JP3855752B2 - 流体噴射弁の製造方法および流体噴射弁 - Google Patents

流体噴射弁の製造方法および流体噴射弁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体噴射弁およびその製造方法に関し、特に流体を噴射する噴孔に係わる流体噴射弁およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体噴射弁としては、オリフィスとして配設された噴孔から噴射される流体の噴射量を正確に計量するため、そのオリフィスを精密に加工する必要がある。この種の流体噴射弁、例えば自動車用内燃機関に用いられる燃料噴射弁において、弁ボディの先端部に形成された流体通路の出口に複数の噴孔を有する噴孔プレートを配設し、その各噴孔から所定噴射角で流体噴射を行なうものが知られている(米国特許第4907784号公報等)。
【0003】
米国特許第4907784号公報によれば、噴孔プレートに配設された噴孔が燃料入口から燃料出口に向かって拡径するように形成されている。
【0004】
また、近年、この種の流体噴射弁には、流体の気化促進のため、流体噴射された流体噴霧の微粒化の要求が高まっている。この対策として、噴孔プレート上面に配置された噴孔入口に、燃料流速を向上させて流れ込ませるものがある(特開平8−277763号公報、特開平9−310651号公報等)。
【0005】
特開平8−277763号公報によれば、弁ボディの内周壁と協動して噴孔プレート方向に向かう流路を形成する、ノズルニードルの先端の外周部の延長線が、弁ボディの先端部に設けられた複数の噴孔入口側開口部の外接円の外側となるようにされ、弁ボディの先端部すなわち噴孔プレートに流体が当たった後に、噴孔プレート上面に沿った中心に向かう流れを形成し、中心に至る途中に配置された噴孔から流体を噴射する。
【0006】
特開平9−310651号公報によれば、上記中心に向かう流れを形成するとともに、それぞれの噴孔に向かうこの流れが噴孔プレート中心で干渉し合ってよどみが生じないように、噴孔を所定の偏角方向に配置している。
【0007】
なお、これら各種提案がなされた流体噴射弁の製造方法、すなわち噴孔が拡径または縮径し、噴孔プレート面に対して傾斜して配設されるいわゆる傾斜テーパ噴孔を有するものの製造方法において、そのような噴孔を形成する噴孔加工方法として、放電加工による除去加工が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の流体噴射弁の構造では、流体噴射弁の先端側にある噴孔プレート上面に配設された噴孔入口に、流体流速を向上させて流れ込ませるので、噴射する流体の運動エネルギーを増加させることで流体噴霧を微粒化させることは可能である。
【0009】
しかしながら、いずれも、噴孔から噴射された流体噴霧が混合される気体に対して、気化促進を図るための流体噴霧の形状、特に噴射角の影響については十分配慮がなされていない。
【0010】
また、従来の流体噴射弁の製造方法では、噴孔を形成するのに加工時間がかかりすぎるという問題がある。また、従来の放電加工による噴孔加工方法は、非接触加工方法である電気加工であるので、設備費、ランニングコスト等の加工費が高い。
【0011】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、流体の噴射噴霧の正確な形状が形成できるとともに、噴孔プレートに開ける噴孔の孔加工が容易にできる流体噴射弁の製造方法および燃料噴射弁を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によると、弁ボディの先端部に形成された流体通路の出口に複数の噴孔を有する噴孔プレートを配設して、噴孔から流体を噴射することにより流体の計量と噴射角の決定を行なう流体噴射弁の製造方法において、噴孔プレートの噴孔の加工前の板状材料に、パンチによって有底孔を形成するめくら孔形成工程と、有底孔を有する板状材料を所定厚さの位置まで除去加工することで、有底孔より押出された板状材料の凸部の除去を行なって噴孔を開ける孔開け工程とを備え、パンチによる破断面を噴孔に残さないようにすることで噴射流体の微粒化を確保するとともに、噴孔から噴射される流体の噴射角を微調整する噴孔加工方法であって、めくら孔形成工程では、パンチの中心軸線が板状材料の表面に直交する垂線に対して傾斜するようにパンチを摺動自在に支持するパンチガイドと、パンチの径より大きい径の内周面を有するダイとを使用し、かつ当該ダイ孔の内周面とパンチの外周面とのクリアランスを変更可能とすることで、噴孔を形成する有底孔の開口側にだれ面を残して、噴射角形成に必要な噴孔面とだれ面とを有する噴孔加工を行なう。
【0013】
一般に、噴孔から噴射される流体の微粒化を図る場合には、噴孔内周面は、均一な面性状、例えば面荒れが生じるような破断面を有しない面性状が必要であるので、噴孔加工方法としては、放電加工による加工が行なわれる。しかしながら、この放電加工による噴孔加工方法は、非接触加工方法である電気加工であるため、非接触加工に起因して放電加工対象の噴孔と電極との間に隙間が生じるので、噴孔から噴射される流体の計量精度が劣るという問題がある。一方、噴孔を加工する他の方法として、プレス打抜き加工等によるプレス加工があるが、噴孔を開ける際に、パンチの押出しによる破断面が生じる場合がある。このため、プレス加工後に、リーマ加工あるいは研磨加工等の特別な加工を用いて、噴孔内周面を整形する必要がある場合があるので、加工工程が複雑となり、製造が必ずしも容易でない。
【0014】
これに対して本発明の流体噴射弁の製造方法では、噴孔プレートの噴孔の加工前の板状材料に、パンチによって有底孔を形成するめくら孔形成工程を備えるので、プレス打抜き加工を施す際に生じるような破断面が生じることはなく、有底孔すなわち噴孔内周全域に破断面のない均一な面性状を得ることが可能である。しかも、めくら孔形成工程後に行なう孔開け工程にて、有底孔を有する板状材料を所定厚さの位置まで除去加工することで、有底孔より押出された板状材料の凸部の除去を行なうので、確実に、噴孔内周全域に破断面のない均一な面性状を有する噴孔を形成することができる。
【0015】
さらに、パンチの中心軸線を傾斜させていわゆる傾斜噴孔に対応する有底孔を形成する際に、有底孔の開口側にパンチの押出しに起因しただれ面を生じさせるとともに、めくら孔形成工程の後工程においても、だれ面を残したまま、噴射角形成に必要な噴孔面とだれ面とを有する噴孔加工を行なうので、リーマ加工あるいは研磨加工等の特別な加工を用いてだれ面を整形する必要はなく、加工工程の簡素化が図れるとともに、流体噴射弁、特に噴孔の製造の容易化が図れる。
