JP3684927B2 - 照明光学系及びこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

照明光学系及びこれを用いた投写型表示装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源の射出光を複数の部分光線束に分割した後に、それぞれを同一の照明領域上でほぼ重畳させる照明光学系に関するものである。また、本発明は、この照明光学系を用いて均一で明るい画像を表示可能な投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
投写型表示装置では、「ライトバルブ」と呼ばれる光変調装置に照射された照明光学系からの照明光を、表示させたい画像情報(画像信号)に応じて変調し、この変調光をスクリーン上に投写して画像表示を実現している。
【0003】
このような投写型表示装置によって表示される画像は均一で明るいことが好ましい。しかし、照明光学系の光源から射出される光は、通常、光源の光軸付近の光の強度が最も高く、光軸から離れるに従って低くなる傾向にある。このような光をそのまま照明光とすると、投写型表示装置において不均一な画像が表示されることになる。このような問題を解決するため、従来より、照明領域である光変調装置を均一に照明する光学系としてインテグレータ光学系が利用されている。
【0004】
このインテグレータ光学系としては、光源から射出される光を複数の部分光線束に分割し、分割された複数の部分光線束のそれぞれを、照明領域上で重畳することにより、均一な照明を実現するものが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
照明光学系の光源に用いられる光源ランプは、点光源であることが理想であるが、点光源を実現することは困難である。このため、上記インテグレータ光学系においては、光源からの光を複数の部分光線束に分割するとともに照明領域上で重畳する際に、光源から射出された光の利用効率が低下し、無効な光が構成部品を発熱させる場合がある。
【0006】
しかし、投写型表示装置によって表示される画像は、より明るいことが好ましため、これに用いられる照明光学系としては、光の利用効率がより高いことが望まれている。
【0007】
また、インテグレータ光学系の分割光学系は、複数の小レンズが敷き詰め配置されたレンズアレイを用いて構成されることが一般的であるが、このレンズアレイを精度よく製造することが難しいという問題もある。
【0008】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、照明光学系の光の利用効率の向上を図り、構成部品の発熱を低く押さえることができる技術を提供することを第1の目的とする。また、分割光学系に用いられるレンズアレイを容易に製造する技術を提供することを第2の目的とする。さらに、投写型表示装置において、均一でより明るい投写画像を得ることを第3の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の照明光学系は、
所定の光学装置の光入射面を照明領域として照明する照明光学系であって、
光源と、
前記光源から射出された光を複数の部分光線束に分割する複数の小レンズを有する第1のレンズアレイと、
前記第1のレンズアレイの複数の小レンズにそれぞれ対応する複数の小レンズを有する第2のレンズアレイと、を備え、
前記第2のレンズアレイは、前記第1のレンズアレイから射出された複数の部分光線束が集光される近傍位置に配置されており、前記複数の小レンズで構成される複数のレンズ列の間には、それぞれ平面部が形成されており、
前記第1のレンズアレイは、M列(Mは2以上の整数)の小レンズ列を有しており、前記第2のレンズアレイは、N列(NはMよりも小さな1以上の整数)の小レンズ列を有しており、
前記第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて前記第2のレンズアレイに入射させることによって、前記第1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分光線束が前記第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に入射するように構成されており、
前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は2列の小レンズ列であり、
前記2列の小レンズ列は、前記2列の小レンズ列のうち外側の1列の各小レンズの位置が、列の方向に沿って、内側の1列の各小レンズの位置からずれて配列されており、
前記第1のレンズアレイの前記2列の小レンズ列に対応する前記第2のレンズアレイの1列の小レンズ列は、前記第1のレンズアレイの前記外側の1列の小レンズに対応する第1の小レンズと、前記内側の1列の小レンズに対応する第2の小レンズとが交互に配列されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の照明光学系によれば、第2のレンズアレイは、前記複数の小レンズで構成される複数のレンズ列の間にそれぞれ平面部が形成されているので、各小レンズ同士は互いに平面部を介して接続され、互いに直接接することはない。これにより、レンズ同士が直接接している場合に比べて、第2のレンズアレイを容易に精度良く製造することができる。
また、第1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分光線束が第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に入射するようにすることができるので、第2のレンズアレイから射出される部分光線束の列の間隔を広げることができる。これにより、第2のレンズアレイと、当該第2のレンズアレイから射出された光を照明領域に重畳させる重畳光学系との間に複数の部分光線束の各列に対応する光学要素を備えた場合に、この各列に対応する光学要素の列方向の幅を大きくすることができるので、この各列に対応する光学要素への光の入射効率を向上させることができる。この結果、照明光学系の光の利用効率の向上を図ることができる。
さらに、第1のレンズアレイの2列の小レンズ列に対応する第2のレンズアレイの1列の小レンズ列は、第1のレンズアレイの外側の1列の小レンズに対応する第1の小レンズと、内側の1列の小レンズに対応する第2の小レンズとが交互に配列されているので、第1のレンズアレイの2列の小レンズ列から射出された複数の部分光線束を、容易に、1列に並ぶ複数の部分光線束として第2のレンズアレイに入射させることができる。
【0011】
なお、前記第2のレンズアレイの複数の小レンズは、それぞれ対応する第1のレンズアレイの複数の小レンズによって集光された部分光線束の輪郭形状に応じて、略矩形形状以外の多角形形状に形成されていることが好ましい。
【0012】
第1のレンズアレイの各小レンズから射出された部分光線束は、対応する第2のレンズアレイの各小レンズに入射しないと、有効な照明光として利用できない場合がある。この結果として照明光学系の光の利用効率が低下する場合がある。これに対して、本発明の照明光学系においては、それぞれ対応する第1のレンズアレイの複数の小レンズによって集光された部分光線束の輪郭形状に応じて、略矩形形状以外の多角形形状に形成されていることにより、第1のレンズアレイの各小レンズから射出された部分光線束が、対応する第2のレンズアレイの小レンズに隣接する他の小レンズに入射することを抑制することができる。これにより、照明光学系の光の利用効率を向上させることができる。なお、「略矩形形状」とは、完全に矩形形状(長方形や正方形)である場合のみならず、設計誤差等で完全に矩形形状となっていない場合や、多少の角の面取り加工が加えられた形状を含む。すなわち、レンズの設計思想として矩形形状であることを意味する。
【0013】
また、前記第2のレンズアレイの平面部は、前記平面部を有せずに複数の小レンズが敷き詰め配置されていると仮定したときに、前記複数の小レンズのうち前記偏光変換光学系の前記無効入射面に光を入射させる部分の少なくとも一部に形成されていることが好ましい。
【0014】
偏光変換光学系の無効入射面に入射する光は、偏光変換光学系において有効に利用できない光である。従って、上記構成においては、平面部を有せずに複数の小レンズが敷き詰め配置されていると仮定したときと比べて、照明光学系の光の利用効率をほとんど低下させることがない。
【0015】
ここで、前記第2のレンズアレイの中心を通り、互いに垂直な2つの基準軸を定義したときに、前記第2のレンズアレイの複数の小レンズを区分する区分線のうち少なくとも一部は、前記2つの基準軸から離れるに従って、前記2つの基準軸に対する傾きが大きくなるように形成されていることが好ましい。
【0016】
また、前記第2のレンズアレイの複数の小レンズの少なくとも一部は、前記2つの基準線のうち、一方の基準線に平行な2つの区分線と、他方の基準線に対して傾いた2つの区分線とで区分された台形形状を有しているようにしてもよい。
【0017】
上記のようにすれば、入射する部分光線束の輪郭形状の傾きに応じて第2のレンズアレイの小レンズを形成することができる。
【0018】
また、前記平面部の表面には光拡散面が形成されていることが好ましい。
【0019】
このようにすれば、前記平面部に入射した光は拡散されるので、偏光変換光学系の無効入射面に入射する光を減少させることができる。偏光変換光学系の無効入射面に入射する光を減少させれば、偏光板等の偏光子での発熱を低く押さえることができる。
【0020】
また、前記平面部の表面には遮光面が形成されているようにしてもよい。
【0021】
前記平面部に遮光面を形成すれば、偏光変換光学系の無効入射面に入射するような光を容易に遮光することができる。
