
引き出し自在となっている。また、引張力付勢ローラ2
1の左側には、図2及び図10に示すように、光電セン
サによる右生地端位置確認スイッチ26が設けられてい
る。なお、電子メジャー24のケース25及び右生地端
位置確認スイッチ26は、後述する連結バー47に固定
されている。
【0037】引張力付勢ローラ21は、図3に示すよう
に、ローラブラケット27に回転自在に軸受支持されて
おり、このローラブラケット27の背面側にローラ駆動
装置28が設けられている。ローラ駆動装置28は、モ
ータ29とパウダークラッチ31と2段のタイミングベ
ルト装置32,33から構成されている。即ち、モータ
29の駆動軸に設けたプーリ(ともに不図示)とパウダ
ークラッチ31の一端部に設けたプーリ34とにタイミ
ングベルト35を掛け渡し、さらに、パウダークラッチ
31の他端部に設けたプーリ(不図示)と引張力付勢ロ
ーラ21の軸に設けたプーリ36とにタイミングベルト
37を掛け渡している。ここで、パウダークラッチ31
は、所定トルクを境にして回転力の伝達・遮断を行うも
のである。
【0038】生地押えローラ22は、ローラブラケット
27に対し中間部の支軸38を支点として揺動自在に軸
支されたローラ支持アーム39の一端部に回転自在に軸
受支持されている。このローラ支持アーム39の他端部
とローラブラケット27との間には、生地押えローラ2
2を昇降動作させるローラ上下移動用エアーシリンダユ
ニット41が架設されている。
【0039】ところで、ローラブラケット27は、図4
及び図6に示すように、中間プレート42に対し前進後
退用エアーシリンダユニット43を介して取り付けられ
ている。この前進後退用エアーシリンダユニット43
が、引張力付勢ローラ21及び布押えローラ22を、例
えば、35mmの範囲で前進後退動作させるローラ移動
装置をなす。そして、中間プレート42は、引張力付勢
装置4のベースプレート44に対し支軸(ボルト)45
を支点として回動自在に組み付けられている。ベースプ
レート44は、図5に示すように、前記ヒダ形成供給装
置2のベースプレート46に対し連結バー47を介して
固定されたものであり、即ち、図6に示すように、連結
バー47上に支軸(ボルト)45及びボルト48により
固定されている。なお、前記ヒダ形成供給装置2のベー
スプレート46は、図5に示すように、一対のガイドロ
ッド49,49に沿って移動自在となっていて、図示し
ないエアーシリンダユニットの駆動により移動動作され
る。
【0040】また、中間プレート42は、図4に示すよ
うに、ベースプレート44上に設けたガタ押えローラ5
1により上面が押え付けられており、この中間プレート
42の上面には係合ピン52が起設されている。この係
合ピン52には、ベースプレート46上の支軸53を支
点に中間角部を軸支されたベルクランク54の一半部に
形成した長穴55が係合している。このベルクランク5
4の他半部には、ベースプレート46上に設置したエア
ーシリンダユニット56が連結されている。このエアー
シリンダユニット56の駆動により、ベースプレート4
6上において、中間プレート42が支軸45を支点とし
て回動するようになっている。即ち、この中間プレート
42上で前進後退用エアーシリンダユニット43を介し
て取り付けたローラブラケット27に備えられた引張力
付勢ローラ21及び生地押えローラ22が、図2に矢印
F,Rで示したように、前後方向に角度可変となってい
る。このようにして、ローラ角度可変装置57が構成さ
れている。
【0041】さらに、図7に示されるように、生地載せ
台3の上方には生地送り装置6が備えられている。この
生地送りガイド装置6は、図8にも示すように、ミシン
テーブルT上に起設したポスト61に一対のローラ支持
アーム62,62をロータリー式エアーシリンダユニッ
ト63により上下揺動自在に備えている。この一対のロ
ーラ支持アーム62,62の先端部には、図9にも示す
ように、両端部に一対の生地送りローラ64,64を備
えるローラ軸65が回転自在に軸受支持されている。そ
して、一方のローラ支持アーム62にモータ66が取り
付けられていて、このモータ66の出力軸からローラ軸
65に動力伝達装置であるタイミングベルト装置67が
設けられている。
【0042】次に、以上のような構成のカーテンヒダ縫
い自動機による作業と運転について、順を追って説明す
る。なお、運転は図示しないマイクロコンピュータ等の
制御装置による制御をもって行われる。先ず、電源スイ
ッチ0Nにて操作パネル11の液晶表示部の設定部にお
いて、必要データの入力設定を行う。即ち、元巾、仕上
げ巾、ヒダ数、山数、耳巾、縫いパターン等のオーダー
カーテンのヒダ縫いに必要なデータを入力する。続い
て、カーテン生地をセットする。即ち、図10に示すよ
うに、カーテン生地Cの前端部を前クランプ板16で保
持するとともに、引張力付勢ローラ21の上にカーテン
生地Cを載せて、その上に生地押えローラ22を載せ
る。ここで、セット前においては、生地押えローラ22
は、引張力付勢ローラ21の上方に移動した待機状態に
保持されている。なお、前クランプ板16によるクラン
プ動作は、図示しないフットペダルの踏み込みにより行
われる。
【0043】このようなクランプのためのセットは、作
業者が生地を手で持って行い、生地右端部を右生地端位
置確認スイッチ26がその光電センサ機能により検出す
るように、引張力付勢ローラ21上に沿って位置決めフ
ランジ部23に生地右端部を当接させる。なお、以上の
ようなカーテン生地Cのセットの際、後クランプ板1
7,17の間には生地をそれぞれ通した状態にしてお
く。また、作業者は、カーテン生地Cの手前側部分を生
地載せ台3上に載せておく。その後、フットペダルを再
び踏み込むことで、後クランプ板17によるカーテン生
地Cのクランプ動作が行われるとともに、ローラ上下移
動用エアーシリンダユニット41の駆動によりローラ支
持アーム39を回動して生地押えローラ22を下降さ
せ、引張力付勢ローラ21上のカーテン生地Cを生地押
えローラ22が押える。
【0044】このようにしてカーテン生地Cの前部をク
ランプすると、右生地端位置確認スイッチ26による生
地右端部の検出により引張力付勢装置4のモータ29の
駆動が行われる。このモータ29の駆動による回転は、
タイミングベルト装置32、パウダークラッチ31、タ
イミングベルト装置33を経て引張力付勢ローラ21に
伝達され、引張力付勢ローラ21は、図1及び図2にお
いて、時計回り方向に回転駆動される。これにより、カ
ーテン生地Cは、前クランプ板16及び後クランプ板1
7と引張力付勢ローラ21及び生地押えローラ22との
間に水平に張られた状態となる。続いて、ロータリー式
エアーシリンダユニット63の駆動によりローラ支持ア
ーム62が下降して、生地載せ台3上のカーテン生地C
