JP2007233121A - 照明装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる2灯式の照明装置であって、複数の光源装置のうちいずれかの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能な照明装置を提供する。
【解決手段】第1の光源装置10と、第2の光源装置20と、第1の光源装置10からの照明光束と第2の光源装置20からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系30と、インテグレータ光学系120とを備える照明装置100。光合成光学系30は、偏光分離面40と、反射面42と、第1のλ/2板50と、偏光分離合成面44と、第2のλ/2板52と、偏光合成面46とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】第1の光源装置10と、第2の光源装置20と、第1の光源装置10からの照明光束と第2の光源装置20からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系30と、インテグレータ光学系120とを備える照明装置100。光合成光学系30は、偏光分離面40と、反射面42と、第1のλ/2板50と、偏光分離合成面44と、第2のλ/2板52と、偏光合成面46とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、照明装置及びプロジェクタに関する。
従来より高輝度のプロジェクタが求められており、その要求に応えるものとして2つの光源装置からの光を三角プリズムで合成する構成を有するプロジェクタ(いわゆる2灯式のプロジェクタ)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような従来の2灯式のプロジェクタによれば、照明装置として、2つの光源装置を有する照明装置を用いているため、従来より高輝度のプロジェクタを構成することができる。
しかしながら、このような従来の2灯式のプロジェクタにおいては、2つの光源装置のうちいずれかの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりすると、被照明領域における面内光強度分布が不均一になり、その結果、投写画像の品質が劣化するという問題があった。この問題は、2灯式のプロジェクタのみに見られる問題ではなく、3組以上の光源装置を有するプロジェクタにおいても共通して見られる問題である。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる照明装置であって、複数の光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能な照明装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような照明装置を備えたプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、従来の2灯式のプロジェクタにおいて、2つの光源装置のうち一方の光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりすると、被照明領域における面内光強度分布が不均一になる原因を徹底的に調査した。その結果、その原因は、2つの光源装置からの照明光束が所定の角度をもって三角プリズムで合成されるために、2つの光源装置からの照明光束が、被照明領域では同じ照明範囲で重畳されているが同じ角度をもって重畳されていないことに起因することが判明した。本発明者は、この知見に基づき、2つの光源装置からの照明光束が同じ角度をもって重畳されるようにすると、上記問題を解決することができることに想到し、本発明を完成させるに至った。
本発明の照明装置は、照明光束を射出する第1の光源装置と、照明光束を射出する第2の光源装置と、前記第1の光源装置からの照明光束と前記第2の光源装置からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系と、前記光合成光学系からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータ光学系とを備え、前記光合成光学系は、前記第1の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面と、前記偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面と、前記反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板と、前記第2の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面と、前記第2の光源装置からの照明光束のうち前記偏光分離合成面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板と、前記第1の位相差板を通過した第1の偏光成分に係る照明光束と前記第2の位相差板を通過した第2の偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面とを有することを特徴とする。
また、本発明の照明装置は、照明光束を射出する第1の光源装置と、照明光束を射出する第2の光源装置と、前記第1の光源装置からの照明光束と前記第2の光源装置からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系と、前記光合成光学系からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータ光学系とを備え、前記光合成光学系は、前記第1の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面と、前記偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面と、前記反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板と、前記第2の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、前記第1の位相差板を通過した第1の偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面と、前記第2の光源装置からの照明光束のうち前記偏光分離合成面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板と、前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束と前記第2の位相差板を通過した第2の偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面とを有することを特徴とする。
さらにまた、本発明の照明装置は、照明光束を射出する第1の光源装置と、照明光束を射出する第2の光源装置と、前記第1の光源装置からの照明光束と前記第2の光源装置からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系と、前記光合成光学系からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータ光学系とを備え、前記光合成光学系は、前記第1の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面と、前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束を前記偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面と、前記偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板と、前記第2の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、前記反射面で反射された第1の偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面と、前記第2の光源装置からの照明光束のうち前記偏光分離合成面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板と、前記第1の位相差板を通過した第1の偏光成分に係る照明光束と前記第2の位相差板を通過した第2の偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面とを有することを特徴とする。
このため、こられ本発明の照明装置によれば、第1の光源装置及び第2の光源装置から照明光束を射出させ、これらの照明光束を光合成光学系にそれぞれ入射させることにより、光合成光学系からは、2つの光源装置(第1の光源装置及び第2の光源装置)からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。このため、2つの光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能な照明装置を提供することが可能になる。
なお、本発明の照明装置を2組以上用いることによって、2つの光源装置を有する2灯式のプロジェクタのみならず、複数の光源装置を有する多灯式のプロジェクタを構成できるようになる。
本発明の照明装置においては、前記第1の光源装置は、第1の楕円面リフレクタと、前記第1の楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する第1の発光管と、前記第1の楕円面リフレクタからの集束光を前記光合成光学系における前記偏光分離面に向けて射出する第1の凹レンズとを有し、前記第2の光源装置は、第2の楕円面リフレクタと、前記第2の楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する第2の発光管と、前記第2の楕円面リフレクタからの集束光を前記光合成光学系における前記偏光分離合成面に向けて射出する第2の凹レンズとを有することが好ましい。
このように構成することにより、第1の光源装置及び第2の光源装置からは楕円面リフレクタの大きさよりも小さな略平行光束が射出されるようになるため、照明装置の小型化を図ることができる。
本発明の照明装置においては、前記第1の発光管には、前記第1の発光管から被照明領域側に射出される光を前記第1の発光管に向けて反射する第1の反射手段が設けられ、前記第2の発光管には、前記第2の発光管から被照明領域側に射出される光を前記第2の発光管に向けて反射する第2の反射手段が設けられていることが好ましい。
このように構成することにより、発光管から被照明領域側に放射される光が発光管に向けて反射されるため、発光管の被照明領域側端部まで覆うような大きさに各楕円面リフレクタの大きさを設定することを必要とせず、各楕円面リフレクタの小型化を図ることができ、結果として照明装置の小型化を図ることができる。
また、各楕円面リフレクタの小型化を図ることができることにより、楕円面リフレクタから楕円面リフレクタの第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができるため、各凹レンズの大きさ、光合成光学系の大きさ、インテグレータ光学系の大きさをさらに小さくすることができ、照明装置のさらなる小型化を図ることができる。
また、各楕円面リフレクタの小型化を図ることができることにより、楕円面リフレクタから楕円面リフレクタの第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができるため、各凹レンズの大きさ、光合成光学系の大きさ、インテグレータ光学系の大きさをさらに小さくすることができ、照明装置のさらなる小型化を図ることができる。
本発明の照明装置においては、前記光合成光学系は、複数のプリズムを組み合わせて構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、プリズムの屈折率は空気の屈折率よりも大きいため、光合成光学系を通過する照明光束の光路長を比較的短いものにすることが可能となる。その結果、光合成光学系の小型化、ひいては照明装置の小型化を図ることができる。
本発明の照明装置においては、前記光合成光学系は、同一形状の3つの偏光プリズムと、1つの反射プリズムとを組み合わせて構成されているが好ましい。
このように構成することにより、2種類の光学部材で光合成光学系を構成することができるため、製造コストの低廉化を図ることができる。
本発明の照明装置においては、前記光合成光学系を構成する各プリズムは、それぞれ接着されていることが好ましい。
このように構成することにより、プリズム間における不要な反射が低減するため、光利用効率が向上するとともに迷光レベルが低減する。
この場合、各プリズムとほぼ同じ屈折率を有する接着剤を用いることが好ましい。
本発明の照明装置においては、前記第1の凹レンズと、前記光合成光学系における前記第1の凹レンズに対応する位置に配置されるプリズムとは接着され、前記第2の凹レンズと、前記光合成光学系における前記第2の凹レンズに対応する位置に配置されるプリズムとは接着されていることが好ましい。
このように構成することにより、上記部品間における不要な反射が低減するため、光利用効率が向上するとともに迷光レベルが低減する。
この場合、各光学要素とほぼ同じ屈折率を有する接着剤を用いることが好ましい。
本発明の照明装置においては、前記第1の凹レンズと、前記光合成光学系における前記第1の凹レンズに対応する位置に配置されるプリズムとは離隔して配置され、前記第2の凹レンズと、前記光合成光学系における前記第2の凹レンズに対応する位置に配置されるプリズムとは離隔して配置されていることも好ましい。
このように構成した場合には、各光学要素間の位置調整を容易に行うことができるようになる。また、各光学要素に及ぼす熱的影響を軽減することができる。
この場合、第1の凹レンズの光入射面及び光射出面、第2の凹レンズの光入射面及び光射出面並びに光合成光学系の光入射面(第1の凹レンズに対応する位置及び第2の凹レンズに対応する位置)には、減反射膜がコーティングされていることが好ましい。
これにより、上記の各光学要素に入射する照明光束及び上記の各光学要素から射出される照明光束における不要な反射の発生を抑制することができる。
本発明の照明装置においては、前記第1の位相差板及び前記第2の位相差板は、無機材料からなることが好ましい。