【0016】
なお、例えば、孔開け工程における板状材料を除去加工する所定厚さを変えることによって、噴孔内周面に沿って流れる噴射流体の噴射角を微調整することができる。
【0017】
本発明の請求項2によると、噴孔を形成するパンチの先端形状が円錐台形であって、噴射方向に拡径する噴孔を、噴孔プレート面に直交する垂線に傾斜させて形成する特徴を有する流体噴射弁の製造方法に好適である。
【0018】
すなわち、先端が円錐台形形状を有するパンチの中心軸線を垂線に対して傾斜させていわゆる傾斜テーパ噴孔に対応する有底孔、すなわち円錐台形の円錐母線に沿った噴孔内周面を形成する際に、垂線からの傾斜角において、中心軸線の傾斜角に対して、円錐母線の傾斜角が大きい側の噴孔内周部分に比べて、円錐母線の傾斜角が小さい側の噴孔内周部分にだれ面を偏在させることができる。したがって、だれ面の製造ばらつきと、噴孔から噴射される流体の噴射方向のずれ、すなわち噴射角のずれ方向との相関が、だれ面の偏在に起因して強められるので、だれ面を考慮した噴射角の微調整が容易となる。
【0019】
ここで、先端が円錐台形形状を有するパンチを、パンチの中心軸線を垂線に対して傾斜させて、板状材料に押し当てて有底孔を形成する場合、パンチの先端が板状材料に当った衝撃で生じるパンチ先端への側方力によってパンチが折損する場合がある。
【0020】
これに対して、本発明の請求項3に示すように、先端形状を、パンチの中心軸線に対して板状材料と反対方向に傾斜させてパンチガイドの摺動面に沿う形状とする。
【0021】
これにより、パンチによる有底孔の形成時に、パンチの先端に生じる側方力を板状材料と反対方向のパンチガイドの摺動面で受けることができ、その反力で側方力は相殺され、パンチの折損を生じさせるような曲げモーメントを発生させないようにできるとともに、パンチガイドの摺動面に当接する円錐母線の近傍の噴孔内周部分に限定してだれ面を偏在させることができる。
【0022】
本発明の請求項4によれば、ダイ孔の内周面とパンチの外周面とのクリアランスは、板状材料の板厚に対して所定範囲に設定され、
所定範囲は、板状材料の板厚の20%〜40%または20%以上である。
【0023】
これにより、所定のだれ面を残すことができる。例えば、板状材料の板厚、例えば板状材料が除去加工される所定厚さと、クリアランスに応じただれ面のだれ量とに対応した所定噴射角に微調整が可能である。
【0024】
上記クリアランスの設定は、本発明の請求項5、請求項6に記載のように、プレス成形型の大幅な型変更を行なうことなく、パンチの径より大きい径の円形内周面を有するダイのスライド、あるいはその内筒内周面の径を変えることで、だれ面を残して噴射角の微調整、つまり噴射角の補正が可能である。
【0025】
クリアランスの設定によるだれ面を残した噴射角の微調整に代えて、本発明の請求項7に記載するように、だれ面のだれ量に応じて、除去加工によって形成する板状材料の所定厚さを、だれ量/所定厚さの比率に対して所定範囲に設定している。
【0026】
これにより、あえてだれ面を残すとともに、だれ量/所定厚さの比率に応じて噴射角の補正ができ、従って所定噴射角に微調整できる。
【0027】
本発明の請求項8によれば、だれ面は、噴孔プレートの噴孔出口側に形成されている。これにより、流体噴霧の微粒化と製造上の生産性向上が図れる。
【0028】
本発明の請求項9によれば、ダイの前記内周面の形状は、楕円形状である。
【0029】
これにより、パンチとダイとを備えたプレス成形型において、円形形状の内周面を有するダイに比べて、楕円形状の内周面を有するダイとすることで、だれ面は残しつつ、そのだれ面が僅かにある、ほとんどない状態とすることができるとともに、だれ面を残して噴射角の微調整が可能である。
【0030】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の本発明の流体噴射弁の製造方法は、本発明の請求項10に記載のように、その製造法によって製造された流体噴射弁に適用できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の流体噴射弁の製造方法を、内燃機関用燃料噴射弁の製造方法に適用して、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0037】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるの製造方法およびその製造装置の概略構成を表す模式図であって、図1(a)は、その製造方法、特に噴孔の加工方法を示すブロック図、図1(b)は、その製造方法を適用する製品の被加工部材と対比して、その製造装置、特にめくら孔工程における製造装置の概略構成を説明する模式図である。図2は、第1の実施形態の流体噴射弁の製造方法に適用される燃料噴射弁を表わす断面図である。図3は、図2中の被加工物としての噴孔プレートを備える弁部周りを拡大した断面図である。図4は、図1(b)中のめくら孔工程における製造装置の構成を表わす模式図である。図5は、図4に示す製造装置で形成される被加工物としての噴孔プレートの板状材料の一部を示す模式図であって、製造装置を構成するパンチの前進により有底孔が形成された板状材料を表わす模式図である。図6は、図5に示す被加工物の板状材料の有底孔の形状を表わす模式図であって、図6(a)は、有底孔の開口側からみた平面図、図6(a)は、図6(a)中のB−Bからみた有底孔周りの断面図、図6(c)は、図6(a)中のC−Cからみた有底孔の開口側のすなわち噴孔のだれを示す部分断面図、図6(d)は、図6(a)中のD−Dからみた有底孔の開口側のすなわち噴孔のだれを示す部分断面図である。図7は、図1(a)に示す製造方法にによって形成される被加工物としての噴孔プレートの板状材料の製造過程を表わす模式図であって、図7(a)は、めくら孔形成工程で形成されるもの、図7(b)は、孔開け工程で形成されるものであって、めくら孔工程にて形成されるだれ面を残して、噴射角形成に必要な噴孔面とだれ面とから形成される噴孔を示す模式図である。図8は、図7(b)中の板状材料の板厚、すなわちだれ面を残して噴射角を微調整する方法を説明するグラフであって、図8(a)は、噴孔の内周面にだれ面を有しない場合とだれ面を有する場合とで噴射角へ及ぼす影響を比較する模式図、図8(b)は、だれ面を残したまま、所望の噴射角に微調整する補正方法を示す模式図である。なお、図13は、図3中の噴孔プレートに配設される噴孔を、燃料上流側からみた平面図である。
