JP3970989B2 - 結束装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の紐またはロープ等の被結束部材を長手方向に平行に配置して、これらを被結束部材の任意位置で結束糸を巻き付けて結束するときに、結束糸の結び目の乱れを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から二つ以上の紐またはロープを長手方向で平行に並べて、この複数の紐またはロープを結束糸によって一定間隔をおいて機械的に結束することが行われている。例えば、特開平6−62709号の技術である。この技術は結束糸をロープに沿わせて、結束位置において、結束糸を引っかけて第一の輪っぱを作り、これをロープに巻き付けて、更に、第二の輪っぱを作って、これに第一の輪っぱを通して、始端側を引っ張ることによって結束していたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の技術は原理的には結束が可能であるが、結束回転コマに結束糸を引っかけて巻き付けてその後外したり、糸繰り棒を外したりするときに、結束糸が緩ないようにすることは難しく、現実的な結束機械とすることは難しかった。そこで、本出願人は、特願平8−98038号によって、二つ以上のロープを長手方向で平行に並べて、この複数のロープを結束糸で結束する技術を提案している。しかし、ロープに巻いた糸を締めつけて結び目を作るときに、うまく締め付けられないことがあった。つまり、糸掛けより結束糸を外した時に、結束糸が緩んで結束糸が乱れて、締め付けても解け易い状態となることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に上記課題を解決するための手段を説明する。
被結束部材の結束位置に糸掛けを進退可能に配置し、該被結束部材と糸掛けの周囲に、糸巻き部を構成する糸掛け歯車と、該糸掛け歯車に枢支した糸ホルダーの回転により、結束糸を整列して複数回巻き、往復動する摺動体に設けた糸抜き部材と、爪体と糸ガイドを支持し、該糸ガイドを、前記糸抜き部材より突出して配置し、該糸ガイドを前記糸掛けの内側に位置して糸掛けより突出し、結束時には、前記摺動体の糸掛け方向への摺動によって、糸掛けの周囲に複数回巻いた結束糸を、前記糸抜き部材により糸掛けから外して、一 旦糸ガイドの糸掛け部上に落として保持し、同じく摺動体と共に移動する爪体と、糸ガイドが糸掛けとその周囲の結束糸を抜けて、該爪体が端部の結束糸の位置を通り過ぎた位置で閉じられて、結束糸を掴んで係止し、該爪体により結束糸を保持した状態で、前記摺動体が戻る方向へ移動して結束糸を引っ張り、同時に糸ガイドも戻る方向へ移動し、引っ張り結び目を締め付けながら結束糸は糸ガイドから外され、結束糸の他端は第二の糸取り締付部の別の爪体に係止し、結束糸の両端を引っ張り結び目を作り締め付けるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に魚網用の結束装置の実施例を説明する。図1は結束装置の全体正面図、図2は同じく平面図、図3は同じく側面図、図4は同じく全体斜視図、図5は上ベベルケースと制御カム部の平面断面図である。
【0006】
図1、図2、図3、図4において、漁網用結束装置の全体構成から説明する。結束装置はメインフレーム5上の左右中央に結束装置C、その左右両側にクランプ装置A・Bが配置され、結束装置Cの右下方に糸供給部Fが配置され、その後部に制御ボックスEが配置されている。前記結束装置Cは左右中央上部に糸巻き部G、該糸巻き部Gの左側に空間形成部H、更にその左側に第一の糸取り締付部J、その下方に駆動部T、前記糸巻き部Gの右下方に第二の糸取り締付部K、その右方にロック部Rを配置して構成され、そして、前面の一部、上方及び後面はカバー7によって覆われている。
【0007】
