JP3971297B2 - 噴孔部材の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体を噴射する噴孔を備えた噴孔部材の製造方法に関し、例えば燃料噴射装置の噴孔部材の製造に好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料噴射装置では例えば特許文献1に開示されているように、上流側から下流側に向かって拡径すると共に噴孔部材の厚さ方向の軸線に対し中心軸線が傾斜するテーパ孔を噴孔に用いたものが知られている。
特許文献1では、上記噴孔として用いられるテーパ孔をパンチプレスにより形成している。具体的には、先端部に向かって縮径するテーパパンチを使用し、そのパンチを母材に打ち付ける。それにより、パンチの外周面に沿ってテーパ孔を形成する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−102977号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パンチプレスによってテーパ孔を母材に形成する場合、テーパ孔の開口部の開口面積はパンチのプレス方向へのストロークに依存するのであるが、テーパ孔からなる噴孔の流量は特にテーパ孔の小径側開口部の開口面積に左右されるため、パンチストロークに起因する開口面積のばらつきによって噴孔流量に違いが生じ、ひいては流体噴射量に違いが生じてしまう。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、噴孔流量の製品ばらつきを抑制する噴孔部材の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1、2及び10に記載の噴孔部材の製造方法によると、母材の一端面から他端面に向かって拡径するテーパ孔をパンチプレスにより形成した後、テーパ孔の小径側開口部をパンチプレスにより押し広げてストレート孔を形成し、テーパ孔の残部の内周面にストレート孔の内周面を連接する。これにより、パンチストロークに起因して開口面積がばらつき易いテーパ孔の小径側開口部を、開口面積がパンチストロークに依存し難いストレート孔へと変えることができる。したがって、テーパ孔とストレート孔とにより構成される噴孔の流量について、さらにはその噴孔からの流体噴射量について製品ばらつきを抑制することができる。
一回のパンチプレスによりテーパ孔を形成するには、テーパパンチの先端部により母材を押圧する。この場合、テーパパンチにおける母材押圧箇所と支持箇所との距離が長くなるため、テーパパンチに作用する曲げモーメントが大きくなり、テーパパンチが折損し易くなる。
これに対し、本発明の請求項1に記載の噴孔部材の製造方法によると、下孔をパンチプレスにより形成した後、下孔をテーパパンチで押し広げることによりテーパ孔を形成する。このようにテーパ孔を形成する場合、テーパパンチの先端部を下孔に挿入する際に、テーパパンチの先端部より支持箇所側で母材を押圧することができる。これにより、テーパパンチにおける母材押圧箇所と支持箇所との距離を短くできるため、テーパパンチに作用する曲げモーメントが小さくなり、テーパパンチが折損し難くなる。
【0006】
本発明の請求項3に記載の噴孔部材の製造方法によると、ストレート孔形成工程において、テーパ孔の大径側開口部よりも小径のストレートパンチを使用する。さらにストレート孔形成工程において、テーパ孔の大径側開口部から小径側開口部に向かう方向にプレス方向を設定する。これにより、パンチプレスに伴って余剰となる肉の一部がばりを形成することがあっても、そのばりはストレート孔から外側へ飛び出すので除去し易い。
【0007】
本発明の請求項4に記載の噴孔部材の製造方法によると、ストレート孔により噴孔の上流側開口部を構成する。これによりテーパ孔は、噴孔の上流側から下流側に向かって拡径する部分を構成するため、噴霧の微粒化を図ることができる。
【0008】
本発明の請求項5に記載の噴孔部材の製造方法によると、ストレート孔形成工程において、中心軸線に直交する断面の輪郭形状が楕円形又は小判形であるストレートパンチを使用する。さらにストレート孔形成工程において、テーパ孔の中心軸線に対し傾斜させたストレートパンチの中心軸線に沿ってプレス方向を設定する。これにより、ストレートパンチで押し広げる部分の大きさを縮小して、ストレート孔を中心軸線の延伸方向に短く形成することができる。このようにストレート孔の長さが短縮されれば、テーパ孔の長さは逆に延長されるので、ストレート孔の形成による噴霧微粒化効果の低下を充分に抑制できる。
