JP3968173B2 - ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置 - Google Patents
ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3968173B2 JP3968173B2 JP18404998A JP18404998A JP3968173B2 JP 3968173 B2 JP3968173 B2 JP 3968173B2 JP 18404998 A JP18404998 A JP 18404998A JP 18404998 A JP18404998 A JP 18404998A JP 3968173 B2 JP3968173 B2 JP 3968173B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- electrode
- cylinder
- receivers
- electrode holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Resistance Welding (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークとボルトとを上部電極と下部電極との間に挟み通電することによって該ボルトをワークに溶接するボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に従来のボルト用プロジェクション溶接装置を示す。同図において、符号1は溶接装置、2はワークに溶接すべきボルトの供給源、3はボルト供給装置であり、供給源2からホース4によって送られるボルトを溶接装置1の上部電極ホルダ5の下端の上部電極(図示省略)と下部電極ホルダ6の上端の下部電極(図示省略)との間に供給するものである。溶接装置1の上部には上部電極ホルダ5を昇降させる駆動シリンダ7が設けられていて、該シリンダ7のピストンロッドの下端に上部電極ホルダ5を支持するホルダ取付部8が設けられている。溶接装置1の下部には下部電極ホルダ6を支持するホルダ取付部9が設けられている。また、同図において、10は足踏みスイッチである。
【0003】
上記供給装置3は、ボルトを把持するチャック11と、該チャック11を上下の電極間とその側方の待機位置とに移動させるシリンダ装置12とを備えており、この待機位置の上に上記ホース4の出口が臨んでいる。チャック11は図2に示されており、基部13に水平ピン14によって開閉自在に支持され且つスプリング15によって閉方向に付勢された一対のアーム16,16と、該アーム16,16の各々の先端に垂直ピン17によって開閉自在に且つスプリング18によって閉方向に付勢された一対の把持部19,19とを備えてなる。把持部19,19は、閉状態において溶接用ボルトBを受ける受け孔20を形成するようになっている。
【0004】
溶接に際しては、作業者がワークWを下部電極上に位置づけ、足踏みスイッチ10を作動させる。これにより、待機位置でボルトBを受けているチャック11が上下の電極間に進出し、この進出が検出器(図示省略)で検出されて上部電極が下降しボルトBを押すことになる。ボルトBは、上記スプリング付勢に抗してチャック11を開き上部電極と共に下降してワークWの上に位置付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の如きボルトの供給態様では、例えば図3に示すようなチャンネル形ワークWであれば、チャック11が該ワークWの溝の側壁に干渉するため該ワーク側方からボルトBを供給することができない。ワークWの向きをその溝方向をチャック11の進退方向に合うようにすればよいが、ワークWが周辺機器と干渉してそのような向きにすることができない場合がある。また、ワークWの溝が狭い場合には、チャック11が開いたときに溝の側壁に干渉するから、当該供給装置3を使用することができない場合もある。そのような場合には作業者が手作業でボルトBをワークWに供給することになるが、手が溝内に入らない場合もあり、作業が難しくなる。
【0006】
また、上述の如きボルトの供給態様では、溶接すべきボルトを溶接部位に位置付けるために、上記供給源2から供給装置2に送り、該供給装置2によって溶接部位へ供給する、という2つのステップを必要とし、しかも上部電極を下降させるには供給装置2のチャック11及びボルトが上部電極の直下に位置することを検出する必要があることから、1つのボルトを溶接するために要するサイクルタイムが長くなり、生産性を高めることが難しいという問題がある。
【0007】
さらに、上記上下動する電極ホルダ5を有する溶接装置1に対して、側方より進退するチャック11を備えた供給装置2を組み込む必要があるから、溶接設備が複雑になり、また、上記チャック11にはコイルスプリングなど多くの部品を必要とし、しかも、それらの繰り返し使用によるへたり、損傷を考慮して、また上記検出器に誤作動を生ずるおそれがあることを考慮して、頻繁にメンテナンスを行なう必要がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、下部電極上のワークの溶接位置にボルトを供給し、該ワークとボルトとを下部電極と上部電極との間に挟み通電することによって該ボルトをワークに溶接するようにしたボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置であって、
