JPH05277613A - リベット締め機 - Google Patents

リベット締め機

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Publication number
JPH05277613A
JPH05277613A JP11950292A JP11950292A JPH05277613A JP H05277613 A JPH05277613 A JP H05277613A JP 11950292 A JP11950292 A JP 11950292A JP 11950292 A JP11950292 A JP 11950292A JP H05277613 A JPH05277613 A JP H05277613A
Authority
JP
Japan
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rivet
work
rotary
fixed
sub
Prior art date
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Pending
Application number
JP11950292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ishikawa
弘之 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADACHI BRAKE RAININGU KOGYO KK
Original Assignee
ADACHI BRAKE RAININGU KOGYO KK
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Filing date
Publication date
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Priority to JP11950292A priority Critical patent/JPH05277613A/ja
Publication of JPH05277613A publication Critical patent/JPH05277613A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキシュー本体にブレーキライニングを
簡単、確実に、自動的にリベット止めし、ワーク、機器
の損傷を防止できようにする。 【構成】 基台1上に配置したターンテーブル装置50
でワークWを回転、昇降し、リベット孔をリベット止め
位置に持ち来たし、設定する。リベット供給装置20か
ら1個毎で供給したリベットをダイ機構10のリベット
保持軸13に吸着保持してワークWのリベット孔内に挿
入し、ハンマ機構40との共働作用でリベット締めす
る。リベット締めするとき、ターンテーブル装置50上
の回転サブテーブル65を回転メインテーブル56に対
してリベット止め方向で進退スライド機構81によって
弾撥的にスライドする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として大型自動車に
装着されるブレーキ装置における大型のブレーキシュー
本体にブレーキライニングを確実、自動的にリベット止
めするリベット締め機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ブレーキ装置におけるブレー
キシュー本体にブレーキライニングを取り付ける場合に
は、ブレーキシュー本体の湾曲外側面にブレーキライニ
ングを当接させた後、ブレーキライニング側から挿入し
たリベット先端をブレーキシュー本体側で圧潰すること
で行なう。このとき、ブレーキライニング側から挿入し
たリベット頭部をダイによって下方から支持させた状態
で、上方から下降押圧させるポンチによってリベット先
端を圧潰するリベットマシンを使用している。
【0003】この種の従来提案されているリベットマシ
ンは、ブレーキライニングをブレーキシュー本体に仮止
めさせた状態のワークを左右方向で移動可能にしてその
上にセットさせる左右の回転ローラーをマシンフレーム
前部に突設し、また、左右の回転ローラー相互間に配し
たダイと、このダイに対してプレス機構で押圧昇降自在
なポンチとをマシンフレーム上下に配置して成るもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このリベッ
トマシンの使用に際し、ワークに対するリベットの挿入
位置決めは、ワーク下方から手探りで手指によって挿入
し、また、挿入後に落下しないよう手指によって押えな
がら回転ローラー上でワーク全体を移動してリベットを
ポンチ位置まで持ち来しているために、ポンチの下降時
に手指を退避させなければ、これを潰してしまう作業上
の危険性が大きいものであった。そればかりでなく、小
型、軽量なワークであれば、位置決め調整のための移動
その他は比較的容易であっても、大型貨物自動車用のも
のであれば、必然的にワーク自体が大型化し、重量的に
も嵩張るから、これの取扱いが極めて面倒であり、中腰
の姿勢で作業を遂行する作業者に肉体的、精神的な多大
な負担を与えていたものであった。
【0005】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、ブレーキシュー本体
の湾曲外側面に当接配置させたブレーキライニングから
成るワークを水平方向に沿う横置き状態で支持しておい
て、水平方向に沿ってリベットを挿入して先端を圧潰す
ることとし、ワークに対してのリベット位置を自動的に
検出して連続的にリベット止めし、また、リベット箇所
における肉厚の相違に対して自動調整する一方、リベッ
ト圧潰時におけるワーク、機器の損傷を防止でき、特
に、重量的に嵩張る大型のワークに適用して好適なリベ
ット締め機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明にあっては、基台1上のほぼ中央部に配置
され、リベット締めすべきワークWを回転、昇降自在に