【0009】
本発明の請求項6に記載の噴孔部材の製造方法によると、テーパ孔形成工程において、テーパパンチを母材の厚さ方向の軸線に対して傾斜させた状態で母材に打ち込む。これにより、母材の厚さ方向の軸線に対し中心軸線が傾斜するテーパ孔を形成することができ、例えば上述した噴霧の微粒化効果を高めることができる。
【0010】
本発明の請求項7に記載の噴孔部材の製造方法によると、テーパ孔形成工程において、母材の厚さ方向の軸線に対し中心軸線が傾斜するテーパパンチと、テーパパンチの反母材側の外周面に摺接することでテーパパンチをプレス方向に案内するガイドとを使用する。これにより、テーパパンチが母材との当接によって母材から受ける反力を、テーパパンチがガイドから受ける反力により相殺できる。そのため、母材の厚さ方向の軸線に対し中心軸線が傾斜するテーパ孔の形成において、テーパパンチの折損を生むような大きな曲げモーメントの発生を防止できる。
【0012】
一般にパンチプレスによって新の母材に孔を形成する場合、その孔のプレス方向前側開口部にばりが生じ易い。
本発明の請求項9に記載の噴孔部材の製造方法によると、テーパ孔形成工程において、下孔形成工程のプレス方向とは逆方向にプレス方向を設定する。そのため、新の母材に下孔を形成した場合に下孔のプレス方向前側開口部にばりが生じても、そのばりの生じた下孔開口部をテーパパンチの大径側端部によって綺麗に成形できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第一実施例)
図2は、本発明の第一実施例により製造される噴孔部材をガソリンエンジン用の燃料噴射装置に用いた例を示している。以下、燃料噴射装置100について詳細に説明する。
【0014】
ケーシング111は、磁性パイプ112、固定コア140、スプール150に巻回したコイル152等を覆うモールド樹脂である。弁ボディ114は磁性パイプ112とレーザ溶接等により結合されている。弁部材としてのノズルニードル120は、弁ボディ114の内周面に形成された弁座114aに着座可能である。噴孔部材10は、弁ボディ114の底部外壁にレーザ溶接等により固定されている。噴孔部材110には、複数の噴孔12が形成されている。ノズルニードル120が弁座14aから離座すると各噴孔12から燃料が噴射され、ノズルニードル120が弁座114aに着座すると各噴孔12からの燃料噴射が遮断される。ノズルニードル120の弁座114aと反対側に設けられた接合部122は可動コア142と結合されている。ノズルニードル120は可動コア142と一体に往復移動する。固定コア140と非磁性パイプ144、非磁性パイプ144と磁性パイプ112とはそれぞれレーザ溶接等により結合されている。アジャスティングパイプ146の燃料噴射側には、可動コア142及びノズルニードル120を弁座114a方向に付勢するスプリング148が設置されている。アジャスティングパイプ146の軸方向位置を変更することにより、ノズルニードル120を付勢するスプリング148の付勢力を調整することができる。スプール150に巻回されたコイル152は、非磁性パイプ144を挟むように位置する固定コア140及び磁性パイプ112の各端部並びに非磁性パイプ144の周囲を覆うようにケーシング111内に位置している。コイル152はターミナル154と電気的に接続されており、ターミナル154に印加される電圧がコイル152に加わる。コイル152への通電をオンすると、可動コア142はスプリング148の付勢力に抗して磁力により固定コア140に吸引され、ノズルニードル120は弁座114aから離座する。コイル152への通電をオフすると、可動コア142はスプリング148の付勢力により固定コア140から離れ、ノズルニードル120は弁座114aに着座する。
【0015】
図3は、本発明の第一実施例により製造される噴孔部材10を示している。以下、噴孔部材10について詳細に説明する。
噴孔部材10は、ステンレス材等の金属材からなる平板状母材11に上述の噴孔12が形成されたものである。噴孔12の上流側開口部はストレート孔14で構成され、噴孔12の上流側開口部を除く大半部分はテーパ孔16で構成されている。すなわち噴孔12は、母材11の上流側端面11aに開口するストレート孔14と、母材11の下流側端面11bに開口するテーパ孔16とで構成されている。
