JP4066992B2 - 照明光学系および投写型表示装置 - Google Patents

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本発明は、光源の射出光を複数の部分光線束に分割した後に同一の照明領域上でほぼ重畳させる照明光学系に関するものである。また、本発明は、この照明光学系を用いて均一で明るい画像を表示可能な投写型表示装置に関するものである。
投写型表示装置では、「ライトバルブ」と呼ばれる電気光学装置に照射された照明光を、表示させたい画像情報に応じて変調し、この変調光をスクリーン上に投写して画像表示を実現している。このような投写型表示装置によって表示される画像は均一で明るいことが好ましく、これに適用された照明光学系の光の利用効率が高いことが好ましい。
電気光学装置としては、一種類の直線偏光光のみを変調するタイプの液晶パネル(液晶ライトバルブ)を用いる場合が多い。このような液晶パネルに非偏光な照明光を照射した場合、非偏光な照明光に含まれる互いに直交する2種類の直線偏光光のうち、一方の直線偏光光のみが利用され、他方の直線偏光光は利用されないことになる。このため、非偏光な照明光を射出する照明光学系が上記液晶パネルを用いた投写型表示装置に適用された場合、照明光の利用効率が悪くなってしまう。このような問題を解決するため、従来より、光源から射出された非偏光な光を一種類の直線偏光光に変換する偏光変換光学系を用いた照明光学系が利用されている。
ところで、光源から射出される光線束は、通常、光源の光軸付近の光の強度が最も高く、光軸から離れるに従って低くなる傾向にある。このような光をそのまま照明光とすると、投写型表示装置において不均一な画像が表示されることになる。このような問題を解決するため、従来より、照明領域である液晶パネルを均一に照明する光学系としてインテグレータ光学系が利用されている。
図9は、従来の照明光学系の例を示す概略構成図である。この照明光学系は、光源4120と、第1のレンズアレイ4130と、第2のレンズアレイ4140と、偏光変換光学系4150と、重畳レンズ4160とを備えている。2つのレンズアレイ4130と,4140と、重畳光学系(重畳レンズ)4160とは、インテグレータ光学系を構成している。
第1のレンズアレイ4130は、複数の小レンズ4132を有している。第2のレンズアレイ4140は、第1のレンズアレイ4130の複数の小レンズ4132に対応するように複数の小レンズ4142を有している。
偏光変換光学系4150は、互いに平行な偏光分離膜4152と反射膜4154とがx軸方向に沿って複数組配列されている。これらの偏光分離膜4152および反射膜4154は、xy平面に対して一定の傾きを有している。各偏光分離膜4152の射出側には、それぞれλ/2位相差板4156が設けられている。
光源4120から射出された略平行な光は、第1のレンズアレイ4130の複数の小レンズ4132によって複数の部分光線束に分割される。分割された複数の部分光線束は、第1のレンズアレイ4130の小レンズ4132の集光作用によって、第2のレンズアレイ4140の小レンズ4142および偏光変換光学系4150の偏光分離膜4152の近傍に集光される。集光されて偏光分離膜4152に入射した光のうち、一方の直線偏光成分(例えば、p偏光光)は偏光分離膜4152を透過し、他方の直線偏光成分(例えば、s偏光光)は偏光分離膜4152を反射する。偏光分離膜4152を反射した他方の直線偏光成分は、反射膜4154で反射し、重畳光学系4160に入射する。一方、偏光分離膜4152を透過した一方の直線偏光成分は、λ/2位相差板4156に入射して他方の直線偏光成分と同じ偏光方向の直線偏光光に変換されて、重畳光学系4160に入射する。このようにして重畳光学系4160に入射した複数の部分光線束は、それぞれ照明領域4180でほぼ重畳される。これにより、照明領域4180を、ほぼ一種類の直線偏光光でほぼ均一に照明することができる。
上記従来の照明光学系では、第1のレンズアレイ4130で分割された略平行な部分光線束は偏光分離膜4152に入射するように集光され、この結果、偏光分離膜4152に入射する部分光線束のそれぞれは空間的に分離されている。反射膜4154は、第2のレンズアレイ4140から射出された部分光線束が直接には入射しない位置に配置されており、偏光分離膜4152を反射した直線偏光成分を反射する。このように、光源から射出された非偏光な光は、偏光分離膜4152と反射膜4154とによって2種類の直線偏光光に分離される。
偏光分離膜4152の近傍に集光される各部分光線束は、光源4120の射出光が理想的な平行光であれば、ほぼ1点に集光される。しかし、実際の光源は点光源ではないため、光源4120の射出光は完全な平行光とはならず、各部分光線束は、ある程度広がりを有する集光像を形成する。光源4120から射出された非偏光光をより効率良くほぼ一種類の直線偏光光に変換するためには、各部分光線束のほとんどが偏光分離膜4152に入射するようにすればよい。ここで、第2のレンズアレイ4140および偏光変換光学系4150は、ほぼ密接して配置されており、第2のレンズアレイ4140の射出面と偏光変換光学系4150の入射面とは、ほとんど一致していると言える。従って、各部分光線束のほとんどが偏光分離膜4152に入射するためには、偏光分離膜4152および反射膜4154のx軸方向に沿った幅を、各部分光線束の集光像のx軸方向に沿った幅以上の大きさに設定すればよい。
ところで、投写型表示装置に用いられる投写レンズ(投写光学系)には、入射する光を有効に投写可能な入射角の限界値(最大値)が存在している。このような入射角の限界値は、「呑み込み角」と呼ばれている。呑み込み角を大きくするためには、Fナンバの小さなレンズを用いればよい。しかし、このようなFナンバの小さなレンズは、装置の大型化、価格上昇等の問題があるため、投写レンズとしてはFナンバの大きなレンズを使用することが好ましい。すなわち、投写型表示装置において、照明光学系の後段に配置された液晶パネルや投写レンズ等の光学装置に入射する光の入射角は小さいほうが好ましいと言える。従って、通常、使用する投写レンズを基準に各光学要素の特性を決定する場合が多い。
