JP7026751B1 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴孔出口に設けられた凹部が円筒形状であるため、底面と側面の接続部がコーナーとなってよどみ部ができ、噴射燃料量のばらつきを発生させる。【解決手段】弁体の先端部と密着する弁座部に中心軸に対して放射状に複数設けられた噴孔を備え、前記弁体をスライドさせることによって前記噴孔から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、前記噴孔は前記燃料の流れの下流側に向かって前記中心軸に対して軸方向外側に傾斜し、前記噴孔の出口には下流側に向かって連続して滑らかに広がる開口面を有する凹部が設けられ、前記噴孔の径方向内側の噴孔長よりも径方向外側の噴孔長が短く形成されている。【選択図】 図2

Description

本願は、燃料噴射装置に関するものである。
内燃機関の燃料供給系に使用される燃料噴射装置に関し、高精度な噴射量を実現して、内燃機関の排出ガス性能を向上させることが望まれている。このような背景技術として、特許文献1に記載された燃料噴射装置が知られている。本文献では、係る燃料噴射装置において、中心軸の周りに放射状に複数の噴孔を設け、各噴孔の外径側の噴孔長さは内径側の噴孔長さより短くなるよう、各噴孔の出口に凹部が形成されており、噴孔出口位置において凹部は径方向外側にオフセットして開口している。弁座からの燃料は噴孔入口部での流れの剥離領域により、燃料が径方向内側の噴孔壁に強く押付けられることで形成される液膜がさらに薄くなり、その後、噴孔内の流れは噴孔の曲率に沿った流れとなり、噴孔出口から三日月状の液膜として放射される。噴孔内には、径方向外側の短い噴孔長の噴孔出口より、剥離領域による負圧部分にエアが流れ込み、噴孔入口部での燃料剥離を促進し、前記壁面流を薄膜化するのに寄与する。このように形成された燃料流を噴射することにより、微粒化した噴霧を実現している。
特開2011-74778号公報(図2から図4)
特許文献1では、閉弁直前の燃料流速が低いタイミングでは、噴孔内での燃料の剥離現象が止まり、燃料が液状のまま流れ出る。この燃料の流れは低速のため、噴孔出口と凹部の境界部で離脱しにくく、凹部の底面に回りこみ付着する。凹部に付着した燃料は次の噴射時に噴孔内へのエアの吸入作用によって一部は噴孔内に搬送される。しかし特許文献1では凹部が円筒形状であるため、凹部の底面と側面の接続部がコーナーとなってよどみ部ができる。このコーナーのよどみ部がエアの吸入の死角となり燃料が搬送されず継続的に燃料の一部が残留するため、噴射燃料量のばらつきを発生させるという課題があった。
本願は、噴射燃料量のばらつきが少なく、安定した燃料噴射の行うことができる燃料噴射装置を得ることを目的とする。
本願に係わる燃料噴射装置は、制御装置からの動作信号を受けて中心軸の上をスライドさせるように構成された弁体と、前記弁体の先端部と密着する弁座部に前記中心軸に対して放射状に複数設けられた噴孔と、を備え、前記弁体をスライドさせることによって前記噴孔から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、前記噴孔は前記燃料の流れの下流側に向かって前記中心軸に対して軸方向外側に傾斜し、前記噴孔の出口には下流側に向かって連続して滑らかに広がる開口面を有する凹部が設けられ、前記噴孔の径方向内側の噴孔長よりも径方向外側の噴孔長が短く形成されており、前記噴孔の中心軸の方向に、噴孔の径方向内側の噴孔の出口の位置が、径方向外側の噴孔の出口の位置よりも下流側に設けられているものである。
本願によれば、燃料の噴孔出口には、下流側に向かって連続して滑らかに広がる開口面を有する凹部が設けられている。そのため、閉弁直前の燃料流速が低速になるタイミングで、凹部底面に燃料が付着しても、次回の噴射によるエアの吸入作用でよどみ部に燃料が留まることなく噴孔内に取り込まれるので、噴射燃料量のばらつきが少なく、安定した燃料噴射の行うことができる。
また、噴孔の中心軸の方向に、噴孔の径方向内側の噴孔の出口の位置が、径方向外側の噴孔の出口の位置よりも下流側に設けられているので、エアの導入を促進しつつ燃料流が径方向内側の噴孔の内面壁に強く押付けられ液膜が薄くなり、噴射燃料の微粒化が向上する。

実施の形態1に係わる燃料噴射装置を示す断面図である。 実施の形態1に係わる燃料噴射装置の弁体周辺の拡大図である。 実施の形態1に係わる燃料噴射装置の噴孔配置を示す平面図である。 実施の形態1に係わる燃料噴射装置の噴孔周辺を示す模式図である。 実施の形態2に係わる燃料噴射装置の噴孔周辺を示す模式図である。 実施の形態3に係わる燃料噴射装置の噴孔周辺を示す模式図である。
実施の形態1.
図1は本実施例に係わる燃料噴射装置を示す断面図である。図1において、燃料噴射装置1は、外部より電流を供給されて磁気吸引力を発生するソレノイド装置2、ソレノイド装置2の内部に設けられた磁性体よりなるコア3、コア3の内部に配置されたスプリング4、ソレノイド装置2の内周に配置されているホルダ5、ホルダ5の内部に配置されて往復動作可動なニードル6、ニードル6の構成部品で磁性材よりなるアマチュア61、アマチュア61に結合されているパイプ62、パイプ62に結合されている球状の弁体63、弁体63と当接する弁座部7aを有するバルブシート7、バルブシート7に結合されたプレート8よりなる。これらの構成部品は燃料噴射装置1の可動部の中心軸Cに対して軸対称に配置されている。以降の説明においては、この中心軸Cに対して、径方向の内側または外側、軸方向という表現で、方向を示す。
ニードル6は、アマチュア61にパイプ62を圧入後、溶接により結合され、弁体63もパイプ62に溶接される。コア3はホルダ5に圧入後溶接されている。バルブシート7はバルブシート7の下流側に位置するプレート8と結合されており、プレート8とホルダ5が溶接されていることでバルブシート7が固定されている。プレート8には中心軸Cを中心として放射状に複数の噴孔9が開口している。
ソレノイド装置2へ通電されて磁界が発生すると、アマチュア61に電磁力が作用してニードル6はコア3側に吸引される。ニードル6は、アマチュア61のアマチュア摺動部61aと、弁体63の弁体摺動部63aでガイドされて軸方向に移動する。本実施の形態ではホルダ5内周と面するアマチュア61の外周部がアマチュア摺動部61aとなっている。また、バルブシート7は、弁体63を包むように円柱状の内周面を有し、この面と接する弁体63の外周部が弁体摺動部63aとなっている。ニードル6のコア3側への軸方向の可動限界は、アマチュア61がコア3に当接する位置となっている。
ソレノイド装置2への通電停止後に、ニードル6はコア3の内部に備えられているスプリング4の弾性力により、アマチュア摺動部61aと弁体摺動部63aにガイドされて軸方向に移動する。ニードル6のコア3から離れる側への軸方向の稼働限界は、弁体63がバルブシート7の弁座部7aに密着して着座する位置となっている。
燃料は、ソレノイド装置2が制御装置からの動作信号を受けて燃料噴射装置1の中心軸Cに沿ってニードル6をスライドさせ、弁体63を弁座部7aから引き離すことにより噴孔9から噴射される。燃料は、燃料噴射装置1の上流の入口部13から入り、スプリング4、パイプ62を経て、弁体63の弁体面取り部63bとバルブシート7の間を通って、プレート8に設けられた噴孔9から中心軸Cの径方向外側に広がった方向に噴射される。また、制御装置からの動作信号が停止し、ソレノイド装置2の磁力がなくなってニードル6がスプリング4によってスライドし、弁体63を弁座部7aに密着させることにより、燃料噴射が停止する。
図2は、燃料噴射時の弁体63の周辺を拡大した拡大図である。図2において、弁体63は、弁座部7aから離間した位置にあり、その間を燃料11が燃料流11aとなって噴孔9に向けて流れている。噴孔9は、図3のプレート8の平面図に示すように、中心軸Cの中心から放射線状に設けられている。噴孔9の下流側には凹部10が形成されており、図2の11bのように噴孔9の出口から噴射された燃料11は、燃料噴射流11bとなって軸方向外側に向けて放出される。
図4は、図3のAA断面を示す模式図であり、プレート8の内部の構造と、噴孔9の周辺の燃料11とエア12の流れを示す。噴孔部の製造については、圧延で製造されたステンレスの薄板を順送プレスに投入し、プレート8の下流側となる面側に鍛圧加工にて凹部10を形成する。噴孔部材をプレート8としており、薄板の圧延材を使用すれば圧延材の製造ロット内では硬度、板厚が安定しており、鍛圧加工で製造された凹部10の形状精度が高められる。また噴孔9の加工と凹部10の加工は別工程によるが、薄板の圧延材の順送プレスで製造することができ、噴孔9と凹部10との相対位置を高い精度で、かつ比較的短時間で大量に製作できる。これらにより、製品間の差異が少ない安定した量産品質のプレート8を低コストで製造できる。
凹部10は、最深部となる底面10aが球面状で最深部から段差なしに連続的に滑らかに広がる側面10bをもつ立体形状10cを有する金型を、プレート8に垂直方向に鍛圧して形成される。凹部10の立体形状を凹部軸10dの軸対称の形状とすることで、金型の製作が容易となり、金型の回転ずれによる形状変化がないため製品バラツキの少ない高精度な凹部10が形成される。また、金型の先端部を旋盤等で比較的容易に製作できるので低コスト化が図れる。凹部10を放電加工等で製作する場合でも、放電金型の回転による凹部形状の変化がなく、放電金型も比較的容易に製作できるので同様な効果が得られる。噴孔9はプレート8の垂直方向に対してパンチを20度傾斜させて打ち抜いて形成される。噴孔9と凹部10は順送プレスにて別工程で製造されるため、凹部10の形状は噴孔諸元とは関係なく任意に設計でき、相対位置の精度も高い加工が可能となる。
噴孔軸9cの噴孔9の出口位置に対して凹部10の立体形状10cの凹部軸10dは外径方向外側にオフセットして配置され、立体形状10cにより切り取られた噴孔9の出口部は、噴孔9の径方向内側の噴孔長9aに対して径方向外側の噴孔長9bが短くなっている。このように噴孔長を形成することで、燃料噴射時における燃料の剥離現象が加速される。
図4に、燃料噴射時におけるプレート8の内部での燃料の流れを示す。図において、開弁状態となると、弁座部7aからの燃料流11aは噴孔9の径方向外側の入口部9dで剥離領域12aを発生させる。燃料流11aにより径方向内側の噴孔9の内壁面に強く押付けられて液膜が形成され、その後噴孔内の流れは噴孔9の曲率に沿った流れとなり、噴孔9の出口から燃料噴射流11bとして三日月状の液膜となって放射される。
また、凹部10は下流に連続的に滑らかに広がる側面10bをもつ軸対称形状に形成されており、凹部10の立体形状10cによって噴孔9の出口部は切り取られ、凹部10の内部に開口している。噴孔9の径方向内側の内面と、当該内面と接する凹部10の面との角度θが120度以下に形成されている。このように噴孔9と凹部10との角度θを形成することで、燃料噴射時に燃料噴射流11bが凹部10の径方向外側の側面に回り込むような回り込み流れ11cを防ぐことができる。このため定常噴射状態で、燃料11は噴孔9の内壁面から凹部10の側面に回り込まずに噴孔9の出口から正常に燃料噴射流11bとして噴射され、燃料噴射流11bは噴孔9の傾斜角によって設計された噴射方向にコントロールされる。
また、凹部10によって切り取られていることによって、噴孔9の径方向内側の噴孔長9aよりも径方向外側の噴孔長9bが短くなるように形成されているので、燃料流11aによる剥離領域12aが安定して発生するようになっている。この剥離領域12aの部分は周囲に対して負圧となり、周囲のエア12を取り込んでエア12の流れを発生させる。このエア12は、薄膜化された燃料流11aと混ざり合って噴射燃料の微粒化を促進するとともに、燃料噴射流11bとして噴射される。そのため、燃料噴射中に、エア12の流れが凹部10の側面に沿って定常的に発生することになる。
通電が終了して弁体63がバルブシート7の弁座部7aに着座する直前は燃料流速が低速になる。このとき、剥離領域12aが消滅し、径方向外側の噴孔9の内壁面にも燃料が液体のまま流れる。低速の燃料11は凹部10の側面に回りこみ付着する。凹部10の側面が下流に向かって連続して滑らかに広がる形状であるため、凹部10に付着する燃料11の容積は比較的小さくなる。また、次の燃料噴射時に、凹部10の側面上を通って噴孔9に吸入されるエア12の流れに搬送されて、凹部10の側面に付着していた燃料も噴孔内に吸入されるため、凹部10の内部での燃料11の残留が抑制される。これにより噴射燃料量のばらつきが抑制される。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1と異なる部分について説明する。図5は実施の形態2に係わる燃料噴射装置1の噴孔9の周辺を示す模式図である。図において、凹部10は底面10aを有し、側面10bは底面から下流に向けて広がるテーパ面であり、底面10aと側面10bとはラウンド形状により接続されている。凹部10の底面10aは実施の形態1よりやや径方向外側に移動し、凹部10によって切り取られた噴孔9の出口のうちで噴孔軸9cより内径側は凹部10の側面のみにより切り取られている。弁体63の中心軸Cの軸方向に対し、凹部10の側面10bの傾斜角θbは噴孔9の傾斜角θaより大きくなっている。
実施の形態2によるプレート8を製造する場合、凹部10の底面10aを平面として凹部10の深さの測定を容易にしたので、量産時には高精度に寸法管理ができるようになる。鍛圧で凹部10を形成する場合、金型先端の立体形状が凸形状となっていると、深さ測定時の測定位置ずれによる測定値誤差が大きく、プレート材のロット変更時に、簡単に正確にリセス深さを調整できなかった。凹部10の底面10aを平面とすることで安定してリセス深さを測定することが可能となり、正確なリセス深さに調整することが簡単にできるようになった。
実施の形態2によれば、ソレノイド装置2への通電が終了して弁体63がバルブシートの弁座部7aに着座する直前の噴射流速が低速となる状態において、凹部10への燃料付着は少なくなる。凹部10の底面10aと側面10bをラウンド形状で接続したので凹部10の内面の表面積が減少し付着量は抑制される。また、次の燃料噴射時に凹部10の側面上を通って噴孔9に吸入されるエア12の流れによって、底面10aと側面10bの接続部がラウンド形状となっておりコーナーによるよどみ部がないので、付着燃料はエア12により搬送され、噴孔9の内に吸引されて残留が抑制される。これにより噴射燃料量のばらつきが抑制される。
また前記凹部10の傾斜角θbを噴孔9の傾斜角θaより大きくしたので、噴孔9からの燃料噴射流11bと凹部10の側面とが干渉することを防止できる。
実施の形態2において、径方向内側の噴孔長9aは、噴孔9の径方向外側の出口を通り噴孔軸9cに垂直な面9eより下流側に長くなっている。噴孔軸9cに沿って径方向内側の噴孔9の内面と径方向外側の噴孔内面とが対面する部分が噴孔9における最小流路となって燃料流量を決定するオリフィス部となるが、燃料流量の安定のためにはオリフィス部の長さを所定の長さ以上とする必要がある。径方向外側の噴孔長9bを噴孔9の内径の1/2として燃料流量の安定のための最小のオリフィス部の長さを確保したうえで、径方向内側の噴孔長9aをオリフィス長さより下流側に延長することにより、エア12の導入を促進しつつ燃料流11aが径方向内側の噴孔9の内面壁に強く押付けられることで形成される液膜がさらに薄くなり、噴射燃料の微粒化が向上する。
実施の形態3.