の上に生地送りローラ64,64が載せられる。この生
地送りローラ64,64は、以降はカーテン生地C上に
常時載っているが、モータ66による回転駆動は未だ行
われない。
【0045】なお、前述した必要データの入力設定によ
り、フック間隔、ヒダ要尺、山の高さ、2つ山か3つ山
かの山数切り替え等、各種の位置合わせの自動設定がな
される。即ち、ミシンの布押え8と前クランプ板16と
のフック間隔決定、前クランプ板16に対する後クラン
プ板17間の1タック要尺決定、下折り込み板18,1
8,18のヒダ山の高さを出すための上昇量の決定及び
下折り込み板18,18,18と上折り込み板19,1
9の枚数決定等の自動設定が行われる。
【0046】スタートスイッチがONされると、ヒダ折
りの指令が出される。ヒダ折りは、布地(カーテン生地
C)に対して下方から下折り込み板18,18,18が
上昇して上方より上折り込み板19,19が下降するこ
とによって行われる。この時、前クランプ板16は後退
し、後クランプ板17は前進し、同期して移動する。即
ち、3つ山の場合は、図11(a)に示すように、布地
に対して、下方から三枚の下折り込み板18,18,1
8が上昇する一方、上方からは二枚の上折り込み板1
9,19が下降して、3つ山のヒダが形成される。ま
た、2つ山の場合には、図11(b)に示すように、布
地に対して、下方から中央の一枚が下降して両側の二枚
の下折り込み板18,18が上昇する一方、上方からは
二枚が重ね合わされて見掛け状一枚の上折り込み板19
(19)が下降して、2つ山のヒダが形成される。こう
して所定のヒダ折りが行われてから、ミシン1への生地
挿入が行われる。
【0047】即ち、図12に示すように、ヒダ部供給手
段14の回動板をミシン1側へ90度回動させると共
に、図13に示すように、ヒダ供給手段14のスライド
部材をミシン1側へ移動させて、前述したように形成し
た生地のヒダ部分をミシン1の縫合部(針板7と布押え
8との間)へ挿入する。この時、生地送り装置6のモー
タ66の駆動が行われ、即ち、タイミングベルト装置6
7を経て生地送りローラ64,64が、図7及び図10
において、時計回り方向に回転駆動する。これにより、
カーテン生地Cは、生地載せ台3上をミシン1側に向け
て送られ、このような生地送りローラ64,64による
カーテン生地Cの送りは、前記ヒダ要尺+フック間隔の
長さ分だけ間欠的に行われる。
【0048】次に、図13に示すように、ミシン1によ
る針板7上における生地ヒダ部分の布押え8による固定
の前に、留め針9,9の生地ヒダ部分への貫通が行われ
る。この留め針9,9の生地ヒダ部分への貫通に際し
て、下折り込み板18,18,18及び上折り込み板1
9,19、並びに布押え8には、図示したような開放溝
が形成されているため、生地ヒダ部分への留め針9,9
の貫通は支障なく行われる。その後、図14に示すよう
に、下折り込み板18,18,18及び上折り込み板1
9,19の解離動作、並びに生地からの抜き去り動作が
行われる。そして、ミシン1による針板7上における生
地ヒダ部分の布押え8による固定が行われ、さらに、留
め針9,9が生地ヒダ部分から上昇して抜去する。そし
て、前クランプ板16及び後クランプ板17の解離動作
並びに生地からの抜き去り動作が行われる。
【0049】以上において、引張力付勢ローラ21は、
前述した通り、回転状態(その回転方向は図1及び図2
の時計回り方向)にあり、従って、この引張力付勢ロー
ラ21上のカーテン生地Cにはミシン1から手前側への
引張力が付与されている。しかし、モータ29から引張
力付勢ローラ21への動力伝達経路にはパウダークラッ
チ31が介設されているため、引張力付勢ローラ21の
回転によりカーテン生地Cに適切な引張力を付与しなが
ら、カーテン生地C側からの抵抗が所定トルクを上回る
と、パウダークラッチ31が空転状態となってトルクを
吸収する。なお、パウダークラッチ31は、既知のよう
に、電圧または電流を可変制御することで、回転力の伝
達・遮断の境となるトルク値を調整可能である。
【0050】ところで、縫いパターンの選択は、元巾、
仕上げ巾、ヒダ数、山数、耳巾等の入力により自動計算
され、その結果出された数値、即ち、フック間隔、1タ
ック要尺、ヒダ山の高さが決定する。山の高さは、下折
り込み板18,18,18の上昇量により形成される
が、そのヒダ山の高さに最適な山止め縫いのパターンを
自動選択する。各縫いパターンは、縫製前に入力してあ
り、また、初期設定にて谷の深さも入力してある。
【0051】次に、ヒダ縫いについて説明する。このヒ
ダ縫いの仕方は、ミシン1の縫い針96によって行われ
るもので、図16に示すように、生地Cのヒダ要尺端に
沿って縦方向に生地を縫製してヒダ縫い部71を形成す
る。引き続いて二の字縫いまたは逆T字縫いが行われ
る。即ち、二の字縫いの仕方は、ミシン1の縫い針96
によるヒダ縫い部71に続いて行われるもので、図16
(a)に示すように、ヒダ縫い部71と平行して生地の
ヒダ部分を縫製して二の字縫い部72を形成する。ま
た、逆T字縫いの仕方も、ミシン1の縫い針96による
ヒダ縫い部71に続いて行われるもので、図16(b)
に示すように、ヒダ縫い部71と直交して生地のヒダ部
分を縫製して逆T字縫い部73を形成する。このような
縫製が行われた後、ミシン1の自動糸切り装置により糸
切りが行われ、布押え8は布押え原点に戻る。
【0052】その間、ミシン1による針板7上における
生地ヒダ部分の布押え8による固定と引張力付勢ローラ
21及び生地押えローラ22の間で、カーテン生地Cは
水平に軽く張った状態となっている。次いで、調整運転
か否かの判断が行われる。Yesの場合、本機のコンピ
ュータが縫いヒダ残数を知っているので、残りヒダ1、
3個以外の時は、前述した順次動作を自動的に繰り返し
てはヒダ縫いを繰り返して行くことになる。なお、2つ
目以降のヒダ要尺部に対しては、図15に示したよう
に、ヒダ形成供給装置2が初期状態に復帰して、ミシン
1による針板7上での生地ヒダ部分の布押え8による固
定状態のまま、前クランプ板16及び後クランプ板17
による保持が行われる。これによりフック間隔、即ち、
ミシン1の布押え8と前クランプ板16との間隔は常に
正確な寸法が得られる。また、前述と同様に、生地送り
ローラ64,64による生地送りもその都度行われる。
【0053】また、残りヒダを3個と判断した時に、仕
上げ巾の調整が行われる。即ち、オーダーカーテンは、
仕上げ巾を正確に仕上げる必要がある。その目的にて最
終3タック前に、図19に示したように、作業者が、電
子メジャー24を引き出して残り生地巾を計測する。そ
して、その計測した残り生地巾よりコンピュータが再度
計算し、フック間隔、耳巾は変えずに、各装置を自動位
置決めして仕上げ巾調整がなされる。例えば、残り生地
