JP3969038B2 - 照明光学系、及びこれを用いたプロジェクタ - Google Patents

照明光学系、及びこれを用いたプロジェクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像を投写表示するプロジェクタに関し、特に、照明領域を照射する光の強度分布をほぼ均一にするための照明光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
プロジェクタでは、照明光学系から射出された光が液晶ライトバルブなどによって画像情報(画像信号)に応じて変調され、変調された光がスクリーン上に投写されることにより画像が表示される。
【0003】
照明光学系は、通常、光源装置と、第1および第2のレンズアレイと、重畳レンズとを備えている。光源装置から射出された光線束は、第1のレンズアレイに備えられた複数の小レンズによって複数の部分光線束に分割される。複数の部分光線束は、第1のレンズアレイの複数の小レンズに対応する複数の小レンズを備える第2のレンズアレイを通過した後に、重畳レンズによって液晶ライトバルブ上で重畳される。このような照明光学系を用いることにより、液晶ライトバルブを照射する光の強度分布をほぼ均一にすることができる。
【0004】
なお、各部分光線束が液晶ライトバルブ上に形成する照射領域は、第1のレンズアレイの各小レンズの拡大像である。そして、この拡大倍率は、第1および第2のレンズアレイ間の距離と、重畳レンズと液晶ライトバルブとの距離とに応じてほぼ決定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1のレンズアレイの小レンズとして偏心レンズを用いる場合などには、第1のレンズアレイは、照明光学系の光軸方向に沿って異なった位置に形成された小レンズを含むことがある。しかしながら、第1のレンズアレイが光軸方向に沿って異なった位置に形成された小レンズを含んでいる場合には、各小レンズから射出された各部分光線束が液晶ライトバルブ上に形成する照射領域のサイズが異なってしまい、照明光学系は液晶ライトバルブを効率よく照明することができない場合があった。
【0006】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、照明光学系の第1のレンズアレイが光軸方向に沿って異なった位置に形成された小レンズを含む場合にも、液晶ライトバルブなどの所定の照明領域を効率よく照明することのできる技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、所定の照明領域を照明するための照明光学系であって、
光源装置と、
前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束に分割するための複数の第1の小レンズを有する第1のレンズアレイと、
前記第1のレンズアレイから射出された複数の部分光線束が集光する近傍位置に配置され、前記複数の第1の小レンズに対応する複数の第2の小レンズを有する第2のレンズアレイと、
前記第2のレンズアレイから射出された前記複数の部分光線束を、前記所定の照明領域上で重畳するための重畳レンズと、
を備え、
前記複数の第1の小レンズのうち、少なくとも一部の第1の小レンズの曲面の頂点の位置は、他の第1の小レンズの曲面の頂点の位置に対して、前記照明光学系の光軸方向に沿った位置が異なるように設けられており、
前記複数の第2の小レンズは、それぞれ対応する第1の小レンズとの間の距離がほぼ等しくなるように設けられていることを特徴とする。
【0008】
なお、本明細書において小レンズの「位置」とは、小レンズの曲面の頂点の位置を意味している。また、2つのレンズ間の「距離」とは、2つのレンズの曲面の頂点間の距離を意味している。
【0009】
上記照明光学系によれば、所定の照明領域上における第1のレンズアレイの各小レンズの像の拡大倍率がほぼ一定となる。これにより、第1のレンズアレイの各小レンズから射出される部分光線束が所定の照明領域上に形成する照射領域のサイズをほぼ一致させることができるので、照明光学系は照明領域を効率よく照明することが可能となる。
【0010】
上記照明光学系において、
前記複数の第1の小レンズの少なくとも一部は、偏心レンズであり、
前記複数の第1の小レンズのうち、所定方向に配列された第1の小レンズの曲面の頂点の位置は、前記第1のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて前記光軸方向に沿って単調に変化しているようにしてもよい。
【0011】
ここで、前記所定方向に配列された隣接する2つの第1の小レンズの境界では、前記隣接する2つの第1の小レンズの曲面同士が連続するように形成されていることが好ましい。
【0012】
このように、2つの第1の小レンズの境界で2つの第1の小レンズの曲面同士を連続するように形成する場合には、2つの第1の小レンズの境界で平面状の側壁を形成する場合に比べて、第1のレンズアレイを容易にかつ精度よく製造することができる。
【0013】
なお、前記複数の第1の小レンズと、前記複数の第2の小レンズとは、前記光軸方向に沿ってそれぞれの曲面が互いに反対の向きに形成されており、
前記所定方向に配列された第1および第2の小レンズの厚みは、前記第1および第2のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて単調に変化していることが好ましい。
