JP3971553B2 - 印刷制御装置、印刷制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワークにより接続されたプリンタを制御して印刷ジョブを処理させる印刷制御装置、印刷制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
顧客(主として企業)からの委託を受けて、指定された文書を指定された部数だけ印刷し、かつ指定された方法で製本して納入する、一般に「コピーサービス」「プリンティングサービス」などと呼ばれるサービスが従来から存在している。
【0003】
印刷の依頼は、顧客から上記サービスを提供する業者に対して、紙媒体あるいは電子媒体(FD、MO、CD−ROMなど)に記録した原稿と、当該原稿の印刷部数や製本方法、納品期日などを記載した印刷指示書とを郵送することによりおこなう(新規入稿)。
【0004】
あるいは、以前にも印刷を依頼したことのある原稿について再度印刷を依頼するときは、電話により業者側に保管されている原稿を指定して、印刷部数などを指示するのであってもよい(リピート入稿)。
【0005】
業者側では、不特定多数の顧客から受け付けたそれぞれの依頼について、印刷枚数や納品期日、あるいは業者側の人的・物的資源の制限などに配慮しつつ、もっぱら担当者の勘や経験によって、その処理順序や処理時期を決定する。
【0006】
そして、この予定にしたがって、指定された原稿をコピー機により複写したり(紙入稿の場合)、パーソナルコンピュータに接続されたプリンタにより印刷したりして(電子入稿の場合)、最終的に確認・丁合し顧客に納品する。
【0007】
上記に対して、本出願人は、顧客からの印刷依頼をインターネットまたはイントラネットを介してオンラインで受注するとともに、プリントサーバーとそこに接続された複数のプリンタとをもちいて、スケジューリングやプリントアウトまで自動的におこなうCRD/PFP(コピーセンター/複写業者)向け印刷システムをすでに提案している(特願2000−125267)。
【0008】
このシステムにおいては、顧客は自社のパーソナルコンピュータから業者の提供するホームページにアクセスし、印刷依頼用のフォーム(ジョブチケット)に印刷部数や製本方法、納品期日などの必要事項を記入して、印刷を依頼する文書のデータとともに送信することで、当該文書の印刷を発注することができる。
【0009】
業者側のプリントサーバーでは、受注した印刷依頼(印刷ジョブ)の印刷所要時間を算出するとともに、印刷スケジュールから当該印刷時間以上の連続した空き時間、あるいは離散的な空き時間であってその合計が印刷時間以上になるものを検索して、当該空き時間に上記ジョブを登録する。
【0010】
このスケジューリングは、プリントサーバーにインストールされたソフトウエアによって自動的におこなわれるので、基本的に人間の介入を必要としない(というより、そもそもそれを不要とするために上記システムは開発されたものである)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにして機械的に作成されたスケジュールが、必ずしも常に最適な(最も効率的な、といってもよい)ものであるとは限らない。
【0012】
たとえば、印刷時間60分のジョブがあり、あるプリンタに飛び飛びに10分ずつの空き時間が6個あったとすると、上記ジョブは6個に分割されてそれぞれの空き時間に割り当てられてしまう。
【0013】
しかし、むしろすでにスケジュールされているジョブの間を詰めて、まとまった60分の空き時間を作り、その時間に上記ジョブを処理したほうが、印刷物の取りまとめに要する時間や労力も考えあわせたとき、全体としてより効率的であると考えられる。
【0014】
かといって、あらゆるケースにおいて常に最適なスケジュールを作成しようとすると、そのプログラムは複雑・巨大となり、かえって実用に適さないものとなってしまう。また、時には上記システムの利用者が、効率以外の他の要素を優先させることもありうる。
【0015】
そこで、上記のような非効率の発生はある程度容認しつつ、必要に応じて人手によりスケジュールを確認・修正できるような仕組みがあればよいが、上記従来技術においては、わずかに各ジョブごとのスケジュール(どのプリンタでいつ処理される予定であるか)を、一覧形式で照会・変更できるのみであった。
【0016】
すなわち、上記従来技術では、利用者はシステム全体のスケジューリング状況を把握することができない。また、たとえばジョブ同士の間隔を詰めたり、プリンタAのジョブa1をプリンタBに移動して、プリンタBの既存のジョブb1〜b8を順次繰り下げたりというような、複数のジョブのスケジュール変更は、操作がきわめて煩雑となる。
【0017】
そのため、機械的に作成されたスケジュールがたとえ非効率的なものであったとしても、利用者はそれに効果的に介入することができないという問題点があった。
【0018】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、印刷システム全体のスケジューリング状況を直感的に把握できるとともに、容易かつ直感的な操作で個々の印刷ジョブの処理日時や処理主体を変更することが可能な印刷制御装置、印刷制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる印刷制御装置は、ネットワークにより接続されたプリンタを制御して印刷ジョブを処理させる印刷制御装置において、前記印刷ジョブの印刷時間を算出する印刷時間算出手段と、前記印刷ジョブの開始予定日時を決定するとともに、当該開始予定日時に前記印刷時間算出手段により算出された印刷時間を加算することで当該印刷ジョブの終了予定日時を決定する印刷スケジュール決定手段と、前記印刷スケジュール決定手段により決定された開始予定日時および終了予定日時を記憶する印刷スケジュール記憶手段と、前記印刷ジョブを前記印刷スケジュール記憶手段により記憶された開始予定日時および終了予定日時にもとづいて算出された表示幅を有する矩形によって表現して画面表示する印刷スケジュール表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この請求項1に記載の発明によれば、印刷ジョブを表す矩形の表示幅は、当該矩形で表されるジョブの印刷時間に比例した長さとなる。
【0021】
また、請求項2に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブが割り当てられた前記プリンタに対応づけて画面表示することを特徴とする。
【0022】
この請求項2に記載の発明によれば、個々の印刷ジョブは当該ジョブが割り当てられたプリンタごとに、その印刷時間に比例した表示幅を有する矩形によって表示される。
【0023】
また、請求項3に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記矩形によって表現される印刷ジョブのステータスにもとづいて前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示することを特徴とする。
【0024】
この請求項3に記載の発明によれば、矩形の色または模様によって当該矩形で表される印刷ジョブのステータスが示される。
【0025】
また、請求項4に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記矩形によって表現される印刷ジョブが前記プリンタに割り当てられているか否かによって前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示することを特徴とする。
【0026】
この請求項4に記載の発明によれば、矩形の色または模様によって当該矩形で表される印刷ジョブがプリンタに割り当てられているか否かが示される。
【0027】
また、請求項5に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、さらに、日時が配置されたスケールを画面表示するとともに、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時が前記スケールの対応する日時と一致するように画面表示することを特徴とする。
【0028】
この請求項5に記載の発明によれば、スケール上での矩形の表示位置によって、当該矩形で表される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が示される。
【0029】
また、請求項6に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項5に記載の発明において、前記スケールに配置される日時は、一日分の時刻、一週間分の日付または一年分の月名であることを特徴とする。
【0030】
この請求項6に記載の発明によれば、スケールの切り換えによって、表示される印刷スケジュールの範囲は一日分、一週間分または一年分となる。
【0031】
また、請求項7に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項5または6に記載の発明において、前記印刷スケジュール決定手段が、前記印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を営業時間の範囲内で決定するとともに、前記印刷スケジュール表示手段が、前記営業時間の範囲内の時間帯と前記営業時間の範囲外の時間帯との背景色を異ならせて画面表示することを特徴とする。
【0032】
この請求項7に記載の発明によれば、印刷スケジュールにおいて営業時間内の時間帯と営業時間外の時間帯とは背景色が区別して表示される。
【0033】
また、請求項8に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール決定手段が、前記印刷時間算出手段により算出された印刷時間の長短にもとづいて複数の印刷ジョブの処理順序を決定するとともに、前記処理順序にしたがって前記複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を決定することを特徴とする。
【0034】
この請求項8に記載の発明によれば、特定のプリンタで特定の期間に予定されている複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が、その処理順序が印刷時間の長いものの順になるように変更される。
【0035】
また、請求項9に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項5〜8のいずれか一つに記載の発明において、さらに、前記印刷スケジュール表示手段により画面表示された矩形のうち一または複数の矩形を移動させる印刷ジョブ移動手段を備え、前記印刷スケジュール決定手段は、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を移動先の日時に変更するとともに、当該印刷ジョブを移動先のプリンタに割り当てることを特徴とする。
【0036】
この請求項9に記載の発明によれば、印刷ジョブの開始予定日時や終了予定日時、および当該ジョブを処理するプリンタの変更が、当該ジョブを表す矩形の画面上での移動によって実行される。
【0037】
また、請求項10に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項9に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時を当該営業時間の範囲外の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示することを特徴とする。
【0038】
この請求項10に記載の発明によれば、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブをそのまま営業時間外に割り当ててもよいかどうかについての確認メッセージが表示される。
【0039】
また、請求項11に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項9に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示することを特徴とする。
【0040】
この請求項11に記載の発明によれば、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブを翌日以降の営業時間内に割り当ててもよいかどうかについての確認メッセージが表示される。
【0041】
また、請求項12に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項9に記載の発明において、前記印刷スケジュール決定手段が、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更することを特徴とする。
【0042】
この請求項12に記載の発明によれば、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブは強制的に翌日以降の営業時間内に割り当てられる。
【0043】
また、請求項13に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール決定手段が、前記印刷ジョブについて決定した開始予定日時および/または終了予定日時を前記プリンタでの処理の進捗状況にしたがって定期的に補正するとともに、前記印刷スケジュール記憶手段が、前記印刷スケジュール決定手段により補正された開始予定日時および/または終了予定日時を記憶することを特徴とする。
【0044】
この請求項13に記載の発明によれば、個々の印刷ジョブについていったん決定された開始予定日時および終了予定日時が、プリンタでの処理の進捗状況に応じて定期的に補正されるとともに、記憶されたこの補正後の開始予定日時および終了予定日時にもとづいて当該ジョブを表す矩形が再表示される。
【0045】
また、請求項14に記載の発明にかかる印刷制御方法は、ネットワークにより接続されたプリンタを制御して印刷ジョブを処理させる印刷制御方法において、前記印刷ジョブの印刷時間を算出する印刷時間算出工程と、前記印刷ジョブの開始予定日時を決定するとともに、当該開始予定日時に前記印刷時間算出工程により算出された印刷時間を加算することで当該印刷ジョブの終了予定日時を決定する印刷スケジュール決定工程と、前記印刷スケジュール決定工程により決定された開始予定日時および終了予定日時を印刷スケジュールテーブルに格納する印刷スケジュール格納工程と、前記印刷ジョブを前記印刷スケジュール格納工程により前記印刷スケジュールテーブルに格納された開始予定日時および終了予定日時にもとづいて算出された表示幅を有する矩形によって表現して画面表示する印刷スケジュール表示工程と、を含んだことを特徴とする。
【0046】
この請求項14に記載の発明によれば、印刷ジョブを表す矩形の表示幅は、当該矩形で表されるジョブの印刷時間に比例した長さとなる。
【0047】
また、請求項15に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブが割り当てられた前記プリンタに対応づけて画面表示することを特徴とする。
【0048】
この請求項15に記載の発明によれば、個々の印刷ジョブは当該ジョブが割り当てられたプリンタごとに、その印刷時間に比例した表示幅を有する矩形によって表示される。
【0049】
また、請求項16に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14または15に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記矩形によって表現される印刷ジョブのステータスにもとづいて前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示することを特徴とする。