支持固定して横置き状態でセットさせるターンテーブル
装置50と、このターンテーブル装置50の前後側方の
いずれか一方に配置され、逐次供給されるリベットRを
吸着支持した状態でワークWのリベット孔H位置に挿入
し、保持するダイ機構10と、同じくいずれか他方に配
置され、ワークW内に挿入されたリベットR先端を圧漬
するハンマ機構40と、ダイ機構10におけるダイとな
るリベット保持軸13前面に所定方向に規制されたリベ
ットRを整列させて逐次供給するリベット供給装置20
と、ワークWにおけるリベット孔Hを検出するセンサー
手段100とを備えたことを特徴とする。
【0007】ダイ機構10は、基台1上である上部基盤
2の前部に配置されていて、上部基盤2上に固定したシ
リンダー台11と、油空圧等の流体圧力で作動されるダ
イシリンタ12と、このダイシリンダ12のシリンダロ
ッド先端に固着されたリベット保持軸13と、リベット
保持軸13先端に開口された吸気口14に連通し、負圧
状態にする吸気源15とから構成することができる。
【0008】リベット供給装置20は、投入されたリベ
ットRの前後を整列させながら逐次搬出させるホッパー
21と、このホッパー21の搬出口に接続されている搬
出パイプ22と、搬出パイプ22出口に連通し、複数の
リベットRを整列状態で支持している下方傾斜のリベッ
ト案内路24と、このリベット案内路24中に貫通して
上下動するのに伴ない、リベット保持軸13前面に吸着
支持させる1個のリベットRのみを受け入れ、保持し、
送り出す送出カム27と、リベット案内路24から落下
するリベットRを保持し、リベットRの落下位置とリベ
ット保持軸13前面位置との間で進退し、また、リベッ
ト保持軸13位置に前進するときに送出カム27を上位
置に上昇させ、落下位置に後退するときに送出カム27
を下位置に下降させるリベット供給アーム35とを備え
て構成することができる。
【0009】ハンマ機構40は、上部基盤2の後部に配
装されていて、上部基盤2面に固定したハンマ台41
と、油空圧等の流体圧力で作動されるハンマシリンダ4
2と、このハンマシリンダ42のシリンダロッド先端に
固着されたリベットハンマ43とから構成することがで
きる。
【0010】ターンテーブル装置50は、上部基盤2上
方で昇降される固定昇降テーブル51と、この固定昇降
テーブル51上で回転される回転メインテーブル56
と、回転メインテーブル56上でこの回転メインテーブ
ル56と共に従動回転され、ダイ機構10、ハンマ機構
40両者によるリベット止め方向に沿って弾撥的にスラ
イドする回転サブテーブル65と、回転サブテーブル6
5上でワークWを固定させるワーク固定手段90と、ダ
イ機構10側の外方に位置されてワークW外側面を押圧
支持するワーク押え手段95とを備えて構成することが
できる。
【0011】回転サブテーブル65は、回転メインテー
ブル56上で、この回転メインテーブル56の中心位置
に対してダイ機構10側へ僅かに偏心された位置を中心
として回転メインテーブル56と共に一体的に従動回転
するようにして構成することができる。また、この回転
サブテーブル65は、回転しない固定昇降テーブル51
上に練繋配設したリンクベアリング66によって回転自
在に支承する一方、回転サブテーブル65底面に配設し
た適数の平面スラストベアリング67を介在させて回転
メインテーブル56上に載置し、回転メインテーブル5
6上に突設した回転駆動ピン68を回転サブテーブル6
5に弾撥的に嵌め入れて構成することができる。
【0012】回転サブテーブル65を弾撥的にスライド
させる進退スライド機構81は、回転サブテーブル65
の高さ位置で、リングベアリング66内に配置されて、
固定昇降テーブル51上で固定されているシャフトケー
ス82にリベット止め方向に沿って進退誘導軸83を貫
挿し、この進退誘導軸83のスプリングフランジ84と
シャフトケース82後壁との間に、進退誘導軸83を前
方に弾撥付勢させるコイル状のスプリング85を縮装
し、進退誘導軸83先端をリングベアリング66内周側
面に当接して構成することができる。
【0013】また、センサー手段100は、リベット保
持軸13に吸着保持するリベットRの前方位置と、この
位置から退避した待機位置との間で進退する光センサー
101を備えたものとして構成できる。
【0014】
【作用】本発明に係るリベット締め機にあって、ターン
テーブル装置50によるワークWの回転、昇降によるリ
ベット止め位置に対応した位置決めに伴ない、リベット
供給装置20では1個毎のリベットRをダイ機構10に
供給し、供給されたリベットRをハンマ機構40との共
働作用でワークWにリベット締めする。
【0015】リベット供給装置20は、ホッパー21内
に投入されたリベットRを所定方向に整列させてリベッ
ト案内路24を経てリベット供給アーム35の保持溝3
6内に1個毎で落下保持させる。このとき、上下動する
リベット供給アーム35は、送出カム27も同期してリ
ベット案内路24内で上下動させ、リベット案内路24
内で整列されている複数のリベットRの1個をリベット
案内路24出口に排出して保持溝36内に落下させると
同時に、次のリベットRを送出カム27内で保持させ
る。
【0016】また、上動したリベット供給アーム35
は、その保持溝36をダイ機構10におけるリベット保
持軸13前面に到達させ、吸着作動するリベット保持軸
13前面にリベットRを吸着保持させる。
【0017】ダイ機構10は、そのリベット保持軸13
を前進させ、ワークWのリベット孔H内にリベットRを
挿入させるのに同期して作動したハンマ機構40のリベ
ットハンマ43の前進と協働してリベット孔Hから突出
しているリベットRの先端を圧潰し、リベット締めを行
なう。
【0018】このリベット締め時において、進退スライ
ド機構81は、リベット保持軸13、リベットハンマ4
3相互間に生じるリベット圧潰力に伴なう反動によるワ
ークW、更には作動機器に対する圧潰衝撃、損傷の影響
を回避させる。すなわち、ワークWを固定してある回転
サブテーブル65をリベット止め方向に沿って回転メイ
ンテーブル56上でいずれかに自動的にスライドさせ、