使用する投写レンズが決定されると、呑み込み角が決定される。一方、照明領域4180と重畳光学系4160との間の距離は、装置全体の寸法上の制約から、ある値以下に制限される。従って、投写レンズの呑み込み角の中になるべく多くの照明光を集めようとすると、偏光変換光学系4150のx軸方向に沿った幅の限界値が決定される。偏光変換光学系4150のx軸方向に沿った幅をこの限界値以下に設定したときには、偏光分離膜4152および反射膜4154のx軸方向の幅が、集光像のx軸方向に沿った幅よりもかなり小さくなってしまう場合がある。このような場合には、光源から射出された非偏光光をより効率良くほぼ一種類の直線偏光光に変換することができないという問題がある。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、偏光変換光学系の光の利用効率の向上を図ることにより、照明光学系の光の利用効率の向上を図ることができる技術を提供することを目的とする。また、投写型表示装置において、均一でより明るい投写画像を得ることを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の照明光学系は、
所定の光学装置の光入射面を照明領域として照明する照明光学系であって、
非偏光な光を射出する光源と、
前記光源から射出された光を複数の部分光線束に分割する分割光学系と、
非偏光な前記複数の部分光線束をそれぞれ偏光方向の揃った一種類の直線偏光光にほぼ変換して射出する偏光変換光学系と、を備え、
前記分割光学系は、M列(Mは2以上の整数)の小レンズ列を有する第1のレンズアレイと、N列(NはMよりも小さな1以上の整数)の小レンズ列を有する第2のレンズアレイとを備えており、
前記分割光学系は、さらに、前記第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて前記第2のレンズアレイに入射させることによって、前記第1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分光線束が前記第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に入射するように構成されており、
前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は隣り合う2列の小レンズ列であり、
前記2列の小レンズ列は、前記2列の小レンズ列のうち外側の1列の各小レンズの位置が、列の方向に沿って、内側の1列の各小レンズの位置からずれて配列されており、
前記第1のレンズアレイの前記2列の小レンズ列に対応する前記第2のレンズアレイの1列の小レンズ列は、前記第1のレンズアレイの前記外側の1列の小レンズに対応する第1の小レンズと、前記内側の1列の小レンズに対応する第2の小レンズとが交互に配列されていることを特徴とする。

上記照明光学系によれば、第1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分光線束が第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に入射するようにすることができる。これにより、偏光変換光学系に入射する光の入射効率を向上させることができるので、偏光変換光学系の光の利用効率を従来に比べて向上させることができる。この結果、照明光学系の光の利用効率の向上を図ることができる。
ここで、前記第1のレンズアレイの小レンズの数と、前記第2のレンズアレイの小レンズの数とが等しいことが好ましい。
このようにすれば、偏光変換光学系に入射する光の入射効率をさらに向上させることができる。
なお、上記照明光学系において、
前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は、前記N列の小レンズ列の最も外側に配置されていることが好ましい。
このようにしても、偏光変換光学系の光の利用効率を従来に比べて向上させることができる。
本発明の上記各照明光学系は、投写型表示装置の照明光学系として利用することができる。本発明の投写型表示装置は、
上記各照明光学系のいずれか1つと、
前記照明領域としての光入射面を有し、前記照明光学系からの入射光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
前記電気光学装置で得られる変調光を投写する投写光学系と、
を備えることを特徴とする。
上述したように、本発明の照明光学系は、従来に比べて光の利用効率を向上させることができる。従って、本発明の照明光学系が組み込まれた投写型表示装置では、投写画像の明るさを向上させることができる。
なお、本発明の照明光学系は、分割光学系によるインテグレータ光学系を有しているので、光源から射出された光が光線束の断面内でその光強度分布に大きな偏りを有していた場合でも、明るさが均一で明るさや色むらの無い照明光を得ることが可能となるため、投写面全体に渡って明るさが均一で明るさや色むらの無い投写画像を得ることができる。
上記投写型表示装置は、さらに、前記照明光学系からの射出光を少なくとも2色の色光に分離する色光分離光学系と、
前記色光分離光学系により分離された各色光をそれぞれ変調する複数の前記電気光学装置と、
それぞれの前記電気光学装置で変調された後の各色の変調光を合成する色光合成光学系と、を備え、
前記色光合成手段によって得られた合成光束が前記投写光学系を介して投写されるようにすることもできる。
このようにすれば、従来より明るく均一でむらの無いカラー画像を投写表示することができる。
以下、図面を参照して本発明の各実施例を説明する。尚、以下の各実施例においては、特に断りのない限り、光の進行方向をz軸方向(光軸と平行な方向)とし、z軸方向から見て12時の方向をy軸方向(縦方向)とし、3時の方向をx軸方向(横方向)とする。
A.照明光学系:
図1は、本発明の照明光学系の要部を平面的に見た概略構成図である。この照明光学系100は、光源20と、分割光学系30と、偏光変換光学系60と、重畳光学系(重畳レンズ)70と、を備えている。これらの各光学要素20,30,60,70は、それぞれの中心軸が照明光学系100のシステム光軸100axに一致するように配置されている。分割光学系30および重畳光学系70は、照明領域LAの有効照明領域ELAをほぼ均一に照明するためのインテグレータ光学系を構成している。
光源20は、放射状の光線を射出する放射光源としての光源ランプ22と、光源ランプ22から射出された放射光をほぼ平行な光線束として射出する凹面鏡24とを有している。光源ランプ22としては、通常、メタルハライドランプや高圧水銀灯などの高圧放電灯が用いられる。凹面鏡24としては、放物面鏡を用いることが好ましい。なお、放物面鏡に代えて、楕円面鏡や球面鏡なども用いることができる。
分割光学系30は、第1のレンズアレイ40と、第2のレンズアレイ50とを備えている。第1のレンズアレイ40と、第2のレンズアレイ50とは、ほぼ同じ大きさの幅および高さを有している。第1のレンズアレイ40は、光源20から射出された略平行な光を、複数の部分光線束に分割するとともに、それぞれの部分光線束を集光して第2のレンズアレイ50および偏光変換光学系60の近傍に集光像を形成する機能を有している。この機能については第2のレンズアレイ50の機能とともに、さらに後述する。