【0026】
上記照明光学系において、
入射光線束を前記入射光線束の幅よりも小さな幅を有する射出光線束に変換するアフォーカル光学系を備えることが好ましい。
【0027】
アフォーカル光学系を備えれば、照明光学系から射出される光線束の幅が、アフォーカル光学系を備えない場合に比べて縮小することができるので、照明領域を照射する光線束の入射角を小さくすることができる。一般に、光学要素に入射する光線束の入射角が小さい方が、その光学要素における光の利用効率がよい。従って、上記構成の照明光学系によれば、光の利用効率を向上させることができる。
【0028】
ここで、前記第1のレンズアレイの近傍に、前記アフォーカル光学系を実現するための集光機能を有する集光レンズを備えており、
前記第2のレンズアレイの複数の小レンズは、前記アフォーカル光学系を実現するための光を平行化する機能を有していることが好ましい。
【0029】
上記構成によれば、アフォーカル光学系を容易に実現できる。
【0030】
本発明の投写型表示装置は、
上記各照明光学系のいずれか1つと、
前記照明領域としての光入射面を有し、前記照明光学系からの入射光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置で得られる変調光を投写する投写光学系と、
を備えることを特徴とする。
【0031】
上述したように、本発明の照明光学系は、従来に比べて光の利用効率を向上させることができる。従って、本発明の照明光学系が組み込まれた投写型表示装置では、投写画像の明るさを向上させることができる。
【0032】
なお、本発明の照明光学系は、分割光学系によるインテグレータ光学系を有しているので、光源から射出された光が光線束の断面内でその光強度分布に大きな偏りを有していた場合でも、明るさが均一で明るさや色むらの無い照明光を得ることが可能となるため、投写面全体に渡って明るさが均一で明るさや色むらの無い投写画像を得ることができる。
【0033】
上記投写型表示装置は、さらに、前記照明光学系からの射出光を少なくとも2色の色光に分離する色光分離光学系と、
前記色光分離光学系により分離された各色光をそれぞれ変調する複数の前記光変調装置と、
それぞれの前記光変調装置で変調された後の各色の変調光を合成する色光合成光学系と、を備え、
前記色光合成手段によって得られた合成光が前記投写光学系を介して投写されるようにすることもできる。
【0034】
このようにすれば、従来より明るく均一でむらの無いカラー画像を投写表示することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の各実施例を説明する。尚、以下の各実施例においては、特に断りのない限り、光の進行方向をz軸方向(光軸と平行な方向)とし、z軸方向から見て12時の方向をy軸方向(縦方向)とし、3時の方向をx軸方向(横方向)とする。
【0036】
A.第1実施例の全体構成:
図1は、第1実施例としての照明光学系100の要部を平面的に見た概略構成図である。この照明光学系100は、光源20と、分割光学系30と、偏光変換光学系60と、重畳光学系(重畳レンズ)70と、を備えている。これらの各光学要素20,30,60,70は、それぞれの中心軸が照明光学系100のシステム光軸100axに一致するように配置されている。分割光学系30および重畳光学系70は、照明領域LAの有効照明領域ELAをほぼ均一に照明するためのインテグレータ光学系を構成している。
【0037】
光源20は、放射状の光線を射出する放射光源としての光源ランプ22と、光源ランプ22から射出された放射光をほぼ平行な光線束として射出する凹面鏡24とを有している。光源ランプ22としては、通常、メタルハライドランプや高圧水銀灯などの高圧放電灯が用いられる。凹面鏡24としては、放物面鏡を用いることが好ましい。なお、放物面鏡に代えて、楕円面鏡や球面鏡なども用いることができる。
【0038】
分割光学系30は、第1のレンズアレイ40と、第2のレンズアレイ50とを備えている。第1のレンズアレイ40は、光源20から射出された略平行な光を、複数の部分光線束に分割するとともに、それぞれの部分光線束を集光して第2のレンズアレイ50および偏光変換光学系60の近傍に集光像を形成する機能を有している。
【0039】
図2は、第1のレンズアレイ40を示す説明図である。図2(A)は光の入射面側(光源20側)から見た正面図である。図2(B)および(C)は平面図および側面図である。第1のレンズアレイ40は、略矩形形状の輪郭を有する平凸状の第1の小レンズ42が複数行(M行)複数列(N列)に敷き詰め配列された構成を有している。なお、レンズアレイの大きさは、複数行複数列に敷き詰め配列された小レンズ全体の大きさをいい、それ以外の周辺部分を含まない。なお、図2は、M=8,N=6の例を示している。第1の小レンズ42は、外形形状が略矩形形状を有しているが、レンズの光軸はレンズの中心にある。以下では、このようにレンズの中心と光軸が一致しているレンズを「同心レンズ」と呼ぶ。
【0040】
各第1の小レンズ42をz軸方向に向かって見た外形形状は、通常、有効照明領域ELAの形状とほぼ相似形をなすように設定されている。例えば、照明領域として液晶パネルを想定し、有効照明領域である画像の形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、第1の小レンズ42のアスペクト比も4:3に設定することが好ましい。
【0041】
図3は、第2のレンズアレイ50を示す説明図である。図3(A)は光の入射面側(第1のレンズアレイ40側)から見た正面図である。図3(B)および(C)は平面図および側面図である。第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ42と同じ数の第2の小レンズ52が、ほぼマトリクス状に配列された構成を有している。
【0042】
ここで、中心軸50axを通りy軸方向に沿った線を基準線50yとし、中心軸50axを通りx軸方向に沿った線を基準線50xとする。複数の第2の小レンズ52は、基準線50yを中心として左右両方向(±x軸方向)に3列ずつ配列されている。右側の各列には、基準線50xを中心として上下方向に8個の第2の小レンズ52が配列されている。各第2の小レンズ52は、その配置位置に応じてそれぞれ異なった形状を有している。左側の各列は、右側の各列と同様である。なお、以下では、左側または右側を省略して各列を示す場合もある。この場合には、左側または右側の列を示している。
【0043】
第2の小レンズ52の各列は、第1のレンズアレイ40のように第1の小レンズ42の各列が敷き詰め配列されるのではなく(図2)、平面部54を介して離間して配列されている。但し、左右の第1列同士は、敷き詰め配列されている。なお、左右の第1列同士も、他の列と同様に平面部54を介して離間配列されるようにしてもよい。
【0044】
第2のレンズアレイ50の縦方向の高さおよび横方向の長さL50は、第1のレンズアレイ40の縦方向の高さH40(図2)および横方向の長さL40にほぼ等しい。但し、左右両端の平面部54に相当する長さだけ小さくなっている。
【0045】
なお、第2のレンズアレイ50の第2の小レンズ52の形状および平面部54については、後述する。
【0046】
図4は、第2のレンズアレイ50および第1のレンズアレイ40をz軸方向から示す正面図である。なお、図4に示す破線は、第1のレンズアレイ40を示している。また、+印は、第1のレンズアレイの各第1の小レンズ42の光軸を示している。第2のレンズアレイ50の各第2の小レンズ52の光軸は、対応する第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ42の光軸と一致するように構成されている。
【0047】
なお、第1のレンズアレイ40のレンズの向きは、図1に示す向きに限定される必要はなく、射出面側に凸面を有するように配置してもよい。第2のレンズアレイ50も図1に示す向きに限定される必要はなく、射出面側に凸面を有するように配置してもよい。また、重畳光学系70も、図1に示す向きに限定される必要はなく、入射面側に凸面を有するように配置してもよい。
【0048】
図1の偏光変換光学系60は、システム光軸100axを中心として第2のレンズアレイ50の−x軸方向側から射出される各部分光線束が入射する第1の偏光変換素子アレイ60aと、+x軸方向側から射出される各部分光線束が入射する第2の偏光変換素子アレイ60bと、を備えている。
【0049】
図5は、第1の偏光変換素子アレイ60aの構成を示す斜視図である。第1の偏光変換素子アレイ60aは、遮光板62と、偏光ビームスプリッタアレイ64と、偏光ビームスプリッタアレイ64の光射出面の一部に選択的に配置されたλ/2位相差板68とを備えている。偏光ビームスプリッタアレイ64は、それぞれ断面が平行四辺形の柱状の複数の第1の透光性部材64aが順次貼り合わされ、その両端に断面が台形の柱状の第2と第3の透光性部材64b,64cが貼り合わされた形状を有している。なお、第2と第3の透光性部材64b、64cは、第1の透光性部材64aと同じ断面が平行四辺形の柱状体であってもよい。また、断面が略直角三角形の柱状体であってもよい。
【0050】
各透光性部材64a,64b、64cの界面には、偏光分離膜66aと反射膜66bとが交互に形成されている。なお、この偏光ビームスプリッタアレイ64は、偏光分離膜66aと反射膜66bとが交互に配置されるように、これらの膜が形成された複数枚の板ガラスを貼り合わせて、所定の角度で斜めに切断することによって作製される。偏光分離膜66aは誘電体多層膜で、また、反射膜66bは誘電体多層膜あるいはアルミニウム膜で形成することができる。
【0051】
λ/2位相差板68は、偏光分離膜66aあるいは反射膜66bの光の射出面のx方向の写像部分に、選択的に配置されている。この例では、偏光分離膜66aの光の射出面のx方向の写像部分にλ/2位相差板68が選択配置されている。
