JP2000015456A - ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置 - Google Patents

ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置

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JP2000015456A JP10184049A JP18404998A JP2000015456A JP 2000015456 A JP2000015456 A JP 2000015456A JP 10184049 A JP10184049 A JP 10184049A JP 18404998 A JP18404998 A JP 18404998A JP 2000015456 A JP2000015456 A JP 2000015456A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接すべきボルトBをその供給源からワークの
溶接部位に特別な供給装置を介さずにしかも側方からで
はなく上方から供給できるようにする。 【解決手段】上下動する電極ホルダ22に一対のボルト
受け25,25を昇降自在に且つ開閉自在に設け、該両
ボルト受け25,25の下部に上部電極23の下側で出
会って先窄み受け51を形成する受け部を形成し、一方
のボルト受け25の受け部の上側に溶接すべきボルトB
を先窄み受け51に導入するシュート部48を設ける。
これにより、ボルトBをその供給源から上部電極23の
直下に直接導入し、ワークの溶接部位に対して上方から
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークとボルトと
を上部電極と下部電極との間に挟み通電することによっ
て該ボルトをワークに溶接するボルト用プロジェクショ
ン溶接装置の上部電極装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に従来のボルト用プロジェクション
溶接装置を示す。同図において、符号1は溶接装置、2
はワークに溶接すべきボルトの供給源、3はボルト供給
装置であり、供給源2からホース4によって送られるボ
ルトを溶接装置1の上部電極ホルダ5の下端の上部電極
(図示省略)と下部電極ホルダ6の上端の下部電極(図
示省略)との間に供給するものである。溶接装置1の上
部には上部電極ホルダ5を昇降させる駆動シリンダ7が
設けられていて、該シリンダ7のピストンロッドの下端
に上部電極ホルダ5を支持するホルダ取付部8が設けら
れている。溶接装置1の下部には下部電極ホルダ6を支
持するホルダ取付部9が設けられている。また、同図に
おいて、10は足踏みスイッチである。
【0003】上記供給装置3は、ボルトを把持するチャ
ック11と、該チャック11を上下の電極間とその側方
の待機位置とに移動させるシリンダ装置12とを備えて
おり、この待機位置の上に上記ホース4の出口が臨んで
いる。チャック11は図2に示されており、基部13に
水平ピン14によって開閉自在に支持され且つスプリン
グ15によって閉方向に付勢された一対のアーム16,
16と、該アーム16,16の各々の先端に垂直ピン1
7によって開閉自在に且つスプリング18によって閉方
向に付勢された一対の把持部19,19とを備えてな
る。把持部19,19は、閉状態において溶接用ボルト
Bを受ける受け孔20を形成するようになっている。
【0004】溶接に際しては、作業者がワークWを下部
電極上に位置づけ、足踏みスイッチ10を作動させる。
これにより、待機位置でボルトBを受けているチャック
11が上下の電極間に進出し、この進出が検出器(図示
省略)で検出されて上部電極が下降しボルトBを押すこ
とになる。ボルトBは、上記スプリング付勢に抗してチ
ャック11を開き上部電極と共に下降してワークWの上
に位置付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如きボ
ルトの供給態様では、例えば図3に示すようなチャンネ
ル形ワークWであれば、チャック11が該ワークWの溝
の側壁に干渉するため該ワーク側方からボルトBを供給
することができない。ワークWの向きをその溝方向をチ
ャック11の進退方向に合うようにすればよいが、ワー
クWが周辺機器と干渉してそのような向きにすることが
できない場合がある。また、ワークWの溝が狭い場合に
は、チャック11が開いたときに溝の側壁に干渉するか
ら、当該供給装置3を使用することができない場合もあ
