JP3970041B2 - 吊りボルト保持具 - Google Patents

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Description

【001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建築内装工事における天井下地形成工法に係り、特に、天井下地組から吊りボルトを室内側に垂下させる際に好適な吊りボルト保持具に関する。
【002】
【従来の技術】
天井下地組は、図9に示すように、Cチャンネルよりなる複数の野縁受け16,16を一般に備えている。各野縁受け16,16には複数のハンガー12,12が係合されており、各ハンガー12には建築物の上方から吊り下げられた吊りボルト14がネジ留めされている。
また、各野縁受け16,16間には、Mバー等よりなる複数の野縁50が渡されており、各野縁50はクリップ52を介して野縁受け16に係合されている。
この野縁50の表面(下面)に天井パネルを貼り付けることにより、天井が形成される。
【003】
このような構造の天井下地組54から、照明器具などを吊り下げるための吊りボルトを垂下させる場合、従来は以下の工法によっていた。
(1) 野縁50にパネルを貼り付けて天井を完成させ、吊りボルトを導出する位置決めをした上で、ボルト挿通用の穴を天井パネルに形成する。
(2) 天井裏に入り込み、図10及び図11に示すように、複数の野縁受け16,16の上に角パイプ56を渡す。
(3) 吊りボルト40の先端部を天井パネル58の穴60から室内側に挿通させると共に、後端部を角パイプ56に形成された穴62に挿通させ、ナット64で締めて固定する。
【004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の工法では吊りボルト40を固定した角パイプ56を、ハンガー12に係合された野縁受け16の上に載せているだけであるため、吊りボルト40に大きな荷重がかかると野縁受け16がハンガー12のフック内で傾き、荷重を垂直に受けられないという問題が生じていた。
【005】
また、天井裏が狭くて人が入れない状況下では、先に吊りボルト40の後端部を室内側から角パイプ56に溶接しておき、その後で天井パネル58の穴60にボルト40の先端部を通すことが行われる。
しかしながら、吊りボルト40を垂直に溶接すること自体が困難であるばかりでなく、一旦溶接が完了した後は位置の修正が容易ではないという問題があった。
【006】
この発明は、従来工法の上記問題点を解決するために案出されたものであり、吊りボルトに大きな荷重がかけられても野縁受けが容易に傾くことがなく、荷重を常に垂直に受けることが可能であり、吊り下げ位置の修正も容易な工法を提供することを目的としている。
【007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明に係る吊りボルト保持具は、建築物の上方から吊り下げられた複数の野縁受け間に渡される吊りボルト保持具であって、必要な長さを備えた一対の棒状部材と、所定の間隙をおいて平行に配置された各棒状部材を上下から挟み込んで結束する少なくとも一組の挟持板と、結束された各棒状部材の両端に装着される一対の係合部材とを備えており、上記挟持板は、それぞれ吊りボルト挿通用の貫通孔と、各棒状部材間に介装されて両者の間隙を吊りボルトの直径以上に規定する間隙規定部と、各棒状部材の側部に当接してロックする枠部とを有しており、上記係合部材は、それぞれ野縁受けに上から着脱自在に填め込まれる嵌着部を有しており、吊りボルトの一端を各挟持板の貫通孔及び棒状部材間の間隙に挿通させた状態で、各挟持板の表面側においてネジ止めすることにより、棒状部材間の結束及び吊りボルトの固定が実現されることを特徴としている。
上記棒状部材は、例えばCチャンネルによって構成される。
また、上記係合部材として、結束された各棒状部材の一端を挿通するためのボックスを少なくとも一つ備え、該ボックス内に棒状部材間の間隙に嵌装される間隙維持部を形成したものを用いることが望ましい。
【008】
この吊りボルト保持具の場合、一対の棒状部材の両端に装着された係合部材の嵌着部を各野縁受けの上方から填め込むことで一対の野縁受け間に安定的に装着されるため、吊りボルトに大きな荷重がかかっても野縁受けがハンガー内で転回することがなく、荷重を垂直に受け止めることが可能となる。
しかも、嵌着部を取り外すことで棒状部材の配置を容易に変更可能である。また、一方の挟持板のネジを緩めた後、吊りボルトを棒状部材間の間隙に沿って移動させることにより、吊りボルトの設置個所も容易に変更可能となる。この結果、天井裏に入り込むことなく、室内側からの操作のみによって吊りボルトの位置を縦横自在に調整できる。
【009】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、この発明に係る吊りボルト保持具10は、ハンガー12及び吊りボルト14を介して建築物の上方から吊り下げられた一対の野縁受け16(Cチャンネル)間に渡されている。
この吊りボルト保持具10は、一対のCチャンネル18,18と、各Cチャンネル18,18を上下から挟み込んで結束する二組の挟持板20,20と、各Cチャンネル18,18の両端に装着された係合部材22,22とを備えている。
【0010】
上記挟持板20は、図2に示すように、吊りボルト挿通用の貫通孔24と、Cチャンネル18,18間の間隙幅を規定するための一対の間隙規定部26,26と、Cチャンネル18,18の側部をロックして横方向への移動を防止するための一対の枠部28,28とを備えている。
この挟持板20は、図3に示すように、矩形状の金属板30の中央部に吊りボルトの直径よりも僅かに大きな径の貫通孔24を形成すると共に、上辺及び下辺にそれぞれ一対の切り込み32,32を入れて点線34に沿って垂直に折り曲げ、さらに左右の側辺部を点線に沿って垂直に折り曲げることによって簡単に形成される。
【0011】
図4に示すように、背中合わせに配置されたCチャンネル18,18の上下から一対の挟持板で挟み込むと、間隙規定部26,26がCチャンネル18,18間に介装され、吊りボルト挿通用のスペース(間隙)38が確保される。
つぎに、各挟持板20の貫通孔24に吊りボルト40を挿通させた後、図5に示すように一対のナット42,42で上下からネジ留めすることにより、一対のCチャンネル18,18が強固に結束されると同時に、吊りボルト40の固定が完了する。
【0012】
上記係合部材22は、図6及び図7に示すように、野縁受け16に上から被せて係合するための嵌着部44と、嵌着部44の側面に接続された連結ボックス46,46を備えている。
この連結ボックス46は、嵌着部44の両側面に接続することもできるが、何れか一方のみに接続することもできる。
連結ボックス46内には、Cチャンネル18,18間の間隙とほぼ等しい寸法を備えた角パイプよりなる間隙維持部48が溶接されている。
【0013】
図8に示すように、係合部材22の各連結ボックス46,46内にCチャンネル18,18の一端を挿入させた後、嵌着部44を野縁受け(Cチャンネル)16の上方から被せることにより、吊りボルト保持具10は野縁受け16,16間に張り渡され、吊りボルト40が垂直に保持されることとなる。
【0014】
この吊りボルト保持具10は、単に野縁受け16の上に載置されるのではなく、嵌着部44を介して野縁受け16の上に填め込まれるため、吊りボルト40に大きな荷重がかかっても野縁受け16がハンガー12において容易に転回することがなく、垂直方向に荷重を受けることが可能となる。
また、野縁受け16,16間が吊りボルト保持具10によって連結されるため、天井下地組全体の強度を向上させる効果も生じる。
【0015】
しかも、係合部材22の嵌着部44は野縁受け16から簡単に取り外しできるため、室内側からの操作によって容易に移動可能である。
また、吊りボルト40の位置変更も、下側の挟持板20のナット42を緩めることによって、室内側から簡単に実現できる。
【0016】
図1においては、一つの吊りボルト保持具10でもって2本の吊りボルト40を保持した例が示されているが、一本の吊りボルトを装着させることも可能であり、3本以上の吊りボルトを装着させることも可能である。
また、棒状部材として上記のようにCチャンネル18を用いる代わりに、他の部材を用いることも当然に可能である。
【0017】
【発明の効果】
この発明に係る吊りボルト保持具にあっては、一対の棒状部材の両端に装着された係合部材の嵌着部を野縁受けの上方から填め込むことで一対の野縁受け間に安定的に装着されるため、吊りボルトに大きな荷重がかかっても野縁受けがハンガー内で転回することがなく、荷重を垂直に受け止めることが可能となる。
しかも、嵌着部を取り外すことで棒状部材の配置を容易に変更可能である。また、一方の挟持板のネジを緩めた後、吊りボルトを棒状部材間の間隙に沿って移動させることにより、吊りボルトの設置個所も容易に変更可能となる。この結果、天井裏に入り込むことなく、室内側からの操作のみによって吊りボルトの位置を縦横自在に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る吊りボルト保持具の使用状態を示す斜視図である。
【図2】 上記吊りボルト保持具を構成する一対の挟持板を示す斜視図である。
【図3】 上記挟持板の形成方法を示す説明図である。
【図4】 一対の挟持板及び吊りボルトによって一対のCチャンネルを結束した状態を示す斜視図である。
【図5】一対の挟持板と吊りボルトとの係合状体を示す部分断面図である。
【図6】 上記吊りボルト保持具を構成する係合部材を示す斜視図である。
【図7】 上記係合部材の内部構造を示す断面図である。
【図8】上記吊りボルト保持具の使用状態を示す拡大斜視図である。
【図9】天井下地組の構造を示す斜視図である。
【図10】天井下地組に吊りボルトを装着させる際の従来の工法を示す部分断面図である。
【図11】天井下地組に吊りボルトを装着させる際の従来の工法を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 吊りボルト保持具
12 ハンガー
14 吊りボルト
16 野縁受け
18 Cチャンネル
20 挟持板
22 係合部材
24 吊りボルト挿通用の貫通孔
26 間隙規定部
28 枠部
30 金属板
32 切り込み
34 点線
38 吊りボルト挿通用のスペース(間隙)
40 吊りボルト
42 ナット
44 嵌着部
46 連結ボックス
48 間隙維持部