第1の光源装置及び第2の光源装置から射出される光は、単位面積当たりの光強度が極めて強いため、第1の位相差板及び第2の位相差板で少しの割合でも光が吸収されると多量の熱が発生し、第1の位相差板及び第2の位相差板の温度が上昇してしまう。このため、第1の位相差板及び第2の位相差板として、耐熱性の高い無機材料からなるものを用いることが好ましい。耐熱性の高い無機材料としては、雲母や水晶などを例示することができる。
本発明の照明装置においては、前記インテグレータ光学系は、前記光合成光学系からの照明光束を集束光に変換して射出する集光レンズと、前記集光レンズからの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッドとを有することが好ましい。
このように構成することにより、インテグレータロッドの働きによって、照明光束の面内光強度分布をより均一なものにすることが可能となる。
本発明の照明装置においては、前記インテグレータロッドは、中空のインテグレータロッドであってもよいし、中実のインテグレータロッドであってもよい。
中空のインテグレータロッドとしては、例えば4枚の反射ミラーにおける反射面を内側に向けて貼り合わせた筒状のライトトンネルなどを好適に用いることができる。また、中実のインテグレータロッドとしては、例えば内面全反射タイプの中実のロッド部材(ガラスロッド)などを好適に用いることができる。
本発明の照明装置においては、前記インテグレータ光学系は、前記インテグレータロッドの光入射面に配置され、中央部に光入射のための開口部を有する反射層と、前記インテグレータロッドの光射出面に配置されるλ/4板と、前記λ/4板の光射出側に配置される反射型偏光板とをさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、インテグレータロッドに入射した照明光束のうち一方の偏光成分に係る照明光束が反射側偏光板を通過する場合には、他方の偏光成分に係る照明光束は反射型偏光板で反射される。この反射光はインテグレータロッドの光入射面に配置された反射層で反射され、再度反射型偏光板に到達する。このとき、この光はλ/4板をすでに2回通過しているため、偏光方向が90度回転し、一方の偏光成分に係る照明光束として反射型偏光板を通過する。すなわち、インテグレータロッドから射出される光の偏光方向を略1種類の偏光方向に揃えることが可能となる。したがって、液晶装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置を用いたプロジェクタにおいて特に好適なものとなる。
本発明の照明装置においては、前記インテグレータ光学系は、前記インテグレータロッドの光入射側に配置され、前記集光レンズからの照明光束を略1種類の直線偏光成分を有する光束に変換する偏光変換素子をさらに有することが好ましい。
このように構成することによっても、インテグレータロッドに入射する光の偏光方向を略1種類の偏光方向に揃えることが可能となるため、液晶装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置を用いたプロジェクタにおいて特に好適なものとなる。
本発明の照明装置においては、前記インテグレータロッドと前記偏光変換素子とは接着されていることが好ましい。
このように構成することにより、偏光変換素子とインテグレータロッドとの間における望ましくない多重反射が抑制され、光利用効率が低下したり迷光レベルが上昇したりすることがなくなる。また、偏光変換素子とインテグレータロッドとを容易に一体化することができる。また、偏光変換素子とインテグレータロッドとの間において、装置組み立て後における位置ずれの発生を未然に防止することができる。
この場合、偏光変換素子及びインテグレータロッドとほぼ同じ屈折率を有する接着剤を用いることが好ましい。
本発明の照明装置においては、前記インテグレータ光学系は、前記光合成光学系からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズをそれぞれ有する2つの第1レンズアレイと、前記2つの第1レンズアレイの各第1小レンズに対応する複数の第2小レンズをそれぞれ有する2つの第2レンズアレイと、前記2つの第2レンズアレイからのそれぞれの部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光束に変換する2つの偏光変換素子と、前記2つの偏光変換素子からのそれぞれの光を被照明領域で重畳させる重畳レンズとを有し、前記2つの第1レンズアレイ、前記2つの第2レンズアレイ及び前記2つの偏光変換素子のそれぞれが、前記重畳レンズの光軸を含む仮想面に対して対称に配置されていることが好ましい。
このように構成することにより、2つの第1レンズアレイ、2つの第2レンズアレイ及び重畳レンズの働きによって、照明光束の面内光強度分布をより均一なものにすることが可能となる。また、2つの偏光変換素子の働きによって、照明光束の偏光方向を略1種類の偏光方向に揃えることが可能となるため、液晶装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置を用いたプロジェクタにおいて特に好適なものとなる。
また、本発明の照明装置によれば、光合成光学系の光路後段に第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子がそれぞれ2つずつ配置された構成を有しているため、光合成光学系の光路後段に第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子がそれぞれ1つずつ配置された構成を有するものと比べて、各第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子の大きさを小さくすることができ、第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子の製造が容易となるという効果もある。
本発明の照明装置においては、各第2レンズアレイにおける他方方向に沿った長さは、各第1レンズアレイにおける他方方向に沿った長さと略同一であることが好ましい。
このように構成することにより、第1レンズアレイ及び第2レンズアレイとして偏心のない又は偏心の小さいレンズアレイを用いることが可能となるため、第1レンズアレイ及び第2レンズアレイの製造が容易となる。
本発明の照明装置においては、各第2レンズアレイにおける他方方向に沿った長さは、各第1レンズアレイにおける他方方向に沿った長さよりも長いことが好ましい。
このように構成することにより、第2レンズアレイにおける各第2小レンズの大きさをある程度大きくすることができるため、第1レンズアレイにおける各第1小レンズのアーク像を各第2小レンズ内に収めることが容易となり、光利用効率の向上を図ることが可能となる。
本発明の照明装置においては、前記2つの第1レンズアレイのそれぞれは、各第1小レンズが一方方向及び一方方向に直交する他方方向をそれぞれ6行と4列とするマトリクス状に配列されたレンズアレイであることが好ましい。
このように構成することにより、レンズアレイによる十分な光均一化効果を得ながら光路後段に配置される偏光変換素子を比較的単純で小型の構造にすることが可能となる。本発明の照明装置は、画像形成領域のアスペクト比(縦横比)が3:4である電気光学変調装置を備えるプロジェクタに好適な照明装置となる。
本発明の照明装置においては、前記2つの第1レンズアレイのそれぞれは、各第1小レンズが一方方向及び一方方向に直交する他方方向をそれぞれ7行と4列とするマトリクス状に配列されたレンズアレイであることが好ましい。
このように構成することにより、レンズアレイによる十分な光均一化効果を得ながら光路後段に配置される偏光変換素子を比較的単純で小型の構造にすることが可能となる。本発明の照明装置は、画像形成領域のアスペクト比(縦横比)が9:16であるワイドビジョン用の電気光学変調装置を備えるプロジェクタに好適な照明装置となる。
本発明のプロジェクタは、上述した本発明の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置により変調された光を投写する投写光学系とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、上記したような優れた本発明の照明装置を備えているため、高輝度のプロジェクタであって、複数の光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能なプロジェクタとなる。
以下、本発明の照明装置及びプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る照明装置100及びプロジェクタ1000を説明するために示す図である。図1(a)はプロジェクタ1000の光学系を示す平面図であり、図1(b)はプロジェクタ1000の光学系を示す側面図であり、図1(c)は第1の凹レンズ18を第1の発光管12側から見た図であり、図1(d)は第2の凹レンズ58を第2の発光管52側から見た図である。図2及び図3は、実施形態1に係る照明装置100の要部を説明するために示す図である。
図1は、実施形態1に係る照明装置100及びプロジェクタ1000を説明するために示す図である。図1(a)はプロジェクタ1000の光学系を示す平面図であり、図1(b)はプロジェクタ1000の光学系を示す側面図であり、図1(c)は第1の凹レンズ18を第1の発光管12側から見た図であり、図1(d)は第2の凹レンズ58を第2の発光管52側から見た図である。図2及び図3は、実施形態1に係る照明装置100の要部を説明するために示す図である。
図4は、第1レンズアレイ130,134の正面図である。なお、図4においては、照明光束の輪郭Lも併せて示している。図5は、インテグレータ光学系120における光線を示す図である。図6は、偏光変換素子150,155の光射出面における面内光強度分布を示す図である。図7は、第1の光源装置10の第1の発光管12の発光が切れたときの照明状態を説明するために示す図である。図8は、第2の光源装置20の第2の発光管22の発光が切れたときの照明状態を説明するために示す図である。図9は、光合成光学系30を構成する光学部材を分解して示す図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図1(a)におけるシステム光軸OC方向)、x軸方向(図1(a)における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図1(a)における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、図1に示すように、いわゆる2灯式の照明装置100と、照明装置100からの照明光束を3つの色光に分離して被照明領域に導光する色分離導光光学系200と、色分離導光光学系200で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての3つの液晶装置400R,400G,400Bと、液晶装置400R,400G,400Bによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えたプロジェクタである。
実施形態1に係る照明装置100は、図1及び図2に示すように、照明光束を射出する第1の光源装置10と、照明光束を射出する第2の光源装置20と、第1の光源装置10からの照明光束と第2の光源装置20からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系30と、光合成光学系30からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータ光学系120とを備えた照明装置である。
まず、第1の光源装置10、第2の光源装置20及び光合成光学系30の構成を説明する。
第1の光源装置10は、図1に示すように、第1の楕円面リフレクタ14と、第1の楕円面リフレクタ14の第1焦点近傍に発光中心を有する第1の発光管12と、第1の楕円面リフレクタ14からの集束光を光合成光学系30における偏光分離面40に向けて射出する第1の凹レンズ18とを有している。第1の発光管12には、第1の発光管12から被照明領域側に射出される光を第1の発光管12に向けて反射する第1の反射手段としての第1の補助ミラー16が設けられている。第1の光源装置10は、光軸10axを中心軸とする光束を射出する。
第1の発光管12は、管球部と、管球部の両側に延びる一対の封止部とを有している。管球部は、球状に形成された石英ガラス製であって、この管球部内に配置された一対の電極と、管球部内に封入された水銀、希ガス及び少量のハロゲンとを有する。第1の発光管12及び後述する第2の発光管22としては、高輝度発光する種々の発光管を採用でき、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を採用できる。
第1の楕円面リフレクタ14は、第1の発光管12の一方の封止部に挿通・固着される筒状の首状部と、第1の発光管12から放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面とを有している。
第1の補助ミラー16は、第1の発光管12の管球部の略半分を覆い、第1の楕円面リフレクタ14の反射凹面と対向して配置される反射手段である。第1の補助ミラー16は、第1の発光管12の他方の封止部に挿通・固着されている。第1の補助ミラー16は、第1の発光管12から放射された光のうち第1の楕円面リフレクタ14に向かわない光を第1の発光管12に戻し第1の楕円面リフレクタ14に入射させる。
第1の凹レンズ18は、第1の楕円面リフレクタ14の被照明領域側に配置されている。そして、第1の楕円面リフレクタ14からの光を光合成光学系30における偏光分離面40に向けて射出するように構成されている。
第2の光源装置20は、第2の楕円面リフレクタ24と、第2の楕円面リフレクタ24の第1焦点近傍に発光中心を有する第2の発光管22と、第2の楕円面リフレクタ24からの集束光を光合成光学系30における偏光分離合成面44に向けて射出する第2の凹レンズ28とを有している。第2の発光管22には、第2の発光管22から被照明領域側に射出される光を第2の発光管22に向けて反射する第2の反射手段としての第2の補助ミラー26が設けられている。第2の光源装置20は、光軸20axを中心軸とする光束を射出する。
第2の発光管52は、管球部と、管球部の両側に延びる一対の封止部とを有している。管球部は、窮状に形成された石英ガラス製であって、この管球部内に配置された一対の電極と、管球部内に封入された水銀、希ガス及び少量のハロゲンとを有する。
第2の楕円面リフレクタ24は、第2の発光管22の一方の封止部に挿通・固着される筒状の首状部と、第2の発光管22から放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面とを有している。