【0016】
ストレート孔14は、中心軸線Osの延伸方向において実質的に径変化しない円筒孔状であって、中心軸線Osに直交する仮想平面と内周面14aとの交線のうち閉曲線となる部分が真円形となる円筒孔状に形成されている。ストレート孔14の中心軸線Osは母材11の厚さ方向の軸線Tに対して傾斜している。
【0017】
テーパ孔16は、中心軸線Otの延伸方向において上流側から下流側に向かって拡径する円錐孔状であって、中心軸線Otに直交する仮想平面と内周面16aとの交線のうち閉曲線となる部分が真円形となる円錐孔状に形成されている。テーパ孔16の中心軸線Otは母材11の厚さ方向軸線Tに対して、ストレート孔14の中心軸線Osの場合と同じ側に中心軸線Osの場合とは異なる角度で傾斜している。このように上流側から下流側に向かって拡径するテーパ孔16の採用により、燃料噴霧の微粒化が図られている。本実施例では、テーパ孔16の中心軸線Otを含み母材11の端面11a,11bに直交する仮想平面で切った断面、すなわち図3にハッチングで示す母材11の厚さ方向の断面とテーパ孔16の内周面16aとの二本の交線C1,C2が母材11の厚さ方向の軸線Tに対して互いに同じ側に傾斜している。そして、テーパ孔16の中心軸線Otと母材11の下流側端面11bとが形成する鋭角側にある一方の交線C1が母材11の厚さ方向軸線Tと形成する傾斜角をθ1、中心軸線Otと下流側端面11bとが形成する鈍角側にある他方の交線C2が厚さ方向軸線Tと形成する傾斜角をθ2とすると、θ1<θ2の関係が成立している。また、テーパ孔16の内周面16aは、周方向に連続する境界線B上においてストレート孔14の内周面14aに連接しており、交線C1,C2をテーパ孔16の内周面16aと形成する上記仮想平面の両側において境界線Bは、交線C1と交線C2との間をテーパ孔16側に膨出する山形となっている。
【0018】
図1及び図4は、本発明の第一実施例による噴孔部材10の製造方法の各工程S1〜S3を模式図及びフローチャートでそれぞれ示している。以下、噴孔部材10の製造方法について図1及び図4に従って詳細に説明する。
【0019】
まず工程S1では、図1(a)に示すように、平板状の母材11に下孔18をパンチプレスによって形成する。
具体的に下孔18の形成には、図5に示すパンチ21、ダイス24及びガイド26を備えた下孔形成装置20を使用する。
【0020】
下孔形成装置20において、ダイス24とガイド26とは母材11を挟持し、母材11の端面11bと端面11aとにそれぞれ当接する。パンチ21は、先端部に向かって実質的に径変化しない円柱状であって、中心軸線Xfに直交する断面の輪郭形状が真円形の円柱状に形成されている。パンチ21の先端部側には加工部22が設けられ、パンチ21の反加工部側には支持部23が設けられている。パンチ21はガイド26のガイド孔27に挿通され、少なくとも支持部23の外周面23aに全周において摺接するガイド孔27の内周面27aにより支持される。この支持によりパンチ21の中心軸線Xfは、ダイス24とガイド26に挟持される母材11の厚さ方向軸線Tに対して傾斜し、パンチ21はかかる中心軸線Xfの延伸方向に案内される。ダイス24の抜き孔25には、ガイド26により案内されたパンチ21が摺動可能に挿通される。
【0021】
下孔形成装置20を用いて下孔18を形成するには、図1(a)及び図5に示す如くパンチ21の中心軸線Xfに沿って母材端面11a側から端面11b側に向かうプレス方向にパンチ21を変位させ、加工部22により母材11を打ち抜く。その結果、加工部22の外周面22aの形状を補完する形状に下孔18が形成される。すなわち、下孔18は図6に示すように、母材11の厚さ方向軸線Tに対し傾斜した中心軸線Ofに直交する仮想平面と内周面18aとの交線のうち閉曲線となる部分が真円形であり且つ中心軸線Ofの延伸方向において実質的に径変化しない円柱孔状に形成される。
以上説明した工程S1が特許請求の範囲に記載の「下孔形成工程」に相当する。
【0022】
次に工程S2では、図1(b)に示すように、母材11においてテーパ孔16をパンチプレスによって形成する。
具体的にテーパ孔16の形成には、図7に示すパンチ31、ダイス34及びガイド36を備えたテーパ孔形成装置30を使用する。
【0023】