に狂いがなければ、1タック要尺(前クランプ板16と
後クランプ板17の間隔)は変わらず(位置の変更がな
い)、従って、ヒダ山の高さも従来の高さと同じにな
る。また、縫製中の生地の伸び縮みや、人手にて計測し
入力した場合に実寸との狂いが生じることが多い。この
時の最終3タック調整は、自動計算、自動位置決めによ
り1タック要尺が変わり、ヒダ山の高さに多少の変化が
生じることになる。例えば、ヒダ数9の場合、6個まで
のヒダと後3個のヒダではヒダ山の高さが多少異なるこ
ととなるが、3つ山の場合、1ヒダで6辺有り、その3
倍の18辺に誤差分が分散されるので、殆ど判明しにく
い位の誤差しか生じない。
【0054】この仕上げ巾調整が行われた後、再度戻っ
て順次ヒダ縫いが繰り返される。また、調整運転でない
(No)と判断した時(連続運転モード等)は、最終ヒ
ダか否かの判断がされる。最終ヒダでない場合は、戻っ
てさらにヒダ縫いの自動工程が行われる。また、最終ヒ
ダと判断した時は、前クランプ板16,16、後クラン
プ板17,17に生地はクランプされず、布押え8は下
降した状態にて停止する。
【0055】そして、最終ヒダに限り、作業者が生地後
端部を持って前クランプ板16,16と後クランプ板1
7,17の間に生地を通した上で、奥側(ミシンに向か
って右側)の生地ガイド迄生地上端を突っ込み、フット
スイッチにて前クランプ板16,16を閉じる。さらに
後クランプ板17の後端に生地端末を合わせて後クラン
プ板17,17をフットスイッチの0Nによりクランプ
する。なお、後クランプ板17の後端に合わせるのは耳
巾30mmの場合で、耳巾25mmの時は後クランプ板
17の内側(前方)に5mm入った位置(図18の後ク
ランプ板17の半月部の頂上迄)に合わせる。また、生
地末端が前記の位置にピッタリ来ずに差が出た場合は、
そのヒダ要尺(前クランプ板16と後クランプ板17間
の寸法)を合わせるため、誤差分をプラス、マイナス数
値で入力すると、再度自動制御がなされて、生地端末が
後クランプ板17の後端と合致するようになる。そこ
で、フットスイッチをONして後クランプ板17にて生
地をクランプする。そして、前記ヒダ折り、ミシンへの
生地挿入、縫いパターン選択、のヒダ縫い、山止め縫
い、糸切りに続いて、ミシン1の布押え8が上昇して1
枚のカーテン縫製は終了する。
【0056】以上、一連のカーテン縫製におけるカーテ
ン生地Cの動きの詳細について、次に説明する。ヒダ形
成供給装置2にカーテン生地Cを前クランプ板16と後
クランプ板17にクランプさせてセットした場合、後ク
ランプ板17より後方の生地は以下の順序の動きをす
る。 (1)下折り込み板18及び上折り込み板19によりヒ
ダ折り込み時、前クランプ板16及び後クランプ板17
が互いに中央に接近するので、カーテン生地Cは前進
し、後方で接触する引張力付勢ローラ21の回転により
カーテン生地Cは後方に引っ張られる。 (2)ヒダ折り込み後、ヒダ部供給手段14の回動板が
その場で90度回転すると、ヒダ要尺・フック間隔によ
ってはクランプ板16,17及び折り込み板18,19
がミシン1に衝突する恐れがあるため、ヒダ形成供給装
置2自体は一旦後退する。従って、カーテン生地Cは一
旦後退し、その後方部分は一旦緩もうとするが、引張力
付勢ローラ21の回転により後方に引っ張られる。
【0057】(3)ヒダ形成供給装置2が後退した後、
ヒダ部供給手段14の回動板が回転して、クランプ板1
6,17及び折り込み板18,19が90度回転する
と、カーテン生地Cは前進して引張力付勢ローラ21の
回転により後方に引っ張られる。 (4)90度回転後、クランプ板16,17及び折り込
み板18,19がミシン1に向かって前進すると、カー
テン生地Cは前進して引張力付勢ローラ21の回転によ
り後方に引っ張られる。 (5)ミシン1の押え原点から縫い原点にヒダを布押え
8が押さえたまま空送り分前進すると、カーテン生地C
は前進して引張力付勢ローラ21の回転により後方に引
っ張られる。
【0058】(6)ヒダ縫い時は、カーテン生地Cは左
右に振られる。 (7)二の字縫いや逆T字縫いによる山止め時は、布押
え8が後退し、カーテン生地Cも後退するが、引張力付
勢ローラ21の回転により後方に引っ張られる。 (8)ミシン空送りで押え原点に戻り、カーテン生地C
も後退し、引張力付勢ローラ21の回転により後方に引
っ張られる。
【0059】以上の通り、実施の形態例のカーテンヒダ
縫い自動機を用いることによって、生地セット、最終ヒ
ダセット以外の生地を保持する作業の自動化を実現で
き、従って、生産性の大巾な向上を達成することができ
る。具体的には、ミシン1の布押え8によりヒダ折り部
分が押えられた状態のカーテン生地Cに対し後方側への
引張力を付勢する引張力付勢装置4を備えたため、ヒダ
部形成供給装置2によるヒダ折り部分の形成とミシン1
の縫合部への挿入がヒダ数に応じて順次行われ、ヒダ折
り部分のミシン1の縫合部(針板7と布押え8との間)
への挿入状態において、引張力付勢装置4によって、カ
ーテン生地Cがミシン1の布押え8との間で軽く張られ
た状態になる。
【0060】即ち、実施の形態例では、カーテン生地C
に接触して後方側への引張力を付勢する方向に回転する
引張力付勢ローラ21を有するため、この引張力付勢ロ
ーラ21によって、カーテン生地Cに後方側への引張力
を付勢して、カーテン生地Cをミシン1の布押え8との
間で軽く張った状態にすることができる。これにより、
生地セット、最終ヒダセット以外は、カーテン生地Cを
保持する作業を自動化することができる。なお、モータ
29から引張力付勢ローラ21への動力伝達経路にパウ
ダークラッチ31を介設したため、引張力付勢ローラ2
1の回転によりカーテン生地Cに適切な引張力を付与し
ながら、カーテン生地C側からの抵抗が所定トルクを上
回ると、パウダークラッチ31が空転状態となってトル
クを吸収することができる。従って、引張力付勢ローラ
21は、カーテン生地Cに適切な引張力を付与しながら
も、カーテン生地Cのミシン1へ向けての前進を許容す
ることができ、ヒダ縫いが円滑に行える。
【0061】そして、引張力付勢ローラ21のカーテン
生地Cに対する接触角度を前後方向に可変とするローラ
角度可変装置57を備えたため、このローラ角度可変装
置57によって、カーテン生地Cに対する引張力付勢ロ
ーラ21の接触角度を必要に応じて前後に変化すること
で、引張力付勢ローラ21上のカーテン生地Cの生地端
をローラ根元側に揃えられる。即ち、エアーシリンダユ
ニット56の駆動によりベースプレート44上で中間プ
レート42を支軸45を中心に回動して、この中間プレ
ート42上で前進後退用エアーシリンダユニット43を
介して取り付けたローラブラケット27に備えられた引
張力付勢ローラ21及び生地押えローラ22を、図2に