【0050】
この請求項16に記載の発明によれば、矩形の色または模様によって当該矩形で表される印刷ジョブのステータスが示される。
【0051】
また、請求項17に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14または15に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記矩形によって表現される印刷ジョブが前記プリンタに割り当てられているか否かによって前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示することを特徴とする。
【0052】
この請求項17に記載の発明によれば、矩形の色または模様によって当該矩形で表される印刷ジョブが、プリンタに割り当てられているか否かについて示される。
【0053】
また、請求項18に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14〜17のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、さらに、日時が配置されたスケールを画面表示するとともに、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時が前記スケールの対応する日時と一致するように画面表示することを特徴とする。
【0054】
この請求項18に記載の発明によれば、スケール上での矩形の表示位置によって当該矩形で表される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が示される。
【0055】
また、請求項19に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項18に記載の発明において、前記スケールに配置される日時は、一日分の時刻、一週間分の日付または一年分の月名であることを特徴とする。
【0056】
この請求項19に記載の発明によれば、スケールの切り換えによって、表示される印刷スケジュールの範囲が一日分、一週間分または一年分となる。
【0057】
また、請求項20に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項18または19に記載の発明において、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を営業時間の範囲内で決定するとともに、前記印刷スケジュール表示工程で、前記営業時間の範囲内の時間帯と前記営業時間の範囲外の時間帯との背景色を異ならせて画面表示することを特徴とする。
【0058】
この請求項20に記載の発明によれば、印刷スケジュールにおいて営業時間内の時間帯と営業時間外の時間帯とは背景色が区別して表示される。
【0059】
また、請求項21に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項13〜20のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷時間算出工程により算出された印刷時間の長短にもとづいて複数の印刷ジョブの処理順序を決定するとともに、前記処理順序にしたがって前記複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を決定することを特徴とする。
【0060】
この請求項21に記載の発明によれば、特定のプリンタで特定の期間に予定されている複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が、その処理順序が印刷時間の長いものの順になるように変更される。
【0061】
また、請求項22に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項18〜21のいずれか一つに記載の発明において、さらに、前記印刷スケジュール表示工程により画面表示された矩形のうち一または複数の矩形を移動させる印刷ジョブ移動工程を含み、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を移動先の日時に変更するとともに、当該印刷ジョブを移動先のプリンタに割り当てることを特徴とする。
【0062】
この請求項22に記載の発明によれば、印刷ジョブの開始予定日時や終了予定日時、および当該ジョブを処理するプリンタの変更が、当該ジョブを表す矩形の画面上での移動によって実行される。
【0063】
また、請求項23に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項22に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時を当該営業時間の範囲外の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示することを特徴とする。
【0064】
この請求項23に記載の発明によれば、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブをそのまま営業時間外に割り当ててもよいかどうかについての確認メッセージが表示される。
【0065】
また、請求項24に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項22に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示することを特徴とする。
【0066】
この請求項24に記載の発明によれば、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブを翌日以降の営業時間内に割り当ててもよいかどうかについての確認メッセージが表示される。
【0067】
また、請求項25に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項22に記載の発明において、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更することを特徴とする。
【0068】
この請求項25に記載の発明によれば、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブは強制的に翌日以降の営業時間内に割り当てられる。
【0069】
また、請求項26に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14〜25のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷ジョブについて決定した開始予定日時および/または終了予定日時を前記プリンタでの処理の進捗状況にしたがって定期的に補正するとともに、前記印刷スケジュール格納工程で、前記印刷スケジュール決定工程により補正された開始予定日時および/または終了予定日時を前記印刷スケジュールテーブルに格納することを特徴とする。
【0070】
この請求項26に記載の発明によれば、個々の印刷ジョブについていったん決定された開始予定日時および終了予定日時が、プリンタでの処理の進捗状況に応じて定期的に補正されるとともに、記憶されたこの補正後の開始予定日時および終了予定日時にもとづいて当該ジョブを表す矩形が再表示される。
【0071】
また請求項27に記載の発明にかかる記録媒体は、前記請求項14〜26のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、当該プログラムをコンピュータで読み取ることが可能となり、これによって、請求項14〜26のいずれか一つに記載された方法をコンピュータによって実施することが可能となる。
【0072】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる印刷制御装置、印刷制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0073】
(実施の形態)
まず、この発明の実施の形態による印刷制御装置を含む、印刷システム全体の構成について説明する。図1は、本実施の形態による印刷制御装置を含む印刷システムのシステム構成を示す説明図である。
【0074】
図1において、101はユーザークライアントであり、顧客が業者に対して印刷業務を委託するために使用するコンピュータである。このコンピュータからWebブラウザを起動して、後述するWWWサーバー104上の印刷依頼用ホームページにアクセスすることにより、印刷対象文書とその印刷条件(ジョブチケット)とを送信することができる。
【0075】
なお、ユーザークライアント101は、WWWサーバー104上のLIFISA用ホームページを介して、後述するLIFISA文書管理サーバー106から、以前印刷を依頼したことのある文書やその際のジョブチケットを検索することができる。前と同じ原稿を同じ条件で再度印刷依頼する場合には、このようにして検索したジョブチケットの番号を指定するのみで、簡易に印刷の発注をおこなうことができる。
【0076】
図1において、「FSX−DX」とは印刷システム全体の製品名である。FSX−DXは以下に説明する受付用クライアント102、管理クライアント103、WWWサーバー104、プリントサーバー105、LIFISA文書管理サーバー106および複数のプリンタ107により構成される。これらのコンピュータおよびプリンタはイントラネットによって接続される。
【0077】
なお、実際のシステムでは、ユーザークライアント101をインターネットを介して接続するため、セキュリティ確保の目的でFSX−DXにファイアーウォールを組み込む必要がある。また、LIFISA文書管理サーバー106について、公開用および非公開用の二つのサーバーを設ける必要がある。しかし、これらはこの発明の中心的な内容ではないため、説明の便宜上いずれも図示を省略している。
【0078】
102は受付用クライアントであり、コンピュータやネットワークなどの施設を有さない顧客に代わって、当該顧客からの電話や郵便による依頼を受け付けた業者側の担当者が、印刷対象文書やジョブチケットを入力するために使用するコンピュータである。機能的にはユーザークライアント101の内容と同一である。
【0079】
103は管理クライアントであり、顧客から依頼された印刷業務を管理するために業者側の担当者が使用するコンピュータである。WebブラウザからWWWサーバー104上の印刷管理用ホームページにアクセスすることで、印刷する文書やジョブチケットを登録/検索/削除/管理することができる。
【0080】
104はWWWサーバーであり、印刷依頼用ホームページ、印刷管理用ホームページ、LIFISA用ホームページの3種類のホームページ、およびそれぞれのWebアプリケーションを提供するためのコンピュータである。
【0081】
また、WWWサーバー104は、ユーザークライアント101や受付用クライアント102からの印刷依頼を受け付けると、後述するプリントサーバー105に対してその要求を転送する。
【0082】
105はプリントサーバーであり、ユーザークライアント101や受付用クライアント102から投入された印刷ジョブのスケジューリングをおこなうとともに、後述するプリンタ107を制御して実際の印刷をおこなわせる。
【0083】
また、プリントサーバー105は、後述のように各プリンタのジョブのスケジューリング状況をグラフィカルに画面表示するとともに、その画面上でおこなわれた操作(たとえばジョブのドラッグ&ドロップ)にしたがって印刷スケジュールを変更する。
【0084】
106はLIFISA文書管理サーバーであり、印刷対象文書やジョブチケットを蓄積・管理するためのコンピュータである。上述のように、WWWサーバー104のLIFISA用ホームページを介して、このLIFISA文書管理サーバー106から所望の文書やジョブチケットを検索することができる。なお、「LIFISA」とは製品名である。
【0085】
なお、受付用クライアント102、管理クライアント103、WWWサーバー104、プリントサーバー105およびLIFISA文書管理サーバー106は、必ずしも別個のコンピュータでなくともよく、たとえば1台のコンピュータが上記すべての機能を兼ね備えるようにしてもよい。
【0086】
107はプリンタであり、プリントサーバー105の制御にしたがって、PostScriptなどのPDL(ページ記述言語)により記述された印刷対象文書からその紙面イメージを作成するとともに、イメージ化した文書を指定された条件にしたがって所定の用紙上に印刷する。
【0087】
つぎに、この発明の実施の形態による印刷制御装置(具体的にはプリントサーバー105)のハードウエア構成について説明する。図2は、本実施の形態によるプリントサーバー105のハードウエア構成を示す説明図である。
【0088】
図2において、201は、システム全体を制御するCPUを、202は、基本入出力プログラムを記憶したROMを、203は、CPU201のワークエリアとして使用されるRAMを、それぞれ示している。
【0089】
また、204は、CPU201の制御にしたがってHD(ハードディスク)205に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、205は、HDD204の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶するHDを、それぞれ示している。
【0090】
また、206は、CPU201の制御にしたがってFD(フロッピーディスク)207に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フロッピーディスクドライブ)を、207は、FDD206の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶する着脱自在のFDを、それぞれ示している。
【0091】
また、208は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データを表示するディスプレイを、209は、通信回線210を介してLANなどのネットワークNETに接続され、そのネットワークNETとCPU201とのインターフェースとして機能するネットワークボードを、それぞれ示している。
【0092】
また、211は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボードを、212は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などをおこなうマウスを、それぞれ示している。
【0093】
また、213は、着脱可能な記録媒体であるCD−ROMを、214は、CD−ROM213に対するデータのリードを制御するCD−ROMドライブを、200は、上記各部を接続するためのバスまたはケーブルを、それぞれ示している。
【0094】
つぎに、この発明の実施の形態による印刷制御装置(プリントサーバー105)の機能的構成について説明する。図3は、本実施の形態によるプリントサーバー105の構成を機能的に示す説明図である。なお、同図では本発明を説明するために必要な最低限の機能部のみを示し、その他の部分については記載を省略している。
【0095】
図3において、301は、WWWサーバー104との通信を制御するWebインターフェース部であり、ユーザークライアント101などからWWWサーバー104を介して転送されてきた、印刷依頼(印刷ジョブの登録)をはじめとする種々の要求を受信する。
【0096】