テーパ孔形成装置30において、ダイス34とガイド36とは母材11を挟持し、母材11の端面11aと端面11bとにそれぞれ当接する。パンチ31の先端部側には加工部32が設けられ、パンチ31の反加工部側には支持部33が設けられている。加工部32は、先端部に向かって縮径する円錐台状であって、中心軸線Xtに直交する断面の輪郭形状が真円形の円錐台状に形成されている。中心軸線Xtに直交する断面において、加工部32の先端部の外径は下孔18の内径よりも小径に、加工部32の支持部側端部の外径は下孔18の内径よりも大径に設定されている。支持部33は、中心軸線Ytの延伸方向において実質的に径変化しない円柱状に形成されている。
【0024】
加工部32及び支持部33はガイド36のガイド孔37に挿通されている。支持部33は、それの外周面33aに全周において摺接するガイド孔37の内周面37aによって支持されている。支持部33の中心軸線Ytは、ダイス34とガイド36に挟持される母材11の厚さ方向軸線Tに対して傾斜し、且つその母材11に形成されている下孔18の中心軸線Ofに対して平行となる。また、加工部32の中心軸線Xtは母材11の厚さ方向軸線Tに対して、支持部33の中心軸線Ytの場合と同じ側に中心軸線Ytの場合とは異なる角度で傾斜し、それにより加工部32は、母材11とは反対側の外周面32aでガイド孔37の内周面37aに摺接する。この摺接箇所において加工部32の外周面32aは支持部33の中心軸線Ytと平行に延伸し、且つ支持部33の外周面33aに面一に繋がっているため、パンチ31はガイド36によって支持部33の中心軸線Ytの延伸方向に案内される。尚、本実施例において、ダイス34とガイド36に挟持される母材11の端面11a,11bに直交し加工部32の中心軸線Xtを含む仮想平面で切った断面、すなわち図7にハッチングで示す母材11の厚さ方向の断面と加工部32の外周面32aとの二本の交線D1,D2は、母材11の厚さ方向軸線Tに対し互いに同じ側に傾斜する。そして、加工部32の外周面32aとガイド孔37の内周面37aとの摺接箇所を通る一方の交線D1、及び加工部32の中心軸線Xtを挟んで交線D1とは反対側にある他方の交線D2はそれぞれ、上記と同じ傾斜角θ1及びθ2を母材11の厚さ方向軸線Tとの間に形成する。ダイス34の抜き孔35には、ガイド36により案内されたパンチ31が摺動可能に挿通される。
パンチ31の加工部32が特許請求の範囲に記載の「テーパパンチ」を構成する。
【0025】
テーパ孔形成装置30を用いてテーパ孔16を形成するには、図1(b)及び図7に示す如く支持部33の中心軸線Ytに沿って加工部32の先端部側に向かうプレス方向にパンチ31を変位させる。すなわち本実施例では、工程S1のプレス方向とは逆となる母材端面11b側から端面11a側に向かう方向にパンチ31を変位させる。パンチ31の変位に伴い加工部32は母材11に打ち込まれる。具体的には、加工部32は先端部を下孔18に挿入されると共に、ガイド孔37と摺接する上記交線D1近傍の外周面32aで下孔18の内周面18aに摺接し、その摺接箇所を除く外周面32aで下孔18を押し広げる。このとき、加工部32の先端部が下孔18内に挿入されることによって、加工部32の母材11を押圧する箇所がガイド36に支持される支持部33に近づく。またこのとき、中心軸線Xtを挟んで下孔18への摺接箇所とは反対側において加工部32が母材11より受ける反力については、ガイド孔37への摺接箇所において加工部32がガイド36より受ける反力によって相殺される。以上により、パンチ31に作用する曲げモーメントが小さくなり、パンチ31の折損が防止される。
【0026】
パンチ31の加工部32が母材11を打ち抜くまで下孔18を押し広げることで、加工部32の外周面32aの形状を補完する形状にテーパ孔16が形成される。すなわち、テーパ孔16は図8に示すように、母材11の厚さ方向軸線Tに対し傾斜した中心軸線Otに直交する仮想平面と内周面16aとの交線のうち閉曲線となる部分が真円形であり且つ中心軸線Otの延伸方向において母材11の端面11aから端面11bに向かって拡径する円錐孔状に形成される。本実施例では、形成されたテーパ孔16の中心軸線Otを含み母材端面11a,11bに直交する仮想平面で切った断面、すなわち図8にハッチングで示す母材11の厚さ方向の断面とテーパ孔16の内周面16aとの二本の交線C1、C2が母材11の厚さ方向軸線Tに対して互いに同じ側に傾斜し、テーパ孔16の中心軸線Otと母材11の端面11bとが形成する鋭角側にある交線C1、及び中心軸線Otと端面11bとが形成する鈍角側にある交線C2がそれぞれ、傾斜角θ1及びθ2を母材11の厚さ方向軸線Tとの間に形成する。