る。そのような場合には作業者が手作業でボルトBをワ
ークWに供給することになるが、手が溝内に入らない場
合もあり、作業が難しくなる。
【0006】また、上述の如きボルトの供給態様では、
溶接すべきボルトを溶接部位に位置付けるために、上記
供給源2から供給装置2に送り、該供給装置2によって
溶接部位へ供給する、という2つのステップを必要と
し、しかも上部電極を下降させるには供給装置2のチャ
ック11及びボルトが上部電極の直下に位置することを
検出する必要があることから、1つのボルトを溶接する
ために要するサイクルタイムが長くなり、生産性を高め
ることが難しいという問題がある。
【0007】さらに、上記上下動する電極ホルダ5を有
する溶接装置1に対して、側方より進退するチャック1
1を備えた供給装置2を組み込む必要があるから、溶接
設備が複雑になり、また、上記チャック11にはコイル
スプリングなど多くの部品を必要とし、しかも、それら
の繰り返し使用によるへたり、損傷を考慮して、また上
記検出器に誤作動を生ずるおそれがあることを考慮し
て、頻繁にメンテナンスを行なう必要がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
下部電極上のワークの溶接位置にボルトを供給し、該ワ
ークとボルトとを下部電極と上部電極との間に挟み通電
することによって該ボルトをワークに溶接するようにし
たボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置で
あって、下端に上記上部電極が取付けられ、上記下部電
極と向かい合って上下動する電極ホルダと、上記電極ホ
ルダに対して昇降自在に且つ該電極ホルダから両側に離
れるように開いた状態と該電極ホルダを挟むように閉じ
た状態とに開閉自在に設けられ、各々の下部が当該閉状
態で上記上部電極の下側で出会って上記ボルトの頭部を
受ける先窄みの受けを形成する一対のボルト受けと、上
記一対のボルト受けのうちの一方に設けられ、ボルト供
給源から供給される溶接すべきボルトを上記先窄み受け
に該ボルトの頭部が該両ボルト受けに跨って載るように
導入するシュート部と、当該溶接をするときに上記上部
電極が上記先窄み受けのボルトを押し当該両ボルト受け
を両側に開いて該ボルトを上記ワークに供給するよう
に、上記電極ホルダの下降に伴って上記ボルト受けを該
電極ホルダに対して相対的に上昇させる駆動手段とを備
えていることを特徴とする。
【0009】この発明においては、溶接すべきボルト
は、上下動する電極ホルダに設けられたボルト受けに供
給されるから、該ボルト受けに受けられると上部電極と
共に下部電極上のワークに向かって下降することにな
る。従って、ワークのボルト溶接部位の周囲に壁があっ
ても、該壁はボルトの供給の支障にはならない。また、
溶接すべきボルトはその頭部が両ボルト受けに跨って載
り、また該ボルトを受ける部分は先窄みになっているか
ら、下降する上部電極がボルトを押すと、両ボルト受け
は両側に開いて該ボルトが上部電極と共に下降すること
を許容する。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載さ
れているボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極
装置において、上記駆動手段は、上記一対のボルト受け
を支持し上記電極ホルダに昇降自在に外嵌めされたシリ
ンダと、該シリンダ内に設けられ且つ上記電極ホルダに
固定された固定ピストンとを備え、該シリンダ内のピス
トンによって仕切られた両側の室に対するエアの出し入
れによって上記一対のボルト受けをシリンダと共に昇降
させることを特徴とする。
【0011】この場合は、溶接すべきボルトをボルト受
けに導入するときには、固定ピストン下側の室にエアを
供給することによって、ボルト受けを電極ホルダに対し
て下降させて一対のボルト受けが上部電極の下側で上記
先窄み受けを形成することができるようにし、当該ボル
トの溶接をするときには、固定ピストン上側の室にエア
を供給することによって、ボルト受けを電極ホルダに対
して上昇させ、上部電極がボルトを介して先窄み受けを
押し開き該ボルトをワークの上に供給することができる
ようにすることになる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項2に記載さ
れているボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極
装置において、上記一対のボルト受けは、上記シリンダ
