JP2000203519A - 結束装置 - Google Patents

結束装置

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JP2000203519A
JP2000203519A JP11002541A JP254199A JP2000203519A JP 2000203519 A JP2000203519 A JP 2000203519A JP 11002541 A JP11002541 A JP 11002541A JP 254199 A JP254199 A JP 254199A JP 2000203519 A JP2000203519 A JP 2000203519A
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JP
Japan
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gear
thread
yarn
notch
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JP11002541A
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English (en)
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Takumi Takahashi
巧 高橋
Yasuo Kawabata
泰男 川端
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漁網の縁辺部にロープを結束固定する作業
を、軽い力で能率よく行えるようにする結束装置におい
て、作業性の向上を図る。 【解決手段】 中心から半径方向外側に向かう切欠27
aを設けた糸掛け歯車27を有し、該切欠27aに被結
束部材12・12aを挿入して該糸掛け歯車27を回転
させることにより結束糸を被結束部材12・12aに巻
き付けて結束する結束装置において、糸掛け歯車27を
装置100前部上面より突出せしめて配置し、かつ、作
業開始時に前記切欠切欠27aの開放方向が後方を向く
状態で糸掛け歯車27が静止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の紐またはロ
ープ等の被結束部材を長手方向に平行に配置して、これ
らを被結束部材の任意位置で結束糸を巻き付けて結束す
る結束装置において、作業性を向上させ、作業時のオペ
レータの疲労を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から二つ以上の紐またはロープを長
手方向で平行に並べて、この複数の紐またはロープを結
束糸によって所定間隔をおいて機械的に結束する技術が
公知となっている。例えば、同一出願人による特開平9
−286403号の技術である。この技術は中心から半
径方向外側に向かう切欠を有する糸掛け歯車を回転可能
に設け、該糸掛け歯車に結束糸の一側を係止する糸ホル
ダーを設け、糸掛け歯車を静止状態として被結束部材を
前記切欠内に挿入して結束糸を糸ホルダーに係止し、該
状態から糸掛け歯車を回転させることにより結束糸を被
結束部材に巻き付けることとしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の結束装
置は、糸掛け歯車の軸心が装置内部にあったため、糸掛
け歯車を切欠が上方に向いた状態で静止させ、該切欠に
ロープを上方から下押挿入して、装置内部にセットして
結束するという構成をとっていた。従って、ロープをセ
ットする際にロープが装置内部の他の部分に引っ掛かっ
たりして、作業の効率を悪くしていた。また、ロープを
セットする作業は前屈みの窮屈な姿勢で行う必要があ
り、オペレータに負担を強いるものであった。
【0004】また、ロープを結束する結束糸を糸ホルダ
ーに係止する際に、従来は手でロープの先端を直接糸ホ
ルダーに係止することとしていた。従って、機械内部の
複雑な部分である糸ホルダー近傍に手を差し込んで糸ホ
ルダーに糸を噛み込ませる必要があり、その作業は面倒
なものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、中心から半
径方向外側に向かう切欠を設けた糸掛け歯車を有し、該
切欠に被結束部材を挿入して糸掛け歯車を回転させるこ
とにより結束糸を被結束部材に巻き付けて結束する結束
装置において、糸掛け歯車を結束装置の前部上面より突
出せしめて配置し、かつ、作業開始時に前記切欠の開放