受信する要求には印刷ジョブの登録以外にも、すでに登録した印刷ジョブの詳細確認や状態確認、過去に登録した印刷ジョブの一覧表示などがあるので、Webインターフェース部301は、まず入力した要求がいずれの要求であるかを判別する。
【0097】
そして、入力した要求が印刷ジョブの登録である場合に、当該要求に対してジョブID(識別番号)を付与し、その印刷対象文書およびジョブチケットとあわせて、後述するLIFISAインターフェース部302を介してLIFISA文書管理サーバー106へ、また後述するデータベース管理部303へ、それぞれ出力する。
【0098】
302は、LIFISA文書管理サーバー106との通信を制御するLIFISAインターフェース部であり、Webインターフェース部301から入力した印刷対象文書およびジョブチケットの登録依頼を、LIFISA文書管理サーバー106に対して送信する。あるいは、すでに登録されている文書などの検索依頼を送信して、その検索結果を受信する。
【0099】
303は、データベース管理部であり、Webインターフェース部301から入力した印刷ジョブの登録依頼を受けて、そのジョブIDやジョブチケットから抽出した必要事項などを、後述する印刷ジョブテーブル303aおよび印刷スケジュールテーブル303bに登録する。
【0100】
また、後述する印刷スケジュール決定部306bや入力部305からの依頼を受けて、上記テーブルに書き込まれている印刷ジョブの開始/終了予定日時や処理予定プリンタを変更・消去したり、プリンタインターフェース部304からの依頼を受けて、各ジョブのステータス(状態)をリアルタイムに変更したりといった、上記各テーブルへの書き込み処理をおこなう。
【0101】
また、データベース管理部303は、後述する印刷スケジュール表示部306aからの依頼を受けて、すでに登録されているジョブの中から指示された条件に合致するものを検索する。
【0102】
印刷ジョブテーブル303テーブルaは、Webインターフェース部301から入力した印刷ジョブの内容の詳細を保持するためのテーブルである。
【0103】
図4は、印刷ジョブテーブル303aの項目の一例を示す説明図である。このように、印刷ジョブ303aには、ジョブID(同図では「JID」)と対応づけて印刷部数(同「NUM」)、用紙サイズ(同「SIZE」)、印刷期限(同「SDATE」)、印刷対象文書のID(同「DOCID」)などが登録される。
【0104】
また、印刷スケジュールテーブル303bは、印刷ジョブテーブル303aに登録されたそれぞれのジョブの印刷スケジュールや現時点でのステータスを保持するためのテーブルである。
【0105】
図5は、印刷スケジュールテーブル303bの項目の一例を示す説明図である。このように、印刷スケジュールテーブル303bには、ジョブID(同図では「JID」)と対応づけてその開始予定日時(同「STT」)、終了予定日時(同「END」)、当該ジョブを処理するプリンタの名称(同「PRNT」)、現時点でのステータス(同「KFLG」)などが登録される。
【0106】
なお、Webインターフェース部301から新たに入力したジョブについては、印刷スケジュールテーブル303bの「JID」にそのジョブIDを書き込むが、「STT」「END」および「PRNT」の項目は空白のままとする(あるいは、ありえない値を書き込むこととする)。
【0107】
このように、両テーブルにエントリは有している(具体的には、両テーブルにそのジョブIDは書き込まれている)が、その処理日時や処理主体は未定の状態にある(具体的には、印刷スケジュールテーブル303bの「STT」「END」および「PRNT」の値が不定である)ジョブを、以下では「プリンタ未割り当て」のジョブ、あるいは「保留」されているジョブという。また、投入された新規ジョブは、後述する印刷スケジュール決定部306bによって処理予定日時や処理予定プリンタが決定されるまでは、プリンタ未割り当て(保留)の状態である。
【0108】
なお、新規ジョブについてその投入直後には日時やプリンタを決めず、いったんそれらをプリンタ未割り当ての状態にするのは、プリンタでの実際の印刷を開始する前に、その依頼内容や依頼そのものが本当に顧客の意図に沿ったものであるかどうかの確認(ユーザー確認)、印刷対象文書の送受信時にデータの欠落・変成などがおこっていないかどうかの確認(原稿確認)、あるいは後述するように、印刷時にプリンタ特性に起因するレイアウトの崩れなどが発生しないかどうかの確認(印刷結果確認=プルーフ印刷)、などをおこなえるようにするためである。ひとまずプリンタ未割り当てとしてその処理を保留している間に、いつでも上記確認をおこなうことができる。
【0109】
304は、プリンタ107との通信を制御するプリンタインターフェース部であり、一定の間隔でデータベース管理部303に対して、印刷スケジュールテーブル303bに印刷日時の到来したジョブ(具体的には、その開始予定日時が現在日時以降の所定の期間内にあるジョブ)があれば、当該ジョブの詳細を印刷ジョブテーブル303aから取得して返すよう依頼する。
【0110】
そして、返されたジョブ詳細の中から印刷対象文書のID(これは上述のように、印刷ジョブテーブル303aの「DOCID」の項目に格納されている)を取得し、ついでLIFISAインターフェース部302を介して、当該IDで特定される文書のデータを取得する。
【0111】
そして、印刷スケジュールテーブル303bで指定されたプリンタ107に対して、印刷対象文書のデータや印刷部数などの必要事項を送信して、上記ジョブを処理させる。
【0112】
また、プリンタインターフェース部304は、プリンタ107から一定の間隔で送信されてくるそのステータス(ジョブX印刷中、ジョブY停止中、アイドル状態、SC発生など)を受信する。
【0113】
そして、各プリンタのステータスから各ジョブのステータスを割り出し、データベース管理部303に依頼して、状態の変化したジョブについて、印刷スケジュールテーブル303bの「KFLG」の値を書き換えさせる。
【0114】
たとえば、新たに開始したジョブについては、当該ジョブの「KFLG」を印刷待機中を示す値(具体的には「01」)から印刷中を示す値(同「02」)に、終了したジョブについては、当該ジョブの「KFLG」を印刷中を示す値(具体的には「02」)から印刷完了を示す値(同「05」)に、それぞれ書き換える。
【0115】
305は、入力部であり、後述する印刷スケジュールウィンドウに表示されたジョブの選択指示、プリンタ割り当て/未割り当て指示、ドラッグ&ドロップによる印刷日時/使用プリンタの変更指示、プルーフ印刷指示などの各種指示を入力する。
【0116】
306は、印刷スケジュール部であり、印刷スケジュール表示部306aと、印刷スケジュール決定部306bと、印刷時間算出部306cとを含む構成である。これらの機能部は相互に密接な連携を取りながら動作するので、以下では具体的な処理の流れにしたがって、各部の機能を説明する。
【0117】
なお、Webインターフェース部301、LIFISAインターフェース部302、データベース管理部303、プリンタインターフェース部304、入力部305および印刷スケジュール部306は、それぞれROM202、RAM203またはハードディスク205、フロッピーディスク207などの記録媒体に記録されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU201などが命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するものである。
【0118】
(1)印刷スケジュールの表示
印刷スケジュール表示部306aの主な機能は、後述する印刷スケジュールウィンドウの画面表示である。
【0119】
まず、印刷スケジュール表示部306aは、データベース管理部303に依頼して、現在日時(ここでは、2000年7月25日12時であるものとする)を含む一定期間内に処理される/処理されたジョブを印刷スケジュールテーブル303bから検索させる。そして、検索されたジョブの開始予定日時「STT」、終了予定日時「END」、および現時点でのステータス「KFLG」を取得する。
【0120】
また、印刷スケジュール表示部306aは、データベース管理部303に依頼して、現時点でプリンタ未割り当ての状態にあるジョブを印刷スケジュールテーブル303bから検索させる。
【0121】
そして、検索されたプリンタ未割り当てのジョブについて、印刷時間算出部306cに依頼して、その印刷時間(事前に予測される印刷所要時間)を算出させる。印刷時間算出部306cは、下記の計算式により指示されたジョブの印刷時間を算出する。
【0122】
印刷時間(min)=60(min)×印刷部数×印刷ページ数/プリンタの印刷速度(cpm)
【0123】
なお、プリンタ未割り当てのジョブについてはまだプリンタが特定されていないので、上記計算式の「プリンタの印刷速度」としては、使用する可能性のあるすべてのプリンタの印刷速度の平均値などをもちいる。したがって、プリンタ割り当て前のジョブの印刷時間はあくまで概算値となる。
【0124】
そして、印刷スケジュール表示部306aは、上記のようにして得たジョブの開始/終了予定日時とそのステータス(プリンタ割り当て後のジョブの場合)、およびジョブの印刷時間とそのステータス(プリンタ割り当て前のジョブの場合)にもとづいて、たとえば図6に示すような印刷スケジュールウィンドウを表示する。
【0125】
同図において、プリンタ1の欄に表示された矩形601は、プリンタ1で7月25日12時半に開始する予定であり、同日13時に終了する予定の印刷ジョブを表している。矩形601の始点はスケール600上の上記開始予定日時(12時半)と、また終点はスケール600上の上記終了予定日時(13時)と、それぞれ一致している。
【0126】
なお、「矩形の表示幅=そのジョブの開始予定日時からそのジョブの終了予定日時までの時間のスケール上での長さ」であり、また各ジョブの終了予定日時はその開始予定日時に印刷時間を加算した日時となっている、すなわち「そのジョブの終了予定日時=そのジョブの開始予定日時+そのジョブの印刷時間」さらに言い換えれば「そのジョブの開始予定日時から終了予定日時までの時間=そのジョブの印刷時間」であるので、矩形の表示幅は、当該矩形が表すジョブの印刷時間に比例した長さとなる。
【0127】
なお、矩形601の内部は「印刷待機中」を表す色あるいは模様で塗りつぶされており、この矩形で表現されるジョブの現在のステータスが、「印刷待機中」であることを示している。
【0128】
また、プリンタ2の欄の矩形602は、プリンタ2で11時半に実際に開始し13時に終了する予定の印刷中のジョブを、プリンタ1の欄の矩形603は、プリンタ1で10時40分に開始し11時40分に終了した印刷完了のジョブを、それぞれ表している。
【0129】
また、プリンタ未割り当ての欄の矩形604は、まだいずれのプリンタにも割り当てられていないジョブを表している。これらプリンタ未割り当てのジョブについては、まだ処理日時や処理主体が決定されていないので、まとめて順に間を詰めて表示する。その順序は、たとえばジョブの投入順(登録日時の早いもの順、といってもよい。登録日時は印刷ジョブテーブル303aの「DATE」に格納されている)とする。
【0130】
なお、矩形604の表示幅は、印刷時間算出部306cにより算出された印刷時間(ここでは70分)に比例した長さとなっている。
【0131】
図31は、この発明の実施の形態による印刷制御装置(プリントサーバー105)の、印刷スケジュールウィンドウの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0132】
ステップS3101で、現在日時の前後のジョブを印刷スケジュールテーブル303bから検索し、ステップS3102でその開始予定日時、終了予定日時および現在のステータスを取得する。さらに、ステップS3103でプリンタ未割り当てのジョブを検索し、ステップS3104でその印刷時間を算出する。
【0133】
そして、ステップS3105で、上記から各ジョブを表す矩形の表示幅、表示位置、色、模様などを決定し、ステップS3106でこれらをウィンドウやスケールの画像と合成して画面表示する。
【0134】
なお、図6に示す印刷スケジュールウィンドウには、初期状態では現在日時の前後のジョブが表示されるが、「年月日指定」ボタン605をクリックすることにより、特定の年月日の前後のジョブを表示させることもできる。左三角ボタン606や右三角ボタン607をクリックすることにより、表示されている期間よりも前、あるいは後の期間のジョブを表示させることもできる。また、「現在に戻る」ボタン608をクリックすることにより、現在日時の前後のジョブを瞬時に表示させることもできる。
【0135】
また、「時」ボタン609、「日」ボタン610、「週」ボタン611および「月」ボタン612は、スケール600を切り換えるためのボタン(表示されるスケジュールの範囲や詳細度を変更するためのボタン、といってもよい)であり、そのいずれか一つのみを押し込んだ状態にすることができる。
【0136】
図6では「時」ボタン609が押し込まれた状態であり、これに対応して、ウィンドウ内には一日分の時刻を配したスケール600(画面外となっている時間帯はスクロールによって画面内に表示させることができる)が表示され、その下に各プリンタの一日分のスケジュールが表示されている。
【0137】
図7は、「時」ボタン609に代えて「日」ボタン610を押し込んだ状態にしたときの印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。一日分の時刻を配したスケール(なお、同図では説明の便宜上、営業時間外の時間帯の大部分を省略している)の下に、複数日分の各プリンタのスケジュールが表示されている。
【0138】
なお、同図において9時から17時までは営業時間内、9時より前と17時より後とは営業時間外(原則として印刷をおこなわない時間帯、といってもよい)であって、両者は背景色の違いによって区別されている。たとえば、営業時間内の白色に対して営業時間外の灰色にすることによって区別されている。
【0139】
また、図8は、「日」ボタン610に代えて「週」ボタン611を押し込んだ状態にしたときの印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。一週間分の日付を配したスケールの下に、各プリンタの一週間分のスケジュールが表示されている。
【0140】
また、図9は、「週」ボタン611に代えて「月」ボタン612を押し込んだ状態にしたときの印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。一年分の月名を配したスケールの下に、各プリンタの一年分のスケジュールが表示されている。
【0141】
この場合、個々のジョブを表示するには画面が小さすぎるので、一ヶ月を上旬(月初〜10日)・中旬(11日〜20日)および下旬(21日〜月末)に3等分し、各期間における印刷枚数(当該期間に処理されるすべてのジョブについて、その印刷部数×印刷ページ数を通算したもの)を計算する。
【0142】
そして、印刷枚数の多寡に応じて、たとえば印刷枚数小(X枚未満)であればその期間を白色で、中(X枚以上Y枚未満)であればその期間を灰色で、大(Y枚以上)であればその期間を黒色で、色分けして表示する。
【0143】
(2)処理日時および処理主体の決定(自動)
プリンタ未割り当てのジョブ、たとえば図7の701について、印刷日時や使用プリンタを決定するには、まず入力部305により上記矩形を選択して(具体的には、矩形701の上でマウス212を左クリック)、続けて右クリックにより所定のポップアップメニューを表示させる。
【0144】
図10は、上記操作の直後の画面状態の一例を示す説明図である。同図のポップアップメニューから「プリンタ割り当て」を選択(具体的には、当該文字列の上で左クリック)すると、使用するプリンタを指定するためのダイアログが表示される。