図2は、第1のレンズアレイ40を示す説明図である。図2(A)は、光の入射面側から見た正面図を示している。第1のレンズアレイ40は、略矩形形状の輪郭を有する平凸状の第1の小レンズ42が複数行複数列に敷き詰め配列された構成を有している。但し、各列の行数(各列に含まれる小レンズの数)は必ずしも同じである必要はない。ここで、光軸40axを通りy軸方向に沿った線を基準線40yとし、光軸40axを通りx軸方向に沿った線を基準線40xとする。複数の第1の小レンズ42は、基準線40yを中心として左右両方向(±x軸方向)に4列ずつ配列されている。左側第1〜第3列目の各列には、基準線40xを中心として上下方向に10個の第1の小レンズ42が配列されており、左側第4列目の列には9個の第1の小レンズ42が敷き詰め配列されている。また、左側第4列目の列の各行の第1の小レンズ42は、左側第3列目の列の各行の第1の小レンズ42のちょうど行間に配列されている。なお、右側の各列は、左側の各列と同様である。
各第1の小レンズ42のz方向から見た外形形状は、通常、有効照明領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。例えば、照明領域として液晶パネルを想定し、有効照明領域である画像の形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、第1の小レンズ42のアスペクト比も4:3に設定することが好ましい。
図2(A)に示す+印は、各第1の小レンズ42の光軸を示している。各第1の小レンズ42の光軸のy軸方向の位置は、それぞれレンズの中心となるように設定されている。一方、x軸方向の位置は、配列されている列に応じて異なった位置に設定されている。
図2(B)は図2(A)のB−B断面図を示し、図2(C)は図2(A)のC−C断面図を示している。なお、図2(B)は図2(A)のレンズアレイの中央の2行以外の行(「周辺行」と呼ぶ)の断面図であり、図2(C)は図2(A)の中央の2行(「中央行」と呼ぶ)の断面図である。x軸方向に沿って基準線40yよりも左側に並ぶ各第1の小レンズ42は、図2(B)に示すように、各列毎に異なった偏心レンズ42a,42b,42c,42dで構成されている。基準線40yよりも右側に並ぶ各第1の小レンズ42は、これらの小レンズ42a〜42dとは、対称な偏心レンズ42a',42b',42c',42d'で構成されている。
なお、左側第1列目の中央にある2つの第1の小レンズ42は、図2(C)に示すように、図2(B)の中央にある偏心レンズ42a,42a'とは異なる形状の偏心レンズ42e,42e'で構成されている。偏心レンズ42eの光軸の位置は、偏心レンズ42aよりも+x方向にずれており、偏心レンズ42e'の光軸の位置は、偏心レンズ42a'よりも−x方向にずれている。このように、同じ列内で異なる偏心レンズが設けられているのは、以下の理由による。すなわち、中央行の偏心レンズ42e,42e'を通過する光軸40ax付近の光による集光像は、周辺行の偏心レンズ42a,42a'を通過する光の集光像に比べて基準線40y側に偏る傾向にある。そこで、上記のような異なる偏心レンズを用いることによって、各列の第1の小レンズ42を通過する光の集光像がほぼ一列に並ぶように、このような偏りを補正している。
図3は、第2のレンズアレイ50を示す説明図である。図3(A)は、光の入射面側から見た正面図を示している。図3(B)は底面図を示し、図3(C)は側面図を示している。また、図3(D)は図3(A)のD−D断面図を示し、図3(E)は図3(A)のE−E断面図を示し、図3(F)は図3(A)のF−F断面図を示している。
第2のレンズアレイ50は、略矩形形状の輪郭を有する平凸状の第2の小レンズ52が複数行複数列に敷き詰め配列された構成を有している。第2のレンズアレイ50は、第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ42それぞれに対応するように、第1の小レンズ42と同じ数の第2の小レンズ52を有している。但し、以下に説明するように、第1のレンズアレイ40の第3列目と第4列目の小レンズに対応する第2のレンズアレイ50の小レンズは、第3列目のみに、すなわち1列に並べられている。レンズアレイ50の縦方向の高さH50および横方向の長さL50は、レンズアレイ40の縦方向の高さH40(図2(A))および横方向の長さL40にほぼ等しい。ここで、レンズアレイの大きさは、複数行複数列に敷き詰め配列された小レンズ全体の大きさをいい、それ以外の部分を含まない。なお、光軸50axを通りy軸方向に沿った線を基準線50yとし、光軸50axを通りx軸方向に沿った線を基準線50xとする。
複数の第2の小レンズ52は、基準線50yを中心として左右両方向(±x軸方向)に3列ずつ配列されている。左側第1、第2列目の各列には、第1のレンズアレイ40の左側第1、第2列目の各列に配列されている第1の小レンズ42(図2(A))と同じ数の第2の小レンズ52が配列されている。すなわち、基準線50xを中心として上下両方向にそれぞれ5行の第2の小レンズ52が配列されている。左側第3列目の列には、第1のレンズアレイ40の左側第3、第4列目に配列された第1の小レンズ42の数の和と同じ数、すなわち19個の第2の小レンズ52が配列されている。左側第3列目の列の奇数行の第2の小レンズ52は、第1のレンズアレイ40の左側第3列目の第1の小レンズ42に対応しいる。また、偶数行の第2の小レンズ52は、第1のレンズアレイ40の左側第4列目の第1の小レンズ42に対応している。
左側各列のy軸方向の全体の長さは同じに設定されている。但し、各第2の小レンズ52のz方向から見た外形形状は、対応する第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ42によって形成される集光像をほぼ含む大きさとなるようにそれぞれ調整されている。また、左側第3列目の列に配列された各第2の小レンズ52は、他の列の第2の小レンズ52に比べてy軸方向の大きさが小さい。なお、第2のレンズアレイ40の右側の各第2の小レンズ52も左側と同様である。
図3(A)に示す+印は、各第2の小レンズ52の光軸を示している。各第2の小レンズ52の光軸の位置は、図3(B)〜図3(F)に示すように、配列されている位置に応じて異なった位置に設定されている。なお、各第2の小レンズ52の光軸の位置については、さらに後述する。
図1の偏光変換光学系60は、システム光軸100axを中心として第2のレンズアレイ40の+x軸方向側から射出される各部分光線束が入射する第1の偏光変換光学系60Aと、−x軸方向側から射出される各部分光線束が入射する第2の偏光変換光学系60Bとを備えている。