下端に上記上部電極が取付けられ、上記下部電極と向かい合って上下動する電極ホルダと、
上記電極ホルダに対して昇降自在に且つ該電極ホルダから両側に離れるように開いた状態と該電極ホルダを挟むように閉じた状態とに開閉自在に設けられ、各々の下部が当該閉状態で上記上部電極の下側で出会って上記ボルトの頭部を受ける先窄みの受けを形成する一対のボルト受けと、
上記一対のボルト受けのうちの一方に設けられ、ボルト供給源から供給される溶接すべきボルトを上記先窄み受けに該ボルトの頭部が該両ボルト受けに跨って載るように導入するシュート部と、
当該溶接をするときに上記上部電極が上記先窄み受けのボルトを押し当該両ボルト受けを両側に開いて該ボルトを上記ワークに供給するように、上記電極ホルダの下降に伴って上記ボルト受けを該電極ホルダに対して相対的に上昇させる駆動手段とを備え、
上記駆動手段は、上記一対のボルト受けを支持し上記電極ホルダに昇降自在に外嵌めされたシリンダと、該シリンダ内に設けられ且つ上記電極ホルダに固定された固定ピストンとを備え、該シリンダ内のピストンによって仕切られた両側の室に対するエアの出し入れによって上記一対のボルト受けをシリンダと共に昇降させることを特徴とする。
【0009】
この発明においては、溶接すべきボルトは、上下動する電極ホルダに設けられたボルト受けに供給されるから、該ボルト受けに受けられると上部電極と共に下部電極上のワークに向かって下降することになる。従って、ワークのボルト溶接部位の周囲に壁があっても、該壁はボルトの供給の支障にはならない。また、溶接すべきボルトはその頭部が両ボルト受けに跨って載り、また該ボルトを受ける部分は先窄みになっているから、下降する上部電極がボルトを押すと、両ボルト受けは両側に開いて該ボルトが上部電極と共に下降することを許容する。
【0010】
そうして、溶接すべきボルトをボルト受けに導入するときには、固定ピストン下側の室にエアを供給することによって、ボルト受けを電極ホルダに対して下降させて一対のボルト受けが上部電極の下側で上記先窄み受けを形成することができるようにし、当該ボルトの溶接をするときには、固定ピストン上側の室にエアを供給することによって、ボルト受けを電極ホルダに対して上昇させ、上部電極がボルトを介して先窄み受けを押し開き該ボルトをワークの上に供給することができるようにすることになる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載されているボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置において、
上記一対のボルト受けは、上記シリンダの下端に水平軸によって開閉自在に支持されていて、各々の上部に外側へ下降傾斜した傾斜面を備えており、
上記シリンダ内には上記固定ピストンの下側において上記電極ホルダに昇降自在に嵌められた可動ピストンが設けられ、
上記可動ピストンには該ピストンが上記シリンダ内を下降端に下降したときに上記一対のボルト受けの各々の傾斜面に当接して該両ボルト受けを閉方向に付勢する一対の押えが設けられ、
上記駆動手段は、上記ボルトを一対のボルト受けに導入するときに上記シリンダが上記電極ホルダに対して相対的に下降し且つ上記可動ピストンが上記下降端に位置付けられるように上記固定ピストンと可動ピストンとの間にエアを供給し、上記ボルト受けのボルトをワークに溶接するときは上記シリンダが上昇し且つ上記ボルト受けに対する上記押えの付勢が解除されるように上記固定ピストンと可動ピストンとの間のエアを抜くとともに固定ピストン上側の室にエアを供給することを特徴とする。
【0012】
この発明においては、固定ピストンと可動ピストンとの間にエアを供給すると、シリンダが下降することによって、上記一対のボルト受けが上部電極下方において先窄み受けを形成することが可能になるとともに、可動ピストンが下降端に位置付けられることによって、該可動ピストンの押えが上記一対のボルト受けの傾斜面に当接し、該両ボルト受けが閉じられて先窄み受けが形成されることになる。そして、上記固定ピストンと可動ピストンとの間のエアを抜くとともに固定ピストン上側の室にエアを供給すると、電極ホルダの下降に伴って上記シリンダが該電極ホルダに対して相対的に上昇し上部電極がボルトを押すことになるとともに、一対のボルト受けは上記押えによる閉方向の付勢が解除されて、ボルトが上部電極と共に下降することを許容することになる。
【0013】
【発明の効果】