【0052】
遮光板62は、複数の遮光面62aと複数の開口面62bとがストライプ状に配列して構成されたものである。この例では、反射膜66bの光の入射面のx方向の写像部分に遮光面62aが配列され、偏光分離膜66aの光の入射面のx方向の写像部分に開口面62bが配列されている。これにより、第1の偏光変換素子アレイ60aに入射する光のうち開口面62bを通過した光が、偏光分離膜66aにのみ入射する。遮光板62としては、平板状の透明体(例えばガラス板)に遮光性の膜(例えばクロム膜、アルミニウム膜、及び、誘電体多層膜)を部分的に形成したものや、あるいは、例えばアルミニウム板のような遮光性の平板に開口部を設けたもの等を使用できる。
【0053】
図6は、第1の偏光変換素子アレイ60aの機能を示す説明図である。遮光板62の開口面62bを通過した非偏光な光線束(s偏光光+p偏光光)は、偏光ビームスプリッタアレイ64の偏光分離膜66aに入射し、2種類の直線偏光光(s偏光光とp偏光光と)に分離される。p偏光光のほとんどは、偏光分離膜66aをそのまま透過する。一方、s偏光光のほとんどは、偏光分離膜66aで反射され、さらに反射膜66bで反射されて、偏光分離膜66aをそのまま通過したp偏光光とほぼ平行な状態で射出される。偏光分離膜66aを透過したp偏光光は、λ/2位相差板68によってs偏光光に変換されて射出する。この結果、第1の偏光変換素子アレイ60aに入射した非偏光な光のほとんどはs偏光光に変換されて射出する。もちろん反射膜66bで反射される光の射出面部分だけにλ/2位相差層68を形成することにより、ほとんどの光線束をp偏光光に変換して射出することもできる。
【0054】
ここで、非偏光な光が偏光分離膜66aではなく、反射膜66bに直接入射するとすると、第1の偏光変換素子アレイ60aからは、s偏光光ではなくp偏光光の光が射出されることになる。上述したように、本実施例では、遮光板62の遮光面62aによって反射膜66bに光が入射するのを防止している。従って、反射膜66bに非偏光な光が入射して、第1の偏光変換素子アレイ60aから望ましくない直線偏光光が射出されるのを防止することができる。
【0055】
なお、隣り合う1つの偏光分離膜66aおよび1つの反射膜66bと、1つのλ/2位相差板68とを含む1つのブロックを、1列の偏光変換素子とみなすことができる。偏光変換素子アレイ60aは、このような偏光変換素子が、x方向に複数列配列されたものである。この実施例では、3列の偏光変換素子で構成されている。
【0056】
第2の偏光変換素子アレイ60bは、システム光軸100axを対称軸として偏光変換素子アレイ60aと対称な構造を有しており、同様の機能を有しているので、説明を省略する。
【0057】
なお、以上の説明からわかるように、遮光板62の遮光面62aに対応する偏光変換素子アレイ60a,60bの光の入射面が偏光変換光学系60の無効入射面に相当し、遮光板62の開口面62bに対応する偏光変換素子アレイ60a,60bの光の入射面が偏光変換光学系60の有効入射面に相当する。本実施例では、偏光変換素子アレイ60a,60bの反射膜66bのx方向の写像部分が無効入射面に相当し、偏光分離膜66aのx方向の写像部分が有効入射面に相当する。
【0058】
なお、上記偏光変換光学系60としては、2つの偏光変換素子アレイ60a,60bではなく、1つの偏光変換素子アレイを備えるようにすることも可能である。
【0059】
図1の光源20から射出された光は、第1のレンズアレイ40の複数の第1の小レンズ42によって複数の部分光線束に分割される。分割された複数の部分光線束は、第2のレンズアレイ50の対応する第2の小レンズ52に入射されるように集光されて、第2のレンズアレイ50および偏光変換光学系60の近傍でそれぞれそれぞれ集光像を形成する。なお、図1は、説明を容易にするため、各部分光線束の中心軸を実線で示している。第2のレンズアレイ50は、各第2の小レンズ52に入射した光が照明領域LAに有効に照射されるように集光する機能を有している。各第2の小レンズ52から射出された部分光線束は、偏光変換光学系60の偏光分離膜66aに入射する。偏光変換光学系60に入射した複数の部分光線束は、上述したように、ほとんど1種類の直線偏光光にそれぞれ変換される。偏光変換光学系60から射出された複数の部分光線束は、重畳光学系70に入射し、重畳光学系70の重畳作用によって、照明領域LAの有効照明領域ELA上でほぼ重畳される。この結果、有効照明領域ELAは、ほとんど1種類の直線偏光光でほぼ均一に照明されることになる。
【0060】
なお、第2のレンズアレイ50と、偏光変換光学系60と、重畳光学系70とは、離間して示されている。しかしながら、通常は、それぞれの界面における光の損失を低減するために、それぞれを接着剤で貼り合わせるなどして、密接して配置されることが好ましい。また、重畳光学系70は、省略することも可能である。
【0061】
B.第2のレンズアレイ50の機能:
以下では、第2のレンズアレイ50の機能を説明するため、まず、図7に示す比較例のレンズアレイ50Mの機能を説明する。この比較例のレンズアレイ50Mは、小レンズ列の間に平面部が形成されていない点以外は、図3に示した第2のレンズアレイ50と同じである。
【0062】
図8は、第1のレンズアレイ40によって形成される集光像について示す説明図である。図の集光像は、等高線によって示された光強度によって表されている。図8は、第2のレンズアレイ50の右上部にある1/4の部分の集光像のみを示している。なお、通常、光源20から射出される光の特性は、光軸を中心として対称となるため、左半分の集光像は右半分の集光像に対して左右対称となり、下半分の集光像は上半分の集光像に対して上下対称となる。
【0063】
光源20を構成する光源ランプ22は、点光源ではないため、各部分光線束の集光像も、光源ランプの形状に応じた形状を有している。この例では、システム光軸100axと集光像の形成される位置とを結ぶ方向(以下、「放射方向」と呼ぶ)に沿って細長い形状(略長円形状や略楕円形状)を有している。また、光源20から射出される光は、システム光軸100axから離れるほど平行性に優れる傾向にあるため、周辺の集光像ほど全体の大きさが小さくなる傾向にある。
【0064】
このような場合、第2のレンズアレイが、第1のレンズアレイ40と同じ形状を有するレンズアレイであると仮定すると、図8に示すように、各部分光線束による集光像が対応する小レンズからはみ出してしまう部分が多く発生する場合がある(図中、斜線で示す)。第1のレンズアレイおよび第2のレンズアレイによって構成される分割光学系は、それぞれ対応する小レンズを通過した光線束が、重畳光学系70を介して有効照明領域ELAに照射されるように設定されている。従って、対応する小レンズ以外のレンズに入射した光線束は、有効照明領域ELAに有効に照射されない場合がある。上記のように、はみ出している部分が多いと、それだけ照明光学系としての光の利用効率が低下することになる。
【0065】
図9は、第1のレンズアレイ40によって比較例である第2のレンズアレイ50Mの近傍位置に形成された集光像と第2のレンズアレイ50Mとの関係について示す説明図である。各集光像の長軸のx軸に対する傾きは、放射方向、すなわち、システム光軸100axと各集光像の中心とを結ぶ線とx軸との成す角に応じて変化する。例えば、図9の下から第1行目の集光像は、長軸がx軸方向に沿うように形成されており、図9の左から第1列目の集光像は、長軸がy軸方向に沿うように形成されている。第2、第3列目の第2、第3行目の集光像は、長軸がその位置に応じて傾いて形成されている。そこで、第2のレンズアレイ50Mは、各部分光線束によって形成される集光像の長軸の傾き応じて、各集光像を効率良く区分するように、それぞれの位置に応じた台形形状の第2の小レンズ52Mによって構成されている。具体的には、各集光像は、第2のレンズアレイ50Mの各第2の小レンズ52Mによって以下のように区分されている。
【0066】
各列は、y軸に平行に区分されている。各行は、集光像の長軸の傾きに応じて異なった傾き(x軸に対する傾き)で区分されている。例えば、システム光軸100axから離れた行ほど集光像の長軸の傾きが大きくなるので、これに応じて各行間の区分線の傾きは大きくなる。但し、システム光軸100axから第1列目の各集光像は、その長軸がほとんどy軸に沿うようにたっているので、各行間の区分線は、各集光像の長軸の傾きに応じて若干傾きを有しているが、ほぼx軸に沿って区分されている。
【0067】
上記のように構成された第2のレンズアレイ50Mの場合、各集光像が、対応する第2の小レンズ52Mからはみ出すことを抑制することができるので、第2のレンズアレイとして第1のレンズアレイ40と同様な略矩形形状の小レンズで構成されたレンズアレイを用いた場合に比べて、照明光学系の効率を向上させることができる。
【0068】
なお、第2のレンズアレイ50Mは、第2のレンズアレイ50Mを構成する第2の小レンズ52Mが台形形状である場合を示しているが、これに限定されるものではない。また、上記説明では、光源から射出される光の特性が、システム光軸100axを中心として対称であるとして説明しているが、対称でない場合にも適用可能である。要するに、第2のレンズアレイを、各集光像を効率良く区分するように、対応する集光像の大きさや傾き等の輪郭形状に応じて、矩形形状以外の多角形形状を有する小レンズで構成するようにすれば、各集光像が、対応する第2の小レンズからはみ出すことを抑制することができるので、第2のレンズアレイとして第1のレンズアレイ40と同様な略矩形形状の小レンズで構成されたレンズアレイを用いた場合に比べて、照明光学系の効率を向上させることができる。
【0069】