矢印F,Rで示したように、前後方向に角度変化させる
ことで、引張力付勢ローラ21上のカーテン生地Cの生
地端をローラ根元の位置決めフランジ部23側に寄せて
揃えられる。
【0062】具体的には、ミシン1へのカーテン生地C
の供給時は、カーテン生地Cに対する引張力付勢ローラ
21の接触角度を斜め前方(図2の矢印F方向)に変化
させることで、ヒダ形成供給装置2によりカーテン生地
Cをミシン1に供給する際において、その生地端をロー
ラ根元の位置決めフランジ部23側に揃えられる。ま
た、ミシン1から縫製後のカーテン生地Cの排出時に
は、カーテン生地Cに対する引張力付勢ローラ21の接
触角度を斜め後方(図2の矢印R方向)に変化させるこ
とで、カーテン生地Cをミシン1から排出する際におい
て、その生地端を位置決めフランジ部23側に揃えられ
る。
【0063】さらに、引張力付勢ローラ21をその軸線
方向に前進後退動作するローラ移動装置(前進後退用エ
アーシリンダユニット)43を備えたため、カーテン生
地Cが正規生地端位置から引張力付勢ローラ21の先端
側に移動してしまった場合に対応できる。即ち、カーテ
ン生地Cが引張力付勢ローラ21の先端側に移動してし
まった場合、ローラ移動装置(前進後退用エアーシリン
ダユニット)43によって、引張力付勢ローラ21を後
退させて、カーテン生地Cを光電センサによる右生地端
位置確認スイッチ26に感知させると同時に、生地押え
ローラ22が上昇してから引張力付勢ローラ21を前進
させて元に戻せる。
【0064】具体的には、何らかの理由でカーテン生地
Cが光電センサによる右生地端位置確認スイッチ26に
感知される正規生地端位置から引張力付勢ローラ21の
先端側に移動してしまった場合(例えば、10mm
位)、前進後退用エアーシリンダユニット43の駆動に
より中間プレート42に対しローラブラケット27を後
退させる。すると、このローラブラケット27に備えた
引張力付勢ローラ21が後退して、カーテン生地Cを光
電センサによる右生地端位置確認スイッチ26の位置ま
で移動させる。この光電センサによる右生地端位置確認
スイッチ26が生地端を感知した時点で、後クランプ板
17,17が閉じて折り込みが開始される。そして、引
張力付勢ローラ21を前進させて元に戻すことにより、
通常のヒダ折り・縫製に復帰できる。
【0065】また、生地載せ台3にカーテン生地Cを載
せて、そのカーテン生地Cをミシン側に送る生地送り装
置6を備えたため、ヒダ折り・縫製動作に同期して布送
りできる。即ち、前述したように、ヒダ供給手段14の
スライド部材をミシン1側へ移動させてカーテン生地C
のヒダ部分をミシン1の縫合部(針板7と布押え8との
間)へ挿入する際に、モータ66の駆動によりタイミン
グベルト装置67を経て生地送りローラ64,64を回
転駆動して、生地載せ台3上のカーテン生地Cをミシン
1側に向けて前記ヒダ要尺+フック間隔の長さ分だけ送
る。従って、ミシン1へのカーテン生地Cヒダ部分の送
り込み時に、手前側において、重いカーテン生地Cが垂
れ下がって、縫製に支障を来すのを回避して、円滑なヒ
ダ折り・縫製動作を行うことができる。
【0066】<第2の実施の形態例>図20は本発明を
適用した第2の実施の形態例としてのカーテンヒダ縫い
自動機を示すもので、生地送り装置を省略して示した外
観斜視図であり、図21はその引張力付勢装置及び生地
残り長さ自動計測装置を拡大して示した斜視図、図22
は残り生地沿わせ板を外して生地残り長さ自動計測装置
の構成を示した斜視図である。また、図23と図24は
図22の生地残り長さ自動計測装置の上部及び下部の各
拡大図である。そして、図25は図20のカーテンヒダ
縫い自動機に生地送り装置も併せて示した外観斜視図
で、図26はその生地残り長さ自動計測装置による残り
3つのヒダ要尺までの生地残り長さの自動計測を示した
斜視図である。さらに、図27から図32には、第2の
実施の形態例のカーテンヒダ縫い自動機によるスタート
からエンドまでの制御を示している。
【0067】図20から図25において、前述した第1
の実施の形態例と同様に、1はミシン、2はヒダ形成供
給装置、3は生地載せ台、4は引張力付勢装置、5はカ
バー、6は生地送り装置、7は針板、8は布押え、9は
留め針、11は操作パネル、12は前部保持手段、13
はヒダ折り手段、14はヒダ部供給手段、16,16は
前クランプ板、17,17は後クランプ板、18,1
8,18は下折り込み板、19,19は上折り込み板、
21は引張力付勢ローラ、22は生地押えローラ、23
は位置決めフランジ部、27はローラブラケット、39
はローラ支持アーム、44はベースプレート、61はポ
スト、62はローラ支持アーム、63はロータリー式エ
アーシリンダユニット、64は生地送りローラ、66は
モータであり、新たに、80は生地残り長さ自動計測装
置、81はケース、82は残り生地沿わせ板、83は長
孔、84はモータ、85は歯付きプーリ、86はロータ
リーエンコーダ、87は歯付きプーリ、88はタイミン
グベルト、89はセンサブラケット、90は走査装置、
91は光学センサ、92,93は近接スイッチ(リミッ
トスイッチ)、96は縫い針である。
【0068】即ち、この第2の実施の形態例では、前述
した第1の実施の形態例と同様に、引張力付勢装置4を
備えるとともに、図示のように、生地残り長さ自動計測
装置80を備えている。生地残り長さ自動計測装置80
は、比較的薄型で細長いボックス状のケース81に内蔵
されている。このケース81は、引張力付勢装置4(引
張力付勢ローラ21及び生地押えローラ22)の下方に
おいて、前述した連結バー47に固定して垂直状態から
若干の角度を有する傾斜状態となっており、その傾斜開
放面に残り生地沿わせ板82が取り付けられている。こ
の残り生地沿わせ板82の幅方向中央部には、上下方向
に長いスリット状の長孔83が形成されている。
【0069】ケース81の内部には、上部にモータ84
が固定されていて、このモータ84に歯付きプーリ85
が備えられており、また、下部にロータリーエンコーダ
86が固定されていて、このロータリーエンコーダ86
に歯付きプーリ87が備えられている。そして、上部の
モータ84の歯付きプーリ85と下部のロータリーエン
コーダ86の歯付きプーリ87とにタイミングベルト8
8が掛け渡されていて、このタイミングベルト88には
センサブラケット89が固定されている。以上により、
走査装置90が構成されており、即ち、センサブラケッ
ト89に発光・受光式の光学センサ91が取り付けられ
ていて、この光学センサ91が残り生地沿わせ板82の
長孔83に沿って上下方向に走査するように駆動する走
査装置90が構成されている。
【0070】また、ケース81内部の上下には、リミッ
トスイッチをなす近接スイッチ92,93が取り付けら