従って、請求項1に係る発明によれば、上下動する電極ホルダに一対のボルト受けを昇降自在に且つ開閉自在に設け、該両ボルト受けが上部電極の下側で出会って先窄み受けを形成するようにし、一方のボルト受けに溶接すべきボルトを上記先窄み受けに導入するシュート部を設けて、溶接すべきボルトをその供給源からワークの溶接部位に対して、特別な供給装置を介さずに、しかも側方からではなく上方から供給することができるようにするとともに、上記一対のボルト受けを支持し上記電極ホルダに昇降自在に外嵌めされたシリンダと、該シリンダ内に設けられ且つ上記電極ホルダに固定された固定ピストンとを設け、該シリンダに対するエアの出し入れによって上記一対のボルト受けをシリンダと共に昇降させるようにしたから、部品点数の削減、作業環境の向上、溶接サイクルタイムの短縮、並びにメンテナンスの簡素化を図ることができ、しかもワークのボルト溶接部位の周囲に壁その他の物があっても、ボルトの供給及び溶接を行なうことができ、さらに電極ホルダをガイドとしてボルト受けを円滑に且つ正確に昇降させることができる、という格別な効果が得られる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載されているボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置において、上記両ボルト受けを上記シリンダの下端に水平軸によって開閉自在に支持し且つ各々の上部に傾斜面を形成し、上記シリンダ内に可動ピストンを設けてこれに上記両ボルト受けの各傾斜面に当接して該両ボルト受けを閉方向に付勢する一対の押えを設け、上記シリンダ内へのエアの出し入れによって該シリンダの昇降及び上記可動ピストンの昇降を行なうようにしたから、上記両ボルト受けにそれらを閉方向に付勢するスプリングを設けずとも、上記エアの出し入れのみで該ボルト受けの閉動及びその解除を行なうことができ、部品点数の削減、ボルト受けの確実・円滑な作動を得るうえで有利になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図4乃至図11に基づいて説明する。
【0016】
図4に示すボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置21において、符号22は下端に上部電極23が取付けられたロッド状(円柱状)の電極ホルダ、24は該電極ホルダ22に昇降自在に外嵌めされた円筒状のシリンダ、25,25は該シリンダ24の下端に支持された一対のボルト受けである。電極ホルダ22はその上部の取付部26が図1に示す溶接装置1の駆動シリンダ7のピストンロッドに結合されるものである。また、電極ホルダ22の上端面には上部電極23を冷却するための冷却水の入口27及び出口28が開口している。そして、上記ボルト受け25には、図1に示すボルト供給源2から延設されたボルト供給ホース4が接続されている。
【0017】
図5に示すように、電極ホルダ22は、上部31が大径に、下部32が小径に形成されていて、小径下部32の下端に上部電極23が取付けられている。シリンダ24は、上端部が電極ホルダ22の大径上部31に対して環状シールを介して昇降自在に嵌められているとともに、小径下部32に対して上側の固定ピストン33と下側の可動ピストン34とを介して昇降自在に嵌められている。
【0018】
固定ピストン33は、電極ホルダ22の小径下部32の上端に止め輪55によって固定されており、その内周部は該小径下部32の周面に、その外周部はシリンダ24の内周面にそれぞれ環状シールを介して接触している。可動ピストン34は、その内周部が電極ホルダ22の小径下部32の周面に環状シールを介して昇降自在に嵌められている一方、その外周部は環状シールを介してシリンダ24の内周面に摺動自在に接触している。
【0019】
可動ピストン34は、図6に示すように下方へ突出した一対の押え29,29を備えている。この押え29,29は、上記ボルト受け25,25を後述する閉状態に保持するためのものであり、各々の下面は内側から外側へいくに従って下方への突出量が大きくなるように傾斜している。
【0020】
シリンダ24の上端部には上部エア口35が開口し、シリンダ24の下端部には下部エア口36が開口している。上部エア口35は、固定ピストン33で仕切られたシリンダ上側の室に対してエアを出し入れするためのものであり、下部エア口36は、固定ピストン33と可動ピストン34とによって形成される室に対してエアを出し入れするためのものである。シリンダ24の下端面にはシリンダヘッド37が固定されている。
【0021】
シリンダヘッド37は、図6に示すように下方へ突出した一対の軸受け38,38を備えている。図7に示すように、シリンダヘッド37は円板状のものであって、その中央に円形の中央孔39を有し、該中央孔39から相対する一対のスロット40,40が直径方向に延びている。円形中央孔39は電極ホルダ22の小径下部32を挿入するためのものであり、スロット40,40は可動ピストン34の押え29,29を挿入するためのものである。軸受け38,38は、スロット40,40の各々に対応して設けられている。すなわち、各軸受け38はスロット40を挟んで対峙する突起によって形成されており、各突起にスロット40を存して相対する軸孔が水平に形成されている。シリンダヘッド37の周囲には該ヘッド37をシリンダ24に固定するためのボルト孔42が形成されている。
【0022】
ボルト受け25,25の各々は、図6及び図8に示すように、上下方向に延びる基部材43,43と、該基部材43,43の下端面に結合された受け部材44,44とからなる。
【0023】
基部材43,43は、図9に示すように互いの対向する内面43a,43aが断面円弧状に形成されたプレート状のものであり、図8に示すように上端に該プレート幅方向に間隔をおいて上方へ突出した突出部45,45を備え、該突出部45,45の各々に相対する軸孔が形成されている。この突出部45,45間に上記軸受け38が嵌まり、該軸受け38と突出部45,45とが水平軸によって回動自在に連結されるものである。すなわち、この連結により、ボルト受け25,25は、その下部が電極ホルダ22から両側に離れるように開いた状態と、該電極ホルダ22を挟むように閉じた状態とに開閉することができるものである。また、基部材43における突出部45,45間には内側から外側へ向かって下降傾斜した傾斜面46が形成されている。この傾斜面46は、上記押え29の傾斜した下面を当接させて当該ボルト受け25を閉方向に付勢するためのものである。