【0014】
こうすれば、第1のレンズアレイの各小レンズの曲面が形成されている面とは反対側の面を同一平面とすることができ、また、第2のレンズアレイの各小レンズの曲面が形成されている面とは反対側の面を同一平面とすることができるので、第1のレンズアレイおよび第2のレンズアレイを比較的容易に製造することが可能となる。
【0015】
なお、本明細書において、小レンズの[厚み]とは、小レンズの入射面と射出面との間の最大距離を意味している。
【0016】
また、前記複数の第1の小レンズおよび前記複数の第2の小レンズは、それぞれ入射面側が曲面で射出面側が平面であり、
前記複数の第1の小レンズのうち、前記所定方向に配列された第1の小レンズの射出面側の平面の位置は、前記第1のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて前記光軸方向に沿って単調に変化していることも好ましい。
【0017】
あるいは、前記複数の第1の小レンズおよび前記複数の第2の小レンズは、それぞれ入射面側が平面で射出面側が曲面であり、
前記複数の第2の小レンズのうち、前記所定方向に配列された第2の小レンズの入射面側の平面の位置は、前記第2のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて前記光軸方向に沿って単調に変化しているようにしてもよい。
【0018】
これらのようにすれば、各第1の小レンズとこれに対応する第2の小レンズとの間の距離がほぼ等しくなるように形成することが可能である。
【0020】
本発明の第2の装置は、画像を投写表示するプロジェクタであって、
上記のいずれかの照明光学系と、
前記照明光学系からの光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
前記電気光学装置で得られる変調光を投写する投写光学系と、
を備えることを特徴とする。
【0021】
このプロジェクタでは、上記の照明光学系が用いられているので、照明光学系は所定の照明領域に相当する電気光学装置を効率よく照明することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明を適用したプロジェクタの一例を示す概略構成図である。プロジェクタ1000は、照明光学系100と、色光分離光学系200と、リレー光学系220と、3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、クロスダイクロイックプリズム320と、投写光学系340とを備えている。
【0023】
照明光学系100から射出された光は、色光分離光学系200において赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。分離された各色光は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bにおいて画像情報に応じて変調される。ここで、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bは、本発明における電気光学装置に相当する液晶パネルと、その光入射面側および光射出面側に配置された偏光板とによって構成されている。なお、各液晶ライトバルブには、液晶パネルに画像情報を供給して駆動させるための図示しない駆動部が接続されている。液晶ライトバルブ300R,300G,300Bにおいて画像情報に応じて変調された変調光線束は、クロスダイクロイックプリズム320で合成され、投写光学系340によってスクリーンSC上に投写される。これにより、スクリーンSC上に画像が表示されることとなる。なお、図1に示すようなプロジェクタの各部の構成および機能については、例えば、本願出願人によって開示された特開平10−325954号公報に詳述されているので、本明細書において詳細な説明は省略する。
【0024】
図2は、図1の照明光学系100を拡大して示す説明図である。この照明光学系100は、光源装置120と、第1および第2のレンズアレイ140,150と、偏光発生光学系160と、重畳レンズ170とを備えている。各光学部品は、システム光軸100axを基準として配置されている。ここで、システム光軸100axは、光源装置120から射出される光線束の中心軸である。なお、図2において、照明光学系100が照明する照明領域LAは、図1の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bに対応する。
【0025】
光源装置120は、ランプ122と、回転楕円面形状の凹面を有するリフレクタ124と、平行化レンズ126とを備えている。ランプ122は、リフレクタ124の回転楕円面の第1焦点近傍に配置されている。ランプ122から射出された光は、リフレクタ124によって反射され、反射光は、リフレクタ124の第2焦点に向かって集光されつつ進む。平行化レンズ126は、入射する集光光をシステム光軸100axにほぼ平行な光に変換する。
【0026】
光源装置120は、さらに、平行化レンズ126の光入射面側に設けられた紫外線除去フィルタ125を備えている。紫外線除去フィルタ125は、光源装置120のランプ122から射出された光から、紫外光を除去するためのフィルタである。これにより、有機材料を用いた光学部品(例えば、液晶ライトバルブに備えられた偏光板)の紫外線による劣化を低減させることが可能となる。紫外線除去フィルタ125に代えて、平行化レンズ126の光射出面に紫外線除去フィルムを形成するようにしてもよい。