第2の補助ミラー26は、第2の発光管22の管球部の略半分を覆い、第2の楕円面リフレクタ24の反射凹面と対向して配置される反射手段である。第2の補助ミラー26は、第2の発光管22の他方の封止部に挿通・固着されている。第2の補助ミラー26は、第2の発光管22から放射された光のうち第2の楕円面リフレクタ24に向かわない光を第2の発光管22に戻し第2の楕円面リフレクタ24に入射させる。
第2の凹レンズ28は、第2の楕円面リフレクタ24の被照明領域側に配置されている。そして、第2の楕円面リフレクタ24からの光を光合成光学系30における偏光分離合成面44に向けて射出するように構成されている。
光合成光学系30は、図2、図3、図7及び図8に示すように、第1の光源装置10からの照明光束のうちP偏光成分(第1の偏光成分)に係る照明光束を透過しS偏光成分(第2の偏光成分)に係る照明光束を反射する偏光分離面40と、偏光分離面40で反射されたS偏光成分に係る照明光束を偏光分離面40を透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面42と、反射面42で反射されたS偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、S偏光成分に係る照明光束をP偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板としての第1のλ/2板50と、第2の光源装置20からの照明光束のうちP偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、偏光分離面40を透過したP偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面44と、第2の光源装置20からの照明光束のうち偏光分離合成面44を透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板としての第2のλ/2板52と、第1のλ/2板50を通過したP偏光成分に係る照明光束と第2のλ/2板52を通過したS偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面46とを有している。
偏光分離合成面44は、第1の光源装置10からの照明光束のうち偏光分離面40を透過したP偏光成分に係る照明光束と、第2の光源装置20からの照明光束のうちS偏光成分に係る照明光束とを合成し、無偏光の光として射出する。また、偏光合成面46は、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射することにより、第1の光源装置10からの照明光束のうち第1のλ/2板50を通過したP偏光成分に係る照明光束と、第2の光源装置20からの照明光束のうち第2のλ/2板52を通過したS偏光成分に係る照明光束とを合成し、無偏光の光として射出する。
その結果、光合成光学系30からは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
その結果、光合成光学系30からは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
なお、光合成光学系30は、(ア)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面40を、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射する他の偏光分離面に替え、(イ)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射するとともにP偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面44を、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射するとともにS偏光成分に係る照明光束を透過する他の偏光分離合成面に替え、(ウ)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射することにより2つの照明光束を合成する偏光合成面46を、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射することにより2つの照明光束を合成する他の偏光合成面に替えることも可能である。このように他の偏光分離面、他の偏光分離合成面及び他の偏光合成面を備えた光合成光学系としても、光合成光学系30からは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
次に、光合成光学系30よりも光路後段に配置された各光学要素の構成を説明する。
第1レンズアレイ130,134は、図2、図4及び図5に示すように、光合成光学系30からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、複数の第1小レンズ132,136がz軸に垂直な面内に6行・4列のマトリクス状に配列された構成を有している。第1レンズアレイ130,134の各第1小レンズ132,136の輪郭形状は、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。実施形態1に係る照明装置100においては、各第1小レンズ132,136は、「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有している。
第2レンズアレイ140,144は、第1レンズアレイ130,134と略同様な構成を有し、z軸に垂直な面内に複数の第2小レンズ142,146が6行・4列のマトリクス状に配列された構成を有している。第2レンズアレイ140,144は、重畳レンズ160とともに、第1レンズアレイ130,134の各第1小レンズ132,136の像を液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。
偏光変換素子150,155は、第1レンズアレイ130,134により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子150は、第2レンズアレイ140から射出される光束のうちP偏光成分に係る光束を透過しS偏光成分に係る光束をシステム光軸OCから遠ざかる方向(x軸方向)に向けて反射する偏光分離面151と、偏光分離面151で反射されたS偏光成分に係る光束を偏光分離面151を透過したP偏光成分に係る光束に平行な方向(z軸方向)に向けて反射する反射面152と、偏光変換素子150の光射出面におけるP偏光成分に係る光束が射出される位置に配置され、P偏光成分に係る光束をS偏光成分に係る光束に変換する位相差板としてのλ/2板153とを有している。
偏光変換素子155も、偏光変換素子150と同様の構成を有し、第2レンズアレイ144から射出される光束のうちP偏光成分に係る光束を透過しS偏光成分に係る光束をシステム光軸OCから遠ざかる方向(x軸方向)に向けて反射する偏光分離面156と、偏光分離面156で反射されたS偏光成分に係る光束を偏光分離面156を透過したP偏光成分に係る光束に平行な方向(z軸方向)に向けて反射する反射面157と、偏光変換素子155の光射出面におけるP偏光成分に係る光束が射出される位置に配置され、P偏光成分に係る光束をS偏光成分に係る光束に変換する位相差板としてのλ/2板158とを有している。
重畳レンズ160は、第1レンズアレイ130,134、第2レンズアレイ140,144及び偏光変換素子150,155を経た複数の部分光束を集光して液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ160の光軸と照明装置100のシステム光軸OCとが略一致するように、重畳レンズ160が配置されている。なお、図1、図2及び図5に示す重畳レンズ160は1枚のレンズで構成されているが、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
第1レンズアレイ130、第2レンズアレイ140及び偏光変換素子150と、第1レンズアレイ134、第2レンズアレイ144及び偏光変換素子155とは、図2に示すように、システム光軸OC(重畳レンズ160の光軸)を含む仮想面に対して対称に配置されている。
色分離導光光学系200は、図1に示すように、ダイクロイックミラー210,220と、反射ミラー230,240,250と、入射側レンズ260と、リレーレンズ270とを有している。色分離導光光学系200は、重畳レンズ160から射出される照明光束を、赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる3つの液晶装置400R,400G,400Bに導く機能を有している。
ダイクロイックミラー210,220は、基板上に所定の波長領域の光束を反射し、他の波長領域の光束を透過する波長選択膜が形成された光学素子である。光路前段に配置されるダイクロイックミラー210は、赤色光成分を反射し、その他の色光成分を透過させるミラーである。光路後段に配置されるダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射し、青色光成分を透過させるミラーである。
ダイクロイックミラー210で反射された赤色光成分は、反射ミラー230により曲折され、集光レンズ300Rを介して赤色光用の液晶装置400Rの画像形成領域に入射する。
集光レンズ300Rは、重畳レンズ160からの各部分光束を各主光線に対して略平行な光束に変換するために設けられている。他の液晶装置400G,400Bの光路前段に配置された集光レンズ300G,300Bも、集光レンズ300Rと同様に構成されている。
ダイクロイックミラー210を透過した緑色光成分及び青色光成分のうち緑色光成分は、ダイクロイックミラー220で反射され、集光レンズ300Gを通過して緑色光用の液晶装置400Gの画像形成領域に入射する。一方、青色光成分は、ダイクロイックミラー220を透過し、入射側レンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250及び集光レンズ300Bを通過して青色光用の液晶装置400Bの画像形成領域に入射する。入射側レンズ260、リレーレンズ270及び反射ミラー240,250は、ダイクロイックミラー220を透過した青色光成分を液晶装置400Bまで導く機能を有している。
なお、青色光の光路にこのような入射側レンズ260、リレーレンズ270及び反射ミラー240,250が設けられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、青色光の光路の長さが長いのでこのような構成とされているが、赤色光の光路の長さを長くして、入射側レンズ260、リレーレンズ270及び反射ミラー240,250を赤色光の光路に用いる構成も考えられる。
液晶装置400R,400G,400Bは、照明光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、照明装置100の照明対象となる。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bとしては、画像形成領域が「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有する液晶装置を用いている。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bとしては、画像形成領域が「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有する液晶装置を用いている。
なお、図示を省略したが、各集光レンズ300R,300G,300Bと各液晶装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、各液晶装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置されている。これら入射側偏光板、液晶装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板から射出された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
以上のように構成された実施形態1に係る照明装置100によれば、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から照明光束を射出させ、これらの照明光束を光合成光学系30にそれぞれ入射させることにより、光合成光学系30からは、2つの光源装置(第1の光源装置10及び第2の光源装置20)からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。このため、図7及び図8に示すように、2つの光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能となる。
なお、実施形態1に係る照明装置100を2組以上用いることによって、2つの光源装置を有する2灯式のプロジェクタのみならず、複数の光源装置を有する多灯式のプロジェクタを構成できるようになる。
実施形態1に係る照明装置100においては、上記したように、第1の光源装置10は、第1の楕円面リフレクタ14と、第1の発光管12と、第1の凹レンズ18とを有し、第2の光源装置20は、第2の楕円面リフレクタ24と、第2の発光管22と、第2の凹レンズ28とを有している。
このため、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からは各楕円面リフレクタ14,24の大きさよりも小さな略平行光束が射出されるようになるため、照明装置100の小型化を図ることができる。
実施形態1に係る照明装置100においては、上記したように、第1の発光管12及び第2の発光管22には、反射手段としての第1の補助ミラー16及び第2の補助ミラー26がそれぞれ設けられている。
このため、各発光管12,22から被照明領域側に放射される光が各発光管12,22に向けて反射されるため、各発光管12,22の被照明領域側端部まで覆うような大きさに各楕円面リフレクタ14,24の大きさを設定することを必要とせず、各楕円面リフレクタ14,24の小型化を図ることができ、結果として照明装置100の小型化を図ることができる。
また、各楕円面リフレクタ14,24の小型化を図ることができることにより、各楕円面リフレクタ14,24から各楕円面リフレクタ14,24の第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができるため、各凹レンズ18,28の大きさ、光合成光学系30の大きさ、インテグレータ光学系120の大きさをさらに小さくすることができ、照明装置100のさらなる小型化を図ることができる。