【0038】
(流体噴射弁の製造方法、その製造装置、および作用効果の概略)
本発明の実施形態に係わる製造装置は、弁部Bを構成する弁ボディ29の先端部に形成された流体通路の出口に複数の噴孔28aを有する噴孔プレート28を配設して、噴孔28aから流体を噴射することにより流体の計量と噴射角φの決定を行なう流体噴射弁1(図2参照)の製造方法に係わる製造装置であって、図1(b)に示すように、特に被加工物としての噴孔プレート28(図2および図3参照)に形成される噴孔28aの噴孔加工方法に係わる加工装置である。
【0039】
この噴射加工方法に係わる加工装置は、被加工物としての噴孔プレート28の板状材料2にプレス加工するパンチ3とダイ5とを備えたプレス成形装置6と、その板状材料2にパンチ3の先端部3aの形状を転写して所望の噴孔28aの形状を含んだ有底孔2aをプレス成形装置6よって形成後に、有底孔2aを孔開けするように、板状材料2を所定板厚Tに除去加工する除去装置7とを備えている。
【0040】
なお、図1(b)は、一点鎖線太線は、プレス成形装置6のパンチ3の押出し成形により形成された有底孔2aの押出し部である凸部2bの輪郭線を表わすとともに、板状材料2のハッチングを施した断面は、除去装置7によってその凸部を除去した状態、すなわち噴孔プレート28の断面を表わす。
【0041】
なお、除去装置7は、板状材料2を所定板厚Tに除去すればよく、砥石7aによる研削、または切削により取り除くものであればよい。
【0042】
プレス成形装置6は、パンチ3の中心軸線3jが板状材料2の表面に直交する垂線Zに対して傾斜角θpだけ傾斜するようにし、パンチ3を中心軸線3jの方向に押出し成形する。なお、このプレス成形装置6には、パンチ3の中心軸線3jが垂線Zに対して傾斜するように、パンチ3を摺動自在に支持する支持孔4aを有するパンチガイド4が備えられている(図4参照)。
【0043】
パンチ3の先端部3aは、その押出し成形によって噴孔プレート28としての板状材料2に、先端部3aの形状を転写させることで、押出し成形によって生じた有底孔2aに、噴孔28aの内周面つまり流体噴射弁1での流体の流れ方向を決定する噴孔面28ahを転写する。これにより、流体噴射弁1から流体噴射される燃料の流れφの傾斜角を、パンチ3の先端部3aの形状、特に傾斜角θ1により調整可能である。
【0044】
なお、パンチ3の先端部3aの形状を転写して噴射角φを形成する噴孔28aの噴孔加工方法については、後述する。
【0045】
除去装置7は、図1(b)に示す砥石7a等によって板状材料2を所定高さ位置Tまで切削または研削することで、凸部2b周りの除去加工を行なう。なお、この除去装置7により加工される所定高さ位置Tとは、流体噴射弁1を構成する噴孔プレート28の所定板厚に対して微調整が可能である。
【0046】
次に、本発明の流体噴射弁の製造方法について、図1(a)に従って説明する。
【0047】
図1(a)および図1(b)に示すように、流体噴射弁の製造方法は、噴孔プレート28(詳しくは、板状材料2)にパンチ3によって有底孔2aを形成するめくら孔形成工程100と、この有底孔2aを有する板状材料2を所定厚さTまで除去加工することで、有底孔2aにより押出された凸部2bの除去を行なって噴孔28aを開ける孔開け工程200とを含んで構成されている。
【0048】
めくら孔形成工程100は、パンチ3の先端部3aの形状を転写して噴孔28aの形状を有する有底孔2aを形成する。これにより、噴孔28aの内周面28ahには、プレス打抜き加工により噴孔28aを開ける従来の工方法のような破断面が生じることなく、噴孔28aの内周面全域にわたって均一な面性状を得ることが可能である。
【0049】
なお、パンチ3の先端部3aの形状は、図1(b)に示すように、略円錐台形であって、噴射方向に拡径する噴孔28a(以下、テーパ孔の噴孔と呼ぶ)を、噴孔プレート28の表面に直交する垂線Zに傾斜させて形成する。これにより、パンチ3により押出し成形する際に、有底孔を形成するために板状材料2に作用するせん断力が作用するため、有底孔2aの開口部2ao(詳しくは、噴孔28aの出口)側にだれ面2eが偏在する。
【0050】
詳しくは、パンチ3の先端部3aの形状、すなわち略円錐台形の円錐母線に沿って転写された噴孔28aの内周面28ahを形成する際に、垂線Zに対する円錐母線の傾斜角θが大きい側の内周面28ahの部分に比べて、垂線Zに対する傾斜角が小さい傾斜角θ1側の内周面28ahの部分に、だれ面2eを偏在させることができる。
【0051】
なお、このだれ面2eの大きさ(後述のだれ量He)によっては、噴孔28aの内周には、流体噴射弁1での流体の流れ方向を決定する噴孔面28ahとだれ面2eとを有するように形成される。
【0052】
なお、噴孔面28ahとだれ面2eを有する噴孔28aつまり噴孔加工途中で形成される有底孔2aについては、後述する。
【0053】
孔開け工程200は、めくら孔形成工程100にてパンチ3の押出し成形によって板状材料2に形成された有底孔2aの押し出し部である凸部2b周りを、除去装置7を用いて、所定板厚Tになるように、図1(b)に示す凸部2b側の板状材料2の表面を除去加工を行なう。これにより、めくら孔形成工程100にて形成され、破断面が生じることなく、噴孔28aの内周面全域にわたって均一な面性状を得ることが可能な有底孔2aの孔開けができる。
【0054】
さらに、めくら孔形成工程100にて形成される有底孔2aの開口部2ao側のだれ面を残して、噴孔28aから流体が噴射する噴射角φを所望の噴射角φtに微調整するように、図1(b)に示すように、本発明の製造方法では、判定工程100aが設けられている。この判定工程100aでは、例えばだれ面2eのだれ量Heに応じて、孔開け工程200にて行なう除去加工によって形成される所定板厚Tを補正する補正値を算出する。
【0055】
これにより、判定工程100aおよび孔開け工程200では、噴孔プレート28としての板状材料2に、所定板厚Tに対応する噴孔28aが形成できるとともに、だれ面2eのだれ量Heに応じて除去加工される所定板厚Tを補正することで、形成される噴孔28aの噴射角φの微調整が可能である。
【0056】
なお、だれ面の大きさ(だれ量He)に応じて噴射角φを微調整する方法の詳細については、後述する。
【0057】