れており、この上下の各近接スイッチ92,93に対し
センサブラケット89の端部が進入することにより、モ
ータ84の駆動が停止される。以上の生地残り長さ自動
計測装置80は、図26に示したように、残り3つのヒ
ダ要尺までの生地残り長さの自動計測を行うためのもの
である。具体的には、走査装置90のモータ84の駆動
によりタイミングベルト88を介してセンサブラケット
89が上方から下方に移動し、即ち、残り生地沿わせ板
82の長孔83に沿って光学センサ91が上方から下方
に走査することで、その光学センサ91の発光・受光に
よりカーテン生地Cの端末を検出する。こうして光学セ
ンサ91によりカーテン生地Cの端末が検出されると、
ロータリーエンコーダ86から光学センサ91の移動量
の信号が制御装置に出力される。そして、制御装置にお
いては、ミシン1の布押え8から引張力付勢ローラ21
を経て上部近接スイッチ92までの予めメモりされた距
離に、上部近接スイッチ92からの光学センサ91の移
動距離が加算されて、生地残り長さが求められる。
【0071】以上の第2の実施の形態例に係るカーテン
ヒダ縫い自動機によるスタートからエンドまでの制御を
図27から図32のフローチャートに従って説明する。
先ず、図27に示すように、スタート直後、先ず、ステ
ップS1で、奥側の前クランプ板16,16を閉じ動作
してカーテン生地Cの前端部を保持し、続くステップS
2で、手前の後クランプ板17,17を閉じ動作してカ
ーテン生地Cを保持してから、続くステップS3で、生
地載せ台3上のカーテン生地Cに生地送りローラ64,
64を下降動作する(以上、図10参照)。その後、ス
テップS4からステップS9までの処理を並行して同時
に行う。
【0072】ステップS4では、前後のクランプ板1
6,17が中央に移動する(図11参照)。ステップS
5では、図示しないクランプストッパがONになる。ス
テップS6では、ラッパ土台、即ち、ヒダ折り手段13
の下折り込み板18,18,18が備えられる土台を上
に移動する。ステップS7では、引き込みシリンダ、即
ち、ローラ角度可変装置57のエアーシリンダユニット
56をON動作する。ステップS8では、引張力付勢ロ
ーラ21をその先端部が左側に向くよう角度変化動作さ
せる(図2の矢印F方向参照)。ステップS9では、上
折り込み板19,19を下降動作する(図11参照)。
【0073】このようなステップS3からステップS9
までの並行処理に続いて、ステップS10で、引張力付
勢ローラ21のモータ29をON動作し、続くステップ
S11で、パウダークラッチ31をON動作してから、
続くステップS12で、引張力付勢ローラ21上のカー
テン生地Cに生地押えローラ22を下降動作する(図1
0参照)。そして、次のステップS13で、図示しない
回転シリンダによりヒダ部供給手段14の回動板をミシ
ン1側へ90度回転動作させて(図12参照)、続くス
テップS14で、生地送りローラ64のモータ66をO
N動作する。このモータ66のON動作は、ヒダ要尺+
フック間隔より算出した時間だけ行われる。
【0074】続いて、図28に示すように、ステップS
15で、ラッパ、即ち、下折り込み板18,18,18
及び上折り込み板19,19を重ねる閉じ動作を行い、
続くステップS16で、パウダークラッチ31をOFF
動作してから、続くステップS17で、図示しない前後
シリンダによりヒダ部供給手段14のスライド部材を奥
のミシン1の縫合部へ挿入する(図13参照)。そし
て、次のステップS18で、留め針9が下降動作して針
板7上の生地ヒダ部分に貫通すると、続くステップS1
9で、上折り込み板19,19が生地ヒダ部分より抜き
取り及び解離動作を経て奥側へ待機動作し、続くステッ
プS20で、下折り込み板18,18,18が手前に後
退動作して、ステップS21で、上折り込み板19,1
9が奥側より右へ後退動作する。その後、ステップS2
2で、クランプストッパがOFFになり、続くステップ
S23で、針板7上の生地ヒダ部分に布押え8が下降動
作してから、続くステップS24で、留め針9が上昇動
作する。
【0075】続いて、図29に示すように、ステップS
25とステップS26において、奥側の前クランプ板1
6,16を解離動作するとともに、手前の後クランプ板
17,17を解離動作する。そして、次のステップS2
7で、縫いデータをセットしてから、続くステップS2
8で、要尺モータを検索した後、続くステップS29
で、前後クランプ板16,17が右に後退動作し、続く
ステップS30で、ヒダ部供給手段14の回動板が回転
原点へ戻る。その後、ステップS31で、パウダークラ
ッチ31をON動作してから、続くステップS32で、
ミシン1によるヒダ縫製がスタートする。
【0076】引き続いて、ステップS33とステップS
34の処理が並行して同時に行われ、即ち、ステップS
33で、ヒダ形成供給装置2を原点復帰させるため、引
き込みシリンダをOFF動作させる。更に、ステップS
34で、引張力付勢ローラ21をその先端部が右側に向
くよう角度変化動作させる(図2の矢印R方向参照)。
このようなステップS33及びステップS34の並行処
理に続いて、ステップS35で、クランプストッパがO
Nになり、続くステップS36で、前後シリンダにより
ヒダ部供給手段14のスライド部材を手前に移動させ原
点復帰させる。そして、次のステップS37で、ヒダが
三ツ山か否かを判断し、三ツ山であれば、ステップS3
8で、下折り込み板18,18,18及び上折り込み板
19,19を全て解離動作してから、次のステップS3
9に進み、また、三ツ山ではなくて二ツ山であれば、そ
のままステップS39に進んで、前後クランプ板16,
17が左方へ前進動作する。
【0077】続いて、図30に示すように、ステップS
40で、前後のクランプ板16,17を中央より外側へ
移動し、続くステップS41で、上折り込み板19,1
9を左方に前進動作してから、続くステップS42で、
ミシン縫い完了チェックを行う。その後、ステップS4
3で、光電センサによる右生地端位置確認スイッチ26
の生地感知の有無に基づいて生地位置決めがOKか否か
を判断し、OKならば、そのまま図31のフローのステ
ップS48に進むが、NGならば、ステップS44に進
む。このステップS44では、ローラ前進後退用エアー
シリンダユニット43の動作により引張力付勢ローラ2
1を後退動作する。この引張力付勢ローラ21の後退動
作量は、例えば、3cmであり、その動作のために要す
る時間は、例えば、3秒である。
【0078】そして、次のステップS45で、引張力付
勢ローラ21の後退動作時間が所定時間(例えば、3
秒)を経過したか否か判断し、経過していなければ、ス
テップS43の処理に戻り、経過していれば、ステップ
S46で、引張力付勢ローラ21から上方に生地押えロ