また、各楕円面リフレクタ14,24の小型化を図ることができることにより、各楕円面リフレクタ14,24から各楕円面リフレクタ14,24の第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができるため、各凹レンズ18,28の大きさ、光合成光学系30の大きさ、インテグレータ光学系120の大きさをさらに小さくすることができ、照明装置100のさらなる小型化を図ることができる。
実施形態1に係る照明装置100においては、図9に示すように、光合成光学系30は、複数のプリズム(1つの反射プリズム62及び同一形状の3つの偏光プリズム60,64,66)を組み合わせて構成されている。プリズムの屈折率は空気の屈折率よりも大きいため、光合成光学系30を通過する照明光束の光路長を比較的短いものにすることが可能となる。その結果、光合成光学系30の小型化、ひいては照明装置100の小型化を図ることができる。
また、実施形態1に係る照明装置100によれば、上述したように光合成光学系30を通過する照明光束の光路長を比較的短いものにすることが可能であることから、各凹レンズ18,28と第1レンズアレイ130,134との間の距離(光路長)を短くすることが可能となる。このため、各第1小レンズ132,136のアーク像を良好に第2レンズアレイ140,144の各第2小レンズ142,146に導くことが可能となり、偏光変換素子150,155における光ののみ込みを良くすることが可能となる(図6参照。)。これにより、照明装置における光利用効率を向上することが可能となる。
また、実施形態1に係る照明装置100においては、1つの反射プリズム62及び同一形状の3つの偏光プリズム60,64,66を組み合わせて構成されている。このため、光合成光学系30を製造するにあたり、第1のλ/板50及び第2のλ/2板52を除けば、2種類の光学部材(反射プリズムと偏光プリズム)で光合成光学系30を構成することができるため、製造コストの低廉化を図ることができる。
実施形態1に係る照明装置100においては、反射プリズム62及び偏光プリズム60,64,66は、接着層Cを介してそれぞれ接着されている(図2参照。)。このため、プリズム間における不要な反射が低減するため、光利用効率が向上するとともに迷光レベルが低減する。
なお、各プリズムとほぼ同じ屈折率を有する接着剤を用いている。
なお、各プリズムとほぼ同じ屈折率を有する接着剤を用いている。
実施形態1に係る照明装置100においては、第1の凹レンズ18と偏光プリズム60とは離隔して配置され、第2の凹レンズ28と偏光プリズム64とは離隔して配置されているため、各光学要素間の位置調整を容易に行うことができるようになる。また、各光学要素に及ぼす熱的影響を軽減することができる。
なお、ここでは図示を省略したが、第1の凹レンズ18の光入射面及び光射出面、第2の凹レンズ28の光入射面及び光射出面並びに光合成光学系30の光入射面(第1の凹レンズ18に対応する位置及び第2の凹レンズ28に対応する位置)には、減反射膜がコーティングされている。これにより、上記の各光学要素に入射する照明光束及び上記の各光学要素から射出される照明光束における不要な反射の発生を抑制することができる。
実施形態1に係る照明装置100においては、第1のλ/2板50及び第2のλ/2板52の材料として水晶を用いている。
第1の光源装置10及び第2の光源装置20から射出される光は、単位面積当たりの光強度が極めて強いため、第1のλ/2板50及び第2のλ/2板52で少しの割合でも光が吸収されると多量の熱が発生し、第1のλ/2板50及び第2のλ/2板52の温度が上昇してしまう。実施形態1に係る照明装置100によれば、第1のλ/2板50及び第2のλ/2板52として水晶を用いているため、第1のλ/2板50及び第2のλ/2板52の温度上昇を抑制することができる。
実施形態1に係る照明装置100においては、図2及び図5に示すように、インテグレータ光学系120は、光合成光学系30からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズ132,136をそれぞれ有する2つの第1レンズアレイ130,134と、2つの第1レンズアレイ130,134の各第1小レンズ132,136に対応する複数の第2小レンズ142,146をそれぞれ有する2つの第2レンズアレイ140,144と、2つの第2レンズアレイ140,144からのそれぞれの部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光束に変換する2つの偏光変換素子150,155と、2つの偏光変換素子150,155からのそれぞれの光を被照明領域で重畳させる重畳レンズ160とを有している。
このため、2つの第1レンズアレイ130,134、2つの第2レンズアレイ140,144及び重畳レンズ160の働きによって、照明光束の面内光強度分布をより均一なものにすることが可能となる。また、2つの偏光変換素子150,155の働きによって、照明光束の偏光方向を略1種類の偏光方向に揃えることが可能となるため、液晶装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置を用いたプロジェクタにおいて特に好適なものとなる。
また、実施形態1に係る照明装置100によれば、光合成光学系30の光路後段に第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子がそれぞれ2つずつ配置された構成を有しているため、光合成光学系の光路後段に第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子がそれぞれ1つずつ配置された構成を有するものと比べて、各第1レンズアレイ130,134、第2レンズアレイ140,144及び偏光変換素子150,155の大きさを小さくすることができ、第1レンズアレイ130,134、第2レンズアレイ140,144及び偏光変換素子150,155の製造が容易となるという効果もある。
実施形態1に係る照明装置100においては、図4に示すように、2つの第1レンズアレイ130,134のそれぞれは、各第1小レンズ132,136が縦方向及び横方向をそれぞれ6行と4列とするマトリクス状に配列されたレンズアレイであるため、レンズアレイによる十分な光均一化効果を得ながら光路後段に配置される偏光変換素子150,155を比較的単純で小型の構造にすることが可能となる。実施形態1に係る照明装置100は、画像形成領域のアスペクト比(縦横比)が3:4である液晶装置を備えるプロジェクタに好適な照明装置となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、図2に示すように、各第2レンズアレイ140,144における横方向(x軸方向)に沿った長さは、各第1レンズアレイ130,134における横方向(x軸方向)に沿った長さと略同一であるため、第1レンズアレイ130,134及び第2レンズアレイ140,144として偏心のない又は偏心の小さいレンズアレイを用いることが可能となり、第1レンズアレイ130,134及び第2レンズアレイ140,144の製造が容易となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、2つの偏光変換素子150,155のそれぞれは、第2レンズアレイ140,144から射出される光束のうちP偏光成分に係る光束を透過しS偏光成分に係る光束をシステム光軸OCから遠ざかる方向(x軸方向)に向けて反射する偏光分離面151,156を有しているため、システム光軸OC(重畳レンズ160の光軸)近傍における光束の密度を減らすことができ、偏光変換素子150,155の配置の自由度を高めることが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、上記した実施形態1に係る照明装置100と、照明装置100からの光を画像情報に応じて変調する液晶装置400R,400G,400Bと、液晶装置400R,400G,400Bにより変調された光を投写する投写光学系600とを備えるプロジェクタである。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、上記した照明装置100を備えているため、高輝度のプロジェクタであって、第1の光源装置10及び第2の光源装置20のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能なプロジェクタとなる。
なお、実施形態1に係る照明装置100においては、第1の凹レンズ18と光合成光学系30とは離隔して配置され、第2の凹レンズ28と光合成光学系30とは離隔して配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
図10は、実施形態1の変形例1に係る照明装置100aの要部を示す平面図である。なお、図10において、図3と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図10は、実施形態1の変形例1に係る照明装置100aの要部を示す平面図である。なお、図10において、図3と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態1の変形例1に係る照明装置100aは、基本的には実施形態1に係る照明装置100とよく似た構成を有しているが、図10に示すように、第1の凹レンズ18と光合成光学系30(偏光プリズム60)とは接着され、第2の凹レンズ28と光合成光学系30(偏光プリズム64)とは接着されている点で、実施形態1に係る照明装置100とは異なっている。
このため、変形例1に係る照明装置100aによれば、第1の凹レンズ18と光合成光学系30との間、及び第2の凹レンズ28と光合成光学系30との間における不要な反射を低減させることが可能となり、光利用効率が向上するとともに迷光レベルが低減する。
また、実施形態1に係る照明装置100においては、第1レンズアレイ及び第2レンズアレイとして同じ大きさのものを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形も可能である。
[変形例2]
図11は、実施形態1の変形例2に係る照明装置100bを説明するために示す図である。なお、図11において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11は、実施形態1の変形例2に係る照明装置100bを説明するために示す図である。なお、図11において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態1の変形例2に係る照明装置100bは、基本的には実施形態1に係る照明装置100とよく似た構成を有しているが、第1レンズアレイと第2レンズアレイの大きさが異なっている点で、実施形態1に係る照明装置100とは異なっている。
すなわち、変形例2に係る照明装置100bにおいては、図11に示すように、実施形態1に係る照明装置100で用いた第1レンズアレイ130,134及び第2レンズアレイ140,144に代えて、第1レンズアレイ130b,134b及び第2レンズアレイ140b,144bを用いている。第1レンズアレイ130b,134bにおける各第1小レンズ132b,136b及び第2レンズアレイ140b,144bにおける各第2小レンズ142b,146bは、それぞれ偏心している。
変形例2に係る照明装置100bにおいては、図11に示すように、各第2レンズアレイ140b,144bにおけるx軸方向に沿った長さは、各第1レンズアレイ130b,134bにおけるx軸方向に沿った長さよりも長い。また、第2レンズアレイ140bにおけるx軸方向に沿った長さと第2レンズアレイ144bにおけるx軸方向に沿った長さとの和は、光合成光学系30の光射出面のx軸方向に沿った長さと略同一である。
このように、変形例2に係る照明装置100bによれば、各第2レンズアレイ140b,144bにおけるx軸方向に沿った長さは、各第1レンズアレイ130b,134bにおけるx軸方向に沿った長さよりも長いため、第2レンズアレイ140b,144bにおける各第2小レンズ142b,146bの大きさをある程度大きくすることができる。このため、第1レンズアレイ130b,134bにおける各第1小レンズ132b,136bのアーク像を各第2小レンズ142b,146b内に収めることが容易となり、光利用効率の向上を図ることが可能となる。
[変形例3]
図12は、実施形態1の変形例3に係る照明装置100cを説明するために示す図である。なお、図12において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12は、実施形態1の変形例3に係る照明装置100cを説明するために示す図である。なお、図12において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態1の変形例3に係る照明装置100cは、基本的には実施形態1に係る照明装置100とよく似た構成を有しているが、第1レンズアレイと第2レンズアレイの大きさが異なっている点で、実施形態1に係る照明装置100とは異なっている。
すなわち、変形例3に係る照明装置100cにおいては、図12に示すように、実施形態1に係る照明装置100で用いた第1レンズアレイ130,134及び第2レンズアレイ140,144に代えて、第1レンズアレイ130c,134c及び第2レンズアレイ140c,144cを用いている。また、大きさの異なる第1レンズアレイ及び第2レンズアレイを用いたことに伴い、実施形態1に係る照明装置100で用いた偏光変換素子150,155に代えて、偏光変換素子150b,155bを用いている。第1レンズアレイ130c,134cにおける各第1小レンズ132c,136c及び第2レンズアレイ140c,144cにおける各第2小レンズ142c,146cは、それぞれ偏心している。
変形例3に係る照明装置100cにおいては、図12に示すように、各第2レンズアレイ140c,144cにおけるx軸方向に沿った長さは、各第1レンズアレイ130c,134cにおけるx軸方向に沿った長さよりも長い。また、第1レンズアレイ130cにおけるx軸方向に沿った長さと第1レンズアレイ134cにおけるx軸方向に沿った長さとの和は、光合成光学系30の光射出面のx軸方向に沿った長さと略同一である。
このように、変形例3に係る照明装置100cによれば、各第2レンズアレイ140c,144cにおけるx軸方向に沿った長さは、各第1レンズアレイ130c,134cにおけるx軸方向に沿った長さよりも長いため、第2レンズアレイ140c,144cにおける各第2小レンズ142c,146cの大きさをある程度大きくすることができる。このため、第1レンズアレイ130c,134cにおける各第1小レンズ132c,136cのアーク像を各第2小レンズ142c,146c内に収めることが容易となり、光利用効率の向上を図ることが可能となる。