方向が後方を向く状態で糸掛け歯車が静止するようにし
たものである。
【0006】請求項2においては、中心から半径方向外
側に向かう切欠を設けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被
結束部材を挿入して該糸掛け歯車を回転させることによ
り結束糸を被結束部材に巻き付けて結束する結束装置に
おいて、結束作業時に手を置くための手置き板を糸掛け
歯車の両側方位置に設けたものである。
【0007】請求項3においては、中心から半径方向外
側に向かう切欠を設けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被
結束部材を挿入して該糸掛け歯車を回転させることによ
り結束糸を被結束部材に巻き付けて結束する結束装置に
おいて、結束装置の左右上面に後方を開放した板バネ状
のクランプ板を固定し、被結束部材を後方から前方へ押
し込んで固定するようにしたものである。
【0008】請求項4においては、前記クランプ板を、
糸掛け歯車の両側方位置に設けた手置き板上に設けたも
のである。
【0009】請求項5においては、前記クランプ板を階
段状に構成して、高さの異なる押圧面を複数有するもの
である。
【0010】請求項6においては、前記クランプ板を中
央に回動基部を設け、該回動基部近傍にストッパーを配
置すると共に、該回動基部より側方に複数のアームを突
出し、該アームに押圧面を構成し、アームを回転してク
ランプ高さを変更可能としたものである。
【0011】請求項7においては、中心から半径方向外
側に向かう切欠を糸掛け歯車に設け、該糸掛け歯車側面
に結束糸の一側を係止する糸ホルダーを設け、糸掛け歯
車を静止状態として被結束部材を前記切欠内に挿入して
結束糸を糸ホルダーに係止し、該状態から糸掛け歯車を
回転させることにより結束糸を被結束部材に巻き付けて
結束する結束装置において、前記糸掛け歯車と平行にガ
イド棒を配置して、該ガイド棒先端には結束糸を係止す
るための溝を設けると共に、該ガイド棒先端が糸ホルダ
ーと糸掛け歯車の中央との間位置まで摺動可能に設けた
ものである。
【0012】請求項8においては、中心から半径方向外
側に向かう切欠を設けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被
結束部材を挿入して糸掛け歯車を回転させることにより
結束糸を被結束部材に巻き付けて結束する結束装置にお
いて、結束装置下側にオペレータの足を入れるための空
間を形成する脚を設けたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る漁網結束装置の全体
的な構成を示した正面図、図2は同じく側面図である。
また、図6は結束作業の一例を示した側面図である。
【0014】図1において、漁網用結束装置の全体構成
から説明する。即ち、この結束装置100はメインフレ
ーム15上の左右中央に結束部3が配置され、その左右
側に手置き板1L・1Rが配置される構成としている。
結束部3右下方には糸供給部4が配置され、その後部に
は制御装置24が配置されている。前記結束部3は糸掛
けギア部5と結び目形成部6からなり、その左側に第一
の糸取り締付部7、その下方に駆動部10、前記糸掛け
ギア部5の右方ににロック部9、糸掛けギア部5とロッ
ク部9の間の下方に第二の糸取り締付部8を配置して構
成されている。
【0015】以上の構成において、漁網の長手方向の一
辺に通した被結束部材となる図示しない紐(目通)と、
該紐を支持するためのロープ12を結束部3の糸掛けギ
ア部5に位置させ、紐とロープ12とを両側方へ引っ張
って、結束部3の左右両側の手置き板1L・1R上に配
置したクランプ装置2・2に挟持して、結束部3を作動
させると、結束糸11が紐とロープ12の周囲を巻きつ
けて結び目を作り、糸取り締付部7・8で締め付けて結
束するようにしている。
【0016】次に、各部を説明する。前記結束部3の糸
掛けギア部5は、ギアケース23がメインフレーム15
の左右中央上部から前方へ突設され、該ギアケース23
の左側面にモーター21が固定され、該モーター21の
出力軸をギアケース23内に挿入して、ギアケース23
内の出力軸上に出力ギアを固設し、該出力ギアよりギア
ケース23内に配置した複数の歯車を介して糸掛け歯車
27に動力が伝えられる。ギアケース23はその前部が
上方に突出された側面視「L」字状となるようにしてお
り、該糸掛け歯車27は該突出部分位置に一部を露出し
て回転自在に支持され、下側の歯車と噛合されている。
該モーター21及び後述するモーター22は制御装置2