ーラ22を開き動作してから、次のステップS47で、
ローラ前進後退用エアーシリンダユニット43の動作に
よって引張力付勢ローラ21を前進動作する。その後、
手動操作により引張力付勢ローラ21上にカーテン生地
を載せておいて、再び前記ステップS43の処理に戻
る。
【0079】また、図31に示すように、ステップS4
8では、残り3タックであるか否かを判断し、残り3タ
ックでなければ、図32のフローのステップS49に進
むが、残り3タックであれば、ステップS51に進む。
なお、図32のステップS49においては、残り1タッ
クであるか否かを判断し、残り1タックでなければ、ス
テップS50に進むが、残り1タックであれば、ステッ
プS60に進む。
【0080】そして、図31のステップS48で、残り
3タックの場合において、ステップS51で、計尺モー
タ、即ち、生地残り長さ自動計測装置80のモータ84
の駆動により光学センサ91を下方に走査開始する。続
くステップS52で、下リミット、即ち、下部近接スイ
ッチ93のOFF/0Nを判断し、OFFであれば、ス
テップS53で、生地端を検知したか否かを判断し、ま
た、0Nであれば、ステップS54で、モータ84をス
トップし、続くステップS55で、再びモータ84を逆
転駆動して光学センサ91を上方に戻す。この光学セン
サ91の原点復帰は、図22及び図23に示すように、
上リミットである上部近接スイッチ92の0N位置であ
る。
【0081】また、ステップS53で、生地端が検知さ
れなければ、ステップS52の処理に戻るが、生地端が
検知されると、次のステップS56で、計尺データ、即
ち、ロータリーエンコーダ86による光学センサ91の
移動距離データが制御装置に取り込まれる。そして、次
のステップS57で、モータ84をOFFし、続くステ
ップS58で、ヒダ要尺・フック間隔・ヒダ山高の位置
計算と移動が行われ、続くステップS59で、再びモー
タ84を逆転駆動して光学センサ91を上方の原点位置
に復帰させてから、図27のフローのステップS1の処
理に戻る。
【0082】ここで、以上の生地残り長さ自動計測は、
実際には1秒強(実施例では、1.24秒)で終了す
る。これに対し、前述した第1の実施の形態例での手動
計尺では、5秒を要していた。なお、前述した第1の実
施の形態例での手動計尺の場合においては、図31のフ
ローにおけるステップS51からステップS59までの
処理は勿論行われない。
【0083】また、図32のステップS49で、残り1
タックの場合においては、ステップS60で、生地送り
ローラ64を上昇させ、続くステップS61で、引張力
付勢ローラ21から上方に生地押えローラ22を開き動
作してから、次のステップS62で、引張力付勢ローラ
21のモータ29をOFFする。そして、次のステップ
63で、フットペダルを1回踏んでスタートスイッチを
ONし、続くステップS64で、前クランプ板16,1
6を閉じ動作してカーテン生地Cを保持する。続いて、
ステップS65で、長さ入力を行い、続くステップ66
で、フットペダルをもう1回踏んでスタートスイッチを
ONし、続くステップS67で、手前の後クランプ板1
7,17を閉じ動作してカーテン生地Cの後端部を保持
してから、図27のフローのステップS4からステップ
S9の並行処理に戻る。
【0084】さらに、図32のステップS50において
は、残り0タックであるか否かを判断し、残り0タック
でなければ、図27のフローのステップS1の処理に戻
るが、残り0タックであれば、ステップS68に進む。
このステップS68では、ミシン1の布押え8を上昇
し、続くステップS69で、折り込み装置、即ち、ヒダ
形成供給装置2の原点復帰を行った後、処理を終了す
る。
【0085】<変形例>図33は図22と同じく残り生
地沿わせ板82を外して生地残り長さ自動計測装置80
の構成とともに、生地振れ止め部材95を設けた変形例
を示した斜視図である。この変形例では、第2の実施の
形態例の構成において、図示のように、生地振れ止め部
材95をセンサブラケット89と一体的に設けている。
このように、光学センサ91の走査装置90により上下
方向に移動するセンサブラケット89と一体的に生地振
れ止め部材95を設けることで、図26に示したよう
に、生地残り長さ自動計測装置80による残り3つのヒ
ダ要尺までの生地残り長さの自動計測の際において、カ
ーテン生地Cの垂れ下がった端末側の振れ止めが行え
る。
【0086】なお、以上の実施の各形態例では、引張力
付勢装置4としてローラ回転駆動方式のものを採用した
が、本発明はこれに限らず、生地に適切な引張力を付与
できるものであればクランプ機構を用いたものや他の構
成のものでも良い。また、各入力項目(元巾、仕上げ
巾、ヒダ数、山数、耳巾等)について、バーコード入力
するようにしても良い。このようにバーコード入力すれ
ば、正確で間違いがなく、また、能率的である。その場
合、通常設定では、元巾もバーコード入力可能とする。
【0087】そして、第2の実施の形態例では、生地残
り長さ自動計測装置80の光学センサ91をケース81
に内蔵したが、光学センサ91を、ケース81に内蔵せ
ずに、変形例の生地振れ止め部材95側に設けるように
しても良い。さらに、第2の実施の形態例では、ロータ
リーエンコーダ86を設けて、生地残り長さの演算に用
いたが、ロータリーエンコーダ86を設けることなくサ
ーボモータやステッピングモータを使用して、その制御
信号から生地残り長さを演算することも可能である。ま
た、生地の端末を検出する手段としては、光学センサ9
1に限らず、接触式のスイッチであっても良い。さら
に、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更
可能であることは勿論である。
【0088】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るカーテンヒダ縫い自動機によれば、ヒダ部形成供給装
置によるヒダ折り部分の形成とミシン縫合部への挿入が
ヒダ数に応じて順次行われ、ヒダ折り部分のミシン縫合
部への挿入状態において、引張力付勢装置によって、カ
ーテン生地をミシンの布押えとの間で軽く張った状態に
できるため、生地セット、最終ヒダセット以外の生地を
保持する作業の自動化を実現することができる。従っ
て、特に、オーダーカーテン生産用に適するものとな
り、生産性の大巾な向上を達成することができる。
【0089】さらに、請求項1記載の発明に係るカーテ
ンヒダ縫い自動機によれば、カーテン生地に接触して回
転する引張力付勢ローラによって、カーテン生地に後方
側への引張力を付勢して、請求項1記載の発明のよう
に、カーテン生地をミシンの布押えとの間で軽く張った
状態にすることができる。
【0090】その上、請求項1記載の発明に係るカーテ