ワークW、作動機器に対しての反動圧潰力を吸収し、リ
ベットRのみを圧潰させてリベット締めを行なわせる。
【0019】ターンテーブル装置50は、回転サブテー
ブル65上に固定されたワークWをダイ機構10とハン
マ機構40との間で回転昇降させることで、センサー手
段100による検出作動と共にリベット止め位置にリベ
ット孔Hを位置決めさせる。
【0020】このターンテーブル装置50の固定昇降テ
ーブル51は、これが昇降することで回転メインテーブ
ル56、回転サブテーブル65夫々を上下方向で移動さ
せ、リベット止め位置に対する上下方向でワークWを位
置決めさせる。また、回転する回転メインテーブル56
は、回転サブテーブル65をも従動回転させ、ワークW
のリベット孔Hをリベット止め位置に持ち来たし、ダイ
機構10の正面に位置させる。
【0021】ワーク固定手段90は、回転サブテーブル
65上にワークWを固定セットさせ、回転サブテーブル
65がダイ機構10側ヘ付勢されていることでワーク押
え手段95と共にワークWをしっかりと支持し、ワーク
Wの位置決め回転時によっても両者90,95間で挟み
込まれ、リベット孔Hに対するリベット止め位置のリベ
ット止め方向に沿う位置ずれを生じさせない。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明するに、図において示される符号1は平面から見て前
後に長いほぼ矩形状の基台であり、この基台1の上部基
盤2のほぼ中央部に、ブレーキシュー本体Sの湾曲外側
面に当接配置させたブレーキライニングLから成るワー
クWを回転、昇降自在に支持固定して横置き状態でセッ
トさせるターンテーブル装置50が配置されている。そ
して、このターンテーブル装置50の前後側方には、逐
次供給されるリベットRを吸着支持した状態でワークW
の所定位置に挿入し、保持するダイ機構10、ワーク内
に挿入されたリベットR先端を圧潰するハンマ機構40
夫々が配されており、また、ダイ機構10におけるダイ
となるリベット保持軸13前面に所定方向に規制された
リベットRを整列させて逐次供給するリベット供給装置
20が設けられている。
【0023】しかして、基台1は、直方体のほぼボック
ス状に形成されたフレーム構造のもので、これの内部に
は、ターンテーブル装置50における駆動源(53,5
9)が配装され、基台1前面に配したスイッチパネル3
上の各種のスイッチ類の操作によって、基台1後方に配
置した制御ボックス4内の各種の制御部を介して各機
構、装置がコントロールされる。
【0024】ダイ機構10は、基台1上である上部基盤
2の前部に配装されており、上部基盤2上に固定したシ
リンダー台11上に配置され、油空圧等の流体圧力で作
動されるダイシリシダ12と、このダイシリンダ12の
シリンダロッド先端に固着されたリベット保持軸13
と、リベット保持軸13先端に開口された吸気口14に
連通し、賃圧状態にする吸気源15とから成る。
【0025】リベット保持軸13先端は、リベットRに
おける頭部を吸着し保持するに足る円形状に形成され、
先端面のほぼ中心位置に開口された吸気口14内が真空
ポンプの如き吸気源15によって吸気負圧状態になるの
に伴ない、リベット供給装置20から逐次供給されるリ
ベットRの頭部面を吸着する。また、このリベット保持
軸13自体は、図3に示すように、ワークWにおけるリ
ベット孔Hに対応した位置に設定されていて、ダイシリ
ンダ12の作動力で前後に進退されることで、後退位置
ではリベット供給装置20から逐次供給されたリベット
Rを吸着支持し、吸着状態のままで前進されて前進位置
ではワークWのリベット孔HにリベットRを挿入させる
ようにしてある。
【0026】リベット供給装置20は、不揃いな状態で
ランダムに投入されたリベットRを、このリベットRの
前後を整列させながら逐次搬出させるホッパー21と、
このホッパー21の搬出口に接続されている搬出パイプ
22と、搬出パイプ22出口に連通し、複数のリベット
Rを整列状態で支持している下方傾斜のリベット案内路
24と、このリベット案内路24中に貫通して上下動す
るのに伴ない、リベット保持軸13前面に吸着支持させ
る1個のリベットRのみを受け入れ、保持し、送り出す
送出カム27と、リベット案内路24から落下するリベ
ットRを保持し、リベットRの落下位置とリベット保持
軸13前面位置との間で進退し、また、リベット保持軸
13位置に前進するときに送出カム27を上位置に上昇
させ、落下位置に後退するときに送出カム27を下位置
に下降させるリベット供給アーム35とを備えて成る。
【0027】ホッパー21は、図2、図4に示すよう
に、前記シリンダー台11上部側方に設置されていて、
上方開口の円筒形を呈し、自身が振動されることで、内
周側面に形成された螺旋状の搬出路に沿ってリベットR
を同一方向に整列させながら順次に搬出パイプ22に搬
出するようになっている公知のものである。
【0028】搬出パイプ22は、ホッパー21の搬出口
とリベット案内路24の入口とを連絡する空洞状に形成
され、図示のように、シリンダー台11におけるダイシ
リンタ12のシリンダロッド側である前面に固定してあ
る供給基盤23前面側に、リベットRの頭部が位置する
ようにしてリベットRを搬送するようになっている。
【0029】リベット案内路24は、リベットRをその
自重によって滑落状に落下案内させるように、出口が下
方位置に設定された傾斜状に形成されており、例えば供
給基盤23側端縁に出口位置を開口形成し、リベットR
の軸部径に相当する間隙を上下相互間に設定させた上下
のガイド部材25A,25Bを供給基盤23前面に固定
し、リベットRの頭部を挿通させる挿通溝26をガイド
部材35A,35B相互間の間隙に沿って供給基盤23
前面に形成して成る。
【0030】送出カム27は、リベット案内路24の出
口近傍位置の供給基盤23前面に上下方向に沿って形成
したスライド溝28内にスライド自在にして嵌め入れら
れ、リベットRの頭部を挿通させるように、挿通溝26
の溝深さに合致する深さを有するカム溝29を前面に形
成し、また、リベット供給アーム35上側面に弾圧する
円弧状のスライド従動面31を底面に形成してある。