以上説明した工程S2が特許請求の範囲に記載の「テーパ孔形成工程」に相当する。
【0027】
次に工程S3では、図1(c)に示すように、母材11においてストレート孔14をパンチプレスによって形成する。
具体的にストレート孔14の形成には、図9に示すパンチ41、ダイス44及びガイド46を備えたストレート孔形成装置40を使用する。
【0028】
ストレート孔形成装置40において、ダイス44とガイド46とは母材11を挟持し、母材11の端面11aと端面11bとにそれぞれ当接する。パンチ41は、先端部に向かって実質的に径変化しない円柱状であって、中心軸線Xsに直交する断面(例えば図9(b)に示す断面)の輪郭形状が真円形の円柱状に形成されている。中心軸線Xsに直交する断面においてパンチ41の外径は、工程S2で形成されたテーパ孔16の大径側開口部より小径且つテーパ孔16の小径側開口部より大径に設定されている。パンチ41の先端部側には加工部42が設けられ、パンチ41の反加工部側には支持部43が設けられている。パンチ41はガイド46のガイド孔47に挿通され、少なくとも支持部43の外周面43aに全周において摺接するガイド孔47の内周面47aにより支持される。この支持によりパンチ41の中心軸線Xsは、ダイス44とガイド46に挟持される母材11の厚さ方向軸線Tに対し、その母材11に形成されているテーパ孔16の中心軸線Otの場合と同じ側に中心軸線Otの場合とは異なる角度で傾斜し、パンチ41はかかる中心軸線Xsの延伸方向に案内される。ダイス44の抜き孔45には、ガイド46により案内されたパンチ41が摺動可能に挿通される。
パンチ41の加工部42が特許請求の範囲に記載の「ストレートパンチ」を構成する。
【0029】
ストレート孔形成装置40を用いてストレート孔14を形成するには、図1(c)及び図9(a)に示す如くパンチ41の中心軸線Xsに沿ってテーパ孔16の大径側開口部から小径側開口部に向かうプレス方向にパンチ41を変位させる。パンチ41の変位に伴い加工部42は、テーパ孔16の大径側開口部からテーパ孔16に挿入される。さらに加工部42は、テーパ孔16の内周面16aにおいて上記工程S2で説明した交線C1の近傍となる箇所に外周面42aを摺接させ、その摺接箇所を除く外周面42aでテーパ孔16の小径側開口部を押し広げる。そして、パンチ41の加工部42が母材11を打ち抜くまでテーパ孔16を押し広げることで、加工部42の外周面42aの形状を補完する形状にストレート孔14が形成される。すなわち、ストレート孔14は図3に示すように、母材11の厚さ方向軸線Tに対し傾斜した中心軸線Osに直交する仮想平面と内周面14aとの交線のうち閉曲線となる部分が真円形であり且つ中心軸線Osの延伸方向において実質的に径変化しない円柱孔状に形成される。このようにして形成されるストレート孔14の内周面14aは、テーパ孔16においてストレート孔14の形成されていない残部の内周面16aに境界線B上で連接し、それらストレート孔14とテーパ孔16とで噴孔12が作られる。
以上説明した工程S3が特許請求の範囲に記載の「ストレート孔形成工程」に相当する。
【0030】
工程S3が実施される前の図8に示すテーパ孔16において母材11の端面11aに開口する小径側開口部17は、テーパパンチたる加工部32のストロークに起因して開口面積がばらつき易い。しかし、本実施例では工程S3を実施することで、テーパ孔16の小径側開口部17を図3に示す如きストレート孔14へと変えることができる。このストレート孔14の開口面積はストレートパンチとしての加工部42のストロークに依存し難いため、各孔14,16からなる噴孔12の燃料流量について、ひいてはその噴孔12からの燃料噴射量について製品ばらつきを抑えることができる。
【0031】
また、工程S1では新の母材11に下孔18を形成するため、図6に示す下孔18のプレス方向前側開口部19にばりが生じ易い。しかし、本実施例では工程S2のプレス方向を工程S1のプレスとは逆方向に設定するので、ばりが生じた下孔18の開口部19をテーパパンチたる加工部32の大径側端部により綺麗に成形できる。
【0032】