図9は、第2のレンズアレイ50Mと、第1のレンズアレイ40によって第2のレンズアレイ50Mの近傍位置に形成された集光像との関係について示す説明図である。各集光像の長軸のx軸に対する傾きは、放射方向とx軸との成す角、すなわち、システム光軸100axと各集光像の中心とを結ぶ方向とx軸との成す角に応じて変化する。例えば、図9の下から1行目の集光像は、長軸がx軸方向に沿うように形成されており、図9の左から1列目の集光像は、長軸がy軸方向に沿うように形成されている。第2、第3列目の第2、第3行目の集光像は、長軸がその位置に応じて傾いて形成されている。そこで、第2のレンズアレイ50Mは、各部分光線束によって形成される集光像の長軸の傾き応じて、各集光像を効率良く区分するように、それぞれの位置に応じた台形形状の第2の小レンズ52Mによって構成されている。具体的に、第2のレンズアレイ50Mの各第2の小レンズ52Mは以下のように区分されている。
【0070】
第2のレンズアレイ50Mの各列を区分する区分線は、y軸方向に平行な直線で区分されている。なお、各列を区分する区分線は、必ずしも直線でなくてもよく、また、y軸に平行でなくてもよい。但し、以下の理由からy軸方向に平行な直線であることが好ましい。
【0071】
図9の下部には、偏光変換光学系60が参考的に示されている。偏光変換光学系60の遮光面62aおよび開口面62bは、第2のレンズアレイ50Mの各列毎に配置されている。また、各列の開口面62bは、第2のレンズアレイ50から射出された部分光線束がそれぞれ入射するように配列されており、遮光面62aは各列の開口面62bの間に配列されている。従って、各列を区分するy軸に沿った区分線のx軸方向の位置は、遮光面62aのx軸方向の幅の中にあることが好ましい。そこで、第2のレンズアレイ50Mの各列は、y軸方向に平行な直線で区分されている。このようにすれば、各列の区分が容易である。
【0072】
第2のレンズアレイ50Mの各行は、集光像の長軸の傾きに応じて異なった傾き(x軸に対する傾き)で区分されている。例えば、システム光軸100axから離れた行ほど集光像の長軸の傾きが大きくなるので、これに応じて各行間の区分線の傾きは大きくなる。但し、第1列目の各集光像は、その長軸がほとんどy軸に沿うように立っているので、各行間の区分線は、各集光像の長軸の傾きに応じて若干傾きを有しているが、ほぼx軸に沿って区分されている。
【0073】
また、第2のレンズアレイ50は以下のように区分されていると見ることもできる。すなわち、システム光軸100axを通り、x軸に平行な基準線(基準軸)を50xとし、y軸に平行な基準線(基準軸)を50yとすると、基準線50xに沿った1行目および基準線50yに沿った1列目の第2の小レンズ52を区分する区分線以外の第2の小レンズの区分線は、少なくとも2つの基準線50x,50yから離れるに従って、2つの基準線50x,50yに対する傾きが大きくなるように形成されている。
【0074】
上記のように構成された第2のレンズアレイ50Mを用いた場合、各集光像が、対応する第2の小レンズ52Mからはみ出すことを抑制することができるので、第2のレンズアレイとして第1のレンズアレイと同じ形状のレンズアレイを用いた場合に比べて、照明光学系の効率を向上させることができる。
【0075】
なお、上記説明では、第2のレンズアレイ50Mを構成する第2の小レンズ52Mが台形形状である場合を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、三角形や五角形、あるいは菱形であってもよい。また、上記説明では、光源20から射出される光の特性が、システム光軸100axを中心として対称であるとして説明しているが、対称でない場合にも適用可能である。要するに、第2のレンズアレイを、各集光像を効率良く区分するように、対応する集光像の大きさや傾き等の輪郭形状に応じて、矩形形状以外の多角形形状を有する小レンズで構成するようにすればよい。
【0076】
本実施例の第2のレンズアレイ50は、上記比較例の第2のレンズアレイ50Mの各小レンズM列方向の端部を平面部54としている。この変形は、以下の利点を有している。
【0077】
第2のレンズアレイ50Mのように小レンズが敷き詰め配置されているようなレンズアレイを作製する場合、小レンズ同士が接する境界の形状が劣化しやすい。例えば、接している曲面の傾斜が小さくなったり大きくなったりする場合があり、これにより、その境界部分の厚みが厚くなったり、薄くなったりしてしまう。この境界部分が薄くなりすぎて分離してしまう場合もある。このような分離を防ぐため、通常、薄くなることを考慮してある程度厚みのあるレンズアレイを作製している。このような問題は、レンズ面同士が接している場合よりも、レンズ面と平面とが接する場合のほうが起こりにくい。
【0078】
従って、第2のレンズアレイ50は、遮光面62aと開口面62bとが並ぶ方向に沿った各第2の小レンズ52同士が互いに平面部54を介して形成されているので、製造が容易であるという利点がある。
【0079】
また、上述したように、比較例の第2のレンズアレイ50Mの各列の各小レンズ52Mの列方向の端部は、偏光変換光学系60の遮光面62aに相当する位置にある。遮光面62aは無効入射面であるので、各小レンズ52Mのうち、遮光面62aに入射する光を射出する部分が無くても、照明光学系全体の光の利用効率は変わらない。そこで、本実施例の第2のレンズアレイ50は、比較例の第2のレンズアレイ50Mのうち、遮光面62aに入射する光を射出する部分、すなわち、第2のレンズアレイ50Mの各列の端部を平面部54としたものである。
【0080】
なお、各小レンズ52Mのうち、遮光面62aに入射する光を射出する部分全体を平面部とする必要は無く、少なくとも一部を平面部とするようにすれば良い。すなわち、第2のレンズアレイの平面部は、このような平面部を有せずに複数の小レンズが敷き詰め配置されていると仮定したときに、複数の小レンズのうち偏光変換光学系の無効入射面に光を入射させる部分の少無くとも一部に形成されていれば良い。このようにすれば、第2のレンズアレイを容易に製造することができる。なお、平面部の幅は、少なくとも約2mm以上あればよい。
【0081】
また、平面部54の表面に遮光面を形成すれば、偏光変換素子アレイ60a,60bに設けられた遮光板62を省略することもできる。この遮光面は、平面部54の表面上に、遮光板を貼りつけたり、遮光性の膜を形成することにより実現できる。また、平面部54の表面に拡散面を形成すれば、この平面部54を通過して偏光変換素子アレイ60a,60bの遮光面62aに入射する光を削減することができる。これにより、偏光変換素子アレイ60a,60bに設けられた遮光板62を省略することもできる。このような拡散面は、例えば、平面部54の表面を金剛砂ですることによって形成することができる。
【0082】
以上説明したように、本実施例の照明光学系100は、第2のレンズアレイ50を用いることにより、照明光学系の効率を向上させることができる。また、この第2のレンズアレイ50は、製造が容易である。
【0083】
C.第2実施例:
図11は、第2実施例としての照明光学系100Aの要部を平面的に見た概略構成図である。この照明光学系100Aは、第1実施例の分割光学系30と偏光変換光学系60とを変更したものであり、他の構成は第1実施例と同じである。
【0084】
第2実施例の分割光学系30Aは、第1のレンズアレイ40Aと、第2のレンズアレイ50Aとを備えている。
【0085】
図11は、第1のレンズアレイ40Aを示す説明図である。図11(A)は、第1のレンズアレイ40Aの斜視図である。図11(B)は光の入射面側(光源20側)から見た正面図である。図11(C)および(D)は平面図および底面図であり、図11(E)および(D)は、左側面図および右側面図である。第1のレンズアレイ40Aは、第1実施例の第1のレンズアレイ40(図2)と同様に、略矩形形状の輪郭を有する平凸状の第1の小レンズ42Aが複数行複数列に敷き詰め配列された構成を有している。但し、各列の行数(各列に含まれる小レンズの数)は必ずしも同じである必要はない。
【0086】
ここで、中心軸40Aaxを通りy軸方向に沿った線を基準線40Ayとし、中心軸40Aaxを通りx軸方向に沿った線を基準線40Axとする。複数の第1の小レンズ42Aは、基準線40Ayを中心として左右両方向(±x軸方向)に3列ずつ配列されている。右側第1と第2列目の各列には、基準線40Axを中心として上下方向に8個の第1の小レンズ42Aが配列されており、右側第3列目の列には7個の第1の小レンズ42が敷き詰め配列されている。また、右側第3列目の列の各行の第1の小レンズ42は、右側第2列目の列の各行の第1の小レンズ42のちょうど行間に配列されている。なお、左側の各列は、右側の各列と同様である。なお、以下では、左側または右側を省略して各列を示す場合もある。この場合には、左側または右側の列を示している。
【0087】
図11(B)に示す・,×,+印は、各第1の小レンズ42Aの光軸の位置を示している。各第1の小レンズ42Aの光軸の位置は、配列されている位置に応じて異なった位置に設定されている。・印は第1列目の第1の小レンズ42Aの光軸の位置を示している。+印は、2列目の第1の小レンズ42Aの光軸の位置を示し、×印は、3列目の第1の小レンズ42Aの光軸の位置を示している。
【0088】
図12は、第2のレンズアレイ50Aを示す説明図である。図12(A)は、第2のレンズアレイ50Aの斜視図である。図12(B)は光の入射面側(第1のレンズアレイ40A側)から見た正面図である。図12(C)および(D)は平面図および底面図であり、図12(E)および(D)は、左側面図および右側面図である。
【0089】