の下端に水平軸によって開閉自在に支持されていて、各
々の上部に外側へ下降傾斜した傾斜面を備えており、上
記シリンダ内には上記固定ピストンの下側において上記
電極ホルダに昇降自在に嵌められた可動ピストンが設け
られ、上記可動ピストンには該ピストンが上記シリンダ
内を下降端に下降したときに上記一対のボルト受けの各
々の傾斜面に当接して該両ボルト受けを閉方向に付勢す
る一対の押えが設けられ、上記駆動手段は、上記ボルト
を一対のボルト受けに導入するときに上記シリンダが上
記電極ホルダに対して相対的に下降し且つ上記可動ピス
トンが上記下降端に位置付けられるように上記固定ピス
トンと可動ピストンとの間にエアを供給し、上記ボルト
受けのボルトをワークに溶接するときは上記シリンダが
上昇し且つ上記ボルト受けに対する上記押えの付勢が解
除されるように上記固定ピストンと可動ピストンとの間
のエアを抜くとともに固定ピストン上側の室にエアを供
給することを特徴とする。
【0013】この発明においては、固定ピストンと可動
ピストンとの間にエアを供給すると、シリンダが下降す
ることによって、上記一対のボルト受けが上部電極下方
において先窄み受けを形成することが可能になるととも
に、可動ピストンが下降端に位置付けられることによっ
て、該可動ピストンの押えが上記一対のボルト受けの傾
斜面に当接し、該両ボルト受けが閉じられて先窄み受け
が形成されることになる。そして、上記固定ピストンと
可動ピストンとの間のエアを抜くとともに固定ピストン
上側の室にエアを供給すると、電極ホルダの下降に伴っ
て上記シリンダが該電極ホルダに対して相対的に上昇し
上部電極がボルトを押すことになるとともに、一対のボ
ルト受けは上記押えによる閉方向の付勢が解除されて、
ボルトが上部電極と共に下降することを許容することに
なる。
【0014】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
上下動する電極ホルダに一対のボルト受けを昇降自在に
且つ開閉自在に設け、該両ボルト受けが上部電極の下側
で出会って先窄み受けを形成するようにし、一方のボル
ト受けに溶接すべきボルトを上記先窄み受けに導入する
シュート部を設けて、溶接すべきボルトをその供給源か
らワークの溶接部位に対して、特別な供給装置を介さず
に、しかも側方からではなく上方から供給することがで
きるようにしたから、部品点数の削減、作業環境の向
上、溶接サイクルタイムの短縮、並びにメンテナンスの
簡素化を図ることができ、しかもワークのボルト溶接部
位の周囲に壁その他の物があっても、ボルトの供給及び
溶接を行なうことができる、という格別な効果が得られ
る。
【0015】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
記載されているボルト用プロジェクション溶接装置の上
部電極装置において、上記一対のボルト受けを支持し上
記電極ホルダに昇降自在に外嵌めされたシリンダと、該
シリンダ内に設けられ且つ上記電極ホルダに固定された
固定ピストンとを設け、該シリンダに対するエアの出し
入れによって上記一対のボルト受けをシリンダと共に昇
降させるようにしたから、電極ホルダをガイドとしてボ
ルト受けを円滑に且つ正確に昇降させることができる。
【0016】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
記載されているボルト用プロジェクション溶接装置の上
部電極装置において、上記両ボルト受けを上記シリンダ
の下端に水平軸によって開閉自在に支持し且つ各々の上
部に傾斜面を形成し、上記シリンダ内に可動ピストンを
設けてこれに上記両ボルト受けの各傾斜面に当接して該
両ボルト受けを閉方向に付勢する一対の押えを設け、上
記シリンダ内へのエアの出し入れによって該シリンダの
昇降及び上記可動ピストンの昇降を行なうようにしたか
ら、上記両ボルト受けにそれらを閉方向に付勢するスプ
リングを設けずとも、上記エアの出し入れのみで該ボル
ト受けの閉動及びその解除を行なうことができ、部品点
数の削減、ボルト受けの確実・円滑な作動を得るうえで
有利になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図4
乃至図11に基づいて説明する。
【0018】図4に示すボルト用プロジェクション溶接
装置の上部電極装置21において、符号22は下端に上
部電極23が取付けられたロッド状(円柱状)の電極ホ
ルダ、24は該電極ホルダ22に昇降自在に外嵌めされ
た円筒状のシリンダ、25,25は該シリンダ24の下