4によって回転が制御される。
【0017】また、図2に示すように前記糸掛け歯車2
7はその中心に向かって半径方向に切欠27aが設けら
れ、ギアケース23にも略後方より切欠23aが設けら
れ、該切欠23aは後側が開放されている。そして、糸
掛け歯車27の切欠27aが略後方を向いた状態、即ち
ギアケースの切欠23a位置と糸掛け歯車27の切欠2
7a位置が側面視にて一致する状態で後述のシャフト等
の係止により静止され、この状態で糸掛け歯車27後方
に配置したロープ12を略水平に前方に引き寄せるよう
にして、該切欠27aに紐及びロープ12の結束したい
部分を挿入し、同時にロープ12を両側方に引っ張って
ロープを緊張させた状態で、結束部分両側の適宜位置を
クランプ装置2・2で固定することとしている。
【0018】前記手置き板1L・1Rは結束装置100
前部の上面左右に配置され、メインフレーム15に立設
した支柱等に固定されている。該手置き板1L・1Rは
略水平に設けられ、オペレータが該手置き板1L・1R
上面に手を置いて休むことができるように適宜広さとし
ている。そして上記手置き板1L・1R上面の装置左右
中央側の端部においては、それぞれクランプ装置2・2
が設けられる。二つのクランプ装置2・2は互いにまっ
たく同様の構成としている。
【0019】クランプ装置について説明する。図3はク
ランプ装置2の構成を示した平面図、図4は同じく側面
断面図、図5は図4の状態からクランプ板を180度回
転させた状態を示した図である。即ち、このクランプ装
置2は図3乃至図5に示すように、クランプ板41と該
クランプ板41を下方へ付勢する押さえバネ42からな
り、また、クランプ板41は板バネ状の板体であって、
回動基部41aより複数のアームを放射方向に突出して
いる。本実施例では二本のアームA・Bを平面視におい
て点対称となるよう構成としている。該回動基部41a
の対称中心部分には中心孔41bを開口し、該中心孔4
1bに手置き板1L・1R上面に突設した枢支ピン43
が挿通され、該枢支ピン43を中心に回動可能として、
二本のアームA・Bのうちいずれか一方を後方に向け
て、手置き板1L・1Rとアームの間でクランプするよ
うにしている。また、二つのアームA・Bの回動基部側
には位置決め孔60a・60bをそれぞれ枢支ピン43
に対し対称に設け、手置き板1L・1Rに突出した位置
決めピン61を二つの位置決め孔60a・60bのうち
一方に係合することによりストッパーとなり、ロープ1
2の固定時にクランプ板41が回転しないように固定し
ている。なお、クランプ板41を回転させたいときは、
クランプ板41を押さえバネ42に抗して引き上げて、
位置決め孔60a・60bと位置決めピン61との係合
を解除すれば良い。但し、クランプ装置2は平面視直線
状に構成することも可能であり、位置決め孔60a・6
0bと位置決めピン61は前後方向に配置することもで
きる。
【0020】また、図4に示すようにクランプ板41の
アームA・Bは側面視適宜折曲されて階段状に構成さ
れ、手置き板1Lとの間に適宜高さを異なるようにした
押圧面a1・b1・b2を設けて、太さが異なるロープ
を被結束部材とする場合でも適当な強さでロープを押さ
えつけることができるようにしている。また、二つのう
ち一のアームBは異なる高さの押圧面が二つ設けられ
(b1・b2)、図5に示すように、一のアームBで二
種類の太さのロープ12b・12cのどちらでもクラン
プできるようにしている。また、二本のアームA・Bに
それぞれ設けられる押圧面a1・b1・b2の高さは互
いに異なる高さとして、異なる太さのロープをクランプ
できるようにしているが、この太さの種類の数は限定す
るものではない。
【0021】以上の構成により、太いロープ12aを結
束するときはAのアームを用い、中程度の太さのロープ
12b又は細いロープ12cを結束するときはクランプ
板41を180度回転させてBのアームを用いるという
ように、クランプ板41を回転させてアームA・Bの異
なる高さの押圧面a1・b1・b2を使い分けることに
より、図4・図5に示すように、太12a・中12b・
細12cのどの太さのロープであっても押さえバネ42
で確実に押さえつけて固定できるようにしている。
【0022】前記糸供給部4はメインフレーム15上に
支柱16aを設け、該支柱16aに取付プレート16の
一側を取付け、他側には該取付プレート16に支持シャ
フト17を片持ち支持して横架し、該支持シャフト17
に結束糸11を巻いた糸ロール18の軸心部を回転自在
に支持している。前記糸ロール18から引き出された結
束糸11はガイドリング20やプーリー等を通過させ