【0027】
なお、光源装置120としては、回転放物面形状の凹面を有するリフレクタを用いてもよい。この場合には、リフレクタで反射された光はシステム光軸100axにほぼ平行となるので、平行化レンズ126を省略することができる。
【0028】
第1および第2のレンズアレイ140,150は、それぞれ複数の小レンズ142,152を有している。第1のレンズアレイ140は、光源装置120から射出された略平行な光線束を複数の部分光線束に分割して射出する機能を有している。そして、第2のレンズアレイ150は、第1のレンズアレイ140から射出された部分光線束のそれぞれの中心軸をシステム光軸100axとほぼ平行に揃える機能を有している。また、第2のレンズアレイ150は、重畳レンズ170とともに、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142の像を照明領域LA上に結像させる機能を有している。
【0029】
各小レンズ142,152は平凸状の偏心レンズであり、x方向から見たときの外形形状は、照明領域LA(液晶ライトバルブ)とほぼ相似形となるように設定されている。ただし、図2に示すように、第1の小レンズ142と第2の小レンズ152とでは、偏心の仕方が異なる偏心レンズが用いられている。具体的には、第1のレンズアレイ140の最外周の小レンズ142は、分割された部分光線束の主光線がシステム光軸100axに対して斜めに進むように偏心されている。また、第2のレンズアレイ150の最外周の小レンズ152は、システム光軸100axに対して斜めに入射する部分光線束の主光線がシステム光軸100axとほぼ平行となるように偏心されている。
【0030】
第1のレンズアレイ140の各小レンズ142から射出された部分光線束は、図2に示すように、第2のレンズアレイ150の各小レンズ152を介して、その近傍位置、すなわち、偏光発生光学系160内において集光される。
【0031】
なお、第1および第2のレンズアレイ140,150については、後で詳述する。
【0032】
偏光発生光学系160は、一体化された2つの偏光発生素子アレイ160A,160Bを備えている。第1および第2の偏光発生素子アレイ160A,160Bは、システム光軸100axに対して、対称となるように配置されている。
【0033】
図3は、図2の第1の偏光発生素子アレイ160Aを拡大して示す説明図である。図3(A)は、第1の偏光発生素子アレイ160Aの斜視図を示しており、図3(B)は、+z方向から見たときの平面図を示している。偏光発生素子アレイ160Aは、遮光板162と、偏光ビームスプリッタアレイ164と、偏光ビームスプリッタアレイ164の光射出面に選択的に配置された複数のλ/2位相差板166とを備えている。なお、第2の偏光発生素子アレイ160Bについても同様である。
【0034】
偏光ビームスプリッタアレイ164は、図3(A),(B)に示すように、略平行四辺形の断面形状を有する柱状のガラス材164cが複数貼り合わされて構成されている。各ガラス材164cの界面には、偏光分離膜164aと反射膜164bとが交互に形成されている。なお、偏光分離膜164aとしては誘電体多層膜が用いられ、反射膜164bとしては誘電体多層膜や金属膜が用いられる。
【0035】
遮光板162は、開口面162aと遮光面162bとがストライプ状に配列されて構成されている。開口面162aと遮光面162bとは、それぞれ偏光分離膜164aと反射膜164bとに対応して設けられている。これにより、第1のレンズアレイ140(図2)から射出された部分光線束は、開口面162aを介して偏光ビームスプリッタアレイ164の偏光分離膜164aのみに入射し、反射膜164bには入射しない。なお、遮光板162としては、平板状の透明体(例えばガラス板)に遮光性の膜(例えばクロム膜や、アルミニウム膜、誘電体多層膜など)を選択的に形成したものを用いることができる。また、アルミニウム板のような遮光性の平板にストライプ状の開口部を設けたものを用いることも可能である。さらに、偏光ビームスプリッタアレイ164のガラス材164cに、遮光性の膜を直接形成するようにしてもよい。
【0036】
第1のレンズアレイ140(図2)から射出された各部分光線束の主光線(中心軸)は、図3(B)に実線で示すように、システム光軸100axとほぼ平行に遮光板162の開口面162aに入射する。開口面162aを通過した部分光線束は、偏光分離膜164aにおいて、s偏光の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離される。なお、s偏光は、偏光分離膜164aの入射面に垂直な偏光方向であり、p偏光は、偏光分離膜164aの入射面に平行な偏光方向であるとする。p偏光の部分光線束は、偏光分離膜164aを透過して、偏光ビームスプリッタアレイ164から射出される。一方、s偏光の部分光線束は偏光分離膜164aで反射され、反射膜164bにおいてさらに反射された後に、偏光ビームスプリッタアレイ164から射出される。なお、偏光ビームスプリッタアレイ164の光射出面において、p偏光の部分光線束の主光線とs偏光の部分光線束の主光線とは、互いにほぼ平行となっている。
【0037】