【0024】
また、一方のボルト受け25の基部材43に外面から内面に向かって下降傾斜したシュート孔47が形成されている。また、この基部材43の外面には図5に示すようにシュート孔47に合致する同様に傾斜したシュート孔49を有するシュート部材48が固定されている。このシュート部材48の上部はスリットを有する締付け部50に形成されていて、該締付け部50に上記ボルト供給ホース4が挿入されて締付けられるようになっている。
【0025】
受け部材44,44は、図5に示すように互いに突き合わされることによって下方へ先窄みになった先窄み受け51を形成するものであり、各々は図6及び図10に示すように半割りの漏斗形(あさがお形)に形成されている。
【0026】
<プロジェクション溶接>
図1に示すボルト供給源2からボルトBを供給するときは、図5に示すように、シリンダ24の下部エア口36から矢符Inで示すように固定ピストン33と可動ピストン34との間に給気する一方、上部エア口35から矢符Exで示すように排気する。これにより、シリンダ24はボルト受け25,25と共に電極ホルダ22に対して相対的に下降し、また、可動ピストン34もシリンダ24における下降端に下降する。このとき、可動ピストン34の押え29,29はボルト受け25,25の傾斜面46,46に押し当てられる。これにより、ボルト受け25,25は電極ホルダ22を挟むような形で閉じた状態になり、各々の下端の受け部材44,44同士が出会って先窄み受け51を形成する。
【0027】
そこで、図1に示すボルト選別供給源2からホース4を介してボルトBを送ると、該ボルトBは、ホース4からシュート部材48のシュート孔47、ボルト受け25のシュート孔46を経て上記先窄み受け51に導入される。このボルトBは、大径になった円形のボルト頭部が受け部材44,44に跨った状態になり、軸部が先窄み受け51の下端の孔から突出した状態になる。この状態で、電極ホルダ22を図1に示す駆動シリンダ7により下降させ、図11に示すように、ボルトBの軸端を下部電極52の案内ピン53に当てる。この案内ピン53は、下部電極52よりスプリングで突き出されているものであり、ワークWは、そのボルト取付孔を案内ピン53に嵌めることによって位置決めされている。
【0028】
次に上記電極ホルダ22の下降を続けながら、図11に矢符Inで示すように今度はシリンダ24の上部エア口35から固定ピストン33の上側の室に給気する一方、矢符Exで示すようにシリンダ24の下部エア口36から排気する。これにより、シリンダ24及びボルト受け25,25を下降させることなく電極ホルダ22を下降させる(シリンダ24及びボルト受け25,25を電極ホルダ22に対して相対的に上昇させる)ことができるようになる。また、可動ピストン34に対する下降方向のエア圧が作用しなくなるため、押え29,29はボルト受け25,25に対する閉方向の付勢を解除することになる。
【0029】
このため、図12に示すように、電極ホルダ22の下降により上部電極23がボルトBに当接すると、ボルト受け25,25はその下端の受け部材44,44のテーパ部が下降するボルトBに押されて電極ホルダ22の両側に開く。このとき、可動ピストン34は、ボルト受け25,25の傾斜面46,46によって少し押し上げられる。よって、電極ホルダ22は、その下降によって上部電極23をボルトBと共にワークWの溶接部位に押し付け、該上部電極23と下部電極52とによってボルトBの頭部とワークWとを加圧することができる。この状態で通電することになる。固定ピストン33の上側の室にエアが供給されているから、図13に示すように、シリンダ24及びボルト受け25,25は、電極ホルダ22に対してさらに上昇することになる。
【0030】
以上のように、溶接すべきボルトBは、供給源2からホース4によって上部電極23の直下に直接導入され、上部電極23の下降に伴ってワークWの上方から溶接部位に供給されるから、ワークWの溶接部位のまわりに側壁があっても、ボルト供給の支障にはならない。また、ボルト受け25,25を溶接部位に対して側方から出し入れする必要がないから、溶接サイクルタイムを短縮することができる。また、ボルト受け25,25の閉方向への付勢及びその解除は可動ピストン34の昇降で行なわれるから、従来のようなスプリング等の摩耗・へたりの問題がなく、メンテナンスの簡素化が図れる。さらに、別途ボルト供給手段を設ける必要がなく、このボルト供給手段の作動を確認する検出器及びそのための信号系も不要になるから、プロジェクション溶接装置の構造が簡単になるとともに、コスト低減に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のボルト用プロジェクション溶接装置の正面図。
【図2】 従来のボルト供給装置のボルトチャックの斜視図。
【図3】 チャンネル形ワークと上部電極との関係を示す断面図。
【図4】 本発明の実施形態に係る上部電極装置の正面図。
【図5】 同装置の要部の縦断面図。