て、糸掛けギア部5の後述する糸掛け歯車27に嵌入し
たスリーブ25に設けた挿入口25aに挿入して、後述
する糸ホルダー40に保持させる。そのガイドする途中
に前記ロック部9が配置され、該ロック部9と糸掛けギ
ア部5との間に第二の糸取り締付部8の爪体が昇降する
ように配置している。
【0023】前記駆動部10はモーター22やギアケー
スやチェーンや制御カム等からなり、モーター22がメ
インフレーム15上に固設され、該モーター22の駆動
軸が下ベベルケース30に入力され、該下ベベルケース
30内のベベルギアや出力軸上のスプロケット、チェー
ン34を介して上ベベルケース29に動力が伝えられ
る。そして、該上ベベルケース29より制御カムやアー
ム等を介して前記結び目形成部6や糸ホルダーを押さえ
る押さえ部材や糸掛け歯車27の回転を規制するシャフ
ト等を駆動するようにしている。また、前記下ベベルケ
ース30よりスプロケットやチェーン35や駆動ディス
ク36、リンク等を介して第一の糸取り締付部7を駆動
し、また、下ベベルケース30よりスプロケットやチェ
ーン35aや駆動ディスク36a、リンク等を介して第
二の糸取り締付部8が駆動される。
【0024】前記第一の糸取り締付部7と第二の糸取り
締付部8は略同じ構成としており、図1に示すように、
第一の糸取り締付部7はレール上に摺動体37を左右摺
動自在に嵌合し、該摺動体37に爪体39を開閉可能に
設けている。そして、第一の糸取り締付部7における摺
動体37を糸掛け歯車27側へ摺動させた端部で、爪体
39の先端が閉じて結束糸11を掴み、反対側へ摺動さ
せて結び目を引き締めた後、端部で爪体を開き結束糸1
1を開放するようにしている。該第一の糸取り締付部7
の摺動体37先端に糸抜き部材32を設け、該糸抜き部
材32は摺動体37を糸掛け歯車27側(右方)へ摺動
した端部で糸掛け13に巻かれた結束糸11を右方向に
押して糸掛け13から外すようにしている。第二の糸取
り締付部8は前記第一の糸取り締付部7と略同様に構成
されており、レール上に摺動体37aを上下摺動自在に
嵌合し、該摺動体37aに爪体39を開閉可能に設けて
いる。そして、摺動体37aを上方へ移動した端部で爪
体39の先端が閉じて結束糸11を掴み、下側へ摺動さ
せて結び目を引き締めた後に結束糸11を開放する構成
としている。
【0025】前記制御装置24は設定ボタンや表示部等
が設けられており、巻き数等を設定できるようにし、モ
ーター21・22の回転制御を行う。そして、メインフ
レーム15の前部には非常停止スイッチ26が設けられ
て、オペレータが危険を感じたら該スイッチ26を押す
だけでいつでも停止できるようにしている。また、作動
(結束開始)スイッチ28は踏動式のフットスイッチと
して、オペレータの両手が使えるようにし、また、作動
スイッチ28はオペレータの足元近傍の任意の操作し易
い位置に置けるように本体100と分離され、ケーブル
によって連結されている。
【0026】そして、この漁網結束装置100の下部に
は、四本の脚部44・44・・・を介して移動用のキャ
スター45・45・・・が取り付けられる。該脚部44
・44・・・は、装置と設置床との間に空間Fを設ける
ためのもので、図6に示すようにオペレータOPが該空
間Fに足L(爪先側)を入れることで、足Lが邪魔にな
らなくなりオペレータOPと装置100の距離が縮まっ
て、ロープのセット等各種作業を楽な姿勢で行うことが
できる。
【0027】また、前述のように糸掛け歯車27を装置
100前部にて上方に突出するように設け、更に結束部
3の非作動時においては切欠27aが略後方に向かう状
態で糸掛け歯車27が静止するようにしているので、図
6に示すように後方のロープ12をオペレータが手前に
引き寄せて糸掛け歯車27の切欠27a内に挿入し、左
右の両クランプ装置2・2に容易、且つ、速やかに固定
することができる。なお、図6は結束作業の例を図示し
たものであって、装置100後上方に横架した竿71に
漁網70を掛け、その一辺を前下方に引き出して、端部
に通される紐(目通し)12aをロープ12とともに糸
掛け歯車27の切欠27aに挿入し、両側のクランプ装
置2・2に固定し、結束糸11で両者を結束する作業を
表している。
【0028】次に、漁網結束装置100を作動させる前
の前工程の作業として、前記結束糸11の一側中途部を
上記糸ホルダー40に簡単な操作で掛止するためのガイ
ド棒47について説明する。図7は結束糸を糸接当板に
当接した状態の結束部の様子を示した側面図、図8は同
じく平面図である。
【0029】即ち、前記糸掛け歯車27の切欠27aの
底部(糸掛け歯車27の中心部)にはロープ12の太さ