ンヒダ縫い自動機によれば、ローラ角度可変装置によっ
て、カーテン生地に対する引張力付勢ローラの生地送り
方向とほぼ直交する方向で接触する角度を生地送り方向
に沿った斜め前方に変化させることで、ヒダ形成供給装
置によりカーテン生地をミシンに供給する際に生地端を
ローラ根元側に揃えることができ、また、カーテン生地
に対する引張力付勢ローラの生地送り方向とほぼ直交す
る方向で接触する角度を生地送り方向に沿った斜め後方
に変化させることで、カーテン生地をミシンから排出す
る際に生地端をローラ根元側に揃えることができるとい
った利点が得られる。
【0091】請求項2記載の発明に係るカーテンヒダ縫
い自動機によれば、請求項1記載の発明により得られる
効果に加えて、カーテン生地が正規生地端位置から引張
力付勢ローラの先端側に移動してしまった場合、ローラ
移動装置によって、例えば、引張力付勢ローラを後退さ
せて、カーテン生地を生地端位置確認スイッチに感知さ
せた状態にしてから、引張力付勢ローラを前進させて元
に戻すことができるといった利点が得られる。
【0092】また、請求項3記載の発明に係るカーテン
ヒダ縫い自動機によれば、ヒダ部形成供給装置によるヒ
ダ折り部分の形成とミシン縫合部への挿入がヒダ数に応
じて順次行われ、残りヒダの自動調整の際において、生
地残り長さ自動計測装置によって、カーテン生地残り長
さを自動計測できるため、生地セット、最終ヒダセット
以外の生地保持作業の全自動化を達成することができ
る。従って、一人で同時に2台や3台の操作が可能とな
り、生産性を飛躍的に向上することができる。
【0093】さらに、請求項3記載の発明に係るカーテ
ンヒダ縫い自動機によれば、従来のように残り3つのヒ
ダ要尺を残した時点で停止させる必要がなく、最終ヒダ
セット前までは手作業を一切必要とせず、生地残り長さ
自動計測によって、残り3つのヒダ自動調整を行うこと
ができる。
【0094】また、請求項3記載の発明に係るカーテン
ヒダ縫い自動機によれば、ヒダ折り部分のミシン縫合部
への挿入状態において、引張力付勢装置によって、カー
テン生地をミシンの布押えとの間で軽く張った状態にす
ることができ、しかも、残りヒダの自動調整の際におい
て、生地残り長さ自動計測装置によって、生地残り長さ
を自動計測することができるといった利点が得られる。
その上、請求項3記載の発明に係るカーテンヒダ縫い自
動機によれば、引張力付勢装置から残りのカーテン生地
を残り生地沿わせ板に沿わせた状態にして、生地残り長
さを自動計測することができるといった利点も得られ
る。
【0095】請求項4記載の発明に係るカーテンヒダ縫
い自動機によれば、生地長さ方向に沿った光学センサの
走査によって、生地端末を光学的に検出して、請求項3
記載の発明のように、生地残り長さを自動計測すること
ができる。
【0096】請求項5記載の発明に係るカーテンヒダ縫
い自動機によれば、引張力付勢装置から垂れ下がる残り
のカーテン生地を残り生地沿わせ板の傾斜面に沿わせた
状態にして、請求項3記載の発明のように、生地残り長
さを自動計測することができる。
【0097】請求項6記載の発明に係るカーテンヒダ縫
い自動機によれば、引張力付勢装置から垂れ下がる残り
のカーテン生地に対し振れ止めを行いながら、請求項3
記載の発明のように、残り生地沿わせ板の傾斜面に沿わ
せた状態で生地残り長さを自動計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態例としての
カーテンヒダ縫い自動機を示すもので、生地送り装置を
省略して示した外観斜視図である。
【図2】図1の引張力付勢装置及び右生地端位置確認ス
イッチを拡大して示した斜視図である。
【図3】図1の引張力付勢装置におけるローラ回転装置
を後側から拡大して示した斜視図である。
【図4】図1の引張力付勢装置におけるローラ角度可変
装置を後側から拡大して示した斜視図である。
【図5】図1のヒダ形成供給装置及び引張力付勢装置の
ベース部分を後側から拡大して示した斜視図である。
【図6】図3のローラ回転装置の支持ブラケットの図5
のベース部分に対する取付関係を示した縦断側面図であ
る。
【図7】図1のカーテンヒダ縫い自動機に生地送り装置
も併せて示した外観斜視図である。
【図8】図7の生地送り装置部分を反対側から拡大して
示した斜視図である。
【図9】図8の生地補助送りローラの駆動装置を示した
平面図である。
【図10】本発明の実施の形態例による生地の前部クラ
ンプ状態を示した斜視図である。
【図11】図10に続く生地のヒダ折りを示すもので、
(a)は3つ山の場合を示した斜視図、(b)は2つ山
の場合を示した斜視図である。
【図12】図11に続く生地のヒダ折り部分の回転動作
を示した斜視図である。
【図13】図12に続く生地のヒダ折り部分のミシンへ
の挿入状態を示した斜視図である。
【図14】図13に続く生地のヒダ折り部分からのヒダ
折り装置の退避を示した斜視図である。
【図15】図14に続く生地のヒダ折り部分からの押え
留め針の上昇を示した斜視図である。
【図16】図15に続くヒダ縫製を示すもので、(a)
はヒダ縫いと山止め縫いの場合を示した平面図、(b)
はヒダ縫いと逆T字縫いの場合を示した平面図である。
【図17】図16の縫いの後の糸切り後に続く次のヒダ
部分のクランプ状態を示した斜視図である。
【図18】最終ヒダ部分のクランプ状態を示した斜視図
である。
【図19】調整運転時の残り3つのヒダ要尺までの生地
残り長さの計測を示した斜視図である。
【図20】本発明を適用した第2の実施の形態例として
のカーテンヒダ縫い自動機を示すもので、生地送り装置
を省略して示した外観斜視図である。
【図21】図20の引張力付勢装置及び生地残り長さ自
動計測装置を拡大して示した斜視図である。
【図22】残り生地沿わせ板を外して図21の生地残り
長さ自動計測装置の構成を示した斜視図である。
【図23】図22の生地残り長さ自動計測装置の上部の
拡大図である。
【図24】図22の生地残り長さ自動計測装置の下部の
拡大図である。
【図25】図20のカーテンヒダ縫い自動機に生地送り
装置も併せて示した外観斜視図である。
【図26】第2の実施の形態例における生地残り長さ自
動計測装置による残り3つのヒダ要尺までの生地残り長
さの自動計測を示した斜視図である。
【図27】第2の実施の形態例のカーテンヒダ縫い自動
機によるスタートから送りローラモータONまでの制御
を示したフローチャートである。
【図28】図27に続く針上昇までの制御を示したフロ
ーチャートである。
【図29】図28に続く折込左までの制御を示したフロ
ーチャートである。
【図30】図29に続く生地位置決めOKまたはNGに
応じた制御を示したフローチャートである。
【図31】図30に続く計尺モータ上へまでの制御を示
したフローチャートである。