さらに、工程S3ではテーパ孔16の大径側開口部から小径側開口部に向かう方向にプレス方向を設定するので、パンチプレスに伴って余剰となる肉の一部がばりを形成することがあっても、そのばりはストレート孔14から外側へ飛び出す。この飛び出したばりついては、例えば工程S3後の研削等により容易に除去することができる。
【0033】
(第二実施例)
図10は、本発明の第二実施例において使用するストレート孔形成装置を示している。尚、第一実施例と実質的に同一の構成については、第一実施例と同一符号を付すことで説明を省略する。
【0034】
第二実施例の製造方法では、第一実施例の工程S3に相当する工程において、第一実施例のパンチ41の代わりにパンチ51を備えたストレート孔形成装置40によりストレート孔14を形成する。パンチ51は、第一実施例のパンチ41と同様に先端部に向かって実質的に径変化しない円柱状であるが、中心軸線Xsに直交する断面(例えば図10(b)に示す断面)においてパンチ51の輪郭形状は第一実施例のパンチ41と異なり楕円形である。但し、中心軸線Xsに直交する断面においてパンチ51の輪郭形状の長軸は、中心軸線Xsを含む仮想平面であってダイス44とガイド46に挟持される母材11の端面11a,11bに直交する仮想平面(すなわち図10(a)にハッチングで示す断面を切る仮想平面)上に設定されている。また、中心軸線Xsに直交する断面においてパンチ51の短軸方向及び長軸方向の外径は共に、第一実施例の工程S2に相当する工程で形成されたテーパ孔16の大径側開口部より小径且つテーパ孔16の小径側開口部より大径に設定されている。
【0035】
パンチ51には、第一実施例の各部42,43に相当する加工部52及び支持部53が設けられている。パンチ51はガイド孔47に挿通され、少なくとも支持部53の外周面53aに全周において摺接するガイド孔47の内周面47aによって支持される。この支持によりパンチ51の中心軸線Xsは、ダイス44とガイド46に挟持される母材11の厚さ方向軸線Tに対し、その母材11に形成されているテーパ孔16の中心軸線Otの場合と同じ側に中心軸線Otの場合とは異なる角度で傾斜し、パンチ51はかかる中心軸線Xsの延伸方向に案内される。ダイス44の抜き孔45には、ガイド46により案内されたパンチ51が摺動可能に挿通される。
本実施例では、パンチ51の加工部52が特許請求の範囲に記載の「ストレートパンチ」を構成する。
【0036】
パンチ51を備えたストレート孔形成装置40を用いてストレート孔14を形成するには、図10(a)に示す如くパンチ51の中心軸線Xsに沿ってテーパ孔16の大径側開口部から小径側開口部に向かうプレス方向にパンチ51を変位させる。パンチ51の変位に伴い加工部52は、テーパ孔16の大径側開口部からテーパ孔16に挿入される。さらに加工部52は、中心軸線Xsに直交する断面において長軸上の変曲点近傍を形成する外周面52aを、テーパ孔16の内周面16aにおいて第一実施例と同じ交線C1の近傍となる箇所に摺接させ、その摺接箇所を除く外周面52aでテーパ孔16の小径側開口部を押し広げる。そして、パンチ51の加工部52が母材11を打ち抜くまでテーパ孔16を押し広げることで、加工部52の外周面52aの形状を補完する形状にストレート孔14が形成される。すなわち、ストレート孔14は図11に示すように、母材11の厚さ方向軸線Tに対し傾斜した中心軸線Osに直交する仮想平面と内周面14aとの交線のうち閉曲線となる部分が楕円形であり且つ中心軸線Osの延伸方向において実質的に径変化しない円柱孔状に形成される。このようにして形成されるストレート孔14の内周面14aは、テーパ孔16の残部の内周面16aに境界線B上で連接し、それらストレート孔14とテーパ孔16とで噴孔12が作られる。
以上説明した工程が特許請求の範囲に記載の「ストレート孔形成工程」に相当する。
【0037】
ここで、第一実施例と第二実施例とを比較する。第二実施例では断面楕円形のパンチ51を用いたことにより、各孔14,16の内周面14a,16aが成す境界線Bのテーパ孔16側への膨出量(図11参照)を、第一実施例の断面円形のパンチ41を用いた場合(図3参照)よりも小さくできる。すなわち、中心軸線Osの延伸方向においてストレート孔14の長さを短縮できる。これは、プレス方向の軸線に一致するパンチ51の中心軸線Xsをテーパ孔16の中心軸線Otに対して傾けているため、パンチプレスにより押し広げられる部分Eの大きさが断面円形パンチ41の場合(図9(b)参照)よりも断面楕円形パンチ51の場合(図10(b)参照)で縮小されるからである。ストレート孔14の長さが短縮されれば、テーパ孔16の長さは逆に延長されるので、ストレート孔14の形成による噴霧微粒化効果の低下を充分に抑制できる。