図4は、第1の偏光変換光学系60Aの構成を示す説明図である。図4(A)は第1の偏光変換光学系60Aの斜視図であり、図4(B)は第1の偏光変換光学系60Aを拡大して示す平面図である。第1の偏光変換光学系60Aは、遮光板62と、偏光ビームスプリッタアレイ64と、選択位相差板66とを備えている。偏光ビームスプリッタアレイ64は、それぞれ断面が平行四辺形の柱状の複数の透光性板材64aが、交互に貼り合わされた形状を有している。透光性板材64aの界面には、偏光分離膜64bと反射膜64cとが交互に形成されている。なお、この偏光ビームスプリッタアレイ64は、偏光分離膜64bと反射膜64cが交互に配置されるように、これらの膜が形成された複数枚の板ガラスを貼り合わせて、所定の角度で斜めに切断することによって作製される。偏光分離膜64bは誘電体多層膜で、また、反射膜64cは誘電体多層膜あるいはアルミニウム膜で形成することができる。
遮光板62は、図4(A)に示すように、複数の遮光面62aと複数の開口面62bとがストライプ状に配列して構成されたものである。遮光板62の遮光面62aに入射した光は遮られ、開口面62bに入射した光は遮光板62をそのまま通過する。従って、遮光板62は、遮光板62上の位置に応じて透過する光を制御する機能を有している。遮光板62の遮光面62aと開口面62bの配列の仕方は、第2のレンズアレイ50から射出された部分光線束が偏光ビームスプリッタアレイ64の偏光分離膜64bにのみ入射し、反射膜64cには入射しないように設定されている。すなわち、図4(B)に示すように、遮光板62のそれぞれの開口面62bの中心と偏光ビームスプリッタアレイ64の偏光分離膜44bの中心がほぼ一致するように配置されている。また、開口面62bの開口横幅(x軸方向の開口幅)は偏光分離膜64bのx方向の幅Wpにほぼ等しい大きさに設定されている。したがって、偏光分離膜64bを経ずして反射膜64cに直接入射する部分光線束は、予め遮光板62の遮光面62aで遮られてほとんど存在しない。すなわち、遮光板62の開口面62bを通過した光線束のほとんど全てが偏光分離膜44bのみに入射することになる。遮光板62としては、本例のように平板状の透明体(例えばガラス板)に遮光性の膜(例えばクロム膜、アルミニウム膜、及び、誘電体多層膜)を部分的に形成したものや、あるいは、例えばアルミニウム板のような遮光性の平板に開口部を設けたもの等を使用できる。
遮光板62の開口面62bを通過した非偏光な光線束(図4(B)に、実線で示す)は、偏光ビームスプリッタアレイ64の偏光分離膜64bに入射し、2種類の直線偏光光(s偏光光とp偏光光と)に分離される。p偏光光のほとんどは、偏光分離膜64bをそのまま透過する。一方、s偏光光のほとんどは、偏光分離膜64bで反射され、さらに反射膜64cで反射されて、偏光分離膜44bをそのまま通過したp偏光光とほぼ平行な状態で、x軸方向に距離Wpだけ平行移動されて射出される。選択位相差板66の偏光分離膜64bを通過する光の射出面部分にはλ/2位相差層66aが形成されており、反射膜64cで反射された光の射出面部分にはλ/2位相差層が形成されていない開口層66bを有している。従って、偏光分離膜64bを透過したp偏光光は、λ/2位相差層66aによってs偏光光に変換されて射出する。この結果、第1の偏光変換光学系60Aに入射した非偏光な光のほとんどはs偏光光に変換されて射出する。もちろん反射膜64cで反射される光の射出面部分だけに選択位相差板66のλ/2位相差層66aを形成することにより、ほとんどの光束をp偏光光に変換して射出することもできる。また、偏光分離膜64bは、s偏光光をほとんど透過し、p偏光光をほとんど反射するものでもよい。
ここで、非偏光な光が偏光分離膜64bではなく、反射膜64cに直接入射するとすると、第1の偏光変換光学系60Aからは、s偏光光ではなくp偏光光の光が射出されることになる。上述したように、本実施例では、遮光板62によって反射膜44cに光が入射するのを防止している。従って、反射膜64cに非偏光な光が入射して、第1の偏光変換光学系60Aから望ましくない直線偏光光が射出されるのを防止することができる。
第2の偏光変換光学系60Bは、システム光軸100axを対称軸として偏光変換光学系60Aと対称な構造を有しており、同様の機能を有している。
図5は、第1のレンズアレイ40と第2のレンズアレイ50と第1の偏光変換光学系60Aとの配置関係を示す説明図である。図5は、システム光軸100axから+x軸方向側の上面側から見た平面図である。第2のレンズアレイ50は、第1のレンズアレイ40とほぼ同じ大きさを有しているが、図2および図3に示したように第1のレンズアレイ40の列数に比べて1列少ない。従って、第2のレンズアレイ50の第2の小レンズ52(52a〜52d)は、第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ42(42a〜42d)に比べて、個々の小レンズのx軸方向の幅が大きい。このため、第1のレンズアレイ40の第1〜第4列目の第1の小レンズ42a〜42dは、対応する第2のレンズアレイ50の第2の小レンズ52a〜52dに各部分光線束をそれぞれ入射させるように、それぞれ異なった位置に光軸を有する偏心レンズで構成されている。また、第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ42a〜42dに対応する第2のレンズアレイ50の第2の小レンズ52a〜52dも、それぞれ異なった位置に光軸を有する偏心レンズである。また、第1のレンズアレイ40の第3列目に対応する第2の小レンズ52cと第4列目に対応する第2の小レンズ52dは、上述したように、第2のレンズアレイ50の第3列目を構成するように1列に配列されている。より具体的には第2の小レンズ52dと第2の小レンズ52cとが交互に配列されている。
第1のレンズアレイ40の各列の小レンズ42a〜42dは、それぞれの光軸42ax〜42dxが第2のレンズアレイ50の対応する第2の小レンズ52a〜52dの外形の中心を通る中心軸52acx〜52dcxに一致するように配置されている。
第2のレンズアレイ50の第1列目の第2の小レンズ52aの中心軸52acxは、偏光変換光学系60Aの第1列目の偏光分離膜64b1のx軸方向の中心をほぼ通るように設定されている。第2列目の第2の小レンズ52bの中心軸52bcxは、偏光変換光学系60Aの第2列目の偏光分離膜64b2のx軸方向の中心をほぼ通るように設定されている。第3列目の第2の小レンズ52cの中心軸52ccxは、偏光変換光学系60Aの第3列目の偏光分離膜64b3のx軸方向の中心をほぼ通るように設定されている。また、第3列目の第2の小レンズ52dの中心軸52dcxも、偏光変換光学系60Aの第3列目の偏光分離膜64b3のx軸方向の中心をほぼ通るように設定されている。ただし、第2の小レンズ52cと52dとは、それぞれの中心軸52ccxと52dcxとがy軸方向で互いにずれるように設定されている。なお、図5では、2つの中心軸52ccx,52dcxを区別できるように、中心軸52ccxが中央から外れた位置に描かれている。