【0031】カム溝29自体は、図4に示すように、送
出カム27自体が下位置にあるときは、上下の挿通溝2
6部位との連絡口であるカム溝29における前後の開口
面をリベットRの頭部径に比し狭くし、入口側開口面で
は上方位のリベットRを押さえ停止させ、送出カム27
自体の上昇中ではカム溝29における出口側開口面を挿
通溝26に連通させてリベットRを排出し、送出カム2
7自体が上位置にあるときは、カム溝29の前後の開口
面を狭くし、送出カム27自体の下降中ではカム溝29
における入口側開口面を挿通溝26に連通させてリベッ
トRを進入させ、再び、送出カム27自体が下位置に至
ると、カム溝29の前後の開口面を狭くし、入口側開口
面では上方位のリベットRを押さえ停止させると同時
に、カム溝29内では1個のリベットRを保持するよう
になっている。
【0032】また、送出カム27自体は、リベット供給
アーム35上側面にスライド従動面31によって当接し
ていて、図4、図5に示すように、送出カム27下部の
広幅な突出部と前記下方位のガイド部材25B下側面と
の間に配装したスプリング32の弾撥力によって、常時
下方に弾撥付勢されている。
【0033】リベット供給アーム35は、これの先端
に、リベット案内路24から自重落下されるリベットR
を受け入れ、保持する保持溝36を形成してある。そし
て、供給基盤23前面に、前記リベット保持軸13位置
に向かって斜め方向に沿って固定された断面で溝形のア
ームホルダー37内にスライド自在に装入されており、
このアームホルダー37の斜め下方に配置したアームシ
リンダー38のシリンダロッド先端に固定位置を調整自
在にして介在固定したストッパー39に連繋されてい
て、アームシリンダー38の作動によって、リベットR
の落下位置とリベット保持軸13前面位置との間で進退
されるようになっている。ストッパー39は、リベット
供給アーム35が上昇して保持溝36の奥部が供給基盤
23先端位置で確実に停止するように位置決め調整させ
るよう、例えばネジ作動で進退調整させるものとし、ア
ームホルダー37の切欠端に衝接する。
【0034】保持溝36は、リベット案内路24の出口
から落下されたリベットRを、それの頭部は保持溝36
外に突出させた状態で軸部のみを保持するものとしてあ
り、正面から見てほぼV字状に形成してある。
【0035】また、このリベット供給アーム35上側面
には、前記送出カム27下面のスライド従動面31が当
接するよう、円弧状の窪みを呈するスライド作動面34
を形成してあり、アームシリンダー38の作動によって
リベット供給アーム35が上下動するのに伴ない、同期
して送出カム27を上下動させるようになっている。す
なわち、アームシリンダー38の作動によってリベット
供給アーム35を上動させることで保持溝36で保持し
ていたリベットRをリベット保持軸13前面に供給して
これを吸着保持させる一方、送出カム27を同時に上動
させて1個のリベットRをリベット案内路24出口に排
出する。次いで、リベット供給アーム35が下動復帰す
ると、その保持溝36内にリベットRが落下供給されて
ここに保持され、また、同様に下動復帰する送出カム2
7にあっては、リベット案内路24上方位置から自重で
滑落するリベットRをそのカム溝29内に受け入れ保持
するものとなって、次動作のために待機する。
【0036】また、前記ダイ機構10によって吸着保持
されたリベットRをワークWに挿入後、リベットRの先
端を圧漬するハンマ機構40が、ダイ機構10に対して
ターンテーブル装置50の反対側に対称的に配装されて
いる。すなわち、このハンマ機構40は、基台1上であ
る上部基盤2の後部に配装されており、上部基盤2面に
固定したハンマ台41上に配置され、油空圧等の流体圧
力で作動されるハンマシリンダ42と、このハンマシリ
ンダ42のシリンダロッド先端に固着されたリベットハ
ンマ43とから成る。そして、図3に示すように、リベ
ットハンマ43は、ダイ機構10によってワークW内に
挿入されたリベットRの先端を圧潰するようにハンマシ
リンダ42の作動によって進退する。
【0037】一方、ワークWが装着セットされるターン
テーブル装置50は、基台1上の上部基盤2上方で昇降
される固定昇降テーブル51と、この固定昇降テーブル
51上で回転される回転メインテーブル56と、回転メ
インテーブル56上でこの回転メインテーブル56と共
に従動回転され、ダイ機構10、ハンマ機構40両者に
よるリベット止め方向に沿って弾撥的にスライドする回
転サブテーブル65と、回転サブテーブル65上でワー
クWを固定させるワーク固定手段90と、ダイ機構10
側の外方に位置されてワークW外側面を押圧支持するワ
ーク押え手段95とを備える。
【0038】固定昇降テーブル51は、図1、図7に示
すように、上部基盤2下方の基台1内に構枠固定した下
部固定盤52上に配置固定した昇降モータ53の駆動力
によって昇降される。すなわち、固定昇降テーブル51
のほぼ中心位置でこれの下方に連結固定したほぼ台形状
のネジ山を有する昇降送りネジ54に、減速機構を介し
て昇降モータ53の駆動軸を連繋噛み合わせて成るシャ
ッキベース構造としてある。そして、固定昇降テーブル
51下面に固定したテーブルガイドシャフトを上部基盤
2、下部固定盤52に貫挿させて形成した複数のガイド
手段55を介して傾斜することなく、また、制御される
昇降モータ53の駆動力でワークWにおける上下方向の
リベットR位置間隔に対応して間欠的に昇降されるよう
になっている。なお、この昇降間隔は、規格化されてい
るワークW夫々に対応して予めプログラム制御されるも
のとなっている。
【0039】回転メインテーブル56は、固定昇降テー
ブル51上にこれ51とは回転可能な状態にして直接に
載置されており、図7に示すように、固定昇降テーブル
51の上面及び回転メインテーブル56の下面夫々を窪
ませておき、その窪みの外周縁、内周縁相互でベアリン
グ57を介して嵌め合せることで、固定昇降テーブル5
1に対し回転メインテーブル56を回転自在に載置して
ある。そして、回転メインテーブル56内周縁に形成し
た内輪ギヤ58には、前記下部固定盤52上に配置固定
した回転モータ59の駆動力によって減速機構61を介