に合わせた凹部を有するスリーブ25が嵌合される。そ
して、糸掛け歯車27の左側面には結束糸11を係止し
て巻きつけるための糸ホルダー40が配置される。
【0030】この糸ホルダー40は、支持プレートと押
圧プレートとを対向させて配置し、バネにより押圧プレ
ートを支持プレート側に付勢した構成としている。従っ
て、支持プレートと押圧プレートとの間に結束糸11を
挟入させると、上記バネの弾発力により結束糸は両プレ
ート間に挟み込まれて保持され、結束糸11が被結束部
材12に巻かれて引っ張られるときのブレーキとなり、
結束糸11に弛みができないようにしている。ただし、
この糸ホルダー40の構成は一例であって、結束糸11
を係脱可能として、かつブレーキ作用をして弛みを防止
するようなものであればよく、上記構成に限定するもの
ではない。
【0031】上記ギアケース23前面には筒状の取付部
材50が設けられ、該取付部材50に開口した孔を介し
てガイド棒47が前後摺動自在に挿入される。該ガイド
棒47の前端には取っ手48が設けられ、後端には結束
糸11を挿入できる程度の細い溝49が上下方向に欠切
されている。なお、溝49は平面視V字状とするほうが
望ましい。
【0032】そして、ギアケース23左側側面の糸掛け
歯車27下方の適宜位置には、糸接当板52が設けられ
る。そして、糸掛け歯車27に設けられたスリーブ25
の挿入孔25aから結束糸11を糸掛け歯車27の左側
に引き出して該糸接当板52に当接したときに、該結束
糸11の途中経路の一部11aがガイド棒47の上記溝
49と正面視で重なることとなるよう、糸接当板52の
位置及び厚さ等が調整されている。
【0033】以上構成のガイド棒47及び糸接当板52
を用いて、結束糸11を糸ホルダー40に係止する方法
を説明する。図9は図7の状態からガイド棒を押し込ん
だ状態を示した側面図、図10は同じく平面図である。
図11は結束糸が糸ホルダー下側に回りこんだ状態を示
した側面図である。図12は結束糸が糸ホルダーに係止
された状態を示した側面図である。
【0034】まずオペレータは、結束糸11を糸ロール
18から引き出してガイドリング20を通過させて、ロ
ック部9を介して切欠27aに配置したスリーブ25の
挿入孔25aを挿通して左側に引き出し、その引き出し
長さをロープの太さに合わせて、図示しない目盛りまで
引き出し、ロック部9で結束糸11の右側を固定し、結
束糸11の左側を適宜緊張させて前下方の糸接当板52
に当接すると、図7及び図8に示すように、結束糸の中
途部11aがガイド棒47の上記溝49と正面視で重な
るように位置することとなる。
【0035】この状態でガイド棒を図7・図8の矢印に
示す如く押動すると、図9及び図10に示すように、上
記中途部11aがガイド棒先端の溝49に挿入され、該
先端に押されて糸ホルダー40より後方の位置までに引
っ張られる。ガイド棒47は上記状態を維持したまま、
結束糸11を持った手を装置左方向(図9における手前
側、図10における紙面下側)に振りながら押下する
と、結束糸11が糸ホルダー40の頂部を超えて(迂回
して)、図11のように糸ホルダー40下面に回り込む
こととなる。
【0036】上記状態で結束糸11の先を指先で保持し
たままガイド棒47を押し込む力を解くと、戻しバネ5
1の働きでガイド棒47は前方側へ戻され、結束糸11
はガイド棒47先端の溝49から外れる。結束糸11は
糸ホルダー下面に回り込んでいるので、この状態から結
束糸11の先を前方に引っ張ることにより、図12に示
すように結束糸11の中途部が糸ホルダーに挟み込まれ
て係止することができるのである。
【0037】以上のようにガイド棒47を操作すること
により、結束糸11を簡単に糸ホルダー40に係止する
ことができる。この状態から結束部3を作動させて、紐
及びロープ12に結束糸を巻きつけて所望の結び目を形
成することとしている。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏するのである。即ち、請求項
1に示す如く、中心から半径方向外側に向かう切欠を設
けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被結束部材を挿入して
糸掛け歯車を回転させることにより結束糸を被結束部材
に巻き付けて結束する結束装置において、糸掛け歯車を
結束装置の前部上面より突出せしめて配置し、かつ、作
業開始時に前記切欠の開放方向が後方を向く状態で糸掛
け歯車が静止するようにしたので、図6に示す如くロー
プを手前に引き寄せるようにして糸掛け歯車の切欠に挿
入することができ、オペレータは自然な姿勢で作業を行
うことができ、長時間作業を行っても疲れることがな
い。従って、作業性の良い結束装置を容易に提供するこ
とができる。
【0039】請求項2に示す如く、中心から半径方向外
側に向かう切欠を設けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被
結束部材を挿入して該糸掛け歯車を回転させることによ
り結束糸を被結束部材に巻き付けて結束する結束装置に
おいて、結束作業時に手を置くための手置き板を糸掛け
歯車の両側方位置に設けたので、結束部作動時等に該手
置き板に手を置いて休めることができるようになり、作
業の際の疲労を低減でき、結束部作動時等に他の位置に
手を置いて結束糸に巻き込まれることもないのである。
【0040】請求項3に示す如く、中心から半径方向外
側に向かう切欠を設けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被
結束部材を挿入して該糸掛け歯車を回転させることによ
り結束糸を被結束部材に巻き付けて結束する結束装置に
おいて、結束装置の左右上面に後方を開放した板バネ状
のクランプ板を固定し、被結束部材を後方から前方へ押
し込んで固定するようにしたので、クランプ板へ被結束
部材を固定する操作が、手前側への引き込み操作とな
り、網が邪魔にならず、力も入れ易く、外す操作は押し
操作となり、ロープ及び網を上面上に置いたまま押し引
き操作で、クランプ及び解除ができて、作業性の高い結
束装置が提供できる。
【0041】請求項4に示す如く、前記クランプ板を、
糸掛け歯車の両側方位置に設けた手置き板上に設けたの
で、請求項3に示す効果のほか、結束部作動時等にオペ
レータはクランプ板や被結束部材に手を添えながら手を
休めることができるため、作業するオペレータの安心感
を高めることができる。また、手置き板が被結束部材を
下側から支持する役割をも果たすことになり、特別に支
持板等を設ける必要がなくなって簡素な構成となるとと
もに、作業性が向上する。また、クランプ板を糸掛け歯
車に近づけることができるようになり、ロープの弛みを
抑えることができ、結束糸が弛むことなく確実に結束す
ることができる。
【0042】請求項5に示す如く、前記クランプ板を階
段状に構成して、高さの異なる押圧面を複数有するの
で、太さの異なる被結束部材にも適用でき、一の装置で
異なる太さの被結束部材を安定して固定可能であり、複
数のクランプ装置を用意する必要がなく、コスト低減化
が図れる。
【0043】請求項6に示す如く、前記クランプ板を中
央に回動基部を設け、該回動基部近傍にストッパーを配
置すると共に、該回動基部より側方に複数のアームを突
出し、該アームに押圧面を構成し、アームを回転してク
ランプ高さを変更可能としたので、高さの異なる押圧面
を複数のアームに多数設けて回転させて使い分けること
により、請求項5に示すよりも更に挟入固定可能な太さ
の範囲が広がり、どのような太さの被結束部材でも安定
して固定・結束可能な汎用性の高い結束装置が提供でき
る。
【0044】請求項7に示す如く、中心から半径方向外
側に向かう切欠を糸掛け歯車に設け、該糸掛け歯車側面
に結束糸の一側を係止する糸ホルダーを設け、糸掛け歯
車を静止状態として被結束部材を前記切欠内に挿入して
結束糸を糸ホルダーに係止し、該状態から糸掛け歯車を
回転させることにより結束糸を被結束部材に巻き付けて
結束する結束装置において、前記糸掛け歯車と平行にガ
イド棒を配置して、該ガイド棒先端には結束糸を係止す
るための溝を設けると共に、該ガイド棒先端が糸ホルダ
ーと糸掛け歯車の中央との間位置まで摺動可能に設けた
ので、結束糸をガイド棒先端に係止して糸ホルダー近傍
まで引っ張って位置せしめることにより、その状態で結
束糸を糸ホルダーより迂回させる操作により、簡単に糸
ホルダーに結束糸を係止することができる。従って、従
来のように狭い装置内部に手を差し込んで行っていた結
束糸の装置への取付け作業がガイド棒を操作することに
より容易にでき、効率の良い結束作業を提供できる。
【0045】請求項8に示す如く、中心から半径方向外
側に向かう切欠を設けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被
結束部材を挿入して糸掛け歯車を回転させることにより
結束糸を被結束部材に巻き付けて結束する結束装置にお
いて、結束装置下側にオペレータの足を入れるための空
間を形成する脚を設けたので、オペレータは該空間に足
を入れることができ、その分だけ装置に近い位置で作業
を行うことが可能となり、従って被結束部材をセットす
る等の作業が楽に行えることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る漁網結束装置の全体的
な構成を示した正面図。
【図2】同じく側面図。
【図3】クランプ装置2の構成を示した平面図。
【図4】同じく側面断面図。
【図5】図4の状態からクランプ板を180度回転させ
た状態を示した図。
【図6】結束作業の一例を示した側面図。
【図7】結束糸を糸接当板に当接した状態の結束部の様
子を示した側面図。
【図8】同じく平面図。
【図9】図7の状態からガイド棒を押し込んだ状態を示
した側面図。
【図10】同じく平面図。
【図11】結束糸が糸ホルダー下側に回りこんだ状態を
示した側面図。
【図12】結束糸が糸ホルダーに係止された状態を示し
た側面図。
【符号の説明】
1L・1R 手置き板 2 クランプ装置 11 結束糸 12 ロープ(被結束部材) 27 糸掛け歯車 27a 切欠 40 糸ホルダー 47 ガイド棒 49 溝 100 結束装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心から半径方向外側に向かう切欠を設
    けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被結束部材を挿入して
    糸掛け歯車を回転させることにより結束糸を被結束部材
    に巻き付けて結束する結束装置において、糸掛け歯車を
    結束装置の前部上面より突出せしめて配置し、かつ、作
    業開始時に前記切欠の開放方向が後方を向く状態で糸掛
    け歯車が静止するようにしたことを特徴とする結束装
    置。
  2. 【請求項2】 中心から半径方向外側に向かう切欠を設
    けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被結束部材を挿入して
    該糸掛け歯車を回転させることにより結束糸を被結束部
    材に巻き付けて結束する結束装置において、結束作業時
    に手を置くための手置き板を糸掛け歯車の両側方位置に
    設けたことを特徴とする結束装置。
  3. 【請求項3】 中心から半径方向外側に向かう切欠を設
    けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被結束部材を挿入して
    該糸掛け歯車を回転させることにより結束糸を被結束部
    材に巻き付けて結束する結束装置において、結束装置の
    左右上面に後方を開放した板バネ状のクランプ板を固定
    し、被結束部材を後方から前方へ押し込んで固定するよ
    うにしたことを特徴とする結束装置。
  4. 【請求項4】 前記クランプ板を、糸掛け歯車の両側方
    位置に設けた手置き板上に設けたことを特徴とする請求
    項3記載の結束装置。
  5. 【請求項5】 前記クランプ板を階段状に構成して、高
    さの異なる押圧面を複数有することを特徴とする請求項
    3又は請求項4記載の結束装置。
  6. 【請求項6】 前記クランプ板を中央に回動基部を設
    け、該回動基部近傍にストッパーを配置すると共に、該
    回動基部より側方に複数のアームを突出し、該アームに
    押圧面を構成し、アームを回転してクランプ高さを変更
    可能としたことを特徴とする請求項4又は請求項5記載
    の結束装置。
  7. 【請求項7】 中心から半径方向外側に向かう切欠を糸
    掛け歯車に設け、該糸掛け歯車側面に結束糸の一側を係
    止する糸ホルダーを設け、糸掛け歯車を静止状態として
    被結束部材を前記切欠内に挿入して結束糸を糸ホルダー
    に係止し、該状態から糸掛け歯車を回転させることによ
    り結束糸を被結束部材に巻き付けて結束する結束装置に
    おいて、前記糸掛け歯車と平行にガイド棒を配置して、
    該ガイド棒先端には結束糸を係止するための溝を設ける
    と共に、該ガイド棒先端が糸ホルダーと糸掛け歯車の中
    央との間位置まで摺動可能に設けたことを特徴とする結
    束装置。
  8. 【請求項8】 中心から半径方向外側に向かう切欠を設
    けた糸掛け歯車を有し、該切欠に被結束部材を挿入して
    糸掛け歯車を回転させることにより結束糸を被結束部材
    に巻き付けて結束する結束装置において、結束装置下側
    にオペレータの足を入れるための空間を形成する脚を設
    けたことを特徴とする結束装置。
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