JP3975773B2 - 自走式防除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式防除機に関するもので、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の防除機は、例えば、特開平8−84552号公報に示されているように、走行車体の前部に左右横方向に長く突出させて設けられた支持枠に、噴霧口を配置した噴霧管を支持して構成されている。そして、この種の防除機は、上述の如き構成であるから一度に広い範囲の噴霧ができる効率の高いものとなっている。
【0003】
また、特殊な防除機としては、例えば、特開平7−203826号公報に示されているように、正面視ア−チ形状に噴霧口が配置され、畝を跨いで作物に噴霧する構成のものや、また、特開平8−38016号公報に示されているように、作物の畝の中に噴口を挿入状態に降ろして、両側の作物の葉茎部(葉の裏側まで)に噴霧できる構成のものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来から防除機における噴霧装置は、トラクタ車体の前部において、中央のセンタブ−ムから左右両側にサイドブームを接続して外側に延長して噴霧幅を拡大し、一度に広い範囲の噴霧作業ができる構成としている。そして、これら従来の噴霧装置は、トラクタ車体側から延長した昇降リンクの前部に設けた前部フレ−ムに、ブ−ム支持フレ−ムの中心部位を回動支点にしてロ−リングする構成を採用している。
【0005】
この場合、ブ−ム支持フレ−ムは、サイドブ−ムを含む全体の重量が大きいために、ねじれが発生し、ロ−リング作動の円滑性を欠ぐ問題が起こり、これの改良に、強度アップを図ると、更に重量が増してコスト高となる課題があった。又、トラクタ車体側からサイドブ−ムの噴霧管に薬液を送る送液ホ−スは、作業終了後、センタブ−ムの端部からサイドブ−ムを取り外すと前記噴霧管から外れて垂れ下がった状態になり、ぶら下がったままで放置され損傷を受ける等の課題があった。
【0006】
更に、サイドブ−ムの先端部分において、それぞれ開閉自由のコックを設けた延長ブ−ムと鉄砲ノズルとを、着脱自由にして同時に接続して使い分けができる構成が米作、及び大豆作農家で要望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、トラクタ車体(1)の前側に、中央のセンタブーム(13)と該センタブーム(13)の左右両側に接続したサイドブーム(9)とに複数の噴霧ノズルを配置した噴霧管(10)を支持し該噴霧管(10)に送液ホース(11)を接続して構成した噴霧装置(33)を設ける自走式防除機において、基部をトラクタ車体(1)に支持した左右一対の昇降リンク(2、2’)を、前方に延長して先端部を前部フレ−ム(3)で連結して設け、該前部フレ−ム(3)には、それぞれ左右両側に案内ガイド(4)を上下方向に配置して設け、前記前部フレ−ム(3)には、トラクタ車体(1)の略左右中心部分に相当する位置に、ブ−ム支持フレ−ム(5)を揺動軸(6)によってロ−リング可能に支持して設け、該ブ−ム支持フレ−ム(5)に連結した支持部材(7)に軸架している案内ロ−ラ(8)を、前記案内ガイド(4)に転動可能に摺接して構成し、前記ブーム支持フレーム(5)に前記センタブーム(13)を支持した自走式防除機であって、ブ−ム支持フレ−ムは、揺動軸を回動支点にしてロ−リングするとき、案内ロ−ラを介して案内ガイドに沿いながら上下に作動するから、従来発生していたねじれが解消され、ロ−リング作動が円滑にできる。そして、ブ−ム支持フレ−ムは、強度アップの必要性が少なくなって軽量化を図ることが可能となり、他の機能部分、例えば、昇降シリンダの負担を軽減することができ、コスト低減を図ることができるものとなった。
【0008】