【0145】
図11は、上記操作の直後の画面状態の一例を示す説明図である。同図のダイアログで、上記ジョブのうちどれだけの分量をどのプリンタで処理するかを指定する。
【0146】
同図の例では、ジョブの印刷部数は合計50部であり、そのすべてをプリンタ2で印刷するように指定しているが、たとえば50部のうち30部をプリンタ1に、10部をプリンタ2に、残り10部をプリンタ3に配分することにより、複数のプリンタによる並行印刷をおこなうこともできる。
【0147】
そして、同図のダイアログでOKボタンをクリックすると、当該ジョブを割り当てるプリンタの名称(ここでは「プリンタ2」)と当該プリンタでの印刷部数(同50部)とが、印刷スケジュール表示部306aから印刷スケジュール決定部306bに引き渡される。
【0148】
印刷スケジュール決定部306bは、印刷時間算出部306cに依頼して、各プリンタに配分されたジョブの印刷時間を算出させる。ここでは、上記ジョブのすべてを配分されたプリンタ2での印刷時間が、上述の計算式により60分と計算されたものとする。
【0149】
さらに、印刷スケジュール決定部306bは、データベース管理部303に依頼して、現在から上記ジョブの印刷期限(これは印刷ジョブテーブル303aの「SDATE」に格納されている。ここではたとえば、7月26日14時であるものとする)までの間に、上記プリンタで処理することが予定されているジョブを検索させる。
【0150】
ここでは、プリンタ2について、7月25日11時半〜13時に予定されている印刷中のジョブ702、同14時半〜16時に予定されている印刷待機中のジョブ703、7月26日12時〜13時20分に予定されている印刷待機中のジョブ704が検索されたものとする。
【0151】
これらのジョブの処理日時から、プリンタ2の空き時間(営業時間内であってジョブが予定されていない時間)を特定することができる。印刷スケジュール決定部306bは、これらの空き時間の中から、さきに計算した印刷時間と同じかそれより長いものを検索し、その空き時間の範囲内で、上記ジョブの開始予定日時と終了予定日時とを決定する。ここでは、開始が7月25日16時、終了が同17時に決定されたものとする。
【0152】
そして、印刷スケジュール決定部306bは、データベース管理部303に依頼して、決定した開始予定日時と終了予定日時とを、印刷スケジュールテーブル303bのジョブ701の「STT」および「END」に書き込ませるとともに、「KFLG」をプリンタ未割り当てを示す値(具体的には「04」)から印刷待機中を示す値(同「01」)に書き換えさせる。
【0153】
さらに、印刷スケジュール決定部306bは、印刷スケジュール表示部306aに依頼して、更新された印刷スケジュールテーブル303bの内容にもとづく印刷スケジュールウィンドウを表示させる。
【0154】
図12は、上記処理の直後に表示される印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。ジョブ701はプリンタ未割り当ての欄からプリンタ2の7月25日16時〜17時に移動され、かつそのステータスが「プリンタ未割り当て」から「印刷待機中」に変更されている。
【0155】
図32は、この発明の実施の形態による印刷制御装置(プリントサーバー105)の、印刷ジョブの処理日時・処理主体決定処理の手順を示すフローチャートである。入力部305からプリンタ割り当ての指示が入力されると、本フローチャートによる処理を開始する。
【0156】
ステップS3201で、図11に示すプリンタ割り当てダイアログを表示し、ステップS3202で指定されたプリンタごとに指定された部数分の印刷にかかる所要時間を算出する。そして、ステップS3203で指定されたそれぞれのプリンタから空き時間を検索し、ステップS3204で、当該空き時間の範囲内で開始予定日時と終了予定日時とを決定する。
【0157】
そして、ステップS3205でこれらの日時、および指定されたプリンタ名を印刷スケジュールテーブル303bに書き込み、ステップS3206で、上記ダイアログを消去するとともに、更新後の上記テーブルを読み込んで印刷スケジュールウィンドウを再表示(リフレッシュ)した後、本フローチャートによる処理を終了する。
【0158】
(3)処理日時の変更
ただし、上記(2)の方法でプリンタを割り当てる場合には、プリンタは自由に選択することができるが、そのプリンタでいつ印刷をおこなうかは印刷スケジュール決定部306bにより確定され、利用者が任意に介入することはできない。
【0159】
そのため、決定された印刷日時が利用者の意図に沿わない可能性もあるが、その場合は、印刷スケジュールウィンドウ内で当該ジョブをドラッグ&ドロップすることにより、印刷日時を容易に所望の日時に変更することができる。
【0160】
図13は、ドラッグ&ドロップによる印刷日時の変更操作を説明するための説明図である。図13において、プリンタ2で7月25日16時〜17時に予定されているジョブ1301の移動指示を入力部305から入力する。具体的には、当該ジョブの上でマウス212の左ボタンを押下し、そのまま時間軸方向に移動して(ドラッグ)、所望の日時のところでボタンを離す(ドロップ)。
【0161】
印刷スケジュール表示部306aは、ドロップ位置の日時とプリンタの名称(ここでは「プリンタ2」のまま)とを印刷スケジュール決定部306bに引き渡す。
【0162】
印刷スケジュール決定部306bは、プリンタが従前のものと同じであれば、ドロップ位置の日時を参照して変更後の開始予定日時を決定した後、それに変更前の開始予定日時から終了予定日時までの時間(すなわち従前の印刷時間)を加算して、変更後の開始終了日時を決定する。ここでは、変更後の開始予定日時が7月25日13時、終了予定日時が同14時と決定されたものとする。
【0163】
印刷スケジュール決定部306bは、データベース管理部303に依頼して、印刷スケジュールテーブル303bのジョブ1301の「STT」と「END」とをこれらに書き換えさせる。
【0164】
そして、印刷スケジュール表示部306aに依頼して、更新された印刷スケジュールテーブル303bの内容にもとづく印刷スケジュールウィンドウを表示させる。図14は、上記処理の直後に表示される印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。ジョブ1301の印刷日時は、図13の7月25日16時〜17時から、同日13時〜14時に変更されている。
【0165】
ただし、このように手動で印刷日時を設定すると、すでに予定されている他のジョブとの衝突(ダブルブッキング)が生ずる場合がある。たとえば、図14よりもドロップのタイミングが早く、ジョブ1301の変更後の開始日時が14時となった場合には、その終了日時は15時となり、14時半から予定されているジョブ1302と重なってしまう。
【0166】
この場合、データベース管理部303からジョブの衝突が発生する旨のエラーメッセージを受け取った印刷スケジュール決定部306bは、既存のジョブ1302の印刷日時を繰り下げることにより、両者の衝突を解消する。
【0167】
図15は、上記処理の直後の印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。ジョブ1301の印刷日時が7月25日14時〜15時に変更されるとともに、ジョブ1302の印刷日時はジョブ1301の割り込みにより、30分繰り下がって15時〜16時半となっている。
【0168】
ただし、同様にジョブ1301の開始をたとえば15時に変更すると、ジョブ1302の開始が16時以降に繰り下げられる結果、ジョブ1302の終了は営業時間外である17時半以降となってしまう。すなわち、他のジョブの割り込みにより、営業時間内に処理できないジョブの発生する可能性がある。
【0169】
この場合、印刷スケジュール決定部306bは、印刷スケジュール表示部306aに依頼して、図16(a)または同(b)に示すような確認ダイアログ(確認メッセージ)を表示させる。
【0170】
図16(a)のようなダイアログを表示するようにした場合、このダイアログでOKボタンがクリックされると、印刷スケジュール決定部306bは営業時間内に処理できなくなったジョブをそのまま営業時間外に割り当てる。
【0171】
図17は、上記処理の直後に表示される印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。ジョブ1301の印刷日時が7月25日15時〜16時に変更され、それにともなってジョブ1302は、同日16時〜17時半に繰り下げられている。
【0172】
また、図16(b)のようなダイアログを表示するようにした場合、このダイアログでOKボタンがクリックされると、印刷スケジュール決定部306bは営業時間内に処理できないジョブの全部、または当該ジョブのうち営業時間外にずれ込む部分について、その翌日〜印刷期限までの営業時間内から他のジョブの予定されていない時間を検索し、検索された十分な空き時間に上記ジョブを割り当てる。
【0173】
図18は、上記処理の直後の印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。ジョブ1301の印刷日時が7月25日15時〜16時に変更され、それにともなってジョブ1302は、翌26日の9時〜10時半に繰り下げられている。
【0174】
同図は営業時間外にずれ込んだジョブ1302の全部を翌日以降に繰り下げた例であるが、たとえばジョブ1302のうち営業時間内に処理できる部分(この例では一時間分)を7月25日16時〜17時に割り当て、営業時間外となった部分(同半時間分)のみを翌26日9時〜9時半に割り当てるようにしてもよい。
【0175】
なお、図16のダイアログの表示を省略し、利用者の確認を待たずに、無条件に営業時間外となったジョブを営業時間外あるいは翌日以降の営業時間内に割り当てるようにしてもよい。
【0176】
また、手動によるジョブの日時変更により、他のジョブが二次的に営業時間外にずれ込む場合だけでなく、変更されたジョブ自体が営業時間内に処理できなくなる場合もある。たとえば、ドラッグ&ドロップにより図13のジョブ1301の印刷日時を16時10分〜17時10分に繰り下げると、当該ジョブの一部は営業時間外に処理されることとなる。また、17時半〜18時半に繰り下げれば、当該ジョブの全部が営業時間外となる。
【0177】
この場合、印刷スケジュール決定部306bは、同様に印刷スケジュール表示部306aを介して図16(a)または(b)に示すダイアログのいずれかを表示させ、利用者の指示にしたがって、上記ジョブを当日の営業時間外、あるいは翌日以降の営業時間内に割り当てる。この場合も、利用者による確認を省略するようにしてもよい。
【0178】
なお、上記では一つのジョブを選択して、当該ジョブについて印刷日時を変更する場合を例として説明したが、複数のジョブを選択して、それぞれの印刷日時を一括して変更することもできる。
【0179】
図19は、複数のジョブに対する、ドラッグ&ドロップによる印刷日時の変更操作を説明するための説明図である。たとえば、CTRLキーを押下しながらジョブ1901、1902および1903を順にクリックしてゆくことにより、これら3つのジョブを選択することができる。そしてこれらのジョブを時間軸方向にドラッグ&ドロップする。
【0180】
図20は、上記操作の直後に表示される印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。それぞれのジョブは一様に2時間ずつ繰り下がって、それぞれ従前のプリンタで処理される。
【0181】
また、個々のプリンタについて、そのプリンタで予定されている特定の期間のジョブを印刷時間の長い順に並べ替えることもできる。これは、印刷時間の長いジョブほど、なんらかのトラブル(ジャムなど)が発生した場合の日時変更やプリンタ変更が困難になるので、印刷時間の短いジョブに優先して処理する必要があるためである。
【0182】
たとえば、図20のプリンタ3の7月25日12時半〜17時の期間について、入力部305からジョブの並べ替えが指示されると、印刷スケジュール決定部306bは、その間に予定されているジョブ2001、2002および2003のそれぞれの印刷時間を比較して、時間のかかるものの順に処理順序を決定する。
【0183】
ここでは、最も印刷時間の長い(120分)ジョブ2003が一番目、その次に印刷時間の長い(60分)ジョブ2002が二番目、最も印刷時間の短い(30分)ジョブ2001が三番目と決定されたものとする。
【0184】
そして、印刷スケジュール決定部306bは、ジョブの処理順序が上記順序となるようにそれぞれの開始予定日時と終了予定日時とを決定する。ここでは、ジョブ2003が7月25日12時半〜14時半、ジョブ2002が同14時半〜15時半、ジョブ2001が同15時半〜16時にそれぞれ割り当てられたものとする。
【0185】
さらに、印刷スケジュール決定部306bは、印刷スケジュール表示部306aに依頼して、更新された印刷スケジュールテーブル303bの内容にもとづく印刷スケジュールウィンドウを表示させる。図21は、上記処理の直後に表示される印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。
【0186】
(4)処理日時および処理主体の変更
上記(3)は処理日時のみを変更する例であるが、ドラッグ&ドロップによって、処理日時の変更とあわせて、いったん割り当てたプリンタも後から変更することができる。
【0187】
図22は、ドラッグ&ドロップによる印刷日時および使用プリンタの変更操作を説明するための説明図である。プリンタ1で7月26日15時〜15時半に予定されているジョブ2201、プリンタ2で同14時〜15時20分に予定されているジョブ2202、および同じくプリンタ2で同16時〜16時40分に予定されているジョブ2203について、その移動指示を入力部305から入力する。具体的には、これらのジョブを選択して、所望のプリンタの所望の時間帯にドラッグ&ドロップする。
【0188】
印刷スケジュール表示部306aは、ドロップ位置の日時とプリンタの名称とを印刷スケジュール決定部306bに引き渡す。印刷スケジュール決定部306bは、プリンタが従前のものと異なるときは、まず印刷時間算出部306cに依頼して、選択されたそれぞれのジョブの移動先のプリンタでの印刷時間を算出させる。
【0189】
印刷時間の再計算をおこなうのは、使用するプリンタが変わると、そのプリンタ特性により、同じジョブでも印刷時間が異なってくるためである。ここではジョブ2201、2202および2203のプリンタ3での印刷時間が、それぞれ30分(不変)、70分(10分短縮)、35分(5分短縮)と計算されたものとする。
【0190】
そして、印刷スケジュール決定部306bは、印刷スケジュール表示部306aから通知されたドロップ位置の日時に、印刷時間算出部306cにより算出された個々のジョブの印刷時間を順次加算して、各ジョブの変更後のプリンタでの開始予定日時と終了予定日時とを算出する。ここではジョブ2201が7月26日11時〜11時半、ジョブ2202が同11時半〜12時40分、ジョブ2203が同12時40分〜13時15分と決定されたものとする。
【0191】
そして、印刷スケジュール決定部306bは、データベース管理部303に依頼して、印刷スケジュールテーブル303bの各ジョブの「STT」と「END」および「PRNT」を変更後のものに書き換えさせる。
【0192】
なお、この書き換えの際、衝突するジョブがある場合にはデータベース管理部303からエラーメッセージが返ってくるので、上記(3)と同様にして衝突するジョブの印刷日時を繰り下げる。日時やプリンタの変更により、変更されたジョブのいずれかが営業時間外となった場合、あるいはそれらのジョブの割り込みにより他のジョブが営業時間外となった場合の処理も、上記(3)と同様である。