第1のレンズアレイ40の各第1の小レンズ42a〜42dから射出された各部分光線束は、各レンズの光軸42ax〜42dxの位置に応じて偏向され、第2のレンズアレイ50の対応する各第2の小レンズ52a〜52dに入射する。各第2の小レンズ52a〜52dの光軸52aax〜52daxは、それぞれに入射した各部分光線束の中心軸がシステム光軸100axにほぼ平行となるように設定されている。
図6は、第1のレンズアレイ40によって偏光分離膜64bの近傍に形成される集光像を示す説明図である。図6(A)は、基準線40xよりも+y軸方向および基準線40yよりも+x軸方向側の第1のレンズアレイ40によって分割された複数の部分光線束の集光像(複数の閉曲線図形)と、これらの部分光線束が入射する偏光変換光学系60Aの偏光分離膜64bとの関係を示している。破線で示された図形は、第2のレンズアレイ50の位置を示している。
図6(B)は、従来の照明光学系において、第1のレンズアレイ40'によって偏光分離膜64b'の近傍に形成される集光像を示している。ここで、「従来の照明光学系」とは、第1のレンズアレイ40'および第2のレンズアレイ50'として、偏心レンズではなく、同心レンズを図2(A)に示す配列に並べたものを用いた光学系を意味している。破線で示された図形は、第2のレンズアレイ50'の位置を示している。偏光変換光学系60A'は、第1のレンズアレイ40'の小レンズの列数に等しい偏光分離膜64b1'〜64b4'を備えている。
ここで、図6(A)に示す本発明の第2のレンズアレイ50と偏光変換光学系60とは、上述したように、通常、密接して配置されるので、第2のレンズアレイ50の射出面は、偏光変換光学系60の入射面にほぼ等しいと言える。従って、偏光変換光学系60の偏光分離膜64bのx軸方向の幅に対する各集光像のx軸方向の幅が、偏光変換光学系60への各部分光線束の光の入射効率と考えることができる。図6(B)においても同様である。
従来例で説明したように、偏光変換光学系の大きさは照明光学系の後段に配置される光学要素、例えば、投写型表示装置において使用される投写光学系(投写レンズ)によって決定される。ここでは、偏光変換光学系における光の利用効率を比較するため、偏光変換光学系60A'のx軸方向の幅Wxaと、偏光変換光学系60Aのx軸方向の幅Wxとがほぼ等しいとする。また、第1のレンズアレイ40'は、構成する小レンズが同心レンズであることを除いて、第1のレンズアレイ40と同じである。従って、第1のレンズアレイ40'によって形成される各集光像と第1のレンズアレイ40によって形成される各集光像もほぼ同じである。このとき、図6(A)および図6(B)を比較すればわかるように、偏光変換光学系60A'は4列の偏光分離膜64b1'〜64b4'を備えているのに対して、偏光変換光学系60Aは3列の偏光分離膜64b1〜64b3を備えている。従って、偏光変換光学系60Aの偏光分離膜64b1〜64b3のx軸方向の幅Wpは、偏光変換光学系60A'の偏光分離膜64b1'〜64b4'のx軸方向の幅Wpaよりも大きくすることができる。この結果、偏光変換光学系60Aの各偏光分離膜64b1〜64b3に入射可能な各部分光線束のx軸方向の幅は、偏光変換光学系60A'の偏光分離膜64b1'〜64b4'に入射可能なx軸方向の幅よりも大きくすることができる。
図6(A)における偏光分離膜64b1〜64b3のx軸方向の幅Wpは、図6(B)における偏光分離膜64b1'〜64b4'のx軸方向の幅Wpaよりも大きいので、集光像の大きさが同じならば、図6(A)の偏光変換光学系60Aの方がより多くの光を偏光分離することができる。従って、図6(A)の偏光変換光学系60Aの方がよりたくさんの光を偏光変換して射出することができる。
以上のことから、本発明の照明光学系100においては、偏光変換光学系60に入射する光の入射効率を、偏光変換光学系の大きさがほぼ等しい従来の照明光学系に比べて向上させることができる。これにより、偏光変換光学系の光の利用効率を向上させることができる。
なお、第1のレンズアレイ40と第2のレンズアレイ50と第2の偏光変換光学系60Bとの配置関係は、第1のレンズアレイ40と第2のレンズアレイ50と第1の偏光変換光学系60Aとの配置関係とシステム光軸100axを対称軸として対象である。
図1の光源20から射出された略平行な光は、第1のレンズアレイ40によって複数の部分光線束に分割されるとともに集光されて、第2のレンズアレイ50および偏光変換光学系60の近傍でそれぞれ集光像を形成する。なお、図1は、説明を容易にするため、各部分光線束の中心軸を実線または破線で示している。第2のレンズアレイ50の近傍で形成された集光像から射出された複数の部分光線束は、偏光変換光学系60においてほとんど1種類の直線偏光光に変換される。偏光変換光学系60から射出された複数の部分光線束は、重畳光学系70に入射し、重畳光学系70の重畳作用によって、照明領域LAの有効照明領域ELA上でほぼ重畳される。この結果、有効照明領域ELAは、ほとんど1種類の直線偏光光でほぼ均一に照明されることになる。
なお、第2のレンズアレイ50と、偏光変換光学系60と、重畳光学系70とは、離間して配置されている。しかしながら、通常は、それぞれの界面における光の損失を低減するために、それぞれを接着剤で貼り合わせるなどして、密接して配置されることが好ましい。また、重畳光学系70は、省略することも可能である。
以上説明したように、本実施例の照明光学系100は、照明領域LAの有効照明領域ELAをほぼ均一に照明することができる。また、本発明の照明光学系100は、従来の照明光学系に比べて光の利用効率を向上させることができる。
なお、図1において、第1のレンズアレイ40は、偏心レンズである複数の第1の小レンズ42によって構成されているが、これに限定される必要はない。例えば、次のような変形が可能である。