λ/2位相差板166は、偏光ビームスプリッタアレイ164の光射出面のうち、偏光分離膜164aを透過したp偏光の部分光線束の光射出面だけに形成されている。λ/2位相差板166は、入射する直線偏光光を、偏光方向が直交する直線偏光光に変換する機能を有している。したがって、p偏光の部分光線束は、λ/2位相差板166によって、s偏光の部分光線束に変換されて射出される。これにより、偏光発生素子アレイ160Aに入射した偏りのない部分光線束(s+p)は、s偏光の部分光線束に変換されて射出されることとなる。なお、s偏光の部分光線束の光射出面だけにλ/2位相差板166を配置することにより、偏光発生素子アレイ160Aに入射する部分光線束をp偏光の部分光線束に変換して射出することもできる。
【0038】
第1のレンズアレイ140から射出された複数の部分光線束は、上記のように、偏光発生光学系160によって各部分光線束ごとに2つの部分光線束に分離されるとともに、それぞれ偏光方向の揃ったほぼ1種類の直線偏光光に変換される。偏光方向の揃った複数の部分光線束は、図2に示す重畳レンズ170によって照明領域LA上で重畳される。このとき、照明領域LAを照射する光の強度分布は、ほぼ均一となっている。
【0039】
以上のように、照明光学系100(図1)は、偏光方向の揃った照明光(s偏光光)を射出し、色光分離光学系200やリレー光学系220を介して、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを照明する。
【0040】
ところで、照明光学系100は、第1のレンズアレイ140および第2のレンズアレイ150の構成に特徴を有している。
【0041】
図4は、図2の第1のレンズアレイ140を拡大して示す説明図である。図4(A)は、第1のレンズアレイ140を−x方向から見たときの平面図である。図4(B)は、図4(A)のB−B面における概略断面図であり、図4(C)は、図4(A)のC−C面における概略断面図である。
【0042】
第1のレンズアレイ140は、サイズが同じ計48個の小レンズ142を含んでいる。各小レンズ142は、それぞれy方向およびz方向に平行な辺を有する略矩形形状のレンズであり、x方向から見たときの外形形状は互いにほぼ等しい。各小レンズ142は、システム光軸100axと直交するy軸およびz軸に対して線対称となるように配列されている。
【0043】
図4(A)に示すように、各小レンズの外形形状は、液晶ライトバルブの有効表示領域のアスペクト比(縦横比)に応じてほぼ決定されている。すなわち、有効表示領域のアスペクト比が3:4ならば、各小レンズの外形形状のアスペクト比も3:4となる。
【0044】
前述したように、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142としては、偏心レンズが用いられている。そして、本実施例では、図4(C)に示すように、y方向に沿って配列された小レンズの位置は、第1のレンズアレイ140の中央側から外周側に向かうにつれてシステム光軸100axに沿って−x側に順次ずれている。なお、小レンズの「位置」とは、小レンズの曲面の頂点の位置を意味する。
【0045】
ところで、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142の位置が異なっているのは、以下の理由による。図5は、図4と同様に各小レンズが配列された種々のレンズアレイの概略断面を示す説明図である。なお、図5(C)は、図4(C)と同じであり、レンズアレイ140の概略断面を示している。
【0046】
図5(A)のレンズアレイ140Aでは、各小レンズ142Aとして偏心レンズが用いられている。このレンズアレイ140Aでは、y方向に配列された6つの小レンズ142Aの位置は、若干の違いはあるものの、レンズアレイ140の各小レンズ142に比べて、システム光軸100axに沿ってほぼ同じ位置を有している。そして、y方向に配列された隣接する2つの小レンズの境界には、システム光軸(すなわち、入射する光線束の中心軸)100axに略平行な平面状の側壁が形成されている。このレンズアレイ140Aは、図4の第1のレンズアレイ140に代えて利用する場合には、以下に示す問題がある。すなわち、図5(A)のレンズアレイ140Aを作成するのは比較的困難であり、実際には、図5(B)に示すレンズアレイ140Bのように、隣接する2つの小レンズ142Bの境界に形成される平面状の側壁の先端部は、丸みを帯びてしまうことが多い。そして、図5(B)のレンズアレイ140Bを図4の第1のレンズアレイ140に代えて用いる場合には、各小レンズ142Bは、丸みを帯びた領域Wに入射する光を第2のレンズアレイ150(図2)に向けてうまく射出することができない。このため、各小レンズ142Bから射出された各部分光線束が液晶ライトバルブ上に形成する照射領域のサイズは、領域Wのサイズが大きいほど小さくなってしまう。
【0047】
図5(C)に示す本実施例のレンズアレイ140では、y方向に配列された隣接する2つの小レンズ142の境界に、上記の平面状の壁面が形成されないように工夫されている。具体的には、2つの小レンズ142の境界は、隣接する2つの小レンズの曲面同士が連続するように接続されている。図5(C)のレンズアレイ140を用いる場合には、各小レンズ142は、入射するすべての光を第2のレンズアレイ150に向けてうまく射出することができる。このように、2つの第1の小レンズ142の境界で、平面状の壁面が形成されないように、2つの第1の小レンズ142の曲面同士を連続するように形成する場合には、2つの第1の小レンズ142の境界で平面状の壁面を形成する場合に比べて、第1のレンズアレイを容易にかつ精度よく製造することができる。