つぎに、請求項2の発明は、トラクタ車体1側からサイドブ−ム9の噴霧管10に、着脱自由に連結して薬液を送る前記噴霧管10から外した送液ホ−ス11の端部を係脱自由に取り付ける支持部12を前記ブーム支持フレーム5に設けた請求項1記載の自走式防除機であって、サイドブ−ムを外したとき、トラクタ車体側から延長している送液ホ−スを係合して支持し、保護することができる。そのため、送液ホ−スは、先端の開口部から異物が侵入することがなく、垂れ下がりを防止したから、損傷を受けることが極端に少なくなった利点がある。
【0009】
つぎに、請求項3の発明は、サイドブ−ム9の先端部分において、それぞれ開閉自由のコック14、15を設けた延長ブ−ム16と鉄砲ノズル17とを、前記サイドブ−ム9側の噴霧管18に着脱自由に接続して支持できる構成とした請求項1、又は請求項2記載の自走式防除機であって、同時に両方のノズルを接続しておいて、コックの切り換えにより延長ブ−ムによる噴霧作業と、鉄砲ノズルによる噴霧作業とを選択して行なうことができるものとなった。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているから、まず、請求項1の発明は、ブ−ム支持フレ−ムがロ−リングするとき、案内ロ−ラを介して案内ガイドに沿いながら上下に作動するから、従来発生していたねじれが起こらず、ロ−リング作動が円滑にできる特徴がある。そして、ブ−ム支持フレ−ムは、強度アップの必要がなくなって軽量化を図ることが可能となり、他の機能部分、例えば、昇降シリンダの負担を軽減することができ、コスト低減を図ることができる優れた効果を有する。
【0011】
そして、請求項2の発明は、サイドブ−ムを外したとき、トラクタ車体側から延長している送液ホ−スを係合して支持し、保護することができる。そのため、送液ホ−スは、先端の開口部から異物が侵入することがなく、垂れ下がりを防止したから、損傷を受けることがなくなった効果を有する。
【0012】
そして、請求項3の発明は、サイドブ−ムの先端部分に、噴霧距離の異なる二つの延長用のノズルを接続しておいて、コックの切り換えにより延長ブ−ムによる噴霧作業と、鉄砲ノズルによる噴霧作業とを選択して行なうことができる効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。まず、トラクタは、図9、乃至図11に示すように、車体1の前部に、操縦席20のハンドル21によって操作される前輪22が設けられ、後部には駆動輪となる後輪23を設けて構成されている。そして、エンジン24は、ハンドル21の前側にあるボンネットカバ−25によって覆われたエンジンル−ムに内装されており、回転各部を伝動する構成とされている。
【0014】
つぎに、溶液タンク26は、図9、乃至図11に示すように、上記操縦座20の左右両側から背後を囲んで着脱可能に取り付けられ、限られた狭いスペ−スに極力多量の噴霧用の薬液が充填できるように構成されている。そして、溶液タンク21は、実施例の場合、樹脂を素材として成形加工されており、単体での持ち運びが楽にできるように比較的軽く構成されている。
【0015】
そして、溶液タンク26は、図10に示す実施例の場合、側面視で解るように、後部下側を切欠形状に成形加工し、タンクに給水したときの車体1の前後バランスを従来型のタンク形状に比較して重心位置が前側に寄るように構成している。このように溶液タンク26を構成すると、トラクタ車体1は、前後バランスが従来より前バランスに修正されて姿勢が安定して操作性、操舵性が共に安定する。
【0016】
そして、送液ホ−ス11は、図12に示すように、基端部を操縦座席20の下側に内装して装備した送液ポンプ27や調圧装置等の計器類を介して前記溶液タンク26に連通して設けられ、先端部をトラクタ車体1の前部に設けている噴霧装置33に連通して薬液を圧送できる構成になっている。実施例の場合、送液ホ−ス11は、図6、及び図12で解るように、センタブ−ム13の噴霧管10と左右両側のサイドブ−ム9の噴霧管10とにそれぞれ接続する3本を一纏めにして、エンジン24の排気用マフラ28(車体左側)の反対側(車体右側、図12参照)を通して配設した構成としている。したがって、送液ホ−ス11は、マフラ28の排気熱の影響を受けることがなくなって耐久性に富むものとなり、更に、片側に集中配設するから配管作業時に効率よく配管できる利点がある。