【0193】
さらに、印刷スケジュール決定部306bは印刷スケジュール表示部306aに依頼して、更新後の印刷スケジュールテーブル303bの内容にもとづく印刷スケジュールウィンドウを表示させる。
【0194】
図23は、上記処理の直後に表示される印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。プリンタ1で15時〜15時半に予定されていたジョブ2201は、プリンタ3の11時〜11時半に、プリンタ2で14時〜14時20分に予定されていたジョブ2202は、プリンタ3の11時半〜12時40分に、そして、同じくプリンタ2で16時〜16時40分に予定されていたジョブ2203は、プリンタ3の12時40分〜13時15分に、それぞれ変更されている。
【0195】
また、上記ジョブの割り込みによって、プリンタ3で13時〜14時に予定されていたジョブ2204は、その直後の13時15分〜14時15分に繰り下がっている。
【0196】
(5)処理日時および処理主体の決定(手動)
上記(2)〜(4)は、いったん自動的に決定された印刷日時と使用プリンタとを手動で任意に変更する例であるが、そもそも最初から人手によって日時やプリンタを決定することもできる。この操作もドラッグ&ドロップによっておこなう。
【0197】
図24は、ドラッグ&ドロップによるプリンタ割り当て操作を説明するための説明図である。プリンタ未割り当てのジョブ、たとえばジョブ2401を選択して、所望のプリンタの所望の時間帯にドラッグ&ドロップすると、印刷スケジュール表示部306aからドロップ位置の日時とプリンタ名とが印刷スケジュール決定部306bに通知される。
【0198】
この場合、通知されたプリンタ名は従前のものと異なるので(というか、従前のプリンタは存在しないので)、印刷スケジュール決定部306bは、印刷時間算出部306cに依頼して、当該プリンタでの当該ジョブの印刷時間(たとえば80分)を算出させる。
【0199】
そして、この印刷時間とドロップ位置の日時とから、当該プリンタでの印刷開始予定日時(たとえば13時)および終了予定日時(たとえば14時20分)を決定し、データベース管理部303に依頼して、印刷スケジュールテーブル303bの「STT」と「END」および「PRNT」にこれらを書き込ませる。また、「KFLG」をプリンタ未割り当てを示す値(具体的には「04」)から印刷待機中を示す値(同「01」)に書き換えさせる。
【0200】
なお、この書き込みの際、衝突するジョブがある場合にはデータベース管理部303からエラーメッセージが返ってくるので、上記(3)と同様にして衝突するジョブの印刷日時を繰り下げる。プリンタを割り当てたジョブ自体が営業時間外となった場合、あるいは当該ジョブの割り込みにより他のジョブが営業時間外となった場合の処理も、上記(3)と同様である。
【0201】
また、印刷スケジュール決定部306bは、印刷スケジュール表示部306aに依頼して、更新後の印刷スケジュールテーブル303bの内容にもとづく印刷スケジュールウィンドウを表示させる。
【0202】
図25は、上記処理の直後に表示される印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。ジョブ2401はプリンタ未割り当ての欄からプリンタ1の欄の7月25日13時〜14時20分に移動され、かつそのステータスが「プリンタ未割り当て」から「印刷待機中」に変更されている。
【0203】
図33は、この発明の実施の形態による印刷制御装置(プリントサーバー105)の、印刷ジョブの処理日時・処理主体変更処理、および処理日時・処理主体決定処理の手順を示すフローチャートである。入力部305により印刷ジョブを表す矩形が画面上でドラッグ&ドロップされると、本フローチャートによる処理を終了する。
【0204】
ステップS3301で、まず移動元のプリンタと移動先のプリンタとが同一であるかどうかを判定する。そして、同一の場合(ステップS3301肯定)は日時のみの変更なので、そのままステップS3303に移行する。
【0205】
また、同一でない場合(ステップS3301否定)は日時および/またはプリンタの変更あるいはプリンタへの新規割り当てなので、ステップS3302で、変更後あるいは割り当て後のプリンタでの印刷時間を算出した後、ステップS3303に移行する。
【0206】
そして、ステップS3303で変更後の開始予定日時と終了予定日時とを算出するが、ステップS3304で、変更後の日時が他のジョブの日時と衝突すると判定されたときは(ステップS3304肯定)、ステップS3305で、当該衝突する他のジョブの日時を衝突が解消されるように調整して(具体的には、その日時を繰り下げて)、ステップS3306に移行する。その繰り下げによりさらに別の衝突が発生する場合には、衝突がなくなるまで上記調整を続ける。
【0207】
また、変更によるジョブの衝突が発生しないと判定されたときは(ステップS3304否定)、そのままステップS3306に移行する。
【0208】
ステップS3306で、上記により日時を変更されたジョブ(ドラッグ&ドロップにより移動されたジョブのほか、当該ジョブとの衝突を回避するために繰り下げられたジョブを含む)のうち、その全部または一部が営業時間外にずれ込んだものがないかどうかを判定する。
【0209】
そして、営業時間外となったものがなければ(ステップS3306否定)、そのままステップS3310に移行するが、営業時間外となったものがあれば(ステップS3306肯定)、ステップS3307で図16に示すような移動確認ダイアログを表示する。
【0210】
そして、上記ダイアログがOKされると(ステップS3308肯定)、ステップS3309で上記ダイアログを消去し、ステップS3310で、日時を変更されたジョブ(ドラッグ&ドロップにより移動されたジョブや、その割り込みにより繰り下げられたジョブを含む)の変更後の開始予定日時と終了予定日時とを、印刷スケジュールテーブル303bに書き込む。
【0211】
このとき、営業時間外となったジョブについては、上記ダイアログの種類に応じてその時間外の日時をそのまま、あるいはそれに代えて翌日以降の空き時間から検索した日時を、上記テーブルに書き込む。また、プリンタが変更されたあるいは割り当てられたジョブについては、変更後あるいは割り当て後のプリンタ名もあわせて書き込む。
【0212】
そして、ステップS3311で更新後の上記テーブルを読み込んで印刷スケジュールウィンドウを再表示(リフレッシュ)した後、本フローチャートによる処理を終了する。
【0213】
また、上記ダイアログがキャンセルされたときは(ステップS3312肯定)、ステップS3313で上記ダイアログを消去して、そのまま本フローチャートによる処理を終了する。
【0214】
(6)処理日時の自動補正
各ジョブは、基本的に上記で決定されたスケジュールにしたがって処理されるが、なんらかの理由により、実際の開始日時や終了日時が予定された日時よりも遅延する場合がある。その場合、当該ジョブの後に予定されている他のジョブも、遅延の影響を受けて予定の日時には処理されなくなる可能性がある。
【0215】
そこで、ジョブの実際の進捗状況を定期的にチェックして、上記スケジュールとの乖離があれば、実態にあわせた補正をおこなわなければならない。
【0216】
たとえば、7月25日12時過ぎの時点で表示された印刷スケジュールウィンドウが図25のようであったとする。そして、同日13時を経過した時点で、プリンタ2ではジョブ2403が予定通り終了し、プリンタ3ではジョブ2404が予定通り進行しているが、プリンタ1のジョブ2402(13時終了予定)は途中で紙づまりが生じたためにまだ処理中であって、そのため後続のジョブ2401(13時開始予定)の開始が遅れていたものとする。
【0217】
印刷スケジュール表示部306aは、一定の間隔で印刷スケジュール決定部306bに対して、処理の実態に即した印刷日時の補正を依頼する。印刷スケジュール決定部306bは、データベース管理部303に依頼して、印刷スケジュールテーブル303bから「KFLG」(ステータス)が印刷待機中、印刷中あるいは停止中であるジョブを検索させる。
【0218】
そして、印刷待機中のジョブについては、その「STT」(開始予定日時)が、また印刷中あるいは停止中のジョブについては、その「END」(終了予定日時)が、それぞれ現在日時よりも前の日時(すでに経過した日時)であるかどうかを調べる。
【0219】
そして、そうであるときは、当該ジョブの実際の開始または終了が予定よりも遅れているということなので、上記「STT」または「END」を現在日時以降に補正したうえで、データベース管理部303を介して印刷スケジュールテーブル303bに書き戻す。
【0220】
たとえば、13時過ぎの時点で、「STT」が13時(現在日時よりも前)であるにもかかわらず「KFLG」が印刷待機中のままであるジョブ2401は、開始が遅れたジョブとして上記補正の対象となる。また、「END」が13時(現在日時よりも前)であるにもかかわらず「KFLG」が印刷中のままであるジョブ2402は、終了が遅れたジョブとして上記補正の対象となる。
【0221】
印刷スケジュール決定部306bは、印刷中または停止中のジョブ(ここではジョブ2402)については、印刷時間算出部306cに残りの印刷時間(たとえば20分)を算出させ、これを「END」に加算することで、「END」を現在以降の日時(たとえば13時20分)に補正する。
【0222】
また、印刷待機中のジョブ(ここではジョブ2401)については、その開始予定日時を現在日時に、終了予定日時を現在日時に印刷時間を加算した日時に、それぞれ補正する。
【0223】
ただし、当該ジョブの開始の遅延がその直前のジョブの遅延に起因するときは(ジョブ2401の場合はそうである)、その開始予定日時を直前のジョブの補正後の終了予定日時(たとえば13時20分)に補正するとともに、その終了予定日時を、当該補正後の開始予定日時に印刷時間を加算した日時(たとえば14時40分)に補正する。
【0224】
なお、これらの補正後の日時を印刷スケジュールテーブル303bに書き戻そうとして、他のジョブの衝突が生ずる旨のエラーメッセージが返されたときは、上記(3)と同様にして、衝突する他のジョブの印刷日時を繰り下げる。
【0225】
ただし、この繰り下げによって他のジョブが営業時間外となった場合、あるいは補正されたジョブ自体が営業時間外となった場合には、上記(3)と異なり、無条件に(すなわち、利用者の確認を待たずに)それらのジョブの印刷日時を当日の営業時間外、あるいは翌日以降の営業時間内に割り当てる。
【0226】
上記(3)では、利用者が意図的に印刷日時を変更した直後に図16の確認を求めるので、通常その確認は即座に得られるが、印刷スケジュール決定部306bにより自動的に印刷日時を補正した場合には、利用者が本装置のそばにおらず、確認を取れない場合があるためである。
【0227】
利用者の確認を待たずに補正する代わりに、印刷スケジュール決定部306bは、印刷スケジュール表示部306aに依頼して、事後的に図26に示すようなダイアログを表示させる。このダイアログには、当日の営業時間外あるいは翌日以降の営業時間内に強制的に移動させられたジョブのIDを一覧表示する。なお、ジョブIDでなく、たとえば当該ジョブの印刷対象文書のタイトル、当該ジョブの依頼主である顧客の名称などを表示するようにしてもよい。
【0228】
そして、このダイアログでOKボタンがクリックされると、ダイアログで一覧表示したジョブをプリンタ未割り当ての状態にする(具体的には、それらのジョブの「STT」「END」および「PRNT」の値を消去する)。
【0229】
このように、定時以降や翌日以降に補正されてしまったジョブをプリンタ未割り当ての状態に戻せるようにすることで、それらのジョブについて、納品期日や他日のスケジュールなど種々の要因を勘案して、あらためて印刷日時や使用プリンタを選定する機会が与えられることになる。
【0230】
なお、同図のダイアログで、一覧中のジョブのうち任意のものを選択できるようにし、OKボタンがクリックされると選択されたジョブのみをプリンタ未割り当ての状態にする(選択されなかったジョブはそのまま定時以降または翌日以降への補正を維持する)ようにしてもよい。
【0231】
印刷スケジュール表示部306aは、印刷スケジュール決定部306bから補正終了の通知を受けると、補正後の印刷スケジュールテーブル303bを読み込んで、印刷スケジュールウィンドウをリフレッシュする。
【0232】
図27は、7月25日13時過ぎの時点で表示される印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。プリンタ1での処理の遅延を反映して、ジョブ2402の終了予定日時およびジョブ2401の開始予定日時がそれぞれ20分ずつ繰り下げられている。
【0233】
また、プリンタ2で終了したジョブ2403、およびプリンタ3で開始したジョブ2404のステータスは、更新された「KFLG」を反映して、それぞれ印刷完了および印刷中に変更されている。
【0234】
図34は、この発明の実施の形態による印刷制御装置(プリントサーバー105)の、処理日時の補正処理の手順を示すフローチャートである。図34のフローチャートによる処理は、あらかじめ定められた一定の間隔で自動的に実行される。
【0235】
ステップS3401で、予定よりも開始または終了の遅れているジョブがあるかどうかを判定する。そして、遅延したジョブがあるときは(ステップS3401肯定)、ステップS3402でその遅延の実態にあわせて予定された印刷日時を補正する。
【0236】
なお、遅延したジョブがなければ(ステップS3401否定)そのままステップS3412に移行する。この場合は、前回の処理時から「KFLG」に変化のあったジョブが、そのステータスにあわせてステップS3412で表示変更されるのみとなる。
【0237】
ステップS3403で、補正後の印刷日時が他のジョブの日時と衝突しないかどうかを判定し、衝突がおこらなければ(ステップS3403否定)そのままステップS3405に以降し、衝突がおこったときは(ステップS3403肯定)、ステップS3404で当該他のジョブの印刷日時を繰り下げた後、ステップS3405に移行する。
【0238】
ステップS3405で、補正後のおよび繰り下げ後(もしあれば)の印刷日時を印刷スケジュールテーブル303bに書き込み、ステップS3406で当該テーブルを読み込んで印刷スケジュールウィンドウを再表示する。
【0239】
さらに、ステップS3407で、強制的に営業時間外や翌日以降の営業時間内に補正あるいは繰り下げられたジョブがあるかどうかを調べ、そのようなジョブがあるときは(ステップS3407肯定)、ステップS3408で図26に示すような移動確認ダイアログを表示する。
【0240】
そして、このダイアログがOKされると(ステップS3409肯定)、ステップS3410でこれらのジョブをプリンタ未割り当てにし、さらにステップS3411で上記ダイアログの消去、ステップS3412で印刷スケジュールウィンドウの再表示をおこなった後、本フローチャートによる処理を終了する。
【0241】
また、上記ダイアログがキャンセルされると(ステップS3413肯定)、ステップS3414で上記ダイアログを消去して、そのまま本フローチャートによる処理を終了する。
【0242】
(7)エラー代行
なお、遅延でなく、プリンタの故障などにより完全にジョブが停止し再開の目途がたたなくなったときは、上記のように同じプリンタで印刷日時を補正しても意味がない。この場合は、中断したジョブとそれに続くジョブとを他の正常なプリンタによって代行させなければならない。
【0243】
プリンタ107から送信されてきたそのステータスが、専門スタッフによる点検・修理を要請するような重度の故障など(SC:サービスマンコール)であった場合には、プリンタインターフェース部304は印刷スケジュール表示部306aに依頼して、図28に示すようなエラー代行ダイアログを表示させる。