して従動回転され、また、上部基盤2及び固定昇降テー
ブル51に貫挿されていて、固定昇降テーブル51の昇
降に追随して昇降する回転駆動軸62に固着してある回
転原動ギヤ63を噛み合わせてある。この回転モータ5
9の回転駆動は、回転サブテーブル上に固定されたワー
クWを水平方向で回転させ、後述するセンサー手段10
0によってリベット止め位置であるリベット孔Hを検出
すると停止されるように制御されている。
【0040】回転サブテーブル65は、回転メインテー
ブル56上で、この回転メインテーブル56の中心位置
に対してダイ機構10側ヘ僅かに偏心された位置を中心
として回転メインテーブル56と共に一体的に回転する
も、回転メインテーブル56とは別個、独自にリベット
止め方向に沿ってスライドするようになっている。その
ため、回転メインテーブル56上のほぼ中心位置に形成
した後述の進退スライド機構81の周囲に配設したリン
グベアリング66によってドーナツ状に形成された回転
サブテーブル65を回転自在に支承する一方、回転サブ
テーブル65底面に配設した適数の平面スラストベアリ
ング67を介在させて回転メインテーブル56上に載置
し、回転メインテーブル56上に突設した回転駆動ピン
68を回転サブテーブル65に弾撥的に嵌め入れてあ
る。
【0041】リングベアリング66は、回転しない固定
昇降テーブル51上に関連して形成されている回転しな
い進退スライド機構81の周囲で回転サブテーブル65
自体を回転可能にし、また、平面スライドベアリング6
7は、回転メインテーブル56上で回転サブテーブル6
5を任意な方向でスライドさせるようになっている。
【0042】回転駆動ピン68は、回転サブテーブル6
5に開口形成された回転作用孔69内に、回転駆動ピン
68自体の外周に固着したやや硬質の弾性材製の緩衝材
71を介装させて嵌め入れてあり、回転メインテーブル
56自体の回転は回転駆動ピン68、緩衝材71、回転
作用孔69を介して回転サブテーブル65を追随回転さ
せる。また、回転サブテーブル65自体がスライドする
ときは、緩衝材71が適宜に縮小することで、回転駆動
ピン68との係合に制約されることなく回転メインテー
ブル56に対して相対的な回転サブテーブル65自体の
スライドを許容させる。
【0043】また、この回転サブテーブル65自体は、
回転メインテーブル56上でスライドテーブル押え手段
75によってダイ機構10側へ常時弾撥付勢されてい
る。このスライドテーブル押え手段75は、前記固定昇
降テーブル51のハンマ機構40側の周側面に固定され
たスプリングケース76内に縮装したコイル状のスプリ
ング77前端に回転サブテーブル65周側面に圧接する
ピンチローラー78を配して成る。そして、図6に示す
ように、回転サブテーブル65に対してこれの外側方で
左右対称的に配置してあって、リベット止め方向に対応
合致させて回転サブテーブル65自体をダイ機構10側
へバランスよく押圧するようにしてある。
【0044】進退スライド機構81は、回転サブテーブ
ル65の高さ位置で、前記リングベアリング66内に配
置されるようにして前記固定昇降テーブル51上で固定
されているシャフトケース82にリベット止め方向に沿
って進退誘導軸S3を貫挿し、この進退誘導軸83のス
プリングフランジ84とシャフトケース82後壁との間
に、進退誘導軸83を前方に弾撥付勢させるコイル状の
スプリング85を縮装し、進退誘導軸83先端をリング
ベアリング66内周側面に当接して成る。これによっ
て、回転サブテーブル65に対してダイ機構10方向側
からの押圧力が付与されたときには、スプリング85、
更にはスライドテーブル押え手段75におけるスプリン
グ77が縮小することでリングベアリング66を介して
回転サブテーブル65全体がハンマ機構40側ヘ後退
し、その押圧力が解放されるとダイ機構10側の原位置
に復帰させるようになっている。
【0045】この進退スライド機構81は、ワークW及
びダイ機構10、ハンマ機構40等の各機器に対するリ
ベット圧力を回避させるようリベット止め方向に沿って
ワークWを弾撥的にスライドさせるものであり、ワーク
W自体をこのリベット止め方向に沿って進退させるべ
く、進退スライド機構81の左右には、ガイド部86が
配装される。
【0046】更に、ワーク固定手段90は、ワークWの
ブレーキシュー本体Sにおける一端側にある軸孔に貫挿
させる固定ネジ92をネジ入れるようにして、回転サブ
テーブル65上に固着した固定台91と、ワークWの他
端側の側縁を押圧支持する位置調整が可能な押え台93
とから成る。すなわち、横置き状態で回転サブテーブル
65上に載置されたワークWは、規格化されたワークW
夫々に対応して位置決めされるよう、回転サブテーブル
65上に形成されたスライド溝に沿ってスライド調整さ
れた押え台93によって他端側が規制された状態で固定
ネジ92によって一端側が固定台91に固定保持される
ようになっている。
【0047】一方、ワーク押え手段95は、固定昇降テ
ーブル51におけるダイ機構10側の周側縁に突設した
ローラーステー96上に、ワークW外側面に回転自在に
当接する立脚状の押えローラー97を支承して成る。こ
のワーク押え手段95位置は移動せず、回転メインテー
ブル56に従動回転する回転サブテーブル65によって
ワークWが回転するとき、ワークWの湾曲外側面に当
接、従動回転してこれのリベット止め位置をダイ機構1
0側に安定的に常時設定させる。
【0048】また、ワーク固定手段90によってワーク
Wを固定したとき、ワークWの湾曲外側面は回転サブテ
ーブル65外方へ僅かに突出し、その突出部分をワーク
押え手段95によって押圧支持するものとなっている
(図6参照)。この固定支持状態にあって、スライドテ
ーブル押え手段75、進退スライド機構81両者によっ
て回転サブテーブル65がダイ機構10側へ弾撥付勢さ
れていることで、ワークWはダイ機構10側へ押し付け
られている一方、固定昇降テーブル51に関連付設され
たワーク押え手段95によってハンマ機構40側へワー
クWが押し付けられていることで、ワークW自体は、タ
ーンテーブル装置50上で、リベット止め方向に沿って