また、実施形態1に係る照明装置100においては、偏光変換素子として、図2に示すような構成を有する偏光変換素子150,155を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形も可能である。
[変形例4]
図13は、実施形態1の変形例4に係る照明装置100dを説明するために示す図である。なお、図13において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図13は、実施形態1の変形例4に係る照明装置100dを説明するために示す図である。なお、図13において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態1の変形例4に係る照明装置100dは、基本的には実施形態1に係る照明装置100とよく似た構成を有しているが、偏光変換素子の構成が実施形態1に係る照明装置100とは異なっている。
すなわち、変形例4に係る照明装置100dにおいては、図13に示すように、実施形態1に係る照明装置100で用いた偏光変換素子150,155に代えて、偏光変換素子150c,155cを用いている。また、構成の異なる偏光変換素子を用いたことに伴い、実施形態1に係る照明装置100で用いた第1レンズアレイ130,134及び第2レンズアレイ140,144に代えて、第1レンズアレイ130d,134d及び第2レンズアレイ140d,144dを用いている。第1レンズアレイ130d,134dにおける各第1小レンズ132d,136d及び第2レンズアレイ140d,144dにおける各第2小レンズ142d,146dは、それぞれ偏心している。
偏光変換素子150cは、第2レンズアレイ140dから射出される光束のうちP偏光成分に係る光束を透過しS偏光成分に係る光束をシステム光軸OCから遠ざかる方向又は近づく方向に向けて反射する偏光分離面151c1〜151c4と、偏光分離面151c1〜151c4で反射されたS偏光成分に係る光束を偏光分離面151c1〜151c4を透過したP偏光成分に係る光束に平行な方向(z軸方向)に向けて反射する反射面152cと、偏光変換素子150cの光射出面におけるP偏光成分に係る光束が射出される位置に配置され、P偏光成分に係る光束をS偏光成分に係る光束に変換する位相差板としてのλ/2板153cとを有している。
偏光変換素子150cにおける4つの偏光分離面151c1〜151c4のうち、システム光軸OCから遠い位置に配置された2つの偏光分離面151c1,151c2は、S偏光成分に係る光束をシステム光軸OCから遠ざかる方向に向けて反射するように配置され、システム光軸OCに近い位置に配置された2つの偏光分離面151c3,151c4は、S偏光成分に係る光束をシステム光軸OCに近づく方向に向けて反射するように配置されている。
偏光変換素子155cも、偏光変換素子150cと同様の構成を有し、第2レンズアレイ144dから射出される光束のうちP偏光成分に係る光束を透過しS偏光成分に係る光束をシステム光軸OCから遠ざかる方向又は近づく方向に向けて反射する偏光分離面156c1〜156c4と、偏光分離面156c1〜156c4で反射されたS偏光成分に係る光束を偏光分離面156c1〜156c4を透過したP偏光成分に係る光束に平行な方向(z軸方向)に向けて反射する反射面157cと、偏光変換素子155cの光射出面におけるP偏光成分に係る光束が射出される位置に配置され、P偏光成分に係る光束をS偏光成分に係る光束に変換する位相差板としてのλ/2板158cとを有している。
偏光変換素子155cにおける4つの偏光分離面156c1〜156c4のうち、システム光軸OCから遠い位置に配置された2つの偏光分離面156c1,156c2は、S偏光成分に係る光束をシステム光軸OCから遠ざかる方向に向けて反射するように配置され、システム光軸OCに近い位置に配置された2つの偏光分離面156c3,156c4は、S偏光成分に係る光束をシステム光軸OCに近づく方向に向けて反射するように配置されている。
このように、変形例4に係る照明装置100dは、実施形態1に係る照明装置100とは偏光変換素子の構成が異なっているが、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様に、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から照明光束を射出させ、これらの照明光束を光合成光学系30にそれぞれ入射させることにより、光合成光学系30からは、2つの光源装置(第1の光源装置10及び第2の光源装置20)からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。このため、2つの光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能となる。
[実施形態2]
図14は、実施形態2に係る照明装置102を説明するために示す図である。なお、図14において、図3と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図14は、実施形態2に係る照明装置102を説明するために示す図である。なお、図14において、図3と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態2に係る照明装置102は、基本的には実施形態1に係る照明装置100とよく似た構成を有しているが、光合成光学系の構成が実施形態1に係る照明装置100とは異なっている。
すなわち、実施形態2に係る照明装置102においては、図14に示すように、光合成光学系30Bは、第1の光源装置10(図示せず。)からの照明光束のうちP偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面40Bと、偏光分離面40Bで反射されたS偏光成分に係る照明光束を偏光分離面40Bを透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面42Bと、反射面42Bで反射されたS偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、S偏光成分に係る照明光束をP偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板としての第1のλ/2板50Bと、第2の光源装置20(図示せず。)からの照明光束のうちP偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、第1のλ/2板50Bを通過したP偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面44Bと、第2の光源装置20からの照明光束のうち偏光分離合成面44Bを透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板としての第2のλ/2板52Bと、偏光分離面40Bを透過したP偏光成分に係る照明光束と第2のλ/2板52Bを通過したS偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面46Bとを有している。
偏光分離合成面44Bは、第1の光源装置10からの照明光束のうち第1のλ/2板50Bを通過したP偏光成分に係る照明光束と、第2の光源装置20からの照明光束のうちS偏光成分に係る照明光束とを合成し、無偏光の光として射出する。また、偏光合成面46Bは、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射することにより、第1の光源装置10からの照明光束のうち偏光分離面40Bを透過したP偏光成分に係る照明光束と、第2の光源装置20からの照明光束のうち第2のλ/2板52Bを通過したS偏光成分に係る照明光束とを合成し、無偏光の光として射出する。
その結果、光合成光学系30Bからは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
その結果、光合成光学系30Bからは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
なお、光合成光学系30Bは、(ア)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面40Bを、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射する他の偏光分離面に替え、(イ)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射するとともにP偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面44Bを、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射するとともにS偏光成分に係る照明光束を透過する他の偏光分離合成面に替え、(ウ)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射することにより2つの照明光束を合成する偏光合成面46Bを、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射することにより2つの照明光束を合成する他の偏光合成面に替えることも可能である。このように他の偏光分離面、他の偏光分離合成面及び他の偏光合成面を備えた光合成光学系としても、光合成光学系30Bからは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
このように、実施形態2に係る照明装置102は、実施形態1に係る照明装置100とは光合成光学系の構成が異なっているが、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様に、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から照明光束を射出させ、これらの照明光束を光合成光学系30Bにそれぞれ入射させることにより、光合成光学系30Bからは、2つの光源装置(第1の光源装置10及び第2の光源装置20)からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。このため、2つの光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能となる。
実施形態2に係る照明装置102は、光合成光学系の構成以外の点では、実施形態1に係る照明装置100と同様の構成を有するため、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様の効果を有する。
[実施形態3]
図15は、実施形態3に係る照明装置104を説明するために示す図である。なお、図15において、図3と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図15は、実施形態3に係る照明装置104を説明するために示す図である。なお、図15において、図3と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態3に係る照明装置104は、基本的には実施形態1に係る照明装置100とよく似た構成を有しているが、光合成光学系の構成が実施形態1に係る照明装置100とは異なっている。
すなわち、実施形態3に係る照明装置104においては、図15に示すように、光合成光学系30Cは、第1の光源装置10(図示せず。)からの照明光束のうちP偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面40Cと、偏光分離面40Cを透過したP偏光成分に係る照明光束を偏光分離面40Cで反射されたS偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面42Cと、偏光分離面40Cで反射されたS偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、S偏光成分に係る照明光束をP偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板としての第1のλ/2板50Cと、第2の光源装置20(図示せず。)からの照明光束のうちP偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、反射面42Cで反射されたP偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面44Cと、第2の光源装置20からの照明光束のうち偏光分離合成面44Cを透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板としての第2のλ/2板52Cと、第1のλ/2板50Cを通過したP偏光成分に係る照明光束と第2のλ/2板52Cを通過したS偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面46Cとを有している。
偏光分離合成面44Cは、第1の光源装置10からの照明光束のうち反射面42Cで反射されたP偏光成分に係る照明光束と、第2の光源装置20からの照明光束のうちS偏光成分に係る照明光束とを合成し、無偏光の光として射出する。また、偏光合成面46Cは、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射することにより、第1の光源装置10からの照明光束のうち第1のλ/2板50Cを通過したP偏光成分に係る照明光束と、第2の光源装置20からの照明光束のうち第2のλ/2板52Cを通過したS偏光成分に係る照明光束とを合成し、無偏光の光として射出する。
その結果、光合成光学系30Cからは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
その結果、光合成光学系30Cからは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