【0244】
そして、このダイアログでOKボタンが押下されると、印刷スケジュール表示部306aは印刷スケジュール決定部306bに依頼して、指定されたプリンタの印刷待ちジョブ列の先頭に上記ジョブを挿入した場合の(エラー代行を実施した場合の、といってもよい)、各ジョブの開始予定日時と終了予定日時とを算出させる。
【0245】
そして、この割り込みにより後続のジョブが営業時間外にずれ込んだ場合、あるいは割り込んだジョブ自体が営業時間外に食い込んだ場合には、印刷スケジュール決定部306bは印刷スケジュール表示部306aに依頼して、図29に示すような代行確認ダイアログを表示させる。
【0246】
このダイアログでOKボタンがクリックされると、印刷スケジュール決定部306bは異常の発生したプリンタのジョブ(代行対象ジョブ)を指定された正常なプリンタに振り替えるとともに、営業時間外となったジョブをそのまま営業時間外、あるいは翌日以降の営業時間内に割り当てる。そして、定時以降または翌日以降に移動されたジョブについて、印刷スケジュール表示部306aは前出の図26と同様のダイアログを表示する。
【0247】
また、図28のエラー代行ダイアログ、あるいは図29の代行確認ダイアログでキャンセルボタンがクリックされると、代行対象ジョブをプリンタ未割り当てにする(すなわち、他のプリンタによるエラー代行はおこなわない)。
【0248】
図35は、この発明の実施の形態による印刷制御装置(プリントサーバー105)の、エラー代行処理の手順を示すフローチャートである。プリンタ107でSCが発生した場合に本フローチャートによる処理を開始する。
【0249】
ステップS3501で、図28に示すようなエラー代行ダイアログを表示し、このダイアログがOKされると(ステップS3502肯定)、ステップS3503でエラー代行を実施した場合の代行先プリンタの各ジョブの印刷日時を算出する。そして、ステップS3504で、代行されるジョブあるいはその割り込みにより繰り下がるジョブの中で、営業時間外にずれ込むものがないかどうかを判定する。
【0250】
時間外になるジョブがなければ(ステップS3504否定)、ステップS3505で、ステップS3503で算出した代行後の各ジョブの印刷日時を印刷スケジュールテーブル303bに書き込む(代行対象ジョブについてはプリンタ名もあわせて書き換える)。そして、ステップS3506で上記ダイアログの消去および印刷スケジュールウィンドウの再表示をおこった後、本フローチャートによる処理を終了する。
【0251】
また、時間外になるジョブがあるときは(ステップS3504肯定)、ステップS3507で図29に示すような代行確認ダイアログを表示する。
【0252】
そして、このダイアログがOKされると(ステップS3508肯定)、ステップS3509で、ステップS3503で算出した代行後の各ジョブの印刷日時を印刷スケジュールテーブル303bに書き込む(代行対象ジョブについてはプリンタ名もあわせて書き換える)。さらに、ステップS3510でエラー代行ダイアログ・代行確認ダイアログの消去、印刷スケジュールウィンドウの再表示をおこなった後、図34のステップS3408に移行する。
【0253】
また、エラー代行ダイアログがキャンセルされたとき(ステップS3511肯定)、あるいは代行確認ダイアログがキャンセルされたとき(ステップS3512肯定)は、ステップS3513で、代行対象ジョブをプリンタ未割り当てにして、ステップS3506でダイアログの消去・ウィンドウの再表示をおこなった後、本フローチャートによる処理を終了する。
【0254】
(8)試し印刷(プルーフ印刷)
なお、投入されたジョブについては、その処理に先立って一部のみの試し印刷(プルーフ印刷)をおこなわせることができる。たとえば、図10に示したポップアップメニューから「プルーフ印刷」を選択すると、印刷スケジュール表示部306aは図30に示すようなダイアログを表示する。
【0255】
このダイアログでOKボタンがクリックされると、印刷スケジュール表示部306aは、印刷スケジュール決定部306bに依頼して、選択されたジョブの指定されたプリンタでのプルーフ印刷の実行日時を決定させる。
【0256】
印刷スケジュール決定部306bは、印刷時間算出部306cに依頼して、上記ジョブの対象文書を同一条件で一部(一部数)のみ印刷するのにかかる時間を算出させる。そして、上記ダイアログで指定されたプリンタの、現在日時〜上記ジョブの開始予定日時(当該ジョブがいずれかのプリンタに割り当てられている場合)の期間から空き時間を検索し、上記印刷時間と同じか、それより長い空き時間にプルーフ印刷を割り当てる。
【0257】
このプルーフ印刷によって、顧客から指示された部数分の印刷をおこなう前に、あらかじめその印刷結果を業者側で確認したり、あるいは当該結果を顧客に送付して、その確認を得たりすることができる。
【0258】
そのため、納品直前になって、印刷結果についてのなんらかの不具合(プリンタ特性に起因する文書のレイアウトの崩れなど)が発見され、最初から印刷をやり直すといった無駄を未然に回避することができる。
【0259】
また、とくにプリンタ未割り当てのジョブについてプルーフ印刷をおこなうときは、当該ジョブを特定のプリンタに割り当てたとき適切な印刷結果が得られるかどうかを、事前に確認することができるので、プリンタ割り当ての際のプリンタの選択がしやすくなる。
【0260】
以上説明したように本実施の形態によれば、システム全体のスケジューリング状況が画面上で直感的に把握できるとともに、特定のプリンタの特定の時間帯へのジョブの割り当て、他のプリンタの他の時間帯へのジョブの移動などといった、スケジュールの変更操作もごく直感的におこなえるので、利用者はスケジューリングの自動化による作業負担の軽減を享受しながら、必要に応じてシステムに介入し、大量の印刷ジョブを総体的に見て最も効率的に処理させることができる。
【0261】
また、手動のスケジュール調整によりスケジュールに矛盾が生じた場合にも、衝突する他のジョブは自動的に繰り下げられるので、一つ一つ手作業によりジョブ間の衝突を調整してゆく必要がない。また、営業時間外となるジョブを自動的に翌日以降の営業時間内に繰り下げることもできるので、時間外の処理(すなわち残業)の発生を未然に回避することができる。
【0262】
また、ジョブが予定通り処理されているかどうかを定期的にチェックし、予定と現実との乖離があれば、その都度自動的に印刷日時を補正するので、スケジュールは常に処理の実態に見合ったものとなる。また、定期的に印刷スケジュールウィンドウをリフレッシュするので、各ジョブの状態の変化をリアルタイムに確認することができる。
【0263】
なお、上記実施の形態で説明した印刷制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現される。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、上記記録媒体を介して、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。
【0264】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明にかかる印刷制御装置は、ネットワークにより接続されたプリンタを制御して印刷ジョブを処理させる印刷制御装置において、印刷時間算出手段が前記印刷ジョブの印刷時間を算出し、印刷スケジュール決定手段が前記印刷ジョブの開始予定日時を決定するとともに、当該開始予定日時に前記印刷時間算出手段により算出された印刷時間を加算することで当該印刷ジョブの終了予定日時を決定し、印刷スケジュール記憶手段が前記印刷スケジュール決定手段により決定された開始予定日時および終了予定日時を記憶し、印刷スケジュール表示手段が前記印刷ジョブを前記印刷スケジュール記憶手段により記憶された開始予定日時および終了予定日時にもとづいて算出された表示幅を有する矩形によって表現して画面表示するので、印刷ジョブを表す矩形の表示幅は、当該矩形で表されるジョブの印刷時間に比例した長さとなり、これによって、印刷ジョブの蓄積状況(どのくらいの量のジョブがどのくらいの数投入されているか)を直感的に把握することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0265】
また、請求項2に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブが割り当てられた前記プリンタに対応づけて画面表示するので、個々の印刷ジョブは当該ジョブが割り当てられたプリンタごとに、その印刷時間に比例した表示幅を有する矩形によって表示され、これによって、プリンタごとの印刷ジョブの蓄積状況(どのくらいの量のジョブがどのくらいの数投入されているか)を直感的に把握することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0266】
また、請求項3に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記矩形によって表現される印刷ジョブのステータスにもとづいて前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示するので、矩形の色または模様によって当該矩形で表される印刷ジョブのステータスが示され、これによって、投入されている印刷ジョブのステータス(保留中、印刷待機中、印刷中、印刷完了など)を直感的に把握することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0267】
また、請求項4に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記矩形によって表現される印刷ジョブが前記プリンタに割り当てられているか否かによって前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示するので、矩形の色または模様によって当該矩形で表される印刷ジョブがプリンタに割り当てられているか否かが示され、これによって、印刷ジョブがプリンタへの割り当て前であるか割り当て後であるかを直感的に把握することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0268】
また、請求項5に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、さらに、日時が配置されたスケールを画面表示するとともに、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時が前記スケールの対応する日時と一致するように画面表示するので、スケール上での矩形の表示位置によって当該矩形で表される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が示され、これによって、印刷ジョブが処理される時期を直感的に把握することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0269】
また、請求項6に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項5に記載の発明において、前記スケールに配置される日時は、一日分の時刻、一週間分の日付または一年分の月名であるので、スケールの切り換えによって、表示される印刷スケジュールの範囲は一日分、一週間分または一年分となり、これによって、表示される印刷スケジュールの範囲や詳細度を直感的に変更することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0270】
また、請求項7に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項5または6に記載の発明において、前記印刷スケジュール決定手段が、前記印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を営業時間の範囲内で決定するとともに、前記印刷スケジュール表示手段が、前記営業時間の範囲内の時間帯と前記営業時間の範囲外の時間帯との背景色を異ならせて画面表示するので、印刷スケジュールにおいて営業時間内の時間帯と営業時間外の時間帯とは背景色が区別して表示され、これによって、印刷ジョブが処理される営業時間を直感的に把握することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0271】
また、請求項8に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール決定手段が、前記印刷時間算出手段により算出された印刷時間の長短にもとづいて複数の印刷ジョブの処理順序を決定するとともに、前記処理順序にしたがって前記複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を決定するので、特定のプリンタで特定の期間に予定されている複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が、その処理順序が印刷時間の長いものの順になるように変更され、これによって、複数の印刷ジョブのうち印刷時間が長くかかると予想されるジョブを、容易な操作で優先的に処理させることが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0272】
また、請求項9に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項5〜8のいずれか一つに記載の発明において、さらに、前記印刷スケジュール表示手段により画面表示された矩形のうち一または複数の矩形を移動させる印刷ジョブ移動手段を備え、前記印刷スケジュール決定手段は、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を移動先の日時に変更するとともに、当該印刷ジョブを移動先のプリンタに割り当てるので、印刷ジョブの開始予定日時や終了予定日時、および当該ジョブを処理するプリンタの変更が、当該ジョブを表す矩形の画面上での移動によって実行され、これによって、容易かつ直感的な操作で印刷日時や使用プリンタを変更することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0273】
また、請求項10に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項9に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時を当該営業時間の範囲外の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示するので、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブをそのまま営業時間外に割り当ててもよいかどうかの確認メッセージが表示され、これによって、印刷ジョブの一部または全部が利用者の意図に反して営業時間外に処理されることを未然に防止することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0274】
また、請求項11に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項9に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示手段が、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示するので、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブを翌日以降の営業時間内に割り当ててもよいかどうかの確認メッセージが表示され、これによって、印刷ジョブの一部または全部が利用者の意図に反して翌日以降の営業時間内に処理されることを未然に防止することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0275】