端に支持された一対のボルト受けである。電極ホルダ2
2はその上部の取付部26が図1に示す溶接装置1の駆
動シリンダ7のピストンロッドに結合されるものであ
る。また、電極ホルダ22の上端面には上部電極23を
冷却するための冷却水の入口27及び出口28が開口し
ている。そして、上記ボルト受け25には、図1に示す
ボルト供給源2から延設されたボルト供給ホース4が接
続されている。
【0019】図5に示すように、電極ホルダ22は、上
部31が大径に、下部32が小径に形成されていて、小
径下部32の下端に上部電極23が取付けられている。
シリンダ24は、上端部が電極ホルダ22の大径上部3
1に対して環状シールを介して昇降自在に嵌められてい
るとともに、小径下部32に対して上側の固定ピストン
33と下側の可動ピストン34とを介して昇降自在に嵌
められている。
【0020】固定ピストン33は、電極ホルダ22の小
径下部32の上端に止め輪55によって固定されてお
り、その内周部は該小径下部32の周面に、その外周部
はシリンダ24の内周面にそれぞれ環状シールを介して
接触している。可動ピストン34は、その内周部が電極
ホルダ22の小径下部32の周面に環状シールを介して
昇降自在に嵌められている一方、その外周部は環状シー
ルを介してシリンダ24の内周面に摺動自在に接触して
いる。
【0021】可動ピストン34は、図6に示すように下
方へ突出した一対の押え29,29を備えている。この
押え29,29は、上記ボルト受け25,25を後述す
る閉状態に保持するためのものであり、各々の下面は内
側から外側へいくに従って下方への突出量が大きくなる
ように傾斜している。
【0022】シリンダ24の上端部には上部エア口35
が開口し、シリンダ24の下端部には下部エア口36が
開口している。上部エア口35は、固定ピストン33で
仕切られたシリンダ上側の室に対してエアを出し入れす
るためのものであり、下部エア口36は、固定ピストン
33と可動ピストン34とによって形成される室に対し
てエアを出し入れするためのものである。シリンダ24
の下端面にはシリンダヘッド37が固定されている。
【0023】シリンダヘッド37は、図6に示すように
下方へ突出した一対の軸受け38,38を備えている。
図7に示すように、シリンダヘッド37は円板状のもの
であって、その中央に円形の中央孔39を有し、該中央
孔39から相対する一対のスロット40,40が直径方
向に延びている。円形中央孔39は電極ホルダ22の小
径下部32を挿入するためのものであり、スロット4
0,40は可動ピストン34の押え29,29を挿入す
るためのものである。軸受け38,38は、スロット4
0,40の各々に対応して設けられている。すなわち、
各軸受け38はスロット40を挟んで対峙する突起によ
って形成されており、各突起にスロット40を存して相
対する軸孔が水平に形成されている。シリンダヘッド3
7の周囲には該ヘッド37をシリンダ24に固定するた
めのボルト孔42が形成されている。
【0024】ボルト受け25,25の各々は、図6及び
図8に示すように、上下方向に延びる基部材43,43
と、該基部材43,43の下端面に結合された受け部材
44,44とからなる。
【0025】基部材43,43は、図9に示すように互
いの対向する内面43a,43aが断面円弧状に形成さ
れたプレート状のものであり、図8に示すように上端に
該プレート幅方向に間隔をおいて上方へ突出した突出部
45,45を備え、該突出部45,45の各々に相対す
る軸孔が形成されている。この突出部45,45間に上
記軸受け38が嵌まり、該軸受け38と突出部45,4
5とが水平軸によって回動自在に連結されるものであ
る。すなわち、この連結により、ボルト受け25,25
は、その下部が電極ホルダ22から両側に離れるように
開いた状態と、該電極ホルダ22を挟むように閉じた状
態とに開閉することができるものである。また、基部材
43における突出部45,45間には内側から外側へ向
かって下降傾斜した傾斜面46が形成されている。この
傾斜面46は、上記押え29の傾斜した下面を当接させ
て当該ボルト受け25を閉方向に付勢するためのもので
ある。
【0026】また、一方のボルト受け25の基部材43
に外面から内面に向かって下降傾斜したシュート孔47
が形成されている。また、この基部材43の外面には図
5に示すようにシュート孔47に合致する同様に傾斜し
たシュート孔49を有するシュート部材48が固定され
ている。このシュート部材48の上部はスリットを有す
る締付け部50に形成されていて、該締付け部50に上
記ボルト供給ホース4が挿入されて締付けられるように