【0048】
以上の理由から、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142に偏心レンズが用いられている場合には、各小レンズ142の位置がシステム光軸方向に沿って異なった位置を有することになる。
【0049】
図6は、第1のレンズアレイ140と第2のレンズアレイとの関係を示す説明図である。図6(A)は、実施例における第1および第2のレンズアレイ140,150を+z方向から見たときの概略平面図を示しており、図6(B)は、比較例における第1および第2のレンズアレイ140,150Aを+z方向から見たときの概略平面図を示している。なお、第1および第2のレンズアレイはシステム光軸100axに対して対称に構成されているので、図6では、システム光軸100axに対して+y方向側のみを示している。また、第1および第2のレンズアレイは、同じ屈折率を有する材料を用いて形成されている。
【0050】
図6(A)に示すように、第2のレンズアレイ150は、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142に対応する小レンズ152を備えている。図2においても示したように、第1の小レンズ142と第2の小レンズ152とでは、偏心の仕方が異なる偏心レンズが用いられている。具体的には、第1のレンズアレイ140の最外周の小レンズ142cは、分割された部分光線束の主光線がシステム光軸100axに対して斜めに進むように偏心されている。また、第2のレンズアレイ150の最外周の小レンズ152cは、システム光軸100axに対して斜めに入射する部分光線束の主光線がシステム光軸100axとほぼ平行となるように偏心されている。
【0051】
第1のレンズアレイ140の各小レンズ142の曲面は−x方向を向き、第2のレンズアレイ150の各小レンズ152の曲面は+x方向を向いている。
【0052】
第1のレンズアレイ140のy方向に配列された第1の小レンズ142の位置は、第1のレンズアレイ140の中央側から外周側に向かうにつれて単調に変化し、これに応じて第2のレンズアレイ150のy方向に配列された第2の小レンズ152の位置も、第2のレンズアレイ150の中央側から外周側に向かうにつれて単調に変化している。一方、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142の曲面とは反対側の面は、同一平面を構成している。第2のレンズアレイ150も同様である。従って、第1のレンズアレイ140のy方向に配列された第1の小レンズ142の厚みは、第1のレンズアレイ140の中央側から外周側に向かうにつれて単調に変化し、また、第2のレンズアレイ150のy方向に配列された第2の小レンズ152の厚みも、第2のレンズアレイ150の中央側から外周側に向かうにつれて単調に変化している。なお、小レンズの[厚み]とは、小レンズの入射面と射出面との間の最大距離を意味している。
【0053】
第2のレンズアレイ150の各小レンズ152は、第1のレンズアレイ140の対応する小レンズ142との間の距離が等しくなるように設けられている。具体的には、第1のレンズアレイ140の最内周の小レンズ142aに対して、その外側の小レンズ142b,142cの位置が−x方向(システム光軸100axに沿った方向)に長さΔtb,Δtcだけずれた位置に設けられている。そして、第2のレンズアレイ150の最内周の小レンズ152aに対して、その外側の小レンズ152b,152cの位置も−x方向(システム光軸100axに沿った方向)に長さΔtb,Δtcだけずれた位置に設けられている。すなわち、第1の小レンズ142と対応する第2の小レンズ152の間の各距離は、最内周の第1の小レンズ142aと第2の小レンズ152aの間の距離S1に等しくなるように設けられている。
【0054】
一方、図6(B)に示すように、比較例の第2のレンズアレイ150Aの各小レンズ152Aは、対応する第1のレンズアレイ140の小レンズ142の位置に関わらず、x方向の同じ位置に設けられている。このため、中間の第1の小レンズ142bと第2の小レンズ152Abとの間の距離は、最内周の第1の小レンズ142aと第2の小レンズ152Aaとの間の距離S1に対して、長さΔtbだけ長くなる。また、最外周の第1の小レンズ142cと第2の小レンズ152Acとの間の距離は、距離S1に対して長さΔtcだけ長くなっている。
【0055】
図6(A)に示す第1および第2のレンズアレイ140,150用いた場合には、下記に示す効果を得ることができる。
【0056】
図7は、第1のレンズアレイ140の小レンズ142の像の拡大倍率について示す説明図である。図7は、説明を容易にするため、第1のレンズアレイ140の1つの小レンズ142と、これに対応する第2のレンズアレイ150の1つの小レンズ152と、重畳レンズ170とをシステム光軸100ax上に配置して、各レンズによる光の偏向を無視した場合を示している。また、照明領域LAの前段には、通常、図1に示すようにフィールドレンズ等が設けられるが、このようなレンズも無視して示している。
【0057】
図7において、S1は、第1の小レンズ142の曲面の頂点(物点O)から第2の小レンズ152の曲面の頂点までの距離を示し、S2は、重畳レンズ170の曲面の頂点から照明領域LA(像点O’)までの距離を示している。第2の小レンズ152の焦点距離f1は距離S1に等しく設定されている。また、重畳レンズ170の焦点距離f2は距離S2に等しく設定されている。なお、上記フィールドレンズを考慮する場合には、重畳レンズ170とフィールドレンズの合成焦点距離を焦点距離f2として用いられる。