ここで、中心軸50Aaxを通りy軸方向に沿った線を基準線50Ayとし、中心軸50Aaxを通りx軸方向に沿った線を基準線50Axとする。複数の第2の小レンズ52Aは、基準線50Ayを中心として左右両方向(±x軸方向)に2列ずつ配列されている。右側の第1列目には、基準線50Axを中心として上下方向に8個の第2の小レンズ52Aが配列されている。右側の第2列目には、15個の第2の小レンズ52Aが配列されている。各列の列方向の端部には、第1実施例の第2のレンズアレイ50(図3)と同様に、平面部54Aが設けられている。左側の各列も同様である。但し、左右の第1列同士は、敷き詰め配列されている。なお、左右の第1列同士も、他の列と同様に平面部54Aを介して離間配列されるようにしてもよい。各第2の小レンズ52Aは、その配置位置に応じてそれぞれ異なった形状を有している。なお、以下では、左側または右側を省略して各列を示す場合もある。この場合には、左側または右側の列を示している。
【0090】
第2のレンズアレイ50Aの縦方向の高さおよび横方向の長さL50Aは、第1のレンズアレイ40の縦方向の高さH40A(図2)および横方向の長さL40Aにほぼ等しい。但し、左右両端の平面部54Aに相当する長さだけ小さくなっている。
【0091】
偏光変換光学系60Aは、第2のレンズアレイ50Aの列数に応じた列数の偏光変換素子を有する偏光変換素子アレイを、システム光軸100Aaxに対して対称に備えている。本実施例では、偏光変換素子アレイ60a(図5)よりも1列少ない偏光変換素子アレイが用いられている。
【0092】
第2のレンズアレイ50Aも第1実施例の第2のレンズアレイ50と同様に、図13に示す第2のレンズアレイ50Nの各第2の小レンズの列方向の端部を平面部としたものである。以下では、第2のレンズアレイ50Aの説明を容易にするため、第2のレンズアレイ50Aを第2のレンズアレイ50Nとして説明する。
【0093】
図13は、第2のレンズアレイ50Nを示す説明図である。図13(A)は、第2のレンズアレイ50Nの斜視図である。図13(B)は光の入射面側(第1のレンズアレイ40A側)から見た正面図である。図13(C)および(D)は平面図および底面図であり、図13(E)および(D)は、左側面図および右側面図である。
【0094】
この第2のレンズアレイ50Nは、第1実施例で説明した第1の機能を有する第2のレンズアレイ50Mと同様に、配置位置に応じて異なった形状を有する第2の小レンズ52Mが複数行複数列配列された構成を有している。第2のレンズアレイ50Nは、第1のレンズアレイ40Aの各第1の小レンズ42Aに対応するように、第1の小レンズ42Aと同じ数の第2の小レンズ52Nを有している。但し、第1のレンズアレイ40Aの第2列目と第3列目の小レンズに対応する第2のレンズアレイ50Nの小レンズは、第2列目のみに、すなわち1列に並べられている。第2のレンズアレイ50Nの縦方向の高さH50Nおよび横方向の長さL50Nは、第1のレンズアレイ40Aの縦方向の高さH40A(図11(B))および横方向の長さL40Aにほぼ等しい。なお、中心軸50Naxを通りy軸方向に沿った線を基準線50Nyとし、中心軸50Naxを通りx軸方向に沿った線を基準線50Nxとする。
【0095】
図13(B)に示す・,×,+印は、各第2の小レンズ52Nの光軸の位置を示している。各第2の第2の小レンズ52Nの光軸の位置は、配列されている位置に応じて異なった位置に設定されている。・印は第1列目の第2の小レンズ52Nの光軸の位置を示している。+印は、2列目の上から奇数行の第2の小レンズ52Nの光軸の位置を示し、×印は、偶数行の第2の小レンズ52Nの光軸の位置を示している。
【0096】
以下では、この第2のレンズアレイ50Nの説明を容易にするために、まず、図14に示す仮想的な第2のレンズアレイ50Bを用いた場合を例に説明する。図14(A)は、第2のレンズアレイ50Bの光を入射面側(第1のレンズアレイ40A側)から見た正面図を示している。図14(B)は底面図を示している。
【0097】
第2のレンズアレイ50Bは、略矩形形状の輪郭を有する平凸状の第2の小レンズ52Bが複数行複数列に敷き詰め配列された構成を有している。第2のレンズアレイ50Bは、第1のレンズアレイ40Aの各第1の小レンズ42Aに対応するように、第1の小レンズ42Aと同じ数の第2の小レンズ52Bを有している。但し、以下に説明するように、第1のレンズアレイ40Aの第2列目と第3列目の小レンズに対応する第2のレンズアレイ50Bの小レンズは、第2列目のみに、すなわち1列に並べられている。第2のレンズアレイ50Bの縦方向の高さH50Bおよび横方向の長さL50Bは、レンズアレイ40Aの縦方向の高さH40A(図11(B))および横方向の長さL40Aにほぼ等しい。なお、中心軸50Baxを通りy軸方向に沿った線を基準線50Byとし、中心軸50Baxを通りx軸方向に沿った線を基準線50Bxとする。
【0098】
複数の第2の小レンズ52Bは、基準線50Byを中心として左右両方向(±x軸方向)に2列ずつ配列されている。右側第1列には、第1のレンズアレイ40Aの右側第1列に配列されている第1の小レンズ42A(図11(B))と同じ数の第2の小レンズ52Bが配列されている。すなわち、基準線50Bxを中心として上下両方向にそれぞれ4行の第2の小レンズ52Bが配列されている。右側第2列目の列には、第1のレンズアレイ40Aの右側第2、第3列目に配列された第1の小レンズ42Aの数の和と同じ数、すなわち15個の第2の小レンズ52Bが配列されている。右側第2列目の列の奇数行の第2の小レンズ52Bは、第1のレンズアレイ40Aの右側第2列目の第1の小レンズ42Aに対応しいる。また、偶数行の第2の小レンズ52Bは、第1のレンズアレイ40Aの右側第3列目の第1の小レンズ42Aに対応している。
【0099】
右側各列のy軸方向の全体の長さは同じに設定されている。但し、各第2の小レンズ52のz軸方向から見たy方向の長さは、その位置に応じて異なった大きさを有している。なお、第2のレンズアレイ50Bの左側の各第2の小レンズ52Aも右側と同様である。
【0100】
図14(A)に示す・,×,+印は、各第2の小レンズ52Bの光軸の位置を示している。・印は第1列目の第2の小レンズ52Bの光軸の位置を示している。+印は、2列目の上から奇数行の第2の小レンズ52Bの光軸の位置を示し、×印は、偶数行の第2の小レンズ52Aの第2の小レンズ52Bの光軸の位置を示している。各第2の小レンズ52Bの光軸の位置も、第1のレンズアレイ40Aの各第1の小レンズ42Aと同様に、配列されている位置に応じて異なった位置に設定されている。これは、以下の理由による。
【0101】
図15は、第1のレンズアレイ40Aと第2のレンズアレイ50Bとの配置関係を示す平面図である。システム光軸100Aaxよりも−x方向側と+x方向側とは、対称な構成であるので、ここでは、−x方向側において説明する。
【0102】
第2のレンズアレイ50Bは、第1のレンズアレイ40Aとほぼ同じ大きさを有しているが、図11および図14に示したように第1のレンズアレイ40Aの列数に比べて1列少ない。従って、第2のレンズアレイ50Bの第2の小レンズ52B(52Ba〜52Bc)は、第1のレンズアレイ40Aの第1の小レンズ42A(42Aa〜42Ac)に比べて、個々の小レンズのx軸方向の幅が大きい。このため、第1のレンズアレイ40Aの第1〜第3列目の第1の小レンズ42Aa〜42Acは、対応する第2のレンズアレイ50Bの第2の小レンズ52Ba〜52Bcに各部分光線束をそれぞれ入射させるように、それぞれ異なった位置に光軸を有するレンズで構成されている。また、第1のレンズアレイ40Aの第1の小レンズ42Aa〜42Acに対応する第2のレンズアレイ50Bの第2の小レンズ52Ba〜52Bcも、それぞれ異なった位置に光軸を有するレンズで構成されている。また、第1のレンズアレイ40Aの第2列目に対応する第2の小レンズ52Bbと第3列目に対応する第2の小レンズ52Bcは、上述したように、第2のレンズアレイ50の第3列目を構成するように1列に配列されている。より具体的には第2の小レンズ52Bcと第2の小レンズ52Bbとが交互に配列されている。
【0103】
第1のレンズアレイ40Aの各第1の小レンズ42Aa〜42Acから射出された各部分光線束は、各レンズの位置に応じて偏向され、第2のレンズアレイ50Bの対応する各第2の小レンズ52Ba〜52Bcに入射する。各第2の小レンズ52Ba〜52Bc入射した各部分光線束は、それぞれの中心軸がシステム光軸100Aaxにほぼ平行となるように偏向される。
【0104】
図16は、第1のレンズアレイ40Aによって第2のレンズアレイ50Bの近傍位置に形成された集光像について示す説明図である。図16は、図8と同様に、右上半分の集光像のみを示している。
【0105】
第2のレンズアレイ50Bの近傍に形成される光の集光像は、図16に示すように、2列に並ぶので、同じ幅の中に3列の集光像が形成される場合に比べて、集光像の列の間隔を広げることができる。このことは以下の利点を有している。
【0106】
偏光変換光学系は、図5及び図6を用いて説明したように、隣り合う偏光分離膜66aと反射膜66bとを含む偏光変換素子を第2のレンズアレイの列数に応じた数だけ配列された構成を有しており、偏光変換素子に含まれる偏光分離膜66aに入射した光をほぼ1種類の直線偏光光に変換するものである。従って、偏光分離膜66aへの光の入射効率が高いほど光の利用効率が良い。
【0107】
第1のレンズアレイ40Aと第2のレンズアレイ50Bにより分割光学系30Bを構成した場合には、集光像の列の間隔(部分光線束の列間隔)を広げることができるので、偏光変換素子の列方向の幅を大きくすることができる。これにより、偏光変換素子に含まれる偏光分離膜66aの幅を大きくすることができるので、第2のレンズアレイ50Bから射出された光の偏光変換光学系60Aへの入射効率を向上させることができる。この結果、照明光学系の光の利用効率を向上させることができる。
【0108】