また、請求項12に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項9に記載の発明において、前記印刷スケジュール決定手段が、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更するので、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブは強制的に翌日以降の営業時間内に割り当てられ、これによって、印刷ジョブの一部または全部が利用者の意図に反して営業時間外に処理されることを未然に防止することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0276】
また、請求項13に記載の発明にかかる印刷制御装置は、請求項1〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール決定手段が、前記印刷ジョブについて決定した開始予定日時および/または終了予定日時を前記プリンタでの処理の進捗状況にしたがって定期的に補正するとともに、前記印刷スケジュール記憶手段が、前記印刷スケジュール決定手段により補正された開始予定日時および/または終了予定日時を記憶するので、個々の印刷ジョブについていったん決定された開始予定日時および終了予定日時が、プリンタでの処理の進捗状況に応じて定期的に補正されるとともに、記憶されたこの補正後の開始予定日時および終了予定日時にもとづいて当該ジョブを表す矩形が再表示され、これによって、予定外のジョブの遅延などが発生した場合にも、以後の予定を実態に即して自動的に修正し再表示することが可能な印刷制御装置が得られるという効果を奏する。
【0277】
また、請求項14に記載の発明にかかる印刷制御方法は、ネットワークにより接続されたプリンタを制御して印刷ジョブを処理させる印刷制御方法において、印刷時間算出工程で前記印刷ジョブの印刷時間を算出し、印刷スケジュール決定工程で前記印刷ジョブの開始予定日時を決定するとともに、当該開始予定日時に前記印刷時間算出工程により算出された印刷時間を加算することで当該印刷ジョブの終了予定日時を決定し、印刷スケジュール格納工程で前記印刷スケジュール決定工程により決定された開始予定日時および終了予定日時を印刷スケジュールテーブルに格納し、印刷スケジュール表示工程で前記印刷ジョブを前記印刷スケジュール格納工程により前記印刷スケジュールテーブルに格納された開始予定日時および終了予定日時にもとづいて算出された表示幅を有する矩形によって表現して画面表示するので、印刷ジョブを表す矩形の表示幅は、当該矩形で表されるジョブの印刷時間に比例した長さとなり、これによって、印刷ジョブの蓄積状況(どのくらいの量のジョブがどのくらいの数投入されているか)を直感的に把握することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0278】
また、請求項15に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブが割り当てられた前記プリンタに対応づけて画面表示するので、個々の印刷ジョブは当該ジョブが割り当てられたプリンタごとに、その印刷時間に比例した表示幅を有する矩形によって表示され、これによって、プリンタごとの印刷ジョブの蓄積状況(どのくらいの量のジョブがどのくらいの数投入されているか)を直感的に把握することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0279】
また、請求項16に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14または15に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記矩形によって表現される印刷ジョブのステータスにもとづいて前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示するので、矩形の色または模様によって当該矩形で表される印刷ジョブのステータスが示され、これによって、投入されている印刷ジョブのステータス(保留中、印刷待機中、印刷中、印刷完了など)を直感的に把握することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0280】
また、請求項17に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14または16に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記矩形によって表現される印刷ジョブが前記プリンタに割り当てられているか否かによって前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示するので、矩形の色または模様によって当該矩形で表される印刷ジョブがプリンタに割り当てられているか否かが示され、これによって、印刷ジョブがプリンタへの割り当て前であるか割り当て後であるかを直感的に把握することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0281】
また、請求項18に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14〜17のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、さらに、日時が配置されたスケールを画面表示するとともに、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時が前記スケールの対応する日時と一致するように画面表示するので、スケール上での矩形の表示位置によって当該矩形で表される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が示され、これによって、印刷ジョブが処理される時期を直感的に把握することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0282】
また、請求項19に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項18に記載の発明において、前記スケールに配置される日時は、一日分の時刻、一週間分の日付または一年分の月名であるので、スケールの切り換えによって、表示される印刷スケジュールの範囲は一日分、一週間分または一年分となり、これによって、表示される印刷スケジュールの範囲や詳細度を直感的に変更することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0283】
また、請求項20に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項18または19に記載の発明において、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を営業時間の範囲内で決定するとともに、前記印刷スケジュール表示工程で、前記営業時間の範囲内の時間帯と前記営業時間の範囲外の時間帯との背景色を異ならせて画面表示するので、印刷スケジュールにおいて営業時間内の時間帯と営業時間外の時間帯とは背景色が区別して表示され、これによって、印刷ジョブが処理される営業時間を直感的に把握することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0284】
また、請求項21に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14〜20のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷時間算出工程により算出された印刷時間の長短にもとづいて複数の印刷ジョブの処理順序を決定するとともに、前記処理順序にしたがって前記複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を決定するので、特定のプリンタで特定の期間に予定されている複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が、その処理順序が印刷時間の長いものの順になるように変更され、これによって、複数の印刷ジョブのうち印刷時間が長くかかると予想されるジョブを、容易な操作で優先的に処理させることが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0285】
また、請求項22に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項18〜21のいずれか一つに記載の発明において、さらに、前記印刷スケジュール表示工程により画面表示された矩形のうち一または複数の矩形を移動させる印刷ジョブ移動工程を含み、前記印刷スケジュール決定工程は、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を移動先の日時に変更するとともに、当該印刷ジョブを移動先のプリンタに割り当てるので、印刷ジョブの開始予定日時や終了予定日時、および当該ジョブを処理するプリンタの変更が、当該ジョブを表す矩形の画面上での移動によって実行され、これによって、容易かつ直感的な操作で印刷日時や使用プリンタを変更することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0286】
また、請求項23に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項22に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時を当該営業時間の範囲外の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示するので、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブをそのまま営業時間外に割り当ててもよいかどうかの確認メッセージが表示され、これによって、印刷ジョブの一部または全部が利用者の意図に反して営業時間外に処理されることを未然に防止することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0287】
また、請求項24に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項22に記載の発明において、前記印刷スケジュール表示工程で、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示するので、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブを翌日以降の営業時間内に割り当ててもよいかどうかの確認メッセージが表示され、これによって、印刷ジョブの一部または全部が利用者の意図に反して翌日以降の営業時間内に処理されることを未然に防止することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0288】
また、請求項25に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項22に記載の発明において、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更するので、印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間外の日時に変更された場合に、当該ジョブは強制的に翌日以降の営業時間内に割り当てられ、これによって、印刷ジョブの一部または全部が利用者の意図に反して営業時間外に処理されることを未然に防止することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0289】
また、請求項26に記載の発明にかかる印刷制御方法は、請求項14〜25のいずれか一つに記載の発明において、前記印刷スケジュール決定工程で、前記印刷ジョブについて決定した開始予定日時および/または終了予定日時を前記プリンタでの処理の進捗状況にしたがって定期的に補正するとともに、前記印刷スケジュール格納工程で、前記印刷スケジュール決定工程により補正された開始予定日時および/または終了予定日時を前記印刷スケジュールテーブルに格納するので、個々の印刷ジョブについていったん決定された開始予定日時および終了予定日時が、プリンタでの処理の進捗状況に応じて定期的に補正されるとともに、記憶されたこの補正後の開始予定日時および終了予定日時にもとづいて当該ジョブを表す矩形が再表示され、これによって、予定外のジョブの遅延などが発生した場合にも、以後の予定を実態に即して自動的に修正し再表示することが可能な印刷制御方法が得られるという効果を奏する。
【0290】
また、請求項27に記載の発明にかかる記録媒体は、請求項14〜26のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、当該プログラムをコンピュータで読み取ることが可能となり、これによって、請求項14〜26のいずれか一つに記載された方法をコンピュータによって実施することが可能な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による印刷制御装置を含む、印刷システムの全体のシステム構成を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態による印刷制御装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態による印刷制御装置の構成を機能的に示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態による印刷ジョブテーブル303aの項目の一例を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態による印刷スケジュールテーブル303bの項目の一例を示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの一例を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図12】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図13】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図14】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図15】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図16】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷ジョブの移動の確認を求めるダイアログの一例を示す説明図である。