半ば自由な状態で支持されているものとなっているので
ある。
【0049】このターンテーブル装置50によってワー
クWを昇降させ、また、回転させることで、ワークWの
リベット孔Hをダイ機構10におけるリベット保持軸1
3位置に合致対応させたときに、ダイ機構10によるリ
ベットRの挿入、ハンマ機構40によるリベットRの圧
潰が開始されるもので、これに先立ち、リベット孔Hの
位置を検出し、ターンテーブル装置50の作動を停止さ
せるセンサー手段100が設けられている。すなわち、
このセンサー手段100は、リベット保持軸13に吸着
保持するリベットRの前方位置と、この位置から退避し
た待機位置との間で進退する光センサー101を備えて
成り、例えばダイ機構10におけるリベット保持軸13
前方位置の上部基盤2上に配装した昇降シリンダ102
のシリンダロッド上端に光センサー101を固定するも
のとし、昇降シリンダ102の作動によって昇降される
ことでリベット止め位置と、リベット止め時では前進す
るリベプト保持軸13前方位置から下方に退避し、待機
する。そして、リベット供給装置20によってダイ機構
10にリベットRが準備されている間に、ターンテーブ
ル装置50によって回転されることでワークWにおける
次のリベット孔Hがリベット止め位置、すなわちリベッ
ト保持軸13が前進するときの位置に到達したのを光セ
ンサー102によって検出すると、ターンテーブル装置
50の回転を直ちに停止させるようになっている。
【0050】次に、これが使用の一例を説明するに、ス
イッチパネル3における各種のスイッチ操作によって、
リベット供給装置20におけるホッパー21内にリベッ
トRを投入し、搬出パイプ22、リベット案内路24を
経てリベット供給アーム35の保持溝36内に保持さ
せ、また、上下動するリベット供給アーム35によって
ダイ機構10におけるリベット保持軸13前面に供給
し、吸着保持させておく。一方、ターンテーブル装置5
0における回転サブテーブル65上のワーク固定手段9
0によってワークWを固定し、これ50の作動によって
回転する回転メインテーブル56に従動回転される回転
サブテーブル65がワークWを、その外側面がワーク押
え手段95によって押えられながらもリベット孔Hをダ
イ機構10の正面に位置させる。このとき、必要があれ
ば固定昇降テーブル51を上昇させてワークWにおける
リベット孔H位置をリベット保持軸13が前進するリベ
ット止め位置に対応させる。
【0051】そして、リベット保持軸13前方位置に上
昇作動したセンサー手段100の光センサー101が、
これの前方に回転しているワークWにおけるリベット孔
Hが持ち来されてリベット止め位置を検出すると、ター
ンテーブル装置50は、その回転を停止する。と同時
に、センサー手段100はリベット保持軸13が前進す
る位置から下方に退避し、次動作に備える。
【0052】すると、リベット供給装置20から供給さ
れたリベットRを吸着保持しているダイ機構10におけ
るリベット保持軸13が前進し、ワークWにおけるリベ
ット孔H内にリベットRを挿入する。これに同期して作
動するハンマ機構40におけるリベットハンマ43が前
進して、リベット孔Hから突出しているリベットRの先
端を圧潰し、リベット締めを行なう。
【0053】リベット締め後は、リベットハンマ43、
リベット保持軸13夫々が後退して原位置に復帰待機
し、これに伴ない、ターンテーブル装置50が再度作動
してワークWを回転させることで次のリベット孔Hをリ
ベソト保持軸13前方位置に持ち来たす。持ち来される
間に、センサー手段100において上昇セットされた光
センサー101が再びリベット孔Hを検出する。一方、
リベット供給装置20において、リベット供給アーム3
5が上昇してこれの保持溝36に保持されているリベッ
トRをリベット保持軸13前面に送って吸着保持させ
る。このときのリベット供給アーム35の上下動は、リ
ベット案内路24内で送出カム27をも上下動させ、リ
ベット案内路24内で整列供給される複数のリベットR
の1個をリベット案内路24出口に排出して保持溝36
内に落下させると同時に、次のリベットRを送出カム2
7内で保持し、次動作に備える。
【0054】ターンテーブル装置50の回転作動で、ワ
ークWにおける同列上のリベット孔Hのリベット締めが
終了すると、固定昇降テーブル51が予め制御されてい
る高さ間隔で上昇し、次列のリベット孔Hをリベット保
持軸13の高さ位置に対応させて上昇を停止させ、その
位置で再び回転してリベット孔Hをリベット止め位置に
持ち来す。
【0055】このように、ターンテーブル装置50によ
ってのワークWの回転、昇降に伴ない、リベット供給装
置20ではリベットRを1個毎でダイ機構10に供給
し、供給されたリベットRをハンマ機構40との共働作
用でワークWをリベット締めするのであり、これを自動
的に繰り返すものである。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
これがため、ブレーキシュー本体Sにブレーキライニン
グLを取り付け固定するに際し、前者Sの湾曲外側面に
後者Lを当接配置させて成るワークWを水平方向に沿う
横置き状態で支持しておいて、水平方向に沿ってリベッ
トRを挿入して先端を圧漬することで、自動的にリベッ
ト締めできるのである。このとき、ワークWに対しての
リベット止め位置を自動的に検出して連続的にリベット
止めし、また、リベットR箇所における肉厚の相違に対
して自動調整する一方、リベットR圧潰時におけるワー
クW、作動機器の損傷を防止できるのであり、特に、重
量的に嵩張る大型のワークWに適用して極めて好適であ
る。そのため、従来、この種のリベット締め作業に伴な
う作業者の精神的、肉体的な負担、作業の危険性その他
を解消でき、しかも、自動化できることで、作業能率を
飛躍的に増大できる。そればかりでなく、全体がコンパ
クトに纏まっている完全一体化したユニットとなってい
るから、設置スペースも僅少で済み、取扱いも容易であ
る。
【0057】すなわち、これは、本発明において、基台
1上に配置したターンテーブル装置50でワークWを回
転、昇降しながら、これのリベット孔Hをリベット止め
位置に設定し、リベット供給装置20から1個毎で供給
されたリベットRをダイ機構10のリベット保持軸13
に吸着保持してワークWのリベット孔H内に挿入し、ハ
ンマ機構40との共働作用でリベット締めするからであ
り、しかも、リベット締めするとき、ターンテーブル装
置50上の回転サブテーブル65は、回転メインテーブ
ル56に対してリベット止め方向で進退スライド機構8
1によって弾撥的にスライドするようになっているから
である。
【0058】また、リベット供給装置20は、ホッパー
21内に方向性がなくランダムな状態で投入されたリベ
ットRを所定方向に整列させてリベット案内路24を経
てリベット供給アーム35の保持溝36内に1個毎で落
下保持させるのであり、このとき、ダイ機構10のリベ
ット保持軸13前面との間で上下動するリベット供給ア
ーム35は、送出カム27も同期してリベット案内路2
4内で上下動させるから、1個毎でリベット保持軸13
前面にリベットRを吸着保持させる一方では、リベット
案内路24内で整列されている複数のリベットRのうち
の1個をリベット案内路24出口に排出して保持溝36
内に落下させると同時に、次のリベットRを送出カム2
7内で保持させ、次動作に備えるのである。
【0059】ダイ機構10は、これのリベット保持軸1
3前面にリベットRを吸着保持するから、ワークWのリ
ベット孔HにリベットRを挿入後、ハンマ機構40との
協働作用でリベット締めが完了すると、この締め付けら
れたリベットRはリベット保持軸13前面から自動的に
離反し、複雑なチャック手段を必要としない。
【0060】そして、このリベット締め時において、タ
ーンテーブル装置50の回転サブテーブル65上に固定
支持されているワークWは、ダイ機構10、ハンマ機構
40両者間におけるリベット圧潰力が作用されると、そ
のリベット止め方向で進退スライド機構81によって弾
撥的にスライドするから、ワークW、更にはリベット保
持軸13、ダイシリンダ12、リベットハンマ43、ハ
ンマシリンダ42等の各作動機器に対してこの圧漬力が
作用されないものである。そのため、この圧潰力に伴な
う反動は自動的に吸収されて、リベットRのみを圧潰さ
せてリベット締めを行なわせ、ワークW、更には各作動
機器に対する圧潰衝撃、損傷の影響を回避することがで
き、製品を損傷せず、また、機器の保守点検を容易にす
る。
【0061】一方、ターンテーブル装置50によるワー
クWを固定したままの回転、昇降は、センサー手段10
0の検出作動と相俟ち、ワークWにおけるリベット孔H
をリベット止め位置に自動的に、しかも、確実に持ち来
たし、位置決めさせることができ、無駄なリベット締め
作業を行なわせない。また、このセンサー手段100
は、リベット保持軸13の前方位置と、この位置から退
避した待機位置との間で進退する光センサー101を備
えたものであるから、リベット締め作業時に邪魔になる
ことはなく、しかも、そのリベット止め位置の検出は極
めて正確である。
【0062】ターンテーブル装置50は、これの固定昇
降テーブル51が昇降することで回転メインテーブル5
6、回転サブテーブル65夫々を上下方向で移動させ、
ワークWにおける上下方向のリベット止め位置を設定
し、また、回転する回転メインテーブル56は、回転サ
ブテーブル65をも従動回転させるから、ワークWの同
列上のリベット孔Hをリベット止め位置に持ち来たし、
それをダイ機構10の正面に位置させることができる,
しかも、これは、回転サブテーブル65が回転メインテ
ーブル56の中心位置に対してダイ機構10側へ僅かに
偏心された位置を中心とすることで設けられているこ
と、ワーク固定手段90、ワーク押え手段95両者によ
って挟み込まれたワークWをリベット止め位置に対して
中立的に支持していることによっても確保されるのであ
る。
【0063】回転メインテーブル56に対して回転サブ
テーブル65は、回転しない固定昇降テーブル51上に
連繋配設したリングベアリング66によって回転自在に
支承されている一方、回転サブテーブル65底面に配設
した適数の平面スラストベアリング67を介在させて回
転メインテーブル56上に載置し、回転メインテーブル
56上に突設した回転駆動ピン68を回転サブテーブル
65に弾撥的に嵌め入れてあるから、回転メインテーブ
ル56との一体的な従動回転、進退スライド機構81に
よる回転メインテーブル56とは別個独自な進退スライ
ドを可能にしているのである。
【0064】また、ワーク固定手段90は、回転サブテ
ーブル65上にワークWを固定セットさせ、回転サブテ
ーブル65がダイ機構10側へ付勢されていることでワ
ーク押え手段95と共にワークWをしっかりと支持して
おり、ワークWの位置決め回転時によっても両者90,
95間でワークWを挟み込んでいるから、リベット孔H
に対するリベット止め位置のリベット止め方向に沿う位
置ずれを生じさせず、ダイ機構10の作動時におけるワ
ークWの挿入、その後の圧潰作動を確実にするのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】概略側面図である。
【図2】概略平面図である。
【図3】シュー本体、ブレーキライニング両者から成る
ワークをリベット止めしているときの要部縦断面図であ
る。
【図4】リベット供給装置の一部切欠正面図である。
【図5】同じく側断面図である。
【図6】ターンテーブル装置の一部切欠平面図である。
【図7】同じく一部切欠側面図である。
【図8】ワークのセット状態の正面図である。
【符号の説明】
H リベット孔 L ブレーキラ
イニング R リベット S ブレーキシ
ュー本体 W ワーク 1 基台 2 上部基盤 3 スイッチパネル 4 制御ボック
ス 10 ダイ機構 11 シリンダ
ー台 12 ダイシリンダ 13 リベット
保持軸 14 吸気口 15 吸気源 20 リベット供給装置 21 ホッパー 22 搬出パイプ 23 供給基盤 24 リベット案内路 25A,25B
ガイド部材 26 挿通溝 27 送出カム 28 スライド溝 29 カム溝 31 スライド従動面 32 スプリン
グ 35 リベット供給アーム 36 保持溝 37 アームホルダー 38 アームシ