【0017】
更に、実施例に係る溶液タンク26の蓋29は、図13、及び図14に示すように、上面の前後両方に取っ手30、30’を設け、横側に蝶番31を構成して蝶番31側を支点に開閉自由とし、前の操縦座席20側からでも後側からでも開閉操作ができる構成としている。この実施例の場合、蓋29は、溶液タンク26の後側から開け易いようにタンク26の後側に寄せた位置に設ける配慮もしている。
【0018】
つぎに、昇降リンク2、2’は、図9、及び図10に示すように、トラクタ車体1の前部両側から左右横方向に突出させて設けた支持ブラケット32、32’に、基部を上下回動自由に取り付けて前方に延長して構成している。そして、該昇降リンク2、2’は、図10の側面視で解るように、リンク部材を四点リンク機構に枠組して、その前部の左右両側(上下リンクも一体)を前部フレ−ム3によって連結した一体構成としている。34は昇降油圧シリンダである。
【0019】
そして、噴霧装置33は、図6、及び図9に示すように、センタブ−ム13と、該センタブ−ム13の左右両側にそれぞれ前後、及び上下に折り曲げ自由に接続したサイドブ−ム9とに、複数の噴霧ノズルを配置した噴霧管10を支持し、該噴霧管10に前述した3本の送液ホ−ス11をそれぞれ着脱自由に接続して長尺の噴霧装置を構成している。
【0020】
そして、まず、センタブ−ム13は、図1、及び図2に示すように、トラクタ車体1の前側において、ブ−ム支持フレ−ム5を前部フレ−ム3の左右中心部分(前記トラクタ車体1の略左右中心部分に相当する位置)に、前後方向の揺動軸6によってロ−リング可能に支持して設け、ロ−リングセンタ−から左右に隔たった位置に上方に向けて突出して固定している支持部材7に案内ロ−ラ8を軸架して構成している。そして、案内ガイド4は、図1、及び図2から解るように、前部フレ−ム3の左右外側にそれぞれ上下方向に配置して設け、上記案内ロ−ラ8が摺接して転動するように構成している。したがって、案内ロ−ラ8は、ロ−リング作動に伴って、案内ガイド4に接触しながらブ−ム支持フレ−ム5、及び支持部材7と一体に揺動して転がって案内されることになる。
【0021】
そして、ロ−リングロック装置35は、図3に示すように、上記ロ−リングセンタ−(揺動軸6の位置)から側方に隔てた位置において、前部フレ−ム3とブ−ム支持フレ−ム5との対応する部位にそれぞれロックピン挿入部材35a、35bを設け、ロックピン35cを挿入してロ−リングロックができる構成としている。このように、ロ−リングロック装置35は、簡単な構成で、ワンタッチ操作によってロックできるから、路上走行時やトラックに搭載して運搬する時にロックすると安全に運搬できる利点がある。
【0022】
つぎに、送液ホ−ス11の支持部12について説明する。まず、サイドブ−ム9は、図4、及び図5に示すように、作業終了後には折り畳んで(図9参照)収納したり、又他の作業に移ったり、倉庫に格納するときには、中央側のセンタ−ブ−ム13から外して格納する。そのとき、噴霧管10から連結を外した送液ホ−ス11を係脱自由に取り付ける支持部12を設けている。すなわち、支持部12は、図5に示すように、ブ−ム支持フレ−ム5の外側に寄せた位置に、噴霧管10から外してフリ−の状態にある送液ホ−ス11の先端部分を係脱自由に挿入して係止できる構成としている。実施例の場合、支持部12は、図4に示すように、噴霧管10に接続した状態から、図5に示すように、外した送液ホ−ス11を差し込んで係止する。したがって、送液ホ−ス11は、従来のように外されて垂れ下ったまま放置されて、損傷を受けることがなくなり、更に、先端開口部を塞いでいるから、ゴミや虫が侵入するおそれもないものとなった。
【0023】
つぎに、延長ブ−ム16と鉄砲ノズル17とについて説明する。実施例の延長ブ−ム16と鉄砲ノズル17とは、図6、乃至図8に示すように、それぞれホ−スの基部側に開閉自由のコック14、15を設けて薬液の流れを中断可能とし、サイドブ−ム9の先端部分において、噴霧管18に着脱自由に接続して支持できる構成としている。この場合、延長ブ−ム16の支持ア−ム36は、図7に示すように、基部側を枢着して折り畳み式に構成している。