このようにして、漁網4の長手方向の一辺に通した被結束部材となる紐(目通)3とロープ2を結束装置Cの糸巻き部Gに位置させ、紐3とロープ2を両側方へ引っ張り、たるみをとって結束装置Cの左右両側に配置したクランプ装置A・Bに挟持し、そして、結束装置Cを作動させると、結束糸1が紐3とロープ2の周囲を巻き付けて結び目を作り締めつけて結束するようにしている。
【0008】
次に、各部の具体的な構成を説明する。前記メインフレーム5は四角形状に枠組して、下フレーム5aと後フレーム5bより構成され、側面視L状に構成している。下フレーム5aの下面四隅には移動輪8を設けて移動を容易にすることができ、後フレーム5bには取付ステー6a・6bを介してカバー7を取り付けられるようにしている。該カバー7は図3の二点鎖線で示す如く、水平部と垂直部の間にヒンジを設けて折り畳み可能に構成して、収納時は垂直部を垂直方向に固定してカバーとし、作業時には垂直部を水平方向に開いて固定し、網を載せて作業し易くすることもできる。
【0009】
前記左側のクランプ装置Aは図1、図3に示すように、下フレーム5aの左前部上に支柱120が立設され、該支柱120上に略V字状に構成した板バネ121が上方へ突出して固定されている。該板バネ121は被結束部材となるロープ2の太さが異なってもそれ自体が有する弾性によって対応して挟持できるようにしている。また、クランプ装置Bは下フレーム5aの右前部上に支柱122が立設され、該支柱122上にレール123が左右水平方向に横設され、該レール123上に前記板バネ121と同形状の板バネ124が左右摺動可能に配置されて、該板バネ124によって前記同様に太さの異なるロープを挟持できるようにしている。該板バネ124はレール123上で任意位置に左右摺動でき、板バネ124の基部板上に設けたネジ125を締め付けることによって任意位置で固定できるようにしている。
【0010】
また、レール123は左右分割されて、左側部分が支柱122上に固定されており、突き合わせ部の下部がヒンジ126によって枢結され、ピン127を抜くことによって折り畳んで収納することができ、右側を水平に回動してピン127を両者に差し込むことによって張り出した状態に維持できるようにしている。そして、レール123の前面には目盛り123a・123b・・・が設けてあり、結束した結び目部分を目盛りに合わせることで、一定間隔で結束できるようにしている。こうして、クランプ装置Aは結束前のロープ2と目通3をクランプし、クランプ装置Bは結束後のロープ2と目通3をクランプするようにしている。
【0011】
前記糸供給部Fは図1、図2に示すように、下フレーム5a上に取付プレート114を固定し、該取付プレート114の垂直部114aに支持シャフト115を片持ち支持するように横架し、該支持シャフト115に結束糸1を巻いた糸ロール116の軸心部を回転自在に支持している。
【0012】
そして、結束糸1を引き出す長さを、ロープ2の太さに合わせて一定長さとするように、左側に目盛り板130を固設している。前記ロール116から引き出された結束糸1はガイド管103を通してプーリー等によってガイドされて、糸巻き部Gの後述する糸掛け歯車27に嵌入したスリーブ25に設けた挿入孔25aまでガイドされ、その途中にロック部Rが配置され、該ロック部Rと糸巻き部Gとの間に第二の糸取り締付部Kの爪体が昇降するように配置している。
【0013】
前記制御装置Eは設定ボタンや表示部が設けられており、巻数等を設定できるようにし、モーターM1、M2の回転制御を行う。そして、メインフレーム5の前部には非常停止スイッチ131が設けられて、押すだけでいつでも停止できるようにして危険な状態を回避できるようにしている。また、作動(結束開始)スイッチ132は足踏み式のスイッチとして、両手が使えるようにし、任意の位置に置けるようにケーブルによって連結されている。
【0014】