【0038】
尚、図12に示す第二実施例の変形例のように、先端部に向かって径変化が実施的にない円柱状パンチ51’であって、中心軸線Xsに直交する断面の輪郭形状が小判形である円柱状パンチ51’をストレート孔14の形成に使用してもよい。但し、この場合、中心軸線Xsに直交する断面においてパンチ51’の輪郭形状の長軸は、中心軸線Xsを含む仮想平面であってダイス44とガイド46に挟持される母材11の端面11a,11bに直交する仮想平面(すなわち図12(a)にハッチングで示す断面を切る仮想平面)上に設定される。
【0039】
ところで、上記複数の実施例では、燃料を噴射する燃料噴射装置に使用される噴孔部材の製造に本発明を適用した例について説明したが、燃料以外の流体を噴射する噴射装置用の噴孔部材の製造に本発明を適用することも可能である。
また、上記複数の実施例ではストレート孔14とテーパ孔16の二孔で噴孔12を構成したが、テーパ孔16の反ストレート孔側にテーパ孔16とは異なる形状の孔を追加して噴孔12を構成してもよい。
【0040】
さらにテーパ孔形成時のプレス方向について、上記複数の実施例では下孔形成時のプレス方向と逆方向に設定したが、下孔形成時のプレス方向に対して同一方向に設定してもよい。またさらにテーパ孔16の形成に用いるパンチ31について、上記複数の実施例ではプレス方向の軸線に一致する支持部33の中心軸線Ytを母材11の厚さ方向の軸線Tに対して傾斜させ、さらにその軸線Ytに対してテーパパンチたる加工部32の中心軸線Xtを反母材側に傾斜させた。これに対し、プレス方向の軸線Ytを母材11の厚さ方向軸線Tに対して傾斜させ、且つプレス方向軸線Ytを加工部32の中心軸線Xtと一致するように又は中心軸線Xtと平行に設定してもよい。あるいはプレス方向の軸線Ytを母材11の厚さ方向軸線Tに対して平行とし、且つ加工部32の中心軸線Xtをプレス方向軸線Ytに対して傾斜させてもよい。これらの場合、形成されるテーパ孔16の中心軸線Otが母材11の厚さ方向軸線Tに対して傾斜することとなる。また一方、プレス方向軸線Yt及び加工部32の中心軸線Xtを共に母材11の厚さ方向軸線Tに対して平行としてもよい。この場合、形成されるテーパ孔16の中心軸線Otも母材11の厚さ方向軸線Tに対して平行となる。
【0041】
さらに上記複数の実施例では、ストレートパンチたる加工部42,52の中心軸線Xsをテーパ孔16の中心軸線Otに対して傾斜させ、その中心軸線Osに沿ってストレート孔形成時のプレス方向を設定した。これに対し、加工部42,52の中心軸線Xsをテーパ孔16の中心軸線Otと一致するように又は中心軸線Otと平行に設定してもよい。この場合、形成されるテーパ孔16及びストレート孔14の各中心軸線Ot,Osが互いに一致又は平行となる。またさらにストレート孔形成時のプレス方向について、上記複数の実施例ではテーパ孔16の大径側開口部から小径側開口部に向かう方向に設定したが、それとは逆方向、すなわちテーパ孔16の小径側開口部から大径側開口部に向かう方向に設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による噴孔部材の製造方法を示す模式図である。
【図2】本発明の第一実施例により製造される噴孔部材を用いた燃料噴射装置を示す断面図である。
【図3】本発明の第一実施例により製造される噴孔部材を示す断面図である。
【図4】本発明の第一実施例による噴孔部材の製造方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第一実施例において使用される下孔形成装置を示す断面図である。
【図6】本発明の第一実施例により下孔が形成された母材を示す断面図である。
【図7】本発明の第一実施例において使用されるテーパ孔形成装置を示す断面図である。
【図8】本発明の第一実施例によりテーパ孔が形成された母材を示す断面図である。
【図9】本発明の第一実施例において使用されるストレート孔形成装置を示す断面図(a)及び(a)におけるIX−IX線断面図(b)である。
【図10】本発明の第二実施例において使用されるストレート孔形成装置を示す断面図(a)及び(a)におけるX−X線断面図(b)である。