なっている。
【0027】受け部材44,44は、図5に示すように
互いに突き合わされることによって下方へ先窄みになっ
た先窄み受け51を形成するものであり、各々は図6及
び図10に示すように半割りの漏斗形(あさがお形)に
形成されている。
【0028】<プロジェクション溶接>図1に示すボル
ト供給源2からボルトBを供給するときは、図5に示す
ように、シリンダ24の下部エア口36から矢符Inで
示すように固定ピストン33と可動ピストン34との間
に給気する一方、上部エア口35から矢符Exで示すよ
うに排気する。これにより、シリンダ24はボルト受け
25,25と共に電極ホルダ22に対して相対的に下降
し、また、可動ピストン34もシリンダ24における下
降端に下降する。このとき、可動ピストン34の押え2
9,29はボルト受け25,25の傾斜面46,46に
押し当てられる。これにより、ボルト受け25,25は
電極ホルダ22を挟むような形で閉じた状態になり、各
々の下端の受け部材44,44同士が出会って先窄み受
け51を形成する。
【0029】そこで、図1に示すボルト選別供給源2か
らホース4を介してボルトBを送ると、該ボルトBは、
ホース4からシュート部材48のシュート孔47、ボル
ト受け25のシュート孔46を経て上記先窄み受け51
に導入される。このボルトBは、大径になった円形のボ
ルト頭部が受け部材44,44に跨った状態になり、軸
部が先窄み受け51の下端の孔から突出した状態にな
る。この状態で、電極ホルダ22を図1に示す駆動シリ
ンダ7により下降させ、図11に示すように、ボルトB
の軸端を下部電極52の案内ピン53に当てる。この案
内ピン53は、下部電極52よりスプリングで突き出さ
れているものであり、ワークWは、そのボルト取付孔を
案内ピン53に嵌めることによって位置決めされてい
る。
【0030】次に上記電極ホルダ22の下降を続けなが
ら、図11に矢符Inで示すように今度はシリンダ24
の上部エア口35から固定ピストン33の上側の室に給
気する一方、矢符Exで示すようにシリンダ24の下部
エア口36から排気する。これにより、シリンダ24及
びボルト受け25,25を下降させることなく電極ホル
ダ22を下降させる(シリンダ24及びボルト受け2
5,25を電極ホルダ22に対して相対的に上昇させ
る)ことができるようになる。また、可動ピストン34
に対する下降方向のエア圧が作用しなくなるため、押え
29,29はボルト受け25,25に対する閉方向の付
勢を解除することになる。
【0031】このため、図12に示すように、電極ホル
ダ22の下降により上部電極23がボルトBに当接する
と、ボルト受け25,25はその下端の受け部材44,
44のテーパ部が下降するボルトBに押されて電極ホル
ダ22の両側に開く。このとき、可動ピストン34は、
ボルト受け25,25の傾斜面46,46によって少し
押し上げられる。よって、電極ホルダ22は、その下降
によって上部電極23をボルトBと共にワークWの溶接
部位に押し付け、該上部電極23と下部電極52とによ
ってボルトBの頭部とワークWとを加圧することができ
る。この状態で通電することになる。固定ピストン33
の上側の室にエアが供給されているから、図13に示す
ように、シリンダ24及びボルト受け25,25は、電
極ホルダ22に対してさらに上昇することになる。
【0032】以上のように、溶接すべきボルトBは、供
給源2からホース4によって上部電極23の直下に直接
導入され、上部電極23の下降に伴ってワークWの上方
から溶接部位に供給されるから、ワークWの溶接部位の
まわりに側壁があっても、ボルト供給の支障にはならな
い。また、ボルト受け25,25を溶接部位に対して側
方から出し入れする必要がないから、溶接サイクルタイ
ムを短縮することができる。また、ボルト受け25,2
5の閉方向への付勢及びその解除は可動ピストン34の
昇降で行なわれるから、従来のようなスプリング等の摩
耗・へたりの問題がなく、メンテナンスの簡素化が図れ
る。さらに、別途ボルト供給手段を設ける必要がなく、
このボルト供給手段の作動を確認する検出器及びそのた
めの信号系も不要になるから、プロジェクション溶接装
置の構造が簡単になるとともに、コスト低減に有利にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のボルト用プロジェクション溶接装置の正
面図。
【図2】従来のボルト供給装置のボルトチャックの斜視
図。
【図3】チャンネル形ワークと上部電極との関係を示す
断面図。
【図4】本発明の実施形態に係る上部電極装置の正面