なお、被加工物2とは、流体噴射弁としての燃料噴射弁1を構成する噴孔プレート28であって、例えば薄板状もしくはカップ状等の形状に形成される完成品または製造工程途中のもの(詳しくは、例えばカップ形状にプレス抜き絞り加工する際の展開形状の状態)である。なお、この流体噴射弁としては、弁ボディ29の先端部に形成された流体通路の出口に複数の噴孔28aを有する噴孔プレート28を配して、この噴孔28aから流体を噴射することにより流体の計量と噴射方向の決定を行なうものであれば、いずれの流体噴射弁でもよい。
【0058】
(流体噴射弁としての燃料噴射弁)
次に、本発明の実施形態の流体噴射弁の製造方法に適用される燃料噴射弁1について、図2および図3に従って以下説明する。
【0059】
図2および図3に示すように、本実施形態の被加工物2として適用される燃料噴射弁1は、内燃機関、特にガソリンエンジンに用いられ、内燃機関へ燃料噴射するものである。この燃料噴射弁1は、略円筒形状であり、弁部としての弁ボディ29、および弁部材(以下、ノズルニードルと呼ぶ)26と、電磁駆動部としてのスプール30に巻回されたコイル31、コイル31に通電して生じる電磁力による磁束が流れる磁気回路を形成する円筒部材14、およびこの磁束による吸引力によってノズルニードル26側の軸方向に移動可能なアーマチュア25、およびコイル31が通電されていないときにはノズルニードル26が弁ボディ29へ当接して閉弁するようにアーマチャ25を弁ボディ側に付勢する圧縮スプリング24とを含んで構成されている。
【0060】
まず、弁部としての弁ボディ29、およびノズルニードル26等について以下説明する。
【0061】
弁ボディ29は、円筒部材14の内壁にレーザ溶接により接合され、円筒部材14に固定されている。詳しくは、図3に示すように、弁ボディ29は、円筒部材14の磁性筒部14cに圧入、または挿入可能になっている。この磁性筒部材14cの内壁に挿入された弁ボディ29を、磁性筒部14cの外周側からこの外周に沿って全周溶接されている。
【0062】
この弁ボディ29の内周側には、ノズルニードル26が当接、離間する弁座29aが形成されている。詳しくは、図3に示すように、弁ボディ29の内周側には、内燃機関へ燃料噴射する燃料の燃料通路が形成されており、内燃機関側の下流から燃料上流に向かって、弁座としての円錐斜面29a、大径円筒壁面29b、円錐斜面29c、ノズルニードル26を摺動自在に支承する小径円筒壁面29d、円錐傾斜面29eが順に形成されている。この円錐傾斜面すなわち弁座29aは、燃料噴射方向に縮径し、後述するノズルニードル26の当接部26cが当接、離間することで当接部26cと弁座とが着座可能に配置されている。これにより、燃料噴射する燃料の連通、遮断を行なう弁装置としてのいわゆる開弁、閉弁が可能である。また、大径円筒壁面29bは、燃料溜り孔、つまりノズルニードル26と共に囲まれる燃料溜り室29fを形成しており、小径円筒壁面29dは、ノズルニードル26を摺動自在に支承するニードル支持孔を形成している。この小径円筒壁面29dにより形成されるニードル支持孔は、大径円筒壁面29bにより形成される燃料溜り孔より小径である。なお、円錐斜面29eは燃料上流に向かって拡径している。
【0063】
弁部材としてのノズルニードル26は、ステンレスからなる有底筒状体であって、ノズルニードル26の先端部には、弁座29aに当接、離間可能な当接部26cが形成されている。詳しくは、図3に示すように、ノズルニードル26は、先端部すなわち燃料噴射側が燃料上流側に比べて小径の円柱状に形成される小径柱体部26dと、弁ボディ29の内周(詳しくは、小径円筒壁面29d)に摺動自在に支承される大径柱体部26eから構成されており、この小径柱体部26dの燃料噴射側の端面は、面取りされて円錐傾斜面を形成しており当接部26cを構成している。これにより、当接部26cの径の大きさすなわちシート径は、小径円筒壁面29dのニードル支持孔の径より小さく形成される。一方、大径柱体部26eは、ノズルニードル26の燃料上流側に構成され、弁ボディ29の小径円筒壁面29dに摺動可能に収容されるよう、小径円筒壁面29dの内径よりやや小さい外径の円柱状に形成されている。これにより、大径柱体部26eの外周壁面と小径円筒壁面29dとが摺接するようにこれら壁面の間に所定の微小隙間が形成される。
【0064】
また、大径柱体部26eの大部分は、薄肉の円筒状に形成され、図5に示すように、その内周壁面26aには、燃料噴射側下流に流れる燃料の内部通路26fが形成されている。この内部通路26fは、大径柱体部26eの燃料上流側の端面を穿孔加工する等によって形成されるものであって、その穿孔深さは、弁座29aに着座するとき生じる衝撃にノズルニードル26の底部が耐えられるような深さに設定される。
【0065】
これにより、ノズルニードル26の軽量化と弁座29aに当接、離間する当接部26cの加工容易性が両立できる。
【0066】
なお、大径柱体部26eの内部通路には、下流側の弁座29aへ、すなわち燃料溜り室29fに連通するように、少なくとも1つの出口孔26bが設けられている。
【0067】
噴孔プレート28は、燃料噴射弁1の先端側に、薄板状に形成されており、中央部に複数の噴孔28aが形成されている。この噴孔28aは、噴孔軸線および噴孔配列等により噴射方向の決定と、噴孔の開口面積および後述の電磁駆動部による弁部の開弁期間によって噴孔から噴射する燃料噴射量の計量とができる。
【0068】
詳しくは、噴孔プレート28は、例えばステンレス鋼板等からなり、有底の筒状を有するいわゆるカップ形状に形成されている。この噴孔プレート28は、略円板状になる底部28bと、底部28bの周縁から立設され弁ボディ29の外周に圧入される円筒部28hとからなり、上述の如く底部28bには、中央部に複数の噴孔28aが形成されている。この噴孔プレート28をカップ状に形成する製造方法としては、プレス抜き絞り加工等を用いる。このため、噴孔28aの孔加工は、プレス抜き絞り加工の加工過程の絞り加工前、あるいはプレス加工前の展開形状の状態において行なうことが、製造上、加工性の観点から望ましい。
【0069】
噴孔28aから噴射される燃料の噴射方向は、噴孔28aの形状が円筒の場合には、噴孔28aの軸線によって決定される。また、噴孔28aの形状がテーパ孔の場合においても、噴射される燃料噴流900(図3参照)の中心方向は噴孔28aの軸線によって決定される。
【0070】
しかしながら、噴射方向に噴孔28aが拡径されたテーパ孔の場合には、燃料噴霧の微粒化を促進させ、空気との混合気の形成を促進を図る等の目的のため、噴孔28a間の燃料噴流900との干渉防止、あるいは空気の混合気形成に適した複数の燃料噴流900の空間上の配置が問題となる。そこで、例えば図13に示すように、燃料噴射弁1に軸線に対して、噴孔28aから噴射される燃料噴流900が下流側に向かって拡がるように噴孔28aの軸線を傾斜させている。また、噴孔28aの配列の変形例として、図14に示す噴孔配置にしてもよい。
【0071】
以下、本実施形態では、説明の簡略化ため、燃料噴流の空間上の配置(燃料噴流の干渉防止の配置も含む)は、図3に示すように、噴孔28a間の燃料噴流900に挟まれる傾斜角φで表わことにする。なお、噴射方向は、図1(b)に示す噴射28aごとの燃料噴流の流れ方向φで表わしてもよい。
【0072】
次に、電磁駆動部としてのコイル31、円筒部材14、アーマチュア25、および圧縮スプリング24等について以下説明する。なお、この電磁駆動部は、通電することで燃料噴射弁1の弁部を開弁、閉弁させるものであればよく、詳しくは、弁部を構成する弁ボディ29の弁座29aと、弁座29aに当接、離間する当接部26cを有するノズルニードル26とを当接、離間によって閉弁、開弁させるとともに、開弁期間を可変にすることで噴孔28aから噴射される流体の流量が調整可能なものであれば、いずれの電磁駆動部の構成でもよい。
【0073】
コイル31は、図2に示すように、樹脂製のスプール30の外周に巻回されており、このコイル31の端部には電気的に接続するターミナル12が設けられている。なお、このスプール30は、後述の円筒部材14の外周に装着されており、また、円筒部材14の外周に形成された樹脂モールド13の外壁から突出るように、コネクタ部16が設けられており、このターミナル12がコネクタ部16に埋設されている。
【0074】
円筒部材14は、磁性部と非磁性部からなるパイプ材であり、例えば複合磁性材で形成されている。円筒部材14の一部を加熱して非磁性化することにより、図2に示す円筒部材14を、下方の燃料噴射側から上流に向かって、磁性筒部14c、非磁性筒部14b、および磁性筒部14aの順に形成している。なお、円筒部材14の内周には、アーマチュア収容孔14eが設けれており、非磁性筒部14bと磁性筒部14cとの境界近傍に、後述のアーマチュア25が収容されている。
【0075】
また、コイル31に通電して生じる電磁力による磁束が流れる磁気回路を形成する円筒部材14の外周には、図2に示すように、磁性部材23、樹脂モールド15、磁性部材18が設けられている。詳しくは、磁性部材23がコイル13の外周を覆っており、磁性部材18はコイル31の燃料上流側に、リブ17を避けるよう、例えば扇状に設けられている。樹脂モールド15は磁性部材18,23の外周に形成され、樹脂モールド13と結合している。
【0076】
これにより、コイル31に通電して生じる電磁力による磁束が、磁性筒部14a、後述の吸引部材22、後述のアーマチュア25、磁性筒部14c、磁性部材23、および磁性部材18の順に流れる磁気回路を構成している。
【0077】
アーマチュア25は、磁性ステンレス等の強磁性材料からなる段付きの筒状体であって、ノズルニードル26に固定されている。これにより、コイル31に通電すると、コイル31に発生した電磁力による磁束が、吸引部材22を介してアーマチュア25に作用することで、アーマチュア25と共にノズルニードル26を、吸引部材22側の軸方向、つまり弁座29aから遠ざかる方向へ移動可能である。アーマチュア25の内部空間25eは、ノズルニードル26の内部通路26fとお互いに連通する構成となっている。
【0078】
吸引部材22は、磁性ステンレス等の強磁性材料からなる円筒体であって、円筒部材14の内周に圧入等により固定されている。
【0079】
圧縮スプリング24は、吸引部材22の内周に配置されたアジャスティングパイプ21の端面と、アーマチュア25の内部空間25fを形成する段差部であるスプリング座25cとの間に挟まれることで、コイル31が通電されていないときには、アーマチュア25に固定されたノズルニードル26を弁ボディ29へ当接(詳しくは、当接部26cを弁座29aへ当接)させ閉弁させるように、アーマチャ25を弁ボディ29側へ所定の付勢力にて付勢する。
【0080】
なお、アジャスティングパイプ21は、吸引部材22の内周に圧入固定され、このアジャスティングパイプ21の圧入量により圧縮スプリング24の付勢力を所定の付勢力に調整できる。
【0081】
なお、円筒部材14の燃料噴射側には、弁ボディ29および噴孔プレート28が収容されている。一方、円筒部材14の上方には、図4に示すようなフィルタ11が取付けられており、このフィルタ11によって、燃料噴射弁9の燃料上流から流入する燃料中に含まれる異物の除去が可能である。
【0082】
ここで、上述の構成を有する燃料噴射弁1の作動について以下説明する。
【0083】
電磁駆動部のコイル31に通電すると、コイル31には電磁力を生じる。このとき、磁気回路を構成するアーマチャ25と吸引部材22とにおいて、吸引部25には、アーマチュア25を吸引する吸引力が発生する。これにより、アーマチャ25に固定されたノズルニードル26が、弁ボディ29の弁座29aから離間する。よって、弁ボディ29とノズルニードル26が開弁され、燃料噴射弁1の上流側から流入している燃料が、噴孔28aを通して、内燃機関へ噴射される。一方、通電を停止すると、コイル31に生じていた電磁力が消失するので、アーマチャ25を吸引部材22側へ吸引していた吸引力もなくなる。このため、アーマチュア25に付勢している圧縮スプリング24によって、ノズルニードル26が、弁ボディ29の弁座29aに当接する方向に押圧される。よって、弁ボディ29とノズルニードル26が閉弁され、内燃機関へ噴射によって流出される燃料が遮断される。
【0084】
これにより、燃料噴射弁1は、通電期間、すなわち開弁期間を可変にすることにより、噴孔28aを介して、内燃機関へ噴射される燃料噴射量(言換えると、流体としての燃料の流量)を調整できる。
【0085】
なお、燃料の噴射方向を決定する噴孔28aおよび噴孔プレート28の形状としては、以下の特徴を具備している。
【0086】
噴孔28aの軸線を含み、噴孔プレート28に直交する仮想面と、噴孔28aの内周面28ahとの交線(詳しくは、円錐母線)のうち、噴孔28aの軸線と噴孔プレート28の燃料入口側端面28Uとが形成する鈍角側にある第1の交線28a1と垂線Zと形成する第1の傾斜角をθ1、噴孔28aの軸線と噴孔プレート28の燃料入口側端面28Uとが形成する鋭角側にある第2の交線28a2と垂線Zと形成する第2の傾斜角をθ2とすると、θ1<θ2の関係を有している。
【0087】
なお、第1の傾斜角をθ1とすると、θ1=15°〜45°またはθ1は15°以上とされている。また、θ2とθ1との差をθ2−θ1=θ3としたとき、θ3=10°〜30°またはθ3は10°以上とされている。
【0088】
さらに、噴孔プレート28の板厚Tの範囲としては、T=0.05〜0.2mmまたはTは0.05mm以上である。
【0089】
(流体噴射弁の製造方法および作用効果の詳細)
本発明の流体噴射弁の製造方法は、前述の図1(a)に示すように、噴孔プレート28(詳しくは、板状材料2)にパンチ3によって有底孔2aを形成するめくら孔形成工程100と、めくら孔形成工程100にて形成される有底孔2aの開口部2ao側のだれ面を残して、噴孔28aから流体が噴射する噴射角φを所望の噴射角φtに微調整する補正値を算出する判定工程100aと、有底孔2aを有する板状材料2を所定厚さTまで除去加工することで、有底孔2aにより押出された凸部2bの除去を行なって噴孔28aを開ける孔開け工程200とを含んで構成されている。
【0090】
なお、判定工程100aで算出された補正値は、めくら孔形成工程100でのプレス成形装置6による押出し成形の加工条件を補正するもの等であってもよく、孔開け工程200での除去装置6による所定板厚Tを補正するもの等でもあってもい。
【0091】
以下、本実施形態では、判定工程100aで算出された補正値は、孔開け工程200での除去装置6による所定板厚Tを補正するものとして説明する。
【0092】
まず、パンチ3の先端部3aの形状を転写して噴射角φを形成する噴孔28aの噴孔加工方法、特にプレス成形装置6に係わる特徴について、以下図4および図8に従って説明する。
【0093】
図4に示すように、パンチ3の先端部3aの形状を、パンチ3の中心軸線に対して板状材料2と反対方向に傾斜させてパンチガイド4の摺動面(詳しくは、支持孔4a)に沿う形状とする。
【0094】
これにより、パンチ3による押出しによって有底孔2aを押出し成形する際に、図4に示すように、パンチ3の先端部3aが板状材料2に当った時、噴孔加工時に生じる側方力Fsを、板状材料2と反対側のパンチガイド4の支持孔4aの摺動面で受けることができる。これにより、摺動面で受けたときに生じる反力Frによって側方力Frは相殺され、従ってパンチ3、特に先細に形成された先端部3aの折損または損傷等を生じさせるような曲げモーメントが生じることを防止できる。
【0095】
なお、パンチ3の材料としては、噴孔加工時に生じる側方力Fsよりもパンチ3の強度が大きくなるような材料(例えば超硬材)を用いることが望ましい。本実施形態では、パンチ3の全周をパンチガイド4で覆うようにしているが、側方力Fs方向のみにパンチガイド4が存在するようにしてもよい。例えば部分円弧形状のパンチガイドを用いる。
【0096】
ここで、パンチ3の押出し成形によって先端部3の形状が転写される有底孔2a、特に有底孔2aの開口部2ao(詳しくは、噴孔28aの出口)側の形状について図5および図6に従って説明する。
【0097】
図5に示すように、パンチ3の中心軸線3jが板状材料2面に所定の傾斜角度で傾斜させて、パンチ3を軸線方向に移動するように駆動することにより、板状材料2にパンチ3を押し当て、パンチ3の先端部3aの形状を転写する。
【0098】
このとき、パンチ3の先端部3aの形状を転写することで押出された有底孔2aの押出し部(詳しくは、凸部2b)は、板状材料2を挟んでパンチ3の押出し力に対抗するように板状材料2を支持するダイ5のダイ孔5aに収容される。
【0099】
なお、このダイ孔5aは、パンチ3の外径より大きい内周が形成されている。
【0100】
これにより、先端部3aの形状が転写された有底孔2aの開口部2ao(詳しくは、噴孔28aの入口)側には、噴孔加工時すなわち押出し成形時、図5および図6に示すように、垂線Zに対する円錐母線の傾斜角θが大きい側の内周面28ahの部分に比べて、垂線Zに対する傾斜角が小さい傾斜角θ1側の内周面28ahの部分に、だれ面2eを偏在させることができる。
【0101】
なお、パンチ3の先端部3aの形状を、パンチ3の中心軸線3jに対して板状材料と反対方向に傾斜させてパンチガイド4の摺動面(詳しくは、支持孔4a)に沿う形状にする場合においては、パンチガイド4の摺動面に当接する先端部3aの円錐母線(詳しくは、第1の交線28a1(図3参照))の近傍の噴孔28a入口側の内周部分に限定してだれ面2eを偏在させることができる。
【0102】
ここで、だれ面2eのだれ深さ(以下、だれ量と呼ぶ)Heは、図5に示すようにパンチ3を傾斜させて押出し成形するので、図6に示すように、噴孔28aの入口形状は、略楕円となり、よって第1の交線28a1上に形成されるだれ面2eのだれ量Heaより、第1の交線28a2の近傍に形成されただれ面2eのだれ量Hebの方が僅かに大きい。
【0103】
なお、だれ量Heaは、0.003mm〜0.02mm(言換えると、だれ量He/所定板厚の比率にて15%)の範囲にある。
【0104】
以下、本実施形態では、だれ面2eのだれ量に応じて噴射角φを微調整する際に、加工条件を補正する補正値を判断するだれ量は、だれ量Heaとして説明する。
【0105】
次に、だれ面2eを残したまま、噴射角φを所望の噴射角φtに微調整する噴孔加工方法を、以下図7に従って説明する。
【0106】
図7(a)に示すように、めくら孔成形工程100にて形成された有底孔2aの開口部2ao側、つまり噴孔28aの入口側のだれ面2eのだれ量He(詳しくは、だれ量Hea)を、判定工程100aで検出し、そのだれ量Heに応じた板厚補正量ΔTを加えた板厚T+ΔTになるように、除去装置7による切削等によって板状材料Toの除去加工を行なう。
【0107】
これにより、だれ面2eと噴孔面28ahとを有する噴孔28aの噴射角φを所望の噴射角φtに微調整することが可能である。
【0108】
詳しくは、横軸を所定の板厚T、縦軸を噴射角φとすると、だれ量Heのだれ面2eを有する噴孔28aを備えた噴孔プレート28は、だれ量がない噴孔28aのものに比べて、噴射角φが小さくなる(例えば、噴射角φが26に対して20°。図8(a)参照)。しかも、図8(a)に示すように、だれ量がない噴孔28aによる板厚Tと噴射角φとの関係を示す実線の特性(図8(a)に対して、だれ量He分の板厚ΔTの減少量に相当する。そこで、だれ量He分だけ板厚補正量ΔT(詳しくは、ΔT=ΔHe)を加えた所定板厚T+ΔTに板状材料2を加工する。これにより、噴射角φ(詳しくは、補正をしない所定板厚Tで形成された場合の噴孔28a)を、所望の噴射角φt(例えばφt=26°)に微調整することができる。
【0109】
(変形例)