【図11】本発明の第二実施例により製造される噴孔部材を示す断面図である。
【図12】本発明の第二実施例の変形例において使用されるストレート孔形成装置を示す断面図(a)及び(a)におけるXII−XII線断面図(b)である。
【符号の説明】
10 噴孔部材
11 母材
11a 上流側端面
11b 下流側端面
12 噴孔
14 ストレート孔
14a 内周面
16 テーパ孔
16a 内周面
17 小径側開口部
18 下孔
18a 内周面
20 下孔形成装置
21 パンチ
22 加工部
23 支持部
30 テーパ孔形成装置
31 パンチ
32 加工部(テーパパンチ)
33 支持部
36 ガイド
37 ガイド孔
40 ストレート孔形成装置
41 パンチ
42 加工部(ストレートパンチ)
43 支持部
51,51’ パンチ
52 加工部(ストレートパンチ)
53 支持部

Claims (10)

  1. 流体を噴射する噴孔を備えた噴孔部材を製造する方法であって、
    母材に下孔をパンチプレスにより形成する下孔形成工程と、
    前記母材に形成された前記下孔の内周面に、先端部に向かって縮径するテーパパンチを摺接させつつパンチプレスして、前記下孔を押し広げることにより前記母材の一端面から他端面に向かって拡径するテーパ孔を前記母材に形成するテーパ孔形成工程と、
    前記母材に形成された前記テーパ孔の内周面のうち前記テーパパンチが摺接する摺接面に、先端部に向かって実質的に径変化しないストレートパンチを摺接させつつパンチプレスして、前記テーパ孔の小径側開口部を押し広げてストレート孔を前記母材に形成し、前記テーパ孔の残部の内周面に前記ストレート孔の内周面を連接するストレート孔形成工程とを含み、
    前記テーパ孔と前記ストレート孔とにより前記噴孔を構成することを特徴とする噴孔部材の製造方法。
  2. 前記ストレートパンチの中心軸線に沿ってプレス方向を設定することを特徴とする請求項1に記載の噴孔部材の製造方法。
  3. 前記ストレート孔形成工程において、前記テーパ孔の大径側開口部よりも小径の前記ストレートパンチを使用すると共に、前記テーパ孔の大径側開口部から小径側開口部に向かう方向にプレス方向を設定することを特徴とする請求項2に記載の噴孔部材の製造方法。
  4. 前記ストレート孔により前記噴孔の上流側開口部を構成することを特徴とする請求項2又は3に記載の噴孔部材の製造方法。
  5. 前記ストレート孔形成工程において、中心軸線に直交する断面の輪郭形状が楕円形又は小判形である前記ストレートパンチを使用すると共に、前記テーパ孔の中心軸線に対し傾斜させた前記ストレートパンチの中心軸線に沿ってプレス方向を設定することを特徴とする請求項4に記載の噴孔部材の製造方法。
  6. 前記テーパ孔形成工程において、先端部に向かって縮径するテーパパンチを使用すると共に、前記テーパパンチの先端部側に向かう方向にプレス方向を設定し、前記テーパパンチを前記母材の厚さ方向の軸線に対して傾斜させた状態で前記母材に打ち込むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の噴孔部材の製造方法。
  7. 前記テーパ孔形成工程において、前記母材の厚さ方向の軸線に対し中心軸線が傾斜する前記テーパパンチと、前記テーパパンチの反母材側の外周面に摺接することで前記テーパパンチをプレス方向に案内するガイドとを使用することを特徴とする請求項6に記載の噴孔部材の製造方法。
  8. 前記テーパパンチの先端部側に向かう方向にプレス方向を設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の噴孔部材の製造方法。
  9. 前記テーパ孔形成工程において、前記下孔形成工程のプレス方向とは逆方向にプレス方向を設定することを特徴とする請求項8に記載の噴孔部材の製造方法。
  10. 前記母材の厚さ方向の断面と前記テーパ孔の内周面との二本の交線が前記母材の厚さ方向の軸線に対して互いに同じ側に傾斜しており、
    一方の前記交線が前記母材の厚さ方向の軸線と形成する傾斜角θ1は、他方の前記交線が前記母材の厚さ方向の軸線と形成する傾斜角θ2よりも小さいことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の噴孔部材の製造方法。
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