なお、光合成光学系30Cは、(ア)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面40Cを、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射する他の偏光分離面に替え、(イ)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射するとともにP偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面44Cを、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射するとともにS偏光成分に係る照明光束を透過する他の偏光分離合成面に替え、(ウ)P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射することにより2つの照明光束を合成する偏光合成面46Cを、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射することにより2つの照明光束を合成する他の偏光合成面に替えることも可能である。このように他の偏光分離面、他の偏光分離合成面及び他の偏光合成面を備えた光合成光学系としても、光合成光学系30Cからは、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。
このように、実施形態3に係る照明装置104は、実施形態1に係る照明装置100とは光合成光学系の構成が異なっているが、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様に、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から照明光束を射出させ、これらの照明光束を光合成光学系30Bにそれぞれ入射させることにより、光合成光学系30Bからは、2つの光源装置(第1の光源装置10及び第2の光源装置20)からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。このため、2つの光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能となる。
実施形態3に係る照明装置104は、光合成光学系の構成以外の点では、実施形態1に係る照明装置100と同様の構成を有するため、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様の効果を有する。
[実施形態4]
実施形態4に係る照明装置106及びプロジェクタ1006の特徴及び効果を説明するにあたり、まず、プロジェクタ1006の構成について、図16を用いて説明する。
実施形態4に係る照明装置106及びプロジェクタ1006の特徴及び効果を説明するにあたり、まず、プロジェクタ1006の構成について、図16を用いて説明する。
図16は、実施形態4に係る照明装置106及びプロジェクタ1006を説明するために示す図である。図16(a)はプロジェクタ1006の光学系を示す平面図であり、図16(b)はプロジェクタ1006の光学系を示す側面図であり、図16(c)はカラーホイール710をシステム光軸OCに沿って見た図である。なお、図16(a)及び図16(b)において、図1と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態4に係るプロジェクタ1006は、図16(a)及び図16(b)に示すように、照明装置106と、照明装置106からの照明光束を被照明領域に導光するリレー光学系720と、リレー光学系720からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としてのマイクロミラー型光変調装置410と、マイクロミラー型光変調装置410によって変調された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系610とを備えたプロジェクタである。
実施形態4に係る照明装置106は、第1の光源装置10と、第2の光源装置20と、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から射出される照明光束を合成して射出する光合成光学系30と、光合成光学系30からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータ光学系122とを備えた照明装置である。
第1の光源装置10、第2の光源装置20及び光合成光学系30については、実施形態1で説明したものと同様であるため説明を省略する。
インテグレータ光学系122は、光合成光学系30からの照明光束を集束光に変換して射出する集光レンズ162と、集光レンズ162からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッド170とを有している。
集光レンズ162は、光合成光学系30からの照明光束をインテグレータロッド170の光入射面近傍に集光させる機能を有している。なお、図16(a)及び図16(b)に示す集光レンズ162は1枚のレンズで構成されているが、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
インテグレータロッド170は、集光レンズ162からの光を内面で多重反射させることにより、集光レンズ162からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有する光学部材である。インテグレータロッド170としては、例えば、中実のガラスロッドを好適に用いることができる。
インテグレータロッド170の光射出面の形状は、マイクロミラー型光変調装置410の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。ただし、システム光軸OCはマイクロミラー型光変調装置410の中心軸に対して傾斜して配置されているので、マイクロミラー型光変調装置410に照射される光は、この傾斜に応じて歪んだ輪郭形状を有することとなる。したがって、このような場合におけるインテグレータロッド170の光射出面の形状としては、マイクロミラー型光変調装置410に照射される光の輪郭の歪みを補正するような形状とすることがより好ましい。
インテグレータロッド170の光射出側には、カラーホイール710が配置されている。カラーホイール710は、図16(c)に示すように、回転方向に沿って区切られた4つの扇形の領域に3つの透過型のカラーフィルタ712R,712G,712Bが形成さた円板状部材である。カラーホイール710の中心部分には、カラーホイール710を回転させるためのモータ714が配置されている。
カラーフィルタ712Rは、インテグレータロッド170からの照明光束のうち、赤の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射又は吸収することにより、赤色光成分のみを透過するものである。同様に、カラーフィルタ712G,712Bは、それぞれ、インテグレータロッド710からの照明光束のうち、緑又は青の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射又は吸収することにより、緑色光成分又は青色光成分のみを透過するものである。カラーフィルタ712R,712G,712Bは、例えば、誘電体多層膜や、塗料を用いて形成されたフィルタ板などを好適に用いることができる。4つの扇形の領域において、カラーフィルタ712R,712G,712B以外の部分は、透光領域712Wとなっており、インテグレータロッド170かの光がそのまま通過できるようになっている。この透光領域712Wにより、投写画像中の輝度を上げることができ、投写画像の明るさを確保することができる。
なお、カラーホイール710は省略することも可能であり、この場合における投写画像はモノクロ画像である。
インテグレータロッド170から射出された照明光束は、カラーホイール710を通過することにより、上述のように赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光成分を含む照明光束になり、この照明光束は、リレー光学系720によって拡大されて、マイクロミラー型光変調装置410の画像形成領域上に照射される。
リレー光学系720は、リレーレンズ722と、反射ミラー724と、集光レンズ726とを有し、照明装置106(カラーホイール710)からの照明光束をマイクロミラー型光変調装置410の画像形成領域に導く機能を有している。
リレーレンズ722は、集光レンズ724とともに、照明装置106からの照明光束を発散させずにマイクロミラー型光変調装置410の画像形成領域近傍に結像させる機能を有している。なお、図16(a)及び図16(b)に示すリレーレンズ722は1枚のレンズで構成されているが、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
反射ミラー724は、システム光軸OCに対して傾斜して配置され、リレーレンズ722からの照明光束を曲折し、マイクロミラー型光変調装置410へと導光する。これにより、プロジェクタをコンパクトにすることができる。
集光レンズ726は、リレーレンズ722及び反射ミラー724からの照明光束をマイクロミラー型光変調装置410の画像形成領域にほぼ重畳させ、かつ、マイクロミラー型光変調装置410によって変調された光を投写光学系610とともに拡大投写するものである。
マイクロミラー型光変調装置410は、リレー光学系720からの光を画像情報に応じて各画素に対応するマイクロミラーで反射することにより、画像を表す画像光を投写光学系610へと射出する機能を有する反射方向制御型光変調装置である。マイクロミラー型光変調装置410としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
マイクロミラー型光変調装置410から射出される画像光は、投写光学系610によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
マイクロミラー型光変調装置410と投写光学系610とは、それぞれの中心軸が一致するように配置されている。なお、実施形態4に係るプロジェクタ1006をあおり投写の構成を有するプロジェクタとする場合には、マイクロミラー型光変調装置410の中心軸に対して投写光学系610の投写光軸610axがあおり方向にずれるように構成することが好ましい。
以上のように構成された実施形態4に係る照明装置106及びプロジェクタ1006においても、実施形態1に係る照明装置100及びプロジェクタ1000の場合と同様に、照明光束を射出する第1の光源装置10と、照明光束を射出する第2の光源装置20と、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から射出される照明光束を合成して射出する光合成光学系30とを備えている。
このため、実施形態4に係る照明装置106によれば、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から照明光束を射出させ、これらの照明光束を光合成光学系30にそれぞれ入射させることにより、光合成光学系30からは、2つの光源装置(第1の光源装置10及び第2の光源装置20)からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。このため、2つの光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能となる。
また、実施形態4に係る照明装置106においては、インテグレータ光学系122は、光合成光学系30からの照明光束を集束光に変換して射出する集光レンズ162と、集光レンズ162からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッド170とを有するため、照明光束の面内光強度分布をより均一なものにすることが可能となる。
実施形態4に係るプロジェクタ1006は、上記した照明装置106を備えているため、高輝度のプロジェクタであって、第1の光源装置10及び第2の光源装置20のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能なプロジェクタとなる。
[実施形態5]
図17は、実施形態5に係る照明装置108及びプロジェクタ1008を説明するために示す図である。図17(a)はプロジェクタ1008の光学系を示す平面図であり、図17(b)はプロジェクタ1008の光学系を示す側面図であり、図17(c)はインテグレータロッド170Bの光入射面をシステム光軸OCに沿って見た図である。なお、図17(a)及び図17(b)において、図1及び図16と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図17は、実施形態5に係る照明装置108及びプロジェクタ1008を説明するために示す図である。図17(a)はプロジェクタ1008の光学系を示す平面図であり、図17(b)はプロジェクタ1008の光学系を示す側面図であり、図17(c)はインテグレータロッド170Bの光入射面をシステム光軸OCに沿って見た図である。なお、図17(a)及び図17(b)において、図1及び図16と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態5に係る照明装置108は、基本的には実施形態1に係る照明装置100とよく似た構成を有しているが、インテグレータ光学系の構成が実施形態1に係る照明装置100とは異なっている。
すなわち、実施形態5に係る照明装置108においては、図17(a)及び図17(b)に示すように、インテグレータ光学系122Bは、光合成光学系30からの照明光束を集束光に変換して射出する集光レンズ162と、集光レンズ162からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッド170Bと、インテグレータロッド170Bの光入射面に配置され、中央部に光入射のための開口部を有する反射層182と、インテグレータロッド170Bの光射出面に配置されるλ/4板184と、λ/4板184の光射出側に配置される反射型偏光板186とを有している。
インテグレータロッド170Bは、集光レンズ162からの光を内面で多重反射させることにより、集光レンズ162からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有する光学部材である。インテグレータロッド170Bとしては、例えば、中実のガラスロッドを好適に用いることができる。
インテグレータロッド170Bの光射出面の形状は、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。
なお、照明装置108の光路後段には、照明装置108からの照明光束を導光するリレーレンズ730が配置されている。リレーレンズ730は、集光レンズ300R,300G,300Bとともに、照明装置108からの照明光束を発散させずに液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有している。なお、図17(a)及び図17(b)に示すリレーレンズ730は1枚のレンズで構成されているが、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