また、集光像の列の間隔を、列数を少なくしない場合の集光像の間隔と同じとすれば、第2のレンズアレイおよび偏光変換光学系を小さくすることができる。この場合には、後段に配置される光学要素に入射する光線束の入射角を小さくすることができる。光学要素に入射する光線束の入射角が小さい方が、その光学要素における光の利用効率が良いので、結果として照明光学系の光の利用効率を向上させることができる。
【0109】
第2のレンズアレイ50Nは、上記第2のレンズアレイ50Bによる機能と第1実施例の第2のレンズアレイ50Mの機能とを併せ持っている。すなわち、第2のレンズアレイ50Bの近傍に形成される集光像は、図16に示すように、その位置に応じて対応する小レンズからはみ出してしまう部分が発生する場合がある。そこで、第2のレンズアレイ50Nは、図17に示すように、各部分光線束によって形成される集光像を集光像の形状に応じて区分するように形成された多角形形状の第2の小レンズ52Nで構成することとした。これにより、各部分光線束の集光像が対応する第2のレンズアレイ50Nの第2の小レンズ52Nからはみ出すことを抑制することができるので、仮想的な第2のレンズアレイ50Bを用いた場合に比べて、照明光学系の光の利用効率を向上させることができる。
【0110】
本実施例の実施例の第2のレンズアレイ50Aは、上述の第2のレンズアレイ50Nの各第2の小レンズの列方向の端部を平面部としたものであり、第2のレンズアレイ50Nと同様の機能を有している。従って、本実施例の照明光学系100Aは、第2のレンズアレイとして第1のレンズアレイ40と同様な略矩形形状の小レンズで構成されたレンズアレイを用いた場合に比べて、照明光学系の効率を向上させることができる。
【0111】
また、第2のレンズアレイ50Aは、各第2の小レンズ52Nの列方向の端部が平面部54で構成されているので、製造が容易である。さらに、以下に示す利点もある。
【0112】
図18は、第2のレンズアレイ50Nの第2列目の上から第2行目の第2の小レンズ52Nと、第2のレンズアレイ50Aの第2列目の上から2行目の第2の小レンズ52Aとを示す概略側面図である。図18(A)および(B)からわかるように、第2のレンズアレイ50Aの第2の小レンズ52の端部には、第2のレンズアレイ50Nの第2の小レンズ52Nの端部に相当する部分に平面部54Aが形成されている。このため、第2のレンズアレイ50Aの第2の小レンズ52Aのレンズ面が基板部56に潜り込む度合いは、第2の小レンズ52Nのレンズ面が基板部56に潜り込む度合いに比べて小さくすることができる。これにより、第2のレンズアレイ50Nに比べて基板部56の厚みを薄くすることができるという利点がある。
【0113】
なお、本実施例の照明光学系100Aにおいては、第1のレンズアレイ40Aで分割された複数の部分光線束のうち、左端の2列および右端の2列によって形成される集光像をそれぞれ1列に配列するようにしている。しかし、これに限定されるものではない。例えば、3列以上の複数の列の部分光線束によって形成される集光像を1列に配列するようにしてもよい。また、左右両端の2列をそれぞれ1列にまとめる必要はなく、いずれか、一方のみを1列にまとめてもよい。また、最端の2列である必要もない。さらに、3列を2列にまとめるようにしてもよい。すなわち、一般には、第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて第2のレンズアレイに入射させるようにすればよい。なお、以上の変形は、以下の第3実施例においても同様に適用可能である。
【0114】
E.第3実施例:
図19は、第3実施例としての照明光学系100Cの要部を平面的に見た概略構成図である。この照明光学系100Cは、第2実施例の分割光学系30Aと偏光変換光学系60Aとを変更したものであり、他の構成は第2実施例と同じである。
【0115】
第3実施例の分割光学系30Cは、第1のレンズアレイ40Cと、第2のレンズアレイ50Cとを備えている。
【0116】
図20は、第1のレンズアレイ40Cを示す説明図である。図20(A)は、第1のレンズアレイ40Cの斜視図である。図20(B)は光の入射面側(光源20側)から見た正面図である。図20(C)および(D)は平面図および底面図であり、図20(E)および(D)は、左側面図および右側面図である。第1のレンズアレイ40Cは、第2実施例の第1のレンズアレイ40A(図11)の第1の小レンズ42Aが形成された面とは反対側に、第1のレンズアレイ40Aよりも大きな集光レンズ44を備えた構成を有している。集光レンズ44は平凸レンズである。
【0117】
第2のレンズアレイ50Cは、集光レンズ44によって集光される光線束の大きさに応じて、第2実施例の第2のレンズアレイ50A(図12)を全体に縮小した形状を有している。但し、各第2の小レンズ52Cは、集光レンズ44によって集光される光を平行光に戻す機能と、第2のレンズアレイ50Aの各第2の小レンズ52Aの機能とを併せ持つように構成されている。
【0118】
図21は、第1のレンズアレイ40Cの集光レンズ44の機能を示す説明図である。図21は、光源20と、集光レンズ44と、第1のレンズアレイ40Dと、第2のレンズアレイ50Dとが順に配置された構成を示している。第1のレンズアレイ40Dの各第1の小レンズ42Dは、第1実施例のレンズアレイ40を構成する第1の小レンズ42と同じ同心レンズである。第2のレンズアレイ50Dは、第1のレンズアレイの第1の小レンズ42Dよりも小さい第2の小レンズ52Dで構成されている。各第2の小レンズ52Dは、その配置位置に応じて光軸の位置が異っている。
【0119】
光源20から射出された略平行な光は、集光レンズ44の集光作用によって集光光となる。集光レンズ44から射出された集光光は、第1のレンズアレイ40Dの各第1の小レンズ42Dによって複数の部分光線束に分割される。各第1の小レンズ42Dから射出された部分光線束は、各部分光線束の中心軸が集光レンズ44の集光作用によってシステム光軸100Daxの方向に傾くように偏向され、第2のレンズアレイ50Dの対応する第2の小レンズ52Dに入射する。第2の小レンズ52Dは、入射した部分光線束の中心軸がシステム光軸100Daxに平行となるように偏向する機能を有している。この結果、第2のレンズアレイ50Dから射出される光の全体は、集光レンズ44に入射した時の光の全体の幅よりも縮小される。このように、集光レンズ44および第2のレンズアレイ50Dは、集光レンズ44に入射した光線束をその幅よりも小さな幅を有する光線束に変換するアフォーカル光学系として機能する。集光レンズ44は、アフォーカル光学系を実現するための集光機能を有しており、第2のレンズアレイ50Dはアフォーカル光学系を実現するための光を平行化する機能を有している。
【0120】
アフォーカル光学系から射出された光は、全体として縮小されているので、アフォーカル光学系のない場合に比べて、後段に配置される光学系への入射角を小さくすることができる。第2実施例でも説明したように、光学要素に入射する光線束の入射角が小さい方が、その光学要素における光の利用効率がよい。従って、アフォーカル光学系を備えることにより、光の利用効率を向上させることができる。
【0121】
本実施例の第1のレンズアレイ40Cの集光レンズ44はアフォーカル光学系の集光機能に相当し、第2のレンズアレイ50Cは、第2実施例の第2のレンズアレイ50A(図12)の機能と、上記第2のレンズアレイ50D(図21)の機能、すなわち、アフォーカル光学系の光を平行化する機能とを有している。従って、本実施例の照明光学系100Cによれば、第2実施例と同様に、第2のレンズアレイ50Cの後段に配置される偏光変換光学系60Cへの入射効率を高めることができる。また、アフォーカル光学系の機能により、第2のレンズアレイ50Cの後段に配置される光学要素における光の利用効率を向上させることができる。この結果、本実施例の照明光学系100Cにおいても、光の利用効率を向上させることができる。また、この照明光学系100Cに用いられる第2のレンズアレイ50Cの製造が容易である。
【0122】
F.投写型表示装置:
図22は、本発明の照明光学系100Cを用いた投写型表示装置1000の要部を平面的に見た概略構成図である。この投写型表示装置1000は、本発明の照明光学系100Cを用いている。
【0123】
投写型表示装置1000は、照明光学系100Cと、色光分離光学系200と、リレー光学系220と、3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、クロスダイクロイックプリズム320と、投写光学系340とを備えている。投写型表示装置1000は、照明光学系100Cから射出された光を、色光分離光学系200で赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離し、分離された各色光を液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを通して画像情報(画像信号)に対応させて変調し、変調された各色光をクロスダイクロイックプリズム320で合成して、投写光学系340を介してスクリーンSC上に画像を表示するものである。
【0124】
照明光学系100Cは、上述したように、偏光方向の揃えられた直線偏光光(上述の例では、s偏光光)の照明光を射出し、照明領域LAである液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを照明する。液晶ライトバルブ300R,300G,300Bは、それぞれ、液晶パネルと、その光入出射面側に配置された偏光板とによって構成されている。液晶パネルの光の入射面に配置されている偏光板は、照明光の偏光度をさらに高めるためのものであり、照明光学系100Cから射出される直線偏光光の偏光方向が、これらの偏光板の透過軸方向となるように配置されている。このようにすれば、照明光学系100Cから射出された照明光に含まれる直線偏光光の純度(偏光度)をより高めることができる。なお、照明光学系100Cから射出される照明光の偏光度が著しく高い場合には、この光入射面側に配置される偏光板を省略することもできる。