図。
【図5】同装置の要部の縦断面図。
【図6】同装置のボルト受けと押えとを示す分解正面
図。
【図7】同装置のシリンダヘッドの底面図。
【図8】同装置におけるシュート孔を有するボルト受け
基部材の正面図。
【図9】図6のA−A線断面図。
【図10】同装置の先窄み受けの平面図。
【図11】同装置の加圧開始前における要部の縦断面
図。
【図12】同装置の加圧状態における要部の縦断面図。
【図13】同装置の通電時における要部の縦断面図。
【符号の説明】
1 溶接装置 2 ボルト供給源 4 ボルト供給ホース 21 ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装
置 22 電極ホルダ 23 上部電極 24 シリンダ 25 ボルト受け 29 押え 33 固定ピストン 34 可動ピストン 37 シリンダヘッド 46 傾斜面 48 シュート部材 51 先窄み受け

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極上のワークの溶接位置にボルト
    を供給し、該ワークとボルトとを下部電極と上部電極と
    の間に挟み通電することによって該ボルトをワークに溶
    接するようにしたボルト用プロジェクション溶接装置の
    上部電極装置であって、 下端に上記上部電極が取付けられ、上記下部電極と向か
    い合って上下動する電極ホルダと、 上記電極ホルダに対して昇降自在に且つ該電極ホルダか
    ら両側に離れるように開いた状態と該電極ホルダを挟む
    ように閉じた状態とに開閉自在に設けられ、各々の下部
    が当該閉状態で上記上部電極の下側で出会って上記ボル
    トの頭部を受ける先窄みの受けを形成する一対のボルト
    受けと、 上記一対のボルト受けのうちの一方に設けられ、ボルト
    供給源から供給される溶接すべきボルトを上記先窄み受
    けに該ボルトの頭部が該両ボルト受けに跨って載るよう
    に導入するシュート部と、 当該溶接をするときに上記上部電極が上記先窄み受けの
    ボルトを押し当該両ボルト受けを両側に開いて該ボルト
    を上記ワークに供給するように、上記電極ホルダの下降
    に伴って上記ボルト受けを該電極ホルダに対して相対的
    に上昇させる駆動手段とを備えていることを特徴とする
    ボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されているボルト用プロ
    ジェクション溶接装置の上部電極装置において、 上記駆動手段は、上記一対のボルト受けを支持し上記電
    極ホルダに昇降自在に外嵌めされたシリンダと、該シリ
    ンダ内に設けられ且つ上記電極ホルダに固定された固定
    ピストンとを備え、該シリンダ内のピストンによって仕
    切られた両側の室に対するエアの出し入れによって上記
    一対のボルト受けをシリンダと共に昇降させることを特
    徴とするボルト用プロジェクション溶接装置の上部電極
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されているボルト用プロ
    ジェクション溶接装置の上部電極装置において、 上記一対のボルト受けは、上記シリンダの下端に水平軸
    によって開閉自在に支持されていて、各々の上部に外側
    へ下降傾斜した傾斜面を備えており、 上記シリンダ内には上記固定ピストンの下側において上
    記電極ホルダに昇降自在に嵌められた可動ピストンが設
    けられ、 上記可動ピストンには該ピストンが上記シリンダ内を下
    降端に下降したときに上記一対のボルト受けの各々の傾
    斜面に当接して該両ボルト受けを閉方向に付勢する一対
    の押えが設けられ、 上記駆動手段は、上記ボルトを一対のボルト受けに導入
    するときに上記シリンダが上記電極ホルダに対して相対
    的に下降し且つ上記可動ピストンが上記下降端に位置付
    けられるように上記固定ピストンと可動ピストンとの間
    にエアを供給し、上記ボルト受けのボルトをワークに溶
    接するときは上記シリンダが上昇し且つ上記ボルト受け
    に対する上記押えの付勢が解除されるように上記固定ピ
    ストンと可動ピストンとの間のエアを抜くとともに固定
    ピストン上側の室にエアを供給することを特徴とするボ
    ルト用プロジェクション溶接装置の上部電極装置。
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