【図6】 同装置のボルト受けと押えとを示す分解正面図。
【図7】 同装置のシリンダヘッドの底面図。
【図8】 同装置におけるシュート孔を有するボルト受け基部材の正面図。
【図9】 図6のA−A線断面図。
【図10】 同装置の先窄み受けの平面図。
【図11】 同装置の加圧開始前における要部の縦断面図。
【図12】 同装置の加圧状態における要部の縦断面図。
【図13】 同装置の通電時における要部の縦断面図。
【符号の説明】
1 溶接装置
2 ボルト供給源
4 ボルト供給ホース
21 ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置
22 電極ホルダ
23 上部電極
24 シリンダ
25 ボルト受け
29 押え
33 固定ピストン
34 可動ピストン
37 シリンダヘッド
46 傾斜面
48 シュート部材
51 先窄み受け
Claims (2)
- 下部電極上のワークの溶接位置にボルトを供給し、該ワークとボルトとを下部電極と上部電極との間に挟み通電することによって該ボルトをワークに溶接するようにしたボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置であって、
下端に上記上部電極が取付けられ、上記下部電極と向かい合って上下動する電極ホルダと、
上記電極ホルダに対して昇降自在に且つ該電極ホルダから両側に離れるように開いた状態と該電極ホルダを挟むように閉じた状態とに開閉自在に設けられ、各々の下部が当該閉状態で上記上部電極の下側で出会って上記ボルトの頭部を受ける先窄みの受けを形成する一対のボルト受けと、
上記一対のボルト受けのうちの一方に設けられ、ボルト供給源から供給される溶接すべきボルトを上記先窄み受けに該ボルトの頭部が該両ボルト受けに跨って載るように導入するシュート部と、
当該溶接をするときに上記上部電極が上記先窄み受けのボルトを押し当該両ボルト受けを両側に開いて該ボルトを上記ワークに供給するように、上記電極ホルダの下降に伴って上記ボルト受けを該電極ホルダに対して相対的に上昇させる駆動手段とを備え、
上記駆動手段は、上記一対のボルト受けを支持し上記電極ホルダに昇降自在に外嵌めされたシリンダと、該シリンダ内に設けられ且つ上記電極ホルダに固定された固定ピストンとを備え、該シリンダ内のピストンによって仕切られた両側の室に対するエアの出し入れによって上記一対のボルト受けをシリンダと共に昇降させることを特徴とするボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置。 - 請求項1に記載されているボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置において、
上記一対のボルト受けは、上記シリンダの下端に水平軸によって開閉自在に支持されていて、各々の上部に外側へ下降傾斜した傾斜面を備えており、
上記シリンダ内には上記固定ピストンの下側において上記電極ホルダに昇降自在に嵌められた可動ピストンが設けられ、
上記可動ピストンには該ピストンが上記シリンダ内を下降端に下降したときに上記一対のボルト受けの各々の傾斜面に当接して該両ボルト受けを閉方向に付勢する一対の押えが設けられ、
上記駆動手段は、上記ボルトを一対のボルト受けに導入するときに上記シリンダが上記電極ホルダに対して相対的に下降し且つ上記可動ピストンが上記下降端に位置付けられるように上記固定ピストンと可動ピストンとの間にエアを供給し、上記ボルト受けのボルトをワークに溶接するときは上記シリンダが上昇し且つ上記ボルト受けに対する上記押えの付勢が解除されるように上記固定ピストンと可動ピストンとの間のエアを抜くとともに固定ピストン上側の室にエアを供給することを特徴とするボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18404998A JP3968173B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18404998A JP3968173B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000015456A JP2000015456A (ja) | 2000-01-18 |
JP3968173B2 true JP3968173B2 (ja) | 2007-08-29 |
Family
ID=16146486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18404998A Expired - Fee Related JP3968173B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3968173B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200131457A (ko) * | 2019-05-14 | 2020-11-24 | 주식회사 경인엠제이시스템 | 볼트 공급장치 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6653590B1 (en) * | 2000-09-07 | 2003-11-25 | Yoshitaka Aoyama | Projection bolt welding device |