実施の形態3について、実施の形態1および実施の形態2と異なる点のみを説明する。図6は、実施の形態3に係わる燃料噴射装置1の噴孔9の周辺を示す模式図である。実施の形態3においては、噴孔軸9cから径方向外側の噴孔9の出口と凹部10との接続位置10eを上流側に持ち上げられた形状としている。実施の形態2の図5に示したように凹部10の側面10b形状をテーパ形状とすると、円筒形状である噴孔9と凹部10との接続位置10eが下流側に湾曲してしまう。特に噴孔軸9cの付近で下流側への湾曲が大きくなるので、定常噴射時に主にエア12を導入する噴孔9の径方向外側から噴孔軸9c付近までの噴孔長が比較的長くなり、エア導入量が減少してしまっていた。実施の形態3では、図6に示すように凹部10の形状を平面状の底面10aと下流側に連続して広がるお椀形状の曲面からなる側面10bを持っているものである。このような凹部10の形状とすることで噴孔軸9cから径方向外側の噴孔9の出口までの、噴孔9の出口と凹部10との接続位置10eの径方向内側と径方向外側を結んだライン10fに対して上流側に湾曲することになり、ライン10fより噴孔長の短い部分10gができてエア12の流入量が増え、噴孔9の径方向外側の入口部9dでの剥離領域12aを大きくすることができる。これにより、液膜がさらに薄くなり、噴射燃料の微粒化が向上する。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 燃料噴射装置、2 ソレノイド装置、3 コア、4 スプリング、5 ホルダ、6 ニードル、61 アマチュア、61a アマチュア摺動部、62 パイプ、63 弁体、63a 弁体摺動部、63b 弁体面取り部、7 バルブシート、7a 弁座部、8 プレート、9 噴孔、9a 噴孔長、9b 噴孔長、9c 噴孔軸、9d 入口部、9e 面、10 凹部、10a 底面、10b 側面、10c 立体形状、10d 凹部軸、10e 接続位置、10f ライン、10g 部分、11 燃料、11a 燃料流、11b 燃料噴射流、11c 回り込み流れ、12 エア、12a 剥離領域、C 中心軸、θ 角度、θa 傾斜角、θb 傾斜角。

Claims (9)

  1. 制御装置からの動作信号を受けて中心軸の上をスライドさせるように構成された弁体と、
    前記弁体の先端部と密着する弁座部に前記中心軸に対して放射状に複数設けられた噴孔と、を備え、
    前記弁体をスライドさせることによって前記噴孔から燃料を噴射する燃料噴射装置であって、
    前記噴孔は前記燃料の流れの下流側に向かって前記中心軸に対して軸方向外側に傾斜し、
    前記噴孔の出口には下流側に向かって連続して滑らかに広がる開口面を有する凹部が設けられ、
    前記噴孔の径方向内側の噴孔長よりも径方向外側の噴孔長が短く形成されており、
    前記噴孔の中心軸の方向に、噴孔の径方向内側の噴孔の出口の位置が、径方向外側の噴孔の出口の位置よりも下流側にあることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記噴孔および前記凹部は、前記弁座部に設けられたプレートで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記凹部は、軸対称の形状を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記噴孔の径方向内側の内面と、当該内面と接する前記凹部の面との角度が120度以下に形成されていること特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記噴孔の出口は、前記凹部の内側に開口していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記凹部は、球面状の底面と下流側に広がる側面とから形成されており、前記底面と前記側面との接続部に段差がない形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  7. 前記凹部は、平面状の底面と下流側に広がるテーパ面とから形成されており、前記底面と前記テーパ面との接続部はラウンド形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  8. 前記テーパ面の前記中心軸の軸方向に対する傾斜角は、前記噴孔の前記軸方向に対する傾斜角よりも大きくしたことを特徴とする請求項7に記載の燃料噴射装置。
  9. 前記凹部は、平面状の底面と下流側に広がるお椀形状の曲面とから形成されており、前記噴孔の出口と前記凹部の接続位置が径方向外側で上流側に持ち上げられていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
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