図7は、第1のレンズアレイ40の変形例を示す説明図である。図7(A)は、第1のレンズアレイ40を、2つの部分レンズアレイ40A,40Bに置き換えた例を示している。第1の部分レンズアレイ40Aは、同心レンズである複数の第1の部分小レンズ42Aによって構成されている。この第1の部分レンズアレイ40Aは、入射する光を複数の部分光線束に分割するとともに、集光する機能を有している。第2の部分レンズアレイ40Bは、複数のプリズム42B(42B1〜42B4,42B1'〜42B4')を備えている。複数のプリズム42Bは、それぞれの斜面が異なった傾斜を有している。これにより、第2の部分レンズアレイ40Bは、第1の部分レンズアレイ40Aから射出される各部分光線束の進行方向をそれぞれの位置に応じて偏向させる機能を有している。以上により、第1の部分レンズアレイ40Aおよび第2の部分レンズアレイ40Bは、第1のレンズアレイ40と同じ機能を有することができる。なお、第1の部分レンズアレイ40Aおよび第2の部分レンズアレイ40Bは、接着剤で貼り合わせるようにしてもよい。また、図7(C)に示すレンズアレイ40Eのように、第1の部分レンズアレイ40Aおよび第2の部分レンズアレイ40Bを一体形成するようにしてもよい。
図7(B)は、第1のレンズアレイ40を、2つの部分レンズアレイ40C,40Dに置き換えた例を示している。第1の部分レンズアレイ40Cは、同心レンズである複数の第1の部分小レンズ42Cによって構成されている。この第1の部分レンズアレイ40Aは、入射する光を複数の部分光線束に分割するとともに、集光する機能を有している。但し、各第1の部分小レンズ42Cの焦点距離は、図7(A)の各第1の部分小レンズ42Aよりも長い。第2の部分レンズアレイ40Bは、複数の第2の部分小レンズ42D(42D1〜42D4,42D1'〜42D4')を備えている。複数の第2の部分小レンズ42Dは、光軸の位置がそれぞれの配置位置に応じて異なる偏心レンズである。これにより、第2の部分レンズアレイ40Bは、第1の部分レンズアレイ40Aから射出される各部分光線束の進行方向をそれぞれの位置に応じて偏向させるとともに、集光する機能を有している。第1の部分小レンズ42Cと対応する第2の部分小レンズ42Dを併せた総合的な焦点距離は、図7(A)の第1の部分小レンズ42Aとほぼ同じとなるように設定されている。以上により、第1の部分レンズアレイ40Cおよび第2の部分レンズアレイ40Dは、第1のレンズアレイ40と同じ機能を有することができる。なお、第1の部分レンズアレイ40Cおよび第2の部分レンズアレイ40Dは、接着剤で貼り合わせるようにしてもよい。また、図7(D)に示すレンズアレイ40Fのように、第1の部分レンズアレイ40Cおよび第2の部分レンズアレイ40Dを一体形成するようにしてもよい。
また、第1のレンズアレイ40のレンズの向きは、図1に示す向きに限定される必要はなく、射出面側に凸面を有するように配置してもよい。第2のレンズアレイ50も図1に示す向きに限定される必要はなく、射出面側に凸面を有するように配置してもよい。また、重畳光学系70も、図1に示す向きに限定される必要はなく、入射面側に凸面を有するように配置してもよい。
なお、上記偏光変換光学系60は、2つの偏光変換光学系60A,60Bを備えた例を示しているが、1つの偏光変換光学系を備えるようにすることも可能である。
B.投写型表示装置:
図8は、本発明の照明光学系を用いた投写型表示装置の要部を平面的に見た概略構成図である。この投写型表示装置1000は、本発明の照明光学系100を用いている。
投写型表示装置1000は、照明光学系100と、色光分離光学系200と、リレー光学系220と、3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、クロスダイクロイックプリズム320と、投写光学系340とを備えている。投写型表示装置1000は、照明光学系100から射出された光を、色光分離光学系200で赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離し、分離された各色光を液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを通して画像情報に対応させて変調し、変調された各色光をクロスダイクロイックプリズム320で合成して、投写光学系340を介してスクリーンSC上に画像を表示するものである。
照明光学系100は、上述したように、偏光方向の揃えられた直線偏光光(上述の例では、s偏光光)の照明光を射出し、照明領域80である液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを照明する。液晶ライトバルブ300R,300G,300Bは、それぞれ、電気光学装置である液晶パネルと、その光入出射面側に配置された偏光板とによって構成されている。液晶パネルの光の入射面に配置されている偏光板は、照明光の偏光度をさらに高めるためのものであり、照明光学系100から射出される直線偏光光の偏光方向が、これらの偏光板の透過軸方向となるように配置されている。このようにすれば、照明光学系100から射出された照明光に含まれる直線偏光光の純度(偏光度)をより高めることができる。なお、照明光学系100から射出される照明光の偏光度が著しく高い場合には、この光入射面側に配置される偏光板を省略することもできる。
色光分離光学系200は、2枚のダイクロイックミラー202,204と、反射ミラー208とを備えており、照明光学系100から射出される光線束を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー202は、照明光学系100から射出された光の赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射する。第1のダイクロイックミラー202を透過した赤色光Rは、反射ミラー208で反射されて、クロスダイクロイックプリズム320へ向けて射出される。色光分離光学系200から射出された赤色光Rは、フィールドレンズ232を通って赤色光用の液晶ライトバルブ300Rに達する。このフィールドレンズ232は、照明光学系100から射出された各部分光線束をその中心軸に対して平行な光線束に変換する。他の液晶ライトバルブの前に設けられたフィールドレンズ234,230も同様である。
第1のダイクロイックミラー202で反射された青色光Bと緑色光Gのうちで、緑色光Gは第2のダイクロイックミラー204によって反射されて、色光分離光学系200からクロスダイクロイックプリズム320へ向けて射出される。色光分離光学系200から射出された緑色光Gは、フィールドレンズ234を通って緑色光用の液晶ライトバルブ300Gに達する。一方、第2のダイクロイックミラー204を透過した青色光Bは、色光分離光学系200から射出されて、リレー光学系220に入射する。リレー光学系220に入射した青色光Bは、リレー光学系220に備えられる入射側レンズ222、リレーレンズ226および反射ミラー224,228および射出側レンズ(フィールドレンズ)230を通って青色光用の液晶ライトバルブ300Bに達する。ここで、青色光Bにリレー光学系が用いられているのは、青色光Bの光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ222に入射した青色光をそのまま、射出側レンズ230に伝えるためである。なお、照明光学系100の重畳光学系70から、液晶ライトバルブ300R、液晶ライトバルブ300G、入射側レンズ222までの距離は、ほぼ等しくなるように設定されている。