前記結束装置Cの糸巻き部Gは後側の後フレーム5bの左右中央上部の前面に取付フレーム19が固設され、図2に示すように、該取付フレーム19より前方にギアケース20が突設され、該ギアケース20の基部側の左側面にモーターM1が固定され、該モーターM1及び後述するモーターM2は制御装置Eによって回転が制御される。該モーターM1の駆動軸はギアケース20内に挿入して、該駆動軸上に固設した歯車より、該ギアケース20の前端に一部を露出して回転自在に支持した糸掛け歯車27に動力を伝える構成としている。
【0015】
前記空間形成部Hと、第一の糸取り締付部Jと、第二の糸取り締付部K、押さえ部材21、糸抜き部材22はモーターM2により駆動部Tを介して駆動され、制御カムによって動作が制御される。この駆動部Tは図1、図3に示すように、下ベベルケース12がメインフレーム5の前後左右略中央上に固設され、該下ベベルケース12左側面にモーターM2が固設されている。該モーターM2の出力軸から下ベベルケース12内のベベルギア、出力軸上のスプロケット、チェーン34を介して、フレーム29上に配置した上ベベルケース31に支持された入力軸32上のスプロケット33に動力を伝える構成としている。
【0016】
該入力軸32上には、図5に示すように、制御カム35が固設され、上ベベルケース31内の入力軸32上にはベベルギア36が固設されている。前記制御カム35の後方には制御カム35の回転位置を検出するためのセンサーS2・S3が配置されて(図2、図3)、該センサーS2・S3は制御装置Eと接続されている。
【0017】
また、上ベベルケース31には入力軸32と直角(左右)方向にカム軸38の一端が回転自在に支持され、該上ベベルケース31内のカム軸38上にはベベルギア37が固設されて、前記ベベルギア36と噛合し、前記入力軸32とカム軸38の軸心は同一平面上に配置して、回転は同期して同一回転数となるようにしている。該上ベベルケース31外のカム軸38上には円板状の制御カム39・91・99を平行に固設し、後述するタイミングで糸掛け9や押さえ部材21やロックシャフト70を駆動している。
【0018】
次に空間形成部Hの構成を説明する。図6は空間形成部Hと第一の糸取り締付部Jの正面図、図7は同じく側面図、図8は同じく平面図、図9は第一の糸取り締付部Jの正面図、図10は同じく平面図である。
【0019】
図6、図7、図8に示すように、平面視L字状に構成した支持板40の後部が前記後フレーム5bに固定され、前左部が下フレーム5a上に立設した支持柱71上に固定され、支持板40が上ベベルケース31の上方で水平方向に支持されている。該支持板40上に前後方向に摺動自在とするスライダー41を介して前後摺動体42が載置され、該前後摺動体42の下後部と支持板40後部上との間にはバネ等よりなる弾性体43が介装されて前後摺動体42が後方へ付勢されている。また、該前後摺動体42の一端は左後方へ延出されて、その端部にピン42aを垂設して、該ピン42aに当接ローラー44を回転自在に支持し、該当接ローラー44を前記制御カム35に当接させて、該制御カム35の回動によって前後摺動体42が前後動するようにし、後述する糸掛け9を前後させている。
【0020】
更に、前記前後摺動体42の前部上に左右方向に摺動自在とするスライダー45を介して左右摺動体46が載置され、該左右摺動体46の左端下部と前記前後摺動体42後上部との間にバネ等よりなる弾性体47が介装されて、該弾性体47の付勢力によって左右摺動体46が右方へ付勢されている。該左右摺動体46の一端は左方へ延出されて、左端部にピン46aを垂設し、該ピン46a下端に当接ローラー49を回転自在に支持し、該当接ローラー49を前記制御カム39に当接させて、該制御カム39の回動によって左右摺動体46が左右動するようにしている。
【0021】
そして、前記左右摺動体46の右端上に取付板50を固設し、該取付板50は前上方へ延設し、前端上に空間形成部Hを構成する本発明の糸掛け9を固設している。該糸掛け9は平面視コ字状、側面視円弧状、正面視台形状に構成されている。但し、糸掛け9は円錐型のパイプ状に構成しても、傾斜させた樋状に構成してもよい。