このように、実施形態5に係る照明装置108は、実施形態1に係る照明装置100とは、インテグレータ光学系の構成が異なっているが、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様に、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から照明光束を射出させ、これらの照明光束を光合成光学系30にそれぞれ入射させることにより、光合成光学系30からは、2つの光源装置(第1の光源装置10及び第2の光源装置20)からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。このため、2つの光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能となる。
また、実施形態5に係る照明装置108においては、図17に示すように、インテグレータ光学系122Bは、インテグレータロッド170Bの光入射面に配置され、中央部に光入射のための開口部を有する反射層182と、インテグレータロッド170Bの光射出面に配置されるλ/4板184と、λ/4板184の光射出側に配置される反射型偏光板186とをさらに有している。
これにより、インテグレータロッド170Bに入射した照明光束のうち一方の偏光成分(例えばS偏光成分)に係る照明光束が反射型偏光板186を通過する場合には、他方の偏光成分(例えばP偏光成分)に係る照明光束は反射型偏光板186で反射される。この反射光はインテグレータロッド170Bの光入射面に配置された反射層182で反射され、再度反射型偏光板186に到達する。このとき、この光はλ/4板184をすでに2回通過しているため、偏光方向が90度回転し、一方の偏光成分に係る照明光束として反射型偏光板186を通過する。すなわち、インテグレータロッド170Bから射出される光の偏光方向を略1種類の偏光方向に揃えることが可能となる。したがって、液晶装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置を用いたプロジェクタにおいて特に好適なものとなる。
実施形態5に係る照明装置108は、インテグレータ光学系の構成以外の点では、実施形態1に係る照明装置100と同様の構成を有するため、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様の効果を有する。
実施形態5に係るプロジェクタ1008は、上記した照明装置108を備えているため、高輝度のプロジェクタであって、第1の光源装置10及び第2の光源装置20のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能なプロジェクタとなる。
[実施形態6]
図18は、実施形態6に係る照明装置110及びプロジェクタ1010を説明するために示す図である。図18(a)はプロジェクタ1010の光学系を示す平面図であり、図18(b)はプロジェクタ1010の光学系を示す側面図であり、図18(c)は偏光変換素子190及びインテグレータロッド170Cの斜視図である。なお、図18(a)及び図18(b)において、図1及び図17と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図18は、実施形態6に係る照明装置110及びプロジェクタ1010を説明するために示す図である。図18(a)はプロジェクタ1010の光学系を示す平面図であり、図18(b)はプロジェクタ1010の光学系を示す側面図であり、図18(c)は偏光変換素子190及びインテグレータロッド170Cの斜視図である。なお、図18(a)及び図18(b)において、図1及び図17と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態6に係る照明装置110は、基本的には実施形態5に係る照明装置108とよく似た構成を有しているが、インテグレータ光学系の構成が実施形態5に係る照明装置108とは異なっている。
実施形態6に係る照明装置110は、図18に示すように、インテグレータ光学系122Cは、光合成光学系30からの照明光束を集束光に変換して射出する集光レンズ162と、集光レンズ162からの照明光束を略1種類の直線偏光成分を有する光束に変換する偏光変換素子190と、偏光変換素子190からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッド170Cとを有している。
偏光変換素子190は、光合成光学系30からの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分(例えばP偏光成分)をそのまま透過し、他方の直線偏光成分(例えばS偏光成分)をシステム光軸OCに垂直な方向(x軸方向)に反射する偏光分離面192と、偏光分離面192で反射された他方の直線偏光成分をシステム光軸OCに平行な方向(z軸方向)に反射する反射面194と、偏光分離面192を透過した一方の直線偏光成分を他方の直線偏光成分に変換する位相差板としてのλ/2板196とを有している。
なお、偏光変換素子190は、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面192を、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射する他の偏光分離面に替えることも可能である。
なお、偏光変換素子190は、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面192を、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射する他の偏光分離面に替えることも可能である。
インテグレータロッド170Cは、偏光変換素子190からの光を内面で多重反射させることにより、偏光変換素子190からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有する光学部材である。インテグレータロッド170Cとしては、例えば、中実のガラスロッドを好適に用いることができる。
インテグレータロッド170Cの光射出面の形状は、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。
このように、実施形態6に係る照明装置110は、実施形態5に係る照明装置108とは、インテグレータ光学系の構成が異なっているが、実施形態1及び5に係る照明装置100,108の場合と同様に、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から照明光束を射出させ、これらの照明光束を光合成光学系30にそれぞれ入射させることにより、光合成光学系30からは、2つの光源装置(第1の光源装置10及び第2の光源装置20)からの照明光束が同じ角度をもって重畳された形で射出されるようになる。このため、2つの光源装置のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、被照明領域における面内光強度分布が不均一になることを抑制することが可能となるとともに投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能となる。
また、実施形態6に係る照明装置110においては、インテグレータ光学系122Cは、インテグレータロッド170Cの光入射側に配置され、集光レンズ162からの照明光束を略1種類の直線偏光成分を有する光束に変換する偏光変換素子190をさらに有する。これにより、インテグレータロッド170Cに入射する光の偏光方向を略1種類の偏光方向に揃えることが可能となるため、液晶装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置を用いたプロジェクタにおいて特に好適なものとなる。
また、実施形態6に係る照明装置110においては、図18に示すように、インテグレータロッド170Cと偏光変換素子190とは、インテグレータロッド170C及び偏光変換素子190と同じ屈折率を有する接着剤によって接着されているため、偏光変換素子190とインテグレータロッド170Cとの間における望ましくない多重反射が抑制され、光利用効率が低下したり迷光レベルが上昇したりすることがなくなる。また、偏光変換素子190とインテグレータロッド170Cとを容易に一体化することができる。また、偏光変換素子190とインテグレータロッド170Cとの間において、装置組み立て後における位置ずれの発生を未然に防止することができる。
実施形態6に係る照明装置110は、インテグレータ光学系の構成以外の点では、実施形態1及び5に係る照明装置100,108と同様の構成を有するため、実施形態1及び5に係る照明装置100,108の場合と同様の効果を有する。
実施形態6に係るプロジェクタ1010は、上記した照明装置110を備えているため、高輝度のプロジェクタであって、第1の光源装置10及び第2の光源装置20のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能なプロジェクタとなる。
[実施形態7]
図19は、実施形態7に係るプロジェクタ1012を説明するために示す図である。なお、図19において、図16と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図19は、実施形態7に係るプロジェクタ1012を説明するために示す図である。なお、図19において、図16と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態7に係るプロジェクタ1012は、基本的には実施形態4に係るプロジェクタ1006とよく似た構成を有しているが、電気光学変調装置として複数のマイクロミラー型光変調装置を用いている点で、実施形態4に係るプロジェクタ1006とは異なっている。
実施形態7に係るプロジェクタ1012は、図19に示すように、実施形態4に係る照明装置106と、照明装置106からの照明光束を被照明領域に導光するリレーレンズ730と、リレーレンズ730からの照明光束を3つの色光に分離して被照明領域に導光するとともにマイクロミラー型光変調装置410R,410G,410Bによって変調された色光を合成する色分離合成光学系740と、色分離合成光学系740で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての3つのマイクロミラー型光変調装置410R,410G,410Bと、色分離合成光学系740によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系610とを備えたプロジェクタである。
このように、実施形態7に係るプロジェクタ1012は、実施形態4に係るプロジェクタ1006とは、電気光学変調装置として複数のマイクロミラー型光変調装置を用いている点で異なっているが、実施形態4に係る照明装置106を備えているため、実施形態4に係るプロジェクタ1006の場合と同様に、高輝度のプロジェクタであって、第1の光源装置10及び第2の光源装置20のうちいずれの光源装置において発光管の発光が弱まったり切れたりしても、投写画像の品質が劣化することを抑制することが可能なプロジェクタとなる。
以上、本発明の照明装置及びプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態1、5及び6に係るプロジェクタ1000,1008,1010においては、液晶装置として、画像形成領域が「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有する液晶装置400R,400G,400Bを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形成領域が「短辺:長辺=9:16の長方形」の平面形状を有するワイドビジョン用の液晶装置を用いることもできる。この場合、第1レンズアレイとしては、複数の第1小レンズがz軸に垂直な面内に7行・4列のマトリクス状に配列された構成を有するものを用いることが好ましい。
(2)上記各実施形態の照明装置100〜110においては、第1の光源装置及び第2の光源装置として、楕円面リフレクタと、楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する発光管と、楕円面リフレクタで反射された集束光を光合成光学系における所定位置に向けて射出する凹レンズとを有する光源装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。放物面リフレクタと、放物面リフレクタの焦点近傍に発光中心を有する発光管とを有する光源装置をも好ましく用いることができる。
(3)上記各実施形態の照明装置100〜110においては、発光管に反射手段としての補助ミラーが配設された照明装置を例示して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、補助ミラーが配設されていない照明装置に本発明を適用することも可能である。
(4)上記各実施形態の照明装置100〜110においては、光合成光学系として、1つの反射プリズム及び同一形状の3つの偏光プリズムが貼り合わされたキューブタイプの光合成光学系30を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、プレートタイプの光合成光学系をも好ましく用いることができる。なお、プレートタイプの光合成光学系としては、透光性の基板に偏光分離膜や反射膜などを設けた構成のものなどを適宜採用することができる。
(5)上記実施形態7に係るプロジェクタ1012において、電気光学変調装置として複数のマイクロミラー型光変調装置を用いた構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電気光学変調装置として複数の反射型の液晶装置を用いる構成とすることも可能である。
(6)上記実施形態1、5及び6に係るプロジェクタ1000,1008,1010は透過型のプロジェクタであるが、本発明はこれに限定されるものではない。反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶装置等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶装置のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタと同様の効果を得ることができる。
(7)上記実施形態1、5及び6に係るプロジェクタ1000,1008,1010においては、3つの液晶装置400R,400G,400Bを用いたプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