Claims (3)

  1. 建築物の上方から吊り下げられた複数の野縁受け間に渡される吊りボルト保持具であって、
    必要な長さを備えた一対の棒状部材と、
    所定の間隙をおいて平行に配置された各棒状部材を上下から挟み込んで結束する少なくとも一組の挟持板と、
    結束された各棒状部材の両端に装着される一対の係合部材とを備えており、
    上記挟持板は、それぞれ吊りボルト挿通用の貫通孔と、各棒状部材間に介装されて両者の間隙を吊りボルトの直径以上に規定する間隙規定部と、各棒状部材の側部に当接する枠部とを有しており、
    上記係合部材は、それぞれ野縁受けに上から着脱自在に填め込まれる嵌着部を有しており、
    吊りボルトの一端を各挟持板の貫通孔及び棒状部材間の間隙に挿通させた状態で、各挟持板の表面側においてネジ止めすることにより、棒状部材間の結束及び吊りボルトの固定が実現されることを特徴とする吊りボルト保持具。
  2. 上記係合部材は、結束された各棒状部材の一端を挿通するためのボックスを少なくとも一つ備えており、
    該ボックス内には、棒状部材間の間隙に嵌装される間隙維持部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吊りボルト保持具。
  3. 上記棒状部材が、Cチャンネルよりなることを特徴とする請求項1または2に記載の吊りボルト保持具。
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