【0022】
このようにして、糸掛け9は前記制御カム35の回動によって、前後摺動体42が前後動されて、退避位置から切欠27aの側方まで移動でき、制御カム39の回動によって左右摺動体46が左右動して、結束糸1を巻くときに重ならないようにズラせることができる。そして、巻いてから締めつける前に、糸抜き部材22の移動によって、結束糸1は糸掛け9より容易に外されるのである。
【0023】
また、前記取付板50の固定位置下方に下フレーム5aより支持柱72が立設され、該支持柱72の上部で前記カム軸38の右側が回転自在に支持され、該支持柱72上端に水平方向に取付プレート73が固設され、該取付プレート73の前部上に枢軸92が立設され、該枢軸92に押さえ部材21のパイプ状に構成した回動基部21aが枢支されている。該回動基部21aの上部から前上方に押さえアーム21bが突出され、該押さえアーム21bの先端は歯車27に設けた糸ホルダー23の左側方に位置させている。
【0024】
また、回動基部21aの下部から左後方に回動アーム21cが突出され、該回動アーム21cの先端下部に当接ローラー74を回動自在に支持し、該当接ローラー74は前記制御カム91に当接するように配設している。更に、回動基部21aの下部から右方にアーム21dが突設され、該アーム21d先端と取付プレート73との間にバネ等よりなる弾性体95が介装され、前記当接ローラー74が制御カム91に当接するように付勢している。このようにして、制御カム91の回動によって押さえアーム21bが回動されて糸ホルダー23を押さえ、結束糸1が滑らないようにロックできるようにしている。但し、糸ホルダー23をソレノイドやシリンダー等を用いて押さえるようにすることも可能である。
【0025】
また、前記取付プレート73より右側方に支持ステー96が突設され、該支持ステー96の端部に枢軸97を横架し、該枢軸97にロックアーム94の中央部を枢支している。該ロックアーム94の上端には係合凹部94aを形成し、前記ロックシャフト70の端部に突設したピン70aに係合し、ロックアーム94の上部とギアケース20の間にはバネ93を介装して、ロックシャフト70をギアケース20内のロックカム側へ付勢して、歯車27を回動できないようにしている。ロックアーム94の下端にはピン94bを突出して当接ローラー98を回転自在に支持し、該当接ローラー98を前記制御カム99に当接させている。このようにして、制御カム99が回動されて、ロックアーム94が回動すると、ロックシャフト70がロックカムの嵌入凹部から抜けて、糸巻き部Gが駆動できるようになるのである。
【0026】
次に、前記第一の糸取り締付部Jと第二の糸取り締付部Kは略同じ構成としているので、第一の糸取り締付部Jについて、図6〜図10より説明する。前記支持板40上にレール75を左右方向に設けて、該レール75上に摺動体65を左右摺動自在に嵌合している。また、支持板40の右側前上に支柱76が立設され、該支柱76上に取付台77が左右方向で前下がりに傾斜して固定され、該取付台77上の右側と左側の端部上にストッパー78・79が固定されている。該ストッパー78・79は取付台77上の長孔内で左右方向に位置調整可能としている。
【0027】
一方、前記摺動体65はレール75に左右摺動自在に嵌合する基台65aとその上に固定する取付部65bからなり、取付部65bは側面視略「コ」状に構成して、上面は作業し易いように前下がりに傾斜させている。そして、取付部65bの上板の下面には一対の爪体67a・67bと開閉規制体68が配置され、該爪体67a・67bは左右中央部をそれぞれ垂直方向に軸心を有する枢支軸80・80によって摺動体65に枢支され、爪体67a・67bの一方(67a)の先端(右側)にはピン67cを側方に突設して(またはL字状にして)結束糸1を係止できるようにし、該ピン67cが爪体67a・67bの他方(67b)の先端に当接させて閉じた状態として、結束糸1を掴めるようにしている。該爪体67a・67bの他端(左側)には対向して凹部67d・67dを穿設してバネ81を収納して、爪体67a・67bの左側を開き、右側を閉じるように付勢している。