【0058】
h1は、光軸上の物点Oから射出した光が第2の小レンズ152の曲面を切る高さを示し、u1は、その光の傾角(=h1/S1)を示している。また、h2は、光軸上の物点Oから射出した光が重畳レンズ170の曲面を切る高さを示し、u2は、その光の傾角(=h2/S2)を示している。
【0059】
y1は、物点Oにおける第1の小レンズ142の像のy方向の大きさを示し、y2は像点O’における第1の小レンズ142の拡大像の大きさを示している。
【0060】
第1の小レンズ142の像の拡大倍率βは、下記のように表される。
β≡y2/y1=u1/u2=(h1/S1)/(h2/S2)=S2/S1=f2/f1 …(1)
【0061】
上記(1)式からわかるように、第1の小レンズ142の像の拡大倍率βは、距離S1,S2によって決定される。
【0062】
ここで、図6(B)に示したように、比較例の第1および第2のレンズアレイ140,150Aにおいては、第1の小レンズ142と第2の小レンズ152Aとの間の距離が、第1の小レンズ142の位置のずれに応じて異なっているので、照明領域LA上で形成される第1の小レンズ142の像の拡大倍率が変化してしまう。
【0063】
一方、図6(A)に示したように、本実施例の第1および第2のレンズアレイ140,150においては、第1の小レンズ142と第2の小レンズ152との間の距離が等しくなるように構成されているので、照明領域LA(液晶ライトバルブ)上で形成される各第1の小レンズ142の像の拡大倍率がほぼ一定に設定される。
【0064】
従って、本実施例の第1および第2のレンズアレイ140,150を用いた照明光学系100においては、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142から射出される部分光線束が照明領域LA(液晶ライトバルブ)上に形成する照射領域のサイズをほぼ一致させることができるので、照明領域を効率よく照明することが可能となる。
【0065】
以上説明したように、本実施例の照明光学系100は、光源装置120と、光源装置120から射出された光線束を複数の部分光線束に分割するための複数の第1の小レンズ142を有する第1のレンズアレイ140と、第1のレンズアレイから射出された複数の部分光線束が集光する近傍位置に配置され、複数の第1の小レンズ142に対応する複数の第2の小レンズ152を有する第2のレンズアレイ150と、第2のレンズアレイ150から射出された複数の部分光線束を所定の照明領域LA上で重畳するための重畳レンズ170とを備えている。そして、複数の第1の小レンズ142の少なくとも一部は、照明光学系の光軸方向(システム光軸100ax)に沿った位置が異なるように形成されている。また、複数の第2の小レンズ152は、それぞれ対応する第1の小レンズ142との間の距離がほぼ等しくなるように構成されている。このような第1および第2のレンズアレイ140,150を用いれば、第1のレンズアレイの各小レンズから射出された部分光線束が照明領域LAにおいて形成する照射領域のサイズをほぼ一致させることができるので、照明光学系は照明領域LA(液晶ライトバルブ)を効率よく照明することが可能となる。
【0066】
なお、上述したように、図5(A)のレンズアレイ140Aにおいても、実施例のレンズアレイ140に比べて厚みは薄いが、各小レンズ142Aの位置がシステム光軸方向に沿って異なった位置を有する場合がある。仮に、レンズアレイ140Aを第1のレンズアレイとして利用しようとした場合においても、本発明を適用することにより、照明領域LA(液晶ライトバルブ)を効率よく照明することが可能となる。
【0067】
ところで、本実施例では、第2のレンズアレイ150は、第1のレンズアレイ140と同様に、第2の小レンズ152として偏心レンズを用いている。したがって、図5(B)で説明したのと同様の問題、すなわち、隣接する2つの第2の小レンズ152の境界に形成される平面状の側壁の先端部が丸みを帯びてしまうという問題が発生し得る。しかしながら、第1のレンズアレイ140から射出された各部分光線束は、第2のレンズアレイ150の各小レンズ152の一部に入射するのみなので、上記の問題は、第2のレンズアレイ150の光学特性にあまり影響しない。従って、第2のレンズアレイ150については、必ずしも、y方向に配列された隣接する2つの小レンズ152の境界に、上記の平面状の壁面が形成されないように工夫する必要はない。
【0068】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0069】
(1)第1および第2のレンズアレイは、第1のレンズアレイ140の各小レンズ142の曲面が+x方向を向き、第2のレンズアレイ150の各小レンズ152の曲面が−x方向を向くように構成してもよい。すなわち、互いの曲面が反対方向を向くように構成すればよい。
【0070】
(2)また、第1および第2のレンズアレイの構成は、以下のように変形することも可能である。
【0071】
図8は、変形例の第1のレンズアレイ140’と第2のレンズアレイ150’との関係を示す説明図である。第1および第2のレンズアレイ140’,150’の各小レンズ142’,152’の曲面は−x方向を向くように配置されている。実施例と同様に、第1のレンズアレイ140’の各小レンズ142’の位置は、それぞれx方向にずれて配置されており、これに応じて第2のレンズアレイ150’の各小レンズ152’もずれて配置されている。各小レンズ142’、152’間の距離は、等しくなるように設定されている。