【0024】
このように構成した延長ブ−ム16と鉄砲ノズル17とは、稲や大豆の防除作業に使用し、前者の散布幅が約10m程度で特に少量散布に適し、後者の場合は、約15m程度の散布幅がとれる。実施例の場合、作業に応じてコック14、15を切り換えて使い分けができる利点がある。
【0025】
つぎに、実施例に係るサイドブ−ム9の支持装置40について説明する。まず、支持装置40は、図9、図11、及び図15に示すように、防除作業の終了後にトラクタ車体1に沿わせて前後方向に折り畳んだサイドブ−ム9を支持する受具であって、ブ−ム収納ガイド40aと支柱40bとから構成している。
【0026】
この場合、支持装置40は、図11に示すように、基部を車体1の側部位置に固定して車幅の外側で上方に延長した支柱40bの上部に、背面視コ字型にしたブ−ム収納ガイド40aを固定して構成している。そして、支持緩衝材41は、図15、及び図16に示すように、実施例の場合、ゴムを素材として上面にサイドブ−ム9の噴霧管10を収納する凹型状の受部42を形成し、前記ブ−ム収納ガイド40aに取り付けている。
【0027】
以上のように構成した支持装置40は、図15、及び図16に示すように、サイドブ−ム9を収納して支持するとき、噴霧管10を、支持緩衝材41の受部42(凹型状部)によって受け止めて支持する。したがって、噴霧管10は、トラクタの走行に伴う振動を受けても支持緩衝材41の受部42に保持されてブ−ム収納ガイド40aの上に脱落することがない。そのため、噴霧管10は、走行中、或いはその他の振動、衝撃に受けても破損されることがなく、次工程の防除作業で薬液が漏れる等の不具合が発生することはない。
【0028】
以上のように構成した防除機の作用を説明する。まず、防除作業を行なうにあたり、予め、調合した薬液を溶液タンク26に充填してトラクタ車体1に搭載して準備を行なう。つぎに、噴霧装置33は、送液ホ−ス11の先端をカプラ(図示省略)に接続した後、左右両側のサイドブ−ム9を、中央のセンタブ−ム13と一直線状になるように開閉シリンダにより横側に広げて、トラクタ車体1の前部に広い噴霧幅が取れるように準備する。それと同時に、昇降リンク2、2’は、昇降油圧シリンダ34、34’を利用して、対象となる作物の葉茎の丈に応じて高さ調節をして噴霧高さを設定する。なお、噴霧高さは、噴霧作業中に対象とする作物の丈に応じて、昇降油圧シリンダ34、34’を利用して調節を行なうことが多い。
【0029】
以上のようにして、準備が完了すると、トラクタ車体1は、エンジン24を始動して機体の回転各部を駆動しながら前進させて、防除作業を開始する。すると、薬液は、駆動されている送液ポンプ27によって吸引されて溶液タンク26から調圧装置に達する。そして、薬液は、バルブを開くと送液ホ−ス11を圧送されてそれぞれのホ−スに送り込まれ、各ノズルの噴口から作物に噴霧される。
【0030】
このような一連の作業において、ブ−ム支持フレ−ム5は、図2に示すように、揺動軸6を回動支点にしてロ−リングするとき、案内ロ−ラ8が案内ガイド4に接触したまま転がって上下に作動する。したがって、ブ−ム支持フレ−ム5は、従来発生していたねじれ現象が発生せず、きわめて円滑なロ−リング作動ができる。そのため、ブ−ム支持フレ−ム5は、強度アップの必要性が少なくなって軽量化を図ることが可能となり、他の機能部分、例えば、昇降油圧シリンダ34の負担を軽減することができると共に、コスト低減を図ることができた。
【0031】
そして、防除作業が終了してサイドブ−ム9を外すとき、送液ホ−ス11は、トラクタ車体1側から延長している部分を、垂れ下がったまま放置することなく、図5に示すように、支持部12に差し込んで支持し、保護することができる。そのため、送液ホ−ス11は、先端の開口部から異物が侵入することがなく、垂れ下がりを防止したから、損傷を受けることもほとんどなくなった。