US11684992B2 (en) * | 2017-12-14 | 2023-06-27 | Howmet Aerospace Inc. | Resistance spot rivet welding systems and methods of use thereof |
CN108406074A (zh) * | 2018-02-13 | 2018-08-17 | 上海兰盈机电设备有限公司 | 螺钉自动凸焊结构 |
CN112475576A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-12 | 云嘉集团有限公司 | 凸焊电极总成装置及凸焊机 |
CN113953745B (zh) * | 2021-11-11 | 2024-03-15 | 上海外高桥造船有限公司 | 一种螺栓柱焊接定位装置 |
CN115383272A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-11-25 | 广州巨菱自动化科技有限公司 | 一种螺栓自动焊接设备 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP18404998A patent/JP3968173B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200131457A (ko) * | 2019-05-14 | 2020-11-24 | 주식회사 경인엠제이시스템 | 볼트 공급장치 |
KR20210114374A (ko) * | 2019-05-14 | 2021-09-23 | 주식회사 경인엠제이시스템 | 볼트 공급장치 |
KR102456878B1 (ko) * | 2019-05-14 | 2022-10-20 | 주식회사 케이엠제이 | 볼트 공급장치 |
KR102480229B1 (ko) * | 2019-05-14 | 2022-12-22 | 주식회사 케이엠제이 | 내구성을 갖는 볼트 공급장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000015456A (ja) | 2000-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3968173B2 (ja) | ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置 | |
JPH06320371A (ja) | 工作物を明確な位置に締付け固定するための装置 | |
CN208743922U (zh) | 转盘式准同步焊接设备 | |
KR20050073601A (ko) | 저항용접 장치 | |
JPH0622553Y2 (ja) | 溶接部品の自動供給装置 | |
KR20120076042A (ko) | 탄산가스 용접장치용 용접 와이어 접합장치 | |
CN216411155U (zh) | 一种焊缝焊接质量检测装置 | |
JPH0355141A (ja) | 手動パレットチェンジャ | |
JP4537902B2 (ja) | 水平型自動溶接装置 | |
JPH05277613A (ja) | リベット締め機 | |
JP3797932B2 (ja) | 金属薄板材の自動溶接装置 | |
KR20150064493A (ko) | 파이프 절단 면취장치 | |
KR20120025041A (ko) | 레이저 용접용 클램핑 장치 | |
JPH0871767A (ja) | スポット溶接機 | |
EP0536422B1 (en) | Apparatus for cutting grooves | |
JPS58202706A (ja) | 工作物クランプ装置 | |
JPS5837084B2 (ja) | 横形深穴ボ−ル盤用の送り装置 | |
JP2519152B2 (ja) | ポジショナにおける位置決め装置 | |
US5176604A (en) | Tool replacement for a multi-stage press machine | |
KR20150078483A (ko) | 스폿 용접용 용접팁 교환장치 | |
JP2002336964A (ja) | 帯状金属薄板の突合せ接合装置 | |
JP4123578B2 (ja) | 超音波溶接用ワーク受け治具 | |
JPH0349689B2 (ja) | ||
KR20130009346A (ko) | 자동 스팟용접장치 및 그 용접 방법 | |
US4562326A (en) | Machine for welding automotive wheel rim blanks |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070522 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070604 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140608 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |