JP2735788B2 - ネックレスロッドの自動巻き方法及びその装置と、ネックレスロッド用のスティック - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネックレスロッドの端
糸にナイロン樹脂ひもを捲装するネックレスロッドの自
動巻き（半自動巻きを含む）方法及び自動巻き装置並び
に前記端糸にナイロン樹脂ひも巻き付け時に、この端糸
に添接されるネックレスロッド用のスティックに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、二本以上のネックレスロッドの端
糸（即ち、多数の真珠を連係するひもの端部を云う。）
を、巻き付け用ひも（以下、結縛ひもとする。）を利用
して巻き付ける場合、通常手作業であり、次のような所
作のもとに行われている。即ち、両ひざでネックレスロ
ッドの真珠側を挟持し、このネックレスロッドの端糸
（以下、原則として端糸とする。）を手で挟持するか又
は口に喰えた状態で、ほぼ張装された端糸に結縛ひもを
巻き付け、その結縛ひもの端を巻き締め（緊締）する方
法である。

【０００３】以上で詳述した手作業による端糸の巻き締
めする方法は、大変な手間、熟練が要求される不利益な
面、又は長時間の作業による種々の弊害、例えば、作業
者の健康面でも弊害が考えられる。それがため、自動化
されたネックレスロッドの端糸自動巻き方法、又は簡易
かつ低価格の端糸自動巻き装置が要望されているのが現
況である。

【０００４】尚、長尺物、束状物を自動結束する方法及
び装置として、下記の先行技術が存在するが、本質的に
本発明とは内容が異なります。しかし、この種自動結束
する方法及び装置として、些か関連性がありますので、
念のために挙げます。（１）特開平３−１４８４１５号
の電線結束装置がある。即ち、電線束に粘着テープ等を
螺旋状に巻き付ける半手動方式の構成である。（２）特
開平３−２８９４１３号の束状物の自動結束方法および
その装置がある。即ち、麺類、線香類等の束状物の端部
に、自動的にテープを重畳巻き付けする構成である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前述の如く、従来の手
作業による方法には、種々の問題点があり、作業性・合
理性、省人化又は作業の簡易性等の面から解決されるべ
き多くの課題が考えられる。殊に、確実かつ簡易な巻き
付け作業及び操作、作業者への労力の軽減等を考慮した
場合、早期に解決する必要性がある。一方、前記先行技
術は、本発明が目的とするナイロン樹脂ひもを、ネック
レスロッドの端糸に、自動的かつ簡便に巻き付け方法及
び装置には、到底採用できない構成となっております。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
ネックレスロッドの端糸及び／又はスティックをナイロ
ン樹脂ひもにより自動的に緊締すること、またネックレ
スロッド及び端糸の回転、及びこの回転に同調するナイ
ロン樹脂ひもの移動とを介して、前記端糸及び／又はス
ティックにナイロン樹脂ひもを美麗かつ確実に巻き付け
ること、等を目的として、下記の方法及び装置を提供す
る。

【０００７】即ち、本発明のネックレスロッドの自動巻
き方法は、ネックレスロッドを装着し、そのネックレス
ロッドの端糸を軟質樹脂製スティックとを張装するネッ
クレスロッドの装着工程と、この装着工程で取付けられ
たネックレスロッドの端糸及びスティックのほぼ基端に
ナイロン樹脂ひもを係止するナイロン樹脂ひも係止工程
と、前記装着工程で取付けられたネックレスロッド、ス
ティック及び前記端糸を回転させつつ、前記ナイロン樹
脂ひもを前記端糸の自由端から基端に向かって順次移動
して、前記スティック及び端糸に前記ナイロン樹脂ひも
と捲装するスティック及び端糸締付け工程と、で構成さ
れている。

【０００８】また本発明のネックレスロッドの自動巻き
装置は、ベースに立設した軸受に回転自在に軸承され、
かつネックレスロッドを収容するとともに、その端糸を
取出できる側板を備えた開閉自在のケースと、このケー
スの自由端側に適宜間隔を置いて前記ベースに立設した
前記端糸及びスティックの係止体、プーリー並びに前記
係止体の前進後退を司る係止体調整部で構成する係止装
置と、この係止装置に並設され、かつ前記ベースに立設
した螺軸及び移動框並びにナイロン樹脂ひもガイドで構
成するひも移動装置と、前記係止装置の係止体及びひも
移動装置の螺軸を等速回転させる動力伝達装置と、前記
ケース及びひも移動装置の螺軸の回転を司る前記ベース
に設けた可変モータ、減速機付きモータ等の駆動源と、
この駆動源の回転動力を前記ケース及びひも移動装置の
螺軸に伝達する伝達装置と、で構成されている。

【０００９】さらに本発明は、ネックレスロッドの端糸
にスティックを添接し、当該端糸とスティックとを一体
的にナイロン樹脂ひもで巻き付け、当該ネックレスロッ
ド端糸の緊締強度の向上、又は容易な緊締を図ることを
目的に、下記の構成のスティックを提供する。

【００１０】本発明のネックレスロッド用のスティック
は、ネックレスロッドの端糸を巻き上げる際に使用する
樹脂製のスティックであって、このスティックはナイロ
ン樹脂ひも挿入用の孔及び同係止用の係止孔を有する係
止部と、前記端糸に添接されるスティック部と、で構成
されている。

【００１１】

【作用】以下、本発明の作用（端糸及びスティックの取
付け、ナイロン樹脂ひもの巻き付け）を説明する。先
ず、ケースの蓋を開放し、当該ケース内に数本のネック
レスロッドを収容する（被覆カバーとともに収容する場
合もあり得る。）。そして、その端糸を透明側板の切欠
付き溝部を貫通させた後、係止装置を構成する係止体
（以下、単に係止体とする。）を、図３に示すＡ１の方
向に移動して、その移動位置にある係止体の突起を経由
し、当該係止体に設けた係止溝に係止するとともに、移
動位置にあった係止体を戻す（同図Ｂ１の方向）。この
操作により、端糸は透明側板（透明に限定されない。）
と係止体との間に張装される。尚、スティックがある場
合には、スティックの係止部の孔を係止体の突起に係止
めるとともに、スティック部の自由端を前記透明側板の
切欠付き溝部に係入する。続いて、ボビンに捲装されて
いるナイロン樹脂ひも（以下、原則として、単にひもと
する。）を引き出し糸道ガイド等を介して前記係止部の
係止孔に貫通した後、さらに引き出して、ひもの先端を
前記透明側板に到らしめ、かつ後述するようにループを
作成するに十分な長さを確保する。

【００１２】以上の操作及び手順により（一例であ
る。）ケース及び係止装置に、ネックレスロッド及びそ
の端糸並びにスティック（勿論、スティックがある場合
を想定する。以下同じ）が係止（装着）され、かつ端
糸、スティックにひもが掛止めされるので（図６参照、
図８イ）、続いて、スイッチをＯＮする。当該スイッチ
のＯＮによりモータの回転が歯車群を介してケースに伝
達されるとともに、伝達軸を介して螺軸に伝達される。

【００１３】これによって、ケース及びネックレスロッ
ドの端糸が回転されるとともに、前記螺軸の回転はプー
リー及びベルト（伝達手段）を介して、移動兼回転軸に
伝達され、係止体を回転する。したがって、ネックレス
ロッド、その端糸等及び係止体並びに螺軸は等速回転す
る構成となっている。尚、この螺軸の回転に伴って、当
該螺軸のスクリューに螺合する螺条係止体が１ピッチ移
動（図３のＢ方向）するとともに、丁度ネックレスロッ
ド、端糸等が１回転する構成となり、端糸等にひもが１
巻される。以上の回転移動が繰り返されて、端糸及び／
又はスティック（スティックを設けた場合である。以下
同じ）にひもが順次巻き付けられていく（図７参照、図
８ロ）。この作業を介して、ひもがスティックのＣ環の
所まで巻き付けられたならば、スイッチをＯＦＦして前
記回転及び移動を停止するとともに、係止体をＡ１の方
向に移動させ、突起及び係止溝から端糸及び／又はステ
ィックを取り外す。そして、通常、以後の作業は手作業
で行われ、例えば、引き出したひもを適宜長さを残して
切断するとともに、ケースの蓋を開放し、ケースよりネ
ックレスロッドを取り出す。その後、ひもの先端部をス
ティック部の基端側に向かって折曲げて折曲げ、当該折
曲げ部位にひもを２回以上数回巻き付け、当該スティッ
ク部の自由端にループを作る（図８ハ、ニ）。このルー
プにひもの引き出し側切断部を挿入するとともに、前記
ひもの先端部を引張してループを小さくし、前記引き出
し側切断部をループを介して緊締するとともに、端糸及
び／又はスティックにひもを巻き付ける。即ち、端糸及
び／又はスティックをひもで緊締する（図８ホ、ヘ）。
このような操作及び手順を介してネックレスロッドの端
糸及び／又はスティックへのひも巻き付け作業が終了す
る。

【００１４】尚、以上で詳述した操作及び手順は一例で
あり、この説明及び図例に限定されず、前述したネック
レスロッド及び端糸等の回転と、この回転に基づくひも
の同時移動とを介して、端糸及び／又はスティック等に
ひもを巻き付ける技術的思想は、本発明の範疇に含まれ
る。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照として
説明する。本発明のネックレスロッドの自動巻き装置
は、ベース１と、このベース１に第１の軸受２に回転自
在かつ片持ち式に架承されたケース３と、このケース３
の透明側板側（自由端３ａ）に適宜間隔４を置いて対峙
されたネックレスロッドＷの端糸Ｗ１又はスティック６
（例外あり）を係止するベース１に立設する係止装置５
と、この係止装置５に並設されたナイロン樹脂ひも７を
前記ネックレスロッドＷ、端糸Ｗ１、又はスティック２
の回転に同調して巻き付け方向に移動させるベース１に
立設するひも移動装置８と、ベース１の適宜位置に立設
したボビン立て９及び糸道ガイド１０と、可変速モー
タ、減速機付きモータ、その他モータ等の駆動源１１
と、を主構成要素とする。尚、以下ベース１を横置き方
式で説明するが、僅かな改良により縦置き方式でも可能
である。

【００１６】先ず、駆動源１１とケース３との関係を説
明すると、駆動源１１よりの回転は第１の軸受２内に設
けられた歯車群又はその他伝達手段（図示せず）を介し
て、ケース３を架承する軸（図示せず）に伝達され当該
ケース３を適宜の速度で回転させ、当該ケース３内に収
容するネックレスロッドＷを回転する（正逆回転も可能
とする。）。尚、ケース３は蓋３１１で開閉自在とさ
れ、かつその自由端３ａには端糸Ｗ１が挿入される切欠
付き溝部３１２を有する透明側板３１３（透明に限定さ
れない。）が設けられている。またケース３内に緩衝材
を内設したり、ケース３外に緊締具３１４を設ける場合
も有り得る。また蓋３１１は自動開閉、自動ロックの場
合も有り得る。

【００１７】次にケース３と係止装置５との関係を説明
すると、当該係止装置５は、ケース３内に収容又は係止
されたネックレスロッドＷの端糸Ｗ１及びスティック６
を係止し、当該ネックレスロッドＷと端糸Ｗ１及びステ
ィック６とを等速回転させる構成である。尚、係止装置
５は、ベース１に立設した第２の軸受５１１と、この第
２の軸受５１１に移動可能（端糸Ｗ１、及びスティック
６の係止の容易性及び張装のために、当該移動可能に設
けられ、具体的には、図３のＡ１又は同図のＢ１方向の
前進移動及び後退「復帰」移動を云う。）かつ回転可能
に軸支された移動兼回転軸５１２と、この移動兼回転軸
５１２の後退を司るバネ５１３と、前記移動兼回転軸５
１２の移動距離を調整する調整ネジ５１４と、前記移動
兼回転軸５１２の自由端（ケース側）に設けた突起５１
５及び係止溝５１６を有する係止体５１７と、前記移動
兼回転軸５１２に設けたプーリー５１８（限定されず）
と、を主構成とする。尚、移動兼回転軸５１２、調整ネ
ジ５１４及びバネ５１３等係止体調整部を構成する（一
例である。）。

【００１８】続いて、係止装置５とひも移動装置８との
関係を説明すると、当該ひも移動装置８は、ボビン立て
９に設けられたナイロン樹脂ひも７を前記係止装置５に
係止された端糸Ｗ１及びスティック６に供給するととも
に、この端糸Ｗ１及びスティック６の回転に伴って、順
次端糸Ｗ１の基部Ｗ１’側に移動する機能を有する。
尚、ひも移動装置８は、係止装置５の一部を構成する第
２の軸受５１１（個別の軸受の場合も有り得る。）及び
ベース１に設けた第３の軸受８１１に回転自在に設けら
れた螺軸８１２と、この螺軸８１２に跨設された端糸Ｗ
１及びスティック６の１回転で１ピッチずつ移動する移
動框８１３と、この移動框８１３の１ピッチ毎の移動を
司る前記螺軸８１２の螺旋溝に囓合される螺条係止体８
１４と、ベース１に設けたアリ溝嵌合で移動し、かつ前
記螺軸８１２を跨ぐように前記移動框８１３を架承する
支持プレート８１５と、この支持プレート８１５に設け
た適宜の弾性でナイロン樹脂ひも７を挟む糸道ガイド部
８１６と、螺軸８１２に設けたプーリー８１７（限定さ
れず）と、で構成されている。尚、前述の移動框８１３
の移動装置は一例であり、他の例としては、シリンダー
機構（ピストン機構）、他の歯車機構、リンク機構等の
移動装置でも可能である。また糸道ガイド部８１６の挾
み付け力は適宜変更できる。そして、前記プーリー８１
７と前記係止装置５のプーリー５１８とはベルト８１８
（チェーン、巻掛媒体等）を介して連繋されており、前
述の如く、駆動源１１の他方の回転が、前記係止装置５
の移動兼回転軸５１２及び係止体５１７に伝達される構
成となっている。

【００１９】尚、駆動源１１の他方の回転は、伝達軸１
２を介して前記ひも移動装置８の螺軸８１２に伝達され
る。

【００２０】次にスティック６の好ましい一例を説明す
ると、当該スティック６は、端糸Ｗ１に添接される硬質
ナイロン樹脂製の棒状のスティック部６１と、このステ
ィック部６１の基端６１ａに設けられたほぼ瓢箪形（一
例である。）の係止部６２と、で構成されており、前記
係止部６２には係止装置５の係止体５１７に設けた突起
５１５に嵌合される孔６１２ａ及びナイロン樹脂ひも７
が係止される係止孔６１２ｂを有している。またスティ
ック部６１１の自由端６１１ｂやや内方には半截円形状
のＣ環６１３が設けられている。そして、このＣ環６１
３の切欠部６１３ａは端糸Ｗ１及びスティック６を捲装
したナイロン樹脂ひも７の終端側の道となり、ほぼ同じ
寸法関係で、ナイロン樹脂ひも７が端糸Ｗ１及びスティ
ック６の全体に巻き付けられる構造となっている。また
このＣ環６１３の所までを自動巻きする構造であり、か
つこのＣ環６１３の切欠部６１３ａを利用して、ナイロ
ン樹脂ひも７の先端部７ａを折曲げループ７ｂを形成す
る。このループ７ｂには通常手作業でナイロン樹脂ひも
７が巻き付けられる（図８ハ、ニ参照）。またこのルー
プ７ｂにはナイロン樹脂ひも７の引き出し側切断部７ｃ
が挿入される。勿論、Ｃ環６１３は設ける方が理想であ
るが、設けない場合も有り得る。

【００２１】

【発明の効果】本発明は以上で説明した如く、ネックレ
スロッドの端糸を張装し、このネックレスロッド及びそ
の端糸、若しくは場合によりスティックを回転するとと
もに、この回転に付随してナイロン樹脂ひもを移動しつ
つ、かつ前記端糸又はスティックにナイロン樹脂ひもを
巻き付ける自動巻き方法であり、当該端糸の自動巻きが
達成され、作業の簡略化、迅速化又は巻き付け精度の向
上等に寄与できる。また作業者等の健康管理に大いに役
立つことと、省人化、低コスト等に役立つ効果がある。

【００２２】また本発明は、ネックレスロッドの端糸を
張装する装置、このネックレスロッド及びその端糸、若
しくは場合によりスティックを回転する装置、及び前記
ナイロン樹脂ひもの移動を司るひも移動装置、並びに前
記回転を司る駆動源でなり、前記回転に付随してナイロ
ン樹脂ひもを移動しつつ、かつ前記端糸又はスティック
にナイロン樹脂ひもを巻き付ける自動巻き装置であり、
ネックレスロッド端糸の自動巻きが達成され、作業の簡
略化、迅速化又は巻き付け精度の向上に役立つことと、
構造が簡単であり、確実な作業、取扱いの容易化又は未
経験化等に役立つ効果がある。

【００２３】更にスティックを形成し、このスティック
をネックレスロッドの端糸に添接して、ナイロン樹脂ひ
もを巻き付ける構成とすることにより、端糸の強度の向
上並びにナイロン樹脂ひもの巻き付け及び係止の簡便性
及び迅速化に役立ち、またネックレスロッドの吊下にも
役立つ等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の斜視図である。

【図２】全体の平面図図である。

【図３】係止装置とひも移動装置との関係を拡大して示
した平面図である。

【図４】ひも移動装置の拡大側面図である。

【図５】スティックの拡大斜視図である。

【図６】本装置にネックレスロッド及び端糸を取付け状
態の平面模式図である。

【図７】端糸等にナイロン樹脂ひもを巻き付けた状態の
平面模式図である。

【図８】（イ）〜（ヘ）はネックレスロッドの巻き付け
状況を説明する模式図であり、（イ）はスティックの係
止部にナイロン樹脂ひもを通し、かつスティック部にナ
イロン樹脂ひもを添接した状態を示す図、（ロ）はステ
ィック部にナイロン樹脂ひもを巻き付けた状態を示す
図、（ハ）スティック部にナイロン樹脂ひもを添接した
後、当該ナイロン樹脂ひもの先端部に折曲げループを形
成した状態を示す図、（ニ）スティック部及びループに
ナイロン樹脂ひもを巻き付けた状態を示す図、（ホ）ナ
イロン樹脂ひものループにナイロン樹脂ひもの引き出し
側切断部を挿入した状態を示す図、（ヘ）ナイロン樹脂
ひものループにナイロン樹脂ひもの引き出し側切断部を
挿入し、かつ前記先端部を張装した状態を示す図、であ
る。

【符号の説明】

１ ベース ２ 第１の軸受 ３ ケース ３ａ 自由端 ３１１ 蓋 ３１２ 切欠付き溝部 ３１３ 透明側板 ３１４ 緊締具 ４ 間隔 ５ 係止装置 ５１１ 第２の軸受 ５１２ 移動兼回転軸 ５１３ バネ ５１４ 調整ネジ ５１５ 突起 ５１６ 係止溝 ５１７ 係止体 ５１８ プーリー ６ スティック ６１１ スティック部 ６１１ａ 基端 ６１１ｂ 自由端 ６１２ 係止部 ６１２ａ 孔 ６１２ｂ 係止孔 ６１３ Ｃ環 ６１３ａ 切欠部 ７ ナイロン樹脂ひも ７ａ 先端部 ７ｂ ループ ７ｃ 引き出し側切断部 ８ ひも移動装置 ８１１ 第３の軸受 ８１２ 螺軸 ８１３ 移動框 ８１４ 螺条係止体 ８１５ 支持プーリー ８１６ 糸道ガイド部 ８１７ プーリー ８１８ ベルト ９ ボビン立て １０ 糸道ガイド １１ 駆動源 １２ 伝達軸 Ａ 方向 Ａ１ 方向 Ｂ 方向 Ｂ１ 方向 Ｗ ネックレスロッド Ｗ１ 端糸 Ｗ１’ 基部

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネックレスロッドを装着し、そのネック
   レスロッドの端糸を張装するネックレスロッドの装着工
   程と、 この装着工程で取付けられたネックレスロッドの端糸の
   自由端やや内方にナイロン樹脂ひもを係止するナイロン
   樹脂ひも係止工程と、 前記装着工程で取付けられたネックレスロッド及び前記
   端糸を回転させつつ、前記ナイロン樹脂ひもを前記端糸
   の自由端から基端に向かって順次移動して、前記端糸に
   前記ナイロン樹脂ひもを捲装する端糸締付け工程と、 で構成されているネックレスロッドの自動巻き方法。
2. 【請求項２】 ネックレスロッドを装着し、そのネック
   レスロッドの端糸を軟質樹脂製スティックとを張装する
   ネックレスロッドの装着工程と、 この装着工程で取付けられたネックレスロッドの端糸及
   びスティックのほぼ基端にナイロン樹脂ひもを係止する
   ナイロン樹脂ひも係止工程と、 前記装着工程で取付けられたネックレスロッド、スティ
   ック及び前記端糸を回転させつつ、前記ナイロン樹脂ひ
   もを前記端糸の自由端から基端に向かって順次移動し
   て、前記スティック及び端糸に前記ナイロン樹脂ひもと
   捲装するスティック及び端糸締付け工程と、 で構成されているネックレスロッドの自動巻き方法。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２の端糸締付け工程
   又はスティック及び端糸締付け工程の後に、ナイロン樹
   脂ひもを緊締する構成とした請求項１又は請求項２のネ
   ックレスロッドの自動巻き方法。
4. 【請求項４】 ベースに立設した軸受に回転自在に軸承
   され、かつネックレスロッドを収容するとともに、その
   端糸を取出できる側板を備えた開閉自在のケースと、 このケースの自由端側に適宜間隔を置いて前記ベースに
   立設した前記端糸及びスティックの係止体、プーリー並
   びに前記係止体の前進後退を司る係止体調整部で構成す
   る係止装置と、 この係止装置に並設され、かつ前記ベースに立設した螺
   軸及び移動框並びにナイロン樹脂ひもガイドで構成する
   ひも移動装置と、 前記係止装置の係止体及びひも移動装置の螺軸を等速回
   転させる動力伝達装置と、 前記ケース及びひも移動装置の螺軸の回転を司る前記ベ
   ースに設けた可変モータ、減速機付きモータ等の駆動源
   と、 この駆動源の回転動力を前記ケース及びひも移動装置の
   螺軸に伝達する伝達装置と、 で構成されているネックレスロッドの自動巻き装置。
5. 【請求項５】 請求項４のケースに開閉自在の蓋と、切
   欠付き溝部を有する透明側板と、を設ける構成とした請
   求項４のネックレスロッドの自動巻き装置。
6. 【請求項６】 請求項４の係止装置の係止体が、ベース
   に立設した軸受に前進後退可能に設けた移動兼回転軸に
   連設される構成となっている請求項４のネックレスロッ
   ドの自動巻き装置。
7. 【請求項７】 請求項４の係止装置の係止体の１回転に
   同調してひも移動装置が１ピッチ移動し、張装されたネ
   ックレスロッドの端糸及びスティックの周辺にナイロン
   樹脂ひもを１巻きする構成とした請求項４のネックレス
   ロッドの自動巻き装置。
8. 【請求項８】 ネックレスロッドの端糸を巻き上げる際
   に使用する樹脂製のスティックであって、このスティッ
   クはナイロン樹脂ひも挿入用の孔及び同係止用の係止孔
   を有する係止部と、前記端糸に添接されるスティック部
   と、で構成されているネックレスロッド用のスティッ
   ク。
9. 【請求項９】 請求項８のスティック部の自由端側やや
   内方にＣ環を設ける構成の請求項第８項のネックレスロ
   ッド用のスティック。