【0072】
また、第1のレンズアレイ140’の各小レンズ142’のレンズは、それぞれの厚みがほぼ同じになるように、曲面の位置のずれに応じて射出面側の平面がずれて、階段状に形成されている。なお、レンズの「厚み」とは、レンズの入射面(レンズの曲面の頂点)と射出面(平面)との間の最大距離を意味している。
【0073】
ここで、変形例の第1のレンズアレイ140を実施例における第1のレンズアレイ140に置き換えた場合、各小レンズ142の厚みが異なることになる。この厚みの変化によっても、それぞれの小レンズ142の像の拡大倍率が変化することになるため、本変形例の第1のレンズアレイ140’においては、各小レンズ142’の厚みがほぼ等しくなるように形成されている。
【0074】
本変形例の第1および第2のレンズアレイ140’,150’を用いた照明光学系においても、実施例の照明光学系100と同様に、第1のレンズアレイ140’の各小レンズ142’から射出される部分光線束が照明領域LA(液晶ライトバルブ)上に形成する照射領域のサイズをほぼ一致させることができるので、照明領域を効率よく照明することが可能となる。
【0075】
なお、第1および第2のレンズアレイの各小レンズの曲面が射出面側を向くように配置されている場合には、第2のレンズアレイの各小レンズの厚みがほぼ等しくなるように、第2のレンズアレイの各小レンズの入射面側の平面が、曲面の位置のずれに応じてずれて形成されていればよい。
【0076】
以上のように、第1のレンズアレイの複数の第1の小レンズの少なくとも一部は、偏心レンズであり、かつ、照明光学系の光軸方向に沿って異なった位置に形成されており、第2のレンズアレイの第2の小レンズは、それぞれ対応する第1の小レンズとの間の距離がほぼ等しくなるように形成されていればよい。
【0077】
(3)上記実施例では、照明光学系100は、重畳レンズ170を備えているが、第2のレンズアレイ150が重畳機能を有する場合には、省略可能である。この場合には、第2のレンズアレイ150の各小レンズ152の偏心の度合いを変更すればよい。
【0078】
(4)上記実施例では、第1のレンズアレイ140には、光源装置120から射出された略平行な光線束が入射しているが、光源装置120から射出され、集光しつつ進む光や広がりつつ進む光が入射するようにしてもよい。一般に、第1のレンズアレイは、光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束に分割するための複数の第1の小レンズを有していればよい。
【0079】
(5)上記実施例では、第1のレンズアレイ140の各小レンズは、略矩形形状を有しているが、各小レンズは他の形状を有していてもよい。一般には、照明光学系100が照明する所定の照明領域と相似形とすることが望ましい。
【0080】
(6)上記実施例では、第1のレンズアレイのy方向に沿って中央側から外周側に配列された3つの第1の小レンズの位置が順次変化する場合について説明したが、3つの第1の小レンズのうちの隣接する2つの第1の小レンズの位置が同じであってもよい。
【0081】
一般には、複数の第1の小レンズのうち、所定方向に配列された第1の小レンズの位置が、第1のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて単調に変化していればよい。
【0082】
(7)上記実施例では、図5において説明したように、第1のレンズアレイ140の各小レンズとして偏心レンズを用いているので、各小レンズの位置が、順に変化しているが、複数の小レンズの少なくとも一部に偏心レンズを用いる場合にも本発明を適用可能である。一般には、複数の第1の小レンズの少なくとも一部は、偏心レンズであり、かつ、照明光学系の光軸方向に沿って異なった位置に形成されており、複数の第2の小レンズは、それぞれ対応する第1の小レンズとの間の光路長がほぼ等しくなるように形成されていればよい。
【0083】
(8)上記実施例では、電気光学装置として、透過型の液晶パネルが用いられているが、反射型の液晶パネルを利用するようにしてもよい。この場合にも、透過型の液晶パネルを用いる場合と同様の作用・効果を奏する。
【0084】
(9)上記実施例では、プロジェクタ1000は、電気光学装置として液晶パネルを備えているが、これに代えて、マイクロミラー型光変調装置を備えるようにしてもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。電気光学装置としては、一般に、入射光を画像情報に応じて変調するものであればよい。
【0085】
(10)上記実施例においては、カラー画像を表示するプロジェクタ1000を例に説明しているが、モノクロ画像を表示するプロジェクタにおいても同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプロジェクタの一例を示す概略構成図である。
【図2】図1の照明光学系100を拡大して示す説明図である。
【図3】図2の第1の偏光発生素子アレイ160Aを拡大して示す説明図である。
【図4】図2の第1のレンズアレイ140を拡大して示す説明図である。
【図5】図4と同様に各小レンズが配列された種々のレンズアレイの概略断面を示す説明図である。