3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bは、与えられた画像情報(画像信号)に従って、3色の色光をそれぞれ変調して画像を形成する光変調手段としての機能を有する。クロスダイクロイックプリズム320は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを通って変調された3色の色光を合成してカラー画像を形成する色光合成光学系としての機能を有する。なお、クロスダイクロイックプリズム320には、赤色光を反射する誘電体多層膜が形成された赤色光反射ダイクロイック面321と、青色光を反射する誘電体多層膜が形成された青色光反射ダイクロイック面322とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。これらの赤色光反射ダイクロイック面321と青色光反射ダイクロイック面322によって3つの色光が合成されて、カラー画像を投写するための合成光が形成される。クロスダイクロイックプリズム320で生成された合成光は、投写光学系340の方向に射出される。投写光学系340は、クロスダイクロイックプリズム320から射出された合成光を投写して、スクリーンSC上にカラー画像を表示する。なお、投写光学系340としてはテレセントリックレンズを用いることができる。
この投写型表示装置1000は、偏光変換効率の高い照明光学系100を用いることによって、光の利用効率を向上させることができる。これにより明るい画像を表示させることができる。
なお、本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
(1)上記照明光学系100においては、第1のレンズアレイ40で分割された複数の部分光線束像のうち、左端の2列および右端の2列によって形成される集光像をそれぞれ1列に配列するようにしている。しかし、これに限定されるものではない。例えば、3列以上の複数の列の部分光線束によって形成される集光像を1列に配列するようにしてもよい。また、左右両端の2列をそれぞれ1列にまとめる必要はなく、いずれか、一方のみを1列にまとめてもよい。また、最端の2列である必要もない。さらに、3列を2列にまとめるようにしてもよい。すなわち、一般には、第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて第2のレンズアレイに入射させるようにすればよい。
(2)上記投写型表示装置1000においては、本発明の照明光学系100を、3つの液晶パネル(液晶ライトバルブ)を用いてカラー画像を投写する投写型表示装置に適用した場合を説明しているが、これに限定される必要はない。本発明の照明光学系は、種々の装置における照明光学系として利用可能である。例えば、1枚の液晶パネルを用いてモノクロ画像やカラー画像を投写する投写型表示装置にも適用可能である。また、投写型表示装置以外の表示装置にも適用可能である。
(3)上記投写型表示装置1000は、透過型の投写型表示装置に本発明の照明光学系を適用した場合を例に説明しているが、本発明の照明光学系は、反射型の投写型表示装置にも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、電気光学装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、電気光学装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型の電気光学装置としては、例えば、反射型の液晶パネルがある。反射型の投写型表示装置では、クロスダイクロイックプリズムは、光を赤、緑、青の3色の光に分離する色光分離手段として利用できると共に、変調された3色の光を再度合成して同一の方向に射出する色光合成手段としても利用できる。反射型の投写型表示装置にこの発明を適用した場合にも、透過型の投写型表示装置とほぼ同様な効果を得ることができる。
(4)また、上記投写型表示装置1000は、電気光学装置として液晶パネルを用いた例を示しているが、これに限定されるものではなく、特定の直線偏光光を照明光として利用する全てのタイプの電気光学装置を適用することが可能である。
本発明の照明光学系の要部を平面的に見た概略構成図である。 第1のレンズアレイ40を示す説明図である。 第2のレンズアレイ50を示す説明図である。 第1の偏光変換光学系60Aの構成を示す説明図である。 第1のレンズアレイ40と第2のレンズアレイ50と第1の偏光変換光学系60Aとの配置関係を示す説明図である。 第1のレンズアレイ40によって偏光分離膜64bの近傍に形成される集光像を示す説明図である。 第1のレンズアレイ40の変形例を示す説明図である。 本発明の照明光学系を用いた投写型表示装置の要部を平面的に見た概略構成図である。 従来の照明光学系の例を示す概略構成図である。
符号の説明
20...光源
22...光源ランプ
24...凹面鏡
30...光学要素
30...分割光学系
40...第1のレンズアレイ
40A...第1の部分レンズアレイ
40B...第2の部分レンズアレイ
40C...第1の部分レンズアレイ
40D...第2の部分レンズアレイ
40E...レンズアレイ
40F...レンズアレイ
42...第1の小レンズ
42A...第1の部分小レンズ
42B...プリズム
42C...第1の部分小レンズ
42D...第2の部分小レンズ
42a〜42e...第1の小レンズ(偏心レンズ)
42a'〜42e'...第1の小レンズ(偏心レンズ)
50...第2のレンズアレイ
52...第2の小レンズ
52a〜52d...第2の小レンズ
52a'〜52d'...第2の小レンズ
60...偏光変換光学系
60A...第1の偏光変換光学系
60A'...第1の偏光変換光学系
60B...第2の偏光変換光学系
62...遮光板
62a...遮光面
62b...開口面
64...偏光ビームスプリッタアレイ
64a...透光性板材
64b...偏光分離膜
64b'...偏光分離膜
64b1〜64b3...偏光分離膜
64b1'〜64b4'...偏光分離膜
64c...反射膜
66...選択位相差板
66a...λ/2位相差層