【図32】図31に続くエンドまでの制御を示したフロ
ーチャートである。
【図33】図22と同じく残り生地沿わせ板を外して生
地残り長さ自動計測装置の構成とともに、生地振れ止め
部材を設けた変形例を示した斜視図である。
【図34】カーテン用語を解説するもので、(a)は生
地の状態での上部正面図、(b)はヒダ縫製後の上部正
面図、(c)は山数の相違を示す端面図、(d)は山の
高さを示す端面図、(e)は谷の深さを示す端面図であ
る。
【符号の説明】
C カーテン生地 T ミシンテーブル 1 ミシン 2 ヒダ形成供給装置 3 生地載せ台 4 引張力付勢装置 5 カバー 6 生地送り装置 7 針板 8 布押え 9 留め針 11 操作パネル 12 前部保持手段 13 ヒダ折り手段 14 ヒダ部供給手段 16,17 クランプ板 18,19 折り込み板 21 引張力付勢ローラ 22 生地押えローラ 23 位置決めフランジ部 24 電子メジャー 26 右生地端位置確認スイッチ 27 ローラブラケット 28 ローラ駆動装置 29 モータ 31 パウダークラッチ 32,33 タイミングベルト装置 39 ローラ支持アーム 41 ローラ上下移動用エアーシリンダユニット 42 中間プレート 43 ローラ前進後退用エアーシリンダユニット(ロー
ラ移動装置) 44 引張力付勢装置ベースプレート 45 支軸 46 ヒダ形成供給装置ベースプレート 47 連結バー 49 ガイドロッド 57 ローラ角度可変装置 61 ポスト 62 ローラ支持アーム 64 生地送りローラ 66 モータ 67 動力伝達装置 71 ヒダ縫い部 72 二の字縫い部 73 逆T字縫い部 80 生地残り長さ自動計測装置 81 ケース 82 残り生地沿わせ板 83 長孔 84 モータ 85 歯付きプーリ 86 ロータリーエンコーダ 87 歯付きプーリ 88 タイミングベルト 89 センサブラケット 90 走査装置 91 光学センサ 92,93 リミットスイッチ 95 生地振れ止め部材 96 縫い針
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−43454(JP,A) 特開 平8−196763(JP,A) 特開 昭50−127755(JP,A) 特開 平7−308475(JP,A) 特開 平8−38767(JP,A) 特開 平7−39665(JP,A) 特開 平3−26290(JP,A) 特開 平4−20373(JP,A) 特開 平5−261188(JP,A) 特開 平8−155169(JP,A) 特開 平4−146253(JP,A) 実開 昭60−50963(JP,U) 実開 昭63−158276(JP,U) 特公 昭55−20715(JP,B2) 実公 昭43−10592(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 35/08 101 D06J 1/02 A47H 13/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫い針及び布押えを有するミシンと、 カーテン生地の前端部側から順次フック間隔を開けてカ
    ーテン生地部分をヒダ折りするヒダ折り手段、このヒダ
    折り手段を回転させて前記カーテン生地のヒダ折り部分
    を前記ミシンの縫合部に挿入するヒダ部供給手段を有す
    るヒダ形成供給装置と、を備えるカーテンヒダ縫い自動
    機であって、 前記ヒダ形成供給装置により形成された前記ヒダ折り部
    分を前記ミシンの前記布押えにより押えられた状態の前
    記カーテン生地に対し後方側への引張力を付勢する引張
    力付勢装置を備え、 この引張力付勢装置は、前記カーテン生地に接触して前
    記後方側への引張力を付勢する方向に回転する引張力付
    勢ローラを有しており、 さらに、この引張力付勢ローラの前記カーテン生地に対
    し生地送り方向とほぼ直交する方向で接触する角度を、
    生地送り方向に沿った前後方向に可変とするローラ角度
    可変装置を備えたこと、を特徴とするカーテンヒダ縫い
    自動機。
  2. 【請求項2】前記引張力付勢ローラをその軸線方向に前
    進後退動作するローラ移動装置を備えたこと、を特徴と
    する請求項1記載のカーテンヒダ縫い自動機。
  3. 【請求項3】縫い針及び布押えを有するミシンと、 カーテン生地の前端部側から順次フック間隔を開けてカ
    ーテン生地部分をヒダ折りするヒダ折り手段、このヒダ
    折り手段を回転させて前記カーテン生地のヒダ折り部分
    を前記ミシンの縫合部に挿入するヒダ部供給手段を有す
    るヒダ形成供給装置と、を備えるカーテンヒダ縫い自動
    機であって、 前記ヒダ形成供給装置により形成された前記ヒダ折り部
    分を前記ミシンの前記布押えにより押えられた状態の前
    記カーテン生地に対し後方側への引張力を付勢する引張
    力付勢装置と、 前記ヒダ形成供給装置による前記ヒダ折り部分の所定数
    形成後における前記カーテン生地の残り長さを自動計測
    する生地残り長さ自動計測装置と、を備え、 この生地残り長さ自動計測装置は、前記ヒダ形成供給装
    置により形成すべき前記ヒダ折り部分が残り3つの時点
    において、前記カーテン生地の残り長さの自動計測動作
    を行い、 さらに、前記引張力付勢装置から残りのカーテン生地を
    沿わせる残り生地沿わせ板が配置され、 この残り生地沿わせ板において、前記カーテン生地の残
    り長さが前記生地残り長さ自動計測装置により自動計測
    されること、を特徴とするカーテンヒダ縫い自動機。
  4. 【請求項4】前記生地残り長さ自動計測装置は、 前記カーテン生地に光を照射して生地端末を検出可能な
    光学センサと、 この光学センサを前記カーテン生地の長さ方向に沿って
    走査させる走査装置と、 を有すること、を特徴とする請求項3記載のカーテンヒ
    ダ縫い自動機。
  5. 【請求項5】前記引張力付勢装置の下方に、この引張力
    付勢装置から垂れ下がる残りのカーテン生地を沿わせる
    ための傾斜面を有する残り生地沿わせ板が配置され、 この残り生地沿わせ板の傾斜面において、前記カーテン
    生地の残り長さが前記生地残り長さ自動計測装置により
    自動計測されること、を特徴とする請求項3記載のカー
    テンヒダ縫い自動機。
  6. 【請求項6】前記残り生地沿わせ板には、前記残りのカ
    ーテン生地の振れを止めるための生地振れ止め部材が備
    えられていること、を特徴とする請求項3記載のカーテ
    ンヒダ縫い自動機。
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