【0032】
そして、実施例の場合、図7に示すように、サイドブ−ム9の先端部分に、それぞれコック14、15を有する延長ブ−ム16と鉄砲ノズル17とを接続しておいて、コックの切り換え操作により延長ブ−ム16による噴霧作業と、鉄砲ノズル17による噴霧作業とを選択して行なうことができる。実際の防除作業では、延長ブ−ム16は、散布幅が約10m程度(ノズル数にもよるが)で、特に少量散布に適し、稲や大豆の防除作業に使用する。一方、鉄砲ノズル17は、約15m程度の散布幅がとれる特徴があり、これらは作業に応じてコック14、15を切り換えて使い分けができるものとしている。
【0033】
別実施例1つぎに、別実施例1を図17に基づいて説明する。別実施例1は、左右両側にある方向指示器50をブ−ム受台51を利用してその外側に取り付けた構成に関するものである。この種の防除機は、溶液タンク52をトラクタ車体53の後部に搭載すると、方向指示器50(通常の位置にある場合)を車体後方側から見る場合、上記溶液タンク52が障碍となって隠れ、確認できない危険な状態になる。
【0034】
別実施例1は、このような危険な課題を解消するものである。すなわち、別実施例1に係る方向指示器50は、図面に示すように、ブ−ム受台51を利用して取り付け、溶液タンク52より外側に配置して後方からでも十分に確認できる構成とした。この場合、方向指示器50は、機体単体作業時(溶液タンク52を搭載しない場合)と、防除機装着時(溶液タンク52を搭載した場合)とに対応して取付け替えができる構成とした。したがって、方向指示器50は、ハ−ネスも予め機体側に必要長さを用意して接続しており、取付位置も車体53側とブ−ム受台51側との両方に着脱可能な取付装置を構成している。
【0035】
別実施例1は、以上の構成によって、防除作業時の危険性が解消され、車体53の後方から方向指示器50を、溶液タンク52に邪魔されることなく確認できる特徴がある。しかも、別実施例1は、既存のブ−ム受台51を利用するだけであって、新規の構成するものに比較してコスト的に安くできる利点もある。
【0036】
別実施例2つぎに、図18、乃至図22に基づいて別実施例2を説明する。別実施例2は、サクションフィルタ60に関し、着脱操作、及びメンテナンスが容易にできる構成としたものである。
【0037】
まず、サクションフィルタ60は、既に広く知られ図18に示すように、タンク側ホ−ス61によって溶液タンク62に連通し、ポンプ側ホ−ス63によって溶液ポンプ64(実施例の場合は、操縦座席の下側に装備している)に連通して設け、吸引した薬液に対してフィルタ機能を発揮する構成としている。そして、ベ−スタンク65は、図20、及ぶ図21に示すように、トラクタ車体66の後部低位置に係止ピン67(図19参照)の抜き差しによって着脱できる構成とし、内部に、図18、及び図19に示すように、上述のサクションフィルタ60を装備している。
【0038】
別実施例2の場合、サクションフィルタ60は、図21に示すように、トラクタ車体66の後部右側にあって、図22に示す分解図のように、内側からボ−ルコック60a、フィルタホルダ60b、50メッシュのフィルタ60c、一番外側にキャップ60dの順に嵌合連結して外側から分解可能に構成している。したがって、サクションフィルタ60は、トラクタ車体66に装着した状態のまま、作業者が少しかがめば手の操作によって比較的簡単に分解、取外しができる。この場合、内側にボ−ルコック60aを設けているから、これを閉めておけば溶液タンク62の薬液が出ることはなく、分解が楽にできる構成にしている。
【0039】
そして、ベ−スタンク65は、防除作業から他の作業(例えばカルチ作業)に移るとき、溶液タンク62やその他、防除関連機器をトラクタ車体66から外すが、そのとき、ピン67を抜くだけの簡単な作業で同時に外れる構成にしている。そして、ベ−スタンク65は、内側に装備しているサクションフィルタ60もタンク側ホ−ス61とポンプ側ホ−ス63との先端を外しておけば、簡単に一体に外すことができる。