【0125】
色光分離光学系200は、2枚のダイクロイックミラー202,204と、反射ミラー208とを備えており、照明光学系100から射出される光線束を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー202は、照明光学系100から射出された光の赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射する。第1のダイクロイックミラー202を透過した赤色光Rは、反射ミラー208で反射されて、クロスダイクロイックプリズム320へ向けて射出される。色光分離光学系200から射出された赤色光Rは、フィールドレンズ232を通って赤色光用の液晶ライトバルブ300Rに達する。このフィールドレンズ232は、照明光学系100から射出された各部分光線束をその中心軸に対して平行な光線束に変換する。他の液晶ライトバルブの前に設けられたフィールドレンズ234,230も同様である。
【0126】
第1のダイクロイックミラー202で反射された青色光Bと緑色光Gのうちで、緑色光Gは第2のダイクロイックミラー204によって反射されて、色光分離光学系200からクロスダイクロイックプリズム320へ向けて射出される。色光分離光学系200から射出された緑色光Gは、フィールドレンズ234を通って緑色光用の液晶ライトバルブ300Gに達する。一方、第2のダイクロイックミラー204を透過した青色光Bは、色光分離光学系200から射出されて、リレー光学系220に入射する。リレー光学系220に入射した青色光Bは、リレー光学系220に備えられる入射側レンズ222、リレーレンズ226および反射ミラー224,228および射出側レンズ(フィールドレンズ)230を通って青色光用の液晶ライトバルブ300Bに達する。ここで、青色光Bにリレー光学系が用いられているのは、青色光Bの光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ222に入射した青色光をそのまま、射出側レンズ230に伝えるためである。なお、照明光学系100の重畳光学系70から、液晶ライトバルブ300R、液晶ライトバルブ300G、入射側レンズ222までの距離は、ほぼ等しくなるように設定されている。
【0127】
3つの液晶ライトバルブ300R,300G,300Bは、与えられた画像信号に従って、3色の色光をそれぞれ変調して画像を形成する光変調装置としての機能を有する。クロスダイクロイックプリズム320は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを通って変調された3色の色光を合成してカラー画像を形成する色光合成光学系としての機能を有する。なお、クロスダイクロイックプリズム320には、赤色光を反射する誘電体多層膜が形成された赤色光反射ダイクロイック面321と、青色光を反射する誘電体多層膜が形成された青色光反射ダイクロイック面322とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。これらの赤色光反射ダイクロイック面321と青色光反射ダイクロイック面322によって3つの色光が合成されて、カラー画像を投写するための合成光が形成される。クロスダイクロイックプリズム320で生成された合成光は、投写光学系340の方向に射出される。投写光学系340は、クロスダイクロイックプリズム320から射出された合成光を投写して、スクリーンSC上にカラー画像を表示する。なお、投写光学系340としてはテレセントリックレンズを用いることができる。
【0128】
この投写型表示装置1000は、光の利用効率の高いインテグレータ光学系による照明光学系100Cを用いているので、均一で明るい画像を表示させることができる。
【0129】
上記実施例においては、照明光学系100Cを用いた場合を例に説明しているが、他の実施例の照明光学系を用いることも可能である。
【0130】
上記投写型表示装置1000においては、本発明の照明光学系100Cを、3つの液晶パネル(液晶ライトバルブ)を用いてカラー画像を投写する投写型表示装置に適用した場合を説明しているが、これに限定される必要はない。本発明の照明光学系は、種々の装置における照明光学系として利用可能である。例えば、1枚の液晶パネルを用いてモノクロ画像やカラー画像を投写する投写型表示装置にも適用可能である。また、投写型表示装置以外の表示装置にも適用可能である。
【0131】
また、上記投写型表示装置1000は、透過型の投写型表示装置に本発明の照明光学系を適用した場合を例に説明しているが、本発明の照明光学系は、反射型の投写型表示装置にも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、光変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型の光変調装置としては、例えば、反射型の液晶パネルや、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(TI社の商標)がある。反射型の投写型表示装置では、クロスダイクロイックプリズムは、光を赤、緑、青の3色の光に分離する色光分離手段として利用できると共に、変調された3色の光を再度合成して同一の方向に射出する色光合成手段としても利用できる。反射型の投写型表示装置にこの発明を適用した場合にも、透過型の投写型表示装置とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0132】
なお、本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としての照明光学系100の要部を平面的に見た概略構成図である。
【図2】第1のレンズアレイ40を示す説明図である。
【図3】第2のレンズアレイ50を示す説明図である。
【図4】第2のレンズアレイ50および第1のレンズアレイ40をz軸方向から示す正面図である。
【図5】第1の偏光変換素子アレイ60aの構成を示す斜視図である。
【図6】第1の偏光変換素子アレイ60aの機能を示す説明図である。
【図7】比較例の第2のレンズアレイ50Mを示す説明図である。
【図8】第1のレンズアレイ40によって形成される集光像について示す説明図である。
【図9】第1のレンズアレイ40によって比較例である第2のレンズアレイ50Mの近傍位置に形成された集光像と第2のレンズアレイ50Mとの関係について示す説明図である。
【図10】第2実施例としての照明光学系100Aの要部を平面的に見た概略構成図である。
【図11】第1のレンズアレイ40Aを示す説明図である。
【図12】第2のレンズアレイ50Aを示す説明図である。
【図13】第2のレンズアレイ50Nを示す説明図である。
【図14】第2のレンズアレイ50Bを示す説明図である。
【図15】第1のレンズアレイ40Aと第2のレンズアレイ50Bとの配置関係を示す平面図である。
【図16】第1のレンズアレイ40Aによって第2のレンズアレイ50Bの近傍位置に形成された集光像について示す説明図である。
【図17】第2のレンズアレイ50Nと第1のレンズアレイ40によって第2のレンズアレイ50Aの近傍位置に形成された集光像との関係について示す説明図である。
【図18】第2のレンズアレイ50Nの第2列目の上から第2行目の第2の小レンズ52Nと、第2のレンズアレイ50Aの第2列目の上から2行目の第2の小レンズ52Aとを示す概略側面図である。
【図19】第3実施例としての照明光学系100Cの要部を平面的に見た概略構成図である。
【図20】第1のレンズアレイ40Cを示す説明図である。
【図21】第1のレンズアレイ40Cの集光レンズ44の機能を示す説明図である。
【図22】本発明の照明光学系100Cを用いた投写型表示装置1000の要部を平面的に見た概略構成図である。
【符号の説明】
20…光源
22…光源ランプ
24…凹面鏡
30…分割光学系
30A…分割光学系
30B…分割光学系
30C…分割光学系
40…第1のレンズアレイ
40A…第1のレンズアレイ
40C…第1のレンズアレイ
40D…第1のレンズアレイ
42…第1の小レンズ
42A…第1の小レンズ
42Aa〜42Ac…第1の小レンズ
42D…第1の小レンズ
44…集光レンズ
50…第2のレンズアレイ
50A…第2のレンズアレイ
50B…第2のレンズアレイ
50C…第2のレンズアレイ
50D…第2のレンズアレイ
50M…第2のレンズアレイ
50N…第2のレンズアレイ
52…第2の小レンズ
52A…第2の小レンズ
52B…第2の小レンズ
52Ba〜52Bc…第2の小レンズ
52C…第2の小レンズ
52D…第2の小レンズ
52M…第2の小レンズ
52N…第2の小レンズ
54…平面部
54A…平面部
56…基板部
60…偏光変換光学系
60A…偏光変換光学系
60C…偏光変換光学系
60a,60b…偏光変換素子アレイ
62…遮光板
62a…遮光面
62b…開口面
64…偏光ビームスプリッタアレイ
64a…第1の透光性部材
64b…第2の透光性部材
64c…第3の透光性部材
66a…偏光分離膜
66b…反射膜
70…重畳光学系
100…照明光学系
100A…照明光学系
100C…照明光学系
1000…投写型表示装置
200…色光分離光学系
202…第1のダイクロイックミラー
204…第2のダイクロイックミラー
208…反射ミラー
220…リレー光学系
222…入射側レンズ
224,228…反射ミラー
226…リレーレンズ
230…射出側レンズ(フィールドレンズ)
232…フィールドレンズ
234…フィールドレンズ
300R,300G,300B…液晶ライトバルブ
320…クロスダイクロイックプリズム
321…赤色光反射ダイクロイック面