【図6】第1のレンズアレイ140と第2のレンズアレイとの関係を示す説明図である。
【図7】第1のレンズアレイ140の小レンズ142の像の拡大倍率について示す説明図である。
【図8】変形例の第1のレンズアレイ140’と第2のレンズアレイ150’との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1000…プロジェクタ
100ax…システム光軸
100…照明光学系
200…色光分離光学系
220…リレー光学系
300R,300G,300B…液晶ライトバルブ
320…クロスダイクロイックプリズム
340…投写光学系
120…光源装置
122…ランプ
124…リフレクタ
125…紫外線除去フィルタ
126…平行化レンズ
140…第1のレンズアレイ
142…第1の小レンズ
142a,142b,142c…第1の小レンズ
140A,140B,140C…第1のレンズアレイ
142A,142B,142C…第1の小レンズ
150…第2のレンズアレイ
152…第2の小レンズ
152a,152b,152c…第2の小レンズ
150A…第2のレンズアレイ
152A…第2の小レンズ
152Aa,152Ab,152Ac…第2の小レンズ
160…偏光発生光学系
160A,160B…偏光発生素子アレイ
162…遮光板
162a…開口面
162b…遮光面
164…偏光ビームスプリッタアレイ
164a…偏光分離膜
164b…反射膜
164c…ガラス材
166…λ/2位相差板
170…重畳レンズ
LA…照明領域
S1,S2…距離
SC…スクリーン
f1…焦点距離
f2…焦点距離
β…拡大倍率

Claims (7)

  1. 所定の照明領域を照明するための照明光学系であって、
    光源装置と、
    前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束に分割するための複数の第1の小レンズを有する第1のレンズアレイと、
    前記第1のレンズアレイから射出された複数の部分光線束が集光する近傍位置に配置され、前記複数の第1の小レンズに対応する複数の第2の小レンズを有する第2のレンズアレイと、
    前記第2のレンズアレイから射出された前記複数の部分光線束を、前記所定の照明領域上で重畳するための重畳レンズと、
    を備え、
    前記複数の第1の小レンズのうち、少なくとも一部の第1の小レンズの曲面の頂点の位置は、他の第1の小レンズの曲面の頂点の位置に対して、前記照明光学系の光軸方向に沿った位置が異なるように設けられており、
    前記複数の第2の小レンズは、それぞれ対応する第1の小レンズとの間の曲面の頂点間の距離が前記第2の小レンズの焦点距離とほぼ等しくなるように設けられていることを特徴とする照明光学系。
  2. 請求項1記載の照明光学系であって、
    前記複数の第1の小レンズの少なくとも一部は、偏心レンズであり、
    前記複数の第1の小レンズのうち、所定方向に配列された第1の小レンズの曲面の頂点の位置は、前記第1のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて前記光軸方向に沿って単調に変化している、照明光学系。
  3. 請求項2記載の照明光学系であって、
    前記所定方向に配列された隣接する2つの第1の小レンズの境界では、前記隣接する2つの第1の小レンズの曲面同士が連続するように形成されている、照明光学系。
  4. 請求項2または請求項3記載の照明光学系であって、
    前記複数の第1の小レンズと、前記複数の第2の小レンズとは、前記光軸方向に沿ってそれぞれの曲面が互いに反対の向きに形成されており、
    前記所定方向に配列された第1および第2の小レンズの厚みは、前記第1および第2のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて単調に変化している、照明光学系。
  5. 請求項2または請求項3記載の照明光学系であって、
    前記複数の第1の小レンズおよび前記複数の第2の小レンズは、それぞれ入射面側が曲面で射出面側が平面であり、
    前記複数の第1の小レンズのうち、前記所定方向に配列された第1の小レンズの射出面側の平面の位置は、前記第1のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて前記光軸方向に沿って単調に変化している、照明光学系。
  6. 請求項2または請求項3記載の照明光学系であって、
    前記複数の第1の小レンズおよび前記複数の第2の小レンズは、それぞれ入射面側が平面で射出面側が曲面であり、
    前記複数の第2の小レンズのうち、前記所定方向に配列された第2の小レンズの入射面側の平面の位置は、前記第2のレンズアレイの中央側から外周側に向かうにつれて前記光軸方向に沿って単調に変化している、照明光学系。
  7. 画像を投写表示するプロジェクタであって、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の照明光学系と、
    前記照明光学系からの光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
    前記電気光学装置で得られる変調光を投写する投写光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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