【0040】
以上述べたように、別実施例2は、ベ−スタンク65の内側にサクションフィルタ60を装備して一体的にトラクタ車体66に連結して装備したから、溶液タンク62の着脱時にベ−スタンク65を外せば、サクションフィルタ60も一体に外れ、作業効率を大幅に向上することができる。そして、サクションフィルタ65は、専用のガ−ド部材(枠)などを設けなくても充分に保護され、低コストで安全を確保できる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、平面図である。
【図2】本発明の実施例であって、平面図である。
【図3】本発明の実施例であって、側面図である。
【図4】本発明の実施例であって、一部の平面図である。
【図5】本発明の実施例であって、一部の側面図である。
【図6】本発明の実施例であって、平面図である。
【図7】本発明の実施例であって、作用を示す正面図である。
【図8】本発明の実施例であって、作用を示す正面図である。
【図9】本発明の実施例であって、側面図である。
【図10】本発明の実施例であって、操作パネルの配置図である。
【図11】本発明の実施例であって、制御機構のブロック図である。
【図12】本発明の実施例であって、車速設定表である。
【図13】本発明の実施例であって、平面図である。
【図14】本発明の実施例であって、平面図である。
【図15】本発明の実施例であって、側面図である。
【図16】本発明の実施例であって、要部の断面図である。
【図17】本発明の別実施例1であって、背面図である。
【図18】本発明の別実施例2であって、平面図である。
【図19】本発明の別実施例2であって、側面図である。
【図20】本発明の別実施例2であって、側面図である。
【図21】本発明の別実施例2であって、平面図である。
【図22】本発明の別実施例2であって、分解斜面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ車体 2、2’ 昇降リンク
3 前部フレ−ム 4 案内ガイド
5 ブ−ム支持フレ−ム 6 揺動軸
7 支持部材 8 案内ロ−ラ
9 サイドブ−ム 10 噴霧管
11 送液ホ−ス 12 支持部
13 センタ−ブ−ム 14 コック(延長ブ−ム)
15 コック(鉄砲ノズル) 16 延長ブ−ム
17 鉄砲ノズル 18 ブ−ム内の噴霧管
Claims (3)
- トラクタ車体(1)の前側に、中央のセンタブーム(13)と該センタブーム(13)の左右両側に接続したサイドブーム(9)とに複数の噴霧ノズルを配置した噴霧管(10)を支持し該噴霧管(10)に送液ホース(11)を接続して構成した噴霧装置(33)を設ける自走式防除機において、基部をトラクタ車体(1)に支持した左右一対の昇降リンク(2、2’)を、前方に延長して先端部を前部フレ−ム(3)で連結して設け、該前部フレ−ム(3)には、それぞれ左右両側に案内ガイド(4)を上下方向に配置して設け、前記前部フレ−ム(3)には、トラクタ車体(1)の略左右中心部分に相当する位置に、ブ−ム支持フレ−ム(5)を揺動軸(6)によってロ−リング可能に支持して設け、該ブ−ム支持フレ−ム(5)に連結した支持部材(7)に軸架している案内ロ−ラ(8)を、前記案内ガイド(4)に転動可能に摺接して構成し、前記ブーム支持フレーム(5)に前記センタブーム(13)を支持した自走式防除機。
- トラクタ車体(1)側からサイドブ−ム(9)の噴霧管(10)に、着脱自由に連結して薬液を送る前記噴霧管(10)から外した送液ホ−ス(11)の端部を係脱自由に取り付ける支持部(12)を前記ブーム支持フレーム(5)に設けた請求項1記載の自走式防除機。
- 前記サイドブ−ム(9)の先端部分において、それぞれ開閉自由のコック(14、15)を設けた延長ブ−ム(16)と鉄砲ノズル(17)とを、前記サイドブ−ム(9)側の噴霧管(18)に着脱自由に接続して支持できる構成とした請求項1、又は請求項2記載の自走式防除機。
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