66b...開口層
70...重畳光学系(重畳レンズ)
80...照明領域
100...照明光学系
1000...投写型表示装置
200...色光分離光学系
202...第1のダイクロイックミラー
204...第2のダイクロイックミラー
208...反射ミラー
220...リレー光学系
222...入射側レンズ
224,228...反射ミラー
226...リレーレンズ
230...フィールドレンズ(射出側レンズ)
232,234...フィールドレンズ
300R,300G,300B...液晶ライトバルブ
320...クロスダイクロイックプリズム
321...赤色光反射ダイクロイック面
322...青色光反射ダイクロイック面
340...投写光学系
4120...光源
4130...第1のレンズアレイ
4132...小レンズ
4140...第2のレンズアレイ
4142...小レンズ
4150...偏光変換光学系
4152...偏光分離膜
4154...反射膜
4160...重畳レンズ
4180...照明領域
ELA...有効照明領域
LA...照明領域
SC...スクリーン

Claims (7)

  1. 所定の光学装置の光入射面を照明領域として照明する照明光学系であって、
    非偏光な光を射出する光源と、
    前記光源から射出された光を複数の部分光線束に分割する分割光学系と、
    非偏光な前記複数の部分光線束をそれぞれ偏光方向の揃った一種類の直線偏光光にほぼ変換して射出する偏光変換光学系と、を備え、
    前記分割光学系は、M列(Mは2以上の整数)の小レンズ列を有する第1のレンズアレイと、N列(NはMよりも小さな1以上の整数)の小レンズ列を有する第2のレンズアレイとを備えており、
    前記分割光学系は、さらに、前記第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて前記第2のレンズアレイに入射させることによって、前記第1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分光線束が前記第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に入射するように構成されており、
    前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は隣り合う2列の小レンズ列であり、
    前記2列の小レンズ列は、前記2列の小レンズ列のうち外側の1列の各小レンズの位置が、列の方向に沿って、内側の1列の各小レンズの位置からずれて配列されており、
    前記第1のレンズアレイの前記2列の小レンズ列に対応する前記第2のレンズアレイの1列の小レンズ列は、前記第1のレンズアレイの前記外側の1列の小レンズに対応する第1の小レンズと、前記内側の1列の小レンズに対応する第2の小レンズとが交互に配列されていることを特徴とする照明光学系。
  2. 請求項1記載の照明光学系であって、
    前記第1のレンズアレイの小レンズの数と、前記第2のレンズアレイの小レンズの数とが等しい、照明光学系。
  3. 請求項1または請求項2記載の照明光学系であって、
    前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は、前記N列の小レンズ列の最も外側に配置されている、照明光学系。
  4. 画像を投写して表示する投写型表示装置であって、
    所定の照明領域を照明する照明光学系と、
    前記照明領域としての光入射面を有し、前記照明光学系からの入射光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
    前記電気光学装置で得られる変調光を投写する投写光学系と、を備え、
    前記照明光学系は、
    非偏光な光を射出する光源と、
    前記光源から射出された光を複数の部分光線束に分割する分割光学系と、
    非偏光な前記複数の部分光線束をそれぞれ偏光方向の揃った一種類の直線偏光光にほぼ変換して射出する偏光変換光学系と、を備え、
    前記分割光学系は、M列(Mは2以上の整数)の小レンズ列を有する第1のレンズアレイと、N列(NはMよりも小さな1以上の整数)の小レンズ列を有する第2のレンズアレイとを備えており、
    前記分割光学系は、さらに、前記第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて前記第2のレンズアレイに入射させることによって、前記第1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分光線束が前記第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に入射するように構成されており、
    前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は隣り合う2列の小レンズ列であり、
    前記2列の小レンズ列は、前記2列の小レンズ列のうち外側の1列の各小レンズの位置が、列の方向に沿って、内側の1列の各小レンズの位置からずれて配列されており、
    前記第1のレンズアレイの前記2列の小レンズ列に対応する前記第2のレンズアレイの1列の小レンズ列は、前記第1のレンズアレイの前記外側の1列の小レンズに対応する第1の小レンズと、前記内側の1列の小レンズに対応する第2の小レンズとが交互に配列されていることを特徴とする投写型表示装置。
  5. 請求項4記載の投写型表示装置であって、
    前記第1のレンズアレイの小レンズの数と、前記第2のレンズアレイの小レンズの数とが等しい、投写型表示装置。
  6. 請求項4または請求項5記載の投写型表示装置であって、
    前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は、前記N列の小レンズ列の最も外側に配置されている、投写型表示装置。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の投写型表示装置であって、
    さらに、前記照明光学系からの射出光を少なくとも2色の色光に分離する色光分離光学系と、
    前記色光分離光学系により分離された各色光をそれぞれ変調する複数の前記電気光学装置と、
    それぞれの前記電気光学装置で変調された後の各色の変調光を合成する色光合成光学系と、を備え、
    前記色光合成手段によって得られた合成光束が前記投写光学系を介して投写される、投写型表示装置。
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