322…青色光反射ダイクロイック面
340…投写光学系

Claims (19)

  1. 所定の光学装置の光入射面を照明領域として照明する照明光学系であって、
    光源と、
    前記光源から射出された光を複数の部分光線束に分割する複数の小レンズを有する第1のレンズアレイと、
    前記第1のレンズアレイの複数の小レンズにそれぞれ対応する複数の小レンズを有する第2のレンズアレイと、を備え、
    前記第2のレンズアレイは、前記第1のレンズアレイから射出された複数の部分光線束が集光される近傍位置に配置されており、前記複数の小レンズで構成される複数のレンズ列の間には、それぞれ平面部が形成されており、
    前記第1のレンズアレイは、M列(Mは2以上の整数)の小レンズ列を有しており、前記第2のレンズアレイは、N列(NはMよりも小さな1以上の整数)の小レンズ列を有しており、
    前記第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて前記第2のレンズアレイに入射させることによって、前記第1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分光線束が前記第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に入射するように構成されており、
    前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は2列の小レンズ列であり、
    前記2列の小レンズ列は、前記2列の小レンズ列のうち外側の1列の各小レンズの位置が、列の方向に沿って、内側の1列の各小レンズの位置からずれて配列されており、
    前記第1のレンズアレイの前記2列の小レンズ列に対応する前記第2のレンズアレイの1列の小レンズ列は、前記第1のレンズアレイの前記外側の1列の小レンズに対応する第1の小レンズと、前記内側の1列の小レンズに対応する第2の小レンズとが交互に配列されていることを特徴とする照明光学系。
  2. 請求項1記載の照明光学系であって、
    前記第2のレンズアレイの複数の小レンズは、それぞれ対応する第1のレンズアレイの複数の小レンズによって集光された部分光線束の輪郭形状に応じて、略矩形形状以外の多角形形状に形成されている、照明光学系。
  3. 請求項1または請求項2記載の照明光学系であって、
    前記第2のレンズアレイの平面部は、前記平面部を有せずに複数の小レンズが敷き詰め配置されていると仮定したときに、前記複数の小レンズのうち前記偏光変換光学系の前記無効入射面に光を入射させる部分の少なくとも一部に形成されている、照明光学系。
  4. 請求項2または請求項3記載の照明光学系であって、
    前記第2のレンズアレイの中心を通り、互いに垂直な2つの基準軸を定義したときに、前記第2のレンズアレイの複数の小レンズを区分する区分線のうち少なくとも一部は、前記2つの基準軸から離れるに従って、前記2つの基準軸に対する傾きが大きくなるように形成されている、照明光学系。
  5. 請求項2または請求項3記載の照明光学系であって、
    前記第2のレンズアレイの複数の小レンズの少なくとも一部は、前記2つの基準線のうち、一方の基準線に平行な2つの区分線と、他方の基準線に対して傾いた2つの区分線とで区分された台形形状を有している、照明光学系。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の照明光学系であって、
    前記平面部の表面には光拡散面が形成されている、照明光学系。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の照明光学系であって、
    前記平面部の表面には遮光面が形成されている、照明光学系。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の照明光学系であって、
    入射光線束を前記入射光線束の幅よりも小さな幅を有する射出光線束に変換するアフォーカル光学系を備える、照明光学系。
  9. 請求項8記載の照明光学系であって、
    前記第1のレンズアレイの近傍に、前記アフォーカル光学系を実現するための集光機能を有する集光レンズを備えており、
    前記第2のレンズアレイの複数の小レンズは、前記アフォーカル光学系を実現するための光を平行化する機能を有している、照明光学系。
  10. 画像を投写して表示する投写型表示装置であって、
    所定の照明領域を照明する照明光学系と、
    前記照明領域としての光入射面を有し、前記照明光学系からの入射光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置で得られる変調光を投写する投写光学系と、を備え、
    前記照明光学系は、
    光源と、
    前記光源から射出された光を複数の部分光線束に分割する複数の小レンズを有する第1のレンズアレイと、
    前記第1のレンズアレイの複数の小レンズにそれぞれ対応する複数の小レンズを有する第2のレンズアレイと、を備え、
    前記第2のレンズアレイは、前記第1のレンズアレイから射出された複数の部分光線束が集光される近傍位置に配置されており、前記複数の小レンズで構成される複数のレンズ列の間には、それぞれ平面部が形成されており、
    前記第1のレンズアレイは、M列(Mは2以上の整数)の小レンズ列を有しており、前記第2のレンズアレイは、N列(NはMよりも小さな1以上の整数)の小レンズ列を有しており、
    前記第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて前記第2のレンズアレイに入射させることによって、前記第1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分光線束が前記第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に入射するように構成されており、
    前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は2列の小レンズ列であり、
    前記2列の小レンズ列は、前記2列の小レンズ列のうち外側の1列の各小レンズの位置が、列の方向に沿って、内側の1列の各小レンズの位置からずれて配列されており、
    前記第1のレンズアレイの前記2列の小レンズ列に対応する前記第2のレンズアレイの1列の小レンズ列は、前記第1のレンズアレイの前記外側の1列の小レンズに対応する第1の小レンズと、前記内側の1列の小レンズに対応する第2の小レンズとが交互に配列されていることを特徴とする投写型表示装置。
  11. 請求項10記載の投写型表示装置であって、
    前記第2のレンズアレイの複数の小レンズは、それぞれ対応する第1のレンズアレイの複数の小レンズによって集光された部分光線束の輪郭形状に応じて、略矩形形状以外の多角形形状に形成されている、投写型表示装置。
  12. 請求項10または請求項11記載の投写型表示装置であって、
    前記第2のレンズアレイの平面部は、前記平面部を有せずに複数の小レンズが敷き詰め配置されていると仮定したときに、前記複数の小レンズのうち前記偏光変換光学系の前記無効入射面に光を入射させる部分の少なくとも一部に形成されている、投写型表示装置。
  13. 請求項11または請求項12記載の投写型表示装置であって、
    前記第2のレンズアレイの中心を通り、互いに垂直な2つの基準軸を定義したときに、前記第2のレンズアレイの複数の小レンズを区分する区分線のうち少なくとも一部は、前記2つの基準軸から離れるに従って、前記2つの基準軸に対する傾きが大きくなるように形成されている、投写型表示装置。
  14. 請求項11または請求項12記載の投写型表示装置であって、
    前記第2のレンズアレイの複数の小レンズの少なくとも一部は、前記2つの基準線のうち、一方の基準線に平行な2つの区分線と、他方の基準線に対して傾いた2つの区分線とで区分された台形形状を有している、投写型表示装置。
  15. 請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の投写型表示装置であって、
    前記平面部の表面には光拡散面が形成されている、投写型表示装置。
  16. 請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の投写型表示装置であって、
    前記平面部の表面には遮光面が形成されている、投写型表示装置。
  17. 請求項10ないし請求項16のいずれかに記載の投写型表示装置であって、
    入射光線束を前記入射光線束の幅よりも小さな幅を有する射出光線束に変換するアフォーカル光学系を備える、投写型表示装置。
  18. 請求項17記載の投写型表示装置であって、
    前記第1のレンズアレイの近傍に、前記アフォーカル光学系を実現するための集光機能を有する集光レンズを備えており、
    前記第2のレンズアレイの複数の小レンズは、前記アフォーカル光学系を実現するための光を平行化する機能を有している、投写型表示装置。
  19. 請求項10ないし請求項18のいずれかに記載の投写型表示装置であって、
    さらに、前記照明光学系からの射出光を少なくとも2色の色光に分離する色光分離光学系と、
    前記色光分離光学系により分離された各色光をそれぞれ変調する複数の光変調装置と、
    それぞれの前記電気光学装置で変調された後の各色の変調光を合成する色光合成光学系と、を備え、
    前記色光合成手段によって得られた合成光が前記投写光学系を介して投写される、投写型表示装置。
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