変形例としては、第1の実施形態で説明した噴射角φを所望の噴射角φtに微調整する噴孔加工方法としての板厚Tを補正をする方法に代えて、図9のように、パンチ3とダイ5とのクリアランスCrを所定の範囲に設定する方法を併用してもよい。
【0110】
図9は、変形例の噴射角を微調整する補正方法を示す模式図であって、図9(a)は、微調整する手段を示す模式図、図9(b)は、図9(a)に示す微調整手段としてのパンチとダイ間のクリアランスを鉛直方向からみた平面クリアランスを示す模式図である。図10は、図9中のパンチとダイ間のクリアランスによる補正方法を説明する模式図であって、図10(a)は、そのクリアランスとだれ面のだれ量の関係を表わすグラフ、図10(b)および図10(c)は、それぞれクリアランスを変えた場合の有底孔の形状および状態を示す模式図である。
【0111】
図9(a)、(b)に示すように、パンチ3の先端部3aが押し退けたボリューム分の不要部(詳しくは、押出し部としての凸部2b)を押出し成形する際に、パンチ3の先端部3aとダイ5の上端面とのクリアランスCr1、Cr2とするとき、第1の交線28a1側のクリアランスCr1は、板状材料の板厚Tの20%〜40%またはCr1は20%以上とする。
【0112】
なお、このクリアランスCr1の変更する方法としては、ダイ5のダイ孔5aをスライドさせて行なってもよいし、ダイ孔5aの孔径を選択する等によって変えてもよい。これにより、プレス成形装置6の大幅な型変更を行なうことなく、ダイ孔5aのスライド、あるいはダイ孔5aの孔径を変えることで、だれ面2eを残して噴射角φの微調整ができる。
【0113】
なお、クリアランスCr1を20%以上とするのは、これより小さい場合(例えばCr1=8%)には、板厚補正なしに噴射角φを所望の噴射角φtに調整可能であるが、図10(c)のように破断が生じるので、噴射角φの製造バラツキが発生する問題があるためである。
【0114】
なお、クリアランスCr1を所定の範囲に設定する方法では、図10(b)に示すように、例えばCr1=30%に設定して、板厚補正を併用することで所望の噴射角φtに微調整できる(図8(b)参照)。
【0115】
以上説明した実施形態において、板状材料2を、SUS等の金属材料からなるロール状で、かつ板厚がToの板状材料2を順送りする順送り装置(図示せず)と、上型と下型よりなり、上型を駆動する駆動装置(図示せず)を有するプレス成形装置6とを備えていることが望ましい。上型は、上記のパンチ3とパンチガイド4とを有し、下型は、上記のダイ5を有する構成とすれば、順送り装置により送り込まれた板状材料2にパンチ3の先端部3aの形状を転写できる。そして、噴孔プレート28に配置する噴孔28aの個数ぶんだけ押出し成形できるように、板状材料2を下型で回転させるか、あるいはプレス成形装置をずらす。このように噴孔加工を繰返すことで、多大な設備投資をすることなく、噴孔プレート28の噴孔28aの噴孔加工ができる。
【0116】
(第2の実施形態)
第2の実施形態としては、第1の実施形態で説明したプレス成形装置6のダイ5のダイ孔を、図11および図12に示すように、円から楕円に変えた構成とする。なお、このダイ5のダイ孔すなわち内周面の形状は、楕円に限らず、略楕円形状であればよく、長孔等であってもよい。
【0117】
図11は、本実施形態に係わる製造方法であって、めくら孔形成工程で形成される孔開け前の噴孔と、本発明の製造方法に係わるダイ孔との関係を示す模式図であって、図11(a)は、その噴孔周りの模式図、図11(b)は、噴孔の入口側および出口側の噴孔面を示す模式図、図11(c)は、図11(b)中に示す噴孔入口側の噴孔面と、ダイ孔の形状を円形から楕円に変えた場合との平面クリアランスの形状とを比較した模式図である。図12は、図11(c)中のダイ孔の形状の違いによるクリアランスを示す図11(c)中のXII−XIIからみた模式図であって、図12(a)は、ダイ孔が円形、図12(b)は、ダイ孔が楕円の場合のクリアランスを示す模式図である。
【0118】
図11(c)に示すように、ダイ5の孔5aの形状を円から楕円に変えることで、第1の交線28a1側のクリアランスCr1および第2の交線28a2側のクリアランスCr2は変わらないが、楕円の短径側のクリアランスCraを小さくすることができる。例えば図12に示すように、ダイ孔5aが円の場合におけるクリアランスCraをCra=50%(図12(a)参照)から、ダイ孔5aが楕円の場合におけるクリアランスCra=20%(図12(b)参照)に小さくすることができる。
【0119】
これにより、だれ面2eを残しつつ、円形状のダイ孔5aに比べて、そのだれ面2eが僅かにあるか、ほとんどない状態とすることができる。さらに第1実施形態で説明した噴射角φを微調整する噴孔加工方法を用いれば、そのだれ面2eを残して噴射角φを所望の噴射角φtに調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるの製造方法およびその製造装置の概略構成を表す模式図であって、図1(a)は、その製造方法、特に噴孔の加工方法を示すブロック図、図1(b)は、その製造方法を適用する製品の被加工部材と対比して、その製造装置、特にめくら孔工程における製造装置の概略構成を説明する模式図である。
【図2】第1の実施形態の流体噴射弁の製造方法に適用される燃料噴射弁を表わす断面図である。
【図3】図2中の被加工物としての噴孔プレートを備える弁部周りを拡大した断面図である。
【図4】図1(b)中のめくら孔工程における製造装置の構成を表わす模式図である。
【図5】図4に示す製造装置で形成される被加工物としての噴孔プレートの板状材料の一部を示す模式図であって、製造装置を構成するパンチの前進により有底孔が形成された板状材料を表わす模式図である。
【図6】図5に示す被加工物の板状材料の有底孔の形状を表わす模式図であって、図6(a)は、有底孔の開口側からみた平面図、図6(a)は、図6(a)中のB−Bからみた有底孔周りの断面図、図6(c)は、図6(a)中のC−Cからみた有底孔の開口側のすなわち噴孔のだれを示す部分断面図、図6(d)は、図6(a)中のD−Dからみた有底孔の開口側のすなわち噴孔のだれを示す部分断面図である。
【図7】図1(a)に示す製造方法にによって形成される被加工物としての噴孔プレートの板状材料の製造過程を表わす模式図であって、図7(a)は、めくら孔形成工程で形成されるもの、図7(b)は、孔開け工程で形成されるものであって、めくら孔工程にて形成されるだれ面を残して、噴射角形成に必要な噴孔面とだれ面とから形成される噴孔を示す模式図である。