(8)上記実施形態4〜7に係る照明装置106〜110においては、インテグレータロッドとして、内面全反射タイプの中実のガラスロッドを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、4枚の反射ミラーにおける反射面を内側に向けて貼り合わせた筒状のライトトンネルなどの中空のロッドを用いてもよい。
(9)上記実施形態4に係るプロジェクタ1006においては、インテグレータロッド170の光射出側にカラーホイール710が配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、インテグレータロッドの光入射側にカラーホイールが配置されていてもよい。
(10)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
10,20…光源装置、10ax,20ax…光源装置の光軸、12,22…発光管、14,24…楕円面リフレクタ、16,26…補助ミラー、18,28…凹レンズ、30,30B,30C…光合成光学系、40,40B,40C,151,151b,151c1〜151c4,156,156b,156c1〜156c4,192…偏光分離面、42,42B,42C,152,152b,152c,157,157b,157c,194…反射面、44,44B,44C…偏光分離合成面、46,46B,46C…偏光合成面、50,50B,50C,52,52B,52C,153,153b,153c,158,158b,158c,196…λ/2板、60,64,66…偏光プリズム、62…反射プリズム、100,100a,100b,100c,100d,102,104,106,108,110…照明装置、120,120b,120c,120d,122,122B,122C…インテグレータ光学系、130,130b,130c,130d,134,134b,134c,134d…第1レンズアレイ、132,132b,132c,132d,136,136b,136c,136d…第1小レンズ、140,140b,140c,140d,144,144b,144c,144d…第2レンズアレイ、142,142b,142c,142d,146,146b,146c,146d…第2小レンズ、150,150b,150c,155,155b,155c,190…偏光変換素子、160…重畳レンズ、162,300R,300G,300B,726…集光レンズ、170,170B,170C…インテグレータロッド、182…反射層、184…λ/4板、186…反射型偏光板、200…色分離導光光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230,240,250,724…反射ミラー、260…入射側レンズ、270,722,730…リレーレンズ、400R,400G,400B…液晶装置、410,410R,410G,410B…マイクロミラー型光変調装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600,610…投写光学系、600ax,610ax…投写光軸、710…カラーホイール、712R,712G,712B…カラーフィルタ、712W…透光領域、714…モータ、720…リレー光学系、740…色分離合成光学系、1000,1006,1008,1010,1012…プロジェクタ、C…接着層、L…照明光束の輪郭、OC…システム光軸、SCR…スクリーン
Claims (15)
- 照明光束を射出する第1の光源装置と、
照明光束を射出する第2の光源装置と、
前記第1の光源装置からの照明光束と前記第2の光源装置からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系と、
前記光合成光学系からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータ光学系とを備え、
前記光合成光学系は、
前記第1の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面と、
前記偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面と、
前記反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板と、
前記第2の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面と、
前記第2の光源装置からの照明光束のうち前記偏光分離合成面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板と、
前記第1の位相差板を通過した第1の偏光成分に係る照明光束と前記第2の位相差板を通過した第2の偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面とを有することを特徴とする照明装置。 - 照明光束を射出する第1の光源装置と、
照明光束を射出する第2の光源装置と、
前記第1の光源装置からの照明光束と前記第2の光源装置からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系と、
前記光合成光学系からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータ光学系とを備え、
前記光合成光学系は、
前記第1の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面と、
前記偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面と、
前記反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板と、
前記第2の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、前記第1の位相差板を通過した第1の偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面と、
前記第2の光源装置からの照明光束のうち前記偏光分離合成面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板と、
前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束と前記第2の位相差板を通過した第2の偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面とを有することを特徴とする照明装置。 - 照明光束を射出する第1の光源装置と、
照明光束を射出する第2の光源装置と、
前記第1の光源装置からの照明光束と前記第2の光源装置からの照明光束とを合成して射出する光合成光学系と、
前記光合成光学系からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータ光学系とを備え、
前記光合成光学系は、
前記第1の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面と、
前記偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束を前記偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する反射面と、
前記偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板と、
前記第2の光源装置からの照明光束のうち第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を反射するとともに、前記反射面で反射された第1の偏光成分に係る照明光束を透過する偏光分離合成面と、
前記第2の光源装置からの照明光束のうち前記偏光分離合成面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板と、
前記第1の位相差板を通過した第1の偏光成分に係る照明光束と前記第2の位相差板を通過した第2の偏光成分に係る照明光束とを合成する偏光合成面とを有することを特徴とする照明装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置において、
前記第1の光源装置は、第1の楕円面リフレクタと、前記第1の楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する第1の発光管と、前記第1の楕円面リフレクタからの集束光を前記光合成光学系における前記偏光分離面に向けて射出する第1の凹レンズとを有し、
前記第2の光源装置は、第2の楕円面リフレクタと、前記第2の楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する第2の発光管と、前記第2の楕円面リフレクタからの集束光を前記光合成光学系における前記偏光分離合成面に向けて射出する第2の凹レンズとを有することを特徴とする照明装置。 - 請求項4に記載の照明装置において、
前記第1の発光管には、前記第1の発光管から被照明領域側に射出される光を前記第1の発光管に向けて反射する第1の反射手段が設けられ、
前記第2の発光管には、前記第2の発光管から被照明領域側に射出される光を前記第2の発光管に向けて反射する第2の反射手段が設けられていることを特徴とする照明装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置において、
前記光合成光学系は、複数のプリズムを組み合わせて構成されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項6に記載の照明装置において、
前記光合成光学系は、同一形状の3つの偏光プリズムと、1つの反射プリズムとを組み合わせて構成されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項6又は7に記載の照明装置において、
前記光合成光学系を構成する各プリズムは、それぞれ接着されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項6〜8のいずれかに記載の照明装置において、
前記第1の凹レンズと、前記光合成光学系における前記第1の凹レンズに対応する位置に配置されるプリズムとは接着され、
前記第2の凹レンズと、前記光合成光学系における前記第2の凹レンズに対応する位置に配置されるプリズムとは接着されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項6〜8のいずれかに記載の照明装置において、
前記第1の凹レンズと、前記光合成光学系における前記第1の凹レンズに対応する位置に配置されるプリズムとは離隔して配置され、
前記第2の凹レンズと、前記光合成光学系における前記第2の凹レンズに対応する位置に配置されるプリズムとは離隔して配置されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項1〜10のいずれかに記載の照明装置において、
前記インテグレータ光学系は、
前記光合成光学系からの照明光束を集束光に変換して射出する集光レンズと、
前記集光レンズからの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッドとを有することを特徴とする照明装置。 - 請求項11に記載の照明装置において、
前記インテグレータ光学系は、
前記インテグレータロッドの光入射面に配置され、中央部に光入射のための開口部を有する反射層と、
前記インテグレータロッドの光射出面に配置されるλ/4板と、
前記λ/4板の光射出側に配置される反射型偏光板とをさらに有することを特徴とする照明装置。 - 請求項11に記載の照明装置において、
前記インテグレータ光学系は、
前記インテグレータロッドの光入射側に配置され、前記集光レンズからの照明光束を略1種類の直線偏光成分を有する光束に変換する偏光変換素子をさらに有することを特徴とする照明装置。 - 請求項1〜10のいずれかに記載の照明装置において、
前記インテグレータ光学系は、
前記光合成光学系からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズをそれぞれ有する2つの第1レンズアレイと、
前記2つの第1レンズアレイの各第1小レンズに対応する複数の第2小レンズをそれぞれ有する2つの第2レンズアレイと、
前記2つの第2レンズアレイからのそれぞれの部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光束に変換する2つの偏光変換素子と、
前記2つの偏光変換素子からのそれぞれの光を被照明領域で重畳させる重畳レンズとを有し、
前記2つの第1レンズアレイ、前記2つの第2レンズアレイ及び前記2つの偏光変換素子のそれぞれが、前記重畳レンズの光軸を含む仮想面に対して対称に配置されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項1〜14のいずれかに記載の照明装置と、
前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
前記電気光学変調装置により変調された光を投写する投写光学系とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
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JP2006055880A JP2007233121A (ja) | 2006-03-02 | 2006-03-02 | 照明装置及びプロジェクタ |
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---|---|---|---|---|
JP2011158860A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-18 | Seiko Epson Corp | 照明装置及びプロジェクター |
KR101297890B1 (ko) * | 2010-11-29 | 2013-08-19 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 광원 장치 및 프로젝터 |
CN111399241A (zh) * | 2020-03-07 | 2020-07-10 | 赫尔曼·友瀚·范·贝赫库姆 | 一种发光装置 |
-
2006
- 2006-03-02 JP JP2006055880A patent/JP2007233121A/ja not_active Withdrawn
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