リンダー 39 ストッパー 40 ハンマ機構 41 ハンマ台 42 ハンマシリンダ 43 リベット
ハンマ 50 ターンテーブル装置 51 固定昇降
テーブル 52 下部固定盤 53 昇降モー
タ 54 昇降送りネジ 55 ガイド手
段 56 回転メインテーブル 57 ベアリン
グ 58 内輪ギヤ 59 回転モー
タ 61 減速機構 62 回転駆動
軸 63 回転原動ギヤ 65 回転サブ
テーブル 66 リングベアリング 67 平面スラ
ストベアリング 68 回転駆動ピン 69 回転作用
孔 71 緩衝材 75 スライド
テーブル押え手段 76 スプリングケース 77 スプリン
グ 78 ピンチローラー 81 進退スライド機構 82 シャフト
ケース 83 進退誘導軸 84 スプリン
グフランジ 85 スプリング 86 ガイド部 90 ワーク固定手段 91 固定台 92 固定ネジ 93 押え台 95 ワーク押え手段 96 ローラー
ステー 97 押えローラー 100 センサー手段 101 光セン
サー 102 昇降シリンダ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上のほぼ中央部に配置され、リベッ
    ト締めすべきワークを回転、昇降自在に支持固定して横
    置き状態でセットさせるターンテーブル装置と、このタ
    ーンテーブル装置の前後側方のいずれか一方に配置さ
    れ、逐次供給されるリベットを吸着支持した状態でワー
    クのリベット孔位置に挿入し、保持するダイ機構と、同
    じくいずれか他方に配置され、ワーク内に挿入されたリ
    ベット先端を圧潰するハンマ機構と、ダイ機構における
    ダイとなるリベット保持軸前面に所定方向に規制された
    リベットを整列させて逐次供給するリベット供給装置
    と、ワークにおけるリベット孔を検出するセンサー手段
    とを備えたことを特徴とするリベット締め機。
  2. 【請求項2】 ダイ機構は、基台上である上部基盤の前
    部に配置されていて、上部基盤上に固定したシリンダー
    台と、油空圧等の流体圧力で作動されるダイシリンダ
    と、このダイシリンダのシリンダロッド先端に固着され
    たリベット保持軸と、リベット保持軸先端に開口された
    吸気口に連通し、負圧状態にする吸気源とから成る請求
    項1記截のリベット締め機。
  3. 【請求項3】 リベット供給装置は、投入されたリベッ
    トの前後を整列させながら逐次搬出させるホッパーと、
    このホッパーの搬出口に接続されている搬出パイプと、
    搬出パイプ出口に連通し、複数のリベットを整列状態で
    支持している下方傾斜のリベット案内路と、このリベッ
    ト案内路中に貫通して上下動するのに伴ない、リベゾト
    保持軸前面に吸着支持させる1個のリベットのみを受け
    入れ、保持し、送り出す送出カムと、リベット案内路か
    ら落下するリベットを保持し、リベットの落下位置とリ
    ベット保持軸前面位置との間で進退し、また、リベット
    保持軸位置に前進するときに送出カムを上位置に上昇さ
    せ、落下位置に後退するときに送出カムを下位置に下降
    させるリベット供給アームとを備えている請求項1また
    は2記載のリベット締め機。
  4. 【請求項4】 ハンマ機構は、上部基盤の後部に配装さ
    れていて、上部基盤面に固定したハンマ台と、油空圧等
    の流体圧力で作動されるハンマシリンダと、このハンマ
    シリンダのシリンダロッド先端に固着されたリベットハ
    ンマとを備えている請求項1乃至3のいずれか記載のリ
    ベット締め機。
  5. 【請求項5】 ターンテーブル装置は、上部基盤上方で
    昇降される固定昇降テーブルと、この固定昇降テーブル
    上で回転される回転メインテーブルと、回転メインテー
    ブル上でこの回転メインテーブルと共に従動回転され、
    ダイ機構、ハンマ機構両者によるリベット止め方向に沿
    って弾撥的にスライドする回転サブテーブルと、回転サ
    ブテーブル上でワークを固定させるワーク固定手段と、
    ダイ機構側の外方に位置されてワーク外側面を押圧支持
    するワーク押え手段とを備えている請求項1乃至4のい
    ずれか記載のリベット締め機。
  6. 【請求項6】 回転サブテーブルは、回転メインテーブ
    ル上で、この回転メインテーブルの中心位置に対してダ
    イ機構側へ僅かに偏心された位置を中心として回転メイ
    ンテーブルと共に一体的に従動回転するようにしてある
    請求項5記載のリベット締め機。
  7. 【請求項7】 回転サブテーブルは、回転しない固定昇
    降テーブル上に連繋配設したリングベアリングによって
    回転自在に支承する一方、回転サブテーブル底面に配設
    した適数の平面スラストベアリングを介在させて回転メ
    インテーブル上に載置し、回転メインテーブル上に突設
    した回転駆動ピンを回転サブテーブルに弾撥的に嵌め入
    れてある請求項5または6記載のリベット締め機。
  8. 【請求項8】 回転サブテーブルを弾撥的にスライドさ
    せる進退スライド機構は、回転サブテーブルの高さ位置
    で、リングベアリング内に配置されて、固定昇降テーブ
    ル上で固定されているシャフトケースにリベット止め方
    向に沿って進退誘導軸を貫挿し、この進退誘導軸のスプ
    リングフランジとシャフトケース後壁との間に、進退誘
    導軸を前方に弾撥付勢させるスプリングを縮装し、進退
    誘導軸先端をリングベアリング内周側面に当接して成る
    請求項5乃至7のいずれか記載のリベット締め機。
  9. 【請求項9】 センサー手段は、リベット保持軸に吸着
    保持するリベットの前方位置と、この位置から退避した
    待機位置との間で進退する光センサーを備えている請求
    項1乃至8のいずれか記載のリベット締め機。
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