【図17】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図18】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図19】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図20】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図21】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図22】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図23】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図24】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図25】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図26】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、営業時間外または翌日以降の営業時間内に移動されたジョブをプリンタ未割り当ての状態にするためのダイアログの一例を示す説明図である。
【図27】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、印刷スケジュールウィンドウの他の一例を示す説明図である。
【図28】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、異常の発生したプリンタのジョブを他の正常なプリンタで代行させるためのダイアログの一例を示す説明図である。
【図29】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、エラー代行の続行を確認するためのダイアログの一例を示す説明図である。
【図30】この発明の実施の形態による印刷スケジュール表示部306aにより表示される、プルーフ印刷の実行を指示するためのダイアログの一例を示す説明図である。
【図31】この発明の実施の形態による印刷制御装置の、印刷スケジュールウィンドウの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図32】この発明の実施の形態による印刷制御装置の、印刷ジョブの処理日時・処理主体決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図33】この発明の実施の形態による印刷制御装置の、印刷ジョブの処理日時・処理主体変更処理、および処理日時・処理主体決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図34】この発明の実施の形態による印刷制御装置の、処理日時の補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図35】この発明の実施の形態による印刷制御装置の、エラー代行処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 ユーザークライアント
102 受付用クライアント
103 管理クライアント
104 WWWサーバー
105 プリントサーバー
106 LIFISA文書管理サーバー
107 プリンタ
200 バス
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 HDD
205 HD
206 FDD
207 FD
208 ディスプレイ
209 I/F
210 通信回線
211 キーボード
212 マウス
213 CD−ROM
214 CD−ROMドライブ
301 Webインターフェース部
302 LIFISAインターフェース部
303 データベース管理部
303a 印刷ジョブテーブル
303b 印刷スケジュールテーブル
304 プリンタインターフェース部
305 入力部
306 印刷スケジュール部
306a 印刷スケジュール表示部
306b 印刷スケジュール決定部
306c 印刷時間算出部

Claims (27)

  1. ネットワークにより接続されたプリンタを制御して印刷ジョブを処理させる印刷制御装置において、
    前記印刷ジョブの印刷時間を算出する印刷時間算出手段と、
    前記印刷ジョブの開始予定日時を決定するとともに、当該開始予定日時に前記印刷時間算出手段により算出された印刷時間を加算することで当該印刷ジョブの終了予定日時を決定する印刷スケジュール決定手段と、
    前記印刷スケジュール決定手段により決定された開始予定日時および終了予定日時を記憶する印刷スケジュール記憶手段と、
    前記印刷ジョブを前記印刷スケジュール記憶手段により記憶された開始予定日時および終了予定日時にもとづいて算出された表示幅を有する矩形によって表現して画面表示する印刷スケジュール表示手段と、
    操作入力に基づき前記印刷スケジュール表示手段により画面表示された矩形のうち一または複数の矩形の日時を移動させる印刷ジョブ移動手段とを備え、
    前記印刷スケジュール決定手段は、前記印刷ジョブ移動手段により前記矩形が移動されたとき、当該矩形が示す印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が、他の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時に重なるか否かを判断し、当該判断結果を前記印刷スケジュール表示手段に表示することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記印刷スケジュール表示手段は、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブが割り当てられた前記プリンタに対応づけて画面表示することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記印刷スケジュール表示手段は、前記矩形によって表現される印刷ジョブのステータスにもとづいて前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記印刷スケジュール表示手段は、前記矩形によって表現される印刷ジョブが前記プリンタに割り当てられているか否かによって前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
  5. 前記印刷スケジュール表示手段は、さらに、日時が配置されたスケールを画面表示するとともに、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時が前記スケールの対応する日時と一致するように画面表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の印刷制御装置。
  6. 前記スケールに配置される日時は、一日分の時刻、一週間分の日付または一年分の月名であることを特徴とする請求項5に記載の印刷制御装置。
  7. 前記印刷スケジュール決定手段は、前記印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を営業時間の範囲内で決定するとともに、前記印刷スケジュール表示手段は、前記営業時間の範囲内の時間帯と前記営業時間の範囲外の時間帯との背景色を異ならせて画面表示することを特徴とする請求項5または6に記載の印刷制御装置。
  8. 前記印刷スケジュール決定手段は、前記印刷時間算出手段により算出された印刷時間の長短にもとづいて複数の印刷ジョブの処理順序を決定するとともに、前記処理順序にしたがって前記複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を決定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の印刷制御装置。
  9. 前記印刷スケジュール決定手段は、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を移動先の日時に変更するとともに、当該印刷ジョブを移動先のプリンタに割り当てることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の印刷制御装置。
  10. 前記印刷スケジュール表示手段は、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時を当該営業時間の範囲外の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示することを特徴とする請求項9に記載の印刷制御装置。
  11. 前記印刷スケジュール表示手段は、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示することを特徴とする請求項9に記載の印刷制御装置。
  12. 前記印刷スケジュール決定手段は、前記印刷ジョブ移動手段により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更することを特徴とする請求項9に記載の印刷制御装置。
  13. 前記印刷スケジュール決定手段は、前記印刷ジョブについて決定した開始予定日時および/または終了予定日時を前記プリンタでの処理の進捗状況にしたがって定期的に補正するとともに、
    前記印刷スケジュール記憶手段は、前記印刷スケジュール決定手段により補正された開始予定日時および/または終了予定日時を記憶することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の印刷制御装置。
  14. ネットワークにより接続されたプリンタを制御して印刷ジョブを処理させる印刷制御方法において、
    前記印刷ジョブの印刷時間を算出する印刷時間算出工程と、
    前記印刷ジョブの開始予定日時を決定するとともに、当該開始予定日時に前記印刷時間算出工程により算出された印刷時間を加算することで当該印刷ジョブの終了予定日時を決定する印刷スケジュール決定工程と、
    前記印刷スケジュール決定工程により決定された開始予定日時および終了予定日時を印刷スケジュールテーブルに格納する印刷スケジュール格納工程と、
    前記印刷ジョブを前記印刷スケジュール格納工程により前記印刷スケジュールテーブルに格納された開始予定日時および終了予定日時にもとづいて算出された表示幅を有する矩形によって表現して画面表示する印刷スケジュール表示工程と、
    操作入力に基づき前記印刷スケジュール表示工程により画面表示された矩形のうち一または複数の矩形の日時を移動させる印刷ジョブ移動工程とを備え、
    前記印刷スケジュール決定工程は、前記印刷ジョブ移動工程により前記矩形が移動されたとき、当該矩形が示す印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時が、他の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時に重なるか否かを判断し、当該判断結果を前記印刷スケジュール表示手段に表示することを特徴とする印刷制御方法。
  15. 前記印刷スケジュール表示工程は、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブが割り当てられた前記プリンタに対応づけて画面表示することを特徴とする請求項14に記載の印刷制御方法。
  16. 前記印刷スケジュール表示工程は、前記矩形によって表現される印刷ジョブのステータスにもとづいて前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示することを特徴とする請求項14または15に記載の印刷制御方法。
  17. 前記印刷スケジュール表示工程は、前記矩形によって表現される印刷ジョブが前記プリンタに割り当てられているか否かによって前記矩形の色または模様を異ならせて画面表示することを特徴とする請求項14または15に記載の印刷制御方法。
  18. 前記印刷スケジュール表示工程は、さらに、日時が配置されたスケールを画面表示するとともに、前記矩形を当該矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時が前記スケールの対応する日時と一致するように画面表示することを特徴とする請求項14〜17のいずれか一つに記載の印刷制御方法。
  19. 前記スケールに配置される日時は、一日分の時刻、一週間分の日付または一年分の月名であることを特徴とする請求項18に記載の印刷制御方法。
  20. 前記印刷スケジュール決定工程は、前記印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を営業時間の範囲内で決定するとともに、
    前記印刷スケジュール表示工程は、前記営業時間の範囲内の時間帯と前記営業時間の範囲外の時間帯との背景色を異ならせて画面表示することを特徴とする請求項18または19に記載の印刷制御方法。
  21. 前記印刷スケジュール決定工程は、前記印刷時間算出工程により算出された印刷時間の長短にもとづいて複数の印刷ジョブの処理順序を決定するとともに、前記処理順序にしたがって前記複数の印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を決定することを特徴とする請求項14〜20のいずれか一つに記載の印刷制御方法。
  22. 前記印刷スケジュール決定工程は、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を移動先の日時に変更するとともに、当該印刷ジョブを移動先のプリンタに割り当てることを特徴とする請求項18〜21のいずれか一つに記載の印刷制御方法。
  23. 前記印刷スケジュール表示工程は、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および/または終了予定日時を当該営業時間の範囲外の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示することを特徴とする請求項22に記載の印刷制御方法。
  24. 前記印刷スケジュール表示工程は、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更するか否かの確認メッセージを表示することを特徴とする請求項22に記載の印刷制御方法。
  25. 前記印刷スケジュール決定工程は、前記印刷ジョブ移動工程により移動された矩形によって表現される印刷ジョブの変更後の開始予定日時および/または終了予定日時が営業時間の範囲外の日時であった場合に、当該印刷ジョブの開始予定日時および終了予定日時を翌日以降の営業時間の範囲内の日時に変更することを特徴とする請求項22に記載の印刷制御方法。
  26. 前記印刷スケジュール決定工程は、前記印刷ジョブについて決定した開始予定日時および/または終了予定日時を前記プリンタでの処理の進捗状況にしたがって定期的に補正するとともに、
    前記印刷スケジュール格納工程は、前記印刷スケジュール決定工程により補正された開始予定日時および/または終了予定日時を前記印刷スケジュールテーブルに格納することを特徴とする請求項14〜25のいずれか一つに記載の印刷制御方法。
  27. 前記請求項14〜26のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2000248152A 2000-08-18 2000-08-18 印刷制御装置、印刷制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP3971553B2 (ja)

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