【図8】図7(b)中の板状材料の板厚、すなわちだれ面を残して噴射角を微調整する方法を説明するグラフであって、図8(a)は、噴孔の内周面にだれ面を有しない場合とだれ面を有する場合とで噴射角へ及ぼす影響を比較する模式図、図8(b)は、だれ面を残したまま、所望の噴射角に微調整する補正方法を示す模式図である。
【図9】変形例の噴射角を微調整する補正方法を示す模式図であって、図9(a)は、微調整する手段を示す模式図、図9(b)は、図9(a)に示す微調整手段としてのパンチとダイ間のクリアランスを鉛直方向からみた平面クリアランスを示す模式図である。
【図10】図9中のパンチとダイ間のクリアランスによる補正方法を説明する模式図であって、図10(a)は、そのクリアランスとだれ面のだれ量の関係を表わすグラフ、図10(b)および図10(c)は、それぞれクリアランスを変えた場合の有底孔の形状および状態を示す模式図である。
【図11】第2の実施形態に係わる製造方法であって、めくら孔形成工程で形成される孔開け前の噴孔と、本発明の製造方法に係わるダイ孔との関係を示す模式図であって、図11(a)は、その噴孔周りの模式図、図11(b)は、噴孔の入口側および出口側の噴孔面を示す模式図、図11(c)は、図11(b)中に示す噴孔入口側の噴孔面と、ダイ孔の形状を円形から楕円に変えた場合との平面クリアランスの形状とを比較した模式図である。
【図12】図11(c)中のダイ孔の形状の違いによるクリアランスを示す図11(c)中のXII−XIIからみた模式図であって、図12(a)は、ダイ孔が円形、図12(b)は、ダイ孔が楕円の場合のクリアランスを示す模式図である。
【図13】図3中の噴孔プレートに配設される噴孔を、燃料上流側からみた平面図である。
【図14】変形例の噴孔プレートに配設される噴孔を、燃料上流側からみた平面図である。
【符号の説明】
1 流体噴射弁
2 板状材料(被加工物としての流体噴射弁1を構成する噴孔プレート28)
2a 有底孔
2ao 開口部(噴孔28aの入口側)
2b 押出し部(凸部)
2e だれ面
3 パンチ
3a 先端部
3j 中心軸線
4 パンチガイド
4a 支持孔(摺動面)
5 ダイ
5a ダイ孔
6 プレス成形装置
7 除去装置
11 フィルタ
14 円筒部材
22 吸引部材
24 圧縮スプリング
25 アーマチュア
26 ノズルニードル(弁部材)
26c 当接部
26e 大径柱体部(薄肉の円筒状体)
28 噴孔プレート
28a 噴孔
28ah 噴孔の内周面(噴孔面)
28U、28L (流体が流入する側の)噴孔プレート入口側面、(流体が流出する側の)噴孔プレート出口側面
29 弁ボディ
29a 弁座
29d 小径円筒壁面(ニードル支持孔)
31 コイル
100 めくら孔形成工程
100a 判定工程
200 下開け工程
900 燃料噴流
He (だれ面2eの)だれ量
To 板状材料の板厚
T 除去加工によって形成される所定の板厚
ΔT (所定の板厚Tに補正する)板厚補正量
φ 噴射角
θp パンチ3の中心軸線
θ1 第1の交線
θ2 第2の交線
Z 垂線

Claims (10)

  1. 弁ボディの先端部に形成された流体通路の出口に複数の噴孔を有する噴孔プレートを配設して、該噴孔から流体を噴射することにより流体の計量と噴射角の決定を行なう流体噴射弁の製造方法において、
    前記噴孔プレートの前記噴孔の加工前の板状材料に、パンチによって有底孔を形成するめくら孔形成工程と、
    前記有底孔を有する前記板状材料を所定厚さの位置まで除去加工することで、前記有底孔より押出された前記板状材料の凸部の除去を行なって前記噴孔を開ける孔開け工程とを備え、
    前記パンチによる破断面を前記噴孔に残さないようにすることで噴射流体の微粒化を確保するとともに、前記噴孔から噴射される流体の前記噴射角を微調整する噴孔加工方法であって、
    前記めくら孔形成工程では、前記パンチの中心軸線が前記板状材料の表面に直交する垂線に対して傾斜するように前記パンチを摺動自在に支持するパンチガイドと、前記パンチの径より大きい径の内周面を有するダイとを使用し、かつ当該ダイ孔の前記内周面と前記パンチの外周面とのクリアランスを変更可能とすることで、前記噴孔を形成する前記有底孔の開口側にだれ面を残して、噴射角形成に必要な噴孔面と前記だれ面とを有する噴孔加工を行なうことを特徴とする流体噴射弁の製造方法。
  2. 前記噴孔を形成する前記パンチの先端形状が円錐台形であって、噴射方向に拡径する前記噴孔を、前記噴孔プレート面に直交する垂線に傾斜させて形成することを特徴とする請求項1に記載の流体噴射弁の製造方法。
  3. 前記先端形状を、前記パンチの中心軸線に対して前記板状材料と反対方向に傾斜させて前記パンチガイドの摺動面に沿う形状とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体噴射弁の製造方法。
  4. 前記ダイ孔の前記内周面と前記パンチの外周面との前記クリアランスは、前記板状材料の板厚に対して所定範囲に設定され、
    前記所定範囲は、前記板状材料の板厚の20%〜40%または20%以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の流体噴射弁の製造方法。
  5. 前記クリアランスの設定は、前記ダイをスライドさせて行なうことを特徴とする請求項4に記載の流体噴射弁の製造方法。
  6. 前記クリアランスの設定は、前記ダイの前記円形内周面の内径を変えることを特徴とする請求項4に記載の流体噴射弁の製造方法。
  7. 前記だれ面のだれ量に応じて、除去加工によって形成する前記板状材料の所定厚さを、前記だれ量/前記所定厚さの比率に対して所定範囲に設定していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の流体噴射弁の製造方法。
  8. 前記だれ面は、前記噴孔プレートの前記噴孔出口側に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の流体噴射弁の製造方法。
  9. 前記ダイの前記内周面の形状は、楕円形状であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の流体噴射弁の製造方法。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の流体噴射弁の製造方法によって製造されたことを特徴とする流体噴射弁。
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