【0028】
前記開閉規制体68は平面視凹状に構成され、凹部の内面の開放側は傾斜部68a・68aを形成して、前記爪体67a・67bの左側外側が当接するように配置している。また、開閉規制体68の前後両側が前記摺動体65に設けた左右方向に長い長孔65c・65cにボルト82・82によって左右摺動自在に係止されている。また、取付部65bの右端上には糸抜き部材22が設けられており、該糸抜き部材22は側面視L字状、平面視コ字状に構成され、右側の開放側の内幅は前記糸掛け9の幅に合わせて、位置も合わせて配置しており、後述する摺動体65の摺動時に糸掛け9から結束糸1を押して外すようにしている。
【0029】
そして、更に前記摺動体65に本発明の糸ガイド48が配置されている。図11は被結束部材と糸掛け上に結束糸を巻いた結束前の状態を示す平面図、図12は同じく正面図、図13は同じく側面図、図14は糸抜き部材によって結束糸を糸掛けより外し糸ガイド上に落とした状態の平面図、図15は同じく正面図、図16は同じく側面図、図17は糸ガイドの平面図、図18は同じく正面図である。
【0030】
前記糸ガイド48の構成は図17、図18に示すように、棒状体、本実施例では針金を、正面視クランク状、平面視において、一側を長円形に、他側をV字状に折り曲げている一側の長円部48aは、図11、図12に示すように、糸抜き部材22を取付部65bに固定するための枢支軸80に、糸抜き部材22と共に固定される。他側のV字状に構成した糸掛け部48bはその基部を長円部48aの前後中央部より爪体67a・67bの間を通って下方に折り曲げて、爪体67a・67bの下部位置より右方向に被結束部材と平行に折り曲げて、前記糸掛け9の内側に位置するように、糸掛け部48b・48bを右方へ延設し、糸抜き部材22より右方へ突出するように配設している。
【0031】
そして、前記第一の糸取り締付部Jの駆動構成は、図1に示すように、前記下ベベルケース12に支持した出力軸15上のスプロケットからチェーン53を介してスプロケット54に動力が伝達される。該スプロケット54は図6、図7、図8に示すように、前記下フレーム5aの中央部より立設した支柱83に回転自在に枢支された伝動軸55の後端に固設されている。そして、前記伝動軸55の前端には駆動ディスク56が固設され、該駆動ディスク56には連結ロッド57が枢結され、該連結ロッド57の他端は第一の糸取り締付部Jの摺動体65の基台65a下部に枢結されている。このようにして、モーターM2が駆動されて、出力軸15よりスプロケット、チェーン53、スプロケット54、伝動軸55を介して駆動ディスク56が回転され、該駆動ディスク56に枢結した連結ロッド57を介して摺動体65がレール75上を往復摺動するのである。
【0032】
この第一の糸取り締付部Jの作動を説明する。結束開始時は図9、図10の如く摺動体65は左端に位置しており、爪体67a・67bの左端が開閉規制体68に嵌合されて爪体67は開かれている。前記モーターM2の駆動で、チェーンやスプロケット等を介して駆動ディスク56が回転され、連結ロッド57がクランク運動して、摺動体65を右側へ摺動させ(このとき結束糸1はロープ2と目通3と糸掛け9上に所定数巻かれている)、開閉規制体68が支持プレート66上に設けたストッパー78に当接して更に右方へ摺動すると、糸抜き部材22は糸掛け9上に巻かれた結束糸1を右方向に押して糸掛け9から外し、図14、図15、図16に示すように、結束糸1を糸ガイド48及び爪体67a・67b上に落とし、爪体67a・67bの先端は糸掛け9内を通過して、開閉規制体68は長孔65c・65c内を摺動し、爪体67a・67bの左端の嵌合が解かれて、バネ98の付勢力によって左側は開かれ、爪体67a・67bの左外側が傾斜部68a・68aに当接して、右側の先端が閉じられ、先端側のピン67cに結束糸1が係止される。この時、図16に示すように、結束糸1は糸掛け部48b・48b掛けられる。
【0033】
更に、モーターM2が駆動されて、連結ロッド57のクランク運動によって、摺動体65が左側へ摺動されると、爪体67a・67bの先端が閉じられたままで左方へ移動して、同時に糸ガイド48も左方へ移動して、結束糸1を引っかけて引っ張り結び目を締め付けながら結束糸1は糸ガイド48から外され、更に締め付けられて結束する。そして左端に至ると、開閉規制体68はストッパー79に当接して長孔65c・65c内を摺動し、爪体67a・67bの左側外側は傾斜部68a・68aにガイドされて閉じ凹部に嵌入され、爪体67a・67bの先端側は開かれ、元の状態に戻る。
【0034】
また、第二の糸取り締付部Kは糸巻き部Gの右側下方に上下方向に配置されており、前記第一の締め付け部Jと略同様に構成され、摺動体62(図1)に爪体や開閉規制体が配設され、ストッパーも同様に配置されて、前記同様に開閉動作され、爪体の上昇時にロック部Rと糸巻き部Gの間の結束糸1の通過経路に至るように配設している。
【0035】
この第二の糸取り締付部Kを駆動する構成は、図1に示すように、前記出力軸15上のスプロケットからチェーン、スプロケット、フレーム5a上に立設した支柱101上部に横架した伝動軸102から駆動ディスク60に動力が伝えられ、更に、該駆動ディスク60より連結ロッド61より摺動体62を上下往復動し、前記第一の締め付け部Jや制御カムと同期して駆動されるようにしている。
【0036】
次に、結束工程を説明する。図19〜図25は結束過程を示す図、図26は結び方を示す斜視図である。
まず、制御装置Eで糸の巻数を設定し(本実施例では3回巻く)、結束糸1を糸ロール116から引き出し、ガイド管103を通して、ロック部Rを介して切欠27aに配置したスリーブ25の挿入孔25aに通して、結束糸1の先端を目盛り板130まで引き出し、ロープの太さに合った目盛りの位置まで引き出し、ロック部Rで糸巻き部G右側の結束糸1をロックする。そして、スリーブ25から出た部分の結束糸1を糸ホルダー23に係止し、ロープ2と目通3を結束装置Cの切欠内に挿入し、その両側のロープ2と目通3をロープクランプ装置A・Bに係止する。
【0037】
この作業開始時の状態が図19に示す如くである。この状態で作動スイッチ132を押すと、モーターM2が駆動されて、制御カム35・39・91・99と駆動ディスク56・60が同時に回転され、まず、制御カム35の回転によって、該制御カム35に当接した当接ローラー44を介して前後摺動体42が前方に摺動され、該前後摺動体42が上に左右摺動体46を介して取り付けられた糸掛け9が前方に移動されて、図20に示すように、該糸掛け9が結束糸1を押しながらスリーブ25と糸ホルダー23の間に位置させる。同時に制御カム99の回転によって、ロックアーム94が回動されて、ロックシャフト70が引き抜かれて、ロックカムの回転ロックが解かれて糸巻き部Gが回動可能となる。そして、駆動ディスク56・60の回動によって、摺動体62は右方向に、摺動体65は上方へスライドされてくる。
【0038】
上記糸掛け9がスリーブ25の下方に位置し、ロックカムのロックが解かれたことがセンサーS3によって検知され、モーターM1が駆動されて、モーターM2はモーターM1の回転に合わせるために数秒停止後再び回転する。モーターM1の回転によって糸掛け歯車27が矢印方向に回転され、糸ホルダー23の回転によって結束糸1がロープ2と目通3の周囲を回転し、1回転すると、制御カム39に当接した左右摺動体46が左方向へ移動され、左右摺動体46上の糸掛け9が図21に示す矢印方向へ少し移動する。これは一回転された結束糸1上に、次に巻き付ける結束糸1が乗り上げないように結束糸1の直径分移動して整列して巻き付けられるようにしている。
【0039】
そして、モーターM1の駆動によって2回転したときと、3回転目の途中から左右摺動体46がそれぞれ左方向へ移動され、糸掛け歯車27が回転され続けて、三回転目の途中から(最後の半周分)結束糸1は糸掛け9から外れ、図22に示す結束糸1aの如く、ロープ2と糸ホルダー23によって斜めに張られて、側面視で糸掛け9の中央を通過するようになる。
【0040】
この切欠27aが上方を向いた位置がセンサーによって検知されモーターM1の駆動が停止され、この停止直前で制御カム99によってロックシャフト70の解除方向の付勢力は解かれて、バネ93によってロックシャフト70はロック方向に付勢され、切欠27aが上方を向いた位置で、ロックシャフト70がロックカムの嵌入凹部に嵌入してロックされ、糸掛け歯車27は回転できなくなる。そして、糸掛け歯車27の回転が停止した時点から、制御カム91の回動によって、該制御カム91に当接した当接ローラー74を介して押さえ部材21が回動され、押さえアーム21bが糸ホルダー23を押さえ付けて、結束糸1が滑らないようにロックされる。
【0041】
そして、第一の糸取り締付部Jの摺動体65の摺動によって、図23に示すように、爪体67は開いた状態で糸掛け9とロープの間の空間から挿入されると同時に、図14、図15、図16に示すように糸抜き部材22が右方向へ摺動して糸掛け9上に巻いた結束糸1を外し、糸ガイド48の糸掛け部48b・48b上に落とし、該爪体67の先端が前記結束糸1aの位置を通り過ぎた位置でストッパー78に当接して、爪体67が閉じられて結束糸1を係止する。第二の糸取り締付部Kの爪体も同時に開いた状態で上昇されて、先端が結束糸1aの位置を通り越した位置でストッパーに当接して爪体が閉じられて結束糸1を係止する。
【0042】
そして更に、モーターM2の回動によって、第二の糸取り締付部Kの摺動体は下方へ、第一の糸取り締付部Jの摺動体65は左方へそれぞれ摺動されて、結束糸1は糸ガイド48より外されて、図25、図26に示すように、第二の糸取り締付部Kの爪体63が下方へ、第一の糸取り締付部Jの爪体67が左方へ同時に移動されて、結び目の両側方へ結束糸1がそれぞれ引っ張られて引き締められて結束し、爪体63・67が開かれて結束糸1は外される。この時、制御カム91の回動によって押さえ部材21は左方向へ移動して元の位置に戻り、制御カム35が作業開始位置まで回転されると、センサーS2によって始点が検知されてモーターM2の駆動が停止される。
【0043】
このようにして、結束作業は終了し、余分な結束糸はカッター等で切断し、クランプ装置A・Bから外せば一つの結び目はできあがる。この結束後に更に続けて作業する場合には、この結び目を所望する結び目の間隔を示すレール123上の目盛りの位置に合わせてクランプ装置A・Bにクランプして、ロック部Rを解除して、結束糸1を左方へ引き出し、目盛り板130で長さを設定して、前記同様に作動スイッチ132を押して結束作業を繰り返すのである。
【0044】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
被結束部材の結束位置に糸掛けを進退可能に配置し、該被結束部材と糸掛けの周囲に、糸巻き部を構成する糸掛け歯車と、該糸掛け歯車に枢支した糸ホルダーの回転により、結束糸を整列して複数回巻き、往復動する摺動体に設けた糸抜き部材と、爪体と糸ガイドを支持し、該糸ガイドを、前記糸抜き部材より突出して配置し、該糸ガイドを前記糸掛けの内側に位置して糸掛けより突出し、結束時には、前記摺動体の糸掛け方向への摺動によって、糸掛けの周囲に複数回巻いた結束糸を、前記糸抜き部材により糸掛けから外して、一旦糸ガイドの糸掛け部上に落として保持し、同じく摺動体と共に移動する爪体と、糸ガイドが糸掛けとその周囲の結束糸を抜けて、該爪体が端部の結束糸の位置を通り過ぎた位置で閉じられて、結束糸を掴んで係止し、該爪体により結束糸を保持した状態で、前記摺動体が戻る方向へ移動して結束糸を引っ張り、同時に糸ガイドも戻る方向へ移動し、引っ張り結び目を締め付けながら結束糸は糸ガイドから外され、結束糸の他端は第二の糸取り締付部の別の爪体に係止し、結束糸の両端を引っ張り結び目を作り締め付けるので、糸掛けに巻いた結束糸を外すとき、直接爪体上に落とすと、糸掛けと爪体の間の空間が大きいために結束糸が緩み、整列して巻いた結束糸が乱れてしまうが、一旦、糸ガイドに落として締め付けながら外すので、緩んで乱れることなく、確実に定位置に結び目を作ることができ、解け難い結び目に結束することができたのである。
そして、前記糸ガイドは棒状体、例えば、針金で容易に製作することができ、安価に得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 漁網用結束装置の全体正面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 同じく側面図である。
【図4】 同じく斜視図である。
【図5】 上ベベルケースと制御カム部の平面断面図である。
【図6】 空間形成部Hと第一の糸取り締付部Jの正面図である。
【図7】 同じく側面図である。
【図8】 同じく平面図である。
【図9】 第一の糸取り締付部Jの正面図である。
【図10】 同じく平面図である。
【図11】 被結束部材と糸掛け上に結束糸を巻いた結束前の状態を示す平面図である。
【図12】 同じく正面図である。
【図13】 同じく側面図である。
【図14】 糸抜き部材によって結束糸を糸掛けより外し糸ガイド上に落とした状態の平面図である。
【図15】 同じく正面図である。
【図16】 同じく側面図である。
【図17】 糸ガイドの平面図である。
【図18】 同じく正面図である。
【図19】 糸巻き部に結束糸をセットした状態の側面図と正面断面図である。
【図20】 糸掛けを被結束部材下方に位置させた状態の糸巻き部の側面図と正面断面図である。
【図21】 糸掛け歯車を二回転させた状態の糸巻き部の側面図と正面断面図である。
【図22】 糸掛け歯車を三回転させた状態の糸巻き部の側面図と正面断面図である。
【図23】 爪体を糸掛けの間から挿入して結束糸を係止した状態の糸巻き部の側面図である。
【図24】 同じく底面図一部断面図である。
【図25】 結束糸を糸掛けから外し結束糸の両側を引っ張っている状態を示す糸巻き部の底面図である。
【図26】 結び方を示す斜視図である。
【符号の説明】
C 結束装置
G 糸巻き部
H 空間形成部
1 結束糸
2 ロープ
9 糸掛け
22 糸抜き部材
48 糸ガイド

Claims (1)

  1. 被結束部材の結束位置に糸掛けを進退可能に配置し、該被結束部材と糸掛けの周囲に、糸巻き部を構成する糸掛け歯車と、該糸掛け歯車に枢支した糸ホルダーの回転により、結束糸を整列して複数回巻き、往復動する摺動体に設けた糸抜き部材と、爪体と糸ガイドを支持し、該糸ガイドを、前記糸抜き部材より突出して配置し、該糸ガイドを前記糸掛けの内側に位置して糸掛けより突出し、結束時には、前記摺動体の糸掛け方向への摺動によって、糸掛けの周囲に複数回巻いた結束糸を、前記糸抜き部材により糸掛けから外して、一旦糸ガイドの糸掛け部上に落として保持し、同じく摺動体と共に移動する爪体と、糸ガイドが糸掛けとその周囲の結束糸を抜けて、該爪体が端部の結束糸の位置を通り過ぎた位置で閉じられて、結束糸を掴んで係止し、該爪体により結束糸を保持した状態で、前記摺動体が戻る方向へ移動して結束糸を引っ張り、同時に糸ガイドも戻る方向へ移動し、引っ張り結び目を締め付けながら結束糸は糸ガイドから外され、結束糸の他端は第二の糸取り締付部の別の爪体に係止し、結束糸の両端を引っ張り結び目を作り締め